JP2022023367A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】指示体の接触でも適切な入力が可能な技術を提供する。【解決手段】電子機器1は、表示部32のうち指示体に接触された位置を検出する位置検出部31と、指示体に接触された位置の位置極座標データを生成し、位置極座標データの角度成分と、対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択する文字選択部と、文字選択部で選択された文字を他の文字と識別可能に表示部32に表示させる表示制御部22と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、電子機器に関する。
スマートフォンやタブレット等のように、タッチパネルを備えた携帯端末などの電子機器が普及している。タッチパネルを備えた電子機器では、タッチパネルに表示された文字やボタン等を、指やペンでタッチすることによって文字を入力することができる。このような電子機器について、入力の容易化を目的とした技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、電子機器の機能に関連付けられた複数のオブジェクトをタッチパネルの外周に沿って表示させる電子機器が提案されている。このような電子機器によれば、操作性を向上することができる。
しかしながら、特許文献1に提案されている電子機器では、タッチパネルの外周に沿って複数のオブジェクトが表示されることから、オブジェクトの数が多い場合には、各々のオブジェクトの大きさが小さくする必要がある。この結果、当該電子機器では、ユーザが指等の接触(タッチ)によってオブジェクトを意図通りに入力できないという問題点があった。
そこで、本開示は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、指示体の接触でも適切な入力が可能な技術を提供することを目的とする。
本開示に係る電子機器は、表示領域と、複数の文字を選択的に入力するための文字入力領域とを有し、前記文字入力領域の少なくとも一部が、予め設定された中心点を中心として周方向に沿って複数の区分領域に区分された表示部と、前記複数の区分領域を規定し、前記中心点を基準とした複数の極座標データの複数の角度成分の範囲である複数の角度成分範囲と、前記複数の文字とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、前記表示部のうち指示体に接触された位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部で検出された前記指示体に接触された位置の、前記中心点を基準とした極座標データである位置極座標データを生成し、前記位置極座標データの角度成分と、前記記憶部に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記複数の文字のうち前記位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択する文字選択部と、前記文字選択部で選択された文字を他の文字と識別可能に前記表示部に表示させる表示制御部とを備える。
本開示によれば、位置極座標データの角度成分と、対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択し、当該文字を他の文字と識別可能に表示部に表示させる。このような構成によれば、指示体の接触でも適切な入力が可能となる。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1に係る電子機器の構成を示すブロック図である。図1に示すとおり、電子機器1は、制御部2、タッチパネル3、記憶部4、通信部5、音声処理部6、スピーカ7及び映像処理部8を備える。
図1は、本実施の形態1に係る電子機器の構成を示すブロック図である。図1に示すとおり、電子機器1は、制御部2、タッチパネル3、記憶部4、通信部5、音声処理部6、スピーカ7及び映像処理部8を備える。
制御部2は、例えばマイクロプロセッサ(Microprocessor)、CPU(Central Processing Unit)や処理回路等であり、電子機器1の主な動作の制御を行う。
タッチパネル3は、電子機器1の表示面側に配設されている。タッチパネル3が指示体によって接触(タッチ)されることにより、電子機器1が操作される。指示体は、例えば指、及び、ペンなどである。タッチパネル3は、位置検出部31と表示部32とを含む。
位置検出部31は、表示部32の表示画面側に配設されており、表示部32の表示画面のうち指示体にタッチされた位置を検出する。位置検出部31は、表示部32のうち指示体でタッチされた位置を、センサを使って検出してもよいし、表示部32に加わった圧力から検出してもよい。また、位置検出部31は、表示部32のうち指示体でタッチされた位置を、予め定められた時間間隔で自動検出してもよいし、制御部2からの指示に基づいて検出してもよい。
位置検出部31は、検出した位置をxy座標データに変換し、制御部2へ出力する。なお、xy座標データは、例えば、表示部32の上下をx軸とし、左右をy軸として、表示部32の表示画面全体の任意の位置をxy座標で表したデータである。
表示部32は、映像などの画像を表示する。
制御部2は、文字選択部であるタッチパネル制御部21と、表示制御部22とを含む。タッチパネル制御部21は、タッチパネル3の位置検出部31で検出された位置のxy座標データに基づいて、座標データの処理及び文字の選択を行う。表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字に基づいて、タッチパネル3の表示部32に表示する映像データを処理する。なお、タッチパネル制御部21及び表示制御部22は、制御部2のマイクロプロセッサ等が、記憶部4に記憶されたプログラムを実行することにより、当該マイクロプロセッサ等の機能として実現される。
記憶部4は、制御部2で用いられるデータを記憶(保存)する。例えば、記憶部4は、電子機器1を制御するためのOS(オペレーションシステム)等のプログラム、コンテンツ等のデータ、文字情報等を記憶している。また例えば、記憶部4は、タッチパネル制御部21で処理された座標データも適宜記憶する。
通信部5は、図示していないが、基地局またはインターネット等のアクセスポイントと無線で通信を行う。例えば、電子機器1が携帯電話の場合、通信部5は、図示しない基地局と通信を行う。また例えば、電子機器1が無線LAN(Local Area Network)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信装置の場合、通信部5は、図示しないインターネット等のアクセスポイントと通信を行う。また例えば、電子機器1がBluetooth(登録商標)を搭載している場合、通信部5は、図示しない外部のBluetooth機器と通信を行う。
通信部5は、無線信号を受信すると、受信した無線信号を復号し、復号した信号を制御部2へ送信する。また、通信部5は、制御部2から出力された信号を変調し、変調した無線信号を電子機器1の外部へ送信する。
音声処理部6は、記憶部4に記憶されているプログラムに従って制御部2で処理された音声データを音声信号にデコードし、デコードした音声信号をスピーカ7へ出力する。
