JP2022123198A - 画像形成装置及び調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より適切に無版印刷と有版印刷との間で印刷範囲の位置関係を調整することのできる画像形成装置及び調整方法を提供する。【解決手段】画像形成装置は、媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部と、搬送経路上で媒体に画像を形成可能に位置する無版印刷部と、搬送経路上の無版印刷部とは異なる位置で媒体に画像を形成可能に位置する有版印刷部と、制御部と、有版印刷部による画像形成位置を調整するための位置調整機構と、を備える。制御部は、無版印刷部により有版印刷部の版のサイズに対応する大きさの調整用画像を媒体に形成させる。【選択図】図4

Description

この発明は、画像形成装置及び調整方法に関する。
多数のノズルからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式といった画素単位で画像形成動作を行う無版印刷は、細かい図柄や模様などを精度よく形成することができる。一方で、同一色調の画像、特にべた画像などの高濃度の画像をスクリーンといった版を用いて形成する有版印刷が知られている。
背景画像上に図柄を形成するといった用途、特に、産業用途の印刷において、これらの無版印刷と有版印刷を組み合わせることで、画像の形成精度を向上させる技術がある。この場合には、無版印刷の行われる位置と有版印刷の行われる位置との間で位置合わせが正確に行われなければならない。特許文献1では、先に行われるインクジェット方式での印刷においてスクリーン印刷のサイズに応じた間隔で所定の位置マークを印刷させ、スクリーン印刷部が備えるセンサーでこの記号のずれ量を検出して、当該スクリーン印刷部による画像形成位置を調整する技術が開示されている。
特開2019-93609号公報
しかしながら、有版印刷による版のサイズが大きいと、版の形状に歪みなどが生じやすい。この場合、従来のように位置マークを検出しただけでは、全体を適切に調整することができない場合があるという課題がある。
この発明の目的は、より適切に無版印刷と有版印刷との間で印刷範囲の位置関係を調整することのできる画像形成装置及び調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送経路上で前記媒体に画像を形成可能に位置する無版印刷部と、
前記搬送経路上の前記無版印刷部とは異なる位置で前記媒体に画像を形成可能に位置する有版印刷部と、
制御部と、
前記有版印刷部による画像形成位置を調整するための位置調整機構と、
を備え、
前記制御部は、前記無版印刷部により前記有版印刷部の版のサイズに対応する大きさの調整用画像を媒体に形成させる
ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明に従うと、より適切に無版印刷と有版印刷との間で印刷範囲の位置関係を調整することができるという効果がある。
本実施形態の画像形成装置の全体構成を示す概略正面図と、画像形成動作範囲を説明する平面図である。 画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 スクリーンの位置調整機構について説明する図である。 テストパターン画像の位置の移動について説明する図である。 スクリーンサイズが異なる場合について説明する図である。 スクリーンの位置調整制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例の位置調整制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 テストパターン画像の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の全体構成を示す概略正面図と、画像形成動作範囲を説明する平面図である。
図1(a)に示すように、画像形成装置1では、インクジェット方式の画像形成とスクリーン方式の画像形成とが併用される。画像形成装置1は、媒体Mの送り出しローラー11と、ベルトB(搬送部材)と、ベルトBの駆動ローラー12及び従動ローラー13と、押圧ローラー15と、剥がしローラー16と、振り落としローラー17と、媒体検出部21と、吐出ヘッド22(無版印刷部)と、スクリーン処理部24(有版印刷部)と、乾燥室25と、洗浄部26と、糊付部27などを備える。
媒体Mは、布帛などの連続した媒体であり、例えば、送り出しローラー11に巻回されている。送り出しローラー11の回転に応じて媒体MがベルトBへ送り出され、押圧ローラー15によりベルトBに対して押し付けられて当該ベルトBの表面の糊により接着(粘着)して載置される。
無端状のベルトBは、駆動ローラー12及び従動ローラー13の間に架け渡されており、駆動ローラー12の回転に従って所定方向に周回移動する。これにより、載置された媒体Mが所定の搬送経路に沿った方向へ搬送される。従動ローラー13は、ベルトBの移動に応じて回転する。駆動ローラー12は、搬送検出部121を有する。搬送検出部121から回転量に応じた信号が出力されて、これが計数されることでベルトBの移動量が特定される。
剥がしローラー16は、ベルトBの周回経路から離隔して位置し、適宜な張力でベルトBの外周面から媒体Mを引き上げることで糊付けされた媒体MをベルトBから剥離させる。振り落としローラー17は、乾燥室25で乾燥された画像形成済み媒体Mを振り分けながら排出する。
これら、送り出しローラー11、駆動ローラー12、従動ローラー13、押圧ローラー15、剥がしローラー16、振り落としローラー17及びベルトBは、搬送部10に含まれる。搬送部10は、全体として同期した速度で媒体Mを搬送するよう制御される。また、搬送部10は、ここでは、吐出ヘッド22及びスクリーン処理部24の画像形成動作に合わせて媒体Mの搬送を一時停止する間欠的(断続的)な搬送動作を行う。
