JP2022119178A - プロピレン系樹脂組成物およびその用途 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、帯電防止性に優れ、且つ、揮発量が低減された成形体を得るに好適なプロピレン系樹脂組成物を得ることにある。【解決手段】本発明は、プロピレン系樹脂(A)、エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、無機充填剤(C)、および帯電防止剤(D)を含み、且つアルキル酸ジエタノールアミドを含まないことを特徴とするプロピレン系樹脂組成物に係る。【選択図】なし
Description
本発明は、プロピレン系樹脂組成物及びそれからなる成形体に関するものである。更に詳しくは、揮発量が少なく、かつ帯電防止性に優れるプロピレン系樹脂組成物およびそれからなる成形体などの用途に関するものである。
ポリプロピレン樹脂は、自動車内外装材や電気部品箱体等に利用されており、ポリプロピレン樹脂の帯電を防止するために、ポリプロピレン樹脂に帯電防止剤を配合することが知られている。
例えば、特許文献1には、グリセリンモノエステルと特定の分子構造を有するアミン化合物とを重量比1/0.01~1/0.5の割合で、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、合計で0.1~5質量部配合したポリオレフィン樹脂が開示されている。
特許文献2には、脂肪酸エステルとアルキルジエタノールアミンとを1/0.03~1/0.11の割合で、ポリプロピレン樹脂100質量部に対して、合計0.01~2.0質量部配合したプロピレン樹脂組成物が開示されている。
また、特許文献3には、ポリプロピレン樹脂100質量部に対して、モノグリセリンの脂肪酸エステル及びジグリセリンの脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のエステル化合物(成分(i))を0.1~0.4質量部とステアリルジエタノールアミンモノステアレート(成分(ii))を0.1~0.4質量部とを含有する帯電防止剤とともに、N,N'-ジ(ヒドロキシエチル)アルキルアミドを0.01~0.4質量部を配合することにより、アセトアルデヒドの放散量が少ないポリプロピレン樹脂組成物を得ることが提案されている。
帯電防止剤を含むことにより、帯電防止性は改良されるが、ポリプロピレン樹脂組成物に含まれる帯電防止剤によっては得られる成形体から揮発する成分があり、用途によっては、その対策が求められている。
本発明の目的は、帯電防止性に優れ、且つ、揮発量が低減された成形体を得るに好適なプロピレン系樹脂組成物を得ることにある。
すなわち、本発明は以下の[1]~[4]にかかわる。
[1]
下記(a-1)および(a-2)に記載の重合体を含むプロピレン系樹脂(A)、下記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、下記無機充填剤(C)、および下記帯電防止剤(D)含み、且つアルキル酸ジエタノールアミドを含まないことを特徴とするプロピレン系樹脂組成物。
プロピレン系樹脂(A)
(a-1)JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10minの範囲、プロピレンから導かれる構成単位の含有量が98~100mol%の範囲、およびエチレンと炭素原子数4~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が0~2mol%の範囲にあるプロピレン系重合体70~100質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
(a-2)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.5~8dl/g以下のエチレンから導かれる構成単位の含有量が30~60mol%の範囲にあるプロピレン・エチレン共重合体0~30質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
プロピレン系樹脂(A)50~95質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)
エチレンから導かれる構成単位の含有量が65~90mol%の範囲下である、エチレンと、炭素原子数3~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンからなるエチレン・α-オレフィン共重合体。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)0~30質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
無機充填剤(C)を5~40質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
上記プロピレン系樹脂(A)、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)および、上記無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対して、
帯電防止剤(D)を0.1~0.5質量部の範囲で含み、且つ、帯電防止剤(D)として多価アルコール脂肪酸エステルを含む場合は、多価アルコール脂肪酸エステルの配合量は0.15質量部以下である。
[2]
項[1]に記載のプロピレン系樹脂組成物からなる自動車内装部材。
[3]
自動車内装部材が、自動車ドア部材である請求項2に記載の自動車内装部材。
[4]
項[2]または項[3]に記載の自動車内装部材が、射出成形されてなる成形体。
[1]
下記(a-1)および(a-2)に記載の重合体を含むプロピレン系樹脂(A)、下記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、下記無機充填剤(C)、および下記帯電防止剤(D)含み、且つアルキル酸ジエタノールアミドを含まないことを特徴とするプロピレン系樹脂組成物。
