JP2022168523A - コンピュータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】POI(Point of Interest)へのユーザの訪問を支援するコンピュータシステムを提供する。【解決手段】情報管理システムは、ユーザ端末30を操作するユーザの移動経路に関連する処理を実行するコンピュータシステムであって、サーバ10を備える。サーバ10は、複数のPOIにより構成されるPOIグループと複数のPOIのそれぞれの地理的位置との対応を示す地図データと、ユーザの移動経路を示す移動データとに基づいて、POIグループへの該ユーザの訪問状況を示す訪問情報をユーザに通知する。【選択図】図3

Description

本開示の一側面はコンピュータシステム、処理方法、プログラム、および/またはデータ構造に関する。
特許文献1には、ポイントなどの付与情報をユーザに付与する情報処理システムが記載されている。この情報処理システムは、移動手法特定情報を用いて、ユーザの実際の移動手法を複数の移動手法の中から特定する実移動手法特定手段と、ユーザの実際の移動手法により出発地から目的地までの区間の一部を移動するごとに、ユーザに付与される付与情報であって実際の移動手法に応じた付与情報を生成する付与情報生成手段とを備える。
特許第6306631号公報
本開示の一側面は、POIへのユーザの訪問を支援することを目的とする。
本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、複数のPOIにより構成されるPOIグループと複数のPOIのそれぞれの地理的位置との対応を示す地図データと、ユーザの移動経路を示す移動データとに基づいて、POIグループへの該ユーザの訪問状況を示す訪問情報を該ユーザに通知する。
情報管理システムの適用の一例を示す図である。 情報管理システムで用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 情報管理システムの機能構成の一例を示す図である。 地図データのデータ構造の一例を示す図である。 移動データのデータ構造の一例を示す図である。 訪問状況データのデータ構造の一例を示す図である。 情報管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 グループ内経路の一例を示す図である。 ポイントの設定の例を説明するための図である。 ポイントの設定の例を説明するための図である。 到達情報の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの概要]
実施形態に係る情報管理システム1は、ユーザの移動経路に関連する処理を実行するコンピュータシステムである。移動経路とは、典型的には、現実世界における移動に関する情報をいい、例えば出発地から目的地までの移動に関する情報をいう。一例では、情報管理システム1は、ユーザが実際に通った移動経路を示す移動データに基づいて、複数のPOI(Point of Interest)により構成されるPOIグループへの該ユーザの訪問状況を示す訪問情報を生成し、この訪問情報を該ユーザに通知する。以下では、訪問情報の一例として、訪問状況に応じて得られる到達情報を示す。実際の移動経路は移動履歴または移動ログともいうことができる。移動経路は、出発地から目的地までの計画経路とすることもできる。この場合には、情報管理システム1はシミュレーション装置として使用されてもよい。POIとは地図上の特定の地点のことをいい、典型的には特定の地物に対応する。公共施設、観光名所などの任意の地点または地物がPOIになり得る。ユーザとは情報管理システム1から到達情報を受け取る個人またはグループをいう。ユーザは到達情報を得ることで、自身がどのようにPOIグループを訪問したかを知ることができる。
到達情報はユーザの訪問を促し得るので、その訪問の支援に貢献できる。到達情報は、POIグループを構成するすべてのPOIを訪問する(すなわち、コンプリートする)ための、残りの未訪問のPOIに関する情報を含んでもよい。この場合、ユーザに対して、ゲシュタルト心理学(何事も完璧でなくては気が済まないという人間の心理作用)により、未訪問のPOIを訪問する意欲を喚起することができる。未訪問のPOIをユーザに通知する場合には、そのPOIの混雑度が併せて通知されてもよい。すなわち、到達情報は、未訪問のPOIに関する情報、以下で説明するポイント等の情報、ビンゴゲームのような態様の情報などのような、POIグループを構成する複数のPOIを訪問する意欲をユーザに喚起することを可能とする情報であればよい。
地物とは、地上に存在する任意の有体物または無体物である。地物は自然物でも人工物でもよい。例えば、地物は、山地、農地、住宅地、更地、河川、湖、海、観光地、道路、鉄道、建物、公園、塔、信号機、踏切、横断歩道、歩道橋、浮標などを含み得る。無体物である地物の例として、任意の目的で設定された区域(例えば、撮影禁止区域、一時的な進入禁止区域など)、イベントが開催される区域、集合場所、撮影スポットなどが挙げられる。
