JP2022152982A - パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御性の悪化を抑えつつ膨張弁の小型化を図るとともに、シール性を維持することができるパワーエレメント及びそれを用いた膨張弁を提供する。【解決手段】上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントは、前記受け部材は、円筒部と、前記円筒部に対して交差する方向に折り曲げられた環状フランジ部とを有し、前記環状フランジ部に隣接する前記円筒部に切削加工が施されている。【選択図】図2

Description

本発明は、パワーエレメント及びそれを用いた膨張弁に関する。
従来、自動車に搭載される空調装置等に用いる冷凍サイクルにおいては、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温式の膨張弁が使用されている。
例えば特許文献1に示す膨張弁においては、高圧の冷媒が導入される入口ポートと入口ポートに連通する弁室とを有するとともに、弁本体の頂部には、パワーエレメントと称する弁部材の駆動機構が装備される。弁室内に配設される球状の弁体は、弁室に開口する弁座に対向し、パワーエレメントにより駆動される作動棒により操作されて、弁座との間の絞り通路の開度を制御する。
パワーエレメントは、圧力作動室を形成する上蓋部材と、圧力を受けて弾性変形する薄板のダイアフラムと、弁本体に固定される受け部材で構成される。また、上蓋部材とダイアフラムで形成される圧力作動室には作動ガスが封入される。さらに、ダイアフラムと受け部材との間の下部空間にはストッパ部材が配設される。
このようなパワーエレメントにおいて、弁本体から下部空間に流れ込む冷媒と、圧力作動室の作動ガスとの間で熱伝達が行われ、それにより圧力作動室の内圧が相対的に高まると、圧力作動室が膨張するようにダイアフラムが変形し、それによりストッパ部材が押されて作動棒を押圧し、弁座から弁体を離間させる。一方、圧力作動室の内圧が相対的に低下すると、ダイアフラムの変形が戻り、作動棒の押圧力が消失するため、弁体は弁座に着座する。
特開2017-198373号公報
ところで、自動車の燃費抑制を目的として車体の軽量化が望まれており、車載部品である膨張弁についても小型化、軽量化の要求がある。しかし、弁本体の小型化に合わせてパワーエレメントを小型化すると、弁本体からパワーエレメントの下部空間に流れ込む冷媒の流れが変化し、制御性が悪化するおそれがあった。
そこで、パワーエレメントを小型化せずに弁本体を小型化することで、制御性の悪化を抑制しつつ、膨張弁の小型化を図ることが提案された。しかしながら、本発明者らの検討結果によれば、パワーエレメントを小型化せずに弁本体を小型化した場合、パワーエレメントと弁本体とのシール性が悪化することが判明した。
そこで本発明は、制御性の悪化を抑えつつ膨張弁の小型化を図るとともに、シール性を維持することができるパワーエレメント及びそれを用いた膨張弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるパワーエレメントは、
上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントであって、
前記受け部材は、円筒部と、前記円筒部に対して交差する方向に折り曲げられた環状フランジ部とを有し、
前記環状フランジ部に隣接する前記円筒部に切削加工が施されている、ことを特徴とする。
本発明により、制御性の悪化を抑えつつ膨張弁の小型化を図るとともに、シール性を維持することができるパワーエレメント及びそれを用いた膨張弁を提供することができる。
図1は、本実施形態における膨張弁を、冷媒循環システムに適用した例を模式的に示す概略断面図である。 図2は、図1の膨張弁におけるパワーエレメント近傍を拡大して示す断面図である。 図3は、本実施形態のパワーエレメントを単体で示す断面図である。 図4は、第2の実施形態にかかる膨張弁のパワーエレメント近傍を拡大して示す断面図である。 図5は、本実施形態のパワーエレメントを単体で示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施形態について説明する。
(方向の定義)
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁1の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
(第1実施形態)
図1、2を参照して、本実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。図2は、図1の膨張弁におけるパワーエレメント近傍を拡大して示す断面図である。図3は、本実施形態のパワーエレメントを単体で示す断面図である。
