JP2022157896A - 作業機械 - Google Patents

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Yoji Misaki
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Abstract

【課題】操作性を向上する作業機械を提供することを目的とする。【解決手段】操作装置と、作動油を供給する油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに流れる作動油を制御する方向切換弁と、前記操作装置の操作量に基づいて前記方向切換弁を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記操作装置の操作量と油圧アクチュエータの動作速度との動作特性の基準となる基準動作特性を有し、前記動作特性が前記基準動作特性に近づくように、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、作業機械。【選択図】図7

Description

本開示は、作業機械に関する。
下部走行体と、下部走行体に対し旋回可能な上部旋回体と、上部旋回体に取り付けられるアタッチメントと、上部旋回体を旋回させる旋回油圧モータと、アタッチメントを駆動する油圧アクチュエータと、を備える作業機械が知られている(特許文献1)。
特開平9-279637号公報
ところで、例えば、旋回動作単独時における油圧回路の回路圧と、旋回動作及びアタッチメント動作の複合動作時における油圧回路の回路圧とは、異なっている。このため、旋回レバーの操作量が同じであっても、旋回動作単独時と複合動作時で旋回油圧モータに流入する作動油の流量が異なり、上部旋回体の旋回速度が異なる。
そこで、本発明は、操作性を向上する作業機械を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る作業機械は、操作装置と、作動油を供給する油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに流れる作動油を制御する方向切換弁と、前記操作装置の操作量に基づいて前記方向切換弁を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記操作装置の操作量と前記油圧アクチュエータの動作速度との動作特性の基準となる基準動作特性を有し、前記動作特性が前記基準動作特性に近づくように、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する。
本発明によれば、操作性を向上する作業機械を提供することができる。
本発明の実施形態に係るショベルの側面図である。 図1のショベルの上面図である。 図1のショベルに搭載される油圧システムの構成例を示す図である。 電気式操作システムの構成例を示す図である。 レバー操作量と方向切換弁の開口面積との特性を示すグラフである。 参考例に係るショベルにおける制御を説明する図である。 本実施形態に係るショベルにおける制御を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
最初に、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る掘削機としてのショベル(作業機械)100について説明する。図1はショベル100の側面図であり、図2はショベル100の上面図である。
本実施形態では、ショベル100の下部走行体1はクローラ1Cを含む。クローラ1Cは、下部走行体1に搭載されている走行アクチュエータとしての走行油圧モータ2Mによって駆動される。具体的には、クローラ1Cは左クローラ1CL及び右クローラ1CRを含む。左クローラ1CLは左走行油圧モータ2MLによって駆動され、右クローラ1CRは右走行油圧モータ2MRによって駆動される。
下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。旋回機構2は、上部旋回体3に搭載されている旋回アクチュエータとしての旋回油圧モータ2Aによって駆動される。
上部旋回体3にはブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例である掘削アタッチメントATを構成する。ブーム4はブームシリンダ7で駆動され、アーム5はアームシリンダ8で駆動され、バケット6はバケットシリンダ9で駆動される。ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9は、アタッチメントアクチュエータを構成している。
ブーム4は、上部旋回体3に対して上下に回動可能に支持されている。そして、ブーム4にはブーム角度センサS1が取り付けられている。ブーム角度センサS1は、ブーム4の回動角度であるブーム角度θ1を検出できる。ブーム角度θ1は、例えば、ブーム4を最も下降させた状態からの上昇角度である。そのため、ブーム角度θ1は、ブーム4を最も上昇させたときに最大となる。
アーム5は、ブーム4に対して回動可能に支持されている。そして、アーム5にはアーム角度センサS2が取り付けられている。アーム角度センサS2は、アーム5の回動角度であるアーム角度θ2を検出できる。アーム角度θ2は、例えば、アーム5を最も閉じた状態からの開き角度である。そのため、アーム角度θ2は、アーム5を最も開いたときに最大となる。
バケット6は、アーム5に対して回動可能に支持されている。そして、バケット6にはバケット角度センサS3が取り付けられている。バケット角度センサS3は、バケット6の回動角度であるバケット角度θ3を検出できる。バケット角度θ3は、例えば、バケット6を最も閉じた状態からの開き角度である。そのため、バケット角度θ3は、バケット6を最も開いたときに最大となる。
図1の実施形態では、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3のそれぞれは、加速度センサとジャイロセンサの組み合わせで構成されている。但し、加速度センサのみで構成されていてもよい。また、ブーム角度センサS1は、ブームシリンダ7に取り付けられたストロークセンサであってもよく、ロータリエンコーダ、ポテンショメータ、又は慣性計測装置等であってもよい。アーム角度センサS2及びバケット角度センサS3についても同様である。
上部旋回体3には、運転室としてのキャビン10が設けられ、且つ、エンジン11等の動力源が搭載されている。また、上部旋回体3には、空間認識装置70、向き検出装置71、測位装置73、機体傾斜センサS4、及び旋回角速度センサS5等が取り付けられている。キャビン10の内部には、操作装置26、コントローラ30、情報入力装置72、表示装置D1、及び音声出力装置D2等が設けられている。なお、本書では、便宜上、上部旋回体3における、掘削アタッチメントATが取り付けられている側を前方とし、カウンタウェイトが取り付けられている側を後方とする。
空間認識装置70は、ショベル100の周囲の三次元空間に存在する物体を認識するように構成されている。また、空間認識装置70は、空間認識装置70又はショベル100から認識された物体までの距離を算出するように構成されている。空間認識装置70は、例えば、超音波センサ、ミリ波レーダ、単眼カメラ、ステレオカメラ、LIDAR、距離画像センサ、又は赤外線センサ等である。図1及び図2に示される例では、空間認識装置70は、キャビン10の上面前端に取り付けられた前方センサ70F、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後方センサ70B、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左方センサ70L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右方センサ70Rを含む。上部旋回体3の上方の空間に存在する物体を認識する上方センサがショベル100に取り付けられていてもよい。
