JP2021523165A - 選択的HER2阻害剤としてのピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン系誘導体及びその使用 - Google Patents

選択的HER2阻害剤としてのピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン系誘導体及びその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、選択的HER2阻害剤としてのピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン系誘導体、及びHER2阻害剤としての医薬の製造における使用に関する。具体的に、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩に関する。

Description

本出願は以下の優先権を主張する:
CN201810434197.8、出願日は2018年05月08日である。
本発明は、選択的HER2阻害剤としてのピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン系誘導体、及びHER2阻害剤としての薬物の製造における使用に関する。具体的に、式(I)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩に関する。
ヒト表皮成長因子受容体(HER、EGFR)はプロテインチロシンキナーゼファミリーのメンバーの一つであり、人体の様々な組織の細胞膜に広く分布し、細胞の増殖、成長、転移及びアポトーシスを調節することができる。その構造は、細胞外リガンド結合ドメイン、膜貫通ドメイン及び細胞内チロシンキナーゼドメインの3つの部分で構成されている。受容体の構造の違いによって、HERを4つのサブタイプに区分することができ、それぞれHER1(EGFR,ErbB−1)、HER2(ErbB−2)、HER3(ErbB−3)及びHER4(ErbB−4)である。研究により、HER2は様々な癌で過剰発現していることが証明され、HER2の過剰発現は、腫瘍がより強い侵襲性を持ち、早期で再発と転移し易いことを予示する。1998年、ハーセプチン(ヒト化抗HER2モノクローナル抗体)は米国で乳癌で利用できることを承認された。現在、HER2は既に乳がん、胃がん、食道がんの治療標的となっている。現在市場に表われ、並びに研究中のHER2の小分子キナーゼ阻害剤は、通常、同時にHER1に対しても阻害効果を有し、研究により、HER1を阻害すると、例えば皮膚の発疹、下痢などの標的関連の副作用が生じる可能性があることが証明された。従って、HER1に対する化合物の阻害活性を低下させ、HER2に対する化合物の選択性を高めることで、前述の副作用を効果的に軽減することができる。今までは、承認された選択的HER2チロシンキナーゼ阻害剤の販売は無く、現在、化合物tucatinibが臨床2相の研究中にある(WO2007/059257A2)。
Figure 2021523165
従って、選択的なHER2チロシンキナーゼ阻害剤を更に開発する必要がある。
本発明は式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 2021523165
ここで、
mは0、1又は2であり;
nは0、1又は2であり;
はN及びCHから選択され;
はO、N(R)及びC(R)(R)から選択され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−6アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−6アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或は、RとRはお互いに連結されて−(CH−を形成し、この場合、m及びnはいずれも1であり;
及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或は、RとRはお互いに連結されて−(CH−を形成し;
pは1又は2であり;
qは1又は2であり;
51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−OCHから選択される。本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et、
Figure 2021523165
及び−OCHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−OCHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及びCFから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及び和−C(=O)−C2−4アルケニルから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及び−C(=O)−C2−4アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−C(=O)−CH=CHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et、
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CH、Et及び
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルであり、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様は、前記各変数の任意の組み合わせからなるものである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
から選択され、
ここで、
m、n、p、q、D、R、R51、R52、R53、R54、R及びR10は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、
ここで、
m、n、p、q、R、R51、R52、R53、R54、R、R、R、R及びR10は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、
ここで、
、R51、R52、R53、R54、R、R、R、R及びR10は本発明で定義される通りである。
本発明は、更に、式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 2021523165
ここで、
mは0、1又は2であり;
nは0、1又は2であり;
はN及びCHから選択され;
はO、N(R)及びC(R)(R)から選択され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或は、RとRはお互いに連結して−(CH−を形成し、この場合、m及びnはいずれも1であり;
及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或は、RとRはお互いに連結されて−(CH−を形成し;
pは1又は2であり;
qは1又は2であり;
51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択される。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及び−C(=O)−C2−4アルケニルから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及び−C(=O)−C2−4アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−C(=O)−CH=CHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記構造単位
Figure 2021523165
Figure 2021523165
から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
から選択され、
ここで、
m、n、p、q、D、R51、R52、R53、R54、R及びR10は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
から選択され、
ここで、
m、n、p、q、R51、R52、R53、R54、R、R、R、R及びR10は本発明で定義される通りである。
本発明は、更に、下記から選択される以下の式の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 2021523165
Figure 2021523165
Figure 2021523165
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は
Figure 2021523165
から選択される。
本発明は、更に、HER2に関連する疾患を治療する医薬の製造における、前記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の幾つかの実施態様において、前記医薬は、乳癌、胃癌、結腸直腸癌、食道癌、肺癌の治療のための医薬である。
新規のHER2阻害剤として、本発明の化合物は、HER2を選択的に阻害することができ、NCI−N87細胞及びBT−474細胞の増殖に対する阻害活性は有意であり;かつ、優れた腫瘍増殖を阻害する効果を有する。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、更にアミノ酸(例えばアルギニン等)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸等を含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸等の類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒或いは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(−)−及び(+)−エナンチオマー、(R)−及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス−トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋を、「(L)」又は「(−)」は左旋を、「(DL)」又は「(±)」はラセミを表す。
別途に説明しない限り、楔形実線結合
Figure 2021523165
及び楔形点線結合
Figure 2021523165
で一つの立体中心の絶対配置を、棒状実線結合
Figure 2021523165
及び棒状点線結合
Figure 2021523165
で立体中心の相対配置を、波線
Figure 2021523165
で楔形実線結合
Figure 2021523165
又は楔形点線結合
Figure 2021523165
を、或いは波線
Figure 2021523165
で棒状実線結合
Figure 2021523165
及び棒状点線結合
Figure 2021523165
を表す。
別途に説明しない限り、化合物に炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合及び窒素−窒素二重結合等の二重結合構造が存在し、かつ、二重結合の各原子にいずれも2つの異なる置換基が連結している場合(窒素原子を含む二重結合では、窒素原子上の1対の孤立電子対はそれに接続された置換基と見なされる)、当該化合物の二重結合上の原子とその置換基が波線
Figure 2021523165
で連結している場合、当該化合物の(Z)形異性体、(E)形異性体、又は2つの異性体の混合物を意味する。例えば、下記の式(A)は、当該化合物が式(A−1)又は式(A−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(A−1)と式(A−2)の2つの異性体の形で存在することを意味し;下記の式(B)は、当該化合物が式(B−1)又は式(B−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(B−1)と式(B−2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。下記の式(C)は、当該化合物が式(C−1)又は式(C−2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(C−1)と式(C−2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。
Figure 2021523165
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト−エノール異性化やイミン−エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト−エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)−及び(S)−異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)又はC−14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長等のメリットがある。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況が現れる可能性があるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0〜2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせでのみに安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば−(CRR)−は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合から選択される場合、それが連結している2つの基が直接連結していることを示し、例えばA−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA−Zになる。
一つの置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えばA−XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。
挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、例えば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に結合してもよい。
挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、例えば、
Figure 2021523165
における連結基Lが−M−W−である場合、−M−W−は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2021523165
を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2021523165
を構成してもよい。前記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、用語「アルキル」は直鎖又は分岐鎖の飽和の炭化水素基を表し、一部の実施形態において、前記アルキルはC1−12アルキルであり、もう一部の実施形態において、前記アルキルはC1−6アルキルで、またもう一部の実施形態において、前記アルキルはC1−3アルキルである。それは1価のもの(例えばメチル)、2価のもの(例えばメチレン)又は多価のもの(例えばメチン)でもよい。アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、s−ブチル及びt−ブチルを含む)、ペンチル(n−ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシル等を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「アルケニル」は直鎖又は分岐鎖の1個又は複数個の炭素−炭素二重結合を含む炭化水素基を表し、炭素−炭素二重結合は当該基の任意の位置にあってもよい。一部の実施形態において、前記アルケニルはC2−8アルケニルで、もう一部の実施形態において、前記アルケニルはC2−6アルケニルで、またもう一部の実施形態において、前記アルケニルはC2−4アルケニルである。それは単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のもの又は多価のものでもよい。アルケニル基の実例は、ビニール、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニルなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「アルコキシ」とは酸素原子を介して分子のほ他の部分と連結したアルキル基を示す。別途に定義しない限り、C1−6アルコキシは、C、C、C、C、C及びCのアルコキシを含む。一部の実施形態において、前記アルコキシはC1−3アルコキシである。アルコキシの実例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ及びs−ペントキシを含むが、これらに限定されない。アルコキシの実例は−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH、−OCH(CH、−CH−CH−O−CH33等を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「−C(=O)−C2−6アルケニル」とは−C(=O)−を介してC2−6アルケニルに連結した基を示す。−C(=O)−C2−6アルケニルは−C(=O)−Cアルケニル、−C(=O)−Cアルケニル、−C(=O)−Cアルケニル、−C(=O)−Cアルケニル及び−C(=O)−Cアルケニルを含むが、これらに限定されない。−C(=O)−C2−6アルケニルの実例は−C(=O)−CH=CH、−C(=O)−CH=CHCH、−C(=O)−CHCH=CH、−C(=O)−(CHCH=CH、−C(=O)−(CHCH=CH、−C(=O)−(CHCH=CH、−C(=O)−CHCH=C(CH、−C(=O)−CH=C(CH等を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「−C(=O)−C2−4アルケニル」とは−C(=O)−を介してC2−4アルケニルに連結した基を示す。−C(=O)−C2−4アルケニルは−C(=O)−Cアルケニル、−C(=O)−Cアルケニル及び−C(=O)−Cアルケニルを含むが、これらに限定されない。−C(=O)−C2−4アルケニルの実例は−C(=O)−CH=CH、−C(=O)−CH=CHCH、−C(=O)−CHCH=CH、−C(=O)−CH=CHCHCH、−C(=O)−CHCH=CHCH、−C(=O)−(CHCH=CH、−C(=O)−CH=C(CH等を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、それと他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する:Pd(dppf)Clは[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を表し;DIBAL−Hは水素化ジイソブチルアルミニウムを表し;DIPEAはN−ジイソプロピルエチルアミンを表し;Etはエチルを表し;DMF−DMAはN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを表し;NMPはN−メチルピロリドンを表し;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを表す。
化合物は人工的に又はChemDraw(登録商標)ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用される。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
Figure 2021523165
ステップ1
化合物1−1(100.00g、653.02mmol、1.50eq)及び化合物1−2(56.00g、435.59mmol、1.00eq)をクロロベンゼン(400mL)に溶解させ、ピリジン(6.89g、87.07mmol、7.00mL、0.20eq)を添加し、窒素ガスの保護下で、反応液を135℃下で72時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させた後、固体が析出し、濾過し、ケーキを酢酸エチル(50mL×5)で洗浄し、固体を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物1−3を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.39(d、J=2.8Hz、1H)、8.23(dd、J=2.4、8.4Hz、1H)、8.02(d、J=7.2Hz、1H)、8.00−7.89(m、2H)、7.52(d、J=8.8Hz、1H)、6.67(dd、J=2.0、6.8Hz、1H)、6.16(s、1H)、2.28(s、3H)。
ステップ2
