JP2022189938A - 光学検査装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検物に係る情報を高精度に測定することができる光学検査装置を提供する。【解決手段】実施形態の光学検査装置は、第1の光学系と、第2の光学系と、撮像素子とを含む。第1の光学系は、第1の波長の光線を通過させ、前記第1の波長の光線に対して物体側にテレセントリック性を有している。第2の光学系は、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線を通過させる。撮像素子は、前記第1の光学系を通過した前記第1の波長の光線と、前記第2の光学系を通過した前記第2の波長の光線とに基づいて、前記物体を撮像可能である。【選択図】 図16

Description

本発明の実施形態は、光学検査装置、方法及びプログラムに関する。
様々な産業において、非接触での検査技術が重要となっている。
Walton L. Howes, "Rainbow schlieren and its applications", Appl. Optics, vol.23, No.14, 1984. J. S. Kim and T. Kanade, "Multiaperture telecentric lens for 3D reconstruction", Optics Letters, vol. 36, No. 7, 2011.
本発明が解決しようとする課題は、被検物に係る情報を高精度に測定することができる光学検査装置、方法及びプログラムを提供することである。
実施形態によれば、第1の波長の光線を通過させる第1の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長の光線に対して物体側にテレセントリック性を有している第1の光学系と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線を通過させる第2の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長選択フィルターと前記第2の波長選択フィルターとは共通のフィルターに配置されている、第2の光学系と、前記物体の物点から前記第1の光学系を通過した前記第1の波長の光線と、前記物点から前記第2の光学系を通過した前記第2の波長の光線とに基づいて、前記物体を撮像可能な撮像素子と、前記撮像素子からの画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成し、前記色毎の画像データに基づいて、前記物体の物点における少なくとも前記第1の波長の光線と前記第2の波長の光線との各々の散乱角を算出する処理回路と、を具備する。
図1は、第1の実施形態に係る光学検査システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る光学装置の構成の一例を示すx-z断面図である。 図3は、第1の実施形態に係る光学装置の構成例の概略を示す鳥瞰図である。 図4は、第1の実施形態に係る光学装置の構成例の概略を示す側面図である。 図5は、第1の実施形態に係る第1のカラーフィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図6は、第1の実施形態に係る算出処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る処理回路の構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係る光学装置の構成の一例を示すx-z断面図である。 図9は、第2の実施形態に係る第2のカラーフィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図10は、第2の実施形態に係る第1のカラーフィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図11は、第2の実施形態に係る算出処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、第2の実施形態に係る実測評価における物点について説明するための図である。 図13Aは、第1のレンズから-z側に160mm離れた位置に絞りが配置されて行われた実測評価で取得された画像である。 図13Bは、第1のレンズから-z側に210mm離れた位置に絞りが配置されて行われた実測評価で取得された画像である。 図13Cは、第1のレンズから-z側に225mm離れた位置に絞りが配置されて行われた実測評価で取得された画像である。 図14は、第2の実施形態に係る実測評価の結果を示すグラフである。 図15は、第3の実施形態に係る光学装置の構成の一例を示すx-z断面図である。 図16は、第4の実施形態に係る光学装置の構成の一例を示すx-z断面図である。 図17は、第4の実施形態に係る第1の波長選択フィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図18は、第4の実施形態に係る開口絞りの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図19は、第4の実施形態に係る第2の波長選択フィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図20は、第4の実施形態の変形例に係る第1の波長選択フィルターの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。 図21は、第5の実施形態に係る光学装置の構成の一例を示すx-z断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
各実施の形態の説明における光又は光線との記載は、可視光又は可視光線に限らない。ただし、以下の説明では、環境光として白色光が用いられている場合を例として説明をする。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態に係る光学検査システム1の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る光学検査システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、光学検査システム1は、光学検査装置10及びディスプレイ90を備える。光学検査装置10は、光学装置20、処理回路70及びメモリ80を備える。光学装置20は、光学系30及び撮像素子60を備える。
図2は、本実施形態に係る光学装置20の構成の一例を示すx-z断面図である。図3は、本実施形態に係る光学装置20の構成例の概略を示す鳥瞰図である。図4は、本実施形態に係る光学装置20の構成例の概略を示す側面図である。なお、図2、図3及び図4には、物点Oから射出された光線の光線経路の一例が模式的に示されている。図2、図3及び図4に示すように、光学系30は、第1のレンズ311及び第1のカラーフィルター313を備える。
なお、本実施形態では、x軸、y軸及びz軸の各々について、以下のように定義する。z軸は、第1のレンズ311の光軸である。+z方向は、第1のレンズ311から撮像素子60の撮像面61へ向かう方向である。x軸及びy軸は、互いに直交し、また、z軸と直交する。-x方向は、例えば重力方向である。ここで、例えば、図2に示す光学装置20のx-z断面図では、+z方向は、左から右へ向かう方向であり、-x方向は、上から下へ向かう方向であり、+y方向は、紙面に垂直に奥から手前へ向かう方向である。
第1のレンズ311は、被検物上の物点Oから射出された光線を、撮像素子60の撮像面61上の像点に結像させる。被検物は、物体の一例である。第1のレンズ311は、共有されているレンズの一例である。第1のレンズ311の像側焦点距離fは、焦点距離f1である。第1のレンズ311は、例えば光学ガラスで形成されているが、これに限らない。第1のレンズ311は、例えば、アクリル樹脂(Polymethyl methacrylate:PMMA)、ポリカーボネイト(Polycarbonate:PC)等の光学プラスチックで形成されていてもよい。なお、第1のレンズ311は、1つのレンズであってもよいし、複数のレンズが組み合わさった光学系であってもよい。
第1のカラーフィルター313は、第1のレンズ311の像側焦点に配置されている。つまり、第1のカラーフィルター313は、第1のレンズ311の+z側に焦点距離f1だけ離れた位置に配置されている。第1のカラーフィルター313は、第1のレンズ311を通過した光線束の+z軸方向を天頂方向とする立体角を制限する。第1のカラーフィルター313の開口は、第1のレンズ311の像側の焦点面に位置しているとも表現できる。第1のカラーフィルター313は、図示しない支持部材及び波長選択部材を備える。支持部材は、開口を有する。波長選択部材は、支持部材の開口に設けられている。波長選択部材の中心は、z軸上に位置している。波長選択部材は、特定の波長スペクトルの光線を透過させる性質を有する。なお、透過は、通過と表現されてもよい。波長選択部材は、例えばカラーフィルターである。
