JP2022075635A - 食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用 - Google Patents

食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用 Download PDF

Info

Publication number
JP2022075635A
JP2022075635A JP2021180869A JP2021180869A JP2022075635A JP 2022075635 A JP2022075635 A JP 2022075635A JP 2021180869 A JP2021180869 A JP 2021180869A JP 2021180869 A JP2021180869 A JP 2021180869A JP 2022075635 A JP2022075635 A JP 2022075635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seasoning
fat
sweetness
extract
meat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021180869A
Other languages
English (en)
Inventor
健作 牛谷
Kensaku Ushitani
侑希 池上
Yuki Ikegami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
San Ei Gen FFI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by San Ei Gen FFI Inc filed Critical San Ei Gen FFI Inc
Publication of JP2022075635A publication Critical patent/JP2022075635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Abstract

【課題】肉の脂身は赤身と比較して味が染み込みにくいという問題を改善する方法を提供する。【解決手段】脂身への味付け増強剤として、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種の高甘味度甘味料を調味料に配合する。【選択図】なし

Description

本発明は、食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用に関する。
一般に、肉の脂身は、赤身と比較して調味液が浸透しにくく、味がつきにくいことが知られている。しかし、これを改善するには、調味液の味を濃くする、または時間をかけて味を染み込ませること以外、有効な方法は知られていない。
昨今、健康志向から薄味が好まれるようになっているとともに、時短調理のニーズが高まっており、脂身に対して有効な味付け増強方法があれば、それらの要望に応えることができるものと考えられる。
なお、従来、スクラロースは、砂糖と比較して、鶏肉(モモ)への甘味の浸透性に優れていることが報告されているが(特許文献1)、脂身への浸透性については知られていない。
特開2002-354989号公報
本発明は、肉の脂身は、赤身と比較して味が染み込みにくいという問題を改善することを課題とする。具体的には、脂身への味付け増強剤を提供することを課題とする。また調味組成物に脂身への味付け増強作用を付与する方法、言い換えれば脂身への味付け力を強化するように調味組成物を製造する方法を提供することを課題とする。また、脂身への味付け増強方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、食肉の脂身への味付け方法を鋭意研究していたところ、甘味成分としてスクラロースを用いることで、砂糖と比較して、脂身への甘味付与効果(甘味付け増強効果)が有意に高いことを知見した。また、スクラロースを配合した調味液を用いることで、砂糖を用いた場合と比較して、脂身への味付け増強効果が有意に高いことを知見した。これらの知見をもとに、さらに検討を重ねたところ、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物といった高甘味度甘味料についても、同様の効果があることを確認し、さらに研究を重ねて、本発明を完成した。
本発明は、下記の実施形態を有する。
(I)食肉の脂身への味付け増強剤
(I-1)高甘味度甘味料を含有する、食肉の脂身への味付け増強剤。
(I-2)前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、(I-1)に記載する味付け増強剤。
(I-3)前記味が少なくとも甘味である(I-1)又は(I-2)に記載する味付け増強剤。
(II)調味組成物に食肉の脂身への味付け増強作用を付与する方法
(II-1)調味組成物に食肉の脂身への味付け増強作用を付与する方法であって、前記調味組成物に高甘味度甘味料を配合する工程を有することを特徴とする、前記方法。
(II-2)前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、(II-1)に記載する方法。
