JP2022031627A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022031627000001
【課題】車両を管理する第1の者やその車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者を含む複数の者同士の情報の授受の利便性を向上させること。
【解決手段】オーナ端末2と、損害保険会社端末3との夫々と通信を行う情報処理装置において、支援情報報知制御部102は、ガイド情報を、オーナ端末2を介してオーナへ報知する制御を実行する。車両画像取得部103は、支援情報が報知されたオーナのオーナ端末2の操作により撮像された車両画像のデータを、オーナ端末2から取得する。車両画像送信制御部104は、車両画像取得部103により取得された車両画像のデータを、損害保険会社端末3に送信する制御を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
これまで、中古車査定支援システムにおいて、各種情報に基づいて、修理費用や中古車買い取り価格を算定するための技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開第2017-219956号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術を含め従来の技術では、単に、中古車について、修理費用等を考慮して中古車買い取り価格を算定することができるに過ぎなかった。
ここで、修理費用を考慮し中古車買い取り価格を算定(査定)する場合、その修理を行う必要が発生した要因(事故等)が存在し、保険が適用されることが多い。このような場合、中古車を管理するオーナ、損害保険会社や買取査定会社といった複数の者が相互に情報の授受を行う必要が発生する。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、車両を管理する第1の者やその車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者を含む複数の者同士の情報の授受の利便性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
車両を管理する第1の者により操作される第1他情報処理装置と、
前記車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者により操作される第2他情報処理装置と、
の夫々と通信を行う情報処理装置において、
前記第2の者から提供依頼があった前記車両画像を前記第1他情報処理装置を用いて撮像する際に前記第1の者を支援する支援情報であって、前記所定箇所が前記車両画像の所定範囲に含まれるように前記第1他情報処理装置の操作を誘導する情報を少なくとも含む前記支援情報を、前記第1他情報処理装置を介して前記第1の者へ報知する支援情報報知制御手段と、
前記支援情報が報知された前記第1の者の前記第1他情報処理装置の操作により撮像された前記車両画像のデータを、前記第1他情報処理装置から取得する車両画像取得手段と、
前記車両画像取得手段により取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者の前記第2他情報処理装置に送信する制御を実行する車両画像送信制御手段と、
を備える。
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
本発明によれば、車両を管理する者を含む複数の者同士の情報の授受の利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムが適用されるサービスの流れの一例を説明する模式図である。 図1のサービスの提供のための情報処理システムの構成の例を示す図である。 図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3のサーバを含む情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図4の機能的構成を有するサーバを含む情報処理システムにおける、本サービスの流れの一例を説明するアローチャートである。 図1の本サービスにおいて、オーナにより車両Cを撮像する操作を行う際にガイド機能が提供されるオーナ端末の画面やその操作の具体例を示す図である。 図1に示す本サービスをワンタイムユーザとして車両のオーナに利用させるべく行われる、サーバとオーナ端末による処理の具体例を示す図である。 図1の本サービスにおいて、複数の第三者を含む中古車買取のための役務において授受される情報やその流れの具体例を示す図である。 図1の本サービスのユーザの組織内における開示範囲コントロール機能が利用される例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムが適用されるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の流れの一例を説明する模式図である。
まず、前提として、損害保険会社U1は、損害保険の一例である車両保険の引受けを行う役務と共に、その車両保険に係る損害の査定を行う役務を提供している。以下、損害保険の一例である車両保険の引受けの役務及びその車両保険に係る損害の査定を行う役務をまとめて、
オーナU2は、車両Cの所有者である。また、オーナU2は、損害保険会社U1との契約により、車両保険に加入している。
そして、損害保険会社U1は、本サービスを提供する者S(以下、「サービス提供者S」と呼ぶ)と契約することで、本サービスのユーザとなっている。
サービス提供者Sは、オーナU2と損害保険会社U1との間における情報の授受等を支援するサーバ(例えば、図2乃至図4のサーバ1)を運営している。また、サービス提供者Sは、本サービスを提供すると共に、中古車自動車の売買の役務及びその中古自動車の評価(所謂、中古車買取額の査定)の役務を提供する中古車買取業者であるものとする。以下、中古車自動車の売買の役務及びその中古自動車の評価の役務をまとめて、「中古車買取のための役務」と呼ぶ。
上述の前提のもと、以下、図1に示す(A)乃至(C)を用いて、本サービスの流れの一例を説明する。
図1(A)は、オーナU2が運転する車両Cが全損する事故を起こしてしまった様子を示している。
即ち、図1(A)のステップST11において、オーナU2は、車両Cが全損する事故を起こしてしまったものとする。
図1(B)は、オーナU2がオーナ端末2を用いて車両Cを撮像する操作に対するガイド機能を少なくとも有するアプリケーションソフトウェア(以下「専用アプリ」と呼ぶ)が、オーナ端末2にインストールされる様子が示されている。
この専用アプリは、損害保険会社U1ではなく、サービス提供者Sから提供される。
損害保険会社U1は、従来、車両Cの保管場所へアジャスターと呼ばれる自動車事故の調査を行う担当者に依頼し、事故の発生状況や車両Cの破損状況等を調査させ、解決を試みていた。本サービスがサービス提供者Sから提供されることにより、損害保険会社U1は、従来アジャスターが管理していた車両Cの情報等を容易に即座に確認可能となる。また、損害保険会社U1にとっては、修理をせずに車両Cを損害保険会社U1に対して譲渡をするケースにおいて、その車両Cについてサービス提供者による中古車買取のための役務の提供を受けることも可能となる。
サービス提供者Sは、従来、修理をせずに車両Cを損害保険会社U1に対して譲渡をするケースが発生した際に、損害保険会社U1から車両Cの中古車買取の査定が依頼され、個別に対応を行っていた。本サービスがサービス提供者Sから提供されることにより、サービス提供者Sは、修理をせずに車両Cを損害保険会社U1に対して譲渡をするか否かに寄らず、的確且つ容易に車両Cの情報を集めたり、車両Cの中古車買取を行う可能性を高めたりすることができる。
ここで、オーナU2の操作により撮像された結果得られる車両Cの画像(以下、「車両画像」と呼ぶ)は、損害保険会社U1より依頼があった画像である必要があり、車両Cのうち、車両保険の適用に必要な所定箇所が被写体として含まれている必要がある。ガイド機能は、所定箇所が車両画像の所定範囲に含まれるようにオーナ端末2の操作を誘導する情報(例えば枠や矢印等のガイド画像であり、以下、「ガイド情報」と呼ぶ)を、オーナ端末2に表示させる機能を含む。
また、損害保険会社U1は、オーナU2に対する車両保険の支払いをする条件として、所定箇所が被写体として含まれる車両画像のデータを取得する必要がある。そこで、専用アプリは、車両画像のデータを損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)に対して送信する機能(以下、「車両画像送信機能」と呼ぶ)をさらに有している。
即ち、先ず図1(B)のステップST21において、オーナU2は、車両保険の適用を受けるべく、損害保険会社U1に所定の連絡手段を用いて連絡する。即ち、オーナU2は、オーナ端末2に対して所定操作を行い、損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)に対して車両保険の適用を受けたい旨を報知する。具体的には例えば、オーナU2は、所定操作として、ウェブページや電子メールに所定の情報を入力して送信するための操作や、事故受付センター等に音声通話を行う操作をすることにより、損害保険会社U1にその旨を報知することができる。
図1(B)のステップST22において、本サービスのユーザである損害保険会社U1は、本サービスのワンタイムユーザとして専用アプリをオーナU2に利用させるべく、オーナU2に対して連絡をすることが可能な所定情報を、サービス提供者Sに提供する。
具体的には例えば、損害保険会社U1は、オーナ端末2の電話番号やメールアドレス等を、所定情報としてサービス提供者Sに提供する。
図1(B)のステップST23において、サービス提供者Sは、専用アプリをオーナ端末2にインストールするために必要な情報、例えば専用アプリの格納場所を示すURL(Uniform Resource Locator)等を、オーナ端末2に通知する。すると、オーナU2は、当該情報(URL等)に基づいて、専用アプリをオーナ端末2にインストールさせる。
従来、損害保険会社U1は、オーナU2からの依頼に基づいて、さらに、アジャスター(担当者)に車両画像の取得や車両Cの状態確認を依頼していた。さらに言えば、本サービスの直接のユーザ、即ち、本サービスの利用の契約を行い、本サービスの利用の対価を支払うのは、損害保険会社U1となることが通常である。
本サービスでは、上述したように、損害保険会社U1は、所定情報を提供することにより、本サービスのワンタイムユーザとして専用アプリをオーナU2に利用させることができる。