洗浄部26は、スクリーン処理部24で利用されてベルトBの表面に付着した色糊などを洗浄する。糊付部27は、媒体MがベルトBの表面に適宜な強度で接着するように糊付けを行う。なお、洗浄動作と糊付け動作とは、毎周期おこなわれなくてもよい。
媒体MがベルトBに接着(粘着)している区間(ベルトBが駆動ローラー12及び従動ローラー13の上側にある区間)において、ベルトB(媒体M)に対向して上流側から順に、媒体検出部21、吐出ヘッド22及び複数のスクリーン処理部24が互いに異なる位置に並んでいる。媒体検出部21は、媒体Mの表面状態に係る異常を検出する。媒体検出部21は、例えば、ベルトBから所定の高さ位置で搬送方向xに垂直な方向(幅方向y)の一端側から指向性の光を出射する発光部と、発光部が出射した光をベルトBの幅方向yについて反対側で検出する受光部とを備え、受光部が受信する光が媒体Mにより遮られたか否かにより媒体Mの異常を検出する。
吐出ヘッド22は、ベルトBに対向する側(下面側)の吐出面に並ぶノズルの開口からインクを各々吐出させて搬送経路上の媒体Mに着弾させることで、版を用いずに媒体M上に画像を形成する無版印刷部である。吐出ヘッド22は、複数の色のインクをそれぞれ吐出可能なノズルを有し、カラー画像を形成可能である。ここでは、吐出ヘッド22は、搬送方向xに所定の幅でノズルが並んでいるノズル列を幅方向yに走査させながらインクを吐出することで二次元画像を形成可能な走査型(スキャン型)のものである。幅方向yについての走査幅は、媒体Mへの画像形成可能幅に対応し、搬送方向xについての幅は、ここでは、例えば、後述のスクリーン処理部24のオートスクリーンの搬送方向についての幅L(すなわち、オートスクリーンによる画像形成エリアの幅)と等しい。あるいは、幅Lより短い幅ごとに複数回走査させることで画像を形成するものであってもよい。
複数のスクリーン処理部24は、それぞれ搬送経路上の異なる位置(ここでは、吐出ヘッド22よりも搬送方向について下流側)で特定色の色糊を所定の画像パターンで媒体Mに付着させるためのオートスクリーン(版。以下、単にスクリーンと記す)を有する。スクリーン処理部24では、オートスクリーンの上面側からスキージを移動させながら加圧することで、スクリーンを透過した色糊を搬送経路上で媒体Mに付着させて上記画像パターンに応じた画像を形成する。各スクリーンは、それぞれ搬送方向に上述の幅L(画像形成長)の画像を出力可能である。
図1(b)に示すように、搬送部10は、吐出ヘッド22による画像形成エリアAi(調整用画像の形成位置)及び各スクリーン処理部24のスクリーンによる画像形成エリアAs(有版印刷部による画像形成位置)を通る搬送経路に沿って媒体Mを移動させる。複数の画像形成エリアAsの間には、それぞれ画像形成エリアAs自体の幅Lと同一の幅Lの間隙があり、すなわち、画像形成エリアAs間の間隔は幅Lの2倍の距離2L(第2距離)である。また、ここでは、画像形成エリアAiと、搬送方向xについて最も上流側にあるスクリーン処理部24の画像形成エリアAsとの間には、幅Lの3倍の距離3L(スクリーンSの搬送方向に沿った幅Lの整数倍の距離)の間隙を有し、すなわち、幅Lの4倍の距離4L(第1距離)の間隔で位置している。したがって、画像形成装置1では、媒体Mが距離2Lずつ搬送されるごとに搬送動作が中断されて、吐出ヘッド22及び各スクリーン処理部24による画像形成動作が並列的に行われ得る。
図2は、本実施形態の画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、制御部40と、搬送駆動部41と、搬送検出部121と、媒体検出部21と、吐出ヘッド22と、走査駆動部43と、スクリーン駆動部44と、乾燥駆動部45と、洗浄駆動部46と、糊付駆動部47と、位置調整機構駆動部49と、通信部51と、操作受付部52と、表示部53などを備える。
制御部40は、画像形成装置1の全体動作を統括制御する。制御部40は、CPU401(Central Processing Unit)と、記憶部402などを備える。CPU401は、演算動作を行って制御処理を実行する。制御部40は、搬送部10、吐出ヘッド22及びスクリーン処理部24をそれぞれ制御して、吐出ヘッド22とスクリーン処理部24とにより媒体M上の同一範囲に重ねて画像を形成させる。記憶部402は、RAM(Random Access Memory)と不揮発性の補助記憶部とを備える。RAMは、CPU401に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。補助記憶部には、各種制御プログラム及び設定データなどが記憶保持されている。設定データには、吐出ヘッド22により画像形成させるテストパターン画像データ4021が含まれる。テストパターン画像データ4021は、適宜な係数倍したサイズのテストパターン画像を形成するのに利用可能であってよい。
搬送駆動部41は、搬送部10の各部に駆動信号を出力して、各部を動作させる。搬送駆動部41は、ここでは、少なくとも送り出しローラー11、駆動ローラー12及び剥がしローラー16を同期して回転させる。上記のように、駆動ローラー12の回転に応じてベルトBが一部で媒体Mの搬送経路に沿って周回移動する。送り出しローラー11から送出された媒体MをベルトB上に接着(粘着)させてベルトBとともに移動させ、その後ベルトBから剥がして排出させる。各ローラー間の同期にずれが生じた場合には、搬送駆動部41は、各部の回転速度を個別に微調整してよい。
搬送検出部121は、媒体Mの搬送量を検出する。搬送検出部121は、例えば、駆動ローラー12の回転量を検出するロータリーエンコーダーである。搬送検出部121は、上述の断続的な搬送動作時の停止タイミングの決定などにも用いられる。
媒体検出部21は、例えば、上述のように、光を出射する発光部と出射光を検出する受光部とを有し、受光結果、すなわち、受光強度などを制御部40に出力する。
