JP2022171483A - 油性液体化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸ばしやすく、光沢に優れ、色移りしにくく、安定性にも優れた油性液体化粧料を提供する。【解決手段】(A)ジメチルポリシロキサンを60質量%以上、好ましくは70質量%以上、(B)N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを0.01~1質量%、好ましくは0.03~0.5質量%、(C)上記成分(A)と上記成分(B)の相溶化剤を0.5~35質量%、好ましくは1~15質量%の割合で含有する油性液体化粧料である。【選択図】なし

Description

本発明は、伸ばしやすく、光沢に優れ、色移りしにくく、安定性に優れる油性液体化粧料に関する。
リップグロス、口紅オーバーコート、液体口紅等の油性液体化粧料においては、一般に塗布時にはべたつかず軽いタッチで伸び広がりながらも、塗布後にはつや感やエモリエント感を有することが要求されている。また、皮膚や唇に塗布された化粧料が衣服やカップなどの被接触体の接触部位に転写されるという色移り(「二次付着」ともいう)を起こしにくい(すなわち、色移り抑制能を有する)ことが求められている。これらの課題を解決すべくシリコーン油を配合することが検討されており、例えば、フェニルシリコーンと特定構造の液状多分岐型エステル化合物と油性ゲル化剤を組み合わせて配合する技術(特許文献1)や、特定粘度のシリコーン油とダイマージリノール酸誘導体とデキストリン脂肪酸エステルを組み合わせて配合する技術(特許文献2)が検討されている。しかしながら、これらの技術では、べたつき感を抑えつや感を付与することはできるものの、カップなどへの耐色移り性に関してはまだ十分満足できるレベルには達していなかった。なお、本明細書においては、「色移り抑制能」と「耐色移り性」を同じ意味で用いている。
油性液体化粧料の油性基材としては、炭化水素油や植物油のほかにシリコーン油を用いることが知られており、たとえば特許文献3には、シリコーン油の一種であるジメチルポリシロキサンを主基材とする油性毛髪化粧料が開示されている。一方、N―ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドに代表されるN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドは油ゲル化剤として知られており、多くの液状油を透明にゲル化することができることから、とくに審美性が求められるスティック状油性固形化粧料の分野で、近年、広く検討が進められている。たとえば、特許文献4には、ポリシロキサンの一種であるメチルフェニルポリシロキサンを主基材とする皮膚外用剤において、N―ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドを配合することにより固形状ないしは半固形状にする方法が記載されている。この文献には、N―ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドの配合量は0.1~10%であり、配合量が0.1%未満では発明の効果を発揮しにくい旨記載されている(第4頁左下欄)。また、特許文献5には、ジブチルラウロイルグルタミド(すなわち、N―ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミド)などのゲル化剤を分岐状高級アルコールに1~30質量%配合することにより固化する方法が記載されている(段落0014~0015参照)。このように、油ゲル化剤の使用例の多くは油性基材を固形化ないしは半固形化するためのものであり、油性基材を液状のままで使用する油性液体化粧料の分野で油ゲル化剤を配合している例は少なく、とくにジメチルポリシロキサンを油性成分の主成分とする液状化粧料においてN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを配合する例は知られていない。
特開2012-149041号公報 特開2014-198705号公報 特開2019-099533号公報 特開平2-180805号公報 特開2017-009452号公報
本発明は、このような背景技術の下に完成したものであり、その目的は、伸ばしやすく、光沢に優れ、色移りしにくく、安定性にも優れる油性液体化粧料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、油性液体化粧料において、ジメチルポリシロキサン主基材とし、少量のN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを配合し、かつ、両者との溶解性に優れた油剤を配合することが油性液体化粧料の性能を改良するうえで有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、(A)ジメチルポリシロキサンの割合が60質量%以上であり、(B)N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを0.01~1質量%、(C)上記成分(A)と上記成分(B)の相溶化剤を0.5~35質量%の割合で含有する油性液体化粧料が提供される。
本発明の油性化粧料は、伸ばしやすく、光沢に優れ、色移りしにくく、かつ、安定性に優れている。
本発明において、液体化粧料の「液体」とは25℃で流動性があることを意味しており、その液体は25℃でB型回転式粘度計により測定された粘度値として5~100,000mPa・sを有することが好ましい。なかでも、粘度値は100~50,000mPa・sの範囲であることがより好ましく、1,000~20,000mPa・sのものがとくに好ましい。このような範囲であると、伸ばしやすさ等の使用感および光沢に優れた液体化粧料となる。液体化粧料であることにより、固形化粧料に比べ、伸ばしやすく、塗布面も平滑になりやすいことから光沢に優れるという利点がある。
