JP2022034951A - 移動式除菌装置および室内除菌システム - Google Patents
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Abstract
Description
このように、室内に持ち込まれて飛散した微粒子は、壁や天井などに付着しその部分に留まるか、空気中を一定時間浮遊しながら落下して、最終的には床や机上などに堆積する。また、床や壁面に堆積、付着した微粒子は人の歩行や接触により、空気中に再飛散する。
よって、アレルギー疾患や感染症などの発症や感染を抑制、感染拡大を防止するには、室内に浮遊する微粒子を集塵し取り除いたり、床や机上に堆積する微粒子を取り除いたりするのが効果的である。
例えば、特許文献1には、「イオンを放出するイオン発生機または清掃を行う」、「人感センサからの出力信号に基づいて筐体の外部周辺の人の存在情報を得る」、「周辺環境に基づいて排気口からイオンを含む気流を放出する」、「イオンが室内全体に行き渡り、除菌効果や脱臭効果を向上させることができる」自走式電子機器が記載されている。
また、空気中の微粒子を効率よく集塵するために、人の行動に合わせて空気清浄運転が可能な移動型空気清浄機が提案されている。
例えば、特許文献3には、「人がいるかいないかを検知する人検知手段と」「人検知手段の情報を基に、駆動用モータとファンモータとを制御する制御手段を備えている」移動型空気清浄機が記載されている。
また、本体の外部の対象を除菌する機器では、人が存在する空間に人に害を与える薬剤等を散布することはできないため、人が不在の空間や、人に影響を与えない範囲のみでしか動作することができない。
以下、特許文献1~3に記載の装置の課題について説明する。
特許文献1に記載の自走式電子機器は、イオンを空気中に放出しているが、前述した通り空気中のウイルスや細菌などの微粒子を不活化、分解除菌することは困難である。また、床上の微粒子は清掃することが可能であるが、空気中の微粒子を集塵することはできない。
以上のように、イオンや薬剤、紫外線等を散布、照射することにより対象を除菌する機構を備えたものでは、接触対象の除菌は可能であるものの空気中に浮遊する微粒子を集塵、除菌することはできなかった。
このように、従来の機器では、接触対象の除菌を行いつつ、空気中に浮遊する微粒子を集塵し除菌することは同時に行えない。
<<実施形態1>>
図1に、本発明に係る実施形態1の移動式除菌装置1の模式図を示す。
本発明の実施形態1の移動式除菌装置1について説明する。
まず、本発明の実施形態1の移動式除菌装置1の構成について、図1を用いて説明する。
移動式除菌装置1は、本体1H外殻に紫外線照射部11と、吸気口12、排気口13とを備え、本体下方に駆動輪16を備えている。移動式除菌装置1は、移動手段の駆動輪16により、自律移動が可能である。
移動式除菌装置1の内部には、遠心羽根車14、フィルタ15、制御部110、通信部111、人検知センサ112、およびダストセンサ113を備えている。
フィルタ15はULPAフィルタ、HEPAフィルタなどの目の細かいフィルタであり、ウイルスや細菌などの微粒子を集塵することができる。
[床面ブラシ]
図2に示すように、吸気口12付近に床面ブラシ17を備えて床面Yに付着した微粒子をかきだす構造を備えていれば、床面Yに付着した微粒子をかきだして吸気口12(図1参照)から吸引し、集塵することも可能である。
移動式除菌装置1の本体1Hの底面1h1には、駆動輪16や吸気口12の間に水平方向に回転可能な床面ブラシ17が設置されている。床面ブラシ17は支軸17j廻りに水平方向に回転する。
また、本体1Hの底面1h1に紫外線照射部11Cを設ければ紫外線101Cにより床面Yに付着したウイルスや細菌を分解除菌あるいは不活性化することができる。そこで、本体1Hの底面1h1に紫外線照射部11Cを設置することが好ましい。
移動式除菌装置1は、検知手段である人検知センサ112とダストセンサ113とを備えている。
また、移動式除菌装置1は、制御手段である制御部110と通信手段である通信部111とを備えている。
制御部110で、センサ(112、113)で取得した情報を処理して通信部111より外部に通信することができる。
次に、実施形態1の移動式除菌装置1の制御構成について、図3の制御ブロック図を用いて説明する。
[センサの種類]
前記したように、移動式除菌装置1は検知部として人検知センサ112とダストセンサ113を備えている。人検知センサ112でユーザが居るか居ないか検知する。ダストセンサ113で空気中の微粒子濃などの室内環境を測定する構成である。