プロピレン系樹脂(A)
(a-1)JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10minの範囲、プロピレンから導かれる構成単位の含有量が98~100mol%の範囲、およびエチレンと炭素原子数4~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が0~2mol%の範囲にあるプロピレン系重合体70~100質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
(a-2)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.5~8dl/g以下のエチレンから導かれる構成単位の含有量が30~60mol%の範囲にあるプロピレン・エチレン共重合体0~30質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
プロピレン系樹脂(A)50~95質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)
エチレンから導かれる構成単位の含有量が65~90mol%の範囲下である、エチレンと、炭素原子数3~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンからなるエチレン・α-オレフィン共重合体。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)0~30質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
無機充填剤(C)を5~40質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
上記プロピレン系樹脂(A)、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)および、上記無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対して、
帯電防止剤(D)を0.1~0.5質量部の範囲で含み、且つ、帯電防止剤(D)として多価アルコール脂肪酸エステルを含む場合は、多価アルコール脂肪酸エステルの配合量は0.15質量部以下である。
[2]
項[1]に記載のプロピレン系樹脂組成物からなる自動車内装部材。
[3]
自動車内装部材が、自動車ドア部材である請求項2に記載の自動車内装部材。
[4]
項[2]または項[3]に記載の自動車内装部材が、射出成形されてなる成形体。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、帯電防止性に優れ、且つ、揮発量が低減されているので、自動車内外装部材などの成形体に好適に用い得る。
<プロピレン系樹脂(A)>
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つであるプロピレン系樹脂(A)は、下記(a-1)および(a-2)に記載の重合体を含む。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つであるプロピレン系樹脂(A)は、下記(a-1)および(a-2)に記載の重合体を含む。
本発明に係るプロピレン系樹脂(A)は、通常、JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10min、好ましくは20~270g/10min、より好ましくは30~250g/10minの範囲にある。
(a-1)
JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10min、好ましくは20~270g/10min、より好ましくは30~250g/10minの範囲にあり、プロピレンから導かれる構成単位の含有量が98~100mol%、好ましくは98.5~100mol%、好ましくは99~100mol%の範囲にあり、エチレンと炭素原子数4~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が0~2mol%、好ましくは0~1.5mol%、より好ましくは0~1mol%の範囲にあるプロピレン系重合体(a-1)であり、プロピレンの単独重合体が特に好ましい。
JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10min、好ましくは20~270g/10min、より好ましくは30~250g/10minの範囲にあり、プロピレンから導かれる構成単位の含有量が98~100mol%、好ましくは98.5~100mol%、好ましくは99~100mol%の範囲にあり、エチレンと炭素原子数4~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が0~2mol%、好ましくは0~1.5mol%、より好ましくは0~1mol%の範囲にあるプロピレン系重合体(a-1)であり、プロピレンの単独重合体が特に好ましい。
(a-2)
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.5~8dl/g、好ましくは1.6~7.5dl/g、より好ましくは1.8~7.0dl/gの範囲にあり、エチレンから導かれる構成単位の含有量が30~60mol%、好ましくは30~55mol%、より好ましくは30~50mol%の範囲にあるプロピレン・エチレン共重合体(a-2)。
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.5~8dl/g、好ましくは1.6~7.5dl/g、より好ましくは1.8~7.0dl/gの範囲にあり、エチレンから導かれる構成単位の含有量が30~60mol%、好ましくは30~55mol%、より好ましくは30~50mol%の範囲にあるプロピレン・エチレン共重合体(a-2)。
