JP2022185239A - バラストスイーパ - Google Patents

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吉信 片山
Yoshinobu Katayama
尚 米谷
Takashi Kometani
絢司 西海
Junji Saikai
士 坂本
Akira Sakamoto
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Daitetsu Kogyo Co Ltd
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TOSHIN SANGYO KK
Daitetsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】踏切から軌道へ移すことが容易なバラストスイーパを提供する。【解決手段】軌陸両用油圧ショベル車1と、バラストスイーパ台車2とを、備え、バラストスイーパ台車2は、第1台車21と第2台車22に、分割配置され、軌条走行可能で、かつ、陸上も走行可能に切換できる。【選択図】図1

Description

本発明は、バラストスイーパに関する。
一般に、鉄道線路の軌道のバラスト道床の突き固め作業等の整正作業の後に、枕木やレール上面に飛散しているバラストを排除する作業、及び、道床上面のバラストを平坦にならし、バラスト道床を清掃する作業が行われる。
従来、このような作業を行うバラストスイーパとしては、次のようなバラストスイーパが知られている(特許文献1参照)。
特開平6-287903号公報
従来の特許文献1記載のバラストスイーパは、一台の台車上に、エンジンと発電装置を搭載し、さらに、左右のレール間(軌間内)及びレールの外側(軌間外)に渡って、一個の大型回転ブラシにより、バラストを平坦にならし、かつ、清掃するものであった。
しかしながら、一個の台車上に、エンジンと発電装置、電気モータ、油圧機器類、大型回転ブラシ、作動油圧シリンダ等が搭載されている構造であるために、次のような問題点があった。
(i)重量大となって、作業現場へは、大型トレーラに搭載して運ぶ必要があり、しかも、作業現場の近くに到着後、(大型トレーラから降ろして、)鉄道線路(軌道)上に移すことが、至難であった。
(ii)特に、作業現場の近くの鉄道の踏切から、バラストスイーパを侵入させて、軌道(レール)上に設置させることが不可能に近い困難さを伴っていた。
そこで、本発明は、このような問題点を解決して、バラストスイーパを、鉄道の踏切から、容易かつ迅速に侵入して、軌道(レール)上に設置し、道床のバラストを平坦にならして清掃する作業を直ちに開始できるようにすることを、目的とする。
さらに、軌道(レール)上のみならず、道路上も、走行・移動可能なバラストスイーパを提供することを他の目的とする。
そこで、本発明は、軌陸両用油圧ショベル車と、該油圧ショベル車によって、陸上及びレール上を、走行可能として、連結されるバラストスイーパ台車とを、具備し;上記バラストスイーパ台車は、前方の第1台車と後方の第2台車に、分割配置され;上記第1台車は、レール走行用車輪を有すると共に、着脱自在機構を介して陸地走行車輪ユニットが取着自在であり、さらに、軌間内のバラストを排出する主回転ブラシ装置と側外方排出ベルト手段とを、備え;上記第2台車は、レール走行用車輪を有すると共に、着脱自在機構を介して陸地走行車輪ユニットが取着自在であり、かつ、エンジン発電機と油圧ユニット等の駆動源が搭載されると共に、レール締結部に乗ったバラストを除去する副回転ブラシ装置を備えている。
また、上記第1台車には、軌間外に存在するバラストを除去するサイドプラウを、付設した。
また、上記サイドプラウは、平面視が、レールから側外方向に離れるに従って、走行後方へ傾斜する弾性板片を有すると共に、該弾性板片を保持する金属保持板部には、走行前方位置から接近する枕木に衝突しつつ上方へ誘導する勾配縁付き誘導突片が、付設され;さらに、昇降自在な2本のガイド杆の下端に、上記金属保持板部を、付設した。
