JP2022179249A - 毛髪洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、染毛処理された毛髪に対して洗浄時に退色抑制効果がある毛髪洗浄剤を提供。【解決手段】成分A:グリシン亜鉛、成分B:タンニン酸および成分C:両性界面活性剤を含有する毛髪洗浄剤。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤に関する。
毛髪を染色することで髪を明るくしたり、若々しく見せたりすることができる。毛髪を染色する処理剤としては、酸化染料とアルカリ剤を配合した第一剤と、過酸化水素水を配合した第二剤とからなる酸化染毛剤が汎用されている。しかしながら、これら酸化染毛剤は、優れた染毛効果を発揮する反面、毛髪へのダメージが大きく、頭皮に対して刺激が生じ易いといった欠点がある。
そこで近年では、毛髪へのダメージが小さく、かつ、頭皮刺激も生じない染毛料として、酸性染料、塩基性染料、HC染料、ニトロ染料等の直接染料を配合したヘアカラートリートメント、ヘアマニキュア等が注目を浴びている。しかしながら、これら染毛料は、酸化染毛剤に比べて、日々のシャンプー等により、酸性染料、塩基性染料、HC染料、ニトロ染料等の直接染料が毛髪から抜け落ち、退色が顕著に促進するといった問題があった。
このような状況を鑑みて、染料の退色を抑える試みがなされている。具体的には、ポリフェノール類を含有する退色抑制用の頭髪化粧料が提案されている(特許文献1)。しかし、上記ポリフェノール類を配合した頭髪化粧料は、毛髪洗浄後の処理剤であって、毛髪洗浄行為による退色防止を主な目的とするものではない。
一方で、アミノ酸類の亜鉛塩および/又は亜鉛錯体を配合した毛髪洗浄剤も提案されている(特許文献2)。しかし、これら成分を配合した毛髪洗浄剤であっても、毛髪洗浄行為による退色を十分に抑えるには至っておらず、満足できるものではなかった。
特開平8-291027号公報 特開2019-043886号公報
したがって、本発明は、染毛処理された毛髪に対して洗浄時に退色抑制効果を発揮する毛髪洗浄剤を提供することにある。本発明者は、鋭意検討を行った結果、グリシン亜鉛と、特定のポリフェノールであるタンニン酸とを毛髪洗浄剤中で併用することで、洗浄時において格段に優れた退色抑制効果を発揮することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下に示す通りである。
本発明は、
[1]下記成分A、下記成分Bおよび下記成分Cを含有することを特徴とする毛髪洗浄剤を提供する。
成分A:グリシン亜鉛
成分B:タンニン酸
成分C:両性界面活性剤
[2]上記成分Aに対する前記成分Bの質量比(成分B/成分A)が、1/20~5/1の範囲を満たすことが好ましい。
[3]本発明の毛髪洗浄剤は、実質的にラウレス硫酸ナトリウムおよび/又はラウリル硫酸ナトリウムを含有しないことが好ましい。
[4]本発明の毛髪洗浄剤は、染毛料によって染色処理が施された毛髪に用いられることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤は、成分A:グリシン亜鉛と、成分B:タンニン酸とを併用し、かつ、成分C:両性界面活性剤と組み合わせることで、毛髪洗浄時における退色抑制効果を高めることができるという優れた効果を発揮する。すなわち、本発明の毛髪洗浄剤は、染毛料によって染色処理が施された毛髪に対して、格別顕著な退色抑制効果を発揮するものである。
また、本発明の毛髪洗浄剤は、成分A:グリシン亜鉛と、成分B:タンニン酸とを併用したとしても、析出等がなく、優れた製剤安定性を有するという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の毛髪洗浄剤は、グリシン亜鉛、タンニン酸および両性界面活性剤を含有する。なお、本明細書において、グリシン亜鉛を「成分A」、タンニン酸を「成分B」、両性界面活性剤を「成分C」と夫々称する。
本発明の毛髪洗浄剤は、上記成分A、上記成分Bおよび上記成分Cを少なくとも含むことを特徴とする。
以下に、本発明の必須成分である上記成分A、上記成分Bおよび上記成分Cについて詳細に説明する。
[成分A]
上記成分Aは、グリシン亜鉛であり、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第3巻,2014年,p.3882):ZINC GLYCINATEで表記される化合物である。本発明においては、上記成分Aを用いることにより、毛髪洗浄時における優れた退色抑制効果を発揮させることができる。
本発明において上記成分Aは、市販品を用いることもできる。上記成分Aの市販品は、単独原料であっても、他成分との混合原料であっても、所望の効果が発揮されるのであれば特に限定されない。具体的な市販品としては、例えば、商品名「NIKKOL グリシン亜鉛コンプレックス」(日本サーファクタント工業株式会社製)等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤中の上記成分Aの含有量は、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、通常、退色抑制効果を発揮させる観点から、剤100質量%中、0.05質量%~4.0質量%であることが好ましく、0.1質量%~2.0質量%であることがより好ましい。なお、上記成分Aの含有量は、純分に換算した量である。
