JP2022121998A - シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents

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篤 三原
Atsushi Mihara
隆章 木村
Takaaki Kimura
磊 陳
Lei Chen
晋作 大塚
Shinsaku Otsuka
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Abstract

Figure 2022121998000001
【課題】緊急時にシートベルトに作用する荷重をフレキシブルに調整可能なシートベルトリトラクタの提供。
【解決手段】シートベルトを巻き取るスプールと、前記スプールと共に回転可能な回転体と、前記回転体に相対回転不能に連結する第1のエネルギー吸収機構と、作動時に前記第1のエネルギー吸収機構をロックするロック機構と、前記回転体を回転させるモータと、前記スプール及び前記回転体に相対回転不能に連結する第2のエネルギー吸収機構と、作動時に前記回転体をロックするストッパーと、を備え、前記第1のエネルギー吸収機構は、前記ロック機構によりロックされた状態で、前記スプール及び前記回転体が前記シートベルトの引き出し方向に回転すると、変形し、前記第2のエネルギー吸収機構は、前記スプールが前記引き出し方向に回転することで、自身に作用する荷重が設定値に達すると、変形する、シートベルトリトラクタ。
【選択図】図2

Description

本開示は、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置に関する。
自動車等の車両に装備されたシートベルト装置は、緊急時(例えば、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した時など)に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止する。
このようなシートベルト装置には、シートベルトを引き出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタが備えられている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは、非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのベルト引き出し方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引き出しが阻止されるので、乗員は緊急時にシートベルトにより拘束される。
車両衝突等の緊急時に乗員がシートベルトにより拘束されるとき、大きな車両減速度が生じるため、乗員が大きな慣性により前方へ移動しようとする。このため、シートベルトには大きな荷重が加えられるとともに、乗員はこのシートベルトから大きな力を受けるようになる。乗員に対してこの力は特に問題ではないが、できれば制限される方が望ましい。
そこで、シートベルト装着状態での緊急時に、シートベルトに作用する荷重を制限して乗員のエネルギーを吸収緩和するエネルギー吸収機構(以下、EA機構ともいう)を備えるシートベルトリトラクタの開発が進んでいる。そのようなシートベルトリトラクタの一つとして、トーションバーのねじれにより発生する力を利用する機械的EA機構と、モータによる力を利用する電気式EA機構とを備えるリトラクタが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-270423号公報 特開2020-172192号公報
近年、緊急時にシートベルトの引き出しを制限する荷重(EA荷重)を、よりフレキシブルに調整することが求められている。
本開示は、EA荷重をフレキシブルに調整可能なシートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供する。
本開示は、
シートベルトを巻き取るスプールと、
前記スプールと共に回転可能な回転体と、
前記回転体に相対回転不能に連結する第1のエネルギー吸収機構と、
作動時に前記第1のエネルギー吸収機構をロックするロック機構と、
前記回転体を回転させるモータと、
前記スプール及び前記回転体に相対回転不能に連結する第2のエネルギー吸収機構と、
作動時に前記回転体をロックするストッパーと、を備え、
前記第1のエネルギー吸収機構は、前記ロック機構によりロックされた状態で、前記スプール及び前記回転体が前記シートベルトの引き出し方向に回転すると、変形し、
前記第2のエネルギー吸収機構は、前記スプールが前記引き出し方向に回転することで、自身に作用する荷重が設定値に達すると、変形する、シートベルトリトラクタを提供する。また、本開示は、当該シートベルトリトラクタを備えるシートベルト装置を提供する。
本開示の技術によれば、緊急時にシートベルトに作用する荷重をフレキシブルに調整可能なシートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供できる。
