JP2022052993A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光方向が揃えられた複数の色光を射出できる光源装置およびプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、第1光を射出する光源部と、第1光を偏光分離する第1偏光分離素子と、第1偏光方向の第1光を反射、第1偏光方向の第1光を透過する第2偏光分離素子と、第1偏光分離素子からの第1光を拡散させる拡散素子と、第2偏光分離素子から入射する第1光を波長変換して第2光を射出する波長変換素子と、平面領域と凹面領域とを有する光学素子と、を備える。第2偏光分離素子は、第1偏光方向の第2光を透過、第2偏光方向の第2光を反射する。光学素子は、第2偏光分離素子から入射される第2光を第3波長帯の第3光と第4波長帯の第4光とに分離し、第3光を透過、第4光を反射する。第1偏光分離素子は、拡散素子から射出される第1光を透過、第2偏光分離素子から入射される第3光を反射する。【選択図】図3

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
光源から射出された光を変調して画像情報に基づく画像光を生成し、生成された画像光を投射するプロジェクターが知られている。下記の特許文献1に、光源と、複数のダイクロイックミラーと、マイクロレンズアレイを有する液晶表示素子と、投射レンズと、を備えた投射型カラー画像表示装置が開示されている。投射型カラー画像表示装置は、光源から射出された白色光を互いに異なる色の複数の色光に分離し、分離された複数の色光のそれぞれを1つの液晶表示素子内の異なるサブ画素に入射させることによってカラー表示を行う。
上記の投射型カラー画像表示装置においては、光源から射出される白色光の入射光軸に沿って、赤色反射ダイクロイックミラー、緑色反射ダイクロイックミラー、および青色反射ダイクロイックミラーが互いに非平行な状態で配置されている。光源から射出された白色光は、上記のダイクロイックミラーを通過することにより、進行方向が互いに異なる赤色光、緑色光、および青色光に分離される。赤色光、緑色光、および青色光は、光変調素子の入射側に設けられたマイクロレンズによって空間的に分離された状態で、光変調素子の赤色サブ画素、緑色サブ画素、および青色サブ画素にそれぞれ入射される。
特開平4-60538号公報
特許文献1の投射型カラー画像表示装置では、白色光源としてハロゲンランプ、キセノンランプ等のランプ光源が採用され、光変調素子として液晶表示素子が採用されている。ランプ光源から射出される光は非偏光であるが、光変調素子として液晶表示素子を用いる場合、液晶表示素子に入射される光は特定の偏光方向を有する直線偏光である必要がある。これに対し、液晶表示素子を均一に照明する手段として、白色光源から液晶表示素子までの間に、入射光を複数の部分光束に分割する一対のマルチレンズアレイと、複数の部分光束の偏光方向を揃える偏光変換素子と、を設けることが考えられる。この場合、光の入射方向に交差する方向に沿って交互に配列される複数の偏光分離層および複数の反射層と、偏光分離層を透過した光の光路、または、反射層で反射された光の光路のいずれかに設けられる位相差層と、を備える偏光変換素子がよく用いられる。
しかしながら、近年の小型化の要求に応じて、上記の投射型カラー画像表示装置を小型化する場合、偏光分離層と反射層との間のピッチが狭い偏光変換素子を製造することが難しい。このため、この種の偏光変換素子を備える光源装置の小型化、ひいては、光源装置を備えるプロジェクターの小型化が困難である。このような課題から、ピッチが狭い偏光変換素子を用いることなく、偏光方向が揃えられた複数の色光を射出できる光源装置の提供が求められている。
上記の課題を解決するために、本発明の1つの態様によれば、第1波長帯を有し、第1偏光方向に偏光する光と前記第1偏光方向とは異なる第2偏光方向に偏光する光とを含む第1光を射出する光源部と、前記光源部から第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を前記第1方向に透過し、前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を前記第1方向と交差する第2方向に反射する第1偏光分離素子と、前記第1偏光分離素子に対して前記第1方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前記第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を前記第2方向に反射する第2偏光分離素子と、前記第1偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前記第2方向に沿って入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を拡散させ、拡散した前記第1光を前記第2方向とは反対方向である第3方向に射出する拡散素子と、前記第2偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第2偏光分離素子から前記第2方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を波長変換し、前記第1波長帯とは異なる第2波長帯を有する第2光を前記第3方向に射出する波長変換素子と、前記第1偏光分離素子と前記第2偏光分離素子との間に設けられ、平面領域と凹面領域とを有する光学素子と、を備え、前記第2偏光分離素子は、前記波長変換素子から前記第3方向に沿って前記第2光が入射され、前記第1偏光方向に偏光する前記第2光を前記第3方向に透過し、前記第2偏光方向に偏光する前記第2光を前記第1方向とは反対方向である第4方向に反射し、前記光学素子は、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第2光を、前記第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光と、前記第2波長帯および前記第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光とに分離し、前記第3光を前記第4方向に透過し、前記第4光を前記第1方向に反射し、前記第1偏光分離素子は、前記拡散素子から前記第3方向に沿って射出される前記第1光を透過し、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第3光を前記第3方向に反射する光源装置が提供される。
本発明の1つの態様によれば、本発明の1つの態様の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光源装置の斜視図である。 +Y方向から見た光源装置の平面図である。 光学素子の構成を示す断面図である。 比較例の光学素子の構成を示す断面図である。 比較例のシミュレーション結果を示す図である。 第1実施形態のシミュレーション結果を示す図である。 光学素子を透過する青色光および緑色光の状態を示した図である。 波長変換素子に入射する赤色光の偏光状態を示す模式図である。 ライトトンネルの構成を示す斜視図である。 ライトトンネルを-X方向から+X方向に視た側面図である。 -X方向から見た光源装置の側面図である。 +X方向から見た光源装置の側面図である。 第1マルチレンズにおける各色光の入射位置を示す模式図である。 光変調装置の拡大図である。 第2実施形態の光学素子の構成を示す断面図である。 第2実施形態のシミュレーション結果を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図15を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源装置2から射出された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投射面上に拡大して投射する。換言すると、プロジェクター1は、光源装置2から射出された光を1つの液晶パネル61を含む1つの光変調装置6により変調して画像を形成し、形成された画像を投射する。プロジェクター1は、いわゆる、単板方式のプロジェクターである。
図1に示すように、プロジェクター1は、光源装置2と、均一化装置4と、フィールドレンズ5と、光変調装置6と、投射光学装置7と、を備える。光源装置2、均一化装置4、フィールドレンズ5、光変調装置6、および投射光学装置7は、照明光軸Axに沿う所定の位置に配置されている。照明光軸Axは、光源装置2から射出される光Lの主光線の進行方向に沿う軸と定義する。
光源装置2および均一化装置4の構成については、後で詳しく説明する。
フィールドレンズ5は、均一化装置4と光変調装置6との間に配置されている。フィールドレンズ5は、均一化装置4から射出される光Lを平行化し、光変調装置6に導く。
投射光学装置7は、光変調装置6によって変調された光、すなわち、画像を形成する光をスクリーンなどの被投射面(図示略)上に投射する。投射光学装置7は、単数または複数の投射レンズを有する。
以下の説明においては、照明光軸Axに沿って光源装置2から射出された光の進行方向に平行な軸をZ軸とし、光の進行方向を+Z方向とする。また、Z軸にそれぞれ直交し、かつ、互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。これらの軸に沿う方向のうち、プロジェクター1を設置した空間における鉛直方向上方を+Y方向とする。また、+Y方向が鉛直方向上方を向くように、+Z方向に沿って光が入射される対象物を見た場合の水平方向右方を+X方向とする。図示を省略するが、+X方向の反対方向を-X方向とし、+Y方向の反対方向を-Y方向とし、+Z方向の反対方向を-Z方向とする。
本実施形態の+X方向は特許請求の範囲の第1方向に対応し、本実施形態の-Z方向は特許請求の範囲の第2方向に対応する。また、本実施形態の+Z方向は特許請求の範囲の第3方向に対応し、本実施形態の-X方向は特許請求の範囲の第4方向に対応する。
[光源装置の構成]
図2は、本実施形態の光源装置2の斜視図である。図3は、+Y方向から見た光源装置2の平面図である。
図2および図3に示すように、光源装置2は、光変調装置6を照明する光Lを、照明光軸Axに平行な方向、すなわち+Z方向に射出する。光源装置2が射出する光Lは、偏光方向が揃った直線偏光であり、空間的に分離された複数の色光を含む。本実施形態では、光源装置2が射出する光Lは、それぞれがP偏光からなる4本の光束で構成される。4本の光束は、緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1である。
光源装置2は、光源部21と、第1光学部材22と、第2光学部材23と、第1集光素子25と、拡散装置26と、第2集光素子27と、波長変換素子28と、第3位相差素子35と、第1色分離素子29と、第2色分離素子33と、光学素子31と、第1位相差素子37と、第3位相差素子35と、第4位相差素子36と、第5位相差素子38と、ライトトンネル40と、を有する。
なお、本実施形態のP偏光成分は特許請求の範囲の第1偏光方向に偏光する光に相当し、S偏光成分は特許請求の範囲の第2偏光方向に偏光する光に相当する。また、後述するように、第1光学部材22および第2光学部材23と、第1色分離素子29および第2色分離素子33とでは、偏光成分または色光を分離する膜の向きが異なっている。したがって、P偏光成分およびS偏光成分という表記は、第1光学部材22および第2光学部材23に対する偏光方向で表しており、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対する偏光方向では逆になる。すなわち、第1光学部材22および第2光学部材23に対するP偏光成分は、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対するS偏光成分であり、第1光学部材22および第2光学部材23に対するS偏光成分は、第1色分離素子29および第2色分離素子33に対するP偏光成分である。ただし、説明を混乱させないため、以下では、P偏光成分およびS偏光成分を、第1光学部材22および第2光学部材23に対する偏光方向として表記する。
[光源部の構成]
光源部21は、+X方向に沿って第1光学部材22に入射される青色光BLsを射出する。光源部21は、複数の発光素子211と、複数のコリメーターレンズ212と、回転位相差装置213と、を有する。発光素子211は、青色光線Bを射出する固体光源で構成されている。具体的には、発光素子211は、S偏光の青色光線Bを射出する半導体レーザーで構成されている。青色光線Bは、例えば440~480nmの青色波長帯を有し、例えば450~460nmの範囲内にピーク波長を有するレーザー光である。すなわち、各発光素子211は、青色波長帯を有する青色光線Bを射出する。本実施形態において、青色波長帯を有する青色光線Bは特許請求の範囲の第1波長帯の光に対応する。
本実施形態の場合、複数の発光素子211は、Z軸に沿って配列されている。
本実施形態の光源部21は2個の発光素子211を有しているが、発光素子211の数は限定されず、発光素子211の数は1個であってもよい。また、複数の発光素子211の配置も限定されない。また、発光素子211は、S偏光成分の青色光線Bを射出するように配置されているが、回転位相差装置213によってS偏光とP偏光の光量比が任意に設定できるため、P偏光成分の青色光を射出するように配置されていてもよい。すなわち、発光素子211は、射出光軸を中心として90°回転していてもよい。
複数のコリメーターレンズ212は、複数の発光素子211と回転位相差装置213との間に設けられている。1つのコリメーターレンズ212は、1つの発光素子211に対応して設けられている。コリメーターレンズ212は、発光素子211から射出された光を平行化する。