なお、上記成分Aは、後述する成分Bと併用することで、成分Aを単独で用いた時と比較して、毛髪洗浄時における退色抑制効果を高めるという効果を発揮させることが可能となる。
[成分B]
上記成分Bは、タンニン酸あり、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第3巻,2014年,p.3523):TANNIC ACIDで表記される化合物である。本発明においては、上記成分Bを用い、上記成分Aと併用することにより、毛髪洗浄時における格段に優れた退色抑制効果を発揮させることができる。
本発明において上記成分Bは、市販品を用いることもできる。上記成分Bの市販品は、単独原料であっても、他成分との混合原料であっても、所望の効果が発揮されるのであれば特に限定されない。具体的な市販品としては、例えば、商品名「タンニン酸」(富士化学工業株式会社製)等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤中の上記成分Bの含有量は、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、通常、退色抑制効果を発揮させる観点から、剤100質量%中、0.1質量%~2.0質量%であることが好ましく、0.2質量%~1.0質量%であることがより好ましい。なお、上記成分Bの含有量は、純分に換算した量である。
本発明の毛髪洗浄剤中の上記成分Aの含有量に対する上記成分Bの含有量の比(成分B/成分A)は、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、毛髪洗浄時における格段に優れた退色抑制効果を発揮させる観点から、1/20~5/1の範囲を満たすことが好ましく、1/10~2/1範囲を満たすことがより好ましい。
上記した如く、上記成分Aと上記成分Bとを併用することで、従来の試みでは満足することができなかった染料の退色抑制に優れた効果を発揮させることが可能となった。特に、後述する成分Cと組み合わせて毛髪洗浄剤として用いることで、毛髪洗浄時における染料の退色抑制に格別顕著な退色抑制効果を発揮させることができるようになる。加えて、上記成分Aと上記成分Bとを併用したとしても析出等が生じ、製剤の安定性に悪影響を及ぼすことがないという優れた効果を発揮させることもできる。
[成分C]
上記成分Cは、両性界面活性剤である。本発明においては、上記成分Cを用いることで、上記成分Aおよび上記成分Bの併用による染料の退色抑制効果に悪影響を及ぼさずに毛髪の洗浄効果を発揮させることが可能となる。
上記成分Cとしては、例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。これらの成分Cは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。
本発明においては、退色抑制効果に悪影響を及ぼさずに優れた洗浄効果を発揮させる観点から、上記成分Cの中でも、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤を用いることが最も好ましい。
上記アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ウンデシレナミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、シア脂アミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、メドウフォームアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、馬油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン、ジヒドロキシエチルステアリルベタイン等が挙げられる。これらアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。
上記アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の中でも、本発明の特有の効果である、毛髪洗浄時における染料の退色抑制効果を最大限に発揮させる観点から、ラウラミドプロピルベタインを用いることが最も好ましい。
