JP2021187350A - 乗物用ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】カーテシランプの性能や見栄えの低下を防ぐことができる乗物用ドアトリムを提供する。【解決手段】乗物用ドアトリム20は、乗物ドアのドアパネルの乗物室内側に取り付けられるトリムボード30と、トリムボード30の乗物室外側面に取り付けられ、乗物ドアに加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収部材60と、を備え、トリムボード30には、衝撃吸収部材60よりも下方において、乗物ドアの下方かつ乗物室内側を照らすカーテシランプ50を着脱可能に収容する収容孔39Cが形成されている。そしてトリムボード30には、衝撃吸収部材60よりも下方で、かつ、収容孔39Cよりも上方において、板状をなし、乗物室外側面から乗物室外側に立ち上がる突出壁部38が備えられている。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用ドアトリムに関する。
乗物用ドアの内装材として、ドアパネルの車内側に取り付けられるドアトリム(乗物用ドアトリム)が知られている。下記の特許文献1に示されるように、ドアトリムには一般に、座席に着座している乗員の腰部の側方にあたる位置に、側突時の衝撃を緩和するための衝撃吸収体が配置されている。また、ドアトリムには、乗物に乗り降りする人の足元を照らすための照明(カーテシランプ)が、ドア後方の下部に取り付けられることもある。
特開2019−026262号公報
ところで、カーテシランプには、ドアトリムに取り付けられたとき、車内側には光源を守る光透過性のカバーが備えられるものの、車外側(すなわち、ドアトリムの裏面側)は放熱のために開放された構成となっているものがある。その場合、乗物用ドアの組み立て時等に衝撃吸収部材から発生するカスや埃が、カーテシランプの光源に付着したり、光透過性カバーの車外側に堆積したりして、カーテシランプの性能が損なわれたり、見栄えが悪くなる虞があった。なお、本発明者らの検討によると、カーテシランプの車外側にもカバーを設けると、単にカバー部材が追加されるだけでなく、光源およびその周辺素子や電源部等からの発熱を逃がすための放熱機構も設ける必要が生じるため、コストが嵩むという事情がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、カーテシランプの性能や見栄えの低下を防ぐことができる乗物用ドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される乗物用ドアトリムは、乗物ドアのドアパネルの乗物室内側に取り付けられるトリムボードと、前記トリムボードの乗物室外側面に取り付けられ、前記乗物ドアに加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、を備えている。そして前記トリムボードには、前記衝撃吸収部材よりも下方において、前記乗物ドアの下方かつ乗物室内側を照らすカーテシランプユニットを着脱可能に収容する収容孔が形成されているとともに、前記衝撃吸収部材よりも下方で、かつ、前記収容孔よりも上方において、板状をなし、前記乗物室外側面から乗物室外側に立ち上がる突出壁部が備えられていることを特徴とする。
上記の構成においては、収容孔にカーテシランプユニットが装着されたとき、突出壁部がカーテシランプユニットの上方を覆うように構成されている。これにより、衝撃吸収部材から落下するカスや埃がカーテシランプユニット内に入り込むことが抑制されて、カーテシランプの性能や見栄えの低下を防ぐことができる。また、突出壁部は、乗物室内側から乗物室外側に向かう方向に配されている。そのため、突出壁部によっても側突時の衝撃を受けることができる。これにより、突出壁部が備えられていないときと比較して、同じ大きさの衝撃を緩和するために乗物用ドアトリムに備えることが必要な衝撃吸収部材の体積を削減することができる。
