JP2022181959A - 排ガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス処理装置において排ガスを処理した排液を、排ガス処理装置の外部に排出する場合、当該排液は、規制を満たすことが好ましい。【解決手段】動力装置により排出された排ガスと排ガスを処理する液体とが供給され、排ガスを処理した排液を排出する反応塔と、排液が反応塔へ供給されるか否かを切替える切替制御部と、排液を貯留する貯留部と、排液の水質を測定する水質測定部と、混合制御部と、を備え、反応塔は、排液が反応塔へ供給される場合に、排ガスを処理した第1の排液を排出し、排液が反応塔へ供給されない場合に、排ガスを処理した第2の排液を排出し、貯留部は、第1の排液を貯留し、混合制御部は、水質測定部により測定された第2の排液の水質に基づいて、第2の排液と、貯留部に貯留された第1の排液との混合割合を制御する、排ガス処理装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス処理装置に関する。
特許文献1には、「スクラバを用いて排ガスを浄化するプロセスは、汚れたスクラバ液を生じさせる。」と記載されている(段落0003)。
特許文献2には、「舶用ディーゼルエンジンから排出されるPM、SOx等を含んだ排ガスを電気集塵装置に供給することにより、PMを高効率で捕集する。」と記載されている(段落0011)。
特許文献3には、「排ガス中に含まれる亜硫酸ガス(SO) を主体とする硫黄酸化物を、石灰石(CaCO) を溶解または懸濁した水溶液からなる吸収液と接触させて中和する」と記載されている(段落0002)。
特許文献4には、「スクラバ水および異物の排出に必要な装置および配管を船舶内に簡易に構成できる水処理装置を提供する」と記載されている(要約書)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特許第6177835号
[特許文献2] 特許第5971355号
[特許文献3] 特許第3774960号
[特許文献4] 特開2019-118903号公報
排ガス処理装置において排ガスを処理した排液を、排ガス処理装置の外部に排出する場合、当該排液は、規制を満たすことが好ましい。
本発明の第1の態様においては、排ガス処理装置を提供する。排ガス処理装置は、動力装置により排出された排ガスと排ガスを処理する液体とが供給され、排ガスを処理した排液を排出する反応塔と、排液が反応塔へ供給されるか否かを切替える切替制御部と、排液を貯留する貯留部と、排液の水質を測定する水質測定部と、混合制御部と、を備える。反応塔は、排液が反応塔へ供給される場合に、排ガスを処理した第1の排液を排出し、排液が反応塔へ供給されない場合に、排ガスを処理した第2の排液を排出する。貯留部は、第1の排液を貯留する。混合制御部は、水質測定部により測定された第2の排液の水質に基づいて、第2の排液と、貯留部に貯留された第1の排液との混合割合を制御する。
水質測定部は、第1の排液の水質をさらに測定してよい。混合制御部は、水質測定部により測定された第1の排液の水質と第2の排液の水質とに基づいて、混合割合を制御してよい。
排ガス処理装置は、第2の排液の流量を測定する流量測定部と、第1の排液と第2の排液との混合割合を演算する混合割合演算部とをさらに備えてよい。混合割合演算部は、第2の排液の流量と、水質測定部により測定された第1の排液の水質および第2の排液の水質と、第1の排液と第2の排液とが混合割合で混合された混合排液の予め定められた規制値とに基づいて、混合割合を演算してよい。
混合制御部は、貯留部に貯留された第1の排液の水質の最低値と、水質測定部により測定された第2の排液の水質とに基づいて、混合割合を制御してよい。
水質測定部は、混合排液の水質を測定してよい。混合制御部は、混合排液の水質にさらに基づいて、混合割合を制御してよい。
排ガス処理装置は、排ガスを排出する動力装置の出力を測定する出力測定部と、切替制御部により、排液が反応塔へ供給されるように制御されてからの時間を取得する時間取得部と、出力測定部により測定された動力装置の出力と、流量測定部により測定された第1の排液の流量とに基づいて、第1の排液の水質を演算する水質演算部と、をさらに備えてよい。流量測定部は、第1の排液の流量をさらに測定してよい。水質演算部は、動力装置の出力と、第1の排液の流量と、時間とに基づいて、第1の排液の水質の最低値を演算してよい。
水質演算部は、動力装置により消費される燃料の炭素濃度、灰分濃度および硫黄濃度の少なくとも一つにさらに基づいて、第1の排液の水質の最低値を演算してよい。
排ガス処理装置は、排ガスを排出する動力装置の出力に基づいて、液体の流量を制御する流量制御部をさらに備えてよい。流量制御部は、排液が反応塔へ供給されない場合に、液体の流量を動力装置の出力に対応する流量を超える流量に制御してよい。
流量制御部は、排液が反応塔へ供給される場合に、液体の流量を動力装置の出力に対応する流量に制御してよい。
水質測定部は、液体の水質をさらに測定してよい。混合制御部は、水質測定部により測定された液体の水質と第2の排液の水質とに基づいて、混合割合を制御してよい。
反応塔は、船舶に搭載されてよい。混合制御部は、船舶の航行予定にさらに基づいて、混合割合を制御してよい。
船舶は、反応塔から排出される排液の水質の規制値が第1規制値である第1海域と、排液の水質の規制値が第1規制値よりも緩い第2規制値である第2海域と、を航行してよい。混合制御部は、船舶が第2海域を航行中において、船舶が第1海域を航行するまでの時間にさらに基づいて、混合割合を制御してよい。
排ガス処理装置は、液体の流量を制御する流量制御部をさらに備えてよい。流量制御部は、船舶が第2海域を航行中において、船舶が第1海域を航行するまでの時間に基づいて、液体の流量を制御してよい。
船舶が第2海域を航行中であり、且つ、混合制御部により、第1の排液の予め定められた最低量と、第2の排液とが混合される場合において、水質測定部により測定された第1混合排液の水質であって、第1の排液の最低量と第2の排液とが混合された第1混合排液の水質が、第2規制値を満たさない場合、流量制御部は、液体の流量を増加させてよい。
水質測定部は、排液の濁度を測定する濁度測定部と、排液の多環芳香族炭化水素濃度を測定する炭化水素濃度測定部とを含んでよい。混合制御部は、排液の濁度および排液の多環芳香族炭化水素濃度の少なくとも一方に基づいて、混合割合を制御してよい。
船舶が第2海域を航行中であり、且つ、第1の排液と第2の排液とが混合された第2混合排液の水質が第2規制値を満たす場合において、排液の濁度および排液の多環芳香族炭化水素濃度の一方に基づいて混合割合が制御された場合における第2混合排液の水質と、第2規制値との第1差分が、排液の濁度および排液の多環芳香族炭化水素濃度の他方に基づいて混合割合が制御された場合における第2混合排液の水質と、第2規制値との第2差分よりも小さい場合、混合制御部は、排液の濁度および排液の多環芳香族炭化水素濃度の一方に基づいて混合割合を制御してよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。 船舶200の航路の一例を示す図である。 船舶200の航路の他の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100の一例を示す図である。排ガス処理装置100は、反応塔10、切替制御部74、貯留部73、水質測定部98および混合制御部75を備える。排ガス処理装置100は、排ガス導入管32および動力装置50を備えてよい。
