JP2022504346A - 腱採取システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022504346000001
腱から移植片を作製するための腱採取器具を含む、移植片採取を改善するためのシステムが開示されている。器具は、ハンドル、シャフト、およびシャフトに動作可能に連結されたブレード部分を含む。ブレード部分は、移植片の移植片断面形状に少なくとも部分的に対応する切断縁を画定する。ブレード部分は、器具のシャフトを軸方向に回転させることによって腱内に挿入される。ブレード部分は、ブレード部分が腱内に回転される際に腱を貫通するための自由端部を含んでもよい。採取器具はまた、腱への移植片の端部接続を除去するための切断手段を含んでもよく、切断手段は、切断縁の端部部分の配向を変える手段を含む。
【選択図】図1G

Description

本発明は、外科手術の分野に関し、より具体的には、大腿四頭筋腱を採取する器具および方法に関する。
関連出願の参照
本出願は、2018年10月5日出願の米国仮出願第62/741,964号の優先権および利益を主張するものであり、その内容は、全ての目的のために、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
大腿四頭筋腱(QT)は、前十字靱帯(ACL)の修正/再建などの靱帯手術のための移植片として採取されることが多い。この腱は、大腿部前面にある膝蓋骨の上面に位置する。現在、QTからの移植片の採取には、腱のレベルまで切断するために大腿骨の長手方向軸に大きな切開が必要となり、結果として大きな術後瘢痕が生じる可能性がある。あるいは、膝から大腿四頭筋に向かって近位方向に盲進するより小さな切開を提供する、採取器も利用可能である。膝関節を囲む水密性関節包の貫通を避けるように、採取中は注意する必要がある。これにより、生理食塩水が関節包外領域および潜在的には股間領域内に漏出することになるためである。関節圧も失われる場合があり、したがって、ACL再建中の膝関節の膨張および可視化も失われうる。採取のためのQTの好ましい部分は、自然な分離面のない関節包に付着されているため、関節包を保護しつつ移植片を安全に採取し、単純かつ容易に再現可能で高い美容結果をもたらす一貫して良質の移植片を提供するためのシステムおよび技法に対する必要性が存在する。さらに、腱採取器は典型的には近位方向に盲進するため、移植片の近位端における単純かつ確実な終了に対する必要性が存在する。
さらに、骨塊が付着した状態で腱を採取する場合、骨塊は典型的には直線に切断され、膝蓋骨に鋭角が残るため、骨折する可能性がある。したがって、疲労骨折に関連付けられる合併症を低減するために、少なくとも一つの骨塊、および丸みのある断面を有する多くても二つの骨塊を除去するためのシステムに対する必要性が存在する。
例示的な実施形態の詳細な説明のために、以下の添付図面を参照する。
少なくとも一部の実施形態による、採取システムの側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取システムの側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取システムの代替的な実施形態の側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取システムの代替的な実施形態の側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取システムの代替的な実施形態の側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取システムの代替的な実施形態の側面図および端面図をそれぞれ概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールガイドの代替的な実施形態の等角図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールガイドの代替的な実施形態の等角図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの切断部分の側面図、端面図および等角図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの切断部分の側面図、端面図および等角図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの切断部分の側面図、端面図および等角図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、それぞれQTの外側にある状態とQTに挿入された状態での採取ツールの切断部分の端面図を示す。 少なくとも一部の実施形態による、それぞれQTの外側にある状態とQTに挿入された状態での採取ツールの切断部分の端面図を示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの切断部分の側面図および断面図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの実施形態の切断部分の例示的な切断経路の図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの実施形態の切断部分の例示的な切断経路の図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、採取ツールの実施形態の切断部分の例示的な切断経路の図を概略的に示す。 4Aおよび図4Bは、少なくとも一部の実施形態による、サーフボードを有する採取ツールの切断部分の側面図および端面図を示す。 図5A、図5B、および図5Cは、少なくとも一部の実施形態による、側面図、第一の位置での採取ツールの切断部分の断面図、および第二の位置での採取ツールの切断部分の断面図をそれぞれ概略的に示す。 6Aおよび図6Bは、少なくとも一部の実施形態による、それぞれ第一の位置および第二の位置における採取ツールの切断部分の第一の切断および第二の切断を使用する、代替的な実施形態の断面図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、包囲された切断部分を有する採取ツールの切断部分の側面図および端面図を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、包囲された切断部分を有する採取ツールの切断部分の側面図および端面図を概略的に示す。 図8Aおよび図8Bは、少なくとも一部の実施形態による、同心で配置されたスコープを有する採取ツールの側面図および断面図を示す。図8Cは、少なくとも一部の実施形態による、中央に配置されたスコープを有する「U字」形状の切断部分の断面図を概略的に示す。 図9A、図9B、および図9Cは、少なくとも一部の実施形態による、スコープを有する、側面図、第一の位置における採取ツールの切断部分の断面図、および第二の位置における採取ツールの切断部分の断面図を概略的に示す。 図10A、図10B、および図10Cは、少なくとも一部の実施形態による、スコープを有する、側面図、第一の位置における採取ツールの切断部分の断面図、および第二の位置における採取ツールの切断部分の断面図をそれぞれ示す。 既存の先行技術による、骨塊を作製する公知の方法を示す。 既存の先行技術による、丸い断面穴に挿入された骨塊の断面を示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して丸みのある骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して二つの丸い骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して二つの丸い骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して二つの丸い骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 ~ 少なくとも一部の実施形態による、穿孔器を使用して二つの丸い骨塊を形成するシステムおよび方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、移植片を切断する第一の方法を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、可撓性またはヒンジ付きシャフトを使用して移植片を切断するための代替的な実施形態を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、エネルギーを使用して移植片を切断するための代替的な実施形態を概略的に示す。 少なくとも一部の実施形態による、切断ブロックを有する装置を使用して移植片を切断するための代替的な実施形態を概略的に示す。 引っ込めた構成において、移植片を切断するための代替的な実施形態の採取器具と切断器具の組み合わせの等角図および断面図を概略的に示す。 引っ込めた構成において、移植片を切断するための代替的な実施形態の採取器具と切断器具の組み合わせの等角図および断面図を概略的に示す。 切断ブロックを前進させた状態での、図14Eおよび図14Fの実施形態の採取器具と切断器具の組み合わせの等角図および断面図を概略的に示す。 ~ 切断ブロックを前進させた状態での、図14Eおよび図14Fの実施形態の採取器具と切断器具の組み合わせの等角図および断面図を概略的に示す。
特定のシステム構成要素を参照するために様々な用語が使用される。異なる企業は、一つの構成要素を異なる名前で参照する場合があるが、この文書は、名前は異なるが機能は異ならない構成要素を区別することを意図していない。以下の考察および特許請求の範囲において、「含む」および「備える」という用語は、制限の無い様式で使用されるため、「…を含むが、これに制限されない」を意味すると解釈されるべきである。また、「連結する(couple)」または「連結する(couples)」という用語は、間接的または直接的な接続のいずれかを意味することを意図する。したがって、第一の装置が第二の装置と連結する場合、その接続は、直接接続を通したものであっても、または他の装置および接続を介する間接接続であってもよい。