これにより、従来、損害保険会社U1の依頼に基づいて行われたアジャスター(担当者)が車両Cのもとに往訪して行っていた各種作業をオーナU2に行ってもらうことができる。具体的には例えば、オーナU2は、オーナ端末2を用いて、アジャスター(担当者)との対面接触をせず、車両保険のための役務や中古車買取のための役務の提供を受けることができるようになる。
なお、図1(B)に関する処理の詳細は、図6等を用いて後述する。
図1(C)は、専用アプリのガイド機能に従って撮像された車両画像のデータが、損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)と共に、サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)に送信される様子が示されている。
即ち、損害保険会社U1は、オーナU2に対する車両保険の支払いをする条件として、所定箇所が被写体として含まれる車両画像のデータを取得する必要がある。そこで、専用アプリは、車両画像のデータを損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)に対して送信する機能(以下、「車両画像送信機能」と呼ぶ)をさらに有している。
さらに、サービス提供者Sは、中古車買取のための役務の提供として、車両Cの買取価格の査定をしている。即ち、オーナU2は、車両保険の保険適用による金額(以下、「車両保険金額」と呼ぶ)を受領したうえで、修理をせずに車両Cを損害保険会社U1に対して譲渡をするケースを選択できる場合がある。このような場合、サービス提供者Sは、修理をしない状態(全損の状態)の車両Cの買取価格の査定をする。サービス提供者Sは、この査定をするうえで、上述の車両画像のデータを用いる。
そこで、専用アプリの車両画像送信機能は、車両画像のデータを、サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)に送信する機能を有している。
即ち、ステップST31において、オーナU2は、専用アプリがインストールされたオーナ端末2を用いて、当該専用アプリのガイド機能に従って、所定箇所が所定範囲(撮像画像内の所定位置)に入るように、車両Cを撮像する操作を行う。これにより、所定箇所が所定範囲に含まれた車両画像のデータが得られる。
オーナU2は、専用アプリのガイド機能に従って、ガイド機能により車両保険のための役務や中古車買取のための役務に必要な所定箇所が所定範囲に入るように車両Cを撮像する操作を行う。これにより、車両保険のための役務や中古車買取のための役務に関するノウハウを持たないオーナU2であっても、車両保険のための役務や中古車買取のための役務に必要な車両画像を撮像することが可能となる。
即ち、従来、アジャスター(担当者)が往訪するための費用や時間のコスト等により困難な場合があった。さらに言えば、オーナU2に対してアジャスター(担当者)の所在地が遠いために、オーナU2に対して車両保険のための役務や中古車買取のための役務の提供に時間が必要となることがあった。このような場合において、オーナU2に対して車両画像の撮像を依頼しても、必要な車両画像が得られない可能性が有った。しかしながら、本サービスによれば、上述の通り、ノウハウを持たないオーナU2であっても、必要な車両画像を撮像することが可能となる。
なお、図1(C)のステップST31に関する処理の詳細は、図7等を用いて後述する。
ステップST32Uにおいて、オーナ端末2は、車両画像送信機能により、車両画像のデータを損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)に対して送信する。
また、ステップST32Sにおいて、オーナ端末2は、車両画像送信機能により、車両画像のデータをサービス提供者S(後述の図2のサーバ1)に送信する。
ステップST33において、損害保険会社U1は、車両画像のデータに基づいて車両保険金額の算定を行う。
具体的には例えば、損害保険会社U1は、車両画像を閲覧することで車両Cのエンジンルームや前輪が変形している旨を把握し、車両Cが全損であると判断する。換言すると、車両Cのエンジンルームが変形しているか否かは、所定箇所としてエンジンルームが適切な範囲に写る車両画像が用いられる。同様に、車両Cの前輪が変形しているか否かは、所定箇所として前輪が適切な範囲に写る車両画像が用いられる。
そして、損害保険会社U1は、車両Cの車種や年式、型式、消耗度等に基づく車両保険の支払限度額を基準にオーナU2に支払う車両保険金額を算出する。
オーナU2は、損害保険会社U1から提示された車両保険金額に基づいて、車両保険の適用を受けるか否かを判断する。
車両保険の適用を受ける場合、オーナU2は、本サービスにオーナU2自身の銀行口座番号等を入力することで、損害保険会社U1からの車両保険金額を受領する。このようなやり取りの結果、車両Cの所有権はオーナU2から損害保険会社U1に譲渡される。
このように、本サービスにより、オーナU2及び損害保険会社U1は、車両保険の適用のための情報の授受を容易に行うことができる。
車両Cが全損すると、車両保険の保険金の受け取りの際、オーナU2により、上述の車両Cの所有権が譲渡されるケースが選択される場合がある。即ち、オーナU2から損害保険会社U1への車両の所有権の譲渡が行われた上で、車両保険の保険金が損害保険会社U1からオーナU2へ支払われるという条件(以下、「譲渡条件」と呼ぶ)が前提となる場合がある。このような場合、サービス提供者Sは、中古車買取のための役務を提供すべく、図1(C)のステップST34の行為を行う。
即ち、図1(C)のステップST34において、サービス提供者Sは、車両画像を閲覧することで、車両Cの買取価格を査定する。具体的には例えば、サービス提供者Sは、車両Cのエンジンルームや前輪が変形している旨や、車両Cのテールランプやメータ類等が損傷していない旨を把握し、その旨に基づいて車両Cの買取価格を査定する。
換言すると、車両Cのエンジンルームや前輪が変形しているか否かについては、上述の損害保険会社U1により用いられた撮像画像が同様に、サービス提供者Sにより用いられる。一方、車両Cのテールランプが損傷しているか否かは、所定箇所としてテールランプが適切な範囲に写る車両画像が用いられる。同様に、車両Cのメータが損傷しているか否かは、所定箇所としてメータが適切な範囲に写る車両画像が用いられる。
このように、サービス提供者Sは、車両Cの車両画像を用いることで、車両Cの全損を前提とした買取価格を査定することができる。
サービス提供者Sは、査定した買取価格を損害保険会社U1に提示する。損害保険会社U1が買取価格を承諾した場合、買取価格を受け取ることができる。この時、車両Cの所有権は損害保険会社U1からサービス提供者Sに譲渡される。そして、買取価格が、サービス提供者Sから損害保険会社U1に支払われる。
このように、本サービスにより、損害保険会社U1及びサービス提供者Sは、車両保険の適用のための情報の授受を容易に行うことができる。
なお、サービス提供者Sは、車両Cの買取ができた場合、車両Cの部品を個別に売却したり、修理が必要なものとしてオークションに出品したり、中古車売買や修理等を役務とする他の者に有償譲渡する(サービス提供者S自身や他社が運営するオークションへの出品)等の役務を提供することもできる。
なお、中古車買取のための役務は、サービス提供者Sの代わりに、複数の第三者が行ってもよい。
その場合、サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)は、車両画像のデータを、複数の第三者(図示せぬ端末)に出力する。
複数の第三者の夫々は、車両画像のデータに基づいて車両Cの買取価格の査定をし、その結果を端末から送信させる。
サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)は、複数の第三者の夫々の査定結果を示す情報を取得する。
このようにして、損害保険会社U1は、車両Cの車両画像を用いて、中古車買取のための役務を提供する複数の第三者から相見積りを取ることができる。
損害保険会社U1は、車両Cを売却する場合において、相見積もりを行う必要があるときがある。本サービスは、複数の中古車買取業者による中古車買取査定額を損害保険会社U1に提示することができるため、相見積もりの金額の情報の授受の利便性を向上させることができる。
また、相見積もりにより、以下のメリットを享受することもできる。
損害保険会社U1にとっては、現有資産の最適な処分を行うことができる。即ち、損害保険会社U1は、車両Cをできるだけ高く買ってももらうことができるというメリットを享受することができる。
複数の第三者にとっては、未開拓の顧客にアプローチすることができる。即ち、従来、損害保険会社U1から車両Cを買い取るということを行ってこなかった複数の第三者(中古車買取のための役務を提供する者)にとっては、新たな顧客(損害保険会社U1)にアプローチすることができるというメリットを享受することができる。
サービス提供者Sにとっては、第三者を交えた相見積機能を有償で使用させ、その収益を獲得することができる。即ち、サービス提供者Sにとっては、複数の第三者から本サービスの利用料を獲得することができる。
なお、複数の第三者毎に、中古車買取のための役務の提供にあたり必要な車両Cの所定箇所が異なる場合がある。そこで、相見積もりを前提とする場合、ガイド機能により、第三者の夫々が中古車買取のための役務に必要とする所定箇所が車両画像の所定範囲に含まれるようにオーナ端末2の操作を誘導する情報が提供されると好適である。
また、複数の第三者と共に、サービス提供者Sも中古車買取のための役務、即ち、車両Cの買取価格の査定をおこなってもよい。
また、上述では、車両Cが全損した場合、即ち、修理をせずに車両Cを損害保険会社U1に対して譲渡をするケースについて説明した。
通常、車両保険金額の上限は、車両Cの車種や年式、グレード、走行距離等が考慮された時価をベースに決定される。従って、車両Cの損傷が激しい場合、車両Cの修理費用が車両保険金額の上限を上回ることがある。このような場合、車両Cは全損したと判断される。
逆に、車両Cの損傷が軽微であって、車両Cの修理費用が車両保険金額の上限を下回る場合、車両Cは分損したと判断される。
以下、車両Cが分損である場合について説明する。
オーナU2から損害保険会社U1への車両の所有権の譲渡は行われずに車両保険金額が損害保険会社U1からオーナU2へ支払われるという条件(以下、「非譲渡条件」と呼ぶ)を前提として、上述のステップST33の損害保険会社U1は、車両保険金額の算定を行う。
