JP2022116961A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化すること。
【解決手段】画像形成装置は、装置本体と、カートリッジと、制御装置と、を備える。カートリッジは、装置本体に着脱可能である。カートリッジは、メモリと、検知ギヤと、を有する。メモリは、カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されている。検知ギヤは、検知ギヤの回転を画像形成装置が検知することで画像形成装置にカートリッジが新品であるかを特定させるギヤである。制御装置は、新品判定処理(S5)と、初期化処理(S20)を実行する。新品判定処理は、検知ギヤの回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定する処理である。初期化処理は、新品判定処理において、カートリッジが新品であると判定した場合(S5,Yes)、メモリに記憶されている寿命情報を初期化する処理である(S20)。
【選択図】図11
【解決手段】画像形成装置は、装置本体と、カートリッジと、制御装置と、を備える。カートリッジは、装置本体に着脱可能である。カートリッジは、メモリと、検知ギヤと、を有する。メモリは、カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されている。検知ギヤは、検知ギヤの回転を画像形成装置が検知することで画像形成装置にカートリッジが新品であるかを特定させるギヤである。制御装置は、新品判定処理(S5)と、初期化処理(S20)を実行する。新品判定処理は、検知ギヤの回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定する処理である。初期化処理は、新品判定処理において、カートリッジが新品であると判定した場合(S5,Yes)、メモリに記憶されている寿命情報を初期化する処理である(S20)。
【選択図】図11
Description
本開示は、カートリッジを装着可能な画像形成装置および画像形成装置に装着されるカートリッジの初期化方法に関する。
従来、ドラムカートリッジとトナーカートリッジを装着可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。ドラムカートリッジはドラムメモリを有し、トナーカートリッジはトナーメモリを有しており、画像形成装置は、ドラムメモリとトナーメモリのそれぞれと通信可能である。
使用済みのトナーカートリッジにトナーを再充填して、トナーカートリッジをリサイクルすることがある。このように、トナーカートリッジをリサイクルする場合には、トナーメモリの寿命情報を初期化する必要がある。しかしながら、トナーメモリの寿命情報の初期化を容易に行うことができなかった。
そこで、本開示は、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することを目的とする。
上述の課題を解決するための画像形成装置は、装置本体と、カートリッジと、制御装置と、を備える。カートリッジは、装置本体に着脱可能である。カートリッジは、メモリと、検知ギヤと、を有する。メモリは、カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されている。検知ギヤは、検知ギヤの回転を画像形成装置が検知することで画像形成装置にカートリッジが新品であるかを特定させるギヤである。制御装置は、新品判定処理と、初期化処理を実行する。新品判定処理は、検知ギヤの回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定する処理である。初期化処理は、新品判定処理において、カートリッジが新品であると判定した場合、メモリに記憶されている寿命情報を初期化する処理である。
このような構成によれば、検知ギヤの回転に基づいてカートリッジが新品であると判定した場合、カートリッジのメモリの寿命情報を初期化できる。このため、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
前記した構成において、検知ギヤは、カートリッジの寿命が、第1の種類であるか、第1の種類とは異なる第2の種類のいずれであるかを特定させるギヤであり、制御装置は、検知ギヤの回転に基づいて、カートリッジの寿命の種類を判定する種別判定処理をさらに実行し、初期化処理において、メモリに記憶されている寿命情報を、種別判定処理において判定した寿命の種類に基づいて初期化する構成としてもよい。
これによれば、検知ギヤによってカートリッジの寿命を特定できるので、カートリッジをリサイクルする場合にカートリッジの寿命をユーザが特定する必要がなくなる。
前記した構成において、メモリには、寿命情報を初期化した初期化回数が記憶されており、制御装置は、メモリに記憶されている初期化回数が第1閾値以下であると判定しない場合、初期化処理を実行しない構成としてもよい。
これによれば、カートリッジの初期化回数を制限することで、品質の低下を抑制できる。
前記した構成において、制御装置は、寿命情報を初期化した場合、メモリの初期化回数を更新する構成としてもよい。
前記した構成において、メモリには、寿命情報を初期化が可能な初期化可能回数が記憶されており、制御装置は、メモリに記憶されている初期化可能回数が第2閾値以上であると判定しない場合、初期化処理を実行しない構成としてもよい。
これによれば、カートリッジの初期化可能回数を制限することで、品質の低下を抑制できる。
前記した構成において、制御装置は、寿命情報を初期化した場合、メモリの初期化可能回数を更新する構成としてもよい。
前記した構成において、画像形成装置は、初期化の実行を許可する指示を入力するための入力部をさらに備え、制御装置は、初期化処理において、入力部から初期化の実行を許可する指示が入力されない場合、初期化処理を実行しない構成としてもよい。
これによれば、誤って第2カートリッジの第2メモリを初期化してしまうことを抑制できる。
前記した構成において、画像形成装置は、本体メモリをさらに備え、本体メモリには、販売地域情報がさらに記憶されており、メモリには、販売地域情報がさらに記憶されており、制御装置は、本体メモリに記憶されている販売地域情報と、メモリに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合、初期化処理を実行しない構成としてもよい。
これによれば、リサイクルした第2カートリッジの販売地域を管理しやすくなる。
