JP2022087576A - 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器 - Google Patents

熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022087576A
JP2022087576A JP2020199570A JP2020199570A JP2022087576A JP 2022087576 A JP2022087576 A JP 2022087576A JP 2020199570 A JP2020199570 A JP 2020199570A JP 2020199570 A JP2020199570 A JP 2020199570A JP 2022087576 A JP2022087576 A JP 2022087576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat exchanger
heat transfer
transfer tube
fin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020199570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7374066B2 (ja
Inventor
雅晴 井上
Masaharu Inoue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INOUE HEATER KK
Original Assignee
INOUE HEATER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INOUE HEATER KK filed Critical INOUE HEATER KK
Priority to JP2020199570A priority Critical patent/JP7374066B2/ja
Publication of JP2022087576A publication Critical patent/JP2022087576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7374066B2 publication Critical patent/JP7374066B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】伝熱効果が高い熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器を提供する。【解決手段】本発明にかかる熱交換器用フィン10は、放熱板12と、放熱板12を貫通する伝熱管4のための4つ以上形成され、2列以上配置される複数の伝熱管用開口穴14と、を備え、複数の放熱板12は、複数の伝熱管用開口穴14の互いに隣接する4つの伝熱管用開口穴14の間に囲まれて設けられ伝熱管4と対向する部分に正面視直線状をなす突起20が形成されていること、を特徴とする熱交換器用フィン10である。また、この発明にかかる熱交換器2は、所定の間隔で配置された上述の記載の熱交換器用フィン10と、熱交換器用フィン10貫通して複数列に配置された伝熱管4と、を備えたことを特徴とする熱交換器2である。【選択図】図1

Description

この発明は、本発明は、熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器に関する。
一般に、熱交換器は、所定の間隔で互いに平行に配置された熱交換器用フィンと、熱交換器用フィンを法線方向に貫通して複数列に配列された伝熱管などから構成されている。そして、隣接する熱交換器用フィンの間を流れる空気と伝熱管の内部を流れる液媒体との間で、伝熱効果によって熱交換が行われる。
従来の熱交換器用フィンは、特許文献1に記載されているように、その表裏面に空気の流れに向かって所定の高さの開口部を持つように切り起こされた複数のスリット群が設けられている。スリット群のそれぞれは、通風抵抗を低減するため、空気の流れ方向に隣接するスリット同士が熱交換器用フィンを基準にして表裏逆方向に切り起こされており、階段状に形成されている。
上記の特許文献1よりも、より伝熱効果を高くすることを目的として、空気流の進行方向に対して隣接するスリットの長さを3段階以上とすることにより、伝熱効果をさらに高くしたものも提案されている。
特開2003-161588号公報 特許第6189263号公報
しかしながら、特許文献1の熱交換器用フィンのスリット群は、空気の流れ方向に隣接するスリット同士が熱交換器用フィンを基準にして表裏逆方向に切り起こされており、階段状に形成されているため、空気流が上流側の最初のスリットに当たると、その後の空気流は、下流に位置するスリットに当たり難く、層状(整流状)になることが懸念される。
ここで、伝熱が行われるのは、スリットの周りに形成される温度境界層(境層)である。従って、スリットによる空気流側の伝熱効果は、空気流がスリットに当たる回数が少なければ、著しく低下する。この結果、特許文献1の熱交換器用フィンは、伝熱効果が低いという不具合があった。
