JP2022126696A - 光源装置、及び投写型映像表示装置 - Google Patents

光源装置、及び投写型映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022126696A
JP2022126696A JP2022091945A JP2022091945A JP2022126696A JP 2022126696 A JP2022126696 A JP 2022126696A JP 2022091945 A JP2022091945 A JP 2022091945A JP 2022091945 A JP2022091945 A JP 2022091945A JP 2022126696 A JP2022126696 A JP 2022126696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
heat
light
source device
phosphor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022091945A
Other languages
English (en)
Inventor
誠 前田
Makoto Maeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2022126696A publication Critical patent/JP2022126696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

【課題】固体光源と固体光源の励起で蛍光発光する光源装置において、蛍光体の温度上昇の適切な抑制により、光源装置及び投写型映像表示装置の高輝度化を実現する。【解決手段】本開示の光源装置は、励起光源と、励起光源からの励起光で蛍光発光する蛍光板と、冷却風が流れる導風部と、導風部の外側に位置し、蛍光板を収納する格納容器と、を備える。格納容器は、その内部であって蛍光板の蛍光出射面に対向する位置に蛍光板が放出する熱を受熱する受熱部と、その外面であって冷却風が流れる位置に受熱部が受熱した熱を放出する放熱部と、を有する。受熱部と放熱部とは熱的に接続されている。【選択図】図5

Description

本開示は、光源装置、及びそれを備えた投写型映像表示装置に関する。
従来の投写型映像表示装置用の光源には、高輝度の高圧水銀ランプが使用されたものがある。これら高圧水銀ランプでは、瞬時に点灯ができないことや光源寿命が短いためメンテナンスが煩雑になる場合がある。そのため、投写型映像表示装置の光源として、例えば、半導体レーザ、発光ダイオードなどの固体発光素子を用いることが提案されている。
例えば、特許文献1で提案される光源装置は、励起光源を兼ねる青色レーザ光源(半導体レーザ)と、回転する基材にセグメント分けした複数の蛍光体を塗布する蛍光体ホイールと、カラーホイールとを備える。蛍光体ホイールを出射した蛍光は、カラーホイールによって所望の色光にトリミングされた後、時分割に出射する。
一方、これら蛍光体を励起する光源方式においては、蛍光発光過程に生じる熱を蛍光体から放熱する必要がある。このため、例えば、特許文献2で提案される光源装置においては、蛍光体を収納するケーシングに冷却構造を設けることでケーシング内部の雰囲気を冷却して、蛍光体の温度を冷却している。
特開2014-160227号公報 特開2014-146056号公報
本開示は、格納容器に密閉収納される蛍光体ホイールを適切に冷却することができる光源装置、及び、それを備えた投写型映像表示装置を提供する。
本開示の光源装置は、励起光源と、励起光源からの励起光で蛍光発光する蛍光板と、冷却風が流れる導風部と、導風部の外側に位置し、蛍光板を収納する格納容器と、を備える。格納容器は、その内部であって蛍光板の蛍光出射面に対向する位置に蛍光板が放出する熱を受熱する受熱部と、その外面であって冷却風が流れる位置に受熱部が受熱した熱を放出する放熱部と、を有する。また、受熱部と前記放熱部とは熱的に接続されている。
本開示の光源装置は、格納容器に密閉して収納された蛍光体ホイールを適切に冷却することができる。
本開示の実施の形態1にかかる投写型映像表示装置の構成図 本開示の実施の形態1にかかる蛍光体ホイールの構成図 本開示の実施の形態1にかかるカラーフィルタホイールの構成図 カラーフィルタのスペクトル例を示す図 本開示の実施の形態1にかかる光源装置の構成図 壁部における受熱部の領域を示す図 本開示の光源装置におけるエネルギーの移動を説明する模式図 本開示の実施の形態1にかかる光源装置の別の構成を示す構成図 冷却部の別の構成を示す図 本開示の実施の形態2にかかる投写型映像表示装置の構成図 本開示の実施の形態2にかかる蛍光板の構成図 本開示の実施の形態2にかかる光源装置の構成図 本開示の実施の形態3にかかる投写型映像表示装置の構成図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、以下、本開示の実施の形態に係る光源装置及び投写型映像表示装置の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
以下の実施の形態では、本開示に係る光源装置を備えた装置の一例として投写型映像表示装置を挙げて説明する。しかし、本開示の光源装置を用いる機器としてこれに限定されるものではなく、例えばテレビなどの映像表示装置や、ヘッドランプなどの照明機器であってもよい。
[実施の形態1]
以下において、実施の形態1にかかる投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。
(投写型映像表示装置100の概要)
図1は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100の光学構成を示す図である。
投写型映像表示装置100は、光源装置10と、照明装置11と、映像表示部12と、投写系13とによって構成される。光源装置10は、基準光を出射する。照明装置11は、光源装置10からの光を均一化して照明光を出射する。映像表示部12は、照明装置11からの照明光を映像信号で変調して映像光を出射する。投写系13は、映像表示部12からの映像光をスクリーンに拡大して投写する。本実施の形態の投写型映像表示装置100は、映像信号に応じて照明光を変調する、1つの空間変調素子41(例えば、DMD(Digital Mirror Device))を搭載した投写型映像表示装置である。
(光源装置10の構成)
光源装置10は、光源20を備える。この光源20はレーザ光源である半導体レーザ21と、コリメータレンズ22とによって構成される。ここで、半導体レーザ21は、固体光源の一例である。
半導体レーザ21は、RGBの3原色の中で最も発光効率の高い青色のレーザ光(例えば、波長455nm)を出射する。半導体レーザ21は、高出力の基準光を得るため、複数個がマトリックス状に配置されたアレイ光源23として構成される。図示しないが、このアレイ光源23の背面側には強制空冷のためのヒートシンクを備える。各々の半導体レーザ21の出射側に配置されたコリメータレンズ22は、半導体レーザ21の出射光を略平行な光に集光する。
光源20より出射した青色のレーザ光は、集光レンズ30によって集光されながら重畳する。重畳したレーザ光は、拡散板60を透過し、励起光として蛍光体ホイール70上の蛍光体73に照射される。拡散板60は、光源20からの光の干渉性を低減させる機能を有している。蛍光体ホイール70の詳細は後述する。
蛍光体ホイール70からは、透明基板71を透過するレーザ光と、レーザ光が照射された蛍光体73が発する蛍光が得られる。
すなわち、光源20を出射する青色のレーザ光は、映像光の青色画像を生成するとともに、蛍光体ホイール70で蛍光体73に蛍光を発光させる励起光E(図7参照)である。そして、蛍光体73は、光源20より入射する励起光Eにより、励起光Eとは異なる波長帯を有する蛍光F(図7参照)を発光する。
蛍光体ホイール70を出射する励起光E及び蛍光Fは、レンズ31とレンズ32で構成されるコリメータレンズ群で略平行光化された後、レンズ33によってカラーフィルタホイール80に照射される。カラーフィルタホイール80の詳細は後述する。
励起光E、及びカラーフィルタホイール80で所望の色光にトリミングされた蛍光Fは、カラーフィルタホイール80を出射したのち、ロッドインテグレータ34に入射する。
(蛍光体ホイール70の構成)
図2を用いて、蛍光体ホイール70の構成を説明する。図2の(a)は、図1の+y方向から見た蛍光体ホイール70の側面断面図である。図2の(b)は、図2の(a)の左側(図1の-z方向)から見た蛍光体ホイール70の正面図である。蛍光体ホイール70は、図2の(a)に示すように、透明基板71と、透明基板71上に円環状に生成した蛍光体73と、モータ74とで構成される。モータ74は、円盤状の透明基板71を回転駆動する。
透明基板71は、モータ74の駆動部74aと、取付け部74bを介して取り付けられており、図示しない制御部によって制御されて回転する。取付け部74bは、例えば、透明基板71をハブと抑え部材で挟み込んでネジ固定する構成である。
透明基板71は、円盤状をした透明の基板であり、例えば、熱伝導率の高いサファイア基板で構成される。また、透明基板71の光入射面(非蛍光体形成面)には、反射防止膜72aを有する。光出射面(蛍光体形成面)には、励起光Eである青色光を透過して、励起光とは異なる波長領域の光を反射するダイクロイック膜72bを備える。ダイクロイック膜72bは、蛍光体ホイール70における反射膜の一例である。また、透明基板71のダイクロイック膜72bの表面には、図2の(b)に示すように、円環状に第1蛍光体領域73a、第2蛍光体領域73b、透過領域75が設けられる。
第1蛍光体領域73aは、透明基板71に対して、透明基板71の回転軸を中心とする円環状の一部の領域である円弧形状の範囲である。第1蛍光体領域73aには、波長約455nmの青色光の励起によって主波長が約570nmの黄色の光を発光する蛍光体が塗布されている。
第2蛍光体領域73bは、透明基板71に対して、透明基板71の回転軸を中心とする円環状の一部の領域である円弧形状の範囲である。第2蛍光体領域73bには、波長約455nmの青色光の励起によって主波長が約550nmの緑色の光を発光する蛍光体が塗布されている。
第1蛍光体領域73aには、黄色蛍光体Pyが透明バインダBを介して、透明基板71のダイクロイック膜72bの表面に塗布されている。第2蛍光体領域73bは、緑色蛍光体Pgが透明バインダBを介して、透明基板71のダイクロイック膜72bの表面に塗布されている。
黄色蛍光体Pyとしては、例えば、YAl12:Ce が使用される。緑色蛍光体Pgとしては、例えば、LuAl12:Ce が使用される。透明バインダBとしては、例えば、シリコーン樹脂が使用される。
透過領域75は、蛍光体を塗布しない領域であり、照射される励起光Eが波長を変えることなく透過する。なお、透過領域75の構成に関して、透過領域75はダイクロイック膜72bだけか、または、ダイクロイック膜72bの表面に透明バインダBが塗布されるか、或いはダイクロイック膜72bの替わりに反射防止膜72aが蒸着された構成であることが望ましい。
励起光Eである青色光は、蛍光体ホイール70に図2の(a)の右側(+z方向)から入射して、反射防止膜72aを透過して透明基板71に入射する。透明基板71に入射した青色光は、ダイクロイック膜72bを透過して第1蛍光体領域73a、第2蛍光体領域73b、透過領域75を照射する。
ここで、蛍光体ホイール70は、上述した3つの領域、第1蛍光体領域73a、第2蛍光体領域73b、透過領域75が、1フレーム(例えば、1/60秒)で一回転するように構成されている。
すなわち、蛍光体ホイール70に照射された光は、1フレームに相当する時間で、第1蛍光体領域73a(第1セグメント)、第2蛍光体領域73b(第2セグメント)、透過領域75(第3セグメント)の順番に第1~第3セグメントを照射するように通過する。言い換えれば、1フレームに相当する時間で蛍光体ホイール70が一回転するように、モータ74の回転速度が制御される。
第1蛍光体領域73aに入射した励起光Eは、蛍光体Pyを励起して、黄色蛍光Fyを等方的に発光させる。第2蛍光体領域73bに入射した励起光Eは、蛍光体Pgを励起して、緑色蛍光Fgを等方的に発光させる。励起発光した黄色蛍光Fy、及び緑色蛍光Fgのうち、励起光Eの進行方向とは反対に発光した成分は、ダイクロイック膜72bで反射されて、励起光Eの進行方向に発光した成分とともに、励起光Eの進行方向に出射する。透過領域75に入射した励起光Eは、透過領域75をそのまま透過する。
すなわち、蛍光体ホイール70における第1、第2セグメントに照射された励起光Eは、黄色蛍光Fy、及び、緑色蛍光Fgに変換される。また、第3セグメントに照射された励起光Eは、図1に示すように蛍光体ホイール70をそのまま透過して出射され、レンズ31およびレンズ32によって略平行光化されて、レンズ33によりカラーフィルタホイール80に照射される。
ここで、励起光Eで励起され、励起光Eの進行方向に蛍光発光する蛍光体73が設けられた透明基板71は、透過型の蛍光板の一例である。
(カラーフィルタホイール80の構成)
図3を用いて、カラーフィルタホイール80の構成を説明する。図3の(a)は、図1の+y方向から見たカラーフィルタホイール80の側面断面図である。図3の(b)は、図3の(a)の右側(+z方向)から見たカラーフィルタホイール80の正面図である。
カラーフィルタホイール80は、図3の(a)に示すように、透明基板81と、モータ84とで構成される。モータ84は、円盤状の透明基板81を回転駆動する。
透明基板81は、モータ84の駆動部84aと、取付け部84bを介して取り付けられており、図示しない制御部によって制御されて回転する。取付け部84bは、例えば、透明基板81をハブで接着する構成である。
透明基板81は、円盤状をした透明基板であり、例えば、可視全域にわたって高透過のガラス基板で構成される。
透明基板81の光入射面には、ダイクロイック膜82が施されて構成される、カラーフィルタ82a、82b、82cを備える。透明基板81の光出射面には、反射防止膜83を備える。ダイクロイック膜82は、入射する光の一部の波長帯域を反射して、所望の色光を実現するための、所望の波長領域の光を透過する。ダイクロイック膜82は、カラーフィルタにおける反射膜の一例である。
カラーフィルタホイール80は、図3の(b)に示すとおり、4つのセグメントを有している。図4の(a)のスペクトル図に示されるように、第1のセグメントであるカラーフィルタ82a及び第3のセグメントであるカラーフィルタ82cは、波長480nmより長い可視の波長領域において高透過、かつ、波長480nm以下の短い可視の波長領域において高反射の特性を有するカラーフィルタ(ダイクロイック膜)によって構成されている。従って、波長が約455nmの励起光に対しては、図4の(a)に示すように高反射の特性となっている。
また、図4の(b)のスペクトル図に示されるように、第2セグメントであるカラーフィルタ82bは、波長600nmより長い可視の波長領域において高透過、かつ、波長600nm以下の短い可視の波長領域において高反射のカラーフィルタ(ダイクロイック膜)によって構成されている。このカラーフィルタ82bも、図4の(b)に示すように波長が約455nmの励起光に対しては高反射となる。
すなわち、カラーフィルタ82a、82b、82cは、入射する光の一部の波長帯域を反射してカットし、所望の色光を実現するための所望の波長領域の光を透過する、トリミングを行う。
第4セグメントである光拡散領域85は、入射光を拡散する光拡散機能を有し、例えば、透明基板81の表面に多数の微小なレンズアレイで構成された拡散板である。各セグメントは、透明基板81の回転軸を中心とする扇形になるように形成されている。なお、カラーフィルタホイール80は、1枚の透明基板に局所的に複数種類のカラーフィルタと拡散面が一括に形成されている構成、または、扇形形状をした各種フィルタと拡散板が並べて配列され固定される一体化構成である。
ここで、蛍光体ホイール70とカラーフィルタホイール80とは、同じ回転数で同期して回転するように制御される。すなわち、カラーフィルタホイール80は、上述した4つのセグメントが、1フレーム(例えば、1/60秒)に対応する時間で一回転するように制御される。
ここで、カラーフィルタ82a、82b、82cは、蛍光体ホイール70からの光の波長領域の一部をカットして所望の色光にトリミングするカラーフィルタ板の一例である。
(蛍光体ホイール70とカラーフィルタホイール80のタイミング)
蛍光体ホイール70における第1蛍光体領域73aから出射される黄色蛍光Fyは、カラーフィルタホイール80におけるカラーフィルタ82a及びカラーフィルタ82bに入射するように、回転が制御される。よって、第1蛍光体領域73aの角度と、カラーフィルタ82a及びカラーフィルタ82bの角度の和は、同一になるように設定されている。
第1蛍光体領域73aを出射した黄色蛍光Fyが、カラーフィルタ82aを透過する場合、カラーフィルタ82aは波長480nm以下の短い波長の可視光を反射して、波長480nmより長い波長の可視光を透過して、黄色基準光Lyを生成する。第1蛍光体領域73aを出射した黄色蛍光Fyが、カラーフィルタ82bを透過する場合、カラーフィルタ82bは波長600nm以下の短い波長の可視光を反射して、波長600nmより長い波長の可視光を透過して、赤色基準光Lrを生成する。
蛍光体ホイール70における第2蛍光体領域73bから出射される緑色蛍光Fgは、カラーフィルタホイール80におけるカラーフィルタ82cに入射するように、回転が制御される。よって、第2蛍光体領域73bの角度と、カラーフィルタ82cの角度は、同一になるように設定されている。第2蛍光体領域73bを出射した緑色蛍光Fgは、カラーフィルタ82cを透過する場合、カラーフィルタ82cは波長480nm以下の短い波長の可視光を反射し、波長480nmより長い波長の可視光を透過して、緑色基準光Lgを生成する。
蛍光体ホイール70における透過領域75を透過する励起光Eは、カラーフィルタホイール80における光拡散領域85に入射するように、回転が制御される。よって、透過領域75の角度と、光拡散領域85の角度は、同一になるように設定されている。光拡散領域85を透過した励起光Eは、光拡散領域85で拡散して、青色基準光Lbを生成する。
(照明装置11の構成)
図1に示すように照明装置11は、レンズ33、カラーフィルタホイール80の他、ロッドインテグレータ34と、レンズ35、レンズ36、レンズ37とから構成される。ロッドインテグレータ34から出射された光は、レンズ35、レンズ36、レンズ37によってリレーされて、照明装置11からの出射光となって、映像表示部12に入射する。
(映像表示部12及び投写系13の構成)
映像表示部12は、照明装置11から照射される光を受けて映像を生成する装置である。図1に示すように、映像表示部12は、全反射プリズム42と空間変調素子である1枚のDMD41で構成される。
全反射プリズム42は、光を全反射する面42aを有しており、照明装置11より入射した光をDMD41へ導く。DMD41は、可動式のマイクロミラーを複数有しており、図示しない制御部によって、それぞれに入射する各色基準光のタイミングに合わせて、かつ、入力される映像信号に応じて制御され、各色基準光を映像信号によって変調する。DMD41によって変調された光は、全反射プリズム42を透過して投写レンズ50(図1参照)へ導かれる。ここで、投写レンズ50は、投写光学系の一例である。
投写系13は、投写レンズ50と、図示しないスクリーンで構成され、投写レンズ50は、時間的に合成された映像光を、スクリーンへ投写する。
(格納容器90の構成)
図5を用いて、蛍光体ホイール70の格納容器90の構成を説明する。格納容器90は、光源装置10の少なくとも蛍光体ホイール70を収納する密閉型の格納容器である。格納容器90は、壁部90A、90B、90C、90D、90E(天井面)、90F(底面)で構成される。本実施の形態では、蛍光体ホイール70とともに、光源20、集光レンズ30、拡散板60、レンズ31とを格納容器90内に収納する。格納容器90を構成する材料としては、熱伝導性のすぐれたアルミニウムや銅が使用される。
なお、光源20は、格納容器90の壁部90Aにおいて内部と外部の境界を兼ね、壁部90Aの外部には図示しない強制空冷のためのヒートシンクを備える。