(II-3)前記味が少なくとも甘味である(II-1)又は(II-2)に記載する方法。
(III)食肉の脂身への味付け力を強化するための調味組成物の製造方法
(III-1)調味組成物の食肉の脂身への味付け力を強化するための製造方法であって、当該製造工程において、調味組成物の成分として高甘味度甘味料を配合する工程を有することを特徴とする、前記調味組成物の製造方法。
(III-2)前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、(III-1)に記載する製造方法。
(III-3)前記味が少なくとも甘味である(III-1)又は(III-2)に記載する製造方法。
(IV)脂身つき肉の脂身への味付けを増強する調味組成物の使用方法
(IV-1)(I-1)~(I-3)のいずれかに記載する味付け増強剤を含む調味組成物を用いて脂身または脂身つき肉を調理することで、当該脂身への味付けを増強することを特徴とする、前記調味組成物の使用方法。
(IV-2)前記味が少なくとも甘味である(IV-1)に記載する使用方法。
本発明の食肉の脂身への味付け増強剤(以下、単に「本脂身味付増強剤」と称する)によれば、調味組成物に脂身への味付けを増強する作用を付与することができる。つまり、調味組成物に本脂身味付増強剤を配合することで、脂身に対する味付け力が強化された調味組成物を調製することができる。
こうした脂身に対する味付け力が強化された調味組成物を用いることで、食肉の脂身に効率的に味付けすることが可能になる。
(I)食肉の脂身への味付け増強剤
本発明の食肉の脂身への味付け増強剤(本脂身味付増強剤)は、高甘味度甘味料を有効成分とする。当該高甘味度甘味料としては、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物を挙げることができる。好ましくはスクラロース、ラカンカ抽出物、ネオテーム、ステビア抽出物、及びアスパルテーム、より好ましくはスクラロース、ラカンカ抽出物、ネオテーム、及びステビア抽出物である。これらの高甘味度甘味料は、1種単独で使用してもよいし、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。組み合わせの態様は、制限されないが、例えば、スクラロースと上記他の高甘味度甘味料との組み合わせ、ステビア抽出物とラカンカ抽出物との組み合わせ、またステビア抽出物とラカンカ抽出物との組み合わせと上記他の高甘味度甘味料との組み合わせを例示することができる。
(スクラロース)
スクラロース((化学名: 1,6-Dichloro-1,6-dideoxy-β-D-fructofuranosyl-l-4-chloro-4-deoxy-α-D-galactopyranoside)は、ショ糖(砂糖)の約600倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分である。水に溶けやすく、安定性に優れているため、甘味料としてだけでなく、従来広く様々な用途で食品に使用されている成分である。ちなみにスクラロースの甘味の閾値は約5ppmである。スクラロースは商業的に入手することができ、例えば三栄源エフ・エフ・アイ株式会社から「サンスイート(登録商標)SU―100」等の名称で市販されている。
(ステビア抽出物)
ステビアレバウディアナ・ベルトニ(学名:Stevia rebaudiana(Bertoni)Bertoni)(本発明では「ステビア」と略称する)は、南米パラグアイを原産地とするキク科ステビア属に属する植物である。本発明が対象とするステビア抽出物は、製造の別を問わず、例えばステビアの葉又は茎などから、水またはエタノール等の有機溶媒を用いて抽出された物が含まれる。また、本発明が対象とするステビア抽出物には、任意のステビオール配糖体を多くまたは精製された状態で含むように、前記抽出処理後、濃縮や分画などの精製処理を施したものであってもよい。つまり、本発明が対象とするステビア抽出物は、ステビオール配糖体を粗精製された状態で含むものであってもよいし、また精製された状態で含むものであってもよい。当該ステビオール配糖体は、ステビオール骨格を有する配糖体であればよく、制限されないものの、例えば、ステビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドN、レバウディオサイドO、ズルコサイドA、ズルコサイドB、レブソサイド、ステビオ―ルモノサイド、ステビオールビオサイド等が例示される。なお、レバウディオサイドAは、ショ糖(砂糖)の300~450倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。また、本発明が対象とするステビア抽出物は、ステビオール骨格を有する配糖体またはそれを含む限り、前記天然物から抽出または精製されたものに限らず、発酵技術を用いて調製されるステビオール配糖体またはそれを含むものであってもよい。
本発明において、前記の各種ステビオール配糖体は、2種以上のステビオール配糖体が混合した状態で使用することもできる。ステビア抽出物中のステビオール配糖体の含有量は、本発明の効果を奏することを限度として制限されないが、全体の90質量%以上であることが好ましい。より好ましくは95質量%以上である。なお、本発明が対象とするステビア抽出物には、α-グルコシルトランスフェラーゼ等を用いて、上記ステビア抽出物にグルコースやフルクトース等の糖を転移した酵素処理ステビア抽出物も含まれる。当該酵素処理ステビア抽出物には、α-グルコシル化ステビオール配糖体を主成分としたステビア抽出物も含まれる。