本発明に係るプロピレン系樹脂(A)は、上記プロピレン系重合体(a-1)を70~100質量%、好ましくは73~100質量%、より好ましくは70~100質量%、上記プロピレン・エチレン共重合体(a-2)を0~30質量%、好ましくは0~27質量%、より好ましくは0~25質量%〔但し、(a-1)+(a-2)の合計量を100質量%とする。〕の範囲で含む。
本発明に係るプロピレン系樹脂(A)は、種々公知の製造方法、具体的には、プロピレン系樹脂(A)が、プロピレン系重合体(a-1)のみを含む場合は、公知のオレフィン重合用触媒の存在下で、プロピレンを単独重合し、あるいは必要に応じてプロピレンを少量のα-オレフィンと共に重合してプロピレン単独重合体を得ることができる。オレフィン重合用触媒の具体例としては、チタン系触媒、メタロセン系触媒が挙げられる。特に、チタン系触媒が好ましい。
<エチレン・α-オレフィン共重合体(B)>
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つであるエチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、エチレンから導かれる構成単位を主成分とする共重合体である。α-オレフィンは、好ましくは炭素原子数3~8のα-オレフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンであり、より好ましくはプロピレン、1-ブテン、1-へキセン及び1-オクテンからなる群より選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンである。中でも、1-ブテン、1-オクテンが特に好ましい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つであるエチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、エチレンから導かれる構成単位を主成分とする共重合体である。α-オレフィンは、好ましくは炭素原子数3~8のα-オレフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンであり、より好ましくはプロピレン、1-ブテン、1-へキセン及び1-オクテンからなる群より選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンである。中でも、1-ブテン、1-オクテンが特に好ましい。
本発明に係るエチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、エチレンから導かれる構成単位の含有量が65~90mol%、好ましくは75~85mol%の範囲にある。
本発明に係るエチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が、通常0.1~60g/10分、好ましくは0.1~20g/10分、より好ましくは0.5~10g/10分の範囲にある。
本発明に係るエチレン・α-オレフィン共重合体(B)は、JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が、通常0.1~60g/10分、好ましくは0.1~20g/10分、より好ましくは0.5~10g/10分の範囲にある。
<無機充填剤(C)>
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つである無機充填剤(C)は、その種類は特に限定されず、公知の無機充填剤を使用できる。無機充填剤の具体例としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、石膏、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄が挙げられる。さらに、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム等の金属からなる金属粉末又は金属繊維も挙げられる。中でも、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維等が好ましく、タルクがより好ましい。タルクの平均粒径は、好ましくは1~15μm、より好ましくは1~6μmである。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つである無機充填剤(C)は、その種類は特に限定されず、公知の無機充填剤を使用できる。無機充填剤の具体例としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、石膏、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄が挙げられる。さらに、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム等の金属からなる金属粉末又は金属繊維も挙げられる。中でも、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維等が好ましく、タルクがより好ましい。タルクの平均粒径は、好ましくは1~15μm、より好ましくは1~6μmである。
<帯電防止剤(D)>
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つである帯電防止剤(D)は、プラスチック(樹脂)に添加して使用されている公知の帯電防止剤であり、下記、界面活性剤から選ばれる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物に含まれる成分の一つである帯電防止剤(D)は、プラスチック(樹脂)に添加して使用されている公知の帯電防止剤であり、下記、界面活性剤から選ばれる。
脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル、脂肪族アミン、アマイドの硫酸塩、脂肪族アルコールのリン酸エステル塩、アルキルアリルスルホン酸塩類、および二塩基酸脂肪族エステルのスルホン酸塩類などのアニオン性界面活性剤:
