JP2021188361A - コンクリート構造物用型枠装置及びコンクリート構造物の型枠工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セパレータを用いることなく型枠間の間隔を保持することができるコンクリート構造物用型枠装置の提供。【解決手段】一対の型枠1と、一対の型枠1のそれぞれの外側面に固定される支持部材2と、支持部材2のそれぞれの外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて配設される保持部材5とを備え、保持部材5は、支持部材2の外側に固定される垂直部6と、垂直部6の上端から支持部材2とは反対方向に延びる水平部7とから形成されるとともに、垂直部6と水平部7とが交叉するコーナーには、長手方向に間隔を置いて配設される複数の保持部材5を連結して保持するための連結部材8が配設されており、一対の型枠1をまたいで左右の保持部材5の水平部7の上面には一対の型枠1の間隔を保持するための間隔保持梁10が載置され、水平部7と間隔保持梁10とは締付金具11で一体に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、地中梁等を築造するときに使用されるコンクリート構造物用型枠装置及びコンクリート構造物の型枠工法に関する。
一般的に、建物の基礎間に設けられる地中梁等を築造するときは、根切りで溝を掘った後、ベース部分に捨コンクリートを打設し、その後、捨コンクリートの上に地中梁の配筋を行い、鉄筋工事後に木板等の型枠材をクレーン等で搬入して型枠の建て込みを行い、足場を組立後に、コンクリートを打設し、コンクリートが固まった後に型枠及び足場を解体し、現場から搬出するという順序で作業が行われる。
上記の地中梁等の築造に使用される型枠としては、従来、例えば、コンクリートを打設する側の面が平坦に形成された一対の型枠と、型枠間の間隔を設定するための複数のセパレータとを備え、セパレータにより型枠に作用するコンクリートの圧力を支持するものが知られている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。
また、地中梁等の築造に使用される型枠として、一対の型枠と、型枠間の間隔を設定するための複数のセパレータとを備え、各型枠の外側に夫々一対の足場ブラケット及び設置桿を設け、各ブラケットの上部に設けられた水平方向の足場受け部材の上面に足場板を載置して、型枠の両側に型枠上端より高い位置に足場板を設置するものが知られている(以下、「従来技術2」という。例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−330649号公報 特開2005−256291号公報
しかしながら、従来技術1においては、型枠間の間隔を設定するための複数のセパレータを備える必要があり、これらセパレータによる型枠間の間隔の設定が煩雑であるととともにセパレータの装着及び型枠の解体の作業に要する時間が多くなるいう問題があった。
また、従来技術2においては、型枠間の間隔を設定するための複数のセパレータを備えた型枠の外側に足場ブラケット及び設置桿を設けるため、セパレータの装着及び脱着する作業が大変であるとともに、セパレータの他に足場板を設置するための特別の部材を設ける必要であるという問題があった。
本発明は、従来技術の問題を解決するためになされたもので、一対の型枠の上部にこれら一対の型枠の間隔を保持する間隔保持梁を設けることにより、セパレータを用いることなく型枠間の間隔を保持することができるコンクリート構造物用型枠装置及びコンクリート構造物の型枠工法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記間隔保持梁を利用して型枠の上方に足場を設置することにより、足場設置のための特別な部材を必要とすることなく足場の設置が可能であるコンクリート構造物用型枠装置及びコンクリート構造物の型枠工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のコンクリート構造物用型枠装置は、第1に、コンクリート構造物を打設するための一対の型枠と、前記一対の型枠のそれぞれの外側面に固定される支持部材と、前記支持部材のそれぞれの外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて配設される保持部材とを備え、
前記保持部材は、前記支持部材の外側に固定される垂直部と、前記垂直部の上端から前記支持部材とは反対方向に延びる水平部とから形成されるとともに、前記垂直部と前記水平部とが交叉するコーナーには、長手方向に間隔を置いて配設される複数の前記保持部材を連結して保持するための連結部材が配設されており、
前記一対の型枠をまたいで前記左右の保持部材の水平部の上面には前記一対の型枠の間隔を保持するための間隔保持梁が載置され、前記水平部と前記間隔保持梁梁とは締付金具で一体に固定されることを特徴としている。