吐出ヘッド22は、ヘッド駆動部42と、圧電素子221と、ノズルNなどを備える。圧電素子221は、ノズルNからインクを吐出させるためにノズルN内のインクに圧力変動を付与するアクチュエーターである。なお、アクチュエーターは、圧電素子221に限られるものではなく、他のもの、例えば、ノズルN内のインクを加熱して気泡を生じさせる電熱線などであってもよい。
ヘッド駆動部42は、圧電素子221を所望のパターンで変形させるための電圧信号を出力する。電圧信号の波形パターンなどは予め設定されて保持されていてよい。
走査駆動部43は、吐出ヘッド22を幅方向に走査させる。吐出ヘッド22は、例えば、図示略のモーターにより回転動作する2つのプーリー間に架け渡されたベルトなどを有し、走査駆動部43が出力する駆動信号に基づくモーターの回転動作により吐出ヘッド22を移動させる。ここでは、モーターは逆回転可能であり、走査駆動部43は、モーターをいずれの方向にも回転可能に駆動信号を出力することができる。
スクリーン駆動部44は、スクリーン処理部24における画像形成時にスクリーンと媒体Mとの距離を変化させたり、スキージを動作させたりする駆動信号を出力する。各スクリーン処理部24のスクリーン及びスキージは別個に駆動されてよく、一部のスキージの動作を行わせないこともできてよい。
乾燥駆動部45は、乾燥室25の内部で媒体M上のインク及び色糊を乾燥可能に所定の動作を行わせる。所定の動作は、例えば、ヒーターなどの発熱体の発熱動作若しくはファンなどの回転による送風動作、又はこれらの組み合わせであるが、これらに限られない。
洗浄駆動部46は、洗浄部26を動作させて、洗浄動作を行わせる。洗浄動作としては、洗剤塗布及び払拭動作の組合せなどが挙げられる。洗浄部26の動作を継続的に行わない場合には、洗浄駆動部46は、洗浄部26を一時的にベルトBから離隔させることが可能であってもよい。
糊付駆動部47は、糊付部27を動作させて、ベルトBの表面に適切に媒体Mを接着させる糊材を塗布する。
位置調整機構駆動部49は、後述の位置調整機構29に対して制御部40からの制御信号に基づいて駆動信号を出力して位置調整機構29を動作させ、スクリーンの位置を調整する。
通信部51は、所定の通信規格によりネットワークを介した外部機器との通信を制御する。通信部51は、例えば、ネットワークカードを有し、LAN(Local Area Network)によるTCP/IP通信を制御することができる。また、通信部51は、USB端子(Universal Serial Bus)などを備え、USB通信などにより周辺機器と直接データの送受信を可能としてもよい。
操作受付部52は、ユーザーなどによる外部からの所定の入力操作を受け付けて制御部40に制御信号を出力する。操作受付部52は、例えば、表示部53の表示画面に重なって位置するタッチパネルを有する。また、操作受付部52は、押しボタンスイッチなどを有していてもよい。
表示部53は、表示画面を有し、制御部40の制御に基づいて表示画面に所定の表示動作を行う。表示画面は、例えば、液晶表示画面である。表示される内容には、例えば、画像形成に係るステータス及びメニューなどが含まれる。ステータスには、異常発生時の警告表示が含まれ、メニューには、タッチパネルの受付内容に対応付けられた画像形成に係る各種設定、及び異常発生時に求められる入力操作の受付画面などが含まれる。
上記各部の間での信号の送受信は、バスや信号ケーブルなどを介して行われればよい。
次に、本実施形態の画像形成装置1におけるスクリーンの位置調整について説明する。
画像形成装置1では、吐出ヘッド22とスクリーン処理部24とで同一の位置に画像を重ねて形成する必要がある。上記のように、吐出ヘッド22の画像形成エリアAiと最上流のスクリーン処理部24による画像形成エリアAsとの間隔(第1距離)は距離4Lであり、隣り合うスクリーン処理部24による画像形成エリアAsの間隔(第2距離)は、いずれも距離2Lとされている。媒体Mの移動距離は、搬送検出部121の検出によって特定される。しかしながら、スクリーン処理部24の各スクリーンの位置は、想定されている位置からずれを生じることが多く、特に初期段階では調整が必要である。
スクリーン、特に、大型のものでは、その搬送方向xに沿った位置及び幅方向yについての位置のずれといった平行ずれだけでなく、回転ずれ、伸縮や歪みなどのずれも生じ得る。画像形成装置1では、これらにそれぞれ対応して、全体として適切な調整が可能とされる。
図3は、スクリーン処理部24におけるスクリーンSの位置調整機構29について説明する図である。なお、スクリーン処理部24は、上述のように媒体Mからの距離を変化させる機構及びスキージを動作させる機構を有するが、ここでは、これらについては表示を省略している。
位置調整機構29は、画像形成装置1の非可動部分に対して位置が固定されている支持部材30(固定部材)と、スクリーンSの外枠Sfとに固定されている。位置調整機構29の動作により、支持部材30に対するスクリーンS(すなわち、画像形成エリアAs)の位置関係が変化して、画像形成エリアAsの位置の調整がなされる。位置調整機構29は、全体調整部291と、個別調整部292~295などを有する。全体調整部291は、スクリーンSの全体を搬送方向x及び幅方向yにそれぞれ(すなわち二次元的に)平行移動させる。個別調整部292~295は、全体調整部291で規定される-y側の位置に対してスクリーンSの各辺(又は各頂点位置)の位置関係を調整する。例えば、一辺の両端の移動量を異ならせることで当該一辺を伸縮させたり傾きを補正したり、移動量を等しくすることでこの辺の長さを変えずに移動させて平行な他辺に対して位置をずらしたり(ずれていたものをそろえたり)、回転移動させたりすることも可能である。なお、回転移動は、全体調整部291により行われてもよい。これらの調整動作は、例えば、モーターの回転動作を平行移動に変換する周知の各種機構などにより行われればよい。個別調整部292~295は、全体調整部291による平行移動に連動して移動するように固定保持されていてよい。