以下の考察は、本発明の様々な実施形態を対象とする。これらの実施形態の一つ以上が好ましい場合があるが、開示された実施形態は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲を制限するものとして、解釈されるべきではなく、または別の方法で使用されるべきではない。さらに、当業者であれば、以下の説明が広範な用途を有し、任意の実施形態の考察がその実施形態の例示にすぎないことを意味し、特許請求の範囲を含む本開示の範囲がその実施形態に制限されることを暗示する意図はないことを理解するであろう。
様々な実施形態が、関節鏡下処置などの処置で使用するための大腿四頭筋腱採取システムを対象とする。より具体的には、例示的な実施形態は、腱から移植片を作製または採取するための手術器具を対象とし、器具は、ハンドル、シャフト、およびシャフトに動作可能に連結されたブレード部分を有する。ブレード部分は、長さを有し、かつブレード部分の周りに延在する先端切断縁を含み、切断縁は、得られた移植片の断面を少なくとも部分的に画定する。ブレード部分は、最初に腱内に回転挿入されるように構成される。シャフトの長手方向軸の周りでシャフトを回転させると、ブレード部分が回転して組織内に挿入される。挿入されると、切断縁部分は、得られた移植片の厚さおよび幅の両方を画定して腱内に配置されてもよい。
一部の実施形態では、ブレード部分は、シャフトに連結された第一の端部と、自由な第二の端部とを有してもよく、切断縁はその間に延在する。第二の端部は、先細りしたように成形されてもよく、または回転中に腱内にブレード部分を最初に挿入するのを容易にするように成形されてもよい。別途記載しない限り、第二の端部は、ブレード部分が軸方向に回転されて腱内に挿入される際に、最初に腱を貫通するように構成されてもよい。一部のより具体的な実施形態では、切断縁が腱に沿って並進する際に、移植片の後面および少なくとも二つの外側面を同時に形成するように成形されてもよい。他のより具体的な実施形態では、器具は、シャフトへとブレード部分の第一の端部に直接連結されるサーフィン要素を含んでもよい。サーフィン要素は、腱の外表面に沿って移動し、切断縁が腱に沿って切断する際に切断縁の経路を制御してもよい。実施形態の一部では、サーフィン要素は、シャフトとブレード部分の第一の端部との間に一方向的に延在してもよく、ブレード部分の自由端部とシャフトとの間のシャフトの対向する側に開口部を残す。実施形態の一部では、切断縁は、長方形である移植片断面を作製する形状を画定してもよい。一部の実施形態では、切断縁は、部分円である移植片断面を作製するように構成された形状を画定してもよく、また半円であってもよい。実施形態の一部では、手術器具は、移植片を選択的に終了するための切断手段をさらに備えてもよく、シャフトは長手方向軸を有し、また切断手段は、切断縁の端部部分の配向を長手方向軸に対してゼロ以外の角度に変える手段を含む。一部の実施形態では、切断縁の端部部分の配向を変えるこれらの手段は、同軸に配置され、かつ外側シャフトに対して軸方向に摺動可能な外側直管と内側シャフトとを含む。内側シャフトは、シャフトが軸方向に摺動しかつ外側管から解放される際にシャフト長手方向軸から離れるように湾曲するように予め形成された可撓性材料から形成されてもよく、また内側シャフトは、ブレード部分と動作可能に連結され、これにより、内側シャフトの軸方向の摺動は、シャフト長手方向軸に対してゼロ以外の角度で軌道に沿って切断縁を動かす。
ハンドル、シャフト、およびブレード部分を含む、腱から移植片を作製するための、別の例示的な手術器具の実施形態が開示されている。ブレード部分は、シャフトに動作可能に連結され、切断縁を含む。ブレード部分は、それを通して移植片組織を受けるための開口を形成するように成形されてもよい。ブレード部分は、シャフトの長手方向軸に平行な長さを有する移植片を作製するように構成された第一の配向と、移植片を切断するように構成された第二の角度のある配向との間で移動可能であってもよい。実施形態の一部では、ブレード部分は、シャフトの長手方向軸を中心としてブレード部分を腱内に軸方向に回転して挿入しながら腱を貫通し、そして腱を開口内に定置するための先細りした自由端部を有する。実施形態の一部では、切断縁が腱に沿って並進する際に、移植片の後面および二つの外側面を同時に形成するように成形されてもよい。実施形態の一部では、シャフトは、同軸に配置され、かつ外側シャフトに対して軸方向に摺動可能である、外側直管と内側シャフトとを含んでもよく、内側シャフトは、シャフトが軸方向に摺動してブレード部分が第二の角度のある配向に移動する際に、シャフトの長手方向軸から離れるように湾曲するように予め形成された可撓性材料から形成される。実施形態の一部では、シャフトは代替的に、ブレード部分を選択的にヒンジ接続し、かつシャフトの長手方向軸から離れて第二の角度のある配向に移動するように構成されたブレード部分に隣接したヒンジを有してもよい。
採取装置のブレード部分を腱の外表面の外側に、かつ腱の外表面に直接隣接して定置する工程と、腱の外表面を第一の場所においてブレード部分の自由端部で貫通するように、ブレード部分を軸方向に回転させる工程と、を含む、腱移植片の細片を形成する例示的な方法も開示されている。ブレード部分は、自由端部が第二の場所において外表面に隣接して配置されるまでさらに回転され、腱組織から出てもよい。第二の場所は、第一の場所に対して横方向に離隔してもよく、ブレード部分を第一の挿入された配向に定置する。次いで、ブレード部分がこの第一の挿入された配向にある間に、ブレード部分を腱に沿って軸方向に並進させて腱移植片の細片を形成してもよい。例示的な方法では、ブレード部分を軸方向に回転させることによって、採取装置のサーフィン要素を第一の場所に向かって、かつ第二の場所から離れるように移動させてもよい。ブレード部分を軸方向に並進させる間、サーフィン要素は腱の外表面と係合してもよい。例示的な方法はまた、ブレード部分を軸方向に並進させている間、ブレード部分の開口を通して移植片の細片を摺動させることを含んでもよい。例示的な方法はまた、ブレード部分の配向を、挿入された構成に対して角度を付けて配向または角度を付けて上昇させ、かつ腱の外表面に向けて方向付け、移植片の細片の端部を切断するように変えることを含んでもよい。例示的な方法はまた、予め形成された湾曲を有するシャフトを軸方向に延在させることによってブレード部分の配向を変えることも含んでもよく、シャフトはブレード部分に動作可能に連結される。
他の例示的な実施形態では、膝関節包の下で、かつその長さに沿って摺動する細長い脚と、細長い脚に張力を加え、かつそれによって膝関節包に張力を加えるためのハンドルと、ガイドの一部分を通して配置された開口部とを有してもよい、腱を剥離する間にオフセットを維持するためのガイドが開示されている。開口部は腱を剥離するための装置のシャフトを受けてもよく、開口部は、装置が当該開口部を通して延在する際に膝関節包と装置との間のオフセットを維持するようにサイズ決めされ、かつ成形される。開口部は、細長い脚の細長い軸に概して平行な細長い軸を画定してもよい。ガイドは、二つの辺または二つの脚を有する概してU字、L字、またはC字の形状であってもよく、ハンドルが一方の脚を、細長い脚がもう一方の脚を画定する。開口部は、ガイドの側面から装置を受けるための横方向の開口部を有してもよい。ガイドは、膝蓋骨の周りにガイドの経路を決め、かつ標準ポータルを経由して膝関節包に入るために細長い脚および開口部を内側に配置し続けるように、開口部と細長い脚との間に延在する、湾曲したまたは横方向のオフセット部分を有してもよい。ガイドは、ハンドル、細長い脚、および開口部すべてがその上にある内側平面を画定してもよい。
他の例示的な実施形態は、第一の端部にハンドルを、他方の端部に切断部分および上面要素を、そしてその間にシャフトを有する、腱の一部分を除去するための腱切断器を対象とする。切断部分は丸みのある断面を画定してもよく、これは半円形状またはU字形状の断面であってもよく、また上面要素は、腱表面上に置かれ、かつ腱表面に沿って摺動して、サーフボードのように機能する。この上面要素は、切断部分の腱内への移動を制御し、切断部分のQT内の移動が深すぎることを防止し、得られる移植片の厚さの変化を最小限に抑える場合がある。切断部分は、切断部分が腱の外側に配置される第一の位置から、切断部分が腱内に配置される第二の位置まで回転してもよい。切断部分は、シャフトの長手方向軸と直交する第一の切断縁部分と、第一の切断縁から延在し、かつ第一の切断縁から鋭角で配向される第二の切断縁とを含む、互いに対してある角度で二つの切断縁部分を有してもよく、第二の切断縁は、腱内への挿入または切断を補助する。腱切断器はまた、第一の位置にある時に、隣接する組織から切断部分を少なくとも部分的に遮蔽するシュラウドを含んでもよい。腱切断器はまた、リアルタイムでの切断器の位置特定を補助するために、シャフトに選択的に連結され、切断部分に隣接して終了するスコープも有してもよい。
他の例示的な実施形態は、穿孔器およびアライナーを含む、丸みのある断面の骨塊を採取するための骨片採取システムを対象とし、球状骨錐も含んでもよい。アライナーは、基準点として使用するために、膝蓋骨上面の前面に当接する脚を含んでもよい。脚はまた、QTの前面に沿って位置し、穿孔器が脚の上に挿入されると、穿孔器の内腔と脚が協働して、穿孔器を膝蓋骨と整列させる。また穿孔器は、連続的な腱細片の上を摺動し、かつ膝蓋骨に依然としてアクセスを得られるように、細長い角すきまを有してもよい。穿孔器は、二つのギアを含む一連の駆動ギアを含んでもよく、その間には少なくとも第一の角すきまがあり、第一の角すきまは、穿孔器を垂直角度から駆動し、かつ角すきまを収容するように、穿孔器の細長い角すきまの関数である。
