JP2005350412A - 神経成長因子産生抑制剤、並びにその神経成長因子産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品、痒み予防及び治療剤、及びアトピー性皮膚炎治療剤 - Google Patents
神経成長因子産生抑制剤、並びにその神経成長因子産生抑制剤を配合した皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品、痒み予防及び治療剤、及びアトピー性皮膚炎治療剤 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 エイジツ抽出物、ノバラ抽出物、ローズマリー抽出物、エンメイソウ抽出物、チョウジ抽出物、ジオウ抽出物、シャクヤク抽出物、ゲンチアナ抽出物、オウゴン抽出物、フキタンポポ抽出物、クレマティス抽出物及びドクダミ抽出物から選ばれる少なくとも1種を神経成長因子産生抑制剤に含有させたことを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
(実施例1)
本実施例は、エイジツ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。エイジツ抽出物の調製は次のようにして行う。すなわち、先ずエイジツの果実を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加える。次に、室温(20〜30℃程度の温度)にて5日間抽出を行った後、濾過することによって、エイジツ抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、1.61重量%であった。
本実施例は、ノバラ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。ノバラの果実を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、ノバラ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.57重量%であった。
本実施例は、ローズマリー抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。ローズマリーの葉を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、70℃に加温して5日間抽出を行った後、濾過し、ローズマリー抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.75重量%であった。
本実施例は、エンメイソウ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。エンメイソウの葉および茎を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、エンメイソウ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.27重量%であった。
本実施例は、チョウジ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。チョウジのつぼみを乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、チョウジ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.13重量%であった。
本実施例は、ジオウ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。ジオウ抽出物の調製は次のように行なう。先ずジオウの根を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、ジオウ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.28重量%であった。
本実施例は、シャクヤク抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。シャクヤクの根を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、シャクヤク抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.53重量%であった。
本実施例は、ゲンチアナ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。ゲンチアナの根及び茎を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、ゲンチアナ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.41重量%であった。
本実施例は、オウゴン抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。オウゴンの根を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、オウゴン抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.35重量%であった。
本実施例は、フキタンポポ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。フキタンポポの花を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、フキタンポポ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.39重量%であった。
本実施例は、クレマティス抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。クレマティスの葉を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、クレマティス抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.46重量%であった。
本実施例は、ドクダミ抽出物を含有した神経成長因子産生抑制剤の実施例である。ドクダミの地上部を乾燥して細かく砕いたもの10gに、含水濃度50容量%エタノール100mlを加え、室温にて5日間抽出を行った後、濾過し、ドクダミ抽出物を得た。乾燥固形物量は、1.28重量%であった。
本試験例は、正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)を用いた神経成長因子抑制試験である。本試験例では、エイジツ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象としている。
実施例2のノバラ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDFを用いた神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図2に示す。ノバラ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が9.69pg/mlであったのに対して、ノバラ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で8.23pg/ml、0.05容量%添加で6.95pg/ml、0.1容量%添加で3.68pg/ml、0.2容量%添加で1.25pg/mlであり、いずれもノバラ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、ノバラ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またノバラ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例3のローズマリー抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDFを用いた神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図3に示す。