化合物1−3(70.00g、285.44mmol、1.00eq)をイソプロパノール(400mL)に溶解させ、DMF−DMA(68.03g、570.88mmol、76.00mL、2.00eq)を添加し、90℃下で4時間反応させた後、50℃に冷却させ、塩酸ヒドロキシルアミン(29.75g、428.16mmol、1.50eq)を添加し、反応液を50℃で16時間反応させた。LCMSで反応を検出して反応は完了し、かつ、固体が析出した。反応液を濾過し、ケーキを水(100mL×3)で洗浄し、濃縮し蒸して乾燥させ、化合物1−4を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ10.07(s、1H)、9.36(d、J=9.6Hz、1H)、8.33(d、J=2.8Hz、1H)、8.16(dd、J=2.8、8.8Hz、1H)、8.10(d、J=5.6Hz、1H)、7.83(d、J=10.0Hz、1H)、7.31(d、J=9.2Hz、1H)、6.61(d、J=2.0Hz、1H)、6.55(dd、J=2.4、5.6Hz、1H)、2.28(s、3H)。MS:m/z289.1[M+H]
ステップ3
化合物1−4(40.00g、138.76mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(120mL)に溶解させ、反応液を50℃に昇温させ、ゆっくりとテトラヒドロフラン(60mL)で希釈したトリフルオロ酢酸無水物(32.06g、152.64mmol、21.23mL、1.10eq)を滴下し、滴下を完了した後、LCMS及びTLC(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で反応を検出し、反応は完了した。反応溶液を濃縮してほとんどの溶媒を除去した後、ゆっくりと氷冷した1M水酸化ナトリウム水溶液(1000mL)に注ぎ、固体が析出し、濾過し、ケーキを水(100mL×2)及び酢酸エチル(100mL×2)で洗浄し、濃縮して化合物1−5を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.02(d、J=7.6Hz、1H)、8.47(s、1H)、8.33(s、1H)、8.16〜8.11(m、1H)、7.37〜7.25(m、2H)、7.11(dd、J=2.0、7.6Hz、1H)、2.36(s、3H)。MS:m/z270.9[M+H]
ステップ4
化合物1−5(33.00g、122.11mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(120mL)及びメタノール(300mL)の混合溶液に溶解させ、湿式Pd/C(5.0g、純度:10%)を添加し、水素で置換し、25℃、20psi下で16時間水素化反応をさせた。LCMSで反応を検出し、反応は完了した。反応液を直接的に濾過し(珪藻土を濾過助剤として)、濾過を濃縮して中間体1を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.87(d、J=7.6Hz、1H)、8.34(s、1H)、6.95(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.82(d、J=8.4Hz、1H)、6.62(d、J=2.4Hz、1H)、6.54(d、J=2.4Hz、1H)、6.49(dd、J=2.4、8.4Hz、1H)、5.12(s、2H)、1.99(s、3H)。MS:m/z241.0[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
0℃下でバッチで水素化ナトリウム(1.27g、31.86mmol、純度:60%、1.30eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(90mL)及びテトラヒドロフラン(450mL)の混合溶液に添加し、化合物2−1(5.00g、24.51mmol、1.00eq)を0℃下でバッチで添加し、15℃で1時間攪拌し、次に、0℃下でバッチで化合物2−2(5.86g、29.41mmol、1.20eq)を添加し、15℃下で16時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)及びLCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を0℃に冷却させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチングさせ、次に水(1L)で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物2−3を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ7.06(d、J=3.2Hz、1H)、6.30(s、2H)、6.18(d、J=3.2Hz、1H)、3.79(s、3H)。
ステップ2
化合物2−3(42g、191.75mmol、1.00eq)をイソプロパノール(420mL)に溶解させ、次に酢酸ホルムアミジン(39.93g、383.50mmol、2.00eq)を添加し、80℃下で16時間反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で反応が基本的に完了したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、水(420mL)で希釈した。濾過し、ケーキを水で洗浄し、石油エーテルで洗浄し、減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物2−4を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.68(brs、1H)、7.83(s、1H)、7.60(d、J=3.2Hz、1H)、6.65(d、J=3.2Hz、1H)。
ステップ3
化合物2−4(25.00g、116.81mmol、1.00eq)を1,4−ジオキサン(500mL)に溶解させ、オキシ塩化リン(179.11g、1.17mol、108.55mL、10.00eq)を添加し、110℃に昇温させ、4時間反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)及びLCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、減圧濃縮してほとんどの溶媒を除去し、残留物を氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有机相を順次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)及び飽和食塩水(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物2−5を得た。HNMR(400MHz、CHCl−d)δ8.19(s、1H)、7.82(d、J=2.8Hz、1H)、7.03(d、J=2.8Hz、1H)。
ステップ4
化合物2−5(13.00g、55.92mmol、1.00eq)及び中間体1(8.06g、33.55mmol、0.60eq)をイソプロパノール(100mL)に溶解させ、80℃で12時間反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)及びLCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、濾過し、ケーキを少量の酢酸エチルで洗浄し、石油エーテルで洗浄し、減圧濃縮し、乾燥させて中間体2を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.00(d、J=7.6Hz、1H)、8.52(s、1H)、8.06(s、1H)、7.89(d、J=2.8Hz、1H)、7.81−7.70(m、2H)、7.25(d、J=9.6Hz、1H)、7.10(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.96(d、J=2.8Hz、1H)、6.86(d、J=2.8Hz、1H)、2.19(s、3H)
Figure 2021523165
ステップ1
中間体2(1.00g、2.29mmol、1.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)及びメタノール(20mL)の混合溶媒に溶解させ、次に窒素ガスの保護下でPd(dppf)Cl(335mg、458.44μmol、0.20eq)及びトリエチルアミン(696,6.88mmol、957μL、3.00eq)を添加し、反応液を80℃、50psi圧力の一酸化炭素雰囲気下でカルボニルを添加して48時間反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)及びLCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(40mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を石油エーテルと酢酸エチルの混合溶媒(10mL:10mL)でスラリー化し、濾過し、ケーキをカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲルカラム、移動相極性0〜60%の酢酸エチル/石油エーテル、流速30mL/分)で精製し、溶離液で濃縮し、再び石油エーテルと酢酸エチルの混合溶媒(10mL:10mL)でスラリー化し、濾過し、濃縮して中間体3−1を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.03(s、1H)、8.93(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.27(s、1H)、7.90−7.81(m、3H)、7.30−7.22(m、2H)、7.03(d、J=5.6Hz、1H)、6.85−6.79(m、1H)、3.96(s、3H)、2.21(s、3H)
ステップ2
化合物3−1(200.0mg、481.46μmol、1.00eq)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で、−78℃下でDIBAL−H(1M、963μL、2.00eq)を添加し、自然的に0℃に昇温させ、2時間反応させ、次に窒素ガスの保護下で25℃で16時間反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で反応を検出し、反応の変換は不完全であり、ほぼ半分ぐらいが生成物に変換した。反応液を0℃に冷却させ、硫酸ナトリウム十水和物(0.5g)でクエンチングさせ、濾過し、ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲルカラム、移動相極性0〜85%の酢酸エチル/石油エーテル、流速35mL/分)で中間体3−2を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.04(s、1H)、8.93(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.02(s、1H)、7.85−7.76(m、2H)、7.69(d、J=2.4Hz、1H)、7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.02(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.95(brs、1H)、6.80(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、4.90(d、J=2.8Hz、2H)、2.22(s、3H)。MS:m/z388.1[M+H]
ステップ3
化合物3−2(250mg、645.34μmol、1.00eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、次に0℃下で塩化チオニル(86.19g、452.08mmol、1.10eq)を滴下し、20℃下で0.5時間攪拌し、その後、0℃下でトリエチルアミン(588mg、5.81mmol、808μL、9.00eq)を添加し、反応液を20℃下で16時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物の中間体3を得た。MS:m/z[M+H]
Figure 2021523165
化合物3−2(500mg、1.29mmol、1.00eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、0℃下で塩化チオニル(492.0mg、4.14mmol、300.00μL、3.20eq)を添加し、反応液を0℃下で2時間攪拌した。完全に反応した後、反応液を直接的に濃縮して乾燥させ、中間体4を得た。
Figure 2021523165
ステップ1
0℃下で、水素化ナトリウム(6.74g、168.40mmol、純度:60%、1.53eq)を無水DMF(170mL)に添加し、次にその中にバッチで化合物5−A(16.84g、109.94mmol、1.00eq)を添加し、20℃下で1時間反応させた。その後、0℃下で2,4−ジニトロフェニルヒドロキシルアミン(26.27g、131.92mmol、1.20eq)を前記反応液にゆっくりと添加し、20℃下で22時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、0℃下で飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を添加して反応をクエンチングさせ、濾過し、濾液を減圧濃縮してDMFを除去し、水(200mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(300mL×3)で抽出し、合わせた有機相を水(100mL)と飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物5−Bの粗生成物を得た。MS:m/z168.8[M+H]
ステップ2
化合物5−B(18g、107.02mmol、1.00eq)のイソプロパノール(100mL)溶液に酢酸ホルムアミジン(18.94g、181.93mmol、1.7eq)を添加し、90℃下で20時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出し、室温に冷却させ、減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);180g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜100%の酢酸エチル/石油エーテル、流速85mL/分)で精製して、化合物5−Cを得た。HNMR(DMSO−d)δ11.35(s、1H)、7.69(d、J=4.0Hz、1H)、7.42(d、J=2.4Hz、1H)、6.34(d、J=2.5Hz、1H)、2.41(s、3H)。MS:m/z149.8[M+H]
ステップ3
化合物5−C(6.00g、40.23mmol、1.00eq)を無水トルエン(60mL)に添加し、室温で順次にゆっくりとオキシ塩化リン(8.02g、52.30mmol、4.86mL、1.30eq)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.16g、32.18mmol、5.61mL、0.80eq)を添加し、窒素ガスの保護下で110℃に昇温させ、16時間攪拌した。LCMS及びTLCで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、氷冷した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有机相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物5−Dを得た。MS:m/z167.8[M+H]
ステップ4
化合物5−D(8.00g、47.73mmol、1.00eq)を無水テトラヒドロフラン(65mL)に溶解させ、0℃下でナトリウムメチルメルカプタン水溶液(26.77g、76.37mmol、24.33mL、純度:20%、1.60eq)を添加し、次に25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を直接的に減圧濃縮して乾燥させ、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜6.8%の酢酸エチル/石油エーテル、流速40mL/分)で分離して化合物5−Eを得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ7.95(s、1H)、7.46(d、J=2.4Hz、1H)、6.48(d、J=2.4Hz、1H)、2.56(s、3H)、2.52(s、3H)。
ステップ5
化合物5−E(2.00g、11.16mmol、1.00eq)、N−ブロモスクシンイミド(2.18g、12.27mmol、1.10eq)をアゾビスイソブチロニトリル(183mg、1.12mmol、0.10eq)と一緒に乾いた清潔な100mLの反応フラスコに入れ、窒素ガスで3回置換し、次に、テトラクロロメタン(40mL)をすばやく添加し、事前に攪拌せずに100℃のオイルバスに直接的に入れ、窒素ガスの保護下で1.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、濾過し、濾液を直接的に減圧濃縮して化合物5−Fを得た。
ステップ6
化合物5−F(4.50g、17.43mmol、1.00eq)を1,2−ジクロロエタン(45mL)に溶解させ、0℃下で化合物5−G(3.67g、18.30mmol、1.05eq)を添加し、次に25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濾過し、濾液を直接的に減圧濃縮し、乾燥させて粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜100%の酢酸エチル/石油エーテル、流速40mL/分)で分離して中間体5を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ8.02(s、1H)、7.52(d、J=2.8Hz、1H)、6.66(d、J=2.4Hz、1H)、4.34(brs、1H)、3.76(s、2H)、3.42(brs、1H)、2.83(brd、J=11.6Hz、2H)、2.56(s、3H)、2.11(brt、J=10.8Hz、2H)、1.85(brd、J=11.6Hz、2H)、1.37(s、9H)、1.36−1.29(m、2H)。
Figure 2021523165
ステップ1
化合物6−A(25.00g、124.85mmol、1.00eq)及びDMF−DMA(22.43g、188.19mmol、1.51eq)をエタノール(300mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、0.11eq)を添加し、次に50℃下で16時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を減圧し、蒸して乾燥させ、化合物6−Bを得た。MS:m/z255.7[M+H]
ステップ2
化合物6−B(31.80g、124.55mmol、1.00eq)及び塩酸ヒドロキシルアミン(10.40g、149.66mmol、1.2eq)をイソプロパノール(100ml)及びテトラヒドロフラン(25ml)の混合溶媒に添加し、次に50℃下で8時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的にスピン乾燥させ、得られた固体をテトラヒドロフラン(300ml)及び酢酸エチル(100ml)の混合溶媒でスラリー化した。吸引濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して化合物6−Cを得た。MS:m/z244.1[M+H]
ステップ3
化合物6−C(31.00g、127.44mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(500ml)に溶解させ、0℃でゆっくりとトリフルオロ酢酸無水物(29.44g、140.18mmol、19.50mL、1.1eq)を滴下し、次に25℃下で16時間攪拌反応させた。反応液を真空下で100mlに濃縮し、濃縮液を1.5L1M/Lの氷NaOH溶液に注ぎ、2時間攪拌した。得られた混合物を酢酸エチル(800ml×3)で抽出し、有機層を合わせ、飽和食塩水(1000ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物6−Dの粗生成物を得た。MS:m/z225.8[M+H]
ステップ4
化合物6−D(15.00g、66.59mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(100mL)及びメタノール(200mL)の混合溶媒に溶解させ、窒素ガスの保護下でPd/C(1.00g、純度:10%)を添加した。次に反応混合物を水素ガスで3回置換した後、25℃下で16時間攪拌した(15psi)。TLCで完全に反応したことを検出した。反応溶液を濾過し(珪藻土を濾過助剤として)、濾液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);80g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%のメタノール/ジクロロメタン、流速60mL/分)で分離して中間体6を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ10.86(brs、1H)、8.71(d、J=7.2Hz、1H)、8.24(s、1H)、6.90(d、J=2.4Hz、1H)、6.74(dd、J=2.4、7.2Hz、1H)。
Figure 2021523165
ステップ1
