JP2021181863A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 暖房シーズンは雰囲気が乾燥気味なため、冷房運転を行っても室内熱交換器に付着した汚れを洗い流すために十分な結露量を確保するのが困難である。【解決手段】 空気調和装置1では、室内熱交換器13と、ケーシング11と、加湿ユニット112と、制御部40と、を備える。ケーシング11は、室内熱交換器13を収容する。加湿ユニット112は、ケーシング11内部に加湿空気を吹き出す吹出口111aを有する。制御部40は、加湿ユニット112によってケーシング11内部に加湿空気を送りながら、室内熱交換器13を洗浄する熱交換器洗浄運転、を行う。加湿ユニット112の吹出口が、室内熱交換器13のうち、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側、もしくは、第1部および/又は第2部の風下側に配置されている。【選択図】図5

Description

空気調和装置に関する。
暖房運転後に、冷房運転もしくは除湿運転を行うことで、室内熱交換器に付着した汚れを洗い流す技術的思想が、特許文献1(特開2008−138913号公報)に開示されている。
暖房シーズンは雰囲気が乾燥気味なため、冷房運転を行っても室内熱交換器に付着した汚れを洗い流すために十分な結露量を確保することが困難であるという問題がある。
この場合、加湿ユニットを用いることで、室内熱交換器を洗浄するための結露量を確保することが考えられる。しかしながら、加湿ユニットの加湿空気吹出口が配置される位置次第では、室内熱交換器において洗浄される領域に、偏りが生じる恐れがある。
第1観点の空気調和装置は、室内熱交換器と、ケーシングと、加湿ユニットと、制御部と、を備える。ケーシングは、室内熱交換器を収容する。加湿ユニットは、ケーシング内部に加湿空気を吹き出す吹出口を有する。制御部は、加湿ユニットによってケーシング内部に加湿空気を送りながら、室内熱交換器を洗浄する熱交換器洗浄運転、を行う。加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器のうち、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側、に配置されている。又は、加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器のうち、第1部および/もしくは第2部の風下側、に配置されている。又は、加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器を通過する風路以外の位置であって、かつ、吹出口から吹き出された加湿空気が室内熱交換器の風下側を流れる位置、に配置されている。
この空気調和装置では、室内熱交換器を偏りなく洗浄することができる。
第2観点の空気調和装置は、第1観点の装置であって、加湿ユニットの吹出口が、吹出口から出た加湿空気が室内熱交換器の第1部の広範囲に当たるように構成されている。
第3観点の空気調和装置は、第1観点又は第2観点の装置であって、室内熱交換器は、蒸発域と非蒸発域を有する。加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器の非蒸発域の風上側に配置されている。
第4観点の空気調和装置は、第3観点の装置であって、室内熱交換器は、過熱域をさらに有する。加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器の過熱域の風上側に配置されている。
第5観点の空気調和装置は、第3観点の装置であって、室内熱交換器は、凝縮域をさらに有する。加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器の凝縮域の風上側に配置されている。
第6観点の空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかの装置であって、フラップ、をさらに備える。空気調和装置は、ケーシングの空気吹出口から放出された空気の向きを、フラップによってケーシングの空気吸込口に向けて変更させる。
この空気調和装置では、空気吹出口から放出された空気をショートサーキットさせて、加湿空気が室内に拡散するのを防ぎつつ、加湿空気を室内熱交換器に広く当てることができる。
第7観点の空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかの装置であって、加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器の前面部分または背面部分のいずれかに配置されている。
第8観点の空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかの装置であって、加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器のうち、室内熱交換器の正面視で洗浄対象の第1部がなく非洗浄対象の第2部だけがある部分、または、室内熱交換器の縦断面視で洗浄対象の第1部がなく非洗浄対象の第2部だけがある部分のいずれかに配置されている。
第9観点の空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかの装置であって、加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器とファンとの間の室内熱交換器の風下側空間に配置されている。
第10観点の空気調和装置は、第1観点から第9観点のいずれかの装置であって、制御部は、熱交換器洗浄運転において、室内熱交換器のうち、洗浄対象の第1部にケーシングの空気吸込口より吸込される空気の露点温度以下の冷媒を流し、非洗浄対象の第2部に洗浄対象の第1部を流れる冷媒温度よりも高い温度の冷媒を流す。
空気調和装置の構成図。 空調室内機の斜視図。 図2における空調室内機の縦断面図。 制御の構成を示すブロック図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 洗浄運転のフローチャート。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 加湿ユニットの吹出口の配置を示す図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 加湿ユニットの吹出口の配置を示す正面図。 空気調和装置の構成図。 制御の構成を示すブロック図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 洗浄運転のフローチャート。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 加湿ユニットの吹出口の配置を示す図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。 室内熱交換器の冷媒パスを示す縦断面図。
<第1実施形態>
本実施形態では、室内熱交換器の風上側の過熱域に加湿ユニットの吹出口を設けて加湿空気を送りながら、第1除湿運転と第2除湿運転を切り替えることで室内熱交換器全体を洗浄する。
本実施形態における加湿空気の流れ方の例を、図5、図7A、図8Aの矢印に示す。なお、当該矢印は例示に過ぎず、加湿空気の流れ方を限定するものではない。
(1)空気調和装置1の構成
図1に示すように、空気調和装置1は、空調室外機2と空調室内機10と加湿ユニット112とを備えている。空気調和装置1は、冷媒が充填された冷媒回路100を備えている。冷媒回路100は、空調室外機2に収容された室外側回路部と空調室内機10に収容された室内側回路部とがガス側連絡配管117a及び液側連絡配管117bによって接続されることによって構成されている。
(2)空調室外機2の構成
空調室外機2における室外側回路部には、圧縮機101、四路切換弁102、室外熱交換器103、及び膨張弁104が接続されている。
圧縮機101の吐出側は、四路切換弁102の第1ポートP1に接続されている。圧縮機101の吸入側は、アキュムレータ120を挟んで四路切換弁102の第3ポートP3に接続されている。アキュムレータ120は、液冷媒とガス冷媒とを分離する。
室外熱交換器103は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。この室外熱交換器103の近傍には、室外空気を室外熱交換器103へ送るための室外ファン123が設けられている。室外熱交換器103の一端側は、四路切換弁102の第4ポートP4に接続されている。室外熱交換器103の他端側は、減圧手段である膨張弁104に接続されている。膨張弁104は、開度可変の電動式膨張弁である。四路切換弁102の第2ポートP2は、ガス側連絡配管117aを介して室内熱交換器13に接続されている。
四路切換弁102は、第1ポートP1と第4ポートP4とが互いに連通して、第2ポートP2と第3ポートP3とが互いに連通する第1状態(図1の実線で示す状態)と、第1ポートP1と第2ポートP2が互いに連通して、第3ポートP3と第4ポートP4が互いに連通する第2状態(図1の点線で示す状態)とが切り換え可能となっている。四路切換弁102の第2ポートP2は、室内熱交換器13に接続されている。
(3)空調室内機10の構成
図1において、室内側回路部には、補助熱交換器13a、主熱交換器13bが接続されている。補助熱交換器13a及び主熱交換器13bは、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。この補助熱交換器13a及び主熱交換器13bを総称して室内熱交換器13と呼ぶ。この室内熱交換器13の近傍には、室内空気を室内熱交換器13へ送るための室内ファン14が設けられている。
(4)空調室内機10の詳細構成
図2は、運転時の空調室内機10の斜視図である。また、図3は、図2に示した空調室内機10の断面図である。図2及び図3に示すように、空調室内機10には、ケーシング11、室内熱交換器13、室内ファン14、底フレーム16、及び制御部40が搭載されている。
(4−1)ケーシング11
ケーシング11は、天面部11a、前面パネル11b、背面板11c及び下部水平板11dを有する。ケーシング11は、内部に室内熱交換器13、室内ファン14、底フレーム16、フィルタ24、及び制御部40を収納している。
天面部11aは、ケーシング11の上部に位置し、天面部11aの前部には、空気吸込口12が設けられている。
前面パネル11bは空調室内機10の前面部を構成しており、吸込開口がない湾曲した形状を成している。
(4−2)フィルタ24
空気吸込口12と室内熱交換器13との間にはフィルタ24が配置されている。フィルタ24は、空気吸込口12から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を除去する。
(4−3)室内熱交換器13