また、上記主回転ブラシ装置よりも前方位置に於て、前方向へ飛んでくるバラストがレール締結部に衝突することを防止しつつ、上記バラストを左右両レールの中間領域へ誘導する左右一対のレール締結部保護用ゴム板を、上記第1台車に設けた。
また、上記第2台車の後端には、軌間内のバラストを中央域に集める軌間内排障器、及び、軌間外のバラストを側外方に移動させる軌間外排障器が、付設された。
また、上記バラストスイーパ台車は、第1台車と第2台車に分割されており、第1・第2台車に陸地走行車輪ユニットを取着した台車分離状態では、第1・第2台車の各々が、8人以下の作業者による人力で、陸地を移動可能な重量に設定されている。
また、上記主回転ブラシ装置は、回転軸からラジアル方向に放射状に突設された多数の管状のスチームホースを備えている。
また、上記主回転ブラシ装置の多数のスチームホースは、上記回転軸の長手方向中央から左右側方へ左右逆螺旋状に配設されて、ラジアル外方へ突設し;上記回転軸の回転状態で、前方へ跳び出るバラストが、上記長手方向中央に集まるように構成されている。
また、上記副回転ブラシ装置は、回転駆動される円盤の一面から、円錐軌道面に沿って回転運動するように、複数本の管状のスチームホースが、突設され;しかも、レールを水平横方向から見て、上記円錐軌道面の回転中心軸心は、レールに対し、50°~80°の傾斜角度をもって交わるように、スチームホースは、後方下傾状姿勢をもって回転運動するように構成した。
本発明によれば、第1台車と第2台車を(別々として)簡単に作業現場近傍に運ぶことが可能となると共に、その後は、鉄道の踏切から容易に軌道(レール)上に、人力又は軌陸両用油圧ショベル車によって、移動できる。従って、バラスト排除作業、及び、バラスト平坦化作業、道床清掃作業を、迅速かつ能率良く、行うことが、可能である。
本発明の実施の一形態を示した平面図である。 第1台車の一例を示した平面図である。 第1台車の一例の一部破断側面図である。 第2台車の一例を示した平面図である。 第2台車の側面図である。 軌陸両用油圧ショベル車の一例を示す側面図である。 軌陸両用油圧ショベル車の要部斜視図である。 陸地走行車輪ユニットを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 主回転ブラシ装置及び締結部保護用ゴム板の作用と配置関係を説明した要部平面図である。 締結部保護用ゴム板の一例を示し、(A)は図9の(X-X)拡大断面矢視図、(B)は正面図である。 サイドプラウの使用状態説明図である。 サイドプラウの一例を示し、(A)は正面図、(B)は一部断面平面図である。 サイドプラウの分解斜視図である。 サイドプラウの作用説明のための図であって、(A)は側面図、(B)は枕木に衝突した瞬間を示した作用説明図である。 軌間内排障器の背面図である。 軌間外排障器の背面図である。 軌間外排障器の側面図である。 主回転ブラシ装置におけるスチームホースの基端の取付位置を説明した展開図である。 主回転ブラシの説明図であって、(A)は正面要部説明図、(B)は要部断面説明図である。 副回転ブラシ装置の一例を示し、(A)は一部断面側面図、(B)は一部断面背面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に於て、1は油圧ショベル車、2はバラストスイーパ台車であって、このバラストスイーパ台車2は、前方の第1台車21と後方の第2台車22に、分割配置されている。上記油圧ショベル車1は、単に油圧ショベル、又は、一般にバックホウ、パワーショベルとも呼ばれ、また、ユンボ(登録商標)とも称呼される掘削用建設機械である。
上記第1台車21は、図2と図3及び図8に示すように、基枠フレーム24及びレール走行用車輪23を有すると共に、着脱自在機構25を介して、陸地走行車輪ユニット26が上記基枠フレーム24に取着自在である。