この特徴によれば、間隔保持梁を設けることにより、従来のセパレータを用いることなく型枠間の間隔を設定することができるとともに、間隔保持梁と保持部材とが協働して打設されるコンクリートの内圧に抗して型枠を強固に保持することができる。
また、本発明のコンクリート構造物用型枠装置は、第2に、第1の特徴において、前記保持部材の前記垂直部の下部と前記水平部の外端部との間を結ぶ位置には前記垂直部と前記水平部となす角度を維持するための伸縮ジャッキが設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、保持部材の垂直部と水平部7との間の角度を維持することができ、ひいては、型枠に作用するコンクリートの内圧に抗して型枠をより一層強固に保持することができる。
また、本発明のコンクリート構造物用型枠装置は、第3に、第1または第2の特徴において、前記間隔保持梁の両端面には端部部材が固着され、これら端部部材のそれぞれには前記保持部材の前記水平部の外端面を押圧又は引っ張り可能なジャッキベースが装着されることを特徴としている。
この特徴によれば、保持部材を支持部材及び型枠に向けて押圧することができ、型枠に作用するコンクリートの内圧に抗して型枠をより一層強固に保持することができる。また、保持部材を反対方向に引っ張ることにより、コンクリート構造物から型枠を剥離することができる。
また、本発明のコンクリート構造物用型枠装置は、第4に、第1ないし第3のいずれかの特徴において、前記間隔保持梁の上面には、コンクリート打設作業に使用するための仮設足場が設置されることを特徴としている。
この特徴によれば、足場設置のための特別な部材を必要とすることなく間隔保持梁を利用して足場の設置ができるため、装置の構成が簡単化できるとともに装置の組み立て作業を短時間で行うことができる。
本発明のコンクリート構造物の型枠工法は、根切りで溝を掘った後、ベース部分に捨コンクリートを打設し、その後、捨コンクリートの上に地中梁の配筋を行い、鉄筋工事後に型枠装置を搬入して型枠装置の空間内へのコンクリートを打設と、型枠装置の次打設位置への移動とを交互に繰り返して長手方向に連続するコンクリート構造物を築造する工法において、
型枠の外側面に支持部材を固定し、前記支持部材の外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて複数の保持部材を固定し、前記複数の保持部材を連結部材より長手方向において連結することにより構成される半割型枠装置を一対形成しておき、前記一対の半割型枠装置を所定の間隔をもって対向配置させた状態で前記一対の半割型枠装置の上部をまたいで前記半割型枠装置のそれぞれの前記保持部材の上面に間隔保持梁を載置して前記保持部材と前記間隔保持梁とを締付金具で一体に固定して前記一対の半割枠装置を一体に組み立て、その後、前記間隔保持梁の上面に仮設足場を設置することにより型枠装置を形成し、コンクリート構造物を築造する現場に前記型枠装置を搬入してジャッキベースにより前記型枠装置の据え付けを行い、前記型枠の空間内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後、前記型枠装置を次の打設位置に移動させることを特徴としている。
この特徴によれば、間隔保持梁を設けることにより、従来のセパレータを用いることがないため型枠装置の組み立てが簡単であるとともに、間隔保持梁を利用して足場の設置ができるため、足場設置のために特別な部材を設ける必要がなく、足場の設置装置の組み立て作業を短時間で行うことができる。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)コンクリート構造物を打設するための一対の型枠と、前記一対の型枠のそれぞれの外側面に固定される支持部材と、前記支持部材のそれぞれの外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて配設される保持部材とを備え、
前記保持部材は、前記支持部材の外側に固定される垂直部と、前記垂直部の上端から前記支持部材とは反対方向に延びる水平部とから形成されるとともに、前記垂直部と前記水平部とが交叉するコーナーには、長手方向に間隔を置いて配設される複数の前記保持部材を連結して保持するための連結部材が配設されており、前記一対の型枠をまたいで前記左右の保持部材の水平部の上面には前記一対の型枠の間隔を保持するための間隔保持梁が載置され、前記水平部と前記間隔保持梁梁とは締付金具で一体に固定されることにより、従来のセパレータを用いることなく型枠間の間隔を設定することができるとともに、間隔保持梁と保持部材とが協働して打設されるコンクリートの内圧に抗して型枠を強固に保持することができる。
(2)前記保持部材の前記垂直部の下部と前記水平部の外端部との間を結ぶ位置には前記垂直部と前記水平部となす角度を維持するための伸縮ジャッキが設けられることにより、保持部材の垂直部と水平部との間の角度を維持することができ、ひいては、型枠に作用するコンクリートの内圧に抗して型枠をより一層強固に保持することができる。