向き検出装置71は、上部旋回体3の向きと下部走行体1の向きとの相対的な関係に関する情報を検出するように構成されている。向き検出装置71は、例えば、下部走行体1に取り付けられた地磁気センサと上部旋回体3に取り付けられた地磁気センサの組み合わせで構成されていてもよい。或いは、向き検出装置71は、下部走行体1に取り付けられたGNSS受信機と上部旋回体3に取り付けられたGNSS受信機の組み合わせで構成されていてもよい。向き検出装置71は、ロータリエンコーダ又はロータリポジションセンサ等であってもよい。旋回電動発電機で上部旋回体3が旋回駆動される構成では、向き検出装置71は、レゾルバで構成されていてもよい。向き検出装置71は、例えば、下部走行体1と上部旋回体3との間の相対回転を実現する旋回機構2に関連して設けられるセンタージョイントに取り付けられていてもよい。
向き検出装置71は、上部旋回体3に取り付けられたカメラで構成されていてもよい。この場合、向き検出装置71は、上部旋回体3に取り付けられているカメラが撮像した画像(入力画像)に既知の画像処理を施して入力画像に含まれる下部走行体1の画像を検出する。そして、向き検出装置71は、既知の画像認識技術を用いて下部走行体1の画像を検出することで、下部走行体1の長手方向を特定する。そして、上部旋回体3の前後軸の方向と下部走行体1の長手方向との間に形成される角度を導き出す。上部旋回体3の前後軸の方向は、カメラの取り付け位置から導き出される。クローラ1Cは上部旋回体3から突出しているため、向き検出装置71は、クローラ1Cの画像を検出することで下部走行体1の長手方向を特定できる。この場合、向き検出装置71は、コントローラ30に統合されていてもよい。
情報入力装置72は、ショベルの操作者がコントローラ30に対して情報を入力できるように構成されている。本実施形態では、情報入力装置72は、表示装置D1の表示部に近接して設置されるスイッチパネルである。但し、情報入力装置72は、表示装置D1の表示部の上に配置されるタッチパネルであってもよく、キャビン10内に配置されているマイクロフォン等の音声入力装置であってもよい。また、情報入力装置72は、通信装置であってもよい。この場合、操作者は、スマートフォン等の通信端末を介してコントローラ30に情報を入力できる。
測位装置73は、現在位置を測定するように構成されている。本実施形態では、測位装置73は、GNSS受信機であり、上部旋回体3の位置を検出し、検出値をコントローラ30に対して出力する。測位装置73は、GNSSコンパスであってもよい。この場合、測位装置73は、上部旋回体3の位置及び向きを検出できる。
機体傾斜センサS4は、所定の平面に対する上部旋回体3の傾斜を検出するように構成されている。本実施形態では、機体傾斜センサS4は、水平面に関する上部旋回体3の前後軸回りの傾斜角及び左右軸回りの傾斜角を検出する加速度センサである。上部旋回体3の前後軸及び左右軸は、例えば、互いに直交してショベル100の旋回軸上の一点であるショベル中心点を通る。
旋回角速度センサS5は、上部旋回体3の旋回角速度を検出するように構成されている。本実施形態では、旋回角速度センサS5は、ジャイロセンサである。旋回角速度センサS5は、レゾルバ又はロータリエンコーダ等であってもよい。旋回角速度センサS5は、旋回速度を検出してもよい。旋回速度は、旋回角速度から算出されてもよい。
以下では、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3、機体傾斜センサS4、及び旋回角速度センサS5の少なくとも1つは、姿勢検出装置とも称される。掘削アタッチメントATの姿勢は、例えば、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、及びバケット角度センサS3のそれぞれの出力に基づいて検出される。
表示装置D1は、情報を表示する装置である。本実施形態では、表示装置D1は、キャビン10内に設置された液晶ディスプレイである。但し、表示装置D1は、スマートフォン等の通信端末のディスプレイであってもよい。
音声出力装置D2は、音声を出力する装置である。音声出力装置D2は、キャビン10内の操作者に向けて音声を出力する装置、及び、キャビン10外の作業者に向けて音声を出力する装置の少なくとも1つを含む。音声出力装置D2は、通信端末に付属しているスピーカであってもよい。
操作装置26は、操作者がアクチュエータの操作のために用いる装置である。操作装置26は、運転席に着座する操作者が利用できるようにキャビン10内に設置されている。
コントローラ30は、ショベル100を制御するための制御装置である。本実施形態では、コントローラ30は、CPU、RAM、NVRAM、及びROM等を備えたコンピュータで構成されている。そして、コントローラ30は、情報取得部30a及び制御部30b等の機能要素に対応するプログラムをROMから読み出してRAMにロードし、各機能要素に対応する処理をCPUに実行させる。このように、各機能要素は、ソフトウェアで実現される。但し、各機能要素の少なくとも1つは、ハードウェア又はファームウェアで実現されてもよい。なお、各機能要素は、説明の便宜のために区別されたものであり、コントローラ30の一部であることに変わりはなく、物理的に区別可能に構成されている必要はない。
次に、図3を参照し、ショベル100に搭載される油圧システムの構成例について説明する。図3は、ショベル100に搭載される油圧システムの構成例を示す図である。図3は、機械的動力伝達系、作動油ライン、パイロットライン、及び電気制御系を、それぞれ、二重線、実線、破線、及び点線で示している。
ショベル100の油圧システムは、主に、エンジン11、レギュレータ13、メインポンプ14、パイロットポンプ15、コントロールバルブユニット17、操作装置26、吐出圧センサ28、操作センサ29及びコントローラ30等を含む。
図3において、油圧システムは、エンジン11によって駆動されるメインポンプ14から、センターバイパス管路40又はパラレル管路42を経て作動油タンクまで作動油を循環させることができるように構成されている。
エンジン11は、ショベル100の駆動源である。本実施形態では、エンジン11は、例えば、所定の回転数を維持するように動作するディーゼルエンジンである。エンジン11の出力軸は、メインポンプ14及びパイロットポンプ15のそれぞれの入力軸に連結されている。
メインポンプ14は、作動油ラインを介して作動油をコントロールバルブユニット17に供給できるように構成されている。本実施形態では、メインポンプ14は、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
レギュレータ13は、メインポンプ14の吐出量を制御できるように構成されている。本実施形態では、レギュレータ13は、コントローラ30からの制御指令に応じてメインポンプ14の斜板傾転角を調節することによってメインポンプ14の吐出量を制御する。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25(後述する図4参照)を介して油圧制御機器(例えば、後述する方向切換弁171~176のパイロットポート)に作動油を供給できるように構成されている。本実施形態では、パイロットポンプ15は、固定容量型油圧ポンプである。パイロットポンプ15は、省略されてもよい。この場合、パイロットポンプ15が担っていた機能は、メインポンプ14によって実現されてもよい。すなわち、メインポンプ14は、コントロールバルブユニット17に作動油を供給する機能とは別に、絞り等により作動油の圧力を低下させた後で油圧制御機器に作動油を供給する機能を備えていてもよい。
コントロールバルブユニット17は、ショベル100における油圧システムを制御する油圧制御装置である。本実施形態では、コントロールバルブユニット17は、方向切換弁171~176を含む。方向切換弁175は方向切換弁175L及び方向切換弁175Rを含み、方向切換弁176は方向切換弁176L及び方向切換弁176Rを含む。コントロールバルブユニット17は、方向切換弁171~176を通じ、メインポンプ14が吐出する作動油を1又は複数の油圧アクチュエータに選択的に供給できるように構成されている。方向切換弁171~176は、例えば、メインポンプ14から油圧アクチュエータに流れる作動油の流量、及び、油圧アクチュエータから作動油タンクに流れる作動油の流量を制御する。油圧アクチュエータは、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、左走行油圧モータ2ML、右走行油圧モータ2MR、及び旋回油圧モータ2Aを含む。
