JP2023002361A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない車両であっても、運転者の快適性を担保しつつ車両搭載部品の収容スペースを確保することが可能な車両前部構造を得る。【解決手段】インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と一体的に設けられ、インパネサイド部84、インパネサイド部86内に車両搭載部品110を収容することによって、車室内36の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない車両12であっても、これらの車両搭載部品110の収容スペースを確保することができる。また、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と一体的に設けられることによって、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と分断された場合と比較して、デッドスペースが低減される分、運転席72周りのスペースを広げることができ、運転者の快適性を担保することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
下記特許文献1には、車両の前部にパワーユニットが配置され、パワーユニットより車両上方側かつ車両幅方向の中央部に運転席が配置された技術が開示されている。この先行技術では、サスタワーの車両上方側にルームサイドパネルがそれぞれ設けられており、このルームサイドパネルによって車室内側にサブユニット室がそれぞれ区画形成されている。
ところで、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられた車両の場合、パワーユニットの付属部品、車両空調装置等の各種部品等、車両搭載部品は当該エンジンコンパートメント内に配設される。一方、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない車両の場合、当該車両搭載部品の収容スペースを別途確保する必要がある。
上記先行技術では、運転席の左右にサブユニット室が設けられており、サブユニット室内に当該車両搭載部品を配設することによって車両搭載部品の収容スペースを確保することができる。
特開2015-133803号公報
しかしながら、上記先行技術では、運転席の周りにインストルメントパネル及び左右のサブユニット室が設けられることになるため、運転者の快適性を担保しつつ当該車両搭載部品の収容スペースを確保するという観点から、当該車両搭載部品において搭載の自由度が制限される場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない車両であっても、運転者の快適性を担保しつつ車両搭載部品の収容スペースを確保することが可能な車両前部構造を得るものである。
請求項1に記載の発明に係る車両前部構造は、車両前部に搭載されたパワーユニットと、前記パワーユニットより車両上方側かつ車両幅方向の中央側に配置された運転席と、前記運転席に対して車両前方に配置されたインストルメントパネル本体部、及び前記インストルメントパネル本体部と一体的に設けられると共に前記運転席に対する車両幅方向の両側方に配置され、車両搭載部品を内部に収容した左右のインストルメントパネルサイド部と、を含んで構成されたインストルメントパネルと、を有している。
請求項1に記載の発明に係る車両前部構造では、車両前部にパワーユニットが搭載されており、当該パワーユニットより車両上方側かつ車両幅方向の中央側に運転席が配置されている。インストルメントパネルは、運転席の車両前方に設けられたインストルメントパネル本体部と、インストルメントパネル本体部の左右に設けられた左右のインストルメントパネルサイド部と、を含んで構成されている。インストルメントパネルサイド部は、インストルメントパネル本体部と一体的に設けられると共に、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置されており、インストルメントパネルサイド部の内部には、車両搭載部品が収容されている。
このように、本発明では、左右のインストルメントパネルサイド部がインストルメントパネル本体部と一体的に設けられることによって、車室内において運転席に対して車両前方から車両幅方向の両側方に亘ってインストルメントパネルが設けられている。
前述のように、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない場合、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられた車両と比較して、当該車両搭載部品の配置場所が制約される。本発明では、当該インストルメントパネルサイド部内に当該車両搭載部品を収容することによって、当該車両搭載部品の収容スペースを確保することができる。
また、本発明では、インストルメントパネルサイド部がインストルメントパネル本体部と一体的に設けられることによって、インストルメントパネルサイド部がインストルメントパネル本体部と分断された状態で設けられた場合と比較して、デッドスペースが低減される。このため、本発明では、当該デッドスペースが低減された分、運転席周りのスペースを広げることができ、運転者の快適性を担保することができる。
さらに、インストルメントパネルサイド部がインストルメントパネル本体部と一体的に設けられることによってインストルメントパネルサイド部及びインストルメントパネル本体部の外形ラインを連続的に形成することができ、インストルメントパネルサイド部がインストルメントパネル本体部と分断された状態で設けられた場合と比較して、運転席周りの意匠性を向上させることができる。
ここで、インストルメントパネルサイド部が「インストルメントパネル本体部と一体的に設けられる」とは、インストルメントパネルサイド部とインストルメントパネル本体部が繋がっているように形成されていればよく、必ずしも両者が一体成形等により一体に設けられる必要はないという意味である。
