JP2022065377A - 駆動システム、および駆動システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より効率的な放電制御を実現すること。【解決手段】実施形態の駆動システムは、車軸VSに連結された第1の回転電機と、内燃機関ENに連結された第2の回転電機と、電源10と第1の回転電機との間で電力を変換する第1の電力変換回路と、電源と第2の回転電機との間で電力を変換する第2の電力変換回路と、第1の電力変換回路または第2の電力変換回路からの電荷を蓄積するコンデンサと、第1の電力変換回路および第2の電力変換回路を制御する制御部150とを備え、前記制御部は、異常時における放電開始条件を満たす場合に、前記コンデンサの電荷の放電を行う前に、前記第1の回転電機が回転しているときには、前記回転抑制制御は、前記第1の回転電機の回転によって発電させることで前記第1の回転電機の回転を抑制させると共に、前記第1の回転電機で発電された電力によって前記第2の回転電機を回転させて前記発電された電力を放電させる。【選択図】図1
Description
本発明は、駆動システム、および駆動システムの制御方法に関する。
従来では、エンジンおよびモータジェネレータの少なくとも一方を駆動源として駆動するハイブリッド型の車両が存在する。このような車両では、車両衝突時等の異常時にコンデンサに蓄積された電荷を放電させる制御が必要であり、そのための技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、車両の電源から電力が供給される補機は、増加する傾向にあるため、それに伴ってコンデンサ容量が増加したり、発電させるためにモータの回転数が増加する傾向にある。そのため、従来の手法では、異常時において効率的な放電制御ができない場合あった。
本発明の一態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、異常時において、より効率的な放電制御を実現することができる駆動システム、および駆動システムの制御方法を提供することを目的の一つとする。
この発明の一態様に係る駆動システム、および駆動システムの制御方法は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る駆動システムは、車軸に連結された第1の回転電機と、内燃機関に連結された第2の回転電機と、電源と前記第1の回転電機との間で、電力を変換する第1の電力変換回路と、前記電源と前記第2の回転電機との間で、電力を変換する第2の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路または前記第2の電力変換回路からの電荷を蓄積するコンデンサと、前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、異常時における放電開始条件を満たす場合に、前記コンデンサの電荷の放電を行う前に、前記第1の回転電機が回転しているときには、前記第1の回転電機の回転を抑制させる回転抑制制御を行い、前記回転抑制制御は、前記第1の回転電機の回転によって発電させることで前記第1の回転電機の回転を抑制させると共に、前記第1の回転電機で発電された電力によって前記第2の回転電機を回転させて前記発電された電力を放電させる、駆動システムである。
(2):上記(1)の態様において、前記制御部は、前記第1の回転電機の回転が停止した後、前記第2の回転電機が前記内燃機関を駆動させて前記コンデンサの電荷を放電させるものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記第2の回転電機の状態を取得する状態取得部を更に備え、前記制御部は、前記状態取得部により取得された前記第2の回転電機の状態が短絡状態でない場合に、前記回転抑制制御を実行するものである。
(4):上記(3)の態様において、前記制御部は、前記状態取得部により取得された前記第2の回転電機の状態が短絡状態である場合に、前記第1の電力変換回路に含まれるスイッチング素子を用いた第1の短絡時放電制御、前記電源から供給される電圧を昇圧して前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路に供給する電圧変換回路を用いた第2の短絡時放電制御、および前記第1の回転電機を用いた第3の短絡時放電制御のうち、少なくとも一つを用いて、前記第1の回転電機により発電された電力および前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させるものである。
(5):この発明の他の態様の駆動システムの制御方法は、車軸に連結された第1の回転電機と、内燃機関に連結された第2の回転電機と、電源と前記第1の回転電機との間で、電力を変換する第1の電力変換回路と、前記電源と前記第2の回転電機との間で、電力を変換する第2の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路または前記第2の電力変換回路からの電荷を蓄積するコンデンサと、前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路を制御する制御部と、を備える駆動システムが、異常時における放電開始条件を満たす場合に、前記コンデンサの電荷の放電を行う前に、前記第1の回転電機が回転しているときには、前記第1の回転電機の回転を抑制させる回転抑制制御を行い、前記回転抑制制御は、前記第1の回転電機の回転によって発電させることで前記第1の回転電機の回転を抑制させると共に、前記第1の回転電機で発電された電力によって前記第2の回転電機を回転させて前記発電された電力を放電させる、駆動システムの制御方法である。