このようなスクリーンSの位置の調整を行うために、画像形成装置1では、吐出ヘッド22による画像の形成範囲の全体とスクリーンSの範囲とが比較される。画像形成装置1では、例えば、吐出ヘッド22によりスクリーンSのサイズに対応する大きさのテストパターン画像(調整用画像)を媒体Mに形成させ、これをスクリーンSの想定位置に移動(想定位置までの第1距離の移動)をさせた(テストパターン画像が形成された媒体Mを搬送させた)後にこのテストパターン画像の位置に合わせるようにスクリーンSの位置調整を行う。すなわち、スクリーンSの外枠及び位置調整機構29の各構成などは、テストパターン画像がスクリーンSの想定位置にある状態で、当該テストパターン画像とスクリーンSとの位置ずれが検出(目視)できるように位置しており、管理者などがずれを検出、確認しながら位置調整が可能である。位置調整は、例えば、制御部40からの命令に応じて上記モーター(サーボモーターなど)の動作量などが調整されることで行われればよい。ここでいう位置調整は、上記のように、平行移動だけではなく、回転移動や各辺の伸縮や傾き補正なども含む。また、実際の搬送量とスクリーンSとの位置関係(特に、スクリーンS、画像形成エリアAsの位置)を目視確認可能とするために、支持部材30に目盛301(標識)などが設けられており、スクリーンSの外枠Sfにも位置合わせ用の標識296が設けられている。なお、この図3で図示されている目盛301などは、説明のための模式的なものであって、実際にはより細かくてもよく、また、位置も適宜定められていてよい。
図4は、テストパターン画像の位置の移動について説明する図である。
吐出ヘッド22では、例えば、スクリーンSの搬送方向x及び幅方向yについての幅(すなわち画像形成エリアAs)一杯の範囲に対角線を2本引いた(対角線の組合せを含み、画像形成エリアAsの四隅(角位置)を特定可能な)テストパターン画像Iを形成している(a)。このテストパターン画像Iが、搬送部10により最上流のスクリーン処理部24aによる画像形成エリアAsの想定位置まで第1距離(距離4L)移動されて(b)、搬送が停止される。なお、テストパターン画像Iの色などは任意であってよい。例えば、単純に黒色であってもよいし、外枠Sfと対照的な色のテストパターン画像Iであってもよい。
この想定位置でテストパターン画像IとスクリーンSの位置とが比較されて、スクリーンSの位置調整が行われる。位置調整は、画像形成装置1の管理者やユーザーなど(以後、まとめて管理者などと記載)により手動でなされてもよい。この場合には、例えば、操作受付部52を介して管理者などが移動量を入力設定することで、制御部40がこの設定を取得してモーターを動作させることができる。移動量を管理者などが決定しやすいように、外枠Sfの四隅付近には、目盛などが設けられていてもよい。あるいは、矢印ボタンの選択操作が一回なされるごとに予め定められた距離だけ移動するような移動の受付形態であってもよい。この位置調整では、スクリーンSの位置ずれだけでなく、ベルトBの伸縮などにより搬送検出部121が検出する移動量と実際の移動量とが一致していない場合にも同じように調整がなされる。
最上流のスクリーン処理部24aのスクリーンSの位置調整が終了すると、管理者などにより操作受付部52へ搬送動作の再開に係る所定の入力操作がなされて、これに応じて搬送動作が再開される。このときは、媒体Mは第2距離(距離2L)だけ搬送(第2距離の移動)されて、テストパターン画像Iは、2つ目のスクリーン処理部24bによる画像形成エリアAsの想定位置で停止される。位置調整は、スクリーン処理部24aと同一の手順で行われる。
このようにして、上流側から順番にテストパターン画像I(媒体M)が隣り合う画像形成エリアAi、As間の想定距離ずつ移動されて、各スクリーン処理部24a~24eの位置調整がなされていく。全てのスクリーンの位置が調整されると、調整が終了となり、媒体Mが最下流側のスクリーンSに応じた画像形成エリアAsから下流側へ排出される。なお、全ての調整が終了した後に、調整結果を確認するための検査画像が別途形成されてもよい。
図5は、スクリーンサイズが異なる場合について説明する図である。
上述のように、記憶部402に記憶されているテストパターン画像データ4021は、1種類のサイズに応じたもののみであってもよい。例えば、実際のスクリーンサイズがこのテストパターン画像データ4021によるテストパターン画像のサイズ(搬送方向についての幅L)に対して搬送方向について2倍のものである場合には、テストパターン画像データ4021を搬送方向について2倍に拡大したデータに基づいて吐出ヘッド22によりテストパターン画像Idを形成させる。
図6は、本実施形態のスクリーンSの調整方法に係る位置調整制御処理の制御部40(CPU401)による制御手順を示すフローチャートである。
この位置調整制御処理は、例えば、表示部53に表示されたメニュー画面における当該処理の管理者などによる選択操作を操作受付部52が検出して制御部40に出力することにより開始される。
位置調整制御処理が開始されると、制御部40(CPU401)は、必要に応じて(初めから媒体Mがある場合には行わなくてもよい)搬送部10を動作させて、媒体Mを吐出ヘッド22による画像形成エリアAiに供給する(ステップS101)。制御部40は、スクリーンSのサイズを取得する(ステップS102)。スクリーンSのサイズは、予め内部情報として記憶部402に記憶保持されていてもよいし、操作受付部52により管理者などからの入力操作に応じた値が取得されてもよい。
制御部40は、スクリーンサイズに合ったテストパターン画像データを生成する(ステップS103)。上述のように、制御部40は、記憶部402からテストパターン画像データ4021を読出し、スクリーンSのサイズに合わせて画像形成用のデータ、すなわち、吐出ヘッド22の各ノズルからのインク吐出用駆動データを生成する。
制御部40は、吐出ヘッド22により媒体Mにテストパターン画像を形成させる(ステップS104;形成ステップ)。制御部40は、形成されたテストパターン画像を搬送部10により現在位置よりも一つ下流側に位置するスクリーン処理部24のスクリーンS(画像形成エリアAs)の想定位置へ移動させる(ステップS105)。