化合物7−A(4.36g、25.16mmol、1.00eq)及び中間体6(3.40g、25.16mmol、1.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解させ、炭酸カリウム(10.43g、75.49mmol、3.00eq)を添加した。反応液を100℃下で2時間攪拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で完全に反応したことを検出した。反応液を水(500mL)で希釈し、次に酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);80g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜40%の酢酸エチル/石油エーテル、流速60mL/分)で分離して化合物7−Bを得た。MS:m/z289.1[M+H]
ステップ2
化合物7−B(0.84g、2.91mmol、1.00eq)をメタノール(10mL)及び水(5mL)に溶解させ、鉄粉(813.7mg、14.57mmol、5.00eq)及び塩化アンモニウム(779.5mg、14.57mmol、5.00eq)を添加した。反応液を65℃下で10時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を濾過した後濃縮してメタノールを除去した。得られた混合物を飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)で中性に調整し、次に酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して中間体7を得た。MS:m/z259.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物8−A(1.00g、7.40mmol、1.00eq)及び中間体6(1.43g、7.40mmol、1.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、炭酸カリウム(3.07g、22.20mmol、3.00eq)を添加した。反応液を25℃下で3時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を水(200mL)で希釈し、次に酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた黄色の油状物を更にカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル、流速20mL/分)で分離・精製して化合物8−Bを得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.08(d、J=7.6Hz、1H)、8.51(s、1H)、8.22(dd、J=8.4、9.2Hz、1H)、7.57(d、J=2.0Hz、1H)、7.34(dd、J=2.0、9.4Hz、1H)、7.22(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)。
ステップ2
化合物8−B(0.35g、1.13mmol、1.00eq)をエタノール(10mL)と水(5mL)の混合溶媒に溶解させ、鉄粉(316.63mg、5.67mmol、5.00eq)及び塩化アンモニウム(303.28mg、5.67mmol、5.00eq)を添加した。反応液を75℃下で3時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応溶液を濾過(珪藻土を濾過助剤として)し、濾液を濃縮してエタノールを除去し、水(100mL)で希釈し、次に酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、中間体8を得た。MS:m/z278.8[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体3(400mg、848.22μmol、1.00eq)、化合物4−1(79mg、424.11μmol、35μL、0.50eq)及びDIPEA(55mg、424.11μmol、74μL、0.50eq)をアセトニトリル(4mL)に添加し、70℃下で2時間攪拌した。LCM及び和TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾液を減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して4−2を得た。MS:m/z556.1[M+H]
ステップ2
4−2(35mg、62.99μmol、1.00eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、次にトリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1mL、214.41eq)を添加し、反応液を20℃下で4時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、粗生成物を得、粗生成物をメタノール(3mL)で希釈し、分取HPLC(ギ酸条件)で分離して実施例1を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.95(s、1H)、8.95(d、J=7.2Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.25(brs、1H)、7.98(s、1H)、7.79(s、2H)、7.68(s、1H)、7.24(d、J=9.2Hz、1H)、7.04(d、J=6.8Hz、1H)、6.80(s、1H)、6.69(s、1H)、3.83(s、2H)、2.89(s、4H)、2.69−2.56(m、4H)、2.24−2.16(m、3H)。MS:m/z456.2[M+H]
Figure 2021523165
中間体3(0.20g、169.64μmol、1.00eq)とメチルピペラジン(20mg、199.68μmol、22μL、1.18eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、DIPEA(66mg、508.93μmol、89μL、3.00eq)を添加した。反応液を70℃で1.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮した後、分取HPLC(ギ酸条件)で分離・精製して、実施例2を得た。HNMR(400MHz、MeOH−d)δ8.76(d、J=7.5Hz、1H)、8.30(s、2H)、7.88(s、1H)、7.82(d、J=2.3Hz、1H)、7.68(dd、J=2.6、8.7Hz、1H)、7.57(d、J=2.5Hz、1H)、7.22(d、J=8.8Hz、1H)、7.10(dd、J=2.5、7.5Hz、1H)、6.82(d、J=2.3Hz、1H)、6.69(d、J=2.8Hz、1H)、3.96(s、2H)、2.91(s、8H)、2.57(s、3H)、2.27(s、3H)。MS:m/z470.1[M+H]。
Figure 2021523165
中間体3(300mg、636.16μmol、1.00eq)、モルフォリン(28mg、318.08μmol、28μL、0.50eq)及びDIPEA(41mg、318.08μmol、55μL、0.50eq)をアセトニトリル(2mL)に添加し、70℃下で2時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を室温に冷却させ、濾過し、濾液を分取HPLC(ギ酸条件)で分離して実施例3を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.91(s、1H)、8.93(d、J=7.6Hz、1H)、8.37(s、1H)、7.96(s、1H)、7.79−7.76(m、2H)、7.67(d、J=2.4Hz、1H)、7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.02(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.79(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、3.84(s、2H)、3.67(brs、4H)、2.60(brs、4H)、2.19(s、3H)。MS:m/z457.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体3(0.35g、148.44μmol、1.00eq)及び5−1(15mg、74.22μmol、0.50eq)をアセトニトリル(1mL)に溶解させ、DIPEA(100mg、742.2μmol、130μL、5.00eq)を添加した。反応液を70℃下で1.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮した後、分取薄層クロマトグラフィーで分離して化合物5−2を得た。MS:m/z570.2[M+H]
ステップ2
化合物5−2(18mg、31.60μmol、1.00eq)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(154mg、1.35mmol、0.1mL、42.74eq)を添加し、反応液を15℃下で3時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮し、分取HPLC(ギ酸条件)で分離して実施例4を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ11.41(s、1H)、8.40(d、J=7.6Hz、1H)、8.07(brs、2H)、7.87(s、1H)、7.67(d、J=1.6Hz、1H)、7.42−7.35(m、2H)、6.99−6.93(m、1H)、6.85−6.77(m、2H)、6.42(d、J=2.4Hz、1H)、3.69(s、2H)、3.04−3.01(m、3H)、2.19−2.04(m、5H)、1.99−1.88(m、2H)、1.63−1.60(m、2H)。MS:m/z470.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体3(0.35g、742.19μmol、1.00eq)及び6−1(75mg、371.10μmol、73μL、0.50eq)をアセトニトリル(1mL)に溶解させ、DIPEA(480mg、3711.0μmol、650μL、5.00eq)を添加した。反応液を70℃下で1.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮した後、分取薄層クロマトグラフィーで分離して化合物6−2を得た。MS:m/z570.2[M+H]
ステップ2
化合物6−2(0.03g、52.66μmol、1.00eq)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(60mg、526.6μmol、39μL、10.00eq)を添加し、反応液を15℃下で3時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮した後、分取HPLC(ギ酸条件)で分離して、実施例5を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ11.24(s、1H)、8.42(d、J=7.6Hz、2H)、8.14(s、1H)、7.89(s、1H)、7.60(s、1H)、7.51−7.38(m、2H)、7.02(d、J=8.4Hz、1H)、6.87−6.74(m、2H)、6.47(s、1H)、3.90(s、4H)、3.18(s、3H)、3.05−2.92(m、3H)、2.16(s、3H)、2.07−1.96(m、2H)。MS:m/z470.2[M+H]
Figure 2021523165
実施例6の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.61(s、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.93(s、1H)、7.69−7.52(m、3H)、7.22(d、J=8.4Hz、1H)、7.03(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.79(d、J=2.4Hz、1H)、6.68(s、1H)、4.50(s、1H)、3.97−3.65(m、2H)、3.26(s、4H)、2.17(s、3H)、1.97(s、4H)、1.75(s、1H)。MS:m/z497.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例7の製造は実施例1の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=10.74(s、1H)、8.97(d、J=7.6Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.86−7.85(m、1H)、7.79(s、2H)、7.72(s、1H)、7.67(d、J=2.4Hz、1H)、7.61(d、J=7.6Hz、1H)、7.27(d、J=8.4Hz、1H)、7.06(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.75(d、J=2.4Hz、1H)、6.64(d、J=2.4Hz、1H)、3.91(s、2H)、3.27(s、1H)、3.02(d、J=8.8Hz、2H)、2.33(s、1H)、2.29(s、2H)、2.21(s、3H)、1.66(s、2H)、1.49(d、J=8.0Hz、2H)。MS:m/z496.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例8の製造は実施例1の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.95(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.96(m、J=14.4Hz、4H)、7.68(m、3H)、7.22(d、J=8.4Hz、1H)、7.05(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.80(s、1H)、6.69(s、1H)、4.11(s、2H)、3.61−3.45(m、1H)、3.48(m、3H)、2.19(s、3H)、2.09−1.95(m、2H)、1.70(m、J=7.2Hz、4H)。MS:m/z496.2[M+H]
Figure 2021523165
実施例9の製造は実施例1の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=11.83(s、1H)、8.95(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.98(s、1H)、7.82−7.63(m、3H)、7.23(d、J=9.2Hz、1H)、7.04(dd、J=2.8、7.5Hz、1H)、6.79(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、3.87(s、2H)、2.86(s、2H)、2.52−2.51(m、2H)、2.20(s、3H)、1.86−1.62(m、4H)、1.27(s、3H)。MS:m/z484.2[M+H]
Figure 2021523165
実施例1(0.05g、109.77μmol、1.00eq)と炭酸水素ナトリウム(28mg、329.30μmol、13μL、3.00eq)をテトラヒドロフラン(0.5mL)及び水(0.5mL)に溶解させ、0℃下で塩化アクリロイル(5mg、54.88μmol、5μL、0.50eq)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液を滴下した。反応液を0℃下で1.5時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した。水(50mL)で希釈した後酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮して実施例10を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=11.75(s、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.23(s、1H)、7.99(s、1H)、7.79(s、1H)、7.76(・d、J=8.8Hz、1H)、7.69(d、J=2.4Hz、1H)、7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.03(dd、J=2.4、7.5Hz、1H)、6.86−6.74(m、2H)、6.68(d、J=2.0Hz、1H)、6.12(dd、J=2.0、16.8Hz、1H)、5.69(dd、J=2.0、10.4Hz、1H)、3.88(s、2H)、3.79−3.63(m、4H)、2.75−2.54(m、4H)、2.20(s、3H)。MS:m/z510.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物7−1(0.24g、1.19mmol、1.00eq)をメタノール(2mL)に溶解させ、−60℃に冷却させた後水素化ホウ素ナトリウム(50mg、1.31mmol、1.10eq)を添加した。反応液を15℃に昇温させた後3時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮した後、水(50mL)で希釈し、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物7−2を得た。
ステップ2
化合物7−2(0.30g、1.48mmol、1.00eq)を酢酸エチル(5mL)に溶解させ、水酸化パラジウム炭素(0.30g、純度:20%)、ジ−tert−ブチルジカルボナート(419mg、1.92mmol、441μL、1.30eq)を添加した。水素ガスの環境下(15psi)で15℃で16時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を濾過(珪藻土を濾過助剤として)し、濾液を濃縮して化合物7−3を得た。HNMR(400MHz、CHCl−d)δ=4.03(q、J=6.0Hz、1H)、3.61−3.41(m、4H)、2.58−2.35(m、2H)、1.90(d、J=7.2Hz、1H)、1.54(d、J=6.4Hz、1H)、1.41(s、9H)、1.31−1.24(m、1H)。
ステップ3
化合物7−3(0.10g、468.88μmol、1.00eq)を塩化水素・酢酸エチル(5mL)に溶解させ、15℃で16時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮し、化合物7−4を得た。
ステップ4
中間体3(0.15g、318.08μmol、1.00eq)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、化合物7−4(54mg、477.12μmol、1.50eq)及びDIPEA(206mg、1.59mmol、278μL、5.00eq)を添加し、反応液を70℃下で0.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を濃縮し、分取HPLC(ギ酸条件)で分離・精製して実施例11を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=12.28−12.08(m、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、7.98(s、1H)、7.89(d、J=2.4Hz、1H)、7.82−7.76(m、1H)、7.66(d、J=2.4Hz、1H)、7.22(d、J=8.4Hz、1H)、7.02(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.81−6.69(m、2H)、5.30(s、1H)、3.94−3.87(m、3H)、3.07(d、J=9.2Hz、2H)、2.85(d、J=10.4Hz、2H)、2.36−2.33(m、1H)、2.36−2.33(m、1H)、2.18(s、3H)、1.57(d、J=9.6Hz、1H)、1.35−1.27(m、1H)。MS:m/z483.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例12の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、MeOH−d)δ=8.76(d、J=7.6Hz、1H)、8.31(s、1H)、7.84−7.74(m、2H)、7.64(d、J=8.8Hz、1H)、7.50(d、J=2.4Hz、1H)、7.20(d、J=8.8Hz、1H)、7.10(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.82(d、J=2.4Hz、1H)、6.66(d、J=2.4Hz、1H)、4.94−4.91(m、2H)、4.57(quin、J=5.6Hz、1H)、4.15(s、2H)、3.98−3.78(m、2H)、2.26(s、3H)。MS:m/z443.0[M+H]
Figure 2021523165
