JP2022022856A - 撮像レンズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチックレンズの吸水によっても光学性能の低下を抑制することのできる撮像レンズユニットを提供する。【解決手段】撮像レンズユニット1は、樹脂材料で形成された鏡筒2と、鏡筒2に収納される第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70とを備える。第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70のうち隣り合う少なくとも2枚のプラスチックレンズは吸水率が異なる。これら吸水率が異なる2枚のプラスチックレンズにおいて、各レンズの光学有効部の外側に光軸Xが中心の円錐状の嵌合傾斜面を嵌合可能に形成する。嵌合傾斜面の形成に当たっては、吸水率の高い側の高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面を、吸水率の低い側の低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面よりも外側に形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子上に被写体像を形成する撮像レンズユニットに関する。
スマートフォンをはじめとする携帯情報機器、家電製品および自動車等には、カメラ機能を実現するための撮像レンズユニットが搭載されている。撮像レンズユニットはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子上に被写体像を形成するためのユニットであり、複数枚のレンズを鏡筒内に有する。撮像レンズユニットの光学性能は、レンズ単品の光学特性はもとより、鏡筒内に収納される各レンズの光軸の一致度合、傾き度合、面間隔の設計値からの乖離度合等に左右される。
各レンズ間の光軸調整、チルト調整およびレンズ面間隔の調整を行う方法として、各レンズのコバ部に嵌合構造を形成し、この嵌合構造を用いたレンズ同士の嵌合によってこれら調整を行う方法がある。例えば、特許文献1に記載の撮像レンズユニットはこうした嵌合構造を有する。当該撮像レンズユニットでは、各レンズのコバ部に対して、光軸を中心とする嵌合傾斜面と当該嵌合傾斜面に連設される平坦部とが形成される。撮像レンズユニットの組立てに当たってはまず、第1レンズの嵌合傾斜面と第2レンズの嵌合傾斜面とが嵌合されるとともに第1レンズの平坦部と第2レンズの平坦部とが当接される。さらに第2レンズの嵌合傾斜面と第3レンズの嵌合傾斜面とが嵌合されるとともに第2レンズの平坦部と第3レンズの平坦部とが当接される。嵌合傾斜面の嵌合によって各レンズの光軸調整が行われ、平坦部の当接によってチルト調整およびレンズ面間隔の調整が行われる。特許文献1に記載の撮像レンズユニットによれば、鏡筒内において各レンズの位置・姿勢を高精度に制御することが可能である。
米国特許出願公開第2018/335607号明細書
近年では、撮像レンズユニットの軽量化およびコスト抑制に加え、非球面の使用による光学性能の向上を目的としてプラスチックレンズが多用されている。プラスチックレンズは固有の値として吸水率を有する。特許文献1に記載のレンズ嵌合構造では、この吸水率の異なるレンズ同士を組合せた場合において光学性能の低下を招く虞がある。例えば、吸水率が異なる2枚のプラスチックレンズを上記嵌合構造によって組み合わせた場合、各レンズの吸水によって、吸水率の差に基づいた応力が各レンズの内部に発生する。レンズ内に生じた応力はレンズ面間隔やレンズ面形状に影響を及ぼす。レンズが吸水したとしてもその後の放置によってレンズから水分が放出されれば光学性能への影響は少なくて済むが、吸水後の放置によっても内部応力が残留する場合や内部応力によってレンズの面形状・面間隔が変化した場合には、撮像レンズユニットの光学性能が低下する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、プラスチックレンズの吸水によっても光学性能の低下を抑制することのできる撮像レンズユニットを提供することにある。
本発明に係る撮像レンズユニットは、樹脂材料で形成された鏡筒と、鏡筒に収納される複数のプラスチックレンズとを備える。複数のプラスチックレンズのうち隣り合う少なくとも2枚のプラスチックレンズは、吸水率が異なるとともに、光軸を中心とする円錐状の嵌合傾斜面がそれぞれの光学有効部の外側に嵌合可能に形成される。また、隣り合うプラスチックレンズにおいて、吸水率の高い側の高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面は、吸水率の低い側の低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面よりも外側に形成される。