こうしたステビア抽出物は、ステビアの葉や茎等を原料として抽出し、さらに必要に応じて精製処理することで調製することも可能であるが、簡便には商業的に入手することができる。例えば、市販されているステビア抽出物として、「レバウディオ(登録商標)J-100」、及び「レバウディオ(登録商標)AD」(以上、いずれも守田化学工業(株)製)などを挙げることができる。これらの製品はレバウディオサイドAを90質量%以上の割合で含有するレバウディオサイドA含有製品(ステビア抽出物)である。
(ラカンカ抽出物)
羅漢果(学名:Siraitia grosvenoriigrosvenorii(Swingle)C.Jeffrey ex A.M.Lu & Zhi Y.Zhang (Momordica grosvenorii Swingle)))は、中国を原産地とするウリ科ラカンカ属のつる性の多年生植物である。本発明が対象とするラカンカ抽出物は、産地の別を問わず、羅漢果の果実、好ましくは羅漢果の生果実から、水またはエタノール等の有機溶媒を用いて抽出されたモグロシドVを含有する抽出物である。モグロシドVは、ラカンカ抽出物に含まれているトリテルペン系配糖体であり、ショ糖(砂糖)の約300倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。
本発明で用いられるラカンカ抽出物のモグロシドV含有量は、本発明の効果を奏することを限度として、特に制限されない。言い換えれば、ラカンカ抽出物は、モグロシドVを精製した状態でラカンカ抽出物として使用することもできるし、また、モグロシドVに加えて、ラカンカ抽出物に含まれる他のトリテルペン系配糖体(モグロール、モグロシドIE1、モグロシドIA1、モグロシドIIE、モグロシドIII、モグロシドIVa、モグロシドIVE、シアメノシド、11-オキソモゴロシドV、5α,6α-エポキシモグロシド)との混合物の状態で使用することもできる。本発明において「ラカンカ抽出物」の用語には、これらの両方の意味が包含される。ラカンカ抽出物中のモグロシドVの含有量は、全体の10質量%以上であることが好ましい。より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、よりさらに好ましくは40質量%以上であり、とりわけ好ましくは50質量%以上である。
こうしたラカンカ抽出物は、羅漢果の果実から抽出し、さらに必要に応じて精製処理することで調製することも可能であるが、簡便には商業的に入手することができる。例えば、市販されているラカンカ抽出物として「FD羅漢果濃縮エキスパウダー」(7質量%又は15質量%モグロシドV含有物)、「サンナチュレ(登録商標) M30」(30質量%モグロシドV含有物)、「サンナチュレ(登録商標) M50」(50質量%モグロシドV含有品)[以上、いずれも三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製]等を例示することができる。
(アスパルテーム)
アスパルテーム(化学名:N-(L-α-Aspartyl)-L-phenylalanine, 1-methyl ester)は、ショ糖(砂糖)の100~200倍の甘味度を有するアミノ酸に由来する甘味成分であり、フェニルアラニンのメチルエステルと、アスパラギン酸とがペプチド結合した構造を持つジペプチドのメチルエステルである。ちなみにアスパルテームの甘味の閾値は約28ppmである。アスパルテームは商業的に入手することができ、例えば味の素株式会社から、「パルスイート」(登録商標)といった商品名で市販されている。
(アセスルファムカリウム)
アセスルファムカリウム(化学名:6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシドカリウム)は、ショ糖(砂糖)の約200倍の甘味度を有する甘味成分であり、pHおよび熱安定性が高いことを特徴とする。ちなみにアセスルファムカリウムの甘味の閾値は約15ppmである。アセスルファムカリウムは、商業的に容易に入手することができ、例えば三菱商事ライフサイエンス株式会社から、「サネット(登録商標)」といった名称で販売されている。
(ネオテーム)
ネオテーム(N-[N-(3,3-ジメチルブチル)-L-α-アスパルチル]-L-フェニルアラニン 1-メチルエステル)は、アスパルテームの還元的N-アルキル化によって合成されるジペプチドメチルエステル誘導体であり、ショ糖(砂糖)の約10,000倍の甘味度を有することが知られている甘味成分である。これは商業的に入手することができ、例えばネオテームを2質量%の割合で含有する甘味料「ミラスィー(登録商標)200」がDSP五協フード&ケミカル株式会社から市販されている。
(甘草抽出物)