様々な実施形態が、QT採取システムおよび使用方法を対象とする。一部の実施形態では、採取ツールシステムは、腱採取器がQTに沿って延在する際に腱採取器の軌道を制限する一方で、単一の動作で外表面および後面の移植片を形成する手段を含む。あらゆる後方への移動および時には前方への移動を制限することは、より均一な移植片の厚さに対して制御する場合がある。さらに、後方への移動の制限は、膝関節包への損傷を制限する場合がある。手段は、膝蓋骨または膝関節包などの膝の生体構造の一部分と係合していてもよい基準面を有する採取ツールガイドを含んでもよい。腱採取器は、腱採取器をオフセットし、かつこの基準面に基づいて切断中に腱採取器の経路を方向付けるように、ガイドに動作可能に連結されてもよい。軌道を制限する代替的または補完的な手段は、QTの前面上に腱切断器の一部分を維持する、腱採取器上のサーフィン面を含んでもよい。
一部の実施形態では、腱切断器は、QTから除去された細片の端部を選択的に終了する手段を含んでもよい。ここで、本明細書は例示的なシステムを参照する。
採取ツールガイド
第一の例示的なシステムは、膝関節包の下に定置されるように構成されたバーまたは脚などの基準面、およびそれを通して採取ツールを誘導するための開口部を概して含む、ガイドを含んでもよい。開口部は、採取ツールの経路を制御し、かつ採取ツールの切断経路と、膝関節包に係合する基準面との間のオフセットを維持するように構成されてもよい。ガイドは、ガイドを標的場所に定置するのを補助するだけでなく、張力を加えて膝関節包をより積極的に係合させるハンドルを含んでもよい。これは、採取ツールの切断部分経路と膝関節包との間に、より信頼性が高く、かつ一貫した間隔を提供する場合がある。採取ツールは、膝から離れるように、または膝に向かって移動しながら切断するように構成されてもよい。図1Aおよび図1Bに概略的に示された実施形態を参照すると、本発明は、ガイド100および採取器120を含む大腿四頭筋腱(QT)採取システムを含む。ガイド100は概して、腱採取器120と膝関節包150との間の予め設定された最小オフセットを維持するように、膝関節包150に対する腱採取器120の動きを制限するように構成され、腱採取器120が膝関節包150を穿孔する可能性を減少させる。膝関節包150は、膝関節を囲む水密性の関節包または空洞であり、関節鏡下手術に有利である。例えば、この空洞内の流体環境の制御により、ACLの周りの作業領域を膨張させることができ、作業空間が増大する。空洞の洗浄も可視化を改善する。この水密性空洞の穿孔は、この流体環境の制御の欠如に関連した合併症を引き起こす場合がある。また、血管外漏出を、潜在的には股間領域まで許容する場合がある。
示されるように、膝関節包150は、QT 185の一部分に付着しており、したがって、QT 185を剥離する間に潜在的に切断される可能性があり、剥離は、QT 185の一部分が靱帯再建のための移植片として移植されるのを準備する。したがって、ガイド100は、腱採取器120の腱切断部分と関節包150との間のオフセットを維持する手段を提供し、膝蓋骨180の近くの場所で皮膚を通して挿入され、その後、関節包と大腿骨182との間の大腿四頭筋181に向かって、QT長さの実質的な部分に沿って延在するように構成される細長いバー105を備える。したがって、細長いバー105は、前述したように基準面を提供する。細長いバー105は、皮膚50を通したかつ組織間の挿入を容易にするために先細りした端部を有してもよいが、関節包150または軟骨を穿孔または損傷しないように十分な丸みがある。バー105はまた、挿入を容易にするための滑らかな表面、および軟骨を保護するためのスリーブ/カニューレを有してもよい。ガイド100はまた、腱採取器120を受けるための開口部115を含んでもよく、開口部115は、バー105の基準面から所定の最小距離「Z」だけオフセットし、それによって関節包150からオフセットされる経路に沿って採取器120を維持するように構成される。「Z」は、バー105の前面「A」と切断部分124の後面との間の距離として画定される。より具体的には、開口部115は、バー105の細長い内側表面Aからオフセットされ、開口部115は、表面Aに対して平行であってもよい。他の実施形態では、開口部115は、基準面Aから離れるような角度で採取器120を向けるように構成されて、表面Aに対して角度が付けられてもよく、これにより採取器120がQTに沿って近位に延在する際に距離「Z」が増大する。この実施形態は、QTがその近位端に向かって過度に厚くなる場合に役立つ場合がある。開口部115を含むガイドの一部分は、バー105が挿入された状態で患者の外側に留まるように構成される。開口部115は、それを通して採取器シャフト122を摺動させ、また採取器シャフト122(それゆえに切断部分124)の回転も可能にするようにサイズ決めされてもよいが、オフセットした経路、または表面Aからの最小オフセットを維持するようにもサイズ決めされてもよい。別途記載しない限り、開口部115は、オフセット「Z」が、潜在的に関節包150を穿孔するため、十分な動きを有するように、採取器120とガイド100との間での大幅な遊びを許容するべきではない。発明者らはまた、採取器シャフト122に摺動式に接続するレールシステムなどの摺動式の連結手段を含む、最小オフセット「Z」を維持するための代替的な連結手段および制御手段も想定する。あるいは、ガイドは、採取器シャフト122の一部分内で摺動するシャフトを含んでもよい。さらなる代替的な実施形態では、採取器シャフト122は、脚105が膝関節包の下で摺動する際に、ガイド100と並進(回転ではなく)で固定的に連結し、かつ細長い脚105とともに移動することが可能である。
一部の実施形態では、開口部115は、「c字」形状の開口部であってもよく、したがって、採取器120のシャフト122が側面から摺動して入ることができるように完全に包囲された開口部ではない。ガイド100はまた、患者の外側に留まるように構成されたハンドル110を含んでもよく、ハンドル110を引くことはオフセットを維持するのを補助する。ハンドル110は、バー105に適用される張力を制限するように可撓性であってもよい。概して、ガイド100は、単一要素として構築されうる「U字」形状の構築物であり、バー105は「U字」の第一の脚を画定し、ハンドル110は「U字」の第二の脚を画定し、開口部115は二つの脚を橋渡しする部分を通してその間に配置される。
使用中、ガイド100は、膝関節包150の下でQTの近位端に最初に定置されてもよい。次いで、ガイド100は、膝関節包とガイドの基準面との間の係合を改善するように制御されてもよい。ガイドハンドル110は、例えば、前方向に持ち上げられてもよい。次いで、採取ツール120は、切断部分124をQTの遠位端(膝の近く)に向けてガイド100に連結されてもよい。切断部分124は、最初は前方に離隔してもよく、またQTの外側であってもよい。次いで、シャフト122を軸方向に回転させて、切断部分124をQT内またはQTの後方に挿入してもよい。次いで、QT移植片を形成するために切断部分124を近位に前進させてもよく、切断部分経路は、ガイド100によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。一部の実施形態では、採取ツール120は、切断部分124をQTの近位端に向けて、有するガイド100に連結されてもよい。切断部分124を、QTから前方に離隔してもよく、次いで回転させて切断部分124をQT内またはQTの後方に挿入してもよい。次いで、QT移植片を形成するために切断部分124を膝に向かって遠位に前進させてもよく、切断部分経路は、ガイド100によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。
図1Bで最もよく分かるように、ガイド100は、標準ポータルから膝蓋骨180の周りにガイド100の経路を決め、次いで関節包150の下でバー105を中央に定置するように動作可能な、横方向オフセット部分106を含む。手術中に皮膚を通るポータルは、典型的には膝蓋骨180の両側に配置され、したがって、より中央に配置されたQT 185からオフセットされる。横方向オフセット部分106は、図1Bに代表的に示すように、ガイド100の横方向オフセット部分106がオフセット標準ポータル55内に配置される一方で、バー105を中央かつQT 185および関節包150の下に位置付けるようにオフセットされる。横方向オフセット部分106は、開口部115およびバー105およびハンドル110が同一の平面上にあり、かつQTの下で中央に配置されるように、軸B-Bを通って延在する同一の垂直平面上で開始し終了する。別途記載しない限り、バー105および開口部115は、互いに整列してもよい。
図1Cに、ガイド1100を含む大腿四頭筋腱(QT)採取システムの代替的な実施形態を示す。前述のガイドと同様に、ガイド1100は、腱採取器120の腱切断部分124と関節包150(図1Cに図示せず)との間のオフセットを維持するための手段を提供し、また前の実施形態のバー105と同様に、膝蓋骨180(図示せず)の近くの場所で皮膚を通して挿入され、次いで関節包と大腿骨182との間で、大腿四頭筋181に向かってQT長さの実質的な部分に沿って延在するように構成される細長いバー1105を備える。したがって、バー1105は、皮膚を通した挿入および組織の間の挿入を容易にするために先細りした端部を有してもよいが、関節包150または軟骨を穿孔または損傷しないように十分な丸みがある。バー1105はまた、挿入を容易にするための滑らかな表面、および軟骨を保護するためのスリーブ/カニューレを有してもよい。バー1105は、膝関節包150の下で摺動してもよい基準面「A」を含んでもよい。基準面「A」および切断部分124は同時に並進するので、基準面はこの実施形態ではより短くてもよい。この実施形態の表面「A」は、切断部分の先端縁(124a)の真下(後方)に延在してもよい。別途記載しない限り、基準面「A」および切断部分の先端縁124aは、互いに軸方向に一致または軸方向に重複するように維持される。ガイド1100はまた、腱採取器120の一部分を受けるための開口部1115も含んでもよく、開口部1115は、バー1105から所定の距離「Z」だけオフセットされ、それによって関節包150からオフセットされた経路に沿って採取器120を維持するように構成される。「Z」は、バー1105の前面「A」と切断部分124の後面との間の距離として画定される。より具体的には、開口部1115は、バー1105の表面「A」からオフセットされ、また開口部1115は、表面「A」に平行であってもよい。