JP2006000212A - 空気清浄器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室内の空気中の塵や埃を除去するだけでなく、室内全体の除菌・消臭ができる空気清浄器を提供する。
【解決手段】 空気清浄器1は、フィルタを設けた吸気口11から室内の空気を吸気して空気中に含まれる塵や埃をHEPAフィルタ32で除去し、ウイルスカットフィルタ33で捕集したウイルスや細菌を殺菌・不活性化する空気清浄運転処理と、フィルタの無い吸気口17から空気を吸気し、除菌消臭液20を霧化して室内全体に噴霧するので、空気中だけでなく室内に落下したり備品に付着したりした除菌消臭液20の粒子により室内全体を除菌・消臭する溶液噴霧運転処理とを交互に行い、溶液噴霧運転が終了すると、室内に噴霧した除菌消臭液20のが室内に付着してほとんど浮遊しなくなると、空気清浄運転処理を開始する。したがって、空気清浄器1は、空気の清浄化・除菌・消臭を効率良く行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内の塵や埃の除去や除菌・消臭を行う空気清浄器に関する。
従来の空気清浄器は、一般的に空気中の塵や埃を取り除くためのフィルタを備えており、内蔵する送風機により空気を吸気し、このフィルタによって塵や埃を除去した空気を送風口から送出することで空気を清浄化する構造であった。また、従来の空気清浄器には、アレルゲンを不活性化する機能を有するフィルタを使用したものや、フィルタで浄化した空気とともにイオン発生装置で発生させたイオンを散布して、室内の空気をリフレッシュさせたり、空気中に浮遊するウイルス・カビ菌・アレルゲンなどを不活性化させたり、臭気物質を中和・分解して室内を脱臭したりするものがあった(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開平11−221489号公報 特開2003−210919公報
しかしながら、従来の空気清浄器は、室内の壁・カーテン・じゅうたんなどの表面に付着しているウイルス・カビ菌・アレルゲン・臭気物質などに対しては作用を及ぼさない。そのため、室内の壁・カーテン・じゅうたんなどの除菌や消臭を行うことができないので、空気清浄器を動作させていても、室内で嫌な臭いがすることがあったり、室内のクッションを触った手を洗わずに食事をすると腹痛になったりするという問題があった。
そこで、本発明は、室内の空気中の塵や埃を除去するだけでなく、室内全体の除菌・消臭ができる空気清浄器を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)空気中の浮遊物を捕集する集塵フィルタ及び細菌の殺菌機能・ウイルスの不活性化機能を有する殺菌フィルタが取り付けられた第1吸気口、開閉自在なシャッタが取り付けられた第2吸気口、及び送風口を有する筐体と、
前記筐体内に設けられ、除菌・消臭機能を有する溶液を貯蔵する容器から供給された該溶液を霧化する霧化装置と、
前記筐体内に設けられ、前記第1吸気口または前記第2吸気口から空気を吸気して、前記送風口から送出する送風機と、
前記シャッタを閉じるとともに前記霧化装置を停止して前記送風機を運転する第1処理と、前記シャッタを開くとともに前記霧化装置を運転しながら前記送風機を運転する第2処理と、を含む処理を交互に繰り返し実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
この構成においては、空気清浄器は第1処理において、第2吸気口に取り付けられたシャッタを閉じるとともに霧化装置を停止して送風機を運転するので、集塵フィルタ及び殺菌フィルタが取り付けられた第1吸気口から吸気して、上記のフィルタを通過した空気を送風口から送出する。したがって、空気清浄器が設置された部屋の空気をフィルタにより清浄化できる。
