JP2022165745A - Dc/dcコンバータおよびその制御回路、ならびに電子機器 - Google Patents

Dc/dcコンバータおよびその制御回路、ならびに電子機器 Download PDF

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Kazuki Tokuoka
健一 岡島
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Abstract

【課題】DC/DCコンバータの制御回路の消費電流を削減する。【解決手段】パルス変調器210は、DC/DCコンバータ100の出力が目標状態に近づくようにパルス変調される制御パルス信号HG,LGを生成する。ドライバ回路240は、制御パルス信号HG,LGに応じてハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLを駆動する。内部レギュレータ230は、パルス変調器210およびドライバ回路240に電源電圧VREGを供給する。内部レギュレータ230は、制御回路200の動作状態に応じてその動作電流が切りかえ可能に構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、DC/DCコンバータ(スイッチングレギュレータ)に関する。
スマートホンや、タブレットコンピュータなどの民生機器、車載機器、OA機器、産業機器をはじめとするさまざまな電子機器には、電池電圧や外部電源電圧よりも低い、または高い電源電圧を必要とする回路部品が搭載される。このような回路部品に適切な電源電圧を供給するために、降圧DC/DCコンバータ(Buckコンバータ)や昇圧DC/DCコンバータが利用される。
特開2014-117042号公報 特開2019-037116号公報
電気機器の消費電力を削減するために、DC/DCコンバータの効率を改善することが求められており、そのためには、DC/DCコンバータの制御回路の消費電流を削減することが必要である。
本開示はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、消費電流を削減したDC/DCコンバータの制御回路の提供にある。
本開示のある態様は、DC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、DC/DCコンバータの出力が目標状態に近づくようにパルス変調される制御パルス信号を生成するパルス変調器と、制御パルス信号に応じてスイッチングトランジスタを駆動するドライバ回路と、パルス変調器およびドライバ回路に電源電圧を供給する内部レギュレータと、を備える。内部レギュレータは、制御回路の動作状態に応じてその動作電流が切りかえ可能に構成されている。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本開示のある態様によれば、DC/DCコンバータの消費電流を削減できる。
図1は、実施形態に係るDC/DCコンバータのブロック図である。 図2は、図1のDC/DCコンバータの動作を説明する図である。 図3は、比較技術に係るDC/DCコンバータの動作波形図である。 図4は、一実施例に係る制御回路のブロック図である。 図5は、図4のDC/DCコンバータの軽負荷時の動作波形図である。 図6は、制御回路のブロック図である。 図7は、一実施例に係る内部レギュレータの回路図である。 図8は、オペアンプの構成例を示す回路図である。 図9は、差動アンプの構成例を示す回路図である。 図10は、差動アンプの別の構成例を示す回路図である。 図11は、差動アンプの別の構成例を示す回路図である。 図12は、オペアンプの別の構成例を示す回路図である。 図13は、オペアンプの構成例を示す回路図である。 図14は、オペアンプの別の構成例を示す回路図である。 図15は、アダプティブな位相補償回路付きの内部レギュレータの一例を示す回路図である。 図16は、アダプティブな位相補償回路付きの内部レギュレータの別の一例を示す回路図である。 図17は、アダプティブな位相補償回路付きの内部レギュレータの別の一例を示す回路図である。 図18は、アダプティブな位相補償回路の内部レギュレータの別の一例を示す回路図である。 図19は、実施形態に係る降圧DC/DCコンバータを備える電子機器の一例を示す図である。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。またこの概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、実施形態の欠くべからざる構成要素を限定するものではない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
この概要は、すべての実施形態の重要な要素または重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化した形で提示することである。
一実施形態に係るDC/DCコンバータの制御回路は、DC/DCコンバータの出力が目標状態に近づくようにパルス変調される制御パルス信号を生成するパルス変調器と、制御パルス信号に応じてスイッチングトランジスタを駆動するドライバ回路と、パルス変調器およびドライバ回路に電源電圧を供給する内部レギュレータと、を備える。内部レギュレータは、制御回路の動作状態に応じてその動作電流が切りかえ可能に構成されている。
DC/DCコンバータの制御回路は、パルス変調器やドライバ回路、保護回路をはじめとする複数の回路ブロック(機能ブロック)と、複数の回路ブロックに電源電圧を供給する内部レギュレータを備えている。ここで制御回路は、負荷の状態に応じて内部ステートが変化し、いくつかの回路ブロックは、内部ステートに応じて、動作が停止したり、動作速度の低下と引き換えに動作電流が減小するように構成される。つまり、内部レギュレータの出力電流の量や、内部レギュレータに要求される応答特性は、制御回路の内部ステートに応じて動的に変化するといえる。そこで、内部レギュレータの出力電流が減少する状況、および/または、要求される応答速度が低下する状況等において、内部レギュレータの動作電流を減少させることにより、制御回路の消費電力を削減することができる。
