JP2022136441A - 超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法を提供する。【解決手段】超伝導体素子は、酸化物基板と、前記酸化物基板の表面に設けられる酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループと、前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループと、前記超伝導量子干渉素子ループのうちの少なくとも前記ジョセフソン接合を覆い、原子層堆積法によって形成される絶縁層とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法に関する。
従来より、酸素を含有する超伝導体と、該超伝導体の表面を覆った、酸素および水を透過しない被覆層とを含む超伝導複合材料がある。前記被覆層は、無機物誘電体、有機物誘電体、非酸化性金属、および不動態酸化皮膜形成金属の1種または2種以上で作製される。前記無機物誘電体は、SiO、窒化シリコン、Al、およびAlNの1種または2種以上で作製される(例えば、特許文献1参照)。
特開平01-077610号公報
ところで、従来の超伝導複合材料は、無機物誘電体を用いて超伝導体の磁場の変化に対する感度を改善するものではない。
そこで、磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の超伝導体素子は、酸化物基板と、前記酸化物基板の表面に設けられる酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループと、前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループと、前記超伝導量子干渉素子ループのうちの少なくとも前記ジョセフソン接合を覆い、原子層堆積法によって形成される絶縁層とを含む。
磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法を提供することができる。
実施形態の超伝導体素子100を示す図である。 超伝導体素子100から絶縁層140を取り除いた構成を示す図である。 図1のSQUID部120Aに示す2つの四角い破線の領域内の構成を示す図である。 図3におけるA-A矢視断面を示す図である。 超伝導体素子100の磁場変調特性の測定結果を示す図である。 超伝導体素子100の磁場変調特性の測定結果を示す図である。 TEMで取得した断面の画像を示す図である。 超伝導体素子100の製造工程を示す図である。 超伝導体素子100の製造工程を示す図である。 超伝導体素子100の製造工程を示す図である。 超伝導体素子100の製造工程を示す図である。
以下、本発明の超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法を適用した実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、実施形態の超伝導体素子100を示す図である。以下では、XYZ座標系を定義して説明する。X軸に平行な方向(X方向)、Y軸に平行な方向(Y方向)、Z軸に平行な方向(Z方向)は、互いに直交する。また、以下では、説明の便宜上、-Z方向側を下側又は下、+Z方向側を上側又は上と称す場合がある。また、平面視とはXY面視することをいう。また、以下では構成が分かり易くなるように各部の長さ、太さ、又は厚さ等を誇張して示す場合がある。また、平行という文言は、実施形態の効果を損なわない程度のずれを許容するものとする。
超伝導体素子100は、酸化物基板110、SQUID(Superconducting QUantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)ループ120、ピックアップループ130、及び絶縁層140を含む。超伝導体素子100は、微弱な磁気信号を検出可能な磁気センサとして利用可能な素子である。
以下では、図1に加えて図2乃至図4を用いて説明する。図2は、超伝導体素子100から絶縁層140を取り除いた構成を示す図である。図3は、図1及び図2のSQUID部120Aに示す2つの四角い破線Sの領域のうちの一方の内部の構成を示す図である。図3では、酸化物基板110及び絶縁層140についてはSQUID部120AのY方向の幅と同じ幅の部分を示す。図4は、図3におけるA-A矢視断面を示す図である。