脂肪族アミン塩類、アルキルアミンサルフェートの第四級アンモニウム塩類およびアルキルピリジウム塩などのカチオン性界面活性剤:
ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、ソルビタン類(ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル)、ステアリルジエタノールアミンなどのアルキルジエタノールアミン類、多価アルコール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤:
アルキルべタイン型、アルキルイミダゾリン型などの両性界面活性剤などの界面活性剤挙げられる。
脂肪族アミン塩類、アルキルアミンサルフェートの第四級アンモニウム塩類およびアルキルピリジウム塩などのカチオン性界面活性剤:
ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、ソルビタン類(ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル)、ステアリルジエタノールアミンなどのアルキルジエタノールアミン類、多価アルコール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤:
アルキルべタイン型、アルキルイミダゾリン型などの両性界面活性剤などの界面活性剤挙げられる。
〈多価アルコール脂肪酸エステル〉
本発明に係る帯電防止剤(D)の一種である多価アルコール脂肪酸エステルとしては、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、多価カルボン酸エステルが挙げられる。中でも、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。グリセリン脂肪酸エステル(すなわち、脂肪酸モノグリセリド)の具体例としては、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、リノレイン酸モノグリセリド、ラウリン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ミリスチン酸モノグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド、マルガリン酸モノグリセリドが挙げられる。中でも、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリドが好ましい。ジグリセリン脂肪酸エステル(すなわち、脂肪酸ジグリセリド)の具体例としては、ステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、リノレイン酸ジグリセリド、ラウリン酸ジグリセリド、パルミチン酸ジグリセリド、ミリスチン酸ジグリセリド、ベヘン酸ジグリセリド、マルガリン酸ジグリセリドが挙げられる。中でも、ステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸ジグリセリドが好ましい。
本発明に係る帯電防止剤(D)の一種である多価アルコール脂肪酸エステルとしては、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、多価カルボン酸エステルが挙げられる。中でも、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。グリセリン脂肪酸エステル(すなわち、脂肪酸モノグリセリド)の具体例としては、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、リノレイン酸モノグリセリド、ラウリン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ミリスチン酸モノグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド、マルガリン酸モノグリセリドが挙げられる。中でも、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリドが好ましい。ジグリセリン脂肪酸エステル(すなわち、脂肪酸ジグリセリド)の具体例としては、ステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、リノレイン酸ジグリセリド、ラウリン酸ジグリセリド、パルミチン酸ジグリセリド、ミリスチン酸ジグリセリド、ベヘン酸ジグリセリド、マルガリン酸ジグリセリドが挙げられる。中でも、ステアリン酸ジグリセリド、オレイン酸ジグリセリドが好ましい。
これら界面活性剤の中でも、非イオン系界面活性剤が好ましく、特に、ステアリルジエタノールアミン(商品名:エレクトロストリッパー TS-2 花王(株)社製)、商品名 デノン3124 丸菱油化工業(株)製の非イオン系界面活性剤、商品名 アンステックスSP-151 東邦化学工業(株)社製の非イオン系界面活性剤が好ましい。
<プロピレン系樹脂組成物>
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、上記プロピレン系樹脂(A)を50~95質量部、好ましくは55~95質量部、より好ましくは60~95質量部、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)を0~30質量部、好ましくは0~25質量部、より好ましくは0~20質量部、上記無機充填剤(C)を5~40質量部、好ましくは5~35質量部、より好ましくは5~30質量部〔但し、(A)+(B)+(C)の合計量を100質量部とする。