室内熱交換器13は、補助熱交換器13aと、主熱交換器13bと、を有している。室内熱交換器13は、通過する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13のうち主熱交換器13bは、側面視において両端が下方に向いて屈曲する逆V字状の形状を成す。説明の便宜上、前方の主熱交換器13bを前側主熱交換器13ba、後方の主熱交換器13bを背面側主熱交換器13bbと呼ぶ。補助熱交換器13aは、前側主熱交換器13baの前方に配置されている。図3の断面図の左側が空調室内機10の前側を示す。図3の断面図の右側が空調室内機10の背面側を示す。
図5は、冷媒パスを示す室内熱交換器13の側面図である。本実施形態の洗浄時の除湿運転では、図5に示すように冷媒が流れる。本実施形態に係る空気調和装置1は、加湿ユニット112からケーシング11内に加湿空気を送りながら、風上側の補助熱交換器13aで除湿を行い、室内熱交換器13全体を洗浄する。なお、ここでいう加湿空気とは、後述する加湿ユニット112から放出された、水分(水蒸気)を含む空気のことを意味する。
除湿運転時には、液冷媒が膨張弁104から室内熱交換器13に流れる。補助熱交換器13aの下方の端部近くに配置された冷媒入口131から冷媒が供給され、冷媒入口131から供給された冷媒は、補助熱交換器13aの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、補助熱交換器13aの上端近くに配置された出口132から流れ出る。出口132から流れ出た冷媒は分岐部133に入る。
分岐部133において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口134、137から、前側主熱交換器13baの下方部分および上部部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その後、冷媒は、3つの出口135、138から流れ出て、合流部136で合流する。合流部136で合流した冷媒は室内熱交換器13から流れ出る。
本実施形態においては、加湿ユニット112の吹出口111aが、背面側主熱交換器13bbの過熱域の風上側に配置されている。これにより、水蒸気を十分に含んだ加湿空気を、室内空気とともに、室内熱交換器13の洗浄対象である領域に当てることが可能になる。以下、具体的に、制御部40の制御によって、背面側主熱交換器13bbが過熱域となり、補助熱交換器13aが蒸発域となるように制御される場合を想定する。
本実施形態において、室内ファン14が生成する気流は、後述するフラップ31によってショートサーキットするように調整が可能である。このため、本実施形態においては、加湿ユニット112の吹出口111aから吹き出された加湿空気を、室内空気とともに、背面側主熱交換器13bbを通過させて、空気吹出口15から室内空間に放出させた後に、再び空気吸込口12からケーシング内部に吸い込ませて、室内熱交換器13の広範囲に当てることが可能である。上記の通り、ここでは、背面側主熱交換器13bbが過熱域となるように制御部40によって制御されるため、加湿空気の一部は背面側主熱交換器13bbを通過する際に結露することがあるが、多くの加湿空気は室内空間に放出される。従って、背面側主熱交換器13bbを通過して室内空間に放出された加湿空気が、室内空気とともに、再びケーシング内部に吸い込まれることで、加湿空気を室内熱交換器13の広範囲に当てることが可能となる。このとき、制御部40によって、蒸発域となるように制御された補助熱交換器13aに加湿空気が当たると、補助熱交換器13aに結露が生じる。
このように、本実施形態における空気調和装置1は、室内空気とともにショートサーキットさせた加湿空気を室内熱交換器13の広範囲に当てることが可能である。また、洗浄対象としての補助熱交換器13aを蒸発域として制御することで、補助熱交換器13aの広範囲を洗浄する事が可能である。
(4−4)室内ファン14
図3において、室内ファン14は、室内熱交換器13の下方に位置する。室内ファン14は、クロスフローファンであり、室内から取り込んだ空気を室内熱交換器13に当てて通過させた後、室内に吹き出す。室内ファン14および室内熱交換器13は、底フレーム16に取り付けられている。
(4−5)風向調整羽根(フラップ)31
空気吹出口15が、ケーシング11の下部に設けられている。空気吹出口15には、空気吹出口15から吹き出される調和空気の方向を変更する風向調整羽根31が回動自在に取り付けられている。風向調整羽根31は、モータ(図示せず)によって駆動し、調和空気の吹き出し方向を変更するだけでなく、空気吹出口15を開閉することもできる。風向調整羽根31は、傾斜角が異なる複数の姿勢をとることが可能である。
本実施形態に係る空気調和装置1では、ケーシング11の空気吹出口15から放出される空気(具体的には、室内空気及び加湿空気)が、フラップ31によってケーシング11の空気吸込口12に向かうよう変更させることができる。このように、空調室内機10の空気吹出口15から放出された空気(室内空気及び加湿空気)をショートサーキットさせることで、加湿空気が室内に拡散するのを防ぎつつ、加湿空気を室内熱交換器13の広域に当てることができる。
(4−6)コアンダ羽根32
また、空気吹出口15の近傍にはコアンダ羽根32が設けられている。コアンダ羽根32は、モータ(図示せず)によって前後方向に傾斜した姿勢をとることが可能であり、運転停止時に前面パネル11bに設けられた収容部130に収容される。コアンダ羽根32は、傾斜角が異なる複数の姿勢をとることが可能である。
本実施形態の空調室内機10は、調和空気の吹き出し方向を制御する手段として、風向調整羽根31のみを回動させて調和空気の吹き出し方向を調整する通常吹出モードと、風向調整羽根31及びコアンダ羽根32を回動させてコアンダ効果によって調和空気をコアンダ羽根32の外側面32aに沿わせたコアンダ気流にして調整するコアンダ効果利用モードとを有している。
(4−7)吹出流路18
また、空気吹出口15は、吹出流路18によってケーシング11の内部と繋がっている。吹出流路18は、空気吹出口15から底フレーム16のスクロール17に沿って形成されている。
室内空気は、室内ファン14の稼動によって空気吸込口12、室内熱交換器13を経て室内ファン14に吸い込まれ、室内ファン14から吹出流路18を経て空気吹出口15から吹き出される。
(4−8)制御部40
制御部40は、ケーシング11を前面パネル11bから視て室内熱交換器13及び室内ファン14の右側方に位置している。
制御部40はコンピュータにより実現されるものである。制御部40は、制御演算装置(図示せず)と記憶装置(図示せず)とを備える。
制御部40は、運転制御41を有する。制御部40の制御の概略構成を示すブロック図を図4に示す。制御部40は、空気調和装置1による冷房運転42、暖房運転43、除湿運転44、洗浄運転45、及び加湿運転49を制御する。制御部40は、蒸発温度センサ105、室内熱交温度センサ106、室内温度センサ107、湿度センサ108、及び温度サーミスタ109を制御する。制御部40は、室内ファン14、風向調整羽根31、圧縮機101、四路切換弁102、及び膨張弁104を制御する。
制御部40の運転制御41の除湿運転44は、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで結露させる第1除湿運転46と、補助熱交換器13aで結露させる第2除湿運転47とを有する。
制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。記憶装置は、データベースとして用いることができる。
制御部40は、加湿ユニット112によってケーシング11内部に加湿空気を送りながら、室内熱交換器13を洗浄する熱交換器洗浄運転、を行うように制御する。また、制御部40は、室内ファン14の回転数制御、及び風向調整羽根31の動作制御を行う。
(4−9)各種センサ
図1に示すように、冷媒回路100において、蒸発温度センサ105が室外熱交換器103側から視て膨張弁104の下流側配管に取り付けられている。蒸発温度センサ105は、蒸発温度を検知する。言いかえると、蒸発温度センサ105は、膨張弁104によって二相状態になった冷媒の温度を検知する。
また、室内熱交温度センサ106は、主熱交換器13bに配置されており、主熱交換器13bを流れる冷媒の温度を検出する。
さらに、ケーシング11側面のスリット11e(図2参照)の奥側には、室内温度センサ107が配置されている。室内温度センサ107は、室内温度を検知する。また、室内温度センサ107の近傍には、湿度検出手段としての湿度センサ108が配置されている。
補助熱交換器13aと主熱交換器13bとの間の配管に、温度サーミスタ109が配置されている。
制御部40は、室内熱交温度センサ106によって、主熱交換器13bを流れる冷媒の温度を検知することができる。また、制御部40は、温度サーミスタ109によって、補助熱交換器13aを流れる冷媒の温度を検知することができる。このため、空気調和装置1が、例えば後述する除湿運転44を実行する際は、室内熱交温度センサ106が検知した温度が、温度サーミスタ109が検知した温度よりも高温であることによって、制御部40は、室内熱交温度センサ106の下流域が、過熱域となっていることを検知できる。
(5)加湿ユニット112
加湿ユニット112は、空調室外機2の上部に設置されている。加湿ユニット112は、水分を含む外気を空調室内機10に送る加湿器113を有する。加湿ユニット112は、空調室内機10のケーシング11内部に加湿空気を吹き出す吹出口111aを有する。
(6)空気調和装置1の動作
空気調和装置1では、四路切換弁102によって、第1サイクルおよび第2サイクルのいずれか一方に切り換えることが可能である。
(6−1)冷房運転42
冷房運転42では、冷媒の流れは第1サイクルである。第1サイクルでは、四路切換弁102が第1状態(図1の実線)に設定される。第1状態で圧縮機101を運転すると、冷媒回路100では室外熱交換器103が凝縮器となり、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bが蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機101から吐出された高圧の冷媒は、室外熱交換器103で室外空気と熱交換して凝縮する。室外熱交換器103を通過した冷媒は、膨張弁104を通過する際に減圧され、その後に補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで室内空気と熱交換して蒸発する。補助熱交換器13a及び主熱交換器13bを通過した冷媒は、圧縮機101へ吸入されて圧縮される。
(6−2)暖房運転43