この陸地走行車輪ユニット26について以下説明する。下端位置に、2個の車輪26B,26Bが水平軸26A廻りに回転自在に枢着されると共に、門型ヨーク26Cの下端に上記水平軸26Aを固着する。
26Dは、伸縮自在なジャッキであって、外筒27と内筒28とハンドル29を、備える。外筒27は着脱自在機構25を介して、第1台車21の基枠フレーム24に取着できる。
内筒28は、外筒27から下方へ伸縮自在に延伸状として、外筒27に挿入され、かつ、鉛直状軸心L28廻りに非回転とする。例えば、内筒28と外筒27を共に角パイプとすれば良い。また、外筒27に対して、内筒28を下方へ伸縮(突出収納)自在とするために、ハンドル29に固着したピニオンギア(図示省略)と、内筒28に形成(付設)のラック(図示省略)とから成るラックピニオン機構を備え、ハンドル29を手動で回転することによって、内筒28と車輪26Bは、上下方向位置を調整できる。
また、門型ヨーク26C及び車輪26B,26Bは、鉛直状軸心L28廻りに回転(首振り)自在であるが、旋回固定ピン26Eを付設して、その回転(首振り)を固定することができる。
さらに、作業者が足で踏み込めば、上記旋回を固定し、かつ、車輪26Bにブレーキ(制動)を働かせるブレーキペダル26Fを付設する。
車輪26Bは、ウレタン等のプラスチック又はゴムとすると共に、一対をもって配設し(いわゆる双輪とし)、旋回性能を向上し、かつ、細い溝等への脱輪を防止している。
次に、着脱自在機構25について説明すれば、図2,図3に示すように、平面視「コの字型」の短寸チャンネル材25A,25A,25A,25Aを、基枠フレーム24の縦型の前端・後端に、固着する。このチャンネル材25Aには、前後水平方向に小孔を貫設しておく。
他方、図8に示すように、外筒27には、平面視「コの字型」の短寸チャンネル材25Bを固着し、しかも、前記短寸チャンネル材25Aとは、側方から相互に嵌合可能なように左右寸法に大小差を設けておく。
そして、このチャンネル材25Bにも前後水平方向に小孔を貫設しておいて、両チャンネル材25A,25Bを嵌合させた状態で、両小孔の軸心が一致するように、両小孔の上下左右の位置を設定しておく。上記両小孔に貫通状として連結ピン31を差込めば、第1台車21に4個の陸地走行車輪ユニット26,26,26,26を、取着できて、陸地走行可能状態に切換することができる。
そして、図1~図3に示すように、軌間内のバラストを平坦にならすと共に余分なバラストを、軌条側外方(軌外)へ排出する主回転ブラシ装置3と(後述の)側外方排出ベルト手段7を、備える。図2に於て、4は、主回転ブラシ装置3を駆動させる油圧モータを示す。
そして、主回転ブラシ装置3の前方位置には、前方上傾状バラスト誘導ガイド板6、及び、左右一方向へバラストを排出させる側外方排出ベルト手段7を、備えている。
次に、図1と図4,図5に於て、第2台車22は、レール走行用車輪33を有すると共に、(前述と同様の)着脱自在機構25を介して、陸地走行車輪ユニット26(図8参照)が、取着自在である。着脱自在機構25の一部を構成するチャンネル材25A,25A,25A,25Aは第2台車22の基枠フレーム34の縦桁の前端・後端に、固着される。
この第2台車22には、図4,図5に例示したように、エンジン発電機8と油圧ユニット9等の駆動源が搭載されている。ここで、駆動源とは、第1台車21に搭載の主回転ブラシ装置3、排出ベルト手段7等を駆動するものであるが、一部は第2台車22に搭載される(後述の)副回転ブラシ装置10,10をも駆動する。
即ち、第2台車22に搭載の副回転ブラシ装置10は、レールRを枕木11に固着したレール締結部12に乗ったバラスト40を、除去するための装置である。
図6と図7に於て、油圧ショベル車1の一具体例を示し、以下、軌陸両用である点につき、説明する。
油圧ショベル車1は、陸地走行用の履帯(トラック)43を有し、図6,図7では簡略図にて、その履帯43を示す。ところで、油圧シリンダ44にて、前端が(矢印M45のように)上下に揺動する揺動アーム45,45を有し、この揺動アーム45,45の先端に車軸を挿通して、左右一対のレール走行輪46,46が設けられている。
