JP2022072612A - エレベーター群管理制御装置及び乗り場混雑回避制御方法。 - Google Patents

エレベーター群管理制御装置及び乗り場混雑回避制御方法。 Download PDF

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Abstract

Figure 2022072612000001
【課題】エレベーターの乗り場において利用者同士が密接してしまうことを防ぐ。
【解決手段】本発明の一態様のエレベーター群管理装置8は、乗りかご61の到着を待つ利用者による乗り場の混雑状態に関する情報である、乗り場混雑状態情報を生成する乗り場混雑状態情報生成部836と、乗り場が混雑しているか否かを判定する乗り場混雑判定部839と、利用者のエレベーターへの割り当て処理を行う割当指令処理部832と、を備える。割当指令処理部832は、乗り場混雑状態情報が第1閾値を超える場合、当該乗り場における乗りかごの行き先階の呼びの作成を禁止する制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター群管理制御装置及び乗り場混雑回避制御方法に関する。
従来、エレベーターの乗り場に設けられた行き先階登録装置に登録された行き先階の情報に基づいて、エレベーターの各号機に呼びを割り当てるエレベーターシステムが知られている。このようなエレベーターシステムでは、振り分け先の各号機が満員にならないようにする制御や、利用者の乗りかごへのスムーズな乗降を促すことにより、エレベーターの乗車効率を上げる制御なども行われている。
例えば、特許文献1には、検出された乗客のシルエットに基づいて、乗客がかご内で占有する占有領域を算出し、占有領域と行き先階情報とに基づいて、かご内に所定のスペースが確保されるように、当該乗客に割り当てるかごを決定するエレベーターシステムが記載されている。特許文献1に記載の技術によれば、かご内において各乗客に割り当てられるスペースを十分に確保することができる。
また、特許文献2には、行き先階毎の乗客数情報に基づいてかご内に案内する乗車順を決定し、該乗車順の情報に基づいて、待機位置、誘導路、及び、待機位置からかごまでの乗車誘導を、乗場表示画像として乗場に投射するエレベーターの案内装置が記載されている。特許文献2に記載の技術によれば、乗客が乗るべきエレベーターの待機位置に乗客を分かりやすく誘導できると共に、乗客によるかごへのスムーズな乗降を可能にすることができるため、かごの乗り場での停車時間を削減することができる。
特開2015-9902号公報 特開2015-218015号公報
ところで、乗りかご内が満員になることを防ぐ制御や、乗りかごの停止時間を長引かせないための制御などが行われた場合であっても、乗り場に滞在する利用者の人数を調整する制御が行われない場合、乗り場に多くの利用者が流入してしまい、乗り場が密になってしまう可能性がある。つまり、利用者と利用者とが密接してしまう可能性がある。上述した特許文献1及び特許文献2のいずれにも、乗り場に滞在する利用者の人数を調整することについては開示されていないため、乗り場が密となってしまうことを防ぐことができない。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、エレベーターの乗り場において利用者同士が密接してしまうことを防ぐことを目的とする。
本発明の一態様に係るエレベーター群管理制御装置は、複数の階床間を昇降する複数のエレベーターの乗りかごが停車する各乗り場で、乗りかごの到着を待つ利用者による乗り場の混雑状態に関する情報である、乗り場混雑状態情報を生成する乗り場混雑状態情報生成部と、乗り場混雑状態情報と、予め定められた第1閾値とを比較することにより、乗り場が混雑しているか否かを判定する乗り場混雑判定部と、行き先階呼びのエレベーターへの割り当て処理を行う割当指令処理部と、を備える。割当指令処理部は、乗り場混雑状態情報が第1閾値を超える場合、当該乗り場における前記乗りかごの行き先階の呼びの作成を禁止する制御を行う。
また本発明の一態様に係る乗り場混雑回避制御方法は、複数の階床間を昇降する複数のエレベーターの乗りかごが停車する各乗り場で、乗りかごの到着を待つ利用者による乗り場の混雑状態に関する情報である、乗り場混雑状態情報を生成する乗り場混雑状態情報生成部と、乗り場混雑状態情報と、予め定められた第1閾値とを比較することにより、乗り場が混雑しているか否かを判定する乗り場混雑判定部と、行き先階呼びのエレベーターへの割り当て処理を行う割当指令処理部と、を備えたエレベーターにおける乗り場混雑回避制御方法であり、乗り場混雑状態情報が第1閾値を超える場合、割当指令処理部が、当該乗り場における前記乗りかごの行き先階の呼びの作成を禁止する制御を行う手順を含む。
本発明の少なくとも一態様によれば、エレベーターの乗り場において利用者同士が密接してしまうことを防ぐことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムが備える各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る乗り場行き先階登録装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るセキュリティゲートの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、乗り場混雑回避制御が行われていない場合における乗り場の状態の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、乗り場混雑回避制御が行われた場合におけるセキュリティゲートの状態の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、乗り場混雑回避制御が行われた場合における乗り場の状態の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、群管理制御装置による乗り場混雑回避制御処理の手順の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、群管理制御装置による乗り場混雑回避制御処理の手順の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、建物の1階の乗り場及び2階の乗り場の状態の例を示す図である