本発明の好適な一態様において、前記トリムボードは、前記衝撃吸収部材が取り付けられる第1ボードと、前記第1ボードの下方に連結され、前記収容孔が形成された第2ボードと、を含み、前記突出壁部は、前記第1ボードの下端の一部が乗物室外側に屈曲して延設されることで形成されている。このような構成においては、突出壁部が第1ボードに一体的に形成されていることにより、トリムボードの部品点数を減らすことができる。
本発明の好適な一態様において、前記突出壁部は、板状の本体部と、前記本体部に乗物室外側で連続し、下方に向けて延びる庇部と、を備えている。このような構成によると、突出壁部の突出端部が衝撃吸収部材の側とは反対側に湾曲されていることにより、衝撃吸収部材をトリムボードに取り付ける際にその端部で衝撃吸収部材を傷つける事態を避けることができる。
本発明の好適な一態様において、前記突出壁部は、さらに、前記本体部と前記庇部とに対して立設されるリブを備えている。このような構成によると、突出壁部による側突時の衝撃緩和効果をより一層高めることができる。さらに、突出壁部に設けるリブの数や大きさ(寸法)等を調整することにより、突出壁部による側突時の衝撃緩和効果の程度を制御することができる。
本発明の好適な一態様において、前記トリムボードは、前記衝撃吸収部材よりも下方において、下方に向かうにつれて乗物室外側に傾斜する傾斜部を含み、前記収容孔は前記傾斜部に形成されている。このような構成によると、収容孔が傾斜部に設けられていることにより、カーテシランプユニットは乗物ドアの乗物室内側の下方(すなわち、乗物ドアが開かれたときに乗り降りする乗員の足元)を効果的に照らすことができる。その一方で、カーテシランプユニットの背面は、乗物室内側の上方に向けられる。このような構成によると、カーテシランプユニットの機能が如何なく発揮されるとともに、本発明の効果が顕著に表れるために好ましい。
本発明によれば、カーテシランプの性能や見栄えの低下を防ぐことができる乗物用ドアトリムを提供することができる。
実施形態に係るドアトリムを示す正面図 図1に係るドアトリムを車室外側から視た平面図 図1および図2に係るドアトリムを備えた車両用ドアにおける図1のA−A線断面の要部を示す図 図3の車両用ドアの下方に対応する要部拡大図 他の実施形態に係る車両用ドアの下方に対応する要部断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態に係る乗物用ドアトリム(以下、ドアトリムという。)について、図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るドアトリム20の正面図であり、図2は、ドアトリム20を裏側(乗物室外側)から見た状態を示す平面図である。図3は、図1および図2に示すドアトリム20を備えた車両用ドア10におけるA−A線断面の要部を示す図であり、図4はその要部拡大図である。
本実施形態に係るドアトリム20は、車両のドア10のドアパネルの車室内側に取り付けられ、車室内の見栄えや居住性を向上させるための内装材である。図1のドアトリム20は、車両右側の車両用ドア10に配されるものであるが、車両左側においても同様の構成が備わっているものとする。なお、各図に示した符号F,Rr,IN,OUT,U,Dはそれぞれ、車両進行方向の前方,後方,車両進行方向に直交する車幅方向の車室内側,車室外側,鉛直方向の上方,下方を示す。
図3に示すように、ドアパネルは、それぞれ板状をなすドアインナーパネル11と図示しないドアアウターパネルとを備えている。これらのパネル11は金属製であり、鉄やアルミニウム等の金属板材をプレス加工することで形成されている。ドアインナーパネル11には、車両上端部に図示しないインナーウェザストリップが取り付けられることで、車両用ドア10の内部に対する雨水や埃の侵入が規制されている。
ドアトリム20は、トリムボード30を主体として構成されており、トリムボード30は、車室の所望の側壁を実現する形状に形成されて、図示しない合成樹脂製のクリップなどによってドアインナーパネル11の車室内側に取り付けられている。具体的には、本実施形態のトリムボード30は、図3に示すように、鉛直方向の上方部分において、ドアインナーパネル11に対して車室内側に向かって丸みをもって膨出しているショルダー部30Aを含んでいる。また、トリムボード30は、鉛直方向の中央部分において車室内側に向けて突出しながら上方を向く上向面30Bを有している。そして、この上向面30Bから下方部分にかけては、おおよそ車室内側に向けて膨出した形状に形成されている。また、トリムボード30は、その下端において、再びドアインナーパネル11に向けて車室外側に後退するように構成されている。
