JP2023004126A - 電気液圧式ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の関節を動かす際に、各関節において所望の動作ができる電気液圧式ロボットを提供する。【解決手段】電気液圧式ロボットは、複数の関節を有するマニピュレータと、複数の関節の各々に対応付けて設けられ、対応する関節を動かす複数の駆動装置と、複数の駆動装置の各々の動きを制御する制御装置とを備え、駆動装置は、対応する関節を動かす液圧アクチュエータと、液圧アクチュエータに作動液を供給する液圧ポンプと、液圧ポンプを駆動する電動機とを有し、制御装置は、電動機を駆動し、且つ液圧ポンプの吐出容量を変える可変容量形のポンプである。【選択図】 図1

Description

本発明は、マニピュレータの複数の関節を有する電気液圧式ロボットに関する。
種々の作業現場において多関節ロボットが実用に供されている。多関節ロボットとして産業用ロボットや建設機械等がある。そして、産業用ロボットとして、例えば特許文献1のロボットが知られている。特許文献1のロボットは、複数の関節を有するマニピュレータと、関節の各々を駆動する電動機とを備えている。そして、ロボットは、電動機によって間接を動かすことによって、マニピュレータの先端にあるエンドエフェクタを動かす。これにより、ロボットは、エンドエフェクタによってワークをハンドリングする。
特開2021-024025号公報
特許文献1のロボットでは、より大きなワークをハンドリングしたり、より速くワークをハンドリングしたり様々な要望がある。ロボットでは、その要望に応じた仕様にすべく電動機のサイズ(即ち、出力)が選択される。また、電動機には、減速機が設けられる。そして、減速機の減速比が高く設定されると、トルク重視で関節が動かされる。また、減速機の減速比が低く設定されると、速度重視で関節が動かされる。従って、トルク重視及び速度重視の何れかの要望に応じて減速比が設定される。しかし、減速比が高く設定されると、関節を動かす際に速度が低下し、また減速比が低く設定されると、関節を動かす際にトルクが不足する場合がある。特にロボットの場合、マニピュレータの姿勢に応じて各々の関節において要望されるトルク及び速度が異なるので、各関節においてトルク不足及び速度低下すると所望の動作ができなくなる。
そこで本発明は、複数の関節を動かす際に、各関節において所望の動作ができる電気液圧式ロボットを提供することを目的としている。
本発明の電気液圧式ロボットは、複数の関節を有するマニピュレータと、前記複数の関節の各々に対応付けて設けられ、対応する前記関節を動かす複数の駆動装置と、前記複数の駆動装置の各々の動きを制御する制御装置とを備え、前記駆動装置は、対応する前記関節を動かす液圧アクチュエータと、前記液圧アクチュエータに作動液を供給する可変容量形の液圧ポンプと、前記液圧ポンプを駆動する電動機とを有し、前記制御装置は、前記複数の駆動装置の各々における前記電動機の動作及び前記液圧ポンプの吐出容量を制御するものである。
本発明に従えば、制御装置は、電動機を駆動して液圧ポンプから作動液を吐出させる。また、制御装置は、液圧ポンプの吐出容量を調整することによって吐出圧及び吐出流量を制御する。これにより、制御装置は、液圧アクチュエータの駆動力(推力又はトルク)及び速度を調整することができる。即ち、制御装置は、液圧ポンプの吐出容量を調整することによって各関節を駆動力重視及び速度重視の何れかで動かすことができる。それ故、複数の関節を動かす際に、各関節において所望の動作をさせることができる。
本発明によれば、複数の関節を動かす際に、各関節において所望の動作をさせることができる。
本発明の実施形態に係る電気液圧式ロボットを概略示す図である。 図1の電気液圧式ロボットに備わる液圧回路を示す回路図である。 図1の電気液圧式ロボットにおける液圧シリンダの速度とトルクの関係を示す図である。 図1の電気液圧式ロボットが動作計画に基づいて作動する状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の電気液圧式ロボット1(以下、単に「ロボット」という)について前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するロボット1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[ロボット]
図1に示すロボット1は、電気と作動液(油、水、又はその他の液体)を用いて駆動することができるロボットである。ロボット1は、例えば工場の製造ライン等の作業現場に配置されている。そして、ロボット1は、搬送、組付け、及び塗装等の様々な作業を行うことができる。ロボット1は、多関節ロボットである。また、ロボット1は、例えば産業用ロボット、ショベル及びクレーン等の建設機械、トンネル掘削機、荷役搬送車、サービス用ロボット、及びヒューマノイド等である。本実施形態において、ロボット1は、垂直多関節型の産業用ロボットである。そして、ロボット1は、マニピュレータ11と、複数の駆動装置12~15と、複数の角変位センサ16A~16Dと、操作装置17と、制御装置18と、を備えている。
[マニピュレータ]
マニピュレータ11は、複数の関節JT0~JT4を有している。本実施形態において、マニピュレータ11は、5つの関節JT0~JT4を有している。但し、マニピュレータ11の関節JT0~JT4の数は4つに限定されず、3つ又は4つであってもよく、また6つ以上であってもよい。また、マニピュレータ11の形状も以下で説明するものに限定されない。より詳細に説明すると、マニピュレータ11は、旋回体21と、第1アーム22と、第2アーム23と、第3アーム24と、エンドエフェクタ25と、有している。各構成21~25は、互いに角変位可能に連結されている。そして、マニピュレータ11において、各構成21~25が互いに連結される部分が関節JT0~JT4を構成している。マニピュレータ11は、複数の関節JT0~JT4を動かすことによって様々な姿勢をとることができる。そして、マニピュレータ11は、エンドエフェクタ25を動作させることによって様々な作業を行うことができる。以下では、各構成21~25について詳しく説明する。
旋回体21は、基台20を介して床等に固定されている。そして、旋回体21は、所定の軸線L0まわりに旋回可能に基台20に設けられている。そして、旋回体21は、基台30との連結部分において関節JT0を構成している。なお、基台20は、前述するよう形状に限定されない。また、旋回体21は、床や地面等を走行する走行装置に設けられてもよい。そして、旋回体21は、図示しない駆動機器、例えば電動機又は液圧モータによって旋回される。これにより、旋回体21の向き(より詳しくは、マニピュレータ11の向き)を変えることができる。
第1アーム22は、旋回体21に回動可能に連結されている。より詳細に説明すると、第1アーム22の一端部は、旋回体21の前側部分に回動可能に連結されている。第1アーム22は、旋回体21との連結部分において第1関節JT1を構成している。更に詳細に説明すると、第1アーム22は、例えば旋回体21から斜め上前方に延在している。そして、第1アーム22は、第1関節JT1において旋回体21に対して上下方向に揺動することができる。
第2アーム23は、第1アーム22に回動可能に連結されている。より詳細に説明すると、第2アーム23の一端部は、第1アーム22の他端部に回動可能に連結されている。第2アーム23は、第1アーム22との連結部分において第2関節JT2を構成している。更に詳細に説明すると、第2アーム23は、例えば第1アーム22の他端から斜め下前方に延在している。そして、第2アーム23は、第2関節JT2において第1アーム22に対して前後方向に揺動することができる。
第3アーム24は、第2アーム23に回動可能に連結されている。より詳細に説明すると、第3アーム24の一端部は、第2アーム23の他端部に回動可能に連結されている。第3アーム24は、第2アーム23との連結部分において第3関節JT3を構成している。更に詳細に説明すると、第3アーム24は、例えば第2アーム23の他端から下方に延在している。そして、第3アーム24は、第3関節JT3において第2アーム23に対して前後方向に揺動することができる。
エンドエフェクタ25は、第3アーム24に回動可能に連結されている。より詳細に説明すると、エンドエフェクタ25は、第3アーム24の他端面に直交する軸線まわりに回動可能に、第3アーム24の他端に連結されている。エンドエフェクタ25は、第3アーム24との連結部分において第4関節JT4を構成している。そして、エンドエフェクタ25は、第4関節JT4において第3アーム24に対して前述する軸線まわりに回転することができる。このように配置されているエンドエフェクタ25は、ワーク2に対して種々の作業を行う機器である(後述する図4のワーク2を参照)。より詳細に説明すると、エンドエフェクタ25は、ワーク2を掴むハンド、ワーク2を吸着して持ち上げる吸着機器、ワーク2のねじを締めるねじ回し、及びワーク2を溶接する溶接機器等である。本実施形態において、エンドエフェクタ25は、ハンドであって、一対の把持部25aを閉じることによってワーク2を掴む。
複数の駆動装置12~15は、4つの関節JT1~JT4の各々に対応付けて個別に設けられている。そして、第1乃至第4駆動装置12~15は、対応する関節JT1~JT4を動かす。以下では、第1乃至第4駆動装置12~15の構成について詳細に説明する。他方、第1乃至第3駆動装置12~14は、類似する構成を有している。そこで、第1乃至第3駆動装置12~14については、主に第1駆動装置12の構成が説明される。そして、第2及び第3駆動装置13,14の構成については、第1駆動装置12と同一の構成について同一の符号を付して説明が省略され、第1駆動装置12と異なる構成が主に説明される。
第1駆動装置12は、第1関節JT1を動かす。即ち、第1駆動装置12は、旋回体21に対して第1アーム22を揺動駆動する。より詳細に説明すると、第1駆動装置12は、図2に示すように第1液圧シリンダ31Aと、液圧ポンプ32と、電動機33と、液圧回路34と、を有している。第1駆動装置12は、電液式アクチュエータである。即ち、第1駆動装置12は、電動機33によって液圧ポンプ32を駆動する。そして、第1駆動装置12は、液圧ポンプ32から吐出される圧液によって第1液圧シリンダ31Aを作動させる。以下では、第1駆動装置12の構成について更に詳細に説明する。
液圧アクチュエータの一例である第1液圧シリンダ31Aは、対応する関節JT1、即ち第1関節JT1を動かす。より詳細に説明すると、第1液圧シリンダ31Aは、図1に示すように旋回体21と第1アーム22とにかけ渡すように設けられている。また、第1液圧シリンダ31Aは、圧液の供給を受けて伸縮することができる。そして、第1液圧シリンダ31Aは、伸縮することによって旋回体21に対して第1アーム22を揺動させる、即ち第1関節JT1を動かす。
図2に示す液圧ポンプ32は、第1液圧アクチュエータ31Aに作動液を供給すべく圧液を吐出する。より詳細に説明すると、液圧ポンプ32は、回転方向に応じて一方向及び他方向に圧液を吐出する。また、液圧ポンプ32は、後述する制御装置18からの指令に応じて吐出容量を変える可変容量形のポンプである。本実施形態において、液圧ポンプ32は、可変容量形の斜板ポンプである。即ち、液圧ポンプ32は、レギュレータ32a及び斜板32bを有している。レギュレータ32aは、図示しない制御弁から出力されるパイロット圧又は直動モータによって駆動する。そして、レギュレータ32aは、駆動されることによって斜板32bの傾転角を変える。これにより、液圧ポンプ32の吐出容量が変わる。なお、液圧ポンプ32は、可変容量形の斜板ポンプに限定されず、可変容量形の斜軸ポンプであってもよく、その他、吐出容量を変更可能なポンプであればよい。また、液圧ポンプ32は、対応するアーム、即ち第1アーム22以外の部位に取り付けられる。液圧ポンプ32は、例えば旋回体21及び基台20が固定される床(図示せず)に取り付けられる。但し、取付場所は、前述する場所に限定されない。
電動機33は、液圧ポンプ32を駆動する。より詳細に説明すると、電動機33は、液圧ポンプ32を回転駆動することによって液圧ポンプ32から圧液を吐出させる。また、電動機33は、正方向及び逆方向に液圧ポンプ32を回転駆動することができる。これにより、電動機33は、液圧ポンプ32から一方向及び他方向に圧液を吐出させることができる。本実施形態において、電動機33は、サーボモータである。なお、電動機33は、サーボモータに限定されず、その他のモータであってもよい。また、電動機33は、例えば旋回体21及び基台20が固定される床(図示せず)に取り付けられる。但し、取付場所は、前述する場所に限定されない。
液圧回路34は、第1液圧シリンダ31Aと液圧ポンプ32とを繋ぐ。より詳細に説明すると、液圧回路34は、液圧ポンプ32から吐出される圧液を第1液圧シリンダ31Aに供給し、且つ第1液圧シリンダ31Aから圧液を排出させる。本実施形態において、液圧回路34は、第1液圧シリンダ31Aと液圧ポンプ32と共に閉回路を構成している。即ち、液圧回路34は、液圧ポンプ32から吐出される圧液を第1液圧シリンダ31Aに供給し、且つ第1液圧シリンダ31Aから圧液を液圧ポンプ32に戻す。例えば、液圧回路34は、液圧ポンプ32から一方向に吐出される圧液を第1液圧シリンダ31Aのロッド側ポート31aに導き、また液圧ポンプ32から他方向に吐出される圧液を第1液圧シリンダ31Aのヘッド側ポート31bに導く。これにより、第1液圧シリンダ31Aが伸縮する。また、液圧回路34は、給排機構34aを有している。給排機構34aは、第1液圧シリンダ31Aのヘッド側ポート31bから排出される圧液の一部をタンクに戻す。また、給排機構34aは、第1液圧シリンダ31Aのロッド側ポート31aに圧液を供給する際に不足する液圧を補う。なお、給排機構34aは、図2に記載されるような構成に限定されない。
このように構成されている第1駆動装置12では、電動機33が液圧ポンプ32を駆動させる。これにより、液圧ポンプ32から回転方向に応じて一方向及び他方向の何れかに圧液が吐出される。例えば、液圧ポンプ32から一方向に圧液が吐出されると、第1液圧シリンダ31Aが収縮する。そうすると、第1関節JT1において第1アーム22が下方に揺動する。他方、液圧ポンプ32から他方向に圧液が吐出されると、第1液圧シリンダ31Aが伸長する。そうすると、第1関節JT1において第1アーム22が上方に揺動する。
第2駆動装置13は、第2関節JT2を動かす。即ち、第2駆動装置13は、第1アーム22に対して第2アーム23を揺動させる。より詳細に説明すると、第2駆動装置13は、第2液圧シリンダ31Bと、液圧ポンプ32と、電動機33と、液圧回路34と、を有している。
液圧アクチュエータの一例である第2液圧シリンダ31Bは、対応する関節JT2、即ち第2関節JT2を動かす。より詳細に説明すると、第2液圧シリンダ31Bは、図1に示すように第1アーム22と第2アーム23とにかけ渡すように設けられている。また、第2液圧シリンダ31Bは、圧液の供給を受けて伸縮することができる。そして、第2液圧シリンダ31Bは、伸縮することによって第1アーム22に対して第2アーム23を揺動させる、即ち第2関節JT2を動かす。
このように構成されている第2駆動装置13では、電動機33が液圧ポンプ32を駆動させることによって液圧ポンプ32から一方向に圧液が吐出されると、第2液圧シリンダ31Bが収縮する。そうすると、第2関節JT2において第2アーム23が前方に揺動する。他方、液圧ポンプ32から他方向に圧液が吐出されると、第2液圧シリンダ31Bが伸長する。そうすると、第2関節JT2において第2アーム23が後方に揺動する。
第3駆動装置14は、第3関節JT3を動かす。即ち、第3駆動装置14は、第2アーム23に対して第3アーム24を揺動させる。より詳細に説明すると、第3駆動装置14は、第3液圧シリンダ31Cと、液圧ポンプ32と、電動機33と、液圧回路34と、を有している。
液圧アクチュエータの一例である第3液圧シリンダ31Cは、対応する関節JT3、即ち第3関節JT3を動かす。より詳細に説明すると、第3液圧シリンダ31Cは、図1に示すように第2アーム23と第3アーム24とにかけ渡すように設けられている。また、第3液圧シリンダ31Cは、圧液の供給を受けて伸縮することができる。そして、第3液圧シリンダ31Cは、伸縮することによって第2アーム23に対して第3アーム24を揺動させる、即ち第3関節JT3を動かす。
このように構成されている第3駆動装置14では、電動機33が液圧ポンプ32を駆動させることによって液圧ポンプ32から一方向に圧液が吐出されると、第3液圧シリンダ31Cが収縮する。そうすると、第3関節JT3において第3アーム24が後方に揺動する。他方、液圧ポンプ32から他方向に圧液が吐出されると、第3液圧シリンダ31Cが伸長する。そうすると、第3関節JT3において第3アーム24が前方に揺動する。
第4駆動装置15は、第4関節JT4を動かす。第4駆動装置15は、第3アーム24に対してエンドエフェクタ25を回転させる。より詳細に説明すると、第4駆動装置15は、図示しない電動機と減速機とを有している。そして、電動機を駆動すると減速機を介してエンドエフェクタ25が回転駆動される。
[角変位センサ]
変位量検出器及び位置検出器の一例である角変位センサ16A~16Dは、マニピュレータ11の各関節JT1~JT4の変位量を検出する。より詳細に説明すると、角変位センサ16A~16Dは、関節JT1~JT4の各々に対応付けて設けられている。そして、角変位センサ16A~16Dは、マニピュレータ11の各関節JT1~JT4の角変位量(即ち、傾転角)を検出する。
[操作装置]
図1に示す操作装置17は、エンドエフェクタ25の位置に関する位置指令を与える。操作装置17は、例えばジョイスティックであって、例えば、図示しない操作レバーを有している。操作装置17は、操作レバーの傾倒方向及び傾倒角度(即ち、操作量)に応じた位置指令を出力する。なお、操作装置17は、ジョイスティックである必要はなく、画面上で操作可能なタッチパネルであってもよい。また、操作装置17は、必ずしも位置指令を出力するものではなく、後述する動作計画を入力するものであってもよい。
[制御装置]
制御装置18は、旋回体21を駆動する駆動機器、及び第1乃至第4駆動装置12~15の各々の動きを制御する。そして、制御装置18は、マニピュレータ11の各関節JT0~JT4を動かす。より詳細に説明すると、制御装置18は、駆動機器によって旋回体21を旋回させる、即ち関節JT0を動かす。これにより、制御装置18は、マニピュレータ11の向きを変える。また、制御装置18は、第1乃至第3駆動装置12~14の電動機33を駆動して液圧ポンプ32から作動液を吐出させる。これにより、液圧シリンダ31A~31Cが作動する。そうすると、第1乃至第3アーム22~24が揺動する、即ち第1乃至第3関節JT1~JT3が動く。そして、制御装置18は、各関節JT1~JT3を動かすことによってエンドエフェクタ25の位置を制御する。また、制御装置18は、関節JT4の動き及びエンドエフェクタ25の動作を制御することによってワーク2を把持させる。更に、制御装置18は、液圧ポンプの吐出容量を調整する。即ち、制御装置18は、レギュレータ32aの制御弁又は直動モータ(図示せず)の動作を制御することによって液圧ポンプ32の吐出容量を調整する。そして、制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出圧及び吐出流量を制御する。これにより、制御装置は、液圧シリンダ31A~31Cの駆動力(本実施形態において、推力)及び速度を調整することができる(図3参照)。
更に詳細に説明すると、制御装置18は、マニピュレータ11に関する動作計画を記憶している。そして、制御装置18は、操作装置17からの操作指令又は動作計画に応じて駆動機器の動作を制御する。これにより、制御装置18は、エンドエフェクタ25の向きを変える。また、制御装置18は、操作装置17からの操作指令又は動作計画に応じて並びに第1乃至第3駆動装置12~14の電動機33の動作及び液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。これにより、制御装置18は、エンドエフェクタ25の位置を制御する。ここで動作計画は、エンドエフェクタ25の移動する経路及びエンドエフェクタ25の作業(本実施形態において、ワーク2の把持作業及び開放作業等)に関する計画である。そして、動作計画は、事前にプログラムとして制御装置18に記憶され、又は操作装置17から選択入力される。