なお、レンズ31は、格納容器90の壁部90Cにおいて内部と外部の境界を兼ねた光の通り道である。壁部90Cの内部に光入射面を、外部に光出射面を備える。
ここで、格納容器90の壁部90Cは、蛍光体73の蛍光出射面に対向する壁面である。壁部90Cの内面には、蛍光体73で発生する熱を格納容器90に伝える受熱部91Aが設けられている。図5の一点鎖線で示すように、受熱部91Aは、壁部90Cの内面に蛍光体73の熱を吸収する吸熱塗料が塗布された吸熱塗料層である。図5の二点鎖線で示すように、壁部90Cの外面には受熱部91Aで吸収した熱を格納容器90の外部に放熱する放熱部91Bを備える。放熱部91Bは、例えば、受熱部91Aの表面に塗布した吸熱塗料と同じ樹脂組成物である放熱塗料が塗布された放熱塗料層である。冷却部91は、受熱部91Aと放熱部91Bによって構成されている。受熱部91Aと放熱部91Bは熱的に接続されている。
蛍光体73で発生する熱を受熱する受熱部91Aは、受熱効果を高めるため、蛍光体ホイール70の蛍光体73に近接して配置される。
図6を用いて、壁部90Cにおける受熱部91Aの領域について説明する。図6は透明基板71の光出射面側から見た、壁部90Cの透視図である。壁部90Cには、光が透過するレンズ31を挿入するための孔が設けられている。蛍光体ホイール70は、壁部90Cに対して略中央に配置される。
受熱部91Aは、壁部90Cの内面であって、対向する蛍光体73の少なくとも正面に設けられている。例えば、図6の吸熱塗料の塗布領域(グレーの網掛け部分)に示すように、受熱部91Aは、レンズ31の配置箇所を除いた蛍光体73を正面に捉える領域にリング状に吸熱塗料が塗布されることで構成された吸熱塗料層である。
なお、図6に示すリング状に限らず、壁部90Cの全面に吸熱塗料を塗布することで受熱部91Aを構成してもよい。また、受熱部91Aは、壁部90Cの表面にメッキ処理、またはアルマイト処理を施した層であってもよい。
また、受熱部91Aで受熱した熱を放熱する放熱部91Bの別の例として、壁部90Cに一体形成される放熱フィンでもよい。
壁部90Cの外部には、壁部90Cの外面を冷却する冷却風を導く導風部92を備える。また、冷却ファン93により、壁部90Cの内面で受熱した熱を壁部90Cの外面で放熱する機能を有する。
また、格納容器90の内部には、格納容器90の内部の空気を循環し、冷却効果を高める目的で、図示しない送風装置が備えられる。具体的には送風装置は、小型のファンや、蛍光体ホイール70に備えられた図示しない導風板である。
(吸熱塗料の構成)
吸熱塗料は、例えば、シリコーンなどのバインダとなる樹脂に、酸化亜鉛やコージェライトなどの1種類以上の金属酸化物を高充填に混合した樹脂組成物である。この構成により、吸熱塗料は高い赤外線放射率を有し、発熱体の熱を赤外の電磁波を通して吸収が可能となり、また、熱放射により格納容器90の外部への放熱が可能となる。よって、受熱部91Aは、高い吸熱性能と放熱性能を実現でき、格納容器90の温度上昇を抑制することができる。
(光源装置10における熱移動経路の説明)
図7の模式図により、光源装置10におけるエネルギーの主な移動経路を説明する。
光源20を出射した励起光Eは、集光レンズ30を介して蛍光体ホイール70の蛍光体73に入射する。蛍光体73は入射した励起光Eを励起エネルギーとして蛍光Fを発光する。蛍光Fはレンズ31を介してカラーフィルタホイール80に導かれる。
ここで、励起光Eによる蛍光発光過程において、光エネルギーである蛍光Fに変換されないエネルギーが発熱Hとして蛍光体ホイール70に蓄積される。
蛍光体ホイール70の蛍光体73で発生した発熱Hは、熱伝導Мと、自然放熱Nと、熱吸収Aとして、蛍光体73より放熱される。熱伝導Мは透明基板71に熱伝導する。自然放熱Nは、蛍光体73から直接格納容器90中の空気に熱伝導する。熱吸収Aは、受熱部91Aに赤外の電磁波を通して吸収される。
熱伝導М、及び、自然放熱Nは、更に、格納容器90の内部における空気への熱伝導と、格納容器90の筐体における熱伝導を介して、格納容器90の外部へ放熱される。なお、壁部90C以外の壁部90A、90B、90D、90E、90Fの何れかの内部に吸熱塗料を塗布した受熱部91A、及び、何れかの外部に放熱部91Bを設けることで、格納容器90の外部への放熱効果を改善することができる。
熱吸収Aは、受熱部91Aで吸熱されたのちに壁部90Cを介して放熱部91Bへ導かれ、格納容器90の外部へ放熱Dとして放熱される。なお、壁部90Cの外部には導風部92が設けられ、放熱Dは、導風部92に導かれる冷却風により、高い放熱効率で放熱部91Bより外部に放熱される。
(効果)
蛍光発光を励起して用いる光源装置において、励起光源部である蛍光体ホイールは、埃の付着を防止するために密閉収納されていることが好ましい。しかし、蛍光体ホイールを格納容器であるホイールハウスに密閉すると、蛍光体の発熱で格納容器内の雰囲気温度が高くなる一方で熱せられた空気が外気と循環できなくなる。このため、例えばファンで蛍光体ホイールの蛍光体に送風したとしても蛍光体ホイールを十分に冷却できず、温度上昇による効率が低下する場合や信頼性が低下する場合があった。
さらに、半導体レーザのような固体光源を用いて蛍光発光を励起して用いる光源装置においては、励起光を蛍光に変換する蛍光変換部における発熱を適切に冷却することが求められる。ここで、蛍光を発光する蛍光体ホイールは、自身が回転することにより蛍光体への局所的なエネルギーの集中を回避して蛍光体の温度上昇を防いでいる。一方、連続的な励起による発熱が大きく、蛍光体の温度が上昇し、蛍光体の温度消光による蛍光変換効率が低下する場合があった。
本実施の形態では、蛍光体ホイール70を格納する格納容器90において、発熱源である蛍光体73の直近にある壁部90Cの内面に吸熱塗料を塗布して受熱部91Aを構成している。蛍光体73からの熱伝導による放熱に加えて、赤外の電磁波による受熱部91Aへの熱輸送を用いることで、蛍光体ホイール70の蛍光体73をより一層適切に冷却することが可能となる。
(変形例)
上記実施の形態1に係る冷却部91の構成は、図5に示すものに限定されず、以下のような形態であっても、同様の効果が得られる。上述した冷却部91の別の構成について、図8および図9を用いて以下で説明する。
図8は、本開示の実施の形態1にかかる光源装置の別の構成を示す構成図である。図9は、冷却部の別の構成を示す図である。図9は、壁部90Cを透明基板71の光出射面側から見た透視図である。
図8、図9に示すように、冷却部910は受熱部91Cと放熱部91Dとで構成されている。冷却部910は、壁部90E(格納容器90の天井面)に設けられた開口を介して格納容器90内に挿入されている。
受熱部91Cは板状である。受熱部91Cの表面には吸熱塗料が塗布されている。受熱部91Cは、蛍光体ホイール70の発熱源である蛍光体73の少なくとも正面に設けられている。なお、受熱部91Cは、蛍光体ホイール70の全面を覆うように備えられてもよい。