また、この図7とは、前後対称に、同様の油圧シリンダにて、後端が(矢印M47のように)上下に揺動する揺動アーム47,47を有し、この揺動アーム47,47の先端に車軸を挿通して、左右一対のレール走行輪48,48が設けられている。
図6と図7は、車輪46,46;48,48が下方位置にあって、軌道走行可能状態を示す。なお、図7に於て、第1台車21又は第2台車22に、図1に示す連結杆49等を介して連結するための連結器50を示している。
このような連結器50は、図1~図3に於て、第1台車21及び第2台車22の各前後にも、設けられており、かつ、図1に示すように、連結杆49にて、第1台車21と第2台車22も、連結自在である。
図1に於ては、そのような連結杆49等によって、油圧ショベル車1と第1台車21と第2台車22が、順次、連結されて、油圧ショベル車1のエンジンによって、レール走行輪46,46,48,48が回転駆動されることで、第1台車21及び第2台車22と共に、軌道(レールR)に沿って、走行できる。
また、図8に示した陸地走行車輪ユニット26,26,26,26を、第1台車21又は第2台車22に対して、着脱自在機構25,25,25,25を介して取付け(図示省略)、その取付状態において、油圧ショベル車1に連結器50と連結杆49等にて連結すれば、第1台車21及び第2台車22の各々は、陸地走行可能である。勿論、その陸地走行時では、図6,図7の油圧ショベル車1は、履帯43が陸地に接した状態に、切換えられている。
特に、バラストスイーパ台車2が、第1台車21と第2台車22に、分割されている構成であるので、油圧ショベル車1も軽量で、比較的小馬力のもので十分である。
また、第1台車21と第2台車22とを、分割した台車分離状態下で、かつ、前述したように陸地走行車輪ユニット26,26,26,26を取着した状態では、第1台車21・第2台車22の各々は、8人以下の作業者による人力によって、陸走行可能な重量とすることができる。
第1台車21にもどって説明すれば、第1台車21には既述の主回転ブラシ装置3が設けられてはいるが、この主回転ブラシ装置3は、図1で明らかなように、レールRとレールRの間───軌間内───のみについて、バラストを処理できるが、レールRの外側───軌間外───については対応していない。そこで、第1台車21には、軌間外に存在するバラストを除去するために、サイドプラウ15が付設される。
即ち、図11~図14にサイドプラウ15を例示する。このサイドプラウ15は、平面視が、レールRから側外方向に離れるに従って、走行後方───走行方向と逆方向───に傾斜する(ゴム板から成る)弾性板片16を有する。また、17は弾性板片16を保持する金属保持板部である。この金属保持板部17の形状は、図13に示すように、上辺中央に矩形状上切欠部17Aを有し、下辺のレールR側には矩形状下切欠部17Bが形成されると共に、この矩形状下切欠部17Bの上辺の内方隅部には、小切欠部17Cが形成されている。
弾性板片16は、(側外方の)横長矩形状の第1ゴム板16Aと、略正方形の(側内方の)第2ゴム板16Bと、から成り、図11~図13では図示省略したが、取付用ボルト孔を、金属保持板部17及び弾性板片16に穿設すると共に、(図示省略の)孔付き帯板をもって、ボルト・ナット結合にて、図11と図12のように相互に固着組立てる。
ところで、図12(B)に示すように、第1台車21の走行方向Vに対して、(平面視において)サイドプラウ15の傾斜角度θ0 は35°~55°の範囲で変更自在であり、その傾斜角度θ0 は、前記切欠部17Aに取付けた回転器18を介して角度変更を行うことができる。
さらに、サイドプラウ15は、昇降自在な2本のガイド杆19,19を具備している。つまり、第1台車21の基枠フレーム24に固着した外(角)パイプ20に、上下動可能に(角パイプから成る)ガイド杆19を挿通させ、このガイド杆19の下端に金属保持板部17を取着している。
