JP7217504B2 - 膨張弁 - Google Patents

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Description

本発明は、膨張弁に関する。
従来、自動車に搭載される空調装置等に用いる冷凍サイクルについては、設置スペースや配管を省略するために、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温式の膨張弁が使用されている。
感温式の膨張弁のあるタイプにおいては、弁本体が、高圧の冷媒が導入される入口ポートと入口ポートに連通する弁室とを有するとともに、弁本体の頂部には、パワーエレメントと称する弁体の駆動機構が装備される。
弁室内に配設される球状の弁体は、弁室に開口する弁孔の弁座に対向し配置される。弁体は、弁室内に配置された支持部材に支持され、コイルバネにより弁座方向へ付勢される。そして、弁体は、冷媒の圧力に応じてパワーエレメントにより駆動される作動棒により操作されて、弁座との間の絞り通路の開度を制御する。また、弁孔を通った冷媒は、出口ポートから蒸発器側へ送られる。
一般的なパワーエレメントは、圧力作動室を形成する上蓋部材と、圧力を受けて弾性変形する薄板のダイアフラムと、冷媒の流路に連通した受け部材で構成され、3つの部材を重ね合わせて外周部を接合して形成される。そして、ダイアフラムと受け部材との間には、作動棒に嵌合する孔を設けたストッパ部材が配置されている。圧力作動室内の圧力よりも冷媒の流路内圧力が低下すると、ダイアフラムがストッパ部材を押圧することで、作動棒が弁体を押して開弁させるようになっている。
特開2017-198387号公報
ところで、空調装置をオフ操作した場合など、圧力作動室よりも冷媒の流路内の圧力が一時的に高まることがある。かかる場合、冷媒の流路内の圧力により、ダイアフラムがストッパ部材から離間する方向に付勢され、それによりダイアフラムとストッパ部材との間に隙間が生じる場合(フリー状態という)がある。このとき、外部から膨張弁に対して振動が付与されると、ストッパ部材がその隙間の範囲で細かく振動して異音を発生する虞れがある。
そこで本発明の目的は、低騒音を実現できる、改良された膨張弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による膨張弁は、
流体が通過する流路内に配置され、環状の弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を阻止し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
前記弁体に一端を当接させた作動部材と、
前記作動部材を前記弁体が前記弁座から離間する方向に駆動するパワーエレメントと、を有し、
前記パワーエレメントは、作動ガスが封入された圧力作動室と、前記流路に連通する圧力検出室とを内包するケースと、前記ケース内で前記圧力作動室と前記圧力検出室とを仕切るダイアフラムと、前記作動部材の他端と前記ダイアフラムとの間に配置されたストッパ部材と、前記ケースと前記ストッパ部材との間に配置された押さえ部材と、を有し、
前記押さえ部材は、前記ケースに固定されたベースと、前記ベースから延在して前記ストッパ部材に当接する複数の爪部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明により、低騒音を実現できる、改良された膨張弁を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システムに適用した例を模式的に示す概略断面図である。 図2は、パワーエレメント8を分解して示す縦断面図である。 図3は、押さえ部材85の斜視図である。 図4は、リングばね6を示す斜視図である。 図5は、リングばね6と作動棒5とを、膨張弁1の軸線Lに直交する方向に切断して示す図である。 図6は、防振ばね44を示す斜視図である。 図7は、第2の実施形態にかかるパワーエレメント8Aを示す縦断面図である。 図8は、第2の実施形態に用いる押さえ部材85Aの斜視図である。 図9は、第3の実施形態にかかる膨張弁1Bの縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施形態について説明する。
(方向の定義)
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁1の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
(第1の実施形態)