本サービスでは、損害保険会社U1とオーナU2との間で、このような非譲渡条件での車両保険金額の支払いが行わる場合においても、中古車買取のための役務が提供される。即ち、オーナU2から車両Cの所有権の譲渡が行われない場合、車両Cの所有権を有しているオーナU2に対して、中古車買取のための役務が提供される。
具体的には例えば、サービス提供者Sにより車両Cの中古車買取のための役務が提供される。また例えば、サービス提供者Sの代わりに、複数の第三者により、中古車買取のための役務が提供されてもよい。さらに言えば、複数の第三者及びサービス提供者Sにより、中古車買取のための役務が提供されてもよい。
損害保険会社U1(後述の図2の損害保険会社端末3)は、上述したように、車両画像のデータに基づいて損害保険会社U1により算出された車両保険金額を、サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)に報知する。
すると、サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)や第三者は、買取価格を示す情報を、オーナU2に報知する。
その後、非譲渡条件を満たしたうえで車両保険の保険金の支払いがなされる場合、複数の第三者に対して車両画像のデータが出力される。
複数の第三者の夫々は、車両画像のデータに基づいて車両Cの買取価格の査定をし、その結果を端末から送信させる。
サービス提供者S(後述の図2のサーバ1)は、複数の第三者の夫々の査定結果を示す情報を取得する。複数の第三者の夫々の査定結果は、車両Cの所有権を有するオーナU2に提示される。
なお、サービス提供者Sは、譲渡条件及び非譲渡条件の夫々において、相見積もり機能の提供の有無を異ならせることができる。即ち、譲渡条件の場合(通常、車両Cが全損した場合)、損害保険会社U1等に対しては、相見積もり機能が提供されると好適である。これに対して、非譲渡条件の場合(通常、車両Cが分損した場合)、所有権を有しているオーナU2は、中古車買取のための役務の提供を依頼していない。従って、サービス提供者Sにとっては、そのようなオーナU2に対しては、相見積もり機能を提供せず、サービス提供者S自身により中古車買取のための役務を提供することで、中古車買取の成約率を向上させることができる。
また、サービス提供者Sは、中古車買取のための役務の結果(ここでは、買取価格)を提供する際には、サーバ1やオーナ端末U2を利用せず、所定の連絡手段(例えば、電話やメール)を用いて連絡してもよい。
通常、分損の場合、車両保険金額の上限より車両Cの修理費用の方が安価なため、損害保険会社としては、譲渡条件は前提としない。従って、オーナU2にとっては、車両Cを売却(所有権を他の者に有償で譲渡)することは考慮しない。
しかしながら、上述のように、オーナU2に対して買取価格が提示されるため、オーナU2にとっては、修理相当額である損害保険会社U1からの車両保険の保険金を受領した上で、修理を行わずに車両Cを第三者に買取ってもらうことができる。即ち、オーナU2は、車両Cを修理せず、車両保険金額と買取価格とを合わせた費用で、別の車両を購入するといった選択も可能となる。
サービス提供者Sや第三者にとっては、損害保険会社U1から、中古車買取のための役務の提供の依頼を受けていない場合であっても、車両Cを購入する機会が発生させることができる。即ち、本サービスを利用しない場合において中古車買取のための役務の対象とされていなかったオーナU2に対して、車両Cの中古車買取のアプローチをかけることができるようになる。
以上、譲渡条件及び非譲渡条件における、本サービスの内容について説明した。なお、本サービスは、さらに以下のような効果を奏することもできる。
即ち、上述のステップST33及びST34は、ステップST32の段階さえ完了していれば、基本的に即座に進行することができる。即ち、オーナU2により車両画像が撮像され、車両保険のための役務が提供され、車両CがオーナU2のもとにある状態のまま、サービス提供者Sに車両Cの譲渡が行われることも可能である。
そして、この状態において、即座に損害保険会社U1に対してサービス提供者Sから買取価格の提示やそれに対する了承がなされることで、サービス提供者Sが、既に車両Cの所有権を有していないオーナU2のもとから、車両Cを引き取るといったことさえ可能となる。
また、本サービスにより、損害保険会社U1、オーナU2及びサービス提供者Sの三者間での情報の授受が容易になる。このように、本サービスは、車両を管理する者を含む複数の者同士の情報の授受の利便性を向上させることができる。
また、従来、損害保険会社U1は、車両保険のための役務の提供の為、アジャスター(担当者)を車両Cのもと(例えばオーナU2のもと)に派遣していた。上述したように、本サービスでは、アジャスター(担当者)を派遣する必要がなく、素人であるオーナU2に適切な車両画像を撮像させ、その車両画像を用いて、車両保険のための役務を提供することができるようになる。
これは、中古車買取のための役務においても基本的に同様である。即ち、中古車買取のための役務には車両画像が必要である。つまり、中古車買取のための役務を提供する者(ここでは、サービス提供者S)にとっては、中古車買取のための役務を提供するために、車両Cのものに担当者を派遣する必要がなくなる。さらに言えば、損害保険会社U1と連携して直接的に車両画像を得ることが可能となるため、損害保険会社U1に対して中古車買取の査定の対象となり得る車両Cが有るか無いかを問い合わせたり、そのために訪問するといった営業を行う必要がなくなるというメリットを享受することができる。
なお、図示はしないが、サービス提供者Sは、本サービスを他の中古車買取業者に用いらせることができる。即ち、サービス提供者Sが他の中古車買取業者に本サービスを用いらせた場合、上述のステップST34において、他社の中古車買取業者は、サービス提供者Sと同様に車両画像を閲覧することで車両Cの買取価格を査定する。
図2は、図1のサービスの提供のための情報処理システムの構成の例を示す図である。
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、オーナ端末2と、損害保険会社端末3と、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されることで構成される。
サーバ1は、サービス提供者Sにより管理される情報処理装置である。オーナ端末2は、オーナU2により操作される情報処理端末である。損害保険会社端末3は、損害保険会社U1(実際はそれに属する担当者等)により操作される情報処理端末である。
また、オーナ端末2や損害保険会社端末3との間で行われる情報の授受は、基本的にサーバ1を介して行われる。そして、サービス提供者Sは、サーバ1から必要に応じて情報を授受する。
図3は、図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
入力部16は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(図2の例ではオーナ端末2や損害保険会社端末3)との間で通信を行う。
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、図示はしないが、図2の情報処理システムのオーナ端末2や損害保険会社端末3は図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
図4は、図3のサーバを含む情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11において、許可情報送信制御部101と、支援情報報知制御部102と、車両画像取得部103と、車両画像送信制御部104と、保険金報知部105と、画像出力部106と、査定結果取得部107とが機能する。
許可情報送信制御部101は、ガイド機能及び車両画像送信機能を少なくとも有する専用アプリをオーナ端末2にインストールするために必要な情報、例えば専用アプリのダウンロード用URLをオーナ端末2に送信する制御を実行する。
ここで、上述したように、オーナU2は、本サービスのワンタイムユーザとして専用アプリを利用する者である。換言すると、専用アプリのダウンロード用URLの送信先であるオーナ端末2については、損害保険会社U1から連絡を受けないと、サービス提供者S(サーバ1)は認識することができない。
そこで予め、許可情報送信制御部101は、本サービスのワンタイムユーザとして専用アプリをオーナU2に利用させるべく、オーナ端末2に対して情報の授受をすることが可能な所定情報、例えばオーナ端末2の電話番号を、損害保険会社端末3から取得する。
そして、許可情報送信制御部101は、オーナ端末2の電話番号を用いてSMS(Short Message Service)により、専用アプリのダウンロード用URLを送信する。
なお、上述の一連の処理の具体例等については、図6を用いて後述する。
オーナU2は、オーナ端末2を用いて、専用アプリのダウンロード用URLに基づいて、本サービスを利用するための専用アプリをオーナ端末2にインストールさせる。
これにより、サーバ1は、本サービスのワンタイムユーザとして専用アプリをオーナU2に利用させることができる。即ち、サーバ1は、本サービスの利用料等を直接負担する損害保険会社U1から、本サービスを用いて情報の授受を行いたいオーナU2を特定する情報を取得する。
支援情報報知制御部102は、ガイド情報を、オーナ端末2を介してオーナU2へ報知する制御を実行する。
ここで、ガイド情報を、オーナ端末2を介してオーナU2へ報知する制御の手法は特に限定されず、各種手法については後述するが、ここでは次の手法が採用されているものとする。即ち、専用アプリをオーナ端末2をインストールさせて、その専用アプリを起動させ、当該専用アプリのガイド機能を発揮させることで、ガイド情報をオーナ端末2に表示させる制御の手法が、ここでは採用されているものとする。
なお、ガイド情報は、上述したように例えば枠や矢印等のガイド画像であり、その具体例については図7を用いて後述する。
ここで、図1を参照して上述したように、オーナU2は、オーナ端末2に表示されたガイド情報にしたがって、車両Cの所定箇所を含む車両画像を撮像するための操作を、オーナ端末2に対して行う。
そこで、車両画像取得部103は、オーナU2のオーナ端末2の操作により撮像された車両画像のデータを、オーナ端末2から取得する。
車両画像送信制御部104は、車両画像取得部103により取得された車両画像のデータを、損害保険会社端末3に送信する制御を実行する。
ここで車両画像のデータが損害保険会社端末3に送信されるのは、当該車両画像のデータが、損害保険会社U1による車両保険金額の算定に少なくとも用いられるからである。
このように、損害保険会社U1は、オーナ端末2により撮像された車両画像を車両保険金額の算定に用いることができるため、損害保険のための役務の提供を容易にすることができるようになる。