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。本発明は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値等は例示である。また、本明細書及び図面において、同一の構成要素又は実質的に同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付することとし、重複する説明は省略する。
<エレベーターシステムの概略構成>
本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムは、複数台のエレベーターを一括管理する群管理システムの構成を採るとともに、乗り場の出入口にセキュリティゲートを有し、該セキュリティゲートを通過する利用者を認証するセキュリティ管理装置を備える。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るエレベーターシステムの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーターシステム100の概略構成を示すブロック図である。
[システム構成]
本実施形態のエレベーターシステム100は、図1に示すように、乗り場行き先階登録装置1、情報読取端末装置2、乗り場行き先階読取部3、ゲート制御部4、セキュリティ管理装置5、エレベーター部6、号機制御装置7、群管理制御装置8、及び、入出力制御部9等を含む。以下では、エレベーター部6の個々のエレベーターを「号機」と称する場合がある。
[乗り場行き先階登録装置]
乗り場行き先階登録装置1は、エレベーター乗り場P(以下、単に「乗り場」と称する場合がある)(図5参照)にて利用者が行き先階呼び登録を行うための装置であり、例えば、建物の廊下の付近、建物の出入口付近、乗り場Pの入り口付近などに設置される。乗り場行き先階登録装置1は、操作表示部11を備える。操作表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)等よりなるパネルと、操作部としてのタッチセンサとが一体に形成されたタッチパネル等で構成される。
乗り場行き先階登録装置1は、利用者により登録された行き先階の情報と、行き先階呼び登録操作が行われた階、すなわち、出発階の情報とを、入出力制御部9に送信する。乗り場行き先階登録装置1の構成については、後述の図3を参照して詳述する。
[情報読取端末装置]
情報読取端末装置2は、利用者が所持しているICタグ又はICカード等の情報媒体や、携帯端末などから、予め登録された利用者IDを読み取る装置であり、後述するセキュリティゲート300(図4参照)内に組み込まれている。情報読取端末装置2は、例えばカードリーダや、NFC(Near Field Communication)リーダー等で構成される。また、情報読取端末装置2は、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)機器又はBluetooth(登録商標)等を通じて携帯端末より情報を取得する構成も有する。そして、情報読取端末装置2は、利用者が所持している情報媒体又は携帯端末から利用者IDを読み取ると、読み取った利用者IDを、乗り場行き先階読取部3に送信する。
[乗り場行き先階読取部]
乗り場行き先階読取部3は、情報読取部31及び表示制御部32等を有し、乗り場行き先階登録装置1及び情報読取端末装置2と接続される。情報読取部31は、乗り場行き先階登録装置1から送信された行き先階の情報、又は、情報読取端末装置2から送信された利用者IDを取得する。そして、乗り場行き先階読取部3は、取得したこれらの情報を入出力制御部9へ送信する。
例えば、建物の1階に設置された乗り場行き先階登録装置1に対して、利用者が、行き先階として「10階」を入力したとする。この場合、乗り場行き先階読取部3の情報読取部21は、出発階が「1階」、行き先階が「10階」という情報を読み取り、読み取ったこれらの情報を入出力制御部9に送信する。
表示制御部32は、乗り場行き先階登録装置1の操作表示部11の画面に各種情報を表示させる制御を行う。例えば、乗り場行き先階登録装置1から送信された行き先階情報を乗り場行き先階読取部3が受信した場合、表示制御部32は、行き先階情報を、乗り場行き先階登録装置1の操作表示部11の画面に表示させる制御を行う。
また、表示制御部32は、群管理制御装置8から送信された割り当て号機情報を、入出力制御部9を介して乗り場行き先階読取部3が受信した場合、割り当て号機情報を、乗り場行き先階登録装置1の操作表示部11の画面等に表示させる制御を行う。
[ゲート制御部]
ゲート制御部4は、情報読取部41、ゲート開閉部42、及び、報知制御部43等を含む。情報読取部41は、セキュリティゲート300(図4参照)を通過する利用者の利用者IDを情報読取端末装置2が読み取った場合に、情報読取端末装置2から利用者IDの情報を受信する。ゲート開閉部42は、情報読取部41が利用者IDを受信した場合、セキュリティゲート300における、乗り場P(図5参照)に至る扉302(図4参照)を開くように制御する。
なお、本実施形態では、ゲート開閉部42は、情報読取部41が利用者IDを受信した場合であっても、群管理制御装置8からゲートの閉指令が送信された場合には、セキュリティゲート300における、乗り場Pに至る扉302を閉じたままとする制御を行う。