複数のプラスチックレンズのうち隣り合う少なくとも2枚のプラスチックレンズはそれぞれ、その光学有効部の外側、いわゆるコバ部に、光軸を中心とする円錐状の嵌合傾斜面が形成される。組み立ての際には、各レンズのコバ部に形成された嵌合傾斜面を嵌合させることにより、各レンズの光軸を一致させることができる。すなわち、本発明の撮像レンズユニットは、嵌合傾斜面の嵌合によって各プラスチックレンズの光軸が一致する構造を有する。なお、鏡筒内の全てのプラスチックレンズに対して嵌合傾斜面を設ける必要はなく、一部のプラスチックレンズについては、レンズの外周面と鏡筒の内壁面との嵌合によって光軸調整を行うようにしてもよい。
ところで、吸水率の高いプラスチックレンズは、吸水率の低いプラスチックレンズよりも吸水による体積変化が大きい。従来の撮像レンズユニットでは、吸水率の異なるプラスチックレンズが隣り合う場合、吸水率の高い側のプラスチックレンズの外側方向、すなわち光軸に直交する方向の体積変化が、吸水率の低い側のプラスチックレンズに形成された嵌合傾斜面によって規制されていた。この規制により各レンズの内部には吸水率の相違に基づく応力が発生し、撮像レンズユニットの光学性能の低下に繋がっていた。
本発明に係る撮像レンズユニットでは、隣り合う少なくとも2枚のプラスチックレンズにおいて、吸水率の高い側のプラスチックレンズの嵌合傾斜面を、吸水率の低い側のプラスチックレンズの嵌合傾斜面よりも外側に形成する。このような構成により、吸水率の高い側のプラスチックレンズが吸水によって体積変化したとしても、吸水率の低い側のプラスチックレンズの嵌合傾斜面による干渉を受けないため、レンズ内部に発生する応力を好適に抑制できる。なお、本明細書においては便宜上、吸水率が異なるプラスチックレンズのうち、吸水率の高い側のプラスチックレンズを「高吸水側プラスチックレンズ」、吸水率の低い側のプラスチックレンズを「低吸水側プラスチックレンズ」という。
上記構成の撮像レンズユニットにおいては、低吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ1、高吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ2としたとき、次の条件式(1)および(2)を満足することが望ましい。
β1<0.1% (1)
β2>0.2% (2)
プラスチックレンズの内部に発生する応力は、高吸水側プラスチックレンズの吸水率と低吸水側プラスチックレンズの吸水率との差が大きいほど大きくなる。条件式(1)および(2)を満足するプラスチックレンズが隣り合う場合には、本発明に係る撮像レンズユニットの有する構成が特に有効となる。
上記構成の撮像レンズユニットにおいては、鏡筒の吸水率は複数のプラスチックレンズの吸水率よりも高いことが望ましい。
複数のプラスチックレンズの吸水率よりも鏡筒の吸水率が低い場合には、プラスチックレンズが吸水によって体積膨張した際、プラスチックレンズの外周面と鏡筒の内壁面との接触によってレンズ内部に応力が発生する虞がある。プラスチックレンズの吸水率よりも鏡筒の吸水率を高くすることにより、こうしたレンズ内部の応力の発生を回避することができる。
上記構成の撮像レンズユニットにおいては、鏡筒の吸水率をβ3としたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
β3>0.4% (3)
上記構成の撮像レンズユニットにおいては、高吸水側プラスチックレンズの線膨張係数は、低吸水側プラスチックレンズの線膨張係数よりも大きいことが望ましい。
吸水によるプラスチックレンズの体積膨張と線膨張係数とは密接な関係にある。高吸水側プラスチックレンズの線膨張係数が低吸水側プラスチックレンズの線膨張係数よりも大きい場合には、本発明に係る撮像レンズユニットの有する構成が有効となる。
上記構成の撮像レンズユニットにおいては、高吸水側プラスチックレンズの外周面のうち少なくとも一面が前記鏡筒の内壁面に嵌合されることが望ましい。
高吸水側プラスチックレンズの外周面のうち少なくとも一面を鏡筒の内壁面に嵌合することにより、プラスチックレンズの光軸を鏡筒の中心軸に一致させることができる。
本発明の撮像レンズユニットによれば、プラスチックレンズの吸水によっても光学性能の低下を抑制することのできる撮像レンズユニットを提供できる。
本発明を具体化した一実施の形態に係る撮像レンズユニットの断面を概略的に示す断面図である。 図1に示す撮像レンズユニットの有するレンズアセンブリ部の分解断面図である。 図2に示すレンズアセンブリ部のうち第2レンズ、第3レンズおよび第4レンズについて、従来の構成との対比を示す分解断面図である。 図2に示すレンズアセンブリ部のうち第4レンズ、第5レンズおよび第6レンズについて、従来の構成との対比を示す分解断面図である。 図1に示す撮像レンズユニットについて、昇温時において各レンズに生じる最大応力をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図1に示す撮像レンズユニットについて、降温時において生じる各レンズ間の面間隔の変化量をシミュレーションした結果を示すグラフである。