動力装置50は、例えばエンジン、ボイラー等である。動力装置50には、燃料36が供給される。燃料36は、化石燃料であってよい。燃料36は、多環芳香族炭化水素(PAH:Polycyclic Aromatic Hydrocarbon)を含む。本明細書においては、多環芳香族炭化水素をPAHと称する。動力装置50は、燃料36を燃焼することにより、PAH37を含む排ガス30を排出する。
排ガス導入管32は、動力装置50と反応塔10とを接続する。反応塔10には、排ガス30が供給される。本例において、動力装置50により排出された排ガス30は、排ガス導入管32を通った後、反応塔10に供給される。
動力装置50により排出された排ガス30には、PAH37に加えて、粒子状物質(PM:Particle Matter)、窒素酸化物(NO)および硫黄酸化物(SO)等の物質が含まれる。粒子状物質35は、ブラックカーボン(BC)とも称される。粒子状物質35は、燃料36の不完全燃焼により発生する。粒子状物質35は、炭素を主成分とする微粒子である。粒子状物質35は、例えば煤である。
反応塔10は、排ガス30が導入される排ガス導入口11と、排ガス30が排出される排ガス排出口17とを有してよい。反応塔10には、排ガス30を処理する液体40が供給される。反応塔10に供給された液体40は、反応塔10の内部において排ガス30を処理する。液体40は、例えば海水またはアルカリ性の液体である。排ガス30を処理するとは、排ガス30に含まれる有害物質を除去することを指す。液体40は、排ガス30を処理した後、排液46となる。排液46は、粒子状物質35およびPAH37を含む。反応塔10は、排ガス30を処理した排液46を排出する。
本例の反応塔10は、側壁15、底面16、ガス処理部18および液体排出口19を有する。本例の反応塔10は、円柱状である。本例において、排ガス排出口17は、円柱状の反応塔10の中心軸と平行な方向において底面16と対向する位置に配置されている。本例において、側壁15および底面16は、それぞれ円柱状の反応塔10の内側面および底面である。排ガス導入口11は、側壁15に設けられてよい。本例において、排ガス30は排ガス導入管32から排ガス導入口11を通った後、ガス処理部18に導入される。
側壁15および底面16は、排ガス30、並びに液体40および排液46に対して耐久性を有する材料で形成される。当該材料は、SS400、S-TEN(登録商標)等の鉄材とコーティング剤および塗装剤の少なくとも一方との組合せ、ネバール黄銅等の銅合金、アルミニウムブラス等のアルミニウム合金、キュープロニッケル等のニッケル合金、ハステロイ(登録商標)、SUS316L、SUS329J4LまたはSUS312等のステンレスであってよい。
本明細書においては、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する場合がある。本明細書においては、反応塔10の底面16と平行な面をXY面とし、底面16から排ガス排出口17へ向かう方向(底面16に垂直な方向)をZ軸とする。本明細書において、XY面内における所定の方向をX軸方向とし、XY面内においてX軸に直交する方向をY軸方向とする。
Z軸方向は鉛直方向に平行であってよい。Z軸方向が鉛直方向に平行である場合、XY面は水平面であってよい。Z軸方向は水平方向に平行であってもよい。Z軸方向が水平方向に平行である場合、XY面は鉛直方向に平行であってよい。
排ガス処理装置100は、例えば船舶向けサイクロン式スクラバである。サイクロン式スクラバにおいては、反応塔10に導入された排ガス30は、反応塔10の内部を旋回しながら、排ガス導入口11から排ガス排出口17への方向(本例においてはZ軸方向)に進む。本例においては、排ガス30は、排ガス排出口17から底面16への方向に見た場合において、XY面内を旋回する。
反応塔10は、液体40が供給される一または複数の幹管12、および、一または複数の枝管13を有してよい。反応塔10は、液体40を噴出する一または複数の噴出部14を有してよい。本例において、噴出部14は枝管13に接続され、枝管13は幹管12に接続されている。
本例の反応塔10は、3つの幹管12(幹管12-1、幹管12-2および幹管12-3)を有する。本例において、幹管12-1および幹管12-3は、Z軸に平行な方向において、それぞれ最も排ガス導入口11側および最も排ガス排出口17側に設けられている幹管12である。本例において、幹管12-2は、幹管12-1と幹管12-3とのZ軸方向における間に設けられている幹管12である。
本例の反応塔10は、枝管13-1~枝管13-12を備える。本例において、枝管13-1および枝管13-12は、Z軸に平行な方向において、それぞれ最も排ガス導入口11側および最も排ガス排出口17側に設けられている枝管13である。本例において、枝管13-1、枝管13-3、枝管13-5、枝管13-7、枝管13-9および枝管13-11はY軸方向に延伸し、枝管13-2、枝管13-4、枝管13-6、枝管13-8、枝管13-10および枝管13-12はX軸方向に延伸している。
本例において、枝管13-1~枝管13-4は幹管12-1に接続され、枝管13-5~枝管13-8は幹管12-2に接続され、枝管13-9~枝管13-12は幹管12-3に接続されている。枝管13-1、枝管13-3、枝管13-5、枝管13-7、枝管13-9および枝管13-11は、Y軸に平行な方向において、幹管12の両側に配置されてよい。枝管13-2、枝管13-4、枝管13-6、枝管13-8、枝管13-10および枝管13-12は、X軸に平行な方向において、幹管12の両側に配置されてよい。
枝管13-1を例に説明すると、枝管13-1Aおよび枝管13-1Bは、Y軸に平行な方向において、それぞれ幹管12-1の一方側および他方側に配置される枝管13-1である。Y軸に平行な方向において、枝管13-1Aおよび枝管13-1Bは、幹管12-1を挟むように設けられてよい。なお、図1において枝管13-1Aおよび枝管13-3Aは、幹管12-1と重なる位置に配置されているので図示されていない。
枝管13-2を例に説明すると、枝管13-2Aおよび枝管13-2Bは、X軸に平行な方向において、それぞれ幹管12-1の一方側および他方側に配置される枝管13-2である。X軸に平行な方向において、枝管13-2Aおよび枝管13-2Bは、幹管12-1を挟むように設けられてよい。
本例の反応塔10は、噴出部14-1~噴出部14-12を備える。本例において、噴出部14-1および噴出部14-12は、Z軸に平行な方向において、それぞれ最も排ガス導入口11側および最も排ガス排出口17側に設けられている噴出部14である。本例の噴出部14-1~噴出部14-12は、それぞれ枝管13-1~枝管13-12に接続されている。Y軸方向に延伸する1つの枝管13において、Y軸に平行な方向における幹管12の一方側に複数の噴出部14が設けられてよく、且つ、他方側に複数の噴出部14が設けられてよい。X軸方向に延伸する1つの枝管13において、X軸に平行な方向における幹管12の一方側に複数の噴出部14が設けられてよく、且つ、他方側に複数の噴出部14が設けられてよい。なお、図1において、噴出部14-1A、噴出部14-3A、噴出部14-5A、噴出部14-7A、噴出部14-9Aおよび噴出部14-11Aは、幹管12と重なる位置に配置されているので図示されていない。
