JP2022544424A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

光ファイバケーブルは、シースと、シース内に収容されたコアと、横断面視においてコアを間に挟むようにシースに埋設された少なくとも2本の抗張力体と、を備える。シースの外周面には周方向に交互に配置された複数の凸部および複数の凹部が形成されている。横断面視において、2本の抗張力体が対向する方向を第1方向とするとき、シースのうち、コアから第1方向における外側に向かう部分にのみ抗張力体が埋設されている。

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
本願は、2019年12月11日に日本に出願された特願2019-223813号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
特許文献1には、シースと、シース内に収容されたコアと、を備える光ファイバケーブルが開示されている。シースの表面には凹部および凸部が交互に形成されており、これにより、ケーブル通路とシースとの摩擦を小さくしている。
特許文献1において、コアはいわゆるスロット型であり、複数のスロットが形成されたロッドを有している。ロッドの中央部には貫通孔が形成されており、貫通孔の内側に、光ファイバを張力から保護するための抗張力体が配置されている。
この種の光ファイバケーブルでは、光ファイバの実装密度を高めるため、ロッドを省くとともに、抗張力体をシースに埋設する場合がある。
日本国特開2000-121893号公報
特許文献1の光ファイバケーブルにおいて、抗張力体をシースに埋設する場合、凹部と抗張力体との位置が近いとシースの厚みが過度に小さくなる。また、抗張力体の直径が大きいほどシースの厚みが小さくなる。このため、抗張力体の数を増やすとともに、各凸部の内側に線径の小さい抗張力体を配置することが考えられる。しかしながら、各凸部の内側に抗張力体を配置すると、コアを複数の抗張力体が取り囲む構造となり、光ファイバケーブルの許容可能な曲げ径が大きくなる。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、シースの表面に凹部および凸部が交互に形成された光ファイバケーブルにおいて、シースに抗張力体を埋設しつつ、許容可能な曲げ径を小さくすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、シースと、複数の光ファイバを有し、前記シース内に収容されたコアと、前記シース内に、横断面視において前記コアを間に挟むように前記シースに埋設された少なくとも2本の抗張力体と、を備え、前記シースの外周面には周方向に交互に配置された複数の凹部および複数の凸部が形成され、横断面視において、前記2本の抗張力体が対向する方向を第1方向とするとき、前記シースのうち、前記コアから前記第1方向における外側に向かう部分にのみ抗張力体が埋設されている。
本発明の上記態様によれば、シースの表面に凹部および凸部が交互に形成された光ファイバケーブルにおいて、シースに抗張力体を埋設しつつ、許容可能な曲げ径を小さくすることができる。
本実施形態に係る光ファイバケーブルの横断面図である。 試験例2に係る光ファイバケーブルの横断面図である。 試験例3に係る光ファイバケーブルの横断面図である。 耐座屈性試験について説明する図である。 キンク試験について説明する図である。 圧送試験について説明する図である。 本実施形態の変形例に係る光ファイバケーブルの横断面図である。
以下、本実施形態の光ファイバケーブルについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、光ファイバケーブル1は、シース10と、シース10内に収容されたコア20と、シース10に埋設された複数の抗張力体30および複数のリップコード40と、を備えている。本実施形態の光ファイバケーブル1は、4本の抗張力体30と、2本のリップコード40と、を備えている。
コア20は、複数の光ファイバユニット21と、これらの光ファイバユニット21を包む押さえ巻き22と、を有している。光ファイバユニット21はそれぞれ、複数の光ファイバ21aと、これらの光ファイバ21aを束ねる結束材21bとを有している。
(方向定義)
本実施形態では、コア20の中心軸線を中心軸線Oという。また、光ファイバケーブル1の長手方向(コア20の長手方向)を単に長手方向という。長手方向に直交する断面を横断面という。横断面視(図1)において、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O周りに周回する方向を周方向という。
本実施形態では、合計で4本の抗張力体30が、コア20を間に挟むように配置されている。横断面視において、抗張力体30によってコア20が挟まれる方向を第1方向Xといい、第1方向Xに直交する方向を第2方向Yという。第1方向Xにおける一方側を+X側といい、他方側を-X側という。第2方向Yにおける一方側を+Y側といい、他方側を-Y側という。