以下、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態に記載されている構成は一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨のものではない。
図1に示すように本実施の形態に係る撮像レンズユニット1は、固体撮像素子Sや赤外線カットフィルタFと組み合わせ、例えばスマートフォン等の携帯情報機器のカメラに搭載する。撮像レンズユニット1は、鏡筒2と当該鏡筒2内に収納されたレンズ等を有する。なお、以下の説明においては便宜上、図1~4において左側を前方(または物体側)、右側を後方(または像側)と定義する。
鏡筒2は、例えばカーボンを添加したポリカーボネートなどの黒色で不透光性の樹脂材料から形成する。鏡筒2は、光軸Xに沿って開口した略円筒状の周壁部3と、前方の開口部を塞ぐように当該周壁部3と一体的に形成された前壁部4を有する。前壁部4の中央には光軸Xが中心となる開口部4Aを形成する。前壁部4の後方には、光軸Xに対して垂直となる受け面4Bを形成する。
本実施の形態に係る撮像レンズユニット1では、7枚のプラスチックレンズを鏡筒2内に収納する。具体的には、物体側から像側に向かって順に第1プラスチックレンズ10、第2プラスチックレンズ20、第3プラスチックレンズ30、第4プラスチックレンズ40、第5プラスチックレンズ50、第6プラスチックレンズ60および第7プラスチックレンズ70を収納する。なお、本実施の形態では7枚のプラスチックレンズを鏡筒2に収納する構成としたが、本発明は少なくとも2枚のプラスチックレンズを有するレンズ構成であれば適用することができ、レンズ構成の一部にガラスレンズを含む構成でもよい。
第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70の各レンズ間には、樹脂製の遮光板80~85を挿入する。遮光板80~85は、中央に開口部を有する円盤形状を有し、各レンズ間において不要光を遮断する。第6プラスチックレンズ60と第7プラスチックレンズ70との間には間隔環90を挿入する。間隔環90は円環状の部材であり、第6プラスチックレンズ60の像側の光学有効部の径および第7プラスチックレンズ70の物体側の光学有効部の径よりも大きな径の開口を有する。第6プラスチックレンズ60と第7プラスチックレンズ70との面間隔は遮光板85および間隔環90によって定まる。以上の第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70、遮光板80~85および間隔環90を鏡筒2内に収納した後、第7プラスチックレンズ70の後方から環状の押え環91を鏡筒2の周壁部3に接着剤等で固定する。
図2は、鏡筒2に収納された第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70、遮光板80~85および間隔環90からなるレンズアセンブリ部の分解断面図である。図2に示すように、第1プラスチックレンズ10~第5プラスチックレンズ50の光学有効部の外側、いわゆるコバ部には、光軸Xを中心とする環状段部を形成する。各プラスチックレンズの環状段部を嵌合させることにより、鏡筒2内において各プラスチックレンズの位置・姿勢を高精度に保持できる。
第1プラスチックレンズ10は、レンズ機能を有するレンズ部11と、レンズ部11の周縁に位置するコバ部12とを一体的に有する。コバ部12の物体側には、光軸Xに対して垂直となる当接面13を形成する。この当接面13は、鏡筒2の受け面4Bと当接する位置に形成する。第1プラスチックレンズ10が鏡筒2に収納されると、当該当接面13と鏡筒2の受け面4Bとが当接することになる。一方、コバ部12の像側には、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の嵌合傾斜面14Aおよび嵌合傾斜面14Aの外周縁に連接された像側を向く円環状平面14Bからなる環状段部14を形成する。円環状平面14Bは光軸Xに対して垂直となるように形成する。