スピーカ7は、音声処理部6から出力された音声信号に基づいて、音声を出力する。
映像処理部8は、記憶部4に記憶されているプログラムに従って表示制御部22で処理された映像データを映像信号に変換し、当該映像信号を表示部32へ出力する。
表示部32は、映像処理部8で変換された映像信号に基づいて、映像を表示する。
なお、制御部2で処理される音声データや映像データは、例えば、通信部5を介してインターネット等から取得され、記憶部4に記憶されたコンテンツ等のデータである。
図2は、本実施の形態1に係る表示部32の表示画面を示す平面図である。ユーザが電子機器1を操作して文字入力画面を選択すると、図2(a)に示すとおり、表示制御部22は、表示部32の表示画面に文字入力画面を表示する。表示部32は、表示領域40と文字入力領域41とを含む文字入力画面を表示することにより、表示領域40と文字入力領域41とを有する。
表示領域40は、文字入力画面の上側部分に設けられている。表示制御部22は、表示領域40に、通信部5を介してインターネット等から取得したコンテンツ等の映像を表示させる。なお以下で説明するように、指示体が文字入力領域41にタッチすると表示領域40に文字が表示されることもある。
文字入力領域41は、文字入力画面の下側部分に設けられている。表示制御部22の制御によって、文字入力領域41の中央部に、互いに交差する縦軸及び横軸を有するガイドライン42が表示されている。ガイドライン42の横軸は、位置検出部31でのxy座標データの変換に用いられるx軸と平行に表示され、ガイドライン42の縦軸は、位置検出部31でのxy座標データの変換に用いられるy軸と平行に表示される。
図2(a)の例では、文字入力領域41に、ガイドライン42だけでなく、例えばカーソルを左へ移動させる「左カーソルキー」、文字を大文字から小文字または小文字から大文字に変換する「大文字小文字変換キー」、平仮名入力や片仮名入力や英語入力や数字入力などの入力モードのいずれかに切り換える「かな英数変換キー」、カーソルを右へ移動させる「右カーソルキー」、平仮名入力または片仮名入力モードで入力した文字を漢字に変換する「変換キー」、一文字空白をあける「スペースキー等」なども表示されている。
文字入力領域41は、複数の文字を選択的に入力するための領域である。文字入力領域41で入力可能な複数の文字は、第1文字群と第2文字群とを含む。第1文字群は、大分類項目を表す文字群であり、複数の第1文字で構成されている。第2文字群は、複数の第1文字のそれぞれの文字に紐付けされた小分類項目を表す文字群であり、複数の第2文字で構成されている。第1文字群及び第2文字群の構成内容を示すテーブル、及び、第1文字群と第2文字群とを紐づける情報は、記憶部4に記憶される。
ここで、第1文字群及び第2文字群の例について説明する。例えば、平仮名入力の場合、第1文字群は、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、「ら」、「わ」という複数の第1文字で構成される。例えば、第1文字群の第1文字「あ」に紐づけられた第2文字群は、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」等の「あ」行の複数の第2文字で構成される。例えば、第1文字群の第1文字「か」に紐づけられた第2文字群は、「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」等の「か」行の複数の第2文字で構成される。このような例では、一の第1文字に紐づけられた複数の第2文字は、当該一の第1文字を含んでいる。
タッチパネル制御部21は、文字入力領域41のうち位置検出部31で検出された指示体でタッチされた位置のxy座標データを、中心点を基準とした極座標データに変換する。つまり、タッチパネル制御部21は、文字入力領域41のうち位置検出部31で検出された指示体でタッチされた位置の極座標データ(以下「位置極座標データ」と記す)を生成する。
ここで極座標データでは、ある位置(ある点)の座標データが、中心点からある位置までの距離rと、中心点及びある位置を結んだ直線と中心点を通る定直線とがなす角θとで表される。以下の説明では、極座標データの距離r及び角θを、それぞれ極座標データのr成分及びθ成分と記すこともある。
本実施の形態1では、図2(b)に示すとおり、位置検出部31で検出された位置のxy座標データを位置極座標データに変換するための極座標データの中心点が、ガイドライン42の横軸と縦軸との交点に設定されている。この中心点のxy座標データを(x0,y0)とし、位置検出部31で検出された位置のxy座標データを(x1,y1)とすると、このxy座標データを変換して得られる位置極座標データ(r1,θ1)は、次式(1)及び次式(2)のように表される。
なお、arctanは、三角関数の正接(tangent)の逆関数を表す。ただし、式(1)及び式(2)は、x1≠x0のときの式である。x1=x0かつy1>y0のときの位置極座標データ(r1,θ1)は、次式(3)及び次式(4)のように表される。
また、x1=x0かつy1<y0のときの位置極座標データ(r1,θ1)は、次式(5)及び次式(6)のように表される。
また、x1=x0かつy1=y0のときは、ガイドライン42の横軸及び縦軸が交差する中心点(x0,y0)と、位置検出部31で検出された位置(x1,y1)とが一致していることを示す。この場合、タッチパネル制御部21は、位置極座標データを生成せず、以下で説明される文字の選択(判定)も行わない。
なお上記の場合分け、つまり、位置検出部31で検出された位置のxy座標データ(x1,y1)から、位置極座標データに変換するための場合分けは、記憶部4に記憶されている。
文字入力領域41の少なくとも一部は、ガイドライン42の横軸と縦軸との交点である中心点(x0,y0)を中心として周方向に沿って複数の区分領域に区分(分割)されている。
区分領域は、上記中心点を基準とした極座標データの角度成分の範囲である角度成分範囲によって規定されている。つまり、複数の区分領域は、上記中心点を基準とした複数の極座標データの複数の角度成分の範囲である複数の角度成分範囲によって規定されている。区分領域の極座標データは、区分領域のxy座標データに位置極座標データと同様の変換を行うことによって生成されるデータであり、距離成分(r成分)の範囲と角度成分(θ成分)の範囲とを有する。以下の説明では、区分領域の極座標データの角度成分の範囲である角度成分範囲を、「θ成分範囲」と記すこともある。
複数の区分領域の複数のθ成分範囲と、第1文字群及び第2文字群を含む複数の文字とは、互いに対応付けられ、関連付けられている。複数のθ成分範囲と複数の文字とを対応付けた対応情報は、記憶部4に記憶される。本実施の形態1では対応情報は、第1対応情報と第2対応情報とを含み、複数のθ成分範囲は、複数の第1θ成分範囲(第1角度成分範囲)と、複数の第2θ成分範囲(第2角度成分範囲)とを含む。
第1対応情報では、複数の第1θ成分範囲と、複数の第1文字とが対応付けられている。なお、全ての第1θ成分範囲のそれぞれに対して第1文字が対応付けられてもよいし、いくつかの第1θ成分範囲のそれぞれに対して第1文字が対応付けられてもよい。
第2対応情報では、複数の第2θ成分範囲と、複数の第2文字とが対応付けられている。なお、全ての第2θ成分範囲のそれぞれに対して第2文字が対応付けられてもよいし、いくつかの第2θ成分範囲のそれぞれに対して第2文字が対応付けられてもよい。
