JP2021189064A - プローブ針及びプローブユニット - Google Patents

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雅章 深澤
Masaaki Fukazawa
洋一 岡田
Yoichi Okada
卓弥 小澤
Takuya Ozawa
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Abstract

【課題】主に電子部品及び基板等の導通検査に用いる検査用のプローブ針において、めっき厚を厚くしても線径が大きくならず、狭ピッチ化を実現できるプローブ針及びプローブユニットを提供する。【解決手段】ピン形状の金属導体1の外周に絶縁被膜2を有する胴体部6と、金属導体1の両端に該絶縁被膜を有しない端部3とを有するプローブ針10において、前記端部3のみに厚さ1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層4が形成されているようにして上記課題を解決した。胴体部6の外径をD3とし、端部3の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、主に電子部品及び基板等の導通検査に用いる検査用のプローブ針及びプローブユニットに関する。
近年、携帯電話等に使用される高密度実装基板、又は、パソコン等に組み込まれるBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)等のICパッケージ基板等、様々な回路基板が多く用いられている。このような回路基板は、実装の前後の工程において、例えば直流抵抗値の測定や導通検査等が行われ、その電気特性の良否が検査されている。電気特性の良否の検査は、電気特性を測定する検査装置に接続された検査装置用治具(以下、「プローブユニット」という。)を用いて行われ、例えば、プローブユニットに装着されたピン形状のプローブ針の先端を、その回路基板(以下「被測定体」ともいう。)の電極に接触させることにより行われている。
特に最近は、被測定体の電極のピッチが狭くなっており、プローブユニットに装着されるプローブ針も狭ピッチで配置されることが要請されている。こうした要請に応えるプローブ針として、例えば特許文献1には、微細なプリント配線板の導通検査に用いられるプローブ及びプローブの製造方法が提案されている。その導通検査用のプローブは、導電性の線材と、前記線材を被覆している絶縁膜とからなり、前記絶縁膜は無機絶縁体で形成され、その線材全体は電解めっき処理によりめっき層で覆われている。
特開2017−215221号公報
特許文献1では、所定長さに切断した導体の全体に電気めっきでめっき層を設け、その後に絶縁層を設けているので、そのめっき層が電極との接触抵抗の上昇を抑制するという効果を奏する。特にプローブ針と電極とは繰り返し接触するので、長期間良好な接触を維持するためには、めっき厚は厚い方が好ましい。しかし、めっき厚を厚くすると外径が大きくなり、特に近年の狭ピッチ化の要請には応えられなくなってしまうという難点がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、主に電子部品及び基板等の導通検査に用いる検査用のプローブ針において、めっき厚を厚くしても線径が大きくならず、狭ピッチ化を実現できるプローブ針及びプローブユニットを提供することにある。
(1)本発明に係るプローブ針は、ピン形状の金属導体の外周に絶縁被膜を有する胴体部と、前記金属導体の両端に該絶縁被膜を有しない端部とを有するプローブ針において、前記端部のみに厚さ1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層が形成されている、ことを特徴とする。
この発明によれば、端部のみに上記範囲内の厚さのめっき層が形成されているので、そのめっき層の厚さ分だけ胴体部の金属導体の線径を細くすることができる。その結果、プローブ針の細径化を実現でき、プローブユニットでの狭ピッチ化の要請に応えることができる。この場合において、胴体部の金属導体にめっき層が設けられる場合に比べ、胴体部の絶縁被膜の厚さをそのめっき層の厚さ分だけ厚くでき、胴体部の絶縁耐圧を高くすることができる。さらに、このプローブ針を装着したプローブユニットにおいて、設けられためっき層により被測定体の電極との接触抵抗の上昇を抑制でき、プローブ針と電極との繰り返し接触を長期間良好に維持することができる。