例えば、ユーザの存在の有無を検知する人検知センサ112としては、人から放射される赤外線を検知する赤外線センサ、人の形状を認識するサーモパイルや、人の画像を取得するカメラ、レーザーや超音波等の反射波を検知して対象との距離を検知する距離カメラ等が使用できる。
室内環境を検知するセンサとしては、上述の微粒子の量を測定できるダストセンサ113や、室内の空気質を検出できるにおいセンサ、CO2センサ等が使用される。また、室内の使用状況を検出する温湿度センサ、照度センサなどが使用できる。
検知部(112、113)により検知した結果は制御部110に送付される。そして、検知部(112、113)の検知結果に応じて、制御部110により、走行駆動部の駆動輪16、集塵部の遠心羽根車14、除菌部の紫外線照射部11などを駆動して移動式除菌装置1の動作を制御する。
また、集塵部である遠心羽根車14を駆動することで、移動式除菌装置1の外部から空気を吸引し、空気に含まれる微粒子をフィルタ15に集塵することができる。また、除菌部である紫外線照射部11を駆動することで、紫外線を照射し、照射対象のウイルスや細菌を不活化(抗菌)させることができる。ここで、本実施形態1では除菌部として紫外線照射部11を備えているが、紫外線に限らず、消毒薬(アルコールや次亜塩素酸水等)を噴霧する装置もしくは清拭する装置(薬品を散布する装置)であっても良い。
次に、実施形態1の移動式除菌装置1の動作について、図4A、図4Bの動作概要図、図5のフローチャートを用いて説明する。
図4Aに、本発明の実施形態1の移動式除菌装置1のユーザ在室時の動作時の概略図を示す。図4Bに、本発明の実施形態1の移動式除菌装置1のユーザ不在時の動作時の概略図を示す。
図5に、実施形態1の移動式除菌装置1のフローチャートの一形態を示す。
制御を開始すると、図5のステップS11で、図4Aに示すように、移動式除菌装置1は本体1H内に備えた人検知センサ112などの検知部から照射する電波112aにより本体1H前方のユーザを検知する。
[部屋形状認識、自己位置推定方法]
部屋内の移動式除菌装置1の自己位置を検出するには、まず移動式除菌装置1が除菌を行う部屋の形状を取得する。
例えば、人検知センサ112とは別に部屋全体を見渡せるレーザー照射型の距離センサ114を搭載している移動式除菌装置1の場合、距離センサ114により部屋の壁面との距離を検知することにより、部屋の形状と部屋内の移動式除菌装置1の自己位置を検出することが可能である。
ユーザが在室している場合(図5のステップS13でYES)、下記の動作が行われる。
室内にユーザや人が在室していることを検知した場合、つまりユーザ在室時には、図5のステップS14で、集塵部の遠心羽根車14を動作させる。移動式除菌装置1は制御部110により集塵部である遠心羽根車14を駆動し、図4Aに示すように、微粒子を含んだ空気である吸気102を外部から本体1Hに取り込む。そして、移動式除菌装置1は空気中に浮遊するウイルスや細菌などの微粒子をフィルタ15(図1、図6参照)に集塵し、清浄空気103を外部に放出する。移動式除菌装置1は、駆動輪16を動作させて部屋内を移動しながら集塵を続け、図5のステップS15で、ダスト量が基準以下か判断する。なお、ダスト量の基準は、予め清掃後のダスト量等を参考にして設定される。
一方、吸気102内の微粒子、ダスト量が基準よりも少なくなっていない場合(図5のステップS15でNO)には、図5のステップS14に移行する。
ユーザが在室していない場合(図5のステップS13でNO)、下記の動作が行われる。
室内に人が在室していない場合、ユーザ不在時には、図5のステップS16で、除菌部(11)を動作させる。つまり、図4Bに示すように、移動式除菌装置1は除菌部である紫外線照射部11を駆動し、室内の壁面や床面Y、もしくは家具などの表面に付着したウイルスや細菌などの微粒子を不活化、分解除菌あるいは不活性化する。(室内に浮遊しているウイルスなども紫外線の照射により不活性化可能である)
そして、図5のステップS17で、部屋全体を除菌したか否か判断される。前記したように、部屋の形状と自己位置を検出することにより、走行軌跡を記録できる。これにより、移動式除菌装置1(1A)は、空気清浄や除菌できた場所を認識したり、部屋全体の空気清浄や除菌が完了したことを確認したりすることができる。
一方、部屋全体を清掃したと判断されない場合(図5のステップS17でNO)、図5のステップS17に移行し、除菌の動作を継続する。
