JP2006105474A - 温度式膨張弁 - Google Patents

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    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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Abstract

【課題】 パワーエレメントに設けられるディスクの動作を滑らかにして、安定した弁開度特性を得ることができる温度式膨張弁を提供する。
【解決手段】 温度式膨張弁1によれば、パワーエレメント20のロアハウジング22とディスク24との最も半径方向に近接した部分のクリアランスが、ディスク24とシャフト27との最も半径方向に近接した部分のクリアランスよりも大きくなるように構成されている。このため、ディスク24がパワーエレメント20内で摺動することなく、シャフト27と一体となって軸線方向に動作するようになる。その結果、シャフト27の軸線方向に沿ったディスク24の動作が滑らかとなり、安定した弁開度特性を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エバポレータ出口の温度に基づいて弁部の開度を制御し、コンデンサ側から流入した冷媒を絞り膨張させてエバポレータへ供給する温度式膨張弁に関する。
自動車用エアコン装置の冷凍サイクルは、一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサと、冷凍サイクル内の冷媒を溜めるとともに凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバと、分離された液冷媒を絞り膨張させる膨張弁と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させるエバポレータとにより構成されている。このうち、膨張弁には、例えばエバポレータ出口の冷媒の温度および圧力を感知してエバポレータに送り出す冷媒の流量を制御する温度式膨張弁が用いられる(例えば特許文献1参照)。
図14は、このような従来の温度式膨張弁の具体的構成を表す中央縦断面図である。
この温度式膨張弁は、レシーバからエバポレータへ向かう冷媒を通過させる第1通路101と、エバポレータから戻ってきた冷媒を通過させてコンプレッサへ導出する第2通路102が形成されたボディ103を備える。このボディ103の第1通路101の中間には、冷媒の流量を調整するための弁部104が設けられ、第2通路102側の端部には、この第2通路102を流れる冷媒の温度および圧力を感知して、ボディ103に支持された駆動用のシャフト105を介して弁部104の開度を制御するパワーエレメント106が設けられている。
このパワーエレメント106は、アッパーハウジング107、ロアハウジング108、ダイヤフラム109、およびディスク110によって構成されている。アッパーハウジング107とダイヤフラム109とによって囲まれた密閉空間からなる感温室には、所定の感温用ガスが充填されている。ディスク110の下面には、シャフト105の上端が当接している。シャフト105は、ボディ103に形成された貫通孔111に挿通された状態で自軸方向に動作可能に支持され、その下端が弁体112に当接している。弁体112は、ボディ103内に設けられた弁座113とともに弁部104を構成し、この弁座113に着脱可能に動作する。ディスク110は、その下部が半径方向外方へ突出して大径に形成されており、シャフト105と一体に動作する際には、その外周面がロアハウジング108の内壁面にガイドされる。このため、シャフト105は、ディスク110のほぼ定位置に当接した状態で駆動される。
特開2004−93106号公報(図1,図6等)
このような温度式膨張弁においては、ディスク110をシャフト105の軸線方向に沿って駆動させるために、ディスク110の外径とロアハウジング108の内径とをほぼ等しくしてディスク110の半径方向の位置を規制し、ディスク110をロアハウジング108の内壁面に沿って摺動させるようにしている。
しかしながら、ディスク110を滑らかに駆動させるために、ディスク110の外径とロアハウジング108の内径とは完全に一致しているわけではなく、所定のクリアランスが設けられている。一方、ディスク110は可撓性を有するダイヤフラム109に固定されているため、このダイヤフラム109による位置規制の影響は小さい。このため、ディスク110やロアハウジング108の加工精度、組み付け精度等によっては、ディスク110が、その動作位置によってロアハウジング108に摺動したり、しなかったりする場合があり、シャフト105を介した弁開度特性が不安定になるといった問題があった。
図15は、このような従来の温度式膨張弁の弁開度特性の一例を表すグラフであり、横軸が第2通路102を流れる冷媒の圧力を表し、縦軸が弁部104の開度、つまり弁体112の弁座113からのリフト量(弁リフト量)を表している。