上記(1)~(5)の何れかの態様によれば、異常時において、より効率的な放電制御を実現することができる。
以下、図面を参照し、本発明の駆動システム、および駆動システムの制御方法の実施形態について説明する。以下では、一例として駆動システムが車両システム1に適用された実施形態について説明する。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせを含む。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
図1は、実施形態に係る駆動システムが適用された車両システム1の概略構成の一例を示す図である。車両システム1は、例えば、電源10と、切替部20と、第1コンデンサ30と、電力供給部40と、第2コンデンサ50と、第1モータ60と、第1センサ64と、第2モータ70と、第2センサ74と、コンバータ80と、インバータ100と、制御部150とを備える。インバータ100は、例えば、第1インバータ110と、第2インバータ120とを備える。第1モータ60は、「第1の回転電機」の一例である。第2モータ70は、「第2の回転電機」の一例である。コンバータ80は、「電圧変換回路」の一例である。第1インバータ110は、「第1の電力変換回路」の一例である。第2インバータ120は、「第2の電力変換回路」の一例である。
電源10は、例えば、直流電源であり、インバータ100を介して第1モータ60および第2モータ70と電力の授受を行う。電源10は、例えば、充放電可能なバッテリである。バッテリは、例えば、リチウムイオン電池等のように充電と放電とを繰り返すことができる二次電池である。二次電池には、例えば、鉛蓄電池、ニッケル・水素電池、ナトリウムイオン電池等の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池等が含まれる。また、バッテリは、例えば、バッテリケースと、バッテリケース内に収容される複数のバッテリモジュールとを備えていてもよい。この場合、バッテリモジュールは、直列に接続される複数のバッテリセルを備える。電源10は、正極端子PBと負極端子NBとを備えている。正極端子PBおよび負極端子NBは、バッテリケース内において直列に接続される複数のバッテリモジュールの正極端および負極端に接続されている。
切替部20は、例えば、リレースイッチである。切替部20は、制御部150による制御によりスイッチをオン状態にすることで、電源10と第1コンデンサ30側(コンバータ80、第2コンデンサ50、インバータ100、第1モータ60、第2モータ70を含む)とを導通させ、電源10の電力を第1コンデンサ30側に供給する。また、切替部20は、制御部150による制御によりスイッチをオフ状態にすることで、電源10と第1コンデンサ30側とを遮断する。これにより、電源10の電力が第1コンデンサ30側に供給されなくなる。
第1コンデンサ30は、電源10とコンバータ80との間に接続され、電源10とコンバータ80との間の電圧変動を平滑化する。また、第1コンデンサ30は、電源10から供給された電力を蓄積してもよい。
電力供給部40は、例えば、DC-DCコンバータ42と、AC電源部44とを備える。電力供給部40は、例えば、第1コンデンサ30に蓄積された電荷(電力)を、DC-DCコンバータ42やAC電源部44を介して外部に出力する。外部とは、例えば、DC-DCコンバータ42やAC電源部44に接続された補機(例えば、電動エアコン、ロアドライブユニット、音響機器、ナビゲーション機器)や上記補機以外の外部装置であってもよい。DC-DCコンバータ42は、第1コンデンサ30に蓄積された直流電力を所定の電力値に変換して外部に供給する。AC電源部44は、第1コンデンサ30に蓄積された電荷を交流電力に変換して外部に供給する。
第2コンデンサ50は、コンバータ80と、インバータ100との間に接続され、コンバータ80とインバータ100との間の電圧変動を平滑化する。また、第2コンデンサ50は、インバータ100を介して取得した第1モータ60または第2モータ70により発電された電力を蓄積する。
第1モータ60は、第1インバータ110から出力される交流電圧が印加される。また、第2モータ70は、第2インバータ120から出力される交流電圧が印加される。これにより、第1モータ60および第2モータ70は回転し、回転によって得られたエネルギー(駆動力)が車軸VSや内燃機関ENに供給される。また、第1モータ60および第2モータ70は、モータの回転により発電(回生)し、発電した電力を、インバータ100を介して第2コンデンサ50に供給する。
第1モータ60および第2モータ70のそれぞれは、例えば、3相交流のブラシレスDCモータである。3相は、U相、V相、およびW相である。第1モータ60および第2モータ70のそれぞれは、例えばインナーロータ型である。例えば、第1モータ60は、界磁用の永久磁石を有する回転子と、回転子を回転させる回転磁界を発生させるための3相(U相、V相、W相)に対応する巻線62U、62V、62Wを有する固定子とを備えている。また、第2モータ70も同様に、回転子と、巻線72U、72V、72Wを有する固定子と備えている。
