JP2022155163A - ポンプシステムおよび流体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、スマートウォッチ、血圧計等のウェアラブル端末のように人体の表面(皮膚)に沿うように設計された凹状の湾曲形状を有する流体供給装置に搭載し易いポンプおよび当該ポンプを備える流体供給装置を提供する。【解決手段】ポンプ5は、密閉室91と、密閉室91の容積を変化させる可動壁92と、電磁駆動し、可動壁92を変位させて密閉室91内の流体を密閉室91外へ吐出する振動アクチュエータ8と、を有する。そして、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、X軸に沿う方向をX軸方向、Y軸に沿う方向をY軸方向、Z軸に沿う方向をZ軸方向としたとき、Y軸方向からの平面視で、外形が凹形状である。【選択図】図6

Description

本発明は、ポンプシステムおよび流体供給装置に関する。
例えば、特許文献1には、円柱状のポンプが記載されている。
特開2020-041469号公報
しかしながら、図1に示すように、例えば、スマートウォッチ、血圧計等のウェアラブル端末のように人体の表面(皮膚)に沿うように設計された凹状の扁平湾曲形状を有する装置10内に円柱状のポンプ50を搭載しようとすると、装置10に対してポンプ50が干渉してしまい、装置10内に十分なスペースがあったとしても、搭載できない場合がある。このような場合、搭載するためには、例えば、二点鎖線で示すようにポンプ50を小さくするか、一点鎖線で示すように装置10を大きくする必要があるが、前者では技術的な問題で小型化が困難な場合があり、後者では装置10が大型化してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、特に、凹状の湾曲形状を有する装置内に搭載し易い形状を有するポンプおよび当該ポンプが搭載された流体供給装置を提供することを目的とする。
このような目的は、以下の(1)~(10)の本発明により達成される。
(1) 密閉室と、
前記密閉室の容積を変化させる可動壁と、
電磁駆動し、前記可動壁を変位させて前記密閉室内の流体を前記密閉室外へ吐出する振動アクチュエータと、を有し、
互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、
前記X軸に沿う方向をX軸方向、前記Y軸に沿う方向をY軸方向、前記Z軸に沿う方向をZ軸方向としたとき、
前記Y軸方向からの平面視で、外形が凹形状であることを特徴とするポンプ。
(2) 前記外形は、前記Y軸方向からの平面視で、円弧形状である上記(1)に記載のポンプ。
(3) 前記外形は、前記Y軸方向の平面視で、中央部とその両側に位置する端部との間に段差を有する段差形状である上記(1)に記載のポンプ。
(4) 前記外形は、前記Z軸方向の長さが、前記X軸方向および前記Y軸方向の長さよりも短い扁平形状を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のポンプ。
(5) 前記振動アクチュエータは、前記Y軸方向に往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のポンプ。
(6) 前記振動アクチュエータは、前記X軸方向に往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のポンプ。
(7) 前記振動アクチュエータは、前記Z軸まわりに往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のポンプ。
(8) 前記X軸方向の平面視で、前記外形が凹形状である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のポンプ。
(9) 上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のポンプを備えることを特徴とする流体供給装置。
(10) 人体に装着して用いられ、
前記人体に沿う湾曲形状を有する部分に前記ポンプが搭載されている上記(9)に記載の流体供給装置。
本発明のポンプでは、筐体がY軸方向の平面視で凹状に湾曲または屈曲している。そのため、例えば、スマートウォッチ、血圧計等のウェアラブル端末のように人体の表面(皮膚)に沿うように設計された凹状の湾曲形状を有する流体供給装置に搭載し易くなる。
従来技術の問題点を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る電子血圧計を示す斜視図である。 電子血圧計に搭載されたポンプを示す斜視図である。 ポンプをY軸方向から見た平面図である。 ポンプが電子血圧計に搭載された様子を示す断面図である。 ポンプの分解斜視図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るポンプを示す斜視図である。 ポンプをY軸方向から見た平面図である。 ポンプの分解斜視図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 第3実施形態に係るポンプを示す斜視図である。 ポンプをY軸方向から見た平面図である。 ポンプが電子血圧計に搭載された様子を示す断面図である。 ポンプの分解斜視図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 ポンプの駆動状態を示す断面図である。 第4実施形態に係るヘルメットを示す斜視図である。 ヘルメットに搭載されたポンプを示す斜視図である。 ポンプをY軸方向から見た平面図である。 ポンプをX軸方向から見た平面図である。 ポンプの分解斜視図である。