甘草抽出物は、ウラルカンゾウ (Glycyrrhiza uralensis Fischer)、チョウカカンゾウ(Glycyrrhiza inflata Batalin)、ヨウカンゾウ (Glycyrrhiza glabra Linne)、又はそれらの近縁植物の根若しくは根茎から得られた、グリチルリチン酸を主成分とするものである。これは、別名または簡略名として、カンゾウ、カンゾウエキス、グリチルリチン酸、リコリス抽出物とも称される。当該カンゾウ抽出物には,粗製物と精製物のいずれもが含まれる。甘味の主成分であるグリチルリチン酸はショ糖(砂糖)の約200倍もの甘味度を有している。甘草抽出物は商業的に入手することができ、例えば池田糖化工業株式会社から「リコチン(登録商標)P―1」といった名称で市販されている。
(本脂身味付増強剤)
本脂身味付増強剤は、高甘味度甘味料、例えば前述するスクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するものであればよく、これらを1種単独で含有するものであっても、また2種以上を組み合わせて含有するものであってもよい。なお、本脂身味付増強剤に含まれる高甘味度甘味料の割合は、当該本脂身味付増強剤を、調味成分を含有する組成物(調味組成物)に添加配合することで、当該調味組成物に脂身への味付け増強作用を付与するか、また脂身への味付け力が強化された調味組成物を調製する、という目的に適うものであればよく、その限りにおいて、100質量%を限度として適宜設定することができる。
本脂身味付増強剤の有効成分のうち、効果に優れているものとして、好ましくはスクラロース、ラカンカ抽出物、ネオテーム、ステビア抽出物、及びアスパルテームを挙げることができる。より好ましくはスクラロース、ラカンカ抽出物、ネオテーム、ステビア抽出物、並びに、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の組み合わせである。
本脂身味付増強剤は、前記するように、調味組成物に脂身への味付け増強作用を付与するか、また脂身への味付け力が強化された調味組成物を調製するために用いられる。その形態を問わないが、粉末状、顆粒状、タブレット状、およびカプセル剤状などの固体の形態、ならびにシロップ状、乳液状、懸濁液状、液状、およびジェル状などの半固体または液体の形態を有することができる。また一剤の形態のほか、二剤の形態(例えば、ラカンカ抽出物を含有する製剤とステビア抽出物を含有する製剤との組み合わせ物など、2つの有効成分を組み合わせて使用する場合)を有するものであってもよい。
本脂身味付増強剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、高甘味度甘味料を製剤形態に調製する際に、その形態に応じて、調味組成物に配合可能な担体(基剤)や添加剤を適宜配合することもできる。例えば、制限されないものの、本脂身味付増強剤の作用効果に影響を与えない範囲で、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖類;デキストリン、セルロース、アラビアガム、およびでん粉(コーンスターチ等)などの多糖類;および水などの溶媒を挙げることができる。また、さらに本脂身味付増強剤の作用効果に悪影響を与えないことを限度として、飲食品に通常使用されるような色素、または防腐剤などを配合することもできる。
調味組成物に対する本脂身味付増強剤の使用量としては、本脂身味付増強剤の主成分である高甘味度甘味料に起因する甘味を考慮して、目的に応じて選択設定することができる。例えば、前述するように、スクラロースの甘味度はショ糖の600倍、レバウディオサイドAの甘味度はショ糖の300~450倍、モグロシドVの甘味度はショ糖の350~400倍、配合比が50:50~99:1のレバウディオサイドAとモグロシドVの混合物の甘味度はショ糖の300~450倍、アスパルテームの甘味度はショ糖の100~200倍、アセスルファムカリウムの甘味度はショ糖の200倍、ネオテームの甘味度はショ糖の10,000倍、甘草抽出物の甘味度はショ糖の200~300倍である。このため、本脂身味付増強剤は、調味組成物の甘味成分として、慣用の砂糖の全部または一部に代えて使用することができる。この場合、本脂身味付増強剤を、調味組成物に甘味を付与する量(甘味の閾値以上の量)で配合することが好ましい。具体的には、例えばスクラロースの配合量としては0.0005質量%以上、好ましくは0.005~0.05質量%;ラカンカ抽出物(モグロシドV含有量50%)の配合量としては0.002質量%以上、好ましくは0.02~0.26質量%;ステビア抽出物(レバウディオサイドA含有量90%以上)の配合量としては0.001質量%以上、好ましくは0.01~0.13質量%;アスパルテームの配合量としては0.0015質量%以上、好ましくは0.015~0.2質量%;アセスルファムカリウムの配合量としては0.0015質量%以上、好ましくは0.015~0.2質量%;ネオテームの配合量としては0.0001質量%以上、好ましくは0.001~0.013質量%;甘草抽出物(グリチルリチン酸換算)の配合量としては0.002質量%以上、好ましくは0.02~0.2質量%となるような範囲で適宜調整することができる。また本脂身味付増強剤がレバウディオサイドAとモグロシドVとの配合比が50:50~99:1となるステビア抽出物とラカンカ抽出物との混合物である場合、レバウディオサイドAとモグロシドVの合計量が全体の0.001質量%以上、好ましくは0.01~0.13質量%になるように、最終の調味組成物に対して配合することができる。