報知制御部43は、利用者を案内する表示灯(図示略)の点灯・消灯動作や、セキュリティゲート300の表示部303(図4参照)の表示動作などを制御する。
なお、本実施形態では、乗り場行き先階読取部3の情報読取部31と、ゲート制御部4の情報読取部41とが別々に構成される例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。これらは一体に構成されてもよい。
[セキュリティ管理装置]
セキュリティ管理装置5は、入力情報受信処理部51、入場者判定処理部52、退場者判定処理部53、登録ID管理処理部54、エレベーター情報送信処理部55、及び、ゲート制御処理部56等を含む。
入力情報受信処理部51は、入出力制御部9から送信される各種情報を受信する。入出力制御部9から入力情報受信処理部51に対しては、乗り場行き先階読取部3やゲート制御部4などから入出力制御部9に送信された利用者IDや、群管理制御装置8から入出力制御部9に送信されたゲート開閉指令などが送信される。
入場者判定処理部52は、セキュリティゲート300(図4参照)に設置されている情報読取端末装置2からの送信された利用者IDに基づいて、入場者を検出する。退場者判定処理部53は、セキュリティゲート300に設置されている情報読取端末装置2からの送信された利用者IDに基づいて、退場者を検出する。
登録ID管理処理部54は、利用者IDと、利用者の認証情報又は利用者種別情報等とを対応付けたテーブル、又は、DB(データベース)等(図示略)を管理する。登録ID管理処理部54は、入出力制御部9から利用者IDを受信した場合、該利用者IDが、テーブル又はDBに予め登録されたIDに一致するか否かを判定する。予め登録されているIDと一致する場合、登録ID管理処理部54は、そのID情報と対応付けられた利用者の種別情報を取得する。利用者の種別情報には、例えば、利用者の性別や、利用者が車椅子の利用者であること、利用者が妊婦であることなどの情報が示される。
エレベーター情報送信処理部55は、利用者IDに対して、登録ID管理処理部54が抽出した利用者の種別情報と、出発階及び行き先階の情報と、を対応付けた情報を、入出力制御部9を介して群管理制御装置8に送信する。
ゲート制御処理部56は、入場者判定処理部52が入場者を検出した場合、又は、退場者判定処理部53が退場者を検出した場合に、入出力制御部9を介してゲート制御部4にゲート開閉信号を送信する。
[エレベーター部]
エレベーター部6は、N台の号機(エレベーター)6_1,・・・,6_Nを有する。エレベーター部6のN台の号機6_1,・・・,6_Nは、群管理制御装置8による制御の下に一括管理され、待ち時間等の観点から、利用者とって最適な号機の割り当てが行われる。エレベーター部6の各号機6_1,・・・,6_Nは、例えば、昇降路内に設置された乗りかご61と釣合い錘62とが主ロープ(主索)63の両端に結合され、当該主ロープ63が巻上機の綱車64やプーリ65に巻き掛けられた周知の構成を有する。以下の説明において、号機6_1,・・・,6_Nをそれぞれ識別する必要がない場合には、これらを号機6と総称する。
乗りかご61には、開閉可能な扉611が設けられている。乗りかご61が乗り場P(図5参照)に到着すると、扉611が開き、その開扉動作により乗り場ドア(図示略)も開く。乗りかご61は、乗り場Pに到着した後、所定の時間だけ扉611を開いた状態で待機する。乗りかご61が扉611を開いたままで乗り場Pに待機することを、戸開待機と称する。
乗りかご61に乗車した利用者(乗客)が乗りかご61内の操作器の戸閉ボタン(不図示)を操作したり、最大戸開時限が経過したりした場合、乗りかご61は扉611を閉める。そして、その閉扉動作により乗り場ドアも閉まる。乗りかご61は、戸閉状態になると乗り場Pを出発し、行き先階呼びによって指定された階床に移動する。
[号機制御装置]
号機制御装置7は、号機6_1,・・・,6_Nの各々に対応して設けられた号機制御装置7_1,・・・,7_Nを有する。号機制御装置7_1,・・・,7_Nは、各号機6_1,・・・,6_Nの運行を制御する。より具体的には、号機制御装置7_1,・・・,7_Nは、主に、昇降路内に設置された乗りかご61に対して、各階への走行指令や戸開閉指令を行うことにより、各号機6_1,・・・,6_Nの運行を制御する。
[群管理制御装置]
群管理制御装置8(エレベーター群管理制御装置の一例)は、学習系81、知能系82、及び、運行管理制御系83を含む。学習系81は、日々の運行管理によって収集した情報からどの運転プログラムが最適であるかを判断する、あるいは、日々の階床別運行状況を学習することにより、出発階毎に混雑する行き先階を学習し、高需要階を算出する。知能系82は、学習系81によって収集された情報を用いてシミュレーションを行って、最適な運転プログラムを自動で生成する。
運行管理制御系83は、エレベーター部6の複数台(N台)の号機6_1,・・・,6_Nの運行管理を行う。具体的には、運行管理制御系83は、行き先階呼びに号機6を割り当てる処理や、各号機6の戸開時限の管理などを行う。
運行管理制御系83は、例えば、入力情報受信処理部831、割当指令処理部832、利用状況統計処理部833、乗り場収容許容閾値設定部834、かご収容許容閾値設定部835、乗り場混雑予測部836等を含む。さらに、運行管理制御系83は、かご内混雑予測部837、かご内混雑判定部838、乗り場混雑判定部839、及び、乗り場案内処理部840等を含む。
入力情報受信処理部831は、入出力制御部9から送信された各種情報を受信する。
割当指令処理部832は、入出力制御部9を介して乗り場行き先階読取部3から送信された、利用者の出発階、行き先階の情報、及び、エレベーターの運行状況等に基づいて、行き先階呼びの号機6への割り当てを行う。割当指令処理部832は、エレベーターの運行状況として、後述するかご内混雑判定部838の判定結果、及び、乗り場混雑判定部839の判定結果も参照する。