4本の抗張力体30は、第1方向Xにおいてコア20を間に挟むように配置されている。図1に示すように、横断面視において、2本の抗張力体30がコア20の+X側に位置し、残り2本の抗張力体30がコア20の-X側に位置している。なお、抗張力体30の数は適宜変更可能であり、例えば2本であってもよい。抗張力体30の数が2本の場合、コア20の+X側に1本の抗張力体30を配置し、コア20の-X側に残り1本の抗張力体30を配置する。同様に、抗張力体30の数が6本以上の偶数の場合、半数の抗張力体30をコア20の+X側に配置し、残りの半数の抗張力体30をコア20の-X側に配置する。
シース10のうち、第1方向Xにおける位置がコア20と一致している部分には、抗張力体30が配置されていない。言い換えると、シース10のうち、コア20から第1方向Xにおける外側(+X側または-X側)に向かう部分にのみ抗張力体30が埋設されており、コア20の+Y側および-Y側には、抗張力体30が配置されていない。その理由は後述するが、抗張力体30の数を変更した場合も、シース10のうちコア20から第1方向Xにおける外側に向かう部分にのみ抗張力体30を埋設することが好ましい。
抗張力体30の材質としては、例えば金属線(鋼線など)、抗張力繊維(アラミド繊維など)、およびFRP(Fiber Reinforced Plastics)などを用いることができる。FRPの具体例としては、ガラス繊維を用いたGFRP、ケプラ繊維を用いたKFRP、PBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール:poly-paraphenylenebenzobisoxazole)を用いたPBO-FRPなどを用いることができる。
リップコード40は、第2方向Yにおいてコア20を間に挟むように配置されている。1本のリップコード40がコア20の+Y側に位置し、残り1本のリップコード40がコア20の-Y側に位置している。各リップコード40は、径方向外側からコア20に接するように配置されている。なお、リップコード40の数は適宜変更可能であり、1本であってもよいし、3以上の複数本であってもよい。
リップコード40としては、PP(ポリプロピレン)やポリエステルなどの繊維を撚り合わせた糸(ヤーン)を用いることができる。抗張力体30は光ファイバ21aを張力から保護する役割を有する一方で、リップコード40はシース10を引き裂く役割を有している。このため、リップコード40と抗張力体30とでは材質が異なっている。具体的には、抗張力体30の引張弾性係数はリップコード40よりも大きい。また、リップコード40の方が抗張力体30よりも可撓性に富んでいる。
本実施形態の光ファイバユニット21は、いわゆる間欠接着型テープ心線であり、複数の光ファイバ21aを長手方向に直交する方向に引っ張ると、網目状(蜘蛛の巣状)に広がるように互いに接着されている。詳しくは、ある一つの光ファイバ21aが、その両隣の光ファイバ21aに対して長手方向で異なる位置においてそれぞれ接着されており、かつ、隣接する光ファイバ21a同士は、長手方向で一定の間隔をあけて互いに接着されている。
複数の光ファイバユニット21は、中心軸線Oを中心として、互いに撚り合わされている。撚り合わせの態様は、螺旋状であってもよいし、SZ状であってもよい。
なお、光ファイバユニット21の態様は間欠接着型テープ心線に限られず、適宜変更してもよい。例えば、光ファイバユニット21は、複数の光ファイバ21aを単に結束材21bで束ねたものであってもよい。
押さえ巻き22は、複数の光ファイバユニット21を包んでおり、円筒状に形成されている。押さえ巻き22の周方向における両端部(第1端部および第2端部)は、互いに重ねられており、ラップ部22aを形成している。押さえ巻き22のうち、ラップ部22aを除く部分を非ラップ部22bという。非ラップ部22bは、ラップ部22aを形成する第1端部と第2端部との間に位置している。
押さえ巻き22がラップ部22aを有しているため、押さえ巻き22の内側の構成部材とシース10とが接触することを抑制できる。これにより、シース10を押出成形する際に、軟化したシース10内に光ファイバ21aが取り込まれて、光ファイバ21aの光ファイバケーブルに対する余長率が不安定になることを抑制できる。また、押さえ巻き22とシース10との間に光ファイバ21aが挟まれて伝送損失が増大することも抑制できる。
押さえ巻き22の材質としては、不織布やプラスチック製のテープ部材などを用いることができる。押さえ巻き22をプラスチックで形成する場合、材質としてはポリエチレンテレフタラート、ポリエステルなどを用いることができる。また、押さえ巻き22として、上記の不織布やテープ部材に吸水性を付与した、吸水テープを用いてもよい。この場合、光ファイバケーブル1の防水性能を高めることができる。プラスチック製のテープ部材を押さえ巻き22として用いる場合、このテープ部材の表面に吸水パウダーを塗布することで、吸水性を付与してもよい。