また、空気清浄器は第2処理において、第2吸気口に取り付けられたシャッタを開くとともに霧化装置を運転しながら送風機を運転するので、フィルタが取り付けられた第1吸気口よりも空気の流入抵抗が低い第2吸気口から空気を吸気して、霧化装置で霧化した溶液とともに空気を送風口から送出する。したがって、空気清浄器は、除菌・消臭機能を有する溶液を室内に噴霧するので、室内の空気中に浮遊する細菌や臭気物質に対して作用させることができ、室内の空気を除菌・消臭できる。また、溶液を室内に噴霧すると、この溶液は室内の壁やカーテンに浮遊中に付着したり、床やじゅうたんなどの上に落下して付着する。したがって、空気清浄器が噴霧した溶液を、壁やカーテン・床やじゅうたんなどに付着する細菌や臭気物質に対して作用させることができ、室内全体を除菌・消臭できる。さらに、空気清浄器は、フィルタを取り付けていない第2の吸気口から吸気するので、噴霧した溶液をフィルタで除去することがない。
さらに、第1処理と第2処理とを同時に行うことなく交互に繰り返し行うので、空気の清浄中に溶液を噴霧することが無く、噴霧した溶液をフィルタで除去することがなく、室内の清浄化と室内の除菌消臭とを効率良く行うことができる。
(2)前記制御部は、前記第2処理を終了してから前記第1処理を開始するまでの間に、前記霧化装置及び前記送風機を停止する第3処理を実行することを特徴とする。
この構成においては、第2処理において空気中に溶液を噴霧し、第3処理において霧化装置と送風機とを停止し、第1処理において、吸気した空気がフィルタを通過して送出される。したがって、空気中に噴霧した溶液の大半が室内の壁や床に付着して浮遊する溶液がほとんどなくなってから、空気中の塵や埃などを除去する第1処理を行うように、第3処理を行う時間を設定することで、溶液の消費量を抑制できるとともに噴霧した溶液を有効に利用することができ、また、室内の清浄化と室内の除菌消臭とを効率良く行うことができる。
(3)前記送風口には、空気を送出する方向を変更するルーバが取り付けられており、
前記制御部は、前記送風機が送風口から送出する空気の量及び前記ルーバが空気を送出する方向を前記第1処理及び前記第2処理の実行中に任意の間隔で変更することを特徴とする。
この構成においては、制御部は、第1処理中及び前記第2処理中に、空気清浄器の送風口に取り付けられたルーバが空気を送出する方向と送風口から送出する空気量とを変更する。したがって、例えば、ルーバが空気を送出する方向と送風機が送出する空気量を所定の周期またはランダムに変化させることで、室内の空気の流れを変化させることができ、溶液の噴霧や集塵を部屋の隅々の空気まで行うことができる。
(4)前記霧化装置は、上端が開放端である筒状の隔壁に周囲を囲まれたことを特徴とする。
この構成においては、霧化装置は筒状の隔壁に周囲を囲まれ、この隔壁の上端が開放端であるので、霧化装置で霧化した溶液のうち、粒子の大きいものは自重により落下するため隔壁を越えることがなく、粒子の小さいものだけが隔壁の上端から噴出する。したがって、所定の大きさ以下の粒子だけを空気清浄器から噴霧することができる。また、溶液の粒子が小さいので、短時間で落下することがなく、部屋の隅々まで溶液を行き渡らせることができる。
本発明の空気清浄器は、室内の空気を吸気して空気中に含まれる塵や埃を集塵フィルタで除去するだけでなく、殺菌フィルタを使用することで塵や埃とともに補集したウイルスや細菌を確実に殺菌・不活性化することができる。また、本発明の空気清浄器は、空気を浄化するだけでなく除菌消臭液を霧化して室内全体に噴霧することができるので、空気中だけでなく床やじゅうたんなどに落下したり壁やカーテンなどに付着したりした除菌消臭液の粒子により、室内全体の除菌や消臭を行うことができる。
さらに、室内の空気を清浄化する第1処理と除菌消臭液を噴霧する第2処理とを同時に行うことなく交互に繰り返し行うので、空気の清浄中に溶液を噴霧することが無く、噴霧した溶液をフィルタで除去することがなく、室内の清浄化と室内の除菌消臭とを効率良く行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る空気清浄器の概観図であり、(A)は上面図、(B)は上面透視図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は裏面図である。図2は、フィルタの構成図である。図3は、操作部及び表示部の構成を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る空気清浄器の斜視図であり、(A)は扉を閉じた状態であり、(B)は扉を開いた状態である。
