JP2022030864A - 画像形成システム及びメディア検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を大幅に損なうことなくメディア特性を検知すると共に、検品前において、検品不良となる可能性のある出力物の情報を特定することができる画像形成システム、及び、メディア検知方法を提供する。【解決手段】搬送路に配置され、所定の速度で搬送されるメディアの特性を検知するメディア検知部と、メディア検知部で検知されたメディアの特性が、指定されたメディアの特性範囲に合致しているか否かを判定する用紙一致判定部と、用紙一致判定部において、メディア検知部で検知されたメディアの特性が指定されたメディアの特性に合致していないと判定された場合に、当該メディアのページ、又は、ページ群を特定する情報を記憶する記憶部と、用紙一致判定部の判定結果に基づいて、各部を制御する制御部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成システム、及び、メディア検知方法に関する。
従来、画像形成装置内の給紙経路にメディア(記録媒体)の特性を検知するセンサーを設けて、メディア設定とセットされた用紙との不整合を検知し、間違った用紙への印刷を未然に防止する画像形成装置が提案されている(特許文献1)
特許文献1では、メディアが待機中になる箇所において、反射型光センサーによってメディアからの反射光を検出してその検出出力に基づいて紙厚を検出する構成が採られている。また、特許文献1では、設定されたメディアの紙厚と、搬送中のメディアの紙厚とが異なる場合には強制的にジョブを中断することが記載されている。
特開2005-77855号公報
ところで、特許文献1のように、設定されたメディアの特性が搬送中のメディアの特性と異なる場合にジョブを中断した場合、生産性の低下につながる。
一方、間違ったメディアに印刷した出力物は、検品時に不良となり、ヤレ紙となって処分される。このため、間違ったメディアに印刷された出力物が発生した場合には、検品後に再度印刷が必要な部数の特定や、ページ又はページ群の特定を行なう必要があり、大きな手間が発生していた。
そこで、本発明は、生産性を大幅に損なうことなくメディア特性を検知すると共に、検品前において、検品不良となる可能性のある出力物の情報を特定して、再度印刷する際の手間を減らすことができる画像形成システム、及び、メディア検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、搬送路に配置され、所定の速度で搬送されるメディアの特性を検知するメディア検知部と、メディア検知部で検知されたメディアの特性が、指定されたメディアの特性範囲に合致しているか否かを判定する用紙一致判定部とを備える。また、用紙一致判定部において、メディア検知部で検知されたメディアの特性が指定されたメディアの特性に合致していないと判定された場合に、当該メディアのページ、又は、ページ群を特定する情報を記憶する記憶部を備える。
本発明のメディア検知方法は、所定の速度で搬送されるメディアの特性をメディア検知部において検知する工程と、検知されたメディアの特性と指定されたメディアの特性とを比較し、搬送されてきたメディアが指定されたメディアに一致しているか否かを用紙一致判定部において判定する工程とを有する。さらに、用紙一致判定部において判定された結果に基づき、搬送されてきたメディアが指定されたメディアに一致していない場合に、当該メディアのページ、又は、ページ群を特定する情報を記憶部に記憶させる工程を有する。
本発明によれば、生産性を大幅に損なうことなく、検品不良となる可能性のあるメディアを検知することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの全体構成図である。 図2Aは、メディア検知部の概略構成を拡大した示した図である。図2Bは、メディア検知部によって用紙Mを検知したときの概略構成図である。 第1の実施形態に係る画像形成システムの制御系の構成例を示すブロック図である。 用紙一致判定部における用紙の一致、不一致の判定レベルの決定方法の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態において、ディア検知方法を実施するときの用紙1枚ごとの判定レベルの一例と、その判定レベルに対する判定変換の動き、追加出力カウンタの動き、及び保留カウンタの動きの一例とを示す。 第5の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成システム、メディア検知方法の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。以下で説明する各図において、共通の部材には同一の符号を付している。
<1.第1の実施形態>
1-1.画像形成システムの構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1の全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システム1は、給紙ユニット2と、画像形成装置3と、画像検査ユニット4と、排紙ユニット5とを備える。
[給紙ユニット]
給紙ユニット2は、給紙トレイ23と、メディア検知部90とを備える。給紙トレイ23には、大量の用紙(記録材の一部で、「メディア」とも呼ぶ)を収納可能である。給紙ユニットでは、ジョブの指示内容に基づいて、給紙トレイ23から画像形成装置3側に用紙を供給(給紙)する。給紙トレイ23からの用紙の送り出しは、給紙トレイ23に対応して設けられた給紙ローラ(図示せず)の駆動によって行われる。給紙トレイ23から送り出された用紙は、その後、用紙搬送部18の用紙搬送路10に沿って画像形成装置3側に搬送される。
用紙搬送部18は、用紙搬送路10と、複数の搬送ローラ12とを有している。用紙搬送路10は、給紙ユニット2から、画像形成装置3及び画像検査ユニット4を介して排紙ユニット5に渡って設けられている。用紙搬送部18では、制御部6の指示に基づいて、複数の搬送ローラによって用紙を搬送する。
[画像形成装置]
画像形成装置3は、電子写真式の画像形成装置であって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を重ね合わせてフルカラーの画像を形成可能なタンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置3は、メディア検知部90と、画像読取部21と、操作表示部22と、画像形成部24と、中間転写ベルト部25と、二次転写ローラ27と、定着部28と、制御部6とを備えている。