請求項2に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1に記載の発明に係る車両前部構造において、一方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうち車両用空調装置が収容されている。
請求項2に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置された左右のインストルメントパネルサイド部のうち、一方のインストルメントパネルサイド部内に車両用空調装置が収容されている。
請求項3に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明に係る車両前部構造において、他方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうちラジエータの冷却水が貯留されるリザーブタンクが収容されている。
請求項3に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置された左右のインストルメントパネルサイド部のうち、他方の前記インストルメントパネルサイド部内にリザーブタンクが収容されている。
請求項4に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項3に記載の発明に係る車両前部構造において、他方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうち電子部品が収容されたリレーボックスが前記リザーブタンクと車両前後方向に沿って配設されている。
請求項4に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置された左右のインストルメントパネルサイド部のうち、他方の前記インストルメントパネルサイド部内にリレーボックスが収容されており、リレーボックスは、リザーブタンクと車両前後方向に沿って配設されている。
これにより、例えば、リレーボックスがリザーブタンクと車両幅方向に沿って配設される場合と比較してインストルメントパネルサイド部における車両幅方向の寸法を短くすることができる。これにより、運転者に対してインストルメントパネルサイド部による圧迫感を軽減することができる。また、リレーボックスがリザーブタンクと車両前後方向に沿って配設されることによって、例えば、リザーブタンクの冷却水の供給時等にリレーボックスを併せて点検することができ、作業性がよい。
請求項5に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の車両前部構造において、少なくとも一方の前記インストルメントパネルサイド部と前記運転席の前部が、車両幅方向視でラップして配設されている。
請求項5に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置された左右のインストルメントパネルサイド部のうち、少なくとも一方のインストルメントパネルサイド部と運転席の前部が、車両幅方向視でラップして配設される。
例えば、インストルメントパネルサイド部が運転席と車両幅方向視で完全にラップするように配設された場合、運転席の車両前後方向の全体に亘って運転席の隣にインストルメントパネルサイド部が設けられることになり、運転席周りのスペースが狭く感じられる。
これに対して、本発明では、インストルメントパネルサイド部と運転席の前部が、車両幅方向視でラップして配設される。裏を返すと、運転席の後部側は、インストルメントパネルサイド部と車両幅方向視でラップしていない。運転席の後部側では、運転席と車両側部の間にスペースが形成されることになり、その分運転席周りのスペースが広がることになる。
請求項6に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両前部構造において、前記インストルメントパネルサイド部は、車両幅方向の内側を構成する内壁部と、車両前後方向の後側を構成する後壁部と、を含んで構成され、前記内壁部は、平面視で前記インストルメントパネル本体部側から前記後壁部へ向かうにつれて車両幅方向の外側へ向かうように円弧状に形成されている。
請求項6に記載の発明に係る車両前部構造では、インストルメントパネルサイド部は、車両幅方向の内側を構成する内壁部と、車両前後方向の後側を構成する後壁部と、を含んで構成されている。そして、インストルメントパネルサイド部の内壁部は、平面視で、インストルメントパネルサイド部のインストルメントパネル本体部側からインストルメントパネルサイド部の後壁部へ向かうにつれて車両幅方向の外側へ向かうように円弧状に形成されている。したがって、本発明では、インストルメントパネルサイド部のインストルメントパネル本体部側(インストルメントパネルサイド部の前端)の方がインストルメントパネルサイド部の後壁部よりも車両幅方向の寸法は大きくなる。
比較例として、例えば、インストルメントパネルサイド部の内壁部において、当該インストルメントパネル本体部側(インストルメントパネルサイド部の前端)からインストルメントパネルサイド部の後壁部へ向かって車両前後方向に沿って直線状に形成された場合、インストルメントパネルサイド部の前端と後壁部は車両幅方向の寸法が同じになる。
このため、比較例と本発明とで、インストルメントパネルサイド部の後壁部における車両幅方向の寸法が同じ場合、本発明では、インストルメントパネルサイド部の前端における車両幅方向の寸法が大きくなるため、比較例よりもインストルメントパネルサイド部内の収容スペースを大きくすることができる。