暖房運転43では、冷媒の流れは第2サイクルである。第2サイクルでは、四路切換弁102が第2状態(図1の点線)に設定される。第2状態で圧縮機101を運転すると、冷媒回路100では、室外熱交換器103が蒸発器となり、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bが凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機101から吐出された高圧の冷媒は、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで室内空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は、膨張弁104を通過する際に減圧された後、室外熱交換器103で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器103を通過した冷媒は、圧縮機101へ吸入されて圧縮される。
(6−3)除湿運転44
除湿運転では、冷媒の流れは冷房運転42時と同様に第1サイクルである。本実施形態に係る空気調和装置1では、制御部40は、除湿運転44を実行可能である。除湿運転44は、膨張弁104を出た冷媒が補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで蒸発を完了するように、制御部40が膨張弁104の開度を制御して室内空間の除湿を行う運転である。除湿運転44では、室内熱交換器13全体の表面で結露水が発生する。
(6−4)加湿運転49
本実施形態に係る空気調和装置1では、制御部40は、加湿運転49を実行可能である。加湿運転49は、加湿ユニット112によって、ケーシング11内に加湿器113の加湿空気を吹き出して室内空間の加湿を行う運転である。
(6−5)洗浄運転45
洗浄運転では、冷媒の流れは冷房運転42時と同様に第1サイクルである。本実施形態に係る空気調和装置1では、制御部40は、洗浄運転45を実行可能である。本実施形態に係る空気調和装置1の洗浄運転45とは、加湿運転49でケーシング11内に加湿空気を送りながら、第1除湿運転46または第2除湿運転47で室内空間の除湿を行うことで、室内熱交換器13を洗浄する運転である。第1除湿運転46では、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bに発生した結露水によって補助熱交換器13a及び主熱交換器13bの表面を洗浄する。第2除湿運転47では、補助熱交換器13aに発生した結露水によって補助熱交換器13aの表面を洗浄する。
以下、空気調和装置1の洗浄運転の制御について、フローチャートを参照しながら説明する。
図6は、洗浄運転45のフローチャートである。図6のステップS1において、制御部40は、リモコン等から洗浄運転指令があるか否かを判定し、洗浄運転指令がある場合はステップS2へ進み、洗浄運転指令がない場合は待機して洗浄運転指令があるか否かの判定を継続する。
制御部40は、ステップS2において、加湿運転49を実行する。制御部40は、加湿運転49において、加湿ユニット112によってケーシング11内に加湿空気を送る。
制御部40は、ステップS3において、室温とリモコン等で設定される目標温度との差が所定値d(dは0以上であり、例えば、d=4度)未満であるか否かを判定し、その差が所定値d未満のときはステップS4へ進み、その差が所定値d以上のときはステップS9へ進む。
制御部40は、ステップS4において、現在湿度とリモコン等で設定される目標湿度との差が所定値h1(例えば、h1=20%)未満であるか否かを判定し、その差が所定値h1未満のときはステップS5へ進み、その差が所定値h1以上のときはステップS9へ進む。
制御部40は、ステップS5において、第2除湿運転47を実行する。室温と目標温度との差が所定値d未満で、且つ、現在湿度が所定値h1未満であるとき、室内熱交換器13全体を洗浄するための結露量が十分に確保できない恐れがある。また、上記の通り、本実施形態においては、空気吸込口12が、天面部11aの前部に設けられているため、補助熱交換器13aは、室内熱交換器13の中でも、汚れが集中する恐れがある。
このようなとき、制御部40は、圧縮機101の周波数を下げると共に必要に応じて膨張弁104の開度を絞って、加湿ユニット112の風下に配置されている主熱交換器13bが、過熱域になるように制御する。より具体的には、制御部40は、圧縮機101の周波数を下げると共に必要に応じて膨張弁104の開度を絞ることで、前側主熱交換器13ba及び背面側主熱交換器13bbが、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域となり、途中からは過熱域となるように圧縮機101や膨張弁104を制御する。一方で、制御部40は、補助熱交換器13aが蒸発域となるように圧縮機101や膨張弁104を制御する。なお、過熱域とは、熱交換器において、蒸発した後の過熱状態の冷媒が流れる領域のことを指す。蒸発域とは、熱交換器において、蒸発しながら冷媒が流れる領域のことを指す。
このように、室内熱交換器13が、蒸発域と過熱域とを有するように制御部40によって制御され、かつ、加湿ユニット112の吹出口111aが、過熱域の風上側に配置されることで、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍以外の領域についても、加湿空気によって好適に洗浄することが可能になる。例えば、室内熱交換器13の中でも特に汚れが集中しやすい部分である、室内熱交換器13の風上部分(ここでは、補助熱交換器13a)を洗浄する事が可能になる。
次に、制御部40は、ステップS6において、現在湿度と目標湿度との差が所定値h2以上であるか否かを判定し、その差が所定値h2以上のときはステップS7へ進み、その差が所定値h2未満のときはステップS5の第2除湿運転を継続する。
制御部40は、ステップS7において、洗浄運転停止指令の有無を判断し、洗浄運転停止指令がある場合はステップS11に進んで加湿運転49を停止し、洗浄運転停止指令がない場合はステップS8に移行して第1除湿運転46を実行する。換言すると、制御部40は、湿度の増大によって、室内熱交換器13の全体を洗浄するために必要な結露量が確保できると判断したとき、洗浄運転停止指令がないことを確認した上で、第2除湿運転47を第1除湿運転46に切り換える。
なお、ステップS8における第1除湿運転46は、主熱交換器13bの冷媒出口135、138に至るまでに、冷媒が蒸発を完了するように圧縮機101の周波数と膨張弁104の開度を制御して室内空間の除湿を行う運転である。本実施形態において、第1除湿運転46を実行する際に制御部40によって行われる制御は、上記の除湿運転44を実行する際に制御部40によって行われる制御と概ね同一であるため、ここでは説明を省略する。
このように、本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿運転をしながら、第1除湿運転と第2除湿運転を切り替えることで、室内熱交換器13を好適に洗浄することができる。
制御部40は、ステップS8において第1除湿運転を実行し、ステップS9において現在湿度と目標湿度との差が所定値h3未満であるか否かを判定し、その差が所定値h3未満のときはステップS10へ進み、その差が所定値h3以上のときはステップS8の第1除湿運転を継続する。
制御部40は、ステップS10において、洗浄運転停止指令の有無を判断し、洗浄運転停止指令がある場合はステップS11に進んで加湿運転49を停止し、洗浄運転停止指令がない場合はステップS5に移行して第2除湿運転47を実行する。換言すると、制御部40は、第1除湿運転46を継続することで、室温を過度に低下させる恐れがある状態にまで湿度が低下したと判断したときに、洗浄運転停止指令がないことを確認した上で、第1除湿運転46を第2除湿運転47に切り換える。
制御部40は、ステップS12で、洗浄運転を停止する。
(7)特徴
従来、暖房運転後に、冷房運転もしくは除湿運転を行うことで、室内熱交換器に付着した汚れを洗い流すといった技術的思想が知られている。しかしながら、暖房シーズン(例えば冬等の時期)は雰囲気が乾燥気味なため、冷房運転もしくは除湿運転を行ったとしても、室内熱交換器に付着した汚れを洗い流す上で十分な結露量を確保することが困難である。
この場合、加湿ユニットを用いることで、室内熱交換器を洗浄するための結露量を確保することが考えられる。しかしながら、加湿ユニットの加湿空気吹出口が配置される位置次第では、室内熱交換器において、洗浄される領域に偏りが生じる恐れがある。詳細には、加湿空気吹出口の近傍に位置する領域は集中的に洗浄される一方で、加湿空気吹出口の近傍に位置しない領域については、十分に洗浄されない恐れがある。あるいは、冷房運転もしくは除湿運転を長時間行うことで、室内熱交換器を全体的に洗浄することも考えられるが、暖房シーズンにおいて、長時間の冷房運転もしくは除湿運転を行う事は、室温を低下させる恐れがある。
(7−1)
本実施形態に係る空気調和装置1では、室内熱交換器13と、ケーシング11と、加湿ユニット112と、制御部40と、を備える。ケーシング11は、室内熱交換器13を収容する。加湿ユニット112は、ケーシング11内部に加湿空気を吹き出す吹出口111aを有する。制御部40は、加湿ユニット112によってケーシング11内部に加湿空気を送りながら、室内熱交換器13を洗浄する熱交換器洗浄運転、を行う。加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13のうち、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側に配置されている。本実施形態において、第1部は補助熱交換器13aであり、第2部は背面側主熱交換器13bbである。ただし、第1部が補助熱交換器13aであることは例示に過ぎず、特に限定されるものでは無い。同様に、第2部が背面側主熱交換器13bbであることは例示に過ぎず、特に限定されるものではない。
この空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aを、背面側主熱交換器13bbの風上側に配置している。本実施形態では、背面側主熱交換器13bbは、制御部40により、過熱域となるように制御されている。加湿ユニット112の吹出口111aから吹き出される加湿空気の一部は、過熱域を通過する際に結露することがあるが、多くの加湿空気は、水分を保ったまま、過熱域を通過することができる。また、過熱域を通過した加湿空気は、空気吹出口15から放出された後、空気吸込口12により吸い込まれる。このため、室内熱交換器13の領域(例えば補助熱交換器13a)に、水分を保った加湿空気を当てることができる。このように、加湿ユニット112の吹出口111aを、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側に配置し、例えば第2部を過熱域として制御することで、室内熱交換器13において、洗浄対象の第1部が洗浄される領域に偏りが生じることが抑制される。これにより、室内熱交換器13を好適に洗浄する事ができる。
(7−2)
本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aが、吹出口111から出た加湿空気が室内熱交換器13の補助熱交換器13aの広範囲に当たるように構成されている。