第2プラスチックレンズ20は、レンズ機能を有するレンズ部21と、レンズ部21の周縁に位置するコバ部22とを一体的に有する。コバ部22の物体側には、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の嵌合傾斜面23A、および嵌合傾斜面23Aの端部から外側に連接する円環状平面23Bからなる環状段部23を形成する。嵌合傾斜面23Aは、第1プラスチックレンズ10の嵌合傾斜面14Aと光軸Xからの垂直距離が略一致する位置に形成する。円環状平面23Bは光軸Xに対して垂直となるように形成する。一方、コバ部22の像側には、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の嵌合傾斜面24A、および嵌合傾斜面24Aの端部から外側に連接する円環状平面24Bからなる環状段部24を形成する。このうち円環状平面24Bは円環状平面23Bと平行となるように形成する。
組み立ての際には、第2プラスチックレンズ20の嵌合傾斜面23Aを第1プラスチックレンズ10の嵌合傾斜面14Aに嵌合するとともに、第2プラスチックレンズ20の円環状平面23Bを第1プラスチックレンズ10の円環状平面14Bに当接させる。これにより、第1プラスチックレンズ10の光軸と第2プラスチックレンズ20の光軸が一致するとともに、第1プラスチックレンズ10と第2プラスチックレンズ20との間の面間隔が定まる。
第3プラスチックレンズ30は、レンズ機能を有するレンズ部31と、レンズ部31の周縁に位置するコバ部32とを一体的に有する。コバ部32の物体側には、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の嵌合傾斜面33A、および嵌合傾斜面33Aの端部から外側に連接する円環状平面33Bからなる環状段部33を形成する。嵌合傾斜面33Aは、第2プラスチックレンズ20の嵌合傾斜面24Aと光軸Xからの垂直距離が略一致する位置に形成する。円環状平面33Bは光軸Xに対して垂直となるように形成する。一方、コバ部32の像側には、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の嵌合傾斜面34A、および嵌合傾斜面34Aの端部から外側に連接する円環状平面34Bからなる環状段部34を形成する。このうち円環状平面34Bは円環状平面33Bと平行となるように形成する。
組み立ての際には、第3プラスチックレンズ30の嵌合傾斜面33Aを第2プラスチックレンズ20の嵌合傾斜面24Aに嵌合するとともに、第3プラスチックレンズ30の円環状平面33Bを第2プラスチックレンズ20の円環状平面24Bに当接させる。これにより、第2プラスチックレンズ20の光軸と第3プラスチックレンズ30の光軸が一致するとともに、第2プラスチックレンズ20と第3プラスチックレンズ30との間の面間隔が定まる。
第4プラスチックレンズ40は、レンズ機能を有するレンズ部41と、レンズ部41の周縁に位置するコバ部42とを一体的に有する。コバ部42の物体側には、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の嵌合傾斜面43A、および嵌合傾斜面43Aの端部から外側に連接する円環状平面43Bからなる環状段部43を形成する。嵌合傾斜面43Aは、第3プラスチックレンズ30の嵌合傾斜面34Aと光軸Xからの垂直距離が略一致する位置に形成する。円環状平面43Bは光軸Xに対して垂直となるように形成する。一方、コバ部42の像側には、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の嵌合傾斜面44A、および嵌合傾斜面44Aの端部から外側に連接する円環状平面44Bからなる環状段部44を形成する。このうち円環状平面44Bは円環状平面43Bと平行となるように形成する。
組み立ての際には、第4プラスチックレンズ40の嵌合傾斜面43Aを第3プラスチックレンズ30の嵌合傾斜面34Aに嵌合するとともに、第4プラスチックレンズ40の円環状平面43Bを第3プラスチックレンズ30の円環状平面34Bに当接させる。これにより、第3プラスチックレンズ30の光軸と第4プラスチックレンズ40の光軸が一致するとともに、第3プラスチックレンズ30と第4プラスチックレンズ40との間の面間隔が定まる。
第5プラスチックレンズ50は、レンズ機能を有するレンズ部51と、レンズ部51の周縁に位置するコバ部52とを一体的に有する。コバ部52の物体側には、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の嵌合傾斜面53A、および嵌合傾斜面53Aの端部から外側に連接する円環状平面53Bからなる環状段部53を形成する。嵌合傾斜面53Aは、第4プラスチックレンズ40の嵌合傾斜面44Aと光軸Xからの垂直距離が略一致する位置に形成する。円環状平面53Bは光軸Xに対して垂直となるように形成する。また、コバ部52の像側には、円環状平面53Bと平行となる円環状平面54を形成する。さらに、当該第5プラスチックレンズ50については、その外周面を、鏡筒2の周壁部3の内壁面と嵌合可能に形成する。