酸化物基板110は、一例として酸化マグネシウム(MgO)基板であり、平面視のサイズは一例として10mm×10mm~50mm×50mm程度である。酸化物基板110の平面視の形状は正方形に限られず、X方向の長さとY方向の長さとが異なっていてもよい。
酸化物基板110の上面111は酸化物基板の表面の一例である。酸化物基板110の上面111には、SQUIDループ120、ピックアップループ130、及び絶縁層140が設けられている。酸化物基板110は、上面111に段差115を有する。段差115は、酸化物基板110の上面111のうち、段差115よりも下側の表面111Aの+X方向側の部分と、段差115よりも上側の表面111Bとを接続する傾斜面115Aを有する。傾斜面115AのXY平面に対する角度θは、一例として約30度から約50度である。
酸化物基板110の上面111は、段差115よりも下側の表面111Aと、段差115よりも上側の表面111Bと、傾斜面115Aとを有する。段差115よりも下側の表面111Aは、図1に示すように、平面視において、SQUIDループ120のSQUID部120Aのうちの-X方向側の部分と、電圧端子120Vとが設けられる部分に存在する。すなわち、酸化物基板110の上面111は、中央部に位置する表面111Aが、平面視で表面111Aを囲む表面111Bに対して下方に凹んだ形状を有する。表面111Aが存在する部分は、表面111Bに対する凹みである。表面111Aと表面111Bとの段差115のZ方向の高さは、一例として数μm未満である。
なお、ここでは酸化物基板110が酸化マグネシウム(MgO)製である形態について説明するが、酸化物基板110は、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)製、又は、LaSrAlTaO(LSAT)製の基板であってもよい。
SQUIDループ120は、超伝導量子干渉素子ループの一例であり、磁場の変化によって発生する誘導電流を超伝導体素子100に入力する入力コイルとして機能する。SQUIDループ120は、一例として平面視で矩形環状であり、ピックアップループ130が接続されている。なお、SQUIDループ120の形状はループ状であればよく、矩形環状には限られない。
SQUIDループ120は、SQUID部120A、120B、電圧端子120V、電流端子120I、及びジョセフソン接合125を有する。SQUIDループ120は、酸化物超伝導体で形成され、酸化物超伝導体の粒界(結晶粒界)によって実現される2つのジョセフソン接合125を有する。2つのジョセフソン接合125を有するSQUIDループ120は、超伝導状態が生じる低温に保持して直流電流を流すと直流抵抗が略ゼロになるDC(Direct Current)スキッドループである。2つのジョセフソン接合125は、図1のSQUID部120Aに示す2つの四角い破線の領域内に1つずつ設けられる。
SQUIDループ120を構築する酸化物超伝導体は、一例としてイットリウム系超伝導体である。イットリウム系超伝導体は、YBaCu7-x(YBCO又はYBaCuO)である。イットリウム系超伝導体は、90K以上で超伝導状態への転移を起こすため、沸点が77Kの液体窒素で冷却することで超伝導転移を利用可能な高温超伝導体である。
SQUIDループ120のX方向の長さ(長手方向の長さ)は、一例として10μm~数10μm程度であり、Y方向の長さ(短手方向の長さ)は、一例として2μm~5μm程度である。SQUIDループ120に接続されるピックアップループ130は、一例として10mm(X方向)×10mm(Y方向)であるため、図1には実際のピックアップループ130のサイズに対してSQUIDループ120を拡大して示す。
SQUIDループ120は、SQUID部120A及び120Bに分けられる。SQUID部120Aは、SQUIDループ120のうちのピックアップループ130に接続される接続部131、132よりも-X方向側の部分である。ここでは、説明の便宜上、SQUID部120Aを表面111A、表面111B、及び傾斜面115Aの上にそれぞれ位置する区間120A1、120A2、120A3に分ける。
SQUID部120Bは、SQUIDループ120のうちのピックアップループ130に接続される接続部131、132よりも+X方向側の部分である。SQUID部120Bは、ピックアップループ130の一部分として機能するとともに、SQUIDループ120の一部分として機能する。一例としてSQUID部120Bは、SQUID部120Aよりも大きく線路長が長い。