人が室内に存在(在室)している場合に集塵部の遠心羽根車14を動作させることにより、人の活動で空気中に飛散する微粒子や飛沫を集塵し、効率よく空気中のウイルスや細菌などの微粒子を集塵することが可能となる。また、ウイルスや細菌を保有している人から飛散する微粒子を即座に集塵することにより、室内での感染症の感染を防止できる。
また、人に対して殺菌効果のある紫外線を照射すると人の健康被害を誘発する可能性があるため、ユーザの在室の有無を検知して除菌部の紫外線照射部11を切り替えて動作させる。これにより、人に害を与えずにウイルスや細菌の除菌が可能となる。なお、ここでは、ユーザ不在時には除菌部(11)だけを動作させて集塵部(14)を動作させない構成としているが、集塵部(14)はユーザの有無に関わらず動作させても問題ない。そのため、移動式除菌装置1は、除菌部(11)と同時に集塵部(14)を動作させても良く、その場合は物体に付着したウイルスや細菌の不活化と同時に空気中の微粒子を集塵することも可能である。
また、固定式の除菌手段や集塵手段では常に床の一部分に設置位置を設定しておく必要があり場所をとって邪魔になることがある。しかし、実施形態1のような移動式除菌装置1は、必要に応じて必要な部屋で動作させたり、使用しない場合は自動的に邪魔にならない場所に待機させることも可能であることから、人の邪魔にならないように室内の除菌を行うことができる。
図7に、本発明の実施形態2の室内除菌システム3を構成する固定式除菌装置2の模式図を示す。
本発明の実施形態2の室内除菌システム3は、実施形態1で説明した移動式除菌装置1(図1参照)と、実施形態2の固定式除菌装置2(図7参照)とを組み合わせて構成したものである。
[全体構成]
実施形態2の室内除菌システム3の全体構成について説明する。
図7に示すように、固定式除菌装置2は、除菌部としての紫外線照射部21と、制御部210、通信部211とを備えている。固定式除菌装置2は、紫外線照射部21から紫外線201を外部(室内)に照射する構成である。
固定式除菌装置2は、移動式除菌装置1では届かない高所に設置されており、固定式除菌装置2の除菌対象範囲と移動式除菌装置1の除菌対象範囲は重なっていないことが望ましい。移動式除菌装置1と固定式除菌装置2との除菌対象範囲が重ならないことで、より効率的または効果的な除菌が可能となる。
固定式除菌装置2は、通信部211を介して移動式除菌装置1の通信部111(図1参照)と通信可能である。固定式除菌装置2は、移動式除菌装置1から受信した情報に基づいて、制御部210で除菌部である紫外線照射部21を駆動する。
つまり、固定式除菌装置2は、移動式除菌装置1の検知部の人検知センサ112(図3参照)で検知した情報に応じて、通信部111を介して送信された情報に応じて動作可能である。
図10に、本発明の実施形態2の室内除菌システム3の制御のフローチャートの一形態を示す。
実施形態2の室内除菌システム3の動作を説明する。
室内除菌システム3が制御を開始すると、図10のステップS21、S22で、まず、図8A、図8Bに示すように、移動式除菌装置1が駆動輪16を駆動して室内を移動しつつ、検知部の人検知センサ112で照射する電波112aにより室内の人の存在を検知するとともに、自己位置を認識する。また、移動式除菌装置1は、ダストセンサ113(図9参照)で室内環境を示すダスト量を検知する。
移動式除菌装置1の人検知センサ112により、室内にユーザが在室していることを検知した場合(ステップS23でYES)、ステップS24で、図8Aに示すように、室内除菌システム3は移動式除菌装置1の集塵部(14)を動作させる。つまり、移動式除菌装置1は制御部110により集塵部である遠心羽根車14を駆動する。これにより、微粒子を含んだ吸気102を外部から本体1Hに取り込み、空気中に浮遊するウイルスや細菌などの微粒子をフィルタ15(図1参照)に集塵し、清浄空気103を外部に放出する。このように、駆動輪16を動作させて部屋内を移動しながら集塵を続ける。
吸気102内の微粒子、ダスト量が基準よりも少なくなった場合(ステップS25でYES)には、空気中の微粒子の集塵が完了したと判断し、制御を終了する。
吸気102内の微粒子、ダスト量が基準よりも少なくない場合(ステップS25でNO)には、ステップS24に移行して部屋内を移動しながら集塵を続ける。
そして、ステップS27で、部屋全体を除菌したか、或いは、一定時間経過したかが判定される。