なお、波長選択部材は、可視光域の何れの波長の光線も透過させる透明な部材と、可視光域の何れの波長の光線も透過させない黒色の部材とを含み得る。透明な部材は、白色光(可視光)を透過させるとも表現できる。なお、透明な部材は、設けられていなくてもよい。
ここで、第1のカラーフィルター313の構成について、より詳細に説明をする。図5は、本実施形態に係る第1のカラーフィルター313の開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図5に示すように、第1のカラーフィルター313の開口及び波長選択部材の外形は、例えば円形であるが、多角形であってもよい。第1のカラーフィルター313の波長選択部材は、複数の波長選択領域を有する。本実施形態では、複数の波長選択領域が、例えば、同軸の同心円状に設けられている場合を例として説明をする。また、波長選択領域を規定する各々の同心円の半径を、外側から順にr0、r1、r2と記載する。図5に示すように、第1のカラーフィルター313の波長選択領域は、外側から順に、第1の領域A1と、第2の領域A2と、第3の領域A3との、3つの領域に同心円状に分割されている。
第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1には、緑色の光線を透過させる緑色透過フィルターが設けられている。緑色透過フィルターは、第3の波長選択フィルターの一例である。つまり、第1のカラーフィルター313の第1の領域A1は、緑色の光線を透過させる領域である。図面において、斜め破線のハッチングが付されている領域は、緑色の光線を透過させる領域である。
第2の領域A2は、半径r2から半径r1の領域である。第2の領域A2には、赤色の光線を透過させる赤色透過フィルターが設けられている。赤色透過フィルターは、第2の波長選択フィルターの一例である。つまり、第1のカラーフィルター313の第2の領域A2は、赤色の光線を透過させる領域である。図面において、格子状のハッチングが付されている領域は、赤色の光線を透過させる領域である。
第3の領域A3は、半径r2以下の領域である。第3の領域A3には、青色の光線を透過させる青色透過フィルターが設けられている。青色透過フィルターは、第1の波長選択フィルターの一例である。つまり、第1のカラーフィルター313の第3の領域A3は、青色の光線を透過させる領域である。図面において、ドットのハッチングが付されている領域は、青色の光線を透過させる領域である。
このように、第1の波長選択フィルター、第2の波長選択フィルター及び第3の波長選択フィルターは、第1のカラーフィルター313として、一体に構成されている。このとき、各波長選択フィルターは、第1のレンズ311の光軸に対して回転対称に配置されている。また、第1の波長選択フィルターは、主光線が第1のレンズ311の像側焦点を通る光線の光線経路上に配置されている。ここで、青色の光線は、例えば、波長スペクトルのピーク波長が450nmであるものとする。青色を示す光線の波長は、第1の波長の一例である。また、赤色の光線は、例えば、波長スペクトルのピーク波長が650nmであるものとする。赤色を示す光線の波長は、第2の波長の一例である。また、緑色の光線は、例えば、波長スペクトルのピーク波長が530nmであるものとする。緑色を示す光線の波長は、第3の波長の一例である。
なお、本実施形態に係る光学系30は、テレセントリック光学系40及び非テレセントリック光学系50を備えると表現できる。テレセントリック光学系40は、第1の光学系の一例である。非テレセントリック光学系50は、第2の光学系の一例である。テレセントリック光学系40は、第1のレンズ311と、第1のカラーフィルター313とを含む。テレセントリック光学系40は、青色の光線に対してテレセントリック性を有する光学系である。テレセントリック光学系40は、物体側テレセントリック光学系である。物体側テレセントリック光学系では、入射瞳は無限遠の位置にあり、物体空間で光軸と主光線とが平行である。物体側テレセントリック光学系は、被写体側テレセントリック光学系と表現されてもよい。非テレセントリック光学系50は、第1のレンズ311と、第1のカラーフィルター313とを含む。非テレセントリック光学系50は、青色の光線を通過させる光学系である。非テレセントリック光学系50は、青色の光線に対してテレセントリック性を有していない光学系である。つまり、テレセントリック光学系40及び非テレセントリック光学系50は、少なくとも1つのレンズを共有すると表現できる。このとき、共有されているレンズは、例えば第1のレンズ311であり、テレセントリック光学系40の光軸上に配置されている。また、図2に示すように、テレセントリック光学系40の光軸と、非テレセントリック光学系50の光軸とは同軸である。
なお、非テレセントリック光学系は、エントセントリック光学系、拡大光学系、縮小光学系等のテレセントリック性を有していない光学系である。
撮像素子60は、第1のレンズ311の像側焦点より+z側に配置されている。撮像素子60の撮像面61と第1のレンズ311の像側主点との間の光路長Lは、光路長L1である。撮像素子60の撮像面61は、第1のレンズ311の結像面に位置している。つまり、撮像素子60の撮像面61は、第1のカラーフィルター313より-z側に配置されている。撮像素子60は、例えば、Charge-Coupled Device(CCD)である。撮像素子60は、例えば単板式のカラーCCDであるが、3板式のカラーCCDであってもよい。撮像素子60は、撮像面61に入射した光線について、ピクセル毎の受光強度を出力する。つまり、撮像素子60は、撮像面61に入射した光線の受光位置と受光強度とを出力する。撮像素子60は、CCDに限らず、Complementary Metal-Oxide Semiconductor(CMOS)等の撮像センサであってもよいし、受光素子であってもよい。撮像素子60は、テレセントリック光学系40を通過した光線と、前記非テレセントリック光学系50を通過した光線とに基づいて、物体を撮像可能であると表現できる。なお、撮像素子60は、物点Oから射出された光線のうち、テレセントリック光学系40を通過した光線と、非テレセントリック光学系50を通過した光線とを撮像可能であるとも表現できる。また、撮像素子60は、物点Oから射出された光線のうち、テレセントリック光学系40を通過した光線と、非テレセントリック光学系50を通過した光線とを同軸で撮像するように構成されているとも表現できる。
処理回路70は、例えば、Central Processing Unit(CPU)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)等の集積回路である。処理回路70として、汎用のコンピュータが用いられてもよい。処理回路70は、専用回路として設けられている場合に限らず、コンピュータで実行されるプログラムとして設けられていてもよい。この場合、プログラムは、集積回路内の記憶領域、メモリ80等に記録されている。処理回路70は、撮像素子60及びメモリ80に接続されている。処理回路70は、撮像素子60の出力に基づいて、被検物に係る情報を算出する。被検物に係る情報は、物体に係る情報の一例である。処理回路70は、色抽出部71及び散乱角算出部72としての機能を有する。色抽出部71は、撮像素子60の出力に基づいて、撮像面に到達した光線のRGB毎の強度を取得する。色抽出部71は、撮像素子60が出力した画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成する。色抽出部71は、生成部の一例である。散乱角算出部72は、色毎の画像データに基づいて物点Oを含む被検物に係る情報を算出する。具体的には、散乱角算出部72は、色毎の画像データに基づいて撮像された光線の色を特定する。散乱角算出部72は、撮像された光線の色、すなわち撮像面61に到達した光線のRGB毎の強度に基づいて、被検物の物点Oにおける環境光の散乱角を算出する。散乱角算出部72は、算出部の一例である。被検物の物点Oにおける散乱角は、被検物に係る情報の一例である。
なお、処理回路70は、光学検査装置10の外部にあってもよい。この場合、撮像素子60の出力は、光学検査装置10の外部へ出力されたり、メモリ80へ記録されたりすればよい。つまり、被検物に係る情報の算出は、光学検査装置10の内部で行われてもよいし、外部で行われてもよい。
メモリ80は、撮像素子60又は処理回路70の出力を記憶する。メモリ80には、第1のレンズ311の焦点距離f1、第1のレンズ311と撮像面61との間の距離及び第1のカラーフィルター313の複数の波長選択領域の配置等が記録されている。なお、メモリ80に、光線のRGB毎の強度と、散乱角との関係が予め記録されていてもよい。メモリ80は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリであるが、揮発性メモリをさらに有していてもよい。