以下、本発明のポンプシステムおよび流体供給装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、X軸に沿う方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に沿う方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に沿う方向を「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、マイナス側を「下」とも言う。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態に係る電子血圧計を示す斜視図である。図3は、電子血圧計に搭載されたポンプを示す斜視図である。図4は、ポンプをY軸方向から見た平面図である。図5は、ポンプが電子血圧計に搭載された様子を示す断面図である。図6は、ポンプの分解斜視図である。図7および図8は、それぞれ、ポンプの駆動状態を示す断面図である。
図2に、流体供給装置としての電子血圧計1を示す。電子血圧計1は、本体2と、本体2に接続されたカフ3と、を有する。カフ3は、被験者の被測定部位H(例えば、腕)に装着され、本体2からの流体供給により内部にある図示しない袋体が膨らんで被測定部位Hを圧迫する。本体2は、カフ3内の圧力を測定し、その測定結果に基づいて被験者の血圧を算出する。電子血圧計1では、本体2とカフ3とが一体に設けられており、本体2もカフ3と共に被測定部位Hに装着される。なお、本体2からカフ3に供給される流体としては、特に限定されず、液体であっても気体であってもよいが、気体であることが好ましい。以下では、説明の便宜上、前記流体を空気として説明する。
一般的なオシロメトリック法に従って血圧を測定する場合、次のようにする。まず、被験者の被測定部位Hにカフ3を巻き付ける。そして、血圧測定時には、本体2からカフ3内に空気を供給してカフ3内の圧力(カフ圧)を最高血圧より高くする。その後徐々に減圧し、この過程においてカフ3内の圧力を本体2で検出し、被測定部位Hの動脈で発生する動脈容積の変動を脈波信号として取り出す。その時のカフ圧の変化に伴う脈波信号の振幅の変化、主に立ち上がりと立ち下がりに基づいて最高血圧(収縮期血圧)および最低血圧(拡張期血圧)を算出する。ただし、血圧測定方法としては特に限定されない。例えば、オシロメトリック法と共に一般的に使用されているリバロッチ・コロトコフ法を用いてもよい。
図2に示すように、本体2は、被測定部位Hにフィットするように、被測定部位Hの表面に沿うように凹状に湾曲した形状を有する。具体的には、本体2は、Y軸方向からの平面視で、Y軸まわりに略円弧状に湾曲した円弧形状を有する。このような本体2(人体に沿う部分)には、カフ3内に空気を供給するポンプ5と、カフ3内の圧力を検出する圧力センサー4と、各部の駆動を制御する制御装置6とが内蔵されている。また、本体2の表面には、血圧測定を開始するためのボタン21、計測結果を表示するためのディスプレイ22等が設けられている。ただし、電子血圧計1の構成としては、特に限定されない。
≪ポンプ5≫
図3および図4に示すように、ポンプ5の外形(輪郭形状)は、Z軸方向を厚さ方向とし、Z軸方向の長さがX軸方向およびY軸方向の長さよりも短い扁平形状である。これにより、薄いポンプ5となる。また、ポンプ5の外形(輪郭形状)は、本体2の形状に沿った凹形状である。具体的には、ポンプ5の外形は、平板状であり、かつ、Y軸方向からの平面視で、外形が凹形状であり、Y軸まわりに略円弧状に湾曲した円弧形状である。
つまり、ポンプ5は、互いに表裏関係にありZ軸方向に並ぶ一対の主面5a、5bを有しており、これら主面5a、5bが、それぞれ、Y軸方向からの平面視で、Y軸まわりに同心的に湾曲した円弧状の湾曲面で構成されている。また、ポンプ5の曲率半径は、本体2の曲率半径とほぼ等しい。これにより、ポンプ5が本体2の湾曲に倣う湾曲形状となり、図5に示すように、本体2内の円弧状のスペースSにフィットさせてポンプ5を搭載することができる。そのため、従来のように、ポンプ5の小型化を図ったり、本体2の大型化を図ったりしなくても、本体2にポンプ5を搭載することができる。特に、外形を円弧形状とすることにより、主面5a、5bから角がなくなり、ポンプ5の小型化を図ることができる。
なお、ポンプ5の外形(輪郭形状)は、X軸方向からの平面視では、Y軸方向を長手とする略長方形状をなし、Z軸方向からの平面視では、Y軸方向を長手とする略長方形状である。
図3に示すように、ポンプ5は、ケース7と、ケース7のY軸方向両側に設けられたポンプ部9A、9Bと、を有する。ポンプ部9Aは、ケース7のY軸方向プラス側に位置し、ポンプ部9Bは、ケース7のY軸方向マイナス側に位置している。ポンプ5では、これらケース7およびポンプ部9A、9Bによって外形(輪郭形状)が構成されている。ただし、ポンプ5の外形を構成する部材としては、特に限定されない。例えば、ポンプ部9A、9Bをケース7内に収容し、実質的にケース7だけでポンプ5の外形を構成してもよい。