本実施形態では、膨張弁1は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに流体接続されている。膨張弁1の軸線をLとする。
図1において、膨張弁1は、弁室VSを備える弁本体2と、弁体3と、付勢装置4と、作動棒5と、パワーエレメント8を具備する。
弁本体2は、弁室VSに加え、第1流路21と、第2流路22と、中間室221と、戻り流路23とを備える。第1流路21は供給側流路であり、弁室VSには、供給側流路を介して冷媒(流体ともいう)が供給される。第2流路22は排出側流路(出口側流路ともいう)であり、弁室VS内の流体は、弁通孔27、中間室221及び排出側流路を介して膨張弁外に排出される。
第1流路21と弁室VSとの間は、第1流路21より小径の接続路21aにより連通している。弁室VSと中間室221との間は、弁座20及び弁通孔27を介して連通している。
中間室221の上方に形成された作動棒挿通孔28は、作動棒5をガイドする機能を有し、作動棒挿通孔28の上方に形成された環状凹部29は、リングばね6を収容する機能を有する。リングばね6は、作動棒5の外周に複数のばね片を当接させて、所定の付勢力を付与するものである。
弁体3は弁室VS内に配置される。弁体3が弁本体2の弁座20に着座しているとき、弁通孔27の冷媒の流れが制限される。この状態を非連通状態という。ただし、弁体3が弁座20に着座した場合でも、制限された量の冷媒を流すこともある。一方、弁体3が弁座20から離間しているとき、弁通孔27を通過する冷媒の流れが増大する。この状態を連通状態という。
作動棒5は、弁通孔27に所定の隙間を持って挿通されている。作動棒5の下端は、弁体3の上面に接触している。作動棒5の上端は、後述するストッパ部材84の嵌合孔84cに嵌合している。
作動棒5は、付勢装置4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧することができる。作動棒5が下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁1が開状態となる。
付勢装置4は、断面円形の線材を螺旋状に巻いたコイルばね41と、弁体サポート42と、ばね受け部材43とを有する。
弁体サポート42は、コイルばね41の上端に取り付けられており、その上面には球状の弁体3が溶接され、両者は一体となっている。
コイルばね41の下端を支持するばね受け部材43は、弁本体2に対して螺合可能となっていて、弁室VSを密封する機能と、コイルばね41の付勢力を調整する機能とを有する。
次に、パワーエレメント8について説明する。図2に示すように、パワーエレメント8は、栓81と、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、受け部材86と、ストッパ部材84とを有する。
略円錐形状の上蓋部材82の頂部には開口82aが形成され、栓81により封止可能となっている。
ダイアフラム83は、同心円の凹凸形状を複数個形成した薄い金属(たとえばSUS)製の板材からなり、上蓋部材82及び受け部材86の外径とほぼ同じ外径を有する。
受け部材86は、上蓋部材82の外径とほぼ同じ外径を持つ第1環状フランジ部86aと、第1環状フランジ部86aの内周に連設された第1円筒部86bと、第1円筒部86bの下端に連設され径方向内方に向かう第2環状フランジ部86cと、第2環状フランジ部86cの内周に連設された第2円筒部86dとを有している。第2円筒部86dの下端側外周には、雄ねじ部86eが形成されている。
ここで、受け部材86の製造方法を説明する。まず金属製の板材をプレス成形することによって、第1環状フランジ部86aと、第1円筒部86bと、第2環状フランジ部86cと、第2円筒部86dとを形成する。プレス形成後においては、互いに直交する方向に延在する第2環状フランジ部86cと第2円筒部86dとの境界部に、図3に点線で示すように断面円弧状(上方に向かうにつれて拡径するテーパ形状)の遷移部TFが生じるが、これがシールの密封性を低下させるおそれがある。
より具体的に説明すると、まず弁体3の制御性の悪化を抑制するためには、第2円筒部86dの内径を大きく確保する必要があるため、パワーエレメント8を小型化しない方針とする。かかる場合において、膨張弁1全体の小型化を図るために弁本体2を小型化すると、弁本体2の上端面の面積が小さくなる。このような弁本体2に、遷移部TFが生じたパワーエレメント8を取り付けると、受け部材86と、弁本体2のシール凹部2cとの間に形成されるシールスペースSP(図2)の容積が、遷移部TFにより制限されることとなる。そのため、シールスペースSP内に収容されるリング状のシール(パッキンともいう)SLの充填率が100%を超えてしまい、シールSLがはみ出すおそれがある。これを阻止するために断面が小さなシールSLを採用すると、シールSLの密封性が低下し、またシールSLの耐久性も低下するおそれがある。