保険金報知部105は、車両画像のデータに基づいて損害保険会社U1により算出された、車両保険金額を示す情報をオーナU2へ報知する。
画像出力部106は、車両画像取得手段により取得された車両画像のデータを、損害保険の役務とは異なる役務の利用に供する情報として出力する。
例えば、損害保険の役務とは異なる役務としては、上述したように、サービス提供者Sにより提供される本サービスとは異なる役務であって、車両Cの買取価格の査定をする役務が存在する。
そして、このような役務は、サービス提供者Sにより図示せぬ別端末が操作されることで提供されるものとする。
この場合、画像出力部106は、車両画像のデータを当該別端末に出力する。
サービス提供者Sが別端末を用いて車両Cの中古車買取額を査定すると、その査定の結果を示す情報は、別端末からサーバ1に送信されてくる。
そこで、査定結果取得部107は、サービス提供者Sの査定の結果を示す情報を、別端末から取得する。
以上説明したように、車両Cの車両画像の用途には、損害保険会社U1による車両保険金額の算定に用いられる用途に加えてさらに、損害保険の役務とは異なる役務(上述の例では車両Cの買取価格の査定をする役務)に用いられる用途が存在する。
換言すると、損害保険会社U1及び損害保険の役務とは異なる役務を提供する者(上述の例ではサービス提供者S)の夫々は、車両Cの車両画像を自身が提供する役務の用途として相互に独立して別途取得することができる。これにより、損害保険会社U1及び損害保険の役務とは異なる役務を提供する者(上述の例ではサービス提供者S)の夫々は、車両Cの車両画像を用いて、的確に自身が提供する役務を提供することができる。
ここで、サービス提供者Sにより提供される本サービスとは異なる役務であって、車両Cの買取価格の査定をする役務は、次のような場合にも提供されることがある。
即ち、オーナU2は、所有権がオーナU2から損害保険会社U1に譲渡されることを前提とせず、所有権をオーナU2に属させたままで、即ち、非譲渡条件を前提として、車両保険の適用を受ける場合がある。
この場合においても、車両Cの買取価格の査定をする役務がサービス提供者Sにより提供される場合がある。
この場合も、画像出力部106は、車両画像のデータを当該別端末に出力する。
サービス提供者Sが別端末を用いて車両Cの中古車買取額を査定すると、その査定の結果を示す情報は、別端末からサーバ1に送信されてくる。
そこで、査定結果取得部107は、サービス提供者Sの査定の結果(車両Cの買取査定額)を示す情報を、別端末から取得する。
すると、サーバ1は、査定結果取得部107により取得された車両Cの買取査定額を、車両保険額を受領したオーナU2に対してオーナ端末2を介して報知することができる。
これにより、オーナU2は、車両保険額と買取査定額の両方を受領し、車両Cの所有権を中古車買取業者に譲渡し、全く別の車両を購入するための検討を容易に行うことができる。
中古車買取業者(及び、中古車買取業者でもあるサービス提供者S)にとっては、従来、車両保険額を用いて修理されるために車両Cの所有権の譲渡が行われなかったものについても、中古車買取を行うことができる可能性が発生するため、新たなビジネスへと発展させることができる。
さらに別の例として、損害保険のための役務とは異なる役務としては、第三者が車両Cを中古車として買い取る際の買取価格の査定をする役務、即ち第三者による中古車買取のための役務が存在する。
そして、このような役務は、第三者により図示せぬ別端末が操作されることで提供されるものとする。また、第三者は複数存在するものとする。
この場合、画像出力部106は、車両画像のデータを、複数の第三者の別端末に夫々出力する。
複数の第三者の夫々は、自身の別端末を用いて、車両画像に基づいて車両Cの中古車買取額を査定する。
この別の例の場合でも、損害保険会社U1及び損害保険のための役務とは異なる役務を提供する者(別の例では第三者)の夫々は、車両Cの車両画像を自身が提供する役務の用途として相互に独立して別途取得することができる。これにより、損害保険会社U1及び損害保険の役務とは異なる役務を提供する者(別の例では第三者)の夫々は、車両Cの車両画像を用いて、的確に自身が提供する役務を提供することができる。
この別の例において、複数の第三者の夫々が自身の別端末を用いて車両Cの中古車買取額を査定すると、その査定の結果を示す情報は、夫々の別端末からサーバ1に送信されてくる。
そこで、査定結果取得部107は、複数の第三者の夫々の査定の結果を示す情報を、当該複数の第三者の別端末の夫々から取得する。
サービス提供者S(及びサービス提供者Sから情報を得ることが可能な損害保険会社U1)にとっては、複数の第三者の夫々の査定の結果を示す情報が手に入る。これは、換言すると、相見積もりが可能になることを意味している。
即ち、損害保険会社U1は、相見積もりの結果に基づいて、車両Cの売却先を複数の第三者のうち何れにするのかを判断することができる。
さらにいえば、従来、相見積もりを行う場合、複数の第三者に対して夫々依頼を行う必要があったが、本サービスにおいては、本サービスのユーザとして管理された第三者に画一に提供されるため、認証やデータ保全の観点から強化されていると言える。
なお、第三者による中古車買取のための役務におけるの具体的なフロー等については、図8を用いて後述する。
以上、図4を用いて、サーバ1を含む情報処理システムの機能的構成を説明した。
以下、図5を用いて、情報処理システムにおけるフローを説明する。
図5は、図4の機能的構成を有するサーバを含む情報処理システムにおける、本サービスの流れの一例を説明するアローチャートである。図5の説明において、車両保険の適用の前提として、上述の譲渡条件を前提としているものとする。
ステップS21において、オーナ端末2は、車両保険の適用を受けたい旨を損害保険会社端末3に対して報知する。
具体的には例えば、図1(B)のステップST21において説明したように、オーナ端末2は、オーナU2による所定操作に基づいて、車両保険の適用を受けたい旨を損害保険会社端末3に対して報知する。
ステップS31において、損害保険会社端末3は、オーナU2に対して連絡をすることが可能な所定情報、例えばオーナ端末2の電話番号を、サーバ1に送信する。
具体的には例えば、図1(B)のステップST22において説明したように、損害保険会社端末3は、本サービスのユーザである損害保険会社U1により入力されたオーナ端末2の電話番号をサーバ1に提供する。
ステップS11において、サーバ1の許可情報送信制御部101は、専用アプリのダウンロード用URLを、オーナ端末2に送信する制御を実行する。
具体的には例えば、図1(B)のステップST23において説明したように、許可情報送信制御部101は、専用アプリの格納場所を示すURL等を、オーナ端末2に送信する制御を実行する。オーナ端末2には、当該情報(URL等)に基づくオーナU2の操作により、専用アプリがインストールされる。
ステップS12において、サーバ1の支援情報報知制御部102は、ガイド情報を、オーナ端末2を介してオーナU2へ報知する制御を実行する。
具体的には例えば、図1(B)のステップST23において説明したように、支援情報報知制御部102は、枠や矢印等のガイド画像をガイド情報として、オーナ端末2を介してオーナU2へ報知する制御を実行する。
ステップS22において、オーナ端末2は所定箇所が所定範囲に含まれた車両画像のデータを取得する。
具体的には例えば、図1(C)のステップST31において説明したように、オーナU2は専用アプリのガイド機能に従い、所定箇所が撮像画像内の所定位置に入るように車両Cを撮像する。オーナ端末2は、オーナU2のガイド機能に従った操作の結果として、所定箇所が撮像画像内の所定位置に含まれた車両画像のデータを取得する。
ステップS23において、オーナ端末2は、ステップS22の処理の結果取得された車両画像を、サーバ1に送信する制御を実行する。サーバ1の車両画像取得部103は、オーナ端末2から送信されてきた車両画像を取得する。
ステップS13において、サーバ1の車両画像送信制御部104は、損害保険会社端末3に車両画像を送信する制御を実行する。
このように、ステップS23及びステップS13の処理の結果、図1(C)のステップST32Uで説明した車両画像送信機能として、オーナ端末2は、車両画像のデータを損害保険会社端末3に対して送信する。
ステップS32において、損害保険会社端末3は、車両画像のデータを取得し、損害保険会社U1から車両画像のデータに基づく車両保険金額の入力を受付ける。損害保険会社端末3は、サーバ1に対して、車両保険金額の算定の結果の情報を送信する。サーバ1は、車両保険金額の算定の結果の情報を取得する。
ステップS14において、サーバ1は、車両保険金額の算定の結果の情報をオーナ端末2に送信する制御を実行する。
このように、ステップS32及びステップS14の処理の結果、図1(C)のステップST33において説明した損害保険会社U1により算定された車両保険金額が、オーナU2に報知される。
ステップS24において、オーナ端末2は、オーナU2から車両保険金額の算定の結果を了承したか否かの情報の入力を受付け、サーバ1に送信する。
ステップS15において、サーバ1は、オーナ端末2から送信されてきた、オーナU2が車両保険金額の算定の結果を了承したか否かの情報を損害保険会社端末3に送信する制御を実行する。
上述したように、サーバ1は、オーナ端末2で撮像された車両画像の授受や、車両保険金額の算定の結果の授受、オーナU2が車両保険金額を承諾したか否かを示す情報の授受等を媒介する。このように、サーバ1の処理により、車両保険のための役務の提供が、円滑に行われる。
ステップS16において、サーバ1の画像出力部106は、ステップS23の処理により取得された車両画像のデータを、中古車買取のための役務の利用に供する情報として出力する。
これにより、図1のステップST32Sにおいて説明したように、オーナ端末2は、車両画像送信機能により、車両画像のデータをサービス提供者S(後述の図2のサーバ1)に送信する。
ステップS16において、サーバ1の査定結果取得部107は、車両画像のデータに基づいて車両の査定がなされた結果を示す情報を、サービス提供者Sの入力に基づき取得する。また、複数の第三者により、中古車買取のための役務が提供される場合、サーバ1の査定結果取得部107は、車両画像のデータに基づいて車両の査定がなされた結果を示す情報を図示せぬ複数の第3他情報処理装置の夫々から取得することもできる。
ステップS17において、サーバ1は、車両画像のデータに基づいて算出された、買取価格を示す情報を損害保険会社U1へ報知する。
ステップS33において、損害保険会社端末3は、ステップS17の処理により報知された車両Cの買取価格を了承するか否かを取得し、サーバ1に送信する。