電圧端子120V及び電流端子120Iは、それぞれSQUIDループ120における電圧及び電流の測定に用いる端子であり、一例として金(Au)等の金属製である。一例として、電圧端子120VはSQUID部120Aの-X方向側の端部に接続されており、電流端子120IはSQUID部120Bの+X方向側の端部に接続されている。
2つのジョセフソン接合125は、図1のSQUID部120Aに示す2つの四角い破線の領域内に1つずつ設けられており、SQUIDループ120に直列に挿入されている。各ジョセフソン接合125は、図3及び図4に示すように、2つの結晶粒界125A、125Bを有する。
2つの結晶粒界125A、125Bは、図3及び図4に示すように酸化物基板110の段差115の下側と上側の屈曲した部分に設けられている。結晶粒界125Aは、SQUID部120Aの区間120A1及び区間120A2の境界に存在し、結晶粒界125Bは、SQUID部120Aの区間120A2及び区間120A3の境界に存在する。
結晶粒界125A、125Bは、SQUIDループ120を構築する酸化物超伝導体の結晶粒界である。段差115の上に酸化物超伝導体を形成すると、SQUID部120Aの区間120A1及び区間120A2の境界と、SQUID部120Aの区間120A2及び区間120A3の境界とで結晶方位が変化することによって結晶粒界125A、125Bが生じる。
各ジョセフソン接合125の2つの結晶粒界125A、125Bは、電圧端子120V及び電流端子120Iの間で直列に設けられているため、1つのジョセフソン接合125を構築する。このため、図3及び図4に示すように2つの結晶粒界125A、125Bによって構築されるジョセフソン接合125が図1に破線で示す2つの領域にそれぞれ設けられている場合には、SQUIDループ120は、2つのジョセフソン接合125を含むことになる。ジョセフソン接合125を構築する結晶粒界125A、125Bは、段差(ステップ)115を利用したステップエッジ型の粒界である。なお、1つのジョセフソン接合125に含まれる結晶粒界の数は2つに限られず、1つ又は3つ以上であってもよい。
SQUIDループ120は、内部を磁束が通過することによってSQUIDループ120に流れる誘導電流をジョセフソン接合125の常伝導抵抗(Rn)で電圧に変換して電圧端子120Vから出力することができる。常伝導抵抗とは、超伝導体が超伝導状態になっていない状態における抵抗である。また、SQUIDループ120は、電流端子120Iから誘導電流を出力可能である。電圧端子120Vの出力電圧、又は、電流端子120Iの出力電流に基づいて、超伝導体素子100が配置された位置における磁場(磁界)の強度を検出することができる。ただし、SQUIDループ120は小さく、通過する磁束の数が少ないため、より大きな誘導電流を得るためにピックアップループ130が接続されている。
なお、ここでは、SQUIDループ120がイットリウム系超伝導体で形成される形態について説明するが、SQUIDループ120は、ビスマス系超伝導体で形成されていてもよく、同様に超伝導体素子100が配置された位置における磁場(磁界)の強度を検出することができる。ビスマス系超伝導体は、BiSrCaCu10(BiSrCaCuO)であり、110K以上で超伝導状態への転移を起こすため、沸点が77Kの液体窒素で冷却することで超伝導状態への転移を実現することができる高温超伝導体である。また、ここでは、ジョセフソン接合125を構築する結晶粒界がステップエッジ型の結晶粒界(Basal-plane faced tilt型粒界)である形態について説明する。しかしながら、ジョセフソン接合125は、表面の角度が異なる2枚の基板を貼り付けた境界に設けられるバイクリスタル型の結晶粒界(tilt型粒界)、互いに結晶方位が異なる2つの結晶を成長させたバイエピタキシャル型の結晶粒界(twist型粒界)、又は、界面改質バリアを用いたランプエッジ型の結晶粒界によって実現されてもよい。
ピックアップループ130は、図1に示すように、SQUIDループ120に接続される接続部131、132を有する。接続部131、132の間は、ピックアップループ130の一部として機能するSQUID部120Bによって接続されている。ピックアップループ130は、一例として平面視で矩形環状であり、サイズが限られた酸化物基板110の上面111で可能な限りピックアップループ130を大きくするために、上面111の外縁の四辺に沿って設けられている。ピックアップループ130の内部を通過する磁束の数を増やすことで、より大きな誘導電流を得るためである。ピックアップループ130に生じる誘導電流は、SQUIDループ120に流れるため、電圧端子120Vの出力電圧、又は、電流端子120Iの出力電流として検出可能である。