本発明の油性液体化粧料は、主基材として(A)ジメチルポリシロキサンを含有し、かつ、粘度調整用に少量の(B)N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを含有している。
本発明に使用される(A)成分のジメチルポリシロキサンは、25℃の動粘度として200~20,000mm/sを有するものであることが好ましい。より好ましくは500~10,000mm/sを有するものであり、さらに好ましくは800~8,000mm/sを有するものである。ジメチルポリシロキサンの粘度が過度に低い場合は、光沢および耐移り性が低下しがちである。また、過度に高い場合は、塗布時にべたつきが生じやすくなり、また、皮膚や唇に伸ばしにくくなる。
使用可能なジメチルポリシロキサンの市販品の具体例としては、ジメチコン(ジメチルポリシロキサン構造の末端をトリメチルシロキシ基で封鎖した直鎖状重合物)である、信越化学工業社製のKF-96シリーズや、ダウ・東レ社製のSH200シリーズを挙げることができる。これらは1種だけで用いることも、2種以上を組み合わせて適宜所定の粘度に調整して使用することもできる。
本発明の油性化粧料中の(A)成分のジメチルポリシロキサンの含有量は、主基材となる範囲であればとくに制限されないが、通常は60質量%以上であり、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。(A)成分のジメチルポリシロキサの含有量が過度に少ない場合は、耐色移り性が低下しやすくなる。なお、本発明において、「質量%」はとくに断りのない限り化粧料全体に対する割合である。
本発明に使用される(B)成分のN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドは、化粧品分野において従来から油性ゲル化剤としてよく知られたものであり、L-グルタミン酸のアミノ基の水素原子のひとつがアシル基によって置換され、2つのカルボキシル基がアルキルアミド構造に変換されたものである。アシル基は、不飽和結合を含んでいてもよいし、直鎖状だけでなく分岐状のものであってもよい。アシル基の炭素数は、通常、8~16、好ましくは8~12であり、アシル基の具体例としては、たとえば、ラウロイル基、2-エチルヘキサノイル基などが挙げられる。また、アミド構造を形成する2つのアルキル基は、通常、炭素数1~18、好ましくは2~6を有するものであり、その具体例としては、たとえば、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ヘキシル基などが挙げられる。2つのアルキル基は同一であっても異なるものであってもよい。N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドの好ましい具体例としては、たとえば、N-2-エチルヘキサノイル- L-グルタミン酸ジブチルアミド、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドなど挙げられる。N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドは1種のみで使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の油性化粧料中の(B)成分の含有量は、0.01~1質量%であり、好ましくは0.03~0.5質量%、さらに好ましくは0.05~0.1質量%である。過度に多い場合には塗布のなめらかさを欠くようになり、塗布後の光沢も低下する。また、過度に少ない場合には、粉体を配合する系において粉体の沈降が生じやすくなる。
(B)成分のN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドは市販品を使用することができ、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドの市販品例として、味の素社製のGelanization Agent GP-1、N-2-エチルヘキサノイル- L-グルタミン酸ジブチルアミドの市販品例として、味の素社製のGelanization Agent EB-21を挙げることができる。
本発明の油性化粧料中の(C)成分は(A)成分と(B)成分の相溶化剤である。本発明で用いられる(B)成分は(A)成分に対する溶解性が低いため、150℃で加熱した場合でも、(A)、(B)成分のみでは、均一な粘性を持った化粧料とすることが難しい。(C)成分は、(A)成分との等量混合物を調製したときに相分離を生ずることなしに均一な液状混合物を形成可能であり、かつ、(A)成分よりも(B)成分の溶解性が高い25℃で液体の油分である。(C)成分としては、(A)成分、(B)成分、(C)成分の質量比が94.9/0.1/5[(A)/(B)/(C)]の混合物を調製したときに常温(25℃)で均一な液状混合物を形成可能なものが好ましい。より好ましくは、(A)成分、(B)成分、(C)成分の質量比が96.9/0.1/3[(A)/(B)/(C)]の混合物を調製したときに常温(25℃)で均一な液状混合物を形成可能なものである。(C)成分を用いることにより化粧料を製造する時の(B)成分の溶解温度を低く設定することができ、適度で均一な増粘された液状混合物とすることができる。
(C)成分は上記の要件を満たすものであればとくに制限されず、その具体例としては、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、(A)成分よりも炭化水素系油剤との相溶性の高い環状シリコーンや変性シリコーン油等をあげることができる。