回転位相差装置213は、第2位相差素子2131と、回転装置2132と、を有する。第2位相差素子2131は、第2位相差素子2131に入射する光の進行方向に沿う回転軸、すなわち、X軸と平行な回転軸R2を中心として回転可能とされている。回転装置2132は、モーター等から構成され、第2位相差素子2131を回転させる。
第2位相差素子2131は、青色波長帯に対する1/2波長板または1/4波長板で構成されている。第2位相差素子2131に入射されたS偏光成分の青色光線Bの一部は、第2位相差素子2131によってP偏光成分の青色光BLpに変換される。このため、第2位相差素子2131を透過した青色光線Bは、S偏光成分の青色光BLsと、P偏光成分の青色光BLpと、が所定の割合で混在した光となる。すなわち、第2位相差素子2131は、発光素子211から射出される青色光線Bが入射され、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む第1光BLを射出する。
回転装置2132によって第2位相差素子2131の回転角が調整されることにより、第2位相差素子2131を透過した光に含まれるS偏光成分の青色光BLsの光量とP偏光成分の青色光BLpの光量との割合が調整される。なお、青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合を調整する必要がない場合には、第2位相差素子2131を回転させる回転装置2132は設けられていなくてもよい。その場合には、青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合が予め設定された光量の割合になるように、第2位相差素子2131の回転角が設定された後、第2位相差素子2131の回転位置が固定される。
このようにして、本実施形態の光源部21は、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む青色波長帯を有する第1光BLを射出する。本実施形態において、青色波長帯を有する第1光BLは特許請求の範囲の第1波長帯を有する第1光に対応する。また、P偏光成分の青色光BLpは特許請求の範囲の第1偏光方向に偏光する光に対応し、S偏光成分の青色光BLsは特許請求の範囲の第2偏光方向に偏光する光に対応する。
なお、本実施形態では、複数の発光素子211の全てがS偏光成分の青色光BLsを射出する構成であるが、S偏光成分の青色光BLsを射出する発光素子211と、P偏光成分の青色光BLpを射出する発光素子211と、が混在していてもよい。この構成によれば、回転位相差装置213を省略することもできる。また、発光素子211は、半導体レーザーに代えて、LED(Light Emitting Diode)等の他の固体光源から構成されていてもよい。
[第1光学部材の構成]
第1光学部材22には、S偏光成分の青色光BLsとP偏光成分の青色光BLpとを含む第1光BLが、+X方向に沿って入射される。第1光学部材22は、プレート型の偏光分離素子で構成されている。第1光学部材22は、第1透明基板220と、第1光学層221と、第2光学層222と、を有する。第1透明基板220は、互いに逆方向を向く第1面220aおよび第2面220bを有する。第1透明基板220は、一般的な光学ガラス板から構成されている。本実施形態の第1光学部材22は特許請求の範囲の第1偏光分離素子に対応する。
第1透明基板220は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜するように配置される。言い換えると、第1透明基板220は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第1透明基板220は、第1面220aを光源部21側に向けるように配置される。第1光学層221は第1透明基板220の第1面220aに形成される。したがって、第1光学層221は光源部21に対向配置されるとともにXY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第1光学層221は、青色波長帯の光に対して、P偏光を透過し、S偏光を反射する偏光分離特性を有する。このため、第1光学部材22は、+X方向に沿って入射される青色の第1光BLのうち、P偏光成分の青色光BLpを+X方向に沿って透過させ、S偏光成分の青色光BLsを-Z方向に反射する。第1光学層221は、例えば誘電体多層膜から構成されている。
第2光学層222は、第1透明基板220の第2面220bに形成される。すなわち、第2光学層222は、第1光学層221に対して+X方向に配置されている。第2光学層222は、青色波長帯の光のうちP偏光成分を透過させる光学特性を有する。また、第2光学層222は、青色波長帯よりも長い波長帯である緑色波長帯の光のうち少なくもS偏光成分を反射させる光学特性を有する。本実施形態において、第2光学層222は例えば、ダイクロイックミラーで構成されている。なお、第2光学層222として、青色波長帯および緑色波長帯の光に対して、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反射させる偏光分離特性を有した誘電体多層膜を用いてもよい。
なお、本実施形態の第1光学部材22はプレート型の偏光分離素子であるため、第1透明基板220の第1面220aに形成する第1光学層221の機能と、第1透明基板220の第2面220bに形成する第2光学層222の機能とを分離して設計することができる。そのため、第1光学層221および第2光学層222の膜設計は比較的容易なものとなる。
第1光学層221を透過したP偏光成分の青色光BLpは第1透明基板220を透過して第2光学層222に入射する。第2光学層222は、第1光学層221から+X方向に沿って入射されるP偏光成分の青色光BLpを+X方向に透過する。
上記構成の第1光学部材22によれば、光源部21から射出された第1光BLをP偏光成分の青色光BLpとS偏光成分の青色光BLsとに分離し、P偏光成分の青色光BLpを+X方向に透過させることで第2光学部材23に入射させ、S偏光成分の青色光BLsを-Z方向に反射して拡散装置26に入射させることが可能である。
[第2光学部材の構成]
第2光学部材23は、第1光学部材22に対して+X方向に配置されている。すなわち、第2光学部材23は、第1光学部材22の第2光学層222に対して+X方向に配置されている。第2光学部材23には、第1光学部材22を透過したP偏光成分の青色光BLpが入射される。第2光学部材23は、第1光学部材22と同様、プレート型の偏光分離素子で構成されている。本実施形態の第2光学部材23は特許請求の範囲の第2偏光分離素子に対応する。
第2光学部材23は、第2透明基板230と、第3光学層231と、第4光学層232と、を有する。第2透明基板230は、互いに逆方向を向く第3面230aおよび第4面230bを有する。第2透明基板230は、一般的な光学ガラス板から構成されている。
第2透明基板230は、X軸およびZ軸に対して45°傾斜するように配置される。言い換えると、第2透明基板230は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第2透明基板230は、第3面230aを第1光学部材22側に向けるように配置される。すなわち、第2透明基板230の第3面230aと第1透明基板220の第2面220bとは互いに対向している。第3光学層231は第2透明基板230の第3面230aに形成される。したがって、第3光学層231は第2光学層222に対向配置されるとともにXY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
第3光学層231は、黄色波長帯の光に対してP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する偏光分離特性を有する。また、第3光学層231は、青色波長帯の光に対してP偏光成分を透過させる特性を有する。このため、第3光学層231は、第2光学層222から+X方向に沿って入射されるP偏光成分の青色光BLpを+X方向に透過する。第3光学層231は、例えば誘電体多層膜から構成されている。なお、第3光学層231として、青色波長帯、赤色波長帯および黄色波長帯のすべての光に対して、P偏光成分を透過、S偏光成分を反射させる偏光分離特性を有した誘電体多層膜を用いてもよい。
第4光学層232は、第2透明基板230の第4面230bに形成される。すなわち、第4光学層232は、第3光学層231に対して+X方向に配置されている。第4光学層232は、青色波長帯の光を反射させるとともに、青色波長帯よりも長い波長帯を有する光を透過する光学特性を有する。第4光学層232は、第3光学層231から+X方向に沿って入射されるP偏光成分の青色光BLpを-Z方向に反射する。
本実施形態において、第4光学層232はダイクロイックミラーで構成されるため、第4光学層232は偏光を用いることなく、入射される光を反射または透過させることで精度良く分離可能である。
上記構成の第2光学部材23によれば、第1光学部材22を透過して+X方向に入射したP偏光成分の青色光BLpを-Z方向に反射して波長変換素子28に入射させることが可能である。
本実施形態の第2光学部材23はプレート型の偏光分離素子であるため、第2透明基板230の第3面230aに形成する第3光学層231の機能と、第2透明基板230の第4面230bに形成する第4光学層232の機能とを分離して設計することができる。そのため、第3光学層231および第4光学層232の膜設計は比較的容易なものとなる。
[第1位相差素子の構成]
第1位相差素子37は、第1光学部材22に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1位相差素子37は、Z軸上において第1光学部材22と拡散装置26との間に配置されている。第1位相差素子37には、第1光学部材22の第1光学層221により-Z方向に反射されたS偏光成分の青色光BLsが入射する。第1位相差素子37は、入射される青色光BLsの青色波長帯に対する1/4波長板で構成されている。第1光学部材22で反射されたS偏光成分の青色光BLsは、第1位相差素子37によって例えば右回りの円偏光の青色光BLc1に変換された後、第1集光素子25に向けて射出される。すなわち、第1位相差素子37は、入射される青色光BLsの偏光状態を変換する。
[第1集光素子の構成]
第1集光素子25は、第1位相差素子37に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第1集光素子25は、Z軸上において第1位相差素子37と拡散装置26との間に配置されている。第1集光素子25は、第1位相差素子37から入射される青色光BLc1を拡散装置26の拡散板261上に集束させる。また、第1集光素子25は、拡散装置26から入射される、後述する青色光BLc2を平行化する。なお、図3の例では、第1集光素子25は、第1レンズ251と第2レンズ252とから構成されているが、第1集光素子25を構成するレンズの数は限定されない。
[拡散装置の構成]
拡散装置26は、第1集光素子25に対して-Z方向に配置されている。すなわち、拡散装置26は、第1光学部材22に対して-Z方向に配置されている。拡散装置26は、第1集光素子25から-Z方向に入射される青色光BLc1を、後述する波長変換素子28から射出される黄色光YLと同等の拡散角となるように拡散させつつ+Z方向に反射する。拡散装置26は、拡散板261と、回転装置262と、を備える。拡散板261は、できる限りランバート散乱に近い反射特性を持つことが好ましく、入射された青色光BLc1を広角に反射する。回転装置262は、モーター等から構成され、拡散板261を+Z方向と平行な回転軸R1を中心として回転させる。
本実施形態の拡散板261は、特許請求の範囲の拡散素子に対応する。
拡散板261に入射された青色光BLc1は、拡散板261で反射されることにより、回転方向が反対方向の円偏光である青色光BLc2に変換される。すなわち、右回りの円偏光の青色光BLc1は、拡散板261によって左回りの円偏光の青色光BLc2に変換される。拡散装置26から射出された青色光BLc2は、第1集光素子25を+Z方向に通過した後、第1位相差素子37に再び入射する。このとき、第1集光素子25から第1位相差素子37に入射される青色光BLc2は、第1位相差素子37によって、P偏光成分の青色光BLpに変換される。変換された青色光BLpは、第1光学部材22に入射する。このとき、第1光学層221は、拡散板261から+Z方向に沿って射出されて入射する青色光BLpを+Z方向に透過させる。第2光学層222は、第1光学層221から+Z方向に沿って射出されて第1透明基板220を透過して入射する青色光BLpを+Z方向に透過させる。このようにして、変換された青色光BLpは、第1光学部材22から+Z方向に射出される。
[第2集光素子の構成]
第2集光素子27は、第2光学部材23に対して-Z方向に配置されている。すなわち、第2集光素子27は、Z軸上において第2光学部材23と波長変換素子28との間に配置されている。第2集光素子27は、第2光学部材23で反射された青色光BLsを波長変換素子28上に集束させる。また、第2集光素子27は、波長変換素子28から射出される、後述する黄色光YLを平行化し、第2光学部材23に向けて射出する。なお、図3の例では、第2集光素子27は、第1レンズ271と第2レンズ272とから構成されているが、第2集光素子27を構成するレンズの数は限定されない。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子28は、第2集光素子27に対して-Z方向に配置されている。すなわち、波長変換素子28は、第2光学部材23に対して-Z方向に配置されている。波長変換素子28は、光が入射されることによって励起され、入射された光の波長とは異なる波長を有する光を、光の入射方向とは反対方向に射出する反射型の波長変換素子である。換言すると、波長変換素子28は、入射された光を波長変換し、波長変換された光を光の入射方向とは反対方向に射出する。
本実施形態では、波長変換素子28は、青色光によって励起されて黄色光を射出する黄色蛍光体を含有している。具体的には、波長変換素子28は、例えば賦活剤としてセリウム(Ce)を含有するイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を含んでいる。波長変換素子28は、第2光学部材23の第4光学層232から-Z方向に沿って入射される青色光BLpの青色波長帯よりも長い黄色波長帯を有する蛍光、すなわち、非偏光の黄色光YLを+Z方向に射出する。黄色光YLは、例えば500~650nmの波長帯を有する。黄色光YLは、緑色光成分と赤色光成分とを含み、各色光成分においてS偏光成分とP偏光成分とが混在した光である。
本実施形態の黄色波長帯を有する蛍光、すなわち、非偏光の黄色光YLは、特許請求の範囲の第2波長帯を有する第2光に対応する。
波長変換素子28から射出された黄色光YLは、+Z方向に沿って第2集光素子27を透過して略平行化された後、第2光学部材23に入射する。本実施形態の波長変換素子28は固定型の波長変換素子であるが、この構成に代えて、Z軸に平行な回転軸を中心として波長変換素子28を回転させる回転装置を備える回転型の波長変換素子が用いられてもよい。この場合、波長変換素子28の温度上昇が抑えられ、波長変換効率を高めることができる。
上述したように、第2光学部材23の第3光学層231は、入射される光のうち、S偏光を反射し、P偏光を透過する偏光分離特性を有する。このため、第3光学層231に入射された非偏光の黄色光YLのうち、S偏光成分の黄色光YLsは、第3光学層231によって-X方向に反射される。本実施形態の第2光学部材23によれば、S偏光成分の黄色光YLsを-X方向に射出することが可能である。S偏光成分の黄色光YLsは光学素子31に入射する。
一方、第3光学層231に入射された非偏光の黄色光YLのうち、P偏光成分の黄色光YLpは、第3光学層231を+Z方向に透過して第4光学層232に入射する。上述したように、第4光学層232は、青色波長帯よりも長い波長帯を有する光を透過する光学特性を有する。そのため、第4光学層232は、第3光学層231から+Z方向に沿って入射するP偏光成分の黄色光YLpを+Z方向に透過させる。
本実施形態の第2光学部材23によれば、P偏光成分の黄色光YLpを+Z方向に射出することが可能である。
本実施形態において、P偏光成分の黄色光YLpは、特許請求の範囲の第1偏光方向に偏光する第2光に対応し、S偏光成分の黄色光YLsは、特許請求の範囲の第2偏光方向に偏光する第2光に対応する。
[光学素子の構成]
光学素子31は、X軸に沿う方向において第1光学部材22と第2光学部材23との間に配置されている。光学素子31は、赤色波長帯の光を反射し、それ以外の波長帯、すなわち青色波長帯あるいは緑色波長帯の光を透過させる特性を有するダイクロイックミラーで構成されている。そのため、光学素子31は、第1光学部材22から+X方向に射出される青色波長帯の青色光BLpを透過させる。
また、光学素子31は、第2光学部材23の第3光学層231から-X方向に沿って入射される黄色光YLsを緑色光GLsと赤色光RLsとに分離する。すなわち、光学素子31は、黄色光YLsから分離した緑色光GLsを-X方向に透過させ、黄色光YLsから分離した赤色光RLsを+X方向に反射する。
なお、緑色光GLsは黄色光YLsの波長帯のうち緑色波長帯を有する光であり、赤色光RLsは黄色光YLsの波長帯のうち赤色波長帯を有する光である。
本実施形態の緑色波長帯を有する光、すなわち、緑色光GLsは、特許請求の範囲の第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光に対応する。また、本実施形態の赤色波長帯を有する光、すなわち、赤色光RLsは、特許請求の範囲の第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光に対応する。
光学素子31を透過した緑色光GLsは第1光学部材22の第2光学層222に入射する。上述したように、第2光学層222は、緑色波長帯の光のうち少なくもS偏光成分を反射させる光学特性を有するため、黄色光YLsに含まれていた緑色光GLsを+Z方向に反射する。
このようにして、第1光学部材22は、波長変換素子28から射出された黄色光YLのうちS偏光成分の黄色光YLsを+Z方向に射出することが可能である。
一方、光学素子31で反射された赤色光RLsは、第2光学部材23の第3光学層231に入射する。上述したように、第3光学層231は黄色光YLsを反射する特性を有するため、黄色光YLsに含まれていた赤色光RLsを-Z方向に反射する。第3光学層231により反射された赤色光RLsは第2集光素子27で集光されて波長変換素子28に入射する。すなわち、第2光学部材23は、光学素子31で反射されることで黄色光YLsから分離された赤色光RLsを-Z方向に反射して波長変換素子28に入射させる。
続いて、光学素子31の構成について説明する。
図4は、光学素子31の構成を示す断面図である。図4は、XZ面と平行な面による光学素子31の断面図である。図4では、図を見やすくするため、光学素子31と第2集光素子27との間に配置される第2光学部材23の図示を省略し、光学素子31と第2集光素子27とを直線状に並べて示している。
図4に示すように、光学素子31は、+X方向を向く光入射面131と、-X方向を向く光射出面132と、を有する。光入射面131は第2光学部材23に対向する面であり、光射出面132は第1光学部材22に対向する面である。光入射面131は、第2光学部材23から射出された黄色光YLを入射させる面である。また、光射出面132は、黄色光YLから分離した緑色光GLsを射出させる面である。本実施形態において、光入射面131は特許請求の範囲の第1面に対応し、光射出面132は特許請求の範囲の第2面に対応する。
光学素子31は、光学素子31の光軸31Cを、第2光学部材23から-X方向に射出される黄色光YLの主光線Ax2に一致させるように、配置されている。すなわち、光学素子31の中央部P1には、黄色光YLsの主光線Ax2を含む光束が入射する。以下、黄色光YLsのうち、光学素子31の中央部P1に入射する主光線Ax2を含む光束を中央光束Y1、光学素子31の周辺部P2に入射する光束を周辺光束Y2と称す。
光学素子31は、平面領域31Aと、凹面領域31Bとを有する。平面領域31Aは平板状からなる平面形状を有し、凹面領域31Bは+X方向に向かって湾曲する湾曲形状からなる凹面形状を有している。
平面領域31Aは光学素子31の光軸31C上に位置している。すなわち、平面領域31Aは光学素子31の中央部P1に位置している。平面領域31Aには、黄色光YLsのうちの中央光束Y1が入射される。凹面領域31Bは、光学素子31の周辺部P2に位置している。凹面領域31Bには、黄色光YLsのうちの周辺光束Y2が入射される。
本実施形態において、光学素子31の光軸31Cに沿う方向から光学素子31を平面視した際、平面領域31Aと凹面領域31Bとは同心円状に配置されている。凹面領域31Bは、平面領域31Aの周辺を囲むように設けられている。光学素子31の光軸31Cに沿う方向から光学素子31を平面視した場合において、平面領域31Aの平面積は光学素子31の平面積全体の半分以上を占める大きさを有する。すなわち、中央部P1の平面積は凹面領域31Bの平面積よりも大きい。
平面領域31Aは、光入射面131の中央部P1に形成された入射側平面131aと、光射出面132の中央部P1に形成された射出側平面132aと、を含む。なお、入射側平面131aおよび射出側平面132aは互いに平行な面である。
凹面領域31Bは、光入射面131の周辺部P2に形成された入射側凹面131bと、光射出面132の周辺部P2に形成された射出側凹面132bと、を含む。本実施形態において、入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはそれぞれ非球面形状を有する。
本実施形態において、波長変換素子28から射出された黄色光YLは第2集光素子27により平行化され、第2光学部材23で反射されることで光学素子31に入射する。
しかしながら、第2集光素子27を構成する第1レンズ271や第2レンズ272で生じる収差によって黄色光YLsの一部は非平行光として光学素子31に入射する。
具体的に、黄色光YLsのうちの中央光束Y1は平行光として光学素子31に入射するが、中央光束Y1の周辺に位置する周辺光束Y2は外側に拡がった発散光として光学素子31に入射する。
ここで、比較例として平板形状の光学素子を挙げて、本実施形態の光学素子31により得られる作用について説明する。
図5は比較例の光学素子100の構成を示す断面図である。図5は、XZ面と平行な面による光学素子100の断面図である。
図5に示すように、比較例の光学素子100は平板形状を有するため、光学素子100の光入射面101は平面となっている。上述のように黄色光YLsの中央光束Y1は平行光として光学素子100の光入射面101に入射し、黄色光YLsの周辺光束Y2は発散光として光学素子100の光入射面101に入射する。
上述のように黄色光YLsは光学素子100において緑色光および赤色光に分離され、赤色光は光学素子100に反射されて+X方向に射出されるようになる。このとき、平行光として光入射面101に入射した中央光束Y1から分離された赤色光RL1は光入射面101から+X方向に平行光として射出され、黄色光YLsの中央光束Y1と同じ経路と経由して波長変換素子28に入射される。
一方、周辺光束Y2は発散光として光入射面101に入射するため、光入射面101に対して斜入射する。このとき、発散光として光入射面101に斜入射した周辺光束Y2から分離された赤色光RL2は光入射面101から+X方向に非平行光として射出される。すなわち、赤色光RL2は光軸31Cから離れるように外側に拡がる発散光として光学素子31から射出されるため、黄色光YLsの周辺光束Y2とは異なる経路を経由して波長変換素子28側に戻されることになる。そのため、赤色光RL2の少なくとも一部の成分は波長変換素子28に入射することができず、赤色光RL2の光利用効率が低下するという問題が生じてしまう。
これに対して本実施形態の光学素子31は、上述のように、平面形状からなる平面領域31Aと、非球面形状からなる凹面領域31Bとを組み合わせた構造を有している。
本実施形態の光学素子31において、図4に示すように、黄色光YLsの中央光束Y1は平面領域31Aに平行光として入射し、黄色光YLsの周辺光束Y2は凹面領域31Bに発散光として入射する。
中央光束Y1は平面領域31Aの入射側平面131aに対して光軸31Cに沿う法線方向から入射する。入射側平面131aは、光軸31Cに沿って入射する中央光束Y1から分離した赤色光RL1を+X方向に平行光として射出し、黄色光YLsの中央光束Y1と同じ経路と経由して波長変換素子28に入射させる。
波長変換素子28から射出された後、平面領域31Aの入射側平面131aで反射されて波長変換素子28に入射した光について、波長変換素子28の表面は物体面および像面とみなされる。すなわち、平面領域31Aの入射側平面131aで反射された赤色光RL1は共役関係を維持するため、波長変換素子28の表面に効率良く入射することができる。
一方、周辺光束Y2は凹面領域31Bの入射側凹面131bに対して光軸31Cに交差する方向から入射する。入射側凹面131bは周辺光束Y2の入射方向を向くように湾曲している。このため、入射側凹面131bは、発散光として入射する周辺光束Y2から赤色光RL2を分離した赤色光RL2を、光軸31Cに近づけるように赤色光RL2を+X方向に射出する。これにより、赤色光RL2は、入射側凹面131bによって光軸31Cに沿う平行光として+X方向に射出され、第2集光素子27によって波長変換素子28上に良好に集光される。
したがって、本実施形態の光学素子31によれば、黄色光YLsの中央光束Y1から分離した赤色光RL1と、黄色光YLsの周辺光束Y2から分離した赤色光RL2との両方を波長変換素子28に効率良く入射させることができる。これにより、比較例のような平板形状の光学素子100を用いる際に生じる赤色光RLsの光利用効率の低下という問題を解消することができる。
なお、光学素子31として、光入射面131の全体を凹面領域で構成した凹面鏡を用いることも考えられる。このように光学素子31を完全な凹面鏡で構成した場合、光入射面131で反射された赤色光の共役関係が崩れて、波長変換素子28よりも手前に焦点を結ぶデフォーカス状態となるため、波長変換素子28に効率良く赤色光RLsを入射させることができなくなる。本実施形態の光学素子31によれば、平面領域31Aと凹面領域31Bとを組み合わせた構造を採用することで、平面領域31Aによって共役関係を維持した状態で波長変換素子28に赤色光を戻す機能と、凹面領域31Bによって発散光を平行光として波長変換素子28に戻す機能とを合わせて実現することができる。
上述のように本実施形態の光源装置2では、第1光学部材22および第2光学部材23の間に光学素子31を配置しているが、光学素子31は第1光学部材22の+Z方向、すなわち、第1色分離素子29と第1光学部材22との間に配置することも可能である。
周辺光束Y2は上述のように発散光として光学素子31に入射する。そのため、例えば、第1色分離素子29と第1光学部材22との間に光学素子31を配置すると、光学素子31と波長変換素子28との距離が離れるため、周辺光束Y2の一部が光学素子31に入射し難くなる。本実施形態の光源装置2では、第1光学部材22および第2光学部材23の間に光学素子31を配置することで、発散光として入射する周辺光束Y2を近い位置から波長変換素子28に戻すことができる。よって、光学素子31と波長変換素子28との距離が離れることによる上述した不具合の発生が抑制される。
また、本発明者は、本実施形態の光学素子31および比較例の光学素子100において波長変換素子28に戻される赤色光の様子についてシミュレーションを行った。
図6および図7は波長変換素子28に入射する赤色光のシミュレーション結果を示す図である。図6は比較例の光学素子100のシミュレーション結果に対応し、図7は本実施形態の光学素子31のシミュレーション結果に対応する。なお、図6に示すシミュレーション条件では、第1色分離素子29と第1光学部材22との間に光学素子100を配置した。図7に示すシミュレーション条件では、第1光学部材22および第2光学部材23の間に光学素子31を配置した。
図6に示すように、比較例の光学素子100によれば、波長変換素子28からはみ出した領域に入射する赤色成分が比較的多いことが確認できる。すなわち、比較例の構成では、分離した赤色光を波長変換素子28上に効率良く入射させることができないことが確認できる。
一方、図7に示されるように、本実施形態の光学素子31によれば、比較例の構成に比べて、分離した赤色光を波長変換素子28上に効率良く入射させることが確認できた。具体的に、図6のシミュレーション結果に対して、図7のシミュレーション結果では、波長変換素子28に入射する赤色光の光量が12%程度増えることが確認できた。
また、本実施形態の光学素子31はX軸に沿う方向において第1光学部材22と第2光学部材23との間に配置されている。そのため、図3に示されるように、第1光学部材22から+X方向に射出された青色光BLpは光射出面132から光入射面131に向かって光学素子31を透過する。また、第2光学部材23から-X方向に射出された黄色光YLsに含まれている緑色光GLsは、光入射面131から光射出面132に向かって光学素子31を透過する。
図8は、光学素子31を透過する青色光BLpおよび緑色光GLsの状態を示した図である。
例えば、青色光BLpは光学素子31を透過する際、図8に示されるように、光射出面132の界面で屈折された後、光入射面131の界面で再び屈折される。そのため、光学素子31の透過前後において、青色光BLpの進行方向が変化すると、青色光BLpが波長変換素子28に効率良く入射せず、黄色光YLの光量が減少するおそれがある。
これに対して、本実施形態の光学素子31において、光入射面131および光射出面132は、光学素子31に入射する際に青色光BLpに生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有している。光学素子31は、光学素子31の透過前後において、青色光BLpに生じる角度変化を小さくするように、光入射面131および光射出面132の面形状を設定している。
以下、光入射面131および光射出面132による角度補正機能について青色光BLpを例に挙げて説明する。
上述のように青色光BLpは平行光として光学素子31に入射する。
本実施形態において、平面領域31Aは、光入射面131の中央部P1に形成される入射側平面131aと光射出面132の中央部P1に形成される射出側平面132aとを平行な面で構成している。そのため、平面領域31Aに入射した青色光BLpは、射出側平面132aおよび入射側平面131aを透過する際、角度変化が生じることなく平面領域31Aから平行光のままで射出される。
また、本実施形態において、凹面領域31Bは、光入射面131の周辺部P2に形成される入射側凹面131bと光射出面132の周辺部P2に形成される射出側凹面132bとをそれぞれ非球面で構成している。この場合、青色光BLpは、凹面領域31Bに入射する際に射出側凹面132bの界面で光軸31Cに近づく方向に屈折された後、凹面領域31Bから射出される際に入射側凹面131bの界面で光軸31Cから遠ざかる方向に再び屈折される。すなわち、射出側凹面132bおよび入射側凹面131bの面形状は、光学素子31の透過前後において、角度変化が生じないように青色光BLpを偏向させる形状に設定されている。
これにより、凹面領域31Bに入射した青色光BLpは、射出側凹面132bおよび入射側凹面131bを透過することで、光学素子31の透過前後において角度変化が生じることなく凹面領域31Bから平行光として射出される。
同様に、緑色光GLsは光学素子31を透過する際、光入射面131および光射出面132の界面でそれぞれ屈折されるため、光学素子31の透過前後において、緑色光GLsの進行方向が変化すると、緑色光GLsが後段に配置される第1色分離素子29から効率外部に射出されず、緑色光GLsの取り出し光量が減少するおそれがある。
これに対して、本実施形態の光学素子31において、光入射面131および光射出面132は、光学素子31に入射する際に緑色光GLsに生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有している。光入射面131および光射出面132の面形状は、光学素子31の透過前後において、角度変化が生じないように緑色光GLsを偏向させる形状に設定されている。
上述のように黄色光YLsのうち周辺光束Y2は光入射面131(入射側凹面131b)に対して発散光として入射する。そのため、本実施形態の光学素子31では、周辺光束Y2から分離された緑色光GLsを光射出面132(射出側凹面132b)から光入射面131(入射側凹面131b)に入射した角度と同じ角度で射出させるように、入射側凹面131bおよび射出側凹面132bの非球面形状を調整している。
このように本実施形態の光学素子31によれば、青色光BLpあるいは緑色光GLsが光学素子31を透過することによる黄色光YLの光量の減少や緑色光GLsの光利用効率の低下といった不具合の発生を防止することが可能である。
[第3位相差素子の構成]
本実施形態の光源装置2は、第2光学部材23と波長変換素子28との間の赤色光RLsの光路上に設けられた第3位相差素子35を備えている。すなわち、第3位相差素子35は、Z軸上において第2光学部材23と波長変換素子28との間に配置されている。第3位相差素子35は赤色波長帯に対する1/4波長板で構成されている。第3位相差素子35は、赤色光に対して赤色波長帯の1/4の位相差を付与し、赤色波長帯以外の波長帯を有する光、すなわち青色光および緑色光に対しては位相差を付与しない特性を有する波長選択性位相差素子から構成されている。波長選択性位相差素子として、具体的にはカラーセレクト(商品名、カラーリンク社製)を用いることができる。
第3位相差素子35は、赤色波長帯の光のみに1/4の位相差を付与する。このため、第2光学部材23から射出されるP偏光成分の青色光BLpは第3位相差素子35を透過し、第2集光素子27を経由して波長変換素子28に入射する。
赤色光RLsは第3位相差素子35によって例えば右回りの円偏光の赤色光RLc1に変換された後、第2集光素子27に向けて射出される。すなわち、第3位相差素子35は、入射される赤色光RLsの偏光状態を変換する。
第3位相差素子35により右回りの円偏光に変換された赤色光RLc1は波長変換素子28に入射する。
図9は、第3位相差素子35を透過して波長変換素子28に入射する赤色光の偏光状態を示す模式図である。図9においては、図面を見やすくするため、第2集光素子27の図示を省略している。
図9に示すように、波長変換素子28に含有される黄色蛍光体は、外部から入射された光をほとんど吸収しないことから、黄色蛍光体は、赤色光RLc1もほとんど吸収しない。このため、波長変換素子28に入射された赤色光RLc1は、波長変換素子28の内部で繰り返し反射されることによってS偏光およびP偏光が混在した非偏光の赤色光として、黄色蛍光体にて生じた黄色光YLとともに、波長変換素子28の外部に射出される。波長変換素子28から射出された非偏光の赤色光RLmはS偏光成分およびP偏光成分を半分ずつ含んでいる。
波長変換素子28に入射された赤色光RLc1のうち、波長変換素子28の表面28aで反射された光、あるいは、波長変換素子28の表層で後方散乱された光は、偏光が乱れにくい。そのため、図9に示されるように、波長変換素子28で表面反射あるいは後方散乱された赤色光RLc1は、左回りの円偏光の赤色光RLc2として波長変換素子28から射出される。左回りの円偏光の赤色光RLc2は、第2集光素子27を+Z方向に通過した後、第3位相差素子35に再び入射する。このとき、第2集光素子27から第3位相差素子35に入射される赤色光RLc2は、第3位相差素子35によって、P偏光成分の赤色光RLp3に変換される。変換された赤色光RLp3は、第2光学部材23に入射する。
第2光学部材23に入射したP偏光成分の赤色光RLp3は、黄色光YLpと同様、第2光学部材23を透過して+Z方向に射出される。すなわち、本実施形態の光源装置2によれば、第1位相差素子37を備えることで、波長変換素子28で表面反射あるいは後方散乱された赤色光を外部に取り出すことができる。
ここで、波長変換素子28から非偏光として射出された赤色光RLmは、第3位相差素子35を透過した場合でも非偏光のまま偏光状態が変化することはなく、第2光学部材23に入射する。
第2光学部材23に入射した非偏光の赤色光RLmは、黄色光YLpと同様、第3光学層231において、図3に示すように、P偏光成分の赤色光RLp1とS偏光成分の赤色光RLs1とに分離される。すなわち、S偏光成分の赤色光RLs1は、黄色光YLsと同様、光学素子31に入射し、光学素子31で反射されることで再び波長変換素子28に戻る。光学素子31で反射されたP偏光成分の赤色光RLs1は、赤色光RLsと同様、第3位相差素子35を経由して再び波長変換素子28に戻り、波長変換素子28から非偏光あるいは円偏光として射出される。
また、第4光学層232は、第3光学層231を+Z方向に透過したP偏光成分の赤色光RLp1を+Z方向に透過させる。すなわち、P偏光成分の赤色光RLp1は、黄色光YLpと同様、第2光学部材23から+Z方向に射出される。
本実施形態において、非偏光の赤色光RLmは、特許請求の範囲の波長変換素子から射出される第4光に対応する。また、P偏光成分の赤色光RLp1は、特許請求の範囲の第4光のうち第1偏光方向に偏光する光に対応する。また、S偏光成分の赤色光RLs1は、特許請求の範囲の第4光のうち第2偏光方向に偏光する光に対応する。
[ライトトンネルの構成]
図10はライトトンネル40の構成を示す斜視図である。なお、図10においては図面を見やすくするため、光学素子31の図示を省略している。図11はライトトンネル40を-X方向から+X方向に視た側面図である。図11では、第2集光素子27を経由して第2光学部材23に入射する緑色光GLを示している。
図10に示すように、ライトトンネル40は、第1ミラー141と、第2ミラー142と、第3ミラー143と、を有する。第1ミラー141と、第2ミラー142と、第3ミラー143とは、接着材等により互いに接合されている。また、第1透明基板220および第2透明基板230は、接着材等により第1ミラー141および第2ミラー142に接合されている。第1ミラー141、第2ミラー142および第3ミラー143からなるライトトンネル40は、第1光学部材22および第2光学部材23と対向する側の面が全て反射面とされている。これにより、ライトトンネル40は、後段の光学要素に向けて広がって進む光を反射させることで光の損失を抑制する機能を有する。また、ライトトンネル40は、第1透明基板220および第2透明基板230を支持する支持部材としての機能を有する。
第1ミラー141は第1透明基板220および第2透明基板230に対して、+Y方向に配置されている。第1ミラー141は、少なくとも第1透明基板220および第2透明基板230に面する内面側が光反射面とされている。
第2ミラー142は、第1透明基板220および第2透明基板230に対して、-Y方向に配置されている。第2ミラー142は、少なくとも第1透明基板220および第2透明基板230に面する内面側が光反射面とされている。第1ミラー141と第2ミラー142とは、XZ平面に沿って配置され、互いに対向している。
第3ミラー143は、第1透明基板220および第2透明基板230に交差するように配置される。第3ミラー143はYZ面に沿うように配置され、第1ミラー141の+X方向の端部141aと第2ミラー142の+X方向の端部142aとを接続している。第3ミラー143と第2透明基板230とは、45°の角度をなしている。第3ミラー143は、少なくとも第2透明基板230に面する内面側が光反射面とされている。
なお、本実施形態において、+Y方向は特許請求の範囲の第5方向に対応し、-Y方向は特許請求の範囲の第6方向に対応する。
なお、ライトトンネル40は、本実施形態のように必ずしも3枚の板材が互いに接合された構成を有していなくてもよく、少なくとも2枚の板材が一体に形成されていてもよい。
本実施形態において、波長変換素子28から射出された黄色光YLは第2集光素子27によって略平行化されるが、一部の成分は収差の影響等によって発散した状態で第2光学部材23に入射する。ここで、比較例として、本実施形態の光源装置2からライトトンネル40を取り除いた光源装置について考える。
第2光学部材23はプレート型の偏光分離素子であるため、比較例の光源装置のようにライトトンネル40を有しない場合、第2集光素子27から射出された黄色光YLの一部が第2光学部材23よりも外側に拡がることで黄色光YLの光利用効率が低下するおそれがある。なお、第2光学部材23としてプレート型の偏光分離素子を用いれば、第2集光素子27から広角で射出される光をプリズム表面で屈折させて内部に取り込み可能となるが、プレート型の偏光分離素子を用いることによる膜設計性の容易さ等のメリットが得られなくなってしまう。
これに対して、本実施形態の光源装置2ではライトトンネル40を備えるため、図11に示すように、Y方向において拡がった黄色光YLを第1ミラー141および第2ミラー142で反射することで第2光学部材23に取り込むことができる。すなわち、本実施形態の光源装置2によれば、第2光学部材23としてプレート型の偏光分離素子を用いながらも、プリズム型の偏光分離素子で第2光学部材を構成する場合のように第2集光素子から広角で射出される光を内部に取り込むことが可能である。これにより、黄色光YLの光利用効率を向上させることができる。
なお、図示は省略するが、例えば、+X方向に拡がった黄色光YLは第3ミラー143で反射されることで第2光学部材23に取り込むことができる。また、第1集光素子25から射出されてY方向に拡がった青色光BLpを第1ミラー141および第2ミラー142で反射することで第1光学部材22に取り込むことができる。これにより、青色光BLpの光利用効率を向上させることができる。さらに、光源部21からY方向に拡がった状態で射出された第1光BLについても第1ミラー141および第2ミラー142で反射することで第1光学部材22に効率良く取り込むことができる。これにより、第1光BLの光利用効率を向上させることができる。
[第1色分離素子の構成]
図12は、-X方向から見た光源装置2の側面図である。すなわち、図12は、第1色分離素子29および第5位相差素子38等を-X方向から見た状態を示している。図12においては、図面を見やすくするため、第1位相差素子37、第1集光素子25、および拡散装置26等の図示を省略している。
図12に示すように、第1色分離素子29は、第1光学部材22に対して+Z方向に配置されている。第1色分離素子29は、ダイクロイックプリズム291と、反射プリズム292と、を有する。ダイクロイックプリズム291と反射プリズム292とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第1色分離素子29は、第1光学部材22から+Z方向に射出された光を、緑色光GLsと青色光BLpとに分離する。
ダイクロイックプリズム291には、第1光学部材22から射出された緑色光GLsと青色光BLpとを含む光が入射される。ダイクロイックプリズム291は、略直角二等辺三角柱状の2つの基材を組み合わせて略直方体形状に形成されたプリズム型の色分離素子から構成されている。2つの基材の界面には、色分離層2911が設けられている。色分離層2911は、Y軸およびZ軸に対して45°傾斜している。換言すると、色分離層2911は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。
色分離層2911は、入射される光のうち、青色光成分を反射させ、青色波長帯よりも大きい波長帯を有する色光、すなわち、緑色光成分を透過するダイクロイックミラーとして機能する。このため、第1光学部材22からダイクロイックプリズム291に入射した光のうち、緑色光GLsは、色分離層2911を+Z方向に透過して、ダイクロイックプリズム291の外部に射出される。
一方、第1光学部材22からダイクロイックプリズム291に入射した光のうち、青色光BLpは、色分離層2911によって-Y方向に反射される。本実施形態の場合、青色光BLpはダイクロイックプリズム291の色分離層2911に対するS偏光成分の光であり、緑色光GLsはダイクロイックプリズム291の色分離層2911に対するP偏光成分の光である。すなわち、本実施形態の色分離層2911は、S偏光成分の光として入射する青色光BLpを反射し、P偏光成分の光として入射する緑色光GLsを透過させる。一般的に、S偏光成分の光は反射し易く、P偏光成分の光は透過し易い。本実施形態の色分離層2911は、上述のようにP偏光を透過、S偏光を反射するように設計すればよいため、色分離層2911は比較的に容易に膜設計することができる。
なお、ダイクロイックプリズム291に代えて、色分離層2911を有するダイクロイックミラーを採用してもよい。また、第1色分離素子29は、偏光分離層を有する偏光分離素子と、反射プリズム292とを有する構成であってもよい。ダイクロイックプリズム291に代えて、例えば入射された緑色光GLsを+Z方向に透過させ、青色光BLpを反射プリズム292に向けて-Y方向に反射させる偏光分離素子を第1色分離素子29に採用したとしても、ダイクロイックプリズム291を有する第1色分離素子29と同様に、緑色光GLsと青色光BLpとを分離することができる。
反射プリズム292は、ダイクロイックプリズム291に対して-Y方向に配置されている。反射プリズム292には、色分離層2911で反射された青色光BLpが入射される。反射プリズム292は、略直角二等辺三角柱状の2つの基材を組み合わせて略直方体形状に形成されたプリズム型の反射素子である。2つの基材の界面には、反射層2921が設けられている。反射層2921は、+Y方向および+Z方向に対して45°傾斜している。換言すると、反射層2921は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。すなわち、反射層2921と色分離層2911とは、平行に配置されている。
反射層2921は、ダイクロイックプリズム291から-Y方向に入射される青色光BLpを+Z方向に反射する。反射層2921によって反射された青色光BLpは、反射プリズム292から+Z方向に射出される。なお、反射プリズム292に代えて、反射層2921を有する反射ミラーを採用してもよい。
[第5位相差素子の構成]
第5位相差素子38は、反射プリズム292に対する+Z方向に配置されている。換言すると、第5位相差素子38は、反射プリズム292から射出される青色光BLpの光路上に配置されている。第5位相差素子38は、入射される青色光BLpが有する青色波長帯に対する1/2波長板で構成されている。第5位相差素子38は、反射プリズム292から入射される青色光BLpを、S偏光成分の青色光BLs1に変換する。第5位相差素子38によってS偏光成分に変換された青色光BLs1は、光源装置2から+Z方向に射出されて、図1に示す均一化装置4に入射する。なお、第5位相差素子38は、反射プリズム292の青色光BLpが射出される面に接して設けられていてもよい。
青色光BLs1は、緑色光GLsとは空間的に分離され、光源装置2における緑色光GLsの射出位置とは異なる射出位置から射出され、均一化装置4に入射する。詳述すると、青色光BLs1は、光源装置2における緑色光GLsの射出位置から-Y方向に離れた射出位置から射出され、均一化装置4に入射する。
図13は、+X方向から見た光源装置2の側面図である。換言すると、図13は、+X方向から見た第4位相差素子36および第2色分離素子33を示している。なお、図13においては、第2集光素子27および波長変換素子28の図示を省略する。
[第4位相差素子の構成]
図3および図13に示すように、第4位相差素子36は、第2光学部材23に対して+Z方向に配置されている。第4位相差素子36には、第2光学部材23を透過した黄色光YLpが入射する。また、第4位相差素子36には、光学素子31によって黄色光YLsから分離され、波長変換素子28から射出されて第2光学部材23を透過した赤色光RLp1および赤色光RLp3が入射する。第4位相差素子36は、黄色光YLpの黄色波長帯と赤色光RLp1および赤色光RLp3の赤色波長帯とに対する1/2波長板で構成されている。第4位相差素子36は、P偏光成分の黄色光YLpをS偏光成分の黄色光YLs1に変換し、P偏光成分の赤色光RLp1をS偏光成分の赤色光RLs2に変換し、P偏光成分の赤色光RLp3をS偏光成分の赤色光RLs3に変換する。S偏光成分に変換された黄色光YLs1、赤色光RLs2および赤色光RLs3は、第2色分離素子33に入射する。
[第2色分離素子の構成]
図13に示すように、第2色分離素子33は、第2光学部材23に対して+Z方向に配置されている。第2色分離素子33は、ダイクロイックプリズム331と、反射プリズム332と、を有する。ダイクロイックプリズム331と反射プリズム332とは、Y軸に沿って並んで配置されている。第2色分離素子33は、第2光学部材23から+Z方向に射出され、第4位相差素子36によってS偏光成分に変換された黄色光YLs1を緑色光GLs1と赤色光RLs4とに分離する。
ダイクロイックプリズム331は、ダイクロイックプリズム291と同様、プリズム型の色分離素子で構成されている。2つの基材の界面には、色分離層3311が設けられている。色分離層3311は、+Y方向および+Z方向に対して45°傾斜している。換言すると、色分離層3311は、XY平面およびYZ平面に対して45°傾斜している。色分離層3311と反射層3321とは、平行に配置されている。
色分離層3311は、入射される光のうち、緑色光成分を反射させ、赤色光成分を透過させるダイクロイックミラーとして機能する。このため、ダイクロイックプリズム331に入射した黄色光YLs1のうち、S偏光の赤色光RLs4は、色分離層3311を+Z方向に透過して、ダイクロイックプリズム331の外部に射出される。また、第4位相差素子36によってS偏光成分に変換された赤色光RLs2および赤色光RLs3は、S偏光成分の赤色光RLs4とともに色分離層3311を+Z方向に透過して射出される。以下、赤色光RLs2、赤色光RLs3および赤色光RLs4をまとめて単に赤色光RLs5と称す。
赤色光RLs5は、光源装置2から+Z方向に射出され、均一化装置4に入射される。すなわち、赤色光RLs5は、緑色光GLsおよび青色光BLs1とは空間的に分離され、緑色光GLsおよび青色光BLs1とは異なる位置から射出され、均一化装置4に入射される。換言すると、赤色光RLs5は、光源装置2における緑色光GLsの射出位置から+X方向に離れた射出位置から射出され、均一化装置4に入射される。
一方、ダイクロイックプリズム331に入射した黄色光YLs1のうち、緑色光GLs1は、色分離層3311によって-Y方向に反射される。なお、ダイクロイックプリズム331に代えて、色分離層3311を有するダイクロイックミラーが用いられてもよい。
反射プリズム332は、ダイクロイックプリズム331に対して-Y方向に配置されている。反射プリズム332は、反射プリズム292と同様の構成を有する。すなわち、反射プリズム332は、色分離層3311、および反射層2921と平行な反射層3321を有する。
反射層3321は、色分離層3311で反射されて入射する緑色光GLs1を+Z方向に反射する。反射層3321で反射された緑色光GLs1は、反射プリズム332の外部に射出される。なお、反射プリズム332に代えて、反射層3321を有する反射ミラーを採用してもよい。
緑色光GLs1は、赤色光RLs5とは空間的に分離され、光源装置2における赤色光RLs5の射出位置とは異なる射出位置から射出され、均一化装置4に入射する。すなわち、緑色光GLs1は、緑色光GLs、青色光BLs1および赤色光RLs5とは空間的に分離され、緑色光GLs、青色光BLs1および赤色光RLs5とは異なる位置から射出され、均一化装置4に入射される。換言すると、緑色光GLs1は、光源装置2における赤色光RLs5の射出位置から-Y方向に離れ、青色光BLs1の射出位置から+X方向に離れた射出位置から射出され、均一化装置4に入射される。
[均一化装置の構成]
図1に示すように、均一化装置4は、光源装置2から射出された光が照射される光変調装置6の画像形成領域における照度を均一化する。均一化装置4は、第1マルチレンズ41と、第2マルチレンズ42と、重畳レンズ43と、を有する。
第1マルチレンズ41は、光源装置2から入射される光Lの中心軸、すなわち、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数のレンズ411を有する。第1マルチレンズ41は、複数のレンズ411によって光源装置2から入射される光を複数の部分光束に分割する。
図14は、-Z方向から見た第1マルチレンズ41における各色光の入射位置を示す模式図である。
図14に示すように、光源装置2から射出された緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1は、第1マルチレンズ41に入射される。光源装置2における-X方向で+Y方向の位置から射出された緑色光GLsは、第1マルチレンズ41における-X方向で+Y方向の領域A1に含まれる複数のレンズ411に入射される。また、光源装置2における-X方向で-Y方向の位置から射出された青色光BLs1は、第1マルチレンズ41における-X方向で-Y方向の領域A2に含まれる複数のレンズ411に入射される。
光源装置2における+X方向で+Y方向の位置から射出された赤色光RLs5は、第1マルチレンズ41における+X方向で+Y方向の領域A3に含まれる複数のレンズ411に入射される。光源装置2における+X方向で-Y方向の位置から射出された緑色光GLs1は、第1マルチレンズ41における+X方向で-Y方向の領域A4に含まれる複数のレンズ411に入射される。各レンズ411に入射された各色光は、複数の部分光束となって、第2マルチレンズ42においてレンズ411に対応するレンズ421に入射する。
本実施形態の光源装置2から射出された光Lのうち、緑色光GLsは特許請求の範囲の第5光に対応し、青色光BLs1は特許請求の範囲の第6光に対応し、赤色光RLs5は特許請求の範囲の第7光に対応し、緑色光GLs1は特許請求の範囲の第8光に対応する。
図1に示すように、第2マルチレンズ42は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列されるとともに、第1マルチレンズ41の複数のレンズ411に対応した複数のレンズ421を有する。各レンズ421には、当該レンズ421に対応するレンズ411から射出された複数の部分光束が入射される。各レンズ421は、入射された部分光束を重畳レンズ43に入射させる。
重畳レンズ43は、第2マルチレンズ42から入射される複数の部分光束を光変調装置6の画像形成領域において重畳する。詳述すると、それぞれが複数の部分光束に分割された緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1は、第2マルチレンズ42と重畳レンズ43とによって、フィールドレンズ5を介して、光変調装置6の後述するマイクロレンズアレイ62を構成する複数のマイクロレンズ621のそれぞれに異なる角度で入射する。
[光変調装置の構成]
図1に示すように、光変調装置6は、光源装置2から射出された光を変調する。詳述すると、光変調装置6は、光源装置2から射出されて均一化装置4およびフィールドレンズ5を介して入射される各色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、画像情報に応じた画像光を形成する。光変調装置6は、1つの液晶パネル61と、1つのマイクロレンズアレイ62と、を備える。
[液晶パネルの構成]
図15は、-Z方向から見た光変調装置6の一部を拡大視した模式図である。換言すると、図15は、液晶パネル61が有する画素PXと、マイクロレンズアレイ62が有するマイクロレンズ621と、の対応関係を示している。
図15に示すように、液晶パネル61は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数の画素PXを有する。
各画素PXは、互いに異なる色の色光を変調する複数のサブ画素SXを有する。本実施形態では、各画素PXは、4つのサブ画素SX(SX1~SX4)を有する。具体的に、1つの画素PX内において、-X方向で+Y方向の位置に、第1サブ画素SX1が配置されている。-X方向で-Y方向の位置に、第2サブ画素SX2が配置されている。+X方向で+Y方向の位置に、第3サブ画素SX3が配置されている。+X方向で-Y方向の位置に、第4サブ画素SX4が配置されている。
[マイクロレンズアレイの構成]
図1に示すように、マイクロレンズアレイ62は、液晶パネル61に対して光入射側である-Z方向に設けられている。マイクロレンズアレイ62は、マイクロレンズアレイ62に入射される色光を個々の画素PXに導く。マイクロレンズアレイ62は、複数の画素PXに対応する複数のマイクロレンズ621を有する。
図15に示すように、複数のマイクロレンズ621は、照明光軸Axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。換言すると、複数のマイクロレンズ621は、フィールドレンズ5から入射される光の中心軸に対する直交面内にマトリクス状に配列されている。本実施形態では、1つのマイクロレンズ621は、+X方向に配列された2つのサブ画素と、+Y方向に配列された2つのサブ画素と、に対応して設けられている。すなわち、1つのマイクロレンズ621は、XY平面内に2行2列に配列された4つのサブ画素SX1~SX4に対応して設けられている。
マイクロレンズ621には、均一化装置4によって重畳された緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1がそれぞれ異なる角度で入射される。マイクロレンズ621は、マイクロレンズ621に入射される色光を、当該色光に対応するサブ画素SXに入射させる。具体的には、マイクロレンズ621は、対応する画素PXのサブ画素SXのうち、第1サブ画素SX1に緑色光GLsを入射させ、第2サブ画素SX2に青色光BLs1を入射させ、第3サブ画素SX3に赤色光RLs5を入射させ、第4サブ画素SX4に緑色光GLs1を入射させる。これにより、各サブ画素SX1~SX4に、当該サブ画素SX1~SX4に対応する色光が入射され、各サブ画素SX1~SX4によって対応する色光がそれぞれ変調される。このように、液晶パネル61によって変調された画像光は、投射光学装置7によって図示しない被投射面上に投射される。
[第1実施形態の効果]
特許文献1に記載された従来のプロジェクターにおいては、光源としてランプが用いられている。ランプから射出される光は偏光方向が揃っていないため、光変調装置として液晶パネルを用いるためには、偏光方向を揃えるための偏光変換手段が必要となる。プロジェクターには、マルチレンズアレイと偏光分離素子(PBS)アレイとを備える偏光変換手段が一般的に用いられている。ところが、プロジェクターを小型化するために、ピッチが狭いマルチレンズアレイとPBSアレイとが必要となるが、ピッチが狭いPBSアレイの作成は非常に困難である。
この問題に対して、本実施形態においては、偏光方向が揃った複数の色光、すなわち、S偏光成分の緑色光GLs、P偏光成分の青色光BLs1、P偏光成分の赤色光RLs5およびP偏光成分の緑色光GLs1が光源装置2から射出される。この構成によれば、上記のようなピッチが狭い偏光変換素子を用いることなく、空間的に分離され、偏光方向が揃えられた複数の色光を射出可能な光源装置2を実現することができる。これにより、光源装置2の小型化が可能となり、ひいては、プロジェクター1の小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態のプロジェクター1においては、光変調装置6における4つのサブ画素SXのうちの2つのサブ画素SX2,SX4に緑色光が入射されるため、画素PXに入射される緑色光の光量を増やすことができる。これにより、投射画像の視感度を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、青色波長帯を有し、P偏光成分の青色光BLpとS偏光成分の青色光BLsとを含む第1光BLを射出する光源部21と、光源部21から+X方向に沿って入射される青色光BLpを+X方向に透過し、青色光BLsを-Z方向に反射する第1光学部材22と、第1光学部材22に対して+X方向に配置され、第1光学部材22から+X方向に沿って入射される青色光BLpを-Z方向に反射する第2光学部材23と、第1光学部材22に対して-Z方向に配置され、第1光学部材22から-Z方向に沿って入射される青色光BLpを拡散させ、+Z方向に射出する拡散板261と、第2光学部材23に対して-Z方向に配置され、第2光学部材23から-Z方向に沿って入射される青色光BLpの一部を波長変換し、黄色光YLを+Z方向に射出する波長変換素子28と、第1光学部材22と第2光学部材23との間に設けられ、平面領域31Aと凹面領域31Bとを有する光学素子31と、を備える。第2光学部材23は、波長変換素子28から+Z方向に沿って黄色光YLが入射され、黄色光YLpを+Z方向に透過し、黄色光YLsを-X方向に反射する。光学素子31は、第2光学部材23から-X方向に沿って入射される黄色光YLsを、緑色光GLsと赤色光RLsとに分離し、緑色光GLsを-X方向に透過し、赤色光RLsを+X方向に反射する。第1光学部材22は、拡散板261から+Z方向に沿って射出される青色光BLc2を透過し、第2光学部材23から-X方向に沿って入射される緑色光GLsを+Z方向に反射する。
本実施形態の光源装置2によれば、光学素子31において黄色光YLsから分離した赤色光RLsを波長変換素子28に入射させることで、黄色光YLとともに非偏光の赤色光RLmを波長変換素子28から射出させることができる。非偏光の赤色光RLmの一部であるP偏光成分の赤色光RLp1は、黄色光YLpと同様、第2光学部材23から+Z方向に射出される。
本実施形態の場合、赤色光RLp1を赤色光RLs5の一部として取り出すことができる。すなわち、光学素子31において黄色光YLから分離した赤色成分の一部を赤色光RLs5として再利用できるので、赤色成分の光利用効率を向上させることができる。
また、本実施形態の光学素子31は、発散光として入射する黄色光YLsの周辺光束Y2を凹面領域31Bによって平行光として波長変換素子28側に戻すことができる。これにより、黄色光YLsから分離した赤色光RLsが波長変換素子28に効率良く入射するので、赤色成分の光利用効率をより向上させることができる。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、投射画像の赤色成分の色再現性を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第2光学部材23は、光学素子31で反射されて+X方向に沿って入射される赤色光RLsを-Z方向に反射して波長変換素子28に入射させる構成としている。
この構成によれば、光学素子31において黄色光YLsから分離した赤色光RLsを波長変換素子28に確実に入射させることができる。これにより、赤色光の光利用効率を向上させることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第2光学部材23は、波長変換素子28から射出される赤色光RLmのうち、赤色光RLp1を+Z方向に透過させ、赤色光RLs1を光学素子31に向けて反射させる構成としている。
この構成によれば、赤色光RLmから分離したP偏光成分の赤色光RLp1を赤色光RLs5として取り出すことができる。これにより、赤色光RLs5の光量を増やすことで投射画像の色再現性を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第1光学部材22と拡散装置26との間に設けられ、第1光学部材22から-Z方向に沿って青色光BLpが入射される第1位相差素子37をさらに備える構成としている。
この構成によれば、第1光学部材22と拡散装置26との間に第1位相差素子37が設けられているため、拡散装置26から射出された円偏光の青色光BLc2をP偏光成分の青色光BLpに変換し、第1光学部材22を透過させることができる。これにより、拡散装置26から射出された青色光BLc2の利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、光源部21は、発光素子211と、発光素子211から射出される光が入射され、第1光BLを射出する第2位相差素子2131と、を有する構成としている。
この構成によれば、光源部21が第2位相差素子2131を備えているため、P偏光成分の青色光BLpとS偏光成分の青色光BLsとを第1光学部材22に確実に入射させることができる。さらに、この構成によれば、複数の発光素子211から射出される光の偏光方向が同じでよいため、同一の固体光源を同一の向きに配置すればよく、光源部21の構成を簡単にすることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第2位相差素子2131は、第2位相差素子2131に入射する光の進行方向に沿う回転軸R2を中心として回転可能とされている構成としている。
この構成によれば、第2位相差素子2131が+X方向に沿う回転軸R2を中心として回転可能とされているため、第2位相差素子2131の回転角を調整することによって、第1光学部材22に入射される青色光BLsの光量と青色光BLpの光量との割合を調整することができる。これにより、光源装置2から射出される緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1の各光量の割合を調整できるため、光源装置2のホワイトバランスを調整することができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第2光学部材23と波長変換素子28との間に設けられ、赤色光RLsに対して赤色波長帯の1/4の位相差を付与する第3位相差素子35をさらに備える構成としている。
この構成によれば、第2光学部材23と波長変換素子28との間に第3位相差素子35が設けられているため、波長変換素子28から射出された円偏光の赤色光RLc2をS偏光成分の赤色光RLp3に変換し、第2光学部材23を透過させて赤色光RLs5として外部に射出させることができる。これにより、波長変換素子28から射出される赤色光RLs5の利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第1光学部材22および第2光学部材23に対して、+Y方向に配置される、第1ミラー141と、第1ミラー141に対向して設けられ、第1光学部材22および第2光学部材23に対して、-Y方向に配置される、第2ミラー142と、第1光学部材22および第2光学部材23に交差するように配置され、第1ミラー141の+X方向の端部141aと第2ミラー142の+X方向の端部142aとを接続する第3ミラー143と、をさらに備える構成としている。
上述のように、拡散装置26から射出された青色光BLc2は第1集光素子25によって略平行化されるが、一部の成分は発散した状態で第1光学部材22に入射する。同様に、波長変換素子28から射出された黄色光YLは第2集光素子27によって略平行化されるが、一部の成分は発散した状態で第2光学部材23に入射する。
これに対して、本実施形態の場合、第1光学部材22および第2光学部材23をY方向において挟むライトトンネル40を備えるため、Y方向において拡がった光を第1ミラー141および第2ミラー142で反射することで第1光学部材22または第2光学部材23に取り込むことができる。また、+X方向に拡がった光を第3ミラー143で反射することで第2光学部材23に取り込むことができる。
これにより、プレート型の第1光学部材22および第2光学部材23に対して拡散装置26および波長変換素子28から射出される光を効率良く取り込むことができる。
また、本実施形態の光源装置2では、光学素子31の平面領域31Aは、第2光学部材23から入射される黄色光YLsの主光線Ax2を含む中央光束Y1が入射する中央部P1に位置し、光学素子31の凹面領域31Bは、中央部P1の周辺に位置する周辺部P2に位置する構成としている。
この構成によれば、平行光として入射する中央光束Y1を光学素子31の平面領域31Aに入射させ、発散光として入射する周辺光束Y2を光学素子31の凹面領域31Bに入射させることができる。これにより、周辺光束Y2から分離した赤色光RL2を平行光として第2集光素子27に入射し、波長変換素子28上に集光される。よって、周辺光束Y2から分離した赤色光RL2を波長変換素子28に効率良く入射させることができる。
また、本実施形態の光源装置2では、光学素子31は、第2光学部材23に対向する光入射面131と、第1光学部材22に対向する光射出面132と、を有し、凹面領域31Bは、光学素子31の少なくとも光入射面131に設けられた非球面形状を含む構成としている。
この構成によれば、光入射面131に設けられた非球面形状を含む凹面領域31Bによって、黄色光YLsのうち発散光として入射する周辺光束Y2を光学素子31の光軸31Cに近づけるように反射させることで平行光として波長変換素子28側に戻すことができる。
また、本実施形態の光源装置2では、青色光BLpは光射出面132から光入射面131に向かって光学素子31を透過し、緑色光GLsは光入射面131から光射出面132に向かって光学素子31を透過し、光入射面131および光射出面132は、光学素子31に入射する際に青色光BLpまたは緑色光GLsに生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有する構成としている。
この構成によれば、青色光BLpあるいは緑色光GLsが光学素子31を透過する前後において角度変化が生じ難いので、黄色光YLの光量の減少や緑色光GLsの光利用効率の低下といった不具合の発生を防止することができる。
また、本実施形態の光源装置2では、第1光学部材22に対して+Z方向に配置され、第1光学部材22から射出された光を、緑色光GLsと青色光BLpとに分離する第1色分離素子29と、第2光学部材23に対して+Z方向に配置され、第2光学部材23から射出された光を、赤色光RLs5と緑色光GLs1とに分離する第2色分離素子33と、をさらに備える構成としている。
この構成によれば、緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1を光源装置2から射出することができる。
また、本実施形態の場合、反射プリズム292から射出される青色光BLpの光路上に第5位相差素子38が配置されているため、青色光BLpをS偏光成分の青色光BLs1に変換することができる。これにより、第1色分離素子29から射出される緑色光GLsおよび青色光BLs1をS偏光成分の光とすることができる。
また、本実施形態の場合、第2光学部材23と第2色分離素子33との間に第4位相差素子36が配置されているため、黄色光YLp、赤色光RLp1、赤色光RLp3をS偏光成分の黄色光YLs、赤色光RLs2、赤色光RLs3に変換することができる。これにより、第2色分離素子33から射出される赤色光RLs5および緑色光GLs1をS偏光成分の光とすることができる。
したがって、光源装置2から射出される緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1の全てをS偏光成分の光に揃えることができる。
また、本実施形態の場合、光源装置2が青色光BLsを拡散装置26に向けて集光する第1集光素子25を備えているため、第3位相差素子35から射出された青色光BLc1を第1集光素子25によって拡散装置26に効率良く集光できるとともに、拡散装置26から射出された青色光BLc2を略平行化することができる。これにより、青色光BLsの損失を抑制することができ、青色光BLsの利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の場合、光源装置2が青色光BLpを波長変換素子28に向けて集光する第2集光素子27を備えているため、青色光BLpを第2集光素子27によって波長変換素子28に効率良く集光できるとともに、波長変換素子28から射出された黄色光YLを略平行化することができる。これにより、黄色光YLの損失を抑制することができ、黄色光YLの利用効率を高めることができる。
また、本実施形態の場合、プロジェクター1が光源装置2と光変調装置6との間に位置する均一化装置4を備えているため、光源装置2から射出される緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1によって光変調装置6を略均一に照明することができる。これにより、投射画像の色むらおよび輝度むらを抑制することができる。
また、本実施形態の場合、光変調装置6が複数の画素PXに対応する複数のマイクロレンズ621を有するマイクロレンズアレイ62を備えているため、光変調装置6に入射される4つの色光を、マイクロレンズ621によって液晶パネル61の対応する4つのサブ画素SXに入射させることができる。これにより、光源装置2から射出された各色光を各サブ画素SXに効率良く入射させることができ、各色光の利用効率を高めることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図16および図17を用いて説明する。
第2実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光学素子の構成が第1実施形態と異なる。そのため、以下では光学素子の構成のみを説明し、その他の構成についての説明は省略する。
図16は、本実施形態の光学素子130の構成を示す断面図である。図16は、XZ面と平行な面による光学素子130の断面図である。
図16に示すように、本実施形態の光学素子130において、凹面領域31Bを構成する入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはそれぞれ球面形状を有している。本実施形態の光学素子130は、平面形状からなる平面領域31Aと球面形状からなる凹面領域31Bとを組み合わせた構造を採用するため、平面形状からなる平面領域31Aと非球面形状からなる凹面領域31Bとを組み合わせた構造を採用する第1実施形態の光学素子31に比べて容易に製造することができる。よって、光学素子130を採用することで本実施形態の光源装置によればコスト低減を図ることができる。
本実施形態の光学素子130においても、光入射面131および光射出面132は、光学素子130に入射する際に青色光BLpあるいは緑色光GLsに生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有している。これにより、青色光BLpあるいは緑色光GLsが光学素子130を透過することによる黄色光YLの光量の減少や緑色光GLsの光利用効率の低下といった不具合の発生を防止できる。
図17は、本実施形態において波長変換素子28に入射する赤色光のシミュレーション結果を示す図である。
図17に示されるように、本実施形態の光学素子130によれば、図6に示した比較例の構成に比べて、分離した赤色光を波長変換素子28上に効率良く入射させることが確認できた。具体的に、図6のシミュレーション結果に対して、図17のシミュレーション結果では、波長変換素子28に入射する赤色光の光量が10%程度増えることが確認できた。
[第2実施形態の効果]
本実施形態の光学素子130によれば、凹面領域31Bを非球面形状に代えて球面形状で構成することでコスト増加を抑えつつ、波長変換素子28に赤色光を効率良く入射させることができる。
また、本実施形態においても、ピッチが狭い偏光変換素子を用いることなく、偏光方向が揃えられた複数の色光を射出可能な光源装置を実現できる、光源装置およびプロジェクターの小型化が図れる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の光学素子31、130において、平面領域31Aの入射側平面131aおよび射出側平面132aはいずれも平面で構成する場合を例に挙げたが、平面領域31Aは少なくとも入射側平面131aのみを有していればよい。すなわち、射出側平面132aが凹面や凸面等の湾曲面で構成されてもよい。また、上記実施形態の光学素子31において、凹面領域31Bの入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはいずれも非球面形状または凹面形状で構成する場合を例に挙げたが、凹面領域31Bを構成する非球面形状または凹面形状は少なくとも入射側凹面131bのみに形成されていればよい。すなわち、凹面領域31Bのうち射出側凹面132bが平面で構成されてもよい。
また、上記実施形態の光学素子31において、凹面領域31Bを構成する入射側凹面131bおよび射出側凹面132bはそれぞれ自由曲面で構成してもよい。この構成によれば、波長変換素子28側に赤色光RLsをより効率良く戻すことができるので、赤色光RLsの利用効率を高めることができる。
また、上記実施形態においては、第1光学部材22および第2光学部材23をいずれもプレート型の偏光分離素子で構成する場合を例に挙げたが、第1光学部材22および第2光学部材23が略直角二等辺三角柱状の2つの基材を組み合わせ、2つの基材の界面に光学膜を形成した略直方体形状に形成されたプリズム型の偏光分離素子で構成されていてもよい。第1光学部材22および第2光学部材23としてプリズム型の偏光分離素子を用いる場合、ライトトンネル40は不要となる。また、第1光学部材22および第2光学部材23の一方をプリズム型で構成し、他方をプレート型で構成してもよい。
また、上記実施形態においては、第1光学層221および第2光学層222が1つの透光性基材の2つの面に設けられていた。この構成に代えて、第1光学層221と第2光学層222とは、それぞれ異なる透光性基材に設けられていてもよい。例えば第1光学層221が第1透光性基材の第1面に設けられ、第1透光性基材の第1面とは異なる第2面に反射防止層が設けられ、第2光学層222が第2透光性基材の第3面に設けられ、第2透光性基材の第3面とは異なる第4面に反射防止層が設けられ、第1光学層221および第2光学層222が互いに対向して配置されていてもよい。同様に、第3光学層231および第4光学層232は、それぞれ異なる透光性基材に設けられていてもよい。
上記実施形態の光源装置2は、第1集光素子25および第2集光素子27を備えている。しかしながら、この構成に限らず、第1集光素子25および第2集光素子27のうち少なくとも一方は設けられていなくてもよい。
上記各実施形態の光源部21は、+X方向に青色光BLs,BLpを射出する。しかしながら、これに限らず、光源部21は、+X方向に交差する方向に青色光BLs,BLpを射出し、例えば反射部材を用いて青色光BLs,BLpを反射させた後、+X方向に第1光学部材22に入射させる構成としてもよい。
上記各実施形態のプロジェクター1は、第1マルチレンズ41、第2マルチレンズ42、および重畳レンズ43を有する均一化装置4を備えている。この構成に代えて、他の構成を有する均一化装置が設けられてもよいし、均一化装置4は設けられていなくてもよい。
上記実施形態の光源装置2は、4つの射出位置のそれぞれから色光を射出し、光変調装置6を構成する液晶パネル61は、1つの画素PXに4つのサブ画素SXを有している。この構成に代えて、光源装置2は、3つの色光を射出し、液晶パネルは、1つの画素に3つのサブ画素を有する構成であってもよい。この場合、例えば、上記実施形態の光源装置において、緑色光GLsの光路に全反射部材が設けられていてもよい。
上記実施形態の光源装置2は、それぞれがS偏光であり、空間的に分離された緑色光GLs、青色光BLs1、赤色光RLs5および緑色光GLs1を射出する。これらの構成に代えて、光源装置が射出する各色光の偏光状態は、他の偏光状態であってもよい。例えば、光源装置は、それぞれがP偏光であり、空間的に分離された複数の色光を射出する構成であってもよい。
その他、光源装置、およびプロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明の一つの形態の光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置は、第1波長帯を有し、第1偏光方向に偏光する光と第1偏光方向とは異なる第2偏光方向に偏光する光とを含む第1光を射出する光源部と、光源部から第1方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を第1方向に透過し、第2偏光方向に偏光する第1光を第1方向と交差する第2方向に反射する第1偏光分離素子と、第1偏光分離素子に対して第1方向に配置され、第1偏光分離素子から第1方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を第2方向に反射する第2偏光分離素子と、第1偏光分離素子に対して第2方向に配置され、第1偏光分離素子から第2方向に沿って入射される第2偏光方向に偏光する第1光を拡散させ、拡散した第1光を第2方向とは反対方向である第3方向に射出する拡散素子と、第2偏光分離素子に対して第2方向に配置され、第2偏光分離素子から第2方向に沿って入射される第1偏光方向に偏光する第1光を波長変換し、第1波長帯とは異なる第2波長帯を有する第2光を第3方向に射出する波長変換素子と、第1偏光分離素子と第2偏光分離素子との間に設けられ、平面領域と凹面領域とを有する光学素子と、を備え、第2偏光分離素子は、波長変換素子から第3方向に沿って第2光が入射され、第1偏光方向に偏光する第2光を第3方向に透過し、第2偏光方向に偏光する第2光を第1方向とは反対方向である第4方向に反射し、光学素子は、第2偏光分離素子から第4方向に沿って入射される第2偏光方向に偏光する第2光を、第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光と、第2波長帯および第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光とに分離し、第3光を第4方向に透過し、第4光を第1方向に反射し、第1偏光分離素子は、拡散素子から第3方向に沿って射出される第1光を透過し、第2偏光分離素子から第4方向に沿って入射される第3光を第3方向に反射する。