ディスプレイ90は、処理回路70の出力を表示する。処理回路70の出力は、例えば、撮像素子60の出力した画像データに基づく画像、操作用画面等を含む。ディスプレイ90は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。なお、ディスプレイ90は設けられていなくてもよい。この場合、処理回路70の出力は、メモリ80に記録されたり、光学検査システム1の外部に設けられたディスプレイに表示されたり、光学検査システム1の外部に設けられたメモリに記録されたりすればよい。
次に、本実施形態に係る光学検査システム1の動作について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、被検物上の任意の物点Oから射出された光線は、被検物上の任意の物点Oにおいて散乱された環境光である。なお、環境光は、白色光であるとする。
まず、任意の物点Oから射出されて第1のレンズ311へ入射した光線について説明する。図2には、第1のレンズ311へ入射したとき、主光線が光軸に平行である光線Bと、主光線が光軸に対してθrの傾きを有する光線Rと、主光線が光軸に対してθgの傾きを有する光線Gが光線の一例として示されている。なお、図2において、光線R及び光線Gは、主光線のみ示されている。図面において、青色の光線として撮像される光線Bは破線で示されており、赤色の光線として撮像される光線Rは一点鎖線で示されており、緑色の光線として撮像される光線Gは二点鎖線で示されている。
光線Bは、第1のレンズ311を通過した後、第1のカラーフィルター313の第3の領域A3へ入射する光線である。ここで、第1のカラーフィルター313の開口面は、第1のレンズ311の像側焦点面に配置されている。また、第3の領域A3は、第1のカラーフィルター313の開口面の中心に設けられている。第1のカラーフィルター313の第3の領域A3へ入射した光線Bのうち、青色の光線Bは、第1のカラーフィルター313を通過できる。第1のカラーフィルター313を出射した青色の光線Bは、撮像面61へ入射する。このように、任意の物点Oから射出されて第1のレンズ311へ入射した光線のうち、第1のレンズ311の光軸と平行な光線Bは、青色の光線Bとして、撮像面61へ到達する。
光線Rは、第1のレンズ311を通過した後、第1のカラーフィルター313の第2の領域A2へ入射する光線である。ここで、第2の領域A2は、第1のカラーフィルター313の第3の領域A3より外側であって、第3の領域A3と同軸の同心円状の領域である。第1のカラーフィルター313の第2の領域A2へ入射した光線Rのうち、赤色の光線Rは、第1のカラーフィルター313を通過できる。第1のカラーフィルター313を出射した赤色の光線Rは、撮像面61へ入射する。このように、任意の物点Oから射出されて第1のレンズ311へ入射した光線のうち、第1のレンズ311の光軸に対してθrの傾きを有する光線Rは、赤色の光線Rとして、撮像面61へ到達する。
光線Gは、第1のレンズ311を通過した後、第1のカラーフィルター313の第1の領域A1へ入射する光線である。ここで、第1の領域A1は、第1のカラーフィルター313の第2の領域A2よりさらに外側であって、第3の領域A3及び第2の領域A2と同軸の同心円状の領域である。第1のカラーフィルター313の第1の領域A1へ入射した光線Gのうち、緑色の光線Gは、第1のカラーフィルター313を通過できる。第1のカラーフィルター313を出射した緑色の光線Gは、撮像面61へ入射する。このように、任意の物点Oから射出されて第1のレンズ311へ入射した光線のうち、第1のレンズ311の光軸に対してθgの傾きを有する光線Gは、緑色の光線Gとして、撮像面61へ到達する。ここで、θgは、θrより大きい。
このように、本実施形態に係る光学装置20では、任意の物点Oから射出された光線は、第1のレンズ311へ入射したときの光軸との成す角に応じた色の光線として撮像される。つまり、本実施形態に係る光学装置20では、任意の物点Oから射出された光線は、光線と光軸との成す角が小さい順に、青色、赤色、緑色の光線として色分離される。ここで、光線と光軸との成す角をθとすると、0≦θ<θrのとき、任意の物点Oから射出された光線は、青色の光線として色分離される。θr≦θ<θgのとき、任意の物点Oから射出された光線は、赤色の光線として色分離される。θg≦θのとき、任意の物点Oから射出された光線は、緑色の光線として色分離される。
また、本実施形態に係る光学装置20では、任意の物点Oから射出された光線のうち、第1のレンズ311へ入射したとき、主光線が光軸に平行である光線Bは、青色の光線として分離されている。つまり、本実施形態に係る光学装置20は、青色の光線について、テレセントリック性を有するテレセントリック光学系であると表現できる。一方で、本実施形態に係る光学装置20は、赤色の光線R及び緑色の光線Gについて、テレセントリック性を有していない非テレセントリック光学系であると表現できる。
ここで、処理回路70の動作について図面を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る算出処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態に係る処理回路70は、算出処理において、撮像素子60の出力に基づいて、被検物に係る情報を算出する。
ステップS11において、色抽出部71としての処理回路70は、撮像素子60の出力に基づいて、任意の物点Oから出射して撮像面61へ入射した光線のRGB毎の強度を取得する。これにより、画像データはカラー分離される。
ステップS12において、色抽出部71としての処理回路70は、任意の物点Oから出射して撮像面61へ入射した光線の色を特定する。
ステップS13において、散乱角算出部72としての処理回路70は、特定された光線の色に基づいて、物点Oにおける環境光の散乱角を算出する。ここで、本実施形態に係る光学装置20において、第1のカラーフィルター313の複数の波長選択領域は、同心円状に配置されている。つまり、本実施形態に係る光学装置20において、第1のカラーフィルター313の波長選択領域は、第1のレンズ311の光軸まわりに回転対称である。このため、任意の物点Oにおける散乱角に応じて光線は色分離される。散乱角算出部72としての処理回路70は、特定された光線の色が青色であるとき、物点Oにおける散乱角は、0≦θ<θrであると算出する。散乱角算出部72としての処理回路70は、特定された光線の色が赤色であるとき、物点Oにおける散乱角は、θr≦θ<θgであると算出する。散乱角算出部72としての処理回路70は、特定された光線の色が緑色であるとき、物点Oにおける散乱角は、θg≦θであると算出する。
このように、本実施形態に係る光学検査装置10では、撮像された光線の色に基づいて、物点Oにおける散乱角が判別可能である。つまり、物点Oにおける散乱角を色によって判別できるという効果がある。
なお、本実施形態では、物点Oで散乱された環境光に基づいて、物点Oを含む被検物に係る情報が算出される場合を例として説明したが、これに限らない。例えば、光学検査装置10は、光源をさらに備えていてもよい。この場合、光源と第1のレンズ311との間に、光源から発せられた光線を屈折又は散乱させることができる媒質が存在したか否かに係る情報、当該媒質による屈折又は散乱の程度に係る情報を取得することができる。例えば、光学検査装置10は、光源の代わりに、透過性のドットパターン等を備え、物点Oが、被検面の何れの位置であるかを特定できるように構成されていてもよい。当該特定は、ピクセルマッチング、エッジ検出等の画像処理によって実現可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る技術によれば、被検物の表面の散乱特性又は3次元空間内の屈折率分布を高精度に測定することができる。
(第2の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査システム1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、赤色の光線の波長は、第1の波長の一例である。また、青色の光線の波長は、第2の波長の一例である。
まず、本実施形態に係る光学検査システム1の構成について説明をする。
図7は、本実施形態に係る処理回路70の構成の一例を示すブロック図である。処理回路70は、色抽出部71、像面位置取得部73及び物点位置算出部74としての機能を有する。色抽出部71は、撮像素子60の出力に基づいて、撮像面に到達した光線のRGB毎の強度を取得する。色抽出部71は、生成部の一例である。色抽出部71は、撮像素子60が出力した画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成する。像面位置取得部73及び物点位置算出部74は、算出部の一例である。算出部は、色毎の画像データに基づいて物点Oを含む被検物に係る情報を算出する。具体的には、像面位置取得部73は、色抽出部71の出力に基づいて、撮像面61におけるRGB毎の光線の入射位置を取得する。像面位置取得部73は、色毎の画像データの各々における物点Oから射出された光線の撮像位置を特定する。物点位置算出部74は、撮像面61における光線の撮像位置に基づいて、被検物の物点Oの3次元位置を算出する。つまり、物点位置算出部74は、複数の撮像位置に基づいて被検物に係る情報として物点Oの3次元位置を算出する。被検物の物点Oの3次元位置は、被検物に係る情報の一例である。物点Oの3次元位置は、被検物である物体上の点の3次元位置と表現されてもよい。
図8は、本実施形態に係る光学装置20の構成の一例を示すx-z断面図である。なお、図8には、物点Oから射出された光線の主光線の光線経路の一例が模式的に示されている。図8に示すように、本実施形態に係る光学系30は、第1のレンズ321、第2のカラーフィルター325及び第1のカラーフィルター323を備える。
なお、本実施形態では、z軸は、第1のレンズ321の光軸である。+z方向は、第1のレンズ321から撮像素子60の撮像面61へ向かう方向である。x軸及びy軸は、互いに直交し、また、z軸と直交する。-x方向は、例えば重力方向である。ここで、例えば、図8に示す光学装置20のx-z断面図では、+z方向は、左から右へ向かう方向であり、-x方向は、上から下へ向かう方向であり、+y方向は、紙面に垂直に奥から手前へ向かう方向である。
第1のレンズ321は、被検物上の物点Oから射出された光線を、撮像素子60の撮像面61上の像点に結像させる。第1のレンズ321は、共有されているレンズの一例である。第1のレンズ321の像側焦点距離fは、焦点距離f2である。第1のレンズ321は、第1の実施形態に係る第1のレンズ311に対応する。第1のレンズ321の像側主点と撮像面61の間の光路長Lは、光路長L2である。ただし、第1のレンズ321は、第1のレンズ311と同様のレンズであってもよいし、異なるレンズであっていてもよい。
図8に示すように、第2のカラーフィルター325は、第1のレンズ321に隣接して配置されている。第2のカラーフィルター325は、第1のレンズ321の+z側に配置されている。図9は、本実施形態に係る第2のカラーフィルター325の開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図9に示すように、第2のカラーフィルター325の開口に設けられた波長選択部材は、第1の領域A1及び第2の領域A2の2つの同心円状の波長選択領域を有する。
第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1には、赤色の光線を透過させる赤色透過フィルターが設けられている。第2のカラーフィルター325の有する赤色透過フィルターは、第4の波長選択フィルターの一例である。つまり、第2のカラーフィルター325の第1の領域A1は、赤色の光線を透過させる領域である。
第2の領域A2は、半径r1以下の領域である。第2の領域A2には、青色の光線を透過させる青色透過フィルターが設けられている。第2のカラーフィルター325の有する青色透過フィルターは、第5の波長選択フィルターの一例である。つまり、第2のカラーフィルター325の第2の領域A2は、青色の光線を透過させる領域である。第2の領域A2は、第1のレンズ321の光軸上に配置されている。
なお、第2のカラーフィルター325は、第1のレンズ321の-z側に配置されていてもよい。
図8に示すように第1のカラーフィルター323は、第1のレンズ321の像側焦点に配置されている。つまり、第1のカラーフィルター323は、第1のレンズ321の+z側に焦点距離f2だけ離れた位置に配置されている。第1のカラーフィルター323は、第2のカラーフィルター325の+z側に焦点距離f2だけ離れた位置に配置されていると表現されてもよい。第1のカラーフィルター323の開口は、第1のレンズ321の像側の焦点面に位置しているとも表現できる。第1のカラーフィルター323は、第1の実施形態に係る第1のカラーフィルター313に対応する位置に配置されている。
図10は、本実施形態に係る第1のカラーフィルター323の開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図10に示すように、第1のカラーフィルター323の開口に設けられた波長選択部材は、第1の領域A1及び第2の領域A2の2つの同心円状の波長選択領域を有する。
第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1には、青色の光線を透過させる青色透過フィルターが設けられている。第1のカラーフィルター323の有する青色透過フィルターは、第2の波長選択フィルターの一例である。つまり、第1のカラーフィルター323の第1の領域A1は、青色の光線を透過させる領域である。
第2の領域A2は、半径r1以下の領域である。第2の領域A2には、赤色の光線を透過させる赤色透過フィルターが設けられている。第1のカラーフィルター323の有する赤色透過フィルターは、第1の波長選択フィルターの一例である。つまり、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2は、赤色の光線を透過させる領域である。第2の領域A2は、第1のレンズ321の光軸上に配置されている。
このように、第1の波長選択フィルター及び第2の波長選択フィルターは、第1のカラーフィルター323として、一体に構成されている。このとき、各波長選択フィルターは、第1のレンズ321の光軸に対して回転対称に配置されている。また、第1の波長選択フィルターは、主光線が第1のレンズ321の像側焦点を通る光線の光線経路上に配置されている。
次に、本実施形態に係る光学検査システム1の動作について説明をする。
被検面上の任意の物点Oから光線B及び光線Rを含む光線が射出される。これらの光線は、物点Oにおいて反射又は散乱された環境光等の光線である。任意の物点Oから射出された光線のうち、第1のレンズ321を介して第2のカラーフィルター325及び第1のカラーフィルター323を通過した光線は、撮像素子60の撮像面61へ入射する。
まず、第1のレンズ321へ入射したとき、第1のレンズ321の光軸に対して平行であった光線について考える。これらの光線は、第1のレンズ321の像側焦点に配置されている第1のカラーフィルター323の第2の領域A2へ入射する。図8に示すように、これらの光線のうち、第1のレンズ321を介して第2のカラーフィルター325の第1の領域A1を透過した赤色の光線Rは、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2を透過できる。一方で、第1のレンズ321を介して第2のカラーフィルター325の第2の領域A2を透過した青色の光線は、赤色の成分がないため、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2を透過できない。
次に、第1のレンズ321へ入射したとき、第1のレンズ321の光軸に対して平行ではなかった光線について考える。これらの光線は、第1のレンズ321の像側焦点に配置されている第1のカラーフィルター323の第1の領域A1又は第1のカラーフィルター323の第1の領域A1より外側の領域へ入射する。つまり、これらの光線は、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2へ入射しない。これらの光線のうち、第1のレンズ321を介して第2のカラーフィルター325の第1の領域A1を透過した赤色の光線は、青色の成分がないため、第1のカラーフィルター323の第1の領域A1を透過できない。一方で、図8に示すように、第1のレンズ321を介して第2のカラーフィルター325の第2の領域A2を透過した青色の光線Bは、第1のカラーフィルター323の第1の領域A1を透過できる。
このように、本実施形態に係る光学系30は、赤色の光線について、物体側にテレセントリック性を有するテレセントリック光学系である。一方で、本実施形態に係る光学系30は、青色の光線について、物体側にテレセントリック性を有していない非テレセントリック光学系である。本実施形態に係る光学系30において、テレセントリック光学系の光軸と非テレセントリック光学系の光軸とは一致している。
撮像素子60は、任意の物点Oから射出された光線のうち、テレセントリック光学系としての光学系30を通過した赤色の光線Rと、非テレセントリック光学系としての光学系30を通過した青色の光線Bとを同時に撮像する。撮像素子60は、撮像して得られた撮像データを処理回路70へ出力する。非テレセントリック光学系は、通常レンズ光学系と表現されてもよい。
ここで、処理回路70の動作について説明する。本実施形態に係る処理回路70は、撮像素子60の出力に基づいて、被検物の3次元形状を算出する。計測処理では、物点Oの3次元位置を算出する算出処理が実行される。算出処理は、以下の色抽出処理、像面位置取得処理及び物点位置算出処理を含む。図11は、本実施形態に係る算出処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS21において、処理回路70は色抽出処理を実行する。色抽出部71としての処理回路70は、撮像データを色分離して、色毎の画像データを抽出する。なお、画像データと記載しているが、画像として表示可能なデータに限らず、撮像素子60の各色のピクセル毎の光線強度が抽出されていればよい。
ステップS22において、処理回路70は像面位置取得処理を実行する。像面位置取得部73としての処理回路70は、各色の画像データに基づいて、色毎に光線の撮像位置を特定する。なお、光線が撮像された撮像位置は、光線の撮像面61への入射位置とも表現できる。像面位置取得部73としての処理回路70は、例えば画像データにエッジ強調等の画像処理を施し、物点Oと対応する撮像位置を特定する。このとき、例えば検出されたエッジの形状に対して、ピクセルマッチング等の画像処理が行われ得る。
なお、物点Oとして点光源が用いられている場合には、例えば、画像データにおいて輝度値が高い位置を撮像位置として特定すればよい。また、物点Oとして、例えば透過型のドットパターン等が用いられている場合には、例えば、上述のエッジ検出、ピクセルマッチング等の画像処理が行われればよい。
ステップS23において、処理回路70は、物点位置算出処理を実行する。物点位置算出部74としての処理回路70は、撮像面61における各色の光線の撮像位置に基づいて、被検物の物点Oの3次元位置を算出する。
ここで、物点位置算出処理について、より具体的に説明する。
3次元空間における物点Oの位置を示す座標を(x、y、z)とする。物点Oから射出されてテレセントリック光学系としての光学系30を通過した赤色の光線Rの撮像面61への入射位置を示す座標を(p、q)とする。また、物点Oから射出されて非テレセントリック光学系としての光学系30を通過した青色の光線Bの撮像面61への入射位置を示す座標を(P、Q)とする。なお、撮像面61への入射位置は、光線の撮像位置である。
第2のカラーフィルター325の中心領域の半径を半径r0とする。つまり、半径r0は、第2のカラーフィルター325の第2の領域A2の半径r1である。ここで、第2のカラーフィルター325の第2の領域A2は、青色の光線Bが透過する領域である。また、第1のカラーフィルター323の中心領域の半径を半径r1とする。つまり、半径r1は、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2の半径r1である。ここで、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2は、赤色の光線Rが透過する領域である。
このとき、幾何光学により、非テレセントリック光学系としての光学系30を通過した青色の光線Bの撮像位置は、
Figure 2022189938000002
となる。ただし、式(1)の右辺の第2項は、第2のカラーフィルター325の第2の領域A2の端部を通過する周辺光線(marginal ray)を意味する。
一方、幾何光学により、テレセントリック光学系としての光学系30を通過した赤色の光線Rの撮像位置は、
Figure 2022189938000003
となる。ただし、式(2)の右辺の第2項は、第1のカラーフィルター323の第2の領域A2の端部を通過する周辺光線である。
式(1)及び式(2)より、物点Oの3次元空間における位置は、各光線の撮像位置を用いて、
Figure 2022189938000004
と表すことができる。
本実施形態に係る処理回路70は、式(3)を用いて、撮像データより物点Oの3次元位置を算出することができる。また、像面位置取得処理において、被検物上の複数の物点Oに対応した複数の撮像位置が色毎に取得される。このため、本実施形態に係る処理回路70は、撮像データより被検物の3次元形状を算出できるという効果を有する。
ここで、本実施形態に係る光学検査システム1に係る実測評価について説明する。図12は、本実施形態に係る実測評価における物点Oについて説明するための図である。実測評価では、図12に示す絞り301が、図8における物点Oを含むx-y平面に配置された。絞り301には、開口301aが設けられている。実測評価では、絞り301の開口301aを通過した光線が撮像された。つまり、本実測評価における物点Oは、開口301aの内部の任意の位置である。図12に示すように、開口301aは、光軸を中心とした円環状の領域である。また、図面において実線の斜線のハッチングが付されている領域は、可視光を透過させない領域である。なお、本実施形態では、開口301aが用いられた実測評価について説明しているが、リング状の照明が用いられても同様の効果が得られ得る。リング状の照明は、例えば円環状に配列された複数の発光ダイオード(Light Emitting diode:LED)である。
図13Aは、第1のレンズ321から-z側に160mm離れた位置に絞り301が配置されて行われた実測評価で撮像素子60により取得された画像である。図13Bは、第1のレンズ321から-z側に210mm離れた位置に絞り301が配置されて行われた実測評価で撮像素子60により取得された画像である。図13Cは、第1のレンズ321から-z側に225mm離れた位置に絞り301が配置されて行われた実測評価で撮像素子60により取得された画像である。なお、図13A、図13B及び図13Cにおいて、実線の斜線のハッチングが付されている領域は、光学系30を通過した光線が撮像されなかった領域である。また、ドットのハッチングが付されている円環状の領域は、青色の光線が撮像された領域である。また、格子状のハッチングが付されている円環状の領域は、赤色の光線が撮像された領域である。
図14は、本実施形態に係る実測評価の結果を示すグラフである。図14に示すグラフにおいて、横軸は実測評価が行われたときの第1のレンズ321及び絞り301の間の実際の距離を示し、縦軸は本実施形態に係る算出処理により画像データに基づいて算出された第1のレンズ321及び絞り301の間の距離である。プロット610、プロット620及びプロット630は、それぞれ図13A、図13B及び図13Cの画像から得られた距離である。図14に示すように、絞り301の実際の距離と、画像データに基づいて算出された距離とが略同一の値となることが分かる。
このように、本実施形態に係る光学検査システム1によれば、物点Oの3次元位置を高精度に測定することができる。なお、物点Oの3次元位置は、被検物に係る情報の一例である。つまり、本実施形態に係る技術によれば、被検物の3次元表面形状を高精度に測定することができる。
(第3の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査システム1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第2の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、赤色の光線の波長は、第1の波長の一例である。また、青色の光線の波長は、第2の波長の一例である。
まず、本実施形態に係る光学検査システム1の構成について説明をする。
図15は、本実施形態に係る光学装置20の構成の一例を示すx-z断面図である。なお、図15には、物点Oから射出された光線の主光線の光線経路の一例が模式的に示されている。図15に示すように、本実施形態に係る光学系30は、第1のレンズ331、第2のカラーフィルター335及び第1のカラーフィルター333を備える。
なお、本実施形態では、z軸は、第1のレンズ331の光軸である。+z方向は、第1のレンズ331から撮像素子60の撮像面61へ向かう方向である。x軸及びy軸は、互いに直交し、また、z軸と直交する。-x方向は、例えば重力方向である。ここで、例えば、図8に示す光学装置20のx-z断面図では、+z方向は、左から右へ向かう方向であり、-x方向は、上から下へ向かう方向であり、+y方向は、紙面に垂直に奥から手前へ向かう方向である。
第1のレンズ331は、被検物上の物点Oから射出された光線を、撮像素子60の撮像面61上の像点に結像させる。第1のレンズ331は、共有されているレンズの一例である。また、第1のレンズ331は、一対のレンズの一例である。第1のレンズ331の像側焦点距離fは、焦点距離f3である。第1のレンズ331は、物体側レンズ及び像側レンズを有する。物体側レンズ及び像側レンズは同一の光軸を有する。物体側レンズ及び像側レンズは、第1のレンズ331の光軸方向に対称である。第1のレンズ331の物体側レンズは、第2の実施形態に係る第1のレンズ321に対応する。第1のレンズ331の像側主点と撮像面61の間の光路長Lは、光路長L3である。
第2のカラーフィルター335は、第2の実施形態に係る第2のカラーフィルター325に対応する。つまり、第2のカラーフィルター335の有する赤色透過フィルターは、第4の波長選択フィルターの一例である。また、第2のカラーフィルター335の有する青色透過フィルターは、第5の波長選択フィルターの一例である。図15に示すように、第2のカラーフィルター335は、第1のレンズ331の物体側レンズ及び像側レンズの間に配置されている。
第1のカラーフィルター333は、第2の実施形態に係る第1のカラーフィルター323に対応する。つまり、第1のカラーフィルター333の有する赤色透過フィルターは、第1の波長選択フィルターの一例である。また、第1のカラーフィルター333の有する青色透過フィルターは、第2の波長選択フィルターの一例である。図15に示すように第1のカラーフィルター333は、第1のレンズ331の像側焦点に配置されている。つまり、第1のカラーフィルター333は、第1のレンズ331の+z側に焦点距離f3だけ離れた位置に配置されている。第1のカラーフィルター333は、第2のカラーフィルター335の+z側に焦点距離f3だけ離れた位置に配置されていると表現されてもよい。第1のカラーフィルター333の開口は、第1のレンズ331の像側の焦点面に位置しているとも表現できる。
このように、本実施形態に係る光学装置20は、第2の実施形態に係る光学装置20に、第1のレンズ331の像側レンズが追加されたものであるとも表現できる。
本実施形態に係る光学検査システム1の動作は、第2の実施形態に係る光学検査システム1の動作と同様である。
この構成によれば、第2のカラーフィルター335の中心と、第1のレンズ331の中心とをz軸方向において一致させることができる。このため、本実施形態に係る光学検査システム1によれば、第2の実施形態に係る光学検査システム1で得られる効果に加えて、光線Bの計測精度を向上できるといった効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、本実施形態に係る光学検査システム1について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、赤色の光線の波長は、第1の波長の一例である。また、青色の光線の波長は、第2の波長の一例である。
まず、本実施形態に係る光学検査システム1の構成について説明をする。
図16は、本実施形態に係る光学装置20の構成の一例を示すx-z断面図である。なお、図16には、物点Oから射出された光線の主光線の光線経路の一例が模式的に示されている。図16に示すように、本実施形態に係る光学系30は、物体側ハーフミラー346a、物体側ミラー347a、第1のレンズ341a、第1の波長選択フィルター344a、開口絞り344c、像側ミラー347b、像側ハーフミラー346b、第2のレンズ341b及び第2の波長選択フィルター344bを備える。
なお、本実施形態では、z軸は、第2のレンズ341bの光軸である。+z方向は、第2のレンズ341bから撮像素子60の撮像面61へ向かう方向である。x軸及びy軸は、互いに直交し、また、z軸と直交する。-x方向は、例えば重力方向である。ここで、例えば、図8に示す光学装置20のx-z断面図では、+z方向は、左から右へ向かう方向であり、-x方向は、上から下へ向かう方向であり、+y方向は、紙面に垂直に奥から手前へ向かう方向である。
なお、本実施形態に係る光学系30は、テレセントリック光学系及び非テレセントリック光学系を有する。テレセントリック光学系は、物体側ハーフミラー346a、物体側ミラー347a、第1のレンズ341a、第1の波長選択フィルター344a、開口絞り344c、像側ミラー347b及び像側ハーフミラー346bを含む。非テレセントリック光学系は、物体側ハーフミラー346a、第2のレンズ341b、第2の波長選択フィルター344b及び像側ハーフミラー346bを含む。
図16に示すように、テレセントリック光学系では、物体側から順に、物体側ハーフミラー346a、物体側ミラー347a、第1のレンズ341a、第1の波長選択フィルター344a、開口絞り344c、像側ミラー347b及び像側ハーフミラー346bが配置されている。一方、非テレセントリック光学系では、物体側から順に、物体側ハーフミラー346a、第2のレンズ341b、第2の波長選択フィルター344b及び像側ハーフミラー346bが配置されている。
第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、それぞれ、物点Oから射出された光線を、撮像素子60の撮像面61上の像点に結像させる。第1のレンズ341aの像側焦点距離fは、焦点距離f4である。第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、被検面上の任意の物点Oから光路長aの位置に配置されている。第2のレンズ341bは、撮像面61上の任意の像点から光路長bの位置に配置されている。光路長aの逆数と、光路長bの逆数との和は、焦点距離f4の逆数に等しい。第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、第1の実施形態に係る第1のレンズ311に対応する。第1のレンズ341aの像側主点と撮像面61の間の光路長Lは、光路長L4である。
図16に示すように、物体側ハーフミラー346a及び像側ハーフミラー346bは、第2のレンズ341bの光軸上に配置されている。図16に示すように、本実施形態に係る物体側ハーフミラー346aは、物点Oから射出された光線を第2のレンズ341bへ向かう方向と、物体側ミラー347aへ向かう方向とに分割する。図16に示すように、本実施形態に係る像側ハーフミラー346bは、像側ミラー347bから入射した光線と、第2の波長選択フィルター344bを通過した光線とを結合して、撮像面61へ向かう方向に出射する。
図16に示すように、物体側ミラー347a及び像側ミラー347bは、第1のレンズ341aの光軸上に配置されている。物体側ミラー347aは、物体側ハーフミラー346aから入射した光線を反射させ、第1のレンズ341aへ入射させる。像側ミラー347bは、開口絞り344cを透過した光線を反射させ、像側ハーフミラー346bへ入射させる。
図16に示すように、第1の波長選択フィルター344aは、第1のレンズ341aに隣接して配置されている。図17は、本実施形態に係る第1の波長選択フィルター344aの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図17に示すように、第1の波長選択フィルター344aの開口に設けられた波長選択部材は、1つの波長選択領域、すなわち第1の領域A1を有する。第1の領域A1は、半径r0以下の領域であり、赤色の光線を透過させる赤色透過フィルターが設けられた領域である。第1の領域A1は、第1のレンズ341aの光軸上に配置されている。
なお、第1の波長選択フィルター344aは、第1のレンズ341aを含む物体側ハーフミラー346a及び像側ハーフミラー346bの間であれば、何れの位置に配置されていてもよい。
図16に示すように、開口絞り344cは、第1のレンズ341aの像側焦点に配置されている。つまり、開口絞り344cは、第1のレンズ341aの+z側に焦点距離f4だけ離れた位置に配置されている。開口絞り344cの開口は、第1のレンズ341aの像側の焦点面に位置しているとも表現できる。図18は、本実施形態に係る開口絞り344cの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図18に示すように、開口絞り344cの開口に設けられた波長選択部材は、第1の領域A1及び第2の領域A2の2つの同心円状の波長選択領域を有する。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1は、可視光域の何れの波長の光線も透過させない。すなわち、第1の領域A1を構成する波長選択部材の色は、黒色とすればよい。第2の領域A2は、半径r1以下の領域である。第2の領域A2は、可視光域の何れの波長の光線も透過させる。すなわち、第2の領域A2を構成する波長選択部材の色は、透明とすればよい。なお、第2の領域A2には、波長選択部材が設けられていなくてもよい。
図16に示すように、第2の波長選択フィルター344bは、第2のレンズ341bに隣接して配置されている。図19は、本実施形態に係る第2の波長選択フィルター344bの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。図19に示すように、第2の波長選択フィルター344bの開口に設けられた波長選択部材は、1つの波長選択領域、すなわち第1の領域A1を有する。第1の領域A1は、半径r0以下の領域であり、青色の光線を透過させる青色透過フィルターが設けられた領域である。第1の領域A1は、第2のレンズ341bの光軸上に配置されている。
なお、本実施形態に係る第1の波長選択フィルター344a、開口絞り344c及び第2の波長選択フィルター344bは、第1の実施形態に係る第1のカラーフィルター313、第2の実施形態に係る第1のカラーフィルター323又は第3の実施形態に係る第1のカラーフィルター333に対応する。
このように、本実施形態に係る光学系30において、第1のレンズ341aの光軸であるテレセントリック光学系40の光軸と、第2のレンズ341bの光軸である非テレセントリック光学系50の光軸とは同軸ではない。
次に、本実施形態に係る光学検査システム1の動作について説明をする。
被検面上の任意の物点Oから光線B及び光線Rを含む光線が射出される。これらの光線は、物点Oにおいて反射又は散乱された環境光等の光線である。任意の物点Oから射出された光線の一部は、物体側ハーフミラー346a及び物体側ミラー347aを介して第1のレンズ341aへ入射し、別の一部は、物体側ハーフミラー346aを介して第2のレンズ341bへ入射する。
第1のレンズ341aを通過した光線のうち、赤色の光線Rは、第1の波長選択フィルター344aを通過できる。第1の波長選択フィルター344aを通過した光線のうち、第1のレンズ341aへ入射したときに第1のレンズ341aの光軸に対して平行であった赤色の光線Rは、第1のレンズ341aの像側焦点に配置されている開口絞り344cの第2の領域A2を通過できる。一方で、第1のレンズ341aへ入射したときに第1のレンズ341aの光軸に対して平行ではなかった光線は、開口絞り344cを通過できない。開口絞り344cを通過した赤色の光線Rは、像側ミラー347bを介して、像側ハーフミラー346bへ入射する。
第2のレンズ341bを通過した光線のうち、青色の光線Bは、第2の波長選択フィルター344bを通過できる。第2の波長選択フィルター344bを通過した青色の光線Bは、像側ハーフミラー346bへ入射する。
像側ハーフミラー346bにおいて、テレセントリック光学系を通過した赤色の光線Rの光軸と、非テレセントリック光学系を通過した青色の光線Bの光軸とは一致する。
本実施形態に係る撮像素子60及び処理回路70の動作は、第2の実施形態及び第3の実施形態に係る撮像素子60及び処理回路70の動作とそれぞれ同様である。
このように、本実施形態に係る光学系30において、物点Oから射出された光線のうち、テレセントリック光学系を通過した光線は、赤色の光線Rとして撮像される。一方で、物点Oから射出された光線のうち、非テレセントリック光学系を通過した光線は、青色の光線Bとして撮像される。つまり、本実施形態に係る光学系30は、赤色の光線に対してテレセントリック性を有する。また、本実施形態に係る光学検査装置10では、同一の物点Oから射出された光線が、通過した光学系に応じて異なる色の光線として撮像される。
本実施形態に係る光学検査システム1によれば、第2の実施形態に係る光学検査システム1で得られる効果に加えて、以下のような効果が得られる。本実施形態に係る光学検査システム1において、テレセントリック光学系40及び非テレセントリック光学系50とは同軸上にないため、各々を独立して調整することができる。また、光線経路の折り畳みにより、光学装置20の設計の自由度を向上させることができる。なお、物体側ミラー347a及び像側ミラー347bは、非テレセントリック光学系50に含まれていてもよい。
なお、本実施形態に係る光学検査システム1には、第3の実施形態に係る技術が適用可能である。このとき、上述の効果に加えて、第3の実施形態で得られる効果がさらに得られる。
なお、第1の波長選択フィルター344a及び開口絞り344cは、一体に構成されていてもよい。図20は、本実施形態の変形例に係る第1の波長選択フィルター344dの開口のx-y断面の一例を示す模式図である。変形例に係る第1の波長選択フィルター344dは、一体に構成された第1の波長選択フィルター344a及び開口絞り344cである。変形例に係る第1の波長選択フィルター344dは、開口絞り344cと同様に、第1のレンズ341aの像側焦点に配置されていればよい。図20に示すように、変形例に係る第1の波長選択フィルター344dの開口に設けられた波長選択部材は、第1の領域A1及び第2の領域A2の2つの同心円状の波長選択領域を有する。第1の領域A1は、半径r1から半径r0の領域である。第1の領域A1は、可視光域の何れの波長の光線も透過させない。すなわち、第1の領域A1を構成する波長選択部材の色は、黒色である。第2の領域A2は、半径r1以下の領域である。第2の領域A2は、赤色の光線を透過させる赤色透過フィルターが設けられた領域である。なお、第2の領域A2は、第2のレンズ341bの光軸上に配置されている。つまり、変形例に係る第1の波長選択フィルター344dは、開口絞り344cの開口面に配置されており、第1の波長選択フィルター344a及び開口絞り344cは一体に構成されていると表現できる。この構成によれば、上述と同様の効果に加え、部品点数及び波長選択部材の使用量の低減、光学系30の小型化及び低コスト化が図れるといった効果を得られる。
なお、第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、一体に構成されていてもよい。この場合、本実施形態に係る光学系30において、テレセントリック光学系40及び非テレセントリック光学系50は、少なくとも1つのレンズを共有していると表現できる。つまり、一体に構成された第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、共有されているレンズの一例である。一体に構成された第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bは、物点O及び物体側ハーフミラー346aの間に配置されていればよい。開口絞り344cは、物体側ハーフミラー346a及び物体側ミラー347aを介して、一体に構成された第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bの像側焦点に配置されていればよい。この構成によれば、上述と同様の効果に加え、部品点数の低減、光学系30の小型化及び低コスト化が図れるといった効果を得られる。
なお、第1の波長選択フィルター344a及び開口絞り344cが一体に構成されるとともに、第1のレンズ341a及び第2のレンズ341bが一体に構成されていてもよい。この構成であっても、上述と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態及び第4の実施形態において、物体側にテレセントリック性を有する光学装置20について説明したが、これに限らない。各々の実施形態に係る光学装置20は、少なくとも物体側にテレセントリック性を有していればよく、さらに像側にもテレセントリック性を有していてもよい。像側テレセントリック光学系では、出射瞳は無限遠の位置にあり、像空間で光軸と主光線とが平行である。つまり、各実施形態に係る光学系30は、何れかの波長の光線に対する両側テレセントリック光学系であってもよい。
ここでは、第2の実施形態に係る光学系30が、さらに像側にテレセントリック性を有する場合を例に説明をする。また、第2の実施形態との相違点について主に説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、赤色の光線の波長は、第1の波長の一例である。また、青色の光線の波長は、第2の波長の一例である。
まず、本実施形態に係る光学検査システム1の構成について説明をする。
図21は、本実施形態に係る光学装置20の構成の一例を示すx-z断面図である。なお、図21には、物点Oから射出された光線の主光線の光線経路の一例が模式的に示されている。図21に示すように、本実施形態に係る光学系30は、第2の実施形態に係る光学系30と、第3のレンズ352とを備える。
第3のレンズ352は、第1のカラーフィルター323を通過した光線を撮像面61上に結像させる。第3のレンズ352は、例えば第2の実施形態に係る第1のレンズ321と同一である。第3のレンズ352は、第1のカラーフィルター323と撮像面61との間に配置されている。第3のレンズ352の物体側焦点には、第1のカラーフィルター323が配置されている。第3のレンズ352の物体側焦点距離は、焦点距離f5である。つまり、第3のレンズ352は、第1のカラーフィルター323から焦点距離f5だけ+z側に配置されている。第3のレンズ352の光軸は、第1のレンズ321の光軸と同軸である。
次に、本実施形態に係る光学検査システム1の動作について説明をする。
第1のカラーフィルター323の第2の領域A2を通過した赤色の光線Rは、第3のレンズ352の光軸と平行な光線として第3のレンズ352から射出される。一方で、第1のカラーフィルター323の第1の領域A1を通過した青色の光線Bは、第3のレンズ352の光軸と平行ではない光線として第3のレンズ352から射出される。
このように、本実施形態に係る光学系30は、赤色の光線Rに対して物体側及び像側にテレセントリック性を有する両側テレセントリック(Double telecentric)光学系である。また、本実施形態に係る光学系30は、青色の光線Bに対して物体側及び像側にテレセントリック性を有していない通常光学系である。この構成によれば、上述の効果に加えて、撮像素子60の配置等、光学装置20の設計に係る自由度を向上させることができるといった効果が得られる。
