JP2021176881A - フィラグリン産生促進剤 - Google Patents

フィラグリン産生促進剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2021176881A
JP2021176881A JP2021120960A JP2021120960A JP2021176881A JP 2021176881 A JP2021176881 A JP 2021176881A JP 2021120960 A JP2021120960 A JP 2021120960A JP 2021120960 A JP2021120960 A JP 2021120960A JP 2021176881 A JP2021176881 A JP 2021176881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
oil
filaggrin
water
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021120960A
Other languages
English (en)
Inventor
秀 須藤
Hide Sudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JP2021176881A publication Critical patent/JP2021176881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】フィラグリンの産生を促進し、皮膚の角化を促進し、皮膚の水分を維持し、シワ形成抑制、肌荒れ防止、肌理正常化、アトピー性皮膚炎等の皮膚のトラブルを改善する組成物を提供する。【解決手段】エンメイソウの抽出物、ヒバマタの抽出物の1種以上を有効成分とするフィラグリン産生促進剤による。【選択図】図1

Description

本発明は、フィラグリン、インボルクリン、ロリクリン、コルネオデスモシンの産生を促進し、皮膚の角化を促進し、皮膚の水分を維持し、シワ形成抑制、肌荒れ防止、肌理正常化、アトピー性皮膚炎等の皮膚のトラブルを改善する組成物に関する。
皮膚は体の最も外側に存在しており、細菌などの外界からの刺激に対するバリアとしての役割を有している。皮膚においては、表皮細胞が基底細胞から有棘細胞、顆粒細胞、さらには角層細胞へと約4週間かけて角化し、これらの細胞中で細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)、さらにはコーニファイドエンベローブを形成することによってバリア機能を成し遂げている。
皮膚の加齢や外部環境の変化への不完全な角層の対応によって、シワの形成、肌理の不正常、荒れ肌等が起こるが、角層水分量の低下が重要な因子になっている。
角質の水分保持には天然保湿因子が関わっているがこの天然保湿因子の多くの部分がタンパク質の分解によって生じたアミノ酸が関わっている。
この天然保湿成分の主成分であるアミノ酸は、ケラトヒアリン顆粒に由来するフィラグリンが角質層内で分解することによって産生する。このフィラグリンは、表皮ケラチノサイトにおいてプロフィラグリンとして発現し、直ちにリン酸化し、ケラトヒアリン顆粒に蓄積する。その後脱リン酸、加水分解を経てフィラグリンへと分解され、角質層へと移行し、ケラチンフィラメントの凝集効率を高め、角質細胞の内部構築に関与する。近年、このフィラグリンが皮膚の水分保持に非常に重要かつ必要不可欠であること、及び乾燥などの条件によりフィラグリンの合成力が低下し、角質層におけるアミノ酸量が低下することが明らかになっている。
表皮細胞の角化過程において表皮顆粒層に存在するケラトヒアリン顆粒を構成するプロフィラグリンが角化する時に、脱リン酸化とプロテアーゼの作用で分解され、フィラグリンというタンパク質を遊離し、そのフィラグリンのアルギニン残基がペプチジルアルギニンデイミナーゼという酵素によってシトルリン残基になる等の修飾を受けて、フィラグリンが徐々にケラチン繊維の間からはずれ、分解されてNMF成分が作り出される。
また、フィラグリンの分解によって生じたヒスチジンからヒスチダーゼの作用によってtrans-ウロカニン酸が産生され、紫外線から皮膚を守る。
このようにフィラグリンの合成促進が角質の水分保持や紫外線からの防御機能に重要な役割を果たしている。
また、表皮は、角化細胞の***とその後の分化により、常に新しい角質細胞を作り出すことで、外界からの種々の刺激から皮膚を守る防御機能を有する。特に、角化細胞の分化過程において、有棘層から顆粒層にかけてインボルクリン等のタンパク質が発現し、角化細胞を包み込む不溶性の細胞膜様構造体であるコーニファイドエンベロープ(CE)を形成し、角質細胞の細胞骨格及び構造の安定性に寄与する。
