JP2021179273A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気発生手段で発生した気泡が噴出口に達することによって生じる加熱室内への吹き零れを抑制する。【解決手段】本発明は加熱室26に水蒸気を供給する水蒸気発生手段43を備えている。水蒸気発生手段43は、水を溜めるボイラー本体部43aと、ボイラー蓋部43bと、ボイラー本体部に溜めた水を加熱するボイラー加熱手段89を備えている。ボイラー本体部43aは、噴出口44を備えたボイラー室前面と、ボイラー室後面43hと、ボイラー室底面43gを備えている。ボイラー室前面は、噴出口44を備えたボイラー室前面上部43dと、ボイラー室底面43gと接続するボイラー室前面下部43eと、ボイラー室前面下部43eからボイラー室前面上部43dに向かって外方に拡がるように傾斜して形成されたボイラー室傾斜部43fと、を備えている。【選択図】 図11

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器としては、高周波加熱手段、グリル加熱手段、熱風オーブン加熱手段を用いて加熱調理を行うのに加え、さらに水蒸気により加熱調理を行うものが知られている。この加熱調理器は、蒸気を発生させる蒸気発生装置を備える。
蒸気発生装置は、水を溜める空間を仕切る凹部を有する容器と、側方から凹部を塞ぐ容器蓋と、容器に設けられて水を加熱し蒸気を発生させるヒータと、を備えている。容器への水はポンプによって供給される。容器内に供給された水は、ヒータで加熱され、水蒸気となって噴出口から加熱調理器の庫内へ噴出される。
このような技術として、例えば特許文献1及び2がある。
特開2012−122675号公報 特開2013−64576号公報
加熱調理器に搭載される蒸気発生装置は、設置スペースや加熱室内のスペースを確保するために小型化されている。蒸気発生装置の容器内に供給される水の量が多くなると、加熱室内に吹き零れが発生する場合がある。蒸気発生装置の容器内に供給された水は、ヒータで加熱されると水に溶け込んでいた気体が放出されて泡状になり、この泡が容器内の壁面を上昇し、噴出口に到達する。これが加熱室内への吹き零れの原因となっている。特許文献1及び2のような技術においては、加熱室内への吹き零れを防止するために、ポンプを制御して蒸気発生装置の容器内に供給される水の量を調整するようにしていたが、蒸気発生装置で発生する蒸気の量が少なくなり、蒸気による加熱調理が十分に行えないといった課題があった。
本発明の目的は、加熱室内への吹き零れを抑制し、蒸気による加熱調理の性能を向上させた加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、食品を収納する加熱室と、水を加熱して発生した水蒸気を前記加熱室に供給する水蒸気発生手段と、前記水蒸気発生手段に供給する水を溜める水タンクを備えた加熱調理器であって、前記水蒸気発生手段は、上方が開放され開放部を備え前記水タンクから供給された水を溜めるボイラー本体部と、前記開放部を閉塞するボイラー蓋部と、前記ボイラー本体部に溜めた水を加熱するボイラー加熱手段とを備え、前記ボイラー本体部は、前記加熱室に水蒸気を噴出する噴出口を備えたボイラー室前面と、前記ボイラー室前面の後方に形成されたボイラー室後面と、前記ボイラー室前面と前記ボイラー室後面の底部に形成されたボイラー室底面と、を備え、前記ボイラー室前面は、前記噴出口を備えたボイラー室前面上部と、前記ボイラー室底面と接続するボイラー室前面下部と、前記ボイラー室前面下部から前記ボイラー室前面上部に向かって外方に拡がるように傾斜して形成されたボイラー室傾斜部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、加熱室内への吹き零れを抑制し、蒸気による加熱調理の性能を向上させた加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体を前面側から見た斜視図である。 本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体を後方側から見た斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の実施例1に関する加熱調理器のドア開放時の透過斜視図である。 本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態の後方斜視図である。 本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の外観斜視図である。 本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の分解斜視図である。 本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の上面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 図8のX−X線断面図である。 本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の断面図である。 比較例に関する水蒸気発生手段の断面図である。 本発明の実施例2に関する水蒸気発生手段43の断面図である。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