「内部レギュレータの動作電流」とは、内部レギュレータに定常的に流れている電流と把握してもよいし、内部レギュレータの全消費電流から、内部レギュレータの出力電流を減じた電流と把握してもよい。内部レギュレータの動作電流には、オペアンプの初段の差動アンプのテイル電流、増幅段のバイアス電流などが含まれる。
一実施形態において、DC/DCコンバータのスイッチングが停止する休止期間において、内部レギュレータの動作電流が減少してもよい。DC/DCコンバータは、軽負荷状態において、スイッチング期間と休止期間を交互に繰り返す間欠モードで動作する。休止期間では、制御回路内の多くの回路ブロックが停止状態もしくは性能を落とした状態となっている。この休止期間において、内部レギュレータの動作電流を削減することで、DC/DCコンバータの性能を低下させずに、消費電力を削減できる。
一実施形態において、内部レギュレータは、内部レギュレータの出力電圧にもとづくフィードバック信号と、フィードバック信号の目標信号を受ける差動アンプと、差動アンプの出力に応じて内部レギュレータの出力電圧を出力する出力段と、を含んでもよい。
一実施形態において、差動アンプのテイル電流の量が、制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能であってもよい。
一実施形態において、出力段のバイアス電流の量が、制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能であってもよい。
一実施形態において、内部レギュレータは位相補償回路を含み、位相補償回路の回路定数が、動作電流に応じて可変に構成されてもよい。内部レギュレータの動作電流をダイナミックに変化させる場合において、すべての動作電流範囲において系の安定性を確保しうる位相補償条件を見いだすことは極めて困難である。そこで、動作電流に応じて位相補償の回路定数を切り替えることにより、位相補償が容易となる。
一実施形態において、内部レギュレータは、位相補償用キャパシタを含み、位相補償用キャパシタの容量値が、制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能であってもよい。
一実施形態において、内部レギュレータは、位相補償用抵抗を含み、位相補償用抵抗の抵抗値が、制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能であってもよい。
一実施形態において、制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
(実施形態)
以下、本開示を、好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明あるいは開示を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明あるいは開示の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施形態に係るDC/DCコンバータ100のブロック図である。DC/DCコンバータ100は、降圧型DC/DCコンバータ(Buckコンバータ)であり、入力ライン(入力端子)102に直流の入力電圧VINを受け、出力ライン(出力端子)104に接続される負荷に、入力電圧VINよりも電圧レベルが低い出力電圧VOUTを供給する。DC/DCコンバータ100は、出力電圧VOUTを目標電圧VOUT(REF)に安定化する定電圧出力型である。
DC/DCコンバータ100は、制御回路200とその周辺回路110を備える。DC/DCコンバータ100は同期整流型であり、周辺回路110は、インダクタL1、出力キャパシタC1を含む。ハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLは、スイッチングトランジスタであり、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよいし、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよいし、バイポーラトランジスタであってもよい。
ハイサイドトランジスタMH、ローサイドトランジスタMLは、制御回路200の外部に設けられるディスクリート素子であってもよく、その場合、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLは、周辺回路110を構成することになる。
制御回路200は、ひとつの半導体基板に集積化された機能IC(Integrated Circuit)であり、入力ピンVIN、スイッチングピンSW、接地ピンGND、フィードバックピンFBを備える。入力ピンVINには、入力電圧VINが供給される。スイッチングピンSWには、外付けのインダクタL1が接続され、接地ピンPGNDは接地される。ハイサイドトランジスタMHは、入力ピンVINとスイッチングピンSWの間に設けられ、ローサイドトランジスタMLは、スイッチングピンSWと接地ピンPGNDの間に設けられる。フィードバックピンFBには、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTにもとづくフィードバック信号VFBが入力される。たとえばフィードバック信号VFBは、出力電圧VOUTを抵抗R1,R2によって分圧した電圧信号である。
制御回路200は、主として、パルス変調器210、ロジック回路220、内部レギュレータ230、ドライバ回路240、検出回路250、保護回路260を備える。
パルス変調器210は、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTを示すフィードバック信号VFBが基準電圧VREFに近づくようにパルス変調される制御パルス信号HG,LGを生成する。フィードバック信号VFBが基準電圧VREFに安定化されるとき、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTは、VOUT(REF)=VREF×(R1+R2)/R2に安定化される。