温度式膨張弁の弁開度特性においては、一般に、弁部の全開状態から全閉状態への移行動作と、全閉状態から全開状態への移行動作とで一定のヒステリシスをもつものの、弁リフト量は、本来冷媒圧力にほぼ比例して変化する(図中二点鎖線参照)。しかし、上述のような理由により、弁部104の閉弁動作および開弁動作の過程でディスク110がパワーエレメント106内で引っ掛かると、図示のように弁リフト量が冷媒圧力に対して断続的に変化してしまうことがある。このような動作が繰り返されると、あるところで所望の弁開度が得られず、弁開度特性が不安定となる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、パワーエレメントに設けられるディスクの動作を滑らかにして、安定した弁開度特性を得ることができる温度式膨張弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、冷凍サイクルに設けられて動作し、コンデンサ側から流入した冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させてエバポレータへ供給し、前記エバポレータから戻ってきた冷媒の圧力と温度を感知して前記弁部の開度を制御するとともに、その冷媒をコンプレッサ側に導出する温度式膨張弁において、前記コンデンサ側からの冷媒を導入するための第1ポートと、前記第1ポートに連通して前記弁部を経由する第1通路を構成するとともに、前記弁部を通過した冷媒を前記エバポレータへ導出するための第2ポートと、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を導入するための第3ポートと、前記第3ポートに連通して第2通路を構成し、前記冷媒をコンプレッサ側へ導出するための第4ポートとを有するボディと、前記ボディ内に自軸方向に動作可能に支持され、その動作によって前記弁部を駆動するシャフトと、一端側が封止された第1ハウジングと、前記第1ハウジングに対向配置されるとともに、前記第1ハウジングとは反対側で前記第2通路に連通する第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとにより囲まれる空間を仕切るように配置され、前記第1ハウジング側の密閉空間に所定の感温用ガスを封入させた状態で保持するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムと前記第2ハウジングとの間に配置され、前記ダイヤフラムとは反対側面に前記シャフトが当接するディスクとを備え、前記第2通路を流れる冷媒の温度および圧力を感知し、前記シャフトを前記ディスクと一体に駆動して前記弁部の開度を制御し、前記第1ポートから前記第2ポートへ流れる冷媒の流量を制御するパワーエレメントと、を備え、前記ディスクは、前記シャフトの前記弁部とは反対側の端部を挿通してこれを係止する挿通部と、前記第2ハウジングの内壁面に近接した外周面とを有し、前記第2ハウジングの前記内壁面と前記ディスクの前記外周面とのクリアランスが、前記ディスクの前記挿通部と前記シャフトの前記端部の外周面とのクリアランスよりも大きくなるように構成されたこと、を特徴とする温度式膨張弁が提供される。
このような温度式膨張弁においては、ディスクは、挿通部を介してシャフトと一体化して動作する。このとき、第2ハウジングの内壁面とディスクの外周面とのクリアランスが、ディスクの挿通部とシャフトの端部の外周面とのクリアランスよりも大きくなるように構成されているため、ディスクは、第2ハウジングに摺動することなく、シャフトの軸線方向に動作する。
本発明の温度式膨張弁によれば、ディスクがパワーエレメント内で摺動することなく、シャフトの軸線方向に動作するため、シャフトの軸線方向に沿ったディスクの動作が滑らかになるとともに、安定した弁開度特性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の温度式膨張弁を自動車用エアコン装置の冷凍サイクルに適用される温度式膨張弁として具体化したものであり、図1はこの温度式膨張弁の構造を表す中央縦断面図である。
図1に示すように、温度式膨張弁1は、アルミニウム材から形成された略角柱状のボディ2の側部に、レシーバ(コンデンサ側)から高温・高圧の液冷媒を受けるポート3(第1ポート)と、この温度式膨張弁1にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ供給するポート4(第2ポート)と、エバポレータから蒸発された冷媒を受けるポート5(第3ポート)と、この温度式膨張弁1を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すポート6(第4ポート)とを備えている。ポート3、ポート4およびこれらをつなぐ冷媒通路により第1通路7が構成され、ポート5、ポート6およびこれらをつなぐ冷媒通路により第2通路8が構成されている。
ポート3からポート4へ連通する第1通路7の部分には、弁座9がボディ2と一体に形成され、この弁座9の内周縁により弁孔10が規定されている。弁座9の上流側には、弁体受け11に支持され、弁座9とともに弁部を構成するボール状の弁体12が配置されている。また、ボディ2の下端部には、この第1通路7にほぼ直交して外部と連通する連通孔13が形成されており、この連通孔13を封止するようにアジャストねじ14が螺着されている。アジャストねじ14の先端部には、先端面にリング状の溝部が形成されたスプリング受け15が嵌着され、弁体受け11との間に圧縮コイルスプリング16を介装している。この圧縮コイルスプリング16は、その一端が弁体受け11に、他端がスプリング受け15の溝部に挿通され、弁体受け11を介して弁体12を弁座9に着座させる方向に付勢している。そして、このアジャストねじ14のボディ2への螺入量を調整することで、圧縮コイルスプリング16の荷重を調整できるようなっている。また、アジャストねじ14とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔13を通って外部に漏洩することを阻止するOリング17が介装されている。
また、ボディ2の上端部には、感温部として機能するパワーエレメント20が当接して設けられている。このパワーエレメント20は、ステンレス材からなるアッパーハウジング21(第1ハウジング)およびロアハウジング22(第2ハウジング)と、これらによって囲まれた空間を仕切るように配置された可撓性のある金属薄板からなるダイヤフラム23と、このダイヤフラム23の下面に配置されたディスク24とによって構成されている。アッパーハウジング21とダイヤフラム23とよって密閉された感温室には、冷凍サイクルに使用される冷媒と類似の特性を持った感温用ガスが封入されている。ボディ2の上端部には、ポート5からポート6へ連通する第2通路8にほぼ直交して外部と連通する連通孔25が形成されており、この連通孔25を封止するようにパワーエレメント20が螺着されている。このパワーエレメント20とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔25を通って外部に漏洩することを阻止するOリング26が介装されている。第2通路8を通過する冷媒の圧力および温度は、連通孔25とディスク24に設けられた孔部またはスリットを通ってダイヤフラム23の下面に伝達される。
ディスク24の下方には、ダイヤフラム23の変位を弁体12へ伝達するシャフト27が配置されている。このシャフト27は、ボディ2に形成された貫通孔37を挿通しており、ボディ2によって自軸方向に動作可能に支持されている。この貫通孔37は、その上部に大径部37a、下部に小径部37bを有しており、大径部37aの上部開口端は、テーパ状の面取りがされた形状に形成されている。貫通孔37の大径部37aには、シャフト27と貫通孔37との間を完全にシールするOリング28が配置され、貫通孔37における冷媒のバイパス漏れを完全に防止するように構成されている。
シャフト27の上部は、第2通路8を横切って配置されたホルダ29により保持されている。このホルダ29の下端部は貫通孔37の大径部37aに嵌入されており、その下部端面が貫通孔37の上部開口端方向へのOリング28の移動を規制している。シャフト27の下端部は、小径部37bを貫通して弁孔10に達している。シャフト27の上端部は、ディスク24の下面中央に形成された後述する穴部に挿通され、このディスク24を下方から支持している。
また、ホルダ29の上部には、シャフト27に対して横方向から付勢するコイルばね30が配置されている。このコイルばね30でシャフト27に横荷重を与える構成にしたことにより、ポート3における高圧冷媒に圧力変動があったときにシャフト27の軸線方向の動作が敏感に反応しないようにしている。つまり、このコイルばね30は、シャフト27の軸線方向の振動による異常振動音の発生を抑える制振機構を構成している。
図2は、本実施の形態にかかる温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。また、図3はパワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図であり、(A)はディスクの断面図であり、(B)はディスクの底面図である。
図2に示すように、パワーエレメント20は、それぞれステンレス材をプレス成形して構成したカップ状のアッパーハウジング21とロアハウジング22とを、ディスク24およびダイヤフラム23を間に介装させた状態で対向配置し、その接合部の外周端に沿って溶接を施すことにより形成されている。
アッパーハウジング21のダイヤフラム23とは反対側の端部中央には、感温用ガス導入用の円孔31が形成されており、この円孔31を介してアッパーハウジング21とダイヤフラム23とにより形成される空間に感温用ガスが注入される。感温用ガスの注入が完了すると、この円孔31を封止するように金属製のボール32が溶接され、感温部となる密閉空間が形成される。
ロアハウジング22は、アッパーハウジング21とは反対側の開口部近傍が縮径して延出した縮管部33となっており、この縮管部33の先端外周部には、ボディ2の上端開口部に形成された雌ねじ部34に螺合する雄ねじ部35が周設されている。
ディスク24は、その上面部がダイヤフラム23に当接し、その下端面中央に設けられた穴部36にシャフト27の上端部が挿通されて係止されている。
図3に示すように、ディスク24は、アルミニウム材を鍛造成形して形成された円板状の本体41を有する。この本体41は、その上半部が半径方向外向きに延出してフランジ状の係止部42を構成しており、この係止部42の下端面が、ロアハウジング22の内側底面に接離可能に係止されるようになっている。また、この下端面には、半径方向に放射状に延びる3つの連通溝43が形成されており、第2通路8から連通孔25を介して流入した冷媒を通過させて、ロアハウジング22内のダイヤフラム23の下面に導けるようになっている。本体41の下半部は、ロアハウジング22の縮管部33内に延出する延出部44となっている。
また、ディスク24の下面に設けられた上記穴部36は、シャフト27の直径dshaftとほぼ等しい(僅かに大きい)大きさの内径ddiskを有し、その基端にシャフト27の先端面を係止する係止面を有するシャフト挿通部45と、このシャフト挿通部45から下端開口端に向けて拡径するテーパ部46とからなり、その開口端には所定の座グリ面47が設けられている。
そして、図2および図3(A)に示すように、ロアハウジング22の縮管部33の内径Dpe,ディスク24の延出部44の外径Ddisk,ディスク24のシャフト挿通部45の内径ddisk,ディスク24のテーパ部46の開口端の内径dtaper,シャフト27の直径dshaftとすると、下記式(1)および(2)の関係を有する。
(Dpe−Ddisk) > (ddisk−dshaft) ・・・(1)
dtaper > (Dpe−Ddisk)+dshaft ・・・(2)
すなわち、上記式(1)から分かるように、ロアハウジング22とディスク24との最も半径方向に近接した部分のクリアランスが、ディスク24とシャフトとの最も半径方向に近接した部分のクリアランスよりも大きくなるように構成されている。このため、ディスク24は、シャフト27に接続されると、パワーエレメント20内で摺動することなく、シャフト27と一体となって軸線方向に動作するようになる。つまり、ディスク24には摺動部分がないため、その動作中に引っ掛かりが発生することがなく、滑らかに動作することができる。その結果、ディスク24からシャフト27への動力の伝達が滑らかとなり、シャフト27を安定して駆動制御することができる。
また、上記式(2)から分かるように、テーパ部46の開口端の内径が、ロアハウジング22とディスク24との最も半径方向に近接した部分のクリアランスと、シャフト27の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されている。換言すれば、上記式(1)を満たすように、シャフト挿通部45の長さ、テーパ部46の長さ、およびテーパ部46の角度θが設定されている。これにより、パワーエレメント20をボディ2に接続する際に、仮にディスク24がロアハウジング22の縮管部33内で軸心からその半径方向に限界までずれていたとしても、ボディ2に組み込まれたシャフト27の先端が穴部36の範囲内に位置するようになっている。このため、パワーエレメント20をボディ2に接続する際には、シャフト27の先端が穴部36の周縁部に引っ掛かることもなく、テーパ部46に確実に導入される。その結果、シャフト27とディスク24との組み付けが容易となる。
図4は温度式膨張弁の製造工程の一部を表す説明図であり、(A)はパワーエレメントを組み立てる段階の工程を表し、(B)はパワーエレメントをボディに組み付ける段階の工程を表している。
同図(A)に示すように、パワーエレメント20を組み立てる際には、ディスク24の延出部44をロアハウジング22の縮管部33に挿通するようにして、ディスク24をロアハウジング22に載置する。そして、ディスク24を覆うようにダイヤフラム23を配置し、このダイヤフラム23をロアハウジング22との間に挟むようにアッパーハウジング21を対向配置して、アッパーハウジング21とロアハウジング22との接続部に沿って外周溶接する。そして、アッパーハウジング21の円孔31を介して感温用ガスを注入した後、ボール32を溶接して円孔31を閉じることにより、パワーエレメント20が得られる。このとき、ディスク24とロアハウジング22との間の半径方向のクリアランスが比較的小さいため、ディスク24のパワーエレメント20内での概略的な位置決めがなされる。
そして、同図(B)に示すように、このパワーエレメント20をシャフト27が露出したボディ2に対して組み付ける。このとき、上記式(2)の関係があるため、シャフト27の先端部がディスク24の穴部36にそのテーパ部46に沿って導入されるが、ディスク24がパワーエレメント20内で固定されていないため、実際には、ディスク24が、その軸心をシャフト27の軸線位置に一致させる方向に移動する。つまり、パワーエレメント20をボディ2に組み付けると同時にディスク24の最終的な位置決めがなされる。このとき、上記式(1)の関係があるため、ディスク24とロアハウジング22との間には必ず間隙ができ、ディスク24は、ロアハウジング22に対して摺動することなく、シャフト27と一体となって軸線方向に動作可能となる。
すなわち、本実施の形態においては、ディスク24は、その延出部44によりパワーエレメント20内での概略的な位置決めがなされた後、その穴部36によりボディ2およびパワーエレメント20に対する正確な位置決めがなされる。換言すれば、この位置決めがディスク24の形状、ロアハウジング22およびシャフト27とディスク24との取付構造によって、温度式膨張弁1の組立工程において必然的に行われる。このため、作業者がその位置決めに労することがなく、温度式膨張弁1の組み立てが簡易かつ迅速に行われる。
図1に戻り、以上のように構成された温度式膨張弁1は、エバポレータから戻ってきて第2通路8を通過する冷媒の圧力および温度をパワーエレメント20で感知し、ダイヤフラム23を介してディスク24を駆動する。そして、その冷媒の温度が高いまたは圧力が低い場合には、ディスク24と一体化したシャフト27を介して弁体12を開弁方向へ押して弁座9からのリフト量を大きくし、逆にその温度が低いまたは圧力が高い場合には、弁体12を閉弁方向へ移動させて弁座9からのリフト量を小さくして弁開度を制御するようにしている。一方、レシーバから供給された液冷媒は、ポート3を介して弁体12のある空間に流入し、弁開度が制御された弁部を通過することで絞り膨張され、低温・低圧の冷媒になる。その冷媒は、ポート4から出てエバポレータに供給され、ここで車室内の空気と熱交換されて温度式膨張弁1のポート5に戻される。このとき、温度式膨張弁1は、エバポレータの出口の冷媒が所定の過熱度を有するようにエバポレータへ供給する冷媒の流量を制御するので、エバポレータからは冷媒が完全に蒸発された状態でコンプレッサに戻される。
図5は本実施の形態の温度式膨張弁の弁開度特性を表すグラフであり、図15のグラフに対応したものである。
同図に示すように、温度式膨張弁1の動作においては、ディスク24がパワーエレメント20内において引っ掛かることがないため、弁開度特性は所定のヒステリシスを有する本来の特性となり、弁部の安定した制御状態を保持することができる。
以上に説明したように、温度式膨張弁1によれば、ディスク24がパワーエレメント20内で摺動することなく、シャフト27の軸線方向に動作するため、シャフト27の軸線方向に沿ったディスク24の動作が滑らかになるとともに、安定した弁開度特性を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る温度式膨張弁は、ディスクの形状が異なる以外は上記第1の実施の形態の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図6は本実施の形態にかかる温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。また、図7はパワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図であり、(A)はディスクの断面図であり、(B)はディスクの底面図である。
図6に示すように、温度式膨張弁201におけるパワーエレメント220のディスク224は、その上面部がダイヤフラム23に溶接され、その下端面中央に設けられた穴部236にシャフト27の上端部が挿通されて係止されている。
図7に示すように、ディスク224は、アルミニウム材を鍛造成形して形成された円板状の本体241を有する。この本体241は、その下半部が半径方向外向きに延出してフランジ状の係止部242を構成しており、この係止部242は、ロアハウジング22の本体の側壁近傍にまで延出しており、その下端面がロアハウジング22の内側底面に接離可能に係止されるようになっている。なお、本実施の形態においては、穴部36の開口端に座グリ面は設けられていない。
そして、図6および図7(A)に示すように、ロアハウジング22の本体の内径Dpe2,ディスク224の係止部242の外径Ddisk2,ディスク224のシャフト挿通部45の内径ddisk,ディスク24のテーパ部46の開口端の内径dtaper,シャフト27の直径dshaftとすると、下記式(3)および(4)の関係を有する。
(Dpe2−Ddisk2) > (ddisk−dshaft) ・・・(3)
dtaper > (Dpe2−Ddisk2)+dshaft ・・・(4)
すなわち、上記式(3)から分かるように、ロアハウジング22とディスク224との最も半径方向に近接した部分のクリアランスが、ディスク224とシャフト27との最も半径方向に近接した部分のクリアランスよりも大きくなるように構成されている。このため、ディスク224がパワーエレメント220内で摺動することなく、シャフト27と一体となって軸線方向に動作するようになる。
また、上記式(4)から分かるように、テーパ部46の開口端の内径が、ロアハウジング22とディスク224との最も半径方向に近接した部分のクリアランスと、シャフト27の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されている。このため、パワーエレメント220をボディ2に接続する際に、シャフト27の先端が穴部36の周縁部に引っ掛かることもなく、テーパ部46に沿って確実に導入される。
なお、温度式膨張弁201においても、ディスク224とロアハウジング22との間の半径方向のクリアランスが比較的小さいため、パワーエレメント220を組み立てる際にディスク224の係止部242をロアハウジング22の本体に挿入すると、ディスク224のパワーエレメント220内での概略的な位置決めがなされる。つまり、ディスク224は、その係止部242によりパワーエレメント220内での概略的な位置決めがなされた後、その穴部236によりボディ2およびパワーエレメント220に対する正確な位置決めがなされる。
以上に説明したように、温度式膨張弁201においても、ディスク224がパワーエレメント220内で摺動することなく、シャフト27の軸線方向に動作するため、シャフト27の軸線方向に沿ったディスク224の動作が滑らかになるとともに、安定した弁開度特性を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る温度式膨張弁は、弁部を駆動する部分の構造が異なる以外は上記第1の実施の形態の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図8はこの温度式膨張弁の構造を表す中央縦断面図である。
図8に示すように、温度式膨張弁301は、そのパワーエレメント320を構成するディスク324の下方に、ダイヤフラム23の変位を弁体12へ伝達する第1シャフト327および第2シャフト330が同軸状に配置されている。
第1シャフト327は、図1に示したシャフト27と同じ直径を有するが、軸線方向の長さが短くなっている。この第1シャフト327は、ボディ2によって自軸方向に動作可能に支持されており、その下端が弁孔10に達して弁体12に当接し、その上端が貫通孔37の小径部37bを貫通して第2シャフト330の下端面に当接している。
第2シャフト330は、段付円柱状の本体を有し、その上半部がやや拡径している。この第2シャフト330の下端部は、貫通孔37の大径部37aに挿通されており、その下端近傍には外周面に沿った溝325が周設されている。この溝325には、シール用のOリング28が嵌入されており、第2シャフト330と一体となって大径部37a内を摺動し、貫通孔37における冷媒のバイパス漏れを完全に防止するように構成されている。
一方、この第2シャフト330の上端面には、ディスク324との接続部となる円形状の嵌合溝331が設けられている。
図9は、本実施の形態にかかる温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。また、図10はパワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図であり、(A)はディスクの断面図であり、(B)はディスクの底面図である。
図9に示すように、パワーエレメント320のディスク324は、その上面部がダイヤフラム23に当接し、その下端面中央に設けられた後述する突状嵌合部336が、第2シャフト330の嵌合溝331に挿通されて係止されている。この嵌合溝331は、ディスク324の突状嵌合部336の直径ddisk3とほぼ等しい(僅かに大きい)大きさの内径dshaft3を有し、その基端に突状嵌合部336の先端面を係止する係止面を有する突起挿通部333と、この突起挿通部333から上部開口端に向けて拡径するテーパ部332とからなる。
図10に示すように、ディスク324は、その円板状の本体341の下半部を構成する延出部44の下面中央に、円ボス状の突状嵌合部336が突設されている。
そして、図9および図10(A)に示すように、ロアハウジング22の縮管部33の内径Dpe,ディスク324の延出部44の外径Ddisk,ディスク324の突状嵌合部336の外径ddisk3,第2シャフト330のテーパ部332の開口端の内径dtaper3,第2シャフト330の突起挿通部333の内径dshaft3とすると、下記式(5)および(6)の関係を有する。
(Dpe−Ddisk) > (dshaft3−ddisk3) ・・・(5)
dtaper3 > (Dpe−Ddisk)+ddisk3 ・・・(6)
すなわち、上記式(5)から分かるように、ロアハウジング22とディスク324との最も半径方向に近接した部分のクリアランスが、ディスク324とシャフトとの最も半径方向に近接した部分のクリアランスよりも大きくなるように構成されている。このため、ディスク324は、パワーエレメント320内で摺動することなく、第2シャフト330と一体となって軸線方向に滑らかに動作することができる。その結果、第2シャフト330、ひいては第1シャフト327を安定して駆動制御することができる。
また、上記式(6)から分かるように、テーパ部332の開口端の内径が、ロアハウジング22とディスク324との最も半径方向に近接した部分のクリアランスと、突状嵌合部336の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されている。換言すれば、上記式(6)を満たすように、突起挿通部333の長さ、テーパ部332の長さ、およびテーパ部332の角度θ3が設定されている。これにより、パワーエレメント320をボディ2に接続する際に、仮にディスク324がロアハウジング22の縮管部33内で軸心からその半径方向に限界までずれていたとしても、突状嵌合部336の先端が、嵌合溝331の範囲内に位置するようになっている。このため、パワーエレメント320をボディ2に接続する際には、突状嵌合部336の先端が嵌合溝331の周縁部に引っ掛かることもなく、テーパ部332に確実に導入される。その結果、ディスク324と第2シャフト330との組み付けが容易となる。
図11は温度式膨張弁の製造工程の一部を表す説明図であり、(A)はパワーエレメントを組み立てる段階の工程を表し、(B)はパワーエレメントをボディに組み付ける段階の工程を表している。
同図(A)に示すパワーエレメント320の組み立てについては、図4(A)に示した第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。なお、この場合も、ディスク324とロアハウジング22との間の半径方向のクリアランスが比較的小さいため、ディスク324のパワーエレメント320内での概略的な位置決めが行われる。
そして、図11(B)に示すように、このパワーエレメント320を第2シャフト330が露出したボディ2に対して組み付ける。このとき、上記式(6)の関係があり、ディスク324の突状嵌合部336が第2シャフト330のテーパ部332に沿って導入されるが、ディスク324がパワーエレメント320内で固定されていないため、実際には、ディスク324が、その軸心を第2シャフト330の軸線位置に一致させる方向に移動する。つまり、パワーエレメント320をボディ2に組み付けると同時にディスク324の最終的な位置決めがなされる。このとき、上記式(5)の関係があるため、ディスク324とロアハウジング22との間には必ず間隙ができ、ディスク324は、ロアハウジング22に対して摺動することなく、第2シャフト330および第1シャフト327と一体となって軸線方向に動作可能となる。
すなわち、本実施の形態においても、ディスク324は、その延出部44によりパワーエレメント320内での概略的な位置決めがなされた後、その突状嵌合部336によりボディ2およびパワーエレメント320に対する正確な位置決めがなされる。換言すれば、この位置決めがディスク324の形状、ロアハウジング22および第2シャフト330とディスク324との取付構造によって温度式膨張弁301の組立工程において必然的に行われる。このため、作業者がその位置決めに労することがなく、温度式膨張弁301の組み立てが簡易かつ迅速に行われる。
以上に説明したように、温度式膨張弁301においても、ディスク324がパワーエレメント320内で摺動することなく、第2シャフト330および第1シャフト327の軸線方向に動作するため、その軸線方向に沿ったディスク324の動作が滑らかになるとともに、安定した弁開度特性を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る温度式膨張弁は、ディスクの形状が異なる以外は上記第3の実施の形態の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図12は本実施の形態にかかる温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。また、図13はパワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図であり、(A)はディスクの断面図であり、(B)はディスクの底面図である。
図12に示すように、温度式膨張弁401におけるパワーエレメント420のディスク424は、その上面部がダイヤフラム23に溶接され、その下端面中央に設けられた突状嵌合部336が第2シャフト330の嵌合溝331に挿通されて係止されている。
図13に示すように、ディスク424は、アルミニウム材を鍛造成形して形成された円板状の本体441を有する。この本体441は、その下半部が半径方向外向きに延出してフランジ状の係止部442を構成しており、この係止部442は、ロアハウジング22の本体の側壁近傍にまで延出しており、その下端面がロアハウジング22の内側底面に接離可能に係止されるようになっている。
そして、図12および図13(A)に示すように、ロアハウジング22の本体の内径Dpe4,ディスク424の係止部442の外径Ddisk4,ディスク424の突状嵌合部336の外径ddisk3,第2シャフト330のテーパ部332の開口端の内径dtaper3,突起挿通部333の内径dshaft3とすると、下記式(7)および(8)の関係を有する。
(Dpe4−Ddisk4) > (dshaft3−ddisk3) ・・・(7)
dtaper3 > (Dpe4−Ddisk4)+ddisk3 ・・・(8)
すなわち、上記式(7)から分かるように、ロアハウジング22とディスク424との最も半径方向に近接した部分のクリアランスが、ディスク424と第2シャフト330との最も半径方向に近接した部分のクリアランスよりも大きくなるように構成されている。このため、ディスク424がパワーエレメント420内で摺動することなく、第2シャフト330と一体となって軸線方向に動作するようになる。
また、上記式(8)から分かるように、テーパ部332の開口端の内径が、ロアハウジング22とディスク424との最も半径方向に近接した部分のクリアランスと、突状嵌合部336の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されている。このため、パワーエレメント420をボディ2に接続する際に、突状嵌合部336の先端が突起挿通部333の周縁部に引っ掛かることもなく、テーパ部332に沿って確実に導入される。
なお、温度式膨張弁401においても、ディスク424とロアハウジング22との間の半径方向のクリアランスが比較的小さいため、パワーエレメント420を組み立てる際にディスク424の係止部442をロアハウジング22の本体に挿入すると、ディスク424のパワーエレメント420内での概略的な位置決めがなされる。つまり、ディスク424は、その係止部442によりパワーエレメント420内での概略的な位置決めがなされた後、その突状嵌合部336によりボディ2およびパワーエレメント420に対する正確な位置決めがなされる。
以上に説明したように、温度式膨張弁401においても、ディスク424がパワーエレメント420内で摺動することなく、第2シャフト330および第1シャフト327(図示せず:図8参照)の軸線方向に沿ったディスク424の動作が滑らかになるとともに、安定した弁開度特性を得ることができる。
なお、上記各実施の形態においては、パワーエレメント内においてディスクを固定しない態様としたが、ディスクをダイヤフラムに溶接等により固定するようにしてもよい。例えば、ディスクとダイヤフラムを同系統の材質(ステンレス等)で形成し、これらをレーザ溶接またはプロジェクション溶接などにより接合してもよい。その場合には、ディスクがシャフトのほぼ軸線上に配置されるように、ディスクをダイヤフラムに対して正確に接合する。
第1の実施の形態の温度式膨張弁の構造を表す中央縦断面図である。 温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。 パワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図である。 温度式膨張弁の製造工程の一部を表す説明図である。 温度式膨張弁の弁開度特性を表すグラフである。 第2の実施の形態の温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。 パワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図である。 第3の実施の形態の温度式膨張弁の構造を表す中央縦断面図である。 温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。 パワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図である。 温度式膨張弁の製造工程の一部を表す説明図である。 第4の実施の形態の温度式膨張弁のパワーエレメント周辺の構造を表す部分拡大図である。 パワーエレメントを構成するディスクの構造を表す説明図である。 従来の温度式膨張弁の具体的構成を表す中央縦断面図である。 従来の温度式膨張弁の弁開度特性の一例を表すグラフである。
符号の説明
1,201,301,401 温度式膨張弁
2 ボディ
3,4,5,6 ポート
7 第1通路
8 第2通路
9 弁座
10 弁孔
12 弁体
20,220,320,420 パワーエレメント
21 アッパーハウジング
22 ロアハウジング
23 ダイヤフラム
24,224,324,424 ディスク
25 連通孔
27 シャフト
29 ホルダ
33 縮管部
36,236 穴部
41,241,341,441 本体
42,242,442 係止部
43 連通溝
44 延出部
45 シャフト挿通部
46,332 テーパ部
325 溝
327 第1シャフト
330 第2シャフト
331 嵌合溝
333 突起挿通部
336 突状嵌合部

Claims (11)

  1. 冷凍サイクルに設けられて動作し、コンデンサ側から流入した冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させてエバポレータへ供給し、前記エバポレータから戻ってきた冷媒の圧力と温度を感知して前記弁部の開度を制御するとともに、その冷媒をコンプレッサ側に導出する温度式膨張弁において、