しかし、様々な要因で表皮におけるインボルクリンの産生量が減少すると、コーニファイドエンベロープ(CE)形成が不完全な状態となり、角化が正常に行われなくなる。その結果、角質バリア機能及び皮膚の保湿機能が低下し、肌荒れや乾燥肌等の皮膚症状を呈するようになると考えられる。
このようなことから、角化細胞の表皮におけるインボルクリンの産生を高め、コーニファイドエンベロープの形成を促進して角化を正常化することによれば、乾燥や紫外線等の外部刺激に伴う皮膚バリア機能の低下を抑制し、肌の乾燥や肌荒れなど、様々な皮膚症状を予防・改善することができると考えられる。
また、ロリクリンは周辺帯(cornified cell envelope)の主要成分でありその発現はケラトヒアリン顆粒より始まり次第に周辺帯に組み込まれていく、周辺帯の構成タンパク質の重要な1つであり、天然保湿因子の形成をはじめ種々の角層機能に関わり、シワの形成、肌理の不正常、荒れ肌等の発生を抑制する。
デスモソームは細胞と細胞をつなぎ合わせる役割を担っているが、皮膚の角質層では通常のデスモソームから少し変化したコルネオデスモソームがその役割を担っている。コルネオデスモシンはコルネオデスモソームの中心に存在するタンパク質で、コルニファイドエンベロープとも結合していることが知られている。コルネオデスモソームの酵素分解が角質の皮膚最上層での剥離につながっている。
このため、皮膚老化に伴うデスモソーム構成タンパクの発現減少は、シワ形成、肌理紋様減少、肌荒れが起こるので、コルネオデスモシン等のデスモソーム構成タンパクの発現促進を促す必要がある。
このようにフィラグリン、インボルクリン、ロリクリン、コルネオデスモシンの産生を促進することによって、皮膚機能を正常化し、シワ形成抑制、肌荒れ防止、肌理正常化、アトピー性皮膚炎等に有効な皮膚外用剤が得られる。
これらの産生を促進する物質はいくつか知られているが、充分に満足するものは得られていなかった。
サガラメ(Eisenia arborea Areschoug)は、褐藻類、コンブ科(Laminariaceae)、アラメ属(Eisenia)の海藻で、アラメとちがって一次側葉のみで、葉の途中から二次側葉が生えない。食材として用いられている。
さらに血管新生抑制剤、β−グルクロニダーゼ阻害剤、AGE生成阻害剤、アクアポリン産生増強製剤等の用途が知られている。(特許文献1〜4参照)
ヒバマタは、褐藻類ヒバマタ目ヒバマタ科に分類される海藻で、ヨーロッパでは古くから食用として利用されている海藻でミネラルを豊富に含む。中でもヨウ素や亜鉛の含有量が高く、これらの成分の補給に役立つといわれている。さらに、粘液質は食品や化粧品、医薬品製造に必要なアルギン酸エステルの原料となる。さらにヒアルロニダーゼ阻害、コラーゲンゲル収縮促進、インテグリン発現促進、エラスターゼ阻害等の作用が知られている。(特許文献5〜8)
なお、ヨーロッパでは主にFucus vesiculosusが利用されSeaweed(シーウィード)とも称されている。日本で分布しているのはFucus evanescensである。
紅茶は、茶(Camellia sinensis)の葉を原料とし、摘み取った茶葉を発酵させたものである。
勿論飲用が主な用途であるが、プラーク形成阻害剤、メラニン生成抑制剤、アレルゲン不活性化剤、OPH活性増強剤等の用途も知られている。(特許文献9〜12参照)
エンメイソウ(延命草)はシソ科ヤマハッカ属ヒキオコシ(Isodon japonicus)の全草を乾燥した日本の民間薬で消化不良、食欲不振、腹痛等に用いられてきた。さらに、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、抗補体活性剤等、抗肥満化粧料、血小板凝集抑制作用、血管新生抑制剤、タイトジャンクション形成促進剤等の用途が知られている。(特許文献13〜18)
特開2006−022033号公報 特開2006−045188号公報 特開2008−214246号公報 特開2013−087057号公報 特開平09−067266号公報 特開平10−072336号公報 特開平11−246428号公報 特開2000−053578号公報 特開2001−354545号公報 特開平08−301722号公報 特開平08−092057号公報 特開平05−262636号公報 特開平07−196522号公報 特開平09−087189号公報 特開平10−203990号公報 特開2007−197388号公報 特開2012−025777号公報 特開2013−056841号公報