上記の通り、本実施形態においては、空気吸込口12が天面部11aの前部に設けられているため、補助熱交換器13aは、室内熱交換器13の中でも特に汚れが集中する恐れがある。
本実施形態では、制御部40の制御によって、室内熱交換器13の蒸発域の領域が調節されている。具体的には、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍に位置する背面側主熱交換器13bbが蒸発域とならないように調節されている。また、本実施形態では、空気吹出口15から室内空間に放出させた加湿空気を、再び空気吸込口12からケーシング内部に吸い込ませるようにしている。
換言すると、加湿ユニット112の吹出口111aから出た加湿空気の少なくとも一部は、室内熱交換器13の蒸発域を通過することなく、ケーシング11の空気吹出口15から室内空間に放出される。そして、室内空間に放出された加湿空気は、室内空気とともにケーシング11内に吸い込まれて、室内熱交換器13の第1部(例えば補助熱交換器13a)の広範囲に当たる。
従って、水分を保った加湿空気を、加湿ユニット112の吹出口112aの近傍のみならず、補助熱交換器13aの広範囲に当てることが可能である。これにより、室内熱交換器の洗浄対象の第1部を偏りなく洗浄することができる。
また、上記の通り、制御部40の制御によって、補助熱交換器13aを蒸発域とすることで、補助熱交換器13aにおいて集中的に結露を生じさせることが可能である。これにより、室内熱交換器13を好適に洗浄する事ができる。
(7−3)
本実施形態に係る空気調和装置1では、室内熱交換器13は、蒸発域と、過熱域などの非蒸発域と、を有する。加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13の過熱域などの非蒸発域の風上側に配置されている。
加湿ユニットの吹出口が、室内熱交換器の蒸発域の風上側に配置されている場合であって、蒸発域が加湿ユニットの吹出口の近傍に位置する場合、加湿ユニットの吹出口の近傍に位置する蒸発域においては集中的に結露が発生する一方で、その他の領域には水分を含んだ加湿空気が十分に行き渡らない恐れがある。このため、室内熱交換器の一部の領域が集中的に洗浄され、その他の領域については十分に洗浄されない恐れがある。
この空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aを、室内熱交換器13の過熱域などの非蒸発域の風上側に配置している。このため、加湿ユニット112の吹出口111aから吹き出される加湿空気の一部は、過熱域を通過する際に結露することがあるが、多くの加湿空気は、水分を保ったまま、過熱域を通過することができる。また、過熱域を通過した加湿空気は、空気吹出口15から放出された後、空気吸込口12より吸い込まれる。従って、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部(例えば補助熱交換器13a)に、水分を保った加湿空気を当てることができる。
また、上記の通り、本実施形態においては、空気吸込口12が天面部11aの前部に設けられているため、補助熱交換器13aは、室内熱交換器13の中でも特に汚れが集中する恐れがある。一方で、本実施形態においては、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍に、背面側主熱交換器13bbが設けられているため、背面側主熱交換器13bbが蒸発域となるように制御部40によって制御された場合、背面側主熱交換器13bbに集中的に結露が生じる恐れがある。
本実施形態においては、補助熱交換器13aを蒸発域として、背面側主熱交換器13bbを過熱域とするように制御部40が制御することで、背面側主熱交換器13bbに集中的に結露が発生することを抑制しつつ、洗浄対象としての補助熱交換器13aに重点的に洗浄を行う事が可能である。これにより、室内熱交換器13の好適な洗浄が可能である。
換言すると、本実施形態においては、室内空間が乾燥気味である等の理由によって、室内熱交換器13の略全体を洗浄するための結露量が十分に確保できない恐れがある場合であっても、制御部40によって蒸発域の領域を制御することで、任意の領域に重点的に洗浄を行う事が可能である。
また、制御部40によって蒸発域の領域を調節することで、室内熱交換器13の蒸発能力を調節することができる。本実施形態では、補助熱交換器13aを蒸発域とする一方、後流側の主熱交換器の大部分を過熱域になるよう制御することで、空気調和装置1の蒸発能力を抑制している。これにより、室内空間の室温低下が抑制されている。一方で、より広域に、又はより限定的に、室内熱交換器13を洗浄する場合は、室内熱交換器13における蒸発域の領域は、上記実施形態に限定されるものではない。
(7−4)
本実施形態に係る空気調和装置1では、室内熱交換器13は、過熱域をさらに有する。加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13の過熱域の風上側に配置されている。
この空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aを室内熱交換器13の過熱域の風上側に配置している。これにより、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を偏りなく洗浄することができる。
なお、加湿空気の一部が過熱域を通過することで、過熱域においても結露は生じる。このため、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍に位置する過熱域についても、洗浄はなされる。従って、本実施形態に係る空気調和装置1は、室内熱交換器13を全体的に洗浄することが可能である。
(7−5)
本実施形態に係る空気調和装置1では、フラップ31、をさらに備える。フラップ31は、ケーシング11の空気吹出口15から放出された空気の向きを、フラップ31によってケーシング11の空気吸込口12に向かうよう変更させる。
この空気調和装置1では、空調室内機10の空気吹出口15から放出された加湿空気を、室内空気とともにショートサーキットさせることで、加湿空気が室内に拡散することを抑制しつつ、加湿空気を、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を含めた略全体に当てることができる。これにより、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を含めて、室内熱交換器13を広範に偏りなく洗浄することができる。
また、加湿ユニット112の吹出口111aが室内熱交換器13の全幅方向の一部にのみ配置されているなどの理由で、室内熱交換器13の左右方向で加湿空気の当たり方に偏りが生じる場合は、フラップ31をスイングすることで、室内熱交換器13に対する加湿空気の当たり方の偏りを緩和することができる。
(7−6)
本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13の背面部分に配置されている。
なお、本実施形態においては、補助熱交換器13aを第1部としているが、これに限定されるものではなく、前側主熱交換器13baを第1部としてもよい。このため、室内熱交換器13の略全域の風上側に補助熱交換器13aを有し、補助熱交換器13a全体が過熱域で、前側主熱交換器13baが蒸発域である等の場合には、室内熱交換器13の前面部分に、加湿ユニット112の吹出口111aを配置してもよい。
あるいは、背面側主熱交換器13bbを第1部として、前側主熱交換器13ba及び補助熱交換器13aを第2部とする等の場合には、室内熱交換器13の前面部分に、加湿ユニット112の吹出口111aを配置してもよい。これにより、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を偏りなく洗浄することが可能になる。
(7−7)
本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13のうち、室内熱交換器13の縦断面視で洗浄対象の補助熱交換器13aがなく、非洗浄対象の主熱交換器13bだけがある部分に配置されている。なお、変形例1Bで後述するように、室内熱交換器13の正面視で洗浄対象の補助熱交換器13aがなく、非洗浄対象の主熱交換器13bだけがある部分に、加湿ユニット112の吹出口111aを配置してもよい。これにより、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を偏りなく洗浄することが可能になる。
(7−8)
本実施形態に係る空気調和装置1では、制御部40は、熱交換器洗浄運転において、室内熱交換器13のうち、洗浄対象の補助熱交換器13aに吸込み空気の露点温度以下の冷媒を流し、非洗浄対象の主熱交換器13bに洗浄対象の補助熱交換器13aを流れる冷媒温度よりも高い温度の冷媒を流す。
本実施形態に係る空気調和装置1では、非洗浄対象の主熱交換器13bを過熱域としている。これにより、非洗浄対象の主熱交換器13bにおける結露を抑制する一方で、洗浄対象の補助熱交換器13aに結露を生じさせることができる。従って、室内熱交換器13の洗浄対象の第1部を偏りなく洗浄することが可能になる。
(8)変形例
本実施形態は、以下の変形例に示すように、適宜変形が可能である。各変形例は、矛盾が生じない範囲で、本実施形態に係る変形例や、第2実施形態係る変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(8−1)変形例1A
本実施形態では、背面側主熱交換器13bb全体が過熱域である場合に、背面側主熱交換器13bbの過熱域の風上側に加湿ユニット112の吹出口111aを配置する場合について説明したが、これに限るものではない。背面側主熱交換器13bbが蒸発域と過熱域を有する場合であっても、背面側主熱交換器13bbの過熱域の風上側に加湿ユニット112の吹出口111bを配置するようにしてもよい。
変形例1Aの空気調和装置における室内熱交換器13の冷媒パスを図7Aに示す。図7Aにおいて、除湿運転時には、液冷媒が膨張弁104から室内熱交換器13に流れる。補助熱交換器13aの下方の端部近くに配置された冷媒入口131から冷媒が供給され、その供給された冷媒は、補助熱交換器13aの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、補助熱交換器13aの上端近くに配置された出口132から流れ出る。出口132から流れ出た冷媒は分岐部133に入る。
分岐部133において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口134、137から、前側主熱交換器13baの下方部分および上部部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その後、冷媒は、3つの出口135、138から流れ出て、合流部136で合流する。合流部136で合流した冷媒は室内熱交換器13から流れ出る。
