JP2022052433A - 板状風呂ふた - Google Patents

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達也 福冨
Tatsuya Fukutomi
布美恵 濱田
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Abstract

【課題】より確実に浴槽に蓋がされていることを検知可能な板状風呂ふたを提供する。【解決手段】実施形態の一態様は、浴槽に蓋をするための板状風呂ふたであって、風呂ふたの姿勢を検知するセンサと、センサによって検知した風呂ふた姿勢情報を風呂ふたの外部に送信する送信部と、を備える。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、板状風呂ふたに関する。
浴槽が風呂ふたによって開かれているか閉じられているかを検出する風呂ふた開閉検出部を設けた風呂ふた開閉装置が知られている。風呂ふた開閉検出部は、風呂ふたに設けた磁石と、磁石を検出する浴槽に設けられたホール素子からなる。(特許文献1参照)。
特開2003-52557号公報
しかしながら、磁石とホール素子では検知範囲が狭く、多少の位置ズレ等が生じた場合でも正確な検知が難しくなり、浴槽が閉まっているのに開いていると判断されるおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、より確実に浴槽が閉まっていることを検知可能な板状風呂ふたを提供することを目的とする。
実施形態の一態様は、浴槽に蓋をするための板状風呂ふたであって、
風呂ふたの姿勢を検知するセンサと、前記センサによって検知した風呂ふた姿勢情報を前記風呂ふたの外部に送信する送信部と、を備える。
かかる構成によれば、風呂ふた自体が自己の姿勢を検知するセンサを具備しているので、浴槽や浴室にセンサを設ける必要がなく、浴槽を閉じた風呂ふたに多少のズレが生じた場合であっても風呂ふたのみで風呂ふた姿勢情報を検知することができる。そして、その風呂ふた姿勢情報を送信部が外部に送信することで、浴槽が閉まっているか否かが判別できるため、より確実に浴槽が閉まっていることを検知可能である。また、浴室設備にセンサを設置する必要が無く高額な費用も不要である。浴槽が閉じているか開いているかは、たとえば、風呂ふたが平置き姿勢であることを検知した場合には、浴槽が閉じていると判定し、風呂ふたが立置き姿勢であることを検知した場合には、浴槽が開いていると判定することができる。このようにして、風呂ふたの開閉状態を検知することができる。
また、上記板状風呂ふたでは、前記センサは、加速度センサ又は角速度センサである。
かかる構成によれば、軽量でコンパクトなセンサを使用することにより、風呂ふたが重くなることを抑制することができる。
また、上記板状風呂ふたでは、前記センサは、前記風呂ふたに内蔵されている。
かかる構成によれば、センサが風呂ふたに内蔵されていることにより、センサを風呂ふたの外面等に取り付ける場合と比較して、センサに必要な防水性能を抑えることができる。
また、上記板状風呂ふたでは、前記送信部は、前記風呂ふたの姿勢が変わったタイミングで、前記風呂ふた姿勢情報を送信する。
風呂ふたに内蔵される検知部は、たとえば物理的な配線によって電力を供給することが難しい。かかる構成によれば、消費電力を抑えることができるため、仮に物理的な配線によって電力を供給できなかったとしても、長期間風呂ふたの姿勢を検知することが可能である。
実施形態の一態様によれば、より確実に浴槽が閉まっていることを検知可能な板状風呂ふたを提供することができる。
図1は、実施形態に係る板状風呂ふたを備える浴室システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る浴室を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る浴槽および風呂ふたの断面図である。 図4は、実施形態に係る浴槽の平面図である。 図5は、平置き姿勢の蓋部材の斜視図である。 図6は、立置き姿勢の蓋部材の斜視図である。 図7は、平置き姿勢の蓋部材の断面を簡易的に示す図である。 図8は、実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示すブロック図である。 図9は、実施形態に係る宅内制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図10は、実施形態に係るサーバ装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る宅内制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、第1変形例に係る宅内制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、第2の浴槽洗浄動作の一例を示す図である。 図14は、第2変形例に係る宅内制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、第3変形例に係る宅内制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する板状風呂ふたの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係る板状風呂ふたを備える浴室システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る板状風呂ふたを備える浴室システムの構成を示すブロック図である。