シース10は、中心軸線Oを中心とした円筒状に形成されている。シース10の材質としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンプロピレン共重合体(EP)などのポリオレフィン(PO)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)などを用いることができる。
シース10の外周面には、複数の凹部12および凸部11が形成されている。凹部12および凸部11は、周方向に交互に配置されている。このように、シース10の外周面には凹凸形状が形成されている。凹部12および凸部11は、長手方向に沿って延びている。凸部11は径方向外側に向けて突出する曲面状に形成され、凹部12は径方向内側に向けて窪む曲面状に形成されている。さらに、横断面視において、凸部11と凹部12との接続部は曲線状となっている。このように、凸部11と凹部12とが曲線状に連続して形成されていることで、凸部11に周方向の力が作用したとしても、凹部12に応力が集中しにくくなっている。したがって、凹部12に亀裂などが生じることが抑制されており、シース10の強度が高められている。
図1に示す直線Lは、横断面視において、中心軸線Oと抗張力体30の中心とを結ぶ直線である。横断面視において、抗張力体30は凸部11の内側に位置しており、直線L上に、当該抗張力体30の径方向外側に位置する凸部11の頂部が位置している。本明細書における「頂部」とは、凸部11のうち、径方向外側に向けて湾曲した部分である。図1には1つの抗張力体30に対応する直線Lのみを表示しているが、他の3つの抗張力体30についても、当該抗張力体30と中心軸線Oとを結ぶ直線上に、当該抗張力体30の径方向外側に位置する凸部11の頂部が位置している。
シース10の+Y側の端部および-Y側の端部には、平坦面14と、平坦面14から径方向外側に突出する印部13と、が形成されている。印部13の周方向における位置は、リップコード40の位置と一致している。すなわち、リップコード40は印部13とコア20との間に位置している。印部13は、リップコード40の位置を表示する目印である。印部13の近傍からシース10に切り込みを入れてリップコード40の一部を取り出し、リップコード40を長手方向に引っ張ることで、シース10を切り裂くことができる。これにより、シース10からコア20を取り出す作業が容易となる。
横断面視において、平坦面14は第1方向Xに沿って延びている。印部13は、平坦面14の第1方向Xにおける中央部に形成されている。図1の円弧Cは、複数の凸部11に外接する外接円であり、以下では外接円Cという。横断面視において、印部13の径方向における外端は、円弧C上に位置している。
なお、印部13の径方向における外端は、外接円Cの外側または外接円Cの内側に位置していてもよい。ただし、印部13の一部が外接円Cの外側に位置している場合、光ファイバケーブル1をマイクロダクト内に敷設する際に、印部13とマイクロダクトの内面との間の摩擦が大きくなる。したがって、印部13の径方向における外端は外接円C上または外接円Cよりも内側に位置していることが、より好ましい。
本実施形態のように、凸部11とは異なる形状の印部13を形成することで、使用者に対して触感によってリップコード40の位置を認識させることができる。ただし、印部13の形態は適宜変更可能である。例えば、図1における平坦面14および印部13に代えて凸部11を配置し、当該凸部11の頂部に着色することで印部を形成してもよい。この場合も、着色によって形成された印部により、リップコード40の位置を表示することができる。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバケーブル1は、シース10と、シース10内に収容されたコア20と、横断面視においてコア20を挟むようにシース10内に埋設された少なくとも2本の抗張力体30と、を備えている。また、シース10の外周面には周方向に交互に配置された複数の凸部11および複数の凹部12が形成されている。これにより、光ファイバケーブル1をマイクロダクト内に敷設する際に、シース10とマイクロダクトの内面との接触面積および接触に伴う抵抗力が小さくなり、スムーズに光ファイバケーブル1を敷設することができる。さらに、抗張力体30がシース10内に埋設されているため、抗張力体30をコア20内に配置する場合と比較して、光ファイバ21aの実装密度を高めることができる。
また、横断面視において、コア20の中心(中心軸線O)と、1本の抗張力体30の中心とを結ぶ直線L上に、当該抗張力体30の径方向外側に位置する凸部11の頂部が位置している。これにより、抗張力体30の周囲のシース10の厚みが小さくなりにくい。従って、シース10の強度を確保することができる。なお、複数の抗張力体30のうち少なくとも1本の抗張力体30の中心と、中心軸線Oとを結ぶ直線上に、当該抗張力体30の径方向外側に位置する凸部11の頂部が位置していれば、少なくとも当該抗張力体30の周囲のシース10について強度を確保することができる。
また、シース10には径方向外側に向けて突出する印部13が形成され、リップコード40は印部13とコア20との間に位置している。横断面視において、印部13の径方向における外端を、複数の凸部11に外接する外接円C上または外接円Cの内側に位置させることで、光ファイバケーブル1をマイクロダクト内に敷設する際に、印部13とマイクロダクトとが強く摩擦することを抑制できる。
さらに、印部13は凸部11と異なる形状であるため、触感によって、使用者はリップコード40の位置を認識することができる。
以下、具体的な実施例を用いて、上記実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。
本実施例では、下記表1に示す試験例1~3の光ファイバケーブルを作成した。
Figure 2022544424000002
試験例1の光ファイバケーブル1は、前記実施形態と同様であり、図1に示すような横断面形状を有している。試験例2の光ファイバケーブル100Aは、図2に示すような横断面形状を有しており、各凸部11の内側に抗張力体30が配置されている。試験例3の光ファイバケーブル100Bは、図3に示すような横断面形状を有しており、シース10に凸部11および凹部12が形成されていない。試験例1~3の光ファイバケーブルの外径は表1の「ケーブル外径(D)」に示す通りである。試験例1~3の単位長さあたりの重量、抗張力体30の数、抗張力体30の材質、抗張力体30の直径は表1に示す通りである。
表1の「座屈荷重」の欄には、耐座屈性試験の結果が表示されている。耐座屈性試験の詳細について図4を用いて説明する。耐座屈性試験では、図4(a)、(b)に示すように、マイクロダクトを模した直線状の管Pと、ロードセルRと、を用いた。管Pの内径は20mmであり、長さは600mmである。管Pの内部に、試験例1~3の光ファイバケーブルのサンプルSを収容した。サンプルSの下端が固定された状態で、サンプルSの上端をロードセルRによって200mm/minの速度で押し込んだ。図4(b)に示すように、サンプルSが管P内で座屈し、ロードセルRの押し込み量が50mmとなった時点における荷重F(N)を、表1の「座屈荷重」の欄に示した。
表1に示すように、試験例1の座屈荷重は700Nであり、試験例2の座屈荷重は370Nである。このように、試験例1では、座屈させるまでに試験例2の約2倍の力を要した。試験例1の光ファイバケーブル1が座屈しにくいのは、曲げの方向性があるためである。光ファイバケーブル1が曲がりやすい方向(抗張力体30の伸長が少ない方向)に曲がり、結果として抗張力体30にかかる応力が小さいためでると考えられる。一方、試験例2の光ファイバケーブル100Aは曲げの方向性が無く、光ファイバケーブル100Aが曲がると抗張力体30にすぐに応力がかかる。このような相違から、試験例1の光ファイバケーブル1は試験例2の光ファイバケーブル100Aよりも座屈しにくいと考えられる。
表1の「キンク径d」の欄には、IEC60794-1-21 Method E10に準拠したキンク試験の結果が表示されている。キンク試験の詳細について、図5(a)、(b)を用いて説明する。まず、図5(a)に示すように、充分な長さのサンプルSを用いて、ループを作る。そして、サンプルSの両端部を、図5(a)の矢印に示す方向に引っ張る。これにより、ループは小さくなっていき、図5(b)に示すような状態となる。サンプルSにキンクが生じた時点における、サンプルSのループ部の長さ(図5(b)の破線の長さ)を測定した。ループ部の長さを円周率で割った値を、「キンク径d」として、表1に示した。
なお、キンク径dは各試験例のケーブル外径Dの倍数で示している。本明細書において「キンクが生じる」とは、シース10に割れ、潰れ、瘤などが生じ、曲げを解消しても光ファイバケーブルの外観が元に戻らないことを指す。キンク径dが大きいほど、当該光ファイバケーブルの許容可能な曲げ径が大きく、曲率半径の小さいマイクロダクトに敷設しにくいことを意味する。
表1に示すように、試験例1のキンク径dは9Dであり、試験例2のキンク径dは14Dである。このように、試験例1の光ファイバケーブル1は、試験例2の光ファイバケーブル100Aよりもキンクが生じにくいことが確認された。この差異は、抗張力体30の配置の違いによるものであると考えられる。試験例2の光ファイバケーブル100Aでは、抗張力体30がコア20を取り囲むように配置されている。このため、光ファイバケーブル100Aをどの方向に曲げようとしても、曲げ部分の内側および外側にそれぞれ抗張力体30が位置する。これにより、曲げの内側に位置する抗張力体30は強く圧縮され、曲げの外側に位置する抗張力体30は強く引っ張られる。その結果、曲げの内側または外側に位置するシース10に割れ、潰れ、瘤などが生じやすく、キンク径dが大きくなる。