一実施形態におけるシートベルト装置の構成を例示する図である。 一実施形態におけるシートベルトリトラクタの構成を例示するブロック図である。 スプールのストロークに対するEA荷重の変化を例示する図である。 第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの正面図である。 第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの右側面図である。 第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの左側面図である。 第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの切断面を矢視A-A(図6参照)で示す図である。 第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの分解斜視図である。 シートベルトリトラクタの内部構造の一部の正面図である。 ストッパーの作動前の状態を矢視B-B(図9参照)で示す断面図である。 ストッパーの作動後の状態を矢視B-B(図9参照)で示す断面図である。
以下、本開示に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本開示に係る一実施形態におけるシートベルト装置の構成を例示する図である。図1に示すシートベルト装置101は、車両に搭載されたシートベルト装置の一例である。シートベルト装置101は、例えば、シートベルト104と、リトラクタ103と、ショルダーアンカー106と、タング107と、バックル108とを備える。
シートベルト104は、車両のシート102に座る乗員111を拘束するシートベルトの一例であり、リトラクタ103に引き出し可能に巻き取られる帯状部材である。シートベルトは、ウェビングとも称される。シートベルト104の先端のベルトアンカー105は、シート102又はシート102の近傍の車体に固定される。
リトラクタ103は、シートベルト104の巻き取り又は引き出しを可能にするシートベルト巻き取り装置の一例である。リトラクタ103は、車両衝突時等の所定値以上の加減速度または車両角度が検知されると、シートベルト104がリトラクタ103から引き出されることを制限する。リトラクタ103は、シート102又はシート102の近傍の車体に固定される。リトラクタ103は、シートベルトリトラクタの一例である。
リトラクタ103は、モータ103aの動力によりシートベルト104をスプールに巻き取る機能を備える。リトラクタ103は、例えば、車両衝突前に、ミリ波レーダー等のセンサからの信号に基づいてモータ103aを作動してシートベルト104をスプールに巻き取り、シートベルト104にプリテンションを与えてシートベルト104による乗員拘束を迅速に行う。また、リトラクタ103は、例えば、タング107とバックル108との連結が解除された時にモータ103aを作動してシートベルト104をスプールで巻き取る。リトラクタ103は、例えば、モータ103aを作動してシートベルト104の張力をドライビングシチュエーション(車両の状態)に応じて調整することで、シートベルト104による乗員の拘束性やシートベルト104の装着時の快適性をそれぞれ向上させる。
車両の状態とは、例えば、シートベルト104の引き出しの有無、乗員111の有無、車両の走行速度、車両の加速度、ステアリング操作、アクセル操作、ブレーキ操作、バックル108の操作、ドア操作、乗員が操作可能な車載の選択スイッチの操作入力などを表す状態をいう。
ショルダーアンカー106は、シートベルト104が挿通するベルト挿通具の一例であり、リトラクタ103から引き出されたシートベルト104を乗員111の肩部の方へガイドする部材である。ショルダーアンカー106は、シート102又はシート102の近傍の車体に固定される。
タング107は、シートベルト104が挿通するベルト挿通具の一例であり、ショルダーアンカー106によりガイドされたシートベルト104にスライド可能に取り付けられた部品である。
バックル108は、シートベルト104に取り付けられるタング107の平面状の係止部が挿抜される部品であり、タング107が着脱可能に連結される。バックル108は、例えば、シート102又はシート102の近傍の車体に固定される。
タング107がバックル108に連結された状態で、ショルダーアンカー106とタング107との間のシートベルト104の部分が、乗員111の胸部及び肩部を拘束するショルダーベルト部109である。タング107がバックル108に連結された状態で、ベルトアンカー105とタング107との間のシートベルト104の部分が、乗員111の腰部を拘束するラップベルト部110である。
図2は、本開示に係る一実施形態におけるシートベルトリトラクタの構成を例示するブロック図である。図2に示すリトラクタ1及びモータ12は、それぞれ、図1に示すリトラクタ103及びモータ103aに対応する。リトラクタ1は、例えば、スプール4、回転体52、第1のEA機構53、ロック機構6、動力伝達機構21、第2のEA機構54及びストッパー57を備えるシートベルトリトラクタである。
スプール4は、不図示のフレームに回転可能に支持され、シートベルト104を引き出し可能に巻き取る部材である。
回転体52は、スプール4と共に回転可能な部材であり、ストッパー57によりロックされるまでスプール4と共に回転する。
ロック機構6は、非作動時にスプール4の回転を許容し、作動時にシートベルト104の引き出し方向へのスプール4の回転を阻止する。ロック機構6は、作動時に第1のEA機構53をロックすることによりシートベルト104の引き出し方向へのスプール4の回転を阻止する。