操作装置26は、操作者がアクチュエータの操作のために用いる装置である。操作装置26は、例えば、操作レバー及び操作ペダルを含む。アクチュエータは、油圧アクチュエータ及び電動アクチュエータの少なくとも1つを含む。本実施形態では、電気式操作レバーを含む電気式操作システムを用いることができる。電気式操作レバーのレバー操作量は、電気信号としてコントローラ30へ入力される。また、パイロットポンプ15と各制御弁のパイロットポートとの間には電磁弁(図4で後述する油圧制御弁31X1,31X2)が配置される。電磁弁は、コントローラ30からの電気信号に応じて動作するように構成される。この構成により、電気式操作レバーを用いた手動操作が行われると、コントローラ30は、レバー操作量に対応する電気信号によって電磁弁を制御してパイロット圧を増減させることで各制御弁をコントロールバルブユニット17内で移動させることができる。なお、各制御弁は電磁スプール弁で構成されていてもよい。この場合、電磁スプール弁は、電気式操作レバーのレバー操作量に対応するコントローラ30からの電気信号に応じて動作する。
吐出圧センサ28は、メインポンプ14の吐出圧を検出できるように構成されている。本実施形態では、吐出圧センサ28は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
操作センサ29は、操作者による操作装置26の操作の内容を検出できるように構成されている。本実施形態では、操作センサ29は、アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26の操作方向及び操作量を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。例えば、操作センサ29は、操作レバーの操作角度を検出する角度センサである。操作装置26の操作の内容は、角度センサ以外の他のセンサを用いて検出されてもよい。
メインポンプ14は、左メインポンプ14L及び右メインポンプ14Rを含む。そして、左メインポンプ14Lは、左センターバイパス管路40L又は左パラレル管路42Lを経て作動油タンクまで作動油を循環させ、右メインポンプ14Rは、右センターバイパス管路40R又は右パラレル管路42Rを経て作動油タンクまで作動油を循環させる。
左センターバイパス管路40Lは、コントロールバルブユニット17内に配置された方向切換弁171、173、175L、及び176Lを通る作動油ラインである。右センターバイパス管路40Rは、コントロールバルブユニット17内に配置された方向切換弁172、174、175R、及び176Rを通る作動油ラインである。
方向切換弁171は、左メインポンプ14Lが吐出する作動油を左走行油圧モータ2MLへ供給し、且つ、左走行油圧モータ2MLが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁172は、右メインポンプ14Rが吐出する作動油を右走行油圧モータ2MRへ供給し、且つ、右走行油圧モータ2MRが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁173は、左メインポンプ14Lが吐出する作動油を旋回油圧モータ2Aへ供給し、且つ、旋回油圧モータ2Aが吐出する作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁174は、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をバケットシリンダ9へ供給し、且つ、バケットシリンダ9内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁175Lは、左メインポンプ14Lが吐出する作動油をブームシリンダ7へ供給するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。方向切換弁175Rは、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をブームシリンダ7へ供給し、且つ、ブームシリンダ7内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁176Lは、左メインポンプ14Lが吐出する作動油をアームシリンダ8へ供給し、且つ、アームシリンダ8内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
方向切換弁176Rは、右メインポンプ14Rが吐出する作動油をアームシリンダ8へ供給し、且つ、アームシリンダ8内の作動油を作動油タンクへ排出するために作動油の流れを切り換えるスプール弁である。
左パラレル管路42Lは、左センターバイパス管路40Lに並行する作動油ラインである。左パラレル管路42Lは、方向切換弁171、173、及び175Lの何れかによって左センターバイパス管路40Lを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の方向切換弁に作動油を供給できるように構成されている。右パラレル管路42Rは、右センターバイパス管路40Rに並行する作動油ラインである。右パラレル管路42Rは、方向切換弁172、174、及び175Rの何れかによって右センターバイパス管路40Rを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の方向切換弁に作動油を供給できるように構成されている。
レギュレータ13は、左レギュレータ13L及び右レギュレータ13Rを含む。左レギュレータ13Lは、左メインポンプ14Lの吐出圧に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節することによって、左メインポンプ14Lの吐出量を制御する。具体的には、左レギュレータ13Lは、例えば、左メインポンプ14Lの吐出圧の増大に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節して吐出量を減少させる。右レギュレータ13Rについても同様である。吐出圧と吐出量との積で表されるメインポンプ14の吸収パワー(例えば吸収馬力)がエンジン11の出力パワー(例えば出力馬力)を超えないようにするためである。
操作装置26は、左操作レバー26L、右操作レバー26R、及び走行レバー26Dを含む。走行レバー26Dは、左走行レバー26DL及び右走行レバー26DRを含む。
左操作レバー26Lは、旋回操作とアーム5の操作に用いられる。左操作レバー26Lは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁176のパイロットポートに作用させる。また、左右方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁173のパイロットポートに作用させる。
具体的には、左操作レバー26Lは、アーム閉じ方向に操作された場合に、方向切換弁176Lの右側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、方向切換弁176Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、左操作レバー26Lは、アーム開き方向に操作された場合には、方向切換弁176Lの左側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、方向切換弁176Rの右側パイロットポートに作動油を導入させる。また、左操作レバー26Lは、左旋回方向に操作された場合に、方向切換弁173の左側パイロットポートに作動油を導入させ、右旋回方向に操作された場合に、方向切換弁173の右側パイロットポートに作動油を導入させる。
右操作レバー26Rは、ブーム4の操作とバケット6の操作に用いられる。右操作レバー26Rは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁175のパイロットポートに作用させる。また、左右方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁174のパイロットポートに作用させる。