空気清浄器1は本体2とベース3から成り、ベース3の上面に本体2が取り付けられている。また、ベース3の下面には4つのキャスタ4が取り付けられており、空気清浄器1を自由に移動することが可能である。
本体2の筐体は、レフトパネル5、センタパネル6、ライトパネル7、アッパパネル8、アンダパネル9、及びリアパネル10を含む構成である。レフトパネル5には吸気口11が、センタパネル6には溶液タンク21の残量を確認するための窓12を備えた扉13が、ライトパネル7には送風口14が、アッパパネル8には操作部15及び表示部16が、リアパネル10には吸気口17が、それぞれ設けられている。また、本体2の筐体内部には、除菌消臭液20を貯蔵する溶液タンク21、除菌消臭液20を霧化する超音波振動子22aと除菌消臭液20の有無を検出する溶液検出センサ22bを有する霧化部22、溶液タンク21から霧化部22へ除菌消臭液20を供給する流路である溶液流路23、吸気口11や吸気口17から本体2の外部の空気を吸引して、送風口14から本体2の外部へ空気を送出するファン24、及びファン24を回転させるモータユニット25を備えている。
吸気口11には、所定の間隔で複数の桟31が設けられており、また、この桟31の後側には、空気中の塵や埃を除去するHEPAフィルタ32と、ウイルスや細菌を殺菌するウイルスカットフィルタ33が吸気口11全体を覆い吸気口11を通過する空気が必ずHEPAフィルタ32及びウイルスカットフィルタ33を通過するように取り付けられている。なお、図2に示すように、ウイルスカットフィルタ33は、厚みが薄いため保持具34・35によって保持されている。また、空気清浄器1のレフトパネル5は、その全体を取り外しできる構造であり、HEPAフィルタ32及びウイルスカットフィルタ33を容易に交換することができる。
送風口14には、複数の羽板37を備えたルーバ38が設けられている。各羽板37は、図外のギア及びモータ36により向きが変更される。
吸気口17には、複数の羽板42により吸気口17を開閉するシャッタ43が設けられている。各羽板42は、図外のギア及びモータ41によりその向きが変更される。また、吸気口17の近傍には、湿度センサ44が取り付けられている。
図3に示すように、アッパパネル8に設けられた操作部15は、湿度調整スイッチ51、セーブ運転スイッチ52、主電源スイッチ53、自動運転スイッチ54、空気清浄運転スイッチ55、及びタイマスイッチ56から成り、各スイッチはボタンスイッチである。また、表示部16は、複数のバーLEDから成り空気清浄運転中に点灯または点滅する空気清浄運転表示部61、複数のバーLEDから成り溶液噴霧運転中に点灯または点滅する溶液噴霧運転表示部62、LCDパネルから成り各スイッチの操作に応じて異なる内容を表示する主表示部63、及びLEDから成る主電源表示部64・自動運転表示部65・タイマ運転表示部66を備えている。
湿度調整スイッチ51を操作すると、現在の湿度が主表示部63に表示させたり、運転中の湿度設定を変更したりすることができる。セーブ運転スイッチ52を操作すると、除菌消臭液20の噴霧量を抑制するように設定することができる。主電源スイッチ53を操作すると、空気清浄器1の運転・停止を切り換えることができ、空気清浄器1の運転中には主電源表示部64が点灯する。自動運転スイッチ54を操作すると、空気中の塵や埃などを除去(集塵)する空気清浄運転処理と、除菌消臭液20の噴霧を行う溶液噴霧運転処理と、ファン24を停止させる運転休止処理と、を所定のタイミングで切り換えながら繰り返し実行する自動運転モードを設定することができ、自動運転中には自動運転表示部65が点灯する。空気清浄運転スイッチ55を操作すると、空気中の塵や埃などを除去(集塵)する浄化処理のみを行う空気清浄モードを設定することができる。タイマスイッチ56を操作すると、空気清浄器1の運転時間を設定することができ、タイマ運転中にはタイマ運転表示部66が点灯する。