なお、図1などのブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図1などのブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。たとえば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図1に示すように、浴室システム1は、浴槽洗浄装置10と、宅内制御装置20と、リモコン30と、検知部40と、通信ハブ50と、ゲートウェイ装置60と、通信機器70と、サーバ装置80と、湯はり装置110と、湯はりリモコン120とを備える。なお、浴室システム1は、携帯端末90をさらに含んでいてもよい。
浴槽洗浄装置10、宅内制御装置20、リモコン30、検知部40、通信ハブ50、ゲートウェイ装置60、通信機器70、湯はり装置110及び湯はりリモコン120は、住宅などの建物100の内部(宅内)に設置される。一方、サーバ装置80は、建物100の外部に設置され、インターネット網などのネットワークNを介して通信機器70および携帯端末90と通信可能に接続される。
携帯端末90は、たとえば建物100の居住者であるユーザが所持するスマートフォンやタブレット端末などであり、ネットワークNを介して通信機器70およびサーバ装置80と通信可能に接続される。携帯端末90は、建物100の外部に存在することもあるし、宅内に存在することもある。図1では、携帯端末90が建物100の外部に存在する場合の例を示している。
浴槽洗浄装置10は、浴槽を自動洗浄する装置である。具体的には、浴槽洗浄装置10は、浴槽の内底面に設けられたノズルから浴槽の内壁面に洗浄水を散布する浴槽洗浄動作を行う。浴槽洗浄装置10の構成については後述する。なお、浴槽は、宅内に設置された浴室に設けられる。また、浴室には、浴槽を開閉可能な風呂ふたが配置されている。
宅内制御装置20は、リモコン30または携帯端末90への操作に基づいて、浴槽洗浄装置10の動作を制御する。宅内制御装置20の構成については後述する。なお、ここでは、宅内制御装置20が独立した装置として宅内に設置される場合の例を示しているが、宅内制御装置20は、たとえば浴槽洗浄装置10、リモコン30、通信ハブ50およびゲートウェイ装置60の何れかに設けられてもよい。
リモコン30は、たとえばユーザが操作可能なボタンを有し、かかるボタンへの操作に応じて、浴槽洗浄装置10による浴槽洗浄動作の開始を要求する信号(以下、「開始要求」と記載する)を通信ハブ50を介して宅内制御装置20へ送信する。リモコン30は、たとえば浴室に隣接する洗面所に設置される。また、リモコン30は、洗面所に限らずリビング等に設置されてもよい。
検知部40は、風呂ふたによる浴槽の開閉状態を検知する。検知部40については後述する。
通信ハブ50は、宅内制御装置20、リモコン30、検知部40およびゲートウェイ装置60と有線で接続され、これらの間で行われる通信を中継するハブとして機能する。たとえば、通信ハブ50は、リモコン30および宅内制御装置20間、検知部40および宅内制御装置20間、検知部40およびゲートウェイ装置60間、ゲートウェイ装置60および宅内制御装置20間の通信を中継する。なお、通信ハブ50は、宅内制御装置20、リモコン30、検知部40およびゲートウェイ装置60と無線接続されてもよい。通信ハブ50による無線通信としては、例えばWifi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などを用いることができる。
ゲートウェイ装置60は、通信機器70と無線通信可能に接続される。ゲートウェイ装置60は、通信機器70から無線通信により各種の信号を受信し、受信した信号を有線通信により通信ハブ50へ送信する。また、ゲートウェイ装置60は、通信ハブ50から有線通信を介して各種の信号を受信し、受信した信号を無線通信により通信機器70へ送信する。
通信機器70は、たとえば、無線ルータおよびモデムを含んで構成される。また、通信機器70は、無線ルータおよび光回線終端装置等を含んで構成されてもよい。通信機器70は、サーバ装置80から各種の信号をネットワークN経由で受信し、受信した信号を無線通信を介してゲートウェイ装置60又は湯はりリモコン120へ送信する。また、通信機器70は、ゲートウェイ装置60及び湯はりリモコン120から各種の信号を無線通信により受信し、受信した信号をネットワークN経由でサーバ装置80へ送信する。
なお、通信機器70による無線通信としては、たとえばWiFi(登録商標)などを用いることができるが、これに限られず、Bluetooth(登録商標)などその他の種類の無線通信を用いてもよい。
サーバ装置80は、浴槽洗浄装置10を遠隔操作するために必要な各種の情報を格納する。また、サーバ装置80は、携帯端末90からの要求に応じて各種の情報処理を行い、処理結果をネットワークNを介して携帯端末90または通信機器70へ送信する。なお、サーバ装置80は、単数または複数の情報処理装置からなるクラウドコンピューティングにより構成されたクラウドサーバであるものとするが、これに限定されるものではない。サーバ装置80の構成については後述する。
携帯端末90は、たとえばスマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、ノート型PC(Personal Computer)などのユーザが携帯可能な端末装置である。
なお、実施形態では、携帯端末90が宅外にある場合(すなわち、携帯端末90のユーザが外出している場合)を想定しているが、携帯端末90は宅内にあってもよい。すなわち、携帯端末90への操作は、宅外だけでなく宅内で行うことも可能である。また、携帯端末90による操作に限らず、スマートスピーカー等を用いて音声で操作することなども可能である。
携帯端末90は、ネットワークNを介して開始要求をサーバ装置80へ送信する。たとえば、携帯端末90には、浴槽洗浄装置10の制御を行うためのアプリケーション(以下、「浴槽洗浄アプリ」と記載する)がインストールされている。携帯端末90は、この浴槽洗浄アプリが起動された状態で、ユーザから所定の操作を受け付けた場合に、開始要求をネットワークN経由でサーバ装置80へ送信する。