本発明に係るプローブ針において、前記胴体部の外径をD3とし、前記端部の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。
この発明によれば、上記数値範囲は、プローブユニットの案内穴周縁に当接する絶縁被膜端部の厚さを表しているので、高い絶縁耐圧を示しつつ、案内穴周縁への当接を行うことができる。
本発明に係るプローブ針において、前記めっき層が、ニッケルめっき層、金めっき層及びロジウムめっき層から選ばれる単層又は複層であることが好ましい。
本発明に係るプローブ針において、前記金属導体の外径が、8μm以上、120μm以下の範囲内であることが好ましい。
(2)本発明に係るプローブユニットは、ピン形状の金属導体の外周に絶縁被膜を有する胴体部と、前記金属導体の両端に該絶縁被膜を有しない端部とを有するプローブ針と、前記プローブ針が装着される案内穴を有した被測定体側に配置された支持板とを有し、前記支持板の前記案内穴の周縁に前記プローブ針の前記絶縁被膜の端部を当てるとともに前記被測定体の電極に前記金属導体の先端を接触させて行う検査に用いるプローブユニットであって、
前記プローブ針の前記端部のみに厚さ1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層が形成されている、ことを特徴とする。
、ことを特徴とする。
この発明によれば、上記本発明に係るプローブ針を有するので、プローブ針の細径化を実現でき、プローブユニットでの狭ピッチ化の要請に応えることができる。さらに、このプローブ針を装着したプローブユニットにおいて、設けられためっき層により被測定体の電極との接触抵抗の上昇を抑制でき、プローブ針と電極との繰り返し接触を長期間良好に維持することができる。
本発明に係るプローブユニットにおいて、前記胴体部の外径をD3とし、前記端部の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であり、前記案内穴に装着される前記プローブ針同士の隙間Gが、2μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましい。
この発明によれば、上記[(D3−D2)/2]の数値範囲はプローブユニットの案内穴周縁に当接する絶縁被膜端部の厚さを表しているので、高い絶縁耐圧を示しつつ、案内穴周縁への当接を行うことができる。さらに、プローブ針同士の隙間Gが上記範囲内であるので、狭ピッチ化した場合であっても隣り合うプローブ針同士の隙間を確保することができる。
本発明によれば、主に電子部品及び基板等の導通検査に用いる検査用のプローブ針において、めっき厚を厚くしても線径が大きくならず、狭ピッチ化を実現できる。特に、めっき層の厚さ分だけ胴体部の金属導体の線径を細くすることができるので、プローブ針の細径化を実現でき、プローブユニットでの狭ピッチ化の要請に応えることができる。また、胴体部の金属導体にめっき層が設けられる場合に比べ、胴体部の絶縁被膜の厚さをそのめっき層の厚さ分だけ厚くでき、胴体部の絶縁耐圧を高くすることができる。また、狭ピッチ化した場合であっても隣り合うプローブ針同士の隙間を確保することができる。
本発明に係るプローブ針の一例を示す説明図である。 本発明に係るプローブ針の断面図である。 本発明に係るプローブユニットの一例を示す説明図ある。
本発明に係るプローブ針及びプローブユニットについて図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的思想の一例であり、本発明の技術的範囲は、以下の記載や図面だけに限定されるものではなく、同様の技術的思想の発明を含んでいる。
[プローブ針]
本発明に係るプローブ針10は、図1及び図2に示すように、ピン形状の金属導体1の外周に絶縁被膜2を有する胴体部6と、その金属導体1の両端に絶縁被膜2を有しない端部3とを有し、その端部3のみに厚さ(T2)が1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層4が形成されていることに特徴がある。