本脂身味付増強剤を配合する調味組成物は、飲食品、特に脂身を含む食肉の味付けに使用されるものであり、その限りにおいて、特に制限されない。当該調味組成物には、調味料として、例えば、砂糖、塩、酢(例:穀物酢、果実酢、調味酢、ポン酢)、醤油、味噌、酒、みりん、化学調味料(旨味調味料)(例:グルタミン酸塩、イノシン酸塩、グアニル酸塩など)、出汁(例:鰹出汁、いりこ出汁、椎茸出汁、昆布出汁)、中華だし、洋風だし(例:コンソメ)、豆板醤、ソース(例:ウスターソース、オイスターソース)、ケチャップ、マヨネーズ、カレールウ・カレー粉、香辛料(例:コショウ、わさび、芥子、唐辛子)等を1種以上含むものを挙げることができる。
本発明が対象とする食肉は、脂身を有するものであれば、特に制限されないものの、好ましくは豚肉、牛肉、鶏肉及び魚肉であり、より好ましくは豚肉である。特に、豚のばら、かた、ロース、及びかたロース部位の肉は脂身(皮下脂肪、筋間脂肪)が多い部位であり、脂身つき肉として好適に使用することができる。なお、本発明における脂身とは、食肉における脂肪の多い部分を意味する。
本発明の味付け増強または味付け力強化でいうところの「味」とは、少なくとも甘味を意味する。また甘味の増強又は強化に起因して他の呈味も増強又は強化される場合も、本発明の味付け増強または味付け力強化に包含される。甘味成分、塩味成分、辛味成分、酸味成分又は/及び旨味成分を口に同時にいれた場合、通常、味は各成分の味を一体として総合的に感じられる。このため、複数の呈味成分を含む調味組成物に本脂身味付増強剤を配合した場合、甘味増強の有無が識別できなくても、味が全体として増強されていれば、本脂身味付増強剤の配合により、甘味を始めとする味付けが増強または味付け力が強化されたということができる。
調味組成物に本脂身味付増強剤を配合した場合の味増強の有無は、本脂身味付増強剤の有効成分である高甘味度甘味料を配合した調味組成物(被験調味組成物)と、甘味の強さが当該高甘味度甘味料と同じ量の砂糖を配合した調味組成物(基準調味組成物)とを各々用いて、各々脂身に味付けした場合に、どちらの調味組成物のほうが味付けが濃くなるかを比較することで評価することができる。被験調味組成物を用いた場合の脂身の味が基準調味組成物を用いた場合よりも濃い場合は、調味組成物に当該本脂身味付増強剤を配合することで、調味組成物に脂身への味付け増強作用を付与することができた、または脂身への味付け力が強化された調味組成物が製造できたと判断することできる。こうした判断は、通常、訓練された専門パネルによる官能試験によって行うことができる。具体的な判断手法は、後述する実験例に記載する方法を参考にすることができる。
(II)調味組成物に食肉の脂身への味付け増強作用を付与する方法
(III)食肉の脂身への味付け力を強化するための調味組成物の製造方法
本発明は、調味組成物に食肉の脂身への味付け増強作用を付与する方法であり、当該方法は、対象とする調味組成物に高甘味度甘味料を配合することで実施することできる。調味組成物、使用する高甘味度甘味料の種類、調味組成物に対する各高甘味度甘味料の配合割合、食肉の脂身、及び味付け増強の評価方法については、前記(I)で説明した通りであり、前記の記載は、ここに援用することができる。
当該方法によれば、対象とする調味組成物に高甘味度甘味料を配合することで、食肉の脂身への味付け力が強化された調味組成物が得られることから、食肉の脂身への味付け力を強化するための調味組成物の製造方法であるということもできる。
(IV)脂身つき肉の脂身への味付けを増強する調味組成物の使用方法
本発明は、前述する本発明の調味組成物の使用方法に関する。
当該使用方法は、脂身への味付けを増強するための使用方法であり、具体的には、前記本発明の調味組成物を用いて食肉の脂身または脂身つき肉を調理することで実施することができる。本発明の調味組成物、食肉の脂身、脂身つき肉、及び味付けの増強の評価方法については、前記(I)で説明した通りであり、前記の記載は、ここに援用することができる。
本発明の調味組成物を用いた食肉の脂身または脂身つき肉の調理方法は、調理する食品の種類に応じて定法に従って行うことができる。調理に際して、脂身または脂身つき肉に対して使用する本発明の調味組成物の量は、調理する食品の種類によっても相違するが、食肉の脂身100質量部に対する調味組成物に含まれる高甘味度甘味料の割合として、スクラロースについては0.001質量部以上、好ましくは0.01~0.06質量部;ラカンカ抽出物(モグロシドV含有量50%)については0.004質量部以上、好ましくは0.04~2.6質量部;ステビア抽出物(レバウディオサイドA含有量90%以上)の配合量としては0.002質量部以上、好ましくは0.02~1.3質量部;アスパルテームの配合量としては0.003質量部以上、好ましくは0.03~2.0質量部;アセスルファムカリウムの配合量としては0.003質量部以上、好ましくは0.03~0.1質量部;ネオテームの配合量としては0.0002質量部以上、好ましくは0.002~0.13質量部;甘草抽出物(グリチルリチン酸換算)の配合量としては0.004質量%以上、好ましくは0.04~2.0質量%となるような範囲で適宜調整することができる。また本脂身味付増強剤がレバウディオサイドAとモグロシドVとの配合比が50:50~99:1となるステビア抽出物とラカンカ抽出物との混合物である場合、レバウディオサイドAとモグロシドVの合計量が食肉の脂身100質量部に対して0.002質量部以上、好ましくは0.02~1.3質量部になるように調製することできる。