他の実施形態では、開口部1115は、表面Aに対して角度が付けられてもよく、採取器120がQTに沿って延在する際に距離「Z」が増大するように、表面Aから離れるようにある角度で採取器120を向けるように構成される。この実施形態は、QTがその近位端に向かって過度に厚くなる場合に役立つ場合がある。開口部1115を含むガイドの一部分は、バー1105および切断部分124が挿入された状態で患者の外側に留まるように構成される。開口部1115は、それを通した採取器120の摺動を可能にするようにサイズ決めされてもよく、または代替的な実施形態では、採取器120に対して固定され、回転のみを可能としてもよい。開口部1115は、採取器120のシャフトまたは採取器のハンドル121を受けるようにサイズ決めされてもよい。前述のガイドと同様に、ガイド1110は、標準ポータルから膝蓋骨180の周りにガイド1100の経路を決めるよう動作可能な横方向オフセット部分1106を備える。次いで、バー1105は、バー1105を、中央に、より具体的には表面「A」を、関節包150(図示せず)のより内側に、かつ関節包150の下に定置するために、角度が付けられるか、または湾曲していてもよい。横方向オフセット部分1106は、ガイド1100の横方向オフセット部分1106がオフセット標準ポータル内に配置される一方で、バー1105を中央に、かつQT 185および関節包150の下に位置付けるように構成される。横方向オフセット部分1106は、開口部1115およびバー1105が同一の平面上にあり、かつQTの下に中央に配置されるように、軸B-Bを通って延在する同一の垂直平面上で開始し終了してもよい。別途記載しない限り、バー1105および開口部1115は、互いに整列してもよい。ガイド1110は、ハンドルを有してもよい。
採取器120は、表面「A」と同時に摺動するようにガイド1100に動作可能に連結され、したがって、ハンドル部分1110に対して軸方向に固定されてもよい。採取器120は、後で説明する通り、採取シャフト122がシャフト軸を中心として回転することができ、かつ切断部分124がQTの前側からQT内へと後方に移動することができるように、ガイド100に対して動作可能に連結されてもよい。図1Cは、先端縁124aが基準面「A」からの距離「Z」構成に配置された、後方の切断位置での切断部分124aを示す。シャフト122の回転は、切断部分124をQTから除去し、かつ距離「Z」を増大させるように構成される。
したがって、例示的な使用方法は、QTの遠位端に向かって、膝関節包150の下にガイド1100の端部を定置することを含んでもよい。次いで、採取ツール120は、ガイド1100の基準面と軸方向に一致する切断部分124を有するガイド1100に連結されてもよい。切断部分124は、QTから前方に離隔していてもよい。次いで、シャフト122を回転させて、切断部分124をQT内へと後方に挿入してもよい。次いで、QT移植片を形成するために切断部分124および表面「A」を近位に前進させてもよく、切断部分経路は、ガイド1100によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。より具体的には、切断部分経路は、ガイド1100および膝関節包150の基準面「A」によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。一部の実施形態では、採取ツール120は、QTの近位端に向かって、切断部分124を有するガイド100および基準面「A」に連結されてもよい。切断部分124は、QTから前方に離隔し、次いで回転されて切断部分124をQT内へと後方に挿入してもよい。次いで、QT移植片を形成するために切断部分124および外側面「A」を膝に向かって遠位に前進させてもよく、切断部分経路は、ガイド1100によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。
図1Eに示す大腿四頭筋腱(QT)採取システムの実施形態は、膝関節包150に対する腱採取器120の動きを制限するように構成された代替的ガイド2100を含んでもよい。これらの図では、明瞭さのために膝関節包およびQTは除去されている。図1Aは、除去された詳細を示す。前述のガイドと同様に、ガイド2100は、したがって、腱採取器120の腱切断部分124と関節包150との間のオフセット「Z」を維持する手段を提供し、膝蓋骨180の近くの場所で皮膚を通して挿入され、その後、関節包と大腿骨との間の大腿四頭筋181に向かって、QT長さの実質的な部分に沿って延在するように構成される細長いバー2105を備える。バー2105は基準面を提供し、かつ図1Aのバー105と類似する。ガイド2100はまた、ユーザーによるガイド操作のためのハンドル2110と、ハンドル2110に取り付けられたハウジング2116と、を含んでもよく、ハウジング2116は、腱採取器120の一部分を受けるための開口部2115を有し、開口部2115は、バー2105から所定の距離「Z」だけオフセットされ、かつそれによって関節包150からオフセットされる経路に沿って採取器120を維持するように構成される。「Z」は、バー2105の前面「A」と切断部分124の後面との間の距離として画定される。より具体的には、開口部2115は、バー2105の細長い内側表面「A」からオフセットされ、また開口部2115は、表面「A」と平行であってもよい。他の実施形態では、開口部2115は、表面Aに対して角度が付けられてもよく、採取器120がQTに沿って延在する際に距離「Z」が増大するように、表面Aから離れるようにある角度で採取器120を向けるように構成される。開口部2115を含むハンドル2110は、バー2105が挿入された状態で患者の外側に留まるように構成される。開口部2115は、それを通した採取器120の摺動を可能にするようにサイズ決めされてもよい。開口部2115は、採取器120のシャフトを受けるようにサイズ決めされてもよい。この実施形態では、図1Aおよび図1Bに示し、かつ記載する実施形態と同様に、採取器120は、ガイド2100とは独立して摺動してもよい。前述のガイドと同様に、ガイド2100は横方向オフセット部分2106を含む。この実施形態では、ハンドル2110は、脚2105から軸方向にオフセットして配置されてもよい。
図1Gに示す本発明は、膝関節包150(図の明瞭さのために図示せず)に対する腱採取器120の動きを制限するよう構成されたキーパー2200を含む、大腿四頭筋腱(QT)採取システムを代替的に含んでもよい。この実施形態では、キーパー2200は、膝蓋骨180に対する採取器120の位置を維持する手段を提供し、またハンドル2210および採取器120の一部分を受けるように構成された開口部2215を備える。開口部2215は、膝蓋骨180によって少なくとも部分的に画定されてもよい。動作時、開口部2215は、採取器120の動きを制限するために膝蓋骨180に対して押し付けられる場合がある複数のスパイク2216によって少なくとも部分的に画定され、それによって採取器120の動きを制限する一つの手段を提供する。スパイクは、キーパーを膝蓋骨と係合するのに役立つ場合がある。一部の実施形態では、キーパー2200内のばね装填式構築物(図示せず)は、採取器120を膝蓋骨180に対して押し付けるのをさらに補助する場合がある。細長いバー(105、1105、2105)を含む前に開示された構築物と同様に、予め形成された脚2205は、キーパー2200を通して垂直に挿入され、その後、Q関節包と大腿骨182との間でTの一部分にわたって延在してもよい。この脚2205は、切断器のストロークの始めにオフセットを設定するために使用されてもよく、必ずしもQT長さに沿って近位方向に延在しなくてもよい。一実施形態では、脚2205は、中空シャフト2208内の直線的な配向に保持されてもよく、またシャフト2208は、キーパーの垂直開口部2220を介して摺動してもよい。代替的な実施形態では、シャフト2208はまた湾曲していてもよく、回転運動を通して導入されてもよい。垂直シャフト2208は、組織内へのシャフトの動きを制限するために、深さ止め具を含んでもよい。シャフト端部が所望の場所にあると、脚2205は、シャフト端部2209から出るように押し出され、前述の脚と同様に、膝関節包150の下に脚2205を位置付けるように、圧力が加えられていない弛緩した湾曲形状に弛緩しうる。したがって、図1Gは、膝蓋骨(または他の組織)表面と係合し、それによって、膝蓋骨に対して採取器120の切断部分124の経路を制御するための第一の基準面を画定するためのキーパー部分を有するガイド2200を含む。キーパーは、採取器シャフト122を受けるための開口部2215を含んでもよく、開口部2215は、膝蓋骨(または他の組織)表面によって最終的に部分的に包囲されてもよい。ガイド2200は、膝関節包(図示せず)の下および横方向横切って展開されてもよい基準面「A」を形成するために選択的に展開されてもよい垂直シャフトを含んでもよい。
使用方法は、キーパーの開口部を少なくとも部分的に包囲するように、キーパーの少なくとも一つのスパイクを膝蓋骨表面上に定置することと、次いで、膝蓋骨の側面に沿ってシャフトを挿入することと、次いで、シャフトから横方向に、かつ膝関節包の下に横方向アームを展開することと、を含んでもよい。横方向アームは、弾性材料であってもよく、シャフトの挿入の間にシャフト内で弾性変形し、そして膝関節包の下に展開する一方でシャフトから解放される。横方向アームは、基準面「A」を画定してもよい。次いで、採取器は、切断部分124がQTから前方に離隔した状態で、キーパー開口部に挿入されてもよい。次いで、シャフト122を回転させて、切断部分124をQT内へと後方に挿入してもよい。次いで、シャフト122は、採取前に表面「A」に対して垂直に調整されてもよい。次いで、QT移植片を形成するために切断部分124を近位に前進させてもよく、切断部分経路は、ガイド2200によって少なくとも部分的に画定され、かつ制限される。より具体的には、切断部分経路は、ガイド2200の基準面「A」、膝関節包150および膝蓋骨上のキーパースパイク2216のうちの少なくとも一つによって少なくとも部分的に画定され、かつ制限されてもよい。切断部分124は、QTから前方に離隔され、次いで回転されて切断部分124をQT内へと後方に挿入してもよい。