図4に示すように、センタパネル6のプッシュスイッチ13aを押すと、本体2の前面側に扉13がその下端を支点として所定の角度で傾斜した状態で停止し、扉13が開いた状態になる。また、溶液タンク21は扉13の裏側に設けられた複数の保持板13bによって保持されており、扉13が開いた状態のときには、溶液タンク21が扉13とともに傾斜した状態であり、溶液タンク21を容易に取り出すことができる。
空気清浄器1に使用するウイルスカットフィルタ33としては、国際公開番号WO00/64264に開示された有機高分子殺菌材料を使用したものが好適である。この有機高分子殺菌材料を使用したウイルスカットフィルタ33を使用することで、フィルタに化学結合されたポピドンヨード殺菌製剤により高い除菌効果を得ることができ、様々なウイルスを不活性化したりやアレルゲンを吸着して無害化することができる。また、このフィルタは、除菌効果が約30日持続し、汚れた場合には手洗いすれば良いので、衛生的でコストパフォーマンスが高い。
また、空気清浄器1に使用する除菌消臭液20としては、株式会社フイルドサイエンス社製の植物性除菌型消臭液PCKが好適である。このPCKは、一般細菌やカビだけでなく、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、緑膿菌(O-157 )、結核菌、サルモネラ菌など様々な細菌やウイルスを殺菌することができる。また、PCKは、アンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、メルカブタン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなど室内で発生する様々な臭気物質に作用して、これらの臭気物質を中和・分解するので効果的に消臭することができる。また、除菌消臭液20を溶液タンク21に補充する際には、除菌消臭液20に対して所定の割合の水を加えて希釈すると良い。例えば、70ccの除菌消臭液20と2リットルの水を溶液タンク21に入れて撹拌してから、空気清浄器1にセットすると良い。
次に、除菌消臭液を霧化する構成について説明する。図5は、空気清浄器の側面透視図である。前記のように、空気清浄器1では、霧化部22の超音波振動子22aが溶液タンク21から溶液流路23を介して供給される除菌消臭液20を霧化する。そして、ファン24が、吸気口17から吸気した空気とともに送風口14から送出して、空気清浄器1が設置された室内に除菌消臭液20を噴霧する。
空気清浄器1の霧化部22には、超音波振動子22aの周囲を囲み、上端が開放端である筒状の隔壁71を設けている。隔壁71の下端部内側に超音波振動子22aと溶液検出センサ22bが設けられており、溶液タンク21から溶液流路23を介して供給される除菌消臭液20は、隔壁71の下端部から隔壁71の内側に流れ込む。また、溶液タンク21及び溶液流路23には、溶液の流量を調整する図外の機構が設けられており、除菌消臭液20の液面は超音波振動子22a及び溶液検出センサ22bよりも上部の所定位置に維持される。そのため、隔壁71の内側の下端部側に設置された超音波振動子22aを振動させて霧化した除菌消臭液20のうち粒子の小さいものは、隔壁71の内側から隔壁71の上端部を通過して隔壁71の外部へ噴出し、粒子の大きなものは自重により落下するので、隔壁71を超えて噴出することがない。したがって、空気清浄器1は、霧化した除菌消臭液20のうち粒子の小さいものだけを設置された室内に噴霧するので、除菌消臭液20は、自重により短時間で落下することがなく、室内全体に除菌消臭液20を行き渡られることができる。また、霧化した除菌消臭液20の粒子が小さいので、自重により落下してじゅうたんやカーテンなどに付着すると短時間で繊維の間に染み込み、床や壁に付着すると短時間で付着した周囲に拡がるので、じゅうたんやカーテンの繊維や壁面・床面に付着した細菌の殺菌(除菌)、ウイルスの不活性化、臭気物質の中和・分解を行うことができる。さらに、霧化した除菌消臭液20のうち粒子の小さいものだけを室内に噴霧するので、空気清浄器1の周囲に除菌消臭液20の粒子が落下して、空気清浄器1の周囲がひどく濡れてしまうことがない。