本発明の一つの態様の光源装置において、第2偏光分離素子は、光学素子で反射されて第1方向に沿って入射される第4光を第2方向に反射して波長変換素子に入射させる構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第2偏光分離素子は、波長変換素子から射出される第4光のうち、第1偏光方向に偏光する光を第3方向に透過させ、第2偏光方向に偏光する光を光学素子に向けて反射させる構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第1偏光分離素子と拡散素子との間に設けられ、第1偏光分離素子から第2方向に沿って第2偏光方向に偏光する第1光が入射される第1位相差素子をさらに備える構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光源部は、第1波長帯の光を射出する発光素子と、発光素子から射出される光が入射され、第1光を射出する第2位相差素子と、を有する構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第2位相差素子は、第2位相差素子に入射する光の進行方向に沿う回転軸を中心として回転可能とされている構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第2偏光分離素子と波長変換素子との間に設けられ、第4光に対して第4波長帯の1/4の位相差を付与する第3位相差素子をさらに備える構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第1偏光分離素子および第2偏光分離素子に対して、第1方向、第2方向、第3方向および第4方向にそれぞれ交差する第5方向に配置される、第1ミラーと、第1ミラーに対向して設けられ、第1偏光分離素子および第2偏光分離素子に対して、第5方向とは反対方向である第6方向に配置される、第2ミラーと、第1偏光分離素子および第2偏光分離素子に交差するように配置され、第1ミラーの第1方向の端部と第2ミラーの第1方向の端部とを接続する第3ミラーと、をさらに備える構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学素子の平面領域は、第2偏光分離素子から入射される第2偏光方向に偏光する第2光の主光線を含む光束が入射する中央部に位置し、光学素子の凹面領域は、中央部の周辺に設けられる周辺部に位置する構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、光学素子は、第2偏光分離素子に対向する第1面と、第1偏光分離素子に対向する第2面と、を有し、凹面領域は、光学素子の少なくとも第1面に設けられた球面形状または非球面形状を含む構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第1偏光方向に偏光する第1光は第2面から第1面に向かって光学素子を透過し、第4光は第1面から第2面に向かって光学素子を透過し、第1面および第2面は、光学素子に入射する際に第1光または第4光に生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有する構成としてもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、第1偏光分離素子に対して第3方向に配置され、第1偏光分離素子から射出された光を、第3波長帯を有する第5光と、第1波長帯を有する第6光と、に分離する第1色分離素子と、第2偏光分離素子に対して第3方向に配置され、第2偏光分離素子から射出された光を、第4波長帯を有する第7光と、第3波長帯を有する第8光と、に分離する第2色分離素子と、をさらに備える構成としてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、光源装置と光変調装置との間に設けられる均一化装置をさらに備え、均一化装置は、光源装置から入射される光を複数の部分光束に分割する2つのマルチレンズと、2つのマルチレンズから入射される複数の部分光束を光変調装置に重畳させる重畳レンズと、を有する構成としてもよい。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光変調装置は、複数の画素を有する液晶パネルと、前記液晶パネルに対して光入射側に設けられ、前記複数の画素に対応する複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、を有し、前記複数の画素のそれぞれは、第1サブ画素、第2サブ画素、第3サブ画素、および第4サブ画素を有し、前記マイクロレンズは、前記第5光を前記第1サブ画素に入射させ、前記第6光を前記第2サブ画素に入射させ、前記第7光を前記第3サブ画素に入射させ、前記第8光を前記第4サブ画素に入射させる構成としてもよい。
1…プロジェクター、2…光源装置、4…均一化装置、6…光変調装置、7…投射光学装置、21…光源部、22…第1光学部材(第1偏光分離素子)、23…第2光学部品(第2偏光分離素子)、28…波長変換素子、29…第1色分離素子、31,130…光学素子、31A…平面領域、31B…凹面領域、33…第2色分離素子、35…第3位相差素子、37…第1位相差素子、43…重畳レンズ、61…液晶パネル、62…マイクロレンズアレイ、131…光入射面(第1面)、132…光射出面(第2面)、141…第1ミラー、142…第2ミラー、143…第3ミラー、211…発光素子、621…マイクロレンズ、2131…第2位相差素子、Ax2…主光線、BL…第1光、B…青色光線(第1波長帯の光)、BLp…青色光(第1偏光方向に偏光する第1光、第6光)、BLs…青色光(第2偏光方向に偏光する第1光)、BLc1,BLc2…青色光(第1光)、GLs,GLs1…緑色光(第3光、第5光、第7光)、RLs,RLs5…赤色光(第4光、第7光)、P1…中央部、P2…周辺部、PX…画素、SX…サブ画素、SX1…第1サブ画素、SX2…第2サブ画素、SX3…第3サブ画素、SX4…第4サブ画素。

Claims (15)

  1. 第1波長帯を有し、第1偏光方向に偏光する光と前記第1偏光方向とは異なる第2偏光方向に偏光する光とを含む第1光を射出する光源部と、
    前記光源部から第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を前記第1方向に透過し、前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を前記第1方向と交差する第2方向に反射する第1偏光分離素子と、
    前記第1偏光分離素子に対して前記第1方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前記第1方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を前記第2方向に反射する第2偏光分離素子と、
    前記第1偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第1偏光分離素子から前記第2方向に沿って入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第1光を拡散させ、拡散した前記第1光を前記第2方向とは反対方向である第3方向に射出する拡散素子と、
    前記第2偏光分離素子に対して前記第2方向に配置され、前記第2偏光分離素子から前記第2方向に沿って入射される前記第1偏光方向に偏光する前記第1光を波長変換し、前記第1波長帯とは異なる第2波長帯を有する第2光を前記第3方向に射出する波長変換素子と、
    前記第1偏光分離素子と前記第2偏光分離素子との間に設けられ、平面領域と凹面領域とを有する光学素子と、を備え、
    前記第2偏光分離素子は、前記波長変換素子から前記第3方向に沿って前記第2光が入射され、前記第1偏光方向に偏光する前記第2光を前記第3方向に透過し、前記第2偏光方向に偏光する前記第2光を前記第1方向とは反対方向である第4方向に反射し、
    前記光学素子は、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第2光を、前記第2波長帯とは異なる第3波長帯を有する第3光と、前記第2波長帯および前記第3波長帯とは異なる第4波長帯を有する第4光とに分離し、前記第3光を前記第4方向に透過し、前記第4光を前記第1方向に反射し、
    前記第1偏光分離素子は、前記拡散素子から前記第3方向に沿って射出される前記第1光を透過し、前記第2偏光分離素子から前記第4方向に沿って入射される前記第3光を前記第3方向に反射する
    光源装置。
  2. 前記第2偏光分離素子は、前記光学素子で反射されて前記第1方向に沿って入射される前記第4光を前記第2方向に反射して前記波長変換素子に入射させる
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第2偏光分離素子は、前記波長変換素子から射出される前記第4光のうち、前記第1偏光方向に偏光する光を第3方向に透過させ、前記第2偏光方向に偏光する光を前記光学素子に向けて反射させる
    請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1偏光分離素子と前記拡散素子との間に設けられ、前記第1偏光分離素子から前記第2方向に沿って前記第2偏光方向に偏光する前記第1光が入射される第1位相差素子をさらに備える
    請求項1から請求項3のいずれ一項に記載の光源装置。
  5. 前記光源部は、前記第1波長帯の光を射出する発光素子と、前記発光素子から射出される光が入射され、前記第1光を射出する第2位相差素子と、を有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記第2位相差素子は、前記第2位相差素子に入射する光の進行方向に沿う回転軸を中心として回転可能とされている
    請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第2偏光分離素子と前記波長変換素子との間に設けられ、前記第4光に対して前記第4波長帯の1/4の位相差を付与する第3位相差素子をさらに備える
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素子に対して、前記第1方向、前記第2方向、前記第3方向および前記第4方向にそれぞれ交差する第5方向に配置される、第1ミラーと、
    前記第1ミラーに対向して設けられ、前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素子に対して、前記第5方向とは反対方向である第6方向に配置される、第2ミラーと、
    前記第1偏光分離素子および前記第2偏光分離素子に交差するように配置され、前記第1ミラーの前記第1方向の端部と前記第2ミラーの前記第1方向の端部とを接続する第3ミラーと、をさらに備える
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記光学素子の前記平面領域は、前記第2偏光分離素子から入射される前記第2偏光方向に偏光する前記第2光の主光線を含む光束が入射する中央部に位置し、
    前記光学素子の前記凹面領域は、前記中央部の周辺に設けられる周辺部に位置する
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 前記光学素子は、前記第2偏光分離素子に対向する第1面と、前記第1偏光分離素子に対向する第2面と、を有し、
    前記凹面領域は、前記光学素子の少なくとも前記第1面に設けられた球面形状または非球面形状を含む
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光源装置。
  11. 前記第1偏光方向に偏光する前記第1光は前記第2面から前記第1面に向かって前記光学素子を透過し、
    前記第4光は前記第1面から前記第2面に向かって前記光学素子を透過し、
    前記第1面および前記第2面は、前記光学素子に入射する際に前記第1光または前記第4光に生じた角度変化を補正して射出させる角度補正機能を有する
    請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記第1偏光分離素子に対して前記第3方向に配置され、前記第1偏光分離素子から射出された光を、前記第3波長帯を有する第5光と、前記第1波長帯を有する第6光と、に分離する第1色分離素子と、
    前記第2偏光分離素子に対して前記第3方向に配置され、前記第2偏光分離素子から射出された光を、前記第4波長帯を有する第7光と、前記第3波長帯を有する第8光と、に分離する第2色分離素子と、をさらに備える
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の光源装置。
  13. 請求項12に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
    を備える
    プロジェクター。
  14. 前記光源装置と前記光変調装置との間に設けられる均一化装置をさらに備え、
    前記均一化装置は、
    前記光源装置から入射される光を複数の部分光束に分割する2つのマルチレンズと、
    前記2つのマルチレンズから入射される前記複数の部分光束を前記光変調装置に重畳させる重畳レンズと、を有する
    請求項13に記載のプロジェクター。
  15. 前記光変調装置は、複数の画素を有する液晶パネルと、前記液晶パネルに対して光入射側に設けられ、前記複数の画素に対応する複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、を有し、
    前記複数の画素のそれぞれは、第1サブ画素、第2サブ画素、第3サブ画素、および第4サブ画素を有し、
    前記マイクロレンズは、前記第5光を前記第1サブ画素に入射させ、前記第6光を前記第2サブ画素に入射させ、前記第7光を前記第3サブ画素に入射させ、前記第8光を前記第4サブ画素に入射させる
    請求項14に記載のプロジェクター。
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