こうしたプローブ針10は、端部3のみに上記範囲内の厚さT2のめっき層4が形成されているので、そのめっき層4の厚さ分だけ胴体部6の金属導体1の外径D1を細くすることができる。その結果、プローブ針10の細径化を実現でき、プローブユニット60での狭ピッチ化の要請に応えることができる。この場合において、胴体部6の金属導体1にめっき層4が設けられる場合に比べ、胴体部6の絶縁被膜2の厚さT1をそのめっき層4の厚さ(T1)分だけ厚くでき、胴体部6の絶縁耐圧を高くすることができる。さらに、このプローブ針10を装着したプローブユニット60において、設けられためっき層4により被測定体11の電極12との接触抵抗の上昇を抑制でき、プローブ針10と電極12との繰り返し接触を長期間良好に維持することができる。すなわち、本発明に係るプローブ針10は、端部3のめっき層4を厚くしても、胴体部6の外径D3が大きくならず、狭ピッチ化に対応できるという格別の効果を奏する。
各構成要素について詳しく説明する。
プローブ針10は、図3に示すように、プローブユニット60を構成する被測定体側の第1支持板20の案内穴周縁に絶縁被膜2の端部7を当てるとともに被測定体11の電極12に金属導体1の先端1aを接触させて行う検査で使用されるものである。このプローブ針10は、金属導体1と、金属導体1の少なくとも両端以外の領域(胴体部6)に設けられた絶縁被膜2とを有している。
(金属導体)
金属導体1は、所定の長さに加工されてなるピン形状の導体であり、高い導電性と高い弾性率を有する金属線(「金属ばね線」ともいう。)を切断加工されている。金属導体1に用いられる金属としては、広い弾性域を持つ金属を挙げることができ、例えば銀銅合金、錫銅合金、ベリリウム銅合金等の銅合金、パラジウム合金、タングステン、レニウムタングステン、鋼(例えば高速度鋼:SKH)等を好ましく用いることができる。特に、後述の実施例に示すように、高強度特性を備え且つ細径化も実現できるタングステン、レニウムタングステン等が好ましい。
金属導体1は、通常、上記の金属が所定の径の線状導体となるまで冷間又は熱間伸線等の塑性加工が施される。金属導体1の直径D1は、近年の狭ピッチ化の要請から、細径化が求められており、プローブユニット60において隣り合う各プローブ針10の隙間Gに応じて、8μm以上、120μm以下の範囲内、好ましくは10〜110μmの範囲内から任意に選択することができる。
金属導体1の先端側と後端側の先端1a及び後端1bの形状は、図示しないが、半球形状、円錐形状、先端に半球形状を有する円錐形状、先端に平坦形状を有する円錐形状、等から選ばれるいずれかとすることができる。ここでいう「半球形状」、「円錐形状」は、正確な半球や円錐を含むが、略円錐や略半球も含む。
金属導体1の端部3(絶縁被膜2が設けられていない部分)においては、金属導体1と、電極12又は検査装置のリード線50との接触抵抗値の上昇を抑制するために、図2に示すように、めっき層4が端部3のみに設けられている。めっき層4を形成する金属としては、ニッケル、金、ロジウム等の金属や金合金等の合金を挙げることができる。具体的には、めっき層4は、ニッケルめっき層、金めっき層及びロジウムめっき層から選ばれる単層又は複層を挙げることができる。複層のめっき層4としては、ニッケルめっき層上に金めっき層が形成されたものを好ましく挙げることができる。めっき層4は、絶縁被膜2を形成した金属導体1を切断した後、絶縁被膜2の剥離加工と金属導体1の端部加工を行った後に、露出した金属導体1の表面だけに形成される。
めっき層4の厚さT2は、1μm以上、5μm以下の範囲内とすることができるが、後述の実施例に示すように、1.2μm以上、5μm以下であることが好ましい。こうした厚さT2のめっき層4が端部3のみに形成されているので、そのめっき層4の厚さ分だけ胴体部6の金属導体1の線径を細くすることができる。めっき層4を端部のみに設けたので、金属導体1の全長(胴体部6にも)にめっき層4を設けた場合に比べ、胴体部6の絶縁被膜2の厚さT1をめっき層4の厚さ(T2)分だけ厚くでき、胴体部6の絶縁耐圧を高くすることができる。
このように、本発明では、端部3のめっき層4を厚くしても、胴体部6の外径D3が大きくならず、狭ピッチ化に対応できるという格別の効果を奏する。厚く設けためっき層4は、電極12との接触抵抗の上昇を抑制でき、さらに、電極12との繰り返し接触を長期間良好に維持することができるという効果を併せ持つ。