パルス変調器210の構成や制御方式は特に限定されず、パルス幅変調やパルス周波数変調、パルス密度変調などが例示される。また、パルス変調器210は、エラーアンプを利用した制御方式、たとえば、電圧モードの制御を行ってもよいし、ピーク電流モードあるいは平均電流モードの制御を行ってもよい。あるいはパルス変調器210は、ヒステリシス制御(Bang-Bang制御)、ボトム検出オン時間固定制御、ピーク検出オフ時間固定制御などの、リップル制御を行ってもよい。
パルス変調器210は、エラーアンプやコンパレータなどを含むアナログ部分210Aと、ロジック部分210Bを含みうる。パルス変調器210のロジック部分210Bは、ロジック回路220に含まれる。
ロジック回路220は、制御回路200を統合的に制御するコントロールロジックである。ロジック回路220の一部分はパルス変調器210のロジック部分210Bであり、パルス変調器210のアナログ部分210Aが生成する信号にもとづいて、制御パルス信号HG,LGを生成する。ロジック部分210Bは、制御パルス信号HG,LGの生成に際して、検出回路250の出力を参照してもよい。
検出回路250としては、ハイサイドトランジスタMHやローサイドトランジスタML、あるいはインダクタL1に流れる電流の量を検出するもの、電流の極性(向き)が反転したことを検出するもの、電流がゼロとなったことを検出するものなどが例示される。どのような検出回路を実装するかは、パルス変調器210の制御方式に応じて選択される。
またロジック回路220は、保護回路260の出力に応じて、DC/DCコンバータ100の動作を停止する。保護回路260は、制御回路200や周辺回路110における異常状態を検出する。保護回路260は、低電圧ロックアウト(UVLO:Under Voltage LockOut)回路や、サーマルシャットダウン(TSD:Thermal ShutDown)回路、過電流保護(OCP:Over Current Protection)回路、過電圧保護(OVP:Over Voltage Protection)回路、短絡保護回路(SCP:Short Circuit Protection)回路などが例示される。
ドライバ回路240は、パルス変調器210が生成する制御パルス信号HG,LGにもとづいて、ハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLを駆動する。ドライバ回路240は、ハイサイドドライバ242およびローサイドドライバ244を含む。ハイサイドドライバ242は、制御パルス信号HGにもとづいてハイサイドトランジスタMHのゲート信号VHGを生成し、ローサイドドライバ244は、制御パルス信号LGにもとづいてローサイドトランジスタMLのゲート信号VLGを生成する。
内部レギュレータ230は、入力電圧VINを受け、所定の電圧レベルに安定化された定電圧(内部定電圧VREG)を生成する。パルス変調器210、ロジック回路220、ドライバ回路240、検出回路250、保護回路260など(以下、それぞれを回路ブロックと総称する)は内部レギュレータ230の負荷回路232であり、内部定電圧VREGを電源電圧として動作する。
ロジック回路220は、制御回路200の動作状態に応じて、制御回路200の内部ステートを切りかえる。複数の回路ブロックそれぞれの一部分あるいは前部は、内部ステートごとに、オン(イネーブル)、オフ(ディセーブル)が切り換え可能であり、したがって各回路ブロックの電源電流は、内部ステートに応じて変化する。
ここで、複数の回路ブロックの電源電流の合計は、内部レギュレータ230の出力電流IREGOUTであるから、内部レギュレータ230の出力電流IREGOUTは、内部ステートに応じて変化する。
内部レギュレータ230には、制御回路200の内部ステートに応じた制御信号Sctrlが入力されている。内部レギュレータ230は、その動作電流(内部電流)IREGINTが、制御信号Sctrlに応じて、言い換えると、制御回路200の内部ステートに応じて切りかえ可能に構成されている。
内部レギュレータ230の動作電流IREGINTは、内部レギュレータ230に定常的に流れている電流と把握してもよい。別の観点から見ると、動作電流IREGINTは、内部レギュレータ230の全消費電流(つまり入力電流ICC1)から、内部レギュレータの出力電流IREGOUTを減じた電流と把握してもよい。
以上がDC/DCコンバータ100の基本構成である。続いてその動作を説明する。図2は、図1のDC/DCコンバータ100の動作を説明する図である。ここでは簡単のために、制御回路200の内部ステートは、負荷回路232に流れる電流IREGOUTが相対的に大きい(Iとする)第1状態φ1と、負荷回路232に流れる電流IREGOUTが相対的に小さい(Iとする)第2状態φ2で変化するものとする。
内部レギュレータ230の動作電流IREGINTは、2つの電流量で切りかえ可能となっており、第1状態φ1では、相対的に多い動作電流Iで動作し、第2状態φ2では、相対的に少ない動作電流Iで動作する。
内部レギュレータ230の消費電流ICC1は、負荷回路232に供給される出力電流IREGOUTと、内部レギュレータ230の動作電流IREGINTの合計である。第2状態φ2では、負荷回路232に流れる電流IREGOUTを減小させるだけでなく、内部レギュレータ230の内部電流IREGINTを減少させることにより、内部レギュレータ230の消費電流ICC1を減らすことができる。
DC/DCコンバータ100の利点は比較技術との対比によって明確となる。図3は、比較技術に係るDC/DCコンバータの動作波形図である。比較技術では、内部レギュレータ230は、常に一定の動作電流Iで動作する。
比較技術では、制御回路200の内部ステートが第2状態φ2となったときに、内部レギュレータ230の消費電流ICC1は、I+Iとなる。
つまり、図2の実施形態では、比較技術に比べて、第2状態φ2における消費電流ICC1を、内部レギュレータ230の動作電流IREGINTの減少分(I-I)だけ、減らすことができる。