ここで、文字入力領域41が指示体にタッチされると、タッチパネル制御部21は、位置極座標データを生成する。タッチパネル制御部21は、位置極座標データの角度成分と、記憶部4に記憶された対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択(判定)する。本実施の形態1では、タッチパネル制御部21は、位置極座標データの角度成分と、対応情報の複数のθ成分範囲とを比較して、複数のθ成分範囲のうち位置極座標データの角度成分が該当するθ成分範囲を特定する。そして、タッチパネル制御部21は、特定されたθ成分範囲と対応情報によって対応付けられている文字(第1文字または第2文字)を選択する。なお、この選択処理(判定処理)において、位置極座標データの距離成分(r成分)は用いないため、タッチパネル制御部21は、位置極座標データの距離成分(r成分)を算出しなくても構わない。
表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を、他の文字と識別可能に表示部32に表示させる。例えば、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を表示し、他の文字を表示しないことによって、選択された文字を他の文字と識別可能に表示部32に表示させてもよい。また例えば、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を太文字などで強調表示し、他の文字を通常文字で通常表示することによって、選択された文字を他の文字と識別可能に表示部32に表示させてもよい。
また表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を、他の文字と識別可能に表示領域40及び文字入力領域41の少なくともいずれかに表示させればよい。以下では、表示制御部22が、タッチパネル制御部21で選択された文字を、他の文字と識別可能に表示領域40及び文字入力領域41に適宜表示するものとして説明する。
図3は、本実施の形態1に係るタッチパネル制御部21及び表示制御部22の機能例を説明するための図である。図3(a)の例では、文字入力領域41が、ガイドライン42交点である中心点を中心として周方向にπ/5間隔で区分されることによって、10個の区分領域が規定されている。10個の区分領域には、第1文字群である「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、・・・、「わ」の10個の第1文字が対応付けられている。なお、この例では区分間隔はπ/5であるが、これに限ったものではなく、一回転の角度である2πを、第1文字群の第1文字の個数で割った値であればよい。
図3(a)の例において、(x1,y1)から生成された位置極座標データのθ成分「θ1」が一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」内に存在して、4π/10≦θ1<6π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」と第1対応情報によって対応付けられた第1文字群の第1文字「あ」を選択する。そして、表示制御部22は、一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」に対応し、タッチパネル制御部21で選択された第1文字「あ」を、当該一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」の区分領域に表示させる。
第1文字「あ」が文字入力領域41に表示された後に、θ1が一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」内に存在する時間が、記憶部4に予め記憶された第1時間T1よりも短いとタッチパネル制御部21で判定されたとする。そして、指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドして、指示体の位置を示すxy座標データが(x2,y2)になったとする。この場合も同様に、タッチパネル制御部21は、式(1)から式(6)を使って位置極座標データを生成する。
この場合において、(x2,y2)から生成された位置極座標データのθ成分「θ2」が別の第1θ成分範囲「2π/10~4π/10」内に存在して、2π/10≦θ2<4π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、別の第1θ成分範囲「2π/10~4π/10」と第1対応情報によって対応付けられた第1文字群の第1文字「か」を選択する。そして、表示制御部22は、別の第1θ成分範囲「2π/10~4π/10」に対応し、タッチパネル制御部21で選択された第1文字「か」を、当該別の第1θ成分範囲「2π/10~4π/10」の区分領域に表示させる。
また別例として、(x2,y2)から生成された位置極座標データのθ成分「θ2」が別の第1θ成分範囲「0~2π/10」内に存在して、0≦θ2<2π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、別の第1θ成分範囲「0~2π/10」と第1対応情報によって対応付けられた第1文字群の第1文字「さ」を選択する。そして、表示制御部22は、別の第1θ成分範囲「0~2π/10」に対応し、タッチパネル制御部21で選択された第1文字「さ」を、当該別の第1θ成分範囲「0~2π/10」の区分領域に表示させる。
タッチパネル制御部21は、第2文字群の複数の第2文字についても同様の選択(判定)を行う。例えば、図3(b)に示すとおり、指示体が文字入力領域41にタッチしたままスライドせず、第1文字「な」を選択した状態が、第1時間T1以上維持されたとする。つまり、位置極座標データのθ成分が一の第1θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」内に存在する時間が、第1時間T1以上であるとタッチパネル制御部21で判定されたとする。
この場合、タッチパネル制御部21は、一の第1θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」に対応する第1文字「な」に紐付けられた「な」行の第2文字群(複数の第2文字)を記憶部4から選択する。そして、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された「な」行の複数の第2文字「な」、「に」、…、「の」を、これら第2文字と第2対応情報によって対応付けられた複数の第2θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」、「-6π/10~-4π/10」、…、「8π/10~π」の複数の区分領域にそれぞれ表示させる。これにより、第1文字「な」が表示される第2θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」を基点として、複数の第2文字「な」、「に」、…、「の」が円周上に並べられて表示される。