(3)前記間隔保持梁の両端面には端部部材が固着され、これら端部部材のそれぞれには前記保持部材の前記水平部の外端面を押圧又は引っ張り可能なジャッキベースが装着されることにより、保持部材を支持部材及び型枠に向けて押圧することができ、型枠に作用するコンクリートの内圧に抗して型枠をより一層強固に保持することができる。また、保持部材を反対方向に引っ張ることにより、コンクリート構造物から型枠を剥離することができる。
(4)前記間隔保持梁の上面には、コンクリート打設作業に使用するための仮設足場が設置されることにより、足場設置のための特別な部材を必要とすることなく間隔保持梁を利用して足場の設置ができるため、装置の構成が簡単化できるとともに装置の組み立て作業を短時間で行うことができる。
(5)根切りで溝を掘った後、ベース部分に捨コンクリートを打設し、その後、捨コンクリートの上に地中梁の配筋を行い、鉄筋工事後に型枠装置を搬入して型枠装置の空間内へのコンクリートを打設と、型枠装置の次打設位置への移動とを交互に繰り返して長手方向に連続するコンクリート構造物を築造する工法において、
型枠の外側面に支持部材を固定し、前記支持部材の外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて複数の保持部材を固定し、前記複数の保持部材を連結部材より長手方向において連結することにより構成される半割型枠装置を一対形成しておき、前記一対の半割型枠装置を所定の間隔をもって対向配置させた状態で前記一対の半割型枠装置の上部をまたいで前記半割型枠装置のそれぞれの前記保持部材の上面に間隔保持梁を載置して前記保持部材と前記間隔保持梁とを締付金具で一体に固定して前記一対の半割枠装置を一体に組み立て、その後、前記間隔保持梁の上面に仮設足場を設置することにより型枠装置を形成し、コンクリート構造物を築造する現場に前記型枠装置を搬入してジャッキベースにより前記型枠装置の据え付けを行い、前記型枠の空間内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後、前記型枠装置を次の打設位置に移動させることにより、間隔保持梁を設けることにより、従来のセパレータを用いることがないため型枠装置の組み立てが簡単であるとともに、間隔保持梁を利用して足場の設置ができるため、足場設置のために特別な部材を設ける必要がなく、足場の設置装置の組み立て作業を短時間で行うことができる。
本発明の実施例に係るコンクリート構造物用型枠装置の正面図である。 図1のA−A矢視図である。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物用型枠装置の平面図である。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物の型枠工法を説明するための斜視図であって、一対の半割枠装置の一方が組み立てられた状態を示したものである。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物の型枠工法を説明するための斜視図であって、一対の半割枠装置が所定の間隔で対向して配設された状態を示したものである。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物の型枠工法を説明するための斜視図であって、一対の半割枠装置が間隔保持梁により一体に固定された状態を示したものである。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物の型枠工法を説明するための斜視図であって、間隔保持梁の上面に仮設足場が設置された状態を示したものである。 本発明の実施例に係るコンクリート構造物の型枠工法を説明するための斜視図であって、型枠装置がコンクリート構造物を築造する現場に搬入されて据え付けが行われる状態を示したものである。
本発明に係るコンクリート構造物用型枠装置及びコンクリート構造物の型枠工法を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
図1ないし図3を参照しながら、地中梁等のコンクリート構造物を築造するのに適したコンクリート構造物用型枠装置を例にして説明する。
図1は、コンクリート構造物用型枠装置30の正面図であって、地中梁等を築造するための溝の底部に打設された捨コンクリート50の上にコンクリート構造物用型枠装置30が据え付けられた状態が示されている。
なお、地中梁の配筋は省略してあり、符号51で示す部材は位置出し用の桟木である。
コンクリート構造物用型枠装置30は、コンクリート構造物を打設するための一対の型枠1、1を備えている。
一対の型枠1、1は、それぞれ、所定の高さ(地面に対して縦方向の高さ)及び所定の長さ(地面に対して横方向の長さ)を有するベニア合板等からなる平板状の板材である。