第1のEA機構53は、シートベルト104の引き出し方向へのスプール4の回転とロック機構6による回転阻止とにより変形する。第1のEA機構53は、シートベルトに作用する荷重を制限して乗員のエネルギーを吸収緩和する第1のエネルギー吸収機構の一例である。第1のEA機構53は、回転体52に相対回転不能に連結する。第1のEA機構53は、ロック機構6によりロックされた状態で、スプール4及び回転体52がシートベルトの引き出し方向に回転すると、変形する。
動力伝達機構21は、例えば、回転体52を回転させるモータ12を有する。動力伝達機構21は、第1のEA機構53の変形により発生する第1の荷重(以下、ベース荷重BNとも称する)に、モータ12の出力により発生する第2の荷重(以下、アシスト荷重ANとも称する)を付加する。モータ12の出力軸の回転を減速して伝達する減速機構51の個数は、一つでも複数でもよい。図2には、一つの減速機構51が示されている。回転体52は、減速機構を備えてもよい。ベース荷重BN及びアシスト荷重ANは、緊急時にシートベルト104の引き出しを制限する荷重(EA荷重)に寄与する。リトラクタ1は、緊急時に、シートベルト104の引き出しをEA荷重で制限することで、シートベルト104に作用する荷重を緩和する。
第2のEA機構54は、スプール4及び回転体52に相対回転不能に連結する。第2のEA機構54は、EA荷重の増大を、自身の変形により制限する。第2のEA機構54は、スプール4がシートベルト104の引き出し方向に回転することで、自身に作用する荷重が設定値に達すると、変形する。第2のEA機構54は、シートベルトに作用する荷重を制限して乗員のエネルギーを吸収緩和する第2のエネルギー吸収機構の一例である。
ストッパー57は、非作動時に回転体52の回転を許容し、作動時に回転体52をロックする部材である。ストッパー57は、回転体52をロックすることにより、回転体52の回転を阻止する。
次に、車両の衝突等の緊急時の動作の一例について説明する。
緊急時、プリテンショナ8とモータ12との少なくとも一方の作動により、スプール4をベルト巻き取り方向に回転させることによって、シートベルト104はスプール4に強く巻き取られる。モータ12の出力は、減速機構51及びクラッチ25を介して回転体52に伝達することで、回転体52は回転し、回転体52の回転に伴ってスプール4はベルト巻き取り方向に回転する。その後、乗員が慣性により前方に移動することによって、シートベルト104はスプール4から引き出されようとする。この際、ロック機構6の作動により第1のEA機構53がロックされるので、第1のEA機構53に相対回転不能に連結する回転体52の回転は阻止され、回転体52の回転が阻止されることで、スプール4のベルト引き出し方向への回転が阻止される。しかしながら、スプール4は回転体52と共にベルト引き出し方向に回転しようとするので、シートベルト104の引き出し方向へのスプール4及び回転体52の回転とロック機構6による回転阻止とにより、第1のEA機構53は変形する。第1のEA機構53の変形により生ずるEA荷重で、スプール4からのシートベルト104の引き出しが制限されるので、乗員のエネルギーは、第1のEA機構53の変形により吸収緩和される。
図3は、スプール4のストロークに対するEA荷重の変化を例示する図である。横軸は、ロック機構6によるロックが作動してからスプール4がベルト引き出し方向に相対回転する量(ストローク)を表し、縦軸は、リトラクタ1により発生するEA荷重("制限荷重LN"とも称する)を表す。
図3に示すように、動力伝達機構21は、第1のEA機構53の変形により発生するベース荷重BNに、モータ12の出力により発生するアシスト荷重ANを上乗せすることによって、制限荷重LNを生成する。制限荷重LNは、ベース荷重BNとアシスト荷重ANとの和に略等しい。
制限荷重LNが上限荷重Lbに達していない状態では、アシスト荷重ANがベース荷重BNにそのまま上乗せされる。上限荷重Lbは、第2のEA機構54による第2の制限荷重N2によって決まる。第1の制限荷重N1は、モータ12と回転体52との間の力の伝達がクラッチ25のオフ等により遮断されている状態で、第1のEA機構53の変形により発生させることが可能な最大荷重である。第2の制限荷重N2は、第2のEA機構54の変形により発生させることが可能な最大荷重である。一方、制限荷重LNは、何らかの理由で過大になっても、波形cに示されるように、上限荷重Lbを超えないように制限されるので、過大な荷重がシートベルト104に作用することを防止できる。
また、リトラクタ1は、モータ12を制御することによってアシスト荷重ANを調整する制御部10(図2参照)を備えることにより、制限荷重LNを上限荷重Lb以下の範囲でフレキシブルに調整できる。
例えば、制御部10は、アシスト荷重ANの立ち上がり速度をモータ12の制御により調整することによって、図3の波形d,eに示されるように、制限荷重LNの立ち上がり速度を調整できる。波形dは、アシスト荷重ANの立ち上がり速度が速くなるようにモータ12を制御する場合を示し、波形eは、アシスト荷重ANの立ち上がり速度が遅くなるようにモータ12を制御する場合を示す。
また、例えば、制御部10は、モータ12を制御することによって、ベース荷重BNに付加するプラスのアシスト荷重ANを増減させてもよい。これにより、図3の波形f,g,hに示されるように、第1の制限荷重N1から上限荷重Lbまでの範囲内で制限荷重LNを増減させることができる。また、制御部10は、モータ12を止めてアシスト荷重ANを零にすることによって、制限荷重LNを第1の制限荷重N1に調整できる。また、制御部10は、ベース荷重BNにマイナスのアシスト荷重ANが付加されるようにモータ12を制御することによって、制限荷重LNを第1の制限荷重N1よりも低く調整できる。例えば、制御部10は、ベース荷重BNに付加するマイナスのアシスト荷重ANをモータ12の制御により増減させることによって、制限荷重LNを第1の制限荷重N1よりも低い範囲で増減できる。