本開示は、図1のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本開示の範囲を狭めるためではなく、本開示や本発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図4は、一実施例に係る制御回路200のブロック図である。この構成では、ハイサイドトランジスタMHはNチャンネルであり、制御回路200はブートストラップ端子BSTを有する。ブートストラップ端子BSTとスイッチング端子SWの間には、ブートストラップ用キャパシタC2が外付けされる。またブートストラップ端子BSTには、ダイオードD2(またはスイッチ)を介して、定電圧VREGが供給される。
ハイサイドドライバ242は、ブートストラップ端子BSTの電圧VBSTをハイレベル、スイッチング端子SWの電圧VSWをローレベルとして、ハイサイドトランジスタMHのゲート信号を生成する。
基準電圧源202は、たとえばバンドギャップリファレンス回路を含み、温度や電源電圧に依存しない基準電圧VREFを生成する。
ソフトスタート回路204は、制御回路200の起動時に、0Vから時間とともに緩やかに上昇するソフトスタート信号VSSを生成する。
パルス変調器210は、フィードバック信号VFBが、ソフトスタート信号VSSと基準電圧VREFのうち低い方と一致するように、制御パルス信号HG,LGを生成する。つまり、起動直後において、VSS<VREFの間は、出力電圧VOUTはソフトスタート信号VSSのスロープにしたがって緩やかに上昇し、出力キャパシタC1に対する突入電流が防止される。その後、VSS>VREFとなると、出力電圧VOUTは基準電圧VREFに比例する目標電圧レベルVOUT(REF)に安定化される。
制御回路200は、図1の検出回路250に対応して、ゼロクロス検出回路251を備える。ゼロクロス検出回路251は、ローサイドトランジスタMLがオンの区間において、ローサイドトランジスタMLに流れる電流IMLがゼロとなったこと(ゼロクロス)を検出し、ゼロクロス検出信号ZXCMPをアサート(ハイレベル)する。ゼロクロス検出回路251の構成は特に限定されず、公知技術を用いればよい。たとえばゼロクロス検出回路251は、スイッチング端子SWの電圧VSWを所定のしきい値と比較するコンパレータを含んでもよい。
ロジック回路220は、軽負荷間欠モードをサポートする。ロジック回路220は、軽負荷間欠モードにおいて、ゼロクロス検出信号ZXCMPがアサートされるたびにローサイドトランジスタMLをターンオフする。軽負荷間欠モードの制御は、パルス周波数変調(PFM:Pulse Frequency Modulation)モードとも称される。
制御回路200は、UVLO回路261、TSD回路262、OVP回路263、SCP回路264、OCP回路265を備える。これらは図1における保護回路260に相当する。UVLO回路261は、入力電圧VINをしきい値と比較し、低電圧ロックアウト状態を検出すると、UVLO信号をアサートする。TSD回路262は、温度が所定のしきい値を越えると、TSD信号をアサートする。OVP回路263は、フィードバック信号VFBが過電圧検出用のしきい値を越えると、OVP信号をアサートする。SCP回路264は、フィードバック信号VFBがショート検出用のしきい値を下回ると、SCP信号をアサートする。OCP回路265は、インダクタL1に流れる電流が過電流しきい値を越えると、OCP信号をアサートする。ロジック回路220は、UVLO信号、TSD信号、OVP信号、SCP信号、OCP信号のいずれかがアサートされると、適切な保護処理を実行する。
パワーグッド回路206は、フィードバック信号VFBを所定のしきい値と比較し、フィードバック信号VFBが正常な電圧レベルに到達しているか否かを判定する。パワーグッド回路206は、判定結果に応じて、オープンドレインのトランジスタ207のオン、オフを切りかえて、パワーグッド端子PGDに接続される外部のマイコン等に通知する。
この実施例において、パルス変調器210は、PFMモードの変調器であり、そのアナログ部分210Aは、エラーアンプ212、コンパレータ214、オン時間タイマー216、リップル注入回路218を含む。
エラーアンプ212は、フィードバック信号VFBと、基準電圧VREFおよびソフトスタート信号VSSのうち低い一方との誤差を増幅する。エラーアンプ212の出力VERRは、フィードバック信号VFBのボトムレベルを規定する。
リップル注入回路218は、フィードバック信号VFBにリップル成分VRIPを重畳する。コンパレータ214は、リップル成分が重畳されたフィードバック信号VFB’を、エラーアンプ212の出力VERRと比較し、比較結果を示す信号COMPOUTを出力する。
コンパレータ出力信号COMPOUTは、フィードバック信号VFB’がエラーアンプ212の出力VERRまで低下するとアサート(たとえばハイレベル)される。
オン時間タイマー216は、コンパレータ出力信号COMPOUTのアサートに応答して、設定されたオン時間TONを計測する。オン時間TONは一定時間としてもよいが、スイッチング周波数を安定化するために、入力電圧VINおよび出力電圧VOUTの少なくとも一方に応じて動的に変化させてもよい。
パルス変調器210のロジック部分210Bは、コンパレータ出力信号COMPOUT、オン時間タイマー216の出力TON、ゼロクロス検出回路251の出力ZXCMPにもとづいて、制御パルス信号HG,LGを生成する。具体的には、ロジック部分210Bは、コンパレータ出力信号COMPOUTのアサートに応答して、制御パルス信号HGをハイとする。またロジック部分210Bは、オン時間タイマー216の出力TONの変化に応答して、制御パルス信号HGをローとし、制御パルス信号LGをハイとする。またロジック部分210Bは、ゼロクロス検出信号ZXCMPのアサートに応答して、制御パルス信号LGをローとする。ロジック部分210Bは、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLに貫通電流が流れないように、制御パルス信号HGとLGに両方がローとなるデッドタイムを挿入する。