一対の型枠1、1のそれぞれの外側面には、支持部材2、2が型枠1、1の長手方向に沿って高さ方向に所定間隔で配設されている。支持部材2は、2つの木製の角材3、3の間を長手方向にトラスを組むようにして配設されたトラス材4で一体化されたトラス構造に形成されており、内側の角材3が型枠1の外側面にビス等の固着金具で固定されている。支持部材2が型枠1のコンクリートの打設される面と反対の外側に装着されることで、型枠1がコンクリートの内圧で外側に膨出するのを防止することができる。
左右の支持部材2、2のそれぞれの外側面には、高さ方向に保持部材5が固定されている。図2に示すように、本実施例においては、3本の保持部材5が長手方向に間隔を置いて配設されている。
保持部材5は、図1に示すように、支持部材2の外側に接合される垂直部6と、垂直部6の上端から支持部材2とは反対方向(外側方向)に延びる水平部7とから形成され、略L字状をしている。保持部材5は、例えば、H形鋼等の鋼材から形成され、垂直部6と水平部7との間は溶接により固定されて一体構造をしている。保持部材5の垂直部6と支持部材2の角材3とは、図示しないが、公知のボルト等の固定金具で固定される。
また、保持部材5の垂直部6の下部と水平部7の外側部との間を直線的に結ぶようにして伸縮ジャッキ9が設けられている。伸縮ジャッキ9を伸長するように操作することにより、型枠1及び支持部材2を介して垂直部6に作用するコンクリートの内圧に抗して垂直部6と水平部7との間の角度(約90°)を維持し、ひいては型枠1の膨らみを防止することができる。
保持部材5の垂直部6と水平部7とが交叉するコーナーには、長手方向に間隔を置いて配設される複数の保持部材5を連結して保持するための連結部材8が配設されている。連結部材8は、例えば、角形パイプから形成され、保持部材5の垂直部6に対してボルト等の固定金具22で固定される。図2に示すように、連結部材8の長さは型枠1の長さとほぼ同じであり、3本の保持部材5が連結部材8により連結して固定される。これにより、型枠装置30を構成する一対の半割型枠装置31、31の一方が形成される。同様にして、他方の半割型枠装置31も形成され、これら一対の半割型枠装置31、31を図1に示すように対向して配置する。
一対の型枠1、1をまたいで左右の保持部材5、5の水平部7、7の上面には一対の半割型枠装置31、31の間隔を保持するための間隔保持梁10が載置される。間隔保持梁10は、例えば、H形鋼等の鋼材から形成され、地中梁等を築造するための溝の両側の地盤に達する程度の長さを有する。また、図2に示すように、本実施例の型枠1には、3本の保持部材5が配設されているから、3本の保持部材5に対応して間隔保持梁10も3本配設される。
間隔保持梁10は、保持部材5の水平部7と締付金具11で一体に固定される。締付金具11としては、特に限定されるものではないが、本実施例においては、保持部材5の水平部7及び間隔保持梁10の断面の外郭を包み込める断面略U字状の形状を有し(図2参照。)、かつ、図1に示すように所定の幅を有するバンド部材12と、該バンド部材12の上端の内側に開口する断面コ字状をした挟着部13、13の間に挿入される板状の係止部材14と、バンド部材12と係止部材14とを一体に締め付け固定するボルト21等とから形成される。バンド部材12のU字部の高さ寸法は、間隔保持梁10と水平部7との合計の高さよりも小さく設定され、ボルト21が締め付けられた場合に間隔保持梁10と水平部7とが強固に締め付けられるようになっている。
なお、締付金具11は、両側に2個ずつ配設されているが、これに限定されるものではなく、一個以上ずつであればよい。
間隔保持梁10が保持部材5と一体に固定されることにより、一対の半割型枠装置31、31は一体化される。
また、間隔保持梁10の両端面には端部部材15、15が溶接等により固着され、これら端部部材15、15のそれぞれに水平方向にジャッキベース16、16が装着されている。
ジャッキベース16は、金属製で、ベース板23からネジ棒24が立設され、ネジ棒24にナット付きのハンドル部材25が螺合されたものであり、足場の高さ調節などに使用されている公知のものである。
ジャッキベース16、16のベース板23は保持部材5の水平部7の端面に当接して固定されており、端部部材15の内側のハンドル部材25を操作することにより保持部材5を型枠1及び支持部材2に向けて押圧することができ、型枠1及び支持部材2を介して保持部材5に作用するコンクリートの内圧に対抗できる。このため、一対の半割型枠装置31、31を所定の間隔で保持することができる。また、端部部材15の外側のハンドル部材25を操作することにより保持部材5を型枠1及び支持部材2と反対方向に引っ張ることにより、コンクリート構造物から型枠を剥離することができる。
間隔保持梁10と保持部材5とが締付金具11で一体に固定されているため、型枠1及び支持部材2がコンクリートの内圧で外側に膨出する力を受けても、保持部材5の垂直部6で型枠1及び支持部材2の膨出を防止することができる。このため、従来用いられていたセパレータを省略することができる。