このように、制御部10は、上限荷重Lb以下の範囲内でフレキシブルな制限荷重LNをモータ12の制御により生成できる。したがって、例えば、制御部10は、衝突条件や乗員の体格に応じて、適切な制限荷重LNを発生させることが可能となる。
また、モータ12と回転体52との間の力の伝達がクラッチ25のオフや動力伝達機構21の故障等により遮断されている場合、アシスト荷重ANは、ベース荷重BNに付加されない。このような場合でも、回転体52がストッパー57によりロックされると、制限荷重LNを、波形iのように、上限荷重Lbを上限に制限できる。また、ベース荷重BNとアシスト荷重ANとの和が何らかの理由により過大になる場合がある。このような場合でも、回転体52がストッパー57によりロックされると、制限荷重LNを、波形j,kのように、上限荷重Lbを上限に制限できる。つまり、これらのような場合では、シートベルト104に作用する荷重を上限荷重Lbで制限できるので、過大な荷重がシートベルト104に作用することを防止できる。ストローク量Ssは、ストッパー57が回転体52のロックを開始する回転量としてストッパー57により予め設定された回転量に対応する量である。
このように、リトラクタ1によれば、EA荷重をフレキシブルに調整できる。
次に、図2に示す構成について、より詳細に説明する。
モータ12とスプール4は、第2のEA機構54を介して相互に接続されることが好ましい。これにより、モータ12の動力は第2のEA機構54を介してスプール4に伝達されるので、アシスト荷重ANの大きさを第2のEA機構54による第2の制限荷重N2以下に精度良く制限できる。
減速機構51は、モータ12の出力軸12aの回転を減速して回転体52に伝達する。
また、動力伝達機構21は、回転体52からモータ12への力の伝達を遮断し、モータ12から回転体52への力の伝達を許容するクラッチ25を有することが好ましい。回転体52からモータ12への力の伝達を遮断するクラッチ25を設けることで、例えば、衝突時のプリテンショナ8によるシートベルト104の強大な巻き取りトルクが、スプール4と共に回転する回転体52を介して、モータ12に伝達することを防止できる。また、回転体52とモータ12の出力軸とが減速機構51を介して連結していると、乗員がシートベルト104をリトラクタ1から引き出す又はリトラクタ1に巻き取らせる操作をする時に、モータ12の負荷が、シートベルト104を操作する乗員に伝わってしまう。その結果、乗員はスムーズにシートベルト104を引き出す又は巻き取らせることができず、乗員に不快感を与えるおそれがある。これに対し、クラッチ25は、スプール4から回転体52を介してモータ12への回転力の伝達を遮断し、モータ12から回転体52を介してスプール4へ回転力を伝達するワンウェイクラッチである。よって、スプール4から回転体52を介してモータ12への回転力の伝達がクラッチ25により遮断されるので、乗員がスムーズにシートベルト104をリトラクタ1から引き出す又はリトラクタ1に巻き取らせることが可能になる。
クラッチ25は、モータ12の出力軸12aの回転が停止している状態で回転体52から出力軸12aへの力の伝達を遮断し、出力軸12aが回転している状態で出力軸12aから回転体52への力の伝達を許容する。これにより、制御部10がモータ12を作動させて出力軸12aを回転させることにより、クラッチ25をオンにできる(出力軸12aから回転体52への力の伝達を許容できる)。一方、制御部10がモータ12を停止させて出力軸12aの回転を停止させることにより、クラッチ25をオフにできる(回転体52から出力軸12aへの力の伝達を遮断できる)。つまり、制御部10は、アシスト荷重ANを付加する動作に同期してクラッチ25をオンにできる。
次に、リトラクタ1の具体的な構成について説明する。
図4は、第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの正面図である。図5は、第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの右側面図である。図6は、第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの左側面図である。図7は、第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの切断面を矢視A-A(図6参照)で示す図である。図8は、第1の実施形態におけるシートベルトリトラクタの分解斜視図である。
図4~8に示すリトラクタ1Aは、シートベルトリトラクタの一例であり、図2に示すリトラクタ1の一具体例である。リトラクタ1Aは、第1のEA機構53の一例である第1のEA機構53A及び第2のEA機構54の一例である第2のEA機構54Aを備える。第1のEA機構53Aは、回転体52とロック機構6との間に設けられるトーションバー7の変形により、ベース荷重BNを発生させる。第2のEA機構54Aは、回転体52とスプール4との間に設けられるトーションバー30の変形により、制限荷重LNの増大を制限する。トーションバー7は、第1のEA部材の一例であり、トーションバー30は、第2のEA部材の一例である。以下、図4~8を参照して、リトラクタ1Aの構成について説明する。