割当指令処理部832は、例えば、割り当て対象の号機が満員である場合、又は、当該号機におけるかご内混雑状態情報がかご収容許容閾値を超えている(満員対象号機である)場合、割り当て対象の号機を他の号機に変更する。また、割当指令処理部832は、割り当て可能な号機はないと判定した場合には、入出力制御部9を介してゲート制御部4に対して、セキュリティゲート300の入場者側の扉302を閉じる指令を送信する。
また、割当指令処理部832は、例えば、乗車率が高くない乗りかご61が存在する場合であっても、乗り場Pの混雑が予測される場合には行き先階呼び登録を生成しない。そして、割当指令処理部832は、入出力制御部9を介してゲート制御部4に対して、セキュリティゲート300の入場者側の扉302を閉じる指令を送信する。
割当指令処理部832によってこのような制御(以下、「乗り場混雑回避制御」と称する)が行われることにより、セキュリティゲート300の外から乗り場Pに利用者が流入することを防げる。したがって、乗り場Pが密になることを防ぐことができる。
また、割当指令処理部832は、セキュリティゲート300の表示部303(図4参照)に表示させるメッセージを指定するコード等も、入出力制御部9を介してゲート制御部4に対して送信する。これにより、セキュリティゲート300の表示部303に、乗り場Pへの入場不可を伝えるメッセージ等が表示されるため、利用者は、セキュリティゲート300の扉302が開かない理由を知ることができる。なお、割当指令処理部832は、コードではなくメッセージの文字や画像などを送ってもよい。また、割当指令処理部832は、メッセージを示すコードやメッセージそのものなどを、利用者が所持する携帯端末等に送信してもよい。
また、割当指令処理部832は、例えば、乗り場Pの混雑が予測される場合であって、当該乗り場Pに到着予定の乗りかご61が複数台存在する場合には、各乗りかご61の戸開タイミングをずらす制御(乗り場混雑回避制御)を行う。割当指令処理部832によってこのような制御が行われることにより、複数の乗りかご61から利用者が一度に降車してしまうことがなくなるため、乗り場Pが密になってしまうことを防ぐことができる。
なお、割当指令処理部832は、乗り場混雑回避制御として、上述したすべての制御を行う必要はない。割当指令処理部832は、上述した乗り場混雑回避制御のうちのいずれか1つのみを行ってもよく、上述した乗り場混雑回避制御のいくつかを組み合わせて行ってもよい。
利用状況統計処理部833は、割当指令処理部832によって各号機6に割り当てられた利用者の数をカウントする。例えば、出発階が1階で、行き先階が10階の利用者が、割当指令処理部832によって号機6_1に割り当てられた場合には、利用状況統計処理部833は、号機6_1を利用する利用者の数に「1」を加算する。
乗り場収容許容閾値設定部834は、乗り場Pに収容可能な人数、又は、利用者による占有面積等を、乗り場収容許容閾値(第1閾値の一例)として設定する。乗り場収容許容閾値には、乗り場に密が生じない程度の人数又は占有面積が設定される。乗り場Pに密が生じない状態とは、乗り場にいる利用者同士が密接しない状態であり、例えば、利用者間のソーシャルディスタンスを最低限保つことが可能な状態である。したがって、乗り場収容許容閾値は、乗り場Pが物理的に収容可能な利用者の人数又は占有面積の上限を100%とした場合における80%等の、100%より小さい値に設定される。
かご収容許容閾値設定部835は、乗りかご61に収容可能な人数、又は、利用者による占有面積を、かご収容許容閾値(第2閾値の一例)として設定する。かご収容許容閾値には、乗りかご61内が密にならない程度の人数又は占有面積が設定される。例えば、乗りかご61が物理的に収容可能な利用者の人数又は占有面積の上限を100%とした場合、かご収容許容閾値は、80%等の100%より小さい値に設定される。
乗り場混雑予測部836(乗り場混雑状態情報生成部の一例)は、乗り場収容許容閾値設定部834によって設定された乗り場収容許容閾値と、利用状況統計処理部833による統計結果とに基づいて、乗り場Pの混雑状態を予測する。乗り場Pの混雑状態は、乗り場Pにいる利用者の人数や、乗り場Pに占める利用者の占有面積によって示され、乗り場混雑予測部836は、これらの情報を「乗り場混雑情報」として生成する。
かご内混雑予測部837(かご内混雑状態情報生成部の一例)は、かご収容許容閾値設定部835によって設定された閾値と、利用状況統計処理部833による統計結果とに基づいて、乗りかご61内の混雑状態を予測する。乗りかご61の混雑状態は、乗りかご61内にいる利用者の人数や、乗りかご61内に占める利用者の占有面積によって示され、かご内混雑予測部837は、これらの情報を「かご内混雑情報」として生成する。
なお、乗りかご61内の混雑状態の予測、及び、乗り場Pの混雑状態の予測には、不図示のカメラ等による利用者の撮影映像の解析結果や、不図示のセンサによる利用者の検出結果などに基づいて行われてもよい。
かご内混雑判定部838は、かご内混雑予測部837で生成されたかご内混雑状態情報と、かご収容許容閾値設定部835によって設定されたかご収容許容閾値とを比較することにより、乗りかご61内が混雑しているか否かを判定する。かご内混雑情報が、かご収容許容閾値を超えている場合、かご内混雑判定部838は、乗りかご61内が混雑していると判定する。
乗り場混雑判定部839は、乗り場混雑予測部836で生成された乗り場混雑状態情報と、乗り場収容許容閾値設定部834によって設定された乗り場収容許容閾値とを比較することにより、乗り場Pが混雑しているか否かを判定する。乗り場混雑状態情報が、乗り場収容許容閾値を超えている場合、かご内混雑判定部838は、乗り場Pが混雑していると判定する。
乗り場案内処理部840は、割当指令処理部832による制御に基づき生成された各種指令等を、入出力制御部9に送信する。