実施例13の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、MeOH−d)δ=8.76(d、J=7.6Hz、1H)、8.30(s、1H)、7.93(s、1H)、7.90−7.80(m、2H)、7.51(d、J=2.8Hz、1H)、7.18(d、J=8.4Hz、1H)、7.09(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.81(d、J=2.4Hz、1H)、6.65(d、J=2.4Hz、1H)、4.92−4.91(m、2H)、4.03−3.97(m、2H)、3.43(d、J=7.2Hz、2H)、2.26(s、3H)、1.48(s、3H)。MS:m/z457.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例14の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=12.80(s、1H)、8.93(d、J=7.2Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.00−7.82(m、3H)、7.65(d、J=2.4Hz、1H)、7.18(d、J=8.4Hz、1H)、7.02(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.78(d、J=2.4Hz、1H)、6.65(d、J=2.4Hz、1H)、4.38(s、1H)、3.95−3.84(m、2H)、2.97(d、J=6.4Hz、1H)、2.82−2.63(m、2H)、2.26−2.11(m、4H)、1.84−1.64(m、1H)。MS:m/z457.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例15の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.94(s、1H)、7.66(d、J=2.4Hz、3H)、7.24(d、J=8.4Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.79(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、4.35(s、1H)、3.84(s、2H)、2.18(s、3H)、1.58(s、4H)、1.12(s、3H)。MS:m/z485.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例16の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.95(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.14(s、1H)、7.93(s、1H)、7.66(s、3H)、7.24(d、J=8.4Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.82(s、1H)、6.67(s、1H)、4.80(s、1H)、3.91(s、1H)、3.75−3.49(m、1H)、3.64(d、J=11.6Hz、1H)、3.13−2.86(m、2H)、2.19(s、3H)、1.94−1.73(m、2H)、1.52(s、2H)。MS:m/z471.1[M+H]
Figure 2021523165
実施例17の製造は実施例2の合成方法を参照した。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ=8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.04−7.80(m、3H)、7.64(d、J=2.4Hz、1H)、7.18(d、J=8.8Hz、1H)、7.02(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.77(d、J=2.4Hz、1H)、6.65(d、J=2.4Hz、1H)、4.82(s、1H)、3.91(s、2H)、3.08(s、1H)、2.86(s、1H)、2.17(s、3H)、2.02−1.76(m、2H)、1.29(s、3H)。MS:m/z471.2[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体3(1.00g、2.12mmol、1.00eq)及び化合物8−1をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、DIPEA(1.37g、10.60mmol、1.85mL、5.00eq)を添加した。反応液を70℃下で2時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を濃縮して水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物8−2を得た。MS:m/z487.4[M+HO+H]
ステップ2
化合物8−2(0.15g、263.77μmol、1.00eq)及び化合物8−3(160.32mg、2.13mmol、185.55μL、10.00eq)をエタノール(5mL)に溶解させ、25℃下で0.5時間攪拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(80.75mg、2.13mmol、10.00eq)を添加した。反応液を25℃下で続けて16時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を水(50mL)でクエンチングさせ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して得られた粗生成物を分取HPLC(ギ酸条件)で分離・精製して実施例18を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.06(s、1H)、8.93(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.27(s、1H)、7.96(s、1H)、7.80−7.72(m、2H)、7.66(d、J=2.4Hz、1H)、7.22(d、J=9.2Hz、1H)、7.02(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.80(d、J=2.4Hz、1H)、6.65(d、J=2.8Hz、1H)、3.80(s、1H)、3.42(t、J=5.6Hz、3H)、3.23(s、3H)、3.06(d、J=9.6Hz、2H)、2.81−2.72(m、3H)、2.24−2.08(m、5H)、1.93(d、J=11.6Hz、2H)、1.56−1.38(m、2H)。MS:m/z528.4[M+H]
Figure 2021523165
化合物8−2(70mg、149μmol、1eq)、エチルアミン水溶液(10.1mg、224μmol、14.7μL、1.5eq)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解させ、次に酢酸水素化ホウ素ナトリウム(63.3mg、298μmol、2eq)及び酢酸(17.9mg、298μmol、17.1μL、2eq)を添加し、混合溶液を20℃で2時間反応させた。反応完了後、反応液に水(5ml)を添加し、次に減圧濃縮し、粗生成物を分取HPLC(中性条件)で精製して実施例19を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.96(s、1H)、7.78−7.73(m、2H)、7.67(d、J=2.4Hz、1H)、7.24(d、J=8.4Hz、1H)、7.03(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.81(d、J=2.4Hz、1H)、6.66(d、J=2.4Hz、1H)、3.80(s、2H)、3.65(t、J=6.8Hz、1H)、3.02(brs、2H)、2.20(s、3H)、1.86(brd、J=12.0Hz、2H)、1.76(td、J=6.8、14.4Hz、1H)、1.64−1.56(m、1H)、1.55−1.41(m、2H)、1.36(brs、2H)、0.98(t、J=7.2Hz、3H)。MS:m/z498.2[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物9−1(50mg、217.10μmol、1.00eq)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、ベンズアルデヒド(28mg、260.53μmol、26μL、1.20eq)及び無水硫酸マグネシウム(78mg、651.31μmol、3.00eq)を添加し、反応液を窒素ガスの保護下、25℃下で16攪拌した。反応液を直接的に濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物9−2の粗生成物を得た。
ステップ2
化合物9−2(50mg、157.03μmol、1.00eq)を無水メタノール(5mL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(18mg、471.09μmol、3.00eq)を添加し、反応液を25℃下で16時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。同じ反応を二つを投入し、合わせた後処理した。反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、飽和食塩水で有機相を洗浄し(20mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%のMeOH/DCM、流速18mL/分)で分離して化合物9−3を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ7.35−7.27(m、5H)、3.67(s、2H)、3.59−3.56(m、2H)、3.48(s、2H)、3.39−3.33(m、2H)、1.67−1.61(m、2H)、1.59−1.54(m、2H)、1.46(s、8H)。
ステップ3
化合物9−3(120mg、374.50μmol、1.00eq)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、0℃下でバッチで水素化ナトリウム(45mg、1.12mmol、純度:60%、3.00eq)を添加し、反応液を0℃下で0.5時間攪拌し、次に0℃下でヨウ化メチル(64mg、449.40μmol、28μL、1.20eq)を添加し、反応液を25℃、窒素ガスの保護下で16時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を0℃下で飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)でクエンチングさせ、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、飽和食塩水で有機相を洗浄し(20mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物9−4を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ7.29−7.40(m、4H)、7.21−7.25(m、1H)、3.66(s、4H)、3.39−3.36(m、5H)、3.30(brs、2H)、1.67−1.61(m、2H)、1.46(s、9H)、1.26(brs、2H)。
ステップ4
化合物9−4(140mg、418.60μmol、1.00eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(770.00mg、6.75mmol、0.5mL、16.13eq)を添加し、反応液を25℃下で16時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮して化合物9−5の粗生成物を得た。
ステップ5
中間体4(140mg、316.53μmol、1.00eq、HCl)、化合物9−5(223mg、949.58μmol、3.00eq)をアセトニトリル(5mL)に添加し、次に0℃下でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(205mg、1.58mmol、276μL、5.00eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%のMeOH/DCM、流速18mL/分)で分離して化合物9−6を得た。MS:m/z604.1[M+H]
ステップ6
化合物9−6(50mg、82.82μmol、1.00eq)をメタノール(10mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で湿式水酸化パラジウム/炭素(50mg、純度:20%)を添加し、反応液を25℃、15psiの水素ガスの圧力下で16時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濾過助剤として珪藻土を使用して濾過し、ケーキをメタノールで洗浄し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(ギ酸条件)で分離して実施例20を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.91(brs、1H)、8.94(d、J=7.2Hz、1H)、8.38(s、1H)、7.97(m、1H)、7.77−7.68(m、2H)、7.69−7.67(m、1H)、7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.78(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、3.86(s、2H)、3.51−3.50(m、3H)、3.32(s、2H)、2.77(brs、2H)、2.57−2.52(m、2H)、2.20(s、3H)、1.82−1.76(m、2H)、1.76−1.69(m、2H)。MS:m/z514.1[M+Na]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体4(250mg、565.23μmol、1.00eq、HCl)、化合物10−1(123mg、565.23μmol、1.00eq)をアセトニトリル(5mL)に添加し、次に0℃下でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(219mg、1.70mmol、295μL、3.00eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮して粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%のMeOH/DCM、流速18mL/分)で分離して化合物10−2を得た。MS:m/z610.1[M+Na]
ステップ2
化合物10−2(220.00mg、374.37μmol、1eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1mL、36.08eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮してジクロロメタンを除去し、飽和炭酸水素化ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、次に酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物(130mg)得た。粗生成物をSFCでキラル分離して実施例21(SFC:t=1.379分、SFC検出条件:カラム:ChiralpakAD−3 50×4.6mm 3μm;移動相:A相:二酸化炭素、B相:エタノール(0.05%のエタノールアミンを含む);勾配:40%を保持;流速:4ml/分;カラム温度:35℃)及び実施例22(SFC:t=2.614分、検出条件は実施例21と同じ)を得た。
実施例21:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.59(s、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.98(s、1H)、7.76−7.72(m、2H)、7.69(d、J=2.4Hz、1H)、7.23(d、J=9.6Hz、1H)、7.03(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.81(d、J=2.4Hz、1H)、6.68(d、J=2.4Hz、1H)、4.41−4.26(m、1H)、3.88(s、2H)、3.13(brs、1H)、2.91(brs、2H)、2.35(brs、2H)、2.19(s、3H)、1.92(brs、1H)、1.45−1.43(m、1H)。MS:m/z488.1[M+H]
実施例22:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.60(s、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.98(s、1H)、7.80−7.71(m、2H)、7.69(d、J=2.8Hz、1H)、7.23(d、J=9.2Hz、1H)、7.03(dd、J=2.8、7.6Hz、1H)、6.81(d、J=2.4Hz、1H)、6.68(d、J=2.4Hz、1H)、4.43−4.23(m、1H)、3.87(s、2H)、3.13(brs、1H)、2.89(brs、2H)、2.36(brs、1H)、2.45−2.30(m、1H)、2.19(s、3H)、1.98−1.86(m、1H)、1.45−1.42(m、1H)。MS:m/z488.2[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体4(250mg、565.23μmol、1.00eq、HCl)、化合物11−1(123mg、565.23μmol、1.00eq)をアセトニトリル(5mL)に添加し、次に0℃下でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(219mg、1.70mmol、295μL、3.00eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮して乾燥させ、粗生成物を得、粗生成物を混合溶媒(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、10mL)でスラリー化して化合物11−2を得た。MS:m/z610.1[M+Na]
ステップ2
化合物11−2(450mg、765.77μmol、1.00eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1mL、17.64eq)を添加し、反応液を25℃下で16時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮してジクロロメタンを除去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、次に酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物(220mg)を得た。粗生成物をSFCで分離して実施例23(SFC:t=1.409分、SFC検出条件:カラム:ChiralpakAD−3 50x4.6mm 3μm;移動相:A相:二酸化炭素、B相:イソプロパノール(0.05%のエタノールアミンを含有);勾配:40%を保持;流速:4ml/分;カラム温度:35℃)及び実施例24(SFC:t=1.888分、検出条件は実施例23と同じ)を得た。
実施例23:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.65(s、1H)、8.93(d、J=7.2Hz、1H)、8.38(s、1H)、7.96(s、1H)、7.80−7.71(m、2H)、7.67(d、J=2.4Hz、1H)、7.20(d、J=8.4Hz、1H)、7.10−6.94(m、1H)、6.86−6.73(m、1H)、6.72−6.60(m、1H)、4.76−4.54(m、1H)、3.92−3.71(m、2H)、3.05(brd、J=11.2Hz、1H)、2.92−2.61(m、2H)、2.40−2.22(m、2H)、2.18(s、3H)、1.70(brs、2H)。MS:m/z488.1[M+H]
実施例24:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.64(s、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、1H)、7.96(s、1H)、7.80−7.72(m、2H)、7.68(d、J=2.4Hz、1H)、7.20(d、J=8.8Hz、1H)、7.03(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.79(d、J=2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、4.74−4.59(m、1H)、3.90−3.74(m、2H)、3.06(brd、J=10.8Hz、1H)、2.95−2.69(m、2H)、2.39−2.24(m、2H)、2.18(s、3H)、1.71(brs、2H)。MS:m/z488.2[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物12−1(100mg、285.38μmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、0℃下でバッチで水素化ナトリウム(34mg、856.14μmol、純度:60%、3.00eq)を添加し、0℃下でゆっくりとヨウ化メチル(61mg、428.07μmol、27μL、1.50eq)のテトラヒドロフラン(0.1mL)溶液を添加し、反応液を25℃下で窒素ガスの保護下で1時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を0℃下で飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)でクエンチングさせ、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物12−2を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ7.22−7.13(m、5H)、4.97(brs、2H)、4.41(brs、1H)、4.14−3.88(m、1H)、3.66−3.37(m、1H)、3.25−3.22(m、3H)、2.88(brd、J=7.6Hz、1H)、2.58(brs、2H)、1.51(brs、2H)、1.30−1.28(m、9H)。