リトラクタ1Aは、フレーム2、スプール4、回転体52、第1のEA機構53A、ビークルセンサ5、ロック機構6、動力伝達機構21A、リターンスプリング65、第2のEA機構54A及びストッパー57を備える。
フレーム2は、スプール4を回転可能に収容し、リトラクタ1Aの骨格を形成する筐体である。フレーム2は、例えば、対峙する一対の側面部2b,2cと、側面部2b,2cを連結する背面部2aと、を有する。側面部2bの外側(つまり、側面部2bに対してスプール4の側とは反対側)には、ロック機構6が配置されている。一対の側面部2b,2cは、それぞれ、円形状(略円形状を含む)の開口を有する。
スプール4は、フレーム2の一対の側面部2b,2cの各開口と同心(略同心を含む)に且つ回転可能に支持され、シートベルト104を巻き取る巻き取り部材である。
回転体52は、スプール4と共に回転可能な部材であり、ストッパー57によりロックされるまでスプール4と共に回転する。この例では、回転体52は、ストッパー57によりロックされるまではスプール4と一体に回転し、且つ、ストッパー57によりロックされた後はスプール4が回転体52に対して相対回転する程度の嵌め合い力で、筒状のスプール4の内壁に嵌まっている。回転体52は、外歯52aが形成されたフランジを有する筒状のシャフトギアである。
第1のEA機構53Aは、回転体52に相対回転不能に連結するトーションバー7を有する。トーションバー7は、第1のトーションバーの一例である。トーションバー7は、回転体52に相対回転不能に連結する第1連結部15と、ロック機構6によりロックされる第2連結部16と、を有する。これらの連結部は、軸方向に互いに離れた箇所に設けられている。この例では、第1連結部15は、筒状の回転体52の内壁に相対回転不能に連結し、第2連結部16は、ロッキングベース17の筒状部17aの内壁に相対回転不能に連結する。
トーションバー7は、第2連結部16から軸方向に突出する先端部7aを有する。先端部7aは、ロッキングベース17を貫通し、ベアリングキャップ62を介して、リテーナ61に回転可能に支持される。リテーナ61は、フレーム2の側面部2bに固定される。
ビークルセンサ5は、車両の挙動変化(具体的には、車両の挙動変化に伴って生ずる車両の加減速や傾きの急激な変化)を検出する検出機構の一例である。ビークルセンサ5は、例えば、緊急時に発生する車両減速度で移動する球体と、球体の移動によって作動する係止爪とを有する。
ロック機構6は、シートベルト104の引き出し方向へのスプール4の回転をロックするロック動作を行う。ロック機構6は、ロックギア14と、ロッキングベース17とを備える。ロックギア14は、フレーム2の側面部2bから外側へ突出するトーションバー7の先端部7aに、トーションバー7に対して相対回動可能に嵌まっている。先端部7aは、トーションバー7に軸方向に接続されるシャフト等の別部材でもよいし、トーションバー7自体の一部でもよい。ロッキングベース17は、後述の第2連結部16に一体回転可能に支持されかつパウルを揺動可能に保持する。ロッキングベース17は、ロッキング部材の一例であり、通常時にスプール4及び回転体52と共に回転し且つ作動時にスプール4のシートベルト104の引き出し方向への回転を阻止する。ロックギア14の外周には、ラチェット歯14aが形成されている。
ロックギア14は、通常時は、トーションバー7と一体回転する。一方、前述の緊急時は、ビークルセンサ5の球体が作動して、係止爪がラチェット歯14aに係合する。これにより、シートベルト104の引き出し方向へのロックギア14の回転が阻止(ロック)される。ロックギア14の回転がロックされると、ロッキングベース17とロックギア14との間に相対回転が生じて、ロッキングベース17に設けられたパウルが回転し、回転したパウルは、側面部2bに設けられた内歯2baに係合する。これにより、ロッキングベース17の回転が停止し、シートベルト104の引き出し方向へのスプール4及び回転体52の回転も阻止される。
動力伝達機構21Aは、図2に示す動力伝達機構21の一例である。動力伝達機構21Aは、モータ12、リテーナ28、減速機構51、ギアケース29及びクラッチ25を備える。
モータ12は、スプール4及び回転体52を回転させる動力を発生する。モータ12は、リテーナ28に固定される。
リテーナ28は、モータ12の出力軸12aが貫通する貫通孔28aと、クラッチ25のドライブギア23を回転可能に保持する保持面28bとを有する。
減速機構51は、モータギア20及びコネクトギア22を有し、モータ12の出力軸12aの回転を減速して伝達する。
モータギア20は、モータ12の出力軸12aに一体回転可能に取り付けられている。モータギア20は、外歯20aと、出力軸12aが挿入される軸穴20bとを有する。
コネクトギア22は、モータギア20の外歯20aに常時噛み合う外歯22aと、ギアケース29から突出するボスが挿入される軸穴22bとを有する。外歯22aは、外歯20aよりも多い歯数を有する。コネクトギア22は、ギアケース29から突出する軸を中心に回転する。
ギアケース29は、アイドルギア26を回転可能に保持するボスと、クラッチギア24を回転可能に保持するボスとを有する。
アイドルギア26は、回転体52の外歯52aとクラッチギア24の外歯24aの両方と常時噛み合う外歯26aと、ギアケース29のボスが挿入される軸穴26bとを有する。