POIグループは複数のPOIの集合である。一例では、POIグループは地域振興、観光需要の増大、周遊の促進、レクリエーション、地域学習などの様々な目的のために、イベントの主催者によって特定のコンセプトに基づいて設定される。コンセプトとはPOIグループの基本的な観点または考え方をいう。コンセプトは地理、歴史、文化、観光などの様々な観点に基づいて設定されてよい。ケビン・ベーコン指数の考え方を導入して二つのPOI間の関係が順に設定されることで、3以上のPOIから成るPOIグループが設定されてもよい。例えば、コンセプトが「スポーツ」であるとして、野球場Aと、野球およびサッカーが可能なスタジアムBとが「野球」というキーワードで関連付けられ、そのスタジアムBとサッカー場Cとが「サッカー」というキーワードで関連付けられることで、これら三つの施設を含む一つのPOIグループが設定されてもよい。あるいは、コンセプトが「梯子酒」であるとして、居酒屋、スナックなどの店舗が「飲み屋」というキーワードで関連付けられることで、POIグループが設定されてもよい。また、コンセプトが「観光」であるとして、テーマパーク、展望台などの施設が「観光地」というキーワードで関連付けられることで、POIグループが設定されてもよい。なお、グループ化されるPOIは、後述(図8)のように、長崎市内や壱岐市内など限られた特定地域(狭域)に存在するもので括られてもよい。この場合には特定地域の振興が期待できる。
「POIグループへのユーザの訪問状況」とは、ユーザがPOIグループ内のどのPOIを訪問したかを少なくとも示す情報をいう。本開示ではこれを単に「訪問状況」ともいう。この訪問状況は、ユーザがPOIグループ内において少なくとも一つのPOIをどのように訪問したかを更に示してもよく、例えば移動経路、移動手段、移動時間、滞在時間などに関する情報を示してもよい。
一例では、その到達情報は、POIグループを訪問したユーザに付与されるポイントを含む。ポイントとは、金銭的価値を有する数値をいう。ユーザは、ポイントを用いて実店舗またはオンライン・ショッピング・サイトで商品またはサービスを購入したり、寄付、クラウドファンディング、譲渡などの目的でポイントを他者に提供したりすることができる。ポイントに何らかの制限が設定されてもよい。例えば、ポイントが1年、30日などの有効期間を有してもよいし、ポイントが特定の地理的範囲または特定の施設でのみ利用可能であってもよい。ポイントを利用できる場所は、POIグループ(すなわち、ポイントが付与される場所)に対応してもよいし、POIグループとは異なってもよい。一例として、POIグループが長崎市を示すとする。この場合に、長崎市内を周遊することで得られたポイントは、長崎市内でのみ利用可能でもよいし、長崎市とは異なる地域で利用可能でもよいし、日本全国で利用可能でもよい。到達情報はポイントに加えてまたは代えて、クーポン、所定の商品の購入又はサービスを受けるための引き換え券、金銭などのような、金銭的価値を有する情報を含んでもよい。
[システムの構成]
図1は情報管理システム1の適用の一例を示す図である。一例では、情報管理システム1はサーバ10を備える。サーバ10は通信ネットワークNWを介してデータベース群20にアクセスしてデータを読み取ったり書き込んだりすることができる。サーバ10は通信ネットワークNWを介して1以上のユーザ端末30とデータを送受信できる。
サーバ10はユーザの移動経路に関連する処理を実行するコンピュータである。一例では、サーバ10は業務用サーバなどの大型のコンピュータによって構成される。サーバ10は一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで論理的に一つのサーバ10が構成される。
データベース群20は、情報管理システム1において用いられるデータを記憶するデータベースの集合である。データベースとは、電子データを永続的に記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。それぞれのデータベースは情報管理システム1の一部として構築されてもよいし、情報管理システム1とは別のコンピュータシステムに設けられてもよい。
ユーザ端末30はユーザによって操作されるコンピュータである。一例では、ユーザ端末30は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、ラップトップコンピュータなどの携帯端末である。ユーザ端末30は、一つの筐体により構成されるデバイスでもよいし、複数のデバイスによって構成されてもよい。例えば、ユーザ端末30はウェアラブル端末とスマートフォンとの組合せでもよい。
図2は、情報管理システム1で用いられるコンピュータ110のハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、コンピュータ110は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、個々の機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネルなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
図3は、情報管理システム1(サーバ10)の機能構成の一例を示す図である。一例では、サーバ10は機能モジュールとして判定部11、ポイント設定部12、および通知部13を備える。判定部11はPOIグループへのユーザの訪問状況を判定する機能モジュールである。ポイント設定部12は、ユーザに付与するポイントをその訪問状況に基づいて設定する機能モジュールである。通知部13はその到達情報をユーザに通知する機能モジュールである。
図3はデータベース群20を構成する個々のデータベースも示す。一例では、データベース群20は地図データベース21、移動履歴データベース22、訪問状況データベース23を含む。
地図データベース21は、地図を構成する地図要素を示す地図データを記憶するデータベースである。地図要素の例としてノード、リンク、およびPOIが挙げられる。
ノードとは経路を特徴づける位置をいい、より具体的には、移動体の移動方法(例えば方向、速度など)を変えることができる位置、または該移動方法が変わる位置をいう。例えば、ノードは駅、バス停、駐車場等の乗り換え地点、交差点などに対応する。