このようにして、損害保険会社U1、オーナU2及びサービス提供者S、並びに、中古車買取のための役務を提供する第三者の間での情報の授受が支援される。
以上、図5を用いて、情報処理システムにおけるフローを説明した。
以下、図6乃至図8を用いて、上述の本サービスにおける処理の具体例について説明する。
図6は、図1の本サービスにおいて、オーナにより車両Cを撮像する操作を行う際にガイド機能が提供されるオーナ端末の画面やその操作の具体例を示す図である。
図6(A)には、図1(B)のステップST22及びステップST23において授受される情報の具体例と、その流れが示されている。
図6(A)のステップSTP11に示すように、まず、「登録番号登録」がなされる。
ステップSTP11における「登録番号登録」において、損害保険会社U1により、車両Cの登録番号が登録される。具体的には例えば、損害保険会社U1は、損害保険会社端末3を操作することで、車両Cの登録番号、所謂、車のナンバーを登録する。
次に、図6(A)のステップSTP12に示すように、「URL発行」がなされる。
ステップSTP12における「URL発行」において、サーバ1により、自動でその車両Cに関する情報を授受するためのURLが発行される。即ち、URL発行において発行されるURLは、その車両Cに対して固有のURLとなる。
次に、図6(A)のステップSTP13に示すように、「SMS送信」がなされる。
ステップSTP13における「SMS送信」において、許可情報送信制御部101は、オーナ端末2の電話番号を用いてSMSにより、支援情報利用許可情報を送信する。
図6(B)には、図6(A)のステップSTP14において送信されたSMSがオーナ端末2に受信された後、オーナU2との間で授受される情報の例が図示されている。
図6(B)に示すように、オーナ端末2に送信されてきたSMSには、ステップSTP12において発行されたURLが含まれている。
そして、図6(B)の画面G1示す本人確認としてオーナU2に登録番号の入力を促す画面が、オーナ端末2に表示される。オーナU2は、オーナ端末2を操作して、車両Cの登録番号を入力する。オーナU2により入力された登録番号は、サーバ1に送信され、ステップSTP11において損害保険会社U1により入力された登録番号と照合される。これにより、オーナU2が確かに車両Cのオーナでありオーナ端末2を操作している旨が、即ち、オーナU2自身である旨(さらにはこれまでの入力情報等が正しい旨等も)が認証される。
つまり、図6(A)の例において、専用アプリをオーナU2に利用させるべく、オーナU2に対して連絡をすることが可能な所定情報に、オーナU2やオーナ端末2を認証するための認証情報(ここでは、車両Cの登録番号)が含まれている。
なお、上述の認証を行うため、初期パスワードとして車両Cの登録番号の少なくとも一部が採用されてもよい。即ち例えば、オーナU1は、専用アプリを利用する際に、車両Cの登録番号に含まれる(最大)4桁の数字を入力することで、本サービスのワンタイムユーザとして認証される。
そして、図6(B)に示すようにオーナ端末2には、車両Cの車種や年式、グレード、走行距離等を入力する画面G2が表示される。オーナU2は、画面G2に従って、車両Cのメーカや社名をオーナ端末2を操作して、入力する。ここで、画面G2に表示される情報は、ガイド情報の一例である。即ち、図6(B)の例において、車両Cの外見(車両画像)以外の情報の入力を促す情報が、ガイド情報として報知される。
このようにして、損害保険会社U1による車両保険金額の算定に必要という観点、及び、サービス提供者Sによる車両Cの買取価格の査定に必要という観点での情報が収集される。
図7は、図1に示す本サービスをワンタイムユーザとして車両のオーナに利用させるべく行われる、サーバとオーナ端末による処理の具体例を示す図である。
図7(A)乃至(D)の夫々は、夫々ガイド機能が提供された画面を表示しているオーナ端末2である。オーナ端末2には、図7(A)乃至(D)に示す各画面が、順次表示される。そして、オーナU2は、図7(A)乃至(D)に示す各画面のガイド画像の誘導に従って、車両Cを撮像する。
図7(A)乃至(D)のオーナ端末2の画面には、オーナ端末2が備えるカメラにより撮像されている画像PHに、ガイド情報の一例であるガイド画像GI及びメッセージMSGが重畳して表示されている。
図7(A)乃至(D)に二点鎖線で示されるガイド画像GIは、オーナU2に対して、どのような所定箇所がどのような所定範囲に含まれるように画像(車両画像)を具体的な配置の例として報知するものである。
図7(A)乃至(D)に示されるメッセージMSGは、オーナU2に対して、どのような画像(車両画像)を撮像すべきか、文字列を用いて報知するものである。
以下、図7(A)乃至(D)の夫々において、どのようなガイド画像GI及びメッセージMSGが報知されるかについて説明する。
図7(A)のガイド画像GIは、車検証を模している。また、図7(A)のメッセージMSGは、「車検証を撮影してください」という文字列である。このように、ガイド情報として、図7(A)に示すガイド画像GIやメッセージMSGといったガイド情報により、オーナ端末2の操作が誘導される。
即ち、オーナU2は、図7(A)のガイド情報に従って、車両Cの車検証が画像の中央に含まれる車両画像を的確に撮影することができる。
なお、サーバ1は、車検証に含まれる情報を読み込むことにより、図6(B)で説明した、図6に示す画面G2等を用いたオーナU2の操作を簡略化することもできる。具体的には例えば、車検証に含まれるQRコード(登録商標)を読み取った結果を、図6に示す画面G2等を用いたオーナU2の操作の代わりに取得するができる。
図7(B)のガイド画像GIは、車両Cを左前方からみた様子を模している。また、図7(B)のメッセージMSGは、「左前を撮影してください」という文字列である。
即ち、オーナU2は、図7(B)のガイド情報に従って、車両Cの左前方から見た様子を車両画像として的確に撮影することができる。
図7(C)のガイド画像GIは、車両Cを右前方からみた様子を模している。また、図7(C)のメッセージMSGは、「右前を撮影してください」という文字列である。
即ち、オーナU2は、図7(C)のガイド情報に従って、車両Cの右前方から見た様子を車両画像として的確に撮影することができる。
図7(D)のガイド画像GIは、車両Cのメータ類の様子を模している。また、図7(D)のメッセージMSGは、「メータ類を撮影してください」という文字列である。
即ち、オーナU2は、図7(B)のガイド情報に従って、車両Cのメータ類の様子を車両画像として的確に撮影することができる。
また、さらに、以下のようなガイド情報が提供されてもよい。
即ち例えば、車両Cの左後方及び右後方からの撮影を誘導するガイド情報が提示される。例えば、車両Cの正面や後方、右側面や左側面からの撮影を誘導するガイド情報が提示されてもよい。
また例えば、車両Cの車内の撮影を誘導するガイド情報が提示される。具体的には例えば、車両Cのドアを解放した状態でシートや内装の全体像の撮影を誘導するガイド情報が提示される。
また例えば、車両Cの破損個所の撮影を誘導するガイド情報が提示される。具体的には例えば、実際に破損した他の車両の写真やイラストがガイド画像としてオーナU2に提示される。このとき、例えば、他の車両の写真として、車両Cの破損個所の全体が車両画像のうち所定割合の面積を占めている写真が、提示される。
また例えば、車両Cの水没の水位を把握可能な箇所の撮影を誘導するガイド情報が提示される。具体的には例えば、実際に水没した他の車両の写真やイラストがガイド画像としてオーナU2に提示される。このとき、例えば、他の車両の写真として、ドアを解放し、シートや内装におけるシミの高さ(例えば、シート背もたれのうち、シミで汚れている高さ)が把握可能な写真が、提示される。
なお、複数のガイド画像(ガイド情報)が提示される際、複数の車両画像と複数のガイド画像とは、1対1対応しなくてもよい。即ち例えば、オーナU2は、1つのガイド画像に対して、複数の車両画像を撮像してもよい。さらに言えば、オーナU2は、ガイド画像を参照して車両画像を撮像するのではなく、自由に必要と思われる所定部位を判断して車両画像を撮像してもよい。具体的には例えば、車両Cがトラックである場合、オーナU2は、トラックの荷台の内部等を自由に撮像することもできる。
また例えば、車両Cがフォークリフトや建設機械等、特殊な用途に用いられるものであった場合、その用途に合わせたガイド情報が提示されると好適である。具体的には例えば、フォークリフトである車両Cに対しては、コーションプレートや油圧シリンダー、操作レバー等の撮影を誘導するガイド情報が提示されるとよい。
即ち、「車内を撮影してください」とメッセージMSGのみで誘導された場合、オーナU2にとって、どのような状況でどのような角度で撮影すべきかを把握することは難しい。さらに言えば、オーナU2は、仮にメッセージMSGに従って撮影できたとしても、損害保険会社U1から求められている車両画像となっているかが不安となることもあった。つまり、ガイド画像GIがあることにより、損害保険会社U1やサービス提供者Sの役務の提供に必要な車両画像が的確に撮影されるとともに、オーナU2は安心感を得ることもできるのである。
車両画像は、損害保険のための役務と、中古車買取のための役務に用いられるものである。従って、オーナU2にとって、それらの専門的な役務のために必要な車両画像を的確に撮像するのは難しかった。しかしながら、上述したようにオーナU2は、ガイド機能に従って車両画像を撮像することにより、的確な車両画像を撮像することができる。
さらには、オーナ端末2には、図7(A)乃至(D)に示す各画面が、順次表示される。これにより、オーナU2にとっては、複数の車両画像の夫々についてどのように撮像すべきかを直観的に即座に把握可能となる。
また、損害保険会社U1やサービス提供者Sにとっては、車両画像を取得するためにアジャスター(担当者)等を派遣することに代えてオーナU2に対して車両画像の撮像を依頼したとする。しかしながら、この場合、どのような車両画像が必要であるかがオーナU2に正しく把握されず、オーナU2への撮像の依頼やその修正にコストが発生する可能性がある。ガイド機能により、依頼や修正のコストが発生することを防ぐことができる。
また、車両画像は、損害保険のための役務と、中古車買取のための役務といった複数の役務に用いられるものである。ここで、損害保険のための役務に必要な車両画像と、中古車買取のための役務に必要な車両画像は、異なることが考えられる。
具体的には例えば、損害保険のための役務においては、車両Cが全損であるのか分損であるのかを判断することが重要である。また、車両Cが分損である場合には、車両Cの修理費用を算出することで、車両保険金額が損害保険会社U1により算出される。