クラッチ25は、ドライブギア23と、ドライブギア23と同軸に回転可能に支持されるクラッチギア24と、ドライブギア23に設けられる一対のクラッチパウル41と、一対のクラッチパウル41を付勢する一対のクラッチスプリング42とを有する。
ドライブギア23は、モータ12の力がモータギア20及びコネクトギア22を介して伝達され、モータ12の出力軸12aの回転に従って回転する。
クラッチギア24は、ドライブギア23と同軸に回転可能に支持され、アイドルギア26を介して回転体52と連結する。
ドライブギア23の回転が停止している状態では、クラッチパウル41は、クラッチスプリング42の付勢力に従ってクラッチギア24のラチェット内歯と係合しない位置に保持される。
一方、モータ12の出力軸12aが回転している状態では、モータギア20及びコネクトギア22の回転により、ドライブギア23も回転している。ドライブギア23が回転すると、クラッチパウル41に遠心力が働く。
ドライブギア23が出力軸12aの回転によりシートベルト104の巻き取り方向に対応する方向に回転すると、クラッチパウル41は、クラッチスプリング42の付勢力に抗いながら、その遠心力により移動する。遠心力により移動したクラッチパウル41は、クラッチギア24のラチェット内歯と係合する。逆に、ドライブギア23が出力軸12aの回転によりシートベルト104の引き出し方向に対応する方向に回転すると、クラッチパウル41は、その遠心力が働いても、ドライブギア23のストッパーによってクラッチギア24のラチェット内歯に近づく方向への移動が規制される。よって、クラッチパウル41とラチェット内歯との係合が阻止される。
したがって、ドライブギア23が出力軸12aの回転によりシートベルト104の巻き取り方向に対応する方向に回転している状態では、クラッチパウル41がラチェット内歯と係合した状態が維持される。この係合状態では、出力軸12aの回転動力は、モータギア20、コネクトギア22、クラッチギア24、アイドルギア26、回転体52の順路で伝達される。したがって、このような係合状態では、出力軸12aの回転力は、スプール4に伝達されるので、シートベルト104はスプール4に巻き取られる。
一方、ドライブギア23が出力軸12aの回転によりシートベルト104の引き出し方向に対応する方向に回転している状態では、クラッチパウル41がラチェット内歯と係合しない状態が維持される。また、出力軸12aの回転が停止している状態では、ドライブギア23の回転は停止しているので、クラッチパウル41がラチェット内歯と係合しない状態が維持される。これらの非係合状態では、スプール4の回転軸の回転力は、回転体52、アイドルギア26、クラッチギア24の順路で伝達するが、ドライブギア23には伝達されない。したがって、これらのような非係合状態では、スプール4の回転軸の回転力は、出力軸12aには伝達されない。つまり、スプール4の回転軸から出力軸12aへの回転力の伝達は遮断される。
このように、クラッチ25は、回転体52からモータ12への回転力の伝達を遮断し、モータ12から回転体52へ回転力を伝達するワンウェイクラッチである。よって、スプール4からモータ12への回転力の伝達がクラッチ25により遮断されるので、乗員111がスムーズにシートベルト104をリトラクタ1から引き出す又はリトラクタ1に巻き取らせることが可能になる。
リターンスプリング65は、スプール4がシートベルト104の巻き取り方向に回転するようにスプール4を付勢する。リターンスプリング65は、側面部2cに固定されるスプリングケース66に収納されている。
第2のEA機構54Aは、回転体52に相対回転不能に連結するトーションバー30を有する。トーションバー30は、第2のトーションバーの一例である。トーションバー30は、スプール4に相対回転不能に連結する第3連結部18と、回転体52に相対回転不能に連結する第4連結部19と、を有する。これらの連結部は、軸方向に互いに離れた箇所に設けられている。この例では、第3連結部18は、筒状のスプール4の内壁に相対回転不能に連結し、第4連結部19は、筒状の回転体52の内壁に相対回転不能に連結する。
トーションバー30は、第3連結部18から軸方向に突出する先端部30aを有する。先端部30aは、ブッシュナット64を介して、スプリングケース66に回転可能に支持される。トーションバー30は、トーションバー7の径よりも太い径を有する。トーションバー30は、トーションバー7と同軸上に配置されている。
ストッパー57は、非作動時に回転体52の回転を許容し、作動時に回転体52をロックする環状部材である。ストッパー57は、筒状の回転体52の内側に配置され、回転体52に対して相対回転不能に回転体52の内壁に連結されている。
次に、車両の衝突等の緊急時のリトラクタ1Aの各部の動きについて説明する。図9は、リトラクタ1Aの内部構造の一部の正面図である。図10は、ストッパー57の作動前の状態を矢視B-B(図9参照)で示す断面図である。図11は、ストッパー57の作動後の状態を矢視B-B(図9参照)で示す断面図である。
図10において、第1のEA機構53Aは、ロック機構6が作動すると、ロッキングベース17の回転がロックされることにより、トーションバー7は、第2連結部16でロックされる。これにより、スプール4がシートベルト104の引き出し方向に回転することで、回転体52は、スプール4と共に回転する。トーションバー7は、回転体52に相対回転不能に圧入等により第1連結部15で連結しているので、ねじれ変形し始める。