リンクとは経路を示すために設定される仮想的な線のことをいい、隣接するノード間を結ぶ。リンクの形状は直線でも曲線でもよく、あるいは、直線と曲線との組合せでもよい。地上においては、リンクの形状は道路の形状、または鉄道などの軌道の形状に依存し得る。特定の二つのノードを結ぶリンクが複数個存在してもよい。例えば、二つのノードが鉄道に関するリンクと道路に関するリンクとの双方によって結ばれる場合があり得る。
一例では、地図データは、複数のノードを示すノードデータと、複数のリンクを示すリンクデータと、複数のPOIを示すPOIデータと、少なくとも一つのPOIグループを示すPOIグループデータとを含む。図4を参照しながら、これらのデータのそれぞれの構造について説明する。図4は地図データのデータ構造の一例を示す図である。この例では地図データ210はノードデータ211、リンクデータ212、POIデータ213、およびPOIグループデータ214を含む。
一例では、ノードデータ211はデータ項目としてノードID、座標、およびノード属性を含む。ノードIDは個々のノードを一意に特定する識別子である。座標はノードの2次元または3次元の地理的位置を示す値である。座標は緯度および経度を用いて表現されてもよいし、他の座標系に従って設定されてもよい。ノード属性とは、ノードの性質、特徴、または状況を表す情報である。例えば、ノード属性は、ノードに関連する地物に関する地物情報を含んでもよい。
一例では、リンクデータ212はデータ項目としてリンクID、第1ノードID、第2ノードID、およびリンク属性を含む。リンクIDは個々のリンクを一意に特定する識別子である。第1ノードIDおよび第2ノードIDはいずれも、リンクの端に位置するノードを特定するノードIDである。リンク属性とは、リンクの性質、特徴、または状況を表す情報である。例えば、リンク属性は、交通機関などの移動手段と、リンクを移動するための所要時間または費用と、リンクの状況(例えば交通情報)と、リンクに関連する地物(すなわち地物情報)とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
一例では、POIデータ213はデータ項目としてPOI_IDおよびPOI属性を含む。POI_IDは個々のPOIを一意に特定する識別子である。POI属性とは、POIの性質、特徴、または状況を表す情報である。一例では、POI属性は到着地点、名称、ジオフェンス、地物情報、およびPOIポイントを含む。到着地点はPOIの出入口が接続するリンク(例えば道路)を示し、このデータ項目にはそのリンクのリンクIDが設定される。到着地点は、POIとリンクとの接続を示すデータ項目の一例である。名称とはPOIの正式名称または通称であり、例えば世帯主の名称、屋号、建物名などによって表される。ジオフェンスはPOIの地理的範囲であり、2次元または3次元の形状を有するPOIの場所を表すために用いられる。POIのジオフェンスは、地図上に設定された仮想的なメッシュまたはブロックの集合によって表現されてもよいし、座標値を用いて表現されてもよい。地物情報はPOIに関連する地物についての任意の情報である。POIポイントは、POIを訪問したユーザに付与されるポイントである。
一例では、POIグループデータ214はデータ項目としてPOIグループID、POIリスト、およびPOIグループ属性を含む。POIグループIDは個々のPOIグループを一意に特定する識別子である。POIリストは、POIグループに属する複数のPOIを示し、このデータ項目にはそれぞれのPOIのPOI_IDが設定される。別の例として、POIリストは、POI_IDに加えて、個々のPOIの訪問順序を示してもよい。POIグループ属性とは、POIグループの性質、特徴、または状況を表す情報である。一例では、POIグループ属性はジオフェンス、コンセプト、およびコンプリートポイントを含む。ジオフェンスとは、POIグループを示す少なくとも一つの地理的範囲の集合をいう。ジオフェンスは、POIグループに属する複数のPOIのすべてを包含するように設定される。POIグループのジオフェンスは、行政区域の境界を用いて定義されてもよいし、地図上に設定された仮想的なメッシュまたはブロックの集合によって表現されてもよいし、座標値を用いて表現されてもよい。あるいは、ジオフェンスは所与の中心および半径で規定される範囲であってもよい。コンセプトは、上述したように、POIグループの基本的な観点または考え方を示す情報である。コンプリートポイントは、POIグループに属するすべてのPOIを訪問したユーザに付与されるポイントである。
図4に示すように、POIデータ213とPOIグループデータ214とはPOI_IDによって互いに関連付けられる。地図データ210はこのデータ構造によって、複数のPOIにより構成されるPOIグループと、該複数のPOIのそれぞれの地理的位置との対応を示す。
移動履歴データベース22は、ユーザが実際に通った移動経路を示す移動データを記憶するデータベースである。図5は移動データのデータ構造の一例を示す図である。この例での移動データ220は、データ項目としてユーザID、位置情報、および時刻情報を含む。位置情報は、ユーザの位置と見なすことができるユーザ端末30の地理的位置を示す。例えば、位置情報は緯度経度により表現されてもよいし、高度を更に含む3次元データとして表現されてもよいし、他の座標系により表現されてもよい。時刻情報はその位置情報(地理的位置)が得られた日時を示す。図5に示すように、移動データ220では、それぞれのユーザIDに、位置情報および時刻情報の複数の組合せが時系列データとして関連付けられる。