具体的には、右操作レバー26Rは、ブーム下げ方向に操作された場合に、方向切換弁175Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、右操作レバー26Rは、ブーム上げ方向に操作された場合には、方向切換弁175Lの右側パイロットポートに作動油を導入させ、且つ、方向切換弁175Rの左側パイロットポートに作動油を導入させる。また、右操作レバー26Rは、バケット閉じ方向に操作された場合に、方向切換弁174の右側パイロットポートに作動油を導入させ、バケット開き方向に操作された場合に、方向切換弁174の左側パイロットポートに作動油を導入させる。
走行レバー26Dは、クローラ1Cの操作に用いられる。具体的には、左走行レバー26DLは、左クローラ1CLの操作に用いられる。左走行レバー26DLは、左走行ペダルと連動するように構成されていてもよい。左走行レバー26DLは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁171のパイロットポートに作用させる。右走行レバー26DRは、右クローラ1CRの操作に用いられる。右走行レバー26DRは、右走行ペダルと連動するように構成されていてもよい。右走行レバー26DRは、前後方向に操作されると、パイロットポンプ15が吐出する作動油を利用し、レバー操作量に応じた制御圧を方向切換弁172のパイロットポートに作用させる。
吐出圧センサ28は、吐出圧センサ28L及び吐出圧センサ28Rを含む。吐出圧センサ28Lは、左メインポンプ14Lの吐出圧を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。吐出圧センサ28Rについても同様である。
操作センサ29は、操作センサ29LA、29LB、29RA、29RB、29DL、及び29DRを含む。操作センサ29LAは、操作者による左操作レバー26Lに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作の内容は、例えば、レバー操作方向及びレバー操作量(レバー操作角度)等である。
同様に、操作センサ29LBは、操作者による左操作レバー26Lに対する左右方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29RAは、操作者による右操作レバー26Rに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29RBは、操作者による右操作レバー26Rに対する左右方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29DLは、操作者による左走行レバー26DLに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。操作センサ29DRは、操作者による右走行レバー26DRに対する前後方向への操作の内容を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
コントローラ30は、操作センサ29の出力を受信し、必要に応じてレギュレータ13に対して制御指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。また、コントローラ30は、絞り18の上流に設けられた制御圧センサ19の出力を受信し、必要に応じてレギュレータ13に対して制御指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。絞り18は左絞り18L及び右絞り18Rを含み、制御圧センサ19は左制御圧センサ19L及び右制御圧センサ19Rを含む。
左センターバイパス管路40Lには、最も下流にある方向切換弁176Lと作動油タンクとの間に左絞り18Lが配置されている。そのため、左メインポンプ14Lが吐出した作動油の流れは、左絞り18Lで制限される。そして、左絞り18Lは、左レギュレータ13Lを制御するための制御圧を発生させる。左制御圧センサ19Lは、この制御圧を検出するためのセンサであり、検出した値をコントローラ30に対して出力する。コントローラ30は、この制御圧に応じて左メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節することによって、左メインポンプ14Lの吐出量を制御する。コントローラ30は、この制御圧が大きいほど左メインポンプ14Lの吐出量を減少させ、この制御圧が小さいほど左メインポンプ14Lの吐出量を増大させる。右メインポンプ14Rの吐出量も同様に制御される。
具体的には、油圧システムが、図3で示されるようにショベル100における油圧アクチュエータが何れも操作されていない待機状態の場合、左メインポンプ14Lが吐出する作動油は、左センターバイパス管路40Lを通って左絞り18Lに至る。そして、左メインポンプ14Lが吐出する作動油の流れは、左絞り18Lの上流で発生する制御圧を増大させる。その結果、コントローラ30は、左メインポンプ14Lの吐出量を許容最小吐出量まで減少させ、左メインポンプ14Lが吐出した作動油が左センターバイパス管路40Lを通過する際の圧力損失(ポンピングロス)を抑制する。一方、何れかの油圧アクチュエータが操作された場合、左メインポンプ14Lが吐出する作動油は、操作対象の油圧アクチュエータに対応する方向切換弁を介して、操作対象の油圧アクチュエータに流れ込む。そして、左メインポンプ14Lが吐出する作動油の流れは、左絞り18Lに至る量を減少或いは消失させ、左絞り18Lの上流で発生する制御圧を低下させる。その結果、コントローラ30は、左メインポンプ14Lの吐出量を増大させ、操作対象の油圧アクチュエータに十分な作動油を循環させ、操作対象の油圧アクチュエータの駆動を確かなものとする。なお、コントローラ30は、右メインポンプ14Rの吐出量も同様に制御する。
上述のような構成により、図3の油圧システムは、待機状態においては、メインポンプ14における無駄なエネルギ消費を抑制できる。無駄なエネルギ消費は、メインポンプ14が吐出する作動油がセンターバイパス管路40で発生させるポンピングロスを含む。また、図3の油圧システムは、油圧アクチュエータを作動させる場合には、メインポンプ14から必要十分な作動油を作動対象の油圧アクチュエータに確実に供給できる。
次に、コントローラ30が有する機能要素である情報取得部30a及び制御部30bについて説明する。情報取得部30aは、ショベル100に関する情報を取得するように構成されている。本実施形態では、情報取得部30aは、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3、機体傾斜センサS4、旋回角速度センサS5、シリンダ圧センサ、旋回圧センサ(図4で後述する旋回圧センサ27X1、27X2)、走行圧センサ、ブームシリンダストロークセンサ、アームシリンダストロークセンサ、バケットシリンダストロークセンサ、吐出圧センサ28、操作センサ29、空間認識装置70、向き検出装置71、情報入力装置72、測位装置73、及び通信装置のうちの少なくとも1つから、ショベル100に関する情報を取得するように構成されている。シリンダ圧センサは、例えば、ブームロッド圧センサ、ブームボトム圧センサ、アームロッド圧センサ、アームボトム圧センサ、バケットロッド圧センサ、及びバケットボトム圧センサのうちの少なくとも1つを含む。
情報取得部30aは、例えば、ショベル100に関する情報として、ブーム角度、アーム角度、バケット角度、機体傾斜角度、旋回角速度、ブームロッド圧、ブームボトム圧、アームロッド圧、アームボトム圧、バケットロッド圧、バケットボトム圧、旋回圧、走行圧、ブームストローク量、アームストローク量、バケットストローク量、メインポンプ14の吐出圧、操作装置26の操作圧、ショベル100の周囲の三次元空間に存在する物体に関する情報、上部旋回体3の向きと下部走行体1の向きとの相対的な関係に関する情報、コントローラ30に対して入力された情報、及び、現在位置に関する情報のうちの少なくとも1つを取得する。