噴出部14は、液体40を噴出する開口面を有する。図1において、当該開口面は「×」印にて示されている。1つの枝管13において、幹管12の一方側および他方側に配置される噴出部14のそれぞれの開口面は、枝管13の延伸方向と所定の角度をなす一方の方向および他方の方向を指してよい。噴出部14-2を例に説明すると、本例においては、幹管12-1の一方側に配置される噴出部14-2Aの開口面は、枝管13-2Aと所定の角度をなす一方の方向を指し、幹管12-1の他方側に配置される噴出部14-2Bの開口面は、枝管13-2Bと所定の角度をなす一方の方向を指している。
排ガス処理装置100は、流量制御部70を備えてよい。流量制御部70は、反応塔10に供給される液体40の流量を制御する。流量制御部70は、バルブ72を有してよい。本例においては、流量制御部70は噴出部14に供給される液体40の流量を、バルブ72により制御する。本例の流量制御部70は、3つのバルブ72(バルブ72-1、バルブ72-2およびバルブ72-3)を備える。本例の流量制御部70は、バルブ72-1、バルブ72-2およびバルブ72-3により、それぞれ幹管12-1、幹管12-2および幹管12-3に供給される液体40の流量を制御する。幹管12に供給された液体40は、枝管13を通過した後、噴出部14から反応塔10の内部(ガス処理部18)に噴出される。
流量制御部70は、幹管12-1に供給される液体40の流量が幹管12-2に供給される液体40の流量よりも多くなるように、液体40の流量を制御してよい。流量制御部70は、幹管12-2に供給される液体40の流量が幹管12-3に供給される液体40の流量よりも多くなるように、液体40の流量を制御してよい。幹管12-3に供給される液体40の流量と、幹管12-2に供給される液体40の流量と、幹管12-1に供給される液体40の流量との比は、例えば1:2:9である。
排ガス処理装置100は、排出管20、排出管21、循環管22、導入管23、導入管24および導出管25を備えてよい。排ガス処理装置100は、切替部31および切替部33を備えてよい。切替部31および切替部33は、例えば三方弁である。排ガス処理装置100は、導入ポンプ60、循環ポンプ61および導出ポンプ62を備えてよい。本例において、排液46は液体排出口19を通過した後、排出管20に排出される。
排出管20は、反応塔10および切替部31に接続される。排出管21は、切替部31に接続される。循環管22は、切替部31および切替部33に接続される。導入管23は、切替部33に接続される。導入管24は、切替部33および反応塔10に接続される。導出管25は、貯留部73および排出管21に接続される。
循環ポンプ61は、循環管22に設けられてよい。本例において、排液46は循環ポンプ61により、循環管22の内部を切替部31から切替部33への方向に流れる。導入ポンプ60は、導入管23に設けられてよい。導入管23に導入された液体40は、切替部33に流れる。導出ポンプ62は、導出管25に設けられてよい。導出管25には、バルブ34が設けられてよい。
排ガス処理装置100は、補給部76を備えてよい。補給部76は、液体40を補給する。補給部76は、液体40を循環管22に補給してよい。
切替制御部74は、排液46が反応塔10へ供給されるか否かを切替える。本例において、切替制御部74は切替部31を制御することにより、排出管20を流れる排液46が排出管21に流れるか、または、循環管22に流れるかを制御する。本例において、切替制御部74は切替部33を制御することにより、循環管22を流れる液体40および排液46の少なくとも一方が導入管24に流れるか、または、導入管23を流れる液体40が導入管24に流れるかを制御する。
切替制御部74は、排出管20を流れる排液46が循環管22に流れるように切替部31を制御し、且つ、循環管22を流れる液体40および排液46の少なくとも一方が導入管24に流れるように切替部33を制御してよい。切替制御部74が切替部31および切替部33をこのように制御した場合、液体40および排液46は、導入管24、反応塔10、排出管20および循環管22を循環する。本明細書において、液体40および排液46がこのように循環する場合を、閉様式と称する。閉様式は、クローズドループ方式とも称される。
切替制御部74は、排出管20を流れる排液46が排出管21に流れるように切替部31を制御し、且つ、導入管23を流れる液体40が導入管24に流れるように切替部33を制御してよい。切替制御部74が切替部31および切替部33をこのように制御した場合、本例においては、排ガス処理装置100の外部(例えば海洋)から液体40が導入され、排ガス処理装置100の外部(例えば海洋)に混合排液47(後述)が排出される。本明細書において、排ガス処理装置100の外部から液体40が導入され、排ガス処理装置100の外部に混合排液47(後述)が排出される場合を、開様式と称する。開様式は、オープンループ方式とも称される。
本例の切替制御部74は、上述した閉様式と開様式との切替を制御する。閉様式の場合、液体40および排液46は、循環ポンプ61の圧力により循環してよい。開様式の場合、液体40は、導入ポンプ60の圧力により反応塔10に導入されてよい。閉様式と開様式とを切替えて使用される排ガス処理装置100は、ハイブリッド方式とも称される。
閉様式の場合、排液46は反応塔10に供給される。閉様式の場合において、導入管24、反応塔10、排出管20および循環管22を循環する排液46を、第1の排液46-1とする。開様式の場合、排液46は反応塔10に供給されない。開様式の場合において、排出管20および排出管21を流れる排液46を、第2の排液46-2とする。
上述したとおり、排ガス30を処理した排液46は、粒子状物質35およびPAH37を含む。排液46における粒子状物質35の濃度を濃度Dcとし、PAH37の濃度を濃度Dpとする。第1の排液46-1における粒子状物質35の濃度を濃度Dc1とし、PAH37の濃度を濃度Dp1とする。第2の排液46-2における粒子状物質35の濃度を濃度Dc2とする。PAH37の濃度を濃度Dp2とする。
閉様式の場合、濃度Dc1および濃度Dp1は、経過時間に伴い増加しやすい。開様式の場合、濃度Dc2および濃度Dp2は、経過時間に伴い増加しにくい。切替制御部74が、切替部31および切替部33を開様式から閉様式に切替えた時点においては、濃度Dc1と濃度Dc2とは同じであってよく、濃度Dp1と濃度Dp2とは同じであってよい。切替制御部74が、切替部31および切替部33を開様式から閉様式に切替えた時点よりも後においては、濃度Dc1は濃度Dc2よりも高くなりやすく、濃度Dp1は濃度Dp2よりも高くなりやすい。
排ガス処理装置100は、浄化剤投入部77を備えてよい。排ガス30には硫黄酸化物(SO)等の有害物質が含まれる。硫黄酸化物(SO)は、例えば亜硫酸ガス(SO)である。浄化剤投入部77は、排ガス30から当該有害物質の少なくとも一部を除去するための浄化剤78を、排液46および液体40の少なくとも一方に投入する。