ステップ2
化合物12−2(120mg、329.28μmol、1.00eq)を無水メタノール(5mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下で湿式水酸化パラジウム/炭素(50mg、純度:20%)を添加し、反応液を25℃、15psi下で16時間水素化反応を行った。TLCで完全に反応したことを検出した。反応液を濾過助剤として珪藻土を使用して濾過し、ケーキをメタノールで洗浄し、濾液を減圧濃縮して化合物12−3を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ4.45(brs、1H)、3.21(s、3H)、3.08(brd、J=3.6Hz、2H)、2.91−2.82(m、2H)、2.55−2.40(m、2H)、2.06−1.91(m、1H)、1.31(s、9H)。
ステップ3
中間体4(80mg、180.87μmol、1.00eq、HCl)、化合物12−3(62mg、271.31μmol、1.50eq)をアセトニトリル(5mL)に添加し、次に0℃下で入N,N−ジイソプロピルエチルアミン(70mg、542.61μmol、94μL、3.00eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を直接的に減圧濃縮し、乾燥させ粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(ギ酸条件)で分離して化合物12−4を得た。MS:m/z622.2[M+Na]
ステップ4
化合物12−4(60mg、100.05μmol、1.00eq)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1mL、134.99eq)を添加し、反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した。反応液を濃縮してジクロロメタンを除去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、次に酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を(30mg)得た。粗生成物をSFCで分離して実施例25(SFC:t=7.745min、SFC検出条件:カラム:ChiralpakIG−3 100×4.6mm、3μm;移動相:A相:二酸化炭素、B相:エタノール(0.05%のエタノールアミンを含有);勾配:40%を保持;流速:3.2ml/分;カラム温度:35℃)及び実施例26(SFC:t=9.120min、検出条件は実施例25と同じ)を得た。
実施例25:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.69(brs、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、7.98(s、1H)、7.81(brd、J=8.8Hz、1H)、7.74(d、J=2.4Hz、1H)、7.68(d、J=2.4Hz、1H)、7.24(d、J=8.8Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.80(d、J=2.4Hz、1H)、6.68(d、J=2.8Hz、1H)、3.97−3.92(m、1H)、3.79−3.74(m、1H)、3.29(s、3H)、3.14(brs、1H)、2.95−2.93(m、1H)、2.80(brs、1H)、2.20(s、3H)、2.10−2.04(m、1H)、1.94−1.84(m、1H)、1.48−1.36(m、1H)。MS:m/z500.1[M+H]
実施例26:HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.70(brs、1H)、8.94(d、J=7.6Hz、1H)、8.38(s、1H)、7.98(s、1H)、7.79−7.83(m、1H)、7.74(s、1H)、7.68(d、J=2.4Hz、1H)、7.24(d、J=8.8Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.80(d、J2.4Hz、1H)、6.67(d、J=2.4Hz、1H)、3.94(brd、J=13.2Hz、1H)、3.76(brd、J=13.6Hz、1H)、3.28(s、3H)、3.16(brd、J=10.4Hz、1H)、2.90(brs、1H)、2.79(brs、1H)、2.20(s、3H)、2.08(brs、1H)、1.88−1.94(m、1H)、1.43(brd、J=9.6Hz、1H)。MS:m/z500.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物13−1(0.30g、1.42mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、0℃下で9−ボロンビシクロ(3,3,1)−ノナン(0.5M、12mL、4.23eq)を添加した。反応液を25℃下で1時間攪拌した。TLCで原材料がなくなったことを検出した後、0℃でゆっくりと水(1mL)を添加して反応をクエンチングさせ、次に中間体2(0.10g、229.22μmol、1.61eq)、リン酸カリウム(2.11g、9.94mmol、7eq)、1,1−ビス(tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロリド(185.07mg、283.96μmol、0.20eq)及びN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)を添加した。全部の反応混合物を窒素ガスで3回置換し、100℃に昇温させた後15時間反応させた。LCMS及びTLCで完全に反応したことを検出した後、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた褐色油状物を更にカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜100%の酢酸エチル/石油エーテル、流速18mL/分)で分離・精製して化合物13−2(150.0mg、粗生成物、褐色油状物)を得た。MS:m/z569.1[M+H]
ステップ2
化合物13−2(0.15g、263.77μmol、1.00eq)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(1.54g、13.51mmol、1.0mL、51.20eq)を添加した。反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)でクエンチングさせ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた粗生成物をSFCで分離して実施例27(SFC:t=1.293min、SFC検出条件:カラム:ChiralpakAD−3 50x4.6mm、3μm;移動相:A相:二酸化炭素、B相:エタノール(0.05%のエタノールアミンを含有);勾配:40%を保持;流速:4ml/分;カラム温度:35℃)及び実施例28(SFC:t=2.314min、検出条件は実施例27と同じ)を得た。
実施例27:HNMR(400MHz、METHANOL−d)δ8.76(d、J=6.8Hz、1H)、8.31(s、1H)、7.81(s、1H)、7.73−7.54(m、3H)、7.19(d、J=8.8Hz、1H)、7.11(dd、J=2.4、7.2Hz、1H)、6.84(d、J=3.2Hz、1H)、6.62(s、1H)、3.15(s、1H)、3.09(d、J=7.2Hz、2H)、2.25(s、3H)、2.05(d、J=6.4Hz、2H)、1.77−1.71(m、4H)、1.64−1.55(m、3H)。
実施例28:HNMR(400MHz、METHANOL−d)δ8.63(d、J=7.6Hz、1H)、8.18(s、1H)、7.68(s、1H)、7.54(brs、1H)、7.46(brd、J=2.4Hz、2H)、7.07(d、J=8.4Hz、1H)、6.98(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.74(d、J=2.4Hz、1H)、6.47(d、J=2.8Hz、1H)、2.86(d、J=7.2Hz、2H)、2.57(s、1H)、2.13(s、3H)、1.85−1.69(m、4H)、1.52(s、1H)、1.11−1.00(m、4H)。MS:m/z469.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物14−1(10g、41.11mmol、1eq)のDMF−DMA(30mL)溶液を100℃下で1.5時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜60%の酢酸エチル/石油エーテル、流速35mL/分)で精製して化合物14−2を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ7.23−7.18(m、1H)、3.64(s、3H)、3.63(s、3H)、2.89(s、1H)、2.82(s、1H)、1.38(s、9H)。MS:m/z298.9[M+H]
ステップ2
化合物14−2(9.96g、33.39mmol、1eq)の無水テトラヒドロフラン(100mL)溶液に乾燥したパラジウム炭素(3g、33.39mmol、純度:10%、1eq)を添加し、水素ガスの雰囲気下で3回置換した後20℃下で18時間反応させた。TLCで完全に反応したことを検出した後、反応液を濾過助剤として珪藻土を使用して濾過し、濾液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル、流速40mL/分)で精製して化合物14−3を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ4.14(brd、J=7.0Hz、1H)、4.00−3.88(m、2H)、3.33(s、3H)、3.29−3.11(m、2H)、2.83−2.62(m、1H)、1.42(brs、9H)、0.90(brd、J=7.0Hz、4H)。
ステップ3
−78℃下で、化合物14−3(4.30g、16.71mmol、1eq)の1,2−ジクロロエタン(50mL)溶液にゆっくりとジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(24.25g、150.42mmol、19.87mL、9eq)を添加し、ゆっくりと20℃に昇温させ、48時間反応させた。TLCで完全に反応したことを検出した場合、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)を添加して反応をクエンチングさせ、1,2−ジクロロエタン(40mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%の酢酸エチル/石油エーテル、流速40mL/分)で精製して化合物14−4を得た。
ステップ4
化合物14−4(3.92g、14.04mmol、1eq)の塩酸/酢酸エチル(40mL)溶液を20℃で18時間攪拌反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物14−5を得た。MS:m/z215.8[M+H]
ステップ5
化合物14−5(3.1g、14.38mmol、1eq、HCl)の無水テトラヒドロフラン(100mL)溶液にトリエチルアミン(1.60g、15.81mmol、2.20mL、1.1eq)を添加し、20℃下で0.5時間反応させ、次に二酸化マンガン(11.25g、129.39mmol、9eq)を添加し、80℃下で続いて4時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を濾過助剤として珪藻土を使用して濾過し、濾液に水(40mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物14−6を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ8.71(brs、1H)、6.58(t、J=3.6Hz、1H)、3.82−3.76(m、3H)、2.18(s、3H)。MS:m/z158.0[M+H]
ステップ6
0℃下で、水素化ナトリウム(330.91mg、8.27mmol、純度:60%、1.3eq)を無水DMF(10mL)に添加し、次にその中にバッチで化合物14−6(1.00g、6.36mmol、1eq)を添加し、20℃下で1時間反応させた。最後に0℃下で2,4−ジニトロフェニルヒドロキシルアミン(1.52g、7.64mmol、1.2eq)をゆっくりと前記反応液に添加し、20℃下で20時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、0℃下で飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を添加して反応をクエンチングさせ、濾過し、濾液を水(15mL)及び酢酸エチル(25mL×2)を添加して希釈し、濾過し、濾液を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物14−7を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ6.99(brs、1H)、3.77(s、3H)、2.12(s、3H)。MS:m/z172.0[M+H]
ステップ7
化合物14−7(1.15g、6.68mmol、1eq)のイソプロパノール(10mL)溶液に酢酸ホルムアミジン(1.39g、13.36mmol、2eq)を添加し、90℃下で14時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、室温に冷却させ、ゆっくりと水を添加し、固体が析出し、濾過し、濾過した後の残留物を石油エーテルで洗浄した後減圧濃縮して乾燥させ、化合物14−8を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.63(brs、1H)、7.80(s、1H)、7.60(d、J=3.2Hz、1H)、2.32(s、3H)。MS:m/z167.9[M+H]
ステップ8
化合物14−8(0.72g、4.31mmol、1eq)の無水トルエン(10mL)溶液に順次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(445.39mg、3.45mmol、600.25μL、0.8eq)及びオキシ塩化リン(1.14g、7.43mmol、690.91μL、1.73eq)を添加し、115℃下で17時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、減圧濃縮して大部分のオキシ塩化リンを除去し、次に氷冷した炭酸水素ナトリウム溶液(6mL)を添加し、水(6mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物14−9を得た。MS:m/z185.9[M+H]
ステップ9
0℃下で、化合物14−9(0.8g、4.31mmol、1eq)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液にメタンチオレートナトリウム(778.50mg、4.74mmol、1.1eq)を添加し、0〜20℃で15時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、水(20mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mL×4)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜30%の酢酸エチル/石油エーテル、流速30mL/分)で精製して化合物14−10を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ8.04(s、1H)、7.38(d、J=3.2Hz、1H)、2.56(s、3H)、2.41(s、3H)。MS:m/z197.8[M+H]
ステップ10
N2の保護下で、化合物14−10(0.15g、760.52μmol、1eq)のテトラクロロメタン(3mL)溶液にアゾビスイソブチロニトリル(12.49mg、76.05μmol、0.1eq)及びN−ブロモスクシンイミド(148.89mg、836.58μmol、1.1eq)を添加し、100℃で1時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物14−11を得た。HNMR(400MHz、CDCl−d)δ8.17(s、1H)、7.40(d、J=3.0Hz、1H)、4.84(s、2H)、2.64(s、3H)。MS:m/z278.8[M+H]
ステップ11
化合物14−12(121.85mg、608.41μmol、1.2eq)のアセトニトリル(5mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(78.63mg、608.41μmol、105.97μL、1.2eq)を添加し、ゆっくりと化合物14−11(0.14g、507.01μmol、1.0eq)を添加した。反応液を20℃下で1時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮して溶媒を除去し、化合物14−13を得た。MS:m/z396.0[M+H]
ステップ12
の保護下で、化合物14−13(0.21g、530.98μmol、1eq)、中間体1(153.09mg、637.18μmol、1.2eq)及び塩化水銀(0.32g、1.18mmol、58.82μL、2.22eq)の無水トルエン(6mL)溶液を120℃下で18時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、化合物14−14を得た。MS:m/z588.1[M+H]
ステップ13
化合物14−14(0.32g、544.54μmol、1eq)の塩酸/酢酸エチル(10mL)溶液を20℃下で2時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出した後、反応液を減圧濃縮し、蒸して乾燥させ、粗生成物を得、分取HPLC(ギ酸条件)で精製して実施例29を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.77(brs、1H)、8.95(d、J=7.6Hz、1H)、8.39(s、2H)、8.09(s、1H)、7.89(d、J=3.0Hz、1H)、7.79−7.68(m、2H)、7.23(d、J=9.6Hz、1H)、7.04(dd、J=2.4、7.4Hz、1H)、6.81(d、J=2.4Hz、1H)、3.78(s、2H)、3.11(brd、J=11.0Hz、2H)、3.01(brs、1H)、2.24(brs、2H)、2.21(s、3H)、1.93(brd、J=11.0Hz、2H)、1.57(brd、J=11.0Hz、2H)。MS:m/z488.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
化合物15−1(0.08g、382.60μmol、52.63μL、1.00eq)及び中間体6(51.70mg、382.60μmol、1.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解させ、炭酸カリウム(158.63mg、1.15mmol、3.00eq)を添加した。反応液を25℃下で2時間攪拌反応させた。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で完全に反応したことを検出し、反応液を水(100mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜30%の酢酸エチル/石油エーテル、流速18mL/分)で精製して化合物15−2の粗生成物を得た。
ステップ2
化合物15−2(0.1g、308.44μmol、1.00eq)をエタノール(3mL)及び水(3mL)に溶解させ、鉄粉(86.12mg、1.54mmol、5.00eq)及び塩化アンモニア(82.49mg、1.54mmol、5.00eq)を添加した。反応液を50℃下で1時間反応させた。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を濾過し、濾液を濃縮した後水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮して化合物15−3を得た。MS:m/z295.1[M+H]
ステップ3