図6に示すように、ケース7は、Z軸方向プラス側に開口する箱状のベース71と、ベース71の開口を塞ぐリッド72と、を有する。このような構成とすることにより、ケース7内に各部材を収容し易くなる。特に、Z軸方向プラス側に開口を形成することにより、開口をより大きくすることができ、上述の効果がより顕著となる。また、ベース71のY軸方向両側の側面には、後述する押圧子822a、823aを挿通するための開口711が形成されている。このようなケース7は、内部の各部を保護すると共に、電磁シールドとしても機能する。
そして、ケース7には、振動アクチュエータ8および一対のバネ51A、51Bが収容されている。振動アクチュエータ8は、ケース7に対してY軸方向に可動自在な可動体82と、ケース7に固定されたコイルコア部85と、を有する。振動アクチュエータ8では、コイルコア部85に給電することにより、可動体82をY軸方向に往復振動させることができる。このように、可動体82がY軸方向に往復振動する構成とすることにより、ポンプ5のX軸方向の長さを抑えることができる。
コイルコア部85は、ボビン851と、ボビン851に巻回された一対のコイル852、853と、を有する。ボビン851は、Y軸方向に延びる管状をなし、ケース7の外形に倣った円弧形状となっている。また、一対のコイル852、853は、Y軸方向に並んで配置されている。コイル852は、ボビン851の中心よりもY軸方向プラス側に位置し、コイル853は、ボビン851の中心よりもY軸方向マイナス側に位置している。なお、本実施形態では、ボビン851の外周に環状の凹条851a、851bが形成されている。そして、凹条851aにコイル852が巻回され、凹条851bにコイル853が巻回されている。このような構成によれば、凹条851a、851bがコイル852、853の位置決め部として機能するため、コイル852、853の位置決めおよび巻き付けが容易となる。
可動体82は、管状のボビン851内に挿入されている。また、可動体82は、板状をなし、ケース7の外形に倣った円弧形状となっている。また、可動体82は、図示しないガイドを介してケース7に対してY軸方向に往復振動可能に支持されている。このような可動体82は、マグネット821と、マグネット821のY軸方向両側に接続された一対のヨーク822、823と、を有する。ヨーク822は、マグネット821のY軸方向プラス側に位置し、ヨーク823は、マグネット821のY軸方向マイナス側に位置している。マグネット821は、永久磁石でありY軸方向に磁化している。図示の形態では、ヨーク822側がN極、ヨーク823側がS極となっている。
ヨーク822は、Y軸方向プラス側(ポンプ部9A側)に突出する押圧子822aを有する。同様に、ヨーク823は、Y軸方向マイナス側(ポンプ部9B側)に突出する押圧子823aを有する。押圧子822aは、一方の開口711を介してケース7外に突出し、ポンプ部9Aに接続されている。同様に、押圧子823aは、他方の開口711を介してケース7外に突出し、ポンプ部9Bに接続されている。可動体82がY軸方向プラス側に変位すると、押圧子822aによってポンプ部9Aが押圧されてポンプ部9Aから空気が吐出される。反対に、可動体82がY軸方向マイナス側に変位すると、押圧子823aによってポンプ部9Bが押圧されてポンプ部9Bから空気が吐出される。
バネ51Aは、可動体82とポンプ部9Aとの間に位置している。また、バネ51Aは、ケース7に固定された固定部51A1と、ヨーク822と係合した係合部51A2と、固定部51A1と係合部51A2とを接続するバネ部51A3と、を有する。一方、バネ51Bは、可動体82とポンプ部9Bとの間に位置している。また、バネ51Bは、ケース7に固定された固定部51B1と、ヨーク823と係合した係合部51B2と、固定部51B1と係合部51B2とを接続するバネ部51B3と、を有する。
図7および図8に示すように、コイルコア部85に給電されていない状態(以下「自然状態」とも言う)では、可動体82は、その両側に位置するバネ51A、51Bの弾性によってボビン851の略中央に保持される。自然状態では、Z軸方向からの平面視で、マグネット821のY軸方向プラス側の端部がコイル852と重なっており、マグネット821のY軸方向マイナス側の端部がコイル853と重なっている。
ポンプ部9A、9Bは、振動アクチュエータ8が収容されたケース7に対してY軸方向両側に分かれて配置されている。具体的には、ケース7のY軸方向プラス側にポンプ部9Aが配置され、Y軸方向マイナス側にポンプ部9Bが配置されている。図7および図8に示すように、これらポンプ部9A、9Bは、互いに同様の構成であり、それぞれ、密閉室91と、可動壁92と、を有する。
密閉室91は、外部から空気を吸入する吸入口98と、密閉室91室内の空気を吐出する吐出口99とに接続されている。また、密閉室91と吸入口98との間にバルブ93が設けられている。バルブ93は、吸入口98から密閉室91への空気の吸入を許容し、密閉室91から吸入口98への空気の吐出を規制する。また、密閉室91と吐出口99との間にはバルブ94が設けられている。バルブ94は、密閉室91から吐出口99の空気の吐出を許容し、吐出口99から密閉室91への空気の吸入を規制する。これにより、空気の吸入と吐出とをより確実にかつより効率的に行うことができる。