また例えば、中古車買取のための役務においては、車両Cが中古車市場や解体業者の引き取り価格として、どのような価格になるかを算出し、それに基づいて買取価格を査定することが重要である。さらに言えば、特に車両Cが全損である場合には、車両Cが所謂部品取りの対象となった場合に価値が付く各パーツ(例えば、テールランプやメータ類等のパーツ)の損傷の有無を判断することも重要となり得る。
そこで、ガイド情報には、損害保険のための役務に必要な車両画像と、中古車買取のための役務といった複数の役務に必要な車両画像の両方を取得可能とするガイド情報が採用されてもよい。
図8は、図1の本サービスにおいて、複数の第三者を含む中古車買取のための役務において授受される情報やその流れの具体例を示す図である。
図8には、損害保険会社U1からの依頼に応じて、複数の第三者及びサービス提供者Sにより中古車買取のための役務が提供される場合においてサーバ1等を介して授受される情報やその流れが、ステップSTP21乃至STP26として図示されている。
以下、ステップSTP21乃至STP26の夫々について順に説明する。
ステップSTP21において、損害保険会社U1は、依頼内容として、価格算出を選択する。即ち、複数の第三者やサービス提供者Sに、車両Cの買取価格の査定を依頼する。ここで、損害保険会社U1は、依頼先を選択する。図8の例において、損害保険会社U1は、「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」を選択している。そして、損害保険会社U1は、回答期限の年月日(YYYY/MM/DD)を設定する。
ステップSTP22において、選択された各買取業者ユーザへ価格算出の依頼メールが送信される。即ち、ステップSTP22の処理において、サーバ1は、選択された「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」に対して、車両Cの買取価格の査定の依頼があった旨の通知をメールの形態で送信する。
ステップSTP23において、「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」の夫々は、本サービスにログインし、車両Cの車両情報と画像を確認し、買取価格を回答する。
即ち、「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」は、本サービスの専用アプリやウェブサイト等にログインし、車両画像や車両Cの情報(車種や年式等)を確認のうえ、ステップSTP21の処理において入力された回答期限までに買取価格を回答する。
ステップSTP24において、損害保険会社U1は、「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」の夫々から回答された買取価格に基づいて、「買取依頼」、「修理」及び「その他」のうち何れの対応を行うかを選択する。また、「買取依頼」を行う場合、「S社」(サービス提供者S)、「X社」及び「Y社」のうち何れの会社に買取依頼を行うかを1社のみ選択する。
以下、損害保険会社U1により、買取依頼が選択され、その買取依頼先として「S社」(サービス提供者S)が選択されたものとする。
ステップSTP25において、買取依頼先として選択された「S社」(サービス提供者S)には、「買取決定」のメールが送信される。また、買取依頼積として選択されなかった「X社」及び「Y社」には、「他者買取決定」のメールが送信される。
ステップSTP26において、「S社」(サービス提供者S)においては、車両Cについてのステータスは、「対応中」となる。また、「X社」及び「Y社」においては、車両Cについてのステータスは、「キャンセル」となる。
このように、本サービスにおいて、サーバ1により中古車買取のための役務に関する情報は、サーバ1を介して授受される。これにより、損害保険会社U1は、車両保険の役務の提供を行った後に、複数の第三者やサービス提供者Sによる買取価格の査定、即ち、相見積もりが可能となる。
損害保険会社U1は、相見積もりの結果に基づいて、車両Cの売却先を複数の第三者のうち何れにするのかを判断することができる。
以上、図6乃至図8を用いて、上述の本サービスにおける処理の具体例について説明した。
以上、本発明が適用される情報処理システムの実施形態を説明してきた。しかしながら、本発明が適用される実施形態は、例えば次のようなものであってもよい。
上述の本実施形態では、車両保険のための役務を提供している損害保険会社U1が、サービス提供者Sと契約することで本サービスのユーザとなっているものとしたが、異なる役務を提供している者が本サービスのユーザとなってもよい。
具体的には例えば、車のディーラが、本サービスのユーザとなってもよい。例えば、車のディーラは、オーナU2が保有する車両Cを下取り(新車の購入を条件として中古車買取)し、下取り価格を差し引いた金額で新車を販売する役務を提供している。そして、車のディーラは、自社で中古車として販売することもあるが、下取りした車両Cを中古車買取業者(サービス提供者Sや第三者)に買い取ってもらうこともある。
このように、車のディーラが本サービスのユーザとなった場合、上述の本実施形態の損害保険会社U1が享受できるメリットをそのまま享受することができる。即ち、オーナU2から的確な車両画像を容易に取得することが可能となる。
さらに言えば、特に車のディーラは、譲渡条件を満たす取引を行う役務を提供するため、オーナU2から取得した車両画像を第三者やサービス提供者Sに提供することで、中古車買取といった別の役務の提供を受ける際の労力が削減される。
なお、本サービスのユーザとして車のディーラが採用される場合、さらに以下のような機能が提供されると好適である。
即ち例えば、車のディーラの担当者が本サービスのワンタイムユーザとして、専用アプリを利用できる機能が提供されると好適である。即ち、ディーラの担当者の端末に対して、許可情報送信制御部101が機能すると好適である。
なお、このような場合、車のディーラの担当者は、車両Cに対応付けらえず、ディーラの担当者(又はディーラに備えられた端末等)に対して、車両Cを対応付けて管理されると好適である。即ち例えば、所謂本サービスのためのIDが発行され、そのIDに対して車両Cが紐付け(対応付け)される。
前提として、車のディーラでの下取りに際して、オーナU2は、車両Cに乗車してディーラに出向いていることが多い。そこで、車のディーラにおいて車両画像を取得する際には、車のディーラの担当者に対してガイド情報が提供され、車両画像が撮像されてもよい。即ち、ディーラの担当者の端末に対して、支援情報報知制御部102と、車両画像取得部103等が機能してもよい。
また、車両Cの車両画像を撮像する際に利用可能な設備に応じて、ガイド情報を追加させたり異ならせたりすることができる。即ち、支援情報報知制御部102は、下記の情報を報知する制御を実行することができる。
具体的には例えば、車両Cの下部(底面)を撮像するように誘導するガイド情報が追加されてもよい。ここで、車のディーラやその整備工場等においては、車両Cの全輪を同時にリフトするための設備が備えられていることが通常である。そこで、本サービスのワンタイムユーザ(ここでは、ディーラの担当者)に、車両Cの下部(底面)を撮像するように誘導するガイド情報が提供されてもよく、任意に撮像することを誘導するガイド情報が提供されてもよい。これにより、追加された車両Cの下部(底面)の車両画像に基づいて、より正確に所定役務(例えば、車両保険のための役務や中古車買取のための役務)が提供可能となる。
さらに言えば、車のディーラにおいて、相見積もりのニーズが高いため、上述の相見積もり機能が合わせて提供されると好適である。
また、上述の実施形態において、本サービスのユーザである損害保険会社U1により、オーナU2がワンタイムユーザとして登録されるものとしたが、特にこれに限定されない。本サービスのワンタイムユーザは、損害保険会社U1に所属する又は依頼されたアジャスター(担当者)であってもよい。
即ち、損害保険会社U1は、車両CがオーナU2の手元にない場合、オーナU2が適当な端末を持っていない場合及びオーナU2が撮影の手間を引受けない場合等には、オーナU2の代わりにアジャスター(担当者)に撮像させることもできる。
このような場合、損害保険会社U1は、車両Cへのアクセスが容易なアジャスター(担当者)に依頼することもできる。
また、本サービスにおいて、同一の車両Cが登録された場合、その旨を検出し、サービス提供者Sに報知する機能が提供されてもよい。
即ち例えば、サービス提供者S自身が、本サービスのユーザとなってもよい。この例においては、サービス提供者Sの複数の支店の夫々から、同一の車両Cが登録される場合が存在し得る。
具体的には例えば、図1(A)に示すように、事故が発生した場合、損害保険会社U1やワンタイムユーザとなる前のオーナU2の夫々から、同時期にサービス提供者Sの複数の異なる支店の夫々に同一の車両Cの登録の依頼がなされることがある。また例えば、上述の車のディーラと、オーナの夫々から登録の依頼がなされることもある。
そこで、その旨を検出し、サービス提供者Sに報知する機能が提供されることにより、依頼元(例えば、損害保険会社U1とオーナU2)の夫々に異なる買取価格を提示してしまうことを回避するといったことが可能となる。
なお、損害保険会社U1による車両Cの登録と、オーナU2の依頼によりサービス提供者Sによる車両Cの登録がなされた場合においても、同様に検出及び報知を行うことができる。
また、上述の実施形態では、車両保険の算定の後に買取価格の査定がなされたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、車両保険の算定と無関係に買取価格の査定がなされて、損害保険会社U1に買取価格が報知されてもよい。また例えば、買取価格の査定がなされて損害保険会社U1に買取価格が報知された後に、車両保険の算定がなされてもよい。
これにより、例えば、損害保険会社U1にとっては、買取価格の査定に基づいて車両保険の算定を行うことが可能となる。
また、上述の実施形態では、買取価格の査定は、中古車買取のための役務を提供するサービス提供者S又は第三者により行われるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、所定のアルゴリズムやモデルを用いた、AIにより、自動的に買取価格の査定がなされてもよい。これにより、買取価格の報知までに要する時間を短縮することができる。
また、本サービスは、本サービスのユーザに対して、そのユーザの組織内部における、開示範囲をコントロールする機能を提供することができる。
図9は、図1の本サービスのユーザの組織内における開示範囲コントロール機能が利用される例を示す図である。
図9には、損害保険会社U1の組織図が示されている。