本実施形態のトリムボード30は、その上方部分を構成するアッパーボード31と、中央部分を構成するミドルボード33と、その下方部分を構成するロアボード35と、によって構成されている。ここで、アッパーボード31にはドアインサイドハンドル41が備えられており、ミドルボード33に含まれる上向面30Bにアームレスト43および操作パネル45が備えられており、ロアボード35にスピーカグリル47、ドアポケット49、およびカーテシランプ50等が備えられている。ただし、図2においては、周辺部の構成を理解しやすいように、カーテシランプ50の図示を省略している。
ここでロアボード35は、図1から図4に示すように、主体となる本体ボード37と、本体ボード37の車室内側に取り付けられる室内側ボード39とにより構成されている。本体ボード37および室内側ボード39はそれぞれ、本発明における第1ボードおよび第2ボードの一例である。本体ボード37は、車室内側の表面をなす室内側面37Aのほとんどの部分が、トリムボード30の車室内側の表面を構成しているものの、車両前後方向の中央付近において、室内側面37Aが車室外側に向けて凹んだ凹部37Cを構成している。室内側ボード39は、ロアボード35の下方部分において、車両前後方向の中央から後方にかけて配されている。また、室内側ボード39は、本体ボード37の凹部37Cをその下方で覆うように構成されているとともに、車室内側の表面をなす室内側面39Aがトリムボード30の車室内側の表面と滑らかに連続するように形成されている。ロアボード35においては、このような本体ボード37と室内側ボード39とが車幅方向において一体に結合されることによって、上方に開口部49Aを有するドアポケット49が車両前後方向のほぼ中央の位置に構成されている。
このような本実施形態のロアボード35は、本体ボード37と室内側ボード39とが一体となって車室内側に膨出した膨出面35Aを構成するとともに、その膨出面35Aの下端から車室外側に向けて延びる下向面35Bによってドアインナーパネル11まで後退するように構成されている。このロアボード35において、本体ボード37のドアポケット49の開口部49Aよりも前方には、スピーカグリル47が形成されている。スピーカグリル47は、ロアボード35とドアインナーパネル11との間の空間(以下、ドア内空間という。)に設置される図示しないスピーカによって発生される音を、車内に伝播させるために設けられた複数の貫通孔によって構成されている。また、室内側ボード39において、ドアポケット49の開口部49Aよりも後方で、かつ室内側ボード39の下方には、カーテシランプ50を着脱可能に取り付けるための収容孔39Cが形成されている。本実施形態の室内側ボード39は、前後方向の後方において、膨出面35Aと下向面35Bとの境界近傍が凹むことによって傾斜面35Cが形成されている。この傾斜面35Cは、ドア10の下方かつ車室内側を向いている。本実施形態の収容孔39Cは、ロアボード35のこの傾斜面35Cに設けられている。
カーテシランプ50は、車両のドア10が開放されたときに点灯し、ドア10よりも車室内側の下方、すなわち車両の乗降時の乗員の足元を照らすことのできる照明として機能するものである。また、カーテシランプ50は、車両のドアが開放されているときに、当該ドアが開放されていることを後方の車両等へ知らせるための報知手段としても機能するものである。カーテシランプ50は、白熱電球やLEDバルブなどの光源52と、この光源52の点滅を制御する図示しない素子および配線と、これらを支持する本体部54と、光源52よりも車室内側において光源52を保護するための透光性の室内側カバー56とを含んでいる。本実施形態のカーテシランプ50は、本体部54と室内側カバー56とが一体的に形成されていることにより、一体型のカーテシランプユニットとして構成されている。なお、カーテシランプ50は、光源52にメーカーのロゴなどがあしらわれたフィルムが配され、当該ロゴなどを照らし出すように構成されていてもよい。