図1を参照して、第1の実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。本実施例では、膨張弁1は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに流体接続されている。
膨張弁1は、弁室VSを備える弁本体2と、弁体3と、付勢装置4と、作動棒(作動部材)5と、リングばね6と、パワーエレメント8とを具備する。膨張弁1の軸線をLとする。
弁本体2は、弁室VSに加え、第1流路21および第2流路22を備える。第1流路21は供給側流路であり、弁室VSには、供給側流路を介して冷媒(流体ともいう)が供給される。第2流路22は排出側流路であり、弁室VS内の流体は、作動棒挿通孔27及び排出側流路を介して膨張弁外に排出される。第1流路21と弁室VSとの間は、第1流路21より小径の接続路21aにより連通している。
弁体3は、弁室VS内に配置される。弁体3が弁本体2の環状の弁座20に着座しているとき、第1流路21と第2流路22とは非連通状態となる。一方、弁体3が弁座20から離間しているとき、第1流路21と第2流路22とは連通状態となる。
作動棒挿通孔27に隙間を持って挿通された作動棒5の下端は、弁体3の上面に接触している。また、作動棒5は、付勢装置4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧することができる。作動棒5が下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁1が開状態となる。
次にパワーエレメント8について説明する。パワーエレメント8は、弁本体2の頂部に設けられた凹部2aに取り付けられている。凹部2aは連通路2bを介して、エバポレータ104からの冷媒が通過する、弁本体2内の戻り流路23と連通している。連通路2b内を作動棒5が通過している。
図2は、パワーエレメント8を分解して示す縦断面図である。パワーエレメントの軸線をXで示す。
図2において、パワーエレメント8は、栓81と、上蓋部材82と、ダイアフラム83と、ストッパ部材84と、押さえ部材85と、受け部材86とを有する。
上蓋部材82は、中央の円錐部82aと、円錐部82aの下端から外周に広がる環状のフランジ部82bとを有する。円錐部82aの頂部には開口82cが形成され、栓81により封止可能となっている。
ダイアフラム83は、同心円の凹凸形状を複数個形成した薄い板材からなり、フランジ82bの外径とほぼ同じ外径を有する。
ストッパ部材84は、円盤部84aと、円盤部84aの下面に同軸に接合された円筒部84bとを有する。円筒部84bの下端中央には、嵌合孔84cが形成されている。また円筒部84bの外径は、円盤部84aの外径より小さいφ1である。
図3は、押さえ部材85の斜視図である。図3において、押さえ部材85は、金属製の板材をプレス成形することによって形成されており、環状のベース(環状板)85aと、ベース85aの内周に等間隔に設けられた8本の爪部85bとを有する。ただし、爪部85bの数は8本に限られない。
爪部85bは、L字状に折り曲げられて、その先端が軸線Xに沿って延在している。各爪部85bの先端近傍には、軸線X側に半球状に突出した***部85cが形成されている。
図2において、受け部材86は、上蓋部材82のフランジ部82bの外径とほぼ同じ外径を持つフランジ部86aと、軸線Xと略直交する環状の支持面86bを持つ段差部86cと、中空円筒部86dとを有している。中空円筒部86dの内径φ2は、円筒部84bの外径φ1より大きい。フランジ部86aの内周と、中空円筒部86dの上端とを段差部86cが連結している。
次に、パワーエレメント8の組み立て手順を説明する。まず、押さえ部材85の爪部85bが受け部材86の中空円筒部86d内に収容される状態で、受け部材86の支持面86bに、押さえ部材85のベース85aを溶接する。次に、図2に示すような位置関係となるように、上蓋部材82、ダイアフラム83、ストッパ部材84、及び受け部材86を配置する。このとき、受け部材86に取り付けられた押さえ部材85の各爪部85bの弾性力より、ストッパ部材84の円筒部84bの外周に、***部85cが付勢されて接するようになっている。
更に、上蓋部材82のフランジ部82bと、ダイアフラム83と、受け部材86のフランジ部86aのそれぞれ外周部を重ね合わせた状態で、当該外周部を例えばTIG溶接やレーザ溶接、プラズマ溶接等により周溶接して一体化する。上蓋部材82と受け部材86とでケースを構成する。
続いて、上蓋部材82に形成された開口82cから、上蓋部材82とダイアフラム83とで囲われる空間(圧力作動室PA(図1))内に作動ガスを封入した後、開口82cを栓81で封止し、更にプロジェクション溶接等を用いて、栓81を上蓋部材82に固定する。
