JP4442149B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車室内を空気調和制御する空調ユニットを備えたような車両用空調装置に関する。
従来、上述例の車両用空調装置としては次のような構成のものがある。
すなわち、車両のフロント側にブロア、エバポレータ、ヒータコアを含むエアコンユニットを配設すると共に、車両のリヤ側にはブロア、エバポレータを含むリアクーラユニットを配設した所謂ツイン空調タイプの車両用空調装置である(特許文献1参照)。
この車両用空調装置においては、車両のフロント側にエアコンユニットが配設されている関係上、エンジンの後退配置が阻害され、ヨー慣性モーメントが大きくなり、操縦安定性および車両の運動性能が悪化する問題点があった。
一方、オープンカーの空調装置としては次のような構成のものがある。
つまり、オープンカーのフロント側においてダッシュロアパネルとインストルメントパネルとの間の車体前部に空調ユニットを設けたものである(特許文献2参照)。
このオープンカーの空調装置においても、車両のフロント側に空調ユニットが配設されているので、エンジンの後退配置が阻害され、ヨー慣性モーメントが大となり、操縦安定性および車両の運動性能が悪化する問題点があった。
特開平5−193337号公報 特開平7−266841号公報
そこで、この発明は車室後方には空調風を吹出すリヤ空調ユニットを設け、車室前方には走行風を吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットを設けることで、リヤ空調とナチュラルベンチレーションと両立させることができ、かつ、エンジンの後退レイアウト化と空調性能とを両立させることができ、また、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段を備え、この空調制御手段によりリヤ空調ユニットとフロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御することで、これらをそれぞれ別々に制御しなくてもよく、利便性の向上を図ることができ、しかも、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側に、リヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口を設けることで、リヤ空調ユニットと吹出し口との間が短くなり、これら両者間の通路長短縮を図ることができる車両用空調装置の提供を目的とする。
この発明による車両用空調装置は、車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段を備え、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側には上記リヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口が設けられたものである。
上述のフロントナチュラルベンチレーションユニットは、温度調整機能をもたないユニットであって、導入した走行風(外気)を車室内へ吹出すためのユニットである。また、上述の吹出し口は、シートに着座した乗員の首筋に向けて空調風を吹出す吹出し口に設定してもよい。
上記構成によれば、リヤ空調とナチュラルベンチレーションとを両立させることができる。
さらに、リヤ空調ユニットを車室後方に設けたので、車室前方にはフロント空調ユニットを設ける必要がなくなり、これにより、エンジンの後退レイアウト化が達成でき、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性向上および車両の運動性能向上を図ることができる。さらに、車室前方にはフロントナチュラルベンチレーションユニットを設けたので、エンジンの後退レイアウト化と空調性能とを両立させることができる。
また、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段を備えたものであるから、この空調制御手段により、リヤ空調ユニットとフロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御するので、これらをそれぞれ別々に制御しなくてもよく、利便性の向上を図ることができる。
しかも、上記リヤバルクヘッドの車室内側にはリヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口が設けられたものであるから、リヤ空調ユニットと吹出し口との間が短くなり、両者間(リヤ空調ユニットと吹出し口との間)の通路長短縮を図ることができる。
この発明による車両用空調装置は、また、車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段とを備え、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側には近接して乗員用シートが設けられ、該乗員用シートには上記リヤ空調ユニットからの空調風を該シートに着座した乗員の背中部または/および腰部に吹出す吹出し口が設けられたものである。
上記構成によれば、請求項1の基本的効果と併せて、上記リヤバルクヘッドの車室内側には近接して乗員用シートが設けられ、該乗員用シートにはリヤ空調ユニットからの空調風をシートに着座した乗員の背中部または/および腰部に吹出す吹出し口が設けられたものであるから、乗員の背中部または/および腰部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
