本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本願についてさらに詳しく説明する。なお、本願の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
以下の説明では、本願を十分に理解するために、多数の具体的な詳細を記載するが、本願は、本明細書に記載された形態と異なる他の形態で実施してもよい。したがって、本願の保護範囲は、以下に開示される具体的な実施例によって限定されるものではない。
以下、図1から図3を参照して、本願の一部の実施例に係る材料洗浄装置及び調理器具について説明する。
図1に示すように、本願の第1の態様の実施例にて提供される材料洗浄装置は、洗浄用キャビティ90と、汚物排出管100と、乾燥装置とを含む。
図1に示すように、本願の第1の態様の実施例にて提供される材料洗浄装置は、洗浄用キャビティ90と、汚物排出管100と、乾燥装置とを含む。
具体的には、洗浄用キャビティ90には、吸気口91、材料吐出口93、及び汚物排出口92が開設されている。汚物排出管100は、汚物排出口92と連通し、洗浄用キャビティ90内の汚物を排出するために用いられる。乾燥装置は、吸気管60と、吸気管60と連通し、吸気管60に送風するための送風部材30と、吸気管60によって送られる気流を加熱可能な発熱構造と、を含み、ただし、吸気管60の出力端は吸気口91と連通し、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面を乾燥するように洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に気流を送るために用いられる。
本願の第1態様の実施例にて提供される材料洗浄装置には、乾燥装置が増設され、乾燥装置は、吸気管60、送風部材30(ファン、空気ポンプなど)及び発熱構造を含み、送風部材30は、吸気管60により気流が洗浄用キャビティ90に送られるように動作時に吸気管60に送風し、気流が熱風になれるように気流は吸気口91を介して洗浄用キャビティ90に入り、さらに汚物排出口92を介して汚物排出管100に入り、発熱構造で吸気管60によって送られる気流を加熱できるため、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面を効果的に乾燥し、残留した澱粉などの付着物が洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるので、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100にカビが発生することを効果的に防止し、材料洗浄装置の清浄度が向上し、製品の使用信頼性が向上する。
なお、気流は送風部材により生成され、吸気管60を介して洗浄用キャビティ90に入り、さらに汚物排出管100に入るので、気流は、洗浄用キャビティ90に入る前に発熱構造によって加熱されてもよく、この場合には、吸気管60から出力される気流が熱風であり。気流は、洗浄用キャビティ90に入った後に発熱構造によって加熱されてもよく、この場合には、吸気管60から出力される気流が洗浄用キャビティ90内で熱風になる。当然のことながら、気流は、洗浄用キャビティ90に入る前及び洗浄用キャビティ90に入る後の両方で発熱構造によって加熱されてもよい。
以下、一部の実施例を参照しながら、本願にて提供される材料洗浄装置の具体的な構造について詳細に説明する。
実施例1
発熱構造は、吸気管60と協働して吸気管60内の風を加熱するための熱源を含み、吸気管60により熱風が洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に送られる。
送風部材30は熱源と協働して熱風を生成することができ、熱風は吸気管60により吸気口91を介して洗浄用キャビティ90に入り、さらに汚物排出口92を介して汚物排出管100に入るため、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面を効果的に乾燥し、残留した澱粉などの付着物を洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるので、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100にカビが発生することを効果的に防止し、材料洗浄装置の清浄度が向上し、製品の使用信頼性が向上する。
さらに、図1及び図2に示すように、熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の上流側に位置する。
熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の上流側に位置し、すなわち、熱源により生成された熱が送風部材30の位置する部位に伝達されると、送風部材30によって生成された風が熱風になり、熱風は吸気口91を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に入り、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100を効果的に乾燥する。
当然のことながら、熱源により生成された熱は吸気管60内を流れることができ、送風部材30によって生成された気流も吸気管60内を流れることができるので、熱源と送風部材30との間の相対的な位置関係及び具体的な距離は特に限定されず、実際の生産中に必要に応じて調整することができ、熱風を生成して吸気口91に送ることができればよい。
ここで、熱源は、発熱管81、電気抵抗線、電磁誘導加熱部材、遠赤外線加熱部材のうちの1つ又は複数を含む。
具体的には、図1及び図2に示すように、熱源は発熱管81であり、発熱管81は吸気管60に直列接続される。