浄化剤78は、マグネシウム化合物、ナトリウム化合物およびカルシウム化合物の少なくともいずれかであってよい。浄化剤78は、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化ナトリウム(NaOH)、炭酸水素ナトリウム(NaCO)および炭酸カルシウム(CaCO)、の少なくともいずれかであってよい。
閉様式の場合、浄化剤投入部77は、循環管22を流れる第1の排液46-1に浄化剤78を投入してよい。開様式の場合、浄化剤投入部77は、導入管24を流れる液体40に浄化剤78を投入してよい。
第1の排液46-1に浄化剤78が投入され、且つ、浄化剤78が水酸化ナトリウム(NaOH)の場合、第1の排液46-1は水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液となる。当該第1の排液46-1は、循環ポンプ61により導入管24に導入された後、噴出部14から反応塔10の内部(ガス処理部18)に噴出される。当該第1の排液46-1と、亜硫酸ガス(SO)とのガス処理部18における反応は、下記の[化学式1]および[化学式2]で示される。
[化学式1]
SO+HO→HSO +H
[化学式2]
HSO +H+2NaOH→NaSO+H
[化学式1]に示されるように、亜硫酸ガス(SO)は化学反応により亜硫酸水素イオン(HSO )となる。第1の排液46-1は、この化学反応により亜硫酸水素イオン(HSO )を含む水溶液となる。第1の排液46-1は、反応塔10の内部から排出管20に排出されてよい。閉様式の場合、第1の排液46-1は導入管24に導入された後、噴出部14から反応塔10の内部に再度噴出される。亜硫酸水素イオン(HSO )水溶液に含まれる亜硫酸水素イオン(HSO )の少なくとも一部は、[化学式2]に示される化学反応により、硫酸ナトリウム(NaSO)と水(HO)になる。硫酸ナトリウム(NaSO)水溶液には、硫酸イオン(SO 2-)が含まれる。
本明細書において、亜硫酸水素イオン(HSO )および硫酸イオン(SO 2-)の少なくとも一方を、硫黄酸化物イオンと称する。閉様式の場合、第1の排液46-1は、上述の[化学式1]および[化学式2]に示される化学反応を繰り返す。このため、第1の排液46-1が循環する回数に伴い、第1の排液46-1に含まれる硫黄酸化物イオンの濃度は増加しやすい。第1の排液46-1に含まれる硫黄酸化物イオンの濃度が増加すると、当該第1の排液46-1は、排ガス30に含まれる有害物質を除去しにくくなる。
貯留部73は、循環管22に接続されてよい。貯留部73は、第1の排液46-1を貯留する。貯留部73は、第1の排液46-1の一部を貯留してよい。第1の排液46-1の当該一部は、例えば、所謂ブリードオフ水と称される引き抜き水である。補給部76は、第1の排液46-1の当該一部の量と等しい量の液体40を、第1の排液46-1に補給してよい。これにより、第1の排液46-1における粒子状物質35の濃度Dc1の増加、PAH37の濃度Dp1の増加および硫黄酸化物イオンの濃度の増加が抑制されやすくなる。
水質測定部98は、排液46の水質を測定する。排液46の水質を、水質Qとする。本例においては、水質測定部98は、水質センサ99により排液46の水質を測定する。水質センサ99は、濁度センサおよび油分センサの少なくとも一方であってよい。本例において、水質センサ99は、排出管20に設けられている。排液46の水質Qとは、排液46の濁度およびPAH37の濃度の少なくとも一方であってよい。排液46の粒子状物質35の濃度が高いほど、排液46の濁度は高い。排液46の水質Qとは、排液46の粒子状物質35の濃度を指してもよい。
水質測定部98は、閉様式の場合、第1の排液46-1の水質Qを測定してよい。第1の排液46-1の水質Qを、水質Q1とする。水質測定部98は、開様式の場合、第2の排液46-2の水質を測定する。第2の排液46-2の水質Qを、水質Q2とする。本明細書において、水質Qが高いとは、排液46の濁度およびPAH37の濃度の少なくとも一方が低いことを指し、水質Qが低いとは、排液46の濁度およびPAH37の濃度の少なくとも一方が高いことを指す。
船舶から海洋へ排出されるスクラバ排水の濁度およびPAH濃度の規制値は、国際海事機関(IMO)により定められている。当該規制値を、規制値Rとする。規制値Rは海域によって異なるが、最も厳しい海域においては、濁度の規制値Rは船外排出時25NTU(Nephlometric Turbidity Units)または25FNU(Formazin Nephlometric Units)以下(2021年現在)であり、PAH濃度の規制値Rは、50μg/L以下(2021年現在)である。
第2の排液46-2は、導入管24、反応塔10、排出管20および循環管22を循環しないので、水質Q2は規制値Rを満たしやすい。第2の排液46-2の濁度は、例えば4NTU以上8NTU以下である。第1の排液46-1は、導入管24、反応塔10、排出管20および循環管22を循環するので、水質Q1は規制値Rを満たさなくなりやすい。即ち、水質Q1は、水質Q2よりも低くなりやすい。第1の排液46-1の濁度は、例えば1000NTUである。
排ガス処理装置100のユーザは、第1の排液46-1を、規制値Rを満たさない水質Q1のままで排ガス処理装置100の外部に排出できない。このため、規制値Rを満たさない水質Q1の第1の排液46-1は、貯留部73に貯留される。第1の排液46-1は、導入管24、反応塔10、排出管20および循環管22を循環するので、貯留部73に貯留される第1の排液46-1の量は、経過時間に伴い増加しやすい。
貯留部73に貯留された第1の排液46-1は、導出ポンプ62により貯留部73から導出されてよい。開様式の場合において、導出ポンプ62により導出された第1の排液46-1は、排出管21に導入されてよい。排出管21に導入された第1の排液46-1は、第2の排液46-2と混合されることにより混合排液47となる。混合排液47の水質Qを、水質Q3とする。水質Q1が水質Q2よりも低い場合、水質Q3は、水質Q1よりも高くなりやすい。このため、混合排液47は、第1の排液46-1よりも規制値Rを満たしやすくなる。
第1の排液46-1が貯留部73から導出されることにより、貯留部73に貯留される第1の排液46-1の量は、減少する。これにより、貯留部73に貯留される第1の排液46-1が貯留部73の最大容量に達することが抑制されるか、または、当該第1の排液46-1が貯留部73の最大容量に達する時間が長くなる。
排液46の流量を、流量Lとする。流量Lは、単位時間当たりに流れる排液46の体積または質量であってよい。貯留部73から排出管21に導入される第1の排液46-1の流量Lを、流量L1とする。液体40の流量および第2の排液46-2の流量Lを、流量L2とする。
混合制御部75は、水質Q2に基づいて、第2の排液46-2と、貯留部73に貯留された第1の排液46-1との混合割合を制御する。これにより、混合排液47の水質Q3は、規制値Rを満たしやすくなる。当該混合割合を、混合割合Mrとする。混合割合Mrは、第2の排液46-2の流量L2に対する第1の排液46-1の流量L1の比(L1/L2)であってよい。混合制御部75は、水質Q3が規制値Rを満たすように、混合割合Mrを制御してよい。