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」という用語には、「から実質的になる」及び「からなる」の意味が包含される。
本発明の内容を以下の実験例や実施例を用いて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験は大気圧及び常温条件下で行っている。また各実験例で採用したパネルはいずれも飲食品の味質の官能評価に従事し訓練して社内試験に合格した官能評価適格者である。また特に言及する場合を除いて、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
以下の実験例に使用した高甘味度甘味料は下記の通りである。
(1)スクラロース
スクラロース100%品:三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製。ショ糖の約600倍の甘味度を有する甘味料製品。
(2)ステビア抽出物
「レバウディオJ-100」(守田化学工業株式会社製)
レバウディオサイドAを95%以上の割合で含有する、ショ糖の約400倍の甘味度を有する甘味料製品。
(3)ラカンカ抽出物
「サンナチュレ(登録商標)M50」(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)。モグロシドVを50%の割合で含有する、ショ糖の約300倍の甘味度を有する甘味料製品。
(4)アセスルファムカリウム
「サネット」(アセスルファムカリウム100%品)(三菱商事ライフサイエンス株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(5)アスパルテーム 「パルスイート(登録商標)ダイエット」(アスパルテーム100%品)(味の素株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(6)ネオテーム
「ミラスィー(登録商標)200」(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)
ネオテームを2質量%の割合で含有する、ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(7)甘草抽出物
「リコチン(登録商標)P―1」(カンゾウ抽出物100%品)(池田糖化工業株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
実験例1 スクラロースによる脂身への甘味味付け増強効果の評価
高甘味度甘味料であるスクラロースを用いて、豚肉の脂身への甘味付け増強効果を評価した。
(1)実験方法
(a)調味液の調製
表1に示す濃度になるように、水に、スクラロース、または砂糖を入れて調味液(基準調味液1~3、被験調味液1)を調製した。なお、被験調味液1の甘味の強さは、基準調味液2(砂糖12%水溶液)の甘味の強さに合わせた。
Figure 2022075635000001
(b)豚の脂身の調理
沸騰した湯に豚肉(脂身)をいれて中火にて30分間下茹でした。下茹後の豚肉(脂身)30gを各調味液(基準調味液1~3、被験調味液1)70gを入れた耐熱容器にいれて密閉し、95℃にて60分間加熱した。
(c)脂身の味の評価
上記で調理した各豚肉(脂身)を温かい状態(60℃程度)でパネル(n=5)に食べてもらい、下記の基準に従って、豚肉(脂身)の甘味を評価してもらった。
下記の評価基準に記載するように、甘味の評価は、同パネルに、被験調味液1で調理した豚肉(脂身)に加えて、基準調味液1~3で調理した豚肉(脂身)も合わせて食べてもらい、両者を比較することで行ってもらった。下記に示すように、評価スコアが0よりも高いほど、甘味増強効果が高いことを意味する。
[評価基準]
+3:基準調味液3で調理した脂身よりも甘味が強い
+2:基準調味液3で調理した脂身の甘味と同等
+1:基準調味液2で調理した脂身の甘味よりも強いが、基準調味液3で調理した脂身の甘味より弱い
0:基準調味液2で調理した脂身の甘味と同等
-1:基準調味液1で調理した脂身の甘味よりも強いが、基準調味液2で調理した脂身の甘味より弱い
-2:基準調味液1で調理した脂身の甘味と同等
-3:基準調味液1で調理した脂身よりも甘味と弱い
(2)実験結果
官能試験結果を表2に示す。
Figure 2022075635000002
表2に示すように、砂糖に代えて、スクラロースを用いた調味液で脂身を調理することで、脂身の甘味が増強されることが確認された。このことから、スクラロースは、砂糖よりも、脂身に対する甘味付け効果が高いことが判明した。
実験例2 豚バラブロック肉を用いた味付け増強効果の評価(その1)
実験例1の結果から、高甘味度甘味料を配合した醤油ベースの調味液を用いて豚バラの煮込みを作り、高甘味度甘味料の配合による効果を評価した。高甘味度甘味料として、実験例1で使用したスクラロースのほか、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物を用いた。
(1)実験方法
(a)調味液の調製