また、特許文献2のものにおいても、伝熱効果をさらに高くした点は認められるものの、空気の流れ方向に隣接するスリットを主体として構成されているので点では同様である。
それゆえに、本発明の主たる目的は、伝熱効果が高い熱交換器用フィンを提供するものとし、これを備えた熱交換器を提供することである。
この発明にかかる熱交換器用フィンは、放熱板と、放熱板を貫通する伝熱管のための4つ以上形成され、2列以上配置される複数の伝熱管用開口穴と、備え、複数の放熱板は、複数の伝熱管用開口穴の互いに隣接する4つの伝熱管用開口穴の間に囲まれて設けられ伝熱管と対向する部分に正面視直線状をなす突起が形成されていること、を特徴とする熱交換器用フィンである。
また、この発明にかかる熱交換器は、所定の間隔で配置された上述の記載の熱交換器用フィンと、熱交換器用フィン貫通して複数列に配置された伝熱管と、を備えたことを特徴とする熱交換器である。
これらのようなものであれば、伝熱管と対向する部分が正面視直線状をなす突起が形成されていることによって、伝熱管用開口穴と突起との間の空間に流れる空気の流れが、流れ方向とは異なる方向に流れることによって、伝熱管用開口穴と突起との間に乱流領域が形成される。従って、この乱流領域における空気が、伝熱管周りの高熱伝導領域に位置することになる。これにより、より多くの空気が伝熱管周りの高熱伝導領域に接することから、伝熱効果が高い熱交換器用フィン、およびこの熱交換器用フィンを備える熱交換器を提供することができる。
また、それぞれの伝熱管周りの高熱伝導領域に効率よく空気を接するようにするために、突起は、互いに隣接する伝熱管用開口穴の間に介在しいている伝熱管用開口穴のうち互いに空気の流れ方向および当該流れ方向に直交する方向に配置される4つの伝熱管用開口穴に囲まれて設けられたものとすることが望ましい。
より強く空気を伝熱管周りの高熱伝導領域に接するようにするために、突起は、流れ方向に対し直交する方向に面する直交面を備えたものとすることが望ましい。
空気の円滑な流れの担保と伝熱管周りの高熱伝導領域に接する空気の量との両立を図るための構成として、突起は、流れ方向に対し傾斜する方向に面する傾斜面を備えているものを挙げることができる。
上述した傾斜面を備えたものとして、突起は、正面視ひし形であるものを挙げることを挙げることができる。
そして、伝熱管と突起との間にランダムな空気の流れである乱流を発生させることができる構成を実現するためには、突起は、正面視8角形である構成を適用することが望ましい。
あるいは、伝熱管と突起との間にランダムな空気の流れである乱流を発生させることができる他の構成として、突起は、正面視6角形であるものであってもよい。
上述した突起の機能を有効に発揮し、かつ、複数の放熱板同士の位置決めを好適に行い得るようにするためには、放熱板は、伝熱管の延伸方向に沿って所定の間隔を空けて複数配されたものであり、突起が突出する高さは、所定の間隔と同じであるようにすることが好ましい。
前記放熱板を効率的に製造するための構成の一例としては、金属製の板材からなり、前記突起は、突起の裏面側に形成され空気を密閉できるように形成された中空部を有していることが好ましい。
この発明によれば、伝熱効果が高い熱交換器用フィンを提供するものとし、併せて、これを備えた熱交換器を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施の形態にかかる熱交換器の一部を構成する熱交換器用フィ ンの一部を示す外観斜視図である。 同熱交換器用フィンを示す正面図である。 同熱交換器用フィンを示す要部を拡大して示す正面図である。 図3にかかる作用説明図である。 図3にかかる線V-V断面図である。 この発明の一実施の形態の変形例にかかる熱交換器用フィンの正面図である。 同他の変形例にかかる熱交換器用フィンの図3に対応した正面図である。 同さらに他の変形例にかかる熱交換器用フィンの図3に対応した正面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図1~図5を参照して具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態にかかる熱交換器2の一部を構成する熱交換器用フィン10の一部を示す外観斜視図である。図2は、同熱交換器用フィン10を示す正面図である。図3は、熱交換器用フィン10を示す要部を拡大して示す正面図である。図4は、図3にかかる作用説明図である。図5は、図3にかかる線V-V断面図である。
以下、実施の形態にかかる熱交換器2の一部を構成する熱交換器用フィン10について説明する。
(1)熱交換器
当該熱交換器2は、一般に開示されてきたもの同様、所定の間隔で互いに平行に配置された熱交換器用フィン10と、熱交換器用フィン10を法線方向に貫通して複数列に配列された伝熱管4などから構成されている。そして、隣接する熱交換器用フィン10の間を流れる空気ar(被媒体)が外周面6に接しつつ、伝熱管4の内部を内面8に沿って流れる図示しない液媒体との間で、伝熱効果によって熱交換が行われる。
伝熱管4は、図1~図5に示すように、概略真円状の外形をなす、いわゆる丸パイプ材である。この伝熱管4は内面8内に、液媒体を流しつつ、熱交換器用フィン10よって案内される空気ar(被媒体)によって熱交換が行われる。液媒体は、例えば、熱媒油、蒸気、温水、冷却水、冷媒液等である。