一方、試験例1の光ファイバケーブル1では、シース10のうちコア20から第1方向Xにおける外側に向かう部分にのみ抗張力体30が埋設されている。言い換えると、コア20の+Y側および-Y側には抗張力体30が配置されていない。このため、光ファイバケーブル1を第2方向Yに曲げる場合には、抗張力体30に強い圧縮力や引張力が作用しにくい。その結果、シース10に割れ、潰れ、瘤などが生じにくく、キンク径dを小さくすることができた。
表1の「圧送試験」の欄には、図6に示すトラックTに試験例1~3のサンプルSを圧送した結果を示している。トラックTは、マイクロダクトを8の字を複数回描くように敷設することで構成した。図6に示すように、トラックTの8の字の2つの輪が並列する方向に直交する方向の幅は18.33mであり、8の字のトラックの一周あたりの長さが125mとなるようにマイクロダクトが敷設されている。なお、マイクロダクトを8の字状に複数回敷設することで、トラックTの総長を2000mとした。このトラックTに、圧送機を用いてサンプルSを圧送させたとき、圧送可能であった距離を表1に示している。
表1に示すように、試験例1、試験例2の光ファイバケーブルについては、2000m以上圧送可能であった。試験例3の光ファイバケーブルについては、180mだけ圧送可能であった。
このように、試験例1、2の光ファイバケーブルは、試験例3の光ファイバケーブルと比較して、マイクロダクト内をより圧送しやすいことが確認された。この理由は、シース10の表面に凸部11および凹部12が形成されていることで、マイクロダクトとシース10との接触面積および接触に伴う抵抗力が低下したためであると考えられる。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバケーブル1では、シース10のうちコア20から第1方向Xにおける外側に向かう部分にのみ抗張力体30を埋設することで、曲げによるキンクが生じにくくなっている。これにより、シース10の表面に凸部11および凹部12が交互に形成され、かつシース10に抗張力体30が埋設された光ファイバケーブル1において、許容可能な曲げ径(キンク径d)を小さくして、より取り扱いやすくすることが可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図1の例では、各凸部11の周方向における幅は互いに等しく、1つの凸部11の内側に1つの抗張力体30が配置されていた。しかしながら、図7に示すように、シース10に形成された複数の凸部11の周方向における幅が不均一であってもよい。
また、図7に示すように、1つの凸部11の内側に複数(2つまたはそれ以上)の抗張力体30が配置されていてもよい。この場合、抗張力体30の周囲のシース10の肉厚を大きくして、シース10の強度をより大きくすることができる。さらに、抗張力体30の径方向外側に位置する凸部11に径方向内側に向けた外力が作用したとき、当該外力を複数の抗張力体30で分散して受けることができる。したがって、抗張力体30との境界部分においてシース10に割れなどが生じることを抑制できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…光ファイバケーブル 10…シース 11…凸部 12…凹部 13…印部 20…コア 21a…光ファイバ 30…抗張力体 40…リップコード C…外接円 L…直線

Claims (4)

  1. シースと、
    複数の光ファイバを有し、前記シース内に収容されたコアと、
    横断面視において前記コアを間に挟むように前記シースに埋設された少なくとも2本の抗張力体と、を備え、
    前記シースの外周面には周方向に交互に配置された複数の凹部および複数の凸部が形成され、
    横断面視において、前記2本の抗張力体が対向する方向を第1方向とするとき、前記シースのうち、前記コアから前記第1方向における外側に向かう部分にのみ抗張力体が埋設されている、光ファイバケーブル。
  2. 横断面視において、前記コアの中心と前記2本の抗張力体のうちの1本の抗張力体の中心とを結ぶ直線上に、前記複数の凸部のうち前記1本の抗張力体の径方向外側に位置する凸部の頂部が位置している、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記シース内に埋設されたリップコードをさらに備え、
    前記シースには、径方向外側に向けて突出する印部が形成され、
    前記リップコードは、前記印部と前記コアとの間に位置し、
    横断面視において、前記印部の径方向における外端は、複数の前記凸部に外接する外接円上または前記外接円の内側に位置している、請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 横断面視において、1つの前記凸部の内側に複数の前記抗張力体が位置している、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
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