上述したとおり、水質Q1は、水質Q2よりも低くなりやすい。このため、流量L2は、流量L1よりも大きくてよい。流量L2は、流量L1の10倍以上であってよく、50倍以上であってよく、100倍以上であってもよい。流量L2は、一定であってよい。流量L2が一定である場合、混合制御部75は、流量L1を制御することにより混合割合Mrを制御してよい。混合制御部75は、バルブ34により流量L1を制御してよい。混合制御部75は、水質Q2と流量L2とに基づいて、流量L1を制御してよい。
図2は、本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の一例を示す図である。図2においては、図1に示される排ガス処理装置100における貯留部73の詳細が示されている。図2においては、図1における排出管20、排出管21、循環管22、導入管23、導入管24および導出管25が太い実線で示されている。図2においては、図1におけるバルブ72-1~バルブ72-3が1つのバルブ72としてまとめて示されている。図2においては、図1に示される導入ポンプ60および循環ポンプ61の図示が省略されている。本例の排ガス処理装置100は、流量センサ69、流量測定部71、混合割合演算部92および複数の水質センサ99を備える点で図1に示される排ガス処理装置100と異なる。
排ガス処理装置100は、貯水部80、分離部81、第1貯留部82および第2貯留部83を備えてよい。図1に示される貯留部73は、貯水部80、分離部81、第1貯留部82および第2貯留部83を含んでよい。本例において、貯水部80には第1の排液46-1が貯水される。貯水部80は、循環管22に設けられてよい。なお、本例において、補給部76は、貯水部80に接続される。補給部76は、液体40を貯水部80に補給してよい。
本例において、分離部81には、粒子状物質35およびPAH37を含む第1の排液46-1が導入される。分離部81は、当該第1の排液46-1に含まれる水分と、粒子状物質35とを分離する。本例において、分離部81には貯水部80に貯水された第1の排液46-1が導入される。貯水部80は、循環管22から貯水部80に導入された第1の排液46-1の少なくとも一部を、分離部81に導入してよい。
分離部81には、粒子状物質35を凝集させる凝集剤79が導入されてよい。凝集剤79は、塩化鉄(FeCl)、硫化鉄(FeS)、硫酸カルシウム(CaSO)、硫酸アルミニウム(Al(SO・16HO)、ポリ塩化アルミニウム(所謂PAC)、カチオン系、ノニオン系およびアニオン系等の高分子凝集剤の少なくとも一つであってよい。
本例において、分離部81により分離された排液46の少なくとも一部は、第1貯留部82に導入される。第1貯留部82は、粒子状物質35の少なくとも一部が除去された第1の排液46-1を貯留する。本例において、分離部81により分離された粒子状物質35の少なくとも一部は、第2貯留部83に導入される。第2貯留部83は、第1の排液46-1の少なくとも一部が除去された粒子状物質35を貯留する。
第1貯留部82に貯留される第1の排液46-1の粒子状物質35の濃度Dc1は、第2貯留部83に貯留される第1の排液46-1の粒子状物質35の濃度Dc1よりも小さい。第1貯留部82は、粒子状物質35を含む排液46が貯留されるストレージタンクであってよい。第1貯留部82に貯留される第1の排液46-1は、上述した所謂ブリードオフ水であってよい。第2貯留部83は、排液46を含む粒子状物質35が貯留されるスラッジタンクであってよい。
本例において、水質センサ99-1は排出管20に設けられている。水質センサ99-1は、開様式の場合、第2の排液46-2の水質Q2を検知する。水質測定部98は、第1の排液46-1の水質Q1をさらに測定してよい。本例において、水質測定部98は、第1貯留部82から導出された第1の排液46-1の水質Q1を測定する。本例においては、水質測定部98は、水質センサ99-2により水質Q1を測定する。
混合制御部75は、水質測定部98により測定された水質Q1と水質Q2とに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。これにより、混合排液47の水質Q3は、規制値Rを満たしやすくなる。
流量測定部71は、第2の排液46-2の流量L2を測定する。本例においては、流量測定部71は、流量センサ69により流量L2を測定する。本例において、流量センサ69は排出管21に設けられている。混合割合演算部92は、第1の排液46-1と第2の排液46-2との混合割合Mrを演算する。
混合割合演算部92は、第2の排液46-2の流量L2と、第1の排液46-1の水質Q1および第2の排液46-2の水質Q2と、混合排液47の水質の予め定められた規制値Rとに基づいて、混合割合Mrを演算してよい。混合割合Mrとは、上述したとおり、流量L2に対する流量L1の比(L1/L2)であってよい。
混合割合演算部92は、下記式(1)により、混合割合Mrを演算してよい。
Figure 2022181959000002
混合制御部75は、混合割合Mrを、混合割合演算部92により演算された混合割合Mrに制御してよい。流量L2が一定である場合、混合割合演算部92は、式(1)により流量L1を演算してよい。流量L1が一定である場合、混合割合演算部92は、式(1)により流量L2を演算してよい。
図3は、本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。本例の排ガス処理装置100は、出力測定部52、時間取得部91、流量センサ69-2、水質センサ99-3および水質演算部90をさらに備える点で、図2に示される排ガス処理装置100と異なる。
本例において、流量センサ69-2は、循環管22に設けられている。なお、流量センサ69-1は、図2に示される流量センサ69である。
出力測定部52は、動力装置50の出力を測定する。当該出力を、出力Pとする。流量測定部71は、閉様式の場合における第1の排液46-1の流量を測定してよい。当該流量を、流量L1'とする。本例においては、流量測定部71は、流量センサ69-2により流量L1'を測定する。
時間取得部91は、切替制御部74により、排液46が反応塔10へ供給されるように制御されてからの時間を取得する。当該時間を、時間T1とする。排液46が反応塔10へ供給されるように制御されてからの時間T1とは、開様式から閉様式に変更されてからの時間を指す。本例においては、切替制御部74が切替部31および切替部33を閉様式に制御している状態から、開様式に制御し始めてからの時間を指す。
水質演算部90は、出力P、流量L1'および時間T1に基づいて、第1の排液46-1の水質Q1を演算する。排ガス30に含まれるPAH37および粒子状物質35の量は、出力Pに依存しやすい。第1の排液46-1に含まれるPAH37および粒子状物質35の量は、時間T1に依存しやすい。このため、水質演算部90は、出力P、流量L1'および時間T1に基づいて、水質Q1を演算できる。水質演算部90は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)である。水質演算部90は、出力P、流量L1'および時間T1に基づいて、水質Q1の最低値を演算してよい。