前記した構成において、画像形成装置は、カートリッジを交換する際に開閉されるカバーをさらに備え、制御装置は、画像形成装置の電源が入れられた場合、または、カバーが閉じられた場合に、新品判定処理を実行する構成としてもよい。
前記した構成において、メモリは、画像形成したドット数に関連する情報が寿命情報として記憶されている構成としてもよい。
前記した構成において、メモリは、画像形成したシート数に関連する情報が寿命情報として記憶されている構成としてもよい。
前記した構成において、カートリッジは、トナーを内部に収容する筐体を有する構成としてもよい。
前記した構成において、カートリッジは、現像ローラをさらに有し、メモリは、現像ローラの回転回数に関連する情報が寿命情報として記憶されている構成としてもよい。
上述の課題を解決するためのカートリッジの初期化方法は、装着ステップと、新品判定ステップと、初期化ステップと、を含む。装着ステップは、カートリッジを装置本体に装着するステップである。カートリッジは、画像形成装置の装置本体に着脱可能である。カートリッジは、カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されたメモリと、検知ギヤの回転を画像形成装置が検知することで画像形成装置にカートリッジが新品であるかを特定させる検知ギヤと、を備える。新品判定ステップは、検知ギヤの回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定するステップである。初期化ステップは、新品判定ステップにおいて、カートリッジが新品であると判定した場合、メモリに記憶されている寿命情報を初期化するステップである。
このような構成のカートリッジの初期化方法によれば、カートリッジを装着した後、検知ギヤの回転に基づいてカートリッジが新品であると判定した場合、カートリッジのメモリの寿命情報を初期化できる。このため、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
本開示の画像形成装置によれば、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
本開示のカートリッジの初期化方法によれば、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
本開示のカートリッジの初期化方法によれば、カートリッジをリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
次に、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、装置本体2と、給紙部3と、画像形成部4と、制御装置CUと、本体メモリHMと、入力部の一例としての操作パネル26と、を主に備える。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、装置本体2と、給紙部3と、画像形成部4と、制御装置CUと、本体メモリHMと、入力部の一例としての操作パネル26と、を主に備える。
装置本体2は、カバー2Aと装置本体2の上部に位置する排紙トレイ2Bとを有している。装置本体2は、内部に給紙部3、画像形成部4を備える。カバー2Aを開くことで、カートリッジの一例としてのトナーカートリッジ10が着脱可能に装着される。
給紙部3は、用紙Sを収容している。そして、給紙部3は、画像形成部4に用紙Sを1枚ずつ供給する。
画像形成部4は、ドラムカートリッジ5と、トナーカートリッジ10と、図示省略した露光装置と、転写ローラ4Bと、定着器4Cとを含む。
トナーカートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対して着脱可能である。なお、トナーカートリッジ10は、トナーカートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態で、レーザプリンタ1に着脱される。言い換えると、ドラムカートリッジ5またはトナーカートリッジ10を交換する際には、カバー2Aが開閉される。ドラムカートリッジ5は、フレーム5Aと、感光体ドラム5Bと、ドラムメモリ5Mとを備える。感光体ドラム5Bは、フレーム5Aに回転可能に支持されている。ドラムメモリ5Mは、例えば、ICチップなどの情報を記憶する媒体であり、ICチップに限られない。
図1、図2に示すように、トナーカートリッジ10は、筐体11と、現像ローラ12と、供給ローラ13と、アジテータ14と、メモリの一例としてのトナーメモリ10Mと、を備える。
筐体11は、内部にトナーTを収容可能である。
現像ローラ12は、現像ローラシャフト12Aと、ローラ部12Bとを含む。ローラ部12Bは、現像ローラシャフト12Aの外周面を覆う。ローラ部12Bは、導電性のゴムなどからなる。現像ローラ12は、アジテータ14の軸方向(以下、単に「軸方向」という。)に延びる現像ローラ軸12Xについて回転可能である。
供給ローラ13は、軸方向に延びる供給ローラシャフト13Aと、ローラ部13Bとを含む。ローラ部13Bは、供給ローラシャフト13Aの外周面を覆う。ローラ部13Bは、スポンジなどからなる。供給ローラ13は、供給ローラシャフト13Aを中心に回転可能である。
アジテータ14は、シャフト14Aと、撹拌翼14Bとを含む。シャフト14Aは、軸方向に延びる第1軸1Xについて回転可能である。撹拌翼14Bは、シャフト14Aとともに回転する。アジテータ14は、回転する撹拌翼14BによりトナーTを撹拌可能である。
トナーメモリ10Mは、例えば、ICチップなどの情報を記憶する媒体であり、ICチップに限られない。
転写ローラ4Bは、感光体ドラム5Bと向かい合う。転写ローラ4Bは、感光体ドラム5Bとの間で用紙Sを挟みながら搬送する。
感光体ドラム5Bは、図示しない帯電器により帯電され、露光装置に露光されることで静電潜像が形成される。ドラムカートリッジ5は、この静電潜像にトナーTを供給して感光体ドラム5B上にトナー像を形成する。給紙部3から供給された用紙Sは、感光体ドラム5Bと転写ローラ4Bの間を通りながら感光体ドラム5B上のトナー像が転写される。
定着器4Cは、用紙Sに転写されたトナー像を、用紙Sに熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、装置本体2の外の排紙トレイ2Bに排出される。
制御装置CUは、レーザプリンタ1全体の動作を制御する装置である。制御装置CUは、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、本体メモリHM、装着されたカートリッジに記憶された情報、ROMに記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を行うことによって、印刷制御を実行している。本体メモリHMは、例えば、RAM、EEPROMなどを含む。