化合物15−3(15.59mg、52.98μmol、1.00eq)、中間体5(0.02g、52.98μmol、1eq)をトルエン(2mL)に溶解させ、塩化水銀(25mg、92.08μmol、4.60μL、1.74eq)を添加した。反応液を120℃下で16時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を濾過し、濾液を濃縮した後分取HPLC(ギ酸条件)で分離・精製して実施例30を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.34(brs、1H)、8.99(d、J=7.6Hz、1H)、8.45(s、1H)、8.38(d、J=2.4Hz、1H)、8.35(s、1H)、8.14−8.07(m、1H)、8.04(s、1H)、7.73(d、J=2.8Hz、1H)、7.52(d、J=8.8Hz、1H)、7.15(d、J=2.8Hz、1H)、7.08(dd、J=2.4、7.6Hz、1H)、6.70(d、J=2.4Hz、1H)、3.84(s、3H)、3.17(s、2H)、3.10(d、J=10.8Hz、2H)、2.94(brs、1H)、2.20(brs、2H)、1.88(brd、J=12.0Hz、2H)、1.47(brd、J=10.4Hz、2H)。MS:m/z524.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体7(0.62g、2.40mmol、1.00eq)及びカリウムtert−ブトキシド(808.2mg、7.20mmol、3.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解させ、中間体5(1.09g、2.88mmol、1.20eq)を添加した。反応液を25℃下で1時間攪拌した。LCMS及びTLC(石油エーテル:酢酸エチル=0:1)で完全に反応したことを検出し、反応液を水(200mL)で希釈し、次に酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜70%の酢酸エチル/石油エーテル、流速40mL/分)で精製して化合物16−1を得た。MS:m/z588.3[M+H]
ステップ2
化合物16−1(0.40g、680.68μmol、1.00eq)を塩化水素/酢酸エチル(4M、20.00mL、117.53eq)に添加し、25℃下で10時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を減圧濃縮し、次に分取HPLC(ギ酸条件)で分離・精製して実施例31を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.95(s、1H)、8.97(d、J=7.2Hz、1H)、8.42(s、1H)、8.37(s、1H)、8.09(t、J=8.8Hz、1H)、7.95(s、1H)、7.70(d、J=2.4Hz、1H)、7.12−7.06(m、2H)、6.97(d、J=2.8Hz、1H)、6.69(d、J=2.4Hz、1H)、3.81(s、2H)、3.08−2.91(m、3H)、2.19−2.13(m、5H)、1.86(d、J=11.6Hz、2H)、1.58−1.37(m、3H)。MS:m/z488.1[M+H]
Figure 2021523165
ステップ1
中間体8(258.37mg、927.14μmol、1.00eq)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、ゆっくりと水素化ナトリウム(185.41mg、4.64mmol、純度:60%、5.00eq)を添加し、混合物を25℃下で1時間攪拌した後、中間体5(0.35g、927.14μmol、1.00eq)を添加した。反応液を続いて25℃下で15時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を水(200mL)で希釈し、次に酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮して化合物17−1の粗生成物を得た。MS:m/z608.1[M+H]
ステップ2
化合物17−1(0.7g、1.15mmol、1.00eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3.08g、27.01mmol、2mL、23.46eq)を添加し、反応液を25℃下で12時間攪拌した。LCMSで完全に反応したことを検出し、反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)高速シリカゲルカラム、移動相0〜10%のメタノール/ジクロロメタン、流速30mL/分)で精製して実施例32を得た。HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.38(s、1H)、9.01(d、J=8.4Hz、1H)、8.45(s、1H)、8.19(t、J=8.8Hz、1H)、7.97(s、1H)、7.73(d、J=2.4Hz、1H)、7.34(dd、J=1.6、9.2Hz、1H)、7.18−7.10(m、2H)、6.71(d、J=2.8Hz、1H)、3.82(s、2H)、3.00(d、J=12.0Hz、2H)、2.86(s、1H)、2.22−2.14(m、2H)、1.81(d、J=11.6Hz、2H)、1.42−1.32(m、2H)。MS:m/z508.0[M+H]
生物活性の検出:体外評価
実験例1 酵素活性の評価
本試験の目的は、HER1(ErbB1)、HER2(ErbB2)、HER4(ErbB4)に対する化合物の体外阻害活性を検出することである。本試験で使用した酵素は、ヒト由来ErbB1、ErbB2及びErbB4であり、Eurofins Pharma Discovery Serviceで活性検出方法を提供し、HER1、HER2、及びHER4に対する試験化合物の阻害活性の結果は表1に示す通りであった。
実験のステップ及び方法(96ウェルプレート):
5倍に希釈した試験化合物の緩衝液(5μL)、ペプチド基質poly(Glu、Tyr)(4:1)(2.5μL)、ErbB(4−20ng、2.5μL)、MnCl(50mM、1.25μL)、dHO(3.75μL)、[γ−33P]ATP(10μL)を添加し、30℃で10分間インキュベーションした。3%リン酸を添加して反応を停止させ、10μLの試料を取り出してFiltermateAに移した。フィルターを75mMリン酸で3回洗浄し、メタノールで1回洗浄し、フィルターを密封したビニール袋に移した。シンチレーション液混合物(4mL)を添加し、シンチレーションカウンターで放出光強度を検出し、酵素試料の光強度を内部制御試料の光子強度と比較し、光強度のレベルは、チロシンキナーゼ活性の強度を反映した。
Figure 2021523165
結論:体外キナーゼ活性試験は、本発明の化合物がHER2を選択的に阻害することができ、HER1及びHER4に対する阻害活性は弱いことを示した。
実験例2 細胞増殖抑制活性の評価:
実験目的:細胞増殖に対する試験化合物の阻害活性を検出する。
実験原理:Cell−Titer−Glo試薬中のルシフェラーゼは、ルシフェリン、酸素及びATPを反応基質として酸化ルシフェリンを生成し、光の形でエネルギーを放出する。ルシフェラーゼ反応にATPが必要であるため、反応によって生成される光の総量は、細胞の生存率を反映するATPの総数に比例する。
実験材料:
細胞株:NCI−N87細胞株(ATCC−CRL−5822);BT−474細胞株(ATCC−HTB−20)
細胞培養培地:(RPMI1640培地(Invitrogen#22400−105;10%の血清Invitrogen#10090148;L−グルタミン1×、Gibco#25030−081;二重抗体Hyclone#SV30010)
CellTiter−Glo(登録商標)細胞生存率検出キット(発光法)(Promega#G7573)
384ウェル細胞培養プレート(Greiner#781090)
化合物プレート(LABCYTE#LP−0200)
COインキュベータ(Thermo#371)
Vi−cellセルカウンター(Beckman Coulter)
ピペット計(Eppendorf)
ピペット管(Greiner)
ピペットガン(Eppendorf)
多機能マイクロプレートリーダー(Envision Reader)
ECHO Liquid−handling workstation(Labcyte−ECHO555)
実験ステップ及び方法:
2.1 0日目:
384ウェルプレートに、ウェル当たり1000セル、25μL/ウェルの密度で植え、辺縁のウェルには細胞を植えず、25μLのリン酸緩衝液を補充した。
2.2 1日目:
(1)化合物濃度は10mMで、化合物をDMSOで希釈して初期濃度を4mMにした。プレートに化合物をウェル当たり9μL添加した。
(2)ECHO Liquid−handling workstationで化合物を希釈し、セルプレートの各ウェルに125nLの化合物を添加し、第2列目と第23列目のセルウェルの各ウェルに125nLのDMSOを添加し、第1列目と第24列目のMediaウェルの各ウェルに125nLのDMSOを添加した。
(3)セルプレートの各ウェルに25μLの培地を補充し、最終セルプレートはウェル当たり50μLであり、化合物濃度は10μMであり、10個の濃度で3倍希釈し、左右のウェルは重複し、DMSOの最終濃度は0.25%であった。
2.3 化合物を添加した後、1000rpmで1分間遠心分離し、セルプレートを37℃、5%COのインキュベーターに置き、3日間インキュベーションした。
2.4 4日目:
インキュベーターからセルプレートを取り出し、室温で30分間平衡させた。25μLのCell−Titer−Glo試薬を各ウェルに添加し、1分間振とうして十分に混合させ、1000rpmで1分間遠心分離した。10分後、PerkinElmer Envisionでプレートを読み取り、蛍光の読み取り時間を0.2秒に設定した。
試験結果:試験結果は表2に示す通りである。
Figure 2021523165
説明:NDは未テストを表す。
結論:本発明の化合物は、NCI−N87細胞及びBT−474細胞に対して有意な増殖阻害活性を有した。
実験例3:マウスの薬物動態特性の評価
実験方法
試験化合物を10%のDMSO/45%のPEG400/45%の水に溶解させ、ボルテックスと超音波処理し、対応する濃度の透明な溶液を調製し、微孔性膜で濾過して使用するために用意した。18〜20gのBalb/cメスマウスを選択し、1又は2mg/kgの用量での候補化合物溶液を静脈内注射した。試験化合物を10%のNMP/10%のポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアレート/80%の水に溶解させ、ボルテックス及び超音波処理し、対応する濃度の透明な溶液を調製し、微孔性膜で濾過して使用するために用意した。18〜20gのBalb/cメスマウスを選択し、2又は10mg/kgの用量での候補化合物溶液を経口投与した。特定の時点で全血を収集し、調製して血漿を得、LC−MS/MS法で薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(米国のPharsight社)を使用して薬物動態パラメーターを計算した。
試験結果は表3に示す通りである:
Figure 2021523165
説明:
a:Cmaxは最大薬物濃度を表し;T1/2は半減期を表し;Vdssは見かけの容積を表し;Clは薬物クリアランス率を表し;AUC0−last&AUC0−infは時間曲線下の面積を表し;Fは生物利用度を表す。
b:“−−”は未テスト、又はデータを取得していないことを指す。
実験結論:試験化合物は、良好なマウス生体内薬物動態特性を有する。
実施例4:ラットの薬物動態特性の評価
実験方法:
試験化合物を10%のNMP/10%のポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアレート/80%の水に溶解させ、ボルテックスと超音波処理して2.5mg/mLの透明な溶液を調製し、微孔性膜で濾過して使用するために用意した。3匹のオスSDラットに5mg/kgの用量で候補化合物溶液を静脈内注射した。試験化合物を10%のNMP/10%のポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアレート/90%の水(50mMのクエン酸塩緩衝液、PH3.0)に溶解させ、PHを約3.5の調整し、ボルテックスと超音波処理して5mg/mLの透明な溶液を調製し、微孔性膜で濾過して使用するために用意した。3匹のオスSDラットに50mg/kgの用量で候補化合物溶液を経口投与した。特定の時点で全血を収集し、調製して血漿を得、LC−MS/MS方法で薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェア(米国のPharsight社)を使用して薬物動態パラメーターを計算した。
試験結果は表4に示す通りである:
Figure 2021523165
説明:“−−”は未テスト、又はデータを取得していないことを指す。
実験結論:試験化合物は、良好なラット生体内薬物動態特性を有し、経口生物学的利用能は49.6%であった。
実験例5:ヒト肝ミクロソームシトクロムP450アイソザイム(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)の活性に対する化合物の阻害効果
本研究の目的は体外試験システムを使用してヒト肝ミクロソームシトクロムP450(CYP)の5種類のイソ酵素(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)の活性に対する実施例4の影響を評価することである。CYP450アイソザイムの特定のプローブ基質を、それぞれヒト肝ミクロソーム及び異なる濃度の実施例4と共にインキュベートし、還元ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート(NADPH)を添加して反応を開始させ、反応終了後、試料を処理し、液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC/MS/MS)方法を使用して、特定の基質によって生成された代謝物を検出した。
試験結果は表5に示す通りである:
Figure 2021523165
実験結論:実施例4は、ヒト肝ミクロソームシトクロムP450(CYP)の5つのアイソザイム(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)に対して阻害効果がないか又は弱い阻害効果を有した。
実験例6:ヒト胃癌NCI−N87細胞皮下異種移植腫瘍BALB/cヌードマウスモデルの生体内有効性の研究:
実験目的:ヒト胃癌NCI−N87細胞皮下異種移植腫瘍に対するBALB/cヌードマウスモデルにおける試験化合物の生体内有効性を評価することである。
実験動物:メスBALB/cヌードマウス、6〜8週齢、体重は18〜22gであり;サプライヤーはShanghai SIPPR−Bk Lab Animal Co.,Ltd.であった。
実験方法及びステップ:
6.1 細胞の培養
ヒト胃癌NCI−N87細胞を体外で単層培養し、培養条件は10%の胎児子牛血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン及び2mMのグルタミンを含むRPMI−1640培地であり、37℃5%COで培養した。週2回トリプシン−EDTAで通常の消化処理をした後、継代培養した。細胞飽和度が80%〜90%になった場合、細胞を収集し、カウントし、接種した。
6.2 腫瘍細胞の接種(腫瘍の接種)
0.2mL(10×10個)のNCI−N87細胞を各ヌードマウスの右背中に皮下接種(PBS:Matrigel=1:1)した。平均腫瘍体積が130mmに達した場合、群分け投与を開始した。
6.3 試験物質の調製:
試験化合物を10mg/mLの溶液に配合し、溶媒は10%のNMP+10%のステアリン酸エチレングリコール+80%の水であった。
6.4 腫瘍測定及び実験指標
実験指標は、腫瘍の成長が阻害され、遅延され、又は治癒されたかを調査することであった。腫瘍の直径を、週に2回ノギスで測定した。腫瘍体積の計算式は:V=0.5a×bであり、aとbはそれぞれ腫瘍の長径と短径を表す。
化合物の抗腫瘍効果は、TGI(%)又は相対腫瘍増殖率T/C(%)によって評価された。TGI(%)は、腫瘍増殖阻害率を反映した。TGI(%)の計算:TGI(%)=[1−(特定の群の薬物投与終了時の平均腫瘍体積−当該治療群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積−溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
相対腫瘍増殖率T/C(%):計算式は:T/C%=TRTV/CRTV群の治療開始レベル(TRTV:治療群のRTV;CRTV:溶媒対照群のRTV)であった。腫瘍測定の結果に基づいて相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式はRTV=V/Vであり、ここで、Vは群分け投与時(即ちd)に測定した平均腫瘍体積であり、Vはある時測定した平均腫瘍体積であり、TRTV及びCRTVは同じ日のデータを取得した。
6.5 統計分析
統計分析は、各群の各時点での腫瘍体積の平均値及び標準誤差(SEM)を含んだ。治療群は、試験終了時、投与後21日目に最も高い効果を示したため、このデータに基づいて統計分析を行い、群間の差異を評価した。2つの群間の比較はT−testで分析し、3つ以上のグループ間の比較はone−way ANOVAで分析し、F値に有意差がある場合は、Games−Howell法を使用して検定した。F値に有意差がない場合は、Dunnet(2−sided)法を使用して検定した。SPSS17.0で全部のデータの分析を行った。p<0.05は有意差であると見なされた。
6.6 試験結果
本実験では、ヒト胃癌NCI−N87細胞皮下異種移植腫瘍モデルにおける化合物の生体内有効性を評価することであった。投与を開始してから21日後、溶媒対照群の担癌マウスの腫瘍体積は971mmに達した。溶媒対照群と比べ、実施例4(T/C=2.92%、TGI=112.13%、p=0.012)は有意な抗腫瘍効果があり、平均腫瘍サイズは29mmであった。実験例4の治療群のマウスの体重はわずかに減少し、後期で徐々に回復し、他の病気の発作や死亡はなかった。
6.7 試験結論及び検討
溶媒対照群と比べ、本出願の実施例4は、いずれも優れた腫瘍増殖を阻害する効果を示し、TGIは112.13%であった。従って、本発明の化合物は、優れた腫瘍増殖を阻害する効果を有した。
Figure 2021523165
注:
“−−”:計算する必要無し
a:平均値±SEM。
b:抗腫瘍増殖はT/C及びTGI(TGI(%)=[1−(T21−T)/(V21−V)]×100)によって計算する。
c:p値は腫瘍体積に基づいて計算する。
6.8 薬力学的実験は血漿、腫瘍組織及び脳組織における実施例4の濃度分析を伴う。
21日目、最後の投与をしてから0.5h、1h、2h後で、各時点で2匹のマウスで、全血、腫瘍組織、脳組織を収集した。全血を遠心分離して血漿を製造し、腫瘍組織及び脳組織をホモジネートして組織ホモジネートを調製し、LC−MS/MS方法で血漿及び組織ホモジネート中の薬物の濃度を分析した。
結果は表7に示す通りである:
Figure 2021523165
実験結論:実験例4を投与した後、腫瘍組織で高い薬物濃度に達することができ;実施例4は脳組織においても比較的に高い分布を示した。
実験例7:ヒト乳癌BT−474細胞をBALB/cヌードマウスに皮下異種移植した腫瘍モデルにおける生体内薬物力学の研究
実験目的:ヒト乳癌BT−474細胞をBALB/cヌードマウスに皮下異種移植した腫瘍モデルにおける試験化合物の生体内有効性を研究することである。
実験動物:メスBALB/cヌードマウス、6〜8週齢、体重は18〜22gであり;サプライヤーはBeijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.であった。
実験方法及びステップ:
7.1 細胞の培養
ヒト乳癌BT474細胞を体外で単層培養し、培養条件は、ATCC Hybri−Care Mediumに1.5g/Lの炭酸水素ナトリウム、10%のウシ胎児血清、100U/mLのペニシリン及び100μg/mLのストレプトマイシンを添加し、37℃5%COのインキュベーターで培養した。週2回トリプシン−EDTAで通常の消化処理をし、継代培養した。細胞飽和度が80%〜90%で、数量が要求に達した時、細胞を収集し、カウントし、接種した。
7.2 腫瘍細胞の接種と群分け
0.2mL(1×10個)のBT474細胞(マトリゲルを添加し、体積比は1:1である)を各マウスの右背部に皮下接種し、平均腫瘍体積が約168mmに達した時、群を分けて投与を開始した(細胞を接種する3日前にエストロゲン錠剤を接種した)。
7.3 試験物質の調製、腫瘍の測定及び実験指標、統計分析は、実験例6と同じであった。
7.4 試験結果
本実験では、ヒト乳癌BT−474細胞をBALB/cヌードマウスに皮下異種移植した腫瘍モデルにおける実施例4及び実施例32の生体内有効性を評価した。結果は表8に示す通り、投与を開始してから20日後、溶媒対照群の担癌マウスの腫瘍体積は1207mmに達した。溶媒対照群と比べて、実施例4(T/C=2.62%、TGI=112.93%、p<0.05)は有意な抗腫瘍効果を有し、平均腫瘍のサイズは33mmであった。溶媒対照群と比べて、実施例32(T/C=7.84%、TGI=106.44%、p<0.05)は有意な腫瘍抑制効果を有し、平均腫瘍のサイズは101mmであった。
7.5 試験結論及び検討
溶媒群と比べ、本出願の実施例4及び実施例32は、いずれも優れた抗腫瘍増殖効果を示し、TGIは、それぞれ、112.93%及び106.44%であった。従って、本発明の化合物は、優れた抗腫瘍効果を有した。
Figure 2021523165
説明:
“−−”:計算する必要無し
a:平均値±SEM。
b:抗腫瘍増殖はT/C及びTGI(TGI(%)=[1−(T21−T)/(V21−V)]×100)によって計算する。
c:p値はRTVに基づいて計算する。
説明:
“−−”:計算する必要無し
a:平均値±SEM。
b:抗腫瘍増殖はT/C及びTGI(TGI(%)=[1−(T21−T)/(V21−V)]×100)によって計算する。
c:p値はRTVに基づいて計算する。
<付記>
<項1>
式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