第1モータ60は、例えば、車両の車軸VSに駆動連結されている。第1モータ60は、電源10から供給される電力によって駆動し、車軸に回転駆動力(力行動作)を発生させる。また、第1モータ60は、回転軸に入力される制動力によって発電(回生)電力を発生させる。第1センサ64は、第1モータ60の回転数を計測する。例えば、第1センサ64は、第1モータ60の出力軸または外ロータの回転角度(第1モータ60のステータに対して固定された座標系での回転角度)である電気角を取得し、取得した電気角を微分することで、第1モータ60の出力軸の回転速度(=外ロータの回転速度)の検出値として電気角速度を取得し、取得した電気角速度により第1モータ60の回転数を計測する。第1センサ64は、所定周期で第1モータ60の回転数を計測し、計測した回転数に関する情報を制御部150に出力する。
第2モータ70は、例えば、車両の内燃機関ENに駆動連結されている。第2モータ70は、回転軸に入力される回転駆動力によって発電電力を発生させる。また、第2モータ70には、内燃機関ENの回転動力が伝達可能に構成されている。第2センサ74は、第2モータ70の回転数を計測する。例えば、第2センサ74は、第2モータ70の出力軸または外ロータの回転角度(第2モータ70のステータに対して固定された座標系での回転角度)である電気角を取得し、取得した電気角を微分することで、第2モータ70の出力軸の回転速度の検出値として、電気角速度を取得し、取得した電気角速度により第2モータ70の回転数を計測する。第2センサ74は、所定周期で第2モータ70の回転数を計測し、計測した回転数に関する情報を制御部150に出力する。
コンバータ80は、電源10と、インバータ100との間に設けられ、制御部150の制御によって、電源10から供給される直流電圧をDC-DC変換により昇圧する。図1の例において、コンバータ80は、二相のDC-DCコンバータである。コンバータ80は、リアクトルユニット82と、第1電圧変換回路84と、第2電圧変換回路86とを備える。第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86は、制御部150の制御によって昇圧動作を行う。なお、実施形態において、電圧変換回路の相数についてはこれに限定されるものではなく他の相数であってもよい。
リアクトルユニット82は、例えば、第1リアクトルL1と、第2リアクトルL2とを備える。第1リアクトルL1および第2リアクトルL2は、互いに並列に接続されている。第1リアクトルL1の一端は電源10の正極端子PBに接続され、他端は第1電圧変換回路84のバスバーB1に接続されている。第2リアクトルL2の一端は電源10の正極端子PBに接続され、他端は第2電圧変換回路86のバスバーB2に接続されている。第1リアクトルL1および第2リアクトルL2のそれぞれは、例えば、コイルと、コイルの温度を検出する温度センサとを備える。温度センサは、所定周期でコイルの温度を制御部150に出力してもよい。
第1電圧変換回路84は、スイッチング素子として機能する一相分の上アーム素子S1と下アーム素子S2とを備える。上アーム素子S1の正極側の電極は、正極バスバーPVに接続されている。正極バスバーPVは、電源10の正極側の電力線PLPに接続されている。上アーム素子S1の負極側の電極は、下アーム素子S2の正極側の電極に接続されている。下アーム素子S2の負極側の電極は、負極バスバーNVに接続されている。負極バスバーNVは、電源10の負極側の電力線PLNに接続されている。
上アーム素子S1は、例えば、スイッチング素子としてのトランジスタと、トランジスタと並列に接続される整流素子としての還流ダイオードとを備える。下アーム素子S2は、例えば、スイッチング素子としてのトランジスタと、トランジスタと並列に接続される整流素子としての還流ダイオードとを備える。トランジスタは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。また、トランジスタは、MOSFET(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)であってもよい。上アーム素子S1と下アーム素子S2との接続点を構成するバスバーB1は、第1リアクトルL1の一端に接続されている。
第2電圧変換回路86は、第1電圧変換回路84と同様に一相分の上アーム素子S1と下アーム素子S2とを備える。上アーム素子S1および下アーム素子S2の回路構成は、第1電圧変換回路84の構成と同様であるため、ここでの具体的な説明は省略する。第2電圧変換回路86において、上アーム素子S1と下アーム素子S2との接続点を構成するバスバーB2は、第2リアクトルL2の一端に接続されている。
第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86は、制御部150の制御によってそれぞれが一つの相として動作する。制御部150は、昇圧内容に基づいて一相のみを動作させてもよく、二相とも動作させてもよい。第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86のそれぞれは、例えば、昇圧時において、下アーム素子S2のスイッチング素子(トランジスタ)がオン(導通)状態且つ上アーム素子S1のスイッチング素子(トランジスタ)がオフ(遮断)状態に設定される第1状態と、下アーム素子S2のスイッチング素子がオフ(遮断)状態且つ上アーム素子S1のスイッチング素子がオン(導通)状態に設定される第2状態とを交互に切り替える。第1状態では、順次、電源10の正極端子PB、リアクトル(動作中の電圧変換回路に接続されたリアクトル)、下アーム素子S2、電源10の負極端子NBへと電流が流れ、動作するリアクトルが直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。第2状態では、リアクトルに流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてリアクトルの両端間に起電圧(誘導電圧)が発生する。リアクトルに蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧はバッテリ電圧に重畳されて、電源10の端子間電圧よりも高い昇圧電圧が第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86の正極バスバーPVと負極バスバーNVとの間に印加される。