一例では、移動データは個々のユーザ端末30から提供されて移動履歴データベース22に格納される。ユーザ端末30は、自機の現在の地理的位置である現在位置と、その現在位置を取得した時刻である現在時刻とを取得する。ユーザ端末30は全地球測位システム(GPS)を利用して現在位置を特定してもよいし、携帯電話基地局データ、WiFi(登録商標)アクセスポイントデータ、交通系ICカードデータ、近接ビーコンなどの他の手段によって現在位置を特定してもよい。ユーザ端末30は、対応するユーザIDと、現在位置を示す位置情報と、現在時刻を示す時刻情報との組合せを示すレコードを生成し、このレコードを移動履歴データベース22に向けて送信する。このレコードは一時点におけるユーザの位置を表す情報と見なすことができる。ユーザ端末30は所与の時間間隔でレコードを生成および送信する。そして、そのユーザ端末30からの複数のレコードが時系列データとして移動履歴データベース22に蓄積される。この結果、ユーザの移動履歴(移動ログ)が記録される。ユーザ端末30から提供されたレコードを移動履歴データベース22に登録するコンピュータは、サーバ10でもよいし、サーバ10とは別のコンピュータでもよいし、情報管理システム1とは別のコンピュータシステムでもよい。ユーザ端末30は例えば、ユーザの現在位置を示す位置情報が一定時間の間、GPSの測位誤差の範囲内に収まる状態が続いた場合に、該一定時間における状態を静止状態とみなしてもよい。ユーザ端末30は静止状態を判定した場合に、その静止状態が解消されるまでレコードの生成および送信の少なくとも一方の時間間隔を伸ばしてもよい。このように、ユーザ端末30はレコードの生成および送信の少なくとも一方の時間間隔を動的に変更してもよい。
訪問状況データベース23は、POIグループへのユーザの訪問状況を示す訪問状況データを記憶するデータベースである。図6は訪問状況データのデータ構造の一例を示す図である。この例での訪問状況データ230は、データ項目としてユーザID、POIグループID、訪問状況、および加算ポイントを含む。訪問状況は、POIグループに属する複数のPOIのそれぞれについての、POI_IDとPOIポイントとのペアによって表される。加算ポイントは、訪問状況の詳細な態様に応じて追加でユーザに付与されるポイントである。一例では、加算ポイントはコンプリートポイント、経路ポイント、および時間ポイントを含む。経路ポイントはユーザの移動経路の幾何学的な2次元形状または3次元形状に基づいて算出されるポイントである。時間ポイントはユーザの移動時間または滞在時間に基づいて算出されるポイントである。
訪問状況データ230の新規レコードが訪問状況データベース23に登録される際には、そのレコード内のすべてのポイントは0に設定される。ユーザがPOIグループ内の或るPOIを訪問したことに応答して、そのPOIに対応するPOIポイントが0より大きい値に更新される。更に、POIグループでのユーザの訪問状況に応じて、いずれかの加算ポイントが0より大きい値に更新され得る。
上述したそれぞれのデータに関して、個々のデータ項目は静的に設定されてもよいし動的に設定されてもよい。「静的に設定される」とは、値が予め設定され、人手の介入がない限りはその設定が変更されないことをいう。一方、「動的に設定される」とは、値が任意の事象に応じて人手の介入無しに変更され得ることをいう。動的な設定は、所与のデータ項目を制御するプログラムが所定のコンピュータ上で実行されることで実現される。動的な設定は情報管理システム1により実行されてもよいし、別のコンピュータシステムにより実行されてもよい。
[システムでの処理手順]
図7は、情報管理システム1がユーザに到達情報を通知する処理の一例を処理フローS1として示すフローチャートである。この処理は移動履歴データベース22に移動データ220が記憶された後に実行される。例えば、処理フローS1は、ユーザが目的地に到着した後、またはユーザが目的地に到着する前に実行されてもよい。処理フローS1が目的地に到着する前に実行される場合には、ユーザは到達情報を目的地への道程で知ることができる。処理フローS1は定期的なバッチ処理により実行されてもよい。
ステップS11では、判定部11が、処理しようとする一人のユーザの移動データを取得する。例えば、判定部11は移動履歴データベース22を参照して一つのユーザIDを選択し、そのユーザIDを含む移動データ220を読み出す。上述したように、この移動データ220は複数のレコード(例えば、多数のレコード)から成る時系列データである。
ステップS12では、判定部11がその移動データ220と地図データ210とに基づいてユーザの移動経路を推定する。一例では、判定部11は移動データ220の位置情報(地理的位置)の履歴をノードデータ211およびリンクデータ212と照合する。位置情報の履歴に対応するリンクが存在する区間については、判定部11はその区間をリンクによって表現する。位置情報の履歴に対応するリンクが存在しない区間については、判定部11は位置情報で示される地理的位置を順番に直線で繋ぐことでその区間を表現する。判定部11はこのような手法によりユーザの移動経路を詳細に推定できる。判定部11はその推定された移動経路に移動データ220の時刻情報を関連付ける。この関連付けにより、その推定された移動経路は、個々の地点での通過時刻または滞在時刻を含む情報として利用可能になる。
ステップS13では、判定部11がその移動経路に基づいて、ユーザが少なくとも一つのPOIグループを訪問したか否かを判定する。一例では、判定部11はPOIデータ213およびPOIグループデータ214を参照して、POIグループに属する複数のPOIのそれぞれのジオフェンスを取得する。そして、判定部11は移動経路と個々のジオフェンスとを比較して、POIグループに属するPOIをユーザが訪問したか否かを判定する。一例では、判定部11は、移動経路がPOIのジオフェンス内を通る場合に、ユーザがそのPOIを訪問したと判定する。そして、判定部11はそのPOIが属するPOIグループを取得する。少なくとも一つのPOIグループが得られた場合には(ステップS13においてYES)、処理はステップS14に進む。一つのPOIグループも得られなかった場合には(ステップS13においてNO)、処理はステップS19に進む。