また、比較例と本発明とで、インストルメントパネルサイド部の前端における車両幅方向の寸法が同じ場合、本発明では、インストルメントパネルサイド部の後壁部における車両幅方向の寸法が短くなる。これにより、インストルメントパネルサイド部と運転席との離間距離を広げることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1~請求項6の何れか1項に記載の車両前部構造において、前記運転席が配設された運転席フロア部は、車室内における他のフロア部よりも高い位置に配置され、前記運転席と前記他のフロア部との間には、段差が設けられている。
請求項7に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席が配設された運転席フロア部は、車室内における他のフロア部よりも高い位置に配置され、運転席フロア部と他のフロア部との間に段差が設けられることによって、他のフロア部を運転席フロア部よりも低く設定することができ、他のフロア部において、乗員が乗降し易くなる。
請求項8に記載の発明に係る車両前部構造は、請求項1~請求項7の何れか1項に記載の車両前部構造において、一方の前記インストルメントパネルサイド部と前記運転席との間には、前記運転席フロア部と車室内における他のフロア部の間を繋ぐ通路部が形成されている。
請求項8に記載の発明に係る車両前部構造では、運転席に対する車両幅方向の両側方に配置された左右のインストルメントパネルサイド部のうち、一方のインストルメントパネルサイド部と運転席との間に当該運転席フロア部と車室内における他のフロア部の間を繋ぐ通路部が形成されることによって、当該通路部を介して、運転席フロア部と他のフロア部との間で乗員の往来が可能となる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両前部構造によれば、車室内の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない車両であっても、運転者の快適性を担保しつつ車両搭載部品の収容スペースを確保することができる。
請求項2に記載の車両前部構造によれば、一方のインストルメントパネルサイド部内において、車両用空調装置の収容スペースを確保することができる。
請求項3に記載の車両前部構造によれば、他方のインストルメントパネルサイド部内にリザーブタンクの収容スペースを確保することができる。
請求項4に記載の車両前部構造によれば、他方のインストルメントパネルサイド部内にリレーボックスの収容スペースを確保することができる。
請求項5に記載の車両前部構造によれば、運転者にとって車両幅方向の側方にインストルメントパネルサイド部が設けられたことによる圧迫感を軽減することができる。
請求項6に記載の車両前部構造によれば、インストルメントパネルサイド部の後部側に向かうにつれて運転席周りのスペースを広くすることができ、その分、乗員にとって開放感を得ることができる。
請求項7に記載の車両前部構造によれば、運転席フロア部以外の他のフロア部において、乗員が乗降し易くすることができる。
請求項8に記載の車両前部構造によれば、乗員が運転席フロア部と他のフロア部の間を移動することができる。
本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を示す側断面図である。 本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を示す平面図である。 本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を左斜め後方側から見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る車両前部構造10について説明する。なお、各図においては図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。また、各図に適宜記す矢印FR、矢印LH、矢印UPは、車両前方(進行方向)、車両左方、車両上方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車体構成)
図1~図3に示されるように、本実施形態に係る車両前部構造10が適用された車両12は、ラダーフレーム14の上方側にキャビンを有するボデー16が固定されるフレーム構造の車両であり、一例としてバス等のライドシェア用の車両である。図示は省略するが、この車両12のボデー16は略直方体状の外形を有している。この車両12は、一例として電気自動車である。先ず、この車両12の骨格構造の概略について説明する。
上記のラダーフレーム14は、左右一対のサイドフレーム18と、複数のクロスメンバ20、22とを備えている。左右のサイドフレーム18は、車両12の車幅方向両側部において前後方向に延在している。複数のクロスメンバ20、22は、前後方向に間隔をあけて並んでおり、車幅方向に延在している。また、複数のクロスメンバ20、22によって左右のサイドフレーム18が車幅方向に繋がれている。
左右のサイドフレーム18は、左右のフロントサイドフレーム24と、左右の中央サイドフレーム26と、左右のリヤサイドフレーム(図示省略)とによって構成されている。左右のフロントサイドフレーム24は、車両12の前部の車幅方向両側部において前後方向に延在している。左右の中央サイドフレーム26は、車両12の前後方向中央部の車幅方向両側部において前後方向に延在している。左右のリヤサイドフレームは、車両12の後部の車幅方向両側部において前後方向に延在している。
また、フロントサイドフレーム24、中央サイドフレーム26及びリヤサイドフレームは、例えば鋼材によって角筒状に形成されており、前後方向から見て矩形の閉断面を有している。なお、左右の中央サイドフレーム26の間、及び左右のリヤサイドフレームの間にも、それぞれ図示しない複数のクロスメンバが設けられている。
左右のフロントサイドフレーム24の前部24Fは、前後方向に直線状に延在しており、各前部24Fの前後方向中間部は、クロスメンバ22によって車幅方向に繋がれている。また、各前部24Fの車幅方向外側面には、それぞれサスペンションタワー28が固定されている。