カーテシランプ50は、車室内側においては、室内側カバー56が室内側ボード39の室内側面39Aと滑らかな連続面をなすように形成されており、車室外側においては、本体部54がドア内空間に配置されるように収容孔39Cに収容されている。このカーテシランプ50は、本体部54の車室外側がカバー等によって遮蔽されておらず、ドア内空間に曝されるようになっている。このことにより、光源52や素子周辺で発生する熱を効率よくドア内空間に放熱することができるとともに、カーテシランプ50の光源52の取り換え作業等を容易に行うことができる。
図2に示すように、ロアボード35の車室外側には、本体ボード37の車室外側の表面をなす室外側面37Bが露出されている。本体ボード37の室外側面37Bには、凹部37Cよりも後方において、衝撃吸収部材60が備えられている。この衝撃吸収部材60は、側突等によってドア10が衝撃を受けた際に、衝撃吸収部材60自体が潰れたり座屈したりすることによってその衝撃を吸収する機能を発現するものである。衝撃吸収部材60の材質や形状等は特に制限されない。例えば、衝撃吸収部材60としては、硬質ウレタンや硬質ポリプロピレン等の軽量で衝撃吸収率の高い樹脂材料によって、嵩高い箱状に発泡形成されてなる発泡成形体等が一例として挙げられる。本実施形態の衝撃吸収部材60は、図3および図4に示すように、本体ボード37の室外側面37Bからドアインナーパネル11に向かって大きく突出するように形成されている。また、本実施形態の衝撃吸収部材60は、図2ないし図4に示されるように、その前方側でかつ上方の部分62が車室外側に最も突き出るように、階段状に形成されている。この最も突出した部分62は、概ね、座席に着座した乗員の腰部の車室外側にあたる位置となっている。
また、本体ボード37には、図2に示すように、衝撃吸収部材60が取り付けられた部分よりも下方に切り欠き37Dが設けられている。この切り欠き37Dは、室内側ボード39の収容孔39Cに対応する位置に、収容孔39Cよりも一回り大きく形成されている。このような本体ボード37の切り欠き37Dを介して、本体ボード37の車室外側から室内側ボード39の室外側面39Bを臨めるとともに、室内側ボード39の収容孔39Cに装着されたカーテシランプ50が、室内側ボード39および衝撃吸収部材60と干渉することなく、室内側ボード39からドア内空間に向けて突出した状態で収容されるようになっている。
そして、本体ボード37の衝撃吸収部材60が取り付けられた部分の下端においては、本体ボード37が屈曲されて車室外側に向けて突き出ることで、突出壁部38が延設されている。この突出壁部38は、上下方向で衝撃吸収部材60とカーテシランプ50との間に位置しながら、カーテシランプ50を車室外側と車両前後方向との両方で覆うように構成されている。また、突出壁部38は、板状をなし、略水平に設けられた本体部38Aと、この本体部38Aに車室外側で連続し、下方に向けて延びる庇部38Bとを有している。本体部38Aは上記の通り、車幅方向において、カーテシランプ50よりも車室外側にまで延びているものの、その先端(すなわち、庇部38B)は、衝撃吸収部材60の先端の部分62よりも車室内側に位置している。
上記実施形態に係るドアトリム20は、ドアパネルの車室内側に取り付けられるトリムボード30と、トリムボード30の車室外側の面に取り付けられ、ドア10に加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収部材60と、を備えている。そしてトリムボード30には、衝撃吸収部材60よりも下方において、ドア10の下方かつ車室内側を照らすカーテシランプ50を着脱可能に収容する収容孔39Cが形成されているとともに、衝撃吸収部材60よりも下方で、かつ、収容孔39Cよりも上方において、板状をなし、室外側面37Bから立ち上がる突出壁部38が備えられている。