なお、ここでは図示を省略するが、宅内には、浴槽洗浄装置10以外の浴室関連機器が設けられてもよい。たとえば、浴室に温風を吹き出して浴室内を暖めたり乾燥させたりする浴室乾燥暖房機、洗面所に温風を吹き出して洗面所内を温める洗面所暖房機、浴室の洗い場の床面を温める浴室床暖房機が浴室関連機器として設けられ得る。
浴槽洗浄装置10を遠隔操作する場合、ユーザは、携帯端末90を操作することにより、携帯端末90からサーバ装置80へネットワークNを介して開始要求を送信する。開始要求は、サーバ装置80からネットワークNを介して通信機器70に送信され、通信機器70から無線通信によりゲートウェイ装置60に、さらに有線通信によりゲートウェイ装置60から通信ハブ50へ送信される。その後、開始要求は、通信ハブ50から一旦リモコン30へ送信された後、再度通信ハブ50へ送信され、通信ハブ50から宅内制御装置20へ送信される。なお、携帯端末90からの開始要求は、リモコン30を経由することなく通信ハブ50から宅内制御装置20に送信されてもよい。
一方、宅内から浴槽洗浄装置10を操作する場合、ユーザは、リモコン30を操作する。これにより、開始要求が、リモコン30から通信ハブ50を介して宅内制御装置20へ送信される。
板状風呂ふたが設置される浴室の構成例について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る浴室を示す斜視図である。
図2に示すように、浴室500は、概ね直方体であり、4つの側壁、具体的には、第1側壁541、第2側壁542、第3側壁543および第4側壁544を備える。第2側壁542は、第1側壁541と対向し、第4側壁544は、第3側壁543と対向する。
浴室500には、第4側壁544に寄せて浴槽510が設けられており、浴槽510と第3側壁543との間に洗い場520が設けられる。洗い場520は、第3側壁543の他、第1側壁541の一部および第2側壁542の一部に接する。
洗い場520には、排水口521が設けられている。排水口521は、たとえば洗い場520の中央付近に浴槽510に寄せて設けられている。洗い場520が接している第2側壁542の一部には、カウンター530が設けられている。カウンター530の上方には、鏡、給水栓、シャワーホースなどが適宜設けられている。
また、浴室500には、風呂ふた550が設けられている。風呂ふた550は、たとえば組み合わせ蓋と呼ばれるタイプの風呂ふたであり、2枚の板状の蓋部材555を組み合わせることにより浴槽510を開閉する。組み合わせタイプの風呂ふた550は、たとえば2枚の蓋部材555を第1側壁541や第2側壁542に立てかける(立置きする)ことによって収納される。第1側壁541や第2側壁542には、2枚の蓋部材555を保持するためのフック等が設けられてもよい。
なお、ここでは、風呂ふた550が組み合わせタイプであるものとして説明するが、風呂ふた550は、組み合わせタイプに限定されず、折りたたんで収納する折りたたみタイプであってもよい。また、風呂ふた550は1枚の板状の蓋部材であってもよい。
次に、浴槽洗浄装置10の構成について図3および図4を参照して説明する。図3は、実施形態に係る浴槽510および風呂ふた550の断面図である。また、図4は、実施形態に係る浴槽510の平面図である。
図3および図4に示すように、浴槽洗浄装置10は、ノズル11を備える。ノズル11は、浴槽510の内底面に設けられ、浴槽510の内壁面に向けて洗浄水を噴出する。洗浄水は、たとえば水道水、洗剤と水道水とが混合された洗剤水などである。
図3に示すように、浴槽洗浄装置10は、ノズル11から洗浄水を斜め上方に向かって噴出する。浴槽510の内底面に対する洗浄水の噴出角度は、たとえば30度以上180度以下である。
また、浴槽洗浄装置10は、鉛直軸まわりにノズル11を回動させる図示しない駆動部を備える。かかる駆動部を用いてノズル11を回動させることにより、図4に示すように、浴槽洗浄装置10は、浴槽510の内壁面の略全周に洗浄液を散布することができる。
このように、浴槽洗浄装置10は、浴槽510の内底面から斜め上方に洗浄液を噴出する。洗浄水が浴槽510外へ飛散すると、たとえば洗浄水に含まれる洗剤が洗い場520に飛散してぬめり等の原因となるおそれがある。このため、浴槽洗浄動作を行う場合には、予め風呂ふた550で浴槽510を閉じておく。このようにすることで、洗浄水が浴槽510外へ飛散することを抑制することができる。
浴槽洗浄装置10をリモコン30で宅内から直接操作する場合、ユーザは、風呂ふた550で浴槽510が閉じられていないことに気付く可能性がある。しかしながら、携帯端末90を用いて浴槽洗浄装置10を遠隔操作する場合、宅外にいるユーザは、風呂ふた550で浴槽510が閉じられていないことに気付くことができない。
そこで、実施形態に係る浴室システム1では、風呂ふた550による浴槽510の開閉状態を検知する検知部40を設け、検知部40による検知結果に基づき、浴槽510外への洗浄水の飛散を抑制する飛散抑制処理を実行することとした。
また、検知部40による結果に基づき、湯はり装置110の湯はり動作を実行することも可能である。湯はり装置110は浴槽510内に湯を供給することで、浴槽510に湯を張ることが可能である。
湯はりの際に風呂ふた550が開いていた場合、たとえば、浴槽510内の湯の熱が浴槽510外に発散してしまい、保温性能が低下するおそれがある。湯はり動作を行う際に予め風呂ふた550で浴槽510を閉じておくことで、保温性能の低下を抑制することができる。
ここで、検知部40の構成について図5乃至図7を参照して説明する。図5は、平置き姿勢の蓋部材555の斜視図である。また、図6は、立置き姿勢の蓋部材555の斜視図である。すなわち、図5には、浴槽510を閉じているときの蓋部材555の姿勢を示しており、図6には、浴槽510を閉じていないとき(収納時)の蓋部材555の姿勢を示している。また、図7は、平置き姿勢の蓋部材555の断面を簡易的に示す図である。なお、図5乃至図7には、説明を分かり易くするために、蓋部材555を基準として互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、3次元の直交座標系を図示している。