    前記コンデンサ側からの冷媒を導入するための第1ポートと、前記第1ポートに連通して前記弁部を経由する第1通路を構成するとともに、前記弁部を通過した冷媒を前記エバポレータへ導出するための第2ポートと、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を導入するための第3ポートと、前記第3ポートに連通して第2通路を構成し、前記冷媒をコンプレッサ側へ導出するための第4ポートとを有するボディと、
    前記ボディ内に自軸方向に動作可能に支持され、その動作によって前記弁部を駆動するシャフトと、
    一端側が封止された第1ハウジングと、前記第1ハウジングに対向配置されるとともに、前記第1ハウジングとは反対側で前記第2通路に連通する第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとにより囲まれる空間を仕切るように配置され、前記第1ハウジング側の密閉空間に所定の感温用ガスを封入させた状態で保持するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムと前記第2ハウジングとの間に配置され、前記ダイヤフラムとは反対側面に前記シャフトが当接するディスクとを備え、前記第2通路を流れる冷媒の温度および圧力を感知し、前記シャフトを前記ディスクと一体に駆動して前記弁部の開度を制御し、前記第1ポートから前記第2ポートへ流れる冷媒の流量を制御するパワーエレメントと、
    を備え、
    前記ディスクは、前記シャフトの前記弁部とは反対側の端部を挿通してこれを係止する挿通部と、前記第2ハウジングの内壁面に近接した外周面とを有し、
    前記第2ハウジングの前記内壁面と前記ディスクの前記外周面とのクリアランスが、前記ディスクの前記挿通部と前記シャフトの前記端部の外周面とのクリアランスよりも大きくなるように構成されたこと、
    を特徴とする温度式膨張弁。
  2. 前記ディスクの前記挿通部は、前記ディスクの前記シャフトとの対向面に開口して設けられた穴部からなり、前記シャフトの前記端部を内挿することを特徴とする請求項1記載の温度式膨張弁。
  3. 前記ディスクの前記穴部は、その開口端に向けて拡径するテーパ部を有し、
    前記テーパ部の開口端の内径が、前記第2ハウジングの前記内壁面と前記ディスクの前記外周面とのクリアランスと、前記シャフトの前記端部の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の温度式膨張弁。
  4. 前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングとは反対側に縮径して延出するとともに、前記ボディへの接合部となる縮管部を有する一方、
    前記ディスクが、前記縮管部内に部分的に挿通されるように延出して前記外周面を有する延出部を有することを特徴とする請求項3記載の温度式膨張弁。
  5. 前記ディスクは、前記パワーエレメントとして組み立てられる際に、前記延出部が前記縮管部に内挿されることにより概略的な位置決めがなされ、さらに、前記パワーエレメントが前記ボディに組み付けられる際に、前記挿通部に前記シャフトが内挿されることにより最終的な位置決めがなされることを特徴とする請求項4記載の温度式膨張弁。
  6. 前記ディスクは、前記パワーエレメントとして組み立てられる際に、前記第2ハウジングに内挿されることにより概略的な位置決めがなされ、さらに、前記パワーエレメントが前記ボディに組み付けられる際に、前記挿通部に前記シャフトが内挿されることにより最終的な位置決めがなされることを特徴とする請求項3記載の温度式膨張弁。
  7. 前記ディスクの前記挿通部が、前記ディスクの前記シャフトとの対向面に突出して設けられた突状嵌合部からなる一方、前記シャフトの前記端部の先端面に、前記挿通部に対向して設けられた嵌合溝が設けられ、
    前記ディスクの前記突状嵌合部が、前記シャフトの前記嵌合溝に内挿されるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の温度式膨張弁。
  8. 前記シャフトの前記嵌合溝は、その開口端に向けて拡径するテーパ部を有し、
    前記テーパ部の開口端の内径が、前記第2ハウジングの前記内壁面と前記ディスクの前記外周面とのクリアランスと、前記ディスクの前記突状嵌合部の外径とを加算した大きさよりも大きくなるように構成されたことを特徴とする請求項7記載の温度式膨張弁。
  9. 前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングとは反対側で縮径して延出するとともに、前記ボディへの接合部となる縮管部を有する一方、
    前記ディスクが、前記縮管部内に部分的に挿通されるように延出して前記外周面を有する延出部を有することを特徴とする請求項8記載の温度式膨張弁。
  10. 前記ディスクは、前記パワーエレメントとして組み立てられる際に、前記延出部が前記縮管部に内挿されることにより概略的な位置決めがなされ、さらに、前記パワーエレメントが前記ボディに組み付けられる際に、前記突状嵌合部が前記シャフトの前記嵌合溝に内挿されることにより最終的な位置決めがなされることを特徴とする請求項9記載の温度式膨張弁。
  11. 前記ディスクは、前記パワーエレメントとして組み立てられる際に、前記第2ハウジングに内挿されることにより概略的な位置決めがなされ、さらに、前記パワーエレメントが前記ボディに組み付けられる際に、前記突状嵌合部が前記シャフトの前記嵌合溝に内挿されることにより最終的な位置決めがなされることを特徴とする請求項7記載の温度式膨張弁。
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