本発明の実施例1について添付図面を用いて説明する。図1は本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体を前面側から見た斜視図、図2は本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体を後方側から見た斜視図、図3は図1のIII−III線断面図、図4は本発明の実施例1に関する加熱調理器のドア開放時の透過斜視図、図5は本発明の実施例1に関する加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態の後方斜視図である。
図1から図5において、加熱調理器の本体1は、内部に被加熱物である被調理物130を収納する加熱室28を備えている。
ドア2は、加熱室28の内部に被調理物130を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、被調理物130を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、後述するヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、加熱中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
ドア2の前面下側にドア2の横幅全体に渡って操作パネル4が設けられ、操作パネル4の上部にLED表示部105が設けられている。操作パネル4に操作部6を設け、操作部6は略中央部にタッチパネル付き表示部70を備え、タッチパネル付き表示部70の右側に隣接して横2個で2段に配列した4個の操作キーでなる操作キー群6aと、そして右端に調理の開始を入力するスタートキー6b、その下側に調理を取りやめるとりけしキー6cを配置して構成している。
スタートキー6bと、とりけしキー6cは、機械式スイッチを用いている。
タッチパネル付き表示部70は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波で被調理物130を加熱するレンジ加熱手段(マグネトロン33、インバータ基板22)、加熱室28の加熱室上面28eに設けたヒータで被調理物を加熱するグリル加熱手段12、水蒸気により被調理物130を加熱するスチームユニット(水蒸気発生手段43、ポンプ手段87)、加熱室奥壁面28bの後方に上下に設けた熱風ヒータ14a,14bから成る熱風ユニット11を備え、発生した熱風で加熱室28を加熱するオーブン加熱手段などから希望する加熱手段を選択し、加熱する時間等の調理条件やパン作りのメニューを入力するためのタッチパネル(図示せず)と、タッチパネルから入力された内容や調理の進行状態を表示するLCD表示部(図示せず)とが一体となって構成される。
水タンク42は、飽和水蒸気あるいは過熱水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
外枠7は、本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、該外部排気ダクト18の取り付けられる内側に、被調理物130から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の排熱である冷却風39(39a,39b,39c)を排出する排気孔36が設けられている。
また、外部排気ダクト18は、排気孔36を通過した冷却風39(39a,39b,39c)を本体1の外に排出するもので、排気は外部排気ダクト18の外部排気口8から排出し、排気の排出方向は本体1の上部方向で且つ前面側に排気する。排気の排出方向を上部方向で且つ前面側に向けることで、背面を壁面に接近して設置した時でも排気によって壁面を汚すことがないようにしている。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33、マグネトロン33に接続された導波管47,制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波エネルギーは、導波管47から回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aが貫通する開孔部47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、この回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26は回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aに連結されている。
ファン装置15は、モータの駆動によって回転し、このファン装置15によって発生する冷却風39(39a,39b,39c)は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25(右側重量センサ25a,左側重量センサ25b,奥側重量センサ25c)等を冷却し、加熱室28の外側と外枠7の間および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら排気孔36を通り、外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