放熱部91Dは、例えば放熱フィンであって、壁部90Eの外部に備えられている。受熱部91Cの一端と放熱部91Dは接続されているため、受熱部91Cと放熱部91Dは熱的に接続されている。放熱部91Dは、ファン93により強制冷却されることで、冷却効果を得る。
[実施の形態2]
図10は、本開示の実施の形態2である投写型映像表示装置の構成を示す図である。以下において、図1と同一の構成部分には同一の符号を付して、実施の形態1との相違点について、主に説明する。
実施の形態1は、空間変調素子として1枚のDMD41を用いた例であり、光源装置10で時分割に生成される基準映像光に対応した画像を、時分割に投写することで画像表示を行う。本開示の実施の形態2では、3枚の空間変調素子であるLCD(Liquid Crystal Display)411R, 411G, 411Bを用いた3板式の液晶プロジェクタの例について説明する。
(光源装置111の構成)
本実施の形態の投写型映像表示装置101は、白色光Wを出射する光源装置111を備える。
光源装置111は、光源20と、集光レンズ30と、拡散板60と、蛍光体730が設けられた蛍光体ホイール701と、レンズ31およびレンズ32と、とを備える。光源20は、励起光Eを出射する。集光レンズ30は、光源20の出射光を集光する。蛍光体ホイール701は、励起光Eの励起によって蛍光Fを出射する。レンズ31およびレンズ32は、蛍光体ホイール701を出射する蛍光Fを略平行光にコリメートする。
光源20は、青色基準光Lb(例えば、波長455nm)を出射する半導体レーザ21と、半導体レーザ21からの光を平行光化するコリメータレンズ22とがマトリックス状に配列して構成されたアレイ光源23である。
図11に蛍光体ホイール701の構成図を示す。図11の(a)は図10の+y方向から見た蛍光体ホイール701の側面断面図である。図11の(b)は図11の(a)の左側(図10の-z方向)から見た蛍光体ホイール701の正面図である。
蛍光体ホイール701は、実施の形態1で使用される蛍光体ホイール70とは異なり、透明基板上に一種類の蛍光体730を円環状に備えて構成される。ここで、蛍光体730は緑色基準光Lgと赤色基準光Lrを含む黄色蛍光Fyを発光する黄色蛍光体Pyであり、光源20から入射する励起光Eにより、黄色蛍光Fyを発光する。ここで、蛍光体ホイール701は、モータ74で回転することによって、蛍光体730への熱の蓄積を分散して、蛍光体730を冷却する。
光源装置111は、光源20を出射した励起光Eによって蛍光体ホイール701で励起された緑色基準光Lgと赤色基準光Lrを含む黄色蛍光Fyと、蛍光体ホイール701で吸収されずに透過する青色基準光であるLbとが混ざり合うことにより、白色光Wを出射する。
(全体構成)
光源装置111を出射した白色光Wは、レンズアレイ300、レンズアレイ301、偏光変換素子302、コンデンサーレンズ303により、LCD411R, 411G, 411Bに均一に照明される。ここで、コンデンサーレンズ303を出射した白色光Wは、ダイクロイックミラー304Cで赤色基準光Lrと、緑色基準光Lg及び青色基準光Lbのシアン合成光Lcに分光される。シアン合成光Lcは、ミラー305Gで緑色基準光Lgと、青色基準光Lbに分光される。
赤色基準光Lrは、ミラー305Rで反射された後、レンズ306R、入射側偏光板307Rを透過し、LCD411R(赤色LCD)で映像光に変調されて出射側偏光板308Rを通して色合成プリズム421に導かれる。
緑色基準光Lgは、ミラー305Gで反射された後、レンズ306G、入射側偏光板307Gを透過し、LCD411G(緑色LCD)で映像光に変調されて出射側偏光板308Gを通して色合成プリズム421に導かれる。
青色基準光Lbは、ミラー304B、305Bで反射された後、レンズ306B、入射側偏光板307Bを透過し、LCD411B(青色LCD)で映像光に変調されて出射側偏光板308Bを通して色合成プリズム421に導かれる。
映像光に変調された青色基準光Lb、緑色基準光Lg、赤色基準光Lrは、色合成プリズム421で合成されて、投写レンズ50によって図示しないスクリーンに拡大投写される。
(蛍光体格納容器901の構成)
図12を用いて、蛍光体ホイール701の格納容器901の構成を説明する。格納容器901は、光源装置111の少なくとも蛍光体ホイール701を収納する密閉型の格納容器である。格納容器901は、壁部901A、901B、901C、901D、901E(天井面)、901F(底面)で構成されている。本実施の形態では、格納容器901は蛍光体ホイール701とともに、拡散板60、レンズ31とを収納する。すなわち、拡散板60は壁部901Aに設けられた図示しない窓部にその一部が格納容器901に入るように取り付けられる。また、レンズ31が壁部901Cに設けられた図示しないレンズ取付け窓に取り付けられて、そのレンズ31の平坦側の一部が格納容器901に収納される。
このように、拡散板60は、格納容器901の壁部901Aにおいて、内部と外部の境界を兼ねた光の通り道である。拡散板60は、壁部901Aの外部に光入射面を、内部に光出射面を備える。
また、レンズ31は格納容器901の壁部901Cにおいて内部と外部の光の通り道となる境界を兼ね、壁部901Cの内側に光入射面を、外側に光出射面を備える。
格納容器901の図12の一点鎖線で示す壁部901A、901B、901C、901Dの内面には、蛍光体730の熱、及び、格納容器901中の空気の熱を吸収する吸熱塗料が塗布された受熱部911Aを備える。また、図12の二点鎖線で示す壁部901A、901B、901C、901Dの外面には、受熱部911Aで吸収した熱を格納容器901の外部に放熱する放熱部911Bを備える。なお、蛍光体730で発生する熱源に対向する受熱部911Aにおいては、受熱効果を高めるために、蛍光体ホイール701の蛍光体730と近接して配置される。
ここで、受熱部911Aに塗布される吸熱塗料は、壁部901Aにおいては、光の通り道である拡散板60を除いた内面側の全面に塗布される。901Cにおいては、レンズ31の取付け部を除いた内面側の全面に塗布される。901Bと901Dにおいては、内面側の全面に塗布される。
壁部901A、901B、901C、901Dで受熱した熱を放熱する放熱部911Bは、例えば、吸熱塗料と同じ樹脂組成物である放熱塗料層である。なお、放熱部911Bの別の例として、壁部に一体形成された放熱フィンでもよい。
格納容器901は、格納容器901の外面を冷却するため、導風部921中に配置される。図示しないダクトと冷却ファンで導風部921に冷却風を例えば+y方向に導くことで、格納容器901を冷却する。
(効果)
本実施の形態では、蛍光体ホイール701を格納する格納容器901において、格納容器901で発生する熱を容器の全面で吸収し、外部に放熱することで、蛍光体ホイール701の蛍光体730をより一層適切に冷却することが可能となる。