この伝熱管4の素材としては、熱交換器2自体の強度を担保するためであれば、ステンレスを用いるのが通例であるが、鉄、銅等を、熱伝導性を高めるために用いてもよい。この伝熱管4は、これらの金属素材を曲げ成形により筒状に形成したものである。
(2)熱交換器用フィン
本実施の形態に係る熱交換器用フィン10は、伝熱管4の法線状に延伸する板状をなす放熱板12と、放熱板12を貫通する伝熱管4のための4つ以上形成され、2列以上配置される複数の伝熱管用開口穴14とを備え、複数の放熱板12は、複数の伝熱管用開口穴14の互いに隣接する4つの伝熱管用開口穴14の間に囲まれて設けられ伝熱管4と対向する部分に正面視直線状をなす突起20が形成されていることを特徴とするものである。
以下、当該熱交換器用フィン10の具体的な構成について説明する。この熱交換器用フィン10は、金属製の板材すなわち板金素材を主体としている。本実施の形態では、熱交換器用フィン10の材質をステンレスとしている。また上述の通り当該熱交換器用フィン10は、放熱板12と、伝熱管用開口穴14とを有している。
伝熱管用開口穴14は、図1~図4に示すように、放熱板12の短寸方向(長手方向に直交する方向)である空気arの流れ方向Fに沿って所定の間隔をもって、本実施の形態では2列、配されている。これは、伝熱管4の配置に応じて格子状に位置づけられたことによる。そしてこの場合、同図に示すように、4つの当該伝熱管用開口穴14は、放熱板12の一部の領域を囲む。
伝熱管用開口穴14は、伝熱管4の外周面6の形状に対応し隙間なく挟む内周面14aを有している。これにより、複数の伝熱管4同士の距離を安定させている。
放熱板12は、図1~図4、特に図2に示すように、正面視矩形状、かつ、平面視概略薄板状をなす。この放熱板12は、図2に示すように、空気arを流す部分の略全ての部分に4つの伝熱管4に囲まれている領域が存在する。この放熱板12の厚み寸法は、0.2mm以上0.4mm以下とするのが望ましく、本実施の形態では、0.3mmに設定している。
ここで、本実施の形態では、隣接する4つの伝熱管用開口穴14の間に囲まれた領域に、突起20を設けていることを特徴とする。換言すれば、突起20は、互いに隣接する伝熱管用開口穴14の間に介在しいている伝熱管用開口穴14のうち互いに空気arの流れ方向Fおよび当該流れ方向Fに直交する方向に配置される複数の伝熱管用開口穴14のうちの4つの伝熱管用開口穴14に囲まれて設けられたものである。
ここで、上述したように、熱交換機用フィン10の材質はステンレスであるため、熱伝導性がアルミニウムや銅よりも低い。従って、4つの伝熱管4に囲まれる部分の中心部は、低熱伝導領域となる。
したがって、4つの伝熱管4周りの高熱伝導領域30に空気ar(被媒体)が流れるように誘導するために、4つに囲まれる伝熱管4の中心部にダボとも称される突起20を配置する。これにより、熱伝導のロスを防ぎ、熱効率の向上を図ることができる。
以下、突起20の形状、態様について具体的に説明する。
突起20は、放熱板12に一体的に形成される。この突起20は、空気arに直接接する表面20aと、この表面20aの裏側に位置する裏面20bとを有するよう、例えば放熱板12に用いられる板金素材をプレス成形することによって製造される。
突起20は、図1~図4に示すように、正面視8角形である8角突起208である。すなわち、本実施の形態では、突起20は、8角突起208の向きを調整することにより、流れ方向Fに対し直交する方向に面する直交面22と、流れ方向Fに対し傾斜する方向に面する傾斜面24とを有している。
放熱板12は、図5である線V-V断面図に示すように、伝熱管4の延伸方向に沿って所定の間隔を空けて複数配されている。図示の態様を具体的に説明すると、熱交換器用フィン10とも称される熱交換器用フィン10は、所定の間隔として、例えば、2mmとされる。図1では4枚、図5では5枚、熱交換器用フィン10が所定の間隔で積層された態様を図示している。
突起20が突出する高さは、所定の間隔と同一で、例えば2mmである。これは、放熱板12が2mmピッチで配置されるからである。これにより、突起20に接する空気arは、突起20の表面20aに沿って流れる。
突起20は、図5に示すように、突起20の裏面20b側に形成され空気arを密閉できるように形成された中空部20cを有している。特に、かかる中空部20cを設けるということは、上下の放熱板12同士が互いに接続していることを意味する。これにより、積層された熱交換器用フィン10が全体として撓むことや、歪むことが、有効に抑止されている。
次に、以下、図4を参照しつつ、本実施の形態にかかる熱交換器用フィン10の伝熱効果を詳細に説明する。
図1~図4に示す突起20は、正面視8角形をなす。かかる形状を有する、熱交換器用フィン10への流れ方向Fに空気arが導入されると、伝熱管4の外周面6に沿うように流れる伝熱管側流れar1が発生する。この伝熱管側流れar1は、突起20が無ければ通常、伝熱管4周りに形成される高熱伝導領域30を通過せず、伝熱管4間の中央部の低熱伝導領域を通過し、熱交換器用フィン10から排出されてしまう。従って、伝熱管4の間の領域に空気arが流れ込んでも、伝熱管4から空気arへの熱交換性は低い。