図5乃至図7に示すように、検知部40は、蓋部材555に内蔵される。具体的には、2枚の蓋部材555の各々に検知部40が1つずつ内蔵される。検知部40は、センサ40aと、送信部40bを備えている。蓋部555aは、検知部40を出し入れできるように開閉可能となっている。
センサ40aは、たとえば加速度センサ又は角速度センサ(ジャイロセンサ)であり、重力方向に対する蓋部材555の姿勢を検知する。たとえば、センサ40aは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のどの方向に重力加速度がかかっているかを検知することで蓋部材555の姿勢を検知することができる。たとえば、図5に示す例では、蓋部材555にはZ軸負方向に重力加速度がかかる。また、図6に示す例では、蓋部材555にはY軸負方向に重力加速度がかかる。このように、センサ40aは、蓋部材555に対して、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のどの方向に重力加速度がかかっているかという風呂ふた姿勢情報を検知することができる。
センサ40aとして軽量でコンパクトな加速度センサ又は角速度センサを使用することで、風呂ふたが重くなることを抑制することができる。センサ40aの大きさは、例えば、幅方向(X軸方向)の長さが60mm程度、奥行き方向(Y軸方向)の長さが20~30mm程度、高さ方向(Z軸方向)の長さが10mm程度である。なお、センサ40aの大きさはこれに限定されない。
送信部40bは、センサ40aによって検知した風呂ふた姿勢情報を外部に送信する。送信部40bは、重力加速度がかかっている方向がZ軸方向からX軸方向またはY軸方向に変化したことをセンサ40aが検知した場合、すなわち、蓋部材555の姿勢が平置き姿勢から立置き姿勢に変化した場合に、蓋部材555の姿勢が立置き姿勢であることを示す検知結果をサーバ装置80へ送信する。平置き姿勢とは、平らに置かれた姿勢、言い換えれば、略水平に置かれた姿勢のことである。また、立置き姿勢とは、立てて置かれた姿勢のことである。
また、送信部40bは、重力加速度がかかっている方向がX軸方向またはY軸方向からZ軸方向に変化したことをセンサ40aが検知した場合、すなわち、蓋部材555の姿勢が立置き姿勢から平置き姿勢に変化した場合に、蓋部材555の姿勢が平置き姿勢であることを示す検知結果を無線通信によってサーバ装置80へ送信する。このように、蓋部材555の姿勢が変化したタイミングで検知結果を送信するようにすることで、通信負荷を抑えることができる。
このように、検知部40のセンサ40aは、蓋部材555の状態、具体的には、蓋部材555の姿勢を検知することによって浴槽510の開閉状態を検知する。かかる構成とすることで、たとえば、浴槽510の形状等に依存することなく浴槽510の開閉状態を検知することができる。これにより、多様な形状の浴槽に対応することができる。
また、実施形態に係る板状風呂ふたでは、蓋部材555に検知部40を内蔵することとし、検知結果を無線通信によって宅内の他の機器(ここでは、通信ハブ50)に送信する。
検知部40のセンサ40aが風呂ふた550に内蔵されていることにより、センサを風呂ふた550の外面等に取り付ける場合と比較して、センサ40aに必要な防水性能を抑えることができる。
近年、浴槽510の裏側の空間には様々な機器が入るようになっているため、センサ等の機器を入れるスペースが無くなってきている。かかる構成によれば、浴槽510の裏側の空間を使用することなく、蓋部材555の姿勢を検知することができる。また、無線通信によって蓋部材555の姿勢を示す情報を宅内の他の機器に送信することにより、蓋部材555から配線を伸ばす必要が無いため、意匠性を高めることができる。
また、蓋部材555に内蔵される検知部40は、たとえば物理的な配線によって電力を供給することが難しい。これに対し、実施形態に係る板状風呂ふたのように、蓋部材555の姿勢が変化したことを条件として検知結果を送信するようにすることで、消費電力を抑えることができる。したがって、仮に物理的な配線によって電力を供給できなかったとしても、長期間風呂ふたの姿勢を検知することが可能である。
なお、送信部40bは、サーバ装置80や宅内制御装置20からの要求に従って検知結果を送信してもよい。
本実施形態においては、検知部40が蓋部材555に内蔵されるものとするが、検知部40は、必ずしも蓋部材555に内蔵されることを要しない。たとえば、検知部40は、浴室500の内部に設置され、浴槽510を撮像するカメラであってもよい。この場合、検知部40は、画像認識処理により、浴槽510の開閉状態を判別することができる。
次に、サーバ装置80の構成について図8を参照して説明する。図8は、実施形態に係るサーバ装置80の機能構成を示すブロック図である。
図8に示すように、サーバ装置80は、制御部81と、記憶部82とを備える。制御部81は、受付部81aと、第1の判定部81bと、確認処理部81cと、開始要求部81dとを備える。また、記憶部82は、開閉情報82aと、開始要求82bとを記憶する。
ここで、制御部81は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部81の受付部81a、第1の判定部81b、確認処理部81cおよび開始要求部81dとして機能する。
また、制御部81の受付部81a、第1の判定部81b、確認処理部81cおよび開始要求部81dの少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部82は、たとえば、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。記憶部82には、開閉情報82a、開始要求82bおよび各種プログラム(図示せず)等が記憶される。