図7Aに示すように、風上側の補助熱交換器13aと、前側主熱交換器13baの入口134近くの一部の領域と、背面側主熱交換器13bbの入口137近くの一部の領域とが、蒸発域である(斜線のハッチングを付した領域)。前側主熱交換器13baの蒸発域の下流側の領域と、背面側主熱交換器13bbの蒸発域の下流側の領域とが、過熱域である。
図7Bに示すように、背面側主熱交換器13bbの蒸発域(図7Bにおいて斜線のハッチングを付した領域)の下流側の領域である過熱域の風上側に、加湿ユニット112の吹出口111bを配置している。
変形例1Aに係る空気調和装置では、背面側主熱交換器13bbの過熱域の風上側に加湿ユニット112の吹出口111bを配置して、加湿空気を送りながら室内熱交換器13の風上側で除湿するようにしたことで、加湿ユニット112の吹出口111bの近傍以外の室内熱交換器13の領域についても、好適に洗浄することができている。
このように、変形例1Aでは、加湿ユニット112の吹出口111bを出た加湿空気のうち、背面側主熱交換器13bbにおける過熱域に当たることで結露した水と、背面側主熱交換器13bbにおける過熱域を通過して空気吸込口12から吸い込まれた加湿空気が、背面側主熱交換器13bbの一部の領域における蒸発域に当たることで結露した水と、を用いて、背面側主熱交換器13bbを洗浄する。また、背面側主熱交換器13bbを通過した加湿空気であって、水分を含んだままの加湿空気が、補助熱交換器13aと前側主熱交換器13baの一部の領域における蒸発域で結露した水と、前側主熱交換器13baの一部の領域における過熱域で結露した水と、を用いて、補助熱交換器13aと前側主熱交換器13baを洗浄する。
図7Bでは、背面側主熱交換器13bbの蒸発域の下流側の領域である過熱域の風上側に、吹出口111bを配置する例を示したが、背面側主熱交換器13bbの蒸発域と、加湿ユニット112の吹出口111bの位置とが上下逆でもよい。しかしながら、図7Bに示すように、背面側主熱交換器13bbの蒸発域の下流側に加湿ユニット112の吹出口111bを配置した場合は、過熱域での結露量が少ない場合でも、蒸発域で生じた結露水で汚れを洗い流すことができるため、図7Bに示す形態がより好ましいと考えられる。
(8−2)変形例1B
本実施形態では、加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13のうち、室内熱交換器13の縦断面視で洗浄対象の補助熱交換器13aがなく、非洗浄対象の主熱交換器13bだけがある部分に配置されている場合について説明したが、本開示に係る空気調和装置1の構成はこれに限定されるものではない。以下、空調室内機10の正面図である図8Bを参考に説明する。例えば、空気調和装置は、図8Bに示すような、幅方向が空調室内機10のケーシング11よりも短く構成されている前側補助熱交換器13aaを有するものであってもよい。また、図8Bに示すように、室内熱交換器の正面視において、洗浄対象の第1部がなく、非洗浄対象の第2部だけがある部分に、加湿ユニット112の吹出口111cが配置されていてもよい。
変形例1Bの空気調和装置における室内熱交換器13の冷媒パスを図8Aに示す。図8Aにおいて、除湿運転時には、液冷媒が膨張弁104から室内熱交換器13に流れる。前側補助熱交換器13aaの下方の端部近くに配置された冷媒入口131から冷媒が供給され、その供給された冷媒は、前側補助熱交換器13aaの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側補助熱交換器13aaの上端近くに配置された出口132から流れ出る。次に、冷媒は、背面側補助熱交換器13abの下方の端部近くに配置された冷媒入口139から冷媒が供給され、背面側補助熱交換器13abの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、背面側補助熱交換器13abの上端近くに配置された出口140から流れ出る。出口140から流れ出た液冷媒は分岐部133に入る。
分岐部133において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口134、137から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上部部分と背面側主熱交換器13bbに供給される。その後、冷媒は、3つの出口135、138から流れ出て、合流部136で合流する。合流部136で合流した冷媒は室内熱交換器13から流れ出る。
図8Aに示すように、前側補助熱交換器13aa及び背面側補助熱交換器13abは蒸発域である。前側主熱交換器13ba及び背面側主熱交換器13bbは、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過熱域である。
図8Bに示すように、前側補助熱交換器13aaの幅方向が、前側主熱交換器13baよりも部分的に短く構成されているため、前側補助熱交換器13aaは、前側主熱交換器13baと重ならない領域を部分的に有する。
図8Bに示すような位置に、加湿ユニット112の吹出口111cを配置することで、加湿空気は、過熱域である前側主熱交換器13baを通過した後に、室内ファン14が生成する気流によって室内空間に放出され、再びケーシング11の内部に吸い込まれ、室内熱交換器13の広範囲に水分を含んだ加湿空気が当たる。
変形例1Bに係る空気調和装置においても、上記実施形態と同様に、室内熱交換器13を好適に洗浄することが出来る。
<第2実施形態>
本実施形態における加湿空気の流れ方の例を、図11、図13A、図14、図15、図の矢印に示す。なお、当該矢印は例示に過ぎず、加湿空気の流れ方を限定するものではない。
本実施形態では、室内熱交換器の風上側の凝縮域に加湿ユニットの吹出口を設けて加湿空気を送りながら、暖房サイクル再熱除湿運転を行い、室内熱交換器を洗浄する。
(1)空気調和装置300の構成
図9に示すように、空気調和装置300は、空調室外機2と空調室内機10と加湿ユニット112とを備えている。空気調和装置300は、冷媒が充填された冷媒回路100を備えている。冷媒回路100は、空調室外機2に収容された室外側回路部と空調室内機10に収容された室内側回路部とがガス側連絡配管117a及び液側連絡配管117bによって接続されることによって構成されている。
空気調和装置300は、空調室外機2と空調室内機10と加湿ユニット112とを備えている点は、図1で示した第1実施形態の空気調和装置1の構成と同様である。本実施形態に係る空気調和装置300は、空調室内機10が、再熱除湿弁110をさらに備えている点が、図1に示した第1実施形態の空気調和装置1と異なる。
(2)空調室内機10の構成
図9において、室内側回路部には、補助熱交換器13a、主熱交換器13bが接続されている。補助熱交換器13a及び主熱交換器13bは、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。この補助熱交換器13a及び主熱交換器13bを総称して室内熱交換器13と呼ぶ。この室内熱交換器13の近傍には、室内空気を室内熱交換器13へ送るための室内ファン14が設けられている。
(2−1)室内熱交換器13
室内熱交換器13は、補助熱交換器13aと、主熱交換器13bと、を有している。補助熱交換器13aと主熱交換器13bが、再熱除湿弁110を介して接続されている。
室内熱交換器13は、通過する空気との間で熱交換を行う。また、室内熱交換器13のうち主熱交換器13bは、側面視において両端が下方に向いて屈曲する逆V字状の形状を成す。説明の便宜上、前方の主熱交換器13bを前側主熱交換器13ba、後方の主熱交換器13bを背面側主熱交換器13bbと呼ぶ。補助熱交換器13aは、前側主熱交換器13baの前方に配置されている。
図11は、冷媒パスを示す室内熱交換器13の側面図である。本実施形態の洗浄時の暖房サイクル再熱除湿運転では、図11に示すように冷媒が流れる。
暖房サイクル再熱除湿運転時には、高温高圧のガス冷媒が圧縮機101の吐出管から室内熱交換器13の分岐部131に供給され、低圧冷媒が室内熱交換器13の出口142から室外熱交換器103に向かって流れる。
分岐部131において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口132、133から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上方部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。3つの入り口132、133から供給された冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端と、前側主熱交換器13baの上方部分の下端と、背面側主熱交換器13bbの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端近くと、前側主熱交換器13baの上方部分の下端近くと、背面側主熱交換器13bbの上端近くに配置された出口137、139から流れ出る。3つの出口137、139から流れ出た冷媒は、合流部140で合流する。合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。減圧された冷媒は、補助熱交換器13aの上方の端部近くに配置された入口141から入り、冷媒は、補助熱交換器13aの下端に近づくように流れる。そして、低圧冷媒が、補助熱交換器13aの下端に近くに配置された出口142から流れ出る。
本実施形態においては、加湿ユニット112の吹出口111dが背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に配置されている。
(2−2)制御部50
本実施形態に係る制御部50による制御の概略構成を示すブロック図を図10に示す。制御部50は、空気調和装置300による冷房運転42、暖房運転43、除湿運転44、洗浄運転45、及び加湿運転49を制御する。本実施形態では、制御部50の運転制御41の洗浄運転45は、暖房サイクル再熱除湿運転48を有する点が、図4に示した第1実施形態に係る制御部40によって行われる制御と異なる。また、本実施形態の制御部50は、再熱除湿弁110をさらに制御する点が、第1実施形態に係る制御部40によって行われる制御と異なる。
(2−3)各種センサ
図9に示すように、冷媒回路100において、蒸発温度センサ105が室外熱交換器103側から視て膨張弁104の下流側配管に取り付けられている。
また、室内熱交温度センサ106が主熱交換器13bに配置されている。室内熱交温度センサ106は、主熱交換器13bに配置されており、主熱交換器13bを流れる冷媒の温度を検出する。
さらに、ケーシング11側面のスリット11e(図2参照)の奥側には、室内温度センサ107が配置されている。室内温度センサ107は、室内温度を検知する。また、室内温度センサ107の近傍には、湿度検出手段としての湿度センサ108が配置されている。
補助熱交換器13aと主熱交換器13bとの間の配管に、温度サーミスタ109が配置されている。