なお、群管理制御装置8の機能構成は、図1に示す例に限定されない。ある機能と他の機能とが統合されて一つの機能にまとめられたり、ある機が複数の機能に分割されたり、図1に示していない機能が追加されたりしてもよい。
[計算機のハードウェア構成例]
次に、図1に示したエレベーターシステム100の制御系の機能を実現するための各装置のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、エレベーターシステム100が備える各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
ここでは、上述した乗り場行き先階登録装置1、情報読取端末装置2、乗り場行き先階読取部3、ゲート制御部4、セキュリティ管理装置5、号機制御装置7、群管理制御装置8、及び、入出力制御部9が備える計算機200のハードウェア構成例を説明する。
計算機200は、いわゆるコンピューターとして用いられるハードウェアである。計算機200は、バスBにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、及び、RAM(Random Access Memory)203を備える。さらに、計算機200は、表示部204、操作部205、不揮発性ストレージ206、及び、ネットワークインターフェース207を備える。
CPU201は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM202から読み出して実行する。なお、計算機200は、CPU201の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えてもよい。
RAM203には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部204は、例えば、LCD等で構成されるモニタであり、計算機200で行われる処理の結果等を表示する。操作部205には、例えば、キーボード、マウス等が用いられる。
不揮発性ストレージ206としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。この不揮発性ストレージ206には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機200を機能させるためのプログラムが記録される。
ネットワークインターフェース207には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワーク又は通信線を介して外部装置との間で各種のデータを送受信することが可能である。
[乗り場行き先階登録装置の構成]
次に、図3を参照して、乗り場行き先階登録装置1の構成について説明する。図3は、乗り場行き先階登録装置1の構成例を示す図である。図3に示すように、乗り場行き先階登録装置1は、操作表示部11を備える。図3に示す例では、操作表示部11の画面に、「行き先階を入力してください」のメッセージとともに、行き先階を入力するための「0」~「9」のキーが表示されている。利用者は、このキーをタッチすることにより、所望の行き先階を乗り場行き先階登録装置1に登録することができる。また、行き先階呼び登録が行われた後には、乗り場行き先階登録装置1の操作表示部11の画面に、行き先階を示す英字又は数字等が表示される。
[セキュリティゲートの構成]
次に、図4を参照して、セキュリティゲート300の構成について説明する。セキュリティゲート300は、利用者の乗り場Pへの入場又は乗り場Pから退出を、許可又は拒否するゲートである。図4は、セキュリティゲート300の構成例を示す斜視図である。図4A及び図4Bに示すように、セキュリティゲート300は、本体部301、情報読取端末装置2、扉302及び表示部303等を含む。
図4Aに示す例では、表示部303に、「Please Tap the Card」のメッセージが表示されている。このメッセージは、セキュリティゲート300を通過しようとする利用者に対して、情報読取端末装置2の上面にICカード等をかざすことを促すものである。このメッセージが表示されている状態では、扉302は閉じている。そして、利用者が情報読取端末装置2の上面にかざされたICカードから取得された利用者IDの情報が、登録済みのものであった場合、すなわち、ICカードの所有者が、入場者として許可された利用者であると判定された場合、扉302が開く。
図4Bに示す例では、扉302が開いており、かつ、表示部303に「A」の文字が表示されている。この「A」は、行き先階呼び登録が行われた号機の名称を示す文字である。このメッセージを見た利用者は、「A」と称される号機6の前まで移動し、行き先階に向かう乗りかご61の到着を待つことができる。
[群管理制御装置による乗り場混雑回避制御の概要]
次に、図5~図7を参照して、本実施形態に係る群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御の概要について説明する。図5は、乗り場混雑回避制御が行われていない場合における乗り場Pの状態の例を示す図である。図6は、乗り場混雑回避制御が行われた場合におけるセキュリティゲート300の状態の例を示す図である。図7は、乗り場混雑回避制御が行われた場合における乗り場Pの状態の例を示す図である。
図5に示す例においては、セキュリティゲート300の開閉制御として通常の制御が行われている。すなわち、乗り場Pに入場しようとする利用者UのICカード等の情報媒体が、セキュリティゲート300に設けられた情報読取端末装置2によって読み取られ、セキュリティ管理装置5によって利用者Uが入場者として許可された場合に、セキュリティゲート300の扉302は開かれる。図5には、このような通常の制御が行われている状況において、乗り場Pに多くの利用者Uが流入し、乗り場Pが混雑し始めてしまっている様子が示されている。