また、第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86のそれぞれは、回生時において、第2状態と、第1状態とを交互に切り替える。第2状態では、順次、動作中の変換回路の正極バスバーPV、上アーム素子S1、リアクトル、電源10の正極端子PBへと電流が流れ、リアクトルが直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。第1状態では、リアクトルに流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてリアクトルの両端間に起電圧(誘導電圧)が発生する。リアクトルに蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧は降圧されて、第1電圧変換回路84および第2電圧変換回路86の正極バスバーPVおよび負極バスバーNV間の電圧よりも低い降圧電圧が正極端子PVと負極端子NVとの間に印加される。
第1インバータ110および第2インバータ120は、例えば、複数のスイッチング素子(例えば、IGBTやMOSFET等のトランジスタ)をブリッジ接続して構成されるブリッジ回路を備えたPWM(Pulse Width Modulation)インバータである。各スイッチング素子(トランジスタ)には、整流素子としてのダイオードが並列に接続され、スイッチング素子とダイオードとでアーム素子が形成される。第1インバータ110は、電源10(より具体的にはコンバータ80)と第1モータ60との間で、電力を変換する。第2インバータ120は、電源10(より具体的にはコンバータ80)と第2モータ70との間で、電力を変換する。第1インバータ110および第2インバータ120のそれぞれは、例えば、直流電力と交流電力とを変換する機能を備える。第1インバータ110は、その直流入出力側において電源10の正極側の電力線PLPおよび負極側の電力線PLNに接続され、交流入出力側において第1モータ60のU相、V相、W相の各巻線62U、62V、62Wに接続される。第2インバータ120は、その直流入出力側において電源10の正極側の電力線PLPおよび負極側の電力線PLNに接続され、交流入出力側において第2モータ70のU相、V相、W相の各巻線72U、72V、72Wに接続される。
第1インバータ110は、第1モータ60において、U相に接続されたU相上アーム素子(ハイ側U相スイッチング素子)S3UおよびU相下アーム素子(ロー側U相スイッチング素子)S4Uと、V相に接続されたV相上アーム素子(ハイ側V相スイッチング素子)S3VおよびV相下アーム素子(ロー側V相スイッチング素子)S4Vと、W相に接続されたW相上アーム素子(ハイ側W相スイッチング素子)S3WおよびW相下アーム素子(ロー側W相スイッチング素子)S4Wとを、相ごとにブリッジ接続して構成される。U相上アーム素子S3U、V相上アーム素子S3V、およびW相上アーム素子S3Wの一端(直流入出力側)は、電力線PLPと接続され、U相下アーム素子S4U、V相上アーム素子S4V、およびW相上アーム素子S4Wの一端(直流入出力側)は、電力線PLNと接続される。
第1インバータ110は、制御部150から所定のタイミングで生成される駆動信号に基づいて各相のスイッチング素子をオン状態またはオフ状態にすることにより、コンバータ80から供給される直流電力を交流電力に変換して第1モータ60に供給する。また、第1インバータ110は、出力する電力に対する電流値を検出し、検出した電流値(電流検出値)を制御部150に出力してもよい。また、第1インバータ110は、第1モータ60から供給される交流電力を直流電力に変換してコンバータ80や第2コンデンサ50に供給したりする。
第2インバータ120は、第2モータ70において、U相に接続されたU相上アーム素子S5UおよびU相下アーム素子S6Uと、V相に接続されたV相上アーム素子S5VおよびV相下アーム素子S6Vと、W相に接続されたW相上アーム素子S5WおよびW相下アーム素子S6Wとを、相ごとにブリッジ接続して構成される。U相上アーム素子S5U、V相上アーム素子S5V、およびW相上アーム素子S5Wの一端(直流入出力側)は、電力線PLPと接続され、U相下アーム素子S6U、V相上アーム素子S6V、およびW相上アーム素子S6Wの一端(直流入出力側)は、電力線PLNと接続される。
第2インバータ120は、制御部150から所定のタイミングで生成される駆動信号に基づいて上記各相のスイッチング素子をオン状態またはオフ状態にすることにより、コンバータ80から供給される直流電力を交流電力に変換して第2モータ70に供給する。また、第2インバータ120は、出力する電力に対する電流値を検出し、検出した電流値(電流検出値)を制御部150に出力してもよい。また、第2インバータ120は、第2モータ70から供給される交流電力を直流電力に変換してコンバータ80に供給したりする。