制御部40は、操作受付部52によりスクリーンSの位置の調整終了に係る操作が受け付けられたか否かを判別する(ステップS106)。受け付けられていないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、制御部40は、スクリーンSの位置の調整に係る操作が受け付けられたか否かを判別する(ステップS107)。受け付けられていないと判別された場合には(ステップS107で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS106に戻る。
位置の調整に係る操作が受け付けられたと判別された場合には(ステップS107で“YES”)、制御部40は、操作で指定された内容に応じて位置調整機構駆動部49に制御信号を出力して、位置調整機構29を動作させる(ステップS108;調整動作ステップ)。それから、制御部40の処理は、ステップS106に戻る。
ステップS106の判別処理で、調整を終了する操作の受け付けがなされたと判別された場合には(ステップS106で“YES”)、制御部40は、テストパターン画像の現在位置が最下流のスクリーンSに係る想定位置であるか否かを判別する(ステップS109)。最下流のスクリーンSに係る想定位置ではないと判別された場合には(ステップS109で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS105へ戻る。最下流のスクリーンSに係る想定位置であると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、制御部40は、搬送駆動部41に制御信号を出力し、搬送部10の動作によりテストパターン画像を下流側へ排出させる(ステップS110)。そして、制御部40は、位置調整制御処理を終了する。
[変形例]
調整動作は、管理者などの手など(直接又は工具などを用いてもよい)により行われてもよい。すなわち、位置調整機構29は、位置調整機構駆動部49によりモーターを駆動させて調整を行うのではなく、例えば、手動でレバー、ねじやボルトなどを調節することで、調整が可能な構成であってもよい。
また、画像形成エリアAiと、最上流側の画像形成エリアAsとの距離は、想定距離に固定されていなくてもよい。この場合、手動で搬送部10を動かして画像形成エリアAiから移動させた移動量を搬送検出部121で計測し、この移動量を上記間隔として定めてもよい。この場合の移動距離は、上記の目盛301の位置と標識296の位置を目視で合わせることで、概ね基準となる長さ(例えば、距離4L程度)に定められ得る。
図7は、変形例の位置調整制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
この変形例では、上記実施形態の位置調整制御処理におけるステップS102、S103、S105、S109の処理がそれぞれステップS102a、S103a、S105a、S109aに置き換えられ、また、ステップS107、S108の処理が省略されて、ステップS111~S113の処理が追加されている。その他の処理は同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS101の処理の後、制御部40(CPU401)は、外部からテストパターン画像を取得する(ステップS102a)。すなわち、記憶部402に予め記憶されているテストパターン画像データ4021を利用するのではなく、スクリーンSのサイズに対応するテストパターン画像を外部の端末装置などで生成して、画像形成装置1がこれを取得する。制御部40は、取得したテストパターン画像データに基づいて、吐出ヘッド22の駆動データを生成する(ステップS103a)。なお、駆動データ自体が外部で生成されて取得される場合には、ステップS103aの処理も不要である。制御部40は、吐出ヘッド22によりテストパターン画像を形成させる(ステップS104)。
制御部40は、搬送部10に対し、手動で搬送移動可能とする(ステップS111)。これにより、搬送用のモーターなどを介さずに、管理者などが任意の距離だけテストパターン画像を移動させることができるようになる。管理者などは、手などで(例えば、ハンドルなどを操作して)駆動ローラー12などを回転させてテストパターン画像を移動させる。また、管理者などは、手動で位置調整機構29を動作させてスクリーンSの位置の調整を行う。制御部40の処理は、ステップS106へ移行する。
ステップS106の判別処理で、“YES”に分岐すると、制御部40は、テストパターン画像の位置が最下流側のスクリーンSの位置である、すなわち、最後のスクリーンSの位置調整が終了したか否かを判別する(ステップS109a)。最下流側のスクリーンSの位置であると判別された場合には(ステップS109aで“YES”)、制御部40の処理は、ステップS110へ移行する。
最下流側のスクリーンSの位置ではないと判別された場合には(ステップS109aで“NO”)、制御部40は、テストパターン画像の現在位置が最上流側のスクリーンSの位置であるか否か、すなわち、最初のスクリーンSの位置調整のみが終了したか否かを判別する(ステップS112)。テストパターン画像の現在位置が最上流側のスクリーンSの位置であると判別された場合には(ステップS112で“YSE”)、制御部40は、最上流側のスクリーンSの位置調整が終了するまでの搬送部10による移動距離を搬送検出部121により特定し、この距離を画像形成エリアAiと最上流側のスクリーン処理部24による画像形成エリアAsとの距離として定める(ステップS113)。制御部40は、テストパターン画像を1つ下流側のスクリーンSまでの想定距離(第2距離)だけ移動させる(ステップS105a)。このとき、制御部40は、手での媒体Mの搬送を不可とするように設定を戻すことができる。それから、制御部40の処理は、ステップS106へ戻る。
ステップS112の判別処理で、最上流側のスクリーンSの位置ではないと判別された場合には(ステップS112で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS105aへ移行する。
