JP2021173300A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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真一郎 末永
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Abstract

【課題】ラジアル変動を抑制して異音の発生を抑制できる車両用動力伝達装置を提供する。【解決手段】第2ロータ軸28及びリダクション軸30が第3回転中心線C3を共通の回転中心線にして相対回転不能に接続され、玉軸受50及び玉軸受52がケース16の嵌合溝70,72にそれぞれ固定され、且つ、リダクション軸30が第3回転中心線C3方向の一方側に配設された玉軸受50及び他方側に配設された玉軸受52を介してケース16に支持されている。車両用動力伝達装置14は、リダクション軸30に相対回転不能に配設され且つリダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して玉軸受50をその固定されたケース16の嵌合溝70側に押圧する押圧部材90を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転中心線を共通にして相対回転不能に接続された第1回転軸及び第2回転軸を備える車両用動力伝達装置に関する。
回転中心線を共通にして相対回転不能に接続された第2ロータ軸(第1回転軸)及びリダクション軸(第2回転軸)を備える車両用動力伝達装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。
特開2019−116252号公報
特許文献1に記載の車両用動力伝達装置では、第2ロータ軸及びリダクション軸は、それぞれ共通の回転中心線まわりに回転可能に軸受を介して非回転部材であるハウジング(トランスアクスルケース)にそれぞれ支持されている。例えば、リダクション軸が高回転となって第2ロータ軸の回転中心線とリダクション軸の回転中心線とがずれると、そのずれが要因で発生するラジアル変動により、異音が発生するおそれがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ラジアル変動を抑制して異音の発生を抑制できる車両用動力伝達装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、車両用回転機のロータに連結された第1回転軸と、駆動輪に動力伝達可能に接続された第2回転軸と、を備え、前記第1回転軸及び前記第2回転軸が回転中心線を共通にして相対回転不能に接続され、第1転がり軸受及び第2転がり軸受がケースの段部にそれぞれ固定され、且つ、前記第2回転軸が前記回転中心線方向の一方側に配設された前記第1転がり軸受及び他方側に配設された前記第2転がり軸受を介して前記ケースに支持された車両用動力伝達装置であって、前記第2回転軸に相対回転不能に配設され且つ前記第2回転軸の回転速度が高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の少なくとも一方を前記固定された前記ケースの段部側に押圧する押圧部材を有することにある。
第1発明の車両用動力伝達装置によれば、前記第2回転軸に相対回転不能に配設され且つ前記第2回転軸の回転速度が高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の少なくとも一方を前記固定された前記ケースの段部側に押圧する押圧部材が設けられる。第2回転軸の回転速度が高くなると、押圧部材はスラスト方向に拡張して第1転がり軸受及び第2転がり軸受の少なくとも一方をそれらが固定されたケースの段部側に押圧するため、第1転がり軸受及び第2転がり軸受における内輪と転動体との間や転動体と外輪との間にある隙間が減少する。これにより、第1転がり軸受及び第2転がり軸受におけるラジアル方向の変動が抑制され、第1回転軸の回転中心線と第2回転軸の回転中心線とがずれることによる異音の発生が抑制される。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記押圧部材は、前記第2回転軸の回転速度が低くなるのに応じて前記押圧する前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の少なくとも一方への押圧力を低減することにある。このように、第2回転軸の回転速度が低くなると、第2回転軸の回転速度が高い場合に比べて、第1転がり軸受及び第2転がり軸受がスラスト方向に押圧される押圧力が低減されるので、第1転がり軸受及び第2転がり軸受における内輪と転動体との間や転動体と外輪との間にある隙間が増加する。これにより、転動体が転動しやすくなって摩擦が減少し、第1転がり軸受及び第2転がり軸受における損失の悪化が抑制される。
本発明の実施例に係る車両用動力伝達装置を搭載したハイブリッド車両の概略構成を説明する図である。 図1に示す動力伝達装置の一部断面図である。 図2に示すリダクション軸に配設される押圧部材の構成を説明する図であって、(a)は押圧部材を第3回転中心線方向に切断した断面図であり、(b)は押圧部材の一構成部材である第1円筒部及び転動部材を第3回転中心線方向から見た図である。 リダクション軸の回転速度による押圧部材の変化状態を説明する図であって、(a)はリダクション軸の回転速度が低い場合の押圧部材の状態を示し、(b)はリダクション軸の回転速度が高い場合の押圧部材の状態を示している。 リダクション軸の回転速度と、押圧部材のスラスト拡張量及びスラスト力と、の関係の概略を説明する図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の実施例に係る車両用動力伝達装置14を搭載したハイブリッド車両10の概略構成を説明する図である。図1において、第3回転中心線C3方向における一方側及び他方側をそれぞれ矢印で示す。なお、図2、図3、及び図4に示す「一方側」及び「他方側」は、図1に示すものと同じ側である。
ハイブリッド車両10(以下、単に「車両10」と記す。)は、走行用駆動力源としてのエンジン12及びトランスアクスル(T/A)としての車両用動力伝達装置14(以下、単に「動力伝達装置14」と記す。)を備える。