絶縁層140は、酸化物基板110の上面111の全体を覆うように設けられており、SQUIDループ120及びピックアップループ130を覆っている。絶縁層140は、ALD法(Atomic Layer Deposition:原子層堆積法)によって作製される絶縁層であり、一例としてアルミナ(Al)層である。絶縁層140は、電圧端子120V及び電流端子120Iを露出させる開口部140V、140Iを有する。なお、絶縁層140は、酸化物基板110の上面111の全体を覆うように設けられる構成に限られず、超伝導体素子100の上面のうちの少なくともSQUIDループ120のジョセフソン接合125の上に設けられて入ればよい。
ここで、磁場に対するSQUIDループ120の出力電圧及び出力電流の感度(以下、SQUIDループ120の磁場感度と称す)を高くするには、ピックアップループ130を大型化するか、又は、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の常伝導抵抗を大きくすればよい。ピックアップループ130の大型化は酸化物基板110の大型化やコストアップを招くため、本実施形態ではジョセフソン接合125の常伝導抵抗を大きくする手法を選択する。
一般に、SQUIDループを作製した後に、SQUIDループの常伝導抵抗又は超伝導電流の特性を変化させることは困難である。その一方で、SQUIDループを構築するような酸化物超伝導体にシリコン(Si)又はアルミニウム(Al)等の原子を拡散させると、酸化物超伝導体の超伝導性が劣化することが知られている。超伝導性の劣化は、酸化物超伝導体の常伝導抵抗の増大を意味する。
このため、本実施形態では、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の常伝導抵抗を増大させるために、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の上を覆う絶縁層140をALD法で形成する。ALD法で絶縁層140としてのアルミナ層を形成する際に、アルミニウム原子がジョセフソン接合125の結晶粒界の内部に拡散することで、ジョセフソン接合125の常伝導抵抗を増大させることができる。ALD法で絶縁層140としてのアルミナ層を形成すると、アルミニウム原子がジョセフソン接合125の結晶粒界の内部に拡散すること、及び、ジョセフソン接合125の常伝導抵抗が増大することについては、図5乃至図7を用いて後述する。なお、絶縁層140は、アルミナ(Al)層に限らず、酸化ハフニウム(HfO)層、又は、酸化イットリウム(Y)層であってもよい。
図5及び図6は、超伝導体素子100の磁場変調特性の測定結果を示す図である。図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B)において、横軸は磁場であり、縦軸は電圧を表す。縦軸の1マス(1division)は10μV/divである。磁場変調特性は、磁場の変化に対するSQUIDループ120の出力電圧の変化を表す。すなわち、磁場変調特性は、磁場感度を表す。磁場変調特性では、磁場の変化に対するSQUIDループ120の出力電圧の変化が大きいほど(磁場の変化に対する出力電圧の変化の傾きが大きいほど)、磁場感度が高いことを表す。また、磁場感度が高いほど、磁気センサとしての超伝導体素子100は高感度になる。
図5(A)には、厚さが5μmのSQUIDループ120を形成した酸化物基板110を200℃に過熱した状態において、ALD法で絶縁層140として厚さ2.5nmのアルミナ層を形成した超伝導体素子100の磁場感度を示す。図5(B)には、比較用に絶縁層140を含まない超伝導体素子(超伝導体素子100から絶縁層140を除いた超伝導体素子)の磁場感度を示す。比較用の超伝導体素子のSQUIDループ120の厚さも5μmである。
図5(A)に示すように超伝導体素子100の磁場変調による電圧値は18μVであり、超伝導電流Icは12μA、常伝導抵抗Rnは4Ωであった。また、図5(B)に示すように比較用の超伝導体素子の磁場変調による電圧値は10μVであり、超伝導電流Icは90μA、常伝導抵抗Rnは1.25Ωであった。このように、ジョセフソン接合125の上にALD法で絶縁層140を形成することにより、常伝導抵抗Rnが増大して超伝導電流が減少し、磁場変調による電圧値が増大することが分かった。すなわち、SQUIDループ120の磁場感度が改善することが分かった。