操作パネル26は、装置本体2の外表面に位置している。操作パネル26は、制御装置CUと電気的に接続されている。操作パネル26は、制御装置CUの指令に基づいて、各種メッセージや確認画面を表示し、ユーザの指示が入力される。
レーザプリンタ1は、センサ7を備える。センサ7は、トナーカートリッジ10が新品であるか、および、トナーカートリッジ10の寿命の種類を検知するためのセンサである。センサ7は、装置本体2に揺動可能に支持されたアクチュエータ70と、光センサ7Bとを備える。アクチュエータ70は、後述する検知ギヤ300の検知突起330と接触可能な位置に位置している。光センサ7Bは、制御装置CUと接続され、検出信号を制御装置CUに出力する。制御装置CUは、光センサ7Bから受ける信号に応じてトナーカートリッジ10が新品であるかと、寿命の種類とを判別可能に構成されている。光センサ7Bは、アクチュエータ70の変位を検出し、検出信号を制御装置CUへ送信する。
アクチュエータ70は、図7(a)に示す第1位置と、図7(b)に示す第2位置とに揺動可能である。図7(a)に示すように、アクチュエータ70は、検知突起330と接触すると、検知突起330に押圧されて、第1位置に位置する。また、図7(a)に示すように、アクチュエータ70は、検知突起330と接触しないと、検知突起330に押圧されないので、図示せぬバネに付勢されて第2位置に位置する。
アクチュエータ70が第1位置に位置する場合、アクチュエータ70は、光センサ7Bの発光素子と受光素子の間に位置する。アクチュエータ70が光センサ7Bの発光素子と受光素子の間に位置した場合、制御装置CUにON信号が送られる。
アクチュエータ70が第2位置に位置する場合、アクチュエータ70は、光センサ7Bの発光素子と受光素子の間に位置しない。アクチュエータ70が光センサ7Bの発光素子と受光素子の間に位置しない場合、制御装置CUにOFF信号が送られる。
次に、トナーカートリッジ10の詳細構成について説明する。
図3、図4に示すように、トナーカートリッジ10は、筐体11の軸方向における一方側に、第1ギヤカバー31と、第2ギヤカバー32と、カップリング33とを有している。
図3、図4に示すように、トナーカートリッジ10は、筐体11の軸方向における一方側に、第1ギヤカバー31と、第2ギヤカバー32と、カップリング33とを有している。
第1ギヤカバー31は、開口31Aを有する。第2ギヤカバー32は、カップリング穴32Aを有する。カップリング穴32Aは、カップリング33を露出させる穴である。
カップリング33は、駆動力を受けるための凹部33Aとカップリングギヤ33Gとを有している。凹部33Aは、軸方向に凹んでいる。凹部33Aは、第2ギヤカバー32のカップリング穴32Aから露出している。凹部33Aには、継ぎ手(図示省略)が係合する。カップリング33は、継ぎ手から駆動力を受けて回転可能である。なお、図4では、カップリングギヤ33Gのギヤ歯を省略している。本明細書において、「ギヤ」は、ギヤ歯を有してギヤ歯によって回転力を伝達するものに限られず、摩擦伝達によって回転力を伝達するものを含む。
トナーカートリッジ10は、筐体11の軸方向における一方側に、現像ローラギヤ12Gと、供給ローラギヤ13Gと、アイドルギヤ35と、キャップ36と、トーションバネ37と、検知ギヤ300と、伝達ギヤ400と、を備える。現像ローラギヤ12Gおよび供給ローラギヤ13Gは、第2ギヤカバー32により覆われている。アイドルギヤ35、検知ギヤ300、および伝達ギヤ400は、第1ギヤカバー31により覆われている。なお、図4では、現像ローラギヤ12G、供給ローラギヤ13Gおよびアイドルギヤ35のギヤ歯を省略している。
第1ギヤカバー31は、検知ギヤ300の少なくとも一部を覆う。本実施形態では、第1ギヤカバー31の開口31Aは、検知ギヤ300の一部を露出させる。また、開口31Aは、検知突起330の一部を露出させる。
図5(b)参照に示すように、現像ローラギヤ12Gは、現像ローラ12の端部に位置する。現像ローラギヤ12Gは、カップリングギヤ33Gと噛み合う。
供給ローラギヤ13Gは、供給ローラ13の端部に位置する。供給ローラギヤ13Gは、カップリングギヤ33Gと噛み合う。
アイドルギヤ35は、小径ギヤ35Aと、小径ギヤ35Aよりも大径の大径ギヤ35Bとを有している。小径ギヤ35Aは、大径ギヤ35Bとともに回転する。アイドルギヤ35の大径ギヤ35Bは、カップリングギヤ33Gと噛み合う。
図4に示すように、キャップ36は、筐体11内にトナーを充填するための充填口を塞ぐための蓋である。キャップ36は、軸方向の一方側に突出するボス36Aを有している。
トーションバネ37は、ねじりコイルバネである。トーションバネ37は、検知ギヤ300が図7(a)に示す初期位置である状態において、検知ギヤ300を図示時計回りに付勢している。つまり、トーションバネ37は、初期位置において、駆動力が伝達されて回転する検知ギヤ300の回転方向とは逆方向に検知ギヤ300を付勢している。
伝達ギヤ400は、シャフト14Aの端部に位置する。すなわち、本実施形態では、伝達ギヤ400は、軸方向に延びる第1軸1Xについて回転可能である。伝達ギヤ400は、筐体11の外表面に位置する。伝達ギヤ400は、小径ギヤ410と、大径ギヤ420と、円板部430と、第1突起440とを有する。
大径ギヤ420は、小径ギヤ410よりも大径のギヤである。大径ギヤ420は、小径ギヤ410とともに回転する。伝達ギヤ400の大径ギヤ420は、アイドルギヤ35の小径ギヤ35Aと係合して回転可能である(図5(b)参照)。
円板部430は、円形の板であり、小径ギヤ410と大径ギヤ420を繋いでいる。円板部430は、軸方向に交差する方向に延びる。好ましくは、円板部430は、軸方向に直交する方向に延びる。
第1突起440は、円板部430から軸方向の一方側に突出している。第1突起440は、円板部430の半径方向に対して交差する方向に延びている。
検知ギヤ300は、検知ギヤ300の回転をレーザプリンタ1が検知することでレーザプリンタ1にトナーカートリッジ10が新品であるかを特定させるためのギヤである。検知ギヤ300は、キャップ36のボス36Aに支持されて回転可能である。検知ギヤ300は、軸方向に延びる第2軸線2Xについて回転可能である。検知ギヤ300は、筐体11の外表面に位置する。検知ギヤ300は、ギヤ部310と、非係合部320と、検知突起330と、リブ340と、を有している。
図5(b)に示すように、ギヤ部310は、周面の一部に設けられた複数のギヤ歯からなる。ギヤ部310は、伝達ギヤ400の小径ギヤ410と噛み合い可能である。ギヤ部310は、伝達ギヤ400から駆動力を受ける。このため、検知ギヤ300は、回転する伝達ギヤ400と係合することで図7(a)に示す初期位置から、図7(c)に示す最終位置まで回転するようになっている。
非係合部320は、ギヤ歯が設けられていない周面の他部であり、伝達ギヤ400の小径ギヤ110と噛み合わない。非係合部320は、伝達ギヤ400と係合しない。このため、検知ギヤ300は、初期位置から最終位置に移動した後は、最終位置で停止するようになっている。
リブ340は、軸方向の他方側に位置し、回転方向に交差するリブ状に形成されている。リブ340の径方向外側の先端部は、ギヤ部310の周面よりも径方向内側で、かつ、非係合部320よりも径方向外側に配置されている。リブ340は、伝達ギヤ400の第1突起440と係合して検知ギヤ300の回転をスタートさせるトリガとして機能する。
図6(a)に示すように、検知突起330は、外周壁331と、第1延長壁332と、第2延長壁333とを有している。外周壁331は、第2軸線2Xを中心とした円弧形状に延びている。第1延長壁332は、外周壁331の一端である第1端部A1から径方向内側に向けて延びている。第2延長壁333は、外周壁331の他端である第2端部A2から径方向内側に向けて延びている。
ここで、本実施形態のトナーカートリッジ10は、トナー容量が標準である標準容量タイプと、標準容量タイプより大きい大容量タイプがある。本実施形態では、標準容量タイプのトナーカートリッジ10と、大容量タイプのトナーカートリッジ10と、で検知突起330の形状を異ならせている。
具体的には、例えば、図6(a)に示すように、トナーカートリッジ10が標準容量タイプである場合には、第1延長壁332から第2延長壁333までの間隔が第1間隔となっている。言い換えると、トナーカートリッジ10が標準容量の場合には、外周壁331の第1端部A1と第2軸線2Xとを結ぶ線分L1と、外周壁331の第2端部A2と第2軸線2Xとを結ぶ線分L2のなす角度が、第1角度θ1となっている。θ1は、例えば、98°である。
これに対し、図6(b)に示すように、トナーカートリッジ10が大容量タイプの場合には、第1延長壁332から第2延長壁333までの間隔が、第1間隔よりも大きな第2間隔となっている。言い換えると、トナーカートリッジ10が大容量タイプの場合には、前述した線分L1と線分L2とのなす角が、第1角度θ1よりも大きな第2角度θ2となっている。θ2は、例えば189°である。
以上のように構成されたトナーカートリッジ10の新品検知の動作について図7~図9を参照しながら説明する。初めに、図7(a),(b),(c)を参照して、新品の標準容量タイプのトナーカートリッジ10が装置本体2に装着された場合の動作を説明する。なお、図9のタイムチャートにおいては、伝達ギヤ400および検知ギヤ300が回転している状態をONで示し、回転していない状態をOFFで示している。
図7(a)に示すように、標準容量タイプのトナーカートリッジ10が新品である場合には、検知ギヤ300は初期位置に位置する。検知ギヤ300が初期位置にある状態において、図3に示すように、検知突起330の先端は、第1ギヤカバー31の開口31Aから露出している。図7(a)に示すように、検知ギヤ300が初期位置にある状態において、アクチュエータ70は、検知突起330に押圧されて第1位置に位置する。アクチュエータ70が第1位置に位置するので、光センサ7Bから制御装置CUに送られる検出信号はONである。
カップリング33が図5(b)における時計回りに駆動力を受けると、アイドルギヤ35が反時計回りに回転する。すると、伝達ギヤ400は、アイドルギヤ35と係合しているので、時計回りに回転を開始する(時刻t0)。伝達ギヤ400が回転することで、伝達ギヤ400とともに第1突起440も時計回りに移動し始める。第1突起440が検知ギヤ300のリブ340に到達して、第1突起440がリブ340を押す。第1突起440にリブ340が押されると、検知ギヤ300が反時計回りに回転する。このため、検知ギヤ300のギヤ部310が伝達ギヤ400の小径ギヤ410に噛み合い、反時計回りに回転し始める(時刻t1)。
図7(b)に示すように、検知ギヤ300が反時計回りに回転すると、検知突起330は、アクチュエータ70と接触しない位置まで移動する。すると、図示せぬバネの付勢力で、アクチュエータ70は、第1位置から第2位置に移動する(時刻t2)。これにより、光センサ7Bから制御装置CUに送られる検出信号はONからOFFに変わる。
そして、さらに検知ギヤ300が回転すると、検知突起330は、アクチュエータ70と再び接触する場所まで移動する。これにより、アクチュエータ70は、検知突起330に押圧されて、第2位置から第1位置に移動する(時刻t3)。これにより、光センサ7Bから制御装置CUに送られる検出信号はOFFからONに変わる。この場合において、標準容量タイプのトナーカートリッジ10では、検出信号がONからOFFになってから再びONとなるまでの時間(時刻t2~t3)は第1時間T1である。
このように、カップリング33を駆動させてから、光センサ7Bの検出信号がONからOFFになってから、OFFからONとなるまでの時間が第1時間T1であった場合には、制御装置CUは、装着されたトナーカートリッジ10が新品であり、標準容量タイプであると判定する。
そして、さらに検知ギヤ300が回転すると、図7(c)に示すように、検知ギヤ300は、伝達ギヤ400との噛み合いが解除されて、回転を停止する(時刻t5)。このようにして、検知ギヤ300は、図7(c)に示す最終位置に移動する。最終位置において、検知ギヤ300は、伝達ギヤ400と噛み合っていないので、伝達ギヤ400が回り続けても、検知ギヤ300は最終位置に位置したままである。このとき、アクチュエータ70は、第1位置に位置し、光センサ7Bの検出信号はONである。
次に、図8(a),(b),(c)を参照して、新品の大容量タイプのトナーカートリッジ10が装置本体2に装着された場合の動作を説明する。ここでは、標準容量タイプのトナーカートリッジ10が装着された場合と異なる点について説明し、共通する作用の説明は省略する。
図8(a),(b),(c)に示すように、新品の大容量タイプのトナーカートリッジ10が装置本体2に装着された場合も標準容量タイプの場合と同様に光センサ7Bから制御装置CUに送られる検出信号はONからOFFに変わり、OFFからONに変わる。しかし、トナーカートリッジ10が大容量タイプの場合には、第1延長壁332から第2延長壁333までの間隔が、標準容量タイプの場合より大きいので、検出信号がONからOFFになってから再びONとなるまでの時間(時刻t2~t4)が第1時間T1より長い第2時間T2となる(図9参照)。