なお、プローブ針10をプローブユニット60に装着し易くし、且つ、プローブユニット60の使用時においてプローブ針10の先端1aが第1支持板20の案内穴21の周縁に引っかかることによりプローブ針10の動きが妨げられるのを防止する観点からは、金属導体1の真直度が高いことが好ましく、具体的には真直度が曲率半径Rで1000mm以上であることが好ましい。
(絶縁被膜)
絶縁被膜2は、図1及び図2に示すように、金属導体1の少なくとも両側の端部3,3以外の領域の外周に設けられている。絶縁被膜2を有する部分は胴体部6といい、絶縁被膜2が設けられていない部分は端部3といい、端部3の先端を先端1a及び後端1bという。
絶縁被膜2の構成材料は特に限定されないが、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミド及びフッ素樹脂から選ばれる1種又は2種以上の樹脂材料で構成されていることが好ましい。そして、上記1種又は2種以上の樹脂材料により、単層又は2層以上で形成されている。これら絶縁被膜2の形成は、通常、長尺の金属導体1上に連続エナメル焼き付け方法によって行うことが好ましいが、電着塗装等の公知の他の方法で形成したものであってもよい。
絶縁被膜2は、単層でも2層以上の積層(3層でも4層でもよい)でもよく、特に限定されないが、顔料や染料を含有させて他のプローブ針10と識別可能にすることが便利である。顔料と染料はいずれでもよいが、絶縁被膜2の強度を低下させないという観点からは、顔料を用いることが好ましい。顔料としては、一般的にエナメル線の識別に採用されている各種顔料を採用することができる。そうした顔料を樹脂に含有させたエナメル塗料とし、エナメル焼き付けして、着色した絶縁被膜2を形成することができる。
絶縁被膜2が設けられた胴体部6の外径D3は、上記した金属導体1の場合と同様、被測定体11の電極12の狭ピッチ化の要請から、細径化が求められており、10μm以上、140μm以下の範囲内、好ましくは13μm以上、130μm以下の範囲内であることが好ましい。本発明において、胴体部6の外径をD3とし、端部3の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。この[(D3−D2)/2]は、第1支持板20の案内穴21の周縁に当接する絶縁被膜2の端部7の厚さを表している。本発明では、そうした端部7の厚さが、1.5μm以上5μm以下の範囲内を確保できている。端部3の厚さがこの範囲内であるので、高い絶縁耐圧を示しつつ、案内穴周縁への当接を行うことができる。
したがって、絶縁被膜2の厚さT1は、絶縁被膜2の端部7の厚さである[(D3−D2)/2](μm)と、上記しためっき層4の厚さT2(μm)との和となる。[(D3−D2)/2]は1.5μm以上5μm以下の範囲内であり、めっき層4の厚さT2は1μm以上5μm以下の範囲内であるので、胴体部6の絶縁被膜2の厚さT1は、2.5μm以上10μm以下の範囲内である。こうした厚さT1の絶縁被膜2を持つ胴体部6は、高い絶縁耐圧を確保することができる。
(プローブユニット)
本発明に係るプローブユニット60は、ピン形状の金属導体1の外周に絶縁被膜2を有する胴体部6と、金属導体1の両端に絶縁被膜2を有しない端部3とを有するプローブ針10と、そのプローブ針10が装着される案内穴21を有した被測定体側に配置された支持板20とを有している。支持板については、具体的には、図3に示すように、被測定体側に配置された第1支持板20と、検査装置側に配置された第2支持板30とを有し、それら少なくとも2つの第1支持板20,第2支持板30には、それぞれ案内穴21,31を有している。そして、被測定体側の第1支持板20の案内穴21の周縁にプローブ針10の絶縁被膜2の端部7を当てるとともに被測定体11の電極12に金属導体1の先端1aを接触させて検査が行われる。そして、そのプローブ針10の端部3のみに厚さ(T2)が1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層4が形成されていることを特徴とする。
こうしたプローブユニット60においても、本発明に係るプローブ針10を有するので、プローブ針10の細径化を実現でき、プローブユニット60での狭ピッチ化の要請に応えることができる。さらに、このプローブ針10を装着したプローブユニット60において、設けられためっき層4により被測定体11の電極12との接触抵抗の上昇を抑制でき、プローブ針10と電極12との繰り返し接触を長期間良好に維持することができる。