表3に示す濃度になるように、各成分を配合して90℃で5分間加熱して本みりんのアルコールを飛ばし、最後に水で重量補正して、豚バラ煮込み用の調味液(基準調味液、被験調味液2A、2B)を調製した。なお、被験調味液2A及び2Bの甘味の強さは、基準調味液(砂糖12%水溶液)の甘味の強さに合わせた。
Figure 2022075635000003
(b)豚バラの煮込み調理
沸騰した湯に豚バラブロック肉をいれて中火にて30分間下茹でした。下茹で後の豚バラブロック肉30gを各調味液(基準調味液、被験調味液A、B)70gを入れた耐熱容器にいれて密閉し、95℃にて60分間加熱した。
(c)豚バラの脂身の味の評価
上記で調理した各豚バラを温かい状態(60℃程度)でパネル(n=5)に食べてもらい、脂身の味を評価してもらった。味の評価は、同パネルに、被験調味液2A及び2Bで調理した豚バラの脂身に加えて、基準調味液で調理した豚バラの脂身も合わせて食べてもらい、両者を比較することで行ってもらった。
(2)実験結果
官能試験の結果、砂糖を含む調味液と比較して、砂糖に代えてスクラロースを含む調味液(被験調味液2A)を用いて豚バラを煮込み調理することで、脂身の部分の味が強く感じられることが確認された。同じ結果が、高甘味度甘味料としてステビア抽出物とラカンカ抽出物を含む調味液(被験調味液2B)を用いた場合も得られた。このことから、甘味成分として、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物等の高甘味度甘味料を用いることで、砂糖を用いるよりも、脂身に対する味つけを増強(強化)させることができることが判明した。
実験例3 豚バラブロック肉を用いた味付け増強効果の評価(その2)
実験例2と同様にして、各種濃度のスクラロースを配合した醤油ベースの調味液を用いて豚バラの煮込みを作り、スクラロース濃度による効果への影響を評価した。
(1)実験方法
(a)調味液の調製
表4に示す処方により基準調味液1~6を、表5に示す処方により被験調味液3A~3Cを調製した。具体的には、水に濃口醤油、本みりん、及び砂糖(又はスクラロース)を混合し、90℃で5分間加熱後、水で重量補正して各種の調味液を調製した。なお、各被験調味液の甘味の強さは、被験調味液3Aは基準調味液5(砂糖12%含有)、及び被験調味液3Bは基準調味液3(砂糖6%含有)の甘味の強さに合わせた。また被験調味液3Cの甘味の強さは甘味閾値付近(砂糖濃度0.3%相当)に調整した。
Figure 2022075635000004
Figure 2022075635000005
(b)豚バラの煮込み調理
沸騰した湯に豚バラブロック肉をいれて中火にて30分間下茹でした。下茹で後の豚バラブロック肉30gを各調味液(基準調味液、被験調味液)70gを入れた耐熱容器にいれて密閉し、95℃にて60分間加熱した。
(c)豚バラの脂身の味の評価
上記で調理した各豚バラを温かい状態(60℃程度)でパネル(n=5)に食べてもらい、脂身の味を評価してもらった。味の評価は、同パネルに、被験調味液で調理した豚バラの脂身に加えて、基準調味液1~6で調理した豚バラの脂身も合わせて食べてもらい、下記の基準に従って両者を比較することで行ってもらった。
[被験調味液3Aの評価基準]
+3:基準調味液6で調理した脂身よりも味付けが強い
+2:基準調味液6調理した脂身の味付けと同等
+1:基準調味液5で調理した脂身の味付けよりも強いが、基準調味液6で調理した脂身の味付けより弱い
0:基準調味液5で調理した脂身の味付けと同等
-1:基準調味液4で調理した脂身の味付けよりも強いが、基準調味液5で調理した脂身の味付けより弱い
-2:基準調味液4で調理した脂身の味付けと同等
-3:基準調味液4で調理した脂身よりも味付けが弱い
[被験調味液3Bの評価基準]
+3:基準調味液4で調理した脂身よりも味付けが強い
+2:基準調味液4調理した脂身の味付けと同等
+1:基準調味液3で調理した脂身の味付けよりも強いが、基準調味液4で調理した脂身の味付けより弱い
0:基準調味液3で調理した脂身の味付けと同等
-1:基準調味液2で調理した脂身の味付けよりも強いが、基準調味液3で調理した脂身の味付けより弱い
-2:基準調味液2で調理した脂身の味付けと同等
-3:基準調味液2で調理した脂身よりも味付けが弱い
[被験調味液3Cの評価基準]
+3:基準調味液2で調理した脂身よりも味付けが強い
+2:基準調味液2調理した脂身の味付けと同等
+1:基準調味液1で調理した脂身の味付けよりも強いが、基準調味液2で調理した脂身の味付けより弱い
0:基準調味液1で調理した脂身の味付けと同等
-2:基準調味液1で調理した脂身の味付けよりも弱い
(2)実験結果
官能試験結果を表6に示す。
Figure 2022075635000006
表6に示すように、甘味の閾値付近濃度のスクラロースを含む調味液で脂身を調理した場合でも、脂身への味付けが増強されることが確認された。このことから、スクラロースの脂身への味付け増強効果は、必ずしも甘味に起因するものではないと考えられる。
実験例4 豚バラブロック肉を用いた味付け増強効果の評価(その3) 実験例3で使用した被験調味液3Aに代えて、表7に記載する各種の高甘味度甘味料を配合した醤油ベースの被験調味液4A~4G(砂糖12%相当の甘味度)を用いて、実験例3と同様に、豚バラの煮込みを作り、脂身への味付け増強効果を評価した。
Figure 2022075635000007
官能試験結果を表8に示す。