また、間隔保持梁10の両側の端部部材15、15に設けられたジャッキベース16、16により、保持部材5、5の受ける外側方向の力と対向して保持部材5、5を中心側に押し戻すことができる。したがって、締付金具11に加えてジャッキベース16を設けることで、二重の安全を得ることができる。
図1に示すように、間隔保持梁10の両端には型枠装置30の高さを調節するとともに荷重を支持するためのジャッキベース17、17が装着される。ジャッキベース17は、地中梁等を築造するための溝の両側の地盤の上に据え付けられる。また、図示は省略するが、保持部材5の垂直部6の下端部にもジャッキベースを装着して、上記ジャッキベース17、17と協働して型枠装置30の高さ調節及び荷重支持を行わせることで、二重の安全及び精度を得ることができる。
図1及び図3に示すように、間隔保持梁10の上面、すなわち、3本の間隔保持梁10、10、10の上面に載置されるようにして、コンクリート打設作業に使用するための仮設足場18が設置される。本実施例において、仮設足場18は、型枠1、1の真上を除いて左右対称に形成され、長さ方向には、型枠1の長さとほぼ同じ長さを有する。したがって、コンクリートの打設される上方は開口され、打設作業を行う作業者は左右いずれか一方あるいは両方の仮設足場18で作業を行うことができる。仮設足場18は、足場板19及び手すり20を備え、これらの足場板19及び手すり20は、固定金具(図示は省略)により間隔保持梁10に直接固定される。したがって、仮設足場18を支持するための特別な部材を設ける必要がない。足場板19としては、例えば、公知の足場板が用いられ、同じく、手すり20としては、例えば、公知のパイプが用いられる。
また、図3に示すように、内側に位置する締付金具11と足場板19とが重複しているため、締付金具11のボルト21を緩めたり、締め付けたりの操作を行うための操作孔26が足場板19に設けられている。操作孔26は左右の足場板19、19のいずれか一方に設けられればよい。図3の場合、右側の足場板19に操作孔26が設けられているため、左側の足場板19においては、締付金具11の調整は不要であるため、操作孔は設けられていない。
次に、図4ないし図8を参照しながら、コンクリート構造物の型枠工法について説明する。
(1)まず、図4に示すように、工場のヤード等において、次の手順で1組の半割型枠装置31を製作する。
(a)型枠1の外側面に型枠1の長手方向に沿って、高さ方向において所定間隔をもって支持部材2を配設し、型枠1とビス等の固定金具を用いて固定する。
(b)支持部材2の外側面に長手方向に間隔を置いて垂直部6と水平部7とからなる保持部材5を高さ方向に配設し、保持部材5の垂直部6と支持部材2の角材3とをボルト等の固定金具で固定する。
(c)長手方向に間隔を置いて配設される3本の保持部材5の垂直部6と水平部7とが交叉するコーナーに連結部材8をボルト等の固定金具で固定し、3本の保持部材5を連結して保持する。これにより、半割型枠装置31が形成される。
(2)同様に、上記(1)〜(3)の手順でもう1つの半割型枠装置31を製作し、半割型枠装置31の状態でトラック等にて現場に搬送する。
(3)図5に示すように、工事現場のヤード等において、一対の半割型枠装置31、31を対向して配置する。
(4)図6に示すように、一対の半割型枠装置31、31を対向配置させた状態で一対の半割型枠装置31、31の上方をまたいで左右の保持部材5、5の水平部7、7の上面に間隔保持梁10を載置し、水平部7、7と間隔保持梁10とを締付金具11で一体に固定して一対の半割枠装置31、31を一体に組み立てる。さらに、保持部材5の垂直部6の下部と水平部7の外側端部との間を直線的に結ぶようにして伸縮ジャッキ9を装着する。また、間隔保持梁10の両端面には端部部材15、15を溶接等により固着し、これら端部部材15、15のそれぞれに水平方向にジャッキベース16、16を装着する。ジャッキベース16、16のベース板23を保持部材5の水平部7の端面に当接して固定し、ジャッキベース16、16操作して保持部材5を型枠1及び支持部材2に向けて押圧又は引っ張りして調節する。
(5)図7に示すように、間隔保持梁10の上面、すなわち、3本の間隔保持梁10、10、10の上面に載置されるようにして、コンクリート打設作業に使用するための仮設足場18を設置する。仮設足場18は、一対の型枠1、1で形成される空間の真上を除いて左右対称に形成される。
以上で、工事現場のヤード等における型枠装置30の組み立て作業は完了する。
(6)図8に示すように、コンクリート構造物を築造する現場にクレーン装置52等を用いて型枠装置30を搬入して捨コンクリート50の上に型枠装置30の据え付けを行う。その際、間隔保持梁10の両端に型枠装置30の高さを調節するとともに荷重を支持するためのジャッキベース17、17を装着する。ジャッキベース17は、地中梁等を築造するための溝の両側の地盤の上に据え付けられる。なお、保持部材5の垂直部6の下端部にもジャッキベースを装着して、上記ジャッキベース17、17と協働して型枠装置30の高さ調節及び荷重支持を行わせることができる。