加熱室28の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11は、加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32と、その外周側に位置するように熱風ヒータ14(14a,14b)を設け、熱風ケース11aの後側に熱風モーターカバー17を介して熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
そして、熱風ユニット11内には加熱室28の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。そのため後述する噴出口44から加熱室28へ噴出した飽和水蒸気を熱風ヒータ14の加熱によって過熱水蒸気にして加熱室28へと送ることが可能となる。
加熱室28の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室底面28aには、複数個の重量検出手段25、例えば前側右左に右側重量センサ25a,左側重量センサ25b,後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
テーブルプレート24は、被調理物130を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
また、このテーブルプレート24は、グリル加熱手段12を使用して加熱する時に、被調理物130を適宜グリル加熱手段12に近づけるために、加熱室28の左右側面に設けた上中下の多段(図では3段)の棚27(棚上段27a,棚中段27b,棚下段27c)に載せて使用される。
加熱室28の後部上方には、加熱室28内の温度を検出する温度検出手段a85が設けられている。前記温度検出手段a85は、グリル加熱手段12及び熱風ユニット11の熱風吹出し孔30から加熱室28内に吹出される熱風の影響を直接受けない位置に設けられている。
スチームユニットは、水蒸気発生手段43(ボイラー)とポンプ手段87により構成される。また、水蒸気発生手段43は、温度検出手段b88と、ボイラー加熱手段89より構成される。
水蒸気発生手段43は、略横長形状で加熱室左側面28cの外側面に横向きに取り付けられ、水蒸気を噴出する噴出口44は加熱室28内に臨ませている。
また、水蒸気発生手段43を構成するボイラー加熱手段89は、例えばシーズヒータを用いる。シーズヒータの消費電力は600W前後と大きく、水蒸気発生手段43は短時間で水を沸騰できる温度に加熱することができる。
水蒸気発生手段43への水の供給は、ポンプ手段87を駆動することによって水タンク42からパイプ45を通して供給される。供給された水は、パイプ40と通って、水蒸気発生手段43で加熱されて沸騰し、水蒸気となって噴出口44から加熱室28へ噴出する。
水蒸気発生手段43を構成する温度検出手段b88は、水蒸気発生手段43の温度を検出するもので、その検出結果を制御手段(図示せず)に伝え、ボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
ポンプ手段87は、水タンク42の水を水蒸気発生手段43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。水蒸気発生手段43への給水量の調節はモータに供給する電力のON/OFFの比率で決定する。
ポンプ手段87の一回の動作で送られる水の量は、ボイラー加熱手段89に600Wのヒータを使用した場合、流入した水によって水蒸気発生手段43の温度が低下して水が溜まらない量として概ね0.4mlとしている。
次に、水蒸気発生手段43の詳細構造について図6から図10を参照して説明する。図6は本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の外観斜視図、図7は本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の分解斜視図、図8は本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の上面図、図9は図8のIX−IX線断面図、図10は図8のX−X線断面図である。
図6乃至図10において、水蒸気発生手段43は、上部が開口し、内部に水蒸気発生室103を備えたボイラー本体部43aと、このボイラー本体部43aの上部開口を塞ぎ、鋼板によって形成された平板状のボイラー蓋部43bとで構成されている。ボイラー本体部43aは、アルミダイキャストによって形成されており、横長の容器状に成形されている。容器状に成形された水蒸気発生室103は、噴出口44を備えたボイラー室前面(ボイラー室前面上部43d,ボイラー室前面下部43e,ボイラー室傾斜部43f)と、ボイラー室前面の後方に形成されたボイラー室後面43hと、ボイラー室前面と前記ボイラー室後面の底部に形成されたボイラー底面43gと、水蒸気発生手段43を噴出口44側から見て(図10)左側に位置するボイラー室左側面43jと、右側に位置するボイラー室右側面43kを備えている。