本発明において上記成分Cは、市販品を用いることもできる。上記成分Cの市販品は、単独原料であっても、他成分との混合原料であっても、所望の効果が発揮されるのであれば特に限定されない。ラウラミドプロピルベタインの市販品としては、例えば、商品名「アンホレックス LB-2」(ミヨシ油脂株式会社製)等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤中の上記成分Cの含有量は、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、通常、毛髪洗浄時における退色抑制効果に悪影響を及ぼさずに洗浄効果を付与する観点から、剤100質量%中、4質量%~20質量%であることが好ましく、8質量%~16質量%であることがより好ましい。なお、上記成分Cの含有量は、純分に換算した量である。
[その他成分]
本発明の毛髪洗浄剤には、上記した成分の他に、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の界面活性剤;シリコーン、油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類等の油剤;保湿剤、香料、pH調整剤、増粘剤、皮膜形成剤、キレート剤、アルコール、アルカリ剤、ビタミン剤、抗炎症剤、発毛促進剤、収れん剤、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤、着色料、植物抽出エキス、植物発酵エキス、精製水等目的に応じて適宜配合することができる。
本発明の毛髪洗浄剤のpHは、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、製剤の安定性を維持し続ける観点、並びに十分に退色抑制効果を発揮させる観点から、3.0~7.0の範囲を満たすことが好ましく、4.0~6.0の範囲を満たすことがより好ましい。pHが3.0未満の場合、染料が毛髪から溶出し易くなり、退色し易くなくなるために好ましくない。退色のし易さは塩基性染料を用いて染毛した毛髪においてより顕著に認められる。一方、pHが7.0を超えると上記成分Bであるタンニン酸が析出し易くなるために好ましくない。
本発明において上記pH領域に調整することができるのであれは、pH調整剤を用いても、用いなくとも構わないが、pH調整剤により調整する場合には、例えば、リン酸、クエン酸、乳酸、およびこれらの塩を用いることができる。
なお、本発明の毛髪洗浄剤においては、洗浄力が強い界面活性剤として汎用されている特定のアニオン界面活性剤を用いると、毛髪洗浄時に毛髪から酸性染料、塩基性染料、HC染料、ニトロ染料等の直接染料が抜け落ち易くなる。したがって、毛髪洗浄時における退色抑制効果を十分に発揮させるには、洗浄力が強いアニオン界面活性剤を実質的に含有しないことが好ましい。具体的には、ラウレス硫酸ナトリウムおよび/又はラウリル硫酸ナトリウムを含有しないことが好ましい。本発明における「実質的に含有しない」とは、別途、ラウレス硫酸ナトリウムおよび/又はラウリル硫酸ナトリウムを含有させることをしないという意味であり、各配合成分に含まれる少量のラウレス硫酸ナトリウムおよび/又はラウリル硫酸ナトリウムまで除外するものではない。
また、本発明の毛髪洗浄剤は、製剤を安定に維持し続け、毛髪洗浄時における退色抑制効果を十分に発揮させる観点から、実質的にカチオン界面活性剤を含有しないことが好ましい。本発明における「実質的にカチオン界面活性剤を含有しない」とは、別途、カチオン界面活性剤を含有させることをしないという意味であり、各配合成分に含まれる少量のカチオン界面活性剤まで除外するものではない。
本発明の毛髪洗浄剤の性状は、所望の効果を発揮できるのであれば特に限定されないが、例えば、液状、ジェル状、クリーム状、ミスト状、ワックス状、泡状とすることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤の製造方法は、特に限定されないが、例えば、公知の方法により製造することができる。具体的には、例えば、上記成分を混合し、例えば、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知の混合装置を用いて混合する方法、若しくはホモミキサーなどを用いて乳化させる方法などが挙げられるが、本発明はこれら製造方法にのみ限定されるものではない。
本発明の毛髪洗浄剤の用途は、毛髪洗浄時における染料の退色を抑制する効果を発揮することから、染毛料によって染色処理が施された毛髪に用いることが好ましい。より具体的には、毛髪洗浄時に毛髪から抜け落ちやすい染料である、酸性染料、塩基性染料、HC染料およびニトロ染料から選ばれる少なくとも1種の直接染料を含み、酸化染料を含まない染毛料によって染色処理が施された毛髪に用いることがより好ましい。
酸性染料、塩基性染料、HC染料およびニトロ染料から選ばれる少なくとも1種の直接染料を含み、酸化染料を含まない染毛料としては、例えば、ヘアカラートリートメント、ヘアマニキュアなどが挙げられるが、これら染毛料に限定されるものではない。
本発明の毛髪洗浄剤は、化粧料、医薬部外品、指定医薬部外品、医薬品、雑貨などに幅広く用いられる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り「質量%」を表す。