(ここで、
mは0、1又は2であり;
nは0、1又は2であり;
はN及びCHから選択され;
はO、N(R )及びC(R )(R )から選択され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−6 アルキル及びC 1−6 アルコキシから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキル及びC 1−6 アルコキシは1、2又は3個のR で任意に置換され;
はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−6 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換され;
或は、R とR はお互いに連結されて−(CH −を形成し、この場合、m及びnはいずれも1であり;
及びR はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−6 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換され;
或は、R とR はお互いに連結されて−(CH −を形成し;
pは1又は2であり;
qは1又は2であり;
51 、R 52 、R 53 及びR 54 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−6 アルキル及びC 1−3 アルコキシから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキル及びC 1−3 アルコキシは1、2又は3個のR で任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−6 アルキル及び−C(=O)−C 2−6 アルケニルから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキル及び−C(=O)−C 2−6 アルケニルは1、2又は3個のR で任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−6 アルキルから選択され、ここで、前記NH 及びC 1−6 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I及びC 1−6 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換され;
及びR 10 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−6 アルキル及びC 1−3 アルコキシから選択され、ここで、前記C 1−6 アルキル及びC 1−3 アルコキシは1、2又は3個のR で任意に置換され;
、R 及びR はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNH から選択され;
はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R 、R 及びR はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−3 アルキル及びC 1−3 アルコキシから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキル及びC 1−3 アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et及び−OCH から選択される。)
<項2>
前記R はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNH から選択される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項3>
前記R 、R 、R 及びR はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et、
Figure 2021523165