また、情報取得部30aは、取得したショベル100に関する情報に基づいて、ショベル100の動作に関する情報を取得する。ショベル100の動作に関する情報は、例えば、ショベル100が行っている動作に関する情報を含む。ショベル100が行っている動作は、例えば、上部旋回体3を旋回させる旋回単独動作、ブーム4を上げながら上部旋回体3を旋回させるブーム上げ旋回複合動作、ブーム4を下げながら上部旋回体3を旋回させるブーム下げ旋回複合動作、アーム5を開きながら上部旋回体3を旋回させるアーム開き旋回複合動作、アーム5を閉じながら上部旋回体3を旋回させるアーム閉じ旋回複合動作、バケット6を開きながら上部旋回体3を旋回させるバケット開き旋回複合動作、バケット6を閉じながら上部旋回体3を旋回させるバケット閉じ旋回複合動作等を含む。
制御部30bは、情報取得部30aで取得した情報に基づいてショベル100の動きを制御できるように構成されている。
次に、ショベル100の操作システムについて、図4を用いて説明する。図4は、電気式操作システムの構成例を示す図である。具体的には、図4の電気式操作システムは、旋回操作システムの一例である。なお、図4の電気式操作システムは、ブーム操作システム、アーム操作システム、バケット操作システム、及び走行操作システム等にも同様に適用され得る。
電気式操作システムは、主に、パイロット圧作動型のコントロールバルブユニット17の方向切換弁173(併せて図3参照)と、電気式操作レバーとしての操作装置26と、左旋回操作用の油圧制御弁31X1と、右旋回操作用の油圧制御弁31X2と、圧力センサ32X1と、圧力センサ32X2と、コントローラ30と、で構成されている。
方向切換弁173は、メインポンプ14から油圧アクチュエータである旋回油圧モータ2Aに流れる作動油の流量を制御する。具体的には、方向切換弁173は、パイロットポートP1,P2を有し、パイロットポートP1,P2に作動油(パイロット圧)を供給することでスプールを移動させる。
電気式操作レバーとしての操作装置26は、操作者による操作装置26の操作の内容(操作方向、操作量)を検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する操作センサ29を有する。
電磁比例弁としての油圧制御弁31X1は、パイロットポンプ15と方向切換弁173のパイロットポートP1とを接続するパイロットライン25上に設けられ、方向切換弁173のパイロットポートP1に作動油(パイロット圧)を供給する。これにより、油圧制御弁31X1は、方向切換弁173のスプールを中立位置から軸方向で一端側(図4において右側)に移動させる。メインポンプ14から供給された作動油は、旋回油圧モータ2Aの左側ポートに供給され、上部旋回体3を左旋回させることができる。
電磁比例弁としての油圧制御弁31X2は、パイロットポンプ15と方向切換弁173のパイロットポートP2とを接続するパイロットライン25上に設けられ、方向切換弁173のパイロットポートP2に作動油(パイロット圧)を供給する。これにより、油圧制御弁31X1は、方向切換弁173のスプールを中立位置から軸方向で他端側(図4において左側)に移動させる。メインポンプ14から供給された作動油は、旋回油圧モータ2Aの右側ポートに供給され、上部旋回体3を右旋回させることができる。
圧力センサ32X1は、油圧制御弁31X1の二次側の作動油の圧力を検出する。圧力センサ32X1は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
圧力センサ32X2は、油圧制御弁31X2の二次側の作動油の圧力を検出する。圧力センサ32X2は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
旋回圧センサ27X1は、油圧アクチュエータである旋回油圧モータ2Aの左側ポートにおける作動油の圧力(左旋回時の負荷圧)を検出する。旋回圧センサ27X1は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
旋回圧センサ27X2は、油圧アクチュエータである旋回油圧モータ2Aの右側ポートにおける作動油の圧力(右旋回時の負荷圧)を検出する。旋回圧センサ27X2は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
吐出圧センサ28は、メインポンプ14の吐出圧を検出する。吐出圧センサ28は、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
コントローラ30は、旋回操作レバーのレバー操作量(左操作レバー26Lの左旋回方向の操作)を検出する操作センサ29LBの出力に基づいて、油圧制御弁31X1を制御することにより、方向切換弁173のポートP1に供給するパイロット圧を制御することができる。このとき、コントローラ30は、油圧制御弁31X1の二次側の作動油の圧力を検出する圧力センサ32X1の出力を監視しながら、油圧制御弁31X1を制御する。また、コントローラ30は、旋回操作レバーのレバー操作量(左操作レバー26Lの右旋回方向の操作)を検出する操作センサ29LBの出力に基づいて、油圧制御弁31X2を制御することにより、方向切換弁173のポートP2に供給するパイロット圧を制御することができる。このとき、コントローラ30は、油圧制御弁31X2の二次側の作動油の圧力を検出する圧力センサ32X2の出力を監視しながら、油圧制御弁31X2を制御する。即ち、コントローラ30は、油圧制御弁31X1,31X2を制御することで、方向切換弁173のスプールストローク量を制御することができるように構成されている。
コントローラ30は、操作センサ29で検出した操作装置26の操作の内容(操作方向、操作量)に基づいて、油圧制御弁31X1,31X2を制御し、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、コントローラ30は、操作センサ29で検出した操作装置26の操作の内容(操作方向、操作量)及び吐出圧センサ28で検出したメインポンプ14の吐出圧に基づいて、油圧制御弁31X1,31X2を制御し、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、コントローラ30は、操作センサ29で検出した操作装置26の操作の内容(操作方向、操作量)及び吐出圧センサ28で検出したメインポンプ14の吐出圧と油圧アクチュエータの負荷圧との差圧に基づいて、油圧制御弁31X1,31X2を制御し、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。
次に、レバー操作量と方向切換弁の開口面積との特性について、図5を用いて説明する。図5は、レバー操作量と方向切換弁の開口面積との特性を示すグラフである。図5において、横軸はレバー操作量を示し、縦軸は方向切換弁のPT開口面積(メインポンプ14と接続されるポートと作動油タンクと接続されるポートとの間における開口面積)を示す。また、旋回操作レバー(左操作レバー26Lの左右方向の操作)のレバー操作量と旋回油圧モータ2Aを制御する方向切換弁173のPT開口面積との開口特性(旋回開口特性)510を実線で示す。また、ブーム操作レバー(右操作レバー26Rのブーム上げ方向への操作)のレバー操作量とブームシリンダ7を制御する方向切換弁175のPT開口面積との開口特性(ブーム開口特性)520を破線で示す。
図5に示すように、旋回開口特性510とブーム開口特性520とは、異なっている。具体的には、旋回開口特性510は、レバー操作量に対してPT開口面積が減少する曲線で表される。一方、ブーム開口特性520は、レバー操作量に対してPT開口面積が急に(傾きが大きく)減少する開口特性521と、レバー操作量に対してPT開口面積が緩やかに(傾きが小さく)減少する開口特性522と、を有している。このため、図5に示すように、レバー操作量に対するPT開口面積の減少率は、ブーム開口特性520の方が、旋回開口特性510に比較して大きくなっている。
ここで、図3に示すように、センターバイパス管路40上に方向切換弁173及び方向切換弁175が配置されている。また、図5に示すように、レバー操作量に対するPT開口面積の減少率は、旋回動作時に比べてブーム動作時の方が大きくなっている。これにより、例えば、ブーム動作のレバー操作量が入力されると、方向切換弁175のPT開口面積が開口特性520に沿って速やかに減少し、回路圧(吐出圧センサ28で検出するメインポンプ14の吐出圧)が立ち上がる。したがって、ブーム動作と旋回動作の複合動作における回路圧は、旋回単独動作における回路圧よりも高くなる。
このため、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量(換言すれば、方向切換弁173のPT開口面積が等しい場合)であっても、旋回単独動作時よりもブーム旋回複合動作時の方が回路圧が高くなり、旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の流量が増加する。即ち、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、旋回単独動作時よりもブーム旋回複合動作時の方が、上部旋回体3の旋回速度が速くなる。
これに対し、ショベル100の操作者は、例えば、ブーム旋回複合動作時において、旋回操作レバーの操作量を少なくするように調整し、上部旋回体3の旋回速度を調整する。また、ショベル100の操作者は、レバー操作量を調整する必要が生じるため、操作者の疲労につながるおそれがある。
図6は、参考例に係るショベルにおける制御を説明する図である。
図6(a)は、旋回操作レバーのレバー操作量と方向切換弁173のスプールストローク量とのレバー操作特性610を示すグラフである。図6(a)において、横軸は旋回操作レバーのレバー操作量を示し、縦軸は、方向切換弁173のスプールストローク量を示す。参考例に係るショベルにおいては、後述する回路圧と負荷圧との差圧に関わらず、レバー操作量に対してスプールストローク量を1つのレバー操作特性610で制御する。
図6(b)は、旋回操作レバーのレバー操作量と旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量との特性を示すグラフである。図6(b)において、横軸は旋回操作レバーのレバー操作量を示し、縦軸は旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量を示す。ここで、旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量は、旋回油圧モータ2Aの回転速度、上部旋回体3の旋回速度に対応する。即ち、図6(b)に示す流量特性は、旋回油圧モータ2Aの動作特性に対応する。
また、回路圧(吐出圧センサ28で検出するメインポンプ14の吐出圧)と油圧アクチュエータ(図4の例では、旋回油圧モータ2A)の負荷圧(図4の例では、旋回圧センサ27X1で検出する旋回油圧モータ2Aの左側ポートの作動油の圧力)との差圧について、差圧が通常状態の場合(例えば、旋回単独動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性621を実線で示す。
また、例えばブーム旋回複合動作時において、旋回単独動作時と比較して回路圧が高くなり、回路圧と負荷圧との差圧も大きくなる。このような差圧が通常状態よりも大きくなる場合(例えば、ブーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性622を破線で示す。差圧が通常状態の流量特性621と差圧が大きい状態の流量特性622とを対比して示すように、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、差圧が大きい状態の方が通常状態と比較して、旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の流量が増加し、上部旋回体3の旋回速度が速くなる。
また、例えばアーム旋回複合動作時において、旋回油圧モータ2Aよりも負荷の小さいアームシリンダ8に作動油が流れることで、旋回単独動作時と比較して回路圧が低くなり、回路圧と負荷圧との差圧も小さくなる。このような差圧が通常状態よりも小さくなる場合(例えば、アーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性623を一点鎖線で示す。差圧が通常状態の流量特性621と差圧が小さい状態の流量特性623とを対比して示すように、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、差圧が小さい状態の方が通常状態と比較して、旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の流量が減少し、上部旋回体3の旋回速度が遅くなる。
このように、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、回路圧の違いによって、上部旋回体3の旋回速度が変化する。換言すれば、旋回操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、回路圧と負荷圧との差圧の違いによって、上部旋回体3の旋回速度が変化する。さらに換言すれば、ショベルの動作(旋回単独動作、ブーム旋回複合動作、アーム旋回複合動作等)の違いによって、上部旋回体3の旋回速度が変化する。このため、ショベルの操作者に違和感を抱かせるおそれがある。
図6(c)は、操作レバーの操作範囲の一例を示す模式図である。矢印は、操作レバーの操作可能範囲を示す。ここで、スプールストローク量が最大となる操作レバーの操作位置631の一例を示す。参考例に係るショベルにおいて、操作位置631は、操作レバーの操作可能範囲と一致するように設定されている。即ち、操作レバーを操作可能範囲最大まで操作すると、スプールストローク量が最大となる。
図7は、本実施形態に係るショベル100における制御を説明する図である。
図7(a)は、旋回操作レバーのレバー操作量と方向切換弁173のスプールストローク量との特性を示すグラフである。図7(a)において、横軸は旋回操作レバーのレバー操作量を示し、縦軸は、方向切換弁173のスプールストローク量を示す。本実施形態に係るショベル100においては、回路圧と負荷圧との差圧に応じて、レバー操作量に対するスプールストローク量のレバー操作特性711~713を異ならせて制御する。
回路圧と負荷圧との差圧が通常状態の場合(例えば、旋回単独動作時)におけるレバー操作量とスプールストローク量のレバー操作特性711を実線で示す。
回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも大きい場合(例えば、ブーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量とスプールストローク量のレバー操作特性712を破線で示す。また、差圧が大きいほど、レバー操作量に対するスプールストローク量を小さくする。
回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも小さい場合(例えば、アーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量とスプールストローク量のレバー操作特性713を一点鎖線で示す。また、差圧が小さいほど、レバー操作量に対するスプールストローク量を大きくする。
図7(b)は、旋回操作レバーのレバー操作量と旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量との特性を示すグラフである。図7(b)において、横軸は旋回操作レバーのレバー操作量を示し、縦軸は旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量を示す。ここで、旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量は、旋回油圧モータ2Aの回転速度、上部旋回体3の旋回速度に対応する。即ち、図7(b)に示す流量特性は、旋回油圧モータ2Aの動作特性に対応する。
また、回路圧と負荷圧との差圧が通常状態の場合(例えば、旋回単独動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性721を実線で示す。回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも大きい場合(例えば、ブーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性722を破線で示す。回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも小さい場合(例えば、アーム旋回複合動作時)におけるレバー操作量と流量との流量特性723を一点鎖線で示す。
このように、回路圧と負荷圧との差圧が通常状態である場合(例えば、旋回単独動作時)、図7(a)に示すように、コントローラ30は、通常状態のレバー操作特性711を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。これにより、図7(b)に示すように、レバー操作量と旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量との流量特性は、通常状態の流量特性721となる。
また、回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも大きい場合(例えば、ブーム旋回複合動作時)、図7(a)に示すように、コントローラ30は、通常状態のレバー操作特性711と比較して、レバー操作量に対するスプールストローク量が小さいレバー操作特性712を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。これにより、図7(b)に示すように、レバー操作量と旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量との流量特性は、流量特性722となり、通常状態の流量特性721に近づけることができる。
また、回路圧と負荷圧との差圧が通常状態よりも小さい場合(例えば、アーム旋回複合動作時)、図7(a)に示すように、コントローラ30は、通常状態のレバー操作特性711と比較して、レバー操作量に対するスプールストローク量が大きいレバー操作特性713を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。これにより、図7(b)に示すように、レバー操作量と旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量との流量特性は、流量特性723となり、通常状態の流量特性721に近づけることができる。
このように、本実施形態に係るショベル100によれば、旋回単独動作時や旋回動作と他の動作(ブーム動作、アーム動作)との複合動作時であっても、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性が向上する。
図7(c)は、操作レバーの操作範囲の一例を示す模式図である。矢印は、操作レバーの操作可能範囲を示す。
ここで、差圧が通常状態におけるスプールストローク量が最大となる操作レバーの操作位置731の一例を示す。ここでは、操作位置731は、操作レバーの操作可能範囲と一致するように設定されている。即ち、差圧が通常状態において、操作レバーを操作可能範囲最大まで操作すると、スプールストローク量が最大となる。
また、差圧が通常状態よりも大きい場合におけるスプールストローク量が最大となる操作レバーの操作位置732の一例を示す。ここでは、操作位置732は、操作レバーの操作可能範囲よりも外側に設定されている。即ち、差圧が通常状態よりも大きい場合において、操作レバーを操作可能範囲最大まで操作しても、スプールストローク量は最大に到達しないようになっている。
また、差圧が通常状態よりも小さい場合におけるスプールストローク量が最大となる操作レバーの操作位置733の一例を示す。ここでは、操作位置733は、操作レバーの操作可能範囲よりも内側に設定されている。即ち、差圧が通常状態よりも小さい場合において、操作レバーを操作可能範囲最大まで操作する前に、操作レバーを操作位置733まで操作すると、スプールストローク量が最大となる。
即ち、スプールストローク量が最大となる操作レバーの操作位置(731~733)は、差圧が大きいほど操作レバーの中立位置から遠ざけ、差圧が小さいほど操作レバーの中立位置に近づける。
なお、コントローラ30は、回路圧と負荷圧との差圧に基づいて、レバー操作特性711~713を変更するものとして説明したが、これに限られるものではない。
コントローラ30は、回路圧に基づいて、レバー操作特性711~713を変更してもよい。即ち、回路圧が通常状態である場合(例えば、旋回単独動作時)、コントローラ30は、通常状態のレバー操作特性711を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、回路圧が通常状態よりも大きい場合(例えば、ブーム旋回複合動作時)、コントローラ30は、レバー操作特性712を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、回路圧が通常状態よりも小さい場合(例えば、アーム旋回複合動作時)、コントローラ30は、レバー操作特性713を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。この様な制御によっても、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性が向上する。
また、コントローラ30は、ショベル100の動作(旋回単独動作、ブーム旋回複合動作、アーム旋回複合動作等)に基づいて、レバー操作特性711~713を変更してもよい。即ち、コントローラ30は、操作センサ29で検出した操作装置26の操作の内容に基づいて、ショベル100が行っている動作(旋回単独動作、ブーム旋回複合動作、アーム旋回複合動作等)を判定する。そして、ショベル100が行っている動作が旋回単独動作と判定した場合、コントローラ30は、レバー操作特性711を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、ショベル100が行っている動作がブーム旋回複合動作と判定した場合、コントローラ30は、レバー操作特性712を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。また、ショベル100が行っている動作がアーム旋回複合動作と判定した場合、コントローラ30は、レバー操作特性713を用いて、方向切換弁173のスプールストローク量を制御する。この様な制御によっても、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性が向上する。
また、図7(b)に示す旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量は、旋回油圧モータ2Aの回転速度(油圧アクチュエータの動作速度)に対応する。コントローラ30は、レバー操作量と油圧アクチュエータの動作速度との動作特性(流量特性)として、基準となる基準動作特性(例えば流量特性721)を有している。そして、コントローラ30は、動作特性が基準動作特性に近づくように、レバー操作特性711~713を変更する。この様な制御によっても、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性が向上する。
以上、ショベル100の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
本実施形態に係るショベル100では、旋回単独動作時を通常状態(基準となる状態)とし、旋回動作と他の動作(ブーム動作、アーム動作等)との複合動作時において、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度が、旋回単独動作時の旋回速度と略等しくなるように、レバー操作特性712,713を変更する場合を例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、ブーム旋回複合動作時を通常状態(基準となる状態)として、旋回単独動作時において、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度が、ブーム旋回複合動作時の旋回速度と略等しくなるように、レバー操作特性を変更する構成であってもよい。或いは、アーム旋回複合動作時を通常状態(基準となる状態)として、旋回単独動作時において、旋回操作レバーの操作量に対する上部旋回体3の旋回速度が、アーム旋回複合動作時の旋回速度と略等しくなるように、レバー操作特性を変更する構成であってもよい。何れの動作時を通常状態(基準となる状態)としても、同じ操作感が実現されればよいだけであり、基準となる状態を何れの動作時とするかは操作感には関係が無いためである。