また、図6(A)には、厚さが10μmのSQUIDループ120を形成した酸化物基板110を200℃に過熱した状態において、ALD法で絶縁層140として厚さ2.5nmのアルミナ層を形成した超伝導体素子100の磁場感度を示す。図6(B)には、比較用に絶縁層140を含まない超伝導体素子(超伝導体素子100から絶縁層140を除いた超伝導体素子)の磁場感度を示す。比較用の超伝導体素子のSQUIDループ120の厚さも10μmである。
図6(A)に示すように超伝導体素子100の磁場変調による電圧値は9μVであり、超伝導電流Icは6μA、常伝導抵抗Rnは3.1Ωであった。また、図6(B)に示すように比較用の超伝導体素子の磁場変調による電圧値は4μVであり、超伝導電流Icは30μA、常伝導抵抗Rnは1.05Ωであった。このように、ジョセフソン接合125の上にALD法で絶縁層140を形成することにより、常伝導抵抗Rnが増大して超伝導電流が減少し、磁場変調による電圧値が増大することが分かった。すなわち、SQUIDループ120の磁場感度が改善することが分かった。
図7は、TEMで取得した断面の画像を示す図である。図7には、図4における段差115の上側の結晶粒界125Bに相当する部分についてTEMで取得した断面の画像を示す。酸化物基板110の段差115の上側の角部において、絶縁層140に覆われたSQUIDループ120の結晶方位が横方向(右側部分)から斜め方向(左側部分)に変化しており、結晶粒界125Bが生じていることが分かる。また、ここには示さないが、TEMで断面画像を得た部分と同一の部分についてEDX(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:エネルギ分散型X線分析)元素分析を行ったところ、結晶粒界125A、125Bにアルミニウム原子が存在することを確認できた。すなわち、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の上にALD法でアルミナ製の絶縁層140を作製する際に、アルミニウム原子がジョセフソン接合125の結晶粒界125A、125Bの内部に拡散することを確認できた。アルミニウム原子がジョセフソン接合125の結晶粒界125A、125Bの内部に拡散することで、結晶粒界125A、125Bの部分における超伝導性が低下し、常伝導抵抗Rnが増大したものと考えられる。
ここで、絶縁層140としてのアルミナ層の形成を利用して結晶粒界125A、125Bにアルミニウム原子を注入するには、例えばRF(Radio Frequency:高周波)スパッタ法でアルミナ層を形成することも考えられる。しかしながら、RFスパッタ法ではジョセフソン接合125の結晶粒界125A、125Bにアルミニウム原子が打ち込まれる際のエネルギが強すぎて、超伝導性が低下しすぎてしまい、SQUIDループ120を構築するイットリウム系超伝導体の薄膜が十分な超伝導性を保持できなかった。
これに対して、ALD法で絶縁層140としてのアルミナ層をジョセフソン接合125の上に形成した場合には、程良いエネルギでアルミニウム原子をジョセフソン接合125の結晶粒界125A、125Bの内部に拡散させることができ、超伝導性を維持しながら程良く常伝導抵抗Rnを増大させることができたものと考えられる。
図8乃至図11は、超伝導体素子100の製造工程を示す図である。ここでは、一例として、実際に超伝導体素子100のサンプルを製造した際の工程について説明する。
まず、図8に示すように酸化物基板110の上面111にアルゴン(Ar)ビームを照射するアルゴンイオンミリング装置でイオンミリングを行い、段差115を形成した。段差115の形成により、酸化物基板110の上面111は、図9に示すように、表面111Aと、表面111Bと、傾斜面115Aとに分かれる。
具体的には一例として、酸化物基板110として、X方向の長さ15mm、Y方向の長さ15mmで、Z方向の厚さが0.5mmの酸化マグネシウム(MgO)基板を用いた。酸化物基板110のうちの上面111にスピンコータで厚さが約1μmのポジティブ型のレジストを塗布し、85℃で20分間のプリベークを行い、露光装置で表面111A及び傾斜面115Aを形成する矩形状の領域を露光した。レジストの現像とリンスを行った後に115℃で10分間のポストベークを行った。この状態で、上面111のうちの表面111A及び傾斜面115Aが形成される領域が露出され、上面111のうち表面111Bとして残る部分がレジストで覆われた状態になる。