そして、本実施の形態では、伝熱管4の間に介在する箇所に、伝熱管4間の通過を抑制する突起20を設けてある。この突起20は、伝熱管4に対向する部分が直線で形成されており、伝熱管4に接して熱交換される空気arは、そのような伝熱管4と突起20との間を通過するような流れが生ずる。
以下、本実施の形態にかかる熱交換用フィン10内に通過する空気arの各流れについて説明する。
まず、流れ方向Fに沿う方向に延伸する直進流ar2が発生する、この直進流ar2に接した空気arは、突起20の傾斜面24に沿うように伝熱管4と突起20との間を流れる傾斜流ar3となる。
従って、突起20の傾斜面24に沿う流れである傾斜流ar3と上述した伝熱管4の外周面6に沿う流れである伝熱管側流れar1との速度差、および空気arとして伝熱管側流れar1と傾斜流ar3とがぶつかり合うことにより、図4に示すような乱流領域40が発生する。
具体的に説明すると、突起20と伝熱管4との間に空気ar(被媒体)が流れる時、伝熱管4の外周面6に沿って流れる伝熱管側流れar1と、突起20の表面20aに流れる直進流ar2、傾斜流ar3との速度差および空気arとして伝熱管側流れar1と傾斜流ar3とがぶつかり合うことにより、伝熱管4と突起20との間の空間に乱流領域が発生しやすくなる。その結果、乱流領域40は空気arの流れの抵抗になる。そして、図4に示すように、この乱流領域40は、伝熱管4周りに形成される高熱伝導領域30と略一致している。従って、高熱伝導領域30において、伝熱管4の熱が空気ar(被媒体)により伝わりやすくなる。
さらに、突起20に対して最初に空気ar(被媒体)が当たる部分も直線(平面部)であることが望ましい。空気ar(被媒体)が流れる抵抗を大きくさせるためである。
以上のように、本実施の形態にかかる熱交換器用フィン10および熱交換器2であれば伝熱管4と対向する部分に正面視直線状をなす突起20が形成されていることによって、伝熱管4の外周面6と突起20との間の空間に流れる空気arの流れが流れ方向Fとは異なる方向に流れる空気ar(ar2,ar3)が発生する。すなわち、直接伝熱管4の外周面6を沿うように流れる伝熱管側流れar1と、突起20の傾斜面24に沿うように流れる傾斜流ar3との間で、速度差が生じる。これにより、伝熱管4と突起20との間に乱流領域40が形成され、その乱流領域40の空気arが伝熱管4の周りにおける高熱伝導領域30を効率よく通過させることができることから、伝熱効果が高い熱交換器用フィン10並びに熱交換器2を提供することができる。
また、それぞれの伝熱管用開口穴14周りに形成される高熱伝導領域30に効率よく空気arを接するようにするために本実施の形態では、突起20は、互いに隣接する伝熱管用開口穴14の間に介在している伝熱管用開口穴14のうち互いに空気arの流れ方向Fおよび当該流れ方向Fに直交する方向に配置される4つの伝熱管用開口穴14に囲まれて、特に中央箇所に、設けられたものとしている。
より強く空気arを伝熱管用開口穴14周り形成される高熱伝導領域30に接するようにするために本実施の形態では、突起20は、流れ方向Fに対し直交する方向に面する直交面22を備えたものとしている。
空気arの円滑な流れの担保と伝熱管用開口穴14に接する空気arの量との両立を図るための構成として本実施の形態では、突起20は、流れ方向Fに対し傾斜する方向に面する傾斜面24を備えている。
また、本実施の形態では、突起20の内部に中空部20cを設けることで、上下の放熱板12同士を互いに接続させて、積層された熱交換器用フィン10が全体として撓むことや、歪むことを、有効に抑止している。
(3)変形例
以下に、本実施の形態にかかる各変形例について説明する。以下に記載する各変形例について、上記実施の記載した構成要素に相当する各構成要素に対しては、同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
上記実施の形態では、伝熱管用開口穴14は、図2等に示すように、放熱板12の短寸方向(長手方向に直交する方向)である空気arの流れ方向Fに沿って所定の間隔をもって、本実施の形態では2列、配されているものとしたが、それに限られるものではない。
図6は、上述した実施の形態の変形例にかかる熱交換器用フィン10の正面図である。すなわち、本変形例にかかる伝熱管用開口穴14は、図6に示すように、放熱板12の短寸方向(長手方向に直交する方向)である空気arの流れ方向Fに沿って所定の間隔をもって、本実施の形態では3列、配されている。これは、伝熱管4の配置に応じて格子状に位置づけられたことによる。そしてこの場合、同図に示すように、4つの当該伝熱管用開口穴14は、放熱板12の一部の領域を囲む。
このようなものであっても、伝熱管4と対向する部分に正面視直線状をなす突起20が形成されることによって、伝熱管4の外周面6と突起20との間の空間に流れる空気arの流れが流れ方向Fとは異なる方向に流れる空気ar(ar2,ar3)が発生する。すなわち、直接伝熱管4の外周面6を沿うように流れる伝熱管側流れar1と、突起20の傾斜面24に沿うように流れる傾斜流ar3との間で速度差が生じる。これにより、伝熱管4と突起20との間に乱流領域40が形成され、その乱流領域40の空気arが伝熱管4の周りに形成される高熱伝導領域30を効率よく通過させることができることから、伝熱効果が高い熱交換器用フィン10並びに熱交換器2を提供することができる、という上記実施の形態同様の効果を奏する。