当該実施例において、熱源は、主に風を加熱する作用を果たすため、熱源の具体的な種類及び具体的な数に対しては特に要求せず、例えば、発熱管81(吸気管60内に直列接続される)、電気抵抗線(吸気管60に巻き付けられる)、電磁誘導加熱部材、遠赤外線加熱部材のうちのいずれかであってもよく、上記形態の熱源の任意の組合せであってもよく、当然のことながら、他の形態の熱源であってもよく、又は他の形態の熱源と上記列挙した熱源との任意の組合せであってもよく、ここでは一々列挙しない。いずれも本願の目的を実現でき、かつ、いずれも本願の設計思想及び趣旨から逸脱しないため、いずれも本願の保護範囲内にあるものとする。
上記熱源の具体的な取り付けについては特に限定しない。例えば、発熱管81は吸気管60に直列接続されてもよく、電気抵抗線は吸気管60に巻き付けられてもよく、電磁誘導加熱部材の磁力線は、磁気伝導性を有する吸気管60を貫通して、誘導加熱することができ、吸気管60は遠赤外線加熱部材から放射される赤外線を吸収して発熱することができる。
さらに、送風部材30は吸気管60と協働して、熱風の流速を80m/s以下にする。
好ましくは、熱風の流速を30m/sとする。
さらに、送風部材30は吸気管60と協働して、熱風の流量を10L/min以下にする。
好ましくは、熱風の流量を10L/minとする。
熱風の流速又は流量が大きすぎると、比較的大きな騒音が発生し、配管が不安定になったり、脱落したりすることが生じやすくなる。熱風の流速又は流量が小さすぎると、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に対する乾燥効率が低くすぎ、かつ、澱粉等の付着物の排出に不利となる。したがって、熱風の流速と流量を合理的に制御することが非常に重要である。
当社の技術者らは多くの実験と調査により以下のことを発見した。送風部材30の種類とその出力を合理的に選択し、かつ、吸気管60の仕様を合理的に選択することにより、送風部材30と吸気管60を協働させ、熱風の流速(例えば、吸気口や汚物排出口や吸気管内や送風部材での流速)を80m/s以下の範囲内に制御し、好ましくは30m/sにし、熱風の流量(例えば、吸気口や汚物排出口や吸気管内や送風部材での流量)を10L/min以下の範囲内に制御し、好ましくは4L/minにすると、乾燥効果がよいだけでなく、材料洗浄装置の使用快適性と使用信頼性も確保する。
さらに、材料吐出口93には、材料吐出口93を開閉するための材料吐出弁110が設けられる。
材料吐出口93に材料吐出弁110が設けられることにより、材料吐出口93の選択的な開閉が実現され、材料吐出口93の開閉状態を調理器具の具体的な動作手順に適合させることができるため、調理器具の使用信頼性が向上する。具体的には、材料搬送中及び洗浄中に、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、洗浄用キャビティ90からの材料漏れが発生しないようにし、材料の洗浄が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を開けて、洗浄用キャビティ90内の材料をスムーズに排出することを容易にし、材料排出が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、熱風が汚物排出口92を介して汚物排出管100に入ることを容易にし、これにより一部の熱風が材料吐出口93から排出されることを防止し、それにより熱風の利用率が向上し、汚物排出管100を効果的に乾燥することを確保する。
実施例2(図示せず)
実施例1との異なる点は、熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の下流側に位置することである。
熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の下流側に位置し、すなわち、送風部材30から吹き出された気流は熱源が位置する部位に到達したのち、熱源によって加熱されて、熱風となり、熱風は吸気口91を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100内に入り、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100を効果的に乾燥する。
実施例3(図示せず)
前記発熱構造は熱源を含み、送風部材30と熱源は熱風機として統合され、吸気管60により熱風が洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に搬送される。
送風部材30と熱源は熱風機として統合された場合、熱風機から吹き出された風は熱風であるため、熱風を生成するという目的を実現するだけでなく、乾燥装置の部品の点数を減らし、製品の構造の簡略化に有利であり、組み立てスペースを節約する。
さらに、送風部材30は吸気管60と協働して、熱風の流速を80m/s以下に制御する。
好ましくは、熱風の流速を30m/sとする。
さらに、送風部材30は吸気管60と協働して、熱風の流量を10L/min以下に制御する。
好ましくは、熱風の流量を10L/minとする。
熱風の流速又は流量が大きすぎると、比較的大きな騒音が発生し、配管が不安定になったり、脱落したりすることが生じやすくなる。熱風の流速又は流量が小さすぎると、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に対する乾燥効率が低くすぎ、かつ、澱粉等の付着物の排出に不利となる。したがって、熱風の流速と流量を合理的に制御することが非常に重要である。
当社の技術者らは多くの実験と調査により以下のことを発見した。送風部材30の種類とその出力を合理的に選択し、かつ、吸気管60の仕様を合理的に選択することにより、送風部材30と吸気管60を協働させ、熱風の流速(例えば、吸気口や汚物排出口や吸気管内や送風部材での流速)を80m/s以下の範囲内に制御し、好ましくは30m/sにし、熱風の流量(例えば、吸気口や汚物排出口や吸気管内や送風部材での流量)を10L/min以下の範囲内に制御し、好ましくは4L/minにすると、乾燥効果がよいだけでなく、材料洗浄装置の使用快適性と使用信頼性も確保する。
さらに、材料吐出口93には、材料吐出口93を開閉するための材料吐出弁110が設けられている。