ボイラー室前面は、噴出口44を備えたボイラー室前面上部43dと、ボイラー室底面43gと接続するボイラー室前面下部43eと、ボイラー室前面下部43eからボイラー室前面上部43dに向かって外方に拡がるように傾斜して形成されたボイラー室傾斜部43fと、を備えている。
ボイラー室右側面43kには、その上方に水タンク42から水蒸気発生室103内に水を供給するための給水口104が備えられており、また、給水口104は、噴出口44よりも上方に配置されている。給水口104の下方には、ボイラー本体部43aの空焚き等による異常加熱を防止するサーモスタット106が備えられている。サーモスタット106は、ねじ201によってボイラー室右側面43kに固定される。給水口104には、図5に示すパイプ40が接続される。
ボイラー室底面43gの下方には、水蒸気発生室103に供給された水を加熱するボイラー加熱手段89が備えられている。ボイラー加熱手段89は、例えばシーズヒータが用いられ、U字状を成している。ボイラー加熱手段89には、発熱部89aと、非発熱部89bとがあり、ボイラー本体部43aの下方に埋め込まれ、一体的に形成されている。発熱部89aはU字状の直線部分に位置すると共にボイラー室底面43gの下方に位置しており、非発熱部89bはU字状に曲げられた湾曲部分に位置している。ボイラー加熱手段89の湾曲部分は、ボイラー本体部43aの下方に突出して形成された突出部43pに位置している。ボイラー加熱手段89は、端部がそれぞれボイラー室右側面43k、突出部43pの右側面から突出しており、電源に接続される。ボイラー加熱手段89における電源との接続方向は、給水口104におけるパイプ40との接続方向と一致している。
実施例1のボイラー加熱手段89は、上記のように構成することにより、発熱部89aで発生された熱が効率良く各加熱壁に伝達され、水蒸気発生室103内の水を加熱すると共に、水の加熱に寄与が小さいU字の湾曲部分を非発熱部89bとすることでU字の湾曲部分からの熱の漏洩を抑制でき、省エネ性を向上することができる。
ボイラー室左側面43jには、水蒸気発生手段43の温度を検出する温度検出手段b88が備えられており、ねじ202によって固定されている。
ボイラー本体部43aとボイラー蓋部43bとの間には、シール部材43sが配置され、水蒸気発生室103で発生した蒸気が漏れるのを抑制している。ボイラー蓋部43bは、シール部材43sを介してねじ203によってボイラー本体部43aに固定される。シール部材43sは、ねじ203の数を増やすことで廃止することが可能である。
ボイラー蓋部43bには、平面部から下方に向かって凹んだ蓋凹部43mと、蓋凹部43mから上方に向かって突出した蓋凸部43nが形成されている。実施例1の蓋凸部43nは円形を成し4つ備えられているが、蓋凸部43nは4つに限らず、例えば連続した矩形状のものを1つ形成するようにしても良い。
給水口104から注入される水は、水蒸気発生室103を構成しているボイラー室底面43gで加熱されて水蒸気に気化され、ボイラー室前面上部43dに設けられた噴出口44より、水蒸気発生手段43の外部に水蒸気が排出される。
実施例1は、以上の構成からなり、次に、水蒸気発生手段43の水蒸気発生動作について説明する。
なお、マグネトロン33を用いた高周波加熱調理,グリル加熱手段12を用いたグリル調理,熱風ユニット11を用いた熱風オーブン加熱調理,水を加熱して発生した水蒸気による蒸し料理そのものについては公知であり、料理に関する説明は省略する。
まず、加熱前に水タンク42に水を入れる。次に、ボイラー加熱手段89に電力が通電されると、水蒸気発生手段43の加熱を開始する。制御手段(図示せず)は、温度検出手段b88によって検出された水蒸気発生手段43の温度に基づいて、ボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
そして、温度検出手段b88によって検出された水蒸気発生手段43の温度が所定温度以上(水を加熱し水蒸気にできる温度、ここでは130℃)になるとポンプ手段87を駆動し、水タンク42からパイプ45、40を通してボイラー本体部43aの給水口104から水蒸気発生室103へと水が供給される。
水蒸気発生室103へ供給された水は、ボイラー加熱手段89によって加熱されたボイラー室底面43gから気化熱を得て気化(蒸気化)する。そして、気化した水蒸気は、周りの空気より体積が軽くなり上方に浮上する。浮上した水蒸気は、図9の矢印で示すように、一部が噴出口44から噴出され被加熱部を収納する加熱室へと流れ(水蒸気経路310)、その他が水蒸気発生室103の上方へ流れ(水蒸気経路311)、ボイラー蓋部43bに達する。
実施例1の水蒸気発生室103は、ボイラー加熱手段89に近いほど温度が高く、ボイラー加熱手段89から離れるにつれて温度が低くなる。すなわち、ボイラー室底面43gの温度が高く、ボイラー蓋部43bの温度が低い。
