JP2022160315A - コンピュータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの移動履歴を活用すること。【解決手段】本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つのPOIタグを関連付ける。【選択図】図3

Description

本開示の一側面はコンピュータシステム、処理方法、プログラム、および/またはデータ構造に関する。
特許文献1には、ユーザの位置情報及びユーザが訪れたスポット情報に基づいてユーザを分類するクラスタ生成装置が記載されている。このクラスタ生成装置は、複数のユーザの位置情報と時間情報を取得するユーザ情報取得部と、ユーザの位置情報を用いて、ユーザが訪問したスポットに基づいてユーザの分類であるクラスタを生成するクラスタ生成部と、そのクラスタ毎に、該クラスタに属するユーザの時間情報と位置情報から、該クラスタのスポット間の移動履歴に基づいて、移動経路を生成する経路生成部とを備える。
特許第6810978号公報
本開示の一側面は、ユーザの移動履歴の活用を目的とする。
本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つのPOIタグを関連付ける。
実施形態に係る情報管理システムの適用の一例を示す図である。 実施形態に係る情報管理システムで用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る情報管理システムの機能構成の一例を示す図である。 地図データのデータ構造の一例を示す図である。 ユーザデータのデータ構造の一例を示す図である。 移動データのデータ構造の一例を示す図である。 訪問候補データのデータ構造の一例を示す図である。 訪問履歴データのデータ構造の一例を示す図である。 移動データへのタグ付けの一例を示すフローチャートである。 移動データへのタグ付けの概念を示すである。 ユーザの分析の一例を示すフローチャートである。 POIの分析の一例を示すフローチャートである。 訪問順序のレコメンドの一例を示すフローチャートである。 訪問順序のレコメンドの概念を示す図である。 POIへの課金の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの概要]
実施形態に係る情報管理システム1は、ユーザの移動経路に関連する処理を実行するコンピュータシステムである。移動経路とは、現実世界における或る地点から別の地点までの移動に関する情報をいい、典型的には出発地から目的地までの移動に関する情報をいう。出発地とは、移動経路を検索するための始点として設定される場所をいい、目的地とはその検索のための終点として設定される場所をいう。
一例では、情報管理システム1は、ユーザが実際に通った移動経路を示す移動データに、POI(Point of Interest)またはユーザの属性を示す情報であるタグを関連付ける。実際の移動経路は移動履歴または移動ログともいうことができる。本開示では、POIの属性を示すタグを「POIタグ」ともいい、ユーザの属性を示すタグを「ユーザタグ」ともいう。POIとは地図上の特定の地点のことをいい、典型的には特定の地物に対応する。住宅、公共施設などの任意の地点または地物がPOIになり得る。POIの属性とは、POIの性質、特徴、または状況を表す情報である。より具体的には、POI属性(性質、特徴、または状況を表す情報)は、そのPOIに存在する物および/または情報の名称および/または内容、そのPOIで提供されている物および/または情報の名称および/または内容、そのPOIで提供されているサービスの名称および/または内容、そのPOIを訪れるユーザの傾向(一人、家族、友人同士および/または会社関係での訪問、年齢層、職業など)、および目的(コーヒーを提供するサービスを行うPOIで目的として読書を行うなどの、そのPOIで提供されているサービスを受ける目的とは別の目的)などを含む。ユーザの属性とは、ユーザの性質、特徴、または状況を表す情報である。本開示では、移動データにタグを関連付ける処理をタグ付けともいう。
地物とは、地上に存在する任意の有体物または無体物である。地物は自然物でも人工物でもよい。例えば、地物は、山地、農地、住宅地、更地、河川、湖、海、観光地、道路、鉄道、建物、公園、塔、信号機、踏切、横断歩道、歩道橋、浮標などを含み得る。無体物である地物の例として、任意の目的で設定された区域(例えば、撮影禁止区域、一時的な進入禁止区域など)、イベントが開催される区域、集合場所、撮影スポットなどが挙げられる。
ユーザの移動履歴にタグが関連付けられることで、ユーザ、移動経路、またはPOIに関する様々な分析が可能になる。例えば、複数のユーザの複数の移動履歴がタグ付けされることで、ユーザの分類に応じた移動の傾向を見出すことが可能になる。ここで、移動の傾向とは、典型的には、どのPOIが人気であるかを示す。また、人気のあるPOIが複数ある場合には、その訪問順序も移動の傾向と言える。そして、それら人気のあるPOIまたは訪問順序をユーザ毎に分類することで、特定の分類を示すユーザタイプにレコメンドする準備が整う。一例では、情報管理システム1は、ユーザの分類を示すユーザタイプに応じて起点からの訪問順序をユーザにレコメンドする。本開示において、訪問順序とは少なくとも一つの訪問先をどのような順序で訪問するかを示す情報をいう。本開示では、情報管理システム1が訪問順序をレコメンドするユーザを「対象ユーザ」ともいう。また、レコメンドの基準として用いられる起点を「基準POI」ともいい、訪問先として設定される場所を「訪問先POI」ともいう。一例では、訪問先POIはユーザが基準POIから比較的短時間で到達可能なPOIである。例えば、或るホテルに滞在している対象ユーザがユーザ端末を用いて情報管理システム1に付近のPOIを問い合わせると、情報管理システム1はその問合せに応答して、基準POI(起点)であるそのホテルから到達可能な訪問先POIに関する訪問順序をレコメンドする。