第2文字「な」~「の」が文字入力領域41に表示された後に、指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドして、指示体の位置を示すxy座標データが(x3,y3)になったとする。この場合も同様に、タッチパネル制御部21は、式(1)から式(6)を使って位置極座標データを生成する。
この場合において、(x3,y3)から生成された位置極座標データのθ成分「θ3」が第2θ成分範囲「-6π/10~-4π/10」内に存在して、-6π/10≦θ3<-4π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、第2θ成分範囲「-6π/10~-4π/10」と第2対応情報によって対応付けられた第2文字群の第2文字「に」を選択する。
また別例として、(x3,y3)から生成された位置極座標データのθ成分「θ3」が第2θ成分範囲「-8π/10~-6π/10」内に存在して、-8π/10≦θ3<-6π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、第2θ成分範囲「-8π/10~-6π/10」と第2対応情報によって対応付けられた第2文字群の第2文字「ぬ」を選択する。
<動作>
図4は、本実施の形態1に係る電子機器1の文字入力時の動作を示すフローチャートである。なお、図4の開始時に、電子機器1が操作されたことにより、タッチパネル3の表示部32に、図2(a)の画面、つまり文字入力画面が表示されているものとする。
図4は、本実施の形態1に係る電子機器1の文字入力時の動作を示すフローチャートである。なお、図4の開始時に、電子機器1が操作されたことにより、タッチパネル3の表示部32に、図2(a)の画面、つまり文字入力画面が表示されているものとする。
ステップS100にて、タッチパネル制御部21は、位置検出部31からタッチパネル3をタッチしている指示体の位置のxy座標データを取得し、当該xy座標データから位置極座標データを生成する。
ステップS101にて、タッチパネル制御部21は、位置極座標データのθ成分が、第1文字群の一つ目の第1文字と第1対応情報によって対応付けられた第1θ成分範囲内に存在するか否かを判定する。なお、第1文字群の一つ目の第1文字は、第1文字群の入力を開始するときの基準となる第1文字である。θ成分が、一つ目の第1文字に対応する第1θ成分範囲内に存在すると判定された場合には、ステップS102の処理へ進む。θ成分が、一つ目の第1文字に対応する第1θ成分範囲内に存在しないと判定された場合にはステップS101の処理を再度行う。
ステップS102にて、タッチパネル制御部21は、θ成分が存在すると判定された第1θ成分範囲と第1対応情報によって対応付けられた一つ目の第1文字を選択する。表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された一つ目の第1文字を、当該第1文字に対応する第1θ成分範囲の区分領域に表示させる。これにより、一つ目の第1文字が文字入力領域41に表示される。
ステップS103にて、タッチパネル制御部21は、位置検出部31からタッチパネル3をタッチしている指示体の位置のxy座標データを取得し、当該xy座標データから位置極座標データを生成する。
ステップS104にて、タッチパネル制御部21は、指示体が文字入力領域41から離れたか否かを判定する。指示体が文字入力領域41から離れていないと判定された場合には、ステップS105の処理へ進み、指示体が文字入力領域41から離れたと判定された場合には、ステップS110の処理へ進む。
ステップS105にて、タッチパネル制御部21は、位置極座標データのθ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が、記憶部4に予め記憶された第1時間T1以上であるか否かを判定する。θ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が第1時間T1よりも短いと判定された場合には、ステップS106の処理へ進み、θ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が第1時間T1以上であると判定された場合には、ステップS107の処理へ進む。
ステップS106にて、表示制御部22は、ステップS103で生成された位置極座標データのθ成分が存在する第1θ成分範囲と第1対応情報によって対応付けられた第1文字を選択し、当該第1文字を、当該第1文字に対応する第1θ成分範囲の区分領域に表示させる。ステップS106の処理後、ステップS103の処理へ戻る。
ステップS107にて、タッチパネル制御部21は、ステップS105においてθ成分が第1時間T1以上存在すると判定された一の第1θ成分範囲に対応する第1文字に紐付けられた複数の第2文字を選択する。表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された複数の第2文字を、当該複数の第2文字と第2対応情報によって対応付けられた複数の第2θ成分範囲の複数の区分領域にそれぞれ表示させる。これにより、複数の第2文字が文字入力領域41に表示される。
ステップS108にて、タッチパネル制御部21は、位置検出部31からタッチパネル3をタッチしている指示体の位置のxy座標データを取得し、当該xy座標データから位置極座標データを生成する。
ステップS109にて、タッチパネル制御部21は、指示体が文字入力領域41から離れたか否かを判定する。指示体が文字入力領域41から離れていないと判定された場合には、ステップS108の処理へ戻る。指示体が文字入力領域41から離れたと判定された場合には、タッチパネル制御部21は、ステップS108で生成された位置極座標データのθ成分が存在する第2θ成分範囲と第2対応情報によって対応付けられた第2文字を選択し、その後、ステップS110の処理へ進む。
ステップS110にて、表示制御部22は、文字入力領域41にタッチしていた指示体が文字入力領域41から離れたと判定された直前にタッチパネル制御部21で選択された文字(第1文字または第2文字)を表示領域40に表示させる。なお、表示領域40に既に文字が表示されている場合、表示制御部22は、表示領域40に既に表示されている文字の後に、上記判定直前にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示させる。
以上のようなステップS104,S109,S110の動作から、本実施の形態1では、表示制御部22は、指示体が文字入力領域41にタッチしていると判定された場合には、その判定直前にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示領域40に表示させない。また本実施の形態1では、表示制御部22は、文字入力領域41にタッチしていた指示体が文字入力領域41から離れたと判定された場合には、その判定直前にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示領域40に表示させる。
ステップS111にて、タッチパネル制御部21は、表示領域40にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示してから、記憶部4に予め記憶された第2時間T2が経過したか否かを判定する。第2時間T2が経過していないと判定された場合には、ステップS111の処理を再度行い、第2時間T2が経過したと判定された場合には、ステップS112の処理へ進む。