[実施の形態3]
図13は、本開示の実施の形態3である投写型映像表示装置の構成を示す図である。以下において、図10と同一の構成部分には同一の符号を付して、実施の形態2との相違点について、主に説明する。
実施の形態2は、蛍光発光部として、透明基板71に蛍光体730を備える透過型の蛍光体ホイール701を用いた例である。具体的には、蛍光体730への励起光Eの入射方向と蛍光Fの出射方向を一直線に配置した光源装置である。本開示の実施の形態3では、金属基板712に蛍光体730を備えた反射型の蛍光体ホイール702を用い、励起光Eと蛍光Fを同一方向より入射した3板式の液晶プロジェクタの例について説明する。
(光源装置112の構成)
本実施の形態の投写型映像表示装置102は、白色光Wを出射する光源装置112を備える。
光源装置112は、光源20と、集光レンズ30と、拡散板60と、波長板62と、レンズ31およびレンズ32とで構成される。光源20は、励起光Eを出射する。集光レンズ30は、光源20の出射光を、ダイクロイックミラー61を介して蛍光体ホイール702に集光する。波長板62は、励起光Eの偏光方向を90度回転させるλ/4波長板である。レンズ31およびレンズ32は、蛍光体ホイール702に入射する光を集光して且つ出射する蛍光Fを略平行光にコリメートする。
光源20は、S偏光の励起光Eである青色基準光Lb(例えば、波長455nm)を出射する。この青色基準光Lbは、ダイクロイックミラー61で反射されたのち、λ/4波長板である波長板62を透過して円偏光に変換される。変換された青色基準光Lbは、レンズ31およびレンズ32により集光されて、蛍光体ホイール702の蛍光体730に入射する。
蛍光体ホイール702は、蛍光体ホイール701とは異なり、アルミなどの金属基板712の表面にアルミ増反射膜などの反射膜722を備え、反射膜722の表面に蛍光体730を塗布して構成される。かかる構成であれば、励起光Eの入射方向と蛍光Fの出射方向が同じとなる、反射型の蛍光体ホイール702を構成できる。この蛍光体ホイール702に、熱伝導率の高い金属基板712を用いることで、蛍光体730で発生する熱を拡散し、放熱する効果が高くなる。これにより、より高出力の励起光Eを入射させて、より高出力の蛍光Fを発光する、高輝度用の白色光源Wを構成することが可能となる。ここで、蛍光体730は緑色基準光Lgと赤色基準光Lrを含む黄色蛍光Fyを発光する黄色蛍光体Pyであり、光源20から入射する励起光Eにより、黄色蛍光Fyを発光する。また、蛍光体730で吸収されない青色基準光Lbは、反射膜722で反射して、レンズ31、32を透過し、再度、波長板62を透過することによりP偏光に変換されて、ダイクロイックミラー61を透過する。
このようにして、光源装置112は、蛍光体ホイール702を出射する黄色蛍光Fyと、蛍光体730で吸収されない青色基準光Lbが混ざり合うことにより、白色光Wを出射する。
(蛍光体格納容器902の構成)
実施の形態3における蛍光体格納容器902は、光源装置112の少なくとも蛍光体ホイール702を収納する密閉型の格納容器である。実施の形態3における蛍光体格納容器902は、実施の形態2における拡散板60およびこの拡散板60が配置される窓部が無い構成を除けば、実施の形態2と同一構成となっている。すなわち、実施の形態3の格納容器902は、壁部902A、902B、902C、902D、902E(天井面)、902F(底面)で構成されている。本実施の形態では、格納容器902は、蛍光体ホイール702と光の通り道であるレンズ31を収納する。すなわち、レンズ31が壁部902Cに設けられた図示しないレンズ取付け窓に取り付けられて、そのレンズ31の平坦側の一部が格納容器902に収納される。
格納容器902は、壁部902A、902B、902C、902D、902E、902Fの内面に吸熱塗料を塗布することで受熱部を構成しており、格納容器902を冷却する。
(効果)
本実施の形態では、反射型の蛍光体ホイール702を格納する格納容器902において、格納容器902で発生する熱を容器の全面で吸収し、外部に放熱することで、蛍光体ホイール702の蛍光体730をより一層適切に冷却することが可能となる。
なお、上述の実施の形態1~3は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、蛍光体励起光源を使用する光源装置、及びそれを使用した投写型映像表示装置に適用可能である。
10、111、112 光源装置
11 照明装置
12 映像表示部
13 投写系
20 光源
21 半導体レーザ
30 集光レンズ
31、32、33、35、36、37 レンズ
34 ロッドインテグレータ
41 DMD
42 全反射プリズム
50 投写レンズ
70、701、702 蛍光体ホイール
71、81 透明基板
72a、83 反射防止膜
72b ダイクロイック膜
73、730 蛍光体
73a 第1蛍光体領域
73b 第2蛍光体領域
74、84 モータ
75 透過領域
80 カラーフィルタホイール
82 ダイクロイック膜
82a、82b、82c カラーフィルタ
85 光拡散領域
90、901、902 格納容器
90A、90B、90C、90D、90E、90F 壁部
901A、901B、901C、901D、901E、901F 壁部
902A、902B、902C、902D、902E、902F 壁部
91、901 冷却部
91A、911A 受熱部
91B、911B 放熱部
92、921 導風部
306R、306G、306B レンズ
100、101、102 投写型映像表示装置
E 励起光
F 蛍光
H 発熱
М 熱伝導
N 自然放熱
A 熱吸収
D 放熱

Claims (12)

  1. 励起光源と、
    前記励起光源からの励起光で蛍光発光する蛍光板と、
    冷却風が流れる導風部と、
    前記導風部の外側に位置し、前記蛍光板を収納する格納容器と、を備え、
    前記格納容器は、
    その内部であって前記蛍光板の蛍光出射面に対向する位置に前記蛍光板が放出する熱を受熱する受熱部と、
    その外面であって前記冷却風が流れる位置に前記受熱部が受熱した熱を放熱する放熱部と、を有し、
    前記受熱部と前記放熱部とは熱的に接続されている
    光源装置。
  2. 前記受熱部は、吸熱塗料層である、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記受熱部は、メッキ処理が施された層である、請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記受熱部は、アルマイト層である、請求項1に記載の光源装置。
  5. 前記受熱部と前記放熱部とは前記格納容器の壁部を介して対向して設けられている、請求項1に記載の光源装置。
  6. 前記蛍光板の前記蛍光出射面には蛍光体が備えられ、前記受熱部は前記蛍光体の少なくとも正面に対向する位置に設けられる、請求項1に記載の光源装置。