混合制御部75は、貯留部73に貯留された第1の排液46-1の水質Q1の最低値と、第2の排液46-2の水質Q2とに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。本例においては、混合制御部75は、第1貯留部82に貯留された水質Q1の最低値と、水質Q2とに基づいて、混合割合Mrを制御する。閉様式の場合、水質Q1は、時間の経過に伴い低下しやすい。水質Q1は、水質演算部90により演算されてよく、予め定められた値であってもよい。当該予め定められた値は、閉様式が継続された場合において想定される、最も低い水質Q1であってよい。当該予め定められた値は、例えば1000NTU(Nephlometric Turbidity Units)または1000FNU(Formazin Nephlometric Units)である。混合制御部75は、閉様式の後、開様式に変更された場合において、第1貯留部82に貯留された第1の排液46-1の水質Q1と、水質Q2とに基づいて、開様式における混合割合Mrを制御してよい。
本例においては、混合制御部75は、第1貯留部82に貯留された水質Q1の最低値と水質Q2とに基づいて、混合割合Mrを制御する。このため、混合排液47の水質Q3は、規制値Rを満たしやすくなる。
水質演算部90は、出力Pの最大値に基づいて、水質Q1の最低値を演算してよい。動力装置50の出力Pが大きいほど、排ガス30に含まれるPAH37および粒子状物質35の量は、多くなりやすい。このため、水質演算部90は、出力Pの最大値に基づいて、水質Q1の最低値を演算できる。
水質演算部90は、出力Pの最大値と、動力装置50により消費される燃料36の炭素濃度、灰分濃度および硫黄濃度の少なくとも一つとに基づいて、水質Q1の最低値を演算してもよい。排ガス30に含まれるPAH37および粒子状物質35の量は、燃料36の炭素濃度、灰分濃度および硫黄濃度の少なくとも一つに依存しやすい。このため、水質演算部90は、出力Pの最大値と、燃料36の炭素濃度、灰分濃度および硫黄濃度の少なくとも一つとに基づいて、水質Q1の最低値を演算できる。燃料36は、例えばC重油である。
水質センサ99-3は、混合排液47の水質Q3を検知する。本例において、水質測定部98は、水質センサ99-3により水質Q3を測定する。水質測定部98は、第1の排液46-1と第2の排液46-2とが混合割合Mrで混合された混合排液47の水質Q3を測定する。
混合制御部75は、水質Q1の最低値と水質Q2と、混合排液47の水質Q3とに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。水質Q1の最低値と、水質Q2とに基づいて混合割合Mrが制御されている場合、水質Q3は、規制値Rを満たす蓋然性が高い。混合制御部75が、水質Q3にさらに基づいて混合割合Mrを制御する場合、混合排液47の水質Q3は、より確実に規制値Rを満たしやすくなる。
流量制御部70は、動力装置50の出力Pに基づいて、液体40の流量L2を制御してよい。混合制御部75は、流量制御部70に流量L2を制御させることにより、混合割合Mrを制御してよい。流量制御部70は、排液46が反応塔10に供給されない場合に、液体40の流量L2を、出力Pに対応する流量を超える流量に制御してよい。出力Pに対応する流量L2を流量L2fとし、流量L2fを超える流量L2を流量L2mとする。排液46が反応塔10に供給されない場合とは、開様式である場合を指す。
出力Pが大きいほど、排ガス30に含まれるPAH37および粒子状物質35の量は多くなりやすいので、出力Pが大きいほど、流量L2は大きくなりやすい。出力Pと流量L2とは、相関関係にあってよい。出力Pと流量L2との相関関係は、予め算出されていてよい。出力Pと流量L2との相関関係は、複数の出力P2の実測値と複数の流量L2との実測値から、最小2乗法により算出された相関関係であってよい。出力Pに対応する流量L2fとは、出力Pが一の出力Pである場合に、当該相関関係に基づいて算出される一の流量L2であってよい。
流量L2が流量L2fである場合において、第1貯留部82から導出される排液46-1の流量L1を、流量L1fとする。流量L2が流量L2mである場合において、第1貯留部82から導出される排液46-1の流量L1を、流量L1mとする。本例においては、開様式の場合に、液体40の流量L2を、流量L2fを超える流量L2mに制御する。このため、流量L2が流量L2mに制御され、且つ、混合割合Mrが維持される場合、流量L1mは流量L1fよりも大きくなりやすい。即ち、導出ポンプ62は、より多くの第1の排液46-1を第1貯留部82から導出させることができる。これにより、第1貯留部82に貯留される第1の排液46-1が第1貯留部82の最大容量に達することが抑制されるか、または、当該第1の排液46-1が第1貯留部82の最大容量に達する時間が長くなる。
流量制御部70は、排液46が反応塔10へ供給される場合に、液体40の流量L2を動力装置50の出力Pに対応する流量L2fに制御してよい。排液46が反応塔10に供給される場合とは、閉様式である場合を指す。閉様式である場合、導出ポンプ62は第1の排液46-1を導出しないので、流量制御部70は、液体40の流量L2を流量L2fに制御してよい。
図4は、本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。本例の排ガス処理装置100は、水質センサ99-4をさらに備える点で図3に示される排ガス処理装置100と異なる。水質センサ99-4は、液体40の水質を検知する。本例において、水質センサ99-4は導入管24に設けられている。液体40の水質を、水質Q4とする。水質測定部98は、液体40の水質Q4を測定する。本例において、水質測定部98は、水質センサ99-4により水質Q4を測定する。
混合制御部75は、水質Q4と、第2の排液46-2の水質Q2とに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。上述したとおり、液体40は、排ガス30を処理することにより排液46となる。このため、水質Q2は、水質Q4に依存しやすい。このため、水質Q4と水質Q2とに基づいて混合割合Mrが制御されることにより、水質Q3は、規制値Rを満たしやすくなる。
図5は、本発明の一つの実施形態に係る排ガス処理装置100のブロック図の他の一例を示す図である。本例において、水質測定部98は、濁度測定部96および炭化水素濃度測定部97を含む。濁度測定部96は、排液46の濁度を測定する。炭化水素濃度測定部97は、排液46の多環芳香族炭化水素(PAH)の濃度を測定する。
混合制御部75は、濁度測定部96により測定された排液46の濁度、および、炭化水素濃度測定部97により測定された排液46のPAH濃度の少なくとも一方に基づいて、混合割合Mrを制御してよい。混合制御部75は、第2の排液46-2の濁度およびPAH濃度の少なくとも一方に基づいて、混合割合Mrを制御してよい。
図6は、船舶200の航路の一例を示す図である。本例において、反応塔10は、船舶200に搭載されている。本例において、船舶200は、港Aを出港した後、港Bに停泊し、港Bを出港した後、港Cに到着する予定であるとする。