〕の範囲で含み、且つ、上記プロピレン系樹脂(A)、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、および無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対して、上記帯電防止剤(D)を0.1~0.5質量部、好ましくは0.13~0.47質量部、より好ましくは0.15~0.45質量部の範囲で含む組成物であり、帯電防止剤(D)として多価アルコール脂肪酸エステルを含む場合は、多価アルコール脂肪酸エステルの配合量は0.15質量部以下である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ドアトリムなどの内装材に必要な帯電防止性、ガラス霞性、低アクロレイン揮発性に優れる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、上記プロピレン系樹脂(A)を50~95質量部、好ましくは55~95質量部、より好ましくは60~95質量部、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)を0~30質量部、好ましくは0~25質量部、より好ましくは0~20質量部、上記無機充填剤(C)を5~40質量部、好ましくは5~35質量部、より好ましくは5~30質量部〔但し、(A)+(B)+(C)の合計量を100質量部とする。〕の範囲で含み、且つ、上記プロピレン系樹脂(A)、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、および無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対して、上記帯電防止剤(D)を0.1~0.5質量部、好ましくは0.13~0.47質量部、より好ましくは0.15~0.45質量部の範囲で含む組成物であり、帯電防止剤(D)として多価アルコール脂肪酸エステルを含む場合は、多価アルコール脂肪酸エステルの配合量は0.15質量部以下である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ドアトリムなどの内装材に必要な帯電防止性、ガラス霞性、低アクロレイン揮発性に優れる。
〈アルキル酸ジエタノールアミド〉
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミドなどのアルキル酸ジエタノールアミドを含まない。
アルキル酸ジエタノールアミドを含む組成物は、得られる成形体の耐フォギング性に劣る。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミドなどのアルキル酸ジエタノールアミドを含まない。
アルキル酸ジエタノールアミドを含む組成物は、得られる成形体の耐フォギング性に劣る。
《その他の添加剤》
本発明のプロピレン系樹脂組成物には、必要に応じてその他の添加剤、例えば耐熱安定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、老化防止剤、酸化防止剤、脂肪酸金属塩、軟化剤、分散剤、着色剤、顔料紫外線吸収剤、核剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合しても良い。
本発明のプロピレン系樹脂組成物には、必要に応じてその他の添加剤、例えば耐熱安定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、老化防止剤、酸化防止剤、脂肪酸金属塩、軟化剤、分散剤、着色剤、顔料紫外線吸収剤、核剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合しても良い。
〈プロピレン系樹脂組成物の製造方法〉
プロピレン系樹脂組成物は、上記各成分をドライブレンド、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサーなどで混合、あるいは混合後、単軸押出機、2軸押出機、高速2軸押出機などで溶融混練することにより、プロピレン系樹脂組成物が得られる。
プロピレン系樹脂組成物は、上記各成分をドライブレンド、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサーなどで混合、あるいは混合後、単軸押出機、2軸押出機、高速2軸押出機などで溶融混練することにより、プロピレン系樹脂組成物が得られる。
<成形体>
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、成形性に優れているので、様々な成形法に使用できる。本発明の成形体の具体例としては、射出成形体、発泡成形体、射出発泡成形体、押出成形体、ブロー成形体、真空・圧空成形体、カレンダー成形体、延伸フィルム、インフレーションフィルムが挙げられる。特に、射出成形体が好ましい。成形体を製造する場合の成形条件は特に制限されず、公知の条件を採用できる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、成形性に優れているので、様々な成形法に使用できる。本発明の成形体の具体例としては、射出成形体、発泡成形体、射出発泡成形体、押出成形体、ブロー成形体、真空・圧空成形体、カレンダー成形体、延伸フィルム、インフレーションフィルムが挙げられる。特に、射出成形体が好ましい。成形体を製造する場合の成形条件は特に制限されず、公知の条件を採用できる。
本発明の成形体は、優れた成形性を有する。また、プロピレン系樹脂(A)を含むので十分な剛性を有し、エチレン・α-オレフィン(B)を含むので十分な耐衝撃性も有する。さらに帯電防止剤(D)を含むので帯電防止性にも優れ、且つ、アクロレインなどの揮発量が少なく、耐フォギング性に優れる。
本発明の成形体の用途は、特に限定されない。好適な用途の具体例としては、ドアパネル、ピラートリム、ドアトリム、ドアロアガーニッシュ、インストルメントパネルなどの自動車内外装部材、エンジンルーム周辺部品、その他自動車部品、家電部品、食品容器、飲料容器、医療容器が挙げられる。中でも、自動車内外装部材(特に自動車内装部材)の用途が好ましく、自動車ドア部材の用途、ピラー部材の用途が特に好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例および比較例で使用した各重合体等を以下に示す。
実施例および比較例で使用した各重合体等を以下に示す。
(1)プロピレン系樹脂(A)