そこで本実施形態では、プレス成形後において、第2環状フランジ部86cに隣接する第2円筒部86dに機械加工を施して、遷移部TFを除去している。より具体的には、チャックにより受け部材86を把持し、軸線L回りに回転させつつ、切削工具を径方向から第2環状フランジ部86cに沿って接近させ、シール凹部2cの径方向内側において、遷移部TFを切削加工して軸線Lに平行な円筒面を形成するとともに、第2環状フランジ部86cの平坦な下面を拡張する。またチャックから分離せずに、第2円筒部86dの外周に切削加工等で雄ねじ部86eを形成する。なお、切削加工後においても、切削工具のすくい面の微細なR形状が、第2環状フランジ部86cと第2円筒部86dとの境界部に転写されてしまうが、かかるR形状はプレス加工により形成される遷移部TFよりも格段に小さいため、シールスペースSPの容積をほとんど制限しない。
本実施の形態によれば、第2円筒部86dにおいて、第2環状フランジ部86cと雄ねじ部86eとの間が、切削加工された円筒面となるため、受け部材86と、弁本体2のシール凹部2cとの間に形成されるシールスペースSPを大きく確保することができる。したがって、比較的断面(ここでは矩形断面)が大きいシールSLを採用することができ、シールの密封性や耐久性を向上させることができる。
ストッパ部材84は、ダイアフラム83に対向する円盤部84aと、円盤部84aの下方に連設された円筒状の本体84bと、本体84bの下面中央に形成された袋穴状の嵌合孔84cとを有する。円盤部84aの下面外周は、第2環状フランジ部86cの上面により支持される。
パワーエレメント8の組み立て手順を説明する。ダイアフラム83と受け部材86との間にストッパ部材84を配置しつつ、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、受け部材86のそれぞれ外周部を重ね合わせ、当該外周部を例えばTIG溶接やレーザ溶接、プラズマ溶接等により周溶接して一体化する。
続いて、上蓋部材82に形成された開口82aから、上蓋部材82とダイアフラム83とで囲われる空間(圧力作動室POという)内に作動ガスを封入した後、開口82aを栓81で封止し、更にプロジェクション溶接等を用いて、栓81を上蓋部材82に固定する。
このとき、圧力作動室POに封入された作動ガスにより、ダイアフラム83は受け部材86側に張り出す形で圧力を受けるため、ダイアフラム83と受け部材86とで囲われる下部空間LSに配置されたストッパ部材84の上面と当接して支持される。
以上のようにアッセンブリ化したパワーエレメント8を、弁本体2に組み付けるときは、受け部材86の第2円筒部86dの下端外周に設けた雄ねじ部86eを、弁本体2の戻り流路23に連通する凹部2aの内周に形成した雌ねじ2bに螺合させる。雄ねじ部86eを雌ねじ2bに対して螺進させてゆくと、受け部材86の下端が弁本体2の上端面に当接する。これによりパワーエレメント8を弁本体2に固定できる。
このとき、パワーエレメント8と弁本体2との間のシールスペースSPに介装されたシールSLが、弁本体2にパワーエレメント8を取り付けた際の凹部2aからの冷媒のリークを防止する。かかる状態で、パワーエレメント8の下部空間LSは戻り流路23と連通し、すなわち同じ内圧となる。
(膨張弁の動作)
図1を参照して、膨張弁1の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁1(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。このとき、エバポレータ104を通過することで、第2流路22内の流体圧は、戻り流路23の流体圧より大きくなる。
膨張弁1には、コンデンサ102から高圧冷媒が供給される。より具体的には、コンデンサ102からの高圧冷媒は、第1流路21を介して弁室VSに供給される。
弁体3が、弁座20に着座しているとき(非連通状態のとき)には、弁室VSから弁通孔27、中間室221及び第2流路22を通ってエバポレータ104へ送り出される冷媒の流量が制限される。他方、弁体3が、弁座20から離間しているとき(連通状態のとき)には、弁室VSから弁通孔27、中間室221及び第2流路22を通って、エバポレータ104へ送り出される冷媒の流量が増大する。膨張弁1の閉状態と開状態との間の切り換えは、ストッパ部材84を介してパワーエレメント8に接続された作動棒5によって行われる。
図1において、パワーエレメント8の内部には、ダイアフラム83により仕切られた圧力作動室POと下部空間LSとが設けられている。このため、圧力作動室PO内の作動ガスが液化されると、ダイアフラム83とストッパ部材84が上昇するため、コイルばね41の付勢力に応じて作動棒5は上方向に移動する。一方、液化された作動ガスが気化されると、ダイアフラム83とストッパ部材84が下方に押圧されるため、作動棒5は下方向に移動する。こうして、膨張弁1の開状態と閉状態との間の切り換えが行われる。
