JP2022127679A - 電動機駆動システムおよび電動機駆動システムの制御方法 - Google Patents

電動機駆動システムおよび電動機駆動システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機駆動システムにおいて、システムの大型化や通常運転時の損失増大を抑制しつつ、電動機の低速運転時に課題となるインバータおよび電動機の損失増大を抑制し、電動機の中速以上運転時は直流リンク電圧を昇圧することで電動機損失の増大を抑制する。【解決手段】交流系統1に直列変圧器8の一次側の一端が接続される。直列変圧器8の一次側の他端には連系リアクトル2を介して整流器3が接続される。整流器3の直流側には直流リンク部4が接続され、直流リンク部4にはインバータ5の直流側が接続される。インバータ5の交流側に電動機6が接続される。直列変圧器8の二次側には電圧型電力変換装置9の交流側が接続され、電圧型電力変換装置9の直流側は直流リンク部4に接続される。電動機6の回転速度が閾値以下の場合、電圧型電力変換装置9は、系統電圧と逆相の電圧を直列変圧器8の一次側に印加するように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機駆動システムにおける電圧型電力変換装置および電圧型電力変換装置の直流リンク電圧抑制制御に関する。
図6に、一般的な電動機駆動システムの構成例を示す。交流系統1には連系リアクトル2を介して整流器3が接続されている。整流器3では交流から直流に電力変換する。整流器3の直流側とインバータ5の直流側は直流リンク部4を介して接続される。直流リンク部4にはコンデンサCが接続されている。インバータ5において直流から交流に再度電力変換を行うことで、電動機6を可変速駆動する。
先行技術文献において、電動機駆動システムを高効率に運用する方法が検討されている。図7に、特許文献1における電動機駆動システムの構成例を示す。図7は図6に対し、整流器3とインバータ5の間に昇圧回路7が挿入される点に特徴がある。
昇圧回路7を用いることで直流リンク電圧を回転速度に併せて制御可能となる。低速域では直流リンク電圧を低減するPWM制御を適用し、高速域では直流リンク電圧を昇圧するPAM制御を適用している。その結果、低速域では直流電圧を低減し、高速域ではスイッチング回数を低減することができる。
特開2000-350486号公報 特開2010-57268号公報 特開平10-42467号公報 特開平4-334930号公報
しかし、特許文献1では、高速域においてインバータは120度通電制御を行っており、PWM制御と比較してトルクリプルが増大する。
上記課題を解決する方法としては、全速度領域においてインバータ5でPWM制御を適用する方法が挙げられる。電動機駆動システムの高効率運用のためには、特許文献1のように、低速域では直流リンク電圧を低減し、高速域では直流リンクを増大することが望ましい。
しかし、直流リンク電圧制御のためにPWM整流器や昇圧回路7を適用する場合、これらの回路は昇圧動作のみを行い最小昇圧比が1のため、直流リンク電圧の最小値は整流器3のダイオード整流動作時の電圧(以降、ダイオード整流電圧と称する)で既定される。そのため、直流リンク電圧を低減するためには下記2つの方式が考えられる。
(1)図6の構成(一般的な電動機駆動システム)における系統電圧を低減してダイオード整流電圧を低減する。
(2)図6の構成(一般的な電動機駆動システム)に降圧回路を追加、または、図7の構成(特許文献1の電動機駆動システム)の昇圧回路7を降圧回路に置換する。
(1)の対応では、系統電圧低減前と同一電力得るために必要な電流が増大するため、整流器損失の増大や、システムの大型化が懸念される。
(2)の対応では、図6の構成(一般的な電動機駆動システム)に対して電力変換回数が2回から3回に増大するため、システム効率の低下が懸念される。
以上示したようなことから、電動機駆動システムにおいて、システムの大型化や通常運転時の損失増大を抑制しつつ、電動機の低速運転時に課題となるインバータおよび電動機の損失増大を抑制し、電動機の中速以上運転時は直流リンク電圧を昇圧することで電動機損失の増大を抑制することが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、電動機を駆動する電動機駆動システムであって、交流系統に一次側の一端が接続された直列変圧器と、前記直列変圧器の一次側の他端に連系リアクトルを介して接続された整流器と、前記整流器の直流側に接続され、コンデンサを有する直流リンク部と、前記直流リンク部に直流側が接続されたインバータと、前記インバータの交流側に接続された前記電動機と、前記直列変圧器の二次側に交流側が接続され、直流側が前記直流リンク部に接続された電圧型電力変換装置と、前記交流系統の電圧位相を検出する位相検出器と、を備え、前記電動機の回転速度が閾値未満の場合、前記電圧型電力変換装置は系統電圧と逆相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする。