メディア検知部90は、給紙ユニット2から画像形成装置3側に送り込まれる用紙の用紙搬送路10上に設置されており、用紙搬送方向における二次転写ローラ27の上流側に配置されている。メディア検知部90は、物性値検出部91(図3参照)と位置検知部93(図3参照)とで構成されている。物性値検出部91は、搬送されてくる用紙の紙厚を検知する紙厚検知部95(図3参照)としての機能と、用紙の坪量を検知する坪量検知部94(図3参照)としての機能を有する。また、位置検知部93は、搬送されてくる用紙の先端位置を検知する。
図2Aは、メディア検知部90の概略構成を拡大した示した図である。また、図2Bは、メディア検知部90によって用紙Mを検知したときの概略構成図である。
メディア検知部90は、用紙押し当て部92と、物性値検出部91と、回転シャフト96と、位置検知部93とで構成されている。用紙押し当て部92は、用紙搬送路10の上下方向における下側に配置されており、搬送されてくる用紙Mを上方に押し当てる機能を有する。用紙押し当て部92は、図2Bに示す回転シャフト96の回転により、上下方向に移動する。
回転シャフト96は、断面が半円状の棒状部材で構成されており、図示を省略するモーターにより回転可能に構成されている。回転シャフト96は、回転して用紙押し当て部92に当接したときには、用紙Mを物性値検出部91側に押し上げ、回転して用紙押し当て部92に当接していないときには、用紙押し当て部92が搬送されてくる用紙Mに当接しない位置に配置されている。
物性値検出部91は、用紙搬送路10の上下方向における上側に配置されており、用紙押し当て部92に対向する位置に配置されている。物性値検出部91には、紙厚検知部95と、坪量検知部94が構成されている。物性値検出部91は、回転シャフト96の回転に伴って用紙押し当て部92によって押し上げられた用紙Mを、用紙押し当て部92との間で挟持して用紙Mの紙厚及び坪量を検知する。紙厚検知部95は、物性値検出部91と用紙押し当て部92とに挟持された用紙Mの紙厚を検出する。坪量検知部94は、発光部及び光検知部(図示せず)を備え、発光部から照射した光のうち、用紙Mを透過して光検知部で検知された光の量によって、用紙Mの坪量を検知する。物性値検出部91によって検出された紙厚及び坪量の情報は、後述する制御部6に送られる。
位置検知部93は、用紙搬送路10における用紙押し当て部92及び物性値検出部91の下流側に配置されている。位置検知部93は、物性値検出部91によって紙厚や坪量が検出されている用紙Mの先端位置を検出する。位置検知部93は、例えば、接触式センサーを用いて構成することができる。非接触式センサーとしては、反射式、又は透過式の光学センサーを用いることができる。位置検知部93で検出された情報は、後述する制御部6に送られる。
メディア検知部90における紙厚及び坪量の検出、及び、用紙先端位置の検出は、第1の給紙モード、又は、第2の給紙モードで用紙を搬送させて行われる。第1の給紙モードは、メディア検知部90の位置において、通常の画像形成で適用される搬送速度で用紙を搬送させる給紙モードである。第1の給紙モードを適用する場合には、通常の画像形成で適用される搬送速度でメディアを搬送させた状態でメディア検知部90におけるメディア検知を行う。この場合、搬送速度が落ちないため、生産性の低下を防ぐことができる。第2の給紙モードは、メディア検知部90の位置において、第1の給紙モードよりも遅い搬送速度で用紙を搬送させるか、メディア検知部90の位置で用紙の搬送を一旦停止させる給紙モードである。第2の給紙モードを適用する場合には、通常の画像形成で適用される搬送速度よりも遅い搬送速度でメディアを搬送させた状態でメディア検知部90におけるメディア検知が行われるか、または、メディアの搬送が停止した状態で、メディア検知部90におけるメディア検知が行われる。この場合には、より正確にメディア特性を検知することができる。
本実施形態では、物性値検出部91で検出された用紙の紙厚及び坪量の情報に基づいて、出力される印刷物が不良品か否かを判定する。また、位置検知部93で検知された情報に基づいて、不良品と判断された用紙の位置情報やジョブの情報を取得し、制御部6においてその情報を記憶する。メディア検知部90の制御に関する説明は、後で詳述する。
図1に戻り、画像形成装置3の各部について説明する。画像読取部21は、原稿の画像を読み取るものである。画像読取部21は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り装置21aと、原稿画像走査装置(スキャナー)21bとを備える。自動原稿送り装置21aは、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置21bへと送り出す。画像読取部21は、自動原稿送り装置21aと原稿画像走査装置21bとの協働により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像を連続して読み取ることができる。原稿画像走査装置21bは、自動原稿送り装置21aによってコンタクトガラス上に搬送された原稿、又はユーザーによってコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー等の受光面上に結像させることで、原稿の画像を読み取る。画像読取部21は、原稿画像走査装置21bによる読取結果に基づいて、画像データを生成する。
操作表示部22は、ユーザーの入力操作を受け付ける操作部としての機能と、ユーザーに足して種々の情報を表示する表示部としての機能とを有する。操作表示部22は、例えばタッチパネル式の液晶表示部によって構成されており、ユーザーによる操作の受け付け、及び、ユーザーに対する情報の表示が可能となっている。なお、操作部をマウスやタブレット等で構成し、表示部とは別体で操作部を構成することも可能である。
画像形成部24は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kを備えている。4つの画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kの各々は、感光体ドラム、帯電器、露光器、現像器、除電器、ドラムクリーナーなどを備えている。画像形成部24は、各々の画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kの動作を制御することにより、各色のトナー画像を形成する。