室内熱交温度センサ106は、例えば、後述する暖房サイクル再熱除湿運転48を実行する際は、再熱除湿弁110で減圧される前の冷媒温度を検出する。なお、主熱交換器13bの冷媒入口から主熱交換器13bの途中までは、冷媒が二相状態になっている。温度サーミスタ109の温度が室内熱交温度センサ106の温度よりも低い場合、温度サーミスタ109は、補助熱交換器13aが蒸発域であることを検知する。
(3)空気調和装置300の動作
空気調和装置300では、四路切換弁102によって、第1サイクルおよび第2サイクルのいずれか一方に切り換えることが可能である。
(3−1)冷房運転42
冷房運転42では、冷媒の流れは第1サイクルである。第1サイクルでは、四路切換弁102が第1状態(図9の実線)に設定される。冷房運転42では、再熱除湿弁110を全開にし、膨張弁104を絞る。この状態で圧縮機101を運転すると、冷媒回路100では室外熱交換器103が凝縮器となり、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bが蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機101から吐出された高圧の冷媒は、室外熱交換器103で室外空気と熱交換して凝縮する。室外熱交換器103を通過した冷媒は、膨張弁104を通過する際に減圧され、その後に補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで室内空気と熱交換して蒸発する。補助熱交換器13a及び主熱交換器13bを通過した冷媒は、圧縮機101へ吸入されて圧縮される。
(3−2)暖房運転43
暖房運転では、冷媒の流れは第2サイクルである。第2サイクルでは、四路切換弁102が第2状態(図9の点線)に設定される。暖房運転43では、再熱除湿弁110を全開にし、膨張弁104を絞る。そして、この状態で圧縮機101を運転すると、冷媒回路100では、室外熱交換器103が蒸発器となり、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bが凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機101から吐出された高圧の冷媒は、補助熱交換器13a及び主熱交換器13bで室内空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は、膨張弁104を通過する際に減圧された後、室外熱交換器103で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器103を通過した冷媒は、圧縮機101へ吸入されて圧縮される。
(3−3)除湿運転44
第2実施形態における除湿運転44では、冷媒の流れは冷房運転42時と同じ第1サイクルである。この空気調和装置300では、制御部50は、除湿運転44を実行可能である。除湿運転44は、膨張弁104を出た冷媒の大部分が洗浄対象の第一部(たとえば補助熱交換器13a)で蒸発するように、圧縮機101の周波数や膨張弁104の開度を制御して室内空間の除湿を行う運転である。除湿運転44では、室内熱交換器13における洗浄対象の第1部(例えば補助熱交換器13a)の表面で結露水が発生する。
(3−4)暖房サイクル再熱除湿運転48
暖房サイクル再熱除湿運転48では、冷媒の流れは暖房運転43時と同じ第2サイクルである。暖房サイクル再熱除湿運転48では、再熱除湿弁110を絞り、膨張弁104を全開にする。
本実施形態に係る空気調和装置300では、制御部50は、暖房サイクル再熱除湿運転48を実行可能である。暖房サイクル再熱除湿運転は、主熱交換器13bの途中で、圧縮機101から吐出された冷媒の凝縮を完了させた後、再熱除湿弁110を絞ることで、補助熱交換器13aを通過する冷媒温度を下げることで、室内空間の除湿を行う運転である。
(3−5)加湿運転49
本実施形態に係る空気調和装置300では、制御部50は、加湿運転49を実行可能である。加湿運転49は、加湿ユニット112によって、ケーシング11内に加湿空気を吹き出して室内空間の加湿を行う運転である。
(3−6)洗浄運転45
洗浄運転45では、冷媒の流れは冷房運転42時と同じである。本実施形態に係る空気調和装置300では、制御部50は、洗浄運転45を実行可能である。本実施形態に係る空気調和装置300が行う洗浄運転45とは、暖房サイクル再熱除湿運転48で補助熱交換器13aに発生した結露水を用いて補助熱交換器13aの表面を洗浄する運転である。
以下、空気調和装置300の洗浄運転45の制御について、フローチャートを参照しながら説明する。
図12は、洗浄運転45のフローチャートである。図12のステップS31おいて、制御部50は、リモコン等から洗浄運転指令があるか否かを判定し、洗浄運転指令がある場合はステップS31へ進み、洗浄運転指令がない場合は待機して洗浄運転指令があるか否かの判定を継続する。
制御部50は、ステップS32において、加湿運転49を実行する。制御部50は、加湿運転において、加湿ユニット112によってケーシング11内に加湿空気を送る。
制御部50は、ステップS33において、洗浄運転45を実行する。制御部50は、洗浄運転45時に、暖房サイクル再熱除湿運転48を実行する。制御部50は、膨張弁104の開度を全開し、再熱除湿弁110を絞る。また、制御部50は、圧縮機101から吐出された冷媒が主熱交換器13bの途中で凝縮を完了するように、圧縮機101の運転周波数が低くなるように調節して、主熱交換器13bの一部だけを凝縮域として利用する。前側主熱交換器13baの冷媒入口132(図11参照)から供給されたガス冷媒は、前側主熱交換器13baの途中で全て凝縮する。換言すると、前側主熱交換器13baの冷媒入口132と、位置134との間の範囲が凝縮域となる。前側主熱交換器13baの凝縮域の下流側の範囲である、位置136と位置137の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。
また、背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133(図11参照)から供給されたガス冷媒は、背面側主熱交換器13bbの途中で全て凝縮する。換言すると、背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133と、位置135との間の範囲だけが凝縮域となる。背面側主熱交換器13bbの凝縮域の下流側の範囲である、位置138と冷媒出口139との間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。
そして、前側主熱交換器13baの上部部分の位置136と冷媒出口137の間の過冷却域を流れた冷媒と、前側主熱交換器13baの下部部分の位置136と冷媒出口137の間の過冷却域を流れた冷媒と、背面側主熱交換器13bbの位置138と冷媒出口139の間の過冷却域を流れた冷媒とが、合流部140で合流する。合流部140で合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。再熱除湿弁110で減圧された冷媒は、前側主熱交換器13baの風上側に配置された補助熱交換器13aを流れる。補助熱交換器13aは、蒸発域となるように、制御部50によって制御されている。従って、空気吸込口12から吸い込まれた空気であって、補助熱交換器13aの蒸発域で冷却された空気は、前側主熱交換器13baで加熱された後、空気吹出口15から吹き出される。
他方、空気吸込口12からの吸込空気において、背面側主熱交換器13bbを流れた空気は、空気吹出口15から吹き出される。
このように、室内熱交換器13が、蒸発域と過冷却域と凝縮域とを有するように制御部40によって制御され、かつ、加湿ユニット112の吹出口111aが、凝縮域の風上側に配置されることで、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍以外の領域についても、好適に洗浄することが可能になる。より詳細には、加湿ユニット112の吹出口111aから吹き出される加湿空気が、高温である凝縮域を通過する際には、結露を生じる恐れがないため、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍において、結露が生じることが抑制される。そして、凝縮域を通過した加湿空気は、水分を保った状態で、室内空間に放出され、室内空気とともに空気吸込口12からケーシング11内部に吸い込まれて、補助熱交換器13aを含めた室内熱交換器13の広域に当たる。従って、第2実施形態における空気調和装置300は、より確実に、洗浄対象に水分を保った加湿空気を当てることができる。
例えば、室内熱交換器13の中でも、特に汚れが集中しやすい部分である、室内熱交換器13の風上部分(ここでは、補助熱交換器13a)を、より確実に、洗浄する事が可能である。
また、蒸発器としての補助熱交換器13aを通過する空気は温度が低下するが、前側主熱交換器13baを通過することや、背面側主熱交換器13bbを通過した空気と混合されることで、過度に室温を低下させることなく、洗浄が行われる。
また、図11に示すように、補助熱交換器13aの蒸発域の風上側と、前側主熱交換器13baの凝縮域との間に、過冷却域を有することで、蒸発域と凝縮域との間での熱移動が抑制されている。これにより、蒸発域である補助熱交換器13aにおいて、より確実に結露を生じさせることができる。従って、より確実に、補助熱交換器13aにおける洗浄を行うことができる。
次に、制御部50は、ステップS34で、洗浄運転停止指令があるか否かを判定し、洗浄運転指令がある場合はステップS35へ進み、洗浄運転停止指令がない場合はステップS32に戻る。
制御部50は、ステップS35において、加湿運転49を停止する。制御部50は、ステップS36において、洗浄運転45を停止する。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係る空気調和装置300では、室内熱交換器13は、凝縮域をさらに有する。加湿ユニット112の吹出口111dが、室内熱交換器13の凝縮域の風上側に配置されている。
この空気調和装置300では、加湿ユニット112の吹出口111dを、室内熱交換器13の凝縮域の風上側に配置している。加湿ユニット112の吹出口111aから吹き出される加湿空気が、高温である凝縮域を通過する際には、結露が生じる恐れはない。このため、本実施形態に係る空気調和装置300では、より確実に、凝縮域のさらに風下側に位置する領域に、水分を保った加湿空気を当てることが出来る。
上記の通り、本実施形態においては、空気吸込口12が天面部11aの前部に設けられているため、補助熱交換器13aは、室内熱交換器13の中でも特に汚れが集中する恐れがある。一方で、加湿ユニット112の吹出口111aの近傍に、背面側主熱交換器13bbが設けられているため、背面側主熱交換器13bbが蒸発域となるように制御部40によって制御された場合、背面側主熱交換器13bbに集中的に結露が生じる恐れがある。