このような状況下において、群管理制御装置8の乗り場混雑判定部839が、乗り場Pが混雑していると判定した場合、割当指令処理部832から、入出力制御部9を介してゲート制御部4に対して、セキュリティゲート300の扉302を閉じる(閉じたままとする/開放しない)指令、及び、乗り場への侵入不可を示すメッセージを示すコードが送信される。これにより、図6に示すように、セキュリティゲート300の表示部303に「ALL Lift FULL」や「PLEASE WAIT A MINUTES」等のメッセージが表示されるとともに、扉302は閉じた状態が維持される。
このような制御が行われた結果、図7に示すように、乗り場P内に移動しようとする利用者Uは、セキュリティゲート300を通過することができないため、セキュリティゲート300の外で待機することになる。これにより、セキュリティゲート300の外にいる利用者Uが乗り場Pに流入することを防げるため、乗り場Pが混雑することを防ぐことができる。
乗り場Pに滞在している利用者Uが、エレベーターの号機6_1~号機6_6のいずれかを利用して行き先階に搬送されることにより、乗り場Pの混雑が解消された場合には、乗り場混雑判定部839によって、乗り場Pは混雑していないと判定される。この場合、割当指令処理部832によって行き先階呼び登録が行われるとともに、セキュリティゲート300の扉302を開く指令が送信される。これにより、セキュリティゲート300の外にいた利用者Uは、乗り場P内に移動することが可能になる。
また、本実施形態では、図5~図7に例示した制御の他にも、群管理制御装置8によって、号機6_1~号機6_6の各乗りかご611の戸開タイミングをずらす制御等が行われる。この制御により、乗り場Pが密になってしまうことを防ぐことができる。
[群管理制御装置による乗り場混雑回避制御処理]
次に、図8及び図9を参照して、群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御処理の手順について説明する。図8及び図9は、群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御処理の手順の例を示すフローチャートである。
図8には、乗り場混雑回避制御における号機割り当て処理、及び、セキュリティゲート300の開閉処理の手順の例を示す。
まず、群管理制御装置8の割当指令処理部832(図1参照)は、乗り場収容許容閾値設定部834から乗り場収容許容閾値を、かご収容許容閾値設定部835からかご収容許容閾値を取得する(ステップS1)。次いで、割当指令処理部832は、入力情報受信処理部831に、出発階・行先階情報、及び、利用者IDの情報が入力されたか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2で、これらの情報は入力されていないと判定された場合(ステップS2がNO判定の場合)、割当指令処理部832は、ステップS2の判定を繰り返す。一方、ステップS2で、これらの情報は入力されたと判定された場合(ステップS2がYES判定の場合)、割当指令処理部832は、出発階(乗り場Pのある階)、行き先階、利用者Uの種別情報を抽出する(ステップS3)。
ステップS3で抽出した利用者Uの情報は、乗り場混雑予測部836が乗り場Pの混雑状態を予測する際、及び、かご内混雑予測部837が乗りかご61内の混雑状態を予測する際に使用される。利用者Uの種別情報は、具体的には、乗り場P又は乗りかご61に占める利用者Uの面積(割合)を算出する際に参照される。
例えば、利用者Uの種別情報に、利用者Uが車椅子の利用者であることが記されていた場合や、利用者Uが妊婦であることなどが記されていた場合、該利用者Uが乗り場P又は乗りかご61に占める割合は、これらの種別情報を持たない利用者のそれと比較して多くなる。つまり、利用者Uの属性情報を参照することにより、乗り場混雑予測部836又はかご内混雑予測部837は、乗り場P又は乗りかご61内の混雑状態をより正確に把握することができる。
次いで、割当指令処理部832は、行き先階として指定された階は、エレベーター内に存在する階か否かを判定する(ステップS4)。例えば、セキュリティゲート300の情報読取端末装置2、又は、乗り場行き先階登録装置1を介して設定された行き先階が、エレベーターの最高階よりも高い階である場合、すなわち、誤入力である場合には、ステップS4はNO判定となる。
ステップS4で、行き先階はエレベーター内に存在する階であると判定された場合(ステップS4がYES判定の場合)、割当指令処理部832は、行き先階として指定された階は、乗りかご61が停車可能な階か否かを判定する(ステップS5)。乗りかご61が停車できない階には、例えば、テナントや居住者が存在しない階や、セキュリティにより保護された階などの、エレベーターのサービスが提供されない階がある。
ステップS5で、行き先階は乗りかご61が停車可能な階であると判定された場合(ステップS5がYES判定の場合)、割当指令処理部832は、満員対象号機を特定する(ステップS6)。満員対象号機とは、満員、すなわち、乗りかご61の混雑状態がかご収容許容閾値を超えることが想定される号機である。
次いで、割当指令処理部832は、利用者Uを割り当てることが可能な号機が存在するか否かを判定する(ステップS7)。利用者Uを割り当てることが可能な号機は、実際に満員でない号機、又は、満員対象号機ではない号機である。ステップS7で、割り当て可能な号機はあると判定された場合(ステップS7がYES判定の場合)、乗り場混雑判定部839は、乗り場混雑状態情報が、乗り場収容許容閾値(図では単に「閾値」と表記)を超えているか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8で、乗り場混雑状態情報が乗り場収容許容閾値を超えていないと判定された場合(ステップS8がNO判定の場合)、割当指令処理部832は、号機割り当て処理を行う(ステップS9)。