本実施形態に係るショベル100では、旋回単独動作や旋回動作と他の動作(ブーム動作、アーム動作等)との複合動作において、旋回油圧モータ2Aを制御する方向切換弁173のレバー操作特性711~713を変更する場合を例に説明したが、これに限られるものではない。
例えば、バケット単独動作やバケット動作と他の動作(ブーム動作、アーム動作等)との複合動作において、バケットシリンダ9を制御する方向切換弁174のレバー操作特性を変更する構成であってもよい。バケット操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、バケット動作とブーム動作の複合動作では、バケット単独動作の場合と比較して、バケット6の開閉速度が増加する。また、バケット操作レバーの操作量が同じ操作量であっても、バケット動作とアーム動作の複合動作では、バケット単独動作の場合と比較して、バケット6の開閉速度が減少する。これに対し、バケットシリンダ9を制御する方向切換弁174のレバー操作特性を変更することにより、バケット操作レバーの操作量に対するバケット6の開閉速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性が向上する。
同様に、走行油圧モータ2Mを制御する方向切換弁171,172、ブームシリンダ7を制御する方向切換弁175、アームシリンダ8を制御する方向切換弁176のレバー操作特性を変更する構成であってもよい。
また、遠隔操作されるショベル100に適用してもよい。遠隔操作されるショベル100において、操作者は、例えば空間認識装置70(例えば、カメラ)で取得された映像を見て、ショベル100を操作する。このため、作業者は、振動や加速度等のショベル100の情報を体感することはできない。このため、操作レバーの操作量に対する油圧アクチュエータの動作速度が異なると、ショベル100の操作者に違和感をより抱かせるおそれがある。これに対し、本実施形態に係るショベル100によれば、操作レバーの操作量に対する油圧アクチュエータの動作速度を略等しくすることができるので、操作者の操作性を向上することができる。
なお、旋回単独動作時においては、メインポンプ14が吐出する作動油は、旋回油圧モータ2Aには供給されるが、他の油圧アクチュエータには供給されない。一方で、例えば、ブーム上げ旋回複合動作時においては、メインポンプ14が吐出する作動油は、旋回油圧モータ2A及びブームシリンダ7のそれぞれに供給される。そのため、メインポンプ14の吐出圧が同じであれば、旋回単独動作時に旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量は、ブーム上げ旋回複合動作時に旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量よりも多くなる。ブーム上げ旋回複合動作時においては、旋回油圧モータ2Aの負荷圧は、ブームシリンダ7の負荷圧、及び、メインポンプ14の吐出圧よりも低いためである。すなわち、メインポンプ14が吐出する作動油は、圧力が低い側に流れやすいため、ブームシリンダ7よりも旋回油圧モータ2Aに流入されやすいためである。また、メインポンプ14の吐出圧が同じであれば、旋回単独動作時に旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量は、アーム閉じ旋回複合動作時に旋回油圧モータ2Aに供給される作動油の流量よりも少なくなる。アーム閉じ旋回複合動作時においては、アームシリンダ8の負荷圧は、旋回油圧モータ2Aの負荷圧、及び、メインポンプ14の吐出圧よりも低いためである。すなわち、メインポンプ14が吐出する作動油は、圧力が低い側に流れやすいため、旋回油圧モータ2Aよりもアームシリンダ8に流入されやすいためである。
そこで、コントローラ30は、メインポンプ14の吐出圧と旋回油圧モータ2Aの負荷圧との差圧に基づいて旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の量を把握するように構成されている。なお、コントローラ30は、差圧ではなく、操作装置26の操作量に基づいて旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の量を把握するように構成されていてもよい。コントローラ30は、操作装置26の操作量に基づき、メインポンプ14の吐出圧と旋回油圧モータ2Aの負荷圧との差圧を推定でき、更には、旋回油圧モータ2Aに流入する作動油の量を推定できるためである。なお、操作装置26の操作量は、例えば、左操作レバー26L及び右操作レバー26Rのそれぞれの操作量である。
2A 旋回油圧モータ(油圧アクチュエータ)
14 メインポンプ(油圧ポンプ)
26 操作装置
30 コントローラ(制御装置)
100 ショベル
171~176 方向切換弁
510 旋回開口特性
520 ブーム開口特性
610 レバー操作特性
621~623 流量特性
631 操作位置
711~713 レバー操作特性(操作特性)
721~723 流量特性(動作特性)
731~731 操作位置

Claims (7)

  1. 操作装置と、
    作動油を供給する油圧ポンプと、
    油圧アクチュエータと、
    前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに流れる作動油を制御する方向切換弁と、
    前記操作装置の操作量に基づいて前記方向切換弁を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記操作装置の操作量と前記油圧アクチュエータの動作速度との動作特性の基準となる基準動作特性を有し、
    前記動作特性が前記基準動作特性に近づくように、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、
    作業機械。
  2. 前記制御装置は、
    前記油圧ポンプの吐出圧に基づいて、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、
    請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記制御装置は、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記油圧アクチュエータの負荷圧との差圧に基づいて、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、
    請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記方向切換弁は、スプール弁であり、
    前記制御装置は、
    前記差圧が大きいほど、前記操作装置の操作量に対する前記方向切換弁のスプールのストローク量を小さくする、
    請求項3に記載の作業機械。
  5. 前記方向切換弁は、スプール弁であり、
    前記制御装置は、
    前記差圧が小さいほど、前記操作装置の操作量に対する前記方向切換弁のスプールのストローク量を大きくする、
    請求項3または請求項4に記載の作業機械。
  6. 前記制御装置は、
    前記操作装置の操作に基づいて、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、
    請求項1に記載の作業機械。
  7. 前記制御装置は、
    前記操作装置の操作に基づいて、前記作業機械の動作を判定し、
    前記動作に基づいて、前記操作装置の操作量と前記方向切換弁の制御との操作特性を変更する、
    請求項6に記載の作業機械。
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