混合制御部75(図1~図5参照)は、船舶200の航行予定にさらに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。船舶200から海洋へ排出されるスクラバ排水の濁度およびPAH濃度の規制値Rは、海域に依存する場合がある。混合制御部75は、船舶200が航行する予定の海域の規制値Rに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。これにより、混合制御部75は、規制値Rに基づかずに混合割合Mrを制御する場合よりも、より適切に混合割合Mrを制御できる。
図7は、船舶200の航路の他の一例を示す図である。本例において、船舶200は、第1海域A1および第2海域A2を航行する。本例においては、船舶200は、第1海域A1を航行した後、第2海域A2を航行し、第2海域A2を航行した後、再び第1海域を航行するとする。本例においては、船舶200は、第2海域A2を航行中であるとする。図7において、船舶200の航路が矢印にて示されている。排液46-2の濁度およびPAH濃度の第1海域A1における規制値Rを第1規制値R1とし、第2海域A2における規制値Rを第2規制値R2とする。本例において、第2規制値R2は、第1規制値R1よりも緩いとする。
船舶200が第1海域A1を航行中においては、切替制御部74(図1~図5参照)は、切替部31および切替部33を閉様式に制御してよい。船舶200が第2海域A2を航行中においては、切替制御部74は、切替部31および切替部33を開様式に制御してよい。
混合制御部75(図1~図5参照)は、船舶200が第2海域A2を航行中において、船舶200が第1海域A1を航行するまでの時間にさらに基づいて、混合割合Mrを制御してよい。当該時間を、時間T2とする。船舶200が第1海域A1を航行中において、貯留部73には第1排液46-1が貯留される。船舶200が第2海域A2を航行中において、貯留部73には、第1の排液46-1が貯留されている。当該第1の排液46-1は、船舶200が第2海域A2を航行する前に、第1海域A1を航行していた間に排出された排液46である。
第1規制値R1は第2規制値R2よりも厳しいので、船舶200が第2海域A2を航行した後、再び第1海域A1を航行する前に、貯留部73(図1~図5参照)に貯留された第1の排液46-1の貯留量は、なるべく少なくなっていることが好ましい。本例においては、混合制御部75(図1~図5参照)は、船舶200が第1海域A1を航行するまでの時間T2に基づいて混合割合Mrを制御するので、混合制御部75は、時間T2の大きさに応じて、第1の排液46-1と第2の排液46-2との混合割合Mrを、最適な混合割合Mrに制御できる。混合制御部75は、時間T2が大きいほど混合割合Mrを小さくしてよく、時間T2が小さいほど混合割合Mrを大きくしてよい。
船舶200が第2海域A2を航行中において、混合制御部75が時間T2に基づいて混合割合Mrを制御し、且つ、流量制御部70(図1~図5参照)が時間T2に基づいて液体40の流量L2を制御してよい。上述したとおり、導出ポンプ62(図1~図5参照)が導出できる第1の排液46-1の流量L1は、液体40の流量L2に依存する。このため、流量制御部70が液体40の流量L2を制御し、且つ、混合制御部75が混合割合Mrを制御することにより、混合割合Mrを、より最適に制御しやすくなる。
混合制御部75は、第1の排液46-1の水質Q1と第2の排液46-2の水質Q2とに基づいて混合割合Mrを制御する場合、第2の排液46-2の流量L2を一定に制御しつつ第1の排液46-1の流量L1を制御することにより、混合割合Mrを制御してよい。水質Q1が上述した最低値である場合、第1の排液46-1の流量L1は、予め定められた最低量であってよい。当該予め定められた最低量を、最低量Lminとする。混合制御部75は、第2の排液46-2と、最低量Lminの第1の排液46-1との混合割合Mrを制御してよい。
第1の排液46-1の最低量Lminと、第2の排液46-2とが混合された混合排液を、第1混合排液Lm1とする。水質測定部98により測定された第1混合排液Lm1の水質Qを、水質Qm1とする。
船舶200が第2海域A2を航行中であり、且つ、混合制御部75により、第1の排液46-1の最低量Lminと第2の排液46-2とが混合される場合において、水質測定部98により測定された第1混合排液Lm1の水質Qm1が第2規制値R2を満たさない場合、流量制御部70は、液体40の流量L2を増加させてよい。第1の排液46-1の流量L1が最低量Lminに維持され、液体40の流量L2が増加した場合、混合割合Mr(即ち(L1/L2))は減少しやすい。即ち、第1混合排液Lm1の濁度およびPAH37の濃度は、減少しやすい。これにより、第1混合排液Lm1の水質Qm1は、第2規制値R2を満たしやすくなる。
第1の排液46-1と第2の排液46-2とが混合された混合排液であって、当該混合排液の水質Qが第2規制値R2を満たすように混合された混合排液を、第2混合排液Lm2とする。第2混合排液Lm2の水質Qを、水質Qm2とする。
排液46の濁度および排液46のPAH濃度の一方(本例においては濁度とする)および他方(本例においてはPAH濃度とする)に基づいて混合割合Mrが制御された場合における第2混合排液Lm2の水質Qm2を、それぞれ水質Qm2-1および水質Qm2-2とする。水質Qm2-1と第2規制値R2との差分を、第1差分D1とする。水質Qm2-2と第2規制値R2との差分を、第2差分D2とする。
船舶200が第2海域A2を航行中であり、且つ、第1差分D1が第2差分D2よりも小さい場合、混合制御部75は、排液46の濁度および排液46のPAH濃度の一方(本例においては濁度)に基づいて、混合割合Mrを制御してよい。第1差分D1が第2差分D2よりも小さい場合、本例においては、排液46のPAH濃度よりも濁度の方が、第2規制値R2に近い。このため第2混合排液Lm2のPAH濃度よりも濁度の方が、第2規制値R2を満たさなくなりやすい。このため、排液46の濁度および排液46のPAH濃度の一方(本例においては濁度)に基づいて、混合割合Mrが制御されることにより、第2混合排液Lm2が第2規制値を満たさなくなることが抑制されやすくなる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・反応塔、11・・・排ガス導入口、12・・・幹管、13・・・枝管、14・・・噴出部、15・・・側壁、16・・・底面、17・・・排ガス排出口、18・・・ガス処理部、19・・・液体排出口、20・・・排出管、21・・・排出管、22・・・循環管、23・・・導入管、24・・・導入管、25・・・導出管、30・・・排ガス、31・・・切替部、32・・・排ガス導入管、33・・・切替部、34・・・バルブ、35・・・粒子状物質、36・・・燃料、37・・・PAH、40・・・液体、46・・・排液、47・・・混合排液、50・・・動力装置、52・・・出力測定部、60・・・導入ポンプ、61・・・循環ポンプ、62・・・導出ポンプ、69・・・流量センサ、70・・・流量制御部、71・・・流量測定部、72・・・バルブ、73・・・貯留部、74・・・切替制御部、75・・・混合制御部、76・・・補給部、77・・・浄化剤投入部、78・・・浄化剤、79・・・凝集剤、80・・・貯水部、81・・・分離部、82・・・第1貯留部、83・・・第2貯留部、90・・・水質演算部、91・・・時間取得部、92・・・混合割合演算部、96・・・濁度測定部、97・・・炭化水素濃度測定部、98・・・水質測定部、99・・・水質センサ、100・・・排ガス処理装置、200・・・船舶