なお、この変形例では、複数のスクリーンSによる画像形成エリアAsの間の第2距離は想定距離で固定されるものとしたが、これも全て手で操作設定可能とされてもよい。
図8は、テストパターン画像の他の例を示す図である。
テストパターン画像は、スクリーンSのサイズを反映していればよいので、例えば、図8(a)に示すテストパターン画像Iaのように、四隅を示す標識をそれぞれ有し、それらで囲まれる領域には画像を有さないものであってもよい。あるいは、図8(b)に示すテストパターン画像Ibのように、必ずしも四隅を特定する画像でなくてもよく、ここでは、例えば、各辺の中点同士を結んだ十字状の画像である。
以上のように、本実施形態の画像形成装置1は、媒体Mを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部10と、搬送経路上で媒体Mに画像を形成可能に位置する吐出ヘッド22と、搬送経路上の吐出ヘッド22とは異なる位置で媒体Mに画像を形成可能に位置するスクリーン処理部24と、制御部40と、スクリーン処理部24による画像形成エリアAsを調整するための位置調整機構29と、を備える。制御部40は、吐出ヘッド22によりスクリーン処理部24のスクリーンSのサイズに対応する大きさのテストパターン画像Iを媒体Mに形成させる。
このように、スクリーンSと対応するサイズ(同サイズ)のテストパターン画像Iを形成して、このテストパターン画像IとスクリーンSによる画像形成エリアAsとを比較調整することで、画像形成エリアAs(外枠Sf)の伸縮、歪み、変形及び回転などを考慮して全体的に適切な位置へ画像形成エリアAsを調整することができる。よって、画像形成装置1では、より適切に無版印刷(インクジェット方式での印刷)と有版印刷(スクリーン印刷)との間で印刷範囲の位置関係を調整することができる。
また、制御部40は、吐出ヘッド22により形成させたテストパターン画像を当該テストパターン画像Iの形成位置からスクリーン処理部24による画像形成エリアAsとして想定されている位置までの第1距離だけ搬送部10により搬送させ、位置調整機構29は、搬送後の位置でテストパターン画像Iに対してスクリーン処理部24の画像形成エリアAsを調整することが可能である。このように、テストパターン画像Iと画像形成エリアAsとを重ねて位置合わせを行うように調整することができる構成であるので、容易な構成及び作業でより適切に画像形成エリアAsを吐出ヘッド22による画像形成エリアAiに対して調整することができる。
また、スクリーン処理部24は、搬送経路上の互いに異なる位置でそれぞれ媒体Mに画像を形成することの可能な複数のスクリーンSを有する。制御部40は、テストパターン画像が形成された媒体Mを搬送部10により複数のスクリーンSの位置間の距離として想定されている第2距離ずつ順番に移動させる。このように、想定されている距離の移動を搬送部10に任せることで、容易に移動後の位置に対してスクリーンSの位置を合わせることができる。これにより、通常の画像形成動作時にはなんら追加の調整がなくても適正な位置関係で画像を重ねて形成することが可能となる。
また、画像形成装置1は、操作受付部52を備える。制御部40は、操作受付部52から所定の入力操作を受け付けるごとに、搬送部10により媒体Mを第2距離だけ移動させる。
これにより、特に位置調整機構29を管理者などがマニュアル操作(直接操作)する場合に、管理者などが調整対象の画像形成エリアAsの調整が終了したと判断してから適切なタイミングで必要な距離だけ媒体Mを移動させることができるので、調整時の操作が容易になる。
また、画像形成装置1は、搬送経路に沿って位置する支持部材30を備える。支持部材30は、スクリーン処理部24による画像形成エリアAsとして想定されている位置に係る目盛301を有していてもよい。これにより、特に、管理者などがマニュアル操作で搬送部10により媒体Mを画像形成エリアAsの想定位置などへ移動させる場合にこの目盛301を利用して容易に適宜な位置まで移動させることが可能になる。また、位置調整時に位置のずれ具合などを管理者などが知得することができる。
また、テストパターン画像Iの形成位置(画像形成エリアAi)からスクリーン処理部24による画像形成エリアAsとして想定されている位置までの第1距離、及び隣り合う画像形成エリアAsの間の第2距離は、スクリーンSの搬送経路に沿った幅Lの整数倍である。これにより、搬送動作時の移動距離を画一的に定めやすく、また、吐出ヘッド22及びスクリーン処理部24により同時並列的に画像形成を行いやすくなるので、効率がよい。
また、スクリーン処理部24の画像形成エリアAsは、搬送経路について吐出ヘッド22の画像形成エリアAiよりも下流側に位置する。これにより、吐出ヘッド22により形成されたテストパターン画像Iを通常通り下流側へ搬送させながら画像形成エリアAsの位置調整を行えばよいので、媒体Mを逆送させたり前後に行ったり来たりさせる必要がなく、調整が容易になる。
また、テストパターン画像Iは、スクリーンSによる画像形成エリアAsの角位置を特定可能な画像である。正規の製品の調整において、局所的に極端に大きな歪みが生じているようなことはほぼ想定されないので、方形の画像形成エリアAsの角(四隅)が特定されれば、ずれのパターンや大きさはほぼ特定され得る。したがって、このようなテストパターン画像を形成することで、画像形成装置1では、容易に適切な位置調整が可能になる。
また、テストパターン画像Iは、スクリーンSによる画像形成エリアAsの対角線の組合せを含んでいてもよい。四隅にそれぞれ端点を有する直線の組合せにより、画像形成装置1では、容易に必要な精度での位置調整を行うことが可能となる。
また、位置調整機構29は、スクリーン処理部24による画像形成エリアAsを二次元移動させることが可能である。スクリーンSの位置ずれは、搬送方向xにも幅方向yにも生じ得るので、スクリーンSの全体をどちらにも平行移動させることを可能とすることで、調整動作、特に最初の大きな調整などが容易になる。