次にアルゴンイオンミリング装置で、酸化物基板110を角度θ(=40度)だけ傾けて固定し、イオンビームが上面111に対して角度θの方向から入射するように設定する。ここでイオンミリング中は酸化物基板110を回転させずに、固定した位置関係を保持したままにする。この処理により、傾斜面115Aと、傾斜面115Aの-X方向側に隣接する表面111Aとを形成した。イオンビームの照射によるエッチングを行う時間で表面111Bに対する表面111Aの段差を制御することができる。表面111Aは、表面111Bと平行であり、表面111Bよりも下側に位置する。表面111Aの外縁の四辺のうちの+X方向側には傾斜面115Aが隣接し、+Y方向側及び-Y方向側でX方向に延在する二辺と、-X方向側でY方向に延在する一辺との部分は、表面111Aと表面111Bとの間に傾斜面が存在しない階段状の段差になる。なお、イオンミリングの終了後は、酸素アッシング装置でレジストを除去する。
次に、傾斜面115A及び表面111Aを形成した酸化物基板110の上面111の全体に、PLD(パルス・レーザ・デポジション)法でYBaCu7-x(YBCO)薄膜を200nm堆積(成膜)する。レーザは波長248nmのエキシマレーザで、YBCOターゲット上のレーザパワー密度は2J/cmで、5Hzでターゲットに照射する。堆積中の酸素分圧は13.3Paで酸化物基板110の温度は720℃~750℃である。
この堆積処理(成膜処理)により、表面111A、傾斜面115A、及び表面111Bの上にYBCO薄膜が形成される。表面111Aの上に形成されるYBCO薄膜は、表面111Aの法線方向に配向したC軸を有する。傾斜面115Aの上に形成されるYBCO薄膜は、傾斜面115Aの法線方向に配向したC軸を有する。表面111Bの上に形成されるYBCO薄膜は、表面111Bの法線方向に配向したC軸を有する。このため、表面111A及び傾斜面115Aの境界と、傾斜面115A及び表面111Bの境界との上に結晶粒界が得られる。境界の部分で結晶方位が異なるからである。
その後、SQUIDループ120及びピックアップループ130を形成するために、リソグラフィとアルゴンイオンミリングでYBCO薄膜をパターニングする。これにより、図10に示すようにSQUIDループ120及びピックアップループ130が完成する。SQUID部120Aの区間120A1及び区間120A2の境界に結晶粒界125Aが得られ、SQUID部120Aの区間120A2及び区間120A3の境界に結晶粒界125Bが得られる。
次に、SQUIDループ120及びピックアップループ130の上に絶縁層140を形成するために、ALD法で、Al薄膜を2.5nm堆積した。絶縁層140は、厚さが2.5nmの極薄い保護層である。このときに酸化物基板110を加熱して保持する温度は200℃であり、TMA(トリメチルアルミニウム)とHOの2種類のガスを交互に供給してAl薄膜を堆積した。
次に、レジストとイオンミリングを用いて、開口部140V及び140Iを絶縁層140に形成する。そして、レジストをアッシングして400nmの金(Au)薄膜を堆積し、Au薄膜をレジストとイオンミリングを用いてパターニングすることによって電圧端子120V及び電流端子120Iを形成した。これにより、図11に示す超伝導体素子100が完成する。
以上のように、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の上にALD法でアルミナ製の絶縁層140を形成することにより、ジョセフソン接合125の常伝導抵抗を増大させることができ、SQUIDループ120の磁場感度を増大させることができる。ALD法で堆積した絶縁層140のような酸化膜は、低温かつ高酸素分圧下での成膜処理で形成されるため、SQUIDループ120及びピックアップループ130の超電導性は劣化しない。SQUIDループ120及びピックアップループ130の上にALD法で絶縁層140としてのアルミナ薄膜を堆積させることで、結晶粒界125A、125Bにアルミニウム原子が拡散し、SQUIDループ120の常電導抵抗Rnを大きくして、SQUIDループ120の磁場変調電圧を大きくすることができる。
したがって、磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子100、及び、超伝導体素子100の製造方法を提供することができる。
また、イットリウム系超伝導体の薄膜で構築されるSQUIDループ120及びピックアップループ130は、液体窒素を使用した77Kという超伝導の中では非常に高い温度で使用できるので、利用時のコスト低下と、取扱いの容易さとを実現することができる。
また、SQUIDループ120のジョセフソン接合125の上に形成される絶縁層140は、SQUIDループ120を構築するイットリウム系超伝導体の薄膜を保護する保護膜として機能するため、イットリウム系超伝導体の薄膜を経時劣化等から保護し、長寿命化を図ることができる。