一例では、POIタグ(たとえば、「お一人様」、「家族」)はPOIの管理者(典型的には、POIが店舗である場合には、その店主)によって登録される。情報管理システム1はそのPOIに近づいたユーザ端末に向けて、そのPOIタグに基づくPOIの広告情報を送信してもよい。送信するタイミングは、情報管理システム1の管理者に一任されてもよいし、POI管理者の要望(時間帯、頻度など)を考慮して設定されてもよい。更に情報管理システム1は、ユーザ端末を介してその広告情報を取得したユーザがそのPOIを訪問したことに応答して、そのPOIの管理者に対する課金を実行してもよい。この課金は、POIとユーザ(訪問者)とをマッチングさせたことに対する成功報酬または広告料を情報管理システム1の管理者がPOIの管理者から得る仕組みであるといえる。課金は、成功報酬型である場合には、POIとユーザ(訪問者)とのマッチング数に比例させてもよいし、上記POI管理者の要望(時間帯、頻度など)によって変更させてもよい。広告情報とは、POIへのユーザの興味を惹起させることを目的とする情報をいう。POIが店舗であれば、広告情報は営業時間、定休日、臨時休業などの情報を含んでもよい。例えば、広告情報は、ユーザにPOIの存在を知らせたり、ユーザをPOIに誘導させたりするために生成される。上記の訪問順序は、ユーザにPOIの存在を知らせたり、ユーザをPOIに誘導させたりするための情報であるといえる。したがって、訪問順序は広告情報の一例である。
[システムの構成]
図1は情報管理システム1の適用の一例を示す図である。一例では、情報管理システム1はサーバ10を備える。サーバ10は通信ネットワークNWを介してデータベース群20にアクセスしてデータを読み取ったり書き込んだりすることができる。サーバ10は通信ネットワークNWを介して1以上のユーザ端末30および1以上の施設端末40とデータを送受信できる。
サーバ10はユーザの移動経路に関連する処理を実行するコンピュータである。一例では、サーバ10は業務用サーバなどの大型のコンピュータによって構成される。サーバ10は一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで論理的に一つのサーバ10が構成される。
データベース群20は、情報管理システム1において用いられるデータを記憶するデータベースの集合である。データベースとは、電子データを永続的に記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。それぞれのデータベースは情報管理システム1の一部として構築されてもよいし、情報管理システム1とは別のコンピュータシステムに設けられてもよい。
ユーザ端末30はユーザによって操作されるコンピュータである。一例では、ユーザ端末30は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、ラップトップコンピュータなどの携帯端末である。ユーザ端末30は、一つの筐体により構成されるデバイスでもよいし、複数のデバイスによって構成されてもよい。例えば、ユーザ端末30はウェアラブル端末とスマートフォンとの組合せでもよい。
施設端末40は、POIの一例である施設によって管理または運用されるコンピュータである。施設は例えば、任意の種類の店舗であってもよい。施設端末40は、業務用サーバなどの大型のコンピュータによって構成されてもよいし、パーソナルコンピュータによって構成されてもよいし、任意の種類の携帯端末によって構成されてもよい。
図2は、情報管理システム1で用いられるコンピュータ110のハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、コンピュータ110は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、個々の機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネルなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
図3は、情報管理システム1(サーバ10)の機能構成の一例を示す図である。一例では、サーバ10は機能モジュールとしてタグ付け部11、分析部12、レコメンド部13、および課金部14を備える。タグ付け部11は移動データにタグを関連付ける機能モジュールである。分析部12は、タグ付けされた移動データを処理して、ユーザおよびPOIの少なくとも一方を分析する機能モジュールである。「ユーザ(またはPOI)を分析する」とは、ユーザ(またはPOI)の特徴または傾向を推定する処理をいう。レコメンド部13は対象ユーザに訪問順序を提示する機能モジュールである。課金部14は、POIの広告情報を取得したユーザがそのPOIを訪問したことに応答して、そのPOIの管理者に対する課金を実行する機能モジュールである。
図3はデータベース群20を構成する個々のデータベースも示す。一例では、データベース群20は地図データベース21、ユーザデータベース22、移動履歴データベース23、訪問候補データベース24、および訪問履歴データベース25を含む。
地図データベース21は、地図を構成する地図要素を示す地図データを記憶するデータベースである。地図要素の例としてノード、リンク、およびPOIが挙げられる。
ノードとは経路を特徴づける位置をいい、より具体的には、移動体の移動方法(例えば方向、速度など)を変えることができる位置、または該移動方法が変わる位置をいう。例えば、ノードは駅、バス停、駐車場等の乗り換え地点、交差点などに対応する。