ストッパー57は、第1のEA機構53Aのトーションバー7のねじれ変形が所定の変形量に達すると、回転体52をロックするように作動する。ストッパー57は、自身の回転が設定回転量に達すると、回転体52をロックするように作動してもよい。第2のEA機構54Aのトーションバー30は、回転体52がストッパー57によりロックされた状態で、スプール4がシートベルト104の引き出し方向に回転することで、ねじれ変形し始める。トーションバー30は、回転体52に相対回転不能に圧入等により第4連結部19で連結しているからである。トーションバー30は、自身に作用する荷重が設定値に達すると、ねじれ変形し始める。
ストッパー57は、回転体52の回転に依存して作動する。この例では、ストッパー57は、回転体52の回転に依存して回転する仕組みを有し、予め設定された回転量(設定回転量)に達すると、回転体52をロックするように作動する。ストッパー57の回転は、設定回転量に達すると停止する。ストッパー57は回転体52に対して相対回転不能に連結されているので、回転体52の回転は、ストッパー57の回転が停止することで、ロックされる。
この例では、ストッパー57は、回転体52の回転軸67を中心に回転しながら回転軸67に沿って移動する。回転体52は、スプール4と同軸上に配置されている。ロッキングベース17の筒状部17aに、雄ねじが形成され、ストッパー57の内面には、雌ねじが形成されている。これにより、ストッパー57は、回転体52と共に回転しながら、筒状部17aの軸方向(回転軸67)に沿って移動する(図11参照)。ストッパー57の回転及び移動は、例えば図11に示すように、ロック機構6のロッキングベース17に到達すると停止する。回転体52は、ストッパー57の回転及び移動が停止することでロックされる。
回転体52がロックされることにより、スプール4のみが回転し、第2のEA機構54Aのトーションバー30は、ねじれ変形し始める。
このように、第2のEA機構54Aのトーションバー30は、回転体52がストッパー57によりロックされた状態で、スプール4が引き出し方向に回転し、自身に作用する荷重が前記設定値に達すると、変形する。これにより、シートベルト104に作用する荷重は、第2のEA機構54Aのトーションバー30の変形によるEA荷重で制限されるので、シートベルト104が作用する荷重が過大になることを抑制できる。例えば、第1のEA機構53Aのトーションバー7が変形し且つモータ12から回転体52への力が伝達している状態で、第2のEA機構54Aのトーションバー30に作用する荷重が設定値に達すると、第2のEA機構54Aのトーションバー30は変形する。
なお、上記の構造を有するリトラクタ1Aによれば、第2のEA機構54Aのトーションバー30は、回転体52がストッパー57にロックされていない状態で、スプール4が引き出し方向に回転し、自身に作用する荷重が前記設定値に達しても、変形する。例えば、第2のEA機構54Aのトーションバー30は、回転体52がストッパー57にロックされていない状態で、第1のEA機構53Aのトーションバー7の変形とモータ12の出力とにより生ずる荷重が設定値に達しても、変形する。
また、リトラクタ1Aでは、モータ12の出力軸12aと回転体52との間の動力伝達経路には、クラッチ25が搭載されている。クラッチ25が作動した場合、回転体52にモータ12の出力軸12aが複数のギアを介して連結される。クラッチ25が作動していない場合は、モータ12の出力により生ずる荷重は、回転体52及びスプール4に伝達されない。
また、リトラクタ1Aによれば、第1のEA機構53AによるEA荷重を確保した上で、モータ12によるEA荷重が何らかの異常で発生しない場合でも、ストッパー57が作動することにより、第2のEA機構54AによるEA荷重を発生させることが可能となる。これにより、例えば、比較的衝突エネルギーが高い衝突時に、モータ12によるEA荷重が発生しない場合でも、乗員をより適正に拘束できる。
リトラクタ1Aは、スペーサ63を備えてもよい。ストッパー57がロッキングベース17の筒状部17aの軸方向に沿って移動できるように、ストッパー57と回転体52との間に所定の隙間が設定されている。そのため、ストッパー57と回転体52との間で、がたつきが生じるおそれがある。そこで、この隙間を例えば樹脂製のスペーサ63で埋めることによって、がたつきが生じるのを防止できる。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
1,1A リトラクタ
2 フレーム
4 スプール
5 ビークルセンサ
6 ロック機構
7 トーションバー
8 プリテンショナ
10 制御部
12 モータ
14 ロックギア
15 第1連結部
16 第2連結部
17 ロッキングベース
18 第3連結部
19 第4連結部
20 モータギア
21 動力伝達機構
22 コネクトギア
23 ドライブギア
24 クラッチギア
25 クラッチ
26 アイドルギア
28 リテーナ
29 ギアケース
30 トーションバー
41 クラッチパウル
51 減速機構
52 回転体
53 第1のEA機構
54 第2のEA機構
57 ストッパー
61 リテーナ
62 ベアリングキャップ
63 スペーサ
64 ブッシュナット
65 リターンスプリング
66 スプリングケース
67 回転軸

Claims (20)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、
    前記スプールと共に回転可能な回転体と、
    前記回転体に相対回転不能に連結する第1のエネルギー吸収機構と、
    作動時に前記第1のエネルギー吸収機構をロックするロック機構と、
    前記回転体を回転させるモータと、