次いで、乗り場案内処理部840は、ステップS9で割り当てられた号機の情報を、入出力制御部9を介して乗り場行き先階登録装置1に送信する(ステップS10)。これにより、行き先階呼び登録された階の名称が、乗り場行き先階登録装置1の操作表示部11に表示される。ステップS10の処理後、群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御処理は終了する。
一方、ステップS7がNO判定の場合、又は、ステップS8がYES判定の場合、割当指令処理部832は、乗り場Pでの行き先階呼び作成を禁止するとともに、セキュリティゲート300を閉状態にする指令を生成する。そして、生成された指令は、乗り場案内処理部840によって、入出力制御部9を介してゲート制御部4に送信される(ステップS11)。
乗り場Pでの行き先階呼び作成が禁止されることにより、利用者Uが乗り場Pで待機する状態が生じなくなる。また、セキュリティゲート300を閉状態にする指令に基づいて、セキュリティゲート300の扉312が閉じることにより、セキュリティゲート300から乗り場Pに利用者Uが入れなくなる。それゆえ、乗り場Pが密になってしまうことを防ぐことができる。
次いで、乗り場案内処理部840は、号機の割り当てが不可である理由(又は、理由を示すコード等)を、入出力制御部9を介して乗り場行き先階登録装置1に送信する(ステップS12)。ステップS4又はステップS5がNO判定の場合にも、ステップS12の処理が行われる。ステップS12の処理後、群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御処理は終了する。
なお、群管理制御装置8の乗り場混雑判定部839が、乗り場Pが混雑していると判定した場合に、割当指令処理部832がセキュリティゲート300の表示部303に表示させるメッセージは、上述した「ALL Lift FULL」や「PLEASE WAIT A MINUTES」等に限定されない。例えば、乗り場が混雑している旨を伝える「乗り場が混雑しているため、しばらくお待ちください。」といったメッセージであってもよい。また、これらのメッセージの内容は、図8のステップS7がNO判定であった場合と、ステップS8がNO判定であった場合とで、異なったものとなる。そして、このようなメッセージが表示されることにより、利用者Uは、自分が置かれている状況を適切に把握することができる。
図9には、乗り場混雑回避制御における乗りかご61の扉611の戸開タイミングの制御処理の手順の例を示す。まず、群管理制御装置8の割当指令処理部832(図1参照)は、乗り場収容許容閾値設定部834から乗り場収容許容閾値を取得する(ステップS21)。
次いで、乗り場混雑判定部839は、乗り場混雑予測部836から乗り場混雑状態情報を取得する(ステップS22)。次いで、乗り場混雑判定部839は、ステップS22で乗り場混雑状態情報として取得した、乗り場Pにいる利用者Uの人数又は占有面積等が、乗り場収容許容閾値を超えているか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23で、乗り場混雑状態情報は乗り場収容許容閾値を超えていると判定された場合(ステップS23がYES判定の場合)、割当指令処理部832は、乗り場Pに停車予定の号機は複数台存在するか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24で、乗り場Pに停車予定の号機は複数台存在すると判定された場合(ステップS24がYES判定の場合)、割当指令処理部832は、複数台の号機のそれぞれの戸開タイミングをずらす指令を、号機制御装置7に送信する(ステップS25)。
このような制御が行われることにより、複数台の号機に乗車している大勢の利用者が、一度に降車して乗り場Pに流入してしまうことがなくなるため、乗り場Pが密になってしまうことを防ぐことができる。ステップS25の処理後、もしくは、ステップS23又はステップS24がNO判定の場合、群管理制御装置8による乗り場混雑回避制御処理は終了する。
なお、図9に示した例では、ステップS24がNO判定の場合、すなわち、乗り場Pに停車予定の号機は複数台存在しない場合には、そこで処理が終了するが、本発明はこれに限定されない。乗り場Pに停車予定の号機が1台である場合にも、例えば、乗り場Pの混雑状態が解消されるまで待機した後に戸開する等の、戸開タイミングを遅らせる制御が行われてもよい。このような制御が行われることによっても、乗り場Pが混雑してしまうことを防ぐことができる。
また、図9に示した例では、乗りかご61の戸開タイミングを制御することにより、乗り場Pが密となってしまうことを防ぐ例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。乗りかご61が乗り場Pに到着するタイミングで、乗り場Pが混雑していた場合に、乗りかご61を乗り場Pのある行き先階以外の階に停車させる制御等が行われてもよい。例えば、乗りかご61が上昇している際には、行き先階の1つ下の階に乗りかご61を停車させたり、乗りかご61が下降している際には、行き先階の1つ上の階に乗りかご61を停車させたりする制御が行われてもよい。
また、本実施形態では、割当指令処理部832は、乗りかご61が満員になっていなくても、乗りかご61を利用すると想定される利用者の人数又は占有面積を示すかご内混雑状態情報がかご収容許容閾値を超える場合、当該乗りかご61への割り当てを行わない。つまり、本実施形態によれば、乗りかご61内が密になってしまうことも防ぐことができる。
図10は、建物の1階の乗り場P1及び2階の乗り場P2の状態の例を示す図である。図10に示す例では、建物の1階(図では「1FL」と表記)の乗り場P1に、大勢の利用者Uが待機している様子が示されている。建物の2階(図では「2FL」と表記)の乗り場P2には、それほど大勢の利用者Uは待機していない。