材料吐出口93に材料吐出弁110が設けられることにより、材料吐出口93の選択的な開閉を実現され、材料吐出口93の開閉状態を調理器具の具体的な動作手順に適合させることができるため、調理器具の使用信頼性が向上する。具体的には、材料搬送中及び洗浄中に、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、洗浄用キャビティ90からの材料漏れが発生しないようにし、材料の洗浄が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を開けて、洗浄用キャビティ90内の材料をスムーズに排出することを容易にし、材料排出が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、熱風が汚物排出口92を介して汚物排出管100に入ることを容易にし、これにより一部の熱風が材料吐出口93から排出されることを防止し、それにより熱風の利用率が向上し、汚物排出管100を効果的に乾燥することを確保する。
実施例4
実施例1に加えて、図1に示すように、材料洗浄装置は、貯蔵箱10と、材料搬送用キャビティ40と、材料搬送管70とをさらに含むことが実施例1との異なる点である。
具体的には、貯蔵箱10は材料を貯蔵するために用いられ、材料排出口11が設けられる。材料搬送用キャビティ40には、材料供給口41、送風口42及び材料流出口43が設けられている。材料供給口41は材料排出口11と連通する。送風口42が吸気管60の出力端に突き合わされて連通する。材料搬送管70は、入力端が材料流出口43に突き合わされて連通され、出力端が吸気口91と突き合わされて連通する。
材料洗浄装置は、貯蔵箱10と、材料搬送用キャビティ40と、材料搬送管70とをさらに含むため、材料洗浄装置は貯蔵機能及び自動材料搬送機能を有し、また、送風部材30を用いて空気圧での材料搬送を実現でき、さらに、送風部材30及び熱源を利用して材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70を乾燥し、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70にカビが発生することを防止することができる。
具体的には、貯蔵箱10の材料排出口11は材料搬送用キャビティ40の材料供給口41と連通しているため、貯蔵箱10内の材料が材料搬送用キャビティ40内に入って中継されることができる。材料搬送用キャビティ40の送風口42が吸気管60の出力端に突き合わされて連通され、材料流出口43が材料搬送管70の入力端に突き合わされて連通され、材料搬送管70の出力端が洗浄用キャビティ90の吸気口91に突き合わされて連通されるので、送風部材30によって生成された空気は吸気管60を介して材料搬送用キャビティ40に入り、さらに材料搬送管70を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に入るので、この時、吸気口91は吸気にも、材料の供給にも用いられる。
このように、洗浄用キャビティ90に材料を供給する必要がある時、送風部材30を起動し、気流を利用して材料搬送用キャビティ40内の材料を洗浄用キャビティ90内に吹き込むことにより、空気圧での材料搬送が実現され、空気圧での材料供給は、クリーンで無公害という利点を有する。材料の搬送が完了したのち、熱源及び送風部材30を同時に起動すると、熱風が材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70を乾燥するとともに、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70内に残留した澱粉等の付着物を除去するため、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70にカビが発生することを防止する。材料洗浄が完了したのち、洗浄後の汚水は汚物排出管100を介して排出され、材料は材料吐出口93から排出される。この時、熱源と送風部材30を同時に起動し、熱風を利用して洗浄用キャビティ90と汚物排出管100を乾燥するとともに、洗浄用キャビティ90と汚物排出管100に残留した澱粉などの付着物を除去するため、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100にカビが発生することを防止する。
当然のことながら、本願の乾燥装置は、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70とを乾燥するためにのみ用いられてもよく、例えば、材料搬送管70の出力端は内鍋50と連通して、材料を内鍋50に直接送り込む。図2に示すように、材料搬送が完了した後、熱源と送風部材30を同時に起動して、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70を乾燥するとともに、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70に残留した澱粉などの付着物を除去するため、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70にカビが発生することを防止する。
さらに、図1及び図2に示すように、材料排出口11と材料供給口41との間には、材料排出口11と材料供給口41との間の開閉を制御するための材料下ろし弁20がさらに設けられている。
材料排出口11と材料供給口41との間に、材料排出口11と材料供給口41との間の開閉を制御するための材料下ろし弁20がさらに設けられることにより、貯蔵箱10と材料搬送用キャビティ40との間の選択的な開閉が実現され、材料の定量搬送の実現が容易になっただけでなく、材料搬送用キャビティ40を空にすることも容易になったため、熱風が材料搬送用キャビティ40をスムーズに通過することが容易になり、材料搬送用キャビティ40、材料搬送管70、洗浄用キャビティ90、及び汚物排出管100に対する乾燥機能を実現する。
実施例5