なお、空気清浄器1からたばこの煙の粒子程度の大きさ(0.1μm〜0.3μm)の除菌消臭液20を噴霧することで、空気清浄器1を設置した部屋の隅々まで除菌消臭液20を行き渡らせることができる。また、空気清浄器1からたばこの煙の粒子程度の大きさの除菌消臭液20を噴霧するように、予め実験を行って隔壁71の適当な高さを求めると良い。さらに、本発明の空気清浄器1は、除菌消臭液20を霧化する構成を超音波振動によるものに限定するものではなく、他の構成であっても良い。例えば、除菌消臭液20を加熱して霧化した蒸気を噴霧する構成や、ノズルから除菌消臭液20を高圧で噴霧させる構成など、除菌消臭液20の噴霧量を制御できる構成であれば良い。
次に、空気清浄器1の制御系の構成について説明する。図6は、空気清浄器の制御系の構成を示すブロック図である。空気清浄器1は、制御部19によって各部が制御されている。すなわち、溶液検出センサ22bは、隔壁71の下端部に設置された超音波振動子22aの周囲における除菌消臭液20の有無を検出し、除菌消臭液20が無い場合には制御部19へ信号を出力する。湿度センサ44は、空気清浄器1の周囲の湿度を検出し、その湿度に応じた信号を制御部19へ出力する。操作部15の各スイッチ51〜56は、ユーザの操作に応じた信号を制御部19へ出力する。そして、制御部19は、操作部15、溶液検出センサ22b、及び湿度センサ44から出力された信号を受け付ける。また、制御部19は、表示部16、超音波振動子22a、ファン24を回転させるモータ25、ルーバ38を動作させるモータ36、及びシャッタ43を開閉させるモータ41に制御信号を出力して、各部を動作させる。
続いて、空気清浄器1の運転時の動作について説明する。空気清浄器1は、自動運転が選択されると、空気中の塵や埃などの除去処理(空気清浄運転処理)と、除菌消臭液20の噴霧処理(溶液噴霧運転処理)と、を交互に繰り返し行うように設定されている。すなわち、空気清浄器1の制御部19は、空気清浄運転処理時には、吸気口17からの空気を吸気しないように、モータ41に制御信号を出力してシャッタ43を閉鎖させるとともに、モータ25に制御信号を出力してファン24を所定の回転速度で回転させる。また、空気清浄運転処理時には、除菌消臭液20の霧化を行わないので、制御部19は超音波振動子22を動作させる制御信号を出力しない。したがって、空気清浄器1は、空気清浄運転処理時には、吸気口11から吸気した空気を、ファン24により送風口14から送出させて、フィルタ32により空気中の塵や埃を除去し、フィルタ33により空気中の細菌・ウイルス・アレルゲンを殺菌または不活性化させることができる。
また、空気清浄器1の制御部19は、溶液噴霧運転処理時には吸気口17から空気を吸気するように、モータ41に制御信号を出力してシャッタ43を開放させるとともに、モータ25に制御信号を出力してファン24を所定の回転速度で回転させる。また、溶液噴霧運転処理時には、除菌消臭液20の霧化を行うので、制御部19は超音波振動子22を動作させる制御信号を出力して除菌消臭液20を霧化させる。
ここで、吸気口11には密度の高いHEPAフィルタ32が設けられているのに対して、吸気口17にはフィルタが設けられていないので、空気の流入抵抗は吸気口17の方が低い。そのため、溶液噴霧運転処理時には吸気口11からほとんど空気を吸気せず、吸気口17から吸気する。したがって、空気清浄器1は、溶液噴霧運転処理時には、吸気口17から吸気した空気とともに、超音波振動子22により霧化した除菌消臭液20をファン24により送風口14から送出させて、室内に除菌消臭液20を噴霧(散布)し、空気中に浮遊していたり、じゅうたん・カーテンなど室内の備品に付着していたりする細菌・ウイルスの殺菌や臭気物質の中和・分解を行うことができる。また、溶液噴霧運転処理時には、上記のように、フィルタが設けられていない吸気口17から空気を吸引するので、室内に噴霧した除菌消臭液20の粒子を含む空気を吸気してもフィルタで除去することがなく、効率良く除菌消臭液20を噴霧することができる。