リンクとは経路を示すために設定される仮想的な線のことをいい、隣接するノード間を結ぶ。リンクの形状は直線でも曲線でもよく、あるいは、直線と曲線との組合せでもよい。地上においては、リンクの形状は道路の形状、または鉄道などの軌道の形状に依存し得る。二つのノードを結ぶリンクが複数個存在してもよい。例えば、二つのノードが鉄道に関するリンクと道路に関するリンクとの双方によって結ばれる場合があり得る。
一例では、地図データは、複数のノードを示すノードデータと、複数のリンクを示すリンクデータと、複数のPOIを示すPOIデータとを含む。図4を参照しながら、これらのデータのそれぞれの構造について説明する。図4は地図データのデータ構造の一例を示す図である。この例では地図データ210はノードデータ211、リンクデータ212、およびPOIデータ213を含む。
一例では、ノードデータ211はデータ項目としてノードID、座標、およびノード属性を含む。ノードIDは個々のノードを一意に特定する識別子である。座標はノードの2次元または3次元の地理的位置を示す値である。座標は緯度および経度を用いて表現されてもよいし、他の座標系に従って設定されてもよい。ノード属性とは、ノードの性質、特徴、または状況を表す情報である。例えば、ノード属性は、ノードに関連する地物に関する地物情報を含んでもよい。
一例では、リンクデータ212はデータ項目としてリンクID、第1ノードID、第2ノードID、およびリンク属性を含む。リンクIDは個々のリンクを一意に特定する識別子である。第1ノードIDおよび第2ノードIDはいずれも、リンクの端に位置するノードを特定するノードIDである。リンク属性とは、リンクの性質、特徴、または状況を表す情報である。例えば、リンク属性は、交通機関などの移動手段と、リンクを移動するための所要時間または費用と、リンクの状況(例えば交通情報)と、リンクに関連する地物(すなわち地物情報)とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
一例では、POIデータ213はデータ項目としてPOI_ID、POI基本情報、およびPOI属性を含む。POI_IDは個々のPOIを一意に特定する識別子である。一例では、POI基本情報は例えば到着地点、名称、代表座標、および地物情報を含む。到着地点はPOIの出入口が接続するリンク(例えば道路)を示し、このデータ項目にはそのリンクのリンクIDが設定される。到着地点は、POIとリンクとの接続を示すデータ項目の一例である。名称とはPOIの正式名称または通称であり、例えば世帯主の名称、屋号、建物名などによって表される。代表座標はPOIの2次元または3次元の地理的位置を示す値であり、2次元または3次元の形状を有するPOIの場所を表すために用いられる。代表座標は施設座標ということもできる。全体として一つの施設と観念される施設の中に、より小規模な複数の施設が入れ子構造のように存在する場合には、全体として一つの施設を表す施設座標(代表座標)が用いられてもよい。地物情報はPOIに関連する地物についての任意の情報である。POI属性の少なくとも一部はPOIタグとして移動データへのタグ付けに用いられる。POI属性(POIタグ)は、店舗または施設の分類、商品またはサービスの分類などの様々な項目を示し得る。図4に示すように、地図データ210(POIデータ213)はPOIの地理的位置とPOIタグとの対応を示す。
一つのPOIが複数のPOIタグを有する場合に、その複数のPOIタグの少なくとも一部は階層構造を有してもよい。例えば、POIの分類を複数の段階(例えば、大分類、中分類、および小分類)で示す複数のPOIタグが用いられてもよい。複数のPOIタグの少なくとも一部は、分析部12による処理によって後から設定される拡張タグであってもよい。複数のサブPOIを有するメインPOI(例えば、複数の店舗を有する複合施設)についてのPOIデータ213は、個々のサブPOIについてのPOI属性をPOIタグとして含んでもよい。
POIタグは情報管理システム1の管理者またはPOIの管理者によって予め地図データベース21に登録されてもよい。あるいは、POIタグは施設端末40からの要求に応答して後から追加、変更、または削除されてもよい。あるいは、POIタグは情報管理システム1または他のコンピュータシステムによって自動的に登録されてもよい。この自動登録の一例として、情報管理システム1または他のコンピュータシステムは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上のコメントのようなインターネット上の記事を解析してPOIタグを設定し、そのPOIタグを地図データベース21に登録してもよい。
ユーザデータベース22は、ユーザに関するユーザデータを記憶するデータベースである。図5はユーザデータのデータ構造の一例を示す図である。この例でのユーザデータ220はデータ項目としてユーザID、ユーザ基本情報、およびユーザ属性、およびユーザタイプを含む。ユーザIDは個々のユーザを一意に特定する識別子である。ユーザ基本情報は例えば氏名を含む。ユーザ属性の少なくとも一部はユーザタグとして移動データへのタグ付けに用いられる。ユーザ属性(ユーザタグ)は性別、年齢または年齢層、趣味、嗜好などの様々な項目を示し得る。ユーザタイプは、タグ付けされた移動データを分析することによって得られてもよいし、予め設定されてもよい。
移動履歴データベース23は、ユーザが実際に通った移動経路を示す移動データを記憶するデータベースである。図6は移動データのデータ構造の一例を示す図である。この例での移動データ230はデータ項目としてユーザID、位置情報、時刻情報、およびPOI_IDを含む。位置情報は、ユーザの位置と見なすことができるユーザ端末30の地理的位置を示す。例えば、位置情報は緯度経度により表現されてもよいし、高度を更に含む3次元データとして表現されてもよいし、他の座標系により表現されてもよい。時刻情報はその位置情報(地理的位置)が得られた日時を示す。POI_IDは、位置情報で示される地理的位置に対応するPOIのIDである。図6に示すように、移動データ230では、それぞれのユーザIDに、位置情報、時刻情報、およびPOI_IDの複数の組合せが時系列データとして関連付けられる。
一例では、移動データは個々のユーザ端末30から提供されて移動履歴データベース23に格納される。ユーザ端末30は、自機の現在の地理的位置である現在位置と、その現在位置を取得した時刻である現在時刻とを取得する。ユーザ端末30は全地球測位システム(GPS)を利用して現在位置を特定してもよいし、携帯電話基地局データ、WiFi(登録商標)アクセスポイントデータ、交通系ICカードデータ、近接ビーコンなどの他の手段によって現在位置を特定してもよい。ユーザ端末30は、対応するユーザIDと、現在位置を示す位置情報と、現在時刻を示す時刻情報との組合せを示すレコードを生成し、このレコードを移動履歴データベース23に向けて送信する。このレコードは一時点におけるユーザの位置を表す情報と見なすことができる。ユーザ端末30は所与の時間間隔でレコードを生成および送信し、これにより、移動履歴データベース23にそのユーザ端末30の複数のレコードが時系列データとして蓄積され、これによりユーザの移動履歴(移動ログ)が記録される。ユーザ端末30から提供されたレコードを移動履歴データベース23に登録するコンピュータは、サーバ10でもよいし、サーバ10とは別のコンピュータでもよいし、情報管理システム1とは別のコンピュータシステムでもよい。
移動履歴データベース23に新規に登録されたレコードのPOI_IDには空値(NULL)が設定される。その新規レコードはその後に情報管理システム1によって処理される。そのレコードの位置情報で示される地理的位置がPOIに対応する場合には、POI_ID欄に有意な値が設定される。移動データ230はユーザIDによってユーザデータ220と関連付けられ、POI_IDが設定されることで更にPOIデータ213と関連付けられる。したがって、POI_IDが設定された移動データ230を参照することで、ユーザとPOIとの関係を特定することが可能になる。
訪問候補データベース24は、ユーザにレコメンドされる可能性がある訪問順序を示す訪問候補データを記憶するデータベースである。図7は訪問候補データのデータ構造の一例を示す図である。この例での訪問候補データ240はデータ項目として基準POI_ID、ユーザタイプ、および少なくとも一つの訪問先POIの訪問順序とを含む。基準POI_IDは基準POIのPOI_IDである。訪問順序は例えば、少なくとも一つの訪問先POIのPOI_IDの順序によって表される。
訪問履歴データベース25はPOIの管理者への課金のために用いられる訪問履歴データを記憶するデータベースである。図8は訪問履歴データのデータ構造の一例を示す図である。この例での訪問履歴データ250はデータ項目としてレコメンドID、ユーザID、および訪問先情報を含む。レコメンドIDは対象ユーザに提示された訪問順序を一意に特定する識別子である。ユーザIDはその対象ユーザのIDである。訪問先情報は、その訪問順序によって示される少なくとも一つの訪問先POIのそれぞれについての、POI_IDおよび訪問フラグのペアを示す。訪問フラグは、対象ユーザが実際に訪問先POIに立ち寄ったか否かを二値で示す情報である。一例では、訪問フラグ「0」は、対象ユーザが実際に訪問先POIに立ち寄っていないことを示し、訪問フラグ「1」は、対象ユーザが実際に訪問先POIに立ち寄ったことを示す。
上述したそれぞれのデータに関して、個々のデータ項目は静的に設定されてもよいし動的に設定されてもよい。「静的に設定される」とは、値が予め設定され、人手の介入がない限りはその設定が変更されないことをいう。一方、「動的に設定される」とは、値が任意の事象に応じて人手の介入無しに変更され得ることをいう。動的な設定は、所与のデータ項目を制御するプログラムが所定のコンピュータ上で実行されることで実現される。動的な設定は情報管理システム1により実行されてもよいし、別のコンピュータシステムにより実行されてもよい。
[システムでの処理手順]
(移動データへのタグ付け)
図9は移動データへのタグ付けの一例を処理フローS1として示すフローチャートである。この処理は移動履歴データベース23に移動データ230が記憶された後に実行される。例えば、処理フローS1は定期的なバッチ処理により実行されてもよい。
ステップS11では、タグ付け部11が、処理しようとする一人のユーザを選択する。例えば、タグ付け部11は移動履歴データベース23を参照して一つのユーザIDを選択する。
ステップS12では、タグ付け部11が、選択されたユーザの移動データ230を取得する。タグ付け部11は、選択されたユーザIDを含む移動データ230を移動履歴データベース23から読み出す。上述したように、この移動データ230は複数のレコード(例えば、多数のレコード)から成る時系列データである。
ステップS13では、タグ付け部11がその移動データ230に基づいて、ユーザの立ち寄り地点を特定する。タグ付け部11はその移動データ230のそれぞれのレコードを参照して、ユーザが所与の時間幅以上の間滞在し続けた場所を立ち寄り地点として特定する。例えば、タグ付け部11は、位置情報で示される地理的位置の変化がその時間幅において連続して所与の地理的範囲内であるレコード群を特定し、そのレコード群の位置情報に基づいて立ち寄り地点を特定する。所与の時間幅は例えば、10分、30分、1時間、3時間、6時間などでもよい。所与の地理的範囲は例えば、半径数メートル、半径数十メートルなどでもよい。タグ付け部11は一人のユーザの移動データ230から一または複数の立ち寄り地点を特定し得る。タグ付け部11は立ち寄り地点の位置として、位置情報で示される複数の地理的位置の統計値(例えば、平均値、中央値、最頻値など)を求めてもよいし、該複数の地理的位置で示される地理的範囲を求めてもよい。
ステップS14では、タグ付け部11が、特定された1以上の立ち寄り地点のそれぞれについて、該立ち寄り地点に対応するPOIを特定する。タグ付け部11はそれぞれの立ち寄り地点について、該立ち寄り地点の地理的位置または地理的範囲にいちばん近い施設座標ないし代表座標を有するPOIを地図データベース21内のPOIデータ213から検索する。そして、タグ付け部11はそのPOIがその立ち寄り地点に対応すると認識する。
ステップS15では、タグ付け部11が、特定された1以上のPOIのPOIタグを移動データ230に関連付ける。タグ付け部11は1以上のPOIのそれぞれについて、地図データベース21内のPOIデータ213からPOI_IDを取得し、移動履歴データベース23内の選択されたユーザの移動データ230にそのPOI_IDを設定する。この処理によって移動データ230がPOI_IDを介してPOIデータ213と関連付けられ、これにより、POI_IDに対応するPOIタグが移動データ230に関連付けられる。
ステップS16に示すように、タグ付け部11は処理すべきユーザのすべてについてステップS11~S15の処理を実行する。
図10は移動データへのタグ付けの概念を示す図である。この例では、タグ付け部11は、「男性」および「40代」というユーザ属性(ユーザタグ)を有するユーザUaの移動データ300から三つの立ち寄り地点301,302,303を特定する。続いて、タグ付け部11は立ち寄り地点301に対応するカフェ311と、立ち寄り地点302に対応する温泉312と、立ち寄り地点303に対応するコンビニエンスストア313とを特定する。そして、タグ付け部11はカフェ311、温泉312、およびコンビニエンスストア313のそれぞれのPOI_IDを移動データ300に関連付ける。この結果、カフェ311のPOIタグである「コーヒー」および「お一人様」と、温泉312のPOIタグである「温泉」および「お一人様」と、コンビニエンスストア313のPOIタグである「買い物」とが移動データ300に関連付けられる。移動データ300はユーザUaのユーザIDを含むので、「男性」および「40代」という二つのユーザタグも移動データ300に関連付けられる。したがって、POIタグが関連付けられた移動データ300はPOIタグとユーザタグとの組合せを示す。移動データ300は、ユーザタグとカフェ311のPOIタグとの組合せ、ユーザタグと温泉312のPOIタグとの組合せ、およびユーザタグとコンビニエンスストア313のPOIタグとの組合せを示す。
(ユーザの分析)
図11はユーザの分析の一例を処理フローS2として示すフローチャートである。この処理はPOIタグが移動データ230に関連付けられた後に実行される。
ステップS21では、分析部12が、処理しようとする一人のユーザを選択する。例えば、分析部12は移動履歴データベース23を参照して一つのユーザIDを選択する。
ステップS22では、分析部12が、POIタグが関連付けられたユーザの移動データ230を取得する。分析部12は、選択されたユーザIDとPOI_IDとを含む移動データ230のレコード群を移動履歴データベース23から読み出す。
ステップS23では、分析部12がその移動データ230に関連付けられたPOIタグを集計する。例えば、分析部12は、読み出された移動データ230のPOI_IDに対応するPOIデータ213を読み出し、そのPOIデータ213に含まれる少なくとも一つのPOIタグのそれぞれについて、該POIタグの出現回数をカウントする。そして、分析部12は出現回数が相対的に多いPOIタグを特定する。例えば、分析部12は個々のPOIタグを出現回数の降順に並べて、上位n個のPOIタグを特定してもよい。
ステップS24では、分析部12がその集計結果を出力する。例えば、この集計結果は特定されたPOIタグ(たとえば、「お一人様」、「家族」など)を示す。分析部12はその集計結果を、所与の表示装置上に表示してもよいし、他のコンピュータまたはコンピュータシステムに向けて送信してもよい。あるいは、分析部12はその集計結果をユーザデータベース22内の対応するユーザデータ220に登録してもよい。例えば、分析部12はユーザデータ220のユーザ属性(ユーザタグ)欄に集計結果を登録してもよい。ユーザタグとして設定される集計結果は、ユーザが訪れるPOIの傾向(たとえば、「お一人様向けの店舗をよく訪れる」、「ファミリー向けの店舗をよく訪れる」など)を示す情報であるといえる。あるいは、分析部12は集計結果(例えば、少なくとも一つのPOIタグ)に基づいてユーザタイプを特定し、そのユーザタイプをユーザデータ220に登録してもよい。分析によって多数のPOIタグが特定され、それらのPOIタグを一つに絞れない場合には、「その他」という分類を示す集計結果が出力されてもよい。
ステップS25に示すように、分析部12は処理すべきユーザのすべてについてステップS21~S24の処理を実行する。
(POIの分析)
図12はPOIの分析の一例を処理フローS3として示すフローチャートである。この処理はPOIタグが移動データ230に関連付けられた後に実行される。
ステップS31では、分析部12が、処理しようとする一つのPOIを選択する。例えば、分析部12は移動履歴データベース23を参照して一つのPOI_IDを選択する。
ステップS32では、分析部12が、選択されたPOIが関連付けられた移動データ230を取得する。分析部12は、選択されたPOI_IDを含む移動データ230のレコード群を移動履歴データベース23から読み出す。
ステップS33では、分析部12が移動データ230に関連付けられたユーザタグを集計する。例えば、分析部12は、読み出された移動データ230のユーザIDに対応するユーザデータ220を読み出し、そのユーザデータ220に含まれる少なくとも一つのユーザタグのそれぞれについて、該ユーザタグの出現回数をカウントする。そして、分析部12は出現回数が相対的に多いユーザタグを特定する。例えば、分析部12は個々のユーザタグを出現回数の降順に並べて、上位m個のユーザタグを特定してもよい。
ステップS34では、分析部12がその集計結果を出力する。例えば、この集計結果は特定されたユーザタグを示す。分析部12はその集計結果を、所与の表示装置上に表示してもよいし、他のコンピュータまたはコンピュータシステムに向けて送信してもよい。あるいは、分析部12はその集計結果を地図データベース21内の対応するPOIデータ213に登録してもよい。例えば、分析部12はPOIデータ213のPOI属性(POIタグ)欄に集計結果を登録してもよい。POIタグとして設定される集計結果(たとえば、「40代」、「男性」)は、POIを訪れるユーザの傾向(たとえば、「40代の男性がよく訪れる店」)を示す情報であるといえる。
ステップS35に示すように、分析部12は処理すべきPOIのすべてについてステップS31~S34の処理を実行する。
(訪問順序のレコメンド)
図13は対象ユーザへの訪問順序のレコメンドの一例を処理フローS4として示すフローチャートである。この処理はユーザのユーザタイプが設定された後に実行される。上述したように、一例ではそのユーザタイプは少なくとも一つのPOIに基づいて設定される。この場合、訪問順序のレコメンドは、POIタグが関連付けられた移動データ230の分析の後に実行される。本実施形態では、ユーザタイプを特定して、そのユーザタイプに沿った訪問順序をレコメンドする例を示すが、これに限らず、「人気のルート」など、ユーザタイプに縛られない訪問順序がレコメンドされてもよい。
ステップS41では、レコメンド部13が対象ユーザのユーザ端末30からレコメンド要求を受信する。ユーザ端末30は対象ユーザの操作に応答してレコメンド要求を送信してもよいし、そのユーザ操作を受け付けることなく自動的にレコメンド要求を送信してもよい。レコメンド要求は訪問順序のレコメンドを要求するためのデータ信号である。要求信号は、対象ユーザのユーザIDと、基準POIを特定するための基準地情報とを含む。基準地情報はPOI_IDにより表されてもよいし、ユーザ端末30の地理的位置により表されてもよい。
ステップS42では、レコメンド部13が対象ユーザのユーザタイプを特定する。レコメンド部13はユーザデータベース22を参照して、レコメンド要求に含まれるユーザIDに対応するユーザタイプを特定する。
ステップS43では、レコメンド部13が基準POIを特定する。基準地情報がPOI_IDにより表されている場合には、レコメンド部13はそのPOI_IDで示されるPOIを基準POIとして特定する。基準地情報がユーザ端末30の地理的位置により表されている場合には、レコメンド部13は地図データベース21内のPOIデータ213を参照して、その地理的位置にいちばん近い施設座標ないし代表座標を有するPOIを基準POIとして特定する。
ステップS44では、レコメンド部13が、特定されたユーザタイプおよび基準POIに対応する訪問順序を取得する。レコメンド部13はそのユーザタイプおよび基準POIの組合せに対応するレコードを訪問候補データベース24から読み出し、そのレコードで示される訪問順序を取得する。
ステップS45では、レコメンド部13がその訪問順序を対象ユーザのユーザ端末30に向けて送信する。ユーザ端末30はその訪問順序を表示装置上に表示し、これにより対象ユーザは、自分の傾向にあった訪問順序を知ることができる。
ステップS46では、レコメンド部13がその訪問順序に対応する訪問履歴データ250の新規レコードを訪問履歴データベース25に登録する。レコメンド部13は、新規のレコメンドIDと、対象ユーザのユーザIDと、訪問順序により示される少なくとも一つの訪問先POIのPOI_IDとを用いて、訪問履歴データ250の新規レコードを生成する。一例では、レコメンド部13は新規レコード中の訪問フラグに、対象ユーザが訪問先POIに立ち寄っていないことを示す「0」を設定する。
ステップS47として示すように、レコメンド部13は、その訪問順序に従った経路案内を更に実行してもよい。一例では、レコメンド部13は対象ユーザのユーザ端末30から案内要求を受信する。案内要求は、訪問順序に従った経路案内を要求するためのデータ信号である。レコメンド部13はその案内要求に応答して、地図データベース21を参照して訪問順序に対応する経路を決定し、その経路を示す経路情報をユーザ端末30に向けて送信する。ユーザ端末30はその経路情報を表示装置上に表示し、これにより対象ユーザは、レコメンド部13により提示された少なくとも一つの訪問先を提示された順序で巡ることができる。
図14は訪問順序のレコメンドの概念を示す図である。この例では、基準POIがホテル401であり、訪問順序の候補が訪問順序411,412,413であるとする。訪問順序411は「食べ歩きが好き」というユーザタイプTaに対応し、ユーザがレストラン402およびドラッグストア403をこの順に立ち寄ることを示す。訪問順序412は「ランニングが好き」というユーザタイプTaに対応し、ユーザがコンビニエンスストア404に立ち寄ることを示す。訪問順序413は「読書が好き」というユーザタイプTcに対応し、ユーザが書店405およびカフェ406をこの順に立ち寄ることを示す。例えば、対象ユーザUbがユーザタイプTaに該当する場合には、レコメンド部13は訪問順序411を対象ユーザUbに提示する。上述したように、レコメンド部13は訪問順序に従った経路案内を更に実行してもよい。例えば図14に示すように、レコメンド部13は、基準POI(ホテル401)が始点および終点であり、個々の訪問先が経由点である経路を対象ユーザに案内してもよい。
ステップS48として示すように、レコメンド部13は、訪問順序を取得した対象ユーザの実際の移動経路に基づいて、訪問履歴データ250の対応するレコードの訪問フラグを更新してもよい。一例では、レコメンド部13は対象ユーザのユーザ端末30から移動データを受信し、その移動データで示される位置情報と地図データベース21内のPOIデータ213で示される個々の訪問先POIの代表座標とを比較する。この比較に基づいて、レコメンド部13は、対応する訪問履歴データ250で示されるそれぞれの訪問先POIについて、対象ユーザが該訪問先POIに立ち寄ったか否かを推定する。一例では、対象ユーザが立ち寄ったと推定される訪問先POIについて、レコメンド部13はその訪問先POIに対応する訪問フラグを「1」に更新する。
(POIの管理者への課金)
図15はPOIの管理者への課金の一例を処理フローS5として示すフローチャートである。この処理は、訪問順序が少なくとも一人のユーザに提示された後に実行される。例えば、処理フローS5は定期的なバッチ処理により実行されてもよい。
ステップS51では、課金部14が、処理しようとする一つのPOIを選択する。例えば、分析部12はPOIデータ213を参照して一つのPOI_IDを選択する。
ステップS52では、課金部14がそのPOIに対応する訪問履歴データ250を取得する。課金部14は選択されたPOI_IDが訪問先情報として設定されている訪問履歴データ250のレコードを訪問履歴データベース25から読み出す。
ステップS53では、課金部14がその訪問履歴データ250に基づいて、選択されたPOIの訪問者数をカウントする。一例では、課金部14は選択されたPOI_IDに対応する訪問フラグが「1」であるレコード数をカウントして、そのレコード数を訪問者数として特定してもよい。この場合、訪問者数は延べ人数である。あるいは、課金部14は、POI_IDに対応する訪問フラグが「1」であるそれぞれのレコードのユーザIDを更に参照して、POIを訪問した実人数を訪問者数として特定してもよい。
ステップS54では、課金部14がその訪問者数に基づいて、選択されたPOIへの課金を実行する。一例では、課金部14は訪問者数に基づいて課金額を算出し、その課金額を示す課金データを施設端末40に送信する。この課金データは、POIタグに基づく広告情報(訪問順序)を取得したユーザが訪問したPOIに対して課金するための電子データである。施設端末40はその課金データを受信して課金額を表示する。更に、課金部14はその課金データを所与のデータベースに登録する。そして、所与の金融システムがその課金データに基づいてPOIへの課金を実行する。
ステップS55に示すように、課金部14は処理すべきPOIのすべてについてステップS51~S54の処理を実行する。
[プログラム]
コンピュータ110をサーバ10として機能させるためのプログラムは、サーバ10の各機能モジュールを実現するためのプログラムコードを含む。プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供されたプログラムはストレージ103に記憶される。プロセッサ101がメモリ102と協働してそのプログラムを実行することで、対応する機能モジュールが実現する。
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つのPOIタグを関連付ける。
このような側面においては、ユーザの移動データにPOIの属性が関連付けられる。このように処理された移動履歴は、ユーザまたはPOIの分析のために利用することができる。したがって、ユーザの移動履歴の活用を実現できる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、移動データに基づいて、ユーザが所与の時間幅以上の間滞在し続けた場所を特定し、特定された場所に対応するPOIを特定し、特定されたPOIに対応するPOIタグを移動データに関連付けてもよい。ユーザの滞在時間を考慮することで、意味があると推定されるPOIタグを移動データに関連付けることができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、複数のユーザのそれぞれについて、該ユーザの移動データに少なくとも一つのPOIタグを関連付け、少なくとも一つのPOIタグが関連付けられた複数の移動データに基づいて、複数のユーザまたはPOIを分析してもよい。この場合には、移動データへのタグ付けから、その処理された移動データに基づく分析までの一連の処理を実現できる。
本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、ユーザの分類を示すユーザタイプと、基準POIから少なくとも一つの訪問先POIへの訪問順序との対応を示す訪問候補データに基づいて、対象ユーザに対応する基準POIからの訪問順序を該対象ユーザに提示する。
このような側面においては、対象ユーザのユーザタイプに合致する、基準POIからの訪問順序が、その対象ユーザに提示される。したがって、対象ユーザにとって望ましいと思われる訪問先および訪問順序を該対象ユーザに紹介できる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、対象ユーザのユーザ端末の地理的位置に基づいて基準POIを特定してもよい。対象ユーザが位置していると推定される場所が基準POIとして特定されるので、その現在位置からの訪問順序を該対象ユーザに提示できる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、対象ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つのPOIタグを関連付け、移動データに関連付けられた少なくとも一つのPOIタグに基づいて、対象ユーザのユーザタイプを特定し、特定されたユーザタイプに対応する基準POIからの訪問順序を対象ユーザに提示してもよい。この場合には、対象ユーザが訪問したPOIの属性に基づいて対象ユーザのユーザタイプが特定され、そのユーザタイプに対応する訪問順序が該対象ユーザに提示される。したがって、対象ユーザの行動の傾向に合った訪問先および訪問順序を提供できる。
本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データと、POIタグに基づく広告情報を取得したユーザの移動経路を示す移動データとに基づいて、該ユーザが訪問したPOIに対して課金するための課金データを生成する。この場合には、POIタグおよび広告情報はユーザをPOIに誘引したといえる。本側面においてはその貢献に対応する料金をPOIから得ることができる。
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
情報管理システム1(サーバ10)はタグ付け部11を備えなくてもよく、したがって処理フローS1を実行しなくてもよい。情報管理システム1(サーバ10)は分析部12を備えなくてもよく、したがって処理フローS2およびS3を実行しなくてもよい。情報管理システム1(サーバ10)はレコメンド部13を備えなくてもよく、したがって処理フローS4を実行しなくてもよい。あるいは、情報管理システム1(サーバ10)は、レコメンド部13を備えると共に、ユーザ端末30からの要求によってレコメンド機能を一時的に停止する停止部を更に備えてもよい。情報管理システム1(サーバ10)は課金部14を備えなくてもよく、したがって処理フローS5を実行しなくてもよい。
本開示において、第1コンピュータが第2コンピュータ“に向けて”データまたは情報を送信するとは、第1コンピュータが、直接に、または少なくとも一つの通信装置を介して(すなわち間接的に)、第2コンピュータにデータまたは情報を送信することを意味する。
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念を示す。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念を示す。
コンピュータシステム内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」の二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
以上の実施形態の全部または一部に記載された態様は、移動経路または移動履歴に関する制御、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上または適切な機能の提供その他の機能向上または適切な機能の提供、データおよび/またはプログラムの容量の削減、装置および/またはシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置またはシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
1…情報管理システム、10…サーバ、11…タグ付け部、12…分析部、13…レコメンド部、14…課金部、20…データベース群、21…地図データベース、22…ユーザデータベース、23…移動履歴データベース、24…訪問候補データベース、25…訪問履歴データベース、30…ユーザ端末、40…施設端末、210…地図データ、211…ノードデータ、212…リンクデータ、213…POIデータ、220…ユーザデータ、230…移動データ、240…訪問候補データ、250…訪問履歴データ、411~413…訪問順序。

Claims (6)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサが、POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つの前記POIタグを関連付ける、
    コンピュータシステム。
  2. 前記プロセッサが、
    前記移動データに基づいて、前記ユーザが所与の時間幅以上の間滞在し続けた場所を特定し、
    前記特定された場所に対応する前記POIを特定し、
    前記特定されたPOIに対応する前記POIタグを前記移動データに関連付ける、
    請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記プロセッサが、
    複数の前記ユーザのそれぞれについて、該ユーザの前記移動データに前記少なくとも一つのPOIタグを関連付け、
    前記少なくとも一つのPOIタグが関連付けられた複数の前記移動データに基づいて、前記複数のユーザまたは前記POIを分析する、
    請求項1または2に記載のコンピュータシステム。
  4. プロセッサを備え、
    前記プロセッサが、ユーザの分類を示すユーザタイプと、基準POIから少なくとも一つの訪問先POIへの訪問順序との対応を示す訪問候補データに基づいて、対象ユーザに対応する前記基準POIからの前記訪問順序を該対象ユーザに提示する、
    コンピュータシステム。
  5. 前記プロセッサが、前記対象ユーザのユーザ端末の地理的位置に基づいて前記基準POIを特定する、
    請求項4に記載のコンピュータシステム。
  6. 前記プロセッサが、
    POIの地理的位置と該POIの属性を示すPOIタグとの対応を示す地図データに基づいて、前記対象ユーザの移動経路を示す移動データに少なくとも一つの前記POIタグを関連付け、
    前記移動データに関連付けられた前記少なくとも一つのPOIタグに基づいて、前記対象ユーザの前記ユーザタイプを特定し、
    前記特定されたユーザタイプに対応する前記基準POIからの前記訪問順序を前記対象ユーザに提示する、
    請求項4または5に記載のコンピュータシステム。
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