更に詳細に説明すると、制御装置18は、角変位センサ16A~16Cから検出結果を取得する。そして、制御装置18は、動作計画と角変位センサ16A~16Cの検出結果と基づいて各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。より詳細に説明すると、制御装置18は、例えば動作計画(例えば、エンドエフェクタ25の軌跡)に基づいて各関節JT1~JT3の目標変位量(本実施形態において、目標角変位量であって、以下、「目標値」という)を演算する。なお、目標値は、動作計画に含まれていてもよい。そして、制御装置18は、角変位センサ16A~16Cで検出される各関節JT1~JT3の変位量(本実施形態において、検出される各角変位量であって、以下、「実績値」という)と目標値とを比較する。そして、制御装置18は、目標値と実績値とが一致するように各駆動装置12~14の電動機33を駆動する。これにより、制御装置18は、エンドエフェクタ25の位置を制御する。
更に、制御装置18は、比較結果において目標値と実績値との差分に応じて各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量も制御する。例えば、実績値が目標値に満たない場合、液圧ポンプ32の吐出容量を大きくする。他方、実績値が目標値を超える場合、液圧ポンプ32の吐出容量を小さくする。これにより、液圧シリンダ31A~31Cに発生させる駆動力が調整される、なお、本実施形態において、制御装置18は、電動機33の出力トルクを制御することによって、液圧シリンダ31A~31Cの駆動力を調整する。そして、制御装置18は、電動機33の出力トルクが所定トルク(例えば、最大トルク)となった場合、液圧ポンプ32の吐出容量を調整することによって液圧シリンダ31A~31Cの駆動力を調整する。但し、制御装置18は、必ずしも電動機33の出力トルクが所定トルク(例えば、最大トルク)となった場合、液圧ポンプ32の吐出容量を調整する必要はない。例えば、制御装置18は、エネルギー効率等に応じて電動機33の出力トルク及び液圧ポンプ32の吐出容量を複合的に制御してもよい。
<ロボットの動作について>
[動作計画に基づく動作(角変位センサ)]
ロボット1において、動作計画と角変位センサ16A~16Cに基づいて制御装置18がマニピュレータ11を自動運転する場合について説明する。例えば、エンドエフェクタ25がワーク2を保持していない状態において、制御装置18は、以下のようにマニピュレータ11を動かす。即ち、制御装置18は、動作計画に基づいてエンドエフェクタ25の位置を変える。より詳細に説明すると、制御装置18は、各駆動装置12~14の電動機33を駆動することによってエンドエフェクタ25の位置を変える。制御装置18は、例えば動作計画を開始する前の待機状態において液圧ポンプ32の吐出容量を最大にしている。制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出容量を最大にした状態(以下、「最大状態」という)まま各駆動装置12~14の電動機33を駆動する。そして、制御装置18は、目標値と実測値とを比較した結果(比較結果)に基づいて各駆動装置12~14の電動機33を駆動することによってエンドエフェクタ25の位置を制御する。
次に、エンドエフェクタ25が下降してワーク2を把持し、その後図4に示すようにエンドエフェクタ25が鉛直方向に持ち上げるという動作計画に基づいて制御装置18がマニピュレータ11を自動運転する場合が説明される。即ち、制御装置18は、エンドエフェクタ25がワーク2を把持していない状態において、エンドエフェクタ25の位置を前述する方法で制御する。そして、制御装置18は、エンドエフェクタ25をワーク2まで下降させた後、第4関節JT4及びエンドエフェクタ25を作動させることによって、エンドエフェクタ25にワーク2を把持させる。
把持した後、制御装置18は、動作計画に基づいてワーク2を把持したエンドエフェクタ25を上昇させる。より詳細に説明すると、制御装置18は、各駆動装置12~14の電動機33を駆動することによってエンドエフェクタ25を上昇させる。この際、制御装置18は、第1乃至第3関節JT1~JT3の負荷に応じて各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量も制御する。即ち、制御装置18は、第1乃至第3関節JT1~JT3における目標値と実測値とを比較する。そして、制御装置18は、まず目標値と実測値との差分に応じて各駆動装置12~14の電動機33の出力トルクを調整する。例えば、ワーク2の重量が小さい場合、制御装置18は、最大状態のままで電動機33の出力トルクが調整することができる。これにより、制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出圧を抑えつつ吐出流量を確保することができる。それ故、制御装置18は、速度重視でマニピュレータ11を動かすことができる。