また、左右のフロントサイドフレーム24の間には、車両12を走行させるためのモータ32が配置されている。モータ32は、クロスメンバ20、22や図示しない支持部材等を介して左右のフロントサイドフレーム24に支持されている。モータ32の上方には、モータ32に供給する電力を制御する電子ユニット34が配置されている。当該電子ユニット34は、支持フレーム35を介して左右のフロントサイドフレーム24に支持されており、モータ32及び電子ユニット34は、パワーユニット30を構成している。
上記構成のラダーフレーム14によって下方側から支持されたボデー16は、車室内36の床部を構成するフロアパネル38を有している。このフロアパネル38は、車室内36の前部の床部を構成するフロントフロアパネル40と、車室内36の前後方向中間部の床部を構成する中央フロアパネル42と、車室内36の後部の床部を構成するリヤフロアパネル(図示省略)とを備えている。フロントフロアパネル40、中央フロアパネル42及びリヤフロアパネルは、例えば鋼板によって構成されている。
フロントフロアパネル40の前部は、前後方向及び車幅方向に延在した運転席フロア部40Fとされている。フロントフロアパネル40の後部は、車両後方側へ向かって下り勾配に傾斜した傾斜部40Rとされている。
運転席フロア部40Fは、左右のフロントサイドフレーム24の前部24Fに対して上方側に離間して配置されており、傾斜部40Rは、左右のフロントサイドフレーム24の後部24Rに対して上方側に離間して配置されている。なお、運転席フロア部40Fの下方には、前述した電子ユニット34が配置されている。
傾斜部40Rの後端部には、中央フロアパネル42の前端部が結合されている。中央フロアパネル42は、前後方向及び車幅方向に延在している。中央フロアパネル42の下方には、前述したモータ32に供給するための電力を蓄える図示しないバッテリが配置されている。
運転席フロア部40Fと中央フロアパネル42によって形成される一般フロア部(他のフロア部)42Aとの間には段差が設けられており、運転席フロア部40Fは一般フロア部42Aよりも上方側に位置している。このため、運転席フロア部40Fと一般フロア部42Aとの間には、複数のステップ44Aで構成された通路部44が設けられている。この通路部44を介して、運転席フロア部40Fと一般フロア部42Aとの間を乗員が往来可能となる。
上記のフロントフロアパネル40は、左右一対のフロントサイドメンバ48を介して左右のフロントサイドフレーム24に支持される。左右のフロントサイドメンバ48は、左右のフロントサイドフレーム24に対する上方側かつ車幅方向外側で前後方向に延在している。左右のフロントサイドメンバ48は、例えば鋼板がプレス成形されて製造されたものであり、溶接等の手段でフロントフロアパネル40の下面に接合され、フロントフロアパネル40との間で車両前後方向に延びる閉断面が構成されるように形成されている。
左右のフロントサイドメンバ48の前部48Fは、前後方向に直線状に延在しており、フロントフロアパネル40の運転席フロア部40Fの下面に接合されている。左右のフロントサイドメンバ48の後部48Rは、車両後方側へ向かって下り勾配に傾斜した、いわゆるキック部とされており、フロントフロアパネル40の傾斜部40Rの下面に接合されている。なお、以下の説明では、フロントサイドメンバ48の後部48Rを「キック部48R」と称する。
また、左右のフロントサイドメンバ48の前端部には、車幅方向に延在するラジエータサポートアッパメンバ50が配置されている。ラジエータサポートアッパメンバ50は、例えば鋼板によって構成されており、車幅方向から見て前方側に開口したハット状の断面を有している。左右のフロントサイドメンバ48の前端部には、例えばラジエータサポートアッパメンバ50の後面に重ね合わされるフランジ部が設けられており、当該フランジ部がボルト締結等の手段でラジエータサポートアッパメンバ50の後面に固定されている。これにより、左右のフロントサイドメンバ48の前端部がラジエータサポートアッパメンバ50によって車幅方向に繋がれている。
ラジエータサポートアッパメンバ50の車幅方向両端部は、左右の前側柱部材52を介して左右のフロントサイドフレーム24の前端部24F1に支持されている。左右の前側柱部材52は、例えば鋼板がプレス成形されて形成されたものであり、前方側及び上方側が開放された箱状をなしている。各前側柱部材52は、例えば上端部に形成された図示しないフランジ部がラジエータサポートアッパメンバ50に対して溶接やボルト締結等の手段で固定されている。各前側柱部材52の下端部は、それぞれブラケット54を介してフロントサイドフレーム24に対して溶接等により固定されている。各前側柱部材52は、各ブラケット54の上面に載置されており、ボルト締結等の手段で各ブラケット54に固定されている。
フロントサイドフレーム24の前端部24F1には、ラジエータサポートアッパメンバ50の下方側において、車幅方向に延在するラジエータサポートロアメンバ56が配置されている。ラジエータサポートロアメンバ56は、例えば鋼板によって構成されている。ラジエータ58は、パワーユニット30の冷却用とされており、ラジエータサポートロアメンバ56、ラジエータサポートアッパメンバ50及び左右の前側柱部材52に対して固定されることによって、ラジエータサポートロアメンバ56、ラジエータサポートアッパメンバ50及び左右の前側柱部材52に支持される。
また、本実施形態における車両12では、図示はしないが、自動運転を制御する自動運転ユニット(以下、「AKD」と称する)が搭載可能とされる。このAKDを構成する一部として別途ラジエータ62が設けられる。当該ラジエータ62は、AKDの冷却用とされており、例えば、ラジエータサポートロアメンバ56及び左右の前側柱部材52に対して固定されることによって、当該ラジエータサポートロアメンバ56、ラジエータサポートアッパメンバ50及び左右の前側柱部材52に支持される。