材料吐出口93は調理器具の調理室と連通し、材料吐出口93には材料吐出口93を開閉するための材料吐出弁110が設けられ、ここで、材料吐出弁110は熱伝導部材であり、熱伝導部材は、調理室内の熱を洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に伝導することができ、発熱構造は材料吐出弁110を含む。
材料吐出弁110は、熱伝導部材であり、かつ、洗浄用キャビティ90の材料吐出口93に取り付けられており、材料吐出口93は調理器具の調理室と連通するので、調理中に調理室内の温度が徐々に上昇すると、材料吐出弁110の温度も徐々に上昇し、この時、材料吐出弁110は発熱構造に相当し、洗浄用キャビティ90内の温度を徐々に上昇させる。さらに、送風部材30により調理室内に吹き込まれた気流を加熱することにより、気流が熱風になって、さらに汚物排出管100に入ることにより、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面を効果的に乾燥して、残留した澱粉などの付着物が洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるので、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100にカビが発生することを効果的に防止し、材料洗浄装置の清浄度が向上し、製品の使用信頼性が向上する。また、他の熱源を追加する必要がなく、調理中の材料吐出弁110の高効率熱伝達を直接利用することにより、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100の温度の上昇が実現され、ファンによって生成される気流と併せて汚物排出管100及び洗浄用キャビティ90を乾燥し、カビの発生を防止し、それにより製品構造を簡略化し、かつエネルギー消費を節約する。
なお、材料吐出弁110により材料吐出口93の選択的な開閉が実現されて、材料吐出口93の開閉状態を調理器具の具体的な動作手順に適合させることができるため、調理器具の使用信頼性が向上する。具体的には、材料搬送中及び洗浄中に、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、洗浄用キャビティ90からの材料漏れが発生しないようにし、材料の洗浄が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を開けて、洗浄用キャビティ90内の材料をスムーズに排出することを容易にし、材料の吐出が完了したのち、材料吐出弁110が材料吐出口93を閉じて、熱風が汚物排出口92を介して汚物排出管100に入ることを容易にし、これにより一部の熱風が材料吐出口93から排出されることを防止し、それにより熱風の利用率が向上し、汚物排出管100を効果的に乾燥することを確保する。
さらに、図3に示すように、洗浄用キャビティ90の底壁が部分的に下方へ凹んで凹溝94を形成し、材料吐出口93が凹溝94の底壁に開設されている。
洗浄用キャビティ90の底壁が部分的に下方へ凹んで凹溝94を形成し、材料吐出口93を凹溝94の底壁に開設することにより、材料吐出口93がより下方に位置するので、材料吐出弁110もより下方に位置する。しかし、このように設けると、調理室のヒーター82は一般的に調理室の底部の下方に位置するため、材料吐出弁110とヒーター82との間の距離が小さくなり、材料吐出弁110の昇温速度が向上するのに有利出、それにより乾燥装置の乾燥効率がより向上する。
さらに、材料吐出弁110は凹溝94内に位置し、その底部が材料吐出口93から突出する。
材料吐出弁110は凹溝94内に位置し、その底部が材料吐出口93から突出することにより、材料吐出弁110の位置をさらに低くするだけでなく、材料吐出弁110と調理室内の空気との接触面積を増加させるため、材料吐出弁110の昇温速度がより向上し、乾燥装置の乾燥効率がより向上する。
好ましくは、熱伝導部材は金属部材である。
熱伝導部材は金属部材であり、金属部材は、優れた熱伝導性能を有し、効率的な熱伝達を実現できるため、乾燥効率が向上する。また、金属部材は、優れた高さ及び強度を有し、歪みにくく、材料吐出口93に対する効果的な閉鎖を実現できるため、長期使用に有利である。
当然のことながら、熱伝導部材の材質は金属部材に限定されず、セラミック部材、ガラス部材等であってもよく、ここでは一々列挙しない。いずれも本願の目的を実現でき、かつ、いずれも本願の設計思想及び趣旨から逸脱しないため、いずれも本願の保護範囲内にあるものとする。
好ましくは、図3に示すように、材料吐出弁110はボール弁である。
材料吐出弁110はボール弁であり、ボール弁は重力の作用で自動的に正しい位置に調整できるため、材料吐出口93に対する効果的な閉鎖が実現できる。また、ボール弁の下部が材料吐出口93から突出することができるため、が調理室内に延伸している材料吐出弁110のサイズを大きくすることにより、材料吐出弁110の昇温速度がより向上し、乾燥装置の乾燥効率がより向上する。
ボール弁の具体的な駆動方式については特に限定しない。例えば、ボール弁の上方に駆動機構が設けられ、駆動機構は垂直方向に延在する駆動ロッドを含み、駆動ロッドはユニバーサルジョイントを介してボール弁に接続され、上下直線運動によりボール弁を駆動して上下に移動させて、材料吐出口93を開閉する。又は、駆動機構は水平方向に延在するレバーを含み、レバーはロープを介してボール弁に接続され、上下揺動によりボール弁を駆動して上下に移動させて、材料吐出口93を開閉する。
当然のことながら、材料吐出弁110の材料は球形に限定されず、板状、ブロック状、円錐状又は他の形状などであってもよく、ここでは一々列挙しない。いずれも本願の目的を実現でき、かつ、いずれも本願の設計思想及び趣旨から逸脱しないため、いずれも本願の保護範囲内にあるものとする。
実施例6(図示せず)
実施例5に加えて、発熱構造は、吸気管60と協働して吸気管60内の風を加熱するための熱源をさらに含むことが実施例5との異なる点である。