可動壁92は、密閉室91室内に面し、密閉室91の一部を構成している。可動壁92は、例えば、ダイヤフラムであり、弾性変形可能な材料により形成されている。
ポンプ部9Aでは、可動壁92は、密閉室91のY軸方向マイナス側の壁面を構成しており、ヨーク822の押圧子822aと接続されている。可動体82がY軸方向プラス側に変位すると、可動壁92が押圧子822aで押圧されて変位し、密閉室91室内の容積が減少する。密閉室91室内の容積が減少すると、密閉室91室内の圧力が増加し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、可動体82がY軸方向マイナス側に変位すると、可動壁92は、自らの復元力(弾性)およびバネ51Aの弾性によって変位し、密閉室91室内の容積が増加する。密閉室91室内の容積が増加すると、密閉室91室内の圧力が低下し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
一方、ポンプ部9Bでは、可動壁92は、密閉室91のY軸方向プラス側の壁面を構成しており、ヨーク823の押圧子823aと接続されている。可動体82がY軸方向マイナス側に変位すると、可動壁92が押圧子823aで押圧されて変位し、密閉室91室内の容積が減少する。密閉室91室内の容積が減少すると、密閉室91室内の圧力が増加し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、可動体82がY軸方向プラス側に変位すると、可動壁92は、自らの復元力(弾性)およびバネ51Bの弾性によって変位し、密閉室91室内の容積が増加する。密閉室91室内の容積が増加すると、密閉室91室内の圧力が低下し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
≪制御装置6≫
図2に示すように、制御装置6は、振動アクチュエータ8の駆動を制御する駆動制御部61と、カフ3内の圧力を検出する圧力検出部62と、を有する。制御装置6は、例えば、コンピュータで構成され、情報を処理するプロセッサ(CPU)と、プロセッサに通信可能に接続されたメモリと、外部インターフェースと、を有する。また、メモリにはプロセッサにより実行可能な各種プログラムが保存され、プロセッサは、メモリに記憶された各種プログラム等を読み込んで実行する。
以上、電子血圧計1の構成について説明した。次に、ポンプ5の駆動について説明する。
駆動制御部61は、図7に示す第1状態と、図8に示す第2状態と、が交互に繰り返されるように、コイル852、853に交流電圧を印加する。これにより、可動体82がY軸方向に往復振動する。
図7に示す第1状態では、Y軸方向プラス側の推力Fy1が発生し、Y軸方向プラス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Aでは押圧子822aによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Bでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
図8に示す第2状態では、Y軸方向マイナス側の推力Fy2が発生し、Y軸方向マイナス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Bでは押圧子823aによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Aでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
このような第1状態と第2状態とを交互に繰り返すことにより、ポンプ部9Aから空気が吐出される状態と、ポンプ部9Bから空気が吐出される状態とが交互に繰り返され、ポンプ5から空気が連続的に吐出される。そして、ポンプ5から吐出された空気がカフ3に供給され、カフ3が膨らむ。カフ3内の圧力は、圧力センサー4の出力に基づいて圧力検出部62が検出する。
以上、ポンプ5の駆動について説明した。次に、ポンプ5の駆動原理について説明する。振動アクチュエータ8は、下記式(1)に示す運動方程式および下記式(2)に示す回路方程式に基づいて駆動する。
Figure 2022155163000002
Figure 2022155163000003
このように、可動体82の慣性モーメントJ[Kg*m]、変位角(回転角度)θ(t)[rad]、推力定数Kf[Nm/A]、電流i(t)[A]、ばね定数Ksp[Nm/rad]、減衰係数D[Nm/(rad/s)]等は、それぞれ、式(1)を満たす範囲内において適宜設定することができる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数Ke[V/(rad/s)]は、それぞれ、式(2)を満たす範囲内において適宜設定することができる。
また、ポンプ5では、下記式(3)により流量が設定され、下記式(4)により圧力が設定される。
Figure 2022155163000004