受付部81aは、検知部40による浴槽510の開閉状態についての検知結果をネットワークN経由で取得する。受付部81aは、取得した検知結果を開閉情報82aとして記憶部82に記憶させる。開閉情報82aには、浴槽510の開閉状態、すなわち、蓋部材555の姿勢を示す検知結果の他、浴槽洗浄装置10または浴室500を識別する識別情報(浴室ID)が含まれてもよい。
また、受付部81aは、携帯端末90からネットワークNを介して開始要求を受け付ける。受付部81aは、受け付けた開始要求82bを記憶部82に記憶させる。開始要求82bには、送信元である携帯端末90を識別する情報(ユーザID)が含まれてもよい。なお、ここでは図示を省略するが、サーバ装置80は、ユーザIDと浴室IDとを紐付ける情報を記憶部82に予め記憶しているものとする。
第1の判定部81bは、携帯端末90から開始要求が受け付けられた場合に、開閉情報82aに基づき、浴槽510の開閉状態を判定する。具体的には、第1の判定部81bは、開閉情報82aによって示される蓋部材555の姿勢が平置き姿勢(図5参照)である場合、浴槽510が閉していると判定する。また、第1の判定部81bは、開閉情報82aによって示される蓋部材555の姿勢が立置き姿勢(図6参照)である場合、浴槽510が開いていると判定する。より具体的には、第1の判定部81bは、2枚の蓋部材555の両方が平置き姿勢である場合に、浴槽510が閉じていると判定し、2枚の蓋部材555の少なくとも一方が立置き姿勢である場合、浴槽510が開いていると判定する。
また、第1の判定部81bは、後述する確認処理部81cによって送信される選択要求に応じて携帯端末90から受信される選択結果に基づき、浴槽洗浄動作の開始の可否を判定する。具体的には、第1の判定部81bは、浴槽洗浄動作の開始を許可する旨の選択結果を携帯端末90から受信した場合に、浴槽洗浄動作を開始可能であると判定する。一方、第1の判定部81bは、浴槽洗浄動作の開始を拒否する旨の選択結果を携帯端末90から受信した場合に、浴槽洗浄動作を開始不可であると判定する。
確認処理部81cは、第1の判定部81bによって浴槽510が開いていると判定された場合に、対応する携帯端末90に対し、浴槽洗浄動作の開始の可否を選択させる選択要求をネットワークN経由で送信する。
たとえば、確認処理部81cは、携帯端末90にインストールされた浴槽洗浄アプリを介して携帯端末90の画面上に、「浴槽が開いていますが浴槽洗浄動作を開始しますか?」というメッセージと、許可ボタン(たとえば、「はい」と表示されたボタン)および拒否ボタン(たとえば、「いいえ」と表示されたボタン)とを表示させる。携帯端末90のユーザは、浴槽洗浄動作の開始を許可する場合には、許可ボタンを選択し、拒否する場合には拒否ボタンを選択する。そして、携帯端末90は、選択されたボタンに応じた情報(選択結果)をネットワークN経由でサーバ装置80へ送信する。
開始要求部81dは、第1の判定部81bによって浴槽洗浄動作が開始可能であると判定された場合に、受付部81aによって受け付けられた開始要求82bをネットワークN経由で通信機器70(図1参照)に送信する。開始要求82bは、ゲートウェイ装置60,通信ハブ50、リモコン30等を介して宅内制御装置20へ送信される。
次に、宅内制御装置20の構成について図9を参照して説明する。図9は、実施形態に係る宅内制御装置20の機能構成を示すブロック図である。
図9に示すように、宅内制御装置20は、制御部21と、記憶部22とを備える。制御部21は、受付部21aと、第2の判定部21bと、動作制御部21cとを備える。また、記憶部22は、開閉情報22aと、開始要求82bとを記憶する。
ここで、制御部21は、たとえば、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部21の受付部21a、第2の判定部21bおよび動作制御部21cとして機能する。
また、制御部21の受付部21a、第2の判定部21bおよび動作制御部21cの少なくともいずれか一部または全部をASICやFPGA等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部22は、たとえば、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。記憶部22には、開閉情報22a、開始要求82bおよび各種プログラム(図示せず)等が記憶される。
受付部21aは、検知部40による検知結果を通信ハブ50経由で取得する。受付部21aは、取得した検知結果を開閉情報22aとして記憶部22に記憶させる。開閉情報22aには、少なくとも浴槽510の開閉状態を示す情報、すなわち、蓋部材555が平置き姿勢であるか立置き姿勢であるかを示す情報が含まれる。
また、受付部21aは、サーバ装置80の開始要求部81dからネットワークNや通信ハブ50等を介して開始要求82bを受け付ける。受付部21aは、受け付けた開始要求82bを記憶部22に記憶させる。
第2の判定部21bは、サーバ装置80から開始要求82bが受け付けられた場合に、開閉情報22aに基づき、浴槽510の開閉状態を判定する。具体的には、第2の判定部21bは、開閉情報22aによって示される蓋部材555の姿勢が平置き姿勢(図5参照)である場合、浴槽510が閉じていると判定する。また、第2の判定部21bは、開閉情報22aによって示される蓋部材555の姿勢が立置き姿勢(図6参照)である場合、浴槽510が開いていると判定する。より具体的には、第2の判定部21bは、2枚の蓋部材555の両方が平置き姿勢である場合に、浴槽510が閉じていると判定し、2枚の蓋部材555の少なくとも一方が立置き姿勢である場合、浴槽510が開いていると判定する。
動作制御部21cは、浴槽洗浄装置10に対して浴槽洗浄動作の実行を指示する。また、動作制御部21cは、浴槽510外への洗浄水の飛散を抑制する飛散抑制処理を行う。具体的には、動作制御部21cは、第2の判定部21bによって浴槽510が閉じていると判定された場合に、浴槽洗浄装置10に対して浴槽洗浄動作を開始させる。一方、第2の判定部21bによって浴槽510が開いていると判定された場合、動作制御部21cは、携帯端末90からの要求に反し、浴槽洗浄動作の実行を禁止する。