キーパー2300およびアーム2320を含む、膝関節包150の下に脚またはバーを導入する代替的な手段を、図1Hに示す。キーパーは、採取器120の一部分を受けるように構成されたハンドル2310および開口部2315を備える。動作時、開口部2315は、図1Gに記載するキーパーと同様に、採取器120の動きを制限するために、膝蓋骨180に対して押し付けられてもよいスパイク2316によって少なくとも部分的に画定される。図1Hを見ると、キーパー2300は、膝蓋骨180の側面の周りに横方向に、潜在的には両側に延在するアーム2320を含んでもよく、アーム2320は、バー2305の経路を受けて誘導するための少なくとも一つの開口部2325を有する。バー2305は、組織を通した貫通を補助するように構成された尖った端部2306を含んでもよい。バー2305は、膝関節包150の下で摺動し、かつバー105、2105などと類似の様態で動作するように構成される。開口部(複数可)2325は、前述の実施形態と同様に、バー2305の前面と切断部分124との間のオフセットを維持するように位置付けられる。
腱採取器
図1A、図2A、および図2Bで最も良好に見られる、腱採取器120は概して、ハンドル部分121と、遠位端にある切断部分124と、その間のシャフト122と、を含む。シャフト122は、開口部115などの開口部を通して摺動し、かつガイド100などのガイドに動作可能に連結されて、バー表面Aからのオフセット「Z」を維持するように構成されてもよい。他の実施形態では、採取器は、ガイドとは独立して使用されてもよい。切断部分またはブレード部分124は、鋭利であるか、または先端縁125の長さに沿ってQTを通して切断するように構成される先端切断縁125を含んでもよく、先端縁は、切断部分124の最も遠位の縁部を画定する。一部の実施形態では、これは、最も近位の縁部であってもよく、また切断部分は引っ張られて移植片を形成する。採取器120の端面図である図2Bおよび等角図である図2Cでも最も良好に見られるように、切断部分124は、シャフト122から半径方向に離れるように延在し、かつ切断縁を含まない場合がある第一の部分124aを含んでもよく、シャフトを部分的に取り囲んで部分円または半円または円弧形状を形成する弧124bおよび弧124cから成る半円部分がこれに続く。弧124bおよび弧124cは、切断縁を含んでもよい。半円状の切断部分124は、移植片厚さ「T」および幅「W」を有する、一致する半円断面のQT移植片をもたらす。切断部分124は、シャフトの周りに延在し、貫通する先端124dで終了してもよい。先端124dは、先細りした断面厚さ(図2A)を有し、かつ角度βで軸方向に先細り(図2A)していてもよい。図3Aおよび図3Bに示すように、採取器120は最初に、切断部分124全体がQTの外側でQTの前側の上に存在するように、シャフト122を回転させてQTに隣接して挿入されてもよい。シャフト122の回転は次いで、切断部分124を回転させ、そして最初に先端124dをQT内へと挿入し、部分124cが続き、その後124bを、部分124aがQTの前面上に置かれるまで挿入してもよい。この挿入位置では、QTは、部分124aがQTの前方外表面上にある間に、シャフト122の一部がQTの前側へと押し込まれるのを可能にするために十分に適合可能でありうる。挿入位置において、貫通先端124dは、QT前面から後方に延在してもよく、また切断部分124aから前方に離隔されてもよい。
さらに、切断部分124の先端縁125は、採取器を軸方向に摺動または前進させる間に、組織を貫通または切断するように構成されてもよい。先端縁125は、先細りした断面またはブレード縁部を含んでもよく、先細り部分126は図2Cに最も良好に示されている。先端縁125はまた、採取器の長手方向軸に対して角度付きの先端縁を画定してもよく、これにより、先端縁125がシャフト122の周りに延在する際に、シャフト122の端部からさらに同時に軸方向に延在して、円形の螺旋先端縁を形成する。角度付きの先端縁125は、鋭角Θ(例えば、20°~80°)で延在してもよい。別途記載しない限り、部分124Aは、シャフト122の端部に最も近い切断部分124の最も遠位の端部を画定し、縁部125aおよび125bは、シャフトの端部から徐々に離れるように先細りする。先端縁の角度または形状は、回転導入中に(一度にすべてではなく)段階的な切断を提供し、かつ並進中に切断縁125に対して組織を強制的に摺動させるように構成される。さらに、先端部分124dは、長手方向軸Lに対して先端縁125の角度を増大させるために、縁部125bに対して異なる角度βで延在してもよい。切断部分124の回転挿入中に、増大した角度βは、QT内への先端124dの初期貫通を補助するように構成される。挿入された位置になると、点Pまでの部分、およびそれによって角度が増大した部分を含む先端124は、QTに対して実質的に外側であってもよい。先端縁の角度は、シャフト121の下面122aにほぼ隣接して配置された点Pに隣接して角度β(例えば、5°~45°)だけ変化する。概して、すべての角度は、切断および切断部分124のQT 185への回転挿入を容易にするように構成される。切断部分124は、半円形状、長方形形状、U字形状またはV字形状であってもよく(U字形状を図2Bに示す)、半円形状、U字形状またはV字形状の切断部分の第一の脚または第一の側面は、第一の縁部125aを画定してもよく、半円形状、長方形形状、U字形状またはV字形状の切断部分の第二の脚または第二の側面は第二の縁部125bを画定してもよい。半円形状、U字形状、またはV字形状の切断部分の側面間の空間は開いており、採取された移植片がそれを通って通過することを可能にする。上部部分124aは、半円形状、U字形状、またはV字形状の切断部分のアームの上部間の距離の少なくとも一部分にわたり、そして腱切断部分124をQTに対して前方に位置付けて保持するのに役立つ。別途記載しない限り、上部要素124aはQTの上面/前面をサーフする。
ガイドの有無に関係なく、採取器120は、上向きに面する第一の位置において、皮膚の下に最初に挿入されてもよく、図3Aに示すように、シャフト122はQT 185の前面の前方にあり、かつこれに当接し、また切断部分124は前方に配置されることが好ましい。次いで、採取器120は、図3Bに示すように、切断部分124をQT 185内へと挿入するように回転されてもよい。図3Aに示す第一の位置では、上部部分124aは、QTの第一の前面部分上に置かれていてもよく、そしてこれは図3Bに示す第二の位置へと回転されて、QT内に挿入される。シャフト122が軸の周りを回転し、そしてQT 185に対してほぼ静止または水平の状態を保つため、上部部分124aは、第一の前面部分に対して横方向に配置され、QTの第二の前面部分上に存在するように回転される。より具体的には、上部部分124aは、上部部分124aの対向する側面上に第一の表面および第二の表面を有し、第一の位置では、第一の表面が、第一のQT前面部分に当接し、また第二の挿入位置では、上部部分128の第二の表面が、第一のQT前面から横方向に位置する第二のQT前面部分に当接する。実施形態3Cは、採取器120の代替的な切断部分の側面図および端面図を示す。シャフト122は、切断部分124の代替的な部分に取り付けられるように、遠位端において曲げられてもよく、または湾曲してもよい。シャフト122は、軸A-Aから離れるように湾曲して、切断部分124の下側に連結する。
図3D~図3Fは、角度のある部分または切断部分2424を含む、キーパー2400およびまたは採取ツール2420のいずれかの代替的な実施形態を開示する。これらの図では、明瞭さのために、膝関節包とQTが除去されている。切断部分2424は、その中に回転的に挿入される時に、長方形または正方形などの腱の多角形の断面細片を形成するように構成される。したがって、キーパー2400または採取器2420、またはその両方は、切断部分2424の動きを修正してシャフト2422の回転を並進させ、そして角度のある切断部分2424をQTの中へと定置し、かつQTを裂くことなく、角度のあるまたは多角形形状の移植片断面を形成するように構成された、輪郭表面を有するカム部分2450を含んでもよい。図3D~図3Fは、シャフト2422に連結された例示的なカム部分2450を示す。キーパー開口部2415はまた、2450に示されるカム部分と協働するように輪郭付けされた表面も含んでもよい。したがって、切断部分2424がQT内に回転的に挿入されると、切断経路55は、切断部分2424の形状、カム表面2450および別のカムを含んでもよいキーパー開口部2415の輪郭の組み合わせによって画定されてもよく、そして例示的な経路55が図3Eおよび図3Fに示される。別の言い方をすれば、カム部分2424およびキーパー開口部2415の輪郭は、単純な回転運動で導入された非円形断面の切断部分2424が非円形の断面移植片を形成するのを可能にするように構成される。
採取器120のさらなる実施形態が、切断部分124(図示せず)およびシャフト122とは回転可能に独立しているサーフィン要素129を含んで、図4Aおよび図4Bに示される。サーフィン要素129は、切断部分124が第一の位置と第二の(挿入)位置との間で回転して組織内に挿入される際に、回転可能に静止したままであってもよい。サーフィン要素129は、シャフト122の回転がサーフィン要素129を回転しないようにシャフト122に連結されてもよいが、シャフト122の並進は、上部要素129を並進してもよい。例示的な連結は、サーフィン要素129から延在し、かつ採取器シャフト122に同心で連結された中空シャフト130を含んでもよく、中空シャフト130は、採取器シャフト122の周りを容易に摺動するようにサイズ決めされる。採取器シャフト122は、中空シャフトの内径に対してピンまたは拡大端部123を有して終了し、採取器シャフト122上に中空シャフト130を保持する手段を提供する。