及び−OCH から選択される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項4>
前記R はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−3 アルキル及びC 1−3 アルコキシから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキル及びC 1−3 アルコキシは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項5>
前記R はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et及び−OCH から選択される、<項4>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項6>
前記R はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項7>
前記R はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 及びEtから選択される、<項6>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項8>
前記R 及びR はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項9>
前記R 及びR はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 及びEtから選択される、<項8>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項10>
前記R 51 、R 52 、R 53 及びR 54 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>又は<項2>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項11>
前記R 51 、R 52 、R 53 及びR 54 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et及びCF から選択される、<項10>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項12>
前記R はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、C 1−3 アルキル及び和−C(=O)−C 2−4 アルケニルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキル及び和−C(=O)−C 2−4 アルケニルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>又は<項3>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項13>
前記R はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et及び−C(=O)−CH=CH から選択される、<項12>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項14>
前記R はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記NH 及びC 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>又は<項3>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項15>
前記R はH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 、Et、
Figure 2021523165

から選択される、<項14>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項16>
前記R はH、F、Cl、Br、I及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>又は<項3>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項17>
前記R はH、F、Cl、Br、I、CH 、Et及び
Figure 2021523165

から選択される、<項16>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項18>
前記R 及びR 10 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 及びC 1−3 アルキルから選択され、ここで、前記C 1−3 アルキルは1、2又は3個のR で任意に置換される、<項1>又は<項3>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項19>
前記R 及びR 10 はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH 、CH 及びEtから選択される、<項18>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項20>
構造単位
Figure 2021523165

Figure 2021523165

から選択される、<項1>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項21>
構造単位
Figure 2021523165

Figure 2021523165

から選択される、<項20>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項22>
構造単位
Figure 2021523165

Figure 2021523165

から選択される、<項21>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項23>
構造単位
Figure 2021523165

Figure 2021523165

から選択される、<項22>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項24>
構造単位
Figure 2021523165

Figure 2021523165

から選択される、<項23>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
<項25>
以下から選択される<項1>〜<項19>のいずれかに記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

(ここで、
m、n、p、q及びD は請求項1に定義される通りであり;
は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
51 、R 52 、R 53 及びR 54 は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
及びR 10 は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
<項26>
以下から選択される、<項25>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

(ここで、
m、n、p及びqは請求項1に定義される通りであり;
は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
51 、R 52 、R 53 及びR 54 は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
は請求項1、12又は13に定義される通りであり;
は請求項1、14又は15に定義される通りであり;
は請求項1、16又は17に定義される通りであり;
及びR 10 は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
<項27>
以下から選択される<項26>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

(ここで、
は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
51 、R 52 、R 53 及びR 54 は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
は請求項1、12又は13に定義される通りであり;
は請求項1、14又は15に定義される通りであり;
は請求項1、16又は17に定義される通りであり;
及びR 10 は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
<項28>
以下から選択される、以下の式の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

Figure 2021523165

Figure 2021523165

<項29>
以下から選択される<項28>に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2021523165

Figure 2021523165

<項30>
HER2異常に関連する疾患を治療する医薬の製造における<項1>〜<項29>のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
<項31>
前記医薬は、乳癌、胃癌、結腸直腸癌、食道癌、及び肺癌を治療するための医薬である、<項30>に記載の使用。

Claims (31)

  1. 式(I)の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    (ここで、
    mは0、1又は2であり;
    nは0、1又は2であり;
    はN及びCHから選択され;
    はO、N(R)及びC(R)(R)から選択され;
    はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−6アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−6アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    或は、RとRはお互いに連結されて−(CH−を形成し、この場合、m及びnはいずれも1であり;
    及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    或は、RとRはお互いに連結されて−(CH−を形成し;
    pは1又は2であり;
    qは1又は2であり;
    51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及び−C(=O)−C2−6アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、F、Cl、Br、I及びC1−6アルキルから選択され、ここで、前記C1−6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−6アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−6アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
    はそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−OCHから選択される。)
  2. 前記Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  3. 前記R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et、
    Figure 2021523165

    及び−OCHから選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  4. 前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及びC1−3アルコキシから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及びC1−3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  5. 前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−OCHから選択される、請求項4に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  6. 前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  7. 前記Rはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択される、請求項6に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  8. 前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  9. 前記R及びRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択される、請求項8に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  10. 前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は2に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  11. 前記R51、R52、R53及びR54はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及びCFから選択される、請求項10に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  12. 前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1−3アルキル及び和−C(=O)−C2−4アルケニルから選択され、ここで、前記C1−3アルキル及び和−C(=O)−C2−4アルケニルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  13. 前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び−C(=O)−CH=CHから選択される、請求項12に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  14. 前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記NH及びC1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  15. 前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et、
    Figure 2021523165

    から選択される、請求項14に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  16. 前記RはH、F、Cl、Br、I及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  17. 前記RはH、F、Cl、Br、I、CH、Et及び
    Figure 2021523165

    から選択される、請求項16に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  18. 前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1−3アルキルから選択され、ここで、前記C1−3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  19. 前記R及びR10はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択される、請求項18に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  20. 構造単位
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    から選択される、請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  21. 構造単位
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    から選択される、請求項20に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  22. 構造単位
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    から選択される、請求項21に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  23. 構造単位
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    から選択される、請求項22に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  24. 構造単位
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    から選択される、請求項23に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
  25. 以下から選択される請求項1〜19のいずれかに記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    (ここで、
    m、n、p、q及びDは請求項1に定義される通りであり;
    は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
    51、R52、R53及びR54は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
    及びR10は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
  26. 以下から選択される、請求項25に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    (ここで、
    m、n、p及びqは請求項1に定義される通りであり;
    は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
    51、R52、R53及びR54は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
    は請求項1、12又は13に定義される通りであり;
    は請求項1、14又は15に定義される通りであり;
    は請求項1、16又は17に定義される通りであり;
    及びR10は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
  27. 以下から選択される請求項26に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    (ここで、
    は請求項1、4又は5に定義される通りであり;
    51、R52、R53及びR54は請求項1、10又は11に定義される通りであり;
    は請求項1、12又は13に定義される通りであり;
    は請求項1、14又は15に定義される通りであり;
    は請求項1、16又は17に定義される通りであり;
    及びR10は請求項1、18又は19に定義される通りである。)
  28. 以下から選択される、以下の式の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165

    Figure 2021523165
  29. 以下から選択される請求項28に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩。
    Figure 2021523165

    Figure 2021523165
  30. HER2異常に関連する疾患を治療する医薬の製造における請求項1〜29のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
  31. 前記医薬は、乳癌、胃癌、結腸直腸癌、食道癌、及び肺癌を治療するための医薬である、請求項30に記載の使用。
JP2020563446A 2018-05-08 2019-05-08 選択的HER2阻害剤としてのピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン系誘導体及びその使用 Active JP7276719B2 (ja)

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