一方、移動式除菌装置1が室内全体を走行して部屋全体を除菌しておらず、かつ、固定式除菌装置2による除菌に効果があると考えられる一定時間が経過していない場合(ステップS27でNO)、ステップS26に移行し、除菌を継続する。
固定式除菌装置2から照射される紫外線201は室内空間の上方の領域でウイルスや細菌を分解除菌あるいは不活性化する。移動式除菌装置1から照射される紫外線101は室内空間の下方や家具など人が接触する部分を中心にウイルスや細菌を分解除菌あるいは不活性化する。よって、実施形態2の空間除菌システム3を使用することで、室内の上方の領域および下方の領域全体をくまなく除菌することが可能となる。
なお、固定式除菌装置2は単数の場合を例示したが、固定式除菌装置2は複数備えてもよい。
また、固定式除菌装置2は、部屋の全体を見渡せる高い位置にある。この固定式除菌装置2に室内を見渡すカメラを備え、制御部210で部屋の形状や間取りを認識するようにして、結果を移動式除菌装置1に通信で知らせる。そして、移動式除菌装置2の制御に部屋の形状等を反映するようにしてもよい。この点は、次の実施形態3でも同様である。
本発明の実施形態3の構造について、図11を用いて説明する。
図11に、本発明の実施形態3の室内除菌システム3Aの動作時の概略図を示す。
本発明の実施形態3の室内除菌システム3Aは、実施形態1の移動式除菌装置1を2台(1A、1B)と、実施形態2の固定式除菌装置2を1台とを備えた構成である。
移動式除菌装置1A、1Bの構成は実施形態1の移動式除菌装置1の構成同様、固定式除菌装置2の構成は実施形態2の固定式除菌装置2の構成と同様である。そこで、実施形態1や実施形態2と異なる部分(構成)を中心に、移動式除菌装置1A、1Bを2台と、固定式除菌装置2を1台とで、構成された室内除菌システム3Aの構成を以下で説明する。
移動式除菌装置(A)1Aと移動式除菌装置(B)1Bは、それぞれ検知部(112A)、(112B)、走行駆動部(16A)、(16B)、集塵部(14A)、(14B)、除菌部(11A)、(11B)、制御部(110A)、(110B)、通信部(111A)、(111B)を備えている。2台の移動式除菌装置(A)1Aと移動式除菌装置(B)1Bは、検知部である人検知センサ112Aと人検知センサ112Bによって室内の人の有無を検知することが可能である。
そして、移動式除菌装置(A)1Aおよび移動式除菌装置(B)1Bと、固定式除菌装置2とはそれぞれ通信部を介して通信可能である。つまり、移動式除菌装置(A)1Aと移動式除菌装置(B)1Bの各検知部(112A)、(112B)で検知した情報に応じて、室内除菌システム3Aが動作可能である。
室内除菌システム3Aが制御を開始すると、まず移動式除菌装置(A)1Aと移動式除菌装置(B)1Bが室内を移動しつつ、各人検知センサ112A、112Bそれぞれが照射する電波112Aa、112Baによって室内の人の存在を検知する。ここで、室内の人の有無はどちらの移動式除菌装置(1A、1B)が検知してもよい。図11では、移動式除菌装置(A)1Aの検知方向が人Pに近いことから移動式除菌装置(A)1Aの人検知センサ112Aによって人Pを検知している。
時間が経過し、室内除菌システム3Aは、移動式除菌装置(A)1Aと移動式除菌装置(B)1Bが2台で室内全体を走行して部屋全体を除菌したことが確認されるか、或いは、固定式除菌装置2による除菌に効果があると考えられる一定時間が経過するか、そのどちらかもしくは両方が達成された場合、室内全体を除菌したと判断して制御を終了する。
そのため、室内除菌システム3Aは、1台の場合に比べて人Pの検知と空気の清浄、対象の分解除菌あるいは不活性化にかかる時間が短くなる。また、同じ時間で清浄を行う場合、室内除菌システム3Aは広い部屋の清浄と分解除菌あるいは不活性化に対応できる。
移動式除菌手段と固定式除菌手段とをそれぞれ単数または複数備えることで、部屋の大小に拘わらず、部屋を漏れなく分解除菌あるいは不活性化できる。
対象とする部屋の大きさや除菌にかける時間によって移動式除菌手段と固定式除菌手段の数は適切に設定または選択する必要がある。また、高所の除菌が必要でない場合や設置が困難な場合など、固定式除菌手段(2)を使用せずに複数の移動式除菌手段だけで室内除菌システム3Aを構成しても良い。
図12に、本発明の実施形態4の移動式除菌装置1Cの模式図である。
本発明の実施形態4の移動式除菌装置1Cについて、図12を用いて説明する。
移動式除菌装置1Cの構成は実施形態1~3の移動式除菌装置1、(1A、1B)の構成と同様である。そこで、実施形態1~3と異なる部分を中心に、実施形態4の移動式除菌装置1Cの構成を以下説明する。