制御部150は、車両システム1における各構成の動作を制御する。制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)およびタイマー等の電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。制御部150の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。
例えば、制御部150は、車両に電力を供給する場合に、モータ(第1モータ60、第2モータ70)を所定のトルク値で回転させるための電流目標値を生成し、生成した電流目標値の電力がモータに供給されるように切替部20やコンバータ80、インバータ100の動作を制御する。また、制御部150は、インバータ100から出力される電力に対する電流検出値とモータに対するトルク指令値に応じた電流目標値とを用いてフィードバック制御等を実行し、コンバータ80およびインバータ100等に与える制御信号を生成する。また、制御部150は、インバータ100から出力される電力に対する電流検出値とモータに対する回生指令値に応じた電流目標値とを用いてフィードバック制御等を実行し、コンバータ80およびインバータ100等に与える制御信号を生成する。制御信号には、例えば、コンバータ80およびインバータ100の上アーム素子および下アーム素子のそれぞれをオン(導通)/オフ(遮断)状態にするタイミングを示す信号等が含まれる。
また、制御部150は、車両の異常時における放電開始条件を満たす場合に、第2コンデンサ50に蓄積された電荷を放電させるための制御を行う。「異常時における放電開始条件」には、例えば、車両が異常状態であることが含まれる。異常状態とは、例えば、車両が他車両等の障害物と接触することにより、またはその他の理由(例えば、故障)により、車両が走行できない状態になることである。車両が走行できない状態には、例えば、車両が横転している状態や部品が破損している(車軸が曲がっていたり、車輪が外れている)状態等が含まれる。
次に、制御部150の機能について具体的に説明する。図2は、制御部150の構成の一例を示す図である。制御部150は、例えば、コンバータ制御部152と、インバータ制御部154と、車両状態取得部156と、判定部158と、回転状態取得部160と、放電制御部162とを備える。車両状態取得部156は、「状態取得部」の一例である。
コンバータ制御部152は、コンバータ80に含まれる上アーム素子S1および下アーム素子S2に含まれるスイッチング素子のスイッチング動作によって、それぞれの相の電圧変換回路を動作させる制御信号を生成し、生成した制御信号をコンバータ80に出力する。これにより、コンバータ80に入力される直流電圧を所定の電圧まで昇圧させる。
インバータ制御部154は、第1インバータ110および第2インバータ120のそれぞれに含まれる各相(U相、V相、W相)の上アーム素子および下アーム素子のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を第1インバータ110および第2インバータ120に出力する。これにより、第1インバータ110および第2インバータ120は、制御部150からの制御信号に従ってDC-AC変換を行う。例えば、コンバータ制御部152およびインバータ制御部154は、第1モータ60および第2モータ70に所定のトルクで回転させるための電力をコンバータ80およびインバータ100に生成させるための制御を実行する。
車両状態取得部156は、車両システム1が搭載された車両の状態を取得する。例えば、車両状態取得部156は、車両に搭載された車両センサ164の検出結果を取得する。車両センサ164には、例えば、加速度センサや、接触検知センサ、物体検知センサ等が含まれる。
例えば、車両センサ164が加速度センサである場合、車両状態取得部156は、加速度センサの検出結果として車両の傾きや所定時間における速度変化に関する情報を車両状態として取得する。また、車両センサ164が接触検知センサである場合、車両状態取得部156は、接触検知センサの検出結果に基づいて、車両と障害物との接触の有無や接触度合に基づいて車両状態を取得する。また、車両センサ164が物体検知センサである場合、車両状態取得部156は、物体検知センサにより車輪が外れていることや車軸が曲がっていること等を取得してもよい。また、車両状態取得部156は、各センサから得られる検出結果の時系列データに基づいて車両の状態を取得してもよい。
また、車両状態取得部156は、車両に搭載された各種機器からの信号の内容(例えば、エラー信号)等、または周期的に通信される機器からの通信遮断等により車両の状態を取得してもよい。
なお、車両センサ164は、第1モータ60および第2モータ70が短絡状態(例えば、制御部150による制御が可能でない状態)であるか否かを判定するセンサが設けられていてもよい。この場合、車両状態取得部156は、上記センサから第1モータ60および第2モータ70が短絡状態であるか否かの情報を取得する。
判定部158は、車両状態取得部156により取得された車両状態に基づいて、車両が異常状態であるか、正常状態であるかを判定する。例えば、車両状態取得部156により車両の傾きや所定時間における速度変化に関する情報が取得された場合、判定部158は、車両の傾きが横転している場合の閾値を超える場合や、速度変化が障害物との接触による閾値を超える場合に、車両が異常状態(走行できない状態)である判定する。また、車両の傾きや速度変化が閾値以下である場合に、判定部158は、車両が正常状態(走行できる状態)であると判定する。