25℃で液状の炭化水素油の例としては、炭素数12~40の飽和または不飽和の、直鎖状または分岐状の炭化水素を挙げることができ、より具体的には、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソパラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、流動パラフィン、α - オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等を挙げることができる。
25℃で液状の高級脂肪酸の例としては、炭素数12~36の飽和または不飽和の、直鎖状または分岐状の脂肪酸を挙げることができ、より具体的には、イソステアリン酸、ヘキシルデカン酸、オレイン酸、リノール酸等を挙げることができる。
25℃で液状の高級アルコールの例としては、炭素数12~36の飽和または不飽和の、直鎖状または分岐状の高級アルコールを挙げることができ、より具体的には、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等を挙げることができる。
25℃で液状のエステル油の例としては、炭素数3~24の脂肪酸と炭素数3~24のアルコールから構成されるエステル、炭素数8~24の脂肪酸と多価アルコールから構成されるエステル、炭酸と炭素数8~24のアルコールから構成されるエステル等を挙げることができる。具体例としては、炭素数3~24の脂肪酸と炭素数3~24のアルコールから構成されるエステルとして、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ネオペンタン酸イソデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソデシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸2-オクチルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、エルカ酸2-オクチルドデシル、ホホバ油;炭素数8~24の脂肪酸と多価アルコールから構成されるエステルとして、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリイソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油;炭酸と炭素数8~24のアルコールから構成されるエステルとして炭酸ジカプリリル;等を挙げることができる。
(A)成分以外のシリコーン油の例としては、環状シリコーン、フェニル変性シリコーン、メチルトリメチコン、カプリリルトリメチコン等を挙げることができる。
これらの中でも、(B)成分のN―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを均一に溶解すること、および(A)成分との相溶性の良さの点から、25℃で液状のエステル油およびフェニル変性シリコーンが好ましく用いられる。とくに、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、トリエチルヘキサノイン、パルミチン酸2-エチルヘキシルなどの分岐状高級脂肪酸または分岐状高級アルコールに由来する分岐鎖を有するエステル油、およびメチルフェニルポリシロキサンが好ましく用いられる。
(C)相溶化剤の含有量は0.5質量%~35質量%であり、好ましくは1質量%~15質量%、より好ましくは3質量%~10質量%である。相溶化剤の含有量が過度に少ない場合は、(B)成分の溶解が困難となり、製剤の均一性が低下する。逆に、過度に多い場合は、耐色移り性が低下する。
本発明の油性液体化粧料は、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、粉体、染料、固形油、(B)成分以外の油性ゲル化剤、油溶性樹脂、多価アルコール類、低級アルコール、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、香料、酸化防止剤、防腐剤、消泡剤、各種エキス等の添加剤を本発明の効果を本質的に損なわない範囲で含有することができる。
本発明の油性液体化粧料は、常法にしたがって調製することができる。たとえば、全原料を混合して加熱し均一な溶融物とした後、溶融状態のまま各種容器に流し込み、冷却または放冷し、油性液体化粧料とすることができる。
本発明の油性液体化粧料の用途としては、口紅、リップグロス、口紅オーバーコート、口紅下地、リップエッセンス等に用いることができる。なかでも、光沢に優れ、色移りしにくく、色持ちが良く、光沢の持続性に優れる化粧膜を得られることから、口紅、リップグロス口紅オーバーコートに好適に用いられる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、以下の記載における処方中の配合量は、特に断りのない限り全量に対する質量%である。
また、以下の実施例および比較例における油性液体化粧料の評価方法は、以下のとおりである。
評価項目ア.伸ばしやすさ
評価項目イ.光沢
評価項目ウ.耐色移り性(1)
評価項目エ.耐色移り性(2)
評価項目オ.製剤の均一性
評価項目カ.安定性
評価項目ア~ウのそれぞれについて、専門パネル10名による使用テストを行った。テストは試料をパネラーの唇に塗布することで行い、その評価は下記採点基準(スコア)に基づく5段階官能評価で行い、パネラーのスコア平均値により下記評価基準で判定した。
(スコア)
5点: 非常に優れている。
4点: 優れている。
3点: 普通。
2点: 劣る。
1点: 非常に劣る。
(評価基準)