移動式除菌装置1Cでは、紫外線照射部11nを本体1Chの内部に設けている。そして、移動式除菌装置1Cでは、紫外線照射部11nから照射される紫外線101がフィルタ15に集塵された微粒子に照射されることを特徴としている。
移動式除菌装置1Cは、壁面に付着して取れない微粒子の除菌はできないが、壁面や床面Yに一旦付着しても接触等で空気中に舞い上がった微粒子については吸気102として吸気口12から吸込まれる。そして、移動式除菌装置1Cの内部では、吸込まれた吸気102がフィルタ15で微粒子が集塵される。そして、移動式除菌装置1Cの排気口13から微粒子を含まない清浄空気103が排気口13から外部に放出される。
図13に、本発明の実施形態5の移動式除菌装置1Dの模式図を示す。
実施形態5の移動式除菌装置1Dは、外部と内部の両方を除菌する構成としている。
移動式除菌装置1Dは、本体1Dhの外部に紫外線101Aを照射する紫外線照射部11Aを本体1Dhの外側に配置している。また、移動式除菌装置1Dは、本体1Dhの内部に紫外線101Bを照射する紫外線照射部11Bを本体1Dhの内部に配置している。
よって、移動式除菌装置1Dは、人検知センサ112により人の存在を検知した場合は内部の紫外線照射部11Bのみを照射する。一方、人が不在の場合、移動式除菌装置1Dは、外部の紫外線照射部11Aと内部の紫外線照射部11Bの両方を駆動することで、人へ健康被害を与えることなく本体1Dh内外に存在する細菌やウイルスを分解除菌あるいは不活性化することが可能である。
1.前記実施形態では、移動式除菌装置1が人検知センサ112を有する場合を説明したが、人検知センサ112を部屋に設けて、部屋に設けた人検知センサ112の検知内容に応じて、移動式除菌装置1と固定式除菌装置2とが除菌を行う構成としてもよい。
図14に、本発明のその他の実施形態の室内除菌システム3Tのユーザ在室時の動作の概略図を示す。
人検知センサ212は、通信手段を介して、室内除菌システム3Tを構成する移動式除菌装置1、(1A、1B)と固定式除菌装置2と通信できる。
つまり、人検知センサ212の検知により、人が居ない所に移動式除菌装置1の紫外線照射部11から紫外線101を照射し、かつ、人が居ない所に固定式除菌装置2の紫外線照射部21から紫外線201を照射する構成としてもよい。この構成により、人が居ない場所に紫外線101、201を照射できる。
1A 移動式除菌装置(A)(移動式除菌装置)
1B 移動式除菌装置(B)(移動式除菌装置)
2 固定式除菌装置
3、3A、3T 室内除菌システム
11、11n 紫外線照射部(除菌手段)
14 遠心羽根車(集塵手段)
16 駆動輪(移動手段)
21 紫外線照射部(固定除菌手段)
110 制御部(制御手段)
111 通信部(通信手段)
112、112A、112B 人検知センサ(センサ)
212 人検知センサ(室内センサ)
210 制御部(固定制御手段)
211 通信部(固定通信手段)
Claims (9)
- 人を検知するセンサと、
空気中に浮遊する微粒子を集塵する集塵手段と、
紫外線照射または薬品の散布によりウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する除菌手段と、
自律走行可能とする移動手段と、
前記センサの検知内容が入力され、前記集塵手段、前記除菌手段、前記移動手段を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記センサの検知内容に応じて、前記集塵手段と前記除菌手段とを切り替えて稼働させる
ことを特徴とする移動式除菌装置。 - 請求項1に記載の移動式除菌装置を複数備え、
各前記制御手段は、
それぞれの前記センサの検知内容に応じて、各前記集塵手段と各前記除菌手段とを切り替えて稼働させる
とを特徴とする室内除菌システム。 - 少なくとも1つの請求項1に記載の移動式除菌装置と、
ウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する少なくとも1つの固定除菌手段と前記固定除菌手段を制御する固定制御手段とを備えた固定式除菌装置とを備え、
前記制御手段は、
前記センサの検知内容に応じて、前記集塵手段と前記除菌手段とを切り替えて稼働させる
ことを特徴とする室内除菌システム。 - 前記移動式除菌装置は、通信手段を有し、
前記固定式除菌装置は、前記通信手段と通信を行う固定通信手段を有し、
前記固定制御手段
前記センサの検知内容に応じて、前記固定除菌手段を稼働または非稼働とする