組み立ての際には、第5プラスチックレンズ50の嵌合傾斜面53Aを第4プラスチックレンズ40の嵌合傾斜面44Aに嵌合するとともに、第5プラスチックレンズ50の円環状平面53Bを第4プラスチックレンズ40の円環状平面44Bに当接させる。これにより、第4プラスチックレンズ40の光軸と第5プラスチックレンズ50の光軸が一致するとともに、第4プラスチックレンズ40と第5プラスチックレンズ50との間の面間隔が定まる。また、第5プラスチックレンズ50と鏡筒2との嵌合によって第1プラスチックレンズ10~第5プラスチックレンズ50の各光軸と鏡筒2の中心軸とが一致する。
第6プラスチックレンズ60は、レンズ機能を有するレンズ部61と、レンズ部61の周縁に位置するコバ部62とを一体的に有する。コバ部62の物体側には、光軸Xに対して垂直となる円環状平面63を形成する。コバ部62の像側には、円環状平面63と平行となる円環状平面64を形成する。また、第6プラスチックレンズ60の外周面は鏡筒2の周壁部3の内壁面と嵌合可能に形成する。
第7プラスチックレンズ70は、レンズ機能を有するレンズ部71と、レンズ部71の周縁に位置するコバ部72とを一体的に有する。コバ部72の物体側には、光軸Xに対して垂直となる円環状平面73を形成する。コバ部72の像側には、円環状平面73と平行となる円環状平面74を形成する。円環状平面74には押え環91が当接する。第7プラスチックレンズ70の外周面は鏡筒2の周壁部3の内壁面と嵌合可能に形成する。
第6プラスチックレンズ60の外周面および第7プラスチックレンズ70の外周面をそれぞれ、鏡筒2の周壁部3の内壁面に嵌合すると、両レンズの光軸が一致する。また、第5プラスチックレンズ50と第6プラスチックレンズ60との間に遮蔽板84を挟み込むことにより、第5プラスチックレンズ50と第6プラスチックレンズ60との間の面間隔が定まる。同様に、第6プラスチックレンズ60と第7プラスチックレンズ70との間に間隔環90および遮蔽板85を挟み込むことにより、第6プラスチックレンズ60と第7プラスチックレンズ70との間の面間隔が定まる。
以上のように、各プラスチックレンズのコバ部に形成された環状段部同士の嵌合および当接と、レンズ外周面と鏡筒2の内壁面との嵌合とにより、鏡筒2の内部において、第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズ70の各レンズの光軸が一致するとともに各レンズ間の面間隔が一定の値に定まる。
次に、本実施の形態に係る撮像レンズユニット1において各レンズが吸水した場合の各レンズの挙動を従来の撮像レンズユニットと対比しながら説明する。
図3は、第2プラスチックレンズ~第4プラスチックレンズのコバ部の構造について、従来と本実施の形態に係る構造との対比を示したものである。図3において左側の分解図は、従来の第2プラスチックレンズ120、第3プラスチックレンズ130および第4プラスチックレンズ140を示したものである。このうち第2プラスチックレンズ20、120および第4プラスチックレンズ40、140は低吸水側プラスチックレンズであり、第3プラスチックレンズ30、130は高吸水側プラスチックレンズである。
従来のレンズ構成では、第2プラスチックレンズ120の嵌合傾斜面124Aと第3プラスチックレンズ130の嵌合傾斜面133Aとが嵌合するとともに、第2プラスチックレンズ120の円環状平面124Bと第3プラスチックレンズ130の円環状平面133Bとが当接する。嵌合傾斜面124Aは、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の面であり、嵌合傾斜面133Aは、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の面である。よって、第2プラスチックレンズ120と第3プラスチックレンズ130との関係においては、高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面133Aが、低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面124Aよりも内側に位置する。
また、第3プラスチックレンズ130の嵌合傾斜面134Aと第4プラスチックレンズ140の嵌合傾斜面143Aとが嵌合するとともに、第3プラスチックレンズ130の円環状平面134Bと第4プラスチックレンズ140の円環状平面143Bとが当接する。このうち嵌合傾斜面134Aは、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の面であり、嵌合傾斜面143Aは、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の面である。よって、第3プラスチックレンズ130と第4プラスチックレンズ140との関係においては、高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面134Aが、低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面143Aよりも外側に位置する。