プローブ針10を装着したプローブユニット60において、胴体部6の外径をD3とし、端部3の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であり、案内穴21に装着されるプローブ針同士10,10の隙間Gが、2μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましい。[(D3−D2)/2]の数値範囲はプローブユニット60の案内穴周縁に当接する絶縁被膜端部7の厚さを表しているので、高い絶縁耐圧を示しつつ、案内穴周縁への当接を行うことができる。さらに、プローブ針同士の隙間Gが上記範囲内であるので、狭ピッチ化した場合であっても隣り合うプローブ針同士の隙間を確保することができる。
なお、検査装置側の第2支持板30は、胴体部6の外径D3よりも若干大きい内径の案内穴31を有している。一方、被測定体側の第1支持板20は、端部3の外径D2よりも若干大きい内径の案内穴21を有している。若干大きいとは、僅かなクリアランス(例えば1〜3μm)だけ大きいことを意味している。案内穴21は、胴体部6の外径D3よりも小さいので、その案内穴21をプローブ針10がすり抜けることはなく、絶縁被膜2の端部7が案内穴周縁のエッジに当接する。案内穴21は、一本一本のプローブ針10をガイドし、被測定体11の電極12に金属導体1の先端1aを正確に接触させるようにガイドする。
プローブユニット60は、図3の例では、被測定体11の電気特性を検査する際、プローブ針10と被測定体11とが対応するように位置制御される。電気特性の検査は、プローブユニット60を上下にストロークさせ、プローブ針10の弾性力を利用して被測定体11の電極12にプローブ針10の先端1aを所定の圧力で押し当てることにより行われる。このとき、プローブ針10の後端1bはリード線50に接触し、被測定体11からの電気信号がそのリード線50を通って検査装置(図示しない。)に送られる。
実施例と比較例により具体的に説明する。
[実施例1]
金属導体1として、長尺のレニウムタングステン線(外径D1が10μm)を用いた。絶縁被膜2は、ポリエステル被膜形成用のエナメル塗料を用い、厚さT1が3μmとなるように金属導体1上に形成した。絶縁被膜2が形成された長尺の金属導体1を定尺切断機で切断して長さ10mmの絶縁被膜付きプローブ針を切り出し、その絶縁被膜付きプローブ針の両側の端部3,3の所定長さをレーザー剥離した。絶縁被膜2が剥離されて露出した金属導体1の表面に、電気めっきで厚さ1μmのニッケルめっき層を設けた後、さらにその上に厚さ0.2μmの金めっき層を設けて合計厚さT2が1.2μmのめっき層4を形成した。このプローブ針10は、D1=10μm、D2=12.4μm、D3=16μm、T1=3μm、T2=1.2μm、[(D3−D2)/2]=1.8μm、であった。表1中、Pは、プローブユニット60における案内穴21のピッチ(μm)であり、Gは、プローブ針間の隙間(μm)である。
[実施例2〜8]
金属導体1については、実施例2〜4は実施例1と同じレニウムタングステン線を用い、実施例5〜8はレニウムタングステン線に代えてタングステン線を用いた。絶縁被膜2については、実施例2〜5は実施例1と同じポリエステル被膜形成用のエナメル塗料を用い、実施例6〜8はポリエステル被膜形成用のエナメル塗料に代えてポリウレタン被膜形成用のエナメル塗料を用いた。めっき層4については、実施例2〜8は実施例1と同様、ニッケルめっき層上に金めっき層を設けた。金属導体1の外径D1、絶縁被膜2の厚さT1、めっき層4の厚さT2は、それぞれ表1に示した。さらに、D2,D3,[(D3−D2)/2],P,Gについても、表1に示した。
[比較例1〜8]
金属導体1については、比較例1〜4は実施例1と同じレニウムタングステン線を用い、比較例5〜8はレニウムタングステン線に代えてタングステン線を用いた。絶縁被膜2については、比較例1〜5は実施例1と同じポリエステル被膜形成用のエナメル塗料を用い、比較例6〜8はポリエステル被膜形成用のエナメル塗料に代えてポリウレタン被膜形成用のエナメル塗料を用いた。めっき層4については、比較例1〜8は実施例1と同様、ニッケルめっき層上に金めっき層を設けた。金属導体1の外径D1、絶縁被膜2の厚さT1、めっき層4の厚さT2は、それぞれ表1に示した。さらに、D2,D3,[(D3−D2)/2],P,Gについても、表1に示した。