また、位置調整機構29は、スクリーン処理部24による画像形成エリアAsを回転移動させることが可能である。スクリーンSが傾いて取り付けられている場合などには、単純に全体を回転移動可能な機構を有することで、容易に調整することが可能となる。
また、位置調整機構29は、スクリーン処理部24による画像形成エリアAsの各辺を伸縮させることが可能であってもよい。スクリーンSの外枠Sf、特に大型のものなどでは、温度(熱)や湿度などによる伸縮や歪みが生じ得る。これに対し、各辺や角を個別に調整して伸縮調整可能とすることで、より精度よくスクリーンSによる画像形成エリアAsの位置を調整することができる。
また、本実施形態の画像形成エリアAsの調整方法は、吐出ヘッド22によりスクリーン処理部24のスクリーンSのサイズに対応する大きさのテストパターン画像Iを媒体Mに形成させる形成ステップ、テストパターン画像をスクリーン処理部24による画像形成エリアAsとして設定されている位置に移動させ、スクリーンSの位置をテストパターン画像Iの位置に基づいて位置調整機構29により調整する調整動作ステップ、を含む。このように、スクリーンSのサイズに対応する(同一レベルの)大きさのテストパターン画像Iを用いてスクリーンSの位置を調整することで、スクリーンSの歪みなどを考慮して全体とした位置合わせを行うことができる。よって、この調整方法では、より適切に無版印刷(インクジェット方式での印刷)と有版印刷(スクリーン印刷)との間で印刷範囲の位置関係を調整することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、最上流側の吐出ヘッド22の位置から一つずつ下流側のスクリーンSの想定位置へ順に移動させてゆきながら各スクリーンの位置を調整したが、媒体Mを逆送可能な場合には、この順番でなくてもよい。最下流側から順に調整を行ってもよいし、調整が容易なもの又は調整に手間を要するものから順に搬送方向を前後させつつ位置の調整を行ってもよい。また、これに伴い、必ずしも吐出ヘッド22が最上流側に位置していなくてもよい。
また、上記のように画像形成エリアAi及び画像形成エリアAsがそれぞれ幅Lの整数倍の間隔で位置していると、複数の画像形成エリアで同時並列的に画像形成動作が可能になるので効率が良いが、これに限られるものではない。任意の間隔で画像形成エリアが並んでいてもよい。
また、上記実施の形態では、スクリーンSの位置調整は、管理者などによって目視で行われるものとして説明したが、これに限られない。全て自動化されていてもよい。この場合には、例えば、テストパターン画像を読取可能な撮像部、例えば、ラインセンサーが搬送方向について吐出ヘッド22と最上流側のスクリーン処理部24との間に位置し、ラインセンサーの撮像結果に基づいて、ラインセンサーに対するスクリーンSの位置を調整する制御動作を制御部40が行ってもよい。
また、スクリーンSの調整として各辺及び/又は各頂点の個別頂点の調整が可能であるものとして説明したが、必ずしも必須ではない。歪みなどがある場合であっても、全体のずれを小さく最適化するような平行移動及び回転移動などだけで対応することとしてもよい。
また、全体調整部291を有さず、全て個別調整部292~295により調整がなされてもよい。すなわち、例えば、全体の平行移動の場合には、個別調整部292~295をそれぞれ同量移動させる調整を行えばよい。また、回転移動も、上記のように個別調整部292~295の調整量の設定で可能である。
また、上記実施の形態では、スクリーンSの外枠Sfを固定する支持部材30が目盛301を有するものとして説明したが、画像形成装置1の非可動部分に対して固定されている部位であり、ベルトB、媒体M及び外枠Sfなどとの位置合わせが可能な任意の部位に目盛301が設けられていてもよい。
また、上記実施の形態では、所定の操作が受け付けられるごとに第2距離ずつ搬送部10により媒体Mを搬送させるものとして説明したが、これに限られない。例えば、所定の操作が受け付けられるごとに、次に第2距離搬送させるまでの時間を所定時間延長させるものとしてもよい。また、この場合に所定時間の計数を一時停止させることが可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、複数のスクリーン処理部24について、全てのスクリーンSのサイズが同一であるものとして説明したが、これに限られない。一部のスクリーンSのサイズが異なっていてもよい。この場合、全てのスクリーンSと位置合わせが可能なように、例えば、各スクリーンSによる画像形成範囲の和に対応したテストパターン画像とすることができる。また、このテストパターン画像は、各スクリーンSの頂点のそれぞれを特定可能に線の端点又は交点などを有するものであってもよい。
また、上記実施の形態では、ベルトBにより媒体Mを搬送することとしたが、精度よく搬送が可能であり、かつスクリーン処理部24による画像形成とスクリーンSとテストパターン画像Iとの位置調整が可能な搬送形態であれば、搬送部10の構成はこれに限られない。
また、上記実施の形態では、無版印刷部としてインクジェット方式での画像形成について説明したが、版を用いないものであれば、これに限られない。LEDプリンターなどであってもよい。また、インクジェット方式の画像形成であっても、スキャン方式ではなくラインヘッドを用いたシングルパス方式の画像形成であってもよい。この場合、媒体Mの搬送動作中におけるシングルパス方式での画像形成と、搬送を停止してのスクリーンでの画像形成が交互に行われてもよい。また、画像形成対象の媒体Mは、連続したものではなく、枚葉紙などの個々に分離したものであってもよい。
また、上記実施の形態及び変形例で示した位置調整制御処理の処理内容は、互いに相反しない範囲で任意に組み合わせて実行され、また不要な処理内容が除外されてよい。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、処理動作の内容及び手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載した発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 画像形成装置