例えば、一対のガイド杆19,19の上端を連結して、取っ手35を固着し、手動によって、下方の金属保持板部17及び弾性板片16を昇降自在としている。このようにすれば、障害物の存在する軌道の一部区間や、後進時に、上昇させることができる。なお、エアー駆動にて、昇降させるように、エアーシリンダ等を設けるも自由である。
図11~図14に於て、13は低摩擦のプラスチック等から成る厚板片状誘導突片である。この誘導突片13は、弾性板片16を保持する前述の金属保持板部17に付設される。図13で示した小切欠部17Cに誘導突片13の上辺の一部を差込み、金属保持板部17から、平面視直角を成すように、突設させる。
特に、この誘導突片13は、図14に示す如く、35°~55°の傾斜角度θ13の枕木当接勾配縁13Aを有する。図11と図14に枕木36を図示している。第1台車21がレール(軌条)R上を走行し、走行前方位置から接近する枕木36に、この誘導突片13の勾配縁13Aが衝突した瞬間を図14(B)に示すが、この衝突した瞬間には、所定の傾斜角度θ13を有する勾配縁13Aには、上方向ベクトルF13が作用し、弾性板片16は上方へ逃げる(移動する)。
即ち、弾性板片16の下端縁が枕木に衝突して、(早期)破損することを防止できる。
このとき、(前述したように)ガイド杆19,19が角パイプ20に対して、上方へ摺動して上昇可能であるので、スムーズに上記ベクトルF13に対応できる。
なお、サイドプラウ15の第1台車21への(前後方向の)付設位置は、図2,図3に於て、主回転ブラシ装置3よりも前方(図の左方)の位置が好適である。
次に、図9,図10に於て、主回転ブラシ装置3よりも(走行方向の)前方位置に於て、主回転ブラシ装置3によって軌間内のバラストが跳ね飛ばされて飛んで来て、レール締結部12に衝突するのを防止するレール締結部保護用ゴム板30,30を、第1台車21に付設している。
しかも、バラストを左右両レールR,Rの中間領域へ誘導する作用を、左右の上記ゴム板30,30がなしている。
つまり、図9に於て、バラスト40が矢印G,Gにて示すように、上記ゴム板30,30に当って、誘導される状況を、略図をもって示している。
要するに、平面視、左右一対のゴム板30,30は「ハの字」状に配設されることによって、バラスト40は矢印G,Gの方向に誘導できる。また、図10に示すように、ゴム板30は、レールRの内側面に当接(摺接)して、僅かに弾性変形にて、縦方向の一辺30Lが凹状となっている。
また、図15と図4に示すように、第2台車22の後端には、軌間内排障器41,41が付設され、この軌間内排障器41,41によって、軌間内のバラスト40を左右中央域に集める役目(図4の矢印N41参照)をなす。さらに、図16,図17及び図4に示すように、軌間外のバラスト40を側外方(図4の矢印N42参照)に移動させる軌間外排障器42,42が付設される。
図15に示すように、軌間内排障器41は、金属製取付部材41Aと、その下端に固着された水平状金属部材41Bと、この水平状金属部材41Bから垂下されたゴム板41Cとを、有している。しかも、図4に示すように、平面的に見て、左右一対の軌間内排障器41は、上記水平状金属部材41Bとゴム板41Cの先端部41Eが走行方向の後方へ傾斜状として、左右対称に配設されている。
図15に示すように、軌間外排障器42は、金属製取付部材42Aとその下端に固着された水平状金属部材42Bと、ゴム板42Cとを、有する。しかも、図4に示すように、平面的に見て、左右に分離配設された軌間外排障器42は、金属部材42Bとゴム板42Cの先端部42Eが走行方向の後方となる傾斜状として、配設されている。
次に、主回転ブラシ装置3について説明する。図19に示すように、主回転ブラシ装置3は、円筒体等から成る回転軸51から、ラジアル方向に放射状に突設された多数のスチームホース52を備えている。