(7)型枠1、1の空間内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後、型枠装置30を分解することなく次の打設位置に移動させる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、支持部材2の外側面に長手方向に間隔を置いて配設される保持部材5が3本用いられる例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、型枠の横方向の長さ及び打設されるコンクリートから受ける内圧等の条件に応じて、適宜、設計的に決定されるものである。少なくとも、2本以上であればよい。
また、例えば、前記実施例では、締付金具11としては図2に示すようなバンド部材12と係止部材14とをボルト21で一体に締め付け固定する構造のものを説明したが、これに限定されることなく、間隔保持梁10と保持部材5とが分解可能に強固に固定されるものであればよい。
1 型枠
2 支持部材
3 角材
4 トラス材
5 保持部材
6 垂直部
7 水平部
8 連結部材
9 伸縮ジャッキ
10 間隔保持梁
11 締付金具
12 バンド部材
13 挟着部
14 係止部材
15 端部部材
16 ジャッキベース
17 ジャッキベース
18 仮設足場
19 足場板
20 手すり
21 ボルト
22 固定金具
23 ベース板
24 ネジ棒
25 ハンドル部材
26 操作孔
30 型枠装置
31 半割型枠装置
50 捨コンクリート
51 位置出し用の桟木






















Claims (5)

  1. コンクリート構造物を打設するための一対の型枠と、前記一対の型枠のそれぞれの外側面に固定される支持部材と、前記支持部材のそれぞれの外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて配設される保持部材とを備え、
    前記保持部材は、前記支持部材の外側に固定される垂直部と、前記垂直部の上端から前記支持部材とは反対方向に延びる水平部とから形成されるとともに、前記垂直部と前記水平部とが交叉するコーナーには、長手方向に間隔を置いて配設される複数の前記保持部材を連結して保持するための連結部材が配設されており、
    前記一対の型枠をまたいで前記左右の保持部材の水平部の上面には前記一対の型枠の間隔を保持するための間隔保持梁が載置され、前記水平部と前記間隔保持梁梁とは締付金具で一体に固定されることを特徴とするコンクリート構造物用型枠装置。
  2. 前記保持部材の前記垂直部の下部と前記水平部の外端部との間を結ぶ位置には前記垂直部と前記水平部となす角度を維持するための伸縮ジャッキが設けられることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物用型枠装置。
  3. 前記間隔保持梁の両端面には端部部材が固着され、これら端部部材のそれぞれには前記保持部材の前記水平部の外端面を押圧又は引っ張り可能なジャッキベースが装着されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート構造物用型枠装置。
  4. 前記間隔保持梁の上面には、コンクリート打設作業に使用するための仮設足場が設置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造物用型枠装置。
  5. 根切りで溝を掘った後、ベース部分に捨コンクリートを打設し、その後、捨コンクリートの上に地中梁の配筋を行い、鉄筋工事後に型枠装置を搬入して型枠装置の空間内へのコンクリートを打設と、型枠装置の次打設位置への移動とを交互に繰り返して長手方向に連続するコンクリート構造物を築造する工法において、
    型枠の外側面に支持部材を固定し、前記支持部材の外側面に長手方向と直交するするように間隔を置いて複数の保持部材を固定し、前記複数の保持部材を連結部材より長手方向において連結することにより構成される半割型枠装置を一対形成しておき、前記一対の半割型枠装置を所定の間隔をもって対向配置させた状態で前記一対の半割型枠装置の上部をまたいで前記半割型枠装置のそれぞれの前記保持部材の上面に間隔保持梁を載置して前記保持部材と前記間隔保持梁とを締付金具で一体に固定して前記一対の半割枠装置を一体に組み立て、その後、前記間隔保持梁の上面に仮設足場を設置することにより型枠装置を形成し、コンクリート構造物を築造する現場に前記型枠装置を搬入してジャッキベースにより前記型枠装置の据え付けを行い、前記型枠の空間内にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後、前記型枠装置を次の打設位置に移動させることを特徴とするコンクリート構造物の型枠工法。













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