本実施形態に係る乗り場混雑回避制御が行われない場合、各号機の乗りかご61が満員の状態で、乗りかご61が乗り場P1を出発する状況が起こり得る。この場合、建物の2階の乗り場P2でエレベーターを待機している利用者Uは、1階から上がってきた乗りかご61に乗ることはできない。
一方、本実施形態に係る乗り場混雑回避制御が行われる場合、乗りかご61に収容される利用者Uの人数は、かご収容許容閾値以下の人数となる。それゆえ、乗りかご61は満員にならず、乗りかご61は、スペースの余裕がある状態で1階の乗り場P1を出発する。したがって、図10の右側に示す、2階で待機中の利用者Uも、乗りかご61に乗車することができる。つまり、本実施形態によれば、2階以降の利用者Uが乗りかご61を利用するまでの時間が長引いてしまうことも、防ぐことができる。
なお、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、上述した本開示の一実施形態にかかる画像処理装置の各構成要素は、それぞれのハードウェアがネットワークを介して互いに情報を送受信できるならば、いずれのハードウェアに実装されてもよい。また、ある処理部により実施される処理が、1つのハードウェアにより実現されてもよいし、複数のハードウェアによる分散処理により実現されてもよい。
1…乗り場行き先階登録装置、2…情報読取端末装置、3…乗り場行き先階読取部、4…ゲート制御部、5…セキュリティ管理装置、6…エレベーター部、8…群管理制御装置、9…入出力制御部、83…運行管理制御系、100…エレベーターシステム、832…割当指令処理部、833…利用状況統計処理部、834…乗り場収容許容閾値設定部、835…かご収容許容閾値設定部、836…乗り場混雑予測部、837…内混雑予測部、838…内混雑判定部、839…乗り場混雑判定部、840…乗り場案内処理部

Claims (8)

  1. 複数の階床間を昇降する複数のエレベーターの乗りかごが停車する各乗り場で、前記乗りかごの到着を待つ利用者による前記乗り場の混雑状態に関する情報である、乗り場混雑状態情報を生成する乗り場混雑状態情報生成部と、
    前記乗り場混雑状態情報と、予め定められた第1閾値とを比較することにより、前記乗り場が混雑しているか否かを判定する乗り場混雑判定部と、
    前記利用者の前記エレベーターへの割り当て処理を行う割当指令処理部と、を備えるエレベーター群管理制御装置であって、
    前記割当指令処理部は、前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える場合、当該乗り場における前記乗りかごの行き先階の呼びの作成を禁止する制御を行う
    エレベーター群管理制御装置。
  2. 表示部をさらに備え、
    前記割当指令処理部は、前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える場合、前記エレベーターの割り当てが不可である理由を前記表示部に表示させる制御を行う
    請求項1に記載のエレベーター群管理制御装置。
  3. 前記割当指令処理部は、前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える場合、前記乗り場に向かう前記利用者が利用するセキュリティゲートの扉を閉状態とする制御を行う
    請求項1に記載のエレベーター群管理制御装置。
  4. 前記乗りかご内の混雑状態に関する情報である、かご内混雑状態情報を生成するかご内混雑状態情報生成部と、
    前記かご内混雑状態情報と、前記乗りかご内に密が生じない値として予め定められた第2閾値とを比較することにより、前記乗りかごが混雑しているか否かを判定するかご内混雑判定部と、をさらに備え、
    前記割当指令処理部は、前記かご内混雑判定部による判定に基づいて、前記割り当てが可能な前記エレベーターが存在しないと判定した場合、前記乗り場に向かう前記利用者が利用する前記セキュリティゲートの扉を閉状態とする制御を行う
    請求項3に記載のエレベーター群管理制御装置。
  5. 前記割当指令処理部は、前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える場合、当該乗り場に停止する前記乗りかごの扉を開くタイミングを調整する制御を行う
    請求項4に記載のエレベーター群管理制御装置。
  6. 前記割当指令処理部は、前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える前記乗り場に複数の前記乗りかごが到着する場合、複数の前記乗りかごのそれぞれの扉を開くタイミングをずらす制御を行う
    請求項4又は5に記載のエレベーター群管理制御装置。
  7. 前記第1閾値は、前記乗り場にいる利用者同士が密接しない状態を作ることが可能な値であり、前記乗り場が物理的に収容可能な利用者の人数又は前記利用者による前記乗り場の占有面積の上限値よりも小さい値である
    請求項6に記載のエレベーター群管理制御装置。
  8. 複数の階床間を昇降する複数のエレベーターの乗りかごが停車する各乗り場で、前記乗りかごの到着を待つ利用者による前記乗り場の混雑状態に関する情報である、乗り場混雑状態情報を生成する乗り場混雑状態情報生成部と、
    前記乗り場混雑状態情報と、予め定められた第1閾値とを比較することにより、前記乗り場が混雑しているか否かを判定する乗り場混雑判定部と、
    前記利用者の前記エレベーターへの割り当て処理を行う割当指令処理部と、を備えたエレベーターにおける乗り場混雑回避制御方法であって、
    前記乗り場混雑状態情報が前記第1閾値を超える場合、前記割当指令処理部が、当該乗り場における前記乗りかごの行き先階の呼びの作成を禁止する制御を行う手順を含む、
    乗り場混雑回避制御方法。
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