左右のフロントサイドメンバ48における各キック部48Rの前端部は、左右の後側柱部材66を介して左右のフロントサイドフレーム24に支持されている。左右の後側柱部材66は、例えば鋼板がプレス成形されて形成されたものであり、車幅方向中央側及び上方側が開放された箱状をなしている。
各後側柱部材66は、例えば上端部に形成されたフランジ部が各キック部48Rの前端部に対して溶接等の手段で固定されている。各後側柱部材66の下端部は、それぞれブラケット68を介してフロントサイドフレーム24に対して溶接等により固定されている。各後側柱部材66は、各ブラケット68の上面に載置されており、ボルト締結等の手段で各ブラケット68に固定されている。
上記のラジエータサポートアッパメンバ50、前側柱部材52、ブラケット54、後側柱部材66及びブラケット68を介して左右のフロントサイドメンバ48が左右のフロントサイドフレーム24により下方側から支持されている。そして、左右のフロントサイドメンバ48によってフロントフロアパネル40が下方側から支持されている。
また、フロントフロアパネル40の前端部には、ダッシュパネル70が設けられており、ダッシュパネル70の上端部には、運転席72の前方側にインストルメントパネル78が設けられている。なお、運転席72の後方側には、フロントフロアパネル40と中央フロアパネル42を区画する区画壁74が通路部44を除き車両幅方向に沿って設けられている。
運転席72は、側面視で略L字状を成すフレーム76によって支持されている。フレーム76は、略上下方向に沿って配置される脚部76Aと、略水平方向に沿って配置される台座76Bと、を含んで構成されている。脚部76Aの下端はフロントフロアパネル40に連結されており、台座76Bの後端は区画壁74に連結されている。台座76Bには、運転席72の座部を構成するシートクッション72Aが固定されており、台座76Bの前後方向の中央と脚部76Aの下部には、ブレース76Cが連結されている。
そして、区画壁74の後方側には、一般フロア部42Aが設けられており、一般フロア部42A上には、複数の客席(図示省略)が配置されている。なお、客席は、車両側部に固定されるように設定されてもよい。
図2に示されるように、本実施形態では、インストルメントパネル78が、車室内36のフロントシールドガラス80の下端部80A(車室内36の前端部36A)を含んで、平面視で後方側を開口とする略U字状を成して形成されている。
インストルメントパネル78は、車室内36の前端部36Aに設けられたインパネ本体部(インストルメントパネル本体部)82と、インパネ本体部82の右側に設けられたインパネサイド部(インストルメントパネルサイド部)84と、インパネ本体部82の左側に設けられたインパネサイド部86と、を含んで構成されている。
インストルメントパネル78は、インパネサイド部84、インパネ本体部82及びインパネサイド部86が、互いに繋がるようにして連続的に形成されており、これらの部材が一体的に設けられている。なお、インストルメントパネル78は、インパネサイド部84、インパネ本体部82及びインパネサイド部86が一体的であると認識できれば十分であり、インパネサイド部84、インパネ本体部82及びインパネサイド部86が、必ずしも一体成形等により一体に設けられる必要はない。
(インパネ本体部82)
インパネ本体部82は、その中央部に操作部88が設けられている。操作部88は、運転席72の前方側に設けられている。操作部88は、平面視で略台形状を成しており、操作部88の前端88Aは、車両幅方向に沿って形成され、インパネ本体部82の上面82Aの一部を構成している。
操作部88は、当該前端88Aから後方側へ向かうにつれて上方側へ向かって円弧状に形成された上壁部88Bを備えている。上壁部88Bの後端には、操作部88の後側を構成する後壁部88Cが設けられており、後壁部88Cは、車両幅方向に沿って形成され、後壁部88Cの上端は前端88Aよりも上方側に位置している。また、後壁部88Cは、上方側へ向かうにつれて前方側へ向かって円弧状に形成されており、操作部88の後壁部88Cにおける車両幅方向の中央にハンドル(ステアリングホイール)90が配置されている。
また、操作部88の後壁部88Cでは、車両幅方向の中央部付近に図示しない計器類が配設された計器配設部92が設けられている。この計器配設部12Aは、操作部88における車両幅方向の中央に対して車両幅方向の一方側(ここでは車両左方側)に若干ずれて配置されている。また、この計器配設部92は、前述したハンドル90の車両前方に配置されている。
また、操作部88における右側には、レジスタ96が設けられている。当該レジスタ96は、後述するインパネサイド部84内に配設された空調ユニット(車両用空調装置)94と接続されており、空調ユニット94によって生成された空調風を車室内36側へ吹き出させる。なお、操作部88における左側には、レジスタ98が設けられている。当該レジスタ98は、レジスタ96と同様に、当該空調ユニット94と接続されており、空調ユニット94によって生成された空調風を車室内36側へ吹き出させる。
(インパネサイド部84)
インパネサイド部84は、インパネ本体部82の右側かつフロントサイドガラス100(図3参照)の下方側に設けられており、箱状を成している。インパネサイド部84は、平面視で車両前後方向に沿って長い略直方体状を成しており、車両幅方向外側を構成する外壁部84Aと、車両幅方向内側を構成する内壁部84Bと、車両前後方向の後側を構成する後壁部84Cと、を含んで構成されている。
インパネサイド部84の外壁部84Aは、車両12の前部かつ側部に設けられたフェンダーパネル102Rに沿って形成されている。なお、外壁部84Aはフェンダーパネル102Rによって構成されてもよい。
インパネサイド部84の内壁部84Bは、平面視でインパネ本体部82(インパネサイド部84の前端84D)側へ向かうにつれて車両幅方向の内側へ向かうように円弧状に形成され、外壁部84Aよりも曲率は大きくなるように設定されている。