  7. 前記放熱部は放熱塗料層である、請求項1に記載の光源装置。
  8. 前記吸熱塗料層は、バインダとなる樹脂と1つ以上の金属酸化物と、を含む樹脂組成物で構成される、請求項2に記載の光源装置。
  9. 前記放熱部は前記導風部の壁面の一部を構成する、請求項1に記載の光源装置。
  10. 前記放熱部は前記導風部の壁面のうち、一つの面のみを構成する、請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記一つの面は、前記導風部を流れる風の方向に沿う面である、請求項10に記載の光源装置。
  12. 請求項1に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射された基準光を均一化して照明光を出射する照明装置と、
    前記照明装置からの前記照明光を映像信号で変調して映像光を出射する映像表示部と、
    前記映像表示部からの映像光を拡大して投写する投写系と、を備える、
    投写型映像表示装置。
JP2022091945A 2016-11-29 2022-06-07 光源装置、及び投写型映像表示装置 Pending JP2022126696A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016230888 2016-11-29
JP2016230888 2016-11-29
JP2017179279A JP6890253B2 (ja) 2016-11-29 2017-09-19 光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2021072269A JP7113318B2 (ja) 2016-11-29 2021-04-22 光源装置、及び投写型映像表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021072269A Division JP7113318B2 (ja) 2016-11-29 2021-04-22 光源装置、及び投写型映像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022126696A true JP2022126696A (ja) 2022-08-30

Family

ID=62565511

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017179279A Active JP6890253B2 (ja) 2016-11-29 2017-09-19 光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2021072269A Active JP7113318B2 (ja) 2016-11-29 2021-04-22 光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2022091945A Pending JP2022126696A (ja) 2016-11-29 2022-06-07 光源装置、及び投写型映像表示装置

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017179279A Active JP6890253B2 (ja) 2016-11-29 2017-09-19 光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2021072269A Active JP7113318B2 (ja) 2016-11-29 2021-04-22 光源装置、及び投写型映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP6890253B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004505A1 (ja) 2018-06-29 2020-01-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 蛍光体ホイール装置
JP7071702B2 (ja) 2019-07-22 2022-05-19 カシオ計算機株式会社 光源装置及び投影装置
WO2021015152A1 (ja) * 2019-07-22 2021-01-28 カシオ計算機株式会社 光源装置及び投影装置
CN110673328B (zh) 2019-10-10 2021-05-07 成都极米科技股份有限公司 一种荧光轮、光源模组和投影机
CN113687570B (zh) * 2021-07-30 2023-09-08 深圳光峰科技股份有限公司 激光光源***和激光投影设备

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090886A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラーホイールユニットとそれを用いた色順次カラー表示装置
JP2006267622A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sony Corp ランプ冷却装置及び投射型表示装置
JP2007041414A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Seiko Epson Corp 電子機器
JP2012230198A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Cosina Co Ltd 光学機器のレンズシフト装置
CN102853377A (zh) * 2012-01-07 2013-01-02 深圳市光峰光电技术有限公司 波长转换装置及发光装置
JP2016066061A (ja) * 2014-09-17 2016-04-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 蛍光体ホイール装置、蛍光体ホイール装置収納筐体、および投写型映像表示装置
JP2016110985A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 色相環装置
US20160219256A1 (en) * 2015-01-22 2016-07-28 Coretronic Corporation Wavelength conversion module and projector