このような構成によると、収容孔39Cにカーテシランプ50が装着されたとき、突出壁部38がカーテシランプ50の上方を覆うように構成されている。これにより、車両用ドア10の組み立ての際などに、衝撃吸収部材60から落下した衝撃吸収部材60のカスや、インナーウェザストリップ12に抗して車両用ドア10の内部に侵入した雨水(水分)や埃等が、カーテシランプ50の内部に入り込むことを抑制することができる。具体的には、カーテシランプ50の光源52や室内側カバー56の内側(車室外側)にカスや埃が付着してカーテシランプ50が発する光を遮るなどして車室内側からのカーテシランプ50の見栄えが低下したり、カーテシランプ50の内部に侵入した水分が光源52や素子等を劣化させたりする事態を抑制することができる。このことにより、カーテシランプ50の性能や見栄えの低下が抑制されたドアトリム20が実現される。なお、この突出壁部38は、カーテシランプ50の放熱性を妨げるものではなく、新たに放熱機構を要するものではないため、比較的安価に実現できる。そのため、このドアトリム20は顕著なコストの増大を招かない点においても有利である。また、上記構成は、ロゴ等の意匠を照らし出すように構成されたカーテシランプ50を備える場合において、当該意匠をより鮮明に投映できる点において有利な効果を奏し得る。
また、上記実施形態に係るドアトリム20において、トリムボード30は、衝撃吸収部材60が取り付けられる本体ボード37(第1ボード)と、本体ボード37の下方に連結され、収容孔39Cが形成された室内側ボード39(第2ボード)と、を含み、突出壁部38は、本体ボード37の下端の一部が車室外側に屈曲して延設されることで形成されている。このような構成においては、突出壁部38が本体ボード37に一体的に形成されていることにより、トリムボードの部品点数を増やすことなく突出壁部38を備えることができる。その結果、例えばドアトリム20を製造するための部品管理等が簡便となり、上記の効果に加えて、さらに低コストでドアトリム20を製造できる。
さらに、上記実施形態に係るドアトリム20において、突出壁部38は、板状の本体部38Aと、この本体部38Aに車室外側で連続し、下方に向けて延びる庇部38Bと、を備えている。このような構成において、突出壁部38の車室外側の端部は、衝撃吸収部材60の側とは反対側に湾曲されている。このことにより、衝撃吸収部材60をトリムボードに取り付ける際に、衝撃吸収部材60を当該端部に接触させて、衝撃吸収部材60を傷つける事態を避けることができる。これにより、衝撃吸収部材60の損傷や、衝撃吸収部材60のカスの発生が抑制されているドアトリム20が提供される。
また、上記実施形態に係るドアトリム20において、トリムボード30は、衝撃吸収部材60よりも下方において、下方に向かうにつれて車室外側に凹む傾斜面35C(傾斜部)を含んでおり、収容孔39Cは傾斜面35Cに形成されている。このような構成によると、傾斜面35Cはドア10の下方かつ車室内側を向いていることから、ドア10を開扉したときにカーテシランプ50が車両から乗降する際の乗員の足元を適切に照らすことができる。その一方で、このような構成においては、カーテシランプ50の背面(車室外側の面)は、ドア内空間の上方かつ車室外側に向けられるために、衝撃吸収部材60のカスや埃をうけやすい姿勢となり得る。そのため、突出壁部38によってカスや埃を遮ることにより、カーテシランプ50の機能が如何なく発揮されるとともに、本発明の効果が顕著に表れるために好ましい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態において、突出壁部38は、本体部38Aと庇部38Bとを含んでいた。しかしながら、突出壁部38の構成はこれに限定されず、例えば、庇部38Bは備えられていなくてもよい。また例えば、突出壁部38は、図5に示されるように、本体部38Aと庇部38Bとに加えて、さらに、本体部38Aと庇部38Bとに対して立設されるリブ38Cを備えていてもよい。このような構成においては、突出壁部38がリブ38Cを備えていることにより、側突時の衝撃を突出壁部38によっても緩和することができる。これにより、突出壁部38がリブ38Cを備えていないときと比較して、同じ大きさの衝撃を緩和するためにドアトリム20に備えることが必要な衝撃吸収部材60の体積や質量を削減することができる。