パルス変調器210は、軽負荷状態と重負荷状態とで、異なるモードで動作してもよく、たとえば重負荷状態では、電圧モードや電流モードで動作してもよい。電圧モードのパルス変調器の場合、三角波やのこぎり波の周期信号を発生するオシレータや、エラーアンプ212の出力を周期信号と比較するコンパレータなどが設けられる。ピーク電流モードの変調器の場合、エラーアンプ212の出力を、コイル電流の検出信号と比較するコンパレータなどが設けられる。
以上が制御回路200の構成である。続いてその動作を説明する。
図5は、図4のDC/DCコンバータ100の軽負荷時の動作波形図である。図5には上から順に、制御回路200の内部ステート、スイッチング端子SWの電圧VSW、インダクタL1に流れるコイル電流I、フィードバック端子FBのフィードバック信号VFBおよびエラーアンプ212の出力VERR、コンパレータ214の出力であるコンパレータ出力信号COMPOUT、ハイサイドトランジスタMHのゲート信号HG、ローサイドトランジスタMLのゲート信号LG、ゼロ検出信号ZXCMPが示される。
軽負荷状態において、制御回路200の内部ステートは、スイッチング期間に対応する第1状態φ1と、休止期間に対応する第2状態φ2を交互に繰り返す。スイッチング期間(第1状態φ1)は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLの一方がオンである区間と把握でき、休止期間(第2状態φ2)は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLの両方がオフである区間と把握できる。
第1状態φ1に着目する。時刻tにフィードバック信号VFBが、エラーアンプ212の出力VERRまで低下すると、COMPOUT信号がハイ(アサート)となる。これに応答して、ハイサイドゲート信号HGがハイとなり、ハイサイドトランジスタMHがオンとなる。ハイサイドトランジスタMHのオン状態の間、コイル電流Iが増大する。
ハイサイドトランジスタMHのオン期間は、オン時間タイマー216が計測するオン時間TONの間持続し、オン時間TONの経過後の時刻tに、ハイサイドトランジスタMHがターンオフする。
オン時間TONの経過後、ローサイドトランジスタMLがターンオンする。ローサイドトランジスタMLがオンの期間、コイル電流I、すなわちローサイドトランジスタMLに流れる電流IMLは時間とともに減少する。時刻tに、ローサイドトランジスタMLに流れる電流IMLがゼロ近傍のしきい値とクロスすると、ゼロクロス検出信号ZXCOMPがアサートされる。ゼロクロス検出信号ZXCOMPのアサートに応答して、ローサイドトランジスタMLがターンオフする。その結果、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLが両方オフである第2状態φ2に移行する。
ハイサイドトランジスタMH、ローサイドトランジスタMLがオンである第1状態φ1の間、正のコイル電流Iによって出力キャパシタC1が充電され、出力電圧VOUT(すなわちフィードバック信号VFB)は上昇する。第2状態φでは、コイル電流Iはゼロであるから出力キャパシタC1は、負荷電流IOUTにより放電され、出力電圧VOUT(すなわちフィードバック信号VFB)は、緩やかに低下していく。そして時刻tにフィードバック信号VFBが、エラーアンプ212の出力VERRまで低下すると、コンパレータ出力信号COMPOUTがアサートされ、次のサイクルに移行する。制御回路200は、軽負荷間欠モードにおいて、t~tを1サイクルとして、同じ制御を繰り返す。
以上が図4の制御回路200の基本的な動作である。
制御回路200の構成要素は、複数のブロックにカテゴライズすることができる。図6は、制御回路200のブロック図である。この例では、制御回路200の構成要素は、5つのブロックB1~B5にカテゴライズされている。
第1のブロックB1は、制御回路200の起動後、常時動作するものである。第2のブロックB2は、内部ステートに応じて、オン、オフが切り替わるものである。第3のブロックB3は、ロジック回路220である。第4のブロックB4は、ハイサイドドライバ242、ローサイドドライバ244を含むドライバ段である。第5のブロックB5は、ハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLを含む出力段(パワー段)である。
第1のブロックB1~第3のブロックB3は、内部レギュレータ230の負荷となっており、図1の負荷回路232に相当する。第5のブロックB5は、内部レギュレータ230を経由せずに直接、電流が供給される。第4のブロックB4は、内部レギュレータ230を経由せずに、または経由して、電流が供給される。内部レギュレータ230を経由しない電流をICC2とすると、制御回路200の全消費電流は、ICC1+ICC2となる。
図4の制御回路200について、図6に従って例示的に分類すると以下の通りとなる。
・第1ブロックB1
基準電圧源202、エラーアンプ212、コンパレータ214、UVLO回路261、TSD回路262、OVP回路263、パワーグッド回路206
・第2ブロックB2
オン時間タイマー216、SCP回路264、OCP回路265、ゼロクロス検出回路251
第2ブロックB2は、図5の第1状態φ1(スイッチング期間)においてイネーブル、図5の第2状態φ2(休止期間)においてディセーブルとなる。なお、パルス変調器210が重負荷モードで動作するコンパレータやオシレータなどを含む場合、コンパレータやオシレータも、第2ブロックB2に分類される。
なお、第1ブロックB1に分類したコンパレータ214、パワーグッド回路206、OVP回路263に関しては、それぞれの一部分を、イネーブル/ディセーブルを切りかえ可能に構成してもよく、その場合、一部分は、第2ブロックB2に含まれる。
・第3ブロックB3
ロジック回路220
・第4ブロックB4
ドライバ回路240
・第5ブロックB5
ハイサイドトランジスタMH、ローサイドトランジスタML
図5の第1状態φ1、すなわちスイッチング期間の間、図6の第1ブロックB1~第4ブロックB4にすべてに電流が流れるから、内部レギュレータ230の出力電流IREGOUTの時間平均値は相対的に大きくなる。