ローズマリー抽出液を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が11.33pg/mlであったのに対して、ローズマリー抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で7.28pg/ml、0.05容量%添加で5.62pg/ml、0.1容量%添加で3.78pg/ml、0.2容量%添加で2.06pg/mlであり、いずれもローズマリー抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、ローズマリー抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またローズマリー抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例4のエンメイソウ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図4に示す。エンメイソウ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が10.81pg/mlであったのに対して、エンメイソウ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で9.38pg/ml、0.05容量%添加で8.7pg/ml、0.1容量%添加で7.05pg/ml、0.2容量%添加で4.73pg/mlであり、いずれもエンメイソウ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、エンメイソウ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またエンメイソウ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例5のチョウジ抽出物からなる神経成長因子産生抑制を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図5に示す。チョウジ抽出物の培養上清への添加濃度は、0.1容量%、0.05容量%、又は0.025容量%として実施例1と同様に神経成長因子産生抑制試験を行った。チョウジ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が15.51pg/mlであったのに対して、チョウジ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で6.0pg/ml、0.05容量%添加で3.91pg/ml、0.1容量%添加で1.04pg/mlであり、いずれもチョウジ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、チョウジ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またチョウジ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例6のジオウ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図6に示す。ジオウ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が27.25pg/mlであったのに対して、ジオウ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で24.75pg/ml、0.05容量%添加で23.08pg/ml、0.1容量%添加で21.62pg/ml、0.2容量%添加で16.91pg/mlであり、いずれもジオウ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、ジオウ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またジオウ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例7のシャクヤク抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記、実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図7に示す。シャクヤク抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が17.46pg/mlであったのに対して、シャクヤク抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で13.5pg/ml、0.05容量%添加で12.82pg/ml、0.1容量%添加で11.57pg/ml、0.2容量%添加で7.83pg/mlであり、いずれもシャクヤク抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、シャクヤク抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またシャクヤク抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例8のゲンチアナ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図8に示す。ゲンチアナ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が14.53pg/mlであったのに対して、ゲンチアナ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で13.61pg/ml、0.05容量%添加で12.04pg/ml、0.1容量%添加で10.63pg/ml、0.2容量%添加で8.3pg/mlであり、いずれもゲンチアナ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、ゲンチアナ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またゲンチアナ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例9のオウゴン抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図9に示す。オウゴン抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が14.74pg/mlであったのに対して、オウゴン抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で11.91pg/ml、0.05容量%添加で10.38pg/ml、0.1容量%添加で9.28pg/ml、0.2容量%添加で6.17であり、いずれもオウゴン抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、オウゴン抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またオウゴン抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例10のフキタンポポ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図10に示す。フキタンポポ抽出液を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が14.55pg/mlであったのに対して、フキタンポポ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で12.33pg/ml、0.05容量%添加で10.55pg/ml、0.1容量%添加で9.18pg/ml、0.2容量%添加で7.14pg/mlであり、いずれもフキタンポポ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、フキタンポポ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またフキタンポポ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例11のクレマティス抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図11に示す。クレマティス抽出液を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が14.39pg/mlであったのに対して、クレマティス抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で12.51pg/ml、0.05容量%添加で12.16pg/ml、0.1容量%添加で9.88pg/ml、0.2容量%添加で0.82pg/mlであり、いずれもクレマティス抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、クレマティス抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またクレマティス抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