Figure 2022155163000005
このように、ポンプ5における流量Q[L/min]、ピストン面積A[m]、ピストン変位x[m]、駆動周波数f[Hz]等は、それぞれ、式(3)を満たす範囲内において適宜設定することができる。また、増加圧力P[kPa]、大気圧P[kPa]、密閉室体積V[m]、変動体積ΔV[m]等は、それぞれ、式(4)を満たす範囲内において適宜設定することができる。
次に、振動アクチュエータ8の共振周波数について説明する。振動アクチュエータ8は、コイルコア部85およびマグネット821の間に作用する磁力により形成される磁気ばねと、バネ51A、51Bの弾性により形成される物理ばねと、密閉室91内の空気の弾力により形成される空気ばね(流体ばね)とにより可動体82を支持するバネマス系構造を有する。そのため、可動体82は、下記式(5)に示す共振周波数frを有する。したがって、共振周波数frと略等しい交流電圧をコイル852、853に印加することにより、可動体82を共振駆動させることができ、ポンプ5を効率良く駆動させることができる。
Figure 2022155163000006
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係るポンプを示す斜視図である。図10は、ポンプをY軸方向から見た平面図である。図11は、ポンプの分解斜視図である。図12および図13は、それぞれ、ポンプの駆動状態を示す断面図である。
本実施形態のポンプ5は、主に、可動体82の振動方向が異なること以外は、前述した第1実施形態のポンプ5と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関して、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図9ないし図13において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
≪ポンプ5≫
図9および図10に示すように、ポンプ5の外形(輪郭形状)は、平板状であり、かつ、Y軸方向からの平面視で、Y軸まわりに略円弧状に湾曲した円弧形状である。ポンプ5は、ケース7と、ケース7のX軸方向両側に位置する一対のポンプ部9A、9Bと、を有する。ポンプ部9Aは、ケース7のX軸方向プラス側に位置し、ポンプ部9Bは、ケース7のX軸方向マイナス側に位置している。ポンプ5では、これらケース7およびポンプ部9A、9Bによって外形(輪郭形状)が構成されている。ただし、ポンプ5の外形(輪郭形状)を構成する部材としては、特に限定されない。
また、図11に示すように、ケース7には振動アクチュエータ8が収容されている。振動アクチュエータ8は、ケース7に対してX軸方向に可動自在な可動体82と、可動体82をガイドするガイド83と、ケース7に固定されたコイルコア部85と、を有する。振動アクチュエータ8では、コイルコア部85に給電することにより、可動体82がケースの円弧に沿ってY軸まわりに回転するようにして(円弧を描くようにして)、X軸方向に往復振動する。このように、可動体82がX軸方向に往復振動する構成とすることにより、ポンプ5のY軸方向の長さを抑えることができる。
コイルコア部85は、コア854と、コア854に巻回された一対のコイル855、856と、を有する。コア854は、平板状であり、ケース7の形状に倣って円弧状に湾曲している。また、コア854は、ケース7の内底面に固定されている。また、コア854は、Z軸方向プラス側に突出した一対の突出部854a、854bを有する。突出部854a、854bは、それぞれ、Y軸方向に延在する長手形状であり、X軸方向に並んで配置されている。そして、一方の突出部854aにコイル855が巻回されており、他方の突出部854bにコイル856が巻回されている。
可動体82は、コイルコア部85に被さるようにして、コイルコア部85の上方に配置されている。可動体82は、平板状であり、ケース7に倣った円弧形状となっている。また、可動体82は、ヨーク824と、ヨーク824に固定されたマグネット825と、を有する。また、マグネット825は、X軸方向に並んで配置された3つのマグネット825a、825b、825cを有する。マグネット825a、825b、825cは、それぞれ、永久磁石であり、Z軸方向に磁化している。なお、図示の形態では、中央に位置するマグネット825bは、Z軸方向プラス側がS極、Z軸方向マイナス側がN極となっている。一方、両端部に位置するマグネット825a、825cは、Z軸方向プラス側がN極、Z軸方向マイナス側がS極となっている。つまり、マグネット825の下面(コイルコア部85と対向する磁極面)にはS極とN極とがX軸方向に沿って交互に配置されている。なお、初期状態では、マグネット825a、825bの境界が突出部854a上に位置し、マグネット825b、825cの境界が突出部854b上に位置している。
ヨーク824は、上側からマグネット825に被さっている。図12および図13に示すように、ヨーク824は、下面に開口する凹部を有し、この凹部にマグネット825が収容されている。また、ヨーク824は、マグネット821のX軸方向プラス側に突出する押圧子824aと、X軸方向マイナス側に突出する押圧子824bと、を有する。可動体82がX軸方向プラス側に変位すると、押圧子824aによってポンプ部9Aが押圧されてポンプ部9Aから空気が吐出され、反対に、可動体82がX軸方向マイナス側に変位すると、押圧子824bによってポンプ部9Bが押圧されてポンプ部9Bから空気が吐出される。