このように、実施形態に係る浴室システム1によれば、浴槽510が開いている場合に、浴槽洗浄動作の実行を禁止することとしたため、携帯端末90によって浴槽洗浄装置10が遠隔操作された場合であっても、浴槽510外への洗浄水の飛散を好適に抑制することができる。
サーバ装置80は、インターネット等のネットワークNを介して検知部40や宅内制御装置20等の宅内機器と接続される。このため、サーバ装置80および宅内機器間における通信には、宅内のみの通信と比べてタイムラグが生じるおそれがある。
たとえば、サーバ装置80は、インターネット等のネットワークNを介して開閉情報82aを取得する。このため、サーバ装置80が開閉情報82aを受信した時点で、開閉情報82aによって示される開閉状態が、実際の開閉状態と異なっているおそれがある。この場合、サーバ装置80が備える第1の判定部81bは、浴槽510の開閉状態を誤判定してしまうおそれがある。すなわち、サーバ装置80は、実際には浴槽510が開いているにもかかわらず、宅内制御装置20に対して開始要求を送信してしまうおそれがある。また、サーバ装置80が開始要求を送信してから宅内制御装置20が開始要求を受け付けるまでの間に、浴槽510の実際の開閉状態が変化するおそれもある。
そこで、実施形態に係る浴室システム1では、浴槽510の開閉状態をサーバ装置80だけでなく宅内制御装置20においても判定することとした。検知部40および宅内制御装置20は、いずれも宅内に設置されており、インターネット等のネットワークNを介した通信を要しないため、タイムラグは生じにくい。このため、宅内制御装置20は、サーバ装置80と比べ、より近いリアルタイムに近い開閉情報22aに基づいて、浴槽洗浄動作を開始可能か否かを判定することができる。したがって、実施形態に係る浴室システム1によれば、浴槽510外への洗浄水の飛散をより確実に抑制することができる。
なお、宅内制御装置20の受付部21aは、宅内にいるユーザによってリモコン30が操作された場合に、リモコン30から通信ハブ50を介して開始要求を受け付ける。この場合、動作制御部21cは、浴槽510の開閉状態によらず、すなわち、浴槽510が開状態であっても、浴槽洗浄装置10に対して浴槽洗浄動作の実行を指示する。なお、これに限らず、宅内制御装置20は、「浴槽が開いていますが浴槽洗浄動作を開始しますか?」等のメッセージをユーザに通知して、浴槽洗浄動作を開始させるか否かをユーザに選択させてもよい。宅内制御装置20は、上記メッセージを、たとえばリモコン30に表示させてもよいし、リモコン30から音声として出力させてもよい。また、宅内制御装置20は、浴槽洗浄動作の開始の可否を選択するためのボタンをリモコン30に表示させてもよい。
次に、サーバ装置80および宅内制御装置20の具体的な動作について説明する。まず、サーバ装置80の動作について図10を参照して説明する。図10は、実施形態に係るサーバ装置80が実行する処理の手順を示すフローチャートである。なお、図10に示す一連の処理は、たとえば、携帯端末90において浴槽洗浄アプリが起動された場合に開始される。
図10に示すように、サーバ装置80の制御部81は、携帯端末90から開始要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。この処理は、たとえば、携帯端末90から開始要求を受け付けるまで繰り返される(ステップS101,No)。
ステップS101において、携帯端末90から開始要求を受け付けた場合(ステップS101,Yes)、制御部81は、記憶部82に記憶された開閉情報82aに基づき、浴槽510が開状態であるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において、浴槽510が開状態であると判定した場合(ステップS102,Yes)、制御部81は、携帯端末90に対し、浴槽洗浄動作の開始の可否を選択させる選択要求を送信する(ステップS103)。
つづいて、制御部81は、携帯端末90から浴槽洗浄動作が開始可能である旨の選択結果を受信したか否かを判定する(ステップS104)。この処理において、浴槽洗浄動作が開始可能である旨の選択結果を受信していない場合(ステップS104,No)、制御部81は、処理をステップS101へ戻す。
一方、制御部81は、浴槽洗浄動作が開始可能である旨の選択結果を受信した場合(ステップS104,Yes)、または、ステップS102において、浴槽510が閉状態であると判定した場合(ステップS102,No)、制御部81は、宅内制御装置20に対して開始要求を送信して(ステップS105)、処理を終える。
次に、宅内制御装置20の動作について図11を参照して説明する。図11は、実施形態に係る宅内制御装置20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、宅内制御装置20の制御部21は、開始要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。この処理は、たとえば、開始要求を受け付けるまで繰り返される(ステップS201,No)。
ステップS201において、開始要求を受け付けた場合(ステップS201,Yes)、制御部21は、開始要求を携帯端末90から受け付けたか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、制御部21は、サーバ装置80からネットワークN経由で開始要求を受信した場合に、開始要求を携帯端末90から受け付けたと判定する。