このとき、圧力作動室PAに封入された作動ガスにより、ダイアフラム83は受け部材86側に張り出す形で圧力を受けるため、ダイアフラム83と受け部材86とで囲われる下部空間LS(圧力検出室)に配置されたストッパ部材84の上面と当接して支持される。なお、ストッパ部材84の円盤部84aは、押さえ部材85を介して受け部材86の支持面86bにより保持されるので、ストッパ部材84がパワーエレメント8から抜け出ることはない。
パワーエレメント8を弁本体2に組み付ける際、ストッパ部材84の嵌合孔84cに作動棒5の上端を嵌合させた状態で、受け部材86の中空円筒部86dを弁本体2の凹部2a内に挿入する。更に、不図示の締結部材やカシメを用いてパワーエレメント8を弁本体2に固定する。かかる状態で、パワーエレメント8の下部空間LSは戻り流路23と連通し、すなわち同じ内圧となる。
次に、リングばね6について説明する。リングばね6は、図1において弁本体2の凹状にくぼんだ環状部26内に設置されている。図4は、リングばね6を示す斜視図である。図5は、リングばね6と作動棒5とを、膨張弁1の軸線L(図1)に直交する方向に切断して示す図である。
リングばね6は、板状の部材を図4に示されるように円筒形状に湾曲させ、かつ第1の弾性片61、第2の弾性片62及び第3の弾性片63を内側に折り曲げて構成される。
第1の弾性片61、第2の弾性片62、第3の弾性片63は内側に切り起こすようにして折り曲げられるが、それぞれ先端近傍に設けられた第1の凸状当接部61a、第2の凸状当接部62a、第3の凸状当接部63aは、円周を3等分した位置になるように設計されている。そして、第1の凸状当接部61a、第2の凸状当接部62a、第3の凸状当接部63aの頂部を結ぶ円(図5に示す仮想円C1)の直径寸法は、作動棒5の外径より小さな径に形成される。これにより、第1の凸状当接部61a、第2の凸状当接部62a、第3の凸状当接部63aから作動棒5の外周に対して所定の押圧力が付与されることとなる。
次に、付勢装置4について説明する。図1において、付勢装置4は、円形の線材を螺旋状に巻いたコイルばね41と、コイルばね41の上端に取り付けられて弁体3を支持する弁体サポート42と、コイルばね41の下端を支持しつつ弁本体2に取り付けるばね受け部材43と、防振ばね44とを有する。ばね受け部材43は弁本体2の弁室VSを密閉するとともに、弁体3を弁座20に向かって付勢するコイルばね41の端部を支持する機能を有する。
弁体サポート42の上面には球状の弁体3が溶接され、両者は一体となっている。
図6は、防振ばね44を示す斜視図である。防振ばね44は、基部44aと、脚部44bとを備えており、ステンレス鋼、その合金等、弾性のある板材からプレス成形することによって形成できる。
基部44aは、防振ばね44の上部を形成する円環状の板状の部材であり、中央に取付孔44cを有する。取付孔44c内に弁体サポート42(図1)の一部を挿入した状態で、基部44aが弁体サポート42とコイルばね41の上端とに挟持されるようにして取り付けられる。
脚部44bは、基部44aの外周側から放射状に複数本延びており、ここでは同じ長さの8本の脚部44bが等角度間隔で備えられている。各脚部44bは、基部44aに対し直角未満の角度で略L字状に折り曲げられており、先端近傍に外側に向いて半球状に突出した***部44dを有する。
***部44dは、付勢装置4が弁室VSに設置されたときに、弁室VSの上部内壁に弾発的に接触するが、弁体3が最下限位置となった場合でも弁本体2の接続路21aに入り込まないように設定されている。
(膨張弁の動作)
図1を参照して、膨張弁1の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁1(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。
膨張弁1には、コンデンサ102から高圧冷媒が供給される。より具体的には、コンデンサ102からの高圧冷媒は、第1流路21を介して弁室VSに供給される。
弁体3が、弁座20に着座しているとき(換言すれば、膨張弁1が閉状態のとき)には、弁室VSの上流側の第1流路21と弁室VSの下流側の第2流路22とは、非連通状態である。他方、弁体3が、弁座20から離間しているとき(換言すれば、膨張弁1が開状態のとき)には、弁室VSに供給された冷媒は、作動棒挿通孔27及び第2流路22を通って、エバポレータ104へ送り出される。なお、膨張弁1の閉状態と開状態との間の切り換えは、パワーエレメント8に接続された作動棒5によって行われる。
図1において、パワーエレメント8の内部には、ダイアフラム83により仕切られた圧力作動室PAと下部空間LSとが設けられている。このため、圧力作動室PA内の作動ガスが液化されると、作動棒5は上方向に移動し、液化された作動ガスが気化されると、作動棒5は下方向に移動する。こうして、膨張弁1の開状態と閉状態との間の切り換えが行われる。