本実施形態においては、補助熱交換器13aを蒸発域として、背面側主熱交換器13bbを凝縮域とするように制御部40が制御することで、背面側主熱交換器13bbに集中的に結露が発生することを抑制しつつ、洗浄対象としての補助熱交換器13aに重点的に洗浄を行う事が可能である。これにより、室内熱交換器13を偏りなく洗浄することができる。
また、室内熱交換器13が凝縮域を有することにより、室温低下を抑制することができる。
(5)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように、適宜変形が可能である。各変形例は、矛盾が生じない範囲で、本実施形態に係る各変形例や、第1実施形態に係る各変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(5−1)変形例2A
本実施形態では、背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に、加湿ユニット112の吹出口111dを設ける場合について説明したが、これに限るものではない。
背面側熱交換器のうち、風上側の背面側補助熱交換器13abが蒸発域であり、風下側の背面側主熱交換器13bbが凝縮域である場合、背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に加湿ユニット112の吹出口111fを設けるようにしてもよい。
変形例2Bの空気調和装置では、前側補助熱交換器13aaは、前側主熱交換器13baの前方(風上側)に配置されている。また、背面側補助熱交換器13abは、背面側主熱交換器13bbの後方(風上側)に配置されている。背面側補助熱交換器13abが、鉛直方向において、部分的に背面側主熱交換器13bbよりも短く構成されている。
変形例2Aの空気調和装置における室内熱交換器13の冷媒パスを図13Aに示す。暖房サイクル再熱除湿運転時には、高温高圧のガス冷媒が圧縮機101の吐出管から室内熱交換器13の分岐部131に供給され、低圧冷媒が室内熱交換器13の出口144から室外熱交換器103に向かって流れる。
図13Aに示すように、分岐部131において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口132、133から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上方部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その供給された冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端と、前側主熱交換器13baの上方部分の下端に近づくように流れる。また、供給された冷媒は、背面側主熱交換器13bbの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端近くと、前側主熱交換器13baの上方部分の下端近くと、背面側主熱交換器13bbの上端近くに配置された出口137、139から流れ出る。3つの出口137、139から流れ出た冷媒は、合流部140で合流する。合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。再熱除湿弁110で減圧された冷媒は、背面側補助熱交換器13abの上端近くに配置された入口141から入り、背面側補助熱交換器13abの下端近くの出口142から流れ出る。冷媒は、前側補助熱交換器13aaの上方の端部近くに配置された入口143から入り、冷媒は、前側補助熱交換器13aaの下端に近づくように流れる。そして、低圧冷媒は、前側補助熱交換器13aaの下端に近くに配置された出口144から流れ出る。
図13Aに示すように、前側補助熱交換器13aaと背面側補助熱交換器13abが蒸発域である。前側主熱交換器13baの冷媒入口132と位置134の間は凝縮域である。また、背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133と位置135の間は凝縮域である。前側主熱交換器13baの位置136と出口137の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。背面側主熱交換器13bbの位置138から出口139の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。従って、前側補助熱交換器13aaの蒸発域の風上側と、前側主熱交換器13baの凝縮域との間に過冷却域を有する。また、背面側補助熱交換器13abの蒸発域の風上側と、背面側主熱交換器13bbの凝縮域との間に過冷却域を有する。
図13Bに示すように、背面側補助熱交換器13abが背面側主熱交換器13bbよりも鉛直方向において短く構成されているため、背面側主熱交換器13bbは、背面側補助熱交換器13abと重ならない領域を部分的に有する。加湿ユニット112の吹出口111fは、背面側補助熱交換器13abと重ならない領域であって、背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に配置されている。
変形例2Aに係る空気調和装置においても、室内熱交換器13を好適に洗浄することができる。
(5−2)変形例2B
本実施形態では、背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に、加湿ユニット112の吹出口111dを設ける場合について説明したが、室内熱交換器13と室内ファン14との間の、室内熱交換器13の風下側空間に加湿ユニット112の吹出口111を設けるようにしてもよい。
変形例2Bの空気調和装置における室内熱交換器13の冷媒パスを図14に示す。暖房サイクル再熱除湿運転時には、高温高圧のガス冷媒が圧縮機101の吐出管から室内熱交換器13の分岐部131に供給され、低圧冷媒が室内熱交換器13の出口144から室外熱交換器103に向かって流れる。
図14に示すように分岐部131において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口132、133から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上方部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その供給された冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端と、前側主熱交換器13baの上方部分の下端と、背面側主熱交換器13bbの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端近くと、前側主熱交換器13baの上方部分の下端近くと、背面側主熱交換器13bbの上端近くに配置された出口137、139から流れ出る。3つの出口137、139から流れ出た冷媒は、合流部140で合流する。合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。減圧された冷媒は、背面側補助熱交換器13abの上方の端部近くに配置された入口141から入り、出口142に流れる。出口142に流れた冷媒は、前側補助熱交換器13aaの入口143から下端に近づくように流れる。そして、低圧冷媒が、前側補助熱交換器13aaの下端に近くに配置された出口144から流れ出る。
図14に示すように、前側補助熱交換器13aaと背面側補助熱交換器13abが蒸発域である。前側主熱交換器13baの冷媒入口132と位置134の間は凝縮域である。また、背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133と位置135の間は凝縮域である。前側主熱交換器13baの位置136と出口137の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中から過冷却域となる。背面側主熱交換器13bbの位置138から出口139の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。従って、前側補助熱交換器13aaの蒸発域の風上側と、前側主熱交換器13baの凝縮域との間に過冷却域を有する。また、背面側補助熱交換器13abの蒸発域の風上側と、背面側主熱交換器13bbの凝縮域との間に過冷却域を有する。
変形例2Bに係る空気調和装置においても、上記実施形態と同様に、室内熱交換器13を好適に洗浄することができる。
(5−3)変形例2C
本実施形態において、暖房サイクル再熱除湿運転を行ってから室内熱交換器を洗浄する場合について説明したが、冷房サイクル再熱除湿運転を行ってから室内熱交換器を洗浄するようにしてもよい。
変形例2Cの空気調和装置における室内熱交換器13の冷媒パスを図15に示す。暖房サイクル再熱除湿運転時には、高温高圧のガス冷媒が室外熱交換器103から室内熱交換器13の分岐部131に供給され、低圧冷媒が室内熱交換器13の出口142から圧縮機101の吸入管に向かって流れる。
図15に示すように分岐部131において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口132、133から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上方部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その供給された冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端と、前側主熱交換器13baの上方部分の下端と、背面側主熱交換器13bbの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端近くと、前側主熱交換器13baの上方部分の下端近くと、背面側主熱交換器13bbの上端近くに配置された出口137、139から流れ出る。3つの出口137、139から流れ出た冷媒は、合流部140で合流する。合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。減圧された冷媒は、補助熱交換器13aの上方の端部近くに配置された入口141から入り、冷媒は、補助熱交換器13aの下端に近づくように流れる。そして、低圧冷媒が、補助熱交換器13aの下端に近くに配置された出口142から流れ出る。
図15に示すように、補助熱交換器13aが蒸発域である。前側主熱交換器13baの冷媒入口132と位置134との間の範囲が凝縮域となる。背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133と位置135との間の範囲が凝縮域となる。前側主熱交換器13baの凝縮域の下流側の範囲である、位置136と出口137との間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。背面側主熱交換器13bbの凝縮域の下流側の範囲である、位置138と出口139との間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。従って、風上側の補助熱交換器13aである蒸発域と、風下側の前側主熱交換器13baである凝縮域との間に過冷却域を有している。