このような構成において第2プラスチックレンズ120~第4プラスチックレンズ140が吸水により膨張した場合、第3プラスチックレンズ130は他の2枚の低吸水側プラスチックレンズよりもより外側に膨張しようとする。この際、第2プラスチックレンズ120の嵌合傾斜面124Aが第3プラスチックレンズ130の外側方向の膨張を規制する。このため、第2プラスチックレンズ120および第3プラスチックレンズ130の内部に応力が生じることになる。
一方、本実施の形態に係る構成では、第2プラスチックレンズ20と第3プラスチックレンズ30との関係において、高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面33Aが、低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面24Aよりも外側に位置している。このため、第2プラスチックレンズ20~第4プラスチックレンズ40が吸水により膨張したとしても、第3プラスチックレンズ30の外側方向の膨張が嵌合傾斜面24Aによって規制されることがない。このように、第2プラスチックレンズ20および第3プラスチックレンズ30は、従来のレンズ構成におけるような低吸水側プラスチックレンズと高吸水側プラスチックレンズとの干渉による応力を受けない。
図4は、第4プラスチックレンズ~第6プラスチックレンズのコバ部の構造について、従来と本実施の形態に係る構造との対比を示したものである。図4において左側の分解図は、従来の第4プラスチックレンズ140、第5プラスチックレンズ150および第6プラスチックレンズ160を示したものである。このうち第4プラスチックレンズ40、140は低吸水側プラスチックレンズであり、第5プラスチックレンズ50、150および第6プラスチックレンズ60、160は高吸水側プラスチックレンズである。
従来のレンズ構成では、第4プラスチックレンズ140の嵌合傾斜面144Aと第5プラスチックレンズ150の嵌合傾斜面153Aとが嵌合するとともに、第4プラスチックレンズ140の円環状平面144Bと第5プラスチックレンズ150の円環状平面153Bとが当接する。嵌合傾斜面144Aは、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の面であり、嵌合傾斜面153Aは、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の面である。よって、第4プラスチックレンズ140と第5プラスチックレンズ150との関係においては、高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面153Aが、低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面144Aよりも内側に位置する。
また、第5プラスチックレンズ150の嵌合傾斜面154Aと第6プラスチックレンズ160の嵌合傾斜面163Aとが嵌合するとともに、第5プラスチックレンズ150の円環状平面154Bと第6プラスチックレンズ160の円環状平面163Bとが当接する。このうち嵌合傾斜面154Aは、光軸Xを中心とする内向きの円錐状の面であり、嵌合傾斜面163Aは、光軸Xを中心とする外向きの円錐状の面である。よって、第5プラスチックレンズ150と第6プラスチックレンズ160との関係においては、嵌合傾斜面154Aが嵌合傾斜面163Aよりも外側に位置する。
このような構成において第4プラスチックレンズ140~第6プラスチックレンズ160が吸水により膨張した場合、第5プラスチックレンズ150は第4プラスチックレンズ140よりもより外側に膨張しようとする。この際、第4プラスチックレンズ140の嵌合傾斜面144Aが第5プラスチックレンズ150の外側方向の膨張を規制する。このため、第4プラスチックレンズ140および第5プラスチックレンズ150の内部に応力が生じることになる。
一方、本実施の形態に係る構成では、第4プラスチックレンズ40と第5プラスチックレンズ50との関係において、高吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面53Aが、低吸水側プラスチックレンズの嵌合傾斜面44Aよりも外側に位置している。このため、第4プラスチックレンズ40~第6プラスチックレンズ60が吸水により膨張したとしても、第5プラスチックレンズ50の外側方向の膨張が嵌合傾斜面44Aによって規制されることがない。このように、第4プラスチックレンズ40および第5プラスチックレンズ50は、従来のレンズ構成におけるような低吸水側プラスチックレンズと高吸水側プラスチックレンズとの干渉による応力を受けない。