一方、図5の第2状態φ2、すなわち休止期間において、第2ブロックB2はディセーブル状態となるから、第2ブロックB2の消費電流は実質的にゼロである。また、ロジック回路220を含む第3ブロックB3についても、ロジック回路220の内部の状態遷移が発生したときにのみ、電流が流れるから、第2状態φ2の間の消費電流は実質的にゼロである。また休止期間の間、ハイサイドトランジスタMH、ローサイドトランジスタMLのスイッチングは行われないから、ドライバ回路240を含む第4ブロックB4の消費電流も実質的にゼロである。つまり、第2状態φ2では、内部レギュレータ230の負荷は、第1ブロックB1のみとなり、出力電流IREGOUTは第1状態φ1に比べて著しく減少する。
そこで、図4の制御回路200において、内部レギュレータ230が軽負荷となる第2状態φ2の間、内部レギュレータ230の動作電流IREGINTを第1状態φ1に比べて減少させることができ、これにより、制御回路200の消費電力を削減することができる。
続いて、内部レギュレータ230の構成例を説明する。図7は、一実施例に係る内部レギュレータ230の回路図である。内部レギュレータ230は、オペアンプ300、抵抗R21、R22、出力キャパシタC21を含む。
抵抗R21,R22は、出力電圧VREGを分圧し、フィードバック信号VREG(FB)を生成する。オペアンプ300の非反転入力端子(+)には、基準電圧源202からの基準電圧VREFが入力され、反転入力端子(-)には、フィードバック信号VREG(RB)が入力される。定常状態では、出力電圧VREGは、以下の式で表される目標電圧VREG(REF)に安定化される。
REG(REF)=VREF×(R21+R22)/R22
内部レギュレータ230の動作電流の大部分は、オペアンプ300の動作電流が占めている。そこでオペアンプ300は、制御信号Sctrlに応じて動作電流が切りかえ可能に構成されている。以下の説明では、オペアンプ300の動作電流は、二値で切りかえ可能であるものとし、制御信号Sctrlを、イネーブル信号ENIBIASとも表記する。
図8は、オペアンプ300の構成例を示す回路図である。オペアンプ300は、差動アンプ310と、出力段330を有する。差動アンプ310は、差動対312、負荷回路314、テイル電流源316を含む。負荷回路314は、カレントミラー回路であってもよいし、抵抗負荷であってもよい。
出力段330は、差動アンプ310の出力に応じて、オペアンプ300の出力電圧を出力する。
テイル電流源316は、テイル電流Itの量が、制御信号Sctrlであるイネーブル信号ENIBIASに応じて切りかえ可能に構成される。テイル電流Itを減少させることで、オペアンプ300の性能の低下と引き換えに、動作電流を減らすことができる。
テイル電流源316の電流量に加えて、またはそれに代えて、出力段330のバイアス電流を、制御信号Sctrlであるイネーブル信号ENIBIASに応じて切りかえ可能としてもよい。
図9は、差動アンプ310の構成例を示す回路図である。テイル電流源316は、第1カレントミラー回路320および第2カレントミラー回路322を含む。
第1カレントミラー回路320は、基準電流源236が生成する基準電流IREFを折り返す。第2カレントミラー回路322は、第1カレントミラー回路320の出力電流を折り返し、テイル電流Itとして差動対312に供給する。
この例では、第1カレントミラー回路320のゲイン(電流増幅率、ミラー比ともいう)が、イネーブル信号ENIBIASに応じて切り換え可能となっている。第1カレントミラー回路320は、トランジスタM31~M34を含む。トランジスタM31~M33は、ソースが接地され、ゲートが共通に接続される。トランジスタM34は、トランジスタM33と直列に設けられ、イネーブル信号ENIBIASに応じて、オン、オフが切りかえ可能である。イネーブル信号ENIBIASがハイのとき、トランジスタM34がオンとなり、第1カレントミラー回路320のゲインは、
(S32+S33)/S31
となる。S31~S33は、トランジスタM31~M33それぞれのサイズ(W/L)を表す。
イネーブル信号ENIBIASがローとき、トランジスタM34がオフとなり、第1カレントミラー回路320のゲインは、
32/S31
となる。
第1カレントミラー回路320のゲインを固定し、第2カレントミラー回路322のゲインを可変としてもよいし、第1カレントミラー回路320と第2カレントミラー回路322の両方のゲインを可変としてもよい。
図10は、差動アンプ310の別の構成例を示す回路図である。この差動アンプ310は、差動対312がNチャンネルMOSFETで構成され、テイル電流源316は、差動対312より接地側に設けられる。テイル電流源316は、ゲインがイネーブル信号ENIBIASに応じて切りかえ可能なカレントミラー回路324を含む。カレントミラー回路324の構成は、図9の第1カレントミラー回路320と同様である。
図11は、差動アンプ310の別の構成例を示す回路図である。テイル電流源316は、第1カレントミラー回路326および第2カレントミラー回路328を含む。
第1カレントミラー回路326は、基準電流源236が生成する基準電流IREFを折り返す。第2カレントミラー回路328は、第1カレントミラー回路326の出力電流を折り返し、テイル電流Itとして差動対312に供給する。
この例では、第1カレントミラー回路326のゲインが、イネーブル信号ENIBIASに応じて切り換え可能となっている。第1カレントミラー回路326の構成は、図10のカレントミラー回路324のNチャンネルMOSFETであるトランジスタM31~M34を、PチャンネルMOSFETに置換し、天地を反転したものである。インバータ327は、イネーブル信号ENIBIASを反転し、トランジスタM34のゲートに供給する。
図11において、第1カレントミラー回路326のゲインを固定し、第2カレントミラー回路328のゲインを可変としてもよい。この場合、第2カレントミラー回路328の構成は、図10のカレントミラー回路324と同じ構成とすることができる。
図12は、オペアンプ300の別の構成例を示す回路図である。オペアンプ300は、差動アンプ310と、出力段330を有する。出力段330は、バイアス電流が、イネーブル信号ENIBIASに応じて切りかえ可能となっている。