10 搬送部
11 送り出しローラー
12 駆動ローラー
121 搬送検出部
13 従動ローラー
15 押圧ローラー
16 剥がしローラー
17 振り落としローラー
21 媒体検出部
22 吐出ヘッド
221 圧電素子
24、24a~24e スクリーン処理部
25 乾燥室
26 洗浄部
27 糊付部
29 位置調整機構
291 全体調整部
292~295 個別調整部
296 標識
30 支持部材
301 目盛
40 制御部
401 CPU
402 記憶部
4021 テストパターン画像データ
41 搬送駆動部
42 ヘッド駆動部
43 走査駆動部
44 スクリーン駆動部
45 乾燥駆動部
46 洗浄駆動部
47 糊付駆動部
49 位置調整機構駆動部
51 通信部
52 操作受付部
53 表示部
Ai、As 画像形成エリア
B ベルト
I、Ia、Ib、Id テストパターン画像
M 媒体
N ノズル
S スクリーン
Sf 外枠

Claims (13)

  1. 媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
    前記搬送経路上で前記媒体に画像を形成可能に位置する無版印刷部と、
    前記搬送経路上の前記無版印刷部とは異なる位置で前記媒体に画像を形成可能に位置する有版印刷部と、
    制御部と、
    前記有版印刷部による画像形成位置を調整するための位置調整機構と、
    を備え、
    前記制御部は、前記無版印刷部により前記有版印刷部の版のサイズに対応する大きさの調整用画像を媒体に形成させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記無版印刷部により形成させた前記調整用画像を当該調整用画像の形成位置から前記有版印刷部による画像形成位置として想定されている位置までの第1距離だけ前記搬送部により搬送させ、
    前記位置調整機構は、前記搬送後の位置で前記調整用画像に対して前記有版印刷部による画像形成位置を調整することが可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記有版印刷部は、前記搬送経路上の互いに異なる位置でそれぞれ前記媒体に画像を形成することの可能な複数の版を有し、
    前記制御部は、前記調整用画像が形成された媒体を前記搬送部により前記複数の版の位置間の距離として想定されている第2距離ずつ順番に移動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 操作受付部を備え、
    前記制御部は、前記操作受付部から所定の入力操作を受け付けるごとに、前記搬送部により前記媒体を前記第2距離だけ移動させる
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送経路に沿って位置する固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記有版印刷部による画像形成位置として想定されている位置に係る標識を有する
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記調整用画像の形成位置から前記有版印刷部による画像形成位置として想定されている位置までの第1距離、及び前記第2距離は、前記版の前記搬送経路に沿った幅の整数倍であることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  7. 前記有版印刷部の画像形成位置は、前記搬送経路について前記無版印刷部の画像形成位置よりも下流側に位置することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記調整用画像は、前記版による画像形成位置の角位置を特定可能な画像であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記調整用画像は、前記版による画像形成位置の対角線の組合せを含むことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記位置調整機構は、前記有版印刷部による画像形成位置を二次元移動させることが可能であることを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記位置調整機構は、前記有版印刷部による画像形成位置を回転移動させることが可能であることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記位置調整機構は、前記有版印刷部による画像形成位置の各辺を伸縮させることが可能であることを特徴とする請求項10又は11記載の画像形成装置。
  13. 媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部と、前記搬送経路上で前記媒体に画像を形成可能に位置する無版印刷部と、前記搬送経路上の前記無版印刷部とは異なる位置で前記媒体に画像を形成可能に位置する有版印刷部と、前記有版印刷部による画像形成位置を前記無版印刷部による画像形成位置に対して調整するための位置調整機構と、を備える画像形成装置の画像形成位置の調整方法であって、
    前記無版印刷部により前記有版印刷部の版のサイズに対応する大きさの調整用画像を媒体に形成させる形成ステップ、
    前記調整用画像を前記有版印刷部による画像形成位置として設定されている位置に移動させ、前記版の位置を前記調整用画像の位置に基づいて前記位置調整機構により調整する調整動作ステップ、
    を含むことを特徴とする調整方法。
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