WO2016121028A1 (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 Necディスプレイソリューションズ株式会社 冷却装置、投写型表示装置、および冷却方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128169A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学素子の冷却装置及びビデオプロジェクタ
JP2005303195A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Shinko Electric Co Ltd 制御盤等の発熱体の防水構造
JP4240095B2 (ja) * 2006-09-20 2009-03-18 ソニー株式会社 密閉型ランプ装置およびプロジェクター
JP2012102264A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Kitagawa Ind Co Ltd 熱対策部材
JP2016051092A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 日本精機株式会社 画像投影装置
JPWO2016147226A1 (ja) * 2015-03-19 2018-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 筐体、蛍光体ホイール装置、投影装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090886A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラーホイールユニットとそれを用いた色順次カラー表示装置
JP2006267622A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sony Corp ランプ冷却装置及び投射型表示装置
JP2007041414A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Seiko Epson Corp 電子機器
JP2012230198A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Cosina Co Ltd 光学機器のレンズシフト装置
CN102853377A (zh) * 2012-01-07 2013-01-02 深圳市光峰光电技术有限公司 波长转换装置及发光装置
JP2016066061A (ja) * 2014-09-17 2016-04-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 蛍光体ホイール装置、蛍光体ホイール装置収納筐体、および投写型映像表示装置
JP2016110985A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 色相環装置
US20160219256A1 (en) * 2015-01-22 2016-07-28 Coretronic Corporation Wavelength conversion module and projector
WO2016121028A1 (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 Necディスプレイソリューションズ株式会社 冷却装置、投写型表示装置、および冷却方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021121854A (ja) 2021-08-26
JP2018092137A (ja) 2018-06-14
JP7113318B2 (ja) 2022-08-05
JP6890253B2 (ja) 2021-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11163226B2 (en) Light source system and projection display apparatus
JP7113318B2 (ja) 光源装置、及び投写型映像表示装置
US9249949B2 (en) Lighting device and projection-type display device using the same including a color-combining prism
JP4920907B2 (ja) 照明装置における離間した波長変換
JP5527059B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP6967689B2 (ja) 光源装置及び投写型映像表示装置
TWI235278B (en) Light source device and projector
TWI592734B (zh) 照明系統與投影裝置
JP2014146056A (ja) 光源装置およびプロジェクター
US10890835B2 (en) Light conversion device, light source apparatus, and projection display apparatus with improved cooling efficiency
JP5556256B2 (ja) 照明装置および投写型画像表示装置
US10203589B2 (en) Wavelength converter, illuminator, and projector
US10976651B2 (en) Image display apparatus and light source apparatus
JP2010197500A (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP2023107102A (ja) 冷却装置、光源装置、画像投射装置および波長変換装置
TWI681246B (zh) 散熱裝置與投影機
JP7228010B2 (ja) 固体光源装置
JP6680340B2 (ja) 光源装置及び画像投影装置
US20240027883A1 (en) Wavelength conversion device, light source device, and projector
JP6950476B2 (ja) 光源装置、及びこれを用いたプロジェクタ
JP2023072374A (ja) 光源装置および投射型表示装置
JP2023073672A (ja) プロジェクター
JP2020071295A (ja) 波長変換素子、光源装置及びプロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220608

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230718