    前記スプール及び前記回転体に相対回転不能に連結する第2のエネルギー吸収機構と、
    作動時に前記回転体をロックするストッパーと、を備え、
    前記第1のエネルギー吸収機構は、前記ロック機構によりロックされた状態で、前記スプール及び前記回転体が前記シートベルトの引き出し方向に回転すると、変形し、
    前記第2のエネルギー吸収機構は、前記スプールが前記引き出し方向に回転することで、自身に作用する荷重が設定値に達すると、変形する、シートベルトリトラクタ。
  2. 前記第2のエネルギー吸収機構は、前記回転体が前記ストッパーによりロックされた状態で、前記スプールが前記引き出し方向に回転し、自身に作用する荷重が前記設定値に達すると、変形する、請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記第2のエネルギー吸収機構は、前記回転体が前記ストッパーによりロックされてない状態で、前記スプールが前記引き出し方向に回転し、自身に作用する荷重が前記設定値に達すると、変形する、請求項1又は2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記ストッパーは、前記第1のエネルギー吸収機構の変形が所定の変形量に達すると、前記回転体をロックするように作動する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記ストッパーは、前記回転体の回転に依存して作動する、請求項1から4のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  6. 前記ストッパーは、前記回転体の回転に依存して回転する、請求項5に記載のシートベルトリトラクタ。
  7. 前記ストッパーは、自身の回転が設定回転量に達すると、前記回転体をロックするように作動する、請求項6に記載のシートベルトリトラクタ。
  8. 前記ストッパーの回転は、前記設定回転量に達すると停止し、
    前記回転体は、前記ストッパーの回転が停止することでロックされる、請求項7に記載のシートベルトリトラクタ。
  9. 前記ストッパーは、前記回転体の回転軸を中心に回転しながら前記回転軸に沿って移動する、請求項6から8のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  10. 前記ストッパーの回転及び移動は、前記ロック機構に到達すると停止し、
    前記回転体は、前記ストッパーの回転及び移動が停止することでロックされる、請求項9に記載のシートベルトリトラクタ。
  11. 前記回転体は、前記スプールと同軸上に配置されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  12. 前記回転体は、前記ストッパーによりロックされるまで前記スプールと共に回転する、請求項1から11のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  13. 前記回転体から前記モータへの力の伝達を遮断し、前記モータから前記回転体への力の伝達を許容するクラッチを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  14. 前記第1のエネルギー吸収機構は、前記回転体に相対回転不能に連結する第1のトーションバーを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  15. 前記第1のトーションバーは、前記回転体に相対回転不能に連結する第1連結部と、前記ロック機構にロックされる第2連結部とを有する、請求項14に記載のシートベルトリトラクタ。
  16. 前記第2のエネルギー吸収機構は、前記回転体に相対回転不能に連結する第2のトーションバーを有する、請求項14又は15に記載のシートベルトリトラクタ。
  17. 前記第2のトーションバーは、前記第1のトーションバーと同軸上に配置されている、請求項16に記載のシートベルトリトラクタ。
  18. 前記第2のトーションバーは、前記スプールに相対回転不能に連結する第3連結部と、前記回転体に相対回転不能に連結する第4連結部と、を有する、請求項16又は17に記載のシートベルトリトラクタ。
  19. 前記モータを制御する制御部を備える、請求項1から18のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタ。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載のシートベルトリトラクタと、前記シートベルトと、前記シートベルトに取り付けられるタングと、前記タングが着脱可能に係合されるバックルとを備える、シートベルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024101057A1 (ja) * 2022-11-08 2024-05-16 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ
WO2024101010A1 (ja) * 2022-11-08 2024-05-16 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト用リトラクタ

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