さらなる代替的な実施形態では、図5A、5Bおよび5Cに示すシュラウド132が採取器120の遠位端に追加されてもよい。シュラウド132は、第一の(上)位置にある間の、切断部分124による意図しない損傷から生体構造を保護するように構成される。シュラウド132は、独立したサーフィン要素またはサーフボード129を含む実施形態に組み込まれて示されている。有利なことに、サーフィン要素129と同様に、シュラウド132は、切断部分124が組織の中へと回転する間は静止したままである。図5Aおよび図5Bで最も良好に見られるように、シュラウド132は、切断部分124の少なくとも一部分を包囲するようにサイズ決めされた窓135を含んでもよい。シュラウド132はまた、サーフィン要素129について記載したものと同様に、少なくとも一つの中空シャフト部分を経由してシャフト122に連結されてもよい。図5Aに、シャフト122に沿って、切断部分のいずれかの側に配置された二つの中空シャフト部分136aおよび136bを示す。シュラウド132は、サーフィン要素129を含む一体構造であってもよい。第一の位置にあり、かつシュラウド132の中に置かれている切断部分124を示す図5Bで最も良好に見られる、シュラウド132は、半円形状またはU字形状の切断部分124の実質的な長さを遮蔽するために、より具体的には、切断部分124の縁部125の実質的な部分を遮蔽するために、湾曲した屋根部分138を形成してもよい。シャフト122が回転すると、切断部分124は、窓135から出て標的組織185の中へと入るように、シュラウド132に対して回転する。したがって、窓135は、切断部分124の窓135の出入りの通過を可能にするようにサイズ決めされている。シュラウドの正面は、より先細りした先端を形成するように角度が付けられてもよく、皮膚とQTの前面との間への採取器120の挿入を容易にする。
腱採取器120の代替的な実施形態は、鋸歯状の縁部125(図示せず)を含んでもよい。図6Aおよび図6Bに見出されてもよい切断部分124に対するさらなる代替案は、QTに沿った二つの通過を必要とする場合がある「L」の形態での断面を有する二部構成の切断器を含んでもよい。図6AはQT 185内への第一の通過を示し、一方で図6Bは、第一の通過および第二の通過を示す。これは、円形または深い移植片が達成不可能な、浅いQTの場合に有利である場合がある。QTの十分な断面を採取するために、図2Bに示すようなより円形の断面ではなく、互いに鏡面対称的な二つの切断を用いて幅広い移植片を代替的に得てもよい。発明者らはまた、QTに沿った少なくとも一つの垂直切断が形成された後に、前述の腱切断器120の実施形態のいずれかを使用することをも想定する。少なくとも一つの垂直切断は、当技術分野で公知の四頭筋腱移植片切断ガイド(Quad Tendon Graft Cutting Guide)などの標準的手段を使用して形成することができる。少なくとも一つの垂直切断が形成されると、前述の実施形態は、少なくとも一つの垂直切断のうちの少なくとも一部分内に存在して、ある長さの腱を剥離するように操作されてもよく、少なくとも一つの垂直切断は、QTを貫通している採取器120を補助する。四頭筋腱移植片切断ガイドは、互いから選択可能な距離で、二つの平行な垂直切断を形成してもよい。
図7Aおよび図7Bは、完全に包囲された切断部分124を含むさらなる実施形態を示す(図7Bで最も良好に見られる)。別途記載しない限り、上部部分124aは、半円形状、長方形形状、U字形状またはV字形状の切断部分124全体にわたって延在する。この実施形態は、包囲された切断部分124を近位QTまたは遠位QTに挿入する前に、皮膚切開186を準備することを必要とすることになる。有利なことに、挿入点は次いで、膝蓋骨180から離れるように離隔してもよく、また採取器120は、膝蓋骨180に向かって引っ込められるか、引っ張られるか、または操作されて、QT移植片を採取してもよい。この方法は、好ましくは、QT内に開口部186を最初に作製し、QTの第一の端部から縫合糸133を通すなどの牽引部材を取り付けることを含むことになる。次いで、採取器120の一部分に縫合糸133を通してもよく、また切断部分124に向かってQTを引き込むように、切断部分124に縫合糸を通してもよい。あるいは、牽引部材は、軟部組織把持器具であってもよい。注目すべきは、切断部分の切断縁は、好ましくは切断部分124の一方の側面137上にあってもよいが、いずれかまたは両方の表面上にあってもよい。
QT端部が切断部分124内に少なくとも部分的に配置されるか、またはQT端部に突き当たると、採取器120は、QT 185の一部分を剥離してQT移植片を提供するように引き込まれる。
可視化
図8Aに示す、採取器120は、QTシステムに選択的に連結された可視化手段を組み込んでもよい。可視化によって、ユーザーは、切断の深さおよび切断部分124の軌道をリアルタイムで調整することができる場合がある。したがって、例示的な実施形態は、本明細書に開示される採取器の実施形態のいずれかを含む、採取器120の遠位部分に選択的に連結された関節鏡などのスコープ160を含んでもよい。図8Aは、シャフト122と同心のスコープ160を示す。シャフト122は、スコープ160を受けるように中空である。図8Bは、半円形状またはU字形状の切断部分124を有する実施形態を示す。スコープ160は、切断部分124が第二の位置に移動する際に、スコープ160がシャフト122とともに回転するようにシャフト122に連結されてもよい。あるいは、シャフトが回転して切断部分124を制御する間、静止したままになるように、スコープ160をシャフト122内に挿入してもよい。図8Cは、2回適用され(2回目は破線で示す)、2回目は鏡面対称の位置で適用された、「L」形状の切断器に関連付けられたスコープ160を示す。図8Cはまた、一度に適用される長方形の切断器を使用して達成することもできる。
あるいは、スコープ160は、直接隣接するシャフト122に連結されてもよい。図9Aは、切断部分124の回転中にスコープ160と切断部分124との間の干渉を防止するために、スコープ160がシャフト122の外面に沿って連結され、そしてシュラウドの窓135の第一の端部の近くで終了する実施形態を示す。より具体的には、スコープ160は、切断部分124の回転の軌道からスコープの先端が離隔するように終了してもよく、これにより、切断部分の第二の位置への回転および第二の位置からの回転はスコープの先端と干渉しない。図9Bは、切断部分124が実質的にシュラウド132内にある第一の位置における、シャフト122および切断部分124に対するスコープ160の位置の表現である。この図では、サーフィン要素129およびスコープ160が場所の参照のために示されているが、切断部分124を含むシャフト122の真の断面には存在しなくてもよい。図9Cは、切断部分124が組織内にある、第二の位置におけるシャフト122に対するスコープ160の位置の表現を示す。ここでも、スコープ160およびサーフィン要素129は、考察の便宜上、参照要素としてのみ示される。スコープ160は、シャフト122とともに回転するように連結される。図10A~図10Cは、切断部分124が回転する間、関節鏡160が静止したままである実施形態を示す。スコープ160は、シャフト122の前面側上に配置して示され、また切断部分124が回転してシュラウド132から出ることができるように、切断部分124に対して近位で終了する。図10Bおよび図10Cは、シャフト122およびシュラウド132に対するスコープの断面表現であり、サーフィン要素129およびスコープ160は、それらの相対位置を示すための参照要素として含まれる。発明者らは、シャフト122の下方またはシュラウドの屋根部分138の上方など、採取器120を囲む組織を可視化するのを補助するために、スコープ160が採取器120に対して多くの代替的な所に位置付けられてもよいと想定する。他の実施形態(図示せず)は、切断部分124が回転している間にスコープ160が選択的に引っ込められてもよく、そしてその後シャフト122の先端に向かってより遠位の場所に戻る、代替的な実施形態を含む。これは、スコープを切断部分の切断縁125により近くすることを可能にする場合があり、そして可視化を改善しうる。
骨片の採取
図11Aは、QT 185に付着されている膝蓋骨180の一部分を採取する公知の手段の表現を示す。従来、骨塊は、矢状鋸190を使用して、矢状鋸による二つの垂直な切断175aおよび175bを作成し、その後に骨刃196で底部切断195を作成することによって採取されてきた。図11Bに示す、結果として得られた骨塊187は、概して長方形などの角度があるものであり、これは次いで、円形干渉ねじ189により丸いドリル穴188内で固定される。骨塊187のより鋭利な角は、不十分な骨-骨内部成長を引き起こす場合があり、また残りの膝蓋骨180の骨折の可能性を高める場合がある。
図12A~図12Hは、穿孔器200およびアライナー220を含む丸いドリル穴188を用いて骨-骨内部成長を潜在的に改善するための、丸みのある断面の骨塊を作製するシステムおよび方法を示す。穿孔器20は、穿孔器200の端部に連結されてもよい電動ドリル(図示せず)を使用して、骨を切断するように回転されてもよい。システムはまた、残りの膝蓋骨180に丸みのある採取による欠損を作り出し、骨折の可能性を低減する場合がある。穿孔器200は、膝蓋骨180の丸みのある部分を除去するための中空コアを有するドリルを画定する。アライナー220は、穿孔器200が前進する際の転向を防ぐために、穿孔器200を行路上に維持するように構成される。アライナー220は、穿孔器200に対する深さ、軌道、およびストローク長を設定する。このように、アライナー220は、ハンドル225および円筒シャフト230を有する。円筒シャフト230は、それを通してQT 185の採取部分の周りに適合するようにサイズ決めされた直径を有する内腔を有してもよい。一部の実施形態では、QT 185の採取部分の可能な最大断面が内腔に適合するのを可能にするために、円筒シャフト230の一部分をその全長に沿って除去してもよく、それでも依然として穿孔器200を誘導するための残部を残してもよい。例えば、シャフト230の全長に沿って周囲の後方1/3を除去してもよい。さらなる代替的な実施形態では、シャフト230の直径、またはシャフト230の内腔が部分的な外周のみである場合の有効直径は、穿孔器の直径より大きくてもよく、穿孔器はシャフト内に延在してもよい。別途記載しない限り、シャフト230の内側内腔表面は、穿孔器の並進を誘導する場合がある。