また、その一態様として、前記整流器はダイオードを有するダイオード整流器であり、前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記電圧型電力変換装置は前記系統電圧と同相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする。
また、他の態様として、前記整流器はスイッチング素子を有するPWM整流器であり、前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記整流器は前記回転速度の増大に伴い前記直流リンク部の電圧を増大させるように直流リンク電圧制御を行い、前記電圧型電力変換装置は運転停止することを特徴とする。
また、他の態様として、前記整流器はスイッチング素子を有するPWM整流器であり、前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記整流器は前記回転速度の増大に伴い前記直流リンク部の電圧を増大させるように直流リンク電圧制御を行い、前記電圧型電力変換装置は前記系統電圧と同相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、電動機駆動システムにおいて、システムの大型化や通常運転時の損失増大を抑制しつつ、電動機の低速運転時に課題となるインバータおよび電動機の損失増大を抑制し、電動機の中速以上運転時は直流リンク電圧を昇圧することで電動機損失の増大を抑制することが可能となる。
実施形態1,2における電動機駆動システムを示す構成図。 回転速度が中速以上の場合での電圧型電力変換装置の動作を示す図。 回転速度が中速以上の場合での各種電圧波形を示す図。 回転速度が低速未満の場合での電圧型電力変換装置の動作を示す図。 回転速度が低速未満の場合での各種電圧波形を示す図。 一般的な電動機駆動システムの一例を示す図。 一般的な電動機駆動システムの他例を示す図。
以下、本願発明における電動機駆動システムの実施形態1~2を図1~図5に基づいて詳述する。
[実施形態1]
本実施形態1における電動機駆動システムの構成例を図1に示す。図1(a)に示すように、交流系統1に直列変圧器8の一次側の一端が接続される。直列変圧器8の一次側の他端に連系リアクトル2を介して整流器3が接続される。整流器3の直流側には直流リンク部4が接続される。直流リンク部4はコンデンサCを有し、インバータ5の直流側と接続される。インバータ5の交流側には電動機6が接続される。直列変圧器8の二次側に電圧型電力変換装置9の交流側が接続される。電圧型電力変換装置9の直流側は直流リンク部4に接続される。
図1に示す本実施形態1の電動機駆動システムは、図6の構成(一般的な電動機駆動システム)に対して、整流器3の交流側に直列変圧器8を挿入し、その2次側には電圧源動作をする電圧型電力変換装置9を適用する点に特徴がある。
本構成の類似技術として、特許文献2~特許文献4が挙げられる。特許文献2では、直列変圧器をコモンモードトランスとして利用し、装置コモンモード電圧を相殺する。特許文献3では、直列変圧器を適用することで、系統電圧と無効電力を調整する。特許文献4では、系統-整流器間に直列型アクティブフィルタを挿入することで、整流器による高調波電流を抑制するように電圧制御を行う。
図1(b)-1は、交流系統1が単相の場合の整流器3の一例を示す構成図である。直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S1,S2が直列接続される。また、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S3,S4が直列接続される。スイッチング素子S1,S2の接続点とスイッチング素子S3,S4の接続点は連系リアクトル2に接続される。
図1(b)-2は、交流系統1が三相の場合の整流器3の一例を示す構成図である。図1(b)-2では、図1(b)-1に対して、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間に接続されたスイッチング素子S5,S6が追加されている。スイッチング素子S5,S6の接続点は、連系リアクトル2に接続される。なお、図1(b)-1と図1(b)-2はスイッチング素子を有するPWM整流器を示しているが、図1(b)-1と図1(b)-2のスイッチング素子S1~S6をダイオードに置換してダイオード整流器としてもよい。