なお、以上では、表面111A、傾斜面115A、及び表面111Bを有する酸化物基板110にSQUIDループ120を形成することで得られるステップエッジ型の結晶粒界125A、125Bを有するジョセフソン接合125を用いる形態について説明した。しかしながら、ジョセフソン接合125は、表面の角度が異なる2枚の基板を貼り付けた境界に設けられるバイクリスタル型の結晶粒界(tilt型粒界)、互いに結晶方位が異なる2つの結晶を成長させたバイエピタキシャル型の結晶粒界(twist型粒界)、又は、界面改質バリアを用いたランプエッジ型の結晶粒界によって実現されてもよい。これらの結晶粒界を用いても、ステップエッジ型の結晶粒界125A、125Bを有するジョセフソン接合125を用いた場合と同様に、SQUIDループ120の常電導抵抗Rnを大きくして、SQUIDループ120の磁場変調電圧を大きくすることができる。
また、以上では、酸化物基板110がMgO製の基板である形態について説明したが、SrTiO(STO)製、又は、LaSrAlTaO(LSAT)製の基板を用いてもよい。これらの酸化物製の基板についても傾斜面115Aを同様に形成でき、同様に結晶粒界125A、125Bを有するジョセフソン接合125を含むSQUIDループ120を形成することができる。
また、以上では、SQUIDループ120及びピックアップループ130がYBaCuO(YBCO)製である形態について説明したが、BiSrCaCuO製であってもよい。BiSrCaCuO製であっても同様に結晶粒界125A、125Bを有するジョセフソン接合125を含むSQUIDループ120を形成することができ、SQUIDループ120にピックアップループ130を接続して、磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子100、及び、超伝導体素子100の製造方法を提供することができる。
また、以上では、SQUIDループ120にピックアップループ130が接続される形態について説明したが、ピックアップループ130はSQUIDループ120に結合(容量結合)されていてもよい。ピックアップループ130がSQUIDループ120に結合(容量結合)されている構成であっても、ピックアップループ130に生じる誘導起電力をSQUIDループ120に流すことができ、小型のSQUIDループ120に流れる電流を増大させることができる。この結果、磁場の変化に対して良好な感度を有する超伝導体素子100、及び、超伝導体素子100の製造方法を提供することができる。
また、以上では、SQUIDループ120のジョセフソン接合125がステップエッジ型の結晶粒界125A、125Bを有する形態について説明したが、バイクリスタル型、バイエピタアキシャル型、又はランプエッジ型の結晶粒界を有する構成であってもよい。これらの結晶粒界を有する構成であっても、絶縁層140の形成に伴うアルミニウム原子の拡散でSQUIDループ120の常伝導抵抗Rnを増大させて、磁場の変化に対する感度を良好にすることができる。
また、以上では、絶縁層140がアルミナ(Al)製である形態について説明したが、HfO製又はY製であってもよい。HfO製又はY製の絶縁層140をALD法で作製することにより、結晶粒界125Aにハフニウム(Hf)又はイットリウム(Y)の原子が拡散してSQUIDループ120の常伝導抵抗Rnを増大させて、磁場の変化に対する感度を良好にすることができる。
また、以上では、SQUIDループ120が2つのジョセフソン接合125を含むDCスキッドループである形態について説明した。しかしながら、SQUIDループ120は、2つのジョセフソン接合125を含むRF(Radio Frequency:高周波)スキッドループであってもよい。
以上、本発明の例示的な実施形態の超伝導体素子、及び、超伝導体素子の製造方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
酸化物基板と、
前記酸化物基板の表面に設けられる酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループと、
前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループと、
前記超伝導量子干渉素子ループの少なくとも前記ジョセフソン接合上に形成された絶縁層と
を含む、超伝導体素子。
(付記2)