他方、ワーク2の重量が大きい場合、制御装置18は、各駆動装置12~15を以下のようにして制御する。即ち、制御装置18は、電動機33の出力トルクが最大になり且つ目標値に実測値が満たない場合、各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を小さくする。これにより、制御装置18は、各駆動装置12~15において、液圧ポンプ32の吐出圧を増大させることができる。即ち、制御装置18は、より大きな駆動力を液圧アクチュエータにおいて発生させることができる。それ故、制御装置18は、マニピュレータ11に大きな荷重のワーク2を持ち上げさせることができる。即ち、制御装置18は、駆動力重視でマニピュレータ11を動かすことができる。なお、制御装置18は、目標値を実測値が超える場合、各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を大きくする、又は駆動装置12~14の電動機33の出力トルクを制御する。これにより、液圧シリンダ31A~31Cの駆動力が小さくなるので、目標値に実測値を近づけることができる。
本実施形態のロボット1において、動作計画に基づいてマニピュレータ11を自動運転する場合、制御装置18は、各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を調整することによって吐出圧及び吐出流量を制御する。これにより、制御装置18は、液圧シリンダ31A~31Cの駆動力及び速度を調整することができる。即ち、制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出容量を調整することによって各関節JT1~JT3を駆動力重視及び速度重視の何れかで動かすことができる。それ故、複数の関節JT1~JT3を動かす際に、各関節JT1~JT3において所望の動作をさせることができる。即ち、各関節JT1~JT3の駆動状態が高速低トルク及び低速高トルクの何れかに選択される。それ故、電動機33に必要な最大トルクを抑えることができる。これにより、電動機33のサイズを抑えることができる。
また、ロボット1において、エンドエフェクタ25の位置を制御する際に液圧ポンプ32の吐出容量を調整することによって、各関節JT1~JT3における駆動力が不足することを抑制できる。これにより、動作計画に沿って各関節JT1~JT3を連動させることができるので、エンドエフェクタ25を所望の経路(即ち、動作計画に示される経路)に沿って動かすことができる。これによりマニピュレータ11の作業効率を向上させることができる。
更に、ロボット1において、制御装置18は、事前に記憶する動作計画に応じて各駆動装置12~14の電動機33及び液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。それ故、制御装置18は、より適切に関節JT1~JT3を動かすことができる。これにより、マニピュレータ11の作業効率を向上させることができる。
また、ロボット1において、制御装置18は、各関節JT1~JT3の位置に関して目標値と実績値とに基づいて液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。例えば、各関節JT1~JT3における駆動力が不足することによって目標値に実績値が満たない場合、液圧ポンプ32の吐出容量を小さくして駆動力を大きくすることができる。それ故、電動機33のトルク不足によるマニピュレータ11の作業効率が低下することを抑制できる。
更に、ロボット1において、液圧回路34が閉回路で構成されているので、圧損を低減すると共に部品点数を低減することができる。
[動作計画に基づく動作(設定負荷)]
ロボット1において、動作計画にて設定される負荷(以下、「設定負荷」という)に基づいて制御装置18がマニピュレータ11を自動運転する場合について説明する。即ち、制御装置18は、設定負荷に基づいてエンドエフェクタ25の位置を変える。即ち、制御装置18は、各駆動装置12~14において設定負荷に応じて液圧ポンプ32の吐出容量を制御しながら電動機33を駆動する。より詳細に説明すると、設定負荷が所定の駆動力以下である場合、最大状態のまま電動機33の出力トルクを制御する。ここで、所定の駆動力とは、例えば最大状態のまま電動機33の出力トルクが最大トルクとなった際に、液圧シリンダ31A~31Cに発生する駆動力である。他方、制御装置18は、設定負荷が所定の駆動力を超える場合、電動機33の出力トルクを最大トルクとし且つ設定負荷に応じて液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。これにより、制御装置18は、各液圧シリンダ31A~31Cに所望の駆動力を発生させることができる。即ち、制御装置18は、各関節JT1~JT3において設定負荷に応じたトルクを発生させることができる。そうすると、制御装置18は、マニピュレータ11を動作計画に沿って動かすことができる。
本実施形態のロボット1において、設定負荷に基づいて制御装置18がマニピュレータ11を動かす場合において、電動機33のトルク不足及び速度低下によってマニピュレータ11の作業効率が低下することを抑制できる。
また、ロボット1は、設定負荷に基づいてマニピュレータ11を自動運転する場合、動作計画の動作中において各関節JT1~JT3が各位置において必要とする駆動力が実際に動作する前に制御装置18が判断できる。それ故、動作計画において、駆動力を制御する際の液圧ポンプ32の吐出容量の変化のさせ方も動作計画に織り込むことができる。