また、溶液噴霧運転処理時において空気中に溶液の噴霧が終了すると、休止モード処理として霧化装置と送風機とをしばらくの間停止してから空気清浄運転処理を行うように設定することができる。休止モード処理を行うように設定すると、空気清浄器1は空気中に噴霧した溶液の大半が室内の壁や床に付着して浮遊する溶液がほとんどなくなってから、空気中の塵や埃などを除去する空気清浄運転処理を開始する。したがって、溶液の消費量を抑制できるとともに噴霧した溶液を有効に利用することができ、また、室内の清浄化と室内の除菌消臭とを効率良く行うことができる。
また、空気清浄器1の自動運転時における空気清浄運転処理、溶液噴霧運転処理、及び休止モード処理の各処理を実行時間(運転時間)は、部屋の広さや運転モードなどの設定に応じて、予め設定されており、空気清浄器1は各処理を自動的に切り換える。
さらに、空気清浄器1は、上記のように空気清浄運転処理や溶液噴霧運転処理を行う際に、ルーバ38の複数の羽板37の向きを所定の周期で変化させるとともに、ファン24の回転速度を所定の周期で変化させるように設定されている。すなわち、空気清浄器1の制御部19は、モータ36に連続的または所定の間隔で制御信号を出力して、ルーバ38の羽板37の向きを所定の周期で変更させる。また、制御部19は、モータ25に連続的または所定の間隔で制御信号を出力して、ファン24の回転速度を所定の周期で変化させる。これにより、室内の空気の流れを所定の周期で変化させることができるので、空気の清浄化や除菌消臭液20の噴霧を室内全体にわたって行うことができる。制御部19は、設定に応じて例えばルーバ38の羽板37の向き(角度)を10度ずつ1分毎に変更したり連続的に羽板37の向きを変更したりする。また、制御部19は、設定に応じて例えばファン24の回転速度を10秒毎に変化させたり、連続的に変化させたりする。
次に、空気清浄器1の動作についてフローチャートに基づいて説明する。図7は、空気清浄器の動作を説明するためのフローチャートである。
制御部19は、操作部15の主電源スイッチ53が操作されて(s1)、運転モードを設定するスイッチの操作を検出するまで待機する(s2)。制御部19は、自動運転スイッチ54ではなく空気清浄運転スイッチ55の操作を検出した場合には(s3)、空気清浄運転処理を連続的に行う(s4)。
すなわち、制御部19は、表示部16に制御信号を出力して空気清浄運転表示部61を点滅させる。また、制御部19は、モータ41に制御信号を出力してシャッタ43を閉鎖させ、モータ25及びモータ36に制御信号を出力して、ファン24の回転速度を変化させるとともにルーバ38の羽板37の向きを変化させながら、吸気口11から吸気してフィルタ32,33で浄化した空気を送風口14から送出する。また、制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出した場合には(s5)、空気清浄運転処理を停止して処理を終了する。
一方、ステップs3において制御部19は、自動運転スイッチ54の操作を検出した場合には、まず空気清浄運転処理を実行し(s6)、主電源スイッチ53が操作されたことを検出した場合には(s7)、空気清浄運転処理を停止して処理を終了する。また、制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出せずに、室内の空気の大半がフィルタ32,33を通過するように設定した時間(例えば、20分)が経過した場合には(s8)、続いて溶液噴霧運転処理を行う(s9)。
すなわち、制御部19は、表示部16に制御信号を出力して溶液噴霧運転表示部62を点滅させる。また、制御部19は、モータ41に制御信号を出力してシャッタ43を開放させるとともに、超音波振動子22に制御信号を出力して除菌消臭液20を霧化させる。さらに、制御部19は、モータ25及びモータ36に制御信号を出力して、ファン24の回転速度を変化させるとともにルーバ38の羽板37の向きを変化させながら、吸気口17から吸気した空気とともに霧化した除菌消臭液20を送風口14から噴霧する。
制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出した場合には(s10)、溶液噴霧運転処理を停止して処理を終了する。また、制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出せずに、除菌消臭液20の室内全体への噴霧がほぼ完了する時間(例えば、20分)が経過した場合には(s11)、続いて休止モード処理を行う(s12)。