熱源を追加することにより、送風部材30は追加の熱源と協働して熱風を生成することができ、熱風は吸気管60により吸気口91を介して洗浄用キャビティ90に入り、さらに汚物排出口92を介して汚物排出管100に入るため、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面を効果的に乾燥し、残留した澱粉などの付着物が洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるか、又は、調理中に吸気管60により洗浄用キャビティ90に送り込まれた熱風は、洗浄用キャビティ90内で材料吐出弁110の加熱作用によりさらに昇温してから汚物排出管100に入る。これにより、洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面に対する乾燥効率がより向上し、残留した澱粉などの付着物が洗浄用キャビティ90の内壁面及び汚物排出管100の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるのに有利になるため、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100にカビが発生することをさらに効果的に防止し、材料洗浄装置の清浄度が向上し、製品の使用信頼性が向上する。したがって、当該熱源を設けることにより、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100を乾燥し、カビを防止する操作時間が大幅に延長され、調理中でも、非調理中でも行うことができるため、操作の柔軟性が向上し、ユーザー体験がより向上する。
さらに、熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の上流側に位置する。
熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の上流側に位置し、すなわち、熱源により生成された熱が送風部材30の位置する部位に伝達されると、送風部材30によって生成された風が熱風になり、熱風は吸気口91を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100内に入り、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100を効果的に乾燥する。
ここで、熱源は発熱管、電気抵抗線、電磁誘導加熱部材、遠赤外線加熱部材のうちの1つ又は複数を含む。
当該実施例において、熱源は、主に風を加熱する作用を果たすため、熱源の具体的な種類及び具体的な数に対しては特に要求せず、例えば、発熱管(吸気管60内に直列接続される)、電気抵抗線(吸気管60に巻き付けられる)、電磁誘導加熱部材、遠赤外線加熱部材のうちのいずれかであってもよく、上記形態の熱源の任意の組合せであってもよく、当然のことながら、他の形態の熱源であってもよく、又は他の形態の熱源と上記列挙した熱源との任意の組合せであってもよく、ここでは一々列挙しない。いずれも本願の目的を実現でき、かつ、いずれも本願の設計思想及び趣旨から逸脱しないため、いずれも本願の保護範囲内にあるものとする。
上記熱源の具体的な取り付けについては特に限定しない。例えば、発熱管は吸気管60に直列接続されてもよく、電気抵抗線は吸気管60に巻き付けられてもよく、電磁誘導加熱部材の磁力線は、磁気伝導性を有する吸気管60を貫通して、誘導加熱することができ、吸気管60は遠赤外線加熱部材から放射される赤外線を吸収して発熱することができる。
実施例7(図示せず)
熱源が、気流の流れ方向に沿って送風部材30の下流側に位置することが実施例6との異なる点である。
熱源は、気流の流れ方向に沿って送風部材30の下流側に位置し、すなわち、送風部材30から吹き出された気流は熱源が位置する部位に到達したのち、熱源によって加熱されて、熱風となり、熱風は吸気口91を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100内に入り、洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100を効果的に乾燥する。
当然のことながら、熱源により生成された熱は吸気管60内を流れることができ、送風部材30によって生成された気流も吸気管60内を流れることができるので、熱源と送風部材30との間の相対的な位置関係及び具体的な距離は特に限定されず、実際の生産中に必要に応じて調整することができ、熱風を生成して吸気口91に送ることができればよい。
実施例8(図示せず)
送風部材30と熱源は熱風機として統合されることが実施例6との異なる点である。
送風部材30と熱源は熱風機として統合された場合、熱風機から吹き出された風は熱風であるため、熱風を生成するという目的を実現するだけでなく、乾燥装置の部品の点数を減らし、製品の構造の簡略化に有利であり、組み立てスペースを節約する。
実施例9
図3に示すように、実施例5から実施例8のうちのいずれかに加えて、材料洗浄装置は、貯蔵箱10と、材料搬送用キャビティ40と、材料搬送管70とをさらに含むことが実施例5から実施例8のうちのいずれかとの異なる点である。
具体的には、貯蔵箱10は、材料を貯蔵するために用いられ、かつ、材料排出口11が設けられている。材料搬送用キャビティ40には、材料供給口41、送風口42及び材料流出口43が設けられており、材料供給口41は材料排出口11と連通し、送風口42は吸気管60の出力端に突き合わされて連通される。材料搬送管7は、入力端が材料流出口43に突き合わされて連通され、出力端が吸気口91に突き合わされて連通される。
材料洗浄装置は、貯蔵箱10と、材料搬送用キャビティ40と、材料搬送管70とをさらに含むため、材料洗浄装置は貯蔵機能及び自動材料搬送機能を有し、また、送風部材30を用いて空気圧での材料供給を実現できる。さらに、上記乾燥装置が熱源をさらに含む実施例について、送風部材30及び熱源を利用して材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70を乾燥し、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70にカビが発生することを防止することもできる。