その他、ロボット1は、設定負荷に基づいてマニピュレータ11を自動運転する場合、動作計画に基づいてマニピュレータ11を自動運転する場合と同様の作用効果を奏する。
[操作装置の操作に基づく動作]
ロボット1において、操作装置17の操作レバーに対する操作に基づいて制御装置18がマニピュレータ11を動かす場合について説明する。例えば、エンドエフェクタ25がワーク2を把持していない状態において、制御装置18は、以下のようにマニピュレータ11を動かす。即ち、制御装置18は、操作レバーが操作されると、操作装置17からの位置指令に基づいてエンドエフェクタ25の位置を変える。より詳細に説明すると、制御装置18は、最大状態のまま各駆動装置12~14の電動機33を駆動する。また、制御装置18は、位置指令に基づいて各関節JT1~JT3の目標値を演算する。そして、制御装置18は、自動運転する場合と同様に、位置指令(より詳しくは目標値)と実測値との比較結果に基づいて各駆動装置12~14の電動機33を駆動することによってエンドエフェクタ25の位置を制御する。なお、制御装置18からの指令は、位置指令に限定されず、速度指令(回転数指令)であってもよい。この場合、制御装置18は、速度指令と実測値(即ち、実測速度)とのの比較結果に基づいて各駆動装置12~14の電動機33を駆動する。これによって、エンドエフェクタ25の速度が制御される。
次に、図4に示すようにワーク2を把持した状態でエンドエフェクタ25を上昇させる場合が説明される。エンドエフェクタ25がワーク2を把持した状態で操作レバーが操作されると、制御装置18は、以下のように各駆動装置12~14の動きを制御する、即ち、制御装置18は、自動運転の場合と同様に、目標値と実測値とを比較する。そして、制御装置18は、まず目標値と実測値との差分に応じて各駆動装置12~14の電動機33の出力トルクを調整する。動作計画と同じく、ワーク2の重量が小さい場合、制御装置18は、最大状態のままで電動機33の出力トルクを調整する。他方、制御装置18は、電動機33の出力トルクが最大になり且つ目標値に実測値が満たない場合、各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を小さくする。これにより、制御装置18は、駆動力重視でマニピュレータ11を動かすことができる。そして、制御装置18は、目標値に実測値が超える場合、各駆動装置12~14の液圧ポンプ32の吐出容量を小さくする、又は駆動装置12~14の電動機33の出力トルクを制御する。これにより、液圧シリンダ31A~31Cの駆動力が小さくなるので、目標値に実測値を近づけることができる。
本実施形態のロボット1において、操作装置17の位置指令に基づいてマニピュレータ11を動かす場合、制御装置18は、指令位置に基づく目標値と実績値とに基づいて液圧ポンプ32の吐出容量を制御する。例えば、各関節における駆動力が不足することによって目標値に実績値が満たない場合、液圧ポンプ32の吐出容量を小さくして駆動力を大きくすることができる。それ故、電動機33のトルク不足によるマニピュレータ11の作業効率が低下することを抑制できる。
その他、ロボット1は、操作装置17の位置指令に基づいてマニピュレータ11を動かす場合、動作計画に基づいてマニピュレータ11を自動運転する場合と同様の作用効果を奏する。
[その他の実施形態について]
本実施形態のロボット1におけるマニピュレータ11の形態は、あくまで一例である。即ち、ロボット1は、本実施形態の垂直多関節ロボットであるが、水平多関節ロボット等の他の多関節ロボットであってもよい。また、ロボット1は、他の座標軸型ロボット等のようなシリアルリンク型のロボットやパラレルリンク型のロボットであってもよい。また、エンドエフェクタもマニピュレータ11の先端部に形成されている必要はなく、マニピュレータ11の途中に形成されていてもよい。更に、エンドエフェクタ25は、ハンドに限定されず、建設機械におけるバケットやブレーカ等であってもよく、その他のエンドエフェクタ及びアッタッチメントとであってもよい。また、操作装置17も操作レバーを有しているものに限定されず、タッチパネルやスイッチ等であってもよい。即ち、操作装置17は、指令を入力な操作可能なものであればよい。
更に、ロボット1では、液圧アクチュエータが液圧シリンダ31A~31Cであるが、液圧モータであってもよい。例えば、第4関節JT4を動かす駆動装置15及び旋回体21を旋回させる旋回装置が液圧アクチュエータの一例である液圧モータを含んで構成される。そして、制御装置18は、動作計画及び操作装置17に基づいて電動機の動きを制御することによって、液圧ポンプ32から液圧モータに圧液を供給させる。更に、制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出容量を調整することによって、液圧モータのトルクを制御する。これによって、電動機の最大トルク以上のトルクを第4関節JT4及び旋回体21に発生させることができる。
また、ロボット1において、第1乃至第3関節JT1~JT3を駆動する液圧アクチュエータもまた液圧シリンダ31A~31Cに限定されない。液圧アクチュエータは、液圧モータであってもよい。また、第1乃至第3関節JT1~JT3もまた回転関節に限定されず、直動関節であってもよい。なお、直動関節の場合、位置検出器は、アームの伸縮量を検出し、また、制御装置18は、伸縮量が目標値となるように駆動装置を制御する。