ポンプ部9A、9Bは、振動アクチュエータ8が収容されたケース7に対してX軸方向両側に分かれて配置されている。具体的には、ケース7のX軸方向プラス側にポンプ部9Aが配置され、X軸方向マイナス側にポンプ部9Bが配置されている。これらポンプ部9A、9Bは、互いに同様の構成である。
ガイド83は、可動体82のY軸方向両側に配置されている。各ガイド83は、ケース7に固定されたレール831と、レール831と可動体82(ヨーク824)との間にX軸方向に並んで配置された複数のボール832と、各ボール832をレール831に対して転動自在に保持するホルダ833と、を有する。なお、ヨーク824のY軸方向両側面には、溝824cが形成されており、この溝824cにボール832が係合している。
駆動制御部61は、図12に示す第1状態と、図13に示す第2状態と、が交互に繰り返されるように、コイル852、853に交流電圧を印加する。これにより、可動体82がX軸方向に往復振動する。
図12に示す第1状態では、X軸方向プラス側の推力Fx1が発生し、X軸方向プラス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Aでは押圧子824aによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Bでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
図13に示す第2状態では、X軸方向マイナス側の推力Fx2が発生し、X軸方向マイナス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Bでは押圧子824bによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Aでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
このような第1状態と第2状態とを交互に繰り返すことにより、ポンプ部9Aから空気が吐出される状態と、ポンプ部9Bから空気が吐出される状態とが交互に繰り返され、ポンプ5から空気が連続的に吐出される。
<第3実施形態>
図14は、第3実施形態に係るポンプを示す斜視図である。図15は、ポンプをY軸方向から見た平面図である。図16は、ポンプが電子血圧計に搭載された様子を示す断面図である。図17は、ポンプの分解斜視図である。図18および図19は、それぞれ、ポンプの駆動状態を示す断面図である。
本実施形態のポンプ5は、主に、外形(輪郭形状)が異なること以外は、前述した第1実施形態のポンプ5と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関して、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図14ないし図19において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
≪ポンプ5≫
図14および図15に示すように、ポンプ5の外形は、平板状であり、かつ、Y軸方向からの平面視で、X軸方向中央部とその両側に位置する端部との間に段差を有する段差形状である。また、ポンプ5は、ケース7と、ケース7のX軸方向両側に位置する一対のポンプ部9A、9Bと、を有する。ポンプ部9Aは、ケース7のX軸方向プラス側に位置し、ポンプ部9Bは、ケース7のX軸方向マイナス側に位置している。ポンプ5では、これらケース7およびポンプ部9A、9Bによって外形(輪郭形状)が構成されている。ただし、ポンプ5の外形(輪郭形状)を構成する部材としては、特に限定されない。
また、ケース7は、Z軸方向を厚さとしX-Y平面に広がる平板状であり、ポンプ部9A、9Bに対してZ軸方向プラス側にずれて配置されている。これにより、前記中央部を構成するケース7と、前記端部を構成するポンプ部9A、9Bとの間に段差面が形成される。具体的には、ポンプ5の主面5aには、ケース7とポンプ部9A、9Bとの間にX軸方向を向く段差面5a1が形成され、主面5bには、ケース7とポンプ部9A、9Bとの間にX軸方向を向く段差面5b1が形成される。
図15に示すように、このようなケース7は、本体2と略等しい曲率半径の円弧Cに沿って形成されている。これにより、ポンプ5が本体2の湾曲に倣う段差形状となり、図16に示すように、本体2内の円弧状のスペースSにフィットさせてポンプ5を搭載することができる。そのため、従来のように、ポンプ5の小型化を図ったり、本体2の大型化を図ったりしなくても、本体2にポンプ5を搭載することができる。特に、外形を段差形状とすることにより、例えば、図16に示すようなケース7に形成された突起79に段差を係合させることにより、ケース7に対するポンプ5の位置決めを容易に行うことができる。また、各部を湾曲させる手間が省けるため、ポンプ5の低コスト化を図ることもできる。