このように、カップリング33を駆動させてから、光センサ7Bの検出信号がONからOFFになってから、OFFからONとなるまでの時間が第2時間T2であった場合には、制御装置CUは、装着されたトナーカートリッジ10が新品であり、大容量タイプであると判定する。
次に、新品でないトナーカートリッジ10が装置本体2に装着された場合の動作を説明する。新品でないトナーカートリッジ10を装置本体2に装着した場合、検知ギヤ300は最終位置に位置する(図7(c),図8(c)参照)。このため、カップリング33を駆動させても、検知ギヤ300は最終位置から動かないので光センサ7Bの検出信号はONのまま変わらない。この結果、制御装置CUは、装着されたトナーカートリッジ10が新品でないと判定する。
次に、トナーカートリッジ10のリサイクルに関して説明する。使用済みのトナーカートリッジ10をリサイクルする場合、筐体11の内部にトナーを再充填した後、トナーメモリ10Mを初期化する必要がある。本実施形態のレーザプリンタ1は、この初期化を容易にするための構成を備えている。
図13(a)に示すように、トナーカートリッジ10のトナーメモリ10Mには、寿命情報と、初期化回数と、販売地域情報と、が記憶されている。
寿命情報は、例えば、画像形成したドット数に関連する情報、画像形成したシート数に関連する情報、または、現像ローラの回転回数に関連する情報、の少なくともいずれかである。本実施形態では、トナーメモリ10Mに寿命情報として、トナーカートリッジ10を用いて印刷された累積印刷枚数と、現像ローラ12の回転回数と、が記憶されている。トナーカートリッジ10の寿命は、トナーメモリ10Mに記憶されたドットカウント、累積印刷枚数および現像ローラ12の回転数の少なくともいずれかを用いて判定される。
初期化回数は、トナーカートリッジ10がリサイクルされる回数であるリサイクル回数である。販売地域情報は、トナーカートリッジ10の販売地域の情報である。例えば、販売地域情報とは、トナーカートリッジ10を販売する国の情報である。
次に、トナーカートリッジ10を初期化するための、制御装置CUが実行する処理を説明する。
制御装置CUは、レーザプリンタ1の電源が入れられた場合、または、カバー2Aが閉じられた場合に、新品判定処理を実行する。新品判定処理は、検知ギヤ300の回転に基づいて、トナーカートリッジ10が新品であるかを判定する処理である。
制御装置CUは、新品判定処理において、カートリッジが新品であると判定しなかった場合、画像形成を実行するため、通常起動処理を実行する。
一方、制御装置CUは、新品判定処理において、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、初期化処理を実行する。初期化処理は、新品判定処理において、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化する処理である。
一方、制御装置CUは、新品判定処理において、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、初期化処理を実行する。初期化処理は、新品判定処理において、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化する処理である。
図13(a),(b)に示すように、制御装置CUは、寿命情報を初期化した場合、トナーメモリ10Mの累積印刷枚数と、現像ローラ回転回数を初期化する。例えば、制御装置CUは、トナーカートリッジ10の累積印刷枚数がx枚であるのを0枚とし、現像ローラ回転回数がy回であるのを0回とする。
また、制御装置CUは、寿命情報を初期化した場合、トナーメモリ10Mの初期化回数を更新する。例えば、制御装置CUは、初期化回数がn回であったトナーカートリッジ10の寿命情報を初期化した場合、初期化回数を1加算してn+1回に更新する。
制御装置CUは、新品判定処理を実行するとともに、検知ギヤ300の回転に基づいて、トナーカートリッジ10の寿命の種類を判定する種別判定処理をさらに実行する。制御装置CUは、初期化処理において、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を、種別判定処理において判定した寿命の種類に基づいて初期化する。
具体的には、制御装置CUは、センサ7から受ける波形からトナーカートリッジ10の寿命の種類が「標準容量」であるか、「大容量」であるか、「特大容量」であるかの寿命の種類を決定する(図12参照)。制御装置CUは、この種別判定処理によって判定した寿命の種類をトナーメモリ10Mに書き込む。例えば、図13(a),(b)に示すように、制御装置CUは、初期化前に「標準容量」であった寿命の種類を「大容量」に更新する。
制御装置CUは、新品判定処理において、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合であっても、トナーカートリッジ10を初期化しない場合がある。次に、この初期化しない場合について説明する。
制御装置CUは、トナーメモリ10Mに記憶されている初期化回数が第1閾値以下であると判定しない場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない。すなわち、制御装置CUは、トナーカートリッジ10の初期化回数が第1閾値以下であると判定した場合に限り初期化を実行する。
制御装置CUは、初期化処理において、操作パネル26に、初期化の実行をしてよいか否かの確認メッセージを表示するとともに、許可の指示を入力するためのOKボタンと、初期化の実行をキャンセルする指示を入力するためのキャンセルボタンとを表示する。操作パネル26から初期化の実行を許可する指示が入力されない場合、寿命情報の初期化を実行しない。すなわち、制御装置CUは、初期化の実行を許可する指示が入力された場合に限り初期化を実行する。
本体メモリHMには、トナーカートリッジ10の販売地域情報が記憶されている。制御装置CUは、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合、制御装置CUは、エラーと判定してもよい。制御装置CUは、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合、つまり、制御装置CUが、エラーと判定した場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない。すなわち、制御装置CUは、本体メモリHMとトナーメモリ10Mの販売地域情報が一致した場合に限り初期化を実行する。制御装置CUが、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致するかを判定する代わりに、制御装置CUが、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報を使用可能であるかを判定してもよい。