実施例12のドクダミ抽出物からなる神経成長因子産生抑制剤を対象として、上記実施例1と同様にしてNHDF神経成長因子産生抑制試験を行った。その結果を図12に示す。ドクダミ抽出物を添加しない場合の培養上清中のNGF濃度が25.28pg/mlであったのに対して、ドクダミ抽出物を添加したときの培養上清中のNGF濃度は、0.025容量%添加で20.62pg/ml、0.05容量%添加で21.84pg/ml、0.1容量%添加で20.62pg/ml、0.2容量%添加で17.16pg/mlであり、いずれもドクダミ抽出物を添加しない場合に比べて培養上清中へのNGFの遊離量(NGF濃度)が減少した。従って、ドクダミ抽出物を添加することでNGFの産生が抑制されることが判った。またドクダミ抽出物の添加量(容量%)が多くなるほどNGF濃度が減少し、NGFの産生抑制効果が増大することが判った。
本試験例は、マウス接触性皮膚炎に対する抑制効果の試験である。7週齢のBALB/c系雄性マウスをSLC株式会社より購入し、室温23±3℃、湿度55±15%、明暗サイクル12時間(明期7:00〜19:00)の条件下に飼育した。ノバラ抽出物は感作30分後投与(N=5)群を設定した。当日に刈毛したマウスの腹部皮膚に5%ピクリルクロライド−エタノール溶液0.15mlを塗布し、感作処置を施した。その5日後に1%ピクリルクロライド−アセトン:オリーブオイル(4:1)溶液を左側耳介皮膚の両面に20μl 塗布し、アレルギー反応を惹起した。
本試験例は、NC/Ngaマウスを用いた痒み抑制試験である。NC/Ngaマウスは、コンベンショナルグレードの動物であって、アトピー性皮膚炎を自然発症するアトピー性皮膚炎モデルマウスであり、アトピーの発症に伴い痒みを誘発する。4週齢のNC/Nga系雄性マウス10匹を日本チャールズ・リバー株式会社より購入し、室温23±3℃、湿度55±15%、明暗サイクル12時間(明期7:00〜19:00)の条件下に飼育した。マウスは1ケージ5匹飼いとし、予備飼育後、アトピー性皮膚炎を発症した動物を1群5匹として以下の実験に供した。ノバラ抽出物は5日間連続投与(N=5)群を設定した。
本処方例は、化粧料の一例としてのクリームの処方例であり、その組成は次のとおりである。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
ノバラ抽出物 0.1%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本処方例もクリームの処方例であるが、神経成長因子産生抑制剤としてのノバラ抽出物の配合量を上記処方例1よりも多くしたこと以外は処方例1と組成は同じである。その組成は次のとおりである。クリームの調製は上記処方例1と同様に行なった。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
ノバラ抽出物 0.5%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本処方例もクリームの処方例であるが、神経成長因子産生抑制剤としてのノバラ抽出物の配合量を上記処方例1、2よりも多くしたこと以外は処方例1、2と組成は同じである。その組成は次のとおりである。クリームの調製は上記処方例1と同様に行なった。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
ノバラ抽出物 1.0%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本処方例もクリームの処方例であるが、神経成長因子産生抑制剤としてエイジツ抽出物を用いた点で、ノバラ抽出物を用いた処方例1と相違している。その組成は次のとおりである。クリームの調製は上記処方例1と同様に行なった。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
エイジツ抽出物 0.5%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本処方例もクリームの処方例であるが、神経成長因子産生抑制剤としてローズマリー抽出物を用いた点が上記各処方例と相違している。その組成は次のとおりである。クリームの調製は上記処方例1と同様に行なった。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
ローズマリー抽出物 0.5%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本処方例もクリームの処方例であるが、神経成長因子産生抑制剤としてエンメイソウ抽出物を用いた点が上記各処方例と相違している。その組成は次のとおりである。クリームの調製は上記処方例1と同様に行なった。
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
エンメイソウ抽出物 0.5%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本試験例では、上記処方例1乃至3のクリームについて痒み抑制試験を行った。
試験方法は次のとおりである。処方例1乃至3ののクリームを、それぞれ乾燥に伴う皮膚の痒みを訴える女子被験者(25歳〜45歳)25人を対象にして、1日2回3ケ月間連用塗布した。評価は、皮膚の痒みを感じなくなったと回答した人数で示した。一方、クリーム基剤の組成が上記処方例1乃至3と同じであって植物抽出物の配合されていない次の組成のクリームを比較例1として同様の試験を行った。
組成 配合比(重量%)
セタノール 2.5%
スクワレン 10.0%
サラシミツロウ 1.0%
トリオクタン酸グリセリル 5.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 15.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
1,3−ブチレングリコール 7.0%
モノステアリン酸グリセリン 3.0%
POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.0%
ソルビタンモノステアレート 2.0%
濃グリセリン 5.0%
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1%
パラオキシ安息香酸エチル 0.2%
精製水 残量
本試験例は、紫外線による炎症抑制試験である。上記処方例1乃至3のクリームを用い、炎症に対する改善効果を試験した。一方、陽性対象として抗炎症剤の一つであるインドメタシンを配合した医薬品であるインテバンクリーム(住友製薬)を比較例2として用いた。
4週齢のハートレー系モルモットをSLC(株)より購入し、室温23±3℃、湿度55±15%、明暗サイクル12時間(明期7:00〜19:00)の条件下に飼育した。モルモットの背部をバリカンおよび電気シェーバーにて剃毛し、剃毛部位2cm×2cm)に、上記処方例1乃至3及び比較例1、2の試料を3日間連用し、紫外線を照射した。紫外線照射部位の皮膚色は色差計を用いて測定した。皮膚紅斑は、比較例1の場合を100として比較算出したa*値で示した。
Claims (6)
- エイジツ抽出物、ノバラ抽出物、ローズマリー抽出物、エンメイソウ抽出物、チョウジ抽出物、ジオウ抽出物、シャクヤク抽出物、ゲンチアナ抽出物、オウゴン抽出物、フキタンポポ抽出物、クレマティス抽出物及びドクダミ抽出物から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする神経成長因子産生抑制剤。
- 請求項1記載の神経成長因子産生抑制剤を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
- 請求項1記載の神経成長因子産生抑制剤を配合したことを特徴とする化粧料。
- 請求項1記載の神経成長因子産生抑制剤を配合したことを特徴とする医薬部外品。
- 請求項1記載の神経成長因子産生抑制剤を配合した痒み予防及び治療剤。
- 請求項1記載の神経成長因子産生抑制剤を配合したアトピー性皮膚炎治療剤。
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Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-06-11 JP JP2004174251A patent/JP2005350412A/ja active Pending
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