なお、上記実施の形態では、突起20の形状を正面視8角形としたが、もちろん、突起20の形状はそれに限られるものではない。図7は他の変形例にかかる熱交換器用フィン10の図3に対応した正面図である。すなわち、本変形例にかかる伝熱管用開口穴14は、図7に示すように、突起20は、正面視6角形である6角突起206としている。
このようなものであっても、面の向きや数は違うものの、上記実施の形態および変形例と同様の効果を奏する。
上記実施の形態および変形例では、突起20の形状を正面視8角形、6角形としたが、もちろん、それに限られるものではない。図8は、さらに他の変形例にかかる熱交換器用フィン10の図3に対応した正面図である。
突起20は、図8に示すように、正面視ひし形であるひし形突起208である。特に、また、図示の突起20はひし形でも横に広いひし形、具体的には、流れ方向Fに直交する方向により寸法を大きく取り、伝熱管4により多く空気arを案内するものとしている。
このようなものであっても、上記実施の形態に開示している直交面22がなくとも、上記実施の形態同様の効果を奏する。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、伝熱管用開口穴が配置される列の数は、4列以上であってもよい。伝熱管が配置される態様に適用させれば良いからである。また、4つの伝熱管に囲まれる突起の数は一つに限られない。当該箇所に複数あってもよい。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
2 熱交換器
4 伝熱管
6 外周面
8 内面
10 熱交換器用フィン
12 放熱板
14 伝熱管用開口穴
14a 内周面
20 突起
20a 表面
20b 裏面
22c 中空部
22 直交面
24 傾斜面
30 高熱伝導領域
40 乱流領域
204 ひし形突起
206 6角突起
208 8角突起
ar 空気
ar1 伝熱管側流れ
ar2 直進流
ar3 傾斜流
F 流れ方向

Claims (11)

  1. 放熱板と、
    前記放熱板を貫通する伝熱管のための4つ以上形成され、2列以上配置される複数の伝熱管用開口穴と、
    を備え、
    前記複数の放熱板は、複数の伝熱管用開口穴の互いに隣接する4つの前記伝熱管用開口穴の間に囲まれて設けられ前記伝熱管と対向する部分に正面視直線状をなす突起が形成されていること、
    を特徴とする熱交換器用フィン。
  2. 前記突起は、前記互いに隣接する前記伝熱管用開口穴の間に介在しいている前記伝熱管用開口穴のうち互いに空気の流れ方向および当該流れ方向に直交する方向に配置される4つの前記伝熱管用開口穴に囲まれて設けられたものである、
    請求項1に記載の熱交換器用フィン。
  3. 前記突起は、流れ方向に対し直交する方向に面する直交面を備えている、
    請求項1または請求項2に記載の熱交換器用フィン。
  4. 前記突起は、流れ方向に対し傾斜するする方向に面する傾斜面を備えている、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱交換器用フィン。
  5. 前記突起は、正面視ひし形である、
    請求項4に記載の熱交換器用フィン。
  6. 前記突起は、正面視8角形である、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱交換器用フィン。
  7. 前記突起は、正面視6角形である、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱交換器用フィン。
  8. 前記放熱板は、前記伝熱管の延伸方向に沿って所定の間隔を空けて複数配されたものであり、
    前記突起が突出する高さは、前記所定の間隔と同じである、
    請求項1ないし請求項7の何れかに記載の熱交換器用フィン。
  9. 前記放熱板は、
    前記突起は、前記突起の裏面側に形成され空気を密閉できるように形成された中空部を有している、
    請求項8に記載の熱交換器用フィン。
  10. 前記伝熱管用開口穴は、流れ方向に沿って2列設けられている、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の熱交換器用フィン。
  11. 所定の間隔で配置された1ないし請求項10のいずれかに記載の熱交換器用フィンと、
    前記熱交換器用フィン貫通して複数列に配置された伝熱管と、
    を備えたこと、
    を特徴とする熱交換器。
JP2020199570A 2020-12-01 2020-12-01 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器 Active JP7374066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020199570A JP7374066B2 (ja) 2020-12-01 2020-12-01 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020199570A JP7374066B2 (ja) 2020-12-01 2020-12-01 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022087576A true JP2022087576A (ja) 2022-06-13