更に、パワーエレメント8の下部空間LSは、戻り流路23と連通している。このため、戻り流路23を流れる冷媒の温度、圧力に応じて、圧力作動室PA内の作動ガスの相(気相、液相等)が変化し、作動棒5が駆動される。換言すれば、図1に記載の膨張弁1では、エバポレータ104から膨張弁1に戻る冷媒の温度、圧力に応じて、膨張弁1からエバポレータ104に向けて供給される冷媒の量が自動的に調整される。
ここで、空調装置をオフ操作した場合など、パワーエレメント8の圧力作動室PAよりも戻り流路23内の圧力が一時的に高まることがある。かかる場合、戻り流路23内の圧力により、ダイアフラム83がストッパ部材84から離間する方向に付勢され、それによりダイアフラム83とストッパ部材84との間に隙間が生じて、フリー状態となることがある。このとき、外部から膨張弁1に対して振動が付与されると、ストッパ部材84がその隙間の範囲で細かく振動して異音を発生する虞れがある。
これに対し本実施形態によれば、パワーエレメント8内において、押さえ部材85が設けられ、爪部85bの***部85cがストッパ部材84の外周に当接しているので、その摩擦力により摺動抵抗が作用し、例えフリー状態でもストッパ部材84の振動を抑えて異音を低減することができる。
また、弁体3が開閉方向(上下方向)へ動く場合、防振ばね44は、弁体3及び弁体サポート42と共に移動する。このとき、防振ばね44は所定の力で弁本体2の弁室VSの内壁を押圧しているため、防振ばね44が摺動する際、脚部44bの***部44dと弁室VSの内壁との間で摩擦力が発生する。これにより、接続路21aからの高圧冷媒の圧力変動に対して弁体3及び弁体サポート42が上下方向に敏感に反応することがなくなり、上下方向の振動を防止又は低減することができる。さらに、防振ばね44から弁室VSの内壁面へ複数の脚部44bにより複数の箇所で押圧しているため、接続路21aからの高圧冷媒の圧力変動に対して、弁体3及び弁体サポート42が押圧力に抗して軸線Lに交差する方向に不用意に動くことが抑制され、この方向の振動を防止する効果を発揮する。また、防振ばね44は、弁体3及び弁体サポート42の上下方向の動きをガイドする機能も有する。
更に、本実施形態においては、防振ばね44に加えて、作動棒5を弾性的に支持するリングばね6が配置されている。図5に示すように、このリングばね6の第1の凸状当接部61a、第2の凸状当接部62a、第3の凸状当接部63aが、作動棒5の外周に当接して駆動方向に更に所定の摺動抵抗を付与するように構成されている。すなわち、防振ばね44だけでは弁体3の振動を抑制しきれない場合においても、このリングばね6を配置することより弁体3の振動を効果的に抑制することが可能である。
加えて、ストッパ部材84は作動棒5に連結されているため、押さえ部材85の爪部85bの***部85cがストッパ部材84の外周に当接することにより、ストッパ部材84の振動抑制を通じて、作動棒5及び弁体3の振動を抑制することもできる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態にかかるパワーエレメント8Aを示す縦断面図である。図8は、第2の実施形態に用いる押さえ部材85Aの斜視図である。本実施形態においては、上述した実施形態に対して、押さえ部材85Aの構成のみが異なるため、共通する弁本体の構成は省略する。また、パワーエレメント8Aにおいて、上述した実施形態と同じ構成については、同じ符号を付すことで重複する説明を省略する。
押さえ部材85Aは、板材を図8に示されるように円筒形状に湾曲させて円筒部85Adを形成し、かつ第1の弾性片85Aa、第2の弾性片85Ab及び第3の弾性片85Acを、円筒部85Adから内側に折り曲げて構成される。円筒部85Adがベースを構成し、第1の弾性片85Aa、第2の弾性片85Ab及び第3の弾性片85Acが爪部を構成する。
第1の弾性片85Aa、第2の弾性片85Ab、第3の弾性片85Acは内側に切り起こすようにして折り曲げられるが、それぞれ先端近傍にて内側に突出するように、第1の凸状当接部85Ae、第2の凸状当接部85Af、第3の凸状当接部85Agが設けられている。第1の凸状当接部85Ae、第2の凸状当接部85Af、第3の凸状当接部85Agが***部を構成する。
板材のスプリングバック力で円筒部85Adの外周が受け部材86の中空円筒部86dの内周に向かって押圧され、その摩擦力で図7に示すように、押さえ部材85Aは受け部材86に取り付けられる。このとき、第1の弾性片85Aa、第2の弾性片85Ab及び第3の弾性片85Acから弾性力を付与されて、第1の凸状当接部85Ae、第2の凸状当接部85Af、第3の凸状当接部85Ag(図7で不図示)は、ストッパ部材84の円筒部84bの外周に当接する。なお、押さえ部材85Aを溶接やはんだ付け等で受け部材86に固定してもよい。