続いて、撮像レンズユニット1の各プラスチックレンズについて、吸水によって発生する応力、およびレンズ面間隔の変化量についてシミュレーションした結果を説明する。ここでは、高温高湿の環境下での材料物性値を代用し、非線形静解析(熱解析)を用いて疑似的にレンズの吸水をシミュレーションした。なお、以下に示す内容はあくまでも一定条件下におけるシミュレーションの結果であり、実環境下において各プラスチックレンズに生じる現象については様々な要因を考慮する必要がある。
本シミュレーションでは、25℃~85℃の昇温、85℃の熱保持、85℃~25℃の降温を行い、これら環境下において各レンズに生じる最大応力およびレンズ間の面間隔の変化量を評価する。昇温時間、熱保持時間および降温時間は同一とする。昇温時から熱保持までは、吸水による体積膨張率から換算した線膨張率を材料の線膨張係数に加算した値、すなわち吸水を考慮した線膨張率(以下、「換算線膨張率」という)を用い、降温時には材料の線膨張係数を用いる。ここでの体積膨張率は、飽和吸水率相当に体積が膨張したと仮定したときの値とする。以下、本実施の形態における第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズレンズ70および鏡筒2の線膨張係数、吸水による体積膨張率および換算線膨張率を示す。なお、第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズレンズ70および従来のレンズ構成における第1プラスチックレンズ~第7プラスチックレンズをL1~L7として示す。

線膨張係数[1/K] 体積膨張率[%] 換算線膨張率[1/K]
L1 6.000E-05 0.030 6.167E-05
L2 6.000E-05 0.030 6.167E-05
L3 6.600E-05 0.380 8.711E-05
L4 6.000E-05 0.030 6.167E-05
L5 6.600E-05 0.320 8.378E-05
L6 7.000E-05 0.360 9.000E-05
L7 6.000E-05 0.030 6.167E-05
鏡筒2 7.000E-05 0.600 10.333E-05
本実施の形態に係る撮像レンズユニット1では、第3プラスチックレンズ30(L3)、第5プラスチックレンズ50(L5)および第6プラスチックレンズ60(L6)が吸水率の高い側の高吸水側プラスチックレンズに該当し、第1プラスチックレンズ10(L1)、第2プラスチックレンズ20(L2)、第4プラスチックレンズ40(L4)および第7プラスチックレンズ70(L7)が吸水率の低い側の低吸水側プラスチックレンズに該当する。高吸水側プラスチックレンズの線膨張係数は低吸水側プラスチックレンズの線膨張係数よりも大きくなっている。
低吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ1、高吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ2としたとき、第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズレンズ70は次の条件式(1)および(2)を満足する。
β1<0.1% (1)
β2>0.2% (2)
また、鏡筒2の吸水率は第1プラスチックレンズ10~第7プラスチックレンズレンズ70の吸水率よりも高く、鏡筒2はその樹脂材料の吸水率をβ3としたとき次の条件式(3)を満足する。
β3>0.4% (3)
以下、昇温時にレンズ内部にて発生する最大応力についてシミュレーションした結果を示す。

従来のレンズ構成
最大応力[MPa]
第1プラスチックレンズ 0.2802
第2プラスチックレンズ120 4.6287
第3プラスチックレンズ130 4.1456
第4プラスチックレンズ140 3.8646
第5プラスチックレンズ150 3.1516
第6プラスチックレンズ160 0.9464
第7プラスチックレンズ 1.2458

本実施の形態のレンズ構成
最大応力[MPa]
第1プラスチックレンズ10 7.27E-06
第2プラスチックレンズ20 6.42E-06
第3プラスチックレンズ30 7.38E-06
第4プラスチックレンズ40 4.94E-06
第5プラスチックレンズ50 5.00E-06
第6プラスチックレンズ60 4.66E-06
第7プラスチックレンズ70 1.66E-06
図5は昇温時に発生したレンズ内部の最大応力を示すグラフである。グラフにおいて、従来のレンズ構成における最大応力値を破線で示し、本実施の形態のレンズ構成における最大応力値を実線で示す。図5に示されるように、本実施の形態のレンズ構成によれば、各プラスチックレンズの内部に発生する応力をほぼゼロにすることができる。