具体的には、図19に例示したように、円筒体から成る回転軸51に多数の孔53を貫設して、短い丸パイプ54を挿入して、溶接55し、回転軸51の外周面から、丸パイプ54を放射状に突設する。
そして、所定長さに切断したスチームホース52に、外周面に凸条を形成した継ぎ手用パイプ56を挿入して、ホースバンド金具57にて固着一体化し、そのパイプ56を短い丸パイプ54に挿入して、ビス等の固着具58にて固定する。
図18は、図19に示した回転軸51の外周面を、360°にわたって展開して示した図である。即ち、図18は、図19に示すスチームホース52の基端の取付位置を説明する図である。又は、図18は、図19の丸パイプ54の配設位置を360°にわたって、平面に展開した図であると言える。
この図18と図19から次のことが判る。即ち、主回転ブラシ装置3に於て、多数の(所定長さ寸法の)スチームホース52は、回転軸51の長手方向中央51Mから左右側方へ向かって、左右逆螺旋状に配設され、ラジアル外方へ突出状に設けられる。
図18の展開図に於て、矢印M3 は、回転運動中の回転軸51の表面(周面)の走行方向を示す。この図18から以下のことが判る。
即ち、回転軸51の回転状態下で、前方へ跳び出るバラストが、回転軸51の長手方向中央51Mに集まる。
即ち、図1に示すように、この主回転ブラシ装置3は、左右のレールR,Rの内側───軌間内───に配設されているが、回転軸51の回転状態下で、多数のスチームホース52によって前方へ跳び出るバラストがレールRと平行乃至左右側方向へ跳べば、レールRの内側及びレール締結部12に堆積する虞れがある。つまり、このような虞れを、(図18にて説明したように、)回転軸51の長手方向中央51Mにバラストが集まることによって、解消できる。
次に、副回転ブラシ装置10について説明すれば、図4と図5と図20に示すように、ギヤーモータ59によって回転駆動される円盤60の一面から円錐軌道面65に沿って回転運動するように、傾斜したアキシャル方向に、複数本の管状のスチームホース62が、突設されている。
上記円錐軌道面65の回転中心軸心L65は、レールRを水平横方向から見て、レールRに対し、50°~80°の傾斜角度βをもって交わる。即ち、スチームホース62は、レール横方向から見て、後方下傾状姿勢をもって、回転運動を行い、レール締結部を重点的に、バラスト除去する。
なお、図20に示すように、上方のハンドル61を手動回転させて、前記傾斜角度βを変更(調節)できる。また、図4と図5に示すように、副回転ブラシ装置10、及び軌間内排障器41と軌間外排障器42を、矢印Hのように、上下に移動調整させる昇降調整手段63を備えている。
本発明は、以上詳述したように、軌陸両用油圧ショベル車1と、該油圧ショベル車1によって、陸上及びレール上を、走行可能として、連結されるバラストスイーパ台車2とを、具備し;上記バラストスイーパ台車2は、前方の第1台車21と後方の第2台車22に、分割配置され;上記第1台車21は、レール走行用車輪23を有すると共に、着脱自在機構25を介して陸地走行車輪ユニット26が取着自在であり、さらに、軌間内のバラストを排出する主回転ブラシ装置3と側外方排出ベルト手段7とを、備え;上記第2台車22は、レール走行用車輪33を有すると共に、着脱自在機構25を介して陸地走行車輪ユニット26が取着自在であり、かつ、エンジン発電機8と油圧ユニット9等の駆動源が搭載されると共に、レール締結部12に乗ったバラスト40を除去する副回転ブラシ装置10を備えている構成であるので、分割された第1台車21と第2台車22の各々の重量は従来よりも軽減できて、運搬が容易であり、踏切等において、道路(陸上)から軌道(レールR)上に移す作業が容易となって、迅速に作業が可能である。さらに、油圧ショベル車1も小型のもので十分である。
また、上記第1台車21には、軌間外に存在するバラストを除去するサイドプラウ15を、付設したので、軌間外に存在するバラストを簡単に、かつ、確実に除去でき、しかも、主回転ブラシ装置3の軽量化、簡易化を図り、不必要にバラストを跳ね飛ばすこともない。