(1-1)プロピレン系樹脂(A-1):MFR:70g/10min。
プロピレン系重合体(a-1-1):89質量部
MFR:150g/10min、プロピレンから導かれる構成単位の含有量:99.9mol%。
プロピレン・エチレン共重合体(a-2-1):11質量部
極限粘度[η]:3.3dl/g、エチレンから導かれる構成単位の含有量:39mol%。
(1-1)プロピレン系樹脂(A-1):MFR:70g/10min。
プロピレン系重合体(a-1-1):89質量部
MFR:150g/10min、プロピレンから導かれる構成単位の含有量:99.9mol%。
プロピレン・エチレン共重合体(a-2-1):11質量部
極限粘度[η]:3.3dl/g、エチレンから導かれる構成単位の含有量:39mol%。
(1-2)プロピレン系樹脂(A-2):MFR:60g/10min。
プロピレン系重合体(a-1-1):89質量部
MFR:60g/10min、プロピレンから導かれる構成単位の含有量:99.9mol%。
プロピレン・エチレン共重合体(a-2-1):11質量部
極限粘度[η]:6.2dl/g、エチレンから導かれる構成単位の含有量:39mol%。
プロピレン系重合体(a-1-1):89質量部
MFR:60g/10min、プロピレンから導かれる構成単位の含有量:99.9mol%。
プロピレン・エチレン共重合体(a-2-1):11質量部
極限粘度[η]:6.2dl/g、エチレンから導かれる構成単位の含有量:39mol%。
(2)エチレン・α-オレフィン共重合体(B)
(2-1)エチレン・1-オクテン共重合体(B-1)
MFR:2.0g/10min、エチレンから導かれる構成単位の含有量:80mol%〔Dow社製 商品名 ENGAGETM8100〕。
(2-1)エチレン・1-オクテン共重合体(B-1)
MFR:2.0g/10min、エチレンから導かれる構成単位の含有量:80mol%〔Dow社製 商品名 ENGAGETM8100〕。
(3)無機充填剤(C)
(3-1)タルク(浅田製粉(株)商品名 JM-209 D50=3.9±0.4μm)。
(3-1)タルク(浅田製粉(株)商品名 JM-209 D50=3.9±0.4μm)。
(4)帯電防止剤(D)
(4-1)帯電防止剤(D-1)
非イオン系界面活性剤 複合タイプ:商品名 デノン3124 丸菱油化工業(株)製。
(4-2)帯電防止剤(D-2)
非イオン系界面活性剤 複合タイプ:商品名 アンステックスSP-151 東邦化学工業(株)社製。
(4-3)帯電防止剤(D-3)
ステアリルジエタノールアミン(非イオン系界面活性剤):商品名:エレクトロストリッパー TS-2 花王(株)社製。
(4-4)帯電防止剤(D-4)
モノグリセリド(非イオン系界面活性剤):商品名:エレクトロストリッパー TS-5 花王(株)社製)。
(4-1)帯電防止剤(D-1)
非イオン系界面活性剤 複合タイプ:商品名 デノン3124 丸菱油化工業(株)製。
(4-2)帯電防止剤(D-2)
非イオン系界面活性剤 複合タイプ:商品名 アンステックスSP-151 東邦化学工業(株)社製。
(4-3)帯電防止剤(D-3)
ステアリルジエタノールアミン(非イオン系界面活性剤):商品名:エレクトロストリッパー TS-2 花王(株)社製。
(4-4)帯電防止剤(D-4)
モノグリセリド(非イオン系界面活性剤):商品名:エレクトロストリッパー TS-5 花王(株)社製)。
(5)アルキル酸ジエタノールアミド
(5-1)アルキル酸ジエタノールアミドとして、ラウリン酸ジエタノールアミド(F-1)商品名:デノン2863 丸菱油化工業(株)製を用いた。
(5-1)アルキル酸ジエタノールアミドとして、ラウリン酸ジエタノールアミド(F-1)商品名:デノン2863 丸菱油化工業(株)製を用いた。
実施例および比較例で得られたプロピレン系樹脂組成物の物性は以下の方法で測定した。
〔アクロレインの揮発量〕
成形温度240℃で成形した100×100×2mm厚のテストピースを、成形から7日後に温度60℃で2時間加熱し、加熱時に発生した揮発成分を、QP-2010 Ultra(島津製作所製)を用いて、ガスクロマトグラフで定量分析した。
成形温度240℃で成形した100×100×2mm厚のテストピースを、成形から7日後に温度60℃で2時間加熱し、加熱時に発生した揮発成分を、QP-2010 Ultra(島津製作所製)を用いて、ガスクロマトグラフで定量分析した。
〔表面固有抵抗〕
100×100×2mm厚のテストピース成形し、成形から7日後に表面固有抵抗をJIS K 6911:1995に準拠して測定した。
100×100×2mm厚のテストピース成形し、成形から7日後に表面固有抵抗をJIS K 6911:1995に準拠して測定した。
〔フォギング〕
100×100×2mm厚のテストピース成形し、成形から7日後にガラス瓶に入れ、ふたをして、温度100℃で2時間加熱し、加熱前後の蓋のグロスをJIS Z 8741に準拠して、測定角度:60°で測定し、グロスの変化率を確認した。
100×100×2mm厚のテストピース成形し、成形から7日後にガラス瓶に入れ、ふたをして、温度100℃で2時間加熱し、加熱前後の蓋のグロスをJIS Z 8741に準拠して、測定角度:60°で測定し、グロスの変化率を確認した。
[アイゾット衝撃試験]
ASTM D256に準拠し、試験温度23℃の条件でアイゾット衝撃強度(J/m)を測定した。
ASTM D256に準拠し、試験温度23℃の条件でアイゾット衝撃強度(J/m)を測定した。
[曲げ試験]
ASTM D790に準拠し、試験温度23℃、試験速度30mm/minで曲げ弾性率(MPa)を測定した。
ASTM D790に準拠し、試験温度23℃、試験速度30mm/minで曲げ弾性率(MPa)を測定した。
[MFR(メルトフローレート)]
JIS K 7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16kgの条件で測定した。
JIS K 7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16kgの条件で測定した。
〔実施例1〕