また、車両状態取得部156により車両と障害物との接触の有無や接触度合を取得した場合、判定部158は、接触度合が閾値を超える場合に、車両が異常状態であると判定し、障害物と接触していない場合や接触度合が閾値以下の場合に、車両が正常状態である判定する。車両状態取得部156により車輪が外れていることや車軸が曲がっていること等が取得された場合、判定部158は、車両が異常状態であると判定する。
また、車両状態取得部156により、所定の車両センサ164からエラー信号を取得したり、機器からの通信遮断があった場合に、車両が異常状態であると判定してもよい。また、判定部158は、車両センサ164に含まれる複数のセンサのうち、一以上のセンサ結果に基づいて、車両が異常状態であると判定された場合には、他のセンサ結果が正常であっても車両状態が異常状態であると判定してもよい。
回転状態取得部160は、第1センサ64および第2センサ74により第1モータ60および第2モータ70のそれぞれの回転状態を取得する。回転状態には、例えば、回転の有無や、回転数が含まれる。
放電制御部162は、判定部158により車両が異常状態であると判定された場合に、異常時における放電開始条件を満たすものとし、放電制御を実行する。この場合、放電制御部162は、回転状態取得部160により取得された第1モータ60の回転状態を取得する。そして、放電制御部162は、第1モータ60が回転している状態である場合に、第1モータ60の回転を抑制させる回転抑制制御を行う。例えば、放電制御部162は、回転抑制制御として、第1モータ60の回転(駆動)による発電(回生)制御を行うことで第1モータ60の回転を抑制させる。更に、放電制御部162は、第1モータ60の回転(駆動)により発電した電力を、第2インバータ120を介して第2モータ70に供給することで、第2モータ70を回転させて内燃機関ENを駆動させて電力を消費(放電)させる。また、放電制御部162は、第1モータ60を回転が停止した後、第2コンデンサ50に蓄積された電荷(電力)を、第2インバータ120を介して第2モータ70に供給し、供給した電荷で第2モータ70を回転させることで内燃機関ENを駆動させて電荷を消費(放電)させる。なお、放電制御部162は、上述の放電制御を実行する際に、切替部20をオフ状態にして電源10の電力が第1コンデンサ30側に供給されないようにしてもよい。
図3は、車両状態における放電制御の様子を説明するための図である。図3の例では、時間の経過(時刻T)に伴う車両システム1が搭載された車両の状態に基づく第1モータ60の回転数と、第2コンデンサ50に蓄積されている電荷の様子を示している。また、図3の例では、時刻T0、T1、T2、T3の順に時間が進行しているものとする。また、時刻T0の時点において、車両は正常状態であり、第1モータ60は回転数Mr1で回転し、第2コンデンサ50には電荷量Ch1が蓄積されているものとする。
ここで、図3の時刻T1において、判定部158により車両が異常状態であると判定されたものとする(異常検知)。この場合、回転状態取得部160は、第1センサ64から第1モータ60の回転数を取得する。放電制御部162は、第1モータ60が回転している場合に、第2コンデンサ50の電荷を消費する前に、第1モータ60と車軸VSとを切り離し、第1モータ60を発電(回生)駆動させることで、第1モータ60の空転を停止させる制御を行う。また、放電制御部162は、第1モータ60により発電された電力を、第1インバータ110および第2インバータを介して第2モータ70に供給し、第2モータ70を回転させることで内燃機関ENを駆動させ、第1モータ60の回生制御により発電された電力を放電させる。
時刻T2において第1モータ60の回転が停止した後、放電制御部162は、第2コンデンサ50に蓄積された電荷を、第2インバータ120を介して第2モータ70に供給し、第2モータ70を回転させて内燃機関ENを駆動させることで第2コンデンサ50に蓄積された電荷を放電させる。時刻T3において、第1モータ60の回転数がゼロ(0)であり、第2コンデンサ50の電荷もゼロ(0)であり、且つ、第2モータ70の回転数がゼロ(0)となった場合に、放電制御部162は放電制御を完了する。
このように、車両が異常状態であって、且つ第1モータ60が回転している場合には、第2コンデンサ50の電荷を消費する前に、第1モータ60の回転を停止させるための発電制御を行うことで第1モータ60の回転に負荷がかかるため、第1モータ60を単に空回転させているよりも早く停止させることができる。また、放電制御部162は、第1モータ60により発電された電力を第2モータ70に供給して消費させると共に、第2コンデンサ50の電荷も第2モータ70に供給して消費させることで、第1モータ60の回転エネルギーおよび第2コンデンサのエネルギーを速やかに消費させることができる。
なお、図3の時刻T1~T2の区間において、第1モータ60の回転により発電された電力がそのまま第2モータ70に供給されているため、第2コンデンサ50の電荷は一定となっているが、発電された電力の少なくとも一部が第2コンデンサに蓄積されてもよい。その場合、図3の時刻T1~T2の区間において、第2コンデンサ50の電荷量は増加する。
また、図3の例では、第1モータ60の回転が停止した後(時刻T2以降)に第2コンデンサ50に蓄積された電荷を第2モータ70に供給したが、これに代えて、放電制御部162は、モータ停止制御が終了する前(例えば、時刻T1からT2までの何れかのタイミング)に、放電制御を実行してもよい。これにより、モータ停止制御と放電制御を並行して実行することができ、放電をより早く完了させることができる。