すなわち、制御部19は、表示部16に制御信号を出力して、主表示部63に休止モードを実行中であることを表示させる。また、制御部19は、超音波振動子22に出力していた制御信号を停止して除菌消臭液20の霧化を停止させる。さらに、制御部19は、モータ25及びモータ36に出力していた制御信号を停止して、ファン24及びルーバ38を停止させる。
制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出した場合には(s13)、休止モード処理を停止して処理を終了する。また、制御部19は、主電源スイッチ53が操作されたことを検出せずに、室内に噴霧した除菌消臭液20の大半が自重により落下したり室内の備品に付着する時間(例えば、10分)が経過した場合には(s14)、ステップs6の処理を行う。
このように、空気清浄器1は、自動運転を行う場合には、空気清浄運転処理、溶液噴霧運転処理、及び休止モード処理を所定時間毎に切り換えて行うので、空気の清浄、除菌消臭液20の噴霧を効率良く行うことができる。また、上記の処理を繰り返すことで、室内に噴霧した除菌消臭液20の大半が自重により落下してじゅうたんやカーテンなどの室内の備品に付着してから、室内の空気の清浄化を行うことができ、室内に噴霧した除菌消臭液20をフィルタ32,33で除去せずに済み、除菌消臭液20を有効に利用できる。
なお、自動運転を行う場合に、休止モード処理を実行せずに、空気清浄運転処理及び溶液噴霧運転処理を繰り返し実行するように設定することも可能である。
本発明の実施形態に係る空気清浄器の概観図である。 フィルタの構成図である。 操作部及び表示部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る空気清浄器の斜視図である。 空気清浄器の側面透視図である。 空気清浄器の制御系の構成を示すブロック図である。 空気清浄器の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1−空気清浄器 2−本体 3−ベース 4−キャスタ
11−吸気口 12−窓 13−扉 13a−プッシュスイッチ
14−送風口 15−操作部 16−表示部 17−吸気口
20−除菌消臭液 21−溶液タンク 22−霧化部
22a−超音波振動子 23−溶液流路 24−ファン
32−HEPAフィルタ 33−ウイルスカットフィルタ
38−ルーバ 43−シャッタ 53−主電源スイッチ

Claims (4)

  1. 空気中の浮遊物を捕集する集塵フィルタ及び細菌の殺菌機能・ウイルスの不活性化機能を有する殺菌フィルタが取り付けられた第1吸気口、開閉自在なシャッタが取り付けられた第2吸気口、及び送風口を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、除菌・消臭機能を有する溶液を貯蔵する容器から供給された該溶液を霧化する霧化装置と、
    前記筐体内に設けられ、前記第1吸気口または前記第2吸気口から空気を吸気して、前記送風口から送出する送風機と、
    前記シャッタを閉じるとともに前記霧化装置を停止して前記送風機を運転する第1処理と、前記シャッタを開くとともに前記霧化装置を運転しながら前記送風機を運転する第2処理と、を含む処理を交互に繰り返し実行する制御部と、
    を備えた空気清浄器。
  2. 前記制御部は、前記第2処理を終了してから前記第1処理を開始するまでの間に、前記霧化装置及び前記送風機を停止する第3処理を実行する請求項1に記載の空気清浄器。
  3. 前記送風口には、空気を送出する方向を変更するルーバが取り付けられており、
    前記制御部は、前記送風機が送風口から送出する空気の量及び前記ルーバが空気を送出する方向を前記第1処理及び前記第2処理の実行中に任意の間隔で変更する請求項1または2に記載の空気清浄器。
  4. 前記霧化装置は、上端が開放端である筒状の隔壁に周囲を囲まれた請求項1乃至3のいずれかに記載の空気清浄器。
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