ステップS112にて、表示制御部22は、文字入力領域41に表示されている全ての文字を、文字入力領域41から消去する。なお、表示領域40に表示されている文字の表示は維持される。ステップS112の処理が終了すると、図4の動作が終了する。
図5~図7は、本実施の形態1に係る電子機器1の文字入力時の一連の動作例を示す図である。図5~図7では、説明の便宜上、表示部32に表示されない文字は点線の文字で図示されている。ここでは平仮名で「たろう」という文字列を表示領域40に入力する場合の例について説明する。なお、第1文字群の一つ目の第1文字は「あ」であるとし、「あ」に対応する第1θ成分範囲は4π/10~6π/10であるとして、以下説明する。
まず「た」の入力について説明する。図5(a)に示すとおり、文字入力領域41に表示されているガイドライン42の上側中央部の4π/10~6π/10の区分領域を指示体がタッチすると、文字入力領域41に一つ目の第1文字「あ」が表示される。
次に、図5(b)に示すとおり、指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドすると、中心点を基準とした指示体の角度に応じて、異なる第1文字が順に文字入力領域41に表示される。指示体が-2π/10~0の区分領域に到達すると、文字入力領域41に第1文字「た」が表示される。ここで指示体が文字入力領域41から離れると、表示領域40に第1文字「た」が入力される。第1文字「た」の文字が表示領域40に入力されてから第2時間T2が経過すると、文字入力領域41に表示されていた第1文字「た」が消去される。
次に「ろ」の入力について説明する。図5(c)に示すとおり、ガイドライン42の上側中央部の4π/10~6π/10の区分領域を指示体がタッチすると、文字入力領域41に一つ目の第1文字「あ」が表示される。図5(c)に示すとおり、指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドして、8π/10~πの区分領域に到達すると、図6(a)に示すとおり、文字入力領域41に第1文字「ら」が表示される。
この状態が第1時間T1以上維持されると、図6(b)に示すとおり、「ら」行の複数の第2文字が、中心点を中心として周方向に沿ってπ/5の間隔でガイドとして文字入力領域41に表示される。
指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドして、0~2π/10の区分領域に到達した後、文字入力領域41から離れると、図6(c)に示すとおり、表示領域40に第2文字「ろ」が入力される。第2文字「ろ」の文字が表示領域40に入力されてから第2時間T2が経過すると、文字入力領域41に表示されていた第2文字「ろ」が消去される。
最後に「う」の入力について説明する。図7(a)に示すとおり、ガイドライン42の上側中央部の4π/10~6π/10の区分領域を指示体がタッチすると、文字入力領域41に一つ目の第1文字「あ」が表示される。
この状態が第1時間T1以上維持されると、図7(b)に示すとおり、「あ」行の複数の第2文字が、中心点を中心として周方向に沿ってπ/5の間隔でガイドとして文字入力領域41に表示される。
指示体が文字入力領域41にタッチしたまま文字入力領域41内でスライドして、0~2π/10の区分領域に到達した後、文字入力領域41から離れると、図7(c)に示すとおり、表示領域40に第2文字「う」が入力される。第2文字「う」の文字が表示領域40に入力されてから第2時間T2が経過すると、文字入力領域41に表示されていた第2文字「う」が消去される。以上の結果、表示領域40に「たろう」の文字列が入力される。
なお以上の説明では、表示制御部23は、タッチパネル制御部21で選択された第1文字だけを文字入力領域41に表示させることによって、選択された第1文字を他の第1文字と識別可能に表示させたが、これに限ったものではない。例えば、表示制御部23は、タッチパネル制御部21で選択された第1文字を太文字などで強調表示し、他の第1文字を通常文字で通常表示することによって、選択された第1文字を他の第1文字と識別可能に表示させてもよい。同様に、表示制御部23は、タッチパネル制御部21で選択された第2文字を太文字などで強調表示し、他の第2文字を通常文字で通常表示することによって、選択された第2文字を他の第2文字と識別可能に表示させてもよい。
また、本実施の形態1に係る複数の文字は、平仮名に限ったものではなく、カナ文字やアルファベットであってもよい。アルファベットの場合、26文字が存在するため、例えばアルファベットの26文字を3文字ずつグループ分けし、各グループの先頭の文字である「A」、「D」、「G」「J」、「M」、「P」、「S」、「V」、「Y」を複数の第1文字とし、各グループの先頭の文字から後尾の文字までを第1文字に紐づけられた複数の第2文字とすれば、上記と同様の文字入力が可能となる。また、第2文字群に大文字及び小文字の両方を含めてもよい。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1によれば、記憶部4は、複数の区分領域の複数の角度成分範囲と、複数の文字とを対応付けた対応情報を記憶する。タッチパネル制御部21は、指示体に接触された位置の位置極座標データを生成し、当該位置極座標データの角度成分と、対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択する。そして、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を他の文字と識別可能に表示部32に表示させる。このような構成によれば、複数の区分領域のサイズをある程度の大きさに維持することができるため、指示体の接触によって適切な入力を行うことができ、タッチパネル3の操作性を向上させることができる。
以上のような本実施の形態1によれば、記憶部4は、複数の区分領域の複数の角度成分範囲と、複数の文字とを対応付けた対応情報を記憶する。タッチパネル制御部21は、指示体に接触された位置の位置極座標データを生成し、当該位置極座標データの角度成分と、対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択する。そして、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された文字を他の文字と識別可能に表示部32に表示させる。このような構成によれば、複数の区分領域のサイズをある程度の大きさに維持することができるため、指示体の接触によって適切な入力を行うことができ、タッチパネル3の操作性を向上させることができる。
また本実施の形態1では、文字入力領域41に割り当てられる複数の文字が、複数の第1文字と、複数の第1文字のそれぞれに紐付けされた複数の第2文字とを含む。このような構成によれば、複数の文字が多くても、複数の区分領域のサイズをある程度の大きさに維持することができるため、指示体の接触によって適切な入力を行うことができ、タッチパネル3の操作性を向上させることができる。
また本実施の形態1では、表示制御部22は、文字入力領域41に接触していた指示体が文字入力領域41から離れたと判定された場合に、その判定直前にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示領域40に表示させる。このような構成によれば、簡単な操作で、表示領域40に入力される文字を確定させることができる。