なお、放電制御部162は、第2モータ70の状態が短絡状態(放電制御部162により制御できない状態)でない場合には、上述した放電制御を実行し、短絡状態である場合には以下に示す第1~第3の短絡時放電制御のうち、少なくとも一つを用いて第1モータ60により発電された電力および第2コンデンサに蓄積された電力を放電させてもよい。なお、第1~第3の短絡時放電制御において、第1モータ60は、空転の停止制御が実行される。空転の停止制御は、三相短絡によって行われてもよい。三相短絡とは、例えば、インバータ100のハイ側またはロー側の全てをオン状態にすることで、モータの端を短絡状態とし、そのブレーキトルクによりモータが空転し、逆起電力がかかる状態を防止するものである。
第1の短絡時放電制御は、例えば、第1インバータ110に含まれるスイッチング素子を用いた放電制御である。第1の短絡時放電制御では、IGBT等のスイッチ素子において、上下アーム素子のオン/オフ制御を交互に行い、上下アーム素子を流れる漏れ電流で、第2コンデンサ50に蓄積された電荷をチップ発熱に変換して放電する。つまり、第1の短絡時放電制御は、第1インバータ110のスイッチング損失によりエネルギーを消費する。
第2の短絡時放電制御は、例えば、コンバータ80で昇圧動作を行うことで、リアクトルL1,L2に電流を流し、第2コンデンサ50に蓄積された電荷を熱に変換することで放電する。
第3の短絡時放電制御は、例えば、第1モータ60に電流を流すことで、第1モータ60の電力または第2コンデンサ50の電荷を磁石部熱に変換することで放電する。
放電制御部162は、車両に搭載された補機の種類や数、想定される消費電力量、第2コンデンサ50に蓄積される電荷量等に応じて、上述した第1~第3の放電制御のうち、少なくとも一つを選択して放電させてもよい。上述した第1~第3の放電制御のうち、少なくとも一つを用いて放電することで、第2モータ70が短絡状態の場合でも車両の異常時における放電制御を行うことができる。
放電制御部162は、第2モータ70の一部(例えば、三相のうちの一相)が短絡している場合には、短絡相を回避し、短絡していない残りの相を用いて放電制御を行ってもよい。
[処理フロー]
図4は、実施形態の車両システム1により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の例では車両システム1により実行される処理のうち、主に車両の異常時における放電制御を中心として説明する。また、図4に示す処理は、例えば、モータの制御中(特に車両の正常状態時)において、繰り返し実行されてよい。
図4は、実施形態の車両システム1により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の例では車両システム1により実行される処理のうち、主に車両の異常時における放電制御を中心として説明する。また、図4に示す処理は、例えば、モータの制御中(特に車両の正常状態時)において、繰り返し実行されてよい。
図4の例において、制御部150は、第1モータ60や第2モータ70を駆動させて車軸VSや内燃機関ENを駆動させて車両システム1が搭載された車両を走行させるための制御を行う(ステップS100)。
次に、車両状態取得部156は、車両システム1が搭載された車両の状態を取得する(ステップS102)。次に、判定部158は、車両の異常状態が検出されたか否かを判定する(ステップS104)。異常状態が検出されたと判定された場合、放電制御部162は、回転状態取得部160により取得された第1モータ60の回転数に基づいて、第1モータが回転しているか否かを判定する(ステップS106)。第1モータ60が回転していると判定した場合、放電制御部162は、第1モータ60による発電制御を行い(ステップS108)、発電された電力を第2モータ70に供給し、第2モータ70を回転させて内燃機関ENを駆動させることで放電する(ステップS110)。
ステップS110の処理後、またはステップS106の処理において、第1モータが回転していないと判定された場合、放電制御部162は、コンデンサ(例えば、第2コンデンサ50)に電荷が蓄積されているか否かを判定する(ステップS112)。コンデンサに電荷が蓄積されていると判定した場合、放電制御部162は、コンデンサに蓄積された電荷を第2モータ70に供給し、第2モータ70を回転させて内燃機関ENを駆動させることで放電する(ステップS114)。これにより本フローチャートの処理は終了する。また、ステップS104の処理により、異常状態が検出されていないと判定された場合、またはステップS112によりコンデンサに電荷が蓄積されていないと判定された場合、本フローチャートの処理は終了する。
以上説明した実施形態によれば、駆動システム(車両システム1)において、車両の車軸VSに連結された第1モータ60と、内燃機関ENに連結された第2モータ70と、電源10と第1モータ60との間で電力を変換する第1インバータ110と、電源10と第2モータ70との間で電力を変換する第2インバータ120と、第1インバータ110または第2インバータ120からの電荷を蓄積するコンデンサ(例えば、第2コンデンサ50)と、第1インバータ110および第2インバータ120を制御する制御部150と、を備え、制御部150は、車両の異常時における放電開始条件を満たす場合に、コンデンサの電荷の放電を行う前に、第1モータ60が回転しているときには、第1モータ60の回転を抑制させる回転抑制制御を行い、回転抑制制御は、第1モータ60の回転によって発電させることで第1モータ60の回転を抑制させると共に、第1モータ60で発電された電力によって第2モータ70を回転させて発電された電力を放電させることにより、異常時において、より効率的な放電制御を実現することができる。