図12Aに示すように、円筒シャフト230は、膝蓋骨180の表面と係合し、かつアライナー220、およびそれゆえ穿孔器200との整列を補助するように構成された、角度のある、または輪郭のある開放された第一の端部235を含む。また、アライナー220は、膝蓋骨180上に置かれるように構成された後面232も含み、またこれは膝蓋骨表面の把持または係合を補助するための一連のスパイク、歯、または突起233をさらに含んでもよい。表面232および235は、膝蓋骨180の前面部分を受けるために円筒シャフト230の長さに沿って開口部を形成するために、互いに連続していてもよい。開口部およびそれゆえ表面232および235は、膝蓋骨の外面上にある基準面を画定し、穿孔器200の経路を画定してもよい。したがって、方法は、依然として膝蓋骨に連結されている、部分的なQT移植片になるQT 185の一部分を少なくとも部分的に剥離すること、および部分的なQT移植片の自由端部に縫合糸231を通すことを含んでもよい。QT 185の自由端部は次いで、円筒シャフト230を通して摺動し、そしてアライナー220の第一の表面235を膝蓋骨180の端部表面に当接するように定置し、かつアライナーの後面232を膝蓋骨180の前面部分に当接するように定置してもよい。円筒シャフト230は、図12Bおよび図12Cに示すように、穿孔器200が、QT 185および膝蓋骨180に沿って回転および並進し、また円筒シャフト230の外面に沿っても回転および並進しうるように、穿孔器200と協働するようにさらに構成される。円筒シャフト230は、穿孔器200を好ましい行路に沿って誘導する。このように、円筒シャフト230は、穿孔器200の内径「D」より小さい外径「d」を有してもよいが、膝蓋骨180に向かっての、かつ膝蓋骨180の中への穿孔器200の深さおよび軌道を制御するように穿孔器200の経路を依然として制限する一方で、穿孔器200の回転を可能にするように構成される。後面232は調節可能であってもよく、または歯233は、骨塊の厚さを調整し、異なる生体構造、移植片の高さおよび穿孔器に対して調整するように取り外し可能であってもよい。図12Cは、膝蓋骨に沿って第一の切断を形成するように前進させた穿孔器200を概略的に示す。この位置では、穿孔器200は、ハンドル225に直接隣接して配置された基準面232および235を含む、アライナーの外面236を覆う。分かるように、ハンドル225と外面236との間のすきま「G」は、穿孔器200の厚さを受け、穿孔器200の膝蓋骨180の中への通過を可能にするのに十分である。外面236はまた、穿孔器200の容易な前進を可能にするように構成されるべきである。外面236は、円筒形であってもよく、また円筒部分「d」と同等または連続的であってもよい。一つの形態では、アライナー220は、膝蓋骨180の一部分に対して当接するように構成された部分が除去された単一の連続的な円筒を含んでもよく、除去された部分は、後面232および輪郭のある端部235を形成する。
一部の実施形態では、電動ドリル(図示せず)は、穿孔器200に対して平行または垂直であってもよく、また穿孔器に対してオフセットされていてもよい。様々なギアまたは柔軟な駆動装置が、穿孔器および電動ドリルを動作可能に連結するのに役立つ場合がある。アライナー220が穿孔器200によって動かないことを確実にするために、穿孔器200と電動ドリルとの間に自在継手を定置してもよい。こうした自在継手は、トルクおよび圧縮を伝達するが、角度のずれは伝達しない場合がある。例えば、ばね接続である。電動ドリルは、穿孔器200の近位または遠位に位置付けられてもよい。
図12Dおよび図12Eに示すように、例示的な骨塊187が示される。アライナー220および穿孔器200は、膝蓋骨180の前方外面を含む、膝蓋骨180の前面部分から骨塊187を形成するように構成される。穿孔器200は、回転および並進を同時に行うか、またはQTの一部分に沿って最初に並進または摺動し、その後、膝蓋骨180内に切り込んで骨塊187を形成するように回転してもよい。丸い断面のある膝蓋骨の骨塊187を調製する方法は、球状ドリル240を使用して骨塊187を終了することをさらに含んでもよい。図12Dおよび図12Eは、結果として得られる残りの膝蓋骨の端部190の様々な実施形態を表す。穿孔器200が膝蓋骨180の一部分を切断すると、球状ドリル240(明瞭さのために骨塊187を除去した状態で図12Fに表す)は、骨塊187(穿孔器200によって形成された切断部分)の端部190に対してほぼ垂直に配向され、かつ残りの膝蓋骨180の空洞の縁部を丸く削り取るように適用されてもよい。これは、同時に骨塊187を膝蓋骨から放出し、かつ丸みのある空洞端部190を形成する。これは、膝蓋骨180の角部での亀裂または骨折の可能性を減少させる場合がある。球状ドリル240は、図12Dに表すように、結果として得られる骨塊の直径φとほぼ同等の直径φ1を有してもよい。一部の膝蓋骨組織を確保する場合がある代替的な実施形態では、球状ドリル240は、図12Eに表すように、φ1よりも実質的に小さい直径φ2であってもよく、また骨塊の直径φの潜在的に半分であってもよい。次に、この球状ドリル240は、互いに直接隣接した二つの場所に挿入されてもよく、または単に骨塊187の長軸X-Xの周りを回転してもよい。これにより、骨損失が最小限となるように球状に切断される。
球状ドリル240を制御する方法は、回転式端部切断ガイド242を使用して、図12Gおよび図12Hに表される。示されるように、QT移植片185および部分的に切断された骨塊187をもたらして、穿孔器200およびアライナー220は取り外されてもよく、骨塊は端部190に依然として付着されていてもよい。ガイド242は、QT移植片上、および依然として連結されている骨塊187と膝蓋骨180との間を摺動するように構成された円筒部分243を含んでもよい。ハンドル244は、ガイド242の摺動を補助してもよい。膝蓋骨180内の骨塊187の連結された端部190に当接するように、円筒部分243が骨塊187に沿って実質的に配置されると、骨塊187を切断し、そして膝蓋骨180内の丸みのある端部を形成するために、球状ドリル240が使用されてもよい。ハンドル244は、図12Hで最も良好に見られるように、球状ドリル240を受けるための開口部246を含んでもよい。開口部246は、軸X-Xに対して垂直でありかつ交差しており、また開口部の少なくとも一部分が円筒部分を超えて延在するように配置される長軸B-Bを画定し、球状ドリル240が、骨塊187の依然として連結されている端部で膝蓋骨180内を通過することを可能にする。開口部246の一部分は、円筒部分243と重複していてもよく、これにより球状ドリル240によって取り出された組織は、骨塊187と連続的である。こうした位置は、図12Dおよび図12Eで最もよく表されている。骨塊より小さい直径を有する球状ドリル240を使用する場合、ガイド242は、ドリル中に軸X-Xの周りを回転して、膝蓋骨180に丸みのある端部を形成し、本明細書に記載するように応力を減少させる場合がある。この場合、開口部246は、球状ドリル240を受けるようにサイズ決めされた直径を有してもよいが、ドリル直径の選択に応じて、サイズまたは直径は選択可能または調節可能であってもよい。開口部246はまた、球状ドリル240の切断の深さを骨塊187とほぼ同じ深さに制限するように構成された、それに関連付けられた停止部を有してもよい。
二重の骨塊採取
一部の事例では二重の骨塊採取が好ましく、膝蓋骨の腱245が採取され、膝蓋骨の腱245は膝蓋骨180と脛骨(結節粗面)250との間に延在する。図13A~図13Dに概略的に示すように、膝蓋骨180および脛骨250の両方から骨塊を得るための穿孔器の実施形態が開示されている。これは、腱245が連続的であり、そのため、図12A~図12Eに記載したように穿孔器内に挿入するために腱の端部を容易に利用できない場合があるという意味で、固有の状況を提示する。さらに、穿孔器用のドライバは、ここでは穿孔器の長手方向軸からオフセットされなければならない場合がある。したがって、膝蓋骨の腱245へのアクセスには、膝蓋骨の腱245の周りに定置するためにサイズ決めされた円周方向の開放部分305または角すきまαを有する穿孔器300を必要とする。図13B~図13Dは、角すきまαを有する穿孔器300を回転させるため、および穿孔器の切断管300からオフセットされた場所において360°にわたって穿孔器へ動力供給するための、穿孔器300を回転させるためにドライバギア310と、二つ以上の中間ギア315aおよび315bとを含んでもよい、ギアの配列を示し、したがって開示される。中間ギア315aおよび315bの少なくとも一つがすべての回転で穿孔器300と係合するように、中間ギア315aおよび315bの間の角すきまαは、穿孔器300における角すきまαよりも大きいべきである。ギア310、315a、315bおよび穿孔器300は、図13Dに概略的に示すように、穿孔器の周りに軸受およびブッシングを用いて剛直なハウジング320内に保持されてもよい。
QT採取の終了
QTから必要な移植片長さが剥離された後にQT 185を切断または終了するための方法およびシステムも開示されている。以前の図で記載されたものと類似する採取器120を使用して、QTを一定の深さで剥離して、均一な厚さを有する移植片185’を作製してもよい。標的長さの移植片を剥離した後、移植片を容易、迅速かつ確実に終了または切断する手段が本明細書に記載されている。本明細書に記載した採取器の実施形態の一部を使用した一つの切断方法は、図14Aに表すように、採取器の切断部分124を単に前方に上昇または持ち上げてもよい。方法は、代替的に、採取器120を上昇させる一方でシャフト122の回転の組み合わせを含んでもよく、また、QT 185内から切断部分124を除去しながら移植片185’を切断してもよい。ガイド100内での開放は、切断部分124を前方に移動させるために、採取器120の回転および/または上昇を選択的に可能にするように構成されてもよい。あるいは、切断部分124は、シャフト122軸に対して選択的に角度が付けられてもよく、それによって前方の軌道および移植片の切断が可能となる。図14Bで見られる、シャフト122の遠位端はヒンジ式または可撓性であってもよく、また例えば、ケーブルを使用して選択的に角度が付けられてもよい。ケーブル(図示せず)は、採取器ハンドル120の一部分に動作可能に連結されてもよく、また起動によってケーブルが引っ張られ、そして切断部分124は、移植片185’を終了するために動作可能な図14Bに示すものに類似した位置に移動されてもよい。あるいは、シャフトは、外側管113と、内側管またはシャフト114とを含んでもよく、内側管は、ニチノール管を含んでもよい予め形成された湾曲した部分114aを有する。内側管114は、外側シャフト113に軸方向で沿った予め湾曲した管114の移動が、予め形成された湾曲した管を湾曲形状へと弛緩し、そして移植片185’を終了するために切断部分124を前方に向けることができるように、直線外側管113内に同心で配置され、かつ切断部分124にも連結されてもよい。