[試験用毛束の調製]
下記組成からなる染毛料(1)または染毛料(2)を常法に準じて調製し、下記染色処理方法により、試験用毛束(1)および試験用毛束(2)を作成した。
<染毛料(1):ヘアカラートリートメント> (質量%)
セタノール 5.0
パルミチン酸エチルヘキシル 1.0
ステアルトリモニウムブロミド 0.6
ステアラミドプロピルジメチルアミン 0.5
BG 3.0
イソプロパノール 0.2
塩基性青99 0.5
HC青2 0.3
HC黄2 0.2
4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール 0.2
炭酸水素アンモニウム 0.8
フェノキシエタノール 0.3
精製水 残 部
合計 100.0
<染毛料(2):ヘアマニキュア> (質量%)
エタノール 15.0
ベンジルアルコール 6.0
BG 3.0
クエン酸 1.3
キサンタンガム 1.0
紫401 0.3
黄4 0.3
黒401 0.2
精製水 残 部
合計 100.0
<染色処理>
11cmの人毛白髪(株式会社ビューラックス社製)1.5gに、上記染毛料(1):ヘアカラートリートメント、又は染毛料(2):ヘアマニキュアを2.0g塗布し、25℃で10分間放置後、水道水で水洗いし、風乾した。このように染色処理を施した毛束を試験用毛束とした。
なお、染毛料(1)で染色を施した毛束を試験用毛束(1)、染毛料(2)で染色を施した毛束を試験用毛束(2)とした。
[試料調製]
下記表1に記した組成に従い、実施例1~5および比較例1~5の毛髪洗浄剤を常法に準じて調製し、下記試験に供した。結果を表1に併記する。なお、表中の配合量は、全て純分に換算した値である。また、上記成分Aのグリシン亜鉛に起因する析出の有無をより明確に判断できるようにするために液状剤型を採用した。
<試験例1:製剤安定性の評価>
実施例および比較例の各試料を50mL容の透明ガラス容器に夫々封入し、25℃(±2℃)の恒温下に24時間保管した。その後、外観を目視観察して下記の基準にしたがって評価した。
<製剤安定性の評価基準>
○(良好):析出物は全く認められない
△(不十分):析出物が僅かに認められる
×(不良):析出物が明らかに認められる
下記試験例2(退色確認試験)は、上記試験例1(製剤安定性の評価)の結果が「×」以外の結果が得られた試料について試験を実施した。
<試験例2:退色確認試験>
(試験用毛束の洗浄処理)
試験用毛束(1)、又は試験用毛束(2)を水道水で十分に濡らし、実施例および比較例の各試料0.5gを塗布後、馴染ませるように洗浄し、水道水で水洗い後、風乾した。
上記洗浄行為を10回繰り返し行い、下記評価方法により、退色の度合いを評価した。
(評価方法:色差測定)
色彩色差計(製品名:カラーリーダーCR-13,コニカミノルタジャパン株式会社製)を用い、各試料で洗浄処理を行う前の試験用毛束の色と、洗浄処理を行った後の試験用毛束の色の色差(ΔE値)を求めた。ちなみに、色差が小さいほど、退色が小さいことを示す。
Figure 2022179249000001
表1から明らかなように、本発明の構成を充足した実施例1~5では、酸性染料、塩基性染料、HC染料およびニトロ染料から選ばれる少なくとも1種の直接染料を含み、酸化染料を含まない染毛料によって染色処理が施された毛髪に対して、複数回毛髪を洗浄したとしても退色が進んでいないことが分かる。すなわち、本発明の毛髪洗浄剤は、優れた毛髪退色抑制効果を発揮するものであることが分かる。
これに対し、グリシン亜鉛とタンニン酸を併用しない比較例1~2の毛髪洗浄剤では、退色抑制効果を十分に発揮できていないことが分かる。なお、グリシン亜鉛とポリフェノールを多く含むチャ葉エキスとの組み合わせ(比較例3)、グリシン亜鉛とポリフェノールであるルチンとの組み合わせ(比較例4)、並びにグリシン亜鉛と天然染料であるログウッドエキスとの組み合わせ(比較例5)では、いずれもグリシン亜鉛と組み合わせることで凝集物の析出が認められることから、本発明の特有の効果である、毛髪洗浄時における退色抑制効果を発揮できないものであることは自明である。

Claims (4)

  1. 下記成分A、下記成分Bおよび下記成分Cを含有することを特徴とする毛髪洗浄剤。
    成分A:グリシン亜鉛
    成分B:タンニン酸
    成分C:両性界面活性剤
  2. 前記成分Aに対する前記成分Bの質量比(成分B/成分A)が、1/20~5/1の範囲を満たすことを特徴とする請求項1に記載の毛髪洗浄剤。
  3. 実質的にラウレス硫酸ナトリウムおよび/又はラウリル硫酸ナトリウムを含有しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪洗浄剤。
  4. 染毛料によって染色処理が施された毛髪に用いられることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の毛髪洗浄剤。
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