本発明の目的はフィラグリン、インボルクリン、ロリクリン、コルネオデスモシンの産生を促進することによって、皮膚機能を正常化し、シワ形成抑制、肌荒れ防止、肌理正常化、アトピー性皮膚炎等に有効な皮膚外用剤が得ることである。
本発明者らが鋭意検討した結果、サガラメの抽出物、ヒバマタの抽出物、紅茶の抽出物、エンメイソウの抽出物が上記目的を達することがわかった。
サガラメ、ヒバマタ、紅茶、エンメイソウは、乾燥した後、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。
乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。
前記抽出に用いる溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。
なお、前記水と親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して3〜20質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して3〜15質量部添加することが好ましい。多価アルコールの場合は水10質量部に対して3〜20質量部添加することが好ましい。
抽出に使用する有機溶媒の量は、原料となる植物に対して望ましくは5〜100倍量程度、さらに望ましくは10〜50倍量程度が良い。さらに抽出効率を上げるため、抽出溶媒中で撹拌やホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
尚、抽出操作は1回のみの操作に限定されるものではない。抽出後の残渣に再度新鮮な溶媒を添加し、抽出操作を施すこともできるし、抽出溶媒を複数回抽出原料に接触させることも可能である。
必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良く、エバポレーターのような減圧濃縮装置や加熱による溶媒除去などにより、濃縮することができる。
また、この抽出物を合成吸着剤(ダイアイオンHP20やセファビースSP825、アンバーライトXAD4、MCIgelCHP20P等)やデキストラン樹脂(セファデックスLH−20など)、限外濾過等を用いてさらに精製することも可能である。
本発明の製剤は、経口、注射、外用のいずれでも薬効を発現するが、皮膚外用剤として用いるのが好ましい。皮膚外用剤には、皮膚化粧料、外用医薬部外品、医療用皮膚外用剤が含まれる。
また、本発明の製剤には、上記成分の他に医薬品や化粧品の各種製剤において使用されている界面活性剤、油性成分、保湿剤、高分子化合物、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ビタミン類、色素、香料、水等を配合することができる。
上記界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、天然、合成のいずれの界面活性剤も使用できるが、皮膚に対する刺激性を考慮すると非イオン性のものを使用することが好ましい。非イオン性界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグリコシド等が挙げられる。
油性成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げることができる。油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合成トリグリセリド等が;ロウ類としては、例えばカルナバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が;炭化水素類としては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、ブリスタン等が;高級脂肪酸類としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が;高級アルコール類としては、例えばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等が;エステル類としては、例えばオクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エステル等が;精油類としては、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等が;シリコーン油類としては、例えばジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これら上述の油性成分は一種又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明においては、このうち特にミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、ミリスチレン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エステル、ハッカ油、トウヒ油、ケイ皮油、ローズ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ゲラニオール、ピネン、リモネン、ジメチルポリシロキサンを使用することが好ましい。
本発明の製剤には、さらに下記のような成分を配合することができるが、その成分もこれらに限定されるものではない。
色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
その他;殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
本発明の製剤は、前記必須成分に必要に応じて前記任意成分を加え、常法に従って製造することができ、クリーム、乳液、化粧水等の形態とすることができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
実施例1
サガラメ(乾燥物、細断品)を50gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、エバポレートしたのち、これを凍結乾燥した。
実施例2
ヒバマタ(Fucus vesiculosus)(乾燥物、細断品)を50gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、エバポレートしたのち、これを凍結乾燥した。
実施例3
紅茶(乾燥物、細断品)を30gに30%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、エバポレートしたのち、これを凍結乾燥した。
実施例4
エンメイソウ(全草、乾燥物、細断品)を30gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、エバポレートしたのち、これを凍結乾燥した。
確認試験
2継代目のヒト***由来表皮細胞(クラボウ)を50−70%コンフルエントとなるようHuMedia−KG2培地(フェノールレッド不含)で培養後、前日にカルシウム濃度を1.8mMに変更したHuMedia−KG2培地に、実施例を添加し、37℃、5%CO2インキュベータ中で2日間培養した。
<RNAの抽出>
細胞からの Total RNAの抽出は、トリプシン/EDTAで剥離後、illustra RNA Mini RNA Isolation Kit(GE Healthcare社)を用い、GE Healthcare社の添付マニュアルに従い調製した。RNA濃度は、NanoDrop1000(Thermo SCIENTIFIC)を用い算出した。
<RT反応およびリアルタイムPCR>
2.5μgのTotal RNAを使い、MMLV Reverse Transcriptase RNaseH−(東洋紡社)を用い、東洋紡社推奨プロトコール(TOYOBO BIOCHEMICALS FOR LIFE SCIENCE 2008/2009のページ1−42)に従いRT反応を行なった。
リアルタイムPCRはAppliedBiosystems 7500 リアルタイムPCR Systemを用い、以下のように実施した。SYBR Green法を用い(THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix,東洋紡社)、7500 リアルタイムPCR Systemの操作マニュアル(AppliedBiosystems)を用いて、Comparative CT(△△CT)法(n=3)により遺伝子発現比較を実施した。内部標準としてGAPDHを使用した。なお、対象遺伝子はフィラグリン、ロリクリン、インボルクリン、コルネオデスモシン(CDSN)である。
確認試験の結果を図1に示す。
また、実施例を配合した外用剤を作成し、実際に使用してみた結果、シワ形成抑制、肌荒れ防止、肌理正常化、皮膚角化促進に改善がみられた。
実施例1〜2を作用濃度0.1%、実施例3を作用濃度0.01%、実施例4を作用濃度0.005%で作用させ、コントロールを1として、フィラグリン、ロリクリン、インボルクリン、コルネオデスモシン(CDSN)の遺伝子発現量を示した。