ステップS14では、判定部11が、処理しようとする一つのPOIグループを選択する。判定部11は、ステップS13で取得した少なくとも一つPOIグループから一つを選択する。
ステップS15では、判定部11が推定された移動経路と地図データ210とに基づいて、選択されたPOIグループへのユーザの訪問状況を判定する。移動経路は移動データ220に基づいて推定されるので、POIグループへのユーザの訪問状況は、移動データ220と地図データ210とに基づいて判定されるといえる。
訪問状況の判定の一例として、判定部11はユーザが訪問したPOIを判定する。判定部11はPOIグループデータ214を参照して、選択されたPOIグループのジオフェンスを取得する。続いて、判定部11は、推定された移動経路のうちジオフェンス内に位置する区間をグループ内経路として特定する。続いて、判定部11はPOIデータ213およびPOIグループデータ214を参照して、そのPOIグループに属する複数のPOIのそれぞれのジオフェンスを取得する。そして、判定部11は、グループ内経路と個々のPOIのジオフェンスとを比較して、ユーザがどのPOIを訪問したかを特定する。ステップS13と同様に、判定部11は、グループ内経路がPOIのジオフェンスを通る場合に、ユーザがそのPOIを訪問したと判定してもよい。判定部11はユーザがPOIグループ内の一部のPOIのみを訪問したと判定するかもしれないし、ユーザがPOIグループ内のすべてのPOIを訪問したと判定するかもしれない。
判定部11は、移動経路のうちジオフェンスの外に位置する区間(以下ではこれを「グループ外経路」ともいう)を用いることなく、ユーザが訪問したPOIをグループ内経路に基づいて判定してもよい。あるいは、判定部11はユーザの移動経路をグループ内経路とグループ外経路とに分けることなく、ユーザが訪問したPOIを判定してもよい。
図8はグループ内経路の一例を示す図である。この例は、15個のPOI310によって構成されるPOIグループ300を示す。POIグループ300は、二つの地理的範囲321,322(たとえば、長崎市と壱岐市)から成るジオフェンス320を有する。このPOIグループ300に対して、或るユーザの移動経路330が存在したとする。この場合、判定部11はその移動経路330のうち、ジオフェンス320内に位置する区間332,334,336(いずれも実線で表示)をグループ内経路として特定する。判定部11は、移動経路330のうち、グループ外経路である区間331,333,335,337(いずれも破線で表示)を無視してもよい。判定部11は、区間332に位置する5個のPOI310と、区間334に位置する2個のPOI310と、区間336に位置する2個のPOI310とをユーザが訪問したと判定する。
訪問状況の判定の別の例として、判定部11は、グループ外経路を用いることなく、グループ内経路の幾何学的形状に基づくスコアを判定してもよい。「グループ内経路の幾何学的形状」とは、グループ内経路そのものの形状でもよいし、グループ内経路によって得られる仮想的な図形でもよい。判定部11はグループ内経路の長さ、すなわち、ジオフェンス内でのユーザの移動距離をスコアとして判定してもよい。あるいは、判定部11はグループ内経路における標高差をスコアとして判定してもよい。判定部11は、グループ内経路において標高が最も低い地点と標高が最も高い地点とを特定し、その2地点の標高差を算出する。グループ内経路が、出発地から少なくとも一つの目的地を経由して再び出発地に戻ってくる経路である場合には、判定部11はそのグループ内経路によって形成される閉領域の面積を判定してもよい。更に別の例として、判定部11はグループ内経路における高低差の積算値(積算高低差)を判定してもよい。判定部11は、鉛直方向における位置が単調に高くなっていく区間と、鉛直方向における位置が単調に低くなっていく区間とをグループ内経路から特定する。そして、判定部11はそれぞれの区間の高低差を算出し、それらの高低差の和を積算高低差として求める。
訪問状況の判定の更に別の例として、判定部11は、グループ外経路を用いることなく、グループ内経路でのユーザの移動手段を判定してもよい。移動手段の例として徒歩、自転車、自動車、鉄道などが挙げられる。一例では、判定部11はグループ内経路の個々の地理的位置(ノードまたは位置情報)に対応する時刻情報に基づいて移動手段を判定する。判定部11はグループ内経路を構成する個々の区間について、該区間の距離および移動時間に基づいて該区間での移動速度を算出する。そして、判定部11はその移動速度に基づいてユーザの移動手段を推定する。例えば、判定部11は移動手段と移動速度の範囲との対応表を参照して移動手段を推定してもよい。あるいは、判定部11はリンクデータ212を参照してグループ内経路でのユーザの移動手段を判定してもよい。
リンクデータ212または個々のユーザの移動データ220に基づいて個々の場所での混雑状況を判定できる場合には、判定部11はグループ内経路に関連する混雑度を判定してもよい。混雑度とは、或る場所にどのくらい多くの人または移動体が集まっているかを示す指数をいう。判定部11はグループ外経路を用いることなく混雑度を判定してもよい。
訪問状況の判定の更に別の例として、判定部11は、グループ外経路を用いることなく、グループ内経路に関連するユーザの滞在時間を判定してもよい。判定部11は、グループ内経路に関連付けられた時刻情報に基づいてその滞在時間を判定する。判定部11はジオフェンス内でのユーザの合計滞在時間または合計滞在日数を判定してもよい。あるいは、判定部11はPOIグループに属する複数のPOIのそれぞれでの滞在時間を判定してもよい。