JP7374066B2 JP7374066B2 (ja) 2023-11-06

Family

ID=81975833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020199570A Active JP7374066B2 (ja) 2020-12-01 2020-12-01 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7374066B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4830102A (en) * 1980-03-11 1989-05-16 Kulkereskedelmi Transelektro Magyar Villamossagi Vallalat Turbulent heat exchanger
JP2007064551A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼装置
WO2007108386A1 (ja) * 2006-03-23 2007-09-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. フィンチューブ型熱交換器、熱交換器用フィンおよびヒートポンプ装置
JP2020176757A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 三菱電機株式会社 熱交換器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4830102A (en) * 1980-03-11 1989-05-16 Kulkereskedelmi Transelektro Magyar Villamossagi Vallalat Turbulent heat exchanger
JP2007064551A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃焼装置
WO2007108386A1 (ja) * 2006-03-23 2007-09-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. フィンチューブ型熱交換器、熱交換器用フィンおよびヒートポンプ装置
JP2020176757A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 三菱電機株式会社 熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7374066B2 (ja) 2023-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5224538A (en) Dimpled heat transfer surface and method of making same
US6308771B1 (en) High performance fan tail heat exchanger
EP0184944B1 (en) Heat exchanger
US3804159A (en) Jet impingement fin coil
US6227289B1 (en) Finned heat exchanger
JPH05695Y2 (ja)
TWI768877B (zh) 均溫板結構
CN111415915B (zh) 一种微通道散热器散热结构
JP2011071386A5 (ja)
KR20130096264A (ko) 하나 이상의 열 교환기 패키지를 포함하는 냉각 장치용 평판형 열 교환기
KR102413374B1 (ko) 낮은 레이놀즈 수 공기 흐름을 위한 핀 향상
JP5498135B2 (ja) ヒートシンク
JP6104107B2 (ja) 熱交換器
JP2022087576A (ja) 熱交換器用フィンおよびこれを備えた熱交換器
KR20190070089A (ko) 방열판
JP2006266528A (ja) 熱交換器用偏平チューブ
JP2017161186A (ja) フィンチューブ熱交換器
CN215647994U (zh) 一种散热器及空调
JP2011119555A (ja) 曲折ルーバー状放熱ユニットを用いたヒートシンク
JP3957021B2 (ja) 熱交換器
KR20210037099A (ko) 열교환기용 전열관
JP2018071860A (ja) 熱交換器
JPH0949641A (ja) 空気調和機の熱交換器
JP2016205745A (ja) ヒートパイプ式ヒートシンク
KR101566546B1 (ko) 루버 핀형 열교환기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7374066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150