前記酸化物基板は、酸化マグネシウム(MgO)基板、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)基板、又は、LaSrAlTaO(LSAT)基板である、付記1に記載の超伝導体素子。
(付記3)
前記酸化物超伝導体は、イットリウム系超伝導体、又は、ビスマス系超伝導体である、付記1又は2に記載の超伝導体素子。
(付記4)
前記酸化物超伝導体の粒界は、ステップエッジ型、バイクリスタル型、バイエピタアキシャル型、又は、ランプエッジ型の粒界である、付記1乃至3のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
(付記5)
前記ステップエッジ型の粒界は、前記酸化物基板の表面の凹みに設けられた傾斜面と前記表面との境界、又は、前記凹みの内部で前記傾斜面に続く表面と前記傾斜面との境界に設けられる、付記4に記載の超伝導体素子。
(付記6)
前記絶縁層は、アルミナ(Al)層、酸化ハフニウム(HfO)層、又は、酸化イットリウム(Y)層である、付記1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
(付記7)
前記絶縁層はアルミナ層であり、
前記ジョセフソン接合にアルミニウム原子が拡散した、付記1乃至6のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
(付記8)
酸化物基板の表面に、酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループを形成する工程と、
前記酸化物基板の表面に、前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループを形成する工程と、
前記超伝導量子干渉素子ループの少なくとも前記ジョセフソン接合上に原子層堆積法で絶縁層を形成する工程と
を含む、超伝導体素子の製造方法。
100 超伝導体素子
110 酸化物基板
111 上面
111A、111B 表面
115 段差
115A 傾斜面
120 SQUIDループ
120A、120B SQUID部
125 ジョセフソン接合
125A、125B 結晶粒界
130 ピックアップループ
140 絶縁層

Claims (7)

  1. 酸化物基板と、
    前記酸化物基板の表面に設けられる酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループと、
    前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループと、
    前記超伝導量子干渉素子ループの少なくとも前記ジョセフソン接合上に形成された絶縁層と
    を含む、超伝導体素子。
  2. 前記酸化物基板は、酸化マグネシウム(MgO)基板、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)基板、又は、LaSrAlTaO(LSAT)基板である、請求項1に記載の超伝導体素子。
  3. 前記酸化物超伝導体は、イットリウム系超伝導体、又は、ビスマス系超伝導体である、請求項1又は2に記載の超伝導体素子。
  4. 前記酸化物超伝導体の粒界は、ステップエッジ型、バイクリスタル型、バイエピタアキシャル型、又は、ランプエッジ型の粒界である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
  5. 前記絶縁層は、アルミナ(Al)層、酸化ハフニウム(HfO)層、又は、酸化イットリウム(Y)層である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
  6. 前記絶縁層はアルミナ層であり、
    前記ジョセフソン接合にアルミニウム原子が拡散した、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導体素子。
  7. 酸化物基板の表面に、酸化物超伝導体で形成される超伝導量子干渉素子ループであって、前記酸化物超伝導体の粒界によって実現される1つ又は2つのジョセフソン接合を有する超伝導量子干渉素子ループを形成する工程と、
    前記酸化物基板の表面に、前記超伝導量子干渉素子ループに接続又は結合されるピックアップループを形成する工程と、
    前記超伝導量子干渉素子ループの少なくとも前記ジョセフソン接合上に原子層堆積法で絶縁層を形成する工程と
    を含む、超伝導体素子の製造方法。
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