図1(c)はインバータ5の一例を示す構成図である。直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S7,S8が直列接続される。また、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S9,S10が直列接続される。さらに、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S11,S12が直列接続される。スイッチング素子S7,S8の接続点、スイッチング素子S9,S10の接続点、スイッチング素子S11,S12の接続点は、電動機6に接続される。
図1(d)-1は、交流系統1が単相の場合の直列変圧器8の一例を示す構成図である。交流系統1(単相のうち何れか一方)と連系リアクトル2との間には直列変圧器8の一次側が接続される。直列変圧器8の二次側は電圧型電力変換装置9に接続される。
図1(d)-2は、交流系統1が三相の場合の直列変圧器8の一例を示す構成図である。交流系統1の各相と各相の連系リアクトル2との間には、直列変圧器8u,8v,8wの一次側がそれぞれ接続される。各相の直列変圧器8u,8v,8wの二次側の一端は、電圧型電力変換装置9の各相に接続される。また、各相の直列変圧器8u,8v,8wの二次側の他端同士は接続される。
図1(d)-3は、交流系統1が三相の場合の直列変圧器8の他例を示す構成図である。交流系統1の各相と各相の連系リアクトル2との間には、直列変圧器8u,8v,8wの一次側がそれぞれ接続される。各相の直列変圧器8u,8v,8wの二次側の一端は、電圧型電力変換装置9の各相に接続される。U相の直列変圧器8uの二次側の他端はV相の直列変圧器8vの二次側の一端に接続される。V相の直列変圧器8vの二次側の他端はW相の直列変圧器8wの二次側の一端に接続される。W相の直列変圧器8wの二次側の他端はU相の直列変圧器8uの二次側の一端に接続される。
図1(e)-1は、交流系統1が単相の場合の電圧型電力変換装置9の一例を示す構成図である。直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S13,S14が直列接続される。また、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子S15,S16が直列接続される。スイッチング素子S13,S14の接続点とスイッチング素子S15,S16の接続点が直列変圧器8の二次側に接続される。
図1(e)-2は、交流系統1が三相の場合の電圧型電力変換装置9の一例を示す構成図である。図1(e)-2は、図1(e)-1に対して、直流リンク部4の正極端子と負極端子との間に接続されたスイッチング素子S17,S18が追加されている。スイッチング素子S17,S18の接続点は直列変圧器8の二次側に接続される。
交流系統1が三相交流の場合を考える。この場合、図1(a)の構成に対して、図1(b)-2の整流器、図1(c)のインバータ、図1(d)-2または図1(d)-3の直列変圧器、図1(e)-2の電圧型電力変換装置をそれぞれ適用する。
(1)電動機6の回転速度が閾値以上(以下、中速以上と称する)の場合
整流器3がPWM整流器の場合、PWM整流器の直流リンク電圧制御を用いて、回転速度増大に伴い直流リンク電圧を増大させていく。これにより、インバータ5は電動機6の駆動に必要最小限の直流リンク電圧を用いてPWM制御をすることで、スイッチング損失を低減できる。この際、直列変圧器8を介して接続される電圧型電力変換装置9は運転停止状態としても、後述の整流器3がダイオード整流器の場合と同様の動作としてもよい。
整流器3がダイオード整流器の場合、直列変圧器8を介して接続される電圧型電力変換装置9を運転し、整流器3の印加電圧を制御する。具体的には、系統電圧と同相電圧を直列変圧器8の1次側(=交流系統1側)に印加するよう電圧型電力変換装置9を制御することで、図2(a)に示すように整流器3の印加電圧を系統電圧よりも増大させる。その結果、電圧型電力変換装置9の運転停止時と比較して直流リンク電圧を増大させることができる。
これにより、回転速度増大に伴い直流リンク電圧を増大させることが可能となる。なお、この運転モードにおいて電圧型電力変換装置9は系統電圧と同位相の電圧を出力して直列変圧器8に印加するため、電圧型電力変換装置9の制御回路には系統電圧位相を検出する機能(位相検出器)を備えている。
なお、上記動作により電圧型電力変換装置9から有効電力を供給する動作となるため、図2(b)に示すように電圧型電力変換装置9の供給電力を整流器3-インバータ5間の直流リンク部4から取得する動作となる。そのため、整流器3はインバータ5での使用電力以上の電力を扱う必要がある。