ことを特徴とする請求項3に記載の室内除菌システム。 - 前記移動式除菌装置と前記固定式除菌装置とは、それぞれ単数または複数である
ことを特徴とする請求項3に記載の室内除菌システム。 - 前記除菌手段は、本体の外側に離れたところに存在するウイルスまたは細菌の少なくとも何れか、または、前記移動式除菌装置の本体内部に集塵されたウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する装置である
ことを特徴とする請求項1に記載の移動式除菌装置。 - 前記除菌手段は、本体の外側に離れたところに存在するウイルスまたは細菌の少なくとも何れか、または、前記移動式除菌装置の本体内部に集塵されたウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する装置である
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の室内除菌システム。 - 室内に設けられ、通信部を有するとともに人を検知する室内センサと、
空気中に浮遊する微粒子を集塵する集塵手段と、紫外線照射または薬品の散布によりウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する除菌手段と、自律走行可能とする移動手段と、通信手段と、前記室内センサの検知内容が入力され、前記集塵手段、前記除菌手段、前記移動手段、前記通信手段を制御する制御手段を備える移動式除菌装置と、
ウイルスまたは細菌の少なくとも何れかを分解あるいは不活性化する少なくとも1つの固定除菌手段と、固定通信手段と、前記固定除菌手段および固定通信手段を制御する固定制御手段とを備えた固定式除菌装置とを具備し、
前記制御手段は、
前記室内センサの検知内容に応じて、前記集塵手段と前記除菌手段とを切り替えて稼働させ、
前記固定制御手段は、
前記室内センサの検知内容に応じて、前記固定除菌手段を稼働または非稼働とする
ことを特徴とする室内除菌システム。 - 前記固定式除菌装置は、
前記移動式除菌装置では届かない高所に設置されており、前記固定式除菌装置の除菌対象範囲と前記移動式除菌装置の除菌対象範囲は重なっていないことを特徴とする請求項8に記載の室内除菌システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020138905A JP2022034951A (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 移動式除菌装置および室内除菌システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020138905A JP2022034951A (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 移動式除菌装置および室内除菌システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022034951A true JP2022034951A (ja) | 2022-03-04 |
Family
ID=80443209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020138905A Pending JP2022034951A (ja) | 2020-08-19 | 2020-08-19 | 移動式除菌装置および室内除菌システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022034951A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023233637A1 (ja) * | 2022-06-02 | 2023-12-07 | 三菱電機株式会社 | オゾン除菌システムおよびオゾン除菌方法 |
-
2020
- 2020-08-19 JP JP2020138905A patent/JP2022034951A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023233637A1 (ja) * | 2022-06-02 | 2023-12-07 | 三菱電機株式会社 | オゾン除菌システムおよびオゾン除菌方法 |
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