水蒸気経路311を流れる水蒸気は、ボイラー蓋部43bの裏面(下面)付近で漂う水蒸気は、時間の経過と共に温度が低下して液化し、再びボイラー室底面43gに戻り再び気化熱を得て蒸気化する。ボイラー蓋部43bの裏面(下面)には、水蒸気が液化したことによって水滴が付着する。実施例1では、ボイラー蓋部43bに蓋凸部43nを形成している。蓋凸部43nは、水蒸気発生室103側から見ると、ボイラー蓋部43bの裏面(下面)から凹んだ形状となる。実施例1では、蓋凸部43nの裏面に水滴が溜まる構造とし、蓋凸部43nの裏面で保持できなくなった水滴がボイラー室底面43gに戻るようにしている。また、実施例1では、噴出口44の下部にボイラー室傾斜部43fを形成しているので、水滴がボイラー室底面43gに戻ることを助長する。
水を加熱すると、水に溶け込んでいた気体が放出され、複数の気泡が発生する。水蒸気発生室に供給された水は、ボイラー加熱手段で加熱されることにより、水蒸気発生室内で複数の気泡が発生する。発生した複数の気泡は、隣接する気泡が破裂・結合を繰り返し、数珠繋ぎのようにして水蒸気発生室内の壁面を上昇して、噴出口に到達し、調理が行われる加熱室へと流れる。これが吹き零れの原因となるため、水蒸気発生室に供給する水の量を制限するようにしていた。このため、調理に利用する水蒸気の発生量が少なくなるといった課題があった。これを解決するための構成について、図11を用いて説明する。
図11は本発明の実施例1に関する水蒸気発生手段43の断面図である。図12は比較例に関する水蒸気発生手段の断面図である。
ボイラー室前面上部43dは、ボイラー室前面上部43dとボイラー室後面43hとを結ぶ距離が、ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとを結ぶ距離よりも長くなるように配置されている。そして、噴出口44よりも下方であってボイラー室前面上部43dとボイラー室前面下部43eとの間には、ボイラー室傾斜部43fを備えている。すなわち、ボイラー室傾斜部43fでは、ボイラー室傾斜部43fとボイラー室後面43hとを結ぶ距離が、ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとを結ぶ距離に比べ、徐々に広がるようになっている。
図11において、水蒸気発生室103では、ボイラー加熱手段89の加熱により、水蒸気発生室103内の水が沸騰し、気泡300が発生している。一部の気泡301は蒸気化されている。
ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとの間で発生した気泡300は、破裂、結合を繰り返して水蒸気発生室103を上昇するが、ボイラー室傾斜部43fに到達すると空間が拡大されるので、隣接する気泡300同士の結合が抑制され、気泡300が水蒸気発生室103を上昇するが抑制される。この結果、気泡300は噴出口44に到達しないので、噴出口44から加熱室28への吹き零れを抑制することができる。
図12は比較例である。比較例では、水蒸気発生室103内に、噴出口44と直線的に繋がる噴出通路44aが形成されており、この噴出通路44aはボイラー室前面下部43eと接続されている。
図12に場合、ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとの間で発生した気泡300は、破裂、結合を繰り返して水蒸気発生室103を上昇し、噴出通路44aに至る。噴出通路44aに到達した気泡300は、噴出口44から調理が行われる加熱室へと流れる。このように、図12に示す構造では、空間が拡大される箇所が存在しないので、加熱室28内への吹き零れが発生する可能性がある。
これに対し、実施例1の構造(図11)によれば、気泡300が噴出口44に到達するのを抑制することができ、加熱室28内への吹き零れを抑制することができる。
実施例1によれば、噴出口44の下方に、水蒸気発生室103の空間を拡大するボイラー室傾斜部43fを備えるようにしているので、噴出口44から加熱室28内への吹き零れを抑制し、蒸気による加熱調理の性能を向上させた加熱調理器を提供することができる。
次に図13を用いて本発明の実施例2について説明する。図12は本発明の実施例2に関する水蒸気発生手段43の断面図である。実施例2において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例2では、実施例1で説明したボイラー室傾斜部43fに代えて、ボイラー室段部43iを備えている。ボイラー室段部43iは、ボイラー室前面上部43dとボイラー室前面下部43eとの間に形成され、噴出口44よりも下方に位置している。
ボイラー室前面上部43dは、ボイラー室前面上部43dとボイラー室後面43hとを結ぶ距離が、ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとを結ぶ距離よりも長くなるように配置されている。そして、噴出口44より下方であってボイラー室前面上部43dとボイラー室前面下部43eとの間には、ボイラー室段部43iを備えている。
ボイラー室前面下部43eとボイラー室後面43hとの間で発生した気泡300は、破裂、結合を繰り返して水蒸気発生室103を上昇するが、ボイラー室段部43iに到達すると空間が拡大されるので、隣接する気泡300同士の結合が抑制され、気泡300が水蒸気発生室103を上昇するのを抑制することができる。
実施例2によれば、気泡300が噴出口44に到達するのを抑制することができ、加熱室内への吹き零れを抑制し、蒸気による加熱調理の性能を向上させた加熱調理器を提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