Figure 2022075635000008
表8に示すように、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物95%とラカンカ抽出物5%の混合物、ネオテーム、または甘草抽出物を含む調味液で脂身を調理すると、スクラロースと同様に、脂身への味付けが増強されることが確認された。このことから、脂身への味付け増強効果は、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、ネオテーム、及び甘草抽出物から選択される高甘味度甘味料が有する固有の効果であると考えられる。

Claims (7)

  1. 高甘味度甘味料を含有する、食肉の脂身への味付け増強剤。
  2. 前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載する味付け増強剤。
  3. 調味組成物に食肉の脂身への味付け増強作用を付与する方法であって、前記調味組成物に高甘味度甘味料を配合する工程を有することを特徴とする、前記方法。
  4. 前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項3に記載する方法。
  5. 調味組成物の食肉の脂身への味付け力を強化するための製造方法であって、
    当該製造工程において、調味組成物の成分として高甘味度甘味料を配合する工程を有することを特徴とする、前記調味組成物の製造方法。
  6. 前記高甘味度甘味料が、スクラロース、ステビア抽出物、ラカンカ抽出物、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ネオテーム、及び甘草抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5に記載する製造方法。
  7. 請求項1又は2に記載する味付け増強剤を含む調味組成物を用いて脂身または脂身つき肉を調理することで、当該脂身への味付けを増強することを特徴とする、前記調味組成物の使用方法。
JP2021180869A 2020-11-06 2021-11-05 食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用 Pending JP2022075635A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020186140 2020-11-06
JP2020186140 2020-11-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022075635A true JP2022075635A (ja) 2022-05-18

Family

ID=81605756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021180869A Pending JP2022075635A (ja) 2020-11-06 2021-11-05 食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022075635A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Izawa et al. 4.16—Human–Environment Interactions—Taste
KR101255360B1 (ko) 액체 조미료
EP1310174A1 (en) Taste-improving agent
JP2018508480A (ja) 甘味を調節するための化合物、組成物、およびその方法
JP6668607B2 (ja) 飲料
JP2022010350A (ja) コク味付与機能を有する組成物
JP2021151222A (ja) ガム臭マスキング剤、並びにそれを含有するガムまたはガム含有可食性組成物
CN114760855A (zh) 异味抑制剂
JP2022075635A (ja) 食肉の脂身に対する味付け増強剤、及びその利用
JP2011103774A (ja) 甘味含有飲食品の甘味改善剤
JP7341753B2 (ja) 醤油調味料または醤油調味料含有組成物及びそれらの醤油感増強方法
JP2022144660A (ja) 不快風味のマスキング方法
JP2021078497A (ja) 不飽和脂肪酸の酸化成分に起因する臭いのマスキング
JP2011024445A (ja) ステビア抽出物の味質改善剤及び味質改善方法
JP2011139653A (ja) ステビア甘味料
JP4909881B2 (ja) スープ
JP7457510B2 (ja) 野菜/果物劣化臭マスキング剤、並びにその使用
JP6729955B1 (ja) 減糖用組成物
JP2020043784A (ja) 酸味マスキング剤および酸味マスキング方法
WO2024150667A1 (ja) 香辛料感向上剤
JP7406321B2 (ja) グリシン用呈味改善剤
JP2021101654A (ja) シーズニング風味増強剤、及びそれを含有するシーズニング
JP7262225B2 (ja) 甘味増強剤
JP6022168B2 (ja) 風味改良剤
JP2023172121A (ja) 香気成分の香りを増強する方法