また本実施の形態1では、表示制御部22は、位置極座標データの角度成分が一の第1角度成分範囲内に存在する時間が、予め設定された時間以上であると判定された場合に、第1文字に紐付けられた複数の第2文字を表示させる。このような構成によれば、複数の第1文字の入力から複数の第2文字の入力への切り替えを、簡単な操作で行うことができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2に係る電子機器のブロック構成は、実施の形態1に係る電子機器のブロック構成(図1)と同じである。以下、本実施の形態2に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
本実施の形態2に係る電子機器のブロック構成は、実施の形態1に係る電子機器のブロック構成(図1)と同じである。以下、本実施の形態2に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図8は、本実施の形態2に係る表示部32の表示画面を示す平面図である。実施の形態1に係る電子機器1は、文字入力領域41に、縦軸及び横軸を有するガイドライン42を表示させるのに対し、本実施の形態2に係る電子機器1は、文字入力領域51に複数の文字表示部52を表示させる。本実施の形態2では、表示制御部22は、上記中心点を中心として周方向に沿って円周上に並べられ、複数の第1文字または複数の第2文字がそれぞれ表示される複数の文字表示部52を、複数の区分領域にそれぞれ表示させるように構成されている。
ユーザが電子機器1を操作して文字入力画面を選択すると、図8に示すとおり、表示部32は、表示領域40と文字入力領域51とを含む文字入力画面を表示することにより、表示領域40と文字入力領域51とを有する。
文字入力領域51は、文字入力画面の下側部分に設けられている。表示制御部22の制御によって、文字入力領域51の中央部に円周上に並べられた、複数の文字表示部52が表示され、複数の文字表示部52には、第1文字群の複数の第1文字、または、第2文字群の複数の第2文字がそれぞれ表示される。なお本実施の形態2では、文字入力画面が表示される場合に、複数の文字表示部52のそれぞれには第1文字群または第2文字群の文字が表示される。
文字入力領域51の少なくとも一部は、中心点(x00,y00)を中心として周方向に沿って複数の区分領域に区分(分割)されており、複数の文字表示部52は、複数の区分領域にそれぞれ配設され、複数の文字表示部52の全体は円周上に配設されている。
実施の形態1と同様に、複数の区分領域は、上記中心点を基準とした複数の極座標データの複数の角度成分の範囲である複数のθ成分範囲によって規定されている。また、複数の区分領域の複数のθ成分範囲と複数の文字とは、互いに対応付けられ(関連付けられ)ている。複数のθ成分範囲と複数の文字とを対応付けた対応情報は、第1対応情報と第2対応情報とを含み、記憶部4に記憶されている。各文字表示部52は、各文字表示部52に表示される第1文字または第2文字に対応する区分領域にそれぞれ表示される。
実施の形態1と同様に、第1対応情報では、複数の第1θ成分範囲と、複数の第1文字とが対応付けられ、第2対応情報では、複数の第2θ成分範囲と、複数の第2文字とが対応付けられている。
文字入力領域51が指示体にタッチされると、タッチパネル制御部21は、位置極座標データを生成する。タッチパネル制御部21は、位置極座標データの角度成分と、記憶部4に記憶された対応情報とに基づいて、複数の文字のうち位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択(判定)する。実施の形態1と同様に、タッチパネル制御部21は、位置極座標データの角度成分と、対応情報の複数のθ成分範囲とを比較して、複数のθ成分範囲のうち位置極座標データの角度成分が該当するθ成分範囲を特定する。そして、タッチパネル制御部21は、特定されたθ成分範囲と対応情報によって対応付けられている文字(第1文字または第2文字)を選択する。なお、この選択処理(判定処理)において、位置極座標データの距離成分(r成分)は用いないため、タッチパネル制御部21は、位置極座標データの距離成分(r成分)を算出しなくても構わない。
図9は、本実施の形態2に係るタッチパネル制御部21及び表示制御部22の機能例を説明するための図である。図9(a)の例では、文字入力領域51が、図示しない中心点を中心として周方向にπ/5間隔で区分されることによって、10個の区分領域が規定されている。10個の区分領域には、第1文字群である「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、・・・、「わ」の10個の第1文字が対応付けられている。なお、この例では区分間隔はπ/5であるが、これに限ったものではなく、一回転の角度である2πを、第1文字群の第1文字の個数で割った値であればよい。
図9(a)の例において、(x4,y4)から生成された位置極座標データのθ成分「θ4」が一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」内に存在して、4π/10≦θ4<6π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」と第1対応情報によって対応付けられた第1文字群の第1文字「あ」を選択する。そして、表示制御部22は、一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」に対応し、タッチパネル制御部21で選択された第1文字「あ」を、当該一の第1θ成分範囲「4π/10~6π/10」の区分領域に表示させる。
タッチパネル制御部21は、第2文字群の複数の第2文字についても同様の選択(判定)を行う。例えば、図9(b)に示すとおり、指示体が文字入力領域51にタッチしたままスライドせず、第1文字「な」を選択した状態が、第1時間T1以上維持されたとする。つまり、位置極座標データのθ成分が一の第1θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」内に存在する時間が、第1時間T1以上であるとタッチパネル制御部21で判定されたとする。
この場合、タッチパネル制御部21は、一の第1θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」に対応する第1文字「な」に紐付けられた「な」行の第2文字群(複数の第2文字)を記憶部4から選択する。そして、表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された「な」行の複数の第2文字「な」、「に」、…、「の」を、これら第2文字と第2対応情報によって対応付けられた複数の第2θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」、「-6π/10~-4π/10」、…、「8π/10~π」の複数の区分領域にそれぞれ表示させる。これにより、第1文字「な」が表示される第2θ成分範囲「-4π/10~-2π/10」を基点として、複数の第2文字「な」、「に」、…、「の」が円周上に並べられて表示される。