具体的には、実施形態によれば、異常時において第1モータ60が回転している場合には、第1モータ60の回転による回生制御を行うことで、第1モータ60の回転を空転させるよりも早く停止させることができる。また、第1モータ60の回生制御により発電された電力を用いて第2モータ70を回転させて内燃機関ENを駆動させることで、内燃機関ENのエンジンブレーキ(ブレーキトルク)によるエネルギー消費によって、より効率的に放電を行うことができる。これにより、より短時間で放電させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…車両システム、10…電源、20…切替部、30…第1コンデンサ、40…電力供給部、50…第2コンデンサ、60…第1モータ、70…第2モータ、80…コンバータ、100…インバータ、110…第1インバータ、120…第2インバータ、150…制御部、152…コンバータ制御部、154…インバータ制御部、156…車両状態取得部、158…判定部、160…回転状態取得部、162…放電制御部
Claims (5)
- 車軸に連結された第1の回転電機と、
内燃機関に連結された第2の回転電機と、
電源と前記第1の回転電機との間で、電力を変換する第1の電力変換回路と、
前記電源と前記第2の回転電機との間で、電力を変換する第2の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路または前記第2の電力変換回路からの電荷を蓄積するコンデンサと、
前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、異常時における放電開始条件を満たす場合に、前記コンデンサの電荷の放電を行う前に、前記第1の回転電機が回転しているときには、前記第1の回転電機の回転を抑制させる回転抑制制御を行い、
前記回転抑制制御は、前記第1の回転電機の回転によって発電させることで前記第1の回転電機の回転を抑制させると共に、前記第1の回転電機で発電された電力によって前記第2の回転電機を回転させて前記発電された電力を放電させる、
駆動システム。 - 前記制御部は、前記第1の回転電機の回転が停止した後、前記第2の回転電機が前記内燃機関を駆動させて前記コンデンサの電荷を放電させる、
請求項1に記載の駆動システム。 - 前記第2の回転電機の状態を取得する状態取得部を更に備え、
前記制御部は、前記状態取得部により取得された前記第2の回転電機の状態が短絡状態でない場合に、前記回転抑制制御を実行する、
請求項1または2に記載の駆動システム。 - 前記制御部は、前記状態取得部により取得された前記第2の回転電機の状態が短絡状態である場合に、前記第1の電力変換回路に含まれるスイッチング素子を用いた第1の短絡時放電制御、前記電源から供給される電圧を昇圧して前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路に供給する電圧変換回路を用いた第2の短絡時放電制御、および前記第1の回転電機を用いた第3の短絡時放電制御のうち、少なくとも一つを用いて、前記第1の回転電機により発電された電力および前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させる、
請求項3に記載の駆動システム。 - 車軸に連結された第1の回転電機と、内燃機関に連結された第2の回転電機と、電源と前記第1の回転電機との間で、電力を変換する第1の電力変換回路と、前記電源と前記第2の回転電機との間で、電力を変換する第2の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路または前記第2の電力変換回路からの電荷を蓄積するコンデンサと、前記第1の電力変換回路および前記第2の電力変換回路を制御する制御部と、を備える駆動システムが、
異常時における放電開始条件を満たす場合に、前記コンデンサの電荷の放電を行う前に、前記第1の回転電機が回転しているときには、前記第1の回転電機の回転を抑制させる回転抑制制御を行い、
前記回転抑制制御は、前記第1の回転電機の回転によって発電させることで前記第1の回転電機の回転を抑制させると共に、前記第1の回転電機で発電された電力によって前記第2の回転電機を回転させて前記発電された電力を放電させる、
駆動システムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020173924A JP2022065377A (ja) | 2020-10-15 | 2020-10-15 | 駆動システム、および駆動システムの制御方法 |
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JP (1) | JP2022065377A (ja) |
Cited By (1)
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JP7478202B2 (ja) | 2022-09-16 | 2024-05-02 | 本田技研工業株式会社 | 車両の制御装置 |
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2020
- 2020-10-15 JP JP2020173924A patent/JP2022065377A/ja active Pending
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