Claims (16)

  1. 動力装置により排出された排ガスと前記排ガスを処理する液体とが供給され、前記排ガスを処理した排液を排出する反応塔と、
    前記排液が前記反応塔へ供給されるか否かを切替える切替制御部と、
    前記排液を貯留する貯留部と、
    前記排液の水質を測定する水質測定部と、
    混合制御部と、
    を備え、
    前記反応塔は、前記排液が前記反応塔へ供給される場合に、前記排ガスを処理した第1の前記排液を排出し、前記排液が前記反応塔へ供給されない場合に、前記排ガスを処理した第2の前記排液を排出し、
    前記貯留部は、第1の前記排液を貯留し、
    前記混合制御部は、前記水質測定部により測定された第2の前記排液の水質に基づいて、第2の前記排液と、前記貯留部に貯留された第1の前記排液との混合割合を制御する、
    排ガス処理装置。
  2. 前記水質測定部は、第1の前記排液の水質をさらに測定し、
    前記混合制御部は、前記水質測定部により測定された第1の前記排液の水質と第2の前記排液の前記水質とに基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 第2の前記排液の流量を測定する流量測定部と、
    第1の前記排液と第2の前記排液との前記混合割合を演算する混合割合演算部と、
    をさらに備え、
    前記混合割合演算部は、第2の前記排液の前記流量と、前記水質測定部により測定された第1の前記排液の水質および第2の前記排液の水質と、第1の前記排液と第2の前記排液とが前記混合割合で混合された混合排液の予め定められた規制値とに基づいて、前記混合割合を演算する、
    請求項1または2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記混合制御部は、前記貯留部に貯留された第1の前記排液の水質の最低値と、前記水質測定部により測定された第2の前記排液の水質とに基づいて、前記混合割合を制御する、請求項3に記載の排ガス処理装置。
  5. 前記水質測定部は、前記混合排液の水質を測定し、
    前記混合制御部は、前記混合排液の水質にさらに基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項4に記載の排ガス処理装置。
  6. 前記排ガスを排出する動力装置の出力を測定する出力測定部と、
    前記切替制御部により、前記排液が前記反応塔へ供給されるように制御されてからの時間を取得する時間取得部と、
    前記出力測定部により測定された前記動力装置の出力と、前記流量測定部により測定された第1の前記排液の前記流量とに基づいて、第1の前記排液の水質を演算する水質演算部と、
    をさらに備え、
    前記流量測定部は、第1の前記排液の流量をさらに測定し、
    前記水質演算部は、前記動力装置の出力と、第1の前記排液の前記流量と、前記時間とに基づいて、第1の前記排液の水質の最低値を演算する、
    請求項4または5に記載の排ガス処理装置。
  7. 前記水質演算部は、前記動力装置により消費される燃料の炭素濃度、灰分濃度および硫黄濃度の少なくとも一つにさらに基づいて、第1の前記排液の水質の最低値を演算する、請求項6に記載の排ガス処理装置。
  8. 前記排ガスを排出する動力装置の出力に基づいて、前記液体の流量を制御する流量制御部をさらに備え、
    前記流量制御部は、前記排液が前記反応塔へ供給されない場合に、前記液体の流量を前記動力装置の出力に対応する流量を超える流量に制御する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の排ガス処理装置。
  9. 前記流量制御部は、前記排液が前記反応塔へ供給される場合に、前記液体の流量を前記動力装置の出力に対応する流量に制御する、請求項8に記載の排ガス処理装置。
  10. 前記水質測定部は、前記液体の水質をさらに測定し、
    前記混合制御部は、前記水質測定部により測定された前記液体の水質と第2の前記排液の前記水質とに基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の排ガス処理装置。
  11. 前記反応塔は、船舶に搭載され、
    前記混合制御部は、前記船舶の航行予定にさらに基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の排ガス処理装置。
  12. 前記船舶は、前記反応塔から排出される前記排液の水質の規制値が第1規制値である第1海域と、前記排液の水質の規制値が前記第1規制値よりも緩い第2規制値である第2海域と、を航行し、
    前記混合制御部は、前記船舶が前記第2海域を航行中において、前記船舶が前記第1海域を航行するまでの時間にさらに基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項11に記載の排ガス処理装置。
  13. 前記液体の流量を制御する流量制御部をさらに備え、
    前記流量制御部は、前記船舶が前記第2海域を航行中において、前記船舶が前記第1海域を航行するまでの時間に基づいて、前記液体の流量を制御する、
    請求項12に記載の排ガス処理装置。
  14. 前記船舶が前記第2海域を航行中であり、且つ、前記混合制御部により、第1の前記排液の予め定められた最低量と、第2の前記排液とが混合される場合において、前記水質測定部により測定された第1混合排液の水質であって、第1の前記排液の前記最低量と第2の前記排液とが混合された第1混合排液の水質が、前記第2規制値を満たさない場合、前記流量制御部は、前記液体の流量を増加させる、請求項13に記載の排ガス処理装置。
  15. 前記水質測定部は、前記排液の濁度を測定する濁度測定部と、前記排液の多環芳香族炭化水素濃度を測定する炭化水素濃度測定部とを含み、
    前記混合制御部は、前記排液の濁度および前記排液の多環芳香族炭化水素濃度の少なくとも一方に基づいて、前記混合割合を制御する、
    請求項12から14のいずれか一項に記載の排ガス処理装置。
  16. 前記船舶が前記第2海域を航行中であり、且つ、第1の前記排液と第2の前記排液とが混合された第2混合排液の水質が前記第2規制値を満たす場合において、
    前記排液の濁度および前記排液の多環芳香族炭化水素濃度の一方に基づいて前記混合割合が制御された場合における前記第2混合排液の水質と、前記第2規制値との第1差分が、前記排液の濁度および前記排液の多環芳香族炭化水素濃度の他方に基づいて前記混合割合が制御された場合における前記第2混合排液の水質と、前記第2規制値との第2差分よりも小さい場合、前記混合制御部は、前記排液の濁度および前記排液の多環芳香族炭化水素濃度の一方に基づいて前記混合割合を制御する、
    請求項15に記載の排ガス処理装置。
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