また、図17に示すように、ケース7には振動アクチュエータ8が収容されている。振動アクチュエータ8は、軸部81と、軸部81を介してケース7に対してZ軸まわりに可動自在に支持された可動体82と、ケース7に固定されたマグネット部86と、を有する。振動アクチュエータ8では、可動体82に給電することにより、可動体82がZ軸まわりに往復振動する。このように、可動体82がZ軸まわりに往復振動する構成とすることにより、例えば、前述した第1、第2実施形態のような可動体82をガイドするガイドが不要となるため、ポンプ5の小型化および低コスト化を図ることができる。
可動体82は、軸部81に接続されたヨーク827と、ヨーク827に巻回されたコイル828と、を有する。なお、コイル828は、管状のボビン829に巻回された状態でヨーク827に設けられている。ただし、これに限定されず、ボビン829を省略してヨーク827にコイル828を直接、巻回してもよい。
ヨーク827は、Y軸方向マイナス側の端部において軸部81に接続されている。また、ヨーク827は、軸部81に接続された基部827aと、基部827aからY軸方向プラス側に突出し、ボビン829が挿入された棒状の挿入部827bと、挿入部827bの先端部に接続され、挿入部827bに対して拡幅した磁極部827cと、を有する。磁極部827cは、Z軸方向からの平面視で円弧状をなす磁極面827dを有し、コイル828に給電されると、この磁極面827dが励磁する。
また、ヨーク827は、X軸方向プラス側に突出する押圧子827fと、X軸方向マイナス側に突出する押圧子827gと、を有する。可動体82がZ軸まわりにX軸方向プラス側に変位すると、押圧子827fによってポンプ部9Aが押圧されてポンプ部9Aから空気が吐出され、反対に、可動体82がZ軸まわりにX軸方向マイナス側に変位すると、押圧子827gによってポンプ部9Bが押圧されてポンプ部9Bから空気が吐出される。
マグネット部86は、ヨーク827のY軸方向プラス側に位置し、ヨーク827の磁極面827dと対向して配置されている。このようなマグネット部86は、コア部861と、コア部861に設けられた一対のマグネット862、863と、を有する。コア部861は、平板状であり、ケース7のY軸方向プラス側の内側面に固定されている。マグネット862、863は、コア部861に設けられており、X軸方向に並んで配置されている。また、マグネット862、863は、Y軸方向に互いに逆向きに着磁されている。図示の形態では、マグネット862は、磁極面827d側がS極、反対側がN極となっている。一方、マグネット863は、磁極面827d側がN極、反対側がS極となっている。
ポンプ部9A、9Bは、振動アクチュエータ8が収容されたケース7に対してX軸方向両側に分かれて配置されている。具体的には、ケース7のX軸方向プラス側にポンプ部9Aが配置され、X軸方向マイナス側にポンプ部9Bが配置されている。これら2つのポンプ部9A、9Bは、互いに同様の構成である。
駆動制御部61は、図18に示す第1状態と、図19に示す第2状態と、が交互に繰り返されるように、コイル828に交流電圧を印加する。これにより、可動体82がZ軸まわりに往復振動する。
図18に示す第1状態では、Z軸まわりX軸方向プラス側の推力Fθ1が発生し、X軸方向プラス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Aでは押圧子827fによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Bでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
図19に示す第2状態では、Z軸まわりX軸方向マイナス側の推力Fθ2が発生し、X軸方向マイナス側に可動体82が変位する。これにより、ポンプ部9Bでは押圧子827gによって可動壁92が押圧され、密閉室91室内の容積が減少し、密閉室91室内の空気が吐出口99から吐出される。反対に、ポンプ部9Aでは密閉室91室内の容積が増加し、吸入口98から密閉室91室内に空気が流入する。
このような第1状態と第2状態とを交互に繰り返すことにより、ポンプ部9Aから空気が吐出される状態と、ポンプ部9Bから空気が吐出される状態とが交互に繰り返され、ポンプ5から空気が連続的に吐出される。そして、ポンプ5から吐出された空気がカフ3に供給され、カフ3が膨らむ。
<第4実施形態>
図20は、第4実施形態に係るヘルメットを示す斜視図である。図21は、ヘルメットに搭載されたポンプを示す斜視図である。図22は、ポンプをY軸方向から見た平面図である。図23は、ポンプをX軸方向から見た平面図である。図24は、ポンプの分解斜視図である。
本実施形態のポンプ5は、主に、外形が異なること以外は、前述した第2実施形態のポンプ5と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図20ないし図24において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図20に、流体供給装置としてのヘルメット100を示す。ヘルメット100は、頭部に沿う湾曲形状を有する硬質なシェル部110と、シェル部110の内側に設けられた軟質なインナー120と、を有する。そして、シェル部110にポンプ5が搭載されている。また、インナー120には、図示しない袋体が設けられており、ポンプ5から供給された空気により袋体を膨らますことにより、インナー120を頭部にフィットさせることができる。