図7に戻って、ステップS16では、ポイント設定部12が判定された訪問状況に基づいて、ユーザに付与するポイントを設定する。ポイント設定部12は、ユーザおよびPOIグループの組合せに対応する訪問状況データ230に各種のポイントを登録する。
ポイント設定部12はPOIデータ213を参照して、ユーザが訪問した1以上のPOIのそれぞれのPOIポイントを取得する。そして、ポイント設定部12は訪問状況データ230にそのPOIポイントを登録する。
ユーザがPOIグループ内のすべてのPOIを訪問した場合には、ポイント設定部12はPOIグループデータ214を参照して、そのPOIグループのコンプリートポイントを取得する。そして、ポイント設定部12は訪問状況データ230にそのコンプリートポイントを登録する。
グループ内経路の幾何学的形状に基づくスコアが判定された場合には、ポイント設定部12はそのスコアに基づいて経路ポイントを設定し、訪問状況データ230にその経路ポイントを登録する。ポイント設定部12は、移動距離、標高差、閉領域の面積、および積算高低差のうちの少なくとも一つによって示されるスコアが高いほど、経路ポイントを高く設定してもよい。一例では、ポイント設定部12は移動距離、標高差、閉領域の面積、および積算高低差のうちの少なくとも一つについての単位ポイント(単位量当たりのポイント)を予め記憶し、判定されたスコアとその単位ポイントとに基づいて経路ポイントを設定する。例えば、移動距離が考慮される場合には、単位ポイントは10ポイント/kmでもよい。標高差または積算高低差が考慮される場合には、単位ポイントは10ポイント/100mでもよい。面積が考慮される場合には、単位ポイントは10ポイント/kmでもよい。
図9は、閉領域の面積に基づくポイントの設定の例を説明するための図である。この図での二つの例350,360はいずれも、ユーザが出発地341から目的地342に行き、その後に出発地341に戻る移動経路を示す。図中の座標軸については、x軸およびy軸が水平面に対応し、z軸が鉛直方向に対応する。例350でのグループ内経路は往路351および復路352から成り、閉領域353を形成する。例360でのグループ内経路は往路361および復路362から成り、閉領域353よりも広い閉領域363を形成する。閉領域の面積が大きいほど経路ポイントが高く設定される場合には、経路ポイントは例350よりも例360の方が高い。
図10は、積算高低差に基づくポイントの設定の例を説明するための図である。この図での二つの例370,380はいずれも、出発地343から目的地344への移動経路を示す。座標軸は図9の例と同様である。例370での積算高低差は(Ha+Hb+Hc)であり、例380での積算高低差は(Hd+He+Hf+Hg+Hi)である。積算高低差が大きいほど経路ポイントが高く設定される場合には、経路ポイントは例370よりも例380の方が高い。
グループ内経路での移動手段が判定された場合には、ポイント設定部12はその移動手段およびスコアに基づいて経路ポイントを設定し、訪問状況データ230にその経路ポイントを登録してもよい。一例では、ポイント設定部12は個々の移動手段について単位ポイントを予め記憶し、移動距離、標高差、および積算高低差のうちの少なくとも一つについての単位ポイントと移動手段とに基づいて経路ポイントを設定する。例えば、移動手段が徒歩であれば、移動距離の単位ポイントが100ポイント/kmであり、標高差または積算高低差の単位ポイントが100ポイント/100mでもよい。移動手段が自転車であれば、移動距離の単位ポイントが10ポイント/kmであり、標高差または積算高低差の単位ポイントが10ポイント/100mでもよい。移動手段が自動車であれば、移動距離の単位ポイントが1ポイント/kmであり、標高差または積算高低差の単位ポイントが1ポイント/100mでもよい。
グループ内経路に関連する混雑度が判定された場合には、ポイント設定部12はその混雑度およびスコアに基づいて経路ポイントを設定し、訪問状況データ230にその経路ポイントを登録してもよい。一例では、ポイント設定部12は混雑度に対応する単位ポイントを予め記憶し、移動距離、標高差、および積算高低差のうちの少なくとも一つについての単位ポイントと混雑度とに基づいて経路ポイントを設定する。例えば、混雑度が所与の閾値未満であれば、移動距離の単位ポイントが100ポイント/kmであり、標高差または積算高低差の単位ポイントが100ポイント/100mでもよい。混雑度がその閾値以上であれば、移動距離の単位ポイントが10ポイント/kmであり、標高差または積算高低差の単位ポイントが10ポイント/100mでもよい。
グループ内経路に関連する滞在時間が判定された場合には、ポイント設定部12はその滞在時間に基づいて時間ポイントを設定し、訪問状況データ230にその時間ポイントを登録する。例えば、ポイント設定部12は滞在時間が長いほど時間ポイントを高く設定してもよい。一例では、ポイント設定部12は滞在時間の単位ポイントを予め記憶し、判定された滞在時間とその単位ポイントとに基づいて時間ポイントを設定する。例えば、ジオフェンス内での合計滞在時間の単位ポイントが10ポイント/hであり、POIでの滞在時間の単位ポイントが20ポイント/hでもよい。合計滞在日数が2日間以上である場合には、日が変わるに伴って単位ポイントが高くなっていってもよい。このような設定方法は、判定部11がジオフェンス内でのユーザの合計滞在時間または合計滞在日数を判定する場合あるいはPOIグループに属する複数のPOIのそれぞれでの滞在時間を判定する場合にも適用することができる。