なお、制御装置CUが、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合であっても、制御装置CUは、初期化を実行してもよい。この場合、制御装置CUは、初期化を実行する際に、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報を削除してもよい。また、制御装置CUは、初期化を実行する際に、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報をいずれのレーザプリンタ1で使える情報へ書き換えてもよい。
また、制御装置CUが、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合に、つまり、制御装置CUが、エラーと判定した場合に、操作パネル26によりエラーを解除可能であってもよい。操作パネル26によりエラーが解除されたことに応じて、制御装置CUが初期化を実行してもよい。
また、制御装置CUが、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合に、つまり、制御装置CUが、エラーと判定した場合に、レーザプリンタ1が有するEmbedded Web Serverによりエラーが解除されてもよい。詳細には、ユーザのコンピュータが、レーザプリンタ1のEmbedded Web Serverにアクセスして、レーザプリンタ1の設定情報を操作可能であってもよい。ユーザのコンピュータが、レーザプリンタ1のEmbedded Web Serverから、レーザプリンタ1の設定情報を操作するためのWebページを取得し、そのWebページを使って、エラーが解除されてもよい。このようにエラーが解除されたことに応じて、制御装置CUが初期化を実行してもよい。
次に、図14~図16のフローチャートを参照して、本実施形態における制御装置CUが、実行する処理の一例について説明する。
図14に示すように、制御装置CUは、レーザプリンタ1が電源ON、またはカバー2Aが閉じられたと判定した場合(S1,Yes)には、制御装置CUは、トナーカートリッジ10が交換されたかもしれないとして、トナーメモリ10Mと通信を試み、通信可能かを判定する(S2)。制御装置CUは、電源ON、またはカバー2Aが閉じられたと判定しない場合(S1,No)には、レーザプリンタ1が電源ON、またはカバー2Aが閉じられるまで待つ。
ステップS2において、制御装置CUは、トナーメモリ10Mと通信可能であると判定しなかった場合(S2,No)、操作パネル26に通信エラーを表示して(S3)処理を終了する。
ステップS2において、制御装置CUは、トナーメモリ10Mと通信可能であると判定した場合(S2,Yes)、伝達ギヤ400を回転させるために、モータを所定時間回転し(S4)、トナーカートリッジ10の新品判定処理を実行し、新品を検知したかを判定する(S5)。
ステップS5において、制御装置CUは、新品を検知したと判定しなかった場合(S5,No)、トナーカートリッジ10が新品でないので、通常起動処理を実行して(S6)、通常の画像形成を行う準備をする。
ステップS5において、制御装置CUは、新品を検知したと判定した場合(S5,Yes)、種別判定処理を実行してトナーカートリッジ10の種別を判定し(S7)、その後、操作パネル26に初期化の実行を許可するか否かの確認画面を表示し(S8)、初期化の実行を許可する指示が入力されたかを判定する(S9)。
ステップS9において、制御装置CUは、トナーメモリ10Mの初期化の実行を許可する指示が入力されたと判定した場合(S9,Yes)、初期化前エラーチェック(S10)を実行する。ステップS9において、制御装置CUは、トナーメモリ10Mの初期化の実行を許可する指示が入力されたと判定しない場合(S9,No)、トナーメモリ初期化処理を実行せずに処理を終了する。
図14に示すように、制御装置CUは、初期化前エラーチェック(S10)において、トナーメモリ10Mの販売地域情報と初期化回数を読み出し(S11)、本体メモリHMの販売地域情報とトナーメモリ10Mの販売地域情報が一致するかを判定する(S12)。
ステップS12において、制御装置CUは、本体メモリHMの販売地域情報とトナーメモリ10Mの販売地域情報が一致すると判定しなかった場合(S12,No)、操作パネル26に販売地域エラーを表示し(S13)、ステップS16に移行する。
ステップS12において、制御装置CUは、本体メモリHMの販売地域情報とトナーメモリ10Mの販売地域情報が一致すると判定した場合(S12,Yes)、トナーカートリッジ10の初期化回数が第1閾値以下であるかを判定する(S14)。
ステップS14において、制御装置CUは、トナーカートリッジ10の初期化回数が第1閾値以下であると判定しなかった場合(S14,No)トナーカートリッジ10の初期化回数エラーを表示し(S15)、ステップS16に移行する。
ステップS14において、制御装置CUは、トナーカートリッジ10の初期化回数が第1閾値以下であると判定した場合(S14,Yes)、ステップS16に移行する。
図14に戻り、初期化前エラーチェック(S11~S15)の後、制御装置CUは、初期化前エラーチェックでチェックしたエラーがないかを判定する(S16)。
ステップS16において、制御装置CUは、エラーがないと判定した場合(S16,Yes)、トナーメモリ初期化処理を実行する(S20)。制御装置CUは、エラーがないと判定しなかった場合(S16,No)、トナーメモリ初期化処理を実行せずに処理を終了する。
図16に示すように、トナーメモリ初期化処理(S20)において、制御装置CUは、トナーメモリ10Mに、寿命情報、すなわち累積印刷枚数と現像ローラ回転数を初期化し(S21)、トナーカートリッジ10の初期化回数を1加算してトナーメモリ10Mに書き込み(S22)、種別判定処理(S7)においてセンサ7の波形から決定した寿命の種類をトナーメモリ10Mに書き込む(S23)。
上述した本実施形態のレーザプリンタ1によって、トナーカートリッジ10のリサイクルをする場合、次のようにしてトナーメモリ10Mの初期化を行う。
すなわち、トナーメモリ10Mの初期化方法は、まず、トナーカートリッジ10を装置本体2に装着する(装着ステップ)。そして、レーザプリンタ1の制御装置CUは、検知ギヤ300の回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定する(新品判定ステップ)。そして、制御装置CUは、新品判定ステップにおいて、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化する(初期化ステップ)。