28…加熱室、42…水タンク、43…水蒸気発生手、43a…ボイラー本体部、43b…ボイラー蓋部、43d…ボイラー室前面上部、43e…ボイラー室前面下部、43f…ボイラー室傾斜部、43g…ボイラー室底面、43h…ボイラー室後面、43i…ボイラー室段部、43j…ボイラー室左側面、43k…ボイラー室右側面、43m…蓋凹部、43n…蓋凸部、43p…突出部、43s…シール部材、44…噴出口、89…ボイラー加熱手段、89a…発熱部、89b…非発熱部、103…水蒸気発生室、300…気泡、301…気泡(蒸気化)

Claims (10)

  1. 食品を収納する加熱室と、水を加熱して発生した水蒸気を前記加熱室に供給する水蒸気発生手段と、前記水蒸気発生手段に供給する水を溜める水タンクを備えた加熱調理器であって、
    前記水蒸気発生手段は、上方が開放され開放部を備え前記水タンクから供給された水を溜めるボイラー本体部と、前記開放部を閉塞するボイラー蓋部と、前記ボイラー本体部に溜めた水を加熱するボイラー加熱手段とを備え、
    前記ボイラー本体部は、前記加熱室に水蒸気を噴出する噴出口を備えたボイラー室前面と、前記ボイラー室前面の後方に形成されたボイラー室後面と、前記ボイラー室前面と前記ボイラー室後面の底部に形成されたボイラー室底面と、を備え、
    前記ボイラー室前面は、前記噴出口を備えたボイラー室前面上部と、前記ボイラー室底面と接続するボイラー室前面下部と、前記ボイラー室前面下部から前記ボイラー室前面上部に向かって外方に拡がるように傾斜して形成されたボイラー室傾斜部と、を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1において、
    前記ボイラー室前面上部は、前記ボイラー室前面上部と前記ボイラー室後面とを結ぶ距離が、前記ボイラー室前面下部と前記ボイラー室後面とを結ぶ距離よりも長くなるように配置されたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1において、
    前記ボイラー蓋部には、平面部から下方に向かって凹んだ蓋凹部と、前記蓋凹部から上方に向かって突出した蓋凸部が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1において、
    前記ボイラー本体部はアルミダイキャストにて形成され、前記ボイラー蓋部は鋼板によって形成されたことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1において、
    前記ボイラー加熱手段は、発熱部と非発熱部とを備え、前記発熱部は前記ボイラー室底面の下方に配置されたことを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項5において、
    前記ボイラー加熱手段はU字状を成しており、前記発熱部は前記U字状の直線部分に位置させ、前記非発熱部は前記U字状の湾曲部分に位置させたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 食品を収納する加熱室と、水を加熱して発生した水蒸気を前記加熱室に供給する水蒸気発生手段と、前記水蒸気発生手段に供給する水を溜める水タンクを備えた加熱調理器であって、
    前記水蒸気発生手段は、上方が開放され前記水タンクから供給された水を溜めるボイラー本体部と、前記ボイラー本体部の上方開放を閉塞するボイラー蓋部と、前記ボイラー本体部に溜めた水を加熱するボイラー加熱手段とを備え、
    前記ボイラー本体部は、前記加熱室に水蒸気を噴出する噴出口を備えたボイラー室前面と、前記ボイラー室前面の後方に形成されたボイラー室後面と、前記ボイラー室前面と前記ボイラー室後面の底部に形成されたボイラー室底面と、を備え、
    前記ボイラー室前面は、前記噴出口を備えたボイラー室前面上部と、前記ボイラー室底面と接続するボイラー室前面下部とを備え、
    前記ボイラー室前面上部は、前記ボイラー室前面上部と前記ボイラー室後面とを結ぶ距離が、前記ボイラー室前面下部と前記ボイラー室後面とを結ぶ距離よりも長くなるように配置され、
    前記噴出口より下方であって前記ボイラー室前面上部と前記ボイラー室前面下部との間には、ボイラー室段部を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項7において、
    前記ボイラー蓋部には、平面部から下方に向かって凹んだ蓋凹部と、前記蓋凹部から上方に向かって突出した蓋凸部が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
  9. 請求項7において、
    前記ボイラー本体部はアルミダイキャストにて形成され、前記ボイラー蓋部は鋼板によって形成されたことを特徴とする加熱調理器。
  10. 請求項7において、
    前記ボイラー加熱手段は、発熱部と非発熱部とを備え、前記発熱部は前記ボイラー室底面の下方に配置されたことを特徴とする加熱調理器。
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