図3に、回転速度が中速以上の場合での電動機駆動システムの各部電圧波形例を示す。Vuv_grid、Vvw_grid、Vwu_gridは系統電圧の各種線間電圧、Vu_trans、Vv_trans、Vw_transは各相の直列変圧器出力電圧、Vuv_rec、Vvw_rec、Vwu_recは整流器印加電圧の各種線間電圧、Vdcは直流リンク電圧波形であり、縦軸および横軸の縮尺は同一としている。
時刻0[s]~0.05[s]までの区間、電圧型電力変換装置9は停止しており、直列変圧器8の出力電圧も0となる。時刻0.05[s]から電圧型電力変換装置9を運転させ、直列変圧器8の出力電圧が系統電圧の相電圧と同相になるように制御する。その結果、図3(c)のように整流器3の印加電圧が増大し、直流リンク電圧が昇圧する。
(2)回転速度が閾値未満(以下、低速と称する)の場合
回転速度が低速の場合、整流器3がPWM整流器であっても直流リンク電圧はダイオード整流電圧以上にしか制御することができず、直流リンク電圧の最低電圧はダイオード整流電圧に既定される。そのため、直列変圧器8を介して接続される電圧型電力変換装置9を運転し、整流器3の印加電圧を制御する。
具体的には、系統電圧と逆相の電圧を直列変圧器8の1次側(=系統側)に印加するよう電圧型電力変換装置9を制御することで、図4(a)に示すように整流器3の印加電圧を系統電圧から低減させ、その結果、電圧型電力変換装置9の運転停止時と比較して直流リンク電圧を低減させることができる。
これにより、低速時には直流リンク電圧をダイオード整流電圧以下に低減し、インバータ損失を低減することが可能となる。なお、この運転モードにおいて電圧型電力変換装置9は系統電圧と逆位相の電圧を出力して直列変圧器8に印加するため、電圧型電力変換装置9の制御回路には系統電圧位相を検出する機能(位相検出器)を備えている。
なお、上記動作により電圧型電力変換装置9に有効電力が流入する動作となるため、図4(b)に示すように電圧型電力変換装置9の流入電力を整流器3-インバータ5間の直流リンク部4に返還する動作となる。
図5に、回転速度が低速の場合での電動機駆動システムの各部電圧波形例を示す。Vuv_grid、Vvw_grid、Vwu_gridは系統電圧の各種線間電圧、Vu_trans、Vv_trans、Vw_transは各相の直列変圧器出力電圧、Vuv_rec、Vvw_rec、Vwu_recは整流器印加電圧の各種線間電圧、Vdcは直流リンク電圧波形であり、縦軸および横軸の縮尺は同一としている。
時刻0[s]~0.05[s]までの区間、電圧型電力変換装置9は停止しており、直列変圧器8の出力電圧も0となる。時刻0.05[s]から電圧型電力変換装置9を運転させ、直列変圧器8の出力電圧が系統電圧の相電圧と逆相になるように制御する。その結果、図5(c)に示すように整流器印加電圧が低減し、直流リンク電圧が降圧される。
以上、本実施形態1の電圧型電力変換装置9は、(1)回転速度が中速以上の場合での系統電圧と同位相の電圧を出力する運転モード、(2)回転速度が低速の場合での系統電圧と逆位相の電圧を出力する運転モード、の2種類の運転モードを備えている。いずれの運転モードを選択実施するのかは、システム全体の制御を行う上位制御装置からの運転モード指令を受信して行う。
また、直列変圧器8に印加する出力電圧の指令値も、上位制御装置から受信する。上位制御装置は、電動機の回転速度指令や直流リンク電圧値等に応じて、電圧型電力変換装置9へ運転モード指令と出力電圧指令値を送信する。
[実施形態2]
交流系統1が単相交流の場合を考える。この場合、図1(a)の構成に対して、図1(b)-1の整流器、図1(c)のインバータ、図1(d)-1の直列変圧器、図1(e)-1の電圧型電力変換装置をそれぞれ適用する。制御方法については、実施形態1と同一のため、記述を省略する。
以上示したように、本実施形態1,2によれば、整流器3の交流側に直列変圧器8および電圧型電力変換装置9を挿入することで、整流器3の出力電圧である直流リンク電圧をダイオード整流器動作時電圧(本文中、ダイオード整流電圧)以下に低減することが可能となる。その結果、電動機の回転速度が低速時のインバータ5および電動機6の損失増大を抑制し、システム効率向上を実現できる。また、電動機の中速以上運転時は直流リンク電圧を昇圧することで電動機損失の増大を抑制できる。
また、低速時は、モータの誘起電圧(ωLに起因)が小さいため、駆動に必要な電圧は小さい。一方、ダイナモの極低速試験などのように低速でパワーを取る場合には、電圧に反比例した大電流が要求されるため、直流リンク電圧を下げて、インバータ損失を低減する。
中速以上は、電動機6の誘起電圧が大きくなる一方、インバータ5の出力可能電圧には上限があるため、高速になるに従い、弱め界磁制御により誘起電圧を抑制する。弱め界磁制御による電流はトルクに寄与しないため効率が低下するので、解決策として、直流リンク電圧昇圧によるインバータ出力可能電圧を増大させる。