S: スコア平均値4.0点以上
A: スコア平均値3.5点以上4.0点未満
B: スコア平均値2.5点以上3.5点未満
C: スコア平均値2.5点未満
(評価項目エ.耐色移り性(2))
口紅オーバーコートについては、評価項目エ.として記載の耐色移り性(2)の評価を行った。具体的には、人工皮膚(商品名:バイオスキンプレート、ビューラックス社製)に口紅を塗布後、評価用油性液体化粧料を約2mg/cmの割合で塗布した後、ティッシュペーパーを載せ軽く抑えた際に、ティッシュペーパーへの口紅の色移り具合を確認した。評価基準は下記のとおりである。
(評価基準)
S:3回目でも明らかな色移りが確認されない。
A:2回目でわずかに色移りが確認され、3回目では明らかな色移りが確認される。
B:1回目ではわずかに色移りが確認され、2回目では明らかな色移りが確認される。
C:1回目で明らかな色移りが確認される。
(評価項目オ.製剤の均一性)
できあがった製剤を人工皮膚(商品名:バイオスキンプレート、ビューラックス社製)上にスパチュラで軽く伸ばし、製剤全体が均一な粘性液体である場合にはS、ゲル状部分と液体部分が混在する場合にはCと判定した。
(評価項目カ.安定性)リップグロス試料については、評価項目カ.の安定性を評価した。ガラス瓶に入れた試料を60℃の恒温槽に保存し、1週間経過した時点での色材およびパール剤の沈降具合を確認した。沈降が認められない場合はS、わずかに沈降が確認される場合はA、はっきりと沈降が確認される場合はB、完全に沈降する場合はCと判定した。
実施例1~5及び比較例1~4
(口紅オーバーコート)
表1に示す処方の口紅オーバーコートを下記の製造手順に従って調製し、流動性、製剤の均一性、塗布の滑らかさ、耐色移り性(1)について上記の方法により評価した。評価結果は表1に示すとおりである。
(製造手順)
(1)表1に示す成分1~14を約135℃に加熱し、均一に混合する。
(2)溶融状態のまま、キャップにアプリケーターが装着されたリップグロス容器に充填した後、放冷して口紅オーバーコートとする。
Figure 2022171483000001
表1の結果から、本発明の口紅オーバーコート(実施例1~5)は、伸ばしやすさ、光沢、耐色移り性、製剤の均一性に優れるものであった。これに対し、従来技術の油性液体化粧料(例えば、特許文献2)において汎用されているポリブテンに置き換えた比較例1の口紅オーバーコートは、耐色移り性が大きく劣るものであった。また、(A)成分の代わりにフェニル変性シリコーンを多く含む比較例2、4においては、製剤の均一性が損なわれるだけでなく、耐色移り性も劣るものとなった。(A)成分の配合量が60質量%未満である比較例3については、耐色移り性が大きく劣るものであった。
実施例6,7および比較例5~9
(リップグロス)
表2に示す処方のリップグロスを前記の製造手順に従って調製し、伸ばしやすさ、光沢、耐色移り性(1)、製剤の均一性、安定性について上記の方法により評価を行った。評価結果は表2に示すとおりである。
Figure 2022171483000002
表2の結果から、本発明のリップグロス(実施例6および7)は、伸ばしやすさ、光沢、耐色移り性、製剤の均一性、安定性に優れるものであったのに対し、(B)成分を含まない比較例5のリップグロスは安定性が劣る結果となり、また(C)成分を含まない比較例6のリップグロスは、(B)成分が完全に溶解せず、製剤の均一性が劣る結果となった。また、(B)成分以外の油性ゲル化剤を配合した比較例7~9のリップグロスは、伸ばしやすさが著しく劣る結果となった。
実施例8
(液状口紅)
表3に示す処方の口紅を下記の製造手順に従って調製し、伸ばしやすさ、光沢、耐色移り性(1)、製剤の均一性、安定性について上記の方法により評価を行った。評価結果は表3に示すとおりである。
(製造手順)
(1)表3に示す成分1~9を約130℃に加熱し、均一に混合する。
(2)室温に冷却後、キャップにアプリケーターが装着されたリップグロス用容器に充填し、液状口紅を得た。
Figure 2022171483000003
表3の結果から、実施例8の液状口紅は、伸ばしやすさ、光沢、耐色移り性、製剤の均一性および安定性に優れるものであることが分かった。
本発明によれば、伸ばしやすく、光沢に優れ、色移りしにくく、かつ、安定性に優れた油性液体化粧料が提供される。

Claims (7)

  1. (A)ジメチルポリシロキサンを主基材とする油性液体化粧料であって、該(A)成分の割合が60質量%以上であり、(B)N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドを0.01~1質量%、(C)上記成分(A)と上記成分(B)の相溶化剤を0.5~35質量%の割合で含有することを特徴とする油性液体化粧料。
  2. N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドのアシル基が、炭素数8~12を有する請求項1記載の油性液体化粧料。
  3. N―アシル-L-グルタミン酸ジアルキルアミドのアルキル基が、炭素数2~8を有する請求項1または2に記載の油性液体化粧料。
  4. 相溶化剤が、25℃で液状のエステル油、または、25℃で液状のフェニル変性シリコーンである請求項1~3のいずれかに記載の油性液体化粧料。
  5. ジメチルポリシロキサンの粘度が、200~20,000m/sである請求項1~4のいずれかに記載の油性液体化粧料。
  6. 粘度が200~20,000m/sである請求項1~5のいずれかに記載の油性液体化粧料。
  7. 上記(B)成分の含有量が、0.5質量%以下である請求項1~6のいずれかに記載の油性液体化粧料。
     

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