インパネサイド部84の後壁部84Cは、内壁部84Bと繋がり後方側へ向かうにつれて車両幅方向の外側へ向かって傾斜する傾斜部84C1と、外壁部84Aと繋がり当該傾斜部84C1の車両幅方向の外側において、車両幅方向に沿って形成された横壁部84C2と、を含んで構成されている。つまり、インパネサイド部84の前端84Dからインパネサイド部84の後端を構成する後壁部84Cに向かうにつれてインパネサイド部84の幅寸法は小さくなっている。また、横壁部84C2は、傾斜部84C1の後端85よりも前方側に位置しており、傾斜部84C1と横壁部84C2との間には、傾斜部84C1の後端85を起点として車両前後方向に沿った軸線を中心に当該傾斜部84C1を反転させた傾斜部84C3が形成されている。
一方、インパネサイド部84の前端84Dは、インパネ本体部82及びダッシュパネル70(図1参照)との干渉を回避しつつ、インパネ本体部82及びダッシュパネル70の形状に合わせてインパネ本体部82及びダッシュパネル70と一体に形成されている。このため、インパネサイド部84には、必ずしも壁部は必要ではない。そして、インパネサイド部84の前端84Dは、平面視で車両幅方向外側から内側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜する傾斜部84D1と、当該傾斜部84D1と連続して形成され車両幅方向に沿って形成された横壁部84D2と、を含んで構成されている。
また、インパネサイド部84には、前端84D、外壁部84A、内壁部84B及び後壁部84Cの上端に板状の上壁部84Eが設けられている。上壁部86は、例えば、溶接、ボルト等によって、前端84D、外壁部84A、内壁部84B及び後壁部84Cの上端にそれぞれに固定され、当該上壁部84Eによってインパネサイド部84は閉塞されている。そして、当該インパネサイド部84内には、空調ユニット(車両搭載部品)94が収容されている。
(シートサイド部104)
シートサイド部104は、インパネサイド部84の後方側に設けられており、運転席72の右側に配置されている。シートサイド部104は、箱状を成しており、車両幅方向外側を構成する外壁部104Aと、車両幅方向内側を構成する内壁部104Bと、車両前後方向の前側を構成する前端104Cと、車両前後方向の後側を構成する後壁部104Dと、を含んで構成されている。
シートサイド部104の外壁部104Aは、車両前後方向に沿って形成されている。シートサイド部104の内壁部104Bは、平面視でインパネサイド部84の内壁部84Bの形状に沿って形成され、後方側へ向かうにつれて車両幅方向の内側へ向かうように円弧状に形成されている。
シートサイド部104の前端104Cは、インパネサイド部84の後壁部84Cの車両幅方向の内側を構成する傾斜部84C1と同じ角度となるように形成されている。なお、シートサイド部104の前端104Cには、必ずしも壁部は必要ではない。
シートサイド部104の後壁部104Dは、車両幅方向に沿って形成されており、運転席72の後方側に設けられ、フロントフロアパネル40と中央フロアパネル42を区画する区画壁74と一体的に設けられている。
シートサイド部104には、前端104C、外壁部104A、内壁部104B及び後壁部104Dの上端に板状の上壁部104Eが設けられている。上壁部104Eは、例えば、溶接、ボルト等によって、前端104C、外壁部104A、内壁部104B及び後壁部104Dの上端にそれぞれに固定され、当該上壁部104Eによってシートサイド部104は閉塞されている。
上壁部104Eの外縁には上壁部104Eの上面104E1から突出する突出部106が設けられており、上壁部104Eの上面104E1に載置された物品の移動を規制し当該物品が容易に滑り落ちないようにしている。なお、シートサイド部104の上壁部104Eは、インパネサイド部84の上壁部84Eよりも低い位置に設けられており、運転席72に着座した乗員がシートサイド部104の上壁部104Eを載置台として利用し易い高さとなるように設定されている。
(インパネサイド部86)
インパネサイド部86は、インパネ本体部82の左側かつフロントサイドガラス108(図3参照)の下方側に設けられており、箱状を成している。インパネサイド部86は、平面視で車両前後方向に沿って長い略直方体状を成しており、インパネサイド部84と同様に、車両幅方向外側を構成する外壁部86Aと、車両幅方向内側を構成する内壁部86Bと、車両前後方向の後側を構成する後壁部86Cと、を含んで構成されている。
インパネサイド部86の外壁部86Aは、車両12の前部かつ側部に設けられたフェンダーパネル102Lに沿って形成されている。なお、外壁部86Aはフェンダーパネル102Lによって構成されてもよい。
インパネサイド部86の内壁部86Bは、平面視でインパネ本体部82(インパネサイド部86の前端86D)側へ向かうにつれて車両幅方向の内側へ向かうように円弧状に形成され、外壁部86Aよりも曲率は大きくなるように設定されている。つまり、インパネサイド部86の前端86Dからインパネサイド部86の後端を構成する後壁部86Cに向かうにつれてインパネサイド部86の幅寸法は小さくなっている。
インパネサイド部86の後壁部86Cは、通路部44の前方側において車両幅方向に沿って形成されている。
一方、インパネサイド部86の前端86Dは、インパネ本体部82及びダッシュパネル70(図1参照)との干渉を回避しつつ、インパネ本体部82及びダッシュパネル70の形状に合わせてインパネ本体部82及びダッシュパネル70と一体に形成されている。このため、インパネサイド部86には、必ずしも壁部は必要ではない。そして、インパネサイド部86の前端86Dは、車両幅方向外側から内側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜する傾斜部86D1と、当該傾斜部86D1と連続して形成され車両幅方向に沿って形成された横壁部86D2と、を含んで構成されている。
また、インパネサイド部86には、前端86D、外壁部86A、内壁部86B及び後壁部86Cの上端に板状の上壁部86Eが設けられている。上壁部86Eは、例えば、溶接、ボルト等によって、前端86D、外壁部86A、内壁部86B及び後壁部86Cの上端にそれぞれに固定され、当該上壁部86Eによってインパネサイド部86は閉塞されている。
そして、当該インパネサイド部86内には、ラジエータ58の冷却水が貯留するリザーブタンク(車両搭載部品)60及び電子部品が収容されたリレーボックス(車両搭載部品)64が配設されている。なお、リザーブタンク60は、リレーボックス64よりも車両前後方向の前方側に配置されている。また、インパネサイド部86の上壁部86Eは開閉可能とされており、上壁部86Eを開放させることによって、車室内36からインパネサイド部86内に収容されたリザーブタンク60に対して冷却水を供給することが可能となる。
(車両前部構造の作用及び効果)
次に、本実施形態に係る車両前部構造10の作用及び効果について説明する。
図2、図3に示されるように、本実施形態における車両前部構造10では、車両前部11にパワーユニット30が搭載されており、当該パワーユニット30より車両上方側かつ車両幅方向の中央側に運転席72が配置されている。インストルメントパネル78は、運転席72の車両前方に設けられたインパネ本体部82と、インパネ本体部82の左右に設けられた左右のインパネサイド部84、86と、を含んで構成されている。
インパネサイド部84、86は、インパネ本体部82と一体的に設けられると共に、運転席72に対する車両幅方向の両側方に配置されており、インパネサイド部84内には、空調ユニット94が収容されている。また、インパネサイド部86内には、リザーブタンク60及びリレーボックス64が収容されている。なお、空調ユニット94、リザーブタンク60及びリレーボックス64等は、いわゆる車両搭載部品110とされる。
本実施形態では、前述のように、左右のインパネサイド部84、86がインパネ本体部82と一体的に設けられることによって、車室内36において運転席72に対して車両前方から車両幅方向の両側方に亘ってインストルメントパネル78が設けられている。
図2に示されるように、車室内36の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられない場合、図示はしないが、車室内36の車両前方側にエンジンコンパートメントが設けられた車両と比較して、当該車両搭載部品110の配置場所が制約される。本実施形態では、インパネサイド部84内に空調ユニット94が収容され、インパネサイド部86内にはリザーブタンク60及びリレーボックス64が収容されることによって、当該車両搭載部品110の収容スペースを確保することができる。
また、本実施形態では、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と一体的に設けられることによって、比較例として、図示はしないが、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と分断された状態で設けられた場合と比較して、デッドスペースが低減される。このため、本実施形態では、当該デッドスペースが低減された分、運転席72周りのスペースを広げることができ、運転者の快適性を担保することができる。
また、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と一体的に設けられることによってインパネサイド部84、86及びインパネ本体部82の外形ラインを連続的に形成することができる。このため、比較例として、図示はしないが、インパネサイド部84、86がインパネ本体部82と分断された状態で設けられた場合と比較して、運転席72周りの意匠性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、リレーボックス64が、リザーブタンク60と車両前後方向に沿って配設されている。これにより、例えば、リザーブタンク60の冷却水の給水時にリレーボックス64を併せて点検することができ、作業性がよい。
また、本実施形態では、リレーボックス64が、リザーブタンク60と車両前後方向に沿って配設されているため、比較例として、図示はしないが、リレーボックス64がリザーブタンクと車両幅方向に沿って配設される場合と比較してインパネサイド部86における車両幅方向の寸法を短くすることができる。これにより、運転者に対してインパネサイド部86による圧迫感を軽減することができる。
一方、本実施形態では、例えば、インパネサイド部86と運転席72の前部73が、車両幅方向視でラップして配設される。一般に、一般フロア部42Aを広く確保するため、運転席フロア部40Fはできるだけコンパクトに設定する必要がある。例えば、比較例として、図示はしないがインパネサイド部86が運転席72と車両幅方向視で完全にラップするように配設された場合、運転席72の車両前後方向の全体に亘って運転席72の隣にインパネサイド部86が設けられることになる。この場合、運転者にとって車両幅方向の側方にインパネサイド部86が車両前後方向の全体に亘って設けられたことによる圧迫感を受け、運転席72周りのスペースが狭く感じられる。
これに対して、本実施形態では、インパネサイド部86と運転席72の前部73が、車両幅方向視でラップして配設される。裏を返すと、運転席72の後部75側は、インパネサイド部86と車両幅方向視でラップしていない。運転席72の後部75側では、運転席72と車両側部13の間にスペースが形成されることになり、その分運転席72周りのスペースが広がることになる。したがって、運転者にとって車両幅方向の側方にインパネサイド部86が設けられたことによる圧迫感を軽減することができる。
また、本実施形態では、インパネサイド部84の内壁部84Bは、平面視でインパネ本体部82(インパネサイド部84の前端84D)側へ向かうにつれて車両幅方向の内側へ向かうように円弧状に形成され、外壁部84Aよりも曲率は大きくなるように設定されている。したがって本実施形態では、インパネサイド部84の前端84Dの方がインパネサイド部84の後壁部84Cよりも車両幅方向の寸法は大きくなる。
比較例として、例えば、図示はしないがインパネサイド部84の内壁部84Bにおいて、インパネサイド部84の前端84Dからインパネサイド部84の後壁部84Cへ向かって車両前後方向に沿って直線状に形成された場合、インパネサイド部84の前端84Dと後壁部84Cは車両幅方向の寸法が同じになる。
このため、比較例と本実施形態とで、インパネサイド部84の後壁部84Cにおける車両幅方向の寸法が同じ場合、本実施形態では、インパネサイド部84の前端84Dにおける車両幅方向の寸法が大きくなるため、比較例よりもインパネサイド部84内の収容スペースを大きくすることができる。
また、比較例と本実施形態とで、インパネサイド部84の前端84Dにおける車両幅方向の寸法が同じ場合、本実施形態では、インパネサイド部84の後壁部84Cにおける車両幅方向の寸法が短くなる。これにより、インパネサイド部84と運転席72との離間距離を広げることができる。
したがって、本実施形態では、インパネサイド部84の後部側に向かうにつれて運転席72周りのスペースを広くすることができ、その分、乗員にとって開放感を得ることができる。なお、インパネサイド部86側においてもインパネサイド部84と略同じ効果が得られる。つまり、インパネサイド部84及びインパネサイド部86において、同じ構成を採用することにより乗員にとってより開放感が得られる。
また、本実施形態では、図1、図3に示されるように、運転席フロア部40Fは、一般フロア部42Aよりも高い位置に配置され、運転席フロア部40Fと一般フロア部42Aとの間に通路部44が設けられている。これにより、一般フロア部42Aを運転席フロア部40Fよりも低く設定することができ、一般フロア部42Aにおいて、乗員が乗降し易くなる。
また、本実施形態では、インパネサイド部86と運転席72との間に当該運転席フロア部40Fと車室内36における一般フロア部42Aの間を繋ぐ通路部44が形成されることにより、当該通路部44を介して、運転席フロア部40Fと一般フロア部42Aとの間で乗員の往来が可能となる。
なお、本実施形態では、インパネサイド部84内に空調ユニット94が収容され、インパネサイド部86内にはリザーブタンク60及びリレーボックス64が収容されているが、これらの限るものではない。これらの部材以外にもAKD、車両の走行を制御する電子制御装置(ECU;Electrical Control Unit)等が収容されてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両前部構造
11 車両前部
12 車両
30 パワーユニット
36 車室内
40F 運転席フロア部
42A 一般フロア部(他のフロア部)
44 通路部
44A ステップ(段差)
58 ラジエータ
60 リザーブタンク(車両搭載部品)
64 リレーボックス(車両搭載部品)
72 運転席
73 前部(運転席の前部)
78 インストルメントパネル
82 インパネ本体部(インストルメントパネル)
84 インパネサイド部(インストルメントパネル)
84B 内壁部
84C 後壁部
86 インパネサイド部(インストルメントパネル)
86B 内壁部
86C 後壁部
94 空調ユニット(車両用空調装置、車両搭載部品)
110 車両搭載部品

Claims (8)

  1. 車両前部に搭載されたパワーユニットと、
    前記パワーユニットより車両上方側かつ車両幅方向の中央側に配置された運転席と、
    前記運転席に対して車両前方に配置されたインストルメントパネル本体部、及び前記インストルメントパネル本体部と一体的に設けられると共に前記運転席に対する車両幅方向の両側方に配置され、車両搭載部品を内部に収容した左右のインストルメントパネルサイド部と、を含んで構成されたインストルメントパネルと、
    を有する車両前部構造。
  2. 一方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうち車両用空調装置が収容されている請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 他方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうちラジエータの冷却水が貯留されるリザーブタンクが収容されている請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 他方の前記インストルメントパネルサイド部内には、前記車両搭載部品のうち電子部品が収容されたリレーボックスが前記リザーブタンクと車両前後方向に沿って配設されている請求項3に記載の車両前部構造。
  5. 少なくとも一方の前記インストルメントパネルサイド部と前記運転席の前部が、車両幅方向視でラップして配設されている請求項1~請求項4の何れか1項に記載の車両前部構造。
  6. 前記インストルメントパネルサイド部は、車両幅方向の内側を構成する内壁部と、車両前後方向の後側を構成する後壁部と、を含んで構成され、
    前記内壁部は、平面視で前記インストルメントパネル本体部側から前記後壁部へ向かうにつれて車両幅方向の外側へ向かうように円弧状に形成されている請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両前部構造。
  7. 前記運転席が配設された運転席フロア部は、車室内における他のフロア部よりも高い位置に配置され、前記運転席フロア部と前記他のフロア部との間には段差が設けられている請求項1~請求項6の何れか1項に記載の車両前部構造。
  8. 一方の前記インストルメントパネルサイド部と前記運転席との間には、当該運転席が配設された運転席フロア部と車室内における他のフロア部の間を繋ぐ通路部が形成されている請求項1~請求項7の何れか1項に記載の車両前部構造。
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