出力段330は、ソース接地(エミッタ)の前増幅段332を含む。前増幅段332は、ソースが接地されたトランジスタM41と、トランジスタM41のドレインと接続される電流源CS41を含む。電流源CS41は、イネーブル信号ENIBIASに応じて、バイアス電流Ibの量を切り替え可能となっている。後増幅段334は、前増幅段332の出力をさらに増幅する。
図13は、オペアンプ300の構成例を示す回路図である。前増幅段332の電流源CS41は、基準電流IREFを折り返すカレントミラー回路340を含む。カレントミラー回路340のゲインは、バイアス信号ENIBIASに応じて切りかえ可能となっている。カレントミラー回路340の構成は、図11の第1カレントミラー回路326と同様である。
後増幅段334は、複数のカレントミラー回路342,344,346を含み、前増幅段332の出力を増幅する。カレントミラー回路346は省略してもよい。
図14は、オペアンプ300の別の構成例を示す回路図である。前増幅段332のトランジスタM41はPチャンネルである。電流源CS41は、カレントミラー回路348を含む。カレントミラー回路348は、イネーブル信号ENIBIASに応じてバイアス電流Ibが切りかえ可能となっている。カレントミラー回路348の構成は、図9のカレントミラー回路320と同様である。後増幅段334は、ソースフォロアの出力段であり、NMOSトランジスタM51を含む。
図8~図14に例示したように、オペアンプ300の構成にはさまざまな変形例が存在すること、そうした変形例も本開示の範囲に含まれることが当業者には理解される。
続いて、内部レギュレータ230の位相補償について説明する。フィードバックループを有する内部レギュレータ230の動作電流をダイナミックに変化させる場合において、すべての動作電流範囲において系の安定性を確保しうる位相補償条件を見いだすことは極めて困難である。そこで、内部レギュレータ230は、動作電流IREGINTに応じて、つまり制御信号Sctrl(イネーブル信号ENIBIAS)に応じて、位相補償の回路定数をアダプティブに切り替える可能に構成するとよい。
図15は、アダプティブな位相補償回路付き内部レギュレータ230の一例を示す回路図である。前増幅段332は、トランジスタM61、カレントミラー回路350および定電流源CS51を含むソース接地増幅回路である。カレントミラー回路350の入力側のトランジスタM52が、ソース接地されるトランジスタM51の負荷となる。トランジスタM51には、差動アンプ310の出力に応じた電流Iaが流れ、カレントミラー回路350により折り返される。定電流源CS51が生成するバイアス電流Icとカレントミラー回路350の出力側トランジスタM53に流れる電流Ibの差分Idが、前増幅段332の出力となる。
後増幅段334は、シーケンシャルに接続された複数n個(n≧2)のカレントミラー回路352_1~352_nを含む。各カレントミラー回路352は、入力された電流を増幅する。
上述したように、内部レギュレータ230の動作電流IREGINTを切りかえるために、差動アンプ310に流れるテイル電流と、後増幅段334の定電流源CS51が生成するバイアス電流Icの少なくとも一方が、イネーブル信号ENIBIASに応じて切りかえ可能である。
最終段のカレントミラー回路352_nには、位相補償回路360が接続される。位相補償回路360は、カレントミラー回路352_nの入力ノード(PMOSトランジスタのゲート)と接地の間に、直列に接続される抵抗R61およびキャパシタC61を含む。内部レギュレータ230の動作電流の切りかえと連動して、位相補償回路360の回路定数が切りかえ可能となっている。具体的には、抵抗R61の抵抗値およびキャパシタC61の容量値の少なくとも一方が可変に構成される。つまり、抵抗R61をイネーブル信号ENIBIASに応じた二値の可変抵抗としてもよいし、キャパシタC61をイネーブル信号ENIBIASに応じた二値の可変容量としてもよい。
位相補償回路360の回路定数を、内部レギュレータ230の動作電流IREGINTに連動して変化させることにより、フィードバックループの安定性を維持することができる。
図16は、アダプティブな位相補償回路付きの内部レギュレータ230の別の一例を示す回路図である。内部レギュレータ230は、Pチャンネル出力のLDO(Low Drop Output)回路であり、オペアンプ300、Pチャンネルの出力トランジスタM71、抵抗R71,R72、出力キャパシタC71および位相補償回路370を含む。
位相補償回路370は、出力トランジスタM71のゲートに接続される第1キャパシタC72と、抵抗R71と並列に接続される第2キャパシタC73を含む。この構成では、第1キャパシタC72および第2キャパシタC73の少なくとも一方を、イネーブル信号ENIBIASに応じて容量値が変化する可変容量素子で構成すればよい。
図17は、アダプティブな位相補償回路付きの内部レギュレータ230の別の一例を示す回路図である。内部レギュレータ230は、Nチャンネル出力のLDO(Low Drop Output)回路であり、オペアンプ300、Nチャンネルの出力トランジスタM81、抵抗R81,R82、出力キャパシタC81および位相補償回路380を含む。
位相補償回路380は、抵抗R81と並列に接続されるキャパシタC82を含む。この構成では、キャパシタC82を、イネーブル信号ENIBIASに応じて容量値が変化する可変容量素子で構成すればよい。
図18は、アダプティブな位相補償回路の内部レギュレータ230の別の一例を示す回路図である。この内部レギュレータ230は、図17と同様にNチャンネル出力のLDO(Low Drop Output)回路であり、位相補償回路390の構成が異なる。
位相補償回路390は、キャパシタC91、C92、抵抗R91を含む。キャパシタC91および抵抗R91は、オペアンプ300の出力ノードとオペアンプ300の一方の入力ノードの間に直列に設けられる。キャパシタC92は抵抗R81と並列に接続される。この構成では、キャパシタC91,C92、抵抗R91の少なくともひとつを、イネーブル信号ENIBIASに応じて容量値、抵抗値が変化する可変素子で構成すればよい。
(用途)