第2文字「な」~「の」が文字入力領域51に表示された後に、指示体が文字入力領域51にタッチしたまま文字入力領域51内でスライドして、指示体の位置を示すxy座標データが(x5,y5)になったとする。この場合も同様に、タッチパネル制御部21は、式(1)から式(6)を使って位置極座標データを生成する。
この場合において、(x5,y5)から生成された位置極座標データのθ成分「θ5」が第2θ成分範囲「-6π/10~-4π/10」内に存在して、-6π/10≦θ5<-4π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、第2θ成分範囲「-6π/10~-4π/10」と第2対応情報によって対応付けられた第2文字群の第2文字「に」を選択する。
また別例として、(x5,y5)から生成された位置極座標データのθ成分「θ5」が第2θ成分範囲「-8π/10~-6π/10」内に存在して、-8π/10≦θ5<-6π/10が成り立つとする。この場合、タッチパネル制御部21は、第2θ成分範囲「-8π/10~-6π/10」と第2対応情報によって対応付けられた第2文字群の第2文字「ぬ」を選択する。
<動作>
図10は、本実施の形態2に係る電子機器1の文字入力時の動作を示すフローチャートである。なお、図10の開始時に、電子機器1が操作されたことにより、タッチパネル3の表示部32に、図8(a)の画面、つまり文字入力画面が表示され、複数の文字表示部52に複数の第1文字が表示されているものとする。
図10は、本実施の形態2に係る電子機器1の文字入力時の動作を示すフローチャートである。なお、図10の開始時に、電子機器1が操作されたことにより、タッチパネル3の表示部32に、図8(a)の画面、つまり文字入力画面が表示され、複数の文字表示部52に複数の第1文字が表示されているものとする。
ステップS200にて、タッチパネル制御部21は、位置検出部31からタッチパネル3をタッチしている指示体の位置のxy座標データを取得し、当該xy座標データから位置極座標データを生成する。
ステップS201にて、タッチパネル制御部21は、指示体が文字入力領域51から離れたか否かを判定する。指示体が文字入力領域51から離れていないと判定された場合には、ステップS202の処理へ進む。指示体が文字入力領域51から離れたと判定された場合には、タッチパネル制御部21は、ステップS201で生成された位置極座標データのθ成分が存在する第1θ成分範囲と第1対応情報によって対応付けられた第1文字を選択し、その後、ステップS206の処理へ進む。
ステップS202にて、タッチパネル制御部21は、位置極座標データのθ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が、記憶部4に予め記憶された第1時間T1以上であるか否かを判定する。θ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が第1時間T1よりも短いと判定された場合には、ステップS200の処理へ戻り、θ成分が一の第1θ成分範囲内に存在する時間が第1時間T1以上であると判定された場合には、ステップS203の処理へ進む。
ステップS203にて、タッチパネル制御部21は、ステップS202においてθ成分が第1時間T1以上存在すると判定された一の第1θ成分範囲に対応する第1文字に紐付けられた複数の第2文字を選択する。表示制御部22は、タッチパネル制御部21で選択された複数の第2文字を、当該複数の第2文字と第2対応情報によって対応付けられた複数の第2θ成分範囲の複数の区分領域にそれぞれ表示させる。これにより、複数の文字表示部52に表示されている複数の第1文字が、複数の第2文字に切り替えられる。
ステップS204にて、タッチパネル制御部21は、位置検出部31からタッチパネル3をタッチしている指示体の位置のxy座標データを取得し、当該xy座標データから位置極座標データを生成する。
ステップS205にて、タッチパネル制御部21は、指示体が文字入力領域51から離れたか否かを判定する。指示体が文字入力領域51から離れていないと判定された場合には、ステップS204の処理へ戻る。指示体が文字入力領域51から離れたと判定された場合には、タッチパネル制御部21は、ステップS204で生成された位置極座標データのθ成分が存在する第2θ成分範囲と第2対応情報によって対応付けられた第2文字を選択し、その後、ステップS206の処理へ進む。
ステップS206にて、表示制御部22は、文字入力領域51にタッチしていた指示体が文字入力領域51から離れたと判定された直前にタッチパネル制御部21で選択された文字(第1文字または第2文字)を表示領域40に表示させる。なお、表示領域40に既に文字が表示されている場合、表示制御部22は、表示領域40に既に表示されている文字の後に、上記判定直前にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示させる。
ステップS207にて、表示制御部22は、文字表示部52に複数の第1文字が表示されているか否かを判定する。文字表示部52に複数の第1文字が表示されていると判定された場合には、図10の動作が終了し、文字表示部52に複数の第1文字が表示されていないと判定された場合には、ステップS208の処理へ進む。
ステップS208にて、タッチパネル制御部21は、表示領域40にタッチパネル制御部21で選択された文字を表示してから、記憶部4に予め記憶された第2時間T2が経過したか否かを判定する。第2時間T2が経過していないと判定された場合には、ステップS208の処理を再度行い、第2時間T2が経過したと判定された場合には、ステップS209の処理へ進む。
ステップS209にて、表示制御部22は、複数の文字表示部52に複数の第2文字が表示されている場合には、複数の第2文字を複数の第1文字に切り替える。ステップS209の処理が終了すると、図10の動作が終了する。
図11~図13は、本実施の形態2に係る電子機器1の文字入力時の一連の動作例を示す図である。ここでは平仮名で「たろう」という文字列を表示領域40に入力する場合の例について説明する。
まず「た」の入力について説明する。図11(a)に示すとおり、文字入力画面の文字入力領域51には、複数の第1文字を表示する複数の文字表示部52が円周上に表示されている。
図11(b)に示すとおり、指示体が、文字入力領域51のうち第1文字「た」が表示されている-2π/10~0の区分領域をタッチした後に、文字入力領域51から離れると、表示領域40に第1文字「た」が入力される。
次に「ろ」の入力について説明する。図11(c)に示すとおり、指示体が、文字入力領域51のうち第1文字「ら」が表示されている8π/10~πの区分領域をタッチする。この状態が第1時間T1以上維持されると、図12(a)に示すとおり、複数の文字表示部52に表示されている複数の第1文字が、「ら」行の複数の第2文字に切り替えられる。これにより、「ら」行の複数の第2文字が、中心点を中心として周方向に沿ってπ/5の間隔でガイドとして文字入力領域51に表示される。
指示体が文字入力領域51にタッチしたまま文字入力領域51内でスライドして、0~2π/10の区分領域に到達した後、文字入力領域51から離れると、図12(b)に示すとおり、表示領域40に第2文字「ろ」が入力される。第2文字「ろ」の文字が表示領域40に入力されてから第2時間T2が経過すると、図12(c)に示すとおり、複数の文字表示部52に表示されている「ら」行の複数の第2文字が、複数の第1文字に切り替えられる。