なお、図5に示したリブ38Cは、前後方向から見たときの形状が四角形状とされているが、リブ38Cの当該形状はこれに限定されず、例えば、本体部38Aと庇部38Bとに接する三角形状をなしていてもよい。また、リブ38Cは、突出壁部38に対して一つだけ設けられていてもよいし、2つ以上(例えば、2つ、3つ、または4つ)設けられていてもよい。
(2)また、上記実施形態において、ロアボード35(トリムボード30)は、本体ボード37(第1ボード)と室内側ボード39(第2ボード)とを含み、衝撃吸収部材60および収容孔39Cは、本体ボード37および室内側ボード39にそれぞれ別個に設けられていた。そして、突出壁部38は、本体ボード37の下端の一部を車室外側に屈曲させることで本体ボード37に対して一体的に形成されていた。しかしながら、ロアボード35に設けられる突出壁部38の形態はこれに限定されない。例えば、衝撃吸収部材60および収容孔39Cは、同一の部材(例えば、本体ボード37および室内側ボード39のいずれか一方の部材)に設けられるとともに、突出壁部38はロアボード35とは別の部材として形成され、ロアボード35に対して接合されていてもよい。これにより、トリムボード30の多様な設計に対応させて、トリムボード30に突出壁部38を設けることができる。
(3)また、上記実施形態において、突出壁部38は本体部38Aと庇部38Bとを備えていた。しかしながら、突出壁部38は、必ずしも庇部38Bを有するものに限定されない。例えば、突出壁部38は、本体部38Aのみから構成されていてもよい。また例えば、突出壁部38は、本体部38Aの車室外側の先端部において角を丸くとる面取りがなされていてもよい。さらに、突出壁部38は、本体部38Aが車室外側の先端部において厚み(上下方向の寸法)が増大されつつ、いわゆるニップ曲げやカール曲げに対応する先端部の断面形状が丸い形態をなしていてもよい。このような構成によっても、突出壁部38に衝撃吸収部材60が接触した場合に、衝撃吸収部材60に損傷を負わせる事態を避けることができる。
20…ドアトリム、30…トリムボード、31…アッパーボード、33…ミドルボード
35…ロアボード、37…本体ボード、38…突出壁部、39…車室側ボード、39C…収容孔、50…カーテシランプ、60…衝撃吸収部材

Claims (5)

  1. 乗物ドアのドアパネルの乗物室内側に取り付けられるトリムボードと、
    前記トリムボードの乗物室外側面に取り付けられ、前記乗物ドアに加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、を備え、
    前記トリムボードには、前記衝撃吸収部材よりも下方において、前記乗物ドアの下方かつ乗物室内側を照らすカーテシランプユニットを着脱可能に収容する収容孔が形成されているとともに、
    前記衝撃吸収部材よりも下方で、かつ、前記収容孔よりも上方において、板状をなし、前記乗物室外側面から乗物室外側に立ち上がる突出壁部が備えられている、乗物用ドアトリム。
  2. 前記トリムボードは、
    前記衝撃吸収部材が取り付けられる第1ボードと、
    前記第1ボードの下方に連結され、前記収容孔が形成された第2ボードと、
    を含み、
    前記突出壁部は、前記第1ボードの下端の一部が乗物室外側に屈曲して延設されることで形成されている、請求項1に記載の乗物用ドアトリム。
  3. 前記突出壁部は、板状の本体部と、前記本体部に乗物室外側で連続し、下方に向けて延びる庇部と、を備えている、請求項1または請求項2に記載の乗物用ドアトリム。
  4. 前記突出壁部は、さらに、前記本体部と前記庇部とに対して立設されるリブを備えている、請求項3に記載の乗物用ドアトリム。
  5. 前記トリムボードは、前記衝撃吸収部材よりも下方において、下方に向かうにつれて乗物室外側に傾斜する傾斜部を含み、前記収容孔は前記傾斜部に形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用ドアトリム。
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