あるいは、図14Cに示すように、切断部分124の遠位縁部は、組織を切断または体積的に除去するのに十分なエネルギーを選択的に供給するように構成される電源に連結されてもよい。イオン化蒸気を使用して組織を体積的に除去する例示的なコブレーションコントローラおよびシステムは、遠位縁部を活性電極354として、シャフトを例示的な対極板355として連結した状態で、採取器120の先端に電気出力を供給してもよい。あるいは、切断部分の遠位縁部125は活性電極354として機能してもよく、一方で、切断部分の近位部分は対極板355として機能してもよい。組織185を通してエネルギーを方向付けるための電気絶縁体360が電極間に示されている。エネルギーの同時供給とともに第一の上向きに面する位置に戻す、切断部分124の回転は、移植片の切断を補助する場合がある。現象および電極構成のより詳細な説明は、譲受人が共通である米国特許第5,697,884号に見出すことができ、その完全な開示は参照により本明細書に組み込まれる。
図14Dに示すさらなる実施形態は、遠位に配置された角度のある部分405を有する別個の切断ツール400を含んでもよい。切断ツール400は、QT 185の準備された細片の下で摺動するように構成されてもよく、またQT内におよびQTに沿って容易に摺動するように、概して長方形の断面であってもよい。切断ツール400は、QT移植片の全幅を終了するのに十分な幅を有するブレード部分410を含んでもよく、したがって、切断ブレード部分410は、採取器120の対応する切断部分124に相当する幅を有してもよい。ブレード部分410は、所望の場所でシャフト420から選択的に出るように、軸方向に摺動可能であってもよい。ブレード部分410は、シャフトの遠位端において空洞から出るように、シャフト420の内腔に沿って摺動してもよい。ブレード410は、角度のある部分405の周りで簡単に湾曲し、かつそこから延在するように、可撓性であってもよい。切断ツール400は、ガイド100の開口部115内に、またはガイド100の代替的な部分を通して適合するように構成されてもよい。
端面図14E~Hに表されるさらなる実施形態は、ツール400と類似した切断を伴う組み合わせ採取器500を示す。切断部分524は、サーフボード524aおよび少なくとも一つの横方向の切断先端縁524b(二つを図示)を含んでもよい。移動可能な切断ブロック410の先端縁は、移植片の後面の形成を補助するように、開口部から切断部分へと配置されてもよい。他の実施形態では、切断ブロック410は、より引っ込められていてもよく、切断縁は後方縁部524cに沿って配置されていてもよい。切断ブロックを引っ込めた410状態で、移植片細片の長さが最初に形成されてもよく、移植片の終了が望ましいとき、切断ブロック410は、採取器500の開放遠位端512の行路520に沿って前進してもよい。切断ブロック(またはブレード410)はまた、移植片を終了するように、移植片の前面に向かって前方に湾曲するように構成された、予め形成された湾曲形状を有してもよい。切断ブレードは、採取器の遠位端512から解放されると予め形成された湾曲へと弛緩するためのニチノール材料であってもよい。
上記の考察は、本発明の原理および様々な実施形態を例示することを意味する。上記の開示が完全に理解されると、当業者には多数の変形および修正が明らかになるであろう。以下の特許請求の範囲は、そのようなすべての変形および修正を包含すると解釈されることを意図している。

Claims (19)

  1. 腱から移植片を作製するための手術器具であって、
    ハンドル部分と、
    長手方向軸を画定するシャフトと、
    前記シャフトに動作可能に連結され、かつ切断縁を有するブレード部分であって、前記切断縁が、前記移植片の幅および厚さを画定する連続的な長さを画定し、前記ブレード部分が、前記長手方向軸を中心として前記腱の中へと軸方向に回転的に挿入されるように構成される、ブレード部分と、を備える、手術器具。
  2. 前記ブレード部分が、前記シャフトに連結された第一の端部を有し、かつ自由である第二の端部を有し、前記切断縁の長さがその間に延在し、また前記第二の端部が、前記ブレード部分が前記腱の中へと回転的に挿入される際に最初に前記腱を貫通するように先細りしている、請求項1に記載の手術器具。
  3. 前記切断縁が、前記移植片の後面および少なくとも二つの外側面を同時に形成するように成形される、請求項1に記載の手術器具。
  4. 前記切断縁が前記腱に沿って切断される際に前記切断縁の経路を制御するように構成される、前記シャフトへの前記ブレード部分の第一の端部に直接連結されるサーフィン要素をさらに備える、請求項1に記載の手術器具。
  5. 前記サーフィン要素が、前記シャフトと前記ブレード部分の第一の端部との間に一方向的に延在する、請求項4に記載の手術器具。
  6. 前記切断縁が、長方形である移植片の断面を作製するように構成された形状を画定する、請求項1に記載の手術器具。
  7. 前記切断縁が、部分円である移植片の断面を作製するように構成された形状を画定する、請求項1に記載の手術器具。
  8. 前記移植片を選択的に終了するための切断手段をさらに備え、前記切断手段が、前記長手方向軸に対して前記切断縁の端部部分の配向をゼロ以外の角度に変える手段を備える、請求項1に記載の手術器具。
  9. 前記切断縁の端部部分の配向を変える前記手段が、外側直管と、同軸に配置され、かつ前記外側シャフトに対して軸方向に摺動可能な内側シャフトと、を備え、前記内側シャフトが、軸方向に摺動して前記外側管から解放される際に、前記シャフトの長手方向軸から離れるように湾曲するように予め形成された可撓性材料から形成され、また前記内側シャフトが、前記ブレード部分と動作可能に連結され、これにより前記内側シャフトを軸方向に摺動することが、前記シャフト長手方向軸に対してゼロ以外の角度で軌道に沿って前記切断縁を移動する、請求項9に記載の手術器具。
  10. 腱から移植片を作製するための手術器具であって、
    ハンドル部分と、
    長手方向軸を画定するシャフトと、
    切断縁を有する前記シャフトに動作可能に連結されたブレード部分であって、それを通して移植片組織を受けるために延在する開口を画定するブレード部分と、を備え、前記ブレード部分が、前記シャフト長手方向軸に平行な長さを有する移植片を作製するように構成された第一の配向と、前記移植片を切断するように構成された第二の角度のある配向との間で移動可能である、手術器具。
  11. 前記ブレード部分が、前記ブレード部分を前記長手方向軸を中心とし、かつ前記腱内に回転的に挿入して前記腱を前記開口部内に定置する一方で、前記腱を貫通するように構成された先細りする自由端部を有する、請求項10に記載の手術器具。
  12. 前記切断縁が、前記移植片の後面および二つの外側面を同時に形成するように構成される、請求項10に記載の手術器具。
  13. 前記シャフトが、外側直管と、同軸に配置され、かつ前記外側シャフトに対して軸方向に摺動可能である内側シャフトと、をさらに備え、前記内側シャフトが、前記シャフトが、軸方向に摺動して前記ブレード部分を前記第二の角度のある配向へと移動する際に前記シャフトの長手方向軸から離れるように湾曲するように予め形成された可撓性材料から形成される、請求項10に記載の手術器具。
  14. 前記シャフトが、前記ブレード部分を選択的にヒンジ接続し、かつ前記ブレード部分を前記第二の角度のある配向に移動するように構成された前記ブレード部分に隣接したヒンジをさらに備える、請求項10に記載の手術器具。
  15. 腱移植片の細片を形成する方法であって、
    前記腱の外表面の外側に、かつ前記腱の外表面に直接隣接して、採取装置のブレード部分を定置することと、
    前記ブレード部分の自由端部を挿入し、かつ第一の場所において前記腱の前記外表面を貫通するように前記ブレード部分を軸方向に回転させ、その後、前記自由端部が、第一の挿入された配向を画定する前記第一の場所に対して横方向に離隔した、第二の場所において前記外表面に隣接して配置されるまで、前記ブレード部分を回転させ続けることと、
    前記ブレード部分が前記第一の挿入された配向にある間に、前記ブレード部分を前記腱に沿って軸方向に平並進させて、前記腱移植片の細片を形成することと、を含む、方法。
  16. 前記ブレード部分を軸方向に回転させることが、前記採取装置のサーフィン要素も前記第一の場所に向かって、かつ前記第二の場所から離れるように回転する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ブレード部分が開口を画定し、かつ前記ブレード部分を軸方向に並進させる間に、前記移植片の細片が前記開口を通して摺動する、請求項15に記載の方法。
  18. 前記挿入された構成に対して、また前記長手方向軸に対しても角度を付けて配向され、かつ前記腱の外表面に向けて向けられ、そして前記移植片の細片の端部を切断するように、前記ブレード部分の配向を変えることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  19. 前記ブレード部分の配向を変えることが、前記可撓性シャフトに対して同軸に配置された固定シャフトに対して、前記採取装置の可撓性シャフトを軸方向に延在させることを含む、請求項18に記載の方法。
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