図7に戻って、ステップS17では、通知部13が、POIグループへのユーザの到達情報を生成し、その到達情報を該ユーザのユーザ端末30に向けて送信する。到達情報は、ユーザに付与されたポイント(POIポイント、または各種の加算ポイント)を含んでもよい。あるいは、到達情報はそのポイントの根拠を示す情報を含んでもよく、例えば、ユーザが訪問した、あるいは未訪問のPOIのリストまたは個数、幾何学的形状に基づくスコア、移動手段、混雑度、および滞在時間のうちの少なくとも一つを含んでもよい。到達情報は、所与の期間(例えば、1ヶ月、1年)におけるポイント数の降順に複数のユーザを並べたランキング(例えば、月間ランキング、年間ランキング)を含んでもよい。あるいは、到達情報は所与の期間(例えば、1ヶ月、1年)における歴代最高ポイントおよびそのユーザを含んでもよい。ユーザ端末30はその到達情報を表示装置上に表示する。ユーザはその到達情報を見て、POIグループに属するPOIをどのくらい多く訪問したかを認識したり、その訪問によって得られたポイントを把握したりすることができる。
図11は、ユーザが訪問したPOIのリストまたは個数を示す到達情報の一例を示す図である。この例では、通知部13はその到達情報をビンゴゲーム400のような態様で生成する。個々のアルファベットはPOIグループに属するPOIを示す。「A,B,C,D,E」のマスはユーザが訪問したPOIを示し、「F,H,S,V」のマスは、もしユーザが訪問するとビンゴゲーム400を最も早くクリアできるPOIを示す。このビンゴゲーム400により、POIグループへの訪問にゲーム性を取り入れることができる。
ステップS18に示すように、サーバ10は一人のユーザについて処理すべきPOIグループのすべてについてステップS14~S17の処理を実行する。
ステップS19に示すように、サーバ10は処理すべきユーザのすべてについてステップS11~S18の処理を実行する。
[プログラム]
コンピュータ110をサーバ10として機能させるためのプログラムは、サーバ10の各機能モジュールを実現するためのプログラムコードを含む。プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供されたプログラムはストレージ103に記憶される。プロセッサ101がメモリ102と協働してそのプログラムを実行することで、対応する機能モジュールが実現する。
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、複数のPOIにより構成されるPOIグループと複数のPOIのそれぞれの地理的位置との対応を示す地図データと、ユーザの移動経路を示す移動データとに基づいて、POIグループへの該ユーザの訪問状況を示す訪問情報を該ユーザに通知する。
このような側面においては、複数のPOIにより構成されるPOIグループへの訪問状況がユーザに通知される。この通知はPOIへのユーザの訪問を促し得るので、その訪問の支援に貢献できる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、地図データが、POIグループの地理的範囲であるジオフェンスを示し、プロセッサが、地図データおよび移動データに基づいて、ユーザの移動経路のうちジオフェンス内の区間をグループ内経路として特定し、グループ内経路に基づいて訪問状況を判定してもよい。そのグループ内経路に着目して訪問状況を判定することで、POIグループへのユーザの訪問状況をより適切に判定できる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、グループ内経路の幾何学的形状に基づくスコアを訪問状況の少なくとも一部として判定し、スコアに基づく訪問情報をユーザに通知してもよい。グループ内経路の幾何学的形状は該経路の特徴を顕著に表す。したがって、その幾何学的形状に基づくスコアを導入することで、ユーザ特有の訪問状況を訪問情報として該ユーザに伝えることができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、グループ内経路の長さと、グループ内経路の標高差と、グループ内経路に基づく閉領域の面積と、グループ内経路における積算高低差とのうちの少なくとも一つをスコアとして判定してもよい。これらのパラメータを用いることで、ユーザ特有の訪問状況を客観的な基準で表す訪問情報をユーザに伝えることができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、グループ内経路に関連するユーザの滞在時間を訪問状況の少なくとも一部として判定し、滞在時間に基づく訪問情報をユーザに通知してもよい。この場合には、ユーザがどのくらい長くPOIグループのジオフェンス内に滞在したかをユーザに伝えることができる。
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、訪問状況に基づいて、金銭的価値を有するポイントを設定し、ポイントを含む訪問情報をユーザに通知してもよい。この場合にはPOIグループへの訪問に応じたポイントをユーザに伝えることができる。
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
判定部11はジオフェンス以外の手法によりPOIへのユーザの訪問を判定してもよい。例えば、ユーザ端末30の接近をビーコンによって検知するビーコン装置をPOIが備える場合には、判定部11はその検知結果を取得することでPOIへのユーザの訪問を判定してもよい。別の例として、POIの識別情報を示すコード(例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コード)がPOIに設けられた場合には、判定部11はユーザ端末30によって読み取られたそのコードを取得することでPOIへのユーザの訪問状況を判定してもよい。