具体的には、貯蔵箱10の材料排出口11は材料搬送用キャビティ40の材料供給口41と連通しているため、貯蔵箱10内の材料が材料搬送用キャビティ40内に入って中継されることができる。材料搬送用キャビティ40の送風口42が吸気管60の出力端に突き合わされて連通され、材料流出口43が材料搬送管70の入力端に突き合わされて連通され、材料搬送管70の出力端が洗浄用キャビティ90の吸気口91に突き合わされて連通されるので、送風部材30によって生成された空気は吸気管60を介して材料搬送用キャビティ40に入り、さらに材料搬送管70を介して洗浄用キャビティ90及び汚物排出管100に入るので、この時、吸気口91は吸気にも、材料の供給にも用いられる。
このように、洗浄用キャビティ90に材料供給する必要がある時、送風部材30を起動し、気流を利用して材料搬送用キャビティ40内の材料を洗浄用キャビティ90内に吹き込むことにより、空気圧での材料搬送が実現され、空気圧での材料搬送は、クリーンで無公害という利点を有する。材料の搬送が完了したのち、熱源及び送風部材30を同時に起動すると、熱風が材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70を乾燥するとともに、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70内に残留した澱粉等の付着物を除去するため、材料搬送用キャビティ40及び材料搬送管70にカビが発生することを防止する。材料洗浄が完了したのち、洗浄後の汚水は汚物排出管100を介して排出され、材料は材料吐出口93から排出される。この時、熱源と送風部材30を同時に起動し、熱風を利用して洗浄用キャビティ90と汚物排出管100を乾燥するとともに、洗浄用キャビティ90と汚物排出管100に残留した澱粉などの付着物を除去するため、洗浄用キャビティ90と汚物排出管100にカビが発生することを防止する。
当然のことながら、本願の乾燥装置は、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70を乾燥するためにのみ用いられてもよく、例えば、材料搬送管70の出力端は、内鍋50と連通して、材料を内鍋50に直接送り込む。材料搬送が完了した後、熱源と送風部材30を同時に起動して、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70を乾燥するとともに、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70に残留した澱粉などの付着物を除去するため、材料搬送用キャビティ40と材料搬送管70にカビが発生することを防止する。
さらに、図3に示すように、材料排出口11と材料供給口41との間には、材料排出口11と材料供給口41との間の開閉を制御するための材料下ろし弁20がさらに設けられている。
材料排出口11と材料供給口41との間に、材料排出口11と材料供給口41との間の開閉を制御するための材料下ろし弁20が設けられることにより、貯蔵箱10と材料搬送用キャビティ40との間の選択的な開閉が実現され、材料の定量搬送の実現が容易になっただけでなく、材料搬送用キャビティ40を空にすることも容易になったため、熱風が材料搬送用キャビティ40をスムーズに通過することが容易になり、材料搬送用キャビティ40、材料搬送管70、洗浄用キャビティ90、及び汚物排出管100に対する乾燥機能を実現する。
図1から図3に示すように、本願の第2の態様の実施例にて提供される調理器具は、調理本体と、第1の態様の実施例のいずれか一項などの材料洗浄装置とを含む。
ここで、調理本体は、調理室及び調理室を加熱するためのヒーター82を有する。材料洗浄装置の材料吐出口93は、調理室と連通し、洗浄用キャビティ90内に送られる材料を洗浄し、洗浄後の材料を前記調理室に送り込むために用いられる。
本願の第2の態様の実施例にて提供される調理器具は第1の態様の実施例のうちのいずれか一項の材料洗浄装置を含むため、上記いずれか一つの実施例のすべての有益な効果を有し、ここでは詳細な説明を省略する。
さらに、図1に示すように、調理本体は、鍋体130及び蓋体120を含み、鍋体130は内鍋50を含み、調理室を囲むように蓋体120で内鍋50に蓋をし、ただし、材料洗浄装置は蓋体120に設けられる。
材料洗浄装置が蓋体120に設けられることで、洗浄用キャビティ90の材料吐出口93が開いたときに調理室と連通しやすくなり、それにより洗浄用キャビティ90内の材料が調理室内にスムーズに入って調理されることができ、構造がコンパクトで合理的であり、また、上向きに上昇する高温蒸気が材料吐出弁110に接触しやすく、それにより材料吐出弁110を効果的に加熱し、材料吐出弁110が急速に昇温する。
さらに、図3に示すように、内鍋50と蓋体120との間にはシール部材140が設けられている。
内鍋50と蓋体120との間にシール部材140を設けることで、内鍋50内の高温蒸気が蓋体120に入って、蓋体120内の構造を破壊したり、その使用信頼性を損なったりすることを効果的に回避でき、また、内鍋50からの熱損失が著しく低減することにより、熱利用率が向上し、さらに、調理器具の調理効率が向上するだけでなく、材料吐出弁110の昇温速度が向上し、乾燥装置の乾燥効率がより向上する。
上記いずれか一つの実施例において、調理器具は電気炊飯器である。
電気炊飯器に限定されず、電気圧力鍋、煮込み用電気鍋、蒸し用電気鍋、コーヒーメーカー、自動ミルクメーカーなどであってもよい。
以下、本願にて提供される調理器具の構造及び動作原理について、2つの具体的な実施例を参照しながら詳細に説明する。
具体的な実施例1
全自動炊飯器であって、貯米部(即ち貯蔵箱10)、米下ろし弁(即ち材料下ろし弁20)、ファン(即ち送風部材30)、米受け部(即ち材料搬送用キャビティ40)、内鍋50、空気供給管(即ち吸気管60)、米搬送管(即ち材料搬送管70)、発熱管81、洗米容器(即ち洗浄用キャビティ90)、汚物排出管100、及び米排出弁(即ち材料吐出弁110)を含む。
本技術的手段において以下の原理により配管又は容器の乾燥を実減する。