図19は、実施形態に係る降圧DC/DCコンバータ100を備える電子機器700の一例を示す図である。電子機器700は、たとえば、携帯電話端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、タブレット端末、ポータブルオーディオプレイヤなどの電池駆動型デバイスである。電子機器700は、筐体702、電池704、マイクロプロセッサ706およびDC/DCコンバータ100を備える。DC/DCコンバータ100は、その入力端子に電池704からの電池電圧VBAT(=VIN)を受け、出力端子に接続されるマイクロプロセッサ706あるいはその他の負荷に、出力電圧VOUTを供給する。
電子機器700の種類は、電池駆動型のデバイスには限定されず、車載機器であってもよいし、ファクシミリなどのOA機器であってもよいし、産業機器であってもよい。
上述した実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なことが当業者に理解される。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施形態では、内部レギュレータ230の動作電流を二段階で切りかえる場合を説明したが、制御回路200の3つ以上の内部ステートに対応付けて、三段階以上で切りかえてもよい。その場合に、内部レギュレータ230の位相補償回路の回路定数を、三状態以上で切りかえ可能としてもよい。
(変形例2)
実施形態では、同期整流型の降圧コンバータについて説明したが、本開示の適用はそれに限定されず、ダイオード整流型の降圧コンバータにも適用可能である。また、降圧コンバータの他、昇圧コンバータや昇降圧コンバータにも適用可能である。
実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにさまざまな変形例が存在すること、またそうした変形例も本開示に含まれ、また本発明の範囲を構成しうることは当業者に理解されるところである。
100 DC/DCコンバータ
102 入力ライン
104 出力ライン
110 周辺回路
MH ハイサイドトランジスタ
ML ローサイドトランジスタ
L1 インダクタ
C1 出力キャパシタ
200 制御回路
202 基準電圧源
204 ソフトスタート回路
206 パワーグッド回路
210 パルス変調器
212 エラーアンプ
214 コンパレータ
216 オン時間タイマー
218 リップル注入回路
220 ロジック回路
230 内部レギュレータ
232 負荷回路
240 ドライバ回路
242 ハイサイドドライバ
244 ローサイドドライバ
250 検出回路
251 ゼロクロス検出回路
260 保護回路
261 UVLO回路
262 TSD回路
263 OVP回路
264 SCP回路
265 OCP回路
300 オペアンプ
310 差動アンプ
312 差動対
314 負荷回路
316 テイル電流源
320 第1カレントミラー回路
322 第2カレントミラー回路
330 出力段
340 カレントミラー回路
334 後増幅段
332 前増幅段
340,342,346,348,350,352 カレントミラー回路
360,370,380,390 位相補償回路
700 電子機器
702 筐体
704 電池
706 マイクロプロセッサ

Claims (11)

  1. DC/DCコンバータの制御回路であって、
    前記DC/DCコンバータの出力が目標状態に近づくようにパルス変調される制御パルス信号を生成するパルス変調器と、
    前記制御パルス信号に応じてスイッチングトランジスタを駆動するドライバ回路と、
    前記パルス変調器および前記ドライバ回路に電源電圧を供給する内部レギュレータであって、前記制御回路の動作状態に応じてその動作電流が切りかえ可能に構成される内部レギュレータと、
    を備える、制御回路。
  2. 前記DC/DCコンバータのスイッチングが停止する休止期間において、前記内部レギュレータの前記動作電流が減少する、請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記内部レギュレータは、
    前記内部レギュレータの出力電圧にもとづくフィードバック信号と、前記フィードバック信号の目標信号を受ける差動アンプと、
    前記差動アンプの出力に応じて前記内部レギュレータの出力電圧を出力する出力段と、
    を含む、請求項1または2に記載の制御回路。
  4. 前記差動アンプのテイル電流の量が、前記制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能である、請求項3に記載の制御回路。
  5. 前記出力段のバイアス電流の量が、前記制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能である、請求項3または4に記載の制御回路。
  6. 前記内部レギュレータは、位相補償回路を含み、前記位相補償回路の回路定数が、前記動作電流に応じて可変に構成される、請求項1から5のいずれかに記載の制御回路。
  7. 前記内部レギュレータは、位相補償用キャパシタを含み、前記位相補償用キャパシタの容量値が、前記制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能である、請求項6に記載の制御回路。
  8. 前記内部レギュレータは、位相補償用抵抗を含み、前記位相補償用抵抗の抵抗値が、前記制御回路の動作状態に応じて切りかえ可能である、請求項6または7に記載の制御回路。
  9. ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項1から8のいずれかに記載の制御回路。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の制御回路を備える、DC/DCコンバータ。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載の制御回路を備える、電子機器。
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