また、上記サイドプラウ15は、平面視が、レールRから側外方向に離れるに従って、走行後方へ傾斜する弾性板片16を有すると共に、該弾性板片16を保持する金属保持板部17には、走行前方位置から接近する枕木36に衝突しつつ上方へ誘導する勾配縁13A付き誘導突片13が、付設され;さらに、昇降自在な2本のガイド杆19,19の下端に、上記金属保持板部17を、付設したので、走行前方から次々と枕木36が衝突しても、勾配縁13Aによってサイドプラウ15は、スムーズに上方向に逃げることができて、弾性板片16の損傷を防いで、弾性板片16の寿命が著しく延びる(耐久性に優れる)。
また、上記主回転ブラシ装置3よりも前方位置に於て、前方向へ飛んでくるバラストがレール締結部12に衝突することを防止しつつ、上記バラストを左右両レールR,Rの中間領域へ誘導する左右一対のレール締結部保護用ゴム板30,30を、上記第1台車21に設けたので、主回転ブラシ装置3から前方へ跳ね飛んでくるバラストが、レール締結部12に集積することを防いで、その後のレール締結部12近傍のバラスト除去作業が簡略化乃至省略できる。
また、上記第2台車22の後端には、軌間内のバラストを中央域に集める軌間内排障器41、及び、軌間外のバラストを側外方に移動させる軌間外排障器42が、付設されているので、バラストの除去を最も必要とするレールR近傍から(動力を用いずに)簡単かつ確実にそのバラストを除去可能となる。
また、上記バラストスイーパ台車2は、第1台車21と第2台車22に分割されており、第1・第2台車21,22に陸地走行車輪ユニット26,26,26,26を取着した台車分離状態では、第1・第2台車21,22の各々が、8人以下の作業者による人力で、陸地を移動可能な重量に設定されているので、ショベル車1を進入させ難い作業現場や移動状況であっても、簡単な短距離の陸地移動を人力にて行い得る。
また、上記主回転ブラシ装置3は、回転軸51からラジアル方向に放射状に突設された多数の管状のスチームホース52を備えているので、耐久性に優れ、かつ、交換も容易である。
また、上記主回転ブラシ装置3の多数のスチームホース52は、上記回転軸51の長手方向中央51Mから左右側方へ左右逆螺旋状に配設されて、ラジアル外方へ突設し;上記回転軸51の回転状態で、前方へ跳び出るバラストが、上記長手方向中央51Mに集まるように構成したので、その後に、集まった余分なバラストを、迅速かつ確実に、主回転ブラシ装置3にて、側外方へ、排出できる。かつ、レールRの近傍にバラストが残留しないように、その後の除去作業が容易となる。
また、上記副回転ブラシ装置10は、回転駆動される円盤60の一面から、円錐軌道面65に沿って回転運動するように、複数本の管状のスチームホース62が、突設され;しかも、レールRを水平横方向から見て、上記円錐軌道面65の回転中心軸心L65は、レールRに対し、50°~80°の傾斜角度βをもって交わるように、スチームホース62は、後方下傾状姿勢をもって回転運動するように構成したので、副回転ブラシ装置10によって、レールRの内外近傍に残るバラストを最終的に美しく除去できる。
1 油圧ショベル車
2 バラストスイーパ台車
3 主回転ブラシ装置
7 側外方排出ベルト手段
8 エンジン発電機
9 油圧ユニット
10 副回転ブラシ装置
12 レール締結部
13 誘導突片
13A 勾配縁
15 サイドプラウ
16 弾性板片
17 金属保持板部
19 ガイド杆
21 第1台車
22 第2台車
23 レール走行用車輪
25 着脱自在機構
26 陸地走行車輪ユニット
30 レール締結部保護用ゴム板
33 レール走行用車輪
36 枕木
40 バラスト
41 軌間内排障器
42 軌間外排障器
51 回転軸
51M 長手方向中央
52 スチームホース
60 円盤
62 スチームホース
65 円錐軌道面
65 回転中心軸心
R レール
β 傾斜角度

Claims (9)