図1、図2に示すように、発熱管81は吸気管60内に取り付けられ、ファンの先端に設けられても、ファンの後端に設けられてもよく、発熱管81をファンと併せてもよく、熱風機を用いて代替する。
図1に示すように、米の供給が完了すると、発熱管81とファンを同時に起動し、熱風が米供給配管に入り、米搬送管と米受け部を乾燥するとともに、乾燥後に残留した澱粉を吹き飛ばす。
図2に示すように、米を洗米容器で洗浄した後、洗米水は汚物排出管100により排出され、米は米排出弁から内鍋50に入る。
洗米容器からの米の排出が完了したのち、米排出弁が洗米容器を密閉する。
発熱管81及びファンを起動し、熱風は配管を介して洗米容器に入り、洗米容器の底部が閉じられているため、熱風は汚物排出管100からしか通過できず、この時、熱風は洗米容器及び汚物排出管100を乾燥するとともに、乾燥後に残留した澱粉などの付着物を取り除く。
配管及び容器の乾燥が完了した後、発熱管81及びファンをオフにする。
配管及び容器の乾燥は米の送給又は洗米が完了した後に行われるだけでなく、空気の湿度に基づいて、乾燥コースを随時に起動して、配管及び容器の乾燥を保持することができる。
発熱管81は、他の熱源に代替されてもよく、例えば、電気抵抗線加熱、電磁誘導加熱、遠赤外線加熱などであってもよく、吸気管60内で熱風を発生することを目的とする。
これから分かるように、本実施例は、熱風乾燥配管及び容器の方法を採用して、澱粉によってカビが発生せず、また、乾燥後の澱粉が配管及び容器壁から剥れ、熱風に伴って除去され、残留ものを減らす。
具体的な実施例2
全自動炊飯器であって、貯米部(即ち貯蔵箱10)、米下ろし弁(即ち材料下ろし弁20)、ファン(即ち送風部材30)、米受け部(即ち材料搬送用キャビティ40)、内鍋50、空気供給管(即ち吸気管60)、米搬送管(即ち材料搬送管70)、ヒーター82、洗米容器(即ち洗浄用キャビティ90)、汚物排出管100、金属ボール(即ち材料吐出弁110)、上蓋アセンブリ(即ち蓋体120)、釜体アセンブリ(即ち鍋体130)、内鍋50及びシール部材140(即ちシール部材140)を含む。
本技術的手段において、以下の原理により配管又は容器の乾燥を実現する。
図3に示すように、米を洗米容器で洗浄した後、洗米水は汚物排出管100により排出され、米は金属ボール箇所から内鍋50に入る(金属ボールは上下に移動することができ、上方へ移動する時は洗米容器を開いて米を排出し、下方へ移動して底部に達すると、洗米容器を密閉する)。
洗米容器からの米の排出が完了した後、金属ボールは洗米容器を密閉する。
この時、炊飯器は調理加熱コースに入って、ヒーター82が起動し、内鍋50内の温度が上昇し始める。
金属ボールは、内鍋50の空間内にあるため、その温度も伴って上昇して、洗米容器内の空気を加熱する。この時、金属ボールは発熱構造に相当し、金属ボールは良好に熱を伝達することができる。
ファンを起動して、洗米容器内の熱気流を汚物排出管100により排出させるとともに、温度上昇により蒸発した洗米容器及び汚物排出管100内の水蒸気を除去し、それにより容器及び配管を乾燥する。
乾燥後の澱粉も熱気流に伴って除去され、容器と配管にカビが発生しないように保持する。
これから分かるように、本実施例は、熱風乾燥配管及び容器の方法を採用して、澱粉によってカビが発生せず、また、乾燥後の澱粉が配管及び容器壁から剥れ、熱風に伴って除去され、残留ものを減らす。そして、他の熱源を増やすことなく、調理中の金属ボールの高効率熱伝達を利用して、容器及び配管内の温度上昇が実現され、ファンによって生成される気流と併せて、配管と容器を乾燥し、カビを防止することを実現する。
要約すると、本願にて提供される材料洗浄装置は、乾燥装置が増設され、乾燥装置は、吸気管、送風部材及び熱源を含み、送風部材は動作時に吸気管に送風し、吸気管は気流を洗浄用キャビティに送り、気流は、吸気口を介して洗浄用キャビティに入り、さらに汚物排出口を介して汚物排出管に入り、熱源は、気流が熱風になれるように、吸気管によって送られる気流を加熱することができ、それにより洗浄用キャビティの内壁面及び汚物排出管の内壁面を効果的に乾燥し、残留した澱粉などの付着物が洗浄用キャビティの内壁面及び汚物排出管の内壁面から剥れるとともに、気流に伴って排出されるので、洗浄用キャビティ及び汚物排出管にカビが発生することを効果的に防止し、材料洗浄装置の清浄度が向上し、製品の使用信頼性が向上する。
添付の特許請求の範囲があるが、本願は次の事項によっても保護される。
1.材料洗浄装置であって、
吸気口、材料吐出口、及び汚物排出口が開設されている洗浄用キャビティと、
前記汚物排出口と連通し、前記洗浄用キャビティ内の汚物を排出するための汚物排出管と、
出力端が前記吸気口と連通し、前記洗浄用キャビティの内壁面及び前記汚物排出管の内壁面を乾燥するように前記洗浄用キャビティ及び前記汚物排出管に熱風を送るための吸気管と、前記吸気管と連通し、前記吸気管に送風するための送風部材と、前記吸気管と協働して前記吸気管内の風を加熱するための熱源とを含む乾燥装置と、を含む。
2.事項1に記載の材料洗浄装置であって、
前記熱源は、気流の流れ方向に沿って前記送風部材の下流側に位置するか、又は
前記熱源は、気流の流れ方向に沿って前記送風部材の上流側に位置する。
3.事項2に記載の材料洗浄装置であって、
前記熱源は発熱管、電気抵抗線、電磁誘導加熱部材、遠赤外線加熱部材のうちの1つ又は複数を含む。
4.事項1に記載の材料洗浄装置であって、
前記送風部材と前記熱源は熱風機として統合される。
5.事項1から4のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
前記送風部材は前記吸気管と協働して、前記熱風の流速を80m/s以下にする。
6.事項1から4のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
前記送風部材は前記吸気管と協働して、前記熱風の流量を10L/min以下にする。
7.事項1から4のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
前記材料吐出口には前記材料吐出口を開閉するための材料吐出弁が設けられる。