「発明が解決しようとする課題」で記載したように、特許文献1において、電動機回転速度に応じて直流リンク電圧を制御する方式が開示されている。直列変圧器8および電圧型電力変換装置9を用いる本実施形態1,2では、上記特許文献1に対して下記の点で優位である。
(1)特許文献1では、電動機駆動に必要な電力のすべてが昇圧回路を通過するため電力変換の回数は3回となっていた。一方、本実施形態1,2では、電動機駆動に必要な電力の一部が電圧型電力変換装置9を通過するため、特許文献1に対して電力変換回数を低減でき、損失の低減や装置の小型化に寄与する。
(2)整流器3にPWM整流器を使用した場合、整流器3を構成するスイッチング素子が1か所で短絡故障した場合には、短絡故障を起こしたアーム(上アーム/下アーム)のスイッチング素子をすべての相でON状態、対向アームをOFF状態とすることで、直列変圧器8を介して接続される電圧型電力変換装置9を用いて交流系統1と直流リンク部4間で電力融通を行うことができ、直流リンク電圧制御を担うことができる。
(3)整流器3にPWM整流器を使用した場合、整流器3を構成するスイッチング素子が1か所で開放故障した場合には、開放故障を起こしたアーム(上アーム/下アーム)のスイッチング素子をすべての相でOFF状態、対向アームでON状態とすることで、(2)と同様の動作が可能となる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1…交流系統
2…連系リアクトル
3…整流器
4…直流リンク部
5…インバータ
6…電動機
7…昇圧回路
8…直列変圧器
9…電圧型電力変換装置
C…コンデンサ

Claims (5)

  1. 電動機を駆動する電動機駆動システムであって、
    交流系統に一次側の一端が接続された直列変圧器と、
    前記直列変圧器の一次側の他端に連系リアクトルを介して接続された整流器と、
    前記整流器の直流側に接続され、コンデンサを有する直流リンク部と、
    前記直流リンク部に直流側が接続されたインバータと、
    前記インバータの交流側に接続された前記電動機と、
    前記直列変圧器の二次側に交流側が接続され、直流側が前記直流リンク部に接続された電圧型電力変換装置と、
    前記交流系統の電圧位相を検出する位相検出器と、
    を備え、
    前記電動機の回転速度が閾値未満の場合、前記電圧型電力変換装置は系統電圧と逆相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする電動機駆動システム。
  2. 前記整流器はダイオードを有するダイオード整流器であり、
    前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記電圧型電力変換装置は前記系統電圧と同相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システム。
  3. 前記整流器はスイッチング素子を有するPWM整流器であり、
    前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記整流器は前記回転速度の増大に伴い前記直流リンク部の電圧を増大させるように直流リンク電圧制御を行い、前記電圧型電力変換装置は運転停止することを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システム。
  4. 前記整流器はスイッチング素子を有するPWM整流器であり、
    前記電動機の前記回転速度が前記閾値以上の場合、前記整流器は前記回転速度の増大に伴い前記直流リンク部の電圧を増大させるように直流リンク電圧制御を行い、前記電圧型電力変換装置は前記系統電圧と同相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システム。
  5. 交流系統に一次側の一端が接続された直列変圧器と、
    前記直列変圧器の一次側の他端に連系リアクトルを介して接続された整流器と、
    前記整流器の直流側に接続され、コンデンサを有する直流リンク部と、
    前記直流リンク部に直流側が接続されたインバータと、
    前記インバータの交流側に接続された電動機と、
    前記直列変圧器の二次側に交流側が接続され、直流側が前記直流リンク部に接続された電圧型電力変換装置と、
    前記交流系統の電圧位相を検出する位相検出器と、
    を備えた電動機駆動システムの制御方法であって、
    前記電動機の回転速度が閾値未満の場合、前記電圧型電力変換装置は系統電圧と逆相の電圧を前記直列変圧器の一次側に印加するように制御することを特徴とする電動機駆動システムの制御方法。
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