画像形成部24は、各々の画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kが有する感光体ドラムの表面にトナー画像を形成する。トナー画像の形成は、次のようなプロセスで行われる。まず、感光体ドラムの表面を帯電器によって帯電させる。次に、帯電した感光体ドラムの表面を露光器で露光して電荷を消去することにより、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する。次に、感光体ドラムの表面に現像器によってトナーを供給することにより、静電潜像をトナーの付着により現像する。以上のプロセスにより、感光体ドラムの表面にトナー画像が形成される。その際、画像形成ユニット26Yの感光体ドラムにはイエローのトナー画像が形成され、画像形成ユニット26Mの感光体ドラムにはマゼンタのトナー画像が形成される。また、画像形成ユニット26Cの感光体ドラムには、シアンのトナー画像が形成され、画像形成ユニット26Kの感光体ドラムにはブラックのトナー画像が形成される。
中間転写ベルト部25は、回転する無端状のベルトで構成されている。中間転写ベルト部25では、各々の画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kが有する感光体ドラムの表面に形成された各色のトナー画像が、その表面に順に転写される。感光体ドラムから中間転写ベルト部25へのトナー画像の転写は、図示を省略する一次転写ローラによって行われる。このとき、中間転写ベルト部25には、各色のトナー画像が重ねて転写される。この段階の転写は一次転写と呼ばれる。これにより、中間転写ベルト部25にカラーのトナー画像が形成される。
二次転写ローラ27は、中間転写ベルト部25に形成されたカラーのトナー画像を搬送されてきた用紙に一括転写する。この段階の転写は二次転写と呼ばれる。二次転写に際して、二次転写ローラ27にトナー画像が到着するタイミングに合わせて、用紙は、用紙搬送路10に設けられたレジスト部14から二次転写ローラ27へ送り込まれる。
レジスト部14は、例えば一対のレジストローラによって構成されている。一対のレジストローラは、互いに所定の加圧力で接触する状態に配置されている。レジスト部14では、用紙搬送路10によって搬送されてくる用紙が、一対のレジストローラの接触部に突き当てられる。これにより、用紙のスキューが補正されると共に、用紙の搬送が一時的に停止される。また、一対のレジストローラは、用紙を挟持しながら回転することにより、二次転写ローラ27に向けて用紙を送り込むと共に、この送り込みの途中で用紙搬送方向と直交する方向に揺動することにより、用紙の幅方向の位置ずれを補正する。
そして、二次転写ローラ27にトナー画像が到着するタイミングで、レジスト部14から二次転写ローラ27に用紙が送り込まれることにより、中間転写ベルト部25上のカラーのトナー画像が、用紙に二次転写される。その結果、用紙にカラーのトナー画像が形成される。その後、用紙は定着部28へと搬送される。
定着部28は、定着ローラと加圧ローラとで構成される一対のローラで構成されている。定着ローラにはヒータが内蔵されており、定着ローラと加圧ローラとは、互いに圧接した状態に配置されている。定着部28では、二次転写ローラ27を経て搬送されてきた用紙を、一対のローラでニップして加圧及び加熱することにより、用紙上のトナーが加熱されて溶融し溶融したトナーが用紙に圧着される。これにより、用紙に、カラーの画像を定着させることができる。定着部28において、定着処理が行われた用紙は、画像検査ユニットに搬送される。
[画像検査ユニット]
画像検査ユニット4は、用紙搬送路10近傍に配置された2つの画像読取部40、41で構成されている。一方の画像読取部40は、用紙搬送路10の上下方向の上方に設けられ、他方の画像読取部41は、用紙搬送路10の上下方向の下方に設けられている。画像読取部40、41は、制御部6からの指示にしたがって、用紙に形成された画像を読み取るものであり、画像形成装置3の後段に配置されている。画像読取部40、41は、用紙の搬送方向に対して垂直な搬送幅方向に延在するライン状のセンサーが配列されたインラインセンサーによって構成されている。インラインセンサーは、例えばCCDや、CMOSセンサーで構成される一般的なセンサーである。画像読取部40は、用紙搬送路10によって画像センサユニットに送り込まれてくる用紙の表側の画像を読み取る。また、画像読取部41は、用紙搬送路10によって画像検査ユニットに送り込まれてくる用紙の裏側の画像を読み取る。読み取られた画像のデータは制御部6に送られる。画像検査ユニット4によって画像が読み取られた用紙は、排紙ユニット5に搬送される。
[排紙ユニット]
排紙ユニット5は、搬送路切替部30と、排紙トレイ32と、サブトレイ31とを備える。搬送路切替部30は、制御部6からの指示に基づいて、搬送されてくる用紙を用紙搬送路10a側か用紙搬送路10b側かに切り替える。これにより、搬送されてくる用紙は、排紙トレイ32か、サブトレイ31かに分配されて排出される。例えば、本実施形態では、後述する用紙一致判定部80において、「不一致」と判定された用紙は「ヤレ紙」として、サブトレイ31に排出され、「一致」と判定された用紙は、排紙トレイ32に排出される。
1-2.画像形成システムの制御構成
図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1の制御系の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像形成システム1は、上述した給紙ユニット2、画像形成装置3、画像検査ユニット4、排紙ユニット5で構成されている。画像形成装置3は、制御部6、操作表示部22、用紙搬送部18、画像形成部24、画像処理部52、定着部28、通信部60、メディア検知部90、用紙一致判定部80、記憶部70を備えている。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備えている。制御部6は、ROMに格納された所定の処理プログラムをCPUが読み出してRAMに展開し、展開したプログラムをCPUが実行することにより、画像形成システム1の各部を統括的に制御する。
通信部60は、制御部6の制御の下、給紙ユニット2、画像検査ユニット4、排紙ユニット5及び、図示を省略する外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)の各部の通信部(図示を省略する)とネットワークを介して各種データの送受信を行う。通信部60は、例えば、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークを介して各部の通信部と通信を行う。
画像処理部52は、画像読取部21によって読み取られた画像データ、あるいは、通信部60を介して受信した画像データに予定の画像処理を施すものである。所定の画像処理には、たとえば、階調補正処理や中間調処理等が含まれる。階調補正処理は、用紙に形成された画像の濃度が目標の濃度と一致するように、画像データの各画素の階調値を補正する処理である。中間調処理は、例えば誤差拡散処理、組織的デザイン法を用いたスクリーン処理等である。
画像形成装置3では、制御部6の制御の下、例えばパーソナルコンピューター等の外部の装置から送信される画像データに基づいて、画像処理部52で画像処理が行われ、画像形成部24により中間転写ベルト部25上に画像が形成される。その後、二次転写ローラ27及び定着部28により、用紙に所望の画像が形成される。
また、メディア検知部90では、制御部6の制御の下、坪量検知部94において、給紙ユニット2側から搬送されてきた用紙の坪量が検知されると共に、紙厚検知部95において、給紙ユニット2側から搬送されてきた用紙の紙厚が検知される。また、メディア検知部90では、制御部6の制御の下、位置検知部93により、給紙ユニット2側から搬送されてきた用紙の用紙先端位置が検出される。メディア検知部90で検知された用紙の坪量、紙厚、及び、用紙先端位置の情報は、制御部6に送られる。
用紙一致判定部80は、制御部6の制御の下、メディア検知部90で検知された用紙の紙厚、又は(及び)坪量が、ユーザーによって指定された用紙の紙厚、又は(及び)坪量と一致しているか否かを判定する。ユーザーによって指定される用紙の紙厚や坪量のデータは、予め制御部6に記憶されている。用紙一致判定部80では、制御部6に予め記憶されているそれらのデータと、メディア検知部90で検知されたデータとを比較することで、給紙ユニット2側から搬送されてきた用紙の特性が、指定されている用紙の特性と一致しているか否かを判定する。
図4に、用紙一致判定部80における用紙の一致、不一致の判定レベルの決定方法の一例を示す。まず、通常の画像形成に適用される第1の給紙モードで用紙を搬送させた状態において、メディア検知部90で用紙の坪量又は紙厚を検出した場合について説明する。ユーザーに指定された用紙の紙厚又は坪量を「判定値」(基準値)とした場合、メディア検知部90で検知された用紙の坪量又は紙厚と、その「判定値」との誤差が、±3%以下である場合には、用紙一致判定部80は、「一致」と判定する。一方、メディア検知部90で検知された用紙の坪量又は紙厚と、その「判定値」との誤差が、±3%よりも大きく、±6%以下である場合には、用紙一致判定部80は、「判定難」と判定する。また、メディア検知部90で検知された用紙の坪量又は紙厚と、その「判定値」との誤差が、±6%よりも大きい場合には、用紙一致判定部は、「不一致」と判定する。
用紙一致判定部80において「判定難」と判定された場合は、例えば、「判定難」と判定された用紙の前後に搬送される用紙のそれぞれの判定結果に基づいて、判定結果が「一致」又は「不一致」に変更される。この判定結果の変更例については、後で詳述する。
次に、通常の画像形成に適用される第1の給紙モードよりも遅い第2の給紙モードで用紙を搬送させた状態において、メディア検知部90で用紙の坪量又は紙厚を検出した場合について説明する。メディア検知部90で検知された用紙の紙厚又は坪量と、「判定値」との誤差が、±5%以下である場合には、用紙一致判定部80は、「一致」と判定する。一方、メディア検知部90で検知された用紙の紙厚又は坪量と、「判定値」との誤差が、±5%よりも大きい場合には、用紙一致判定部80は、「不一致」と判定する。
本実施形態では、通常の画像形成に適用される第1の給紙モードで用紙を搬送させて紙厚又は(及び)坪量を検知する場合には、生産性を低下させることなくメディア検知を行うことができる。一方で、通常の画像形成に適用される第1の給紙モードよりも遅い第2の給紙モードで用紙を搬送させた状態において、メディア検知部90で紙厚又は(及び)坪量を検出する場合には、第1の給紙モードの場合よりも検知結果の精度が上がる。このため、上述したように、第2の給紙モードで用紙を搬送させる場合には、第1の給紙モードで用紙を搬送する場合に比較して、判定レベルを絞る(少なくする)ことができ、判定精度を向上させることができる。
図4では、第1の給紙モードで搬送する際の判定レベルは2つ、第2の給紙モードで搬送する際の判定レベルは3つに分ける例を説明したが、これに限られるものではなく、種々の変更が可能である。また、判定レベルの一致領域、不一致領域についても、図4に示すものに限らず、種々の変更が可能である。
記憶部70は、制御部6の制御の下、用紙一致判定部80における判定結果を、該当するページ又はページ群の情報に紐づけて記憶する。ここで、ページ群とは、冊子等の出力物が一連のページで形成される場合におけるページの集合体の単位を意味する。記憶部70では、搬送されてくる用紙毎にその判定結果が順に記憶される。すなわち、積算のページ数又はページ群数に対する判定結果が記憶される。
記憶部70は、用紙一致判定部80において、「一致」と判定された場合以外における積算のページ数又はページ群数を記憶する構成であってもよく、また、すべての用紙の判定結果を記憶する構成であってもよい。また、記憶部70では、判定結果は、印刷物として出力可能な状態で記憶される。これにより、ユーザーは、例えば、「不一致」と判定された積算のページ数又はページ群数を特定する情報を判定結果として印刷することができる。
操作表示部22は、制御部6の制御の下、記憶部70に格納されている判定結果の情報を表示することができる。また、操作表示部22からの操作によって、記憶部70に格納されている判定結果のうち、例えば、「不一致」と判定された積算のページ数又はページ群数に対して、追加で印刷することができる。
1-3.画像形成システムの制御方法
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1におけるメディア検知方法について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム1におけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。
画像形成システム1において、印刷が開始されると、制御部6の制御の下、給紙ユニット2から給紙が開始される(ステップS1)。本実施形態では、第2の給紙モードで用紙を搬送する場合を例に説明する。
給紙ユニット2からの給紙が開始された後、メディア検知部90の位置検知部93は、用紙がメディア検知部90に到達したか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において「NO」と判定された場合、すなわち、用紙がメディア検知部90に到達していないと判定された場合、ステップS2において位置検知部93の情報に基づく用紙先端の検出を続ける。
ステップS2において「YES」と判定された場合、すなわち、用紙がメディア検知部90に到達したと判定された場合、メディア検知部90は、搬送されてきた用紙の紙厚及び坪量を検知する(ステップS3)。ステップS3において検知された紙厚及び坪量は、制御部6に送られる。
次に、用紙一致判定部80は、制御部6の制御の下、搬送されてきた用紙の紙厚及び坪量と、ユーザーから指定された用紙の紙厚及び坪量とを比較し、搬送されてきた用紙が、指定された用紙と一致しているか否かを判定する(ステップS4)。ここにおける一致又は不一致の判定レベルは、図4で説明した通りである。
ステップS4において「YES」と判定された場合、すなわち、搬送されてきた用紙が、指定された用紙と「一致」していると判定された場合、制御部6は設定された枚数の印刷が完了した否かを判定する(ステップS5)。
一方、ステップS4において「NO」と判定された場合、すなわち、搬送されてきた用紙が、指定された用紙と「不一致」であると判定された場合、該当する用紙は、排紙ユニット5において「ヤレ紙」として排出される(ステップS6)。そして、この判定結果71が記憶部70に格納されると共に、追加出力カウンタが1プラスされる(ステップS7)。追加出力カウンタは、追加印刷が必要なページ数又はページ群数を積算した値であり、ステップS6において「ヤレ紙」として排出された分の枚数である。この追加出力カウンタは、例えば記憶部70に記憶されている。
次に、制御部6は、設定された枚数の印刷が完了したか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5において「NO」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了していないと判定された場合には、ステップS1~ステップS5の処理が繰り返される。一方、ステップS5において「YES」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了したと判定された場合には、操作表示部22に、追加出力カウンタを表示する(ステップS8)。これにより、ユーザーは、追加印刷が必要なページ数又はページ群数の積算値を確認することができる。
次に、制御部6は、表示された追加出力カウンタ分の追加印刷の出力指示があるか否かを判定する(ステップS9)。ユーザーは、外部の装置、又は、操作表示部22からの入力により、追加出力カウンタ分の追加印刷の出力指示を出すことができる。ステップS9において「YES」と判定された場合、すなわち、ユーザーから追加印刷の出力指示があった場合には、制御部6は、追加出力カウンタに基づいて印字部数をセットする(ステップS10)。その後、ステップS1に戻って再度印刷を開始する。
ここでは、前段のステップS6においてヤレ紙として排紙された積算のページ数又はページ群数の印刷が再度実行されることとなる。その後、ステップS1~ステップS10を繰り返し、追加出力カウンタがゼロになった場合、すなわち、設定された枚数全てが、正常な印刷物として出力された場合には、ユーザーからの追加印刷の出力指示もなくなるため、制御部6は印刷工程を終了する。
一方、ステップS9において「NO」と判定された場合、すなわち、ユーザーから追加印刷の出力指示がない場合には、制御部6は、追加印刷をすることなく印刷工程を終了する。
以上の工程により、本実施形態のメディア検知方法では、用紙を搬送させた状態で紙厚や坪量等のメディア特性を検知することができるため、生産性を大幅に損なうことがない。また、画像検査ユニット4では検知することのできない、メディア設定とセットされた用紙との不整合を検知することができる。
本実施形態では、検品作業の前に、ヤレ紙となったページ数又はページ群数分を再度出力しておくことができる。これにより、検品後に用紙違いによる不良と判断されてから再度印刷するという手間を省くことができる。この結果、作業時間の短縮を図ることができると共に、工数のロスを低減することができる。
また、本実施形態では、図5に示したフローにおいて、ヤレ紙となったページ数又はページ群数分の再出力が為されなかった場合にも、ヤレ紙となった分のページ数又はページ群数の情報は記憶部70に保存されている。したがって、ユーザーは、検品前にその情報を知ることができ、かつ、その情報に基づいて再度印刷することが可能であり、再度ジョブの入力をする等の手間を省くことができる。
また、本実施形態では、メディア検知部90において用紙の紙厚及び坪量を検知する際に、用紙の搬送を止める必要がない。このため、画像形成装置3における生産性の低下を防ぐことができる。
なお、本実施形態では、ステップS7に示した追加出力カウンタを追加した後、追加出力カウンタが所定の回数よりも多かった場合、画像形成システム1全体の動作を停止するステップを追加してもよい。すなわち、ヤレ紙の枚数が所定の枚数よりも多かった場合には、セットされた用紙全てが指定された用紙と異なる可能性がある。したがって、この場合には、いったん画像形成システム1全体の動作を停止させることで、無駄な印刷の継続を防止することができる。また、この場合には、制御部6の制御の下、画像形成システム1の動作を停止させ、ユーザーにセット用紙の確認を促すメッセージを操作表示部22に表示する構成としてもよい。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態におけるメディア検知方法を実行する画像形成システムの構成は、第1の実施形態における画像形成システム1の構成と同様であるため、重複説明を省略する。また、本実施形態において、ステップS1~ステップS7までのフローは、図4と同様であるため、重複説明を省略する。
本実施形態では、ステップS5において「YES」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了したと判定された場合には、制御部6は、ユーザーからの判定結果71の印刷指示があるか否かを判断する(ステップS28)。ユーザーは、操作表示部22又は外部の装置から、必要に応じて判定結果71の印刷指示を実行することができる。
ステップS28において「YES」と判定された場合、すなわち、制御部6が、判定結果71の印刷指示があると判定した場合には、制御部6は判定結果71を印刷物として出力する。その後、制御部6は印刷工程を終了する。一方、ステップS28において「NO」と判定された場合、すなわち、制御部6が判定結果71の印刷指示がないと判定した場合には、制御部6は印刷工程を終了する。
本実施形態では、ヤレ紙として排出された積算のページ数又はページ群数の情報(判定結果71)をユーザーの指示に応じて出力することができる。このように、判定結果を出力可能とすることで、再度必要な枚数の印刷を行う際の作業効率を向上させることができる。
<第3の実施形態>
図7は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態におけるメディア検知方法を実行する画像形成システムの構成は、第1の実施形態における画像形成システム1の構成と同様であるため、重複説明を省略する。また、本実施形態において、ステップS1~ステップS7までのフローは、図4と同様であるため、重複説明を省略する。
本実施形態では、ステップS5において「YES」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了したと判定された場合には、制御部6の制御の下、追加出力カウンタに基づいて印字部数をセットする(ステップS18)。
次に、制御部6は、追加出力カウンタに基づく追加印刷が完了したか否かを判定する(ステップS19)。例えば、ステップS18において、追加出力カウンタがゼロであった場合、すなわち、追加出力が完了している場合には、ステップS19において「YES」と判断され、制御部6は印刷工程を終了する。なお、ステップS1~ステップS7までの印刷工程においてヤレ紙の排出がなかった場合にも、ステップS18において追加出力カウンタはゼロであるため、ステップS19において追加印刷が完了していると判断される。
一方、ステップS19において「NO」と判定された場合、すなわち、制御部6において、追加印刷が完了していないと判断された場合には、再度ステップS1~ステップS19の印刷工程が繰り返される。したがって、本実施形態では、追加出力カウンタがゼロになるまで、印刷工程が繰り返されることとなる。そして、追加出力カウンタがゼロになったところで制御部6は、印刷工程を終了する。
本実施形態では、ヤレ紙として排出された分の積算のページ数又はページ群数を自動的に再印刷させることができる。このため、検品後に、足りなかった分の枚数を再度印刷する必要がなくなる。これにより、印刷作業の効率低下を防ぐことができる。その他、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施形態>
図8は、本発明の第4の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態におけるメディア検知方法を実行する画像形成システムの構成は、第1の実施形態における画像形成システム1の構成と同様であるため、重複説明を省略する。なお、本実施形態では、第1の給紙モードで用紙を搬送する場合を例に説明する。
本実施形態において、ステップS1~ステップS3までのフローは、図4と同様であるため、同一符号を付し、重複説明を省略する。ステップS3において、メディア検知部90で搬送されてきた用紙の紙厚及び坪量が検知された後、用紙一致判定部80は、制御部6の制御の下、搬送されてきた用紙と、指定された用紙との一致度を判定する(ステップS34)。ステップS34では、メディア検知部90で検知された紙厚及び坪量と、ユーザーから指定された用紙の紙厚及び坪量とを比較することで判定が行われる。本実施形態では、用紙は第1の給紙モードで搬送されており、ここでは、図8に示した「一致」、「不一致」、「判定難」の3つの判定レベルで用紙の一致度が振り分けられる。以下の説明では、判定レベルが「一致」である場合を「レベル1」、「判定難」である場合を「レベル2」、「不一致」である場合を「レベル3」として説明する。
まず、ステップS34における用紙一致度が、レベル1であった場合(ステップS35)、前段に搬送されていた用紙の判定レベルについて保留カウンタがカウントされている場合については保留カウンタと保留フラグとをリセットする(ステップS36)。保留カウンタとは、用紙一致度がレベル2(「判定難」)であった場合に追加されるカウンタである。また、用紙一致度がレベル2である用紙に対しては保留フラグが立てられる。
ここで、図9に、本実施形態におけるメディア検知方法を実施するときの用紙1枚ごとの判定レベルの一例と、その判定レベルに対する判定変換の動き、追加出力カウンタの動き、及び保留カウンタの動きの一例とを示す。図9では、用紙一致度が「一致」すなわち、レベル1を「〇」で示し、「判定難」すなわち、レベル2を「?」で示し、「不一致」すなわち、レベル3を「×」で示している。
図9において、例えば、5枚目に搬送された用紙に注目する。5枚目の用紙の判定レベルはレベル1であるため、図8に示すフローでは、ステップS35に進む。そして、5枚目の用紙の場合、前段の3枚目、及び4枚目に搬送された用紙の判定レベルがレベル2であり、保留カウンタは2となっている。したがって、5枚目の用紙がレベル1であると判断された場合には、ステップS36に示すように、保留カウンタ2をリセットすると共に、3枚目及び4枚目の用紙の保留フラグをリセット(ここでは、判定レベルをレベル1に変更)する。
一方、1枚目及び2枚目に搬送された用紙に着目すると、判定レベルはレベル1と判定されているが、1枚目及び2枚目の用紙がメディア検知部90で検知された時点において保留カウンタはゼロである。このため、1枚目及び2枚目に搬送された用紙におけるステップS36の工程では、保留カウンタはゼロのままである。その後、ステップS50に進む。
次に、ステップS34における用紙一致度が、レベル2であると判定された場合(ステップS37)、制御部6は、1つ前に搬送された用紙の判定レベルに基づいて、次のステップを決定する(ステップS38)。ステップS38において、前の用紙の判定レベルがレベル1又はレベル2であったと判定された場合には、制御部6は、保留カウンタを1つ追加し(ステップS42)、判定の対象となっている用紙に対して保留フラグをセットする(ステップS43)。例えば、3枚目、4枚目、10枚目、11枚目の用紙が、ステップS38、ステップS42、ステップS43の工程で処理される。その後、ステップS50に進む。
一方、ステップS38において、前の用紙の判定レベルがレベル3であると判定された場合には、制御部6は、判定の対象となっている用紙をヤレ紙として排出する(ステップS39)。その後、制御部6は、追加出力カウンタを1つ追加し(ステップS40)、判定の対象となっている用紙の判定レベルをレベル2からレベル3に変更する(ステップS41)。例えば、7枚目、8枚目の用紙が、ステップS38、ステップS39、ステップS40、ステップS41の工程で処理される。その後、ステップS50に進む。
次に、ステップS34における用紙一致度が、レベル3であると判定された場合(ステップS44)、制御部6は、判定の対象となっている用紙をヤレ紙として排出させ(ステップS45)、追加出力カウンタを1つ追加する(ステップS46)。その後、制御部6は、保留フラグがあるか否かを判断する(ステップS47)。
ステップS47において、制御部6が、保留フラグがあると判断した場合には、追加出力カウンタに保留カウンタを追加し(ステップS48)、保留カウンタ及び保留フラグをリセットする(ステップS49)。例えば、12枚目の用紙が、ステップS44~ステップS49の工程で処理される。すなわち、10枚目及び11枚目の用紙に付されていた保留フラグが、12枚目の用紙が判定の対象であるときのステップS49においてリセットされる。その後、ステップS50に進む。
ステップS47において、制御部6において保留フラグがないと判断された場合には、そのままステップS50に進む。
次に、制御部6は、設定された枚数の印刷が完了したか否かを判定する(ステップS50)。ステップS50において「NO」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了していないと判定された場合には、ステップS1~ステップS50が繰り返される。
一方、ステップS50において「YES」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了したと判定された場合には、制御部6の制御の下、追加出力カウンタ及び保留カウンタに基づいて印字部数をセットする(ステップS51)。ここでは、追加出力カウンタと保留カウンタとを足し合わせた数が、セットされる印字部数となる。
次に、制御部6は、追加出力カウンタ及び保留カウンタに基づく追加印刷が完了したか否かを判断する(ステップS52)。ステップS52において「YES」と判定された場合、すなわち、追加印刷が完了したと判断された場合には、制御部6は印刷工程を終了する。一方、ステップS52において「NO」と判定された場合、すなわち、追加印刷が完了していないと判断された場合には、制御部6は再度ステップS1~S52の工程を繰り返す。なお、ステップS52では、追加出力カウンタ及び保留カウンタがゼロになった時点で追加印刷が完了したと判断される。
本実施形態では、画像形成装置3で通常適用されている搬送速度(第1の給紙モード)のままでメディア検知を行うことができる。このため、生産性の低下を防ぐことができる。そのほか、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第5の実施形態>
図10は、本発明の第5の実施形態に係る画像形成システムにおけるメディア検知方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態におけるメディア検知方法を実行する画像形成システムの構成は、第1の実施形態における画像形成システム1の構成と同様であるため、重複説明を省略する。また、本実施形態において、ステップS1~ステップS50までのフローは、図9と同様であるため、同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態では、ステップS50において「NO」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了していないと判定された場合には、制御部6は、保留カウンタが任意の定数Nよりも大きいか否かを判定する。ここで、定数Nは、ユーザーによって定められる任意の定数であり、例えば、メディア検知の精度を高めたいという要望がある場合には、定数Nは、より小さい数に定められる。
制御部6において、保留カウンタが任意の定数Nよりも大きいと判定された場合、すなわち、ステップS53で「YES」と判定された場合には、制御部6の制御の下、用紙搬送部18は、用紙の給紙モードを第2の給紙モードに切り替える(ステップS54)。その後、ステップS1~ステップS50の工程を繰り返す。
ところで、図4では、第2の給紙モードで用紙を搬送する場合、判定レベルを「一致」か「不一致」の2つのレベルで判定する例を示した。本実施形態では、ステップS54の後に行うステップS34の判定処理は、図4に示した判定レベルにしたがって「一致」か「不一致」の2つのレベルで判定する。この場合には、ステップS54の後に行うステップS34の判定処理において、レベル2(判定難)と判定される用紙が無くなるため、保留カウンタが増えることはない。
一方、ステップS50において「YES」と判定された場合、すなわち、設定された枚数の印刷が完了したと判定された場合の後の工程は、第4の実施形態と同様である。したがって重複説明を省略する。
本実施形態では、保留カウンタが任意の定数Nよりも大きい場合には、搬送速度を遅くすることで、メディア検知の精度を高めることができる。このため、より正確に再印刷の必要な印字部数を検知することができる。また、「判定難」が続いた場合には搬送速度を遅くすることで、実際には、「一致」の範囲に入るにも関わらず、「判定難」と判定されて追加印刷となってしまうような対象の用紙を減らすことができるため、無駄な追加印刷を防止することができる。また、本実施形態においても第4の実施形態と同様の効果を有する。
上述した実施形態では、紙厚及び坪量を検知し、その検知結果に基づいて用紙の特性を判定する例としていたが、少なくとも紙厚又は坪量のいずれかを検知して、その検知結果に基づいて、用紙の特性を判定する構成としてもよい。また、上述した実施形態では、紙厚及び坪量を検知し、その検知結果に基づいて、用紙の特性を判定する構成としたが、その他の紙種の特性を検知して用紙の特性を判定する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、メディア検知部90を画像形成装置3に設けたが、給紙ユニット2側に設けてもよい。
上述した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成について他の構成を加えることも可能である。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…画像形成システム、2…給紙ユニット、3…画像形成装置、4…画像検査ユニット、5…排紙ユニット、6…制御部、10…用紙搬送路、12…搬送ローラ、14…レジスト部、18…用紙搬送部、21…画像読取部、22…操作表示部、23…給紙トレイ、24…画像形成部、25…中間転写ベルト部、27…二次転写ローラ、28…定着部、30…搬送路切替部、31…サブトレイ、32…排紙トレイ、40、41…画像読取部、52…画像処理部、60…通信部、70…記憶部、71…判定結果、80…用紙一致判定部、90…メディア検知部、91…物性値検出部、93…位置検知部、94…坪量検知部、95…紙厚検知部、96…回転シャフト

Claims (14)

  1. 搬送路に配置され、搬送されるメディアの特性を検知するメディア検知部と、
    前記メディア検知部で検知されたメディアの特性が、指定されたメディアの特性範囲に合致しているか否かを判定する用紙一致判定部と、
    前記用紙一致判定部において、前記メディア検知部で検知されたメディアの特性が指定されたメディアの特性に合致していないと判定された場合に、当該メディアのページ、又は、ページ群を特定する情報を記憶する記憶部と、
    前記用紙一致判定部の判定結果に基づいて、印刷の継続又は停止を制御する制御部と、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記記憶部は、前記メディア検知部で検知されたメディアのうち、前記用紙一致判定部において、指定されたメディアの特性に合致していないと判定されたメディアの積算のページ数、又は、積算のページ群数を記憶する
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 画像形成に関する種々の情報を表示可能な表示部を備え、
    前記表示部は、前記記憶部に記憶されているページ又はページ群についての情報、又は、積算のページ数又は積算のページ群数についての情報を表示する
    請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記ページ又はページ群についての情報、又は、積算のページ数又は積算のページ群数についての情報は、印刷物として出力可能な状態で前記記憶部に記憶されている
    請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 画像形成に関する設定を入力可能な操作部を備え、
    前記操作部は、前記記憶部に記憶されているページ又はページ群についての情報、又は、積算のページ数又は積算のページ群数についての情報に基づく追加印刷指示の入力が可能である
    請求項2に記載の画像形成システム。
  6. 前記記憶部に記憶されているページ又はページ群についての情報、又は、積算のページ数又は積算のページ群数についての情報に基づく追加印刷を自動的に実行する制御部を備える
    請求項2に記載の画像形成システム。
  7. 前記メディアを第1の給紙モード、又は、第2の給紙モードでメディア検知部に搬送する搬送部を備え、
    前記用紙一致判定部は、前記メディア検知部で検知されたメディアの特性が、指定されたメディアの特性範囲に合致しているか否かを判定するために定められた判定レベルに応じて前記メディア検知部で検知されたメディアを判定し、
    前記第1の給紙モードで搬送されるメディアに対する前記用紙一致判定部の判定レベルは、
    前記第2の給紙モードで搬送されるメディアに対する判定レベルよりも細かく設定されている
    請求項2に記載の画像形成システム。
  8. 前記用紙一致判定部は、メディアが前記第2の給紙モードで搬送されてきた場合には、一致、又は、不一致の2つの判定レベルで当該メディアを判定し、メディアが前記第1の給紙モードで搬送されてきた場合には、一致、不一致、又は、判定難の3つの判定レベルで当該メディアを判定する
    請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記用紙一致判定部において、前記メディア検知部で検知されたメディアと指定されたメディアとが一致と判定される特性範囲、又は、不一致と判定される特性範囲は、前記第1の給紙モードの場合と、前記第2の給紙モードの場合とで異なる
    請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記用紙一致判定部において、前記第2の給紙モードで搬送したメディアが判定難と判断された場合には、前記制御部は、当該メディアの前後に搬送されるメディアの判定結果に基づいて、当該メディアの判定結果を変更する
    請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御部は、前記用紙一致判定部で不一致又は判定難が所定回数以上続いた場合には、印刷を停止する
    請求項8に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御部は、前記第1の給紙モード下において、前記用紙一致判定部で不一致又は判定難が所定回数以上続いた場合には、前記第1の給紙モードから前記第2の給紙モードに切り替える
    請求項8に記載の画像形成システム。
  13. 前記メディア検知部は、少なくとも、紙厚又は坪量のいずれかを検知すると共に、
    前記用紙一致判定部は、少なくとも、紙厚又は坪量のいずれかを判定可能である
    請求項1に記載の画像形成システム。
  14. 搬送されるメディアの特性をメディア検知部において検知する工程と、
    前記検知されたメディアの特性と指定されたメディアの特性とを比較し、搬送されてきたメディアが指定されたメディアに一致しているか否かを用紙一致判定部において判定する工程と、
    前記用紙一致判定部において判定された結果に基づき、搬送されてきたメディアが指定されたメディアに一致していない場合に、当該メディアのページ、又は、ページ群を特定する情報を記憶部に記憶させる工程と、
    を有するメディア検知方法。
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