判定部11は、POIグループへの訪問に関する不正の有無を更に判定してもよい。例えば、ユーザ端末30がユーザの生体情報(例えば脈拍)を取得できる場合には、判定部11は移動データ220に加えてその生体情報が得られた場合に限って、その移動データ220が正当であると判定する。そして、判定部11は、正当であると判定された移動データ220に基づいて、POIへのユーザの訪問状況を判定する。
通知部13は、POIグループに属するPOIに近づいたユーザにそのPOIの存在を通知してもよい。例えば、通知部13は、リアルタイムで記録される移動データ220の位置情報と、POIグループに属するPOIのジオフェンスとに基づいて、ユーザとPOIとの距離を算出する。そして、その距離が所与の閾値以下である場合に、通知部13はユーザにそのPOIの存在を通知する。通知部13は、そのPOIを訪問することで獲得できるPOIポイントを更に通知してもよい。
POIデータ213が、POIの訪問順に応じたポイントのテーブル(例えば、第1POIの次に第2POIが訪問された場合には、第2POIの次に第1POIが訪問された場合より3倍のポイントが得られるようにポイントが設定されたテーブル)を含む場合には、ポイント設定部12は、ユーザが訪問した複数のPOIに関するポイントとして、そのテーブルに従ってPOIポイントを取得してもよい。
一例では、訪問情報は、POIグループを構成するすべてのPOIを訪問する(すなわち、コンプリートする)ための、未訪問のPOIに関する情報を含んでもよい。この場合、ユーザに対して、ゲシュタルト心理学(何事も完璧でなくては気が済まないという人間の心理作用)により、未訪問のPOIを訪問する意欲を喚起することができる。未訪問のPOIを通知する場合には、POIの混雑度が併せて通知されてもよい。
本開示において、第1コンピュータが第2コンピュータ“に向けて”データまたは情報を送信するとは、第1コンピュータが、直接に、または少なくとも一つの通信装置を介して(すなわち間接的に)、第2コンピュータにデータまたは情報を送信することを意味する。
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念を示す。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念を示す。
コンピュータシステム内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」の二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
以上の実施形態の全部または一部に記載された態様は、移動経路または移動履歴に関する制御、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上または適切な機能の提供その他の機能向上または適切な機能の提供、データおよび/またはプログラムの容量の削減、装置および/またはシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置またはシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
1…情報管理システム、10…サーバ、11…判定部、12…ポイント設定部、13…通知部、20…データベース群、21…地図データベース、22…移動履歴データベース、23…訪問状況データベース、30…ユーザ端末、210…地図データ、211…ノードデータ、212…リンクデータ、213…POIデータ、214…POIグループデータ、220…移動データ、230…訪問状況データ。

Claims (6)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサが、複数のPOIにより構成されるPOIグループと前記複数のPOIのそれぞれの地理的位置との対応を示す地図データと、ユーザの移動経路を示す移動データとに基づいて、前記POIグループへの該ユーザの訪問状況を示す訪問情報を該ユーザに通知する、
    コンピュータシステム。
  2. 前記地図データが、前記POIグループの地理的範囲であるジオフェンスを示し、
    前記プロセッサが、
    前記地図データおよび前記移動データに基づいて、前記ユーザの移動経路のうち前記ジオフェンス内の区間をグループ内経路として特定し、
    前記グループ内経路に基づいて前記訪問状況を判定する、
    請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記プロセッサが、
    前記グループ内経路の幾何学的形状に基づくスコアを前記訪問状況の少なくとも一部として判定し、
    前記スコアに基づく前記訪問情報を前記ユーザに通知する、
    請求項2に記載のコンピュータシステム。
  4. 前記プロセッサが、前記グループ内経路の長さと、前記グループ内経路の標高差と、前記グループ内経路に基づく閉領域の面積と、前記グループ内経路における積算高低差とのうちの少なくとも一つを前記スコアとして判定する、
    請求項3に記載のコンピュータシステム。
  5. 前記プロセッサが、
    前記グループ内経路に関連する前記ユーザの滞在時間を前記訪問状況の少なくとも一部として判定し、
    前記滞在時間に基づく前記訪問情報を前記ユーザに通知する、
    請求項2~4のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
  6. 前記プロセッサが、
    前記訪問状況に基づいて、金銭的価値を有するポイントを設定し、
    前記ポイントを含む前記訪問情報を前記ユーザに通知する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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