なお、上述の各実施形態に係る半径r2、半径r1及び半径r0の各々は、各実施形態に係る光学系30の備える各光学素子の大きさ、配置に応じて適宜設定され得る値である。
なお、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態及び第5の実施形態に係る光学検査システム1において、第1の実施形態に係る第1のカラーフィルター313と同様に、3つ以上の波長選択領域が設けられていてもよい。この場合、例えば、赤色の光線に対して物体側にテレセントリック性を有する光学系であれば、赤色の光線の撮像位置と、青色の光線の撮像位置又は緑色の光線の撮像位置とに基づいて、物点Oの3次元位置を算出できる。この構成であれば、算出処理の精度を向上させることができる。
なお、上述の各実施形態に係る技術は、以下のような光学検査方法を実現可能である。上述の各実施形態に係る光学検査方法は、物点Oから射出された光線のうち、光学系30を通過した光線を撮像して画像データを取得することを含む。光学系30は、テレセントリック光学系40及び非テレセントリック光学系50を含む。テレセントリック光学系40は、第1の波長の光線に対して物体側にテレセントリック性を有する。非テレセントリック光学系は、第2の波長の光線に対してテレセントリック性を有していない。なお、第1の波長と、第2の波長とは異なる。物点Oから射出された光線は、第1の波長及び第2の波長を含むとする。このとき、上述の各実施形態に係る光学検査方法は、物点Oから射出された光線のうち、テレセントリック光学系40を通過した第1の波長の光線と、非テレセントリック光学系50を通過した第2の波長の光線とを同時に撮像して画像データを取得する。上述の各実施形態に係る光学検査方法は、取得された画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成することをさらに含む。上述の各実施形態に係る光学検査方法は、色毎の画像データに基づいて物点Oを含む被検物に係る情報を算出することをさらに含む。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…光学検査システム、10…光学検査装置、20…光学装置、30…光学系、40…テレセントリック光学系、50…非テレセントリック光学系、60…撮像素子、61…撮像面、70…処理回路、71…色抽出部(生成部)、72…散乱角算出部(算出部)、73…像面位置取得部(算出部)、74…物点位置算出部(算出部)、80…メモリ、90…ディスプレイ、301…絞り、311…第1のレンズ、313…第1のカラーフィルター、321…第1のレンズ、323…第1のカラーフィルター、325…第2のカラーフィルター、331…第1のレンズ、333…第1のカラーフィルター、335…第2のカラーフィルター、341a…第1のレンズ、341b…第2のレンズ、344a…第1の波長選択フィルター、344b…第2の波長選択フィルター、344c…開口絞り、344d…第1の波長選択フィルター、346a…物体側ハーフミラー、346b…像側ハーフミラー、347a…物体側ミラー、347b…像側ミラー、352…第3のレンズ。

Claims (11)

  1. 第1の波長の光線を通過させる第1の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長の光線に対して物体側にテレセントリック性を有している第1の光学系と、
    前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線を通過させる第2の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長選択フィルターと前記第2の波長選択フィルターとは共通のフィルターに配置されている、第2の光学系と、
    前記物体の物点から前記第1の光学系を通過した前記第1の波長の光線と、前記物点から前記第2の光学系を通過した前記第2の波長の光線とに基づいて、前記物体を撮像可能な撮像素子と、
    前記撮像素子からの画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成し、前記色毎の画像データに基づいて、前記物点における少なくとも前記第1の波長の光線と前記第2の波長の光線との各々の散乱角を算出する処理回路と、
    を具備する光学検査装置。
  2. 前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、前記第1の光学系の光軸上に配置され、前記第1の光学系及び前記第2の光学系により共有されている少なくとも1つのレンズを有する、請求項1に記載の光学検査装置。
  3. 前記第1の光学系の光軸と、前記第2の光学系の光軸とは同軸である、請求項2に記載の光学検査装置。
  4. 前記共通のフィルターは、第1のカラーフィルターである、請求項3に記載の光学検査装置。
  5. 前記第1のカラーフィルターは、前記共有されているレンズの焦点面に配置されている、請求項4に記載の光学検査装置。
  6. 前記第1のカラーフィルターにおいて、前記第1の波長選択フィルター及び前記第2の波長選択フィルターは、前記共有されているレンズの光軸に対して回転対称に配置されており、
    前記第1の波長選択フィルターは、主光線が前記共有されているレンズの焦点を通る光線の光線経路上に配置されている、
    請求項5に記載の光学検査装置。
  7. 前記第2の光学系は、前記第1の波長及び前記第2の波長とは異なる第3の波長の光線を通過させる第3の波長選択フィルターをさらに有し、
    前記第3の波長選択フィルターは、前記第1の波長選択フィルター及び前記第2の波長選択フィルターとともに、前記共有されているレンズの光軸に対して回転対称に前記第1のカラーフィルターに配置されており、
    前記撮像素子は、前記第2の光学系を通過した前記第3の波長の光線をさらに同軸で撮像可能である、
    請求項6に記載の光学検査装置。
  8. 前記第1の光学系は、さらに像側にテレセントリック性を有する、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の光学検査装置。
  9. 前記第1の波長選択フィルターと前記第2の波長選択フィルターとは、前記共通のフィルターに回転対称に配置されている、請求項1に記載の光学検査装置。
  10. 物体の物点から第1の光学系を通過した第1の波長の光線と、前記物点から第2の光学系を通過し前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線とを同時に撮像して画像データを取得し、
    前記画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成し、
    前記色毎の画像データに基づいて、前記物点における少なくとも前記第1の波長の光線と前記第2の波長の光線との各々の散乱角を算出する、
    光学検査方法であって、
    前記第1の光学系は、前記第1の波長の光線を通過させる第1の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長の光線に対して前記物体側にテレセントリック性を有し、
    前記第2の光学系は、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線を通過させる第2の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長選択フィルターと前記第2の波長選択フィルターとは共通のフィルターに配置されている、
    光学検査方法。
  11. コンピュータに、
    物体の物点から第1の光学系を通過した第1の波長の光線と、前記物点から第2の光学系を通過し前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線とを同時に撮像して画像データを取得させる機能と、
    前記画像データをカラー分離して色毎の画像データを生成させる機能と、
    前記色毎の画像データに基づいて、前記物点における少なくとも前記第1の波長の光線と前記第2の波長の光線との各々の散乱角を算出させる機能と、
    を実現させる光学検査プログラムであって、
    前記第1の光学系は、前記第1の波長の光線を通過させる第1の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長の光線に対して前記物体側にテレセントリック性を有し、
    前記第2の光学系は、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光線を通過させる第2の波長選択フィルターを有し、前記第1の波長選択フィルターと前記第2の波長選択フィルターとは共通のフィルターに配置されている、
    光学検査プログラム。


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