更にロボット1では、液圧ポンプ32が片傾転式の斜板ポンプであるが、液圧ポンプ32が両傾点式の斜板ポンプであってもよい。また、ロボット1において、液圧回路34が閉回路で構成されているが、開回路で構成されてもよい。また、ロボット1において、制御装置18が各駆動装置12~14を制御する方法もまた、前述する方法に限定されない。また、ロボット1では、操作装置17を備えているが、必ずしも備えている必要はない。
また、ロボット1では、液圧ポンプ32の吐出容量を最大にして電動機33のトルクを調整することによって駆動力が調整されている(速度重視)。そして、電動機33のトルクが最大を超える場合において液圧ポンプ32の吐出容量が変化させられている(駆動力重視)。しかし、液圧ポンプ32の吐出容量及び電動機33のトルクの制御方法は、このような方法に限定されない。例えば、制御装置18は、液圧ポンプ32の吐出容量を最小にして電動機33のトルクを調整することによって駆動力を調整する(駆動力重視)。そして、制御装置18は、電動機33のトルクが最大を超える場合において液圧ポンプ32の吐出容量を変化させる(速度重視)。
また、制御装置18は、電動機33のトルクが最大となる前に液圧ポンプ32に吐出容量を変化させてもよい。即ち、制御装置18は、例えば電動機33と液圧ポンプ32の総合効率が最大となるように電動機33のトルク(又は回転数)及び液圧ポンプ32の吐出容量を制御するようにしてもよい(効率重視)。その他、別の制御方法にて電動機33の動作並びに液圧ポンプ32の吐出容量が制御されてもよい。
1 電気液圧式ロボット
11 マニピュレータ
12 第1駆動装置
13 第2駆動装置
14 第3駆動装置
15 第4駆動装置
16A 角変位センサ
16B 角変位センサ
16C 角変位センサ
17 操作装置
18 制御装置
25 エンドエフェクタ
31A 液圧シリンダ(液圧アクチュエータ)
31B 第2液圧シリンダ(液圧アクチュエータ)
31C 第3液圧シリンダ(液圧アクチュエータ)
32 液圧ポンプ
33 電動機
34 液圧回路
JT1 第1関節
JT2 第2関節
JT3 第3関節

Claims (8)

  1. 複数の関節を有するマニピュレータと、
    前記複数の関節の各々に対応付けて設けられ、対応する前記関節を動かす複数の駆動装置と、
    前記複数の駆動装置の各々の動きを制御する制御装置とを備え、
    前記駆動装置は、対応する前記関節を動かす液圧アクチュエータと、前記液圧アクチュエータに作動液を供給する可変容量形の液圧ポンプと、前記液圧ポンプを駆動する電動機とを有し、
    前記制御装置は、前記複数の駆動装置の各々における前記電動機の動作及び前記液圧ポンプの吐出容量を制御する、電気液圧式ロボット。
  2. 前記マニピュレータは、エンドエフェクタを有し、
    前記制御装置は、前記複数の駆動装置の各々における前記電動機の動作及び前記液圧ポンプの吐出容量を制御することによって、前記マニピュレータを動かして前記エンドエフェクタの位置を制御する、請求項1に記載の電気液圧式ロボット。
  3. 前記駆動装置は、前記液圧アクチュエータと前記液圧ポンプとを繋ぐ液圧回路を更に有し、
    前記液圧回路は、前記液圧アクチュエータ及び前記液圧ポンプと共に閉回路を構成している、請求項1又は2に記載の電気液圧式ロボット。
  4. 前記制御装置は、前記マニピュレータに関する動作計画を記憶し、前記動作計画に応じて前記複数の駆動装置の各々における前記電動機の動作及び前記液圧ポンプの吐出容量を制御する、請求項1乃至3の何れか1つに記載の電気液圧式ロボット。
  5. 前記マニピュレータの各関節の変位量を検出する変位量検出器を更に備え、
    前記動作計画は、前記各関節の位置の目標値を含み、
    前記制御装置は、前記動作計画の目標値と前記変位量検出器の検出結果と基づいて前記複数の駆動装置の各々における前記液圧ポンプの吐出容量を制御する、請求項4に記載の電気液圧式ロボット。
  6. 前記制御装置は、前記動作計画において設定される前記関節の各々の負荷が所定の駆動力以上である場合、前記複数の駆動装置の各々における前記液圧ポンプの吐出容量を制御する、請求項4に記載の電気液圧式ロボット。
  7. 前記エンドエフェクタの位置に関する位置指令を出力する操作装置と、
    前記マニピュレータの各関節の位置を検出する位置検出器を更に備え、
    前記制御装置は、前記操作装置の前記位置指令と前記位置検出器の検出結果とに基づいて前記複数の駆動装置の各々における前記液圧ポンプの吐出容量を制御する、請求項2に記載の電気液圧式ロボット。
  8. 前記液圧アクチュエータは、前記液圧ポンプからの作動液の供給に応じて伸縮する液圧シリンダであって、
    前記液圧シリンダは、伸縮することによって前記マニピュレータの前記複数の関節を動かす、請求項1乃至6の何れか1つに記載の電気液圧式ロボット。
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