プロピレン系樹脂(A―1):90質量部、無機充填剤(C-1):10質量部、および(A-1)と(C-1)との合計量:100質量部に対して、帯電防止剤(D-1)を0.30質量部加え、ドライブレンドした後、押出機を用いて200℃で溶融押出して、プロピレン系樹脂組成物を得た。
得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
結果を表1に示す。
プロピレン系樹脂(A―1):90質量部、無機充填剤(C-1):10質量部、および(A-1)と(C-1)との合計量:100質量部に対して、帯電防止剤(D-1)を0.30質量部加え、ドライブレンドした後、押出機を用いて200℃で溶融押出して、プロピレン系樹脂組成物を得た。
得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
結果を表1に示す。
〔実施例2~5〕
実施例1で用いたプロピレン系樹脂組成物に替えて、表1に記載のプロピレン系樹脂(A-1)などの種類、およびその配合量を用いる以外は実施例1と同様に行いプロピレン系樹脂組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
実施例1で用いたプロピレン系樹脂組成物に替えて、表1に記載のプロピレン系樹脂(A-1)などの種類、およびその配合量を用いる以外は実施例1と同様に行いプロピレン系樹脂組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
結果を表1に示す。なお、表1中の帯電防止剤(D)の配合量は、プロピレン系樹脂(A)、エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、および、無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対する量である。
〔比較例1~9〕
実施例1で用いたプロピレン系樹脂組成物に替えて、表1に記載のプロピレン系樹脂(A-1)などの種類、およびその配合量を用いる以外は実施例1と同様に行いプロピレン系樹脂組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
実施例1で用いたプロピレン系樹脂組成物に替えて、表1に記載のプロピレン系樹脂(A-1)などの種類、およびその配合量を用いる以外は実施例1と同様に行いプロピレン系樹脂組成物を得た。得られたプロピレン系樹脂組成物の物性を上記記載の方法で測定した。
結果を表2に示す。なお、表2中の帯電防止剤(D)およびラウリン酸ジエタノールアミド(F-1)の配合量は、プロピレン系樹脂(A)、エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、および、無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対する量である。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、射出成形体などの各種の成形体を製造する為の材料として有用である。本発明の成形体は、特に、ピラートリム、インストルメントパネルなどの自動車内外装部材として非常に有用である。
Claims (4)
- 下記(a-1)および(a-2)に記載の重合体を含むプロピレン系樹脂(A)、下記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)、下記無機充填剤(C)、および下記帯電防止剤(D)含み、且つアルキル酸ジエタノールアミドを含まないことを特徴とするプロピレン系樹脂組成物。
プロピレン系樹脂(A)
(a-1)JIS K 7210に準拠した方法で測定したメルトフローレート(MFR、230℃、荷重2.16kg)が10~300g/10minの範囲、プロピレンから導かれる構成単位の含有量が98~100mol%の範囲、およびエチレンと炭素原子数4~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンから導かれる構成単位の含有量が0~2mol%の範囲にあるプロピレン系重合体70~100質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
(a-2)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1.5~8dl/g以下のエチレンから導かれる構成単位の含有量が30~60mol%の範囲にあるプロピレン・エチレン共重合体0~30質量%〔但し、(a-1)と(a-2)の合計量を100質量%とする。〕。
プロピレン系樹脂(A)50~95質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)
エチレンから導かれる構成単位の含有量が65~90mol%の範囲下である、エチレンと、炭素原子数3~8のα-オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα-オレフィンからなるエチレン・α-オレフィン共重合体。
エチレン・α-オレフィン共重合体(B)0~30質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
無機充填剤(C)を5~40質量部〔但し、(A)と(B)と(C)の合計量を100質量部とする。〕、
上記プロピレン系樹脂(A)、上記エチレン・α-オレフィン共重合体(B)および、上記無機充填剤(C)との合計量:100質量部に対して、
帯電防止剤(D)を0.1~0.5質量部の範囲で含み、且つ、帯電防止剤(D)として多価アルコール脂肪酸エステルを含む場合は、多価アルコール脂肪酸エステルの配合量は0.15質量部以下である。 - 請求項1に記載のプロピレン系樹脂組成物からなる自動車内装部材。
- 自動車内装部材が、自動車ドア部材である請求項2に記載の自動車内装部材。
- 請求項2または3に記載の自動車内装部材が、射出成形されてなる成形体。
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