Claims (1)

  1. エンメイソウの抽出物、ヒバマタの抽出物の1種以上を有効成分とするフィラグリン産生促進剤。
JP2021120960A 2016-06-23 2021-07-21 フィラグリン産生促進剤 Pending JP2021176881A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016124071 2016-06-23
JP2016124071 2016-06-23
JP2017100659A JP2018002704A (ja) 2016-06-23 2017-05-22 フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、コルネオデスモシン産生促進剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100659A Division JP2018002704A (ja) 2016-06-23 2017-05-22 フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、コルネオデスモシン産生促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021176881A true JP2021176881A (ja) 2021-11-11

Family

ID=60944786

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100659A Pending JP2018002704A (ja) 2016-06-23 2017-05-22 フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、コルネオデスモシン産生促進剤
JP2021120960A Pending JP2021176881A (ja) 2016-06-23 2021-07-21 フィラグリン産生促進剤

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100659A Pending JP2018002704A (ja) 2016-06-23 2017-05-22 フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、コルネオデスモシン産生促進剤

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2018002704A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020121949A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 ピジョン株式会社 プロフィラグリンmRNA発現促進剤
WO2022122167A1 (en) 2020-12-11 2022-06-16 Symrise Ag Medicament for preventing or treating pathologic conditions of human skin (i)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175734A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Kose Corp 皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤並びにそれらを含有する皮膚外用剤
JP2005206568A (ja) * 2003-03-06 2005-08-04 Kao Corp 皮膚老化防止・改善剤
JP2005350412A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Pias Arise Kk 神経成長因子産生抑制剤、並びにその神経成長因子産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品、痒み予防及び治療剤、及びアトピー性皮膚炎治療剤
JP2009256272A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Maruzen Pharmaceut Co Ltd Atp産生促進剤および表皮細胞賦活化剤
JP2012097049A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Hydrox Kk 皮膚外用用組成物
JP2013056841A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Pola Chemical Industries Inc タイトジャンクション形成促進剤

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175734A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Kose Corp 皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤並びにそれらを含有する皮膚外用剤
JP2005206568A (ja) * 2003-03-06 2005-08-04 Kao Corp 皮膚老化防止・改善剤
JP2005350412A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Pias Arise Kk 神経成長因子産生抑制剤、並びにその神経成長因子産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品、痒み予防及び治療剤、及びアトピー性皮膚炎治療剤
JP2009256272A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Maruzen Pharmaceut Co Ltd Atp産生促進剤および表皮細胞賦活化剤
JP2012097049A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Hydrox Kk 皮膚外用用組成物
JP2013056841A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Pola Chemical Industries Inc タイトジャンクション形成促進剤

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
SHADOWNYL(シャドウニル)、BASFジャパン株式会社、FRAGRANCE JOURNAL, JPN6022034944, July 2013 (2013-07-01), pages 76 - 77, ISSN: 0005006909 *
延命草抽出物、新しい化粧品素材の効能・効果・作用(上), JPN6022034945, 31 August 1998 (1998-08-31), pages 367 - 369, ISSN: 0005006910 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018002704A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021176881A (ja) フィラグリン産生促進剤
JP2010105924A (ja) 皮膚角化促進剤
JP2021169532A (ja) トランスグルタミナーゼ産生促進剤
JP6377879B1 (ja) 皮膚外用剤
JP2018035145A (ja) フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、ヒスチダーゼ産生促進剤、sprr1b産生促進剤
JP6970952B2 (ja) カリクレイン関連ペプチターゼ産生促進剤、lekti産生促進剤、slpi産生促進剤、角化正常化剤、コルネオデスモソーム分解正常化剤
JP6242849B2 (ja) カリクレイン関連ペプチターゼ産生促進剤、lekti産生促進剤、slpi産生促進剤、角化正常化剤、コルネオデスモソーム分解正常化剤
JP4653513B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2019055917A (ja) エンドセリン−1抑制剤
JP7021762B2 (ja) カリクレイン関連ペプチターゼ産生促進剤、lekti産生促進剤、slpi産生促進剤、角化正常化剤、コルネオデスモソーム分解正常化剤
JP6437291B2 (ja) メイラード反応阻害剤
JP2014040398A (ja) フィラグリン産生促進剤、インボルクリン産生促進剤、ロリクリン産生促進剤、コルネオデスモシン産生促進剤他
JP6407848B2 (ja) ディフェンシン産生促進剤、カテリシジン産生促進剤、抗菌剤
JP2018002703A (ja) ソラヤシン産生促進剤
JP2021138746A (ja) オクルディン産生促進剤
JP2016135769A (ja) クローディン産生促進剤、オクルディン産生促進剤、タイトジャンクション機能強化剤
JP6242939B2 (ja) Ctip2遺伝子発現増強剤
JP2017039699A (ja) カスパーゼ−14発現促進剤
JP2018035144A (ja) フィラグリン産生促進剤
JP6175216B2 (ja) 関節炎の予防・治療剤
JP6885575B2 (ja) ディフェンシン産生促進剤、抗菌剤
WO2020260648A1 (en) Use of a hydro-alcoholic extract of evening primrose for hydrating skin and increasing barrier function
JP6356944B2 (ja) クローディン産生促進剤、オクルディン産生促進剤、タイトジャンクション機能強化剤
JP2017132761A (ja) ソラヤシン産生促進剤
JP2017160187A (ja) カスパーゼ−14発現促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230307