更に、パワーエレメント8の下部空間LSは、戻り流路23と連通している。このため、戻り流路23を流れる冷媒の温度・圧力に応じて、圧力作動室PO内の作動ガスの体積が変化し、作動棒5が駆動される。換言すれば、図1に記載の膨張弁1では、エバポレータ104から膨張弁1に戻る冷媒の温度・圧力に応じて、膨張弁1からエバポレータ104に向けて供給される冷媒の量が自動的に調整される。
本実施の形態によれば、パワーエレメント8を小型化しないことから、受け部材86の内径を変更する必要がなく、戻り流路23から下部空間LSに流れ込む冷媒の流れも変化しないため、弁体3の制御性の悪化を抑制することができる。なお、制御性の悪化とは、目標値に対して実際の値が大きく超過することや、目標値に対して実際の値が上下に振れることを言う。
(第2実施形態)
図4は、第2の実施形態にかかる膨張弁のパワーエレメント近傍を拡大して示す断面図である。図5は、本実施形態のパワーエレメント8Aを単体で示す断面図である。本実施形態は、上述の実施形態に対してパワーエレメント8Aの受け部材86Aの形状のみが異なる。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
受け部材86Aの製造方法を説明する。上述した実施形態と同様に、金属製の板材をプレス成形することによって、第1環状フランジ部86Aaと、第1円筒部86Abと、第2環状フランジ部86Acと、第2円筒部86Adとを形成する。
さらに、プレス成形後において、互いに直交する方向に延在する第2環状フランジ部86Acと第2円筒部86Adとの境界部に切削加工を施して、縮径部86Afを形成する。縮径部86Afの外径は、雄ねじ部86Aeのねじ外径よりも小さくなっている。
本実施の形態によれば、第2環状フランジ部86Acと雄ねじ部86Aeとの間に、縮径部86Afを形成することによって、受け部材86Aと、弁本体2のシール凹部2cとの間に形成されるシールスペースSPをさらに大きく確保することができる。したがって、断面がより大きなシールSLを採用することができ、シールの密封性や耐久性を向上させることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
1 :膨張弁
2 :弁本体
3 :弁体
4 :付勢装置
5 :作動棒
6 :リングばね
8、8A :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
23 :戻り流路
27 :弁通孔
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
100 :冷媒循環システム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室

上記目的を達成するために、本発明によるパワーエレメントは、
上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントであって、
前記受け部材はプレス加工により形成されており、円筒部と、前記円筒部に隣接し前記円筒部の外周方向に延設された環状フランジ部とを有し、
前記円筒部のうち前記環状フランジ部に隣接する部位に切削加工が施されている、ことを特徴とする。

Claims (6)

  1. 上蓋部材、受け部材、及び前記上蓋部材と前記受け部材との間に挟まれるダイアフラムを含むパワーエレメントであって、
    前記受け部材は、円筒部と、前記円筒部に対して交差する方向に折り曲げられた環状フランジ部とを有し、
    前記環状フランジ部に隣接する前記円筒部に切削加工が施されている、
    ことを特徴とするパワーエレメント。
  2. 前記円筒部には、前記パワーエレメントの軸線に平行に切削加工が施されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーエレメント。
  3. 前記円筒部は雄ねじ部を備え、前記円筒部には、前記雄ねじ部よりも外径が小さな縮径部を形成するように切削加工が施されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパワーエレメント。
  4. 前記パワーエレメントは、弁本体に取り付け可能であり、
    前記環状フランジ部に対向して、前記弁本体にシール凹部が形成されており、
    前記シール凹部の径方向内側における前記円筒部に切削加工が施されている、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のパワーエレメント。
  5. 前記円筒部と前記環状フランジ部とは、プレス成形により折り曲げられている、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のパワーエレメント。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載のパワーエレメントを有することを特徴とする膨張弁。

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