すなわち、トナーメモリ10Mの初期化方法は、まず、トナーカートリッジ10を装置本体2に装着する(装着ステップ)。そして、レーザプリンタ1の制御装置CUは、検知ギヤ300の回転に基づいて、カートリッジが新品であるかを判定する(新品判定ステップ)。そして、制御装置CUは、新品判定ステップにおいて、トナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化する(初期化ステップ)。
上述した第1実施形態のレーザプリンタ1によれば、次のような効果を奏することができる。
使用済みのトナーカートリッジ10をリサイクルする場合には、トナーを再充填すると共にトナーメモリ10Mを初期化する必要がある。レーザプリンタ1によれば、検知ギヤ300の回転に基づいてトナーカートリッジ10が新品であると判定した場合、トナーメモリ10Mの寿命情報を初期化できる。このため、トナーカートリッジ10をリサイクルする場合に、寿命情報を容易に初期化することができる。
また、制御装置CUは、検知ギヤ300の回転に基づいて、トナーカートリッジ10の寿命の種類を判定する種別判定処理をさらに実行する。制御装置CUは、初期化処理において、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を、種別判定処理において判定した寿命の種類に基づいて初期化する。このため、検知ギヤ300によってトナーカートリッジの寿命を特定できるので、トナーカートリッジをリサイクルする場合にトナーカートリッジの寿命をユーザが特定する必要がなくなる。
また、制御装置CUは、トナーメモリ10Mに記憶されている初期化回数が第1閾値以下であると判定しない場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない。このため、トナーカートリッジ10の初期化回数を制限することで、リサイクル品の品質の低下を抑制できる。
また、制御装置CUは、初期化処理において、操作パネル26から初期化の実行を許可する指示が入力されない場合、寿命情報の初期化を実行しない。このため、誤ってトナーカートリッジ10のトナーメモリ10Mを初期化してしまうことを抑制できる。
また、制御装置CUは、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない。このため、リサイクルしたトナーカートリッジ10の販売地域を管理しやすくなる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
上述した実施形態では、トナーメモリ10Mには、寿命情報を初期化した回数である初期化回数が記憶されており、制御装置CUは、トナーメモリ10Mに記憶されている初期化回数が第1閾値以下であると判定しない場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない構成であったが、この形態に限られない。例えば、トナーメモリ10Mには、寿命情報を初期化が可能な回数である初期化可能回数が記憶されており、制御装置CUは、トナーメモリ10Mに記憶されている初期化可能回数が第2閾値以上であると判定しない場合、トナーメモリ10Mに記憶されている寿命情報を初期化しない構成としてもよい。この場合、制御装置CUは、寿命情報を初期化した場合、トナーメモリ10Mの初期化可能回数を1減算して更新する。
上述した実施形態では、制御装置CUは、初期化処理において、操作パネル26から初期化の実行を許可する指示が入力されない場合、寿命情報の初期化を実行しない構成であったが、初期化の実行の許可を確認しない構成としてもよい。
上述した実施形態では、カートリッジの一例として、トナーカートリッジ10を例示したが、カートリッジは他のカートリッジでもよい。例えば、カートリッジは、ドラムカートリッジでもよく、ベルトユニットでもよい。この場合には、ドラムカートリッジやベルトユニットに新品を検知する検知ギヤや、寿命情報を記憶するメモリが配置される。
上述した実施形態においては、トナーカートリッジはドラムカートリッジに組み付けられた状態で装置本体に対して着脱可能であったが、トナーカートリッジおよびドラムカートリッジがそれぞれ単体で装置本体に対して装着可能であってもよい。
上述した実施形態においては、画像形成装置として、モノクロ用のレーザプリンタを例示したが、画像形成装置は、カラー用のレーザプリンタであってもよく、コピー機や複合機であってもよい。
上述した実施形態においては、エラーメッセージを操作パネル26に表示していたが、エラーメッセージを他の場所(例えば画像形成装置に接続されたパソコンなど)に表示してもよいし、音声など他の方法でユーザに報知してもよい。
上述した実施形態においては、装置本体2の販売地域と、トナーカートリッジ10の販売地域とが整合するか否かを判定するために、制御装置CUは、本体メモリHMに記憶されている販売地域情報と、トナーメモリ10Mに記憶されている販売地域情報とが一致するか否かを判定した。しかし、装置本体2とトナーカートリッジ10の整合を判定するために、販売地域とは異なる情報が用いられてもよい。例えば、レーザプリンタ1の供給者が、レーザプリンタ1のユーザと契約を結ぶ場合がある。この場合、レーザプリンタ1の供給者が、契約専用のトナーカートリッジ10をユーザへ提供することとなる。このような状況において、販売地域情報の代わりに、トナーメモリ10Mに契約専用のトナーカートリッジ10であることを識別可能な識別情報が記憶されてもよい。トナーメモリ10Mに記憶された識別情報を使って、契約が結ばれたレーザプリンタ1と、契約専用のトナーカートリッジ10とに互換性があるかを判定し、契約が結ばれたレーザプリンタ1に対してのみ、契約専用のトナーカートリッジ10を使えるようにしてもよい。
上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施することもできる。
1 レーザプリンタ
2 装置本体
2A カバー
5 ドラムカートリッジ
5B 感光体ドラム
5M ドラムメモリ
7 センサ
7B 光センサ
10 トナーカートリッジ
10M トナーメモリ
12 現像ローラ
26 操作パネル
300 検知ギヤ
400 伝達ギヤ
CU 制御装置
HM 本体メモリ
2 装置本体
2A カバー
5 ドラムカートリッジ
5B 感光体ドラム
5M ドラムメモリ
7 センサ
7B 光センサ
10 トナーカートリッジ
10M トナーメモリ
12 現像ローラ
26 操作パネル
300 検知ギヤ
400 伝達ギヤ
CU 制御装置
HM 本体メモリ
Claims (14)
- 画像形成装置であって、
装置本体と、
前記装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されたメモリと、
検知ギヤであって、前記検知ギヤの回転を前記画像形成装置が検知することで前記画像形成装置に前記カートリッジが新品であるかを特定させる検知ギヤと、
を有するカートリッジと、
制御装置と、を備える画像形成装置であって、
前記制御装置は、
前記検知ギヤの回転に基づいて、前記カートリッジが新品であるかを判定する新品判定処理と、
前記新品判定処理において、前記カートリッジが新品であると判定した場合、前記メモリに記憶されている前記寿命情報を初期化する初期化処理を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記検知ギヤは、前記カートリッジの寿命が、第1の種類であるか、第1の種類とは異なる第2の種類のいずれであるかを特定させるギヤであり、
前記制御装置は、
前記検知ギヤの回転に基づいて、前記カートリッジの寿命の種類を判定する種別判定処理をさらに実行し、
前記初期化処理において、前記メモリに記憶されている前記寿命情報を、前記種別判定処理において判定した寿命の種類に基づいて初期化することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記メモリには、前記寿命情報を初期化した初期化回数が記憶されており、
前記制御装置は、
メモリに記憶されている前記初期化回数が第1閾値以下であると判定しない場合、前記初期化処理を実行しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御装置は、
前記寿命情報を初期化した場合、前記メモリの前記初期化回数を更新することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記メモリには、前記寿命情報を初期化が可能な初期化可能回数が記憶されており、
前記制御装置は、
前記メモリに記憶されている前記初期化可能回数が第2閾値以上であると判定しない場合、前記初期化処理を実行しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御装置は、
前記寿命情報を初期化した場合、前記メモリの前記初期化可能回数を更新することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、
初期化の実行を許可する指示を入力するための入力部をさらに備え、
前記制御装置は、
前記初期化処理において、前記入力部から初期化の実行を許可する指示が入力されない場合、前記初期化処理を実行しないことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、本体メモリをさらに備え、
前記本体メモリには、販売地域情報がさらに記憶されており、
前記メモリには、販売地域情報がさらに記憶されており、
前記制御装置は、前記本体メモリに記憶されている販売地域情報と、前記メモリに記憶されている販売地域情報と、が一致したと判定しない場合、前記初期化処理を実行しないことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、前記カートリッジを交換する際に開閉されるカバーをさらに備え、
前記制御装置は、前記画像形成装置の電源が入れられた場合、または、前記カバーが閉じられた場合に、前記新品判定処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記メモリは、画像形成したドット数に関連する情報が前記寿命情報として記憶されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記メモリは、画像形成したシート数に関連する情報が前記寿命情報として記憶されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記カートリッジは、トナーを内部に収容する筐体を有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記カートリッジは、現像ローラをさらに有し、
前記メモリは、前記現像ローラの回転回数に関連する情報が前記寿命情報として記憶されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - カートリッジの初期化方法であって、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、前記カートリッジの寿命に関する寿命情報が記憶されたメモリと、検知ギヤであって、前記検知ギヤの回転を前記画像形成装置が検知することで前記画像形成装置に前記カートリッジが新品であるかを特定させる検知ギヤと、を備えるカートリッジを、前記装置本体に装着する装着ステップと、
前記検知ギヤの回転に基づいて、前記カートリッジが新品であるかを判定する新品判定ステップと、
前記新品判定ステップにおいて、前記カートリッジが新品であると判定した場合、前記メモリに記憶されている前記寿命情報を初期化する初期化ステップと、
を含むカートリッジの初期化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021013395A JP2022116961A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2021013395A JP2022116961A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 画像形成装置 |
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JP2022116961A true JP2022116961A (ja) | 2022-08-10 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021013395A Pending JP2022116961A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 画像形成装置 |
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-
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