Figure 2021189064
[結果]
実施例1〜8及び比較例1〜8のプローブ針及びプローブユニットについて、表1にまとめた。表1の結果より、D1,T1,T2,D2を同じにした場合、実施例1〜3では、プローブ針10の隙間Gを確保でき、狭ピッチでプローブ針10をセッチングすることができた。一方、比較例1〜8では、プローブ針10の隙間Gを確保できず、プローブ針10をセッチングすることすらできなかった。この違いは、実施例1〜8では胴体部6にめっき層4が設けられていないので、胴体部6の外径D3を小さくすることができたのに対し、比較例1〜8では胴体部6にめっき層4が設けられているので、胴体部6の外径D3を小さくすることができなかったためである。なお、仮に胴体部6の外径を同じにしようとすると、比較例1〜8では絶縁被膜2の厚さT1を小さくするか、金属導体1の外径D1を細くしなければならず、前者は絶縁耐圧が小さくなってしまい、後者は導体抵抗が高くなってしまうという難点がある。一方、実施例1〜8では、こうした難点は生じ得ない。
1 金属導体
1a 先端
1b 後端
2 絶縁被膜
3 端部
4 めっき層
6 胴体部
7 案内穴の周縁に当接する絶縁被膜端部
10 プローブ針
11 被測定体
12 電極
20 第1支持板
21 案内穴
30 第2支持板
31 案内穴
40 リード線用の保持板
50 リード線
60 プローブユニット
D1 金属導体の外径
D2 端部の直径
D3 プローブ針の外径
T1 絶縁被膜の厚さ
T2 めっき層の厚さ
G プローブ針間の隙間



Claims (6)

  1. ピン形状の金属導体の外周に絶縁被膜を有する胴体部と、前記金属導体の両端に該絶縁被膜を有しない端部とを有するプローブ針において、前記端部のみに厚さ1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層が形成されている、ことを特徴とするプローブ針。
  2. 前記胴体部の外径をD3とし、前記端部の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内である、請求項1に記載のプローブ針。
  3. 前記めっき層が、ニッケルめっき層、金めっき層及びロジウムめっき層から選ばれる単層又は複層である、請求項1又は2に記載のプローブ針。
  4. 前記金属導体の外径が、8μm以上、120μm以下の範囲内である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプローブ針。
  5. ピン形状の金属導体の外周に絶縁被膜を有する胴体部と、前記金属導体の両端に該絶縁被膜を有しない端部とを有するプローブ針と、前記プローブ針が装着される案内穴を有した被測定体側に配置された支持板とを有し、前記支持板の前記案内穴の周縁に前記プローブ針の前記絶縁被膜の端部を当てるとともに前記被測定体の電極に前記金属導体の先端を接触させて行う検査に用いるプローブユニットであって、
    前記プローブ針の前記端部のみに厚さ1μm以上5μm以下の範囲内のめっき層が形成されている、ことを特徴とするプローブユニット。
  6. 前記胴体部の外径をD3とし、前記端部の外径をD2としたとき、[(D3−D2)/2]が1.5μm以上5μm以下の範囲内であり、前記案内穴に装着される前記プローブ針同士の隙間Gが、2μm以上10μm以下の範囲内である、請求項5に記載のプローブユニット。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102514926B1 (ko) * 2022-10-26 2023-03-29 (주)새한마이크로텍 포고 핀용 탐침 및 이를 구비하는 포고 핀

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KR102514926B1 (ko) * 2022-10-26 2023-03-29 (주)새한마이크로텍 포고 핀용 탐침 및 이를 구비하는 포고 핀

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