最後に「う」の入力について説明する。指示体が、文字入力領域51のうち第1文字「あ」が表示されている4π/10~6π/10の区分領域をタッチする。この状態が第1時間T1以上維持されると、図13(a)に示すとおり、複数の文字表示部52に表示されている複数の第1文字が、「あ」行の複数の第2文字に切り替えられる。これにより、「あ」行の複数の第2文字が、中心点を中心として周方向に沿ってπ/5の間隔でガイドとして文字入力領域51に表示される。
指示体が文字入力領域51にタッチしたまま文字入力領域51内でスライドして、0~2π/10の区分領域に到達した後、文字入力領域51から離れると、図13(b)に示すとおり、表示領域40に第2文字「う」が入力される。第2文字「う」の文字が表示領域40に入力されてから第2時間T2が経過すると、複数の文字表示部52に表示されている「あ」行の複数の第2文字が、複数の第1文字に切り替えられる。以上の結果、表示領域40に「たろう」の文字列が入力される。
なお以上の説明において、表示制御部23は、タッチパネル制御部21で選択された第1文字を太文字などで強調表示し、他の第1文字を通常文字で通常表示することによって、選択された第1文字を他の第1文字と識別可能に表示させてもよい。同様に、表示制御部23は、タッチパネル制御部21で選択された第2文字を太文字などで強調表示し、他の第2文字を通常文字で通常表示することによって、選択された第2文字を他の第2文字と識別可能に表示させてもよい。
また、本実施の形態2に係る複数の文字は、平仮名に限ったものではなく、カナ文字やアルファベットであってもよい。アルファベットの場合、26文字が存在するため、例えばアルファベットの26文字を3文字ずつグループ分けし、各グループの先頭の文字である「A」、「D」、「G」「J」、「M」、「P」、「S」、「V」、「Y」を複数の第1文字とし、各グループの先頭の文字から後尾の文字までを第1文字に紐づけられた複数の第2文字とすれば、上記と同様の文字入力が可能となる。また、第2文字群に大文字及び小文字の両方を含めてもよい。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。また本実施の形態2によれば、複数の文字表示部52を円周上に設けたことにより、複数の第1文字及び複数の第2文字の位置がユーザにとってわかりやすくなるため、操作性を向上させることができる。
以上のような本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。また本実施の形態2によれば、複数の文字表示部52を円周上に設けたことにより、複数の第1文字及び複数の第2文字の位置がユーザにとってわかりやすくなるため、操作性を向上させることができる。
なお、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 電子機器、4 記憶部、21 タッチパネル制御部、22 表示制御部、31 位置検出部、32 表示部、40 表示領域、41,51 文字入力領域、42 ガイドライン、52 文字表示部。
Claims (7)
- 表示領域と、複数の文字を選択的に入力するための文字入力領域とを有し、前記文字入力領域の少なくとも一部が、予め設定された中心点を中心として周方向に沿って複数の区分領域に区分された表示部と、
前記複数の区分領域を規定し、前記中心点を基準とした複数の極座標データの複数の角度成分の範囲である複数の角度成分範囲と、前記複数の文字とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、
前記表示部のうち指示体に接触された位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部で検出された前記指示体に接触された位置の、前記中心点を基準とした極座標データである位置極座標データを生成し、前記位置極座標データの角度成分と、前記記憶部に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記複数の文字のうち前記位置極座標データの角度成分に対応する文字を選択する文字選択部と、
前記文字選択部で選択された文字を他の文字と識別可能に前記表示部に表示させる表示制御部と
を備える、電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、
前記指示体が前記文字入力領域に接触していると判定された場合には、その判定直前に前記文字選択部で選択された文字を前記表示領域に表示させず、前記文字入力領域に接触していた前記指示体が前記文字入力領域から離れたと判定された場合には、その判定直前に前記文字選択部で選択された文字を前記表示領域に表示させる、電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
前記複数の文字は、
複数の第1文字と、
前記複数の第1文字の少なくともいずれか1つに紐付けされた複数の第2文字と
を含み、
前記対応情報は、
前記複数の角度成分範囲に含まれる複数の第1角度成分範囲と、前記複数の第1文字とを対応付けた第1対応情報と、
前記複数の角度成分範囲に含まれる複数の第2角度成分範囲と、前記複数の第2文字とを対応付けた第2対応情報と
を含む、電子機器。 - 請求項3に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、
前記位置極座標データの角度成分が一の前記第1角度成分範囲内に存在する時間が、予め設定された時間以上であると判定された場合に、前記一の第1角度成分範囲に対応する前記第1文字に紐付けられ、前記文字選択部で選択された前記複数の第2文字を、当該複数の第2文字に対応する前記複数の第2角度成分範囲の前記複数の区分領域にそれぞれ表示させる、電子機器。 - 請求項3または請求項4に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、
前記中心点で互いに交差する縦軸及び横軸を有するガイドラインを、前記文字入力領域に表示させる、電子機器。 - 請求項3から請求項5のうちのいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、
前記位置極座標データの角度成分が一の前記第1角度成分範囲内に存在すると判定された場合に、前記一の第1角度成分範囲に対応し、前記文字選択部で選択された前記第1文字を、前記一の第1角度成分範囲の前記区分領域に表示させ、前記第1文字が前記区分領域に表示された後に、前記位置極座標データの角度成分が別の前記第1角度成分範囲内に存在すると判定された場合に、前記別の第1角度成分範囲に対応し、前記文字選択部で選択された前記第1文字を、前記別の第1角度成分範囲の前記区分領域に表示させる、電子機器。 - 請求項3または請求項4に記載の電子機器であって、
前記表示制御部は、
前記中心点を中心として周方向に沿って並べられ、前記複数の第1文字または前記複数の第2文字がそれぞれ表示される複数の文字表示部を、前記複数の区分領域にそれぞれ表示させる、電子機器。
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