ステップS202において、開始要求を携帯端末90から受け付けたと判定した場合(ステップS202,Yes)、制御部21は、記憶部22に記憶された開閉情報22aに基づき、浴槽510が開状態であるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において、浴槽510が開状態であると判定した場合(ステップS203,Yes)、制御部21は、浴槽洗浄動作の実行を禁止する(ステップS204)。すなわち、制御部21は、浴槽洗浄装置10に対して浴槽洗浄動作の開始を指示しない。なお、この場合、制御部21は、サーバ装置80に対して浴槽洗浄動作の実行を禁止した旨の情報を通知してもよい。また、サーバ装置80は、浴槽洗浄動作の実行を禁止した旨の情報を浴槽洗浄装置10から受信した場合に、携帯端末90に対して浴槽洗浄動作の実行を禁止した旨の情報(たとえば、「浴槽が開いているため浴槽洗浄動作を開始しませんでした。」等のメッセージ)を送信してもよい。
一方、ステップS202において、開始要求を携帯端末90から受け付けていない場合(ステップS202,No)、すなわち、開始要求をリモコン30から受け付けた場合、または、ステップS203において、浴槽510が閉状態である場合(ステップS203,No)、制御部21は、浴槽洗浄装置10に対して浴槽洗浄動作を開始させる(ステップS205)。ステップS204またはステップS205の処理を終えると、制御部21は、一連の処理を終える。
このように、実施形態に係る浴室システム1では、浴槽510が閉まっている場合には、携帯端末90からでもリモコン30からでも浴槽洗浄動作を開始させることができる。一方、浴槽洗浄動作が携帯端末90から指示された場合、ユーザが宅内にいない可能性、つまり、問題が生じたときにすぐに対応することができない可能性がある。そこで、浴槽510が開いており、かつ、携帯端末90から指示された場合に、飛散抑制処理を実行するようにすることで、浴槽510外への洗浄水の飛散を好適に抑制することができる。
なお、ここでは、ステップS202において開始要求を携帯端末90から受け付けたか否かを判定した後、ステップS203において浴槽510が開状態であるか否かを判定することとしたが、ステップS203の判定処理とステップS202の判定処理の順番は逆であってもよい。
(第1変形例)
上述した実施形態では、宅内制御装置20において浴槽510が開状態であると判定した場合に(ステップS203,Yes)、浴槽洗浄動作を行わないようにすることで、浴槽510外への洗浄水の飛散を抑制することとした。これに限らず、宅内制御装置20は、浴槽510が開状態であると判定した場合に、通常の浴槽洗浄動作(第1の浴槽洗浄動作)と比べて洗浄水の飛散が抑制された第2の浴槽洗浄動作を浴槽洗浄装置10に対して行わせてもよい。
この点について図12および図13を参照して説明する。図12は、第1変形例に係る宅内制御装置20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。また、図13は、第2の浴槽洗浄動作の一例を示す図である。
図12に示すステップS301~S303の処理は、上述した図11に示すステップS201~S203の処理と同じである。ステップS302において、開始要求を携帯端末90から受け付けていない場合(ステップS302,No)、または、ステップS303において、浴槽510が閉状態である場合(ステップS303,No)、制御部21は、浴槽洗浄装置10に対して第1の浴槽洗浄動作を開始させる(ステップS305)。第1の浴槽洗浄動作は、浴槽510の内壁面の略全面に洗浄水を散布する通常の浴槽洗浄動作である。
一方、ステップS303において、浴槽510が開状態であると判定した場合(ステップS303,Yes)、制御部21は、浴槽洗浄装置10に対して第2の浴槽洗浄動作の開始させる(ステップS304)。
第2の浴槽洗浄動作は、第1の浴槽洗浄動作における洗浄水の散布範囲よりも狭い範囲に洗浄水を散布する浴槽洗浄動作である。たとえば、図13に示すように、浴槽洗浄装置10は、第1の浴槽洗浄動作における洗浄水の水勢よりも弱い水勢で洗浄水をノズル11から吐出させる動作を第2の浴槽洗浄動作として実行してもよい。
その他、浴槽洗浄装置10は、ノズル11のノズル径を大きくしたり、ノズル11から吐出される洗浄水の水平面に対する角度(仰角)を小さくしたりすることにより、洗浄水の散布範囲を狭めてもよい。
(第2変形例)
図14は、第2変形例に係る宅内制御装置20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図14に示す一連の処理は、浴槽洗浄動作の実行中に行われる。
図14に示すように、宅内制御装置20の制御部21(第2の判定部21b)は、浴槽洗浄動作中に浴槽510が開いたか否かを判定する(ステップS401)。具体的には、制御部21は、浴槽洗浄動作中に、浴槽510が開状態であることを示す開閉情報22aを検知部40から通信ハブ50経由で受信した場合に、浴槽洗浄動作中に浴槽510が開いたと判定する。
ステップS401において、浴槽洗浄動作中に浴槽510が開いたと判定した場合(ステップS401,Yes)、制御部21(動作制御部21c)は、浴槽洗浄装置10を制御して、浴槽洗浄動作を一時停止させる(ステップS402)。これにより、浴槽洗浄動作中に浴槽510が開いた場合であっても、浴槽510外への洗浄水の飛散を抑制することができる。
つづいて、制御部21(第2の判定部21b)は、浴槽510が閉じたが否かを判定する(ステップS403)。具体的には、制御部21は、浴槽510が閉状態であることを示す開閉情報22aを検知部40から通信ハブ50経由で受信した場合に、浴槽510が閉じたと判定する。
ステップS403において、浴槽510が閉じたと判定した場合(ステップS403,Yes)、制御部21(動作制御部21c)は、浴槽洗浄動作を再開させる(ステップS404)。たとえば、制御部21は、一時停止された時点から浴槽洗浄動作を再開させる。また、制御部21は、浴槽洗浄動作を初めから実行し直してもよい。
このように、浴槽510が開状態から閉状態に変化した場合に、一時停止していた浴槽洗浄動作を再開させることで、浴槽510外への洗浄水の飛散を抑制しつつ、浴槽洗浄動作を完了させることができる。
一方、ステップS403において、浴槽510が閉じていない場合(ステップS403,No)、制御部21(第2の判定部21b)は、タイムオーバーとなったか否かを判定する(ステップS405)。たとえば、制御部21は、ステップS402において浴槽洗浄動作を一時停止してから一定時間が経過した場合に、タイムオーバーとなったと判定してもよい。また、制御部21は、浴槽洗浄動作の終了時刻として予定されていた時刻を経過した場合に、タイムオーバーとなったと判定してもよい。制御部21は、タイムオーバーとなっていない場合(ステップS405,No)、処理をステップS403へ戻す。
一方、ステップS405において、タイムオーバーとなったと判定した場合(ステップS405,Yes)、制御部21(動作制御部21c)は、一時停止していた浴槽洗浄動作を中止する(ステップS406)。すなわち、浴槽洗浄装置10は、浴槽洗浄動作を再開することなく終了する。
(第3変形例)
図15は、第3変形例に係る宅内制御装置20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図15に示す一連の処理は、浴槽洗浄動作の実行中に行われる。また、図15に示すステップS501~S506の処理のうちS504以外の処理は、図15に示すステップS401~S403,S504,S506の処理と同じである。
図15に示すように、制御部21(動作制御部21c)は、ステップS503において浴槽510が閉じたと判定した場合に(ステップS503,Yes)、時短モードで浴槽洗浄動作を再開させてもよい(ステップS504)。
ここで、時短モードとは、一時停止された浴槽洗浄動作の動作完了までの残り時間よりも短い時間で浴槽洗浄動作を終了するモードのことである。たとえば、制御部21(動作制御部21c)は、浴槽洗浄動作の終了時刻として予定されていた時刻までに、再開後の浴槽洗浄動作を終了させてもよい。また、浴槽洗浄動作に複数の工程(たとえば、洗剤水を散布する第1工程および水道水を散布する第2工程)が含まれる場合において、第1工程の途中で一時停止されたとすると、制御部21は、第2工程から浴槽洗浄動作を再開してもよい。このように、浴槽洗浄動作を時短モードで再開することで、浴槽洗浄動作が完了までの時間が長くなることを抑制することができる。
(その他の変形例)
開始要求は、浴槽洗浄動作を即座に開始させる要求に限らず、指定した時刻に浴槽洗浄動作を開始させる要求(以下、「開始予約要求」と記載する)であってもよい。この場合、図10に示すステップS102の判定処理は、たとえば予約時刻が到来した場合または予約時刻の所定時間前に行われてもよい。
上述した実施形態では、図10に示すステップS101,S102の判定処理をサーバ装置80が行うこととしたが、ステップS101,S102の判定処理は、たとえば携帯端末90によって行われてもよい。この場合、携帯端末90は、ステップS102において、検知部40またはサーバ装置80から開閉情報を取得したうえで、浴槽510が開状態であるか否かを判定すればよい。また、ステップS104,S105の処理を携帯端末90が行ってもよい。
また、上述した実施形態では、図11に示すステップS201~S203の判定処理を宅内制御装置20が行うこととしたが、ステップS201~S203の判定処理は、サーバ装置80または携帯端末90によって行われてもよい。また、ステップS204,S205の処理をサーバ装置80または携帯端末90が行ってもよい。また、図14に示すステップS401~S405の処理も同様に、サーバ装置80または携帯端末90が行ってもよい。
上述してきたように、実施形態に係る板状風呂ふたは、風呂ふたの姿勢を検知するセンサと、センサによって検知した風呂ふた姿勢情報を風呂ふたの外部に送信する送信部と、を備える。
したがって、実施形態によれば、より確実に浴槽が閉まっていることを検知可能な板状風呂ふたを提供することができる。
なお、上述した実施形態においては、浴槽洗浄および湯はりに浴槽が開いているかどうかの情報を利用したが、これに限らず、例えば、浴室乾燥などに利用することも可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 :浴室システム
10 :浴槽洗浄装置
11 :ノズル
20 :宅内制御装置
21 :制御部
21a :受付部
21b :第2の判定部
21c :動作制御部
22 :記憶部
22a :開閉情報
30 :リモコン
40 :検知部
40a :センサ
40b :送信部
50 :通信ハブ
60 :ゲートウェイ装置
70 :通信機器
80 :サーバ装置
81 :制御部
81a :受付部
81b :第1の判定部
81c :確認処理部
81d :開始要求部
82 :記憶部
82a :開閉情報
82b :開始要求
90 :携帯端末
100 :建物
110 :湯はり装置
120 :湯はりリモコン
500 :浴室
510 :浴槽
520 :洗い場
550 :風呂ふた
555 :蓋部材

Claims (4)

  1. 浴槽に蓋をするための板状風呂ふたであって、
    風呂ふたの姿勢を検知するセンサと、
    前記センサによって検知した風呂ふた姿勢情報を前記風呂ふたの外部に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする板状風呂ふた。
  2. 前記センサは、加速度センサ又は角速度センサであることを特徴とする請求項1に記載の板状風呂ふた。
  3. 前記センサは、前記風呂ふたに内蔵されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の板状風呂ふた。
  4. 前記送信部は、前記風呂ふたの姿勢が変わったタイミングで、前記風呂ふた姿勢情報を送信することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の板状風呂ふた。
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