変形例2Cに係る空気調和装置においても、上記実施形態と同様、室内熱交換器13を好適に洗浄することができる。
(5−4)変形例2D
本実施形態では、背面側主熱交換器13bbの凝縮域の風上側に、加湿ユニット112の吹出口111dを設ける場合について説明したが、過冷却域の風上側に加湿ユニット112の吹出口を設けるようにしてもよい。
(5−5)変形例2E
本実施形態では、室内膨張機構として再熱除湿弁を用いる場合について説明したが、電磁弁とキャピラリを併用するようにしてもよいし、電動膨張弁を使用してもよい。
(5−6)変形例2F
上記実施形態においては、加湿ユニット112の吹出口111aが、室内熱交換器13のうち、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側、に配置されている例について説明した。しかしながら、本実施形態に係る空気調和装置の構成はこれに限定されるものではなく、室内熱交換器13を通過する風路以外の位置であって、かつ、吹出口111aから吹き出された加湿空気が室内熱交換器13の風下側を流れる位置、に配置されていてもよい。
変形例2Fに係る空気調和装置の冷媒パスを図16に示す。暖房サイクル再熱除湿運転時には、高温高圧のガス冷媒が圧縮機101の吐出管から室内熱交換器13の分岐部131に供給され、低圧冷媒が室内熱交換器13の出口144から室外熱交換器103に向かって流れる。
図16に示すように分岐部131において3つに分岐された冷媒は、主熱交換器13bの3つの入り口132、133から、前側主熱交換器13baの下方部分及び上方部分と、背面側主熱交換器13bbに供給される。その供給された冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端と、前側主熱交換器13baの上方部分の下端と、背面側主熱交換器13bbの上端に近づくように流れる。そして、冷媒は、前側主熱交換器13baの下方部分の上端近くと、前側主熱交換器13baの上方部分の下端近くと、背面側主熱交換器13bbの上端近くに配置された出口137、139から流れ出る。3つの出口137、139から流れ出た冷媒は、合流部140で合流する。合流した冷媒は、再熱除湿弁110で減圧される。減圧された冷媒は、背面側補助熱交換器13abの上方の端部近くに配置された入口141から入り、冷媒は、背面側補助熱交換器13abの下端に近づくように流れる。そして、低圧冷媒が、背面側補助熱交換器13abの下端に近くに配置された出口142から流れ出た後、前側補助熱交換器13aaの入口143から入って出口144を経て室外熱交換器103に向かって流れる。
図16に示すように、前側補助熱交換器13aaと背面側補助熱交換器13abが蒸発域である。前側主熱交換器13baの冷媒入口132と位置134の間は凝縮域である。また、背面側主熱交換器13bbの冷媒入口133と位置135の間は凝縮域である。前側主熱交換器13baの位置136と出口137の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中から過冷却域となる。背面側主熱交換器13bbの位置138から出口139の間の範囲は、途中までは冷媒が二相状態で流れる領域であり、途中からは過冷却域となる。従って、前側補助熱交換器13aaの蒸発域の風上側と、前側主熱交換器13baの凝縮域との間に過冷却域を有する。また、背面側補助熱交換器13abの蒸発域の風上側と、背面側主熱交換器13bbの凝縮域との間に過冷却域を有する。
図16において、風路は破線の矢印で表示されている。図16に示すように、加湿ユニット112の吹出口111iは、室内熱交換器13を通過する風路以外の位置に配置されている。なおかつ、加湿ユニット112の吹出口111iから吹き出された加湿空気は、室内熱交換器13の風下側を流れている。これにより、加湿ユニット112の吹出口111iから吹き出された加湿空気は、蒸発域を通過することなく室内空間に放出される。その後、室内空間に放出された加湿空気は、室内空気とともに空気吸込口12からケーシング11の内部に吸い込まれ、室内熱交換器13の広域に当たる。
変形例2Fに係る空気調和装置においても、上記実施形態と同様に、室内熱交換器13を好適に洗浄することができる。
なお、変形例2Fにおける加湿ユニット112の吹出口111iの配置位置は、図16に示すような、前側主熱交換器13baと背面側主熱交換器13bbとの間の位置に限定されるものではなく、本開示の効果を奏する限りにおいて、例えば、室内ファンモータ(図示省略)の上方など、室内熱交換器13の側方に配置されるものであってもよい。
変形例2Fでは、前側補助熱交換器13aaと背面側補助熱交換器13abとが蒸発域となる、暖房サイクル再熱除湿運転時における洗浄運転の例を示した。しかしながら、当業者には自明であるが、変形例2Fは、本開示の効果を奏する限りにおいて、洗浄対象領域を前側補助熱交換器13aaとするものであってもよい。あるいは、室内熱交換器13の全域を洗浄対象領域とするものであってもよい。あるいは、制御部50が、第1除湿運転46や、第2除湿運転47を行うものであってもよい。
<他の実施形態>
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、上記各実施形態そのままに限定されるものではない。本開示は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記各実施形態では洗浄運転45として室内熱交換器13の蒸発域の表面を結露させる、いわゆる結露洗浄を行っているが、それに代えて室内熱交換器13の蒸発域の温度を氷点下以下にして熱交換器表面に着霜させる、いわゆる凍結洗浄運転を行ってもよい。また、本開示は、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の開示を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよい。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。したがって、本実施形態はあらゆる点で一例に過ぎず、限定するものではないと考えるべきであり、これにより、当業者に自明のあらゆる修正が実施形態に含まれることが意図される。
1、300 空気調和装置
13 室内熱交換器
13a 補助熱交換器
13b 主熱交換器
14 室内ファン(ファン)
31 風向調整羽根(フラップ)
40、50 制御部
101 圧縮機
103 室外熱交換器
104 膨張弁(減圧弁)
108 湿度センサ
110 再熱除湿弁
111 吹出口
112 加湿ユニット
113 加湿器
131 冷媒入口
138 冷媒出口
特開2008−138913号公報

Claims (10)

  1. 室内熱交換器(13)と、
    前記室内熱交換器を収容するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内部に加湿空気を吹き出す吹出口(111a〜111h)を有する加湿ユニット(112)と、
    前記加湿ユニットによって前記ケーシング内部に前記加湿空気を送りながら、前記室内熱交換器を洗浄する熱交換器洗浄運転、を行う制御部(40、50)と、
    を備え、
    前記加湿ユニットの吹出口が、
    前記室内熱交換器のうち、洗浄対象の第1部とは異なる第2部の風上側、に配置されている、
    又は、
    前記室内熱交換器のうち、前記第1部および/もしくは前記第2部の風下側、に配置されている、
    又は、
    前記室内熱交換器を通過する風路以外の位置であって、かつ、前記吹出口から吹き出された前記加湿空気が前記室内熱交換器の風下側を流れる位置、に配置されている、
    空気調和装置。
  2. 前記加湿ユニットの吹出口が、前記吹出口から出た加湿空気が前記室内熱交換器の第1部の広範囲に当たるように構成されている、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記室内熱交換器は、蒸発域と非蒸発域を有し、
    前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器の非蒸発域の風上側に配置されている、
    請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記室内熱交換器は、過熱域をさらに有し、
    前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器の過熱域の風上側に配置されている、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記室内熱交換器は、凝縮域をさらに有し、
    前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器の凝縮域の風上側に配置されている、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  6. 前記空気調和装置は、フラップ(31)、
    をさらに備え、
    前記ケーシングの空気吹出口から放出された空気の向きを、前記フラップによって前記ケーシングの空気吸込口に向けて変更させる、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器の前面部分または背面部分のいずれかに配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
  8. 前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器のうち、前記室内熱交換器の正面視で洗浄対象の第1部がなく非洗浄対象の第2部だけがある部分、または、前記室内熱交換器の縦断面視で洗浄対象の第1部がなく非洗浄対象の第2部だけがある部分のいずれかに配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
  9. 前記加湿ユニットの吹出口が、前記室内熱交換器とファン(14)との間の前記室内熱交換器の風下側空間に配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
  10. 前記制御部は、前記熱交換器洗浄運転において、前記室内熱交換器のうち、洗浄対象の第1部に前記ケーシングの空気吸込口より吸込される空気の露点温度以下の冷媒を流し、非洗浄対象の第2部に前記洗浄対象の第1部を流れる冷媒温度よりも高い温度の冷媒を流す、
    請求項1から9のいずれかに記載の空気調和装置。
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