この発明による車両用空調装置は、さらに、車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段とを備え、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、該トンネル部には上記フロントナチュラルベンチレーションユニットからの走行風を吹出す吹出し口が設けられたものである。
上記構成によれば、請求項1の基本的効果と併せて、上記リヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、該トンネル部にはフロントナチュラルベンチレーションユニットからの走行風を吹出す吹出し口が設けられたものであるから、トンネル部を有効利用しつつ、走行風により乗員の快適度向上を図ることができ、特にオープンカーにおいては走行風(自然風)によるベンチレーションを重視することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤ空調ユニットは車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの後部に配設され、該リヤ空調ユニットはリヤバルクヘッドの上部に設けられたリヤカウル部より内外気を導入し、車室内に空調風を吹出すように構成されたものである。
上記構成によれば、リヤ空調ユニットの配設と、内外気導入とを両立させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車室の前方にはエンジンを配設したエンジンルームが設けられたものである。
上記構成によれば、コンパクトな車両として成立させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車室の上方は開閉可能なルーフによって覆われたものである。
上記構成によれば、オープンカーの空調をシンプルな構成にて成立させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤカウル部より車体外側壁に開放する外気導入通路を設けたものである。
上記構成によれば、外気を車体外側壁から確実に導入することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、該トンネル部にはリヤ空調ユニットからの空調風を乗員の大腿部に吹出す吹出し口が設けられたものである。
上記構成によれば、トンネル部を有効利用しつつ、乗員の大腿部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、該トンネル部にはリヤ空調ユニットからの空調風を乗員の足元部に吹出す吹出し口が設けられたものである。
上記構成によれば、トンネル部を有効利用しつつ、乗員の足元部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
この発明によれば、車室後方には空調風を吹出すリヤ空調ユニットを設け、車室前方には走行風を吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットを設けることで、リヤ空調とナチュラルベンチレーションと両立させることができ、かつエンジンの後退レイアウト化と空調性能とを両立させることができる効果がある。
また、上記空調制御手段により、リヤ空調ユニットとフロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御するので、これらをそれぞれ別々に制御しなくてもよく、利便性の向上を図ることができる効果がある。
しかも、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側に、リヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口を設けたので、リヤ空調ユニットと吹出し口との間が短くなり、これら両者間の通路長短縮を図ることができる効果がある。
リヤ空調とナチュラルベンチレーションとを両立させ、かつエンジンの後退レイアウト化と空調性能とを両立させると共に、リヤ空調ユニットとフロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御することで、これらをそれぞれ別々に制御しなくてもよく、利便性の向上を図ることができ、さらに、リヤ空調ユニットと吹出し口との間が短くなり、これら両者間の通路長短縮を図るという目的を、車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置において、車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段とを備え、車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側に、上記リヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口を設けるという構成で実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用空調装置を示すが、まず図1、図2、図3を参照して車体構造について説明する。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
側面図で示す図1、および、平面図で示す図2において、エンジンルーム1と車室2とをダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)で前後方向に仕切っている。
上述の車室2の上方は開閉可能なルーフ4(可動ルーフ)によって覆う一方、ダッシュロアパネル3の車幅方向の中央部を後方に凹設して凹部3aを形成し、この凹部3a内にはエンジン5を配設している。
このエンジン5は縦置きに配設され、エンジン5の後部には連続してISGユニット6(integrated・starter・generator・unit、インテグレーテッド・スタータ・ジェネレータ・ユニットのことで、内蔵されたスタータとジェネレータとを兼ねるユニット)を備えると共に、このISGユニット6の後方にはフロアパネル8のトンネル部16内に連続して配設されるトランスミッション7を設けている。
また、上述のダッシュロアパネル3の下端後部には略水平に後方へ延びるフロアパネル8を連設し、このフロアパネル8の後部から前低後高状に立上がるリヤバルクヘッド9を設け、該リヤバルクヘッド9の上端部背面には車幅方向に延びるリヤカウル部10を配設している。ここで、上述のリヤバルクヘッド9は車室2と車室後部とを仕切るパネル部材である。
また、上述のリヤバルクヘッド9の上下方向中間部から後方に延びるリヤフロア11を設け、このリヤフロア11におけるリヤカウル部10近傍位置には車室2を空調するリヤ空調ユニット12を配設し、このリヤ空調ユニット12の後方にはトランクルーム13(荷室)を形成している。上述のリヤ空調ユニット12は図1からも明らかなようにホイールベース内に配置したものである。
上述のリヤ空調ユニット12は、図2に示すように、ブロア&クーリングユニット14とヒータユニット15とを備え、ヒータユニット15を車幅方向の中央部に配設し、ブロア&クーリングユニット14を車幅方向の一側部に配設している。
上述のダッシュロアパネル3と連続して車室フロアを形成するところのフロアパネル8の中央部には図1、図3に示すように、車室2内側に突設して車両の前後方向に延びるトンネル部16が形成され、このトンネル部16の上部には該トンネル部16に沿って延びる上部トンネルメンバ17(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)が接合されている。この上部トンネルメンバ17はその前端がダッシュロアパネル3に接合され、その後端がリヤバルクヘッド9に接合されると共に、上部トンネルメンバ17とトンネル部16との間には図3に示すように、前後方向に延びる2つの閉断面17A,17Aが形成されたもので、該上部トンネルメンバ17によりフロア剛性、車体剛性の向上を図るように構成している。
ここで、上述のフロアパネル8およびトンネル部16には図3に示すように、フロアマット18が敷設されると共に、上部トンネルメンバ17とトンネル部16の上部とを囲繞するようにコンソール19を設けている。
上述のトンネル部16および上部トンネルメンバ17を隔ててフロアパネル8上部には、図1、図2に示すように、シートクッション20とシートバック21とを備えた左右のシート22,22を配設している。この実施例では、ステアリングホイール23に対応する右側のシート22をドライバーズシートに設定し、左側のシート22をパッセンジャーズシートに設定しているが、左ハンドル車両と成してもよいことは勿論である。
ところで、上述のエンジンルーム1内には左右一対で車両の前後方向に延び後端がダッシュロアパネル3に接続されたフロントサイドフレーム24,24を設け、これら各フロントサイドフレーム24,24後部のキックアップ部をダッシュロアパネル3に沿設し、キックアップ部の下端部にはフロアパネル8に沿って車両の後方に延びる左右一対のフロアフレーム25,25を設けている。
上述のフロントサイドフレーム24,24の前端部には連結部材26,26を取付け、左右の連結部材26,26相互間には車幅方向に延びるバンパレインフォースメント27を張架している。
また、左右のフロントサイドフレーム24,24相互間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ28を張架する一方、エンジン5の側方においてダッシュロアパネル3の一般面(凹設されていない面)の直前部には左右一対のバッテリ29,29を設け、これらバッテリ29,29を上述のフロントサイドフレーム24,24に取付けている。
これら左右一対のバッテリ29,29はISGユニット6が発電した電気エネルギを充電する役目を兼ねるもので、この実施例では、バッテリ29は左右一対のフロントサイドフレーム24,24におけるダッシュロアパネル接続部に配設され、バッテリ29の前端位置がエンジン5よりも前方に位置するように配設され、車両の正面衝突時の荷重を左右一対のバッテリ29,29で受止めて、エンジン5の後退を防止すべく構成している。
上述の上部トンネルメンバ17の延長部17a,17aは図2に示すように、ダッシュロアパネル3のバッテリ配設位置に接続されたものであり、衝突荷重をボディに分散させるように構成している。
さらに、図1、図2に示すように、左右一対のバッテリ29,29のエンジンルーム1内側方には、これらバッテリ29,29と車両の前後方向にオーバラップするようにラジエータ30(熱交換器)が配設されている。
しかも、エンジン5およびISGユニット6を含む駆動装置と、補機としての左右一対のバッテリ29,29と、補機としてのラジエータ30とのそれぞれの重量物はヨー慣性モーメントの低減を図る目的で、図1、図2に示すようにホイールベース内に配設されたものである。
また、図1に示すように、下部に凹設部31aが形成されたエアクリーナ31を設け、該凹設部31aにラジエータ30のアッパタンクを臨設することで、適切なエアクリーナ容量を確保しつつ、このエアクリーナ31をラジエータ30に対して車両の上下方向および前後方向にオーバラップするように配設している。
上述のエアクリーナ31の上流側には図2に示すように、平面視ほぼL字状の吸気管32が接続されている。
ところで、図1、図2に示すように、フロアパネル8下面に接合されたフロアフレーム25,25の後端部には車幅方向に延びるリヤクロスメンバ33,33を設けている。
このリヤクロスメンバ33の背面からリヤフロア11の下面に延びるように左右一対のリヤサイドフレーム34,34を設け、これらリヤサイドフレーム34,34相互間には車幅方向に延びる2つのリヤクロスメンバ35,36を前後方向に離間して配設すると共に、左右一対のリヤサイドフレーム34,34の後部には車幅方向に延びるリヤバンパレインフォースメント37を配設すべく構成している。ここで、上述の各要素34,35,36,37は車体剛性部材である。
図2、図3に示すように、上述のフロアフレーム25と平行にフロアパネル8の左右両端部には車両の前後方向に延びるサイドシル38,38を設けている。これらサイドシル38,38は図3に示すようにサイドシルインナ39とサイドシルアウタ40とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面41をもった車体剛性部材である。なお、必要に応じてサイドシル閉断面41内にはサイドシルレインフォースメントが設けられる。
図2に示すように、上述のサイドシル38の前端部は上下方向に延びるヒンジピラー42の下端部に接合されている。このヒンジピラー42はヒンジピラーインナとヒンジピラーアウタとを接合して、上下方向に延びるピラー閉断面43をもった車体剛性部材である。
上述のダッシュロアパネル3の上端部には車幅方向に延びるカウルアッパパネル44が配設される一方、このカウルアッパパネル44を含む、フロントカウル部の後方に離間してダッシュロアパネル3の上部を車幅方向に延びる閉断面構造のインパネメンバ45を設けている。
このインパネメンバ45の左右両端部は図2に示すようにヒンジピラー42の後部相互間に接合されている。このインパネメンバ45はインストルメントパネル46を支持する車体剛性部材である。
そして、前述の凹部3aは図1、図2に示すようにダッシュロアパネル3の車幅方向中央部をフロントカウル部からインパネメンバ45の間まで後方に凹設して形成されたものである。また、上述のトンネル部16の上部に接合した上部トンネルメンバ17には、該上部トンネルメンバ17と一体または一体的に上述の延長部17aを形成し、この延長部17aをダッシュロアパネル3の凹部3aに沿って、その一般面(凹設されていない面)まで配設している。
なお、図1〜図3において、47は前輪、48は後輪、49はボンネット、50はトランクリッド、51はステアリングラック、52はフロントサスペンションクロスメンバ、53は排気管、54はフロアフレーム25と略平行に車両の前後方向に延びる下部トンネルメンバ、55は左右の下部トンネルメンバ54,54相互間を着脱可能に接続する下部接続メンバ、56はリヤディファレンシャル装置である。
次に、図4〜図7を参照して車両用空調装置における内外気の導入構造について説明する。
リヤバルクヘッド9の上端部から後方に向けて略水平にリヤパッケージ60を設け、上述のリヤカウル部10はリヤパッケージ60の前部とリヤバルクヘッド9の上部とのコーナ部に設けられている。
また、図7に示すように、リヤパッケージ60の上部には左右のシート22,22に対応して、乗員を保護するための部材としてのロールバー61,61(roll−bar)が設けられており、これら左右のロールバー61,61間には図4〜図6に示すように、リヤパッケージ60およびリヤカウル部10に一体的に内外気導入口62が形成されている。
上述のブロア&クーリングユニット14は内外気導入口62およびリヤカウル部10の閉断面10Aを介してその取入れ口14aから内外気を導入するように構成されている。
図7に示すように、左右一対のロールバー61,61の上部相互間には支軸63が回動可能に軸支されており、この支軸63にはエアロボード64が取付けられ、このエアロボード64の下端は、リヤカウル部10の上方に設けられた内外気導入口62の近傍まで延出されている。
左右一対のロールバー61,61のうちの何れか一方のロールバー61の背面にはブラケット(図示せず)を介して、または直接、直流モータ等のロータリアクチュエータ65が設けられ、その回転軸に取付けられた原動ギヤ66と、支軸63に嵌合した従動ギヤ67とを常時噛合させて、ロータリアクチュエータ65にて各要素66,67,63を介してエアロボード64を位置変更すべく構成している。
すなわち、図4に示すように、エアロボード64を中立状態に設定した時は、内外気導入口62に内気と外気との双方を導入し、図5に示すようにエアロボード64の下端をリヤ側に位置設定した時には、内外気導入口62に内気のみを導入し、図6に示すように、エアロボード64の下端をフロント側に位置設定した時には、該エアロボード64背面部の負圧を利用して内外気導入口62に外気(巻き込み風)を導入するように構成している。要するに、エアロボード64の配設位置の変更(傾斜角度の変更)により内外気の導入切換えを行なうように構成したものである。
なお、図8に示すように、内外気導入口62の前部および後部にエアロボード64のオーバランを規制するストッパ等の規制部材68,69を設け、直流モータ等のロータリアクチュエータ65の制御の簡略化を図るように構成してもよい。
図9は図7のA−A線に沿う要部の断面図であって、リヤカウル部10の車外側の端部にはインナパネル70を接合し、このインナパネル70の車外側には車体外側壁としてのリヤフェンダパネル71を設けている。また、インナパネル70のリヤフェンダパネル71側の面にはベルトラインレインフォースメント72が接合されている。
そして、上述のリヤカウル部10より車体外側壁としてのリヤフェンダパネル71に開放する外気導入通路73を設けている。この外気導入通路73はリヤフェンダパネル71の開口部にメッシュ部材74を取付けて形成した外気導入口75と、ベルトラインレインフォースメント72の開口部72aと、インナパネル70の開口部70aと、リヤカウル部10側端の開口部10aとを車幅方向に連通させて形成したものである。なお、図4〜図6において76はリヤフロア11の前部下面とリヤバルクヘッド9の中間部背面との間のコーナ部に設けられたクロスメンバである。
次に、図2、図10、図11を参照して、ヒータユニット15からの冷気などの空調風(温調風)の吹出し経路について説明する。
上述のヒータユニット15は図10、図11に示すように、各一対の複数の吹出部B,C,D,E,Gを備えている。一方、上述のリヤバルクヘッド9の車室内側には該リヤバルクヘッド9に近接して乗員用シート22(特にそのシートバック21参照)が設けられている。
そして、ヒータユニット15の吹出部Bにはダクト77を接続し、上方に向けて延びるこのダクト77上端の蛇腹部78の先端には吹出し口79を設けて、この吹出し口79をリヤバルクヘッド9の車室内側に位置させて、リヤ空調ユニット12にて温度調整された空調風を乗員の首筋部に向けて吹出すように構成している。上述の蛇腹部78により乗員のニーズや体格に応じて吹出し口79の位置および向きを任意に調整し得るように構成している。
また、ヒータユニット15の吹出部Cにはダクト80を接続し、斜め上方に向けて延びるこのダクト80先端の蛇腹部81の前端には吹出し口82を設けて、この吹出し口82をシートバック21に取付けて、シート22に着座した乗員の背中部または/および腰部に向けてリヤ空調ユニット12からの空調風を吹出すように構成している。
図12に示すように、シートバック21の中間部には、その表裏を貫通する貫通孔83を形成すると共に、この貫通孔83の前後方向中間部にはネット部材84を張架している。
また、吹出し口82の口縁(ダクト80における蛇腹部81よりも上端の部分外周)は取付け部材85を介してシートバック21の背面部に取付けられている。このように構成することで、乗員がシートバック21にもたれても、吹出し口82が閉塞されないので、乗員の背中部または/および腰部に対して適切に空調風を供給することができ、しかも、蛇腹部81によりシート22の前後方向へのスライド、並びにシートバック21のリクライニング角度にも対応し得るように構成している。なお、図面では蛇腹部81のヒダの数を概略的に示したが、シートスライド、シートリクライニングに対応するヒダ数に設定するとよい。
さらに、ヒータユニット15の吹出し部Dには図10、図11に示すように、ダクト86を接続し、前方に向けて延びるこのダクト86を上部トンネルメンバ17と、リヤバルクヘッド9の下部から車両前方に延びるトンネル部16との間の閉断面17A内に導くと共に、リヤ空調ユニット12からの空調風を乗員の大腿部に向けて吹出す吹出し口87と、乗員の足元部に向けて吹出す吹出し口88とを設けている。上述の各吹出し口87,88はコンソール19および上部トンネルメンバ17を介してダクト86に連通接続されると共に、これらの各吹出し口87,88には可動ルーバが設けられる。
ここで、上述のダクト86は図11に示すように、リヤバルクヘッド9の開口および上部トンネルメンバ17の開口を介して閉断面17A内に導いてもよく、または図13に示すようにリヤフロア11の開口、クロスメンバ76による閉断面内およびリヤバルクヘッド9の開口を介して閉断面17A内に導いてもよい。
さらに、図12で示した構造に代えて、図14の構造を採用してもよい。すなわち、ヒータユニット15の吹出部Cに接続されたダクト80の先端を2つに分岐し、それぞれに蛇腹部81A,81Bを介して吹出し口82A,82Bを設ける一方、シートバック21の中間部にはその表裏を貫通する上下方向に離間した独立の貫通孔83A,83Bを形成し、これら各貫通孔83A,83Bの前後方向中間部にそれぞれネット部材84A,84Bを張架して、上側の吹出し口82Aから吹出される空調風を乗員の背中部に向けて吹出し、下側の吹出し口82Bから吹出される空調風を乗員の腰部に向けて吹出すように構成してもよい。
図15に示すように、周囲がトランクトリム90で囲繞されたトランクルーム13は複数の荷室13A,13Bに区画され、容積が相対的に小さい側の荷室13Bはクーラボックス91に設定されている。
上述のリヤ空調ユニット12は、図4で示したように、車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行なって空調風を車室2内に吹出すものであって、このリヤ空調ユニット12は、車室後部を仕切るリヤバルクヘッド9と、このリヤバルクヘッド9の後方に設けられたトランクルーム13との間に配設されている。
図11または図13に示すヒータユニット15の吹出部Eには、図11、図13、図15に示すように、冷気をトランクルーム13に導入して冷却するトランクルーム冷却風通路としての一対のダクト92,92を設けている。
この実施例では複数に区画された双方の荷室13A,13Bにダクト92,92からそれぞれ冷気を導入すべく構成したが、クーラボックス91側の荷室13Bにのみ冷気を導入すべく構成してもよいことは勿論であり、またこの実施例においてはトランクルーム13を2つの荷室13A,13Bに区画したが、それ以上の複数に区画してもよいことは云うまでもない。
ところで、図2、図16に示すように、トランクルーム13の近傍には、車両の後輪48を支持するサスペンションダンパ93が配設されている。このサスペンションダンパ93はダンパサポート93a、アッパスプリングシート93b、ストラット93c、コイルスプリング93d等を備え、アッパスプリングシート93bはリヤフロア11またはサスペンションハウジング(図示せず)に支持され、ダンパサポート93aの上端部はブラケット94を介してサスタワー95(詳しくはサスペンションタワー)に支持されている。
そして、図11または図13に示すヒータユニット15の吹出部Gには、図2、図11、図13、図16に示すように空調ユニット12の冷気を左右の各サスペンションダンパ93,93に導く冷却風通路としてのダクト96,96を設けて、左右の各サスペンションダンパ93,93を空調ユニット12の冷気により冷却すべく構成している。
この実施例では、図2、図16に示すように、上述の各ダクト96の先端開口部96aを、トランクトリム90を介して、サスタワー95に取付け、サスタワー95の内部空間を介してサスペンションダンパ93、特に、そのオイルおよびゴム類を冷却し、サスペンションダンパ93の耐久性の低下を防止すると共に、ダンパ性能が熱によって変化するのを防止すべく構成している。
図17に示すように、前述のダッシュロアパネル3の上部に配設されたカウルアッパパネル44には、フロントウインド97の前端を支持するフロントカウルパネル98が接合されている。
このフロントカウルパネル98は略L字状の断面形状を有し、車幅方向に延出されると共に、フロントカウルパネル98とカウルアッパパネル44との間にはカウル閉断面99が形成されている。
そして、上述のフロントカウルパネル98の縦壁部と、カウルアッパパネル44のカウル閉断面99対応部とには、フロントナチュラルベンチレーション用の開口部98a,44aがそれぞれ形成されている。
ところで、図3、図10で示した左右一対のダクト86,86は、トンネル部16と上部トンネルメンバ17との間の閉断面17A,17Aを介してフロント側まで延出されており、図18に示すように、これら一対のダクト86,86をインストルメントパネル46内におけるフロントウインド97の傾斜下端部近傍まで延出し、この延出部には左右一対のフロントデフロスタ・ダクト100およびサイドデフロスタ・ダクト101を連通接続し、窓ガラスの曇り止めを行なうように構成している。ここで、上述の各ダクト100,101は延出部から車幅方向に延びるように形成されている。
また、図18に示すように、車室前方のインストルメントパネル46内に配設されて走行風を導入して該走行風を車室2内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニット102を備えている。
このフロントナチュラルベンチレーションユニット102は、図17に示す上述の開口部44aに連通する二股状かつ左右略対称のダクト103,103を有し、ダクト103の一方を構成するサイドダクト103Aにはインストルメントパネル46の車幅方向の端部側に位置するように、サイドベント吹出口104を設け、ダクト103の他方を構成するセンタダクト103Bには、インストルメントパネル46の車幅方向の中央側に位置するように、センタベント吹出口105を設けて、これらの各ベント吹出口104,105をインストルメントパネル46の表面部に配置している。
つまり、図17に矢印で示すように、走行風はフロントカウルパネル98の開口部98a、カウル閉断面99、カウルアッパパネル44の開口部44aから左右一対のナチュラルベンチレーション用のダクト103,103に導入され、この走行風が左右一対のサイドベント吹出口104、センタベント吹出口105を介して車室2内に吹出されるように構成したものである。
図18に示すように、上述のセンタベント吹出口105の下部におけるコンソール19には、リヤ空調ユニット12と上述のフロントナチュラルベンチレーションユニット102とを統合制御する空調制御手段としての空調制御部106を設けて、フロント側の一箇所において上述のリヤ空調ユニット12とフロントナチュラルベンチレーションユニット102とを統合制御すべく構成している。
上述のフロントナチュラルベンチレーションユニット102は図18の構造に代えて、図19の構造を採用してもよい。
図19に示すフロントナチュラルベンチレーションユニット102は、図18で示したフロントナチュラルベンチレーションユニット102の構造に加えて、センタダクト103Bから分岐したトンネルダクト103Cを設け、左右一対のトンネルダクト103Cを、トンネル部16と上部トンネルメンバ17との間の閉断面17A内に配設している。
ここで、上述のトンネルダクト103Cは、同様に閉断面17A内に配設されたダクト86に対して車外側に位置させ、フロントナチュラルベンチレーションユニット102からの走行風を吹出すために、このトンネルダクト103Cに乗員の大腿部に向けて走行風を吹出す吹出し口107と、乗員の足元部に向けて走行風を吹出す吹出し口108とを設けて、走行風を有効利用して乗員の快適度向上を図るように構成している。
この場合、上述の吹出し口107,108はコンソール19および上部トンネルメンバ17を介してトンネルダクト103Cに連通接続されると共に、吹出し口107よりも下流側においてトンネルダクト103Cの端部を閉塞するとよい。なお、図20に示すように、上述の空調制御部106はセンタベント吹出口105の上部におけるコンソール19またはインストルメントパネル46の中央部に設けてもよい。
このように、上記実施例の車両用空調装置は、車室2内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、車室2後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室2内に吹出すリヤ空調ユニット12と、車室2前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニット102とを備えたものである。
この構成によれば、リヤ空調とナチュラルベンチレーションとを両立させることができる。
しかも、リヤ空調ユニット12を車室2の後方に設けたので、車室2の前方にはフロント空調ユニットを設ける必要がなくなり、これによりエンジン5の後退レイアウト化が達成でき、ヨー慣性モーメントの低減を図って、操縦安定性向上および車両の運動性能向上を図ることができる。さらに車室2の前方にはフロントナチュラルベンチレーションユニット102を設けたので、エンジン5の後退レイアウト化と空調性能とを両立させることができる。
つまり、フロントナチュラルベンチレーションユニット102は一般的なフロント空調ユニットと異なり、エバポレータ、ヒータコア、ファン等が一切不要であって、走行風を導入して吹出す構成のみでよいから、エンジン5の後退レイアウトと、ナチュラルベンチレーション機能との両立を図ることができる。
また、上記リヤ空調ユニット12と上記フロントナチュラルベンチレーションユニット102とを統合制御する空調制御手段(空調制御部106参照)を備えたものである。
この構成によれば、上記空調制御手段(空調制御部106参照)によりリヤ空調ユニット12とフロントナチュラルベンチレーションユニット102とを一箇所にて統合制御するので、これらをそれぞれ別々に制御しなくてもよく、利便性の向上を図ることができる。
さらに、上記リヤ空調ユニット12は車室2後部を仕切るリヤバルクヘッド9の後部に配設され、該リヤ空調ユニット12はリヤバルクヘッド9の上部に設けられたリヤカウル部10より内外気を導入し、車室2内に空調風を吹出すように構成されたものである。
この構成によれば、リヤ空調ユニット12の配設と、内外気導入とを両立させることができる。
加えて、上記車室2の前方にはエンジン5を配設したエンジンルーム1が設けられたものである。
この構成によれば、コンパクトな車両として成立させることができる。
また、上記車室2の上方は開閉可能なルーフ4によって覆われたものである。
この構成によれば、オープンカーの空調をシンプルな構成にて成立させることができる。
さらに、上記リヤカウル部10より車体外側壁(図9に示すリヤフェンダパネル71参照)に開放する外気導入通路73を設けたものである。
この構成によれば、外気を車体外側壁から確実に導入することができる。
加えて、上記リヤバルクヘッド9の車室2内側にはリヤ空調ユニット12からの空調風をスポット的に吹出す吹出し口79が設けられたものである。
この構成によれば、リヤ空調ユニット12と吹出し口79との間が短くなり、両者12,79間の通路長短縮を図ることができる。
また、上記リヤバルクヘッド9の車室2内側には近接して乗員用シート22(特にそのシートバック21参照)が設けられ、該乗員用シート22にはリヤ空調ユニット12からの空調風をシート22に着座した乗員の背中部または/および腰部にスポット的に吹出す吹出し口82,82A,82Bが設けられたものである。
この構成によれば、乗員の背中部または/および腰部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
さらに、上記リヤバルクヘッド9の下部から車両前方に延びるトンネル部16が設けられ、該トンネル部16にはリヤ空調ユニット12からの空調風を乗員の大腿部に向けてスポット的に吹出す吹出し口87が設けられたものである。
この構成によれば、トンネル部16を有効利用しつつ、乗員の大腿部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
加えて、上記リヤバルクヘッド9の下部から車両前方に延びるトンネル部16が設けられ、該トンネル部16にはリヤ空調ユニット12からの空調風を乗員の足元部に向けてスポット的に吹出す吹出し口88が設けられたものである。
この構成によれば、トンネル部16を有効利用しつつ、乗員の足元部の空調管理ができて、快適度向上を図ることができる。
しかも、上記リヤバルクヘッド9の下部から車両前方に延びるトンネル部16が設けられ、該トンネル部16にはフロントナチュラルベンチレーションユニット102からの走行風をスポット的に吹出す吹出し口107,108が設けられたものである。
この構成によれば、トンネル部16を有効利用しつつ、走行風により乗員の快適度向上を図ることができ、特にオープンカーにおいては走行風(自然風)によるベンチレーションを重視することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の空調制御手段は、実施例の空調制御部106に対応し、
以下同様に、
車体外側壁は、リヤフェンダパネル71に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の空調装置を備えた車両の概略側面図。 図1の平面図。 要部の断面図。 図1の要部拡大側面図。 エアロボードの位置変更による内気導入状態を示す側面図。 エアロボードの位置変更による外気導入状態を示す側面図。 図4の要部斜視図。 車両用空調装置の他の実施例を示す側面図。 図7のA−A線に沿う要部拡大断面図。 ダクトのレイアウトを示す斜視図。 図10の要部側面図。 シートバックとダクトの関係を示す断面図。 ダクトレイアウトの他の実施例を示す側面図。 シートバックに対するダクト配設構造の他の実施例を示す断面図。 複数の荷室に区画されたトランクルームの平面図。 サスペンションダンパとダクトの関係を示す断面図。 フロントナチュラルベンチレーションユニットを示す側面図。 フロントナチュラルベンチレーションユニットを示す斜視図。 フロントナチュラルベンチレーションユニットの他の実施例を示す斜視図。 空調制御部レイアウトの他の実施例を示す斜視図。
1…エンジンルーム
2…車室
4…ルーフ
5…エンジン
9…リヤバルクヘッド
10…リヤカウル部
12…リヤ空調ユニット
16…トンネル部
22…シート
71…リヤフェンダパネル(車体外側壁)
73…外気導入通路
79,82,82A,82B,87,88…吹出し口
102…フロントナチュラルベンチレーションユニット
106…空調制御部(空調制御手段)
107,108…吹出し口

Claims (9)

  1. 車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、
    車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、
    車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、
    上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段を備え
    車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側には上記リヤ空調ユニットからの空調風を吹出す吹出し口が設けられた
    車両用空調装置。
  2. 車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、
    車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、
    車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、
    上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段とを備え、
    車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの車室内側には近接して乗員用シートが設けられ、
    該乗員用シートには上記リヤ空調ユニットからの空調風を該シートに着座した乗員の背中部または/および腰部に吹出す吹出し口が設けられた
    車両用空調装置。
  3. 車室内を空調する空調ユニットを備えた車両用空調装置であって、
    車室後方に配設されて少なくとも車室内気を導入して温度調整を行ない空調風を車室内に吹出すリヤ空調ユニットと、
    車室前方に配設されて走行風を導入して該走行風を車室内に吹出すフロントナチュラルベンチレーションユニットと、
    上記リヤ空調ユニットと上記フロントナチュラルベンチレーションユニットとを統合制御する空調制御手段とを備え、
    車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、
    該トンネル部には上記フロントナチュラルベンチレーションユニットからの走行風を吹出す吹出し口が設けられた
    車両用空調装置。
  4. 上記リヤ空調ユニットは車室後部を仕切るリヤバルクヘッドの後部に配設され、
    該リヤ空調ユニットはリヤバルクヘッドの上部に設けられたリヤカウル部より内外気を導入し、
    車室内に空調風を吹出すように構成された
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両用空調装置。
  5. 上記車室の前方にはエンジンを配設したエンジンルームが設けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用空調装置。
  6. 上記車室の上方は開閉可能なルーフによって覆われた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両用空調装置。
  7. 上記リヤカウル部より車体外側壁に開放する外気導入通路を設けた
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両用空調装置。
  8. 上記リヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、
    該トンネル部にはリヤ空調ユニットからの空調風を乗員の大腿部に吹出す吹出し口が設けられた
    請求項1〜の何れか1に記載の車両用空調装置。
  9. 上記リヤバルクヘッドの下部から車両前方に延びるトンネル部が設けられ、
    該トンネル部にはリヤ空調ユニットからの空調風を乗員の足元部に吹出す吹出し口が設けられた
    請求項1〜の何れか1に記載の車両用空調装置。
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