即ち、第1階層の損害保険本部は、第2階層のAサービス部及びBサービス部から構成されている。また、第2階層のAサービス部は、第3階層のCサービス課及びDサービス課から構成されている。また、第2階層のBサービス部は、第3階層のEサービス課とFサービス課から構成されている。
ここで、上位の階層(例えば、第1階層)から下位の階層(例えば、第2階層や第3階層)の案件は閲覧可能である。しかしながら、下位の階層(例えば、第3階層)から上位の階層(例えば、第1階層や第2階層)の案件は閲覧不可能である。
具体的には例えば、損害保険本部は、Aサービス部のCサービス課の織田氏車C1案件の情報を閲覧可能である。また、損害保険本部は、Bサービス部のFサービス課の北条氏車C2案件の情報を閲覧可能である。しかしながら、例えば、Aサービス部は、損害保険本部が閲覧可能な北条氏車C2案件は閲覧不可能である。
また、同一階層同士では閲覧不可能である。具体的には例えば、Dサービス課は、自身が属するAサービス部のCサービス課の織田氏車C1案件は閲覧不可能である。
このように、本サービスでは、本サービスのユーザの組織内における開示範囲コントロール機能が提供される。これにより、本サービスのユーザの組織内におけるチェック体制や守秘が可能となる。
なお、上述の例外として、ある車両Cについて案件(ここでは、織田氏車C1案件)やその情報を共有する場合、所定の操作を受付けることでその案件の情報を他の者(ここでは、Dサービス課)からも閲覧や入力可能にすることもできる。
更に言えば、下位の階層(例えば第3階層)の案件は、上位の階層(例えば、本部である第1階層)からも閲覧可能であるが、閲覧できる情報(項目)を異ならせることができる。具体的には例えば、上位の階層(例えば、本部である第1階層)のみが、中古車買取のための役務の結果である買取価格を閲覧可能とすることができる。即ち例えば、上位の階層と下位の階層で管理する売却価格(買取価格)が異なり、同一の数値でなく管理することができる。これにより、下位の階層に対して、上位の階層(例えば、本部である第1階層)の手数料分を秘匿することができる。
本サービスにおいて、フリーチャット機能が提供されると好適である。即ち、任意のタイミングにおいて、損害保険会社U1(本サービスのユーザの一例)と、サービス提供者Sとの間におけるフリーチャット機能が提供されるとよい。これにより、損害保険会社U1とサービス提供者Sとは、車両Cに関する項目の定型的なやり取り以外の内容(例えば、事情を共有して急いでほしい旨を伝える等)の対応が可能となる。
また例えば、本サービスにおいて、アラートフラグ機能が提供されると好適である。即ち、本サービスにおける各段階(例えば、サービス提供者による中古車買取の査定結果として買取価格が決まった段階)において、その段階が完了している旨が損害保険会社U1にリストされ、アラート(報知)されるとよい。これにより、損害保険会社U1は、自社においてアクション(次の対応、例えば、オーナU2への連絡)が必要な旨を容易に把握できるようになる。
また例えば、本サービスにおいて、イベントメール通知機能が提供されると好適である。即ち、本サービスにおける各段階(例えば、サービス提供者による中古車買取の査定結果として買取価格が決まった段階)において、その段階が完了した旨(イベントが発生した旨)が損害保険会社U1にメール等により報知されるとよい。さらに言えば、損害保険会社U1にとっては、何れの段階において報知されるかを管理することができる。
また例えば、本サービスにおいて、案件個別通知機能が提供されると好適である。即ち、本サービスにおける各段階(例えば、サービス提供者による中古車買取の査定結果として買取価格が決まった段階)において、その段階が完了した旨が損害保険会社U1の本サービスを直接利用する者以外にメール等により報知されるとよい。具体的には例えば、本サービスにおいて金銭の授受が行われる場合において、振り込みを行ったり、振り込みがあったことを確認する経理担当者に対して、その旨が通知される。
また例えば、本サービスにおいて、ステータス管理機能が提供されると好適である。即ち、車両Cについて、各段階(例えば、サービス提供者による中古車買取の査定結果として買取価格が決まった段階)において、その段階が完了している旨や次の段階で何れの者のアクション待ちであるかが管理されるとよい。これにより、その車両Cの案件担当者は、相手(例えば、損害保険会社U1にとっては、相手としてのサービス提供者SやオーナU2)がアクションを起こす段階なのか、自社がアクションを起こす段階なのかを容易に把握できるようになる。
また例えば、本サービスにおいて、パートナーに対する制御機能が提供されると好適である。具体的には例えば、パートナーとして、サービス提供者Sが提携する解体業者や運送会社に対して、ワンタイムユーザとして、本サービスの利用が許可される機能が提供される。これにより、例えば、大規模災害が発生した場合といった、複数の車両Cが同じ地域に存在している場合において、アジャスター(担当者)や、オーナU2の手を煩わせることなく、複数の車両Cの夫々について、本サービスを利用しての役務(例えば、車両保険のための役務や中古車買取のための役務、さらには、車両運搬の役務等)の提供が可能となるのである。
なお、上述の一連の機能は、損害保険会社U1のみならず、サービス提供者SやオーナU2、複数の第三者においても同様に提供されると、利便性を享受することができるものである。
上述の実施形態では、車両CのオーナU2が本サービスのワンタイムユーザとして登録されるものとしたが、特にこれに限定されず、車両を管理する者であれば足りる。具体的には例えば、車両Cを後に下取りする可能性があるものとして管理する車のディーラの担当者や、事故調査を行うために状態を確認や管理するアジャスター(担当者)も車両を管理する者と言える。
上述の実施形態では、車両保険の役務を提供する損害保険会社U1がユーザとして採用されていたが、特にこれに限定されず、車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する者であれば足りる。具体的には例えば、車両の売買の役務を提供する車のディーラ等がユーザとして採用され得る。
上述の実施形態では、明細書中のガイド画像であって、図6のガイド画像GIがユーザに報知されるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、図6のガイド画像GI及びメッセージMSGがガイド情報として報知されてもよい。即ち、情報処理装置を用いて撮像する際にその情報処理装置を操作する者を支援する支援情報であって、所定箇所が車両画像の所定範囲に含まれるようにその情報処理装置の操作を誘導する情報を少なくとも含む情報であれば足りる。そこで、このような情報を、「支援情報」と呼ぶ。
上述の実施形態では、ガイド情報は専用アプリを介してオーナU2に提供されるものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、所定のWebサイトを介して提供されてもよい。この例においては、WebサイトのURLがオーナU2に提供される。即ち、支援情報を報知する機能を少なくとも有するアプリケーションソフトウェアを情報処理装置にインストールするために必要な情報、又は、支援情報を報知する機能を少なくとも有するウェブサイトに情報処理装置がアクセスするために必要な情報であれば足りる。そこで、これらを含む情報をまとめて「支援情報利用許可情報」と呼ぶ。
なお、さらに言えば、オーナU2をワンタイムユーザとして支援情報が提供されれば足り、その提供手段は、専用アプリ又はWebサイトに限定されず、他の手段が用いられてもよい。即ち、本サービスのワンタイムユーザとして支援情報利用許可情報がオーナU2に対して提供されれば足りる。
また、支援情報利用許可情報を送信するための情報(例えば、オーナ端末2の電話番号)は、損害保険会社U1により入力されてもよく、書面にもとづいてサービス提供者Sにより入力されてもよい。さらに言えば、支援情報利用許可情報は、任意の情報処理装置から、送信されてもよい。具体的には例えば、支援情報利用許可情報は、損害保険会社端末3から、電子メールで送信されてもよい。
上述の実施形態では、画像出力部106により出力される車両画像のデータは、サービス提供者Sや第三者の中古車買取のための役務や、第三者の利用に供する情報として出力されていたが、特にこれに限定されず、第2の者により提供される前記所定役務とは異なる別役務の利用に供する情報であれば足りる。
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4の例に限定されない。また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図4に特に限定されず、任意でよい。例えば、各種処理の実行に必要となる機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、オーナ端末2や損害保険会社端末3等に移譲させてもよい。逆にオーナ端末2や損害保険会社端末3の機能ブロック及びデータベースをサーバ等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、オーナU2にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者Uに提供される記録媒体等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、図2乃至4のサーバ1)は、
車両を管理する第1の者(例えば、図1や図4のオーナU2)により操作される第1他情報処理装置(例えば、図1や図4のオーナ端末2)と、
前記車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者(例えば、図1の車両保険の役務を提供する損害保険会社U1)により操作される第2他情報処理装置(例えば、図4の損害保険会社端末3)と、
の夫々と通信を行う情報処理装置において、
前記第2の者から提供依頼があった前記車両画像を前記第1他情報処理装置を用いて撮像する際に前記第1の者を支援する支援情報であって、前記所定箇所が前記車両画像の所定範囲に含まれるように前記第1他情報処理装置の操作を誘導する情報(例えば、明細書中のガイド画像であって、図6のガイド画像GI)を少なくとも含む前記支援情報(例えば、明細書中のガイド情報であって、図6のガイド画像GIやメッセージMSG)を、前記第1他情報処理装置を介して前記第1の者へ報知する制御(例えば、専用アプリを介してオーナU2へ報知する制御)を実行する支援情報報知制御手段と、
前記支援情報が報知された前記第1の者の前記第1他情報処理装置の操作により撮像された前記車両画像のデータを、前記第1他情報処理装置から取得する車両画像取得手段と、