  1. 軌陸両用油圧ショベル車(1)と、該油圧ショベル車(1)によって、陸上及びレール上を、走行可能として、連結されるバラストスイーパ台車(2)とを、具備し、
    上記バラストスイーパ台車(2)は、前方の第1台車(21)と後方の第2台車(22)に、分割配置され、
    上記第1台車(21)は、レール走行用車輪(23)を有すると共に、着脱自在機構(25)を介して陸地走行車輪ユニット(26)が取着自在であり、さらに、軌間内のバラストを排出する主回転ブラシ装置(3)と側外方排出ベルト手段(7)とを、備え、
    上記第2台車(22)は、レール走行用車輪(33)を有すると共に、着脱自在機構(25)を介して陸地走行車輪ユニット(26)が取着自在であり、かつ、エンジン発電機(8)と油圧ユニット(9)等の駆動源が搭載されると共に、レール締結部(12)に乗ったバラスト(40)を除去する副回転ブラシ装置(10)を備えている
    ことを特徴とするバラストスイーパ。
  2. 上記第1台車(21)には、軌間外に存在するバラストを除去するサイドプラウ(15)を、付設した請求項1記載のバラストスイーパ。
  3. 上記サイドプラウ(15)は、平面視が、レール(R)から側外方向に離れるに従って、走行後方へ傾斜する弾性板片(16)を有すると共に、該弾性板片(16)を保持する金属保持板部(17)には、走行前方位置から接近する枕木(36)に衝突しつつ上方へ誘導する勾配縁(13A)付き誘導突片(13)が、付設され、
    さらに、昇降自在な2本のガイド杆(19)(19)の下端に、上記金属保持板部(17)を、付設した請求項2記載のバラストスイーパ。
  4. 上記主回転ブラシ装置(3)よりも前方位置に於て、前方向へ飛んでくるバラストがレール締結部(12)に衝突することを防止しつつ、上記バラストを左右両レール(R)(R)の中間領域へ誘導する左右一対のレール締結部保護用ゴム板(30)(30)を、上記第1台車(21)に設けた請求項1,2又は3記載のバラストスイーパ。
  5. 上記第2台車(22)の後端には、軌間内のバラストを中央域に集める軌間内排障器(41)、及び、軌間外のバラストを側外方に移動させる軌間外排障器(42)が、付設された請求項1,2,3又は4記載のバラストスイーパ。
  6. 上記バラストスイーパ台車(2)は、第1台車(21)と第2台車(22)に分割されており、第1・第2台車(21)(22)に陸地走行車輪ユニット(26)(26)(26)(26)を取着した台車分離状態では、第1・第2台車(21)(22)の各々が、8人以下の作業者による人力で、陸地を移動可能な重量に設定されている請求項1,2,3,4又は5記載のバラストスイーパ。
  7. 上記主回転ブラシ装置(3)は、回転軸(51)からラジアル方向に放射状に突設された多数の管状のスチームホース(52)を備えている請求項1,2,3,4,5又は6記載のバラストスイーパ。
  8. 上記主回転ブラシ装置(3)の多数のスチームホース(52)は、上記回転軸(51)の長手方向中央(51M)から左右側方へ左右逆螺旋状に配設されて、ラジアル外方へ突設し、
    上記回転軸(51)の回転状態で、前方へ跳び出るバラストが、上記長手方向中央(51M)に集まるように構成した請求項7記載のバラストスイーパ。
  9. 上記副回転ブラシ装置(10)は、回転駆動される円盤(60)の一面から、円錐軌道面(65)に沿って回転運動するように、複数本の管状のスチームホース(62)が、突設され、
    しかも、レール(R)を水平横方向から見て、上記円錐軌道面(65)の回転中心軸心(L65)は、レール(R)に対し、50°~80°の傾斜角度(β)をもって交わるように、スチームホース(62)は、後方下傾状姿勢をもって回転運動するように構成した請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のバラストスイーパ。
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