本実施形態によれば、パワーエレメント8A内において、押さえ部材85Aが設けられ、第1の凸状当接部85Ae、第2の凸状当接部85Af、第3の凸状当接部85Agがストッパ部材84の外周に当接しているので、その摩擦力により摺動抵抗が作用し、ストッパ部材84の振動を抑えて異音を低減することができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態にかかる膨張弁1Bの縦断面図であるが、コンプレッサ、コンデンサ、エバポレータ及びこれらをつなぐ配管は省略している。本実施形態については、第1の実施形態に対して異なる部分のみを説明し、共通する構成については同じ符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態においては、リングばねの代わりに、弁本体2の環状部26内にO-リングOR1を設けている。より具体的には、O-リングOR1の外周は環状部26に接し、O-リングOR1の内周は作動棒5Bの外周に接している。作動棒5Bには、O-リングOR1の近傍に細い周溝5aが形成されている。また、周溝5a内にスナップリングSRが嵌め込まれ、O-リングOR1が環状部26から抜け出ることを防止している。
本実施形態においては、O-リングOR1が、作動棒5の外周に当接して駆動方向に更に所定の摺動抵抗を付与するので、作動棒5及び弁体3の振動を効果的に抑制することが可能である。また、O-リングOR1は、第2流路22と戻り流路23との間で環状部26を介して冷媒漏れが生じることを阻止する効果もある。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
1、1B :膨張弁
2 :弁本体
3 :弁体
4 :付勢装置
5、5B :作動棒
6 :リングばね
8、8A :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
23 :戻り流路
26 :環状部
27 :作動棒挿通孔
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
44 :防振ばね
100 :冷媒循環システム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室

Claims (5)

  1. 流体が通過する流路内に配置され、環状の弁座を備えた弁本体と、
    前記弁座に着座することにより前記流体の通過を阻止し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
    前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
    前記弁体に一端を当接させた作動部材と、
    前記作動部材を前記弁体が前記弁座から離間する方向に駆動するパワーエレメントと、を有し、
    前記パワーエレメントは、作動ガスが封入された圧力作動室と、前記流路に連通する圧力検出室とを内包するケースと、前記ケース内で前記圧力作動室と前記圧力検出室とを仕切るダイアフラムと、前記作動部材の他端と前記ダイアフラムとの間に配置されたストッパ部材と、前記ケースと前記ストッパ部材との間に配置された押さえ部材と、を有し、
    前記押さえ部材は、前記ケースに固定されたベースと、前記ベースから延在して前記ストッパ部材に当接する複数の爪部と、を有する、
    ことを特徴とする膨張弁。
  2. 各複数の爪部の一部が***して***部を形成しており、前記***部が前記ストッパ部材の外周面に当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記押さえ部材のベースは、前記ケースに溶接されて固定された環状板であり、前記爪部は、前記環状板の内周から延在して折り曲げられてなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の膨張弁。
  4. 前記押さえ部材のベースは、筒状に丸めた板材であり、前記爪部は、前記板材の一部が内方に折り曲げられて形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の膨張弁。
  5. 前記ベースは、前記板材のスプリングバック力により前記ケースに対して押圧されることで固定される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の膨張弁。
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