前記車両画像取得手段により取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者の前記第2他情報処理装置に送信する制御を実行する車両画像送信制御手段と、
を備えていれば足りる。
これにより、第2の者は、情報処理装置から第1の者に対して支援情報を報知した上で、第1の者に車両画像の撮像をさせることができる。これにより、第2の者にとっては、車両毎に異なる第1の者への車両画像の撮像の依頼が容易となる。さらに言えば、第1の者には支援情報が報知されるため、第1の者は容易に車両画像を撮像することができる。そして、支援情報に従って撮像された車両画像が第2の者に提供されるため、第2の者は役務をより的確に提供することが可能となる。
このように、情報処理装置は、車両を管理する第1の者やその車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者を含む複数の者同士の情報の授受の利便性を向上させることができる。
さらに、前記支援情報を前記第1の者へ報知する前に、前記支援情報を報知する機能を少なくとも有するアプリケーションソフトウェアを前記第1他情報処理装置にインストールするために必要な情報(例えば、明細書中の専用アプリのダウンロード用URL)、又は、前記支援情報を報知する機能を少なくとも有するウェブサイトに前記第1他情報処理装置がアクセスするために必要な情報(例えば、明細書中のWebサイトのURL)を、支援情報利用許可情報として、前記第1他情報処理装置に送信する制御を実行する許可情報送信制御手段、を備えることができる。
これにより、第2の者から提供依頼がされた第1の者のみが支援情報の利用を許可される。また、支援情報はアプリケーションソフトウェア又はウェブサイトを介して行われ、第1の者にとっては撮像のための操作を行いながら支援情報の報知を受けることが容易となる。
さらに、前記車両画像取得手段により取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者により提供される前記所定役務とは異なる別役務の利用に供する情報(例えば、明細書中のサービス提供者Sや第三者の中古車買取のための役務の利用に供する情報)として出力する画像出力手段、を備えることができる。
これにより、車両画像は、第2の者に送信されるのみならず、第3の者の別役務の利用に供する情報として出力される。つまり、車両画像を利用して、複数の役務が提供される。即ち、第1の者にとっては、複数の役務のために複数の車両画像を別の機会に撮像するといったコストを削減することができる。
さらに、前記別役務は、車両の査定をする役務であり、
前記画像出力手段は、前記車両画像のデータを、前記別役務を提供する複数の第3の者により夫々操作される複数の第3他情報処理装置の夫々に出力し、
前記車両画像のデータに基づいて前記車両の査定がなされた結果を示す情報を、前記複数の第3他情報処理装置の夫々から取得する査定結果取得手段、を備えることができる。
これにより、複数の第3の者により夫々、車両の査定の結果が提供される。この結果が報知された場合、第1の者や第2の者にとっては、車両の査定の相見積もりの結果が取得される。即ち、複数の第3の者のうち、何れの者の査定結果を採用して車両の所有権を譲渡するか選択することができる。
さらに、前記所定役務は、車両保険を引受ける役務であり、
前記別役務は、車両の査定をする役務であり、
前記車両画像のデータに基づいて前記第2の者により算出された、前記車両の保険金の額を示す情報を前記第1の者へ報知する保険金報知手段と、
前記第1の者から前記第2の者への車両の所有権の譲渡は行われずに前記保険金の額が前記第2の者から前記第1の者へ支払われるという条件を満たしたうえで、前記別役務を提供する第3の者により前記車両画像のデータに基づいて前記車両の査定がなされた結果を示す情報を、第3他情報処理装置の夫々から取得する査定結果取得手段、
をさらに備える請求項3に記載の情報処理装置。
これにより、第三者にとっては、第1の者から、査定結果を要求されていない場合であっても、車両の所有権を有する第2の者に査定結果を報知することができる。これにより、第2の者は、オーナU2に対して、車両の買取のアプローチをかけることができるようになる。
1・・・サーバ、2・・・オーナ端末、3・・・損害保険会社端末、11・・・CPU、31・・・リムーバブルメディア、101・・・許可情報送信制御部、102・・・支援情報報知制御部、103・・・車両画像取得部、104・・・車両画像送信制御部、105・・・保険金報知部、106・・・画像出力部、107・・・査定結果取得部

Claims (7)

  1. 車両を管理する第1の者により操作される第1他情報処理装置と、
    前記車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者により操作される第2他情報処理装置と、
    の夫々と通信を行う情報処理装置において、
    前記第2の者から提供依頼があった前記車両画像を前記第1他情報処理装置を用いて撮像する際に前記第1の者を支援する支援情報であって、前記所定箇所が前記車両画像の所定範囲に含まれるように前記第1他情報処理装置の操作を誘導する情報を少なくとも含む前記支援情報を、前記第1他情報処理装置を介して前記第1の者へ報知する制御を実行する支援情報報知制御手段と、
    前記支援情報が報知された前記第1の者の前記第1他情報処理装置の操作により撮像された前記車両画像のデータを、前記第1他情報処理装置から取得する車両画像取得手段と、
    前記車両画像取得手段により取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者の前記第2他情報処理装置に送信する制御を実行する車両画像送信制御手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記支援情報を前記第1の者へ報知する前に、前記支援情報を報知する機能を少なくとも有するアプリケーションソフトウェアを前記第1他情報処理装置にインストールするために必要な情報、又は、前記支援情報を報知する機能を少なくとも有するウェブサイトに前記第1他情報処理装置がアクセスするために必要な情報を、支援情報利用許可情報として、前記第1他情報処理装置に送信する制御を実行する許可情報送信制御手段、
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記車両画像取得手段により取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者により提供される前記所定役務とは異なる別役務の利用に供する情報として出力する画像出力手段、
    をさらに備える請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記別役務は、車両の査定をする役務であり、
    前記画像出力手段は、前記車両画像のデータを、前記別役務を提供する複数の第3の者により夫々操作される複数の第3他情報処理装置の夫々に出力し、
    前記車両画像のデータに基づいて前記車両の査定がなされた結果を示す情報を、前記複数の第3他情報処理装置の夫々から取得する査定結果取得手段、
    をさらに備える請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記所定役務は、車両保険を引受ける役務であり、
    前記別役務は、車両の査定をする役務であり、
    前記車両画像のデータに基づいて前記第2の者により算出された、前記車両の保険金の額を示す情報を前記第1の者へ報知する保険金報知手段と、
    前記第1の者から前記第2の者への車両の所有権の譲渡は行われずに前記保険金の額が前記第2の者から前記第1の者へ支払われるという条件を満たしたうえで、前記別役務を提供する第3の者により前記車両画像のデータに基づいて前記車両の査定がなされた結果を示す情報を、第3他情報処理装置の夫々から取得する査定結果取得手段、
    をさらに備える請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 車両を管理する第1の者により操作される第1他情報処理装置と、
    前記車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者により操作される第2他情報処理装置と、
    の夫々と通信を行う情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    前記第2の者から提供依頼があった前記車両画像を前記第1他情報処理装置を用いて撮像する際に前記第1の者を支援する支援情報であって、前記所定箇所が前記車両画像の所定範囲に含まれるように前記第1他情報処理装置の操作を誘導する情報を少なくとも含む前記支援情報を、前記第1他情報処理装置を介して前記第1の者へ報知する支援情報報知ステップと、
    前記支援情報が報知された前記第1の者の前記第1他情報処理装置の操作により撮像された前記車両画像のデータを、前記第1他情報処理装置から取得する車両画像取得ステップと、
    前記車両画像取得ステップの処理において取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者の前記第2他情報処理装置に送信する制御を実行する車両画像送信制御ステップと、
    を含む情報処理方法。
  7. 車両を管理する第1の者により操作される第1他情報処理装置と、
    前記車両の所定箇所を被写体として含む画像を車両画像として、当該車両画像のデータを用いて所定役務を提供する第2の者により操作される第2他情報処理装置と、
    の夫々と通信を行うコンピュータに、
    前記第2の者から提供依頼があった前記車両画像を前記第1他情報処理装置を用いて撮像する際に前記第1の者を支援する支援情報であって、前記所定箇所が前記車両画像の所定範囲に含まれるように前記第1他情報処理装置の操作を誘導する情報を少なくとも含む前記支援情報を、前記第1他情報処理装置を介して前記第1の者へ報知する支援情報報知ステップと、
    前記支援情報が報知された前記第1の者の前記第1他情報処理装置の操作により撮像された前記車両画像のデータを、前記第1他情報処理装置から取得する車両画像取得ステップと、
    前記車両画像取得ステップの処理において取得された前記車両画像のデータを、前記第2の者の前記第2他情報処理装置に送信する制御を実行する車両画像送信制御ステップと、
    を含む制御処理を実行させるプログラム。
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