≪ポンプ5≫
図21に示すように、ポンプ5の外形は、ドーム状の凹形状である。具体的には、図22および図23に示すように、ポンプ5の外形は、Y軸方向からの平面視で、外形が凹形状であり、Y軸まわりに円弧状に湾曲した円弧形状を有し、さらに、X軸方向からの平面視でも、外形が凹形状であり、X軸まわりに円弧状に湾曲した円弧形状を有する。これにより、ポンプ5がシェル部110の湾曲に倣う湾曲形状となり、シェル部110の形状にフィットさせてポンプ5を搭載することができる。そのため、従来のように、ポンプ5の小型化を図ったり、本体2の大型化を図ったりしなくても、シェル部110にポンプ5を搭載することができる。
図24に示すように、ポンプ部9A、9Bおよび振動アクチュエータ8の構成は、X軸まわりにも湾曲した形状となっている以外は、前述した第2実施形態と同様である。そのため、これらの説明を省略する。
以上、本発明のポンプシステムおよび流体供給装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、例えば、前述した実施形態では、流体供給装置として、電子血圧計およびヘルメットを例に挙げているが、流体を供給する必要のある流体供給装置であれば、どのようなウェアラブル端末であっても、それ以外のどのような機械、器具であっても、特に限定されない。
1…電子血圧計 10…装置 100…ヘルメット 110…シェル部 120…インナー 2…本体 21…ボタン 22…ディスプレイ 3…カフ 4…圧力センサー 5、50…ポンプ 5a、5b…主面 5a1、5b1…段差面 51A、51B…バネ 51A1、51B1…固定部 51A2、51B2…係合部 51A3、51B3…バネ部 6…制御装置 61…駆動制御部 62…圧力検出部 7…ケース 71…ベース 711…開口 72…リッド 79…突起 8…振動アクチュエータ 81…軸部 82…可動体 821…マグネット 822…ヨーク 822a…押圧子 823…ヨーク 823a…押圧子 824…ヨーク 824a、824b…押圧子 824c…溝 825、825a、825b、825c…マグネット 827…ヨーク 827a…基部 827b…挿入部 827c…磁極部 827d…磁極面 827f、827g…押圧子 828…コイル 829…ボビン 83…ガイド 831…レール 832…ボール 833…ホルダ 85…コイルコア部 851…ボビン 851a、851b…凹条 852、853…コイル 854…コア 854a、854b…突出部 855、856…コイル 86…マグネット部 861…コア部 862、863…マグネット 9A、9B…ポンプ部 91…密閉室 92…可動壁 93、94…バルブ 98…吸入口 99…吐出口 C…円弧 Fx1、Fx2、Fy1、Fy2、Fθ1、Fθ2…推力 H…被測定部位 S…スペース

Claims (10)

  1. 密閉室と、
    前記密閉室の容積を変化させる可動壁と、
    電磁駆動し、前記可動壁を変位させて前記密閉室内の流体を前記密閉室外へ吐出する振動アクチュエータと、を有し、
    互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、
    前記X軸に沿う方向をX軸方向、前記Y軸に沿う方向をY軸方向、前記Z軸に沿う方向をZ軸方向としたとき、
    前記Y軸方向からの平面視で、外形が凹形状であることを特徴とするポンプ。
  2. 前記外形は、前記Y軸方向からの平面視で、円弧形状である請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記外形は、前記Y軸方向の平面視で、中央部とその両側に位置する端部との間に段差を有する段差形状である請求項1に記載のポンプ。
  4. 前記外形は、前記Z軸方向の長さが、前記X軸方向および前記Y軸方向の長さよりも短い扁平形状を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 前記振動アクチュエータは、前記Y軸方向に往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポンプ。
  6. 前記振動アクチュエータは、前記X軸方向に往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポンプ。
  7. 前記振動アクチュエータは、前記Z軸まわりに往復振動して前記可動壁を変位させる可動体を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポンプ。
  8. 前記X軸方向の平面視で、前記外形が凹形状である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のポンプ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のポンプを備えることを特徴とする流体供給装置。
  10. 人体に装着して用いられ、
    前記人体に沿う湾曲形状を有する部分に前記ポンプが搭載されている請求項9に記載の流体供給装置。
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