次に、降温時における光軸上のレンズ面間隔の変化量についてシミュレーションした結果を示す。なお、第1および第2プラスチックレンズとの間の面間隔を「L1-L2」、第2および第3プラスチックレンズとの間の面間隔を「L2-L3」として示し、その他のプラスチックレンズ間の面間隔についても同様の態様で示すものとする。

従来のレンズ構成
変化量[μm]
L1-L2間 2.2681
L2-L3間 2.9313
L3-L4間 1.7682
L4-L5間 1.4240
L5-L6間 -4.1091
L6-L7間 -0.6189

本実施の形態のレンズ構成
変化量[μm]
L1-L2間 0.0142
L2-L3間 -0.1316
L3-L4間 0.6221
L4-L5間 0.4051
L5-L6間 0.4115
L6-L7間 -0.4266
図6は、降温時における光軸上のレンズ面間隔の変化量を示すグラフである。グラフにおいて、従来のレンズ構成におけるレンズ面間隔の変化量を破線で示し、本実施の形態のレンズ構成におけるレンズ面間隔の変化量を実線で示す。図6に示されるように、本実施の形態のレンズ構成によれば、従来のレンズ構成よりもレンズ面間隔の変化量を小さくすることができる。
本発明は、スマートフォン等の携帯情報機器、家電製品および自動車等に内蔵されるカメラに搭載することが可能であり、安定した光学性能が要求される分野に適用できる。
1 撮像レンズユニット
2 鏡筒
3 周壁部
4 前壁部
4A 開口部
4B 受け面
10 第1プラスチックレンズ
11 レンズ部
12 コバ部
13 当接面
14 環状段部
14A 嵌合傾斜面
14B 円環状平面
20、120 第2プラスチックレンズ
21 レンズ部
22 コバ部
23、24 環状段部
23A、24A、124A 嵌合傾斜面
23B、24B、124B 円環状平面
30、130 第3プラスチックレンズ
31 レンズ部
32 コバ部
33、34 環状段部
33A、34A、133A、134A 嵌合傾斜面
33B、34B、133B、134B 円環状平面
40、140 第4プラスチックレンズ
41 レンズ部
42 コバ部
43、44 環状段部
43A、44A、143A、144A 嵌合傾斜面
43B、44B、143B、144B 円環状平面
50、150 第5プラスチックレンズ
51 レンズ部
52 コバ部
53 環状段部
53A、153A、154A 嵌合傾斜面
53B、54、153B、154B 円環状平面
60、160 第6プラスチックレンズ
61 レンズ部
62 コバ部
63、64、163B 円環状平面
163A 嵌合傾斜面
70 第7プラスチックレンズ
71 レンズ部
72 コバ部
73、74 円環状平面
80、81、82、83、84、85 遮蔽板
90 間隔環
91 押え環
F 赤外線カットフィルタ
S 撮像センサ

Claims (6)

  1. 樹脂材料で形成された鏡筒と、
    前記鏡筒に収納される複数のプラスチックレンズとを備え、
    複数の前記プラスチックレンズのうち隣り合う少なくとも2枚の前記プラスチックレンズは、吸水率が異なるとともに、光軸を中心とする円錐状の嵌合傾斜面がそれぞれの光学有効部の外側に嵌合可能に形成されており、
    隣り合う前記プラスチックレンズにおいて、吸水率の高い側の高吸水側プラスチックレンズの前記嵌合傾斜面は、吸水率の低い側の低吸水側プラスチックレンズの前記嵌合傾斜面よりも外側に形成される、撮像レンズユニット。
  2. 前記低吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ1、前記高吸水側プラスチックレンズの吸水率をβ2としたとき、
    β1<0.1%、
    β2>0.2%、
    を満足する請求項1に記載の撮像レンズユニット。
  3. 前記鏡筒の吸水率は複数の前記プラスチックレンズの吸水率よりも高い、
    請求項1または2に記載の撮像レンズユニット。
  4. 前記鏡筒の吸水率をβ3としたとき、
    β3>0.4%、
    を満足する請求項3に記載の撮像レンズユニット。
  5. 前記高吸水側プラスチックレンズの線膨張係数は前記低吸水側プラスチックレンズの線膨張係数よりも大きい、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の撮像レンズユニット。
  6. 前記高吸水側プラスチックレンズの外周面のうち少なくとも一面が前記鏡筒の内壁面に嵌合される、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の撮像レンズユニット。
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