8.事項1から4のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、さらに、
材料排出口が設けられ、材料を貯蔵するための貯蔵箱と、
前記材料排出口と連通する材料供給口と、前記吸気管の出力端に突き合わされて連通する送風口と、材料流出口とが設けられている材料搬送用キャビティと、
入力端が前記材料流出口に突き合わされて連通され、出力端が前記吸気口に突き合わされて連通する材料搬送管とを含む。
9.事項8に記載の材料洗浄装置であって、
前記材料排出口と前記材料供給口との間には、前記材料排出口と前記材料供給口との間の開閉を制御するための材料下ろし弁がさらに設けられている。
10.調理器具であって、
調理室を有する調理本体と、
材料吐出口が前記調理室と連通し、洗浄用キャビティ内に送り込まれた材料を洗浄し、洗浄後の材料を前記調理室に送り込むための事項1から9のいずれか一項に記載の材料洗浄装置とを含む。
11.材料洗浄装置であって、
吸気口、材料吐出口、及び汚物排出口が開設されている洗浄用キャビティと、
前記汚物排出口と連通し、前記洗浄用キャビティ内の汚物を排出するための汚物排出管と、
吸気管と、前記吸気管と連通し、前記吸気管に送風するための送風部材と、材料吐出口に取り付けられ、前記洗浄用キャビティに対して移動して前記材料吐出口を開閉することができる材料吐出弁と、を含み、ただし、前記材料吐出弁は、前記洗浄用キャビティの内壁面及び前記汚物排出管の内壁面を乾燥するように前記調理室内の熱を前記洗浄用キャビティ及び前記汚物排出管に伝導することができる熱伝導部材である乾燥装置とを含む。
12.事項11に記載の材料洗浄装置であって、
前記洗浄用キャビティの底壁が部分的に下方へ凹んで凹溝を形成し、前記材料吐出口が前記凹溝の底壁に開設されている。
13.事項12に記載の材料洗浄装置であって、
前記材料吐出弁は前記凹溝内に位置し、その底部が前記材料吐出口から突出する。
14.事項11から13のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
前記熱伝導部材は金属部材であり、及び/又は
前記材料吐出弁はボール弁である。
15.事項11から13のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
前記乾燥構造は、前記吸気管と協働して前記吸気管内の風を加熱する熱源をさらに含む。
16.事項15に記載の材料洗浄装置であって、
前記熱源は、気流の流れ方向に沿って前記送風部材の下流側に位置するか、又は
前記熱源は、気流の流れ方向に沿って前記送風部材の上流側に位置し、又は
前記送風部材と前記熱源は熱風機として統合される。
17.事項11から13のいずれか一項に記載の材料洗浄装置であって、
材料排出口が設けられ、材料を貯蔵するための貯蔵箱と、
前記材料排出口と連通する材料供給口と、前記吸気管の出力端に突き合わされて連通する送風口と、材料流出口とが設けられている材料搬送用キャビティと、
入力端が前記材料流出口に突き合わされて連通され、出力端が前記吸気口に突き合わされて連通する材料搬送管とをさらに含む。
18.調理器具であって、
調理室及び前記調理室を加熱するためのヒーターを有する調理本体と、
材料吐出口が前記調理室と連通し、洗浄用キャビティ内に送り込まれた材料を洗浄し、洗浄後の材料を前記調理室に送り込むための事項11から17のいずれか一項に記載の材料洗浄装置とを含む。
19.事項18に記載の調理器具であって、
前記調理本体は、鍋体及び蓋体を含み、前記鍋体は内鍋を含み、前記調理室を囲むように前記蓋体で前記内鍋に蓋をし、ただし、前記材料洗浄装置は前記蓋体に設けられる。
20.事項19に記載の調理器具であって、
前記内鍋と前記蓋体との間にはシール部材が設けられている。
本願において、用語「第1」、「第2」、及び「第3」は、目的を説明するためのものであり、相対的な重要性の指示又は示唆として理解されることができない。特に明記しない限り、用語「複数」は2つ以上を指す。用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などはいずれも広義に理解されるべきである。例えば、「接続」は、固定的に接続されてもよいし、着脱可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよい。「連結」は、直接連結されてもよいし、中間媒介を介して間接的に接続されてもよい。当業者であれば、具体的な状況に基づいて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
なお、本願の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの用語で示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を説明しやすく、説明を簡単にするためだけに用いられ、示している装置又はユニットが必ず特定の方向有し、特定の方位構造と操作を有することを指示又は暗示することではないことを理解されるべきである。そのため、本願を限定するものと理解すべきではない。
本明細書の説明において、用語である「1つの実施例」、「一部の実施例」、「具体的な実施例」などの記述は、当該実施例又は例示に記載された具体的な特徴、構造、材料又は特性を参照して本願の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれていることを意図するものである。本明細書において、上記用語に関する例示的な記述は、必ずしも同一の実施例又は例示を言うものとは限らない。また、記載されている具体的な特徴、構造、材料又は特性をいずれかの1つ又は複数の実施例又は例示において適当な方式で組み合わせることができる。
上記の内容は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者であれば、本願に様々な修正や変更が可能である。本願の趣旨及び原則を逸脱しない範囲でなされたすべての修正、均等置換、改良などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるものとする。