JP2022096967A - 露光ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子と駆動回路とを一つのチップに形成する構成において、発光素子の順方向電圧を確保しつつ、低耐電圧の半導体プロセスで駆動回路を形成し、チップサイズを小さくすること。【解決手段】露光ヘッド106は、プリント基板202と、光を発光する複数の発光素子602と、発光素子602を駆動するアナログ部801と、を備え、プリント基板202上に配列している短冊状の複数の発光素子アレイチップ400-1~400-20と、発光素子602からの光を感光ドラム102上に集光するロッドレンズアレイ203と、を有する。アナログ部801は、第1の電位と第2の電位との間で動作し、発光素子602は、第3の電位と第4の電位との間で動作する。第3の電位と第4の電位との電位差は、第1の電位と第2の電位との電位差以上である。【選択図】図11

Description

本発明は、感光ドラムを露光する露光ヘッド及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式のプリンタとしては、LED又は有機EL等を用いた露光ヘッドによって感光ドラムを露光し、潜像形成を行う方式のプリンタが一般的に知られている。このような露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列した発光素子列と、発光素子列の光を感光ドラム上に結像するロッドレンズアレイと、によって構成されている。発光素子としてのLED又は有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイの光軸と平行となる発光素子アレイである。
ここで、露光ヘッドにおいて、発光素子列の長さは感光ドラム上における画像形成領域幅に応じて決まり、発光素子の間隔はプリンタの画像解像度に応じて決まる。例えば、1200dpiのプリンタでは、画素の間隔は21.16μm(小数点3桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.16μmとなる。このような露光ヘッドを用いたプリンタは、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式のプリンタと比較して、使用する部品数が少ないため、装置の小型化及び低コスト化が容易である。
また、近年では、発光素子と駆動回路とを同一のチップに実装することにより、装置のサイズを小さくする技術も知られている。例えば、Si基板上に駆動用の集積回路と電極とを形成し、その上に有機EL膜を蒸着することにより、発光素子と駆動回路とを一つのチップにする露光ヘッドが知られている。また、特許文献1は、透明なガラス基板上にTFT回路と有機ELとを設けた露光ヘッドを開示している。
特開2015-112856号公報
しかしながら、従来の発光素子と駆動回路とを一つのチップにする構成を有する露光ヘッドにおいては、発光素子の順方向電圧を確保して所定の発光量を得るために、比較的高い耐電圧の半導体プロセスで集積回路を形成する必要がある。このような高耐電圧の半導体プロセスで駆動回路を形成する場合には、トランジスタのサイズが大きくなってしまい、結果的にチップサイズが肥大化してしまうという課題を有する。
本発明の目的は、発光素子と駆動回路とを一つのチップに形成する構成において、発光素子の順方向電圧を確保しつつ、低耐電圧の半導体プロセスで駆動回路を形成することができ、チップサイズを小さくすることができる露光ヘッドを提供することである。
本発明に係る露光ヘッドは、感光ドラムを露光する露光ヘッドであって、基板と、光を発光する複数の発光素子と、前記発光素子を駆動する駆動回路と、を備え、前記基板上に配列している短冊状の複数の半導体チップと、前記発光素子からの光を前記感光ドラム上に集光するレンズアレイと、を有し、前記駆動回路は、第1の電位と第2の電位との間で動作し、前記発光素子は、第3の電位と第4の電位との間で動作し、前記第3の電位と前記第4の電位との電位差は、前記第1の電位と前記第2の電位との電位差以上である、ことを特徴とする。
本発明によれば、発光素子と駆動回路とを一つのチップに形成する構成において、発光素子の順方向電圧を確保しつつ、低耐電圧の半導体プロセスで駆動回路を形成することができ、チップサイズを小さくすることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド及び感光ドラムの模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの模式図である。 図4のA-A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの発光素子の配列を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの発光素子の配列の変形例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光部とロッドレンズとの位置関係を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップのデータ保持部の回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドのアナログ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドに供給される電源部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの動作のフロー図である。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップに供給される電源電圧のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドのアナログ部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドに供給される電源部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの動作のフロー図である。 本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップに供給される電源電圧のタイミングチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置1は、スキャナ部100と、作像部103と、定着部104と、給紙/搬送部105と、レジローラ110と、を有している。
スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に対して照明を当てて原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換して画像データを作成する。スキャナ部100は、作成した画像データを図示しないプリンタ制御部に出力する。
作像部103は、プリンタ制御部の制御によって動作して、レジローラ110より搬送されるシートに画像を形成し、画像を形成したシートを定着部104に搬送する。作像部103は、帯電、露光、現像及び転写の一連の電子写真プロセスを行う作像ユニットを4つ有している。作像部103は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の順に並べられる4つの作像ユニットにより、シート上にフルカラーの画像を形成する。4つの作像ユニットの各々は、シアンの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー及びブラックの作像動作を順次実行していく。
具体的には、作像部103は、感光ドラム102と、露光ヘッド106と、帯電器107と、現像器108と、転写ベルト111と、光学センサ113と、を備えている。
像担持体としての感光ドラム102は、図示しない取付部材によって画像形成装置1に取り付けられて回転駆動する。
露光ヘッド106は、図示しない取付部材によって画像形成装置1に取り付けられている。露光ヘッド106は、4つの作像ユニットに対応して4つの露光ヘッド106a、106b、106c及び106dから構成されている。露光ヘッド106は、画像データに応じて発光した光を感光ドラム102に集光して露光することにより、感光ドラム102に潜像(静電潜像)を形成する。なお、露光ヘッド106の構成の詳細については後述する。
帯電器107は、感光ドラム102を帯電させる。
現像器108は、感光ドラム102に形成された潜像に対してトナーを供給して現像することにより、感光ドラム102にトナー像(現像剤像)を形成する。
転写ベルト111は、レジローラ110より搬送されるシートを定着部104に搬送する。転写ベルト111によって搬送されるシートには、現像器108によって現像されたトナー像が転写される。
光学センサ113は、転写ベルト111と対向する位置に設けられ、各作像ユニット間の色ズレ量を導出するため、転写ベルト111上に印字されたテストチャートの位置を検出する。光学センサ113は、テストチャートの位置の検出結果を図示しない画像コントローラ部に出力する。画像コントローラ部は、光学センサ113より入力されるテストチャートの位置の検出結果に基づいて、作像部103の各作像ユニット間の色ズレ量を導出して各色の画像位置を補正する制御を行う。シート上には、この制御によって色ズレのないフルカラートナー像が転写される。
定着部104は、ローラの組み合わせによって構成され、図示しないハロゲンヒータ等の熱源を内蔵している。定着部104は、作像部103によりトナー像が転写されたシート上のトナーを熱と圧力とによってシートに溶解及び定着させ、トナーを定着させたシートを排紙ローラ112によって画像形成装置1の外部に排出する。
給紙/搬送部105は、本体内給紙ユニット109aと、本体内給紙ユニット109bと、外部給紙ユニット109cと、手差し給紙ユニット109dと、を備え、予め指示された給紙ユニットからシートを給紙してレジローラ110に搬送する。
レジローラ110は、作像部103において形成されたトナー像をシート上に転写するタイミングで、給紙/搬送部105より搬送されるシートを転写ベルト111に搬送する。
プリンタ制御部は、スキャナ部100、作像部103、定着部104及び給紙/搬送部105の動作を制御する。プリンタ制御部は、MFP全体(画像形成装置1全体)を制御するMFP制御部と通信してMFP制御部の指示に応じて、スキャナ部100、作像部103、定着部104及び給紙/搬送部105の状態を管理しながら動作を制御する。
<露光ヘッドの構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の構成について、図2及び図3を参照しながら、詳細に説明する。
図2(a)は、感光ドラム102に対する露光ヘッド106の配置の様子を示しており、図2(b)は、発光素子群201から出射された光がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光する様子を示している。
図3(a)は、プリント基板202の発光素子群201が実装されている面とは反対の面(以下、「発光素子非実装面」と記載する)を示しており、図3(b)は、発光素子群201が実装されている面(以下、「発光素子実装面」と記載する)を示している。また、図3(c)は、発光素子アレイチップ400-m(mは1以上且つ19以下の整数)~400-m+1のチップ間の境界部の様子を示している。
露光ヘッド106は、発光素子群201と、プリント基板202と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204と、を備えている。
発光素子群201は、プリント基板202の発光素子実装面に実装され、20個の短冊状の発光素子アレイチップ400-1~400-20を千鳥状に2列配列した構成を有している。各列の発光素子アレイチップ400-1~400-20は、プリント基板202の長手方向に沿って配置されている。
半導体チップとしての発光素子アレイチップ400-1~400-20内には、発光素子602が発光素子アレイチップ400-1~400-20の長手方向(主走査方向)及び短手方向(副走査方向)に沿って所定のピッチで配列されている。発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々には、長手方向であるX方向に所定の画像解像度ピッチで748個の発光素子602が配列されている。画像解像度ピッチは、ここでは1200dpi(略21.16μm)を例示する。また、発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々における748個の発光素子602の端から端までの間隔は、ここでは約15.8mmを例示する。
発光素子群201は、発光素子アレイチップ400-1~400-20が長手方向に20個配列されることにより、露光可能な発光素子数が14960素子となり、約316mmの画像幅に対応した画像形成が可能となる。
この例示の場合、図3(c)に示す発光素子アレイチップ400-1~400-20の境界に位置する発光素子602-nと発光素子602-1との画像解像度ピッチも、1200dpi(略21.16μm)である。また、発光素子602-nと発光素子602-1との短手方向における間隔Sは、約127μm(1200dpiで6画素分、800dpiで4画素分)となっている。また、発光素子602-nと発光素子602-1との長手方向の間隔Lは、約21.16μm(1200dpiで1画素分)となっている。なお、発光素子602-nと発光素子602-1との間隔S及び間隔Lは、前述した値に限定されない。
基板としてのプリント基板202には、図3(a)に示すように、発光素子非実装面にコネクタ305と発光素子群201を駆動するための図示しないドライバICとが設けられている。プリント基板202には、図3(b)に示すように、表面としての発光素子実装面に発光素子群201が実装されている。
コネクタ305は、プリント基板202の発光素子非実装面に設けられている図示しないドライバIC及び電源と図示しない信号線を介して接続していると共に、発光素子群201と接続している。
ロッドレンズアレイ203は、発光素子群201との間の距離が所定の距離となるように配置されていると共に、感光ドラム102との間の距離が所定の距離となるように配置されて、発光素子群201からの出射光を感光ドラム102上に結像させる。
ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203とプリント基板202とが取り付けられている。
上記の構成を有する露光ヘッド106は、工場において単体で組み立てられると共に、集光位置でのスポットを所定サイズに調整するピント調整、及び光量調整が行われる。ここで、ピント調整では、ロッドレンズアレイ203と発光素子群201との距離が所望の距離となるように、ロッドレンズアレイ203の取り付け位置を調整する。また、光量調整では、発光素子群201の各発光素子602を個別に順次発光させ、ロッドレンズアレイ203を介して感光ドラム102に集光させた光が所定光量になるように各発光素子602の駆動電流を調整する。
<発光素子アレイチップの構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400-1~400-20の構成について、図4を参照しながら、詳細に説明する。
発光素子アレイチップ400は、Si基板上に発光素子602を設けて構成されたチップであり、発光基板402と、発光部404と、回路部406と、ワイヤボンディング用パッド(WBパッド)408と、を備えている。
発光基板402は、Si基板であり、発光部404及びワイヤボンディング用パッド408が設けられている。発光基板402には、発光部404を制御するための回路部406が内蔵されている。ここで、Si基板は、集積回路形成用のプロセス技術も発達しており、既に様々な集積回路の基板として用いられているため、高速かつ高機能な回路を高密度に形成できると共に、大口径のウェハが出回っているため安価に入手することができる等のメリットがある。
発光部404は、発光素子602を備えている。なお、発光部404の構成の詳細については、後述する。
回路部406は、アナログ駆動回路、デジタル制御回路、又はアナログ駆動回路とデジタル駆動回路との両方を含んだ回路構成を有しており、発光部404を制御する。
ワイヤボンディング用パッド408は、回路部406に対する電源供給、又は発光素子アレイチップ400と外部との信号等の入出力を行う。
<発光部の構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400-1~400-20の発光部404の構成について、図5を参照しながら、詳細に説明する。
発光部404は、発光基板402と上部電極508とが対向している部分、及びその対向する部分の発光層506であり、発光基板402上に複数の下部電極504、発光層506及び上部電極508の順に積層されて構成されている。
下部電極504は、独立電極であり、発光基板402の上に形成されている。下部電極504は、X方向に幅Wを有していると共に、X方向において隣り合う下部電極504との間に所定の間隔dを設けて複数形成されている。下部電極504は、回路部406の形成と共に加工ルールが0.2μm程度と高精度であるSi集積回路加工技術を用いて形成され、回路部406の図示しない駆動部に接続されている。これにより、下部電極504を精度よく高密度に配置できると共に、発光素子602の発光個所は実質的に下部電極504と同じであるため、発光素子602を高密度に配置することが可能となる。
下部電極504は、発光層506の発光波長に対して反射率の高い金属によって形成されていることが好ましく、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、又は銀とアルミニウムとの合金等によって形成されている。
発光層506は、下部電極504の上に形成され、例えば有機EL膜又は無機EL膜等である。発光層506は、有機EL膜である場合に、電子輸送層、正孔輸送層、電子注入層、正孔注入層、電子ブロック層及び正孔ブロック層等の機能層を必要に応じて含む積層構造体である。
発光層506は、有機EL層又は無機EL層等の水分に弱い材料によって形成されている場合に、発光部404への水分の侵入を阻止するために封止されていることが望ましい。発光層506は、例えば、シリコンの酸化物、シリコンの窒化物若しくはアルミの酸化物等の薄膜の単体、又はシリコンの酸化物、シリコンの窒化物及びアルミの酸化物等の薄膜を積層して形成される封止膜によって発光部404への水分の侵入を阻止する。封止膜の形成方法としては、段差等の構造の被覆性能に優れた方法が好ましく、例えば原子層堆積法(ALD法)等を用いることができる。
なお、発光層506は、連続して形成されていても良いし、下部電極504と略同等の大きさに分断されていても良い。また、上記の封止膜の材料、構成及び形成方法は一例であり、上述した例には限定されず、適宜好適なものを選択すればよい。
上部電極508は、共通電極であり、発光層506の上に形成されている。上部電極508は、発光層506の発光波長に対して透明であることが好ましく、酸化インジウム錫(ITO)等の透明電極を用いることができる。
上記の構成を有する発光部404は、複数の下部電極504のうちの選択された下部電極504及び上部電極508を通じて発光層506に通電することにより、選択された下部電極504に対応する場所の発光層506を発光させる。これにより、発光部404は、発光層506の発光基板402と反対側の上部電極508を通して出射光を出射する。
上部電極508を酸化インジウム錫等の透明電極とすることにより、開口率を実質的に100%にすることができ、発光層506における発光をそのまま出射光とすることができる。また、下部電極504を高精度なSi集積回路加工技術を用いて形成することにより、下部電極504を高密度に配置することができるため、発光部404の略全面積を発光させることができ、発光部404の利用効率を高めることができる。ここで、発光部404の面積とは、複数の下部電極504の総面積と複数の間隔dの総面積とを合計した面積である。
<発光部の発光素子の配列>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光部404の発光素子602の配列について、図6から図8を参照しながら、詳細に説明する。
図6において、図6(a)は、複数の発光素子602を列状に配置して構成される例であり、図6(b)は、発光素子列604の断面概略図である。図7は、発光素子列604を図のY方向に複数列配置して発光部404を構成した例である。
図6(a)及び図6(b)において、W1は発光素子602のX方向の幅であり、d1は、X方向において隣り合う発光素子602の間隔である。また、図7において、W2は発光素子602のY方向の幅であり、d2はY方向において隣り合う発光素子602の間隔である。
また、図6(b)において、例えば、発光素子602-3は一点鎖線で囲んだ部分である。
発光素子列604は、複数の発光素子602がX方向に沿って所定の間隔(ピッチ)で配列することにより構成されている。所定の間隔は、例えばY方向の画像解像度が1200dpiである場合には21、16μmである。また、W1は、ここでは19.8μmを例示し、d1は、ここでは0.68μmを例示する。
ここで、発光層506が十分に薄い場合には、発光素子602の発光個所は実質的に下部電極504と同じであり、W1は図5のW、d1は図5のdと見なしてよい。
発光素子列604は、図6(a)に示すように発光素子602をX方向に配列して1列とする場合に限らず、図7に示すように発光素子602をY方向にも配列して複数列にしても良い。図7は、発光素子602がX方向に748個(602-1~4_1~748)、及びX方向と異なるY方向に4列(604-1~4)、マトリクス上に配置される場合を例示する。W2は、ここではW1と同じく19.8μmを例示する。また、d2は、ここではd1と同じく0.68μmとしてY方向に21.16μm(1200dpi)ピッチに配列する場合を例示する。
ロッドレンズアレイ203は、発光素子群201から射出される光を感光ドラム102上に集光する。Y方向における発光素子列604の数は、ここでは4列を例示する。発光素子602のX方向のピッチは、ここでは図8に示す21.16μmを例示する。発光素子602のY方向のピッチは、ここでは図8に示す21.16μmを例示する。ロッドレンズアレイ203の直径は、ここでは図8に示す290μmを例示する。この例示の場合には、1つのロッドレンズアレイ203が複数の発光素子602の射出光を集光する構成である。
<露光ヘッドの回路構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の回路構成について、図9を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図9を用いた説明では、説明を簡易化するために、単色の1つの露光ヘッド106の回路構成について説明するが、実際には4色の4つの露光ヘッド106の各々が同一の回路構成を有している。また、これらの4つの露光ヘッド106は、同時に並列処理する。
露光ヘッド106は、プリント基板202を制御するための信号又はデータをプリント基板202に送信して、画像データに対する処理と露光タイミングに対する処理とを行う画像コントローラ部700を有している。画像コントローラ部700からプリント基板202に送信される信号及びデータは、クロック信号、画像データ、画像データの取り込み開始を示す信号(以下、「ライン同期信号」と記載する)及び通信信号である。
具体的には、画像コントローラ部700は、画像データ生成部701と、チップデータ変換部702と、CPU703と、同期信号生成部704と、+5V生成回路710と、-5V生成回路711と、スイッチ(SW)714と、を備えている。
ここで、画像コントローラ部700とプリント基板202とは、クロック信号線705、ライン同期信号線706、画像データ信号線707、通信信号線708、+5V電源ライン712及び-5V電源ライン713によって接続されている。
クロック信号線705は、チップデータ変換部702と発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々とを接続している。
ライン同期信号線706は、チップデータ変換部702と発光素子アレイチップ400-1のみとを接続している。
画像データ信号線707は、チップデータ変換部702と発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々とを接続している。画像データ信号線707の数は、ここでは発光素子列604の列数と同じ4本を例示する。
通信信号線708は、CPU703と発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々とを接続している。
+5V電源ライン712は、+5V生成回路710と発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々とを接続している。
-5V電源ライン713は、スイッチ(SW)714と発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々とを接続している。
画像データ生成部701は、スキャナ部100から入力又は画像形成装置1の外部から受信して入力された画像データに対して、CPU703により指示された画像解像度でディザリング処理を行ってプリント出力のための画像データを生成する。画像データ生成部701は、例えば主走査方向及び副走査方向の各々において1200dpiの画像解像度でディザリング処理を行うことにより、1ライン×4列(発光素子列数)の画像データを生成する。画像データ生成部701は、生成した画像データをチップデータ変換部702に出力する。
チップデータ変換部702は、同期信号生成部704より入力されるライン同期信号に同期して、画像データ生成部701より入力される画像データを、発光素子アレイチップ400-1~400-20毎に分割する。チップデータ変換部702は、分割した画像データを画像データ信号線707を介して発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々に出力する。これと共に、チップデータ変換部702は、ライン同期信号をライン同期信号線706を介して発光素子アレイチップ400-1に出力すると共に、クロック信号をクロック信号線705を介して発光素子アレイチップ400-1~400-20に出力する。
CPU703は、感光ドラム102の予め定められた回転速度で感光ドラム102の表面が回転方向に所定の画素サイズ移動する周期を1ライン周期とし、同期信号生成部704に信号周期の時間間隔を指示する。
CPU703は、例えば感光ドラム102の予め定められた回転速度で感光ドラム102の表面が回転方向に1200dpiの画素サイズ(約21.16μm)移動する周期を1ライン周期とする。そして、CPU703は、例えば搬送方向に200mm/secの速度で露光する場合、1ライン周期を105.8μsec(小数点2桁以下省略)として同期信号生成部704に信号周期の時間間隔を指示する。この際に、CPU703は、感光ドラム102の速度を制御する図示しない速度制御部において設定される印字速度の設定値(固定値)を用いて搬送方向の速度を算出する。
CPU703は、画像データ生成部701に対して、画像解像度を指示する。CPU703は、スイッチ714に対して電源制御信号を出力してスイッチ714をONさせる。CPU703は、発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々との間で通信信号線708を介して通信信号を送受信する。CPU703は、ヘッド情報格納部709に格納されている後述のヘッド情報等に基づいて通信信号に設定値を設定し、設定値を設定した通信信号を通信信号線708を介して発光素子アレイチップ400-1~400-20に出力する。
同期信号生成部704は、CPU703に指示された信号周期の時間間隔に基づいてライン同期信号を生成して、生成したライン同期信号をチップデータ変換部702に出力する。
+5V生成回路710は、+12V電源より印加される+12Vの電源電圧を+5Vの電圧に変換して+5V電源ライン712を介して発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々に供給する。+5V生成回路710としては、一般的なスイッチングレギュレータ回路が適用可能である。
-5V生成回路711は、+12V電源より印加される+12Vの電源電圧を-5Vの電圧に変換してスイッチ714に供給する。-5V生成回路711としては、一般的なスイッチングレギュレータ回路が適用可能である。
スイッチング素子としてのスイッチ714は、CPU703からの電源制御信号の入力の有無に応じてON又はOFFすることにより、発光素子アレイチップ400に対して-5Vの電圧を供給するか否かを切り替える。スイッチ714は、CPU703から電源制御信号が入力されることによりONして、発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々に対して-5V電源ライン713を介して-5Vの電圧を供給する。-5V電源ライン713は、スイッチ714がOFFとなって発光素子アレイチップ400-1~400-20に対して-5Vの電圧を供給しない場合にフローティング状態となる。
プリント基板202は、発光素子アレイチップ400-1~400-20と、ヘッド情報格納部709と、を備えている。
発光素子アレイチップ400-1と発光素子アレイチップ400-2とは、信号線708-1によって接続されている。発光素子アレイチップ400-2と発光素子アレイチップ400-3とは、信号線708-2によって接続されている。以下同様に、発光素子アレイチップ400-3、・・・は、信号線708-3、・・・によって数珠つなぎに接続されている。
発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々は、入力されるライン同期信号に基づいて次チップ用のライン同期信号を生成して信号線708-1、・・・を介して次の発光素子アレイチップ400-1~400-20に出力する。発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々は、入力されるクロック信号、ライン同期信号、画像データ及び通信信号に設定された設定値に基づいて、発光素子602を発光させる。
ヘッド情報格納部709は、通信信号線708を介してCPU703と接続されている。ヘッド情報格納部709は、発光素子アレイチップ400-1~400-20の発光量及び実装位置情報等のヘッド情報を格納する記憶装置である。
<発光素子アレイチップの回路構成>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400-1~400-20の回路構成について、図10から図13を参照しながら、詳細に説明する。
なお、発光素子アレイチップ400-1~400-20の各々の回路構成は同一であるため、発光素子アレイチップ400-1の回路構成について説明し、発光素子アレイチップ400-2~400-20の回路構成についての説明を省略する。また、クロック信号はデジタル部800の全てのブロックに入力されるため、クロック信号線705はデジタル部800の全てのブロックと接続されているが、図10においてはその記載を省略している。
発光素子アレイチップ400-1は、発光部404と、回路部406と、を備えている。回路部406は、デジタル部800と、アナログ部801と、を備えている。
デジタル部800には、チップデータ変換部702よりクロック信号、画像データ信号及びライン同期信号が入力されると共に、CPU703より通信信号が入力される。デジタル部800は、クロック信号に同期して、通信信号に設定された設定値、画像データ信号及びライン同期信号に基づいて、発光素子602を発光させるための駆動信号(パルス信号)を生成し、生成した駆動信号をアナログ部801に出力する。デジタル部800は、ライン同期信号に基づいて次チップ用のライン同期信号を生成し、生成した次チップ用のライン同期信号を信号線708-1を介して次チップである発光素子アレイチップ400-2に出力する。
具体的には、デジタル部800は、通信IF部802と、レジスタ部803と、ライン同期信号生成部804と、取り込み信号生成部805と、データ保持部806-001~748と、を備えている。
通信IF部802は、通信信号線708を介してCPU703に接続されている。
レジスタ部803は、通信IF部802を介してCPU703から入力される通信信号に設定された設定値が書き込まれる。レジスタ部803は、CPU703によって書き込まれた設定値が読み出され、読み出された設定値を駆動電流情報としてアナログ部801に出力すると共に遅延時間情報として取り込み信号生成部805に出力する。ここで、駆動電流情報は、発光部404に流す駆動電流の電流設定値の情報であり、デジタル値である。また、遅延時間情報は、データラッチ信号の出力を遅延させる遅延時間の情報であり、デジタル値である。
ライン同期信号生成部804は、ライン同期信号線706より入力されたライン同期信号を所定時間遅延させて、次チップ用のライン同期信号を生成して信号線708-1を介して発光素子アレイチップ400-2に出力する。
取り込み信号生成部805は、ライン同期信号線706より入力されたライン同期信号に基づいて、レジスタ部803から入力された遅延時間情報の遅延時間分だけ遅れたタイミングでデータ保持部806-001にデータラッチ信号we001を出力する。
データ保持部806-001~748の各々には、クロック信号及びデータラッチ信号wen(n=1~748)が入力されると共に、データラッチ信号wenが入力されたタイミングで4列分の画像データ1~4が入力される。
データ保持部806-001~748は、図11に示すように、入力された画像データ1~4をラッチし、駆動信号1~4を生成してアナログ部801に出力する4つのフリップフロップ回路807及び4つのゲート回路808を備えている。データ保持部806-001~748は、入力されたデータラッチ信号wenを1クロック分だけ遅延させ、遅延させたデータラッチ信号we(n+1)を次のデータ保持部806-001~748に出力する1つのフリップフロップ回路809を備えている。
アナログ部801は、レジスタ部803より入力される駆動電流情報と、データ保持部806-001~748より入力される駆動信号と、に基づいて、発光部404の駆動を制御する。
具体的には、アナログ部801は、図12に示すように、電流設定用DAC901と、電流制御用MOSFET902と、スイッチング用MOSFET903と、を備えた駆動回路900を備えている。
駆動回路900は、各発光素子602に1対1で接続されて発光素子602の数と同じ数だけ設けられている。本実施の形態において、駆動回路900は、1つの発光素子アレイチップ400-1~400-20に対して748個×4列=2992個設けられている。なお、全ての駆動回路900は同一構成であるため、説明を簡略化するために1つの駆動回路900の構成のみについて説明する。
電流設定用DAC901は、デジタル部800のレジスタ部803から入力される駆動電流情報が示す発光部404に流す駆動電流のデジタル値を、アナログ電圧に変換して電流制御用MOSFET902のゲート端子Gに出力する。
電流制御用MOSFET902は、PchのMOSFETであり、ソース端子Sが電源電圧VDDに接続され、ゲート端子GがDAC901の出力端子に接続され、ドレイン端子Dがスイッチング用MOSFET903のソース端子Sに接続されている。電流制御用MOSFET902は、電流設定用DAC901から入力されるアナログ電圧が高いほどソース端子Sからドレイン端子Dに流れる発光素子602の駆動電流が増大する構成となっている。
スイッチング用MOSFET903は、PchのMOSFETである。スイッチング用MOSFET903は、ソース端子Sが電流制御用MOSFET902のドレイン端子Dに接続され、ゲート端子Gがデータ保持部806の出力端子に接続され、ドレイン端子Dが発光部404の発光素子602のアノード端子Aに接続されている。スイッチング用MOSFET903のゲート端子Gには、データ保持部806-001~748よりHiレベル又はLowレベルの2値の駆動信号1~4が入力される。
スイッチング用MOSFET903は、ゲート端子GにHiレベルの駆動信号が入力された際にONとなり、ゲート端子GにLowレベルの駆動信号が入力された際にOFFとなる。スイッチング用MOSFET903は、ゲート端子GにHiレベルの駆動信号が入力されてONとなることにより、ソース端子Sからドレイン端子Dに向けて、電流制御用MOSFET902で制御された発光素子602の駆動電流となる電流が流れる。
次に、デジタル部800、アナログ部801及び発光素子602の各々に対する電源構成について、図13を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図13において、説明を簡略化するため、デジタル部800の内部のブロックの記載を省略すると共に、アナログ部801内の駆動回路900及び発光素子602を各々1つのみ記載する。
デジタル部800には、電源電圧として+5V電源ライン712から+5Vの電圧が供給される。デジタル部800は、基準電位としてGND(0V)に接続されている。これより、デジタル部800の各ブロックは、+5Vと0Vとの電圧で動作する。また、スイッチング用MOSFET903のゲート端子には、0V~5Vの範囲の電圧が印加される。
アナログ部801の電流設定用DAC901には、電源電圧として+5V電源ライン712から+5Vの電圧が供給される。電流設定用DAC901は、基準電位としてGND(0V)に接続されている。これにより、電流制御用MOSFET902のゲート端子には、0V~5Vの範囲の電圧が印加される。また、電流制御用MOSFET902のソース端子には、電源電圧として+5V電源ライン712から+5Vの電圧が供給される。
発光素子602は、例えば有機ELであり、アノード端子Aがスイッチング用MOSFET903のドレイン端子に接続され、カソード端子Kが-5V電源ライン713に接続されている。発光素子602は、-5V電源ライン713から-5Vの電圧がカソード端子Kに供給される。発光素子602には、一般的に数μAの駆動電流によって6V程度の順方向電圧が発生する。この場合に、発光素子602のアノード端子Aの電位は、-5Vに+6Vを加えた+1V程度になる。
電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903のドレインソース間の電圧が各々1.5V程度であるため、発光素子602の順方向電圧6Vにドレインソース間の電圧1.5V×2=3Vを加算すると約9Vとなる。従って、発光素子アレイチップ400-1~400-20は、発光素子602を発光させるために約9V以上の電圧を必要とする。発光素子アレイチップ400-1~400-20は、+5Vと-5Vとの10Vレンジで発光素子602を駆動することが可能であるため、発光素子602を発光させることができる。
従来、回路部の上にEL膜を蒸着等して積層する構成では、発光素子の順方向電圧6Vを確保するために、MOSFETのドレインソース間の電圧を考慮して9V以上の半導体プロセスを用いて発光素子アレイチップを形成する必要があった。これに対して、本実施の形態では、電源電圧として+5Vと-5Vとを供給して発光素子602を10Vレンジで駆動すると共に、デジタル部800及びアナログ部801をGNDから+5Vの半導体プロセスで構成する。これにより、本実施の形態では、電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903のサイズを小さくすることができ、発光素子アレイチップ400-1~400-20のチップサイズを小さくすることができる。
<露光ヘッドの動作>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の動作について、図14及び図15を参照しながら、詳細に説明する。
露光ヘッド106は、画像形成装置1の主電源がONとなったタイミングで動作を開始する。
まず、CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求されたか否かを判定する(S1)。
CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求されていない場合に(S1:No)に、ステップS1の動作を繰り返す。
一方、CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求された場合に(S1:Yes)、発光素子アレイチップ400-1~400-20のレジスタ部803に対して設定値を書き込んでレジスタ設定を行う(S2)。
次に、CPU703は、スイッチ714に電源制御信号を出力して、発光素子アレイチップ400-1~400-20の発光素子602のカソード電極に対して―5Vの電圧を供給する(-5V ON)(S3)。
次に、CPU703は、所定のタイミングで発光素子アレイチップ400-1~400-20に対して画像データの出力を開始して感光ドラム102を露光する(S4)。
次に、CPU703は、印字JOBが終了したか否かを判定する(S5)。
CPU703は、印字JOBが終了していない場合に(S5:No)、ステップS5の動作を繰り返す。
一方、CPU703は、印字JOBが終了した場合に(S5:Yes)、スイッチ714に対する電源制御信号の送信を止めることで、発光素子602のカソード電極の電位をフローティング状態にして、動作を終了する。
続いて、露光ヘッド106の動作について、図15を参照しながら、更に詳細に説明する。
図15より、時刻t=t0において、画像形成装置1の電源がONとなり、+5V生成回路710及び-5V生成回路711には、+12Vの電源電圧が供給される。これにより、+5V電源ライン712の電圧は、時刻t=t1経過後に+5Vになる。この際に、-5V電源ライン713は、スイッチ714がOFFされているため、フローティング(図15では0V)の状態である。
時刻t=t1において、ユーザーからJOB要求を受けることにより、CPU703はスイッチ714に対して電源制御信号を出力し、これにより-5V電源ライン713の電位が―5Vとなり、発光素子602が駆動可能な状態になる。
時刻t=t2において、CPU703は、JOBが終了することによりスイッチ714に対する電源制御信号の出力を停止してスイッチ714をOFFにして、-5V電源ライン713をフローティング(図15では0V)の状態にする。
<発光素子アレイチップの動作>
本発明の実施の形態1に係る露光ヘッド106の発光素子アレイチップ400-1~400-20の動作について、図16を参照しながら、詳細に説明する。
データ保持部806-001には、4列分の画像データ(D1[1]~D1[4])が同時に入力される。データ保持部806-001は、取り込み信号生成部805からデータラッチ信号we001が入力されたタイミングで画像データ(D1[1]~D1[4])をラッチし、駆動信号(P001[1]~P001[4])を生成する。
また、データ保持部806-001は、入力されたデータラッチ信号we001を1クロック遅延させたデータラッチ信号we002を、次のデータ保持部806-002に出力する。
データ保持部806-002には、データ保持部806-001と同様に4列分の画像データ(D2[1]~D2[4])が同時に入力される。データ保持部806-002は、データ保持部806-001からデータラッチ信号we002が入力されたタイミングで画像データ(D2[1]~D2[4])をラッチし、駆動信号(P002[1]~P002[4])を生成する。
また、データ保持部806-002は、入力されたデータラッチ信号we002を1クロック遅延させたデータラッチ信号we003を、次のデータ保持部806-003に出力する。
このように、データ保持部806-001~748は、データラッチ信号を順次出力しながら画像データを順次ラッチする。
データ保持部806-001~748は、画像データをラッチし、ラッチした信号を駆動信号としてアナログ部801に出力する。データ保持部806-001~748は、4列分の画像データを1つのデータラッチ信号でラッチするため、4列分(4画素分)の駆動信号を同時に出力する。
このように、発光素子602とアナログ部801とを同一チップに形成する構成において、発光素子602のカソード電極に対して、アナログ部801に供給する電圧(+5V及び基準電位(GND))よりも低い電圧(-5V)を供給する。これにより、アナログ部801を比較的低い耐圧の半導体プロセスで形成することができるため、アナログ部801のサイズを小さくすることができ、チップサイズを小さくすることができる。
また、非露光時に、発光素子602の-5V電源ライン713に接続されているカソード電極の電位をフローティング状態にする。これにより、非露光時のOFFの状態でもリーク電流が発生する電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903から発光素子602へのリーク電流を抑制することができ、消費電力を抑制することができる。
本実施の形態では、アナログ部801は、第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの間で動作し、発光素子602は、第3の電位+1Vと第4の電位-5Vとの間で動作する。また、第3の電位+1Vと第4の電位-5Vとの電位差は、第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの電位差以上である。これにより、発光素子602とアナログ部801とを一つのチップに形成する構成において、発光素子602の順方向電圧を確保しつつ、低耐電圧の半導体プロセスでアナログ部801を形成することができ、チップサイズを小さくすることができる。
また、本実施の形態では、第3の電位+1Vは第1の電位+5Vよりも低電位であり、第4の電位-5Vは第2の電位0Vよりも低電位である。第2の電位0Vと第4の電位-5Vとの電位差は、第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの電位差以上である。第2の電位0Vはグランド電位であり、第1の電位+5Vはグランド電位に対して正電位であり、第4の電位-5Vはグランド電位に対して負電位である。
また、本実施の形態では、発光素子602のカソード端子Kの電位は発光素子602に電流を供給しないようにスイッチ714を切り替えた場合に、少なくとも第4の電位-5Vよりも高い第5の電位0Vとなる。第5の電位0Vは第2の電位0Vと等しい。
更に、本実施の形態では、第4の電位-5Vは第1の電位+5Vよりも低電位である。第2の電位0Vはグランド電位である。第3の電位+1Vは第2の電位0Vよりも高電位である。
なお、本実施の形態において、+5V及び-5Vの電圧に限らず、発光素子602を駆動できる電圧であれば+5V及び―5V以外の任意の電圧を供給することができる。例えば、+5Vと―5Vとの10Vの電圧レンジを確保する場合に限らず、+4Vと-6Vとの10Vの電圧レンジを確保してもよい。
また、本実施の形態において、発光素子アレイチップ400-1~400-20をプリント基板202に20個設けたが、これに限らず、プリント基板202に発光素子アレイチップを必要に応じて任意の数だけ設けることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は、図1に示す画像形成装置1と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る露光ヘッドの構成は、露光ヘッドの回路構成以外の構成は図3から図8と同一構成であるので、露光ヘッドの回路構成以外の構成の説明を省略する。
上記の実施の形態1は複数の発光素子602のカソード電極が共通となる構成を有しているが、本実施の形態は複数の発光素子602のアノード電極が共通となる構成を有している。
<露光ヘッドの回路構成>
本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの回路構成について、図17を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図17において図9と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態に係る露光ヘッドは、プリント基板1302を制御するための信号又はデータをプリント基板1302に送信して、画像データに対する処理と露光タイミングに対する処理とを行う画像コントローラ部1301を有している。画像コントローラ部1301からプリント基板1302に送信される信号及びデータは、クロック信号、画像データ、ライン同期信号及び通信信号である。
具体的には、画像コントローラ部1301は、画像データ生成部701と、チップデータ変換部702と、CPU703と、同期信号生成部704と、+5V生成回路710と、スイッチ714と、+10V生成回路1303と、を備えている。
ここで、画像コントローラ部1301とプリント基板1302とは、クロック信号線705、ライン同期信号線706、画像データ信号線707、通信信号線708、+5V電源ライン712及び+10V電源ライン1304によって接続されている。
+10V電源ライン1304は、スイッチ714と発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の各々とを接続している。
+10V生成回路1303は、外部の+12V電源より印加される+12Vの電源電圧を+10Vの電圧に変換してスイッチ714に供給する。-5V生成回路711としては、一般的なスイッチングレギュレータ回路が適用可能である。
スイッチ714は、CPU703からの電源制御信号の入力の有無に応じてON又はOFFすることにより、発光素子アレイチップ1400に対して+10Vの電圧を供給するか否かを切り替える。スイッチ714は、CPU703から電源制御信号が入力されることによりONして、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の各々に対して+10V電源ライン1304を介して+10Vの電圧を供給する。+10V電源ライン1304は、スイッチ714がOFFとなって発光素子アレイチップ1400-1~1400-20に対して+10Vの電圧を供給しない場合にフローティング状態となる。
プリント基板1302は、ヘッド情報格納部709と、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20と、を備えている。なお、プリント基板1302における発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の配置及び配列は、プリント基板302における発光素子アレイチップ400-1~400-20と同一の配置及び配列となっている。
発光素子アレイチップ1400-1と発光素子アレイチップ1400-2とは、信号線708-1によって接続されている。発光素子アレイチップ1400-2と発光素子アレイチップ1400-3とは、信号線708-2によって接続されている。以下同様に、発光素子アレイチップ1400-3、・・・は、信号線708-3、・・・によって数珠つなぎに接続されている。
発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の各々は、次チップ用のライン同期信号を生成して信号線708-1、・・・を介して次の発光素子アレイチップ1400-2~1400-20に出力する。発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の各々は、入力されるクロック信号、ライン同期信号、画像データ及び通信信号に設定された設定値に基づいて、発光素子602を発光させる。
ヘッド情報格納部709は、通信信号線708を介してCPU703と接続されている。ヘッド情報格納部709は、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の発光量及び実装位置情報等のヘッド情報を格納する記憶装置である。
なお、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の発光部は図5に示す発光部404の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。
<発光素子アレイチップの回路構成>
本発明の実施の形態2に係る露光ヘッドの発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の回路構成について、図18を参照しながら、詳細に説明する。
なお、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の各々の回路構成は同一であるため、発光素子アレイチップ1400-1の回路構成について説明し、発光素子アレイチップ1400-2~1400-20の回路構成についての説明を省略する。また、図18において図12と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
発光素子アレイチップ1400-1は、発光部404と、回路部406と、を備えている。回路部406は、デジタル部800と、アナログ部801と、を備えている。
本実施の形態において、駆動回路900は、1つの発光素子アレイチップ1400-1~1400-20に対して748個×4列=2992個設けられている。なお、全ての駆動回路900は同一構成であるため、説明を簡略化するために1つの駆動回路900の構成のみについて説明する。
電流制御用MOSFET902は、PchのMOSFETである。電流制御用MOSFET902は、ソース端子が発光素子602のカソードに接続され、ゲート端子が電流設定用DAC901の出力端子に接続され、ドレイン端子がスイッチング用MOSFET903のソース端子に接続されている。電流制御用MOSFET902は、電流設定用DAC901から入力されるアナログ電圧が高いほどソース端子からドレイン端子に流れる電流が増大する構成となっている。
スイッチング用MOSFET903は、PchのMOSFETであり、ソース端子が電流制御用MOSFET902のドレイン端子に接続され、ゲート端子がデータ保持部806の出力端子に接続され、ドレイン端子がGNDに接続されている。スイッチング用MOSFET903のゲート端子には、データ保持部806-001~748よりHiレベル又はLowレベルの2値の駆動信号1~4が入力される。
スイッチング用MOSFET903は、ゲート端子にHiレベルの駆動信号が入力された際にONとなり、ゲート端子にLowレベルの駆動信号が入力された際にOFFとなる。スイッチング用MOSFET903は、ゲート端子にHiレベルの駆動信号が入力されてONとなることにより、ソース端子からドレイン端子に向けて、電流制御用MOSFET902で制御された発光素子602の駆動電流となる電流が流れる。
次に、デジタル部800、アナログ部801及び発光素子602の各々に対する電源構成について、図19を参照しながら、詳細に説明する。
なお、図19において図11と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。また、図19において、説明を簡略化するため、デジタル部800の内部のブロックの記載を省略すると共に、アナログ部801内の駆動回路900及び発光素子602を各々1つのみ記載する。
発光素子602のアノード端子Aは、+10V電源ライン1304より+10Vの電圧が供給され、カソード端子は電流制御用MOSFET902のソース端子に接続されている。発光素子602は、例えば有機ELであり、一般的に数μAの駆動電流で6V程度の順方向電圧が発生する。つまり、発光素子602のカソード端子Kの電位は+10Vから6Vを減算した+4V程度になる。
電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903のドレインソース間の電圧が各々1.5V程度であるため、発光素子602の順方向電圧6Vにドレインソース間の電圧1.5V×2=3Vを加算すると約9Vとなる。従って、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20は、発光素子602を発光させるために約9V以上の電圧を必要とする。発光素子アレイチップ1400-1~1400-20は、GND(0V)と+10Vとの10Vレンジで発光素子602を駆動することが可能であるため、発光素子602を発光させることができる。
従来、回路部の上にEL膜を蒸着等して積層する構成では、発光素子の順方向電圧6Vを確保するために、MOSFETのドレインソース間の電圧を考慮して9V以上の半導体プロセスを用いて発光素子アレイチップを形成する必要があった。これに対して、本実施の形態では、電源電圧としてGNDと+10Vとを供給して発光素子602を10Vレンジで駆動すると共に、デジタル部800及びアナログ部801をGNDから+5Vの半導体プロセスで構成する。これにより、本実施の形態では、電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903のサイズを小さくすることができ、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20のチップサイズを小さくすることができる。
<露光ヘッドの動作>
本発明の実施の形態2に係る露光ヘッド106の動作について、図20及び図21を参照しながら、詳細に説明する。
露光ヘッド106は、画像形成装置1の主電源がONとなったタイミングで動作を開始する。
まず、CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求されたか否かを判定する(S11)。
CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求されていない場合に(S11:No)に、ステップS11の動作を繰り返す。
一方、CPU703は、ユーザーから印字JOBを要求された場合に(S11:Yes)、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20のレジスタ部803に対して設定値を書き込んでレジスタ設定を行う(S12)。
次に、CPU703は、スイッチ714に電源制御信号を出力して、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20の発光素子602のアノード電極に対して+10Vの電圧を供給する(+10V ON)(S13)。
次に、CPU703は、所定のタイミングで発光素子アレイチップ1400-1~1400-20に対して画像データの出力を開始して感光ドラム102を露光する(S14)。
次に、CPU703は、印字JOBが終了したか否かを判定する(S15)。
CPU703は、印字JOBが終了していない場合に(S15:No)、ステップS15の動作を繰り返す。
一方、CPU703は、印字JOBが終了した場合に(S15:Yes)、スイッチ714に対する電源制御信号の送信を止めることで、発光素子602のアノード電極の電位をフローティング状態にして、動作を終了する。
続いて、露光ヘッド106の動作について、図21を参照しながら、更に詳細に説明する。
図21より、時刻t=t10において、画像形成装置1の電源がONとなり、+5V生成回路710及び+10V生成回路1303には、+12Vの電源電圧が供給される。これにより、+5V電源ライン712の電圧は、時刻t=t10経過後に+5Vになる。この際に、+10V電源ライン1304の電位は、スイッチ714がOFFされているため、フローティング(図21では0V)の状態である。
時刻t=t11において、ユーザーからJOB要求を受けることにより、CPU703はスイッチ714に対して電源制御信号を出力し、これにより+10V電源ライン1304の電位が+10Vとなり、発光素子602が駆動可能な状態になる。
時刻t=t12において、CPU703は、JOBが終了することによりスイッチ714に対する電源制御信号の出力を停止してスイッチ714をOFFにして、+10V電源ライン1304の電位をフローティング(図21では0V)の状態にする。
このように、発光素子602とアナログ部801とを同一チップに形成する構成において、発光素子602のアノード電極に対して、アナログ部801に供給する電圧(+5V及び基準電位(GND))よりも高い電圧(+10V)を供給する。これにより、アナログ部801を比較的低い耐圧の半導体プロセスで形成することができるため、アナログ部801のサイズを小さくすることができ、チップサイズを小さくすることができる。
また、非露光時に、発光素子602の+10V電源ライン1304に接続されているアノード電極の電位をフローティング状態にする。これにより、非露光時のOFFの状態でもリーク電流が発生する電流制御用MOSFET902及びスイッチング用MOSFET903からGNDへのリーク電流を抑制することができ、消費電力を抑制することができる。
本実施の形態では、アナログ部801は、第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの間で動作し、発光素子602は、第3の電位+10Vと第4の電位+4Vとの間で動作する。また、第3の電位+10Vと第4の電位+4Vとの電位差は、第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの電位差以上である。これにより、発光素子602とアナログ部801とを一つのチップに形成する構成において、発光素子602の順方向電圧を確保しつつ、低耐電圧の半導体プロセスでアナログ部801を形成することができ、チップサイズを小さくすることができる。
また、本実施の形態では、第3の電位+10Vは第1の電位+5Vよりも高電位であり、第4の電位+4Vは第2の電位0Vよりも高電位である。第1の電位+5Vと第3の電位+10Vとの電位差は第1の電位+5Vと第2の電位0Vとの電位差以上である。
また、本実施の形態では、発光素子602に電流を供給しないようにスイッチ714を切り替えた場合に、少なくとも第1の電位+5Vよりも低い第5の電位0Vとなる。第5の電位0Vは第2の電位0Vと等しい。
更に、本実施の形態では、第4の電位+4Vは第1の電位+5Vよりも低電位である。第2の電位0Vはグランド電位である。第3の電位+10Vは第2の電位0Vよりも高電位である。
なお、本実施の形態において、+5V及び+10Vに限らず、発光素子602を駆動することができる電圧であれば5V及び10V以外の電圧でもよい。
また、本実施の形態において、発光素子アレイチップ1400-1~1400-20をプリント基板1302に20個設けたが、これに限らず、プリント基板1302に発光素子アレイチップを必要に応じて任意の数だけ設けることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
1 画像形成装置
102 感光ドラム
103 作像部
104 定着部
105 搬送部
106 露光ヘッド
107 帯電器
108 現像器
110 レジローラ
111 転写ベルト
112 排紙ローラ
113 光学センサ
201 発光素子群
202 プリント基板
203 ロッドレンズアレイ
204 ハウジング
305 コネクタ
400-1~400-20 発光素子アレイチップ
402 発光基板
404 発光部
406 回路部
408 ワイヤボンディング用パッド
504 下部電極
506 発光層
508 上部電極
602 発光素子
604 発光素子列

Claims (18)

  1. 感光ドラムを露光する露光ヘッドであって、
    基板と、
    光を発光する複数の発光素子と、前記発光素子を駆動する駆動回路と、を備え、前記基板上に配列している短冊状の複数の半導体チップと、
    前記発光素子からの光を前記感光ドラム上に集光するレンズアレイと、
    を有し、
    前記駆動回路は、
    第1の電位と第2の電位との間で動作し、
    前記発光素子は、
    第3の電位と第4の電位との間で動作し、
    前記第3の電位と前記第4の電位との電位差は、前記第1の電位と前記第2の電位との電位差以上である、
    ことを特徴とする露光ヘッド。
  2. 前記発光素子は、
    前記第3の電位に接続されるアノード端子と、前記第4の電位に接続されるカソード端子と、を備え、
    前記第3の電位は、
    前記第1の電位よりも低電位であり、
    前記第4の電位は、
    前記第2の電位よりも低電位である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  3. 前記第2の電位と前記第4の電位との電位差は、
    前記第1の電位と第2の電位との電位差以上である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光ヘッド。
  4. 前記第2の電位は、
    グランド電位であり、
    前記第1の電位は、
    前記グランド電位に対して正電位であり、
    前記第4の電位は、
    前記グランド電位に対して負電位である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  5. 前記駆動回路は、
    前記第1の電位と前記発光素子との間に配置され、前記発光素子に電流を供給するか否かを切り替えるスイッチング素子を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  6. 前記発光素子のカソード端子の電位は、
    前記発光素子に電流を供給しないように前記スイッチング素子を切り替えた場合に、少なくとも前記第4の電位よりも高い第5の電位となる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の露光ヘッド。
  7. 前記第5の電位は、
    前記第2の電位と等しい、
    ことを特徴とする請求項6記載の露光ヘッド。
  8. 前記発光素子は、
    前記第3の電位に接続されるアノード端子と、前記第4の電位に接続されるカソード端子と、を備え、
    前記第3の電位は、
    前記第1の電位よりも高電位であり、
    前記第4の電位は、
    前記第2の電位よりも高電位である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  9. 前記第1の電位と第3の電位との電位差は、
    前記第1の電位と第2の電位との電位差以上である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の露光ヘッド。
  10. 前記駆動回路は、
    前記第3の電位と前記発光素子との間に配置され、前記発光素子に電流を供給するか否かを切り替えるスイッチング素子を備える、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の露光ヘッド。
  11. 前記発光素子のアノード端子の電位は、
    前記発光素子に電流を供給しないように前記スイッチング素子を切り替えた場合に、少なくとも前記第1の電位よりも低い第5の電位となる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の露光ヘッド。
  12. 前記第5の電位は、
    前記第2の電位と等しい、
    ことを特徴とする請求項11に記載の露光ヘッド。
  13. 前記第4の電位は、
    前記第1の電位よりも低電位である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  14. 前記第2の電位は、
    グランド電位である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  15. 前記第3の電位は、
    前記第2の電位よりも高電位である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  16. 前記発光素子は、
    有機EL膜で構成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  17. 前記有機EL膜は、
    前記駆動回路の上部に形成されている、
    ことを特徴とする請求項16に記載の露光ヘッド。
  18. 前記感光ドラムを帯電させる帯電器と、
    前記帯電器により帯電された前記感光ドラムを露光して前記感光ドラムに静電潜像を形成する請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の露光ヘッドと、
    前記静電潜像を現像して前記感光ドラムに現像剤像を形成する現像器と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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