エンジン12は、車両10の走行用駆動力源であり、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関で構成されている。
動力伝達装置14は、遊星歯車装置20、第1回転機MG1、第2回転機MG2、及び差動歯車装置40を含み、非回転部材であるケース(トランスアクスルケース)16内に互いに平行な4つの回転中心線C1〜C4を備える。第1回転中心線C1はエンジン12の回転中心線と一致しており、エンジン12から動力伝達装置14へ動力が入力される入力軸18、遊星歯車装置20、及び第1回転機MG1の第1ロータ軸22は、第1回転中心線C1を中心として回転可能に構成されている。カウンタ軸26は、第2回転中心線C2を中心として回転可能に構成されている。第2回転機MG2の第2ロータ軸28及びリダクション軸30は、第3回転中心線C3を中心として回転可能に構成された回転軸である。第2ロータ軸28は、第2回転機MG2のロータRに連結されている。差動歯車装置40は、第4回転中心線C4を中心として回転可能に構成されている。このように、動力伝達装置14は、カウンタ軸26(カウンターシャフト)を有する副軸式トランスミッション(変速機)を含む。
遊星歯車装置20は、第1回転中心線C1を中心として回転可能なサンギヤ、キャリア、及びリングギヤを備える周知のシングルピニオン型遊星歯車装置である。遊星歯車装置20のサンギヤ、キャリア、及びリングギヤは、それぞれ第1回転機MG1の第1ロータ軸22、入力軸18に相対回転不能に接続されたエンジン12、カウンタドライブギヤ24が外周部に形成されている複合ギヤの内周部に接続されている。
第1回転機MG1及び第2回転機MG2は、電気エネルギーから機械的な動力を発生する電動機機能を備えるとともに、機械的な動力から電気エネルギーを発生する発電機機能を備えた所謂モータジェネレータである。第1回転機MG1及び第2回転機MG2は、例えば同期回転機である。同期回転機では、ステータ(固定子)に設けられたコイル(巻線)に交流が流されて回転磁界が発生させられることによって、ロータ(回転子)がその回転磁界に吸引又は反発させられて回転する。例えば、第1回転機MG1は、運転停止中のエンジン12を回転駆動する電動機機能及びエンジン12の反力を受け持つための発電機機能を備える。例えば、第2回転機MG2は、走行用駆動力源として動力を出力する電動機機能及び駆動輪44側からの被駆動力に基づいて回生により電気エネルギーを発生する発電機機能を備える。なお、第2回転機MG2は、本発明における「車両用回転機」に相当する。
リダクション軸30には、リダクションギヤ34が固設されている。カウンタ軸26には、カウンタドライブギヤ24及びリダクションギヤ34と噛み合うカウンタドリブンギヤ32と、差動歯車装置40に形成されているデフリングギヤ38と噛み合うデフドライブギヤ36と、が固設されている。カウンタドリブンギヤ32がカウンタドライブギヤ24及びリダクションギヤ34と噛み合うことで、エンジン12及び第2回転機MG2から出力された動力がカウンタ軸26に伝達可能とされる。なお、カウンタドライブギヤ24とカウンタドリブンギヤ32とのギヤ対、カウンタドリブンギヤ32とリダクションギヤ34とのギヤ対、及びデフドライブギヤ36とデフリングギヤ38とのギヤ対は、それぞれ噛み合い率を大きくして動力伝達を静かでトルク変動が少ないものとするため斜歯歯車で構成されている。
第2回転機MG2の第2ロータ軸28及びリダクション軸30は、それぞれ円筒状の動力伝達軸(シャフト)である。第3回転中心線C3方向において、リダクション軸30の一方側と第2ロータ軸28の他方側とは、嵌合部80においてスプライン嵌合によりに接続されている。すなわち、第2ロータ軸28とリダクション軸30とは、第3回転中心線C3を共通の回転中心線にして相対回転不能に接続されている。なお、第2ロータ軸28及びリダクション軸30は、本発明における「第1回転軸」及び「第2回転軸」にそれぞれ相当する。また、第2ロータ軸28及びリダクション軸30の共通の回転中心線である第3回転中心線C3は、本発明における「回転中心線」に相当する。
差動歯車装置40は、デフドライブギヤ36と噛み合うデフリングギヤ38を含んで構成されており、左右一対の車軸42を介してそれぞれ左右一対の駆動輪44に適宜回転速度差を付与する差動機構を備える。カウンタ軸26及びリダクション軸30は、差動歯車装置40等を介して駆動輪44に動力伝達可能に接続されている。
遊星歯車装置20は、エンジン12が出力する動力を第1回転機MG1とカウンタドライブギヤ24とに分割して伝達する。また、動力伝達装置14は、第1回転機MG1が発電した電力を第2回転機MG2に供給し、第2回転機MG2が出力する動力を駆動輪44に付加することができる。
非回転部材であるケース16は、第1ケース部16a、第2ケース部16b、及び第3ケース部16cの3つの部材から構成され、これら各ケース部の合わせ面がボルトによって締結されることで1つのケースとなっている。第3回転中心線C3方向において、第3ケース部16cが一方側に配設され、第1ケース部16aが他方側に配設され、第2ケース部16bが第1ケース部16aと第3ケース部16cとの間に配設されている。第3回転中心線C3方向において、第2回転機MG2の第2ロータ軸28は、その一方側が玉軸受54を介して第3ケース部16c(ケース16)に支持され、その他方側が玉軸受56を介して第2ケース部16b(ケース16)に支持されている。第3回転中心線C3方向において、リダクション軸30は、その一方側が玉軸受50を介して第2ケース部16b(ケース16)に支持され、その他方側が玉軸受52を介して第1ケース部16a(ケース16)に支持されている。なお、玉軸受50及び玉軸受52は、本発明における「第1転がり軸受」及び「第2転がり軸受」にそれぞれ相当する。
図2は、図1に示す動力伝達装置14の一部断面図であり、複数の回転中心線(C2,C3)が同一平面内に位置するように展開して示したものである。
リダクション軸30における第3回転中心線C3方向の一方側には、小径段部74(図3参照)及び大径段部76(図3参照)が設けられている。第3回転中心線C3方向において、小径段部74は大径段部76よりも一方側(玉軸受50側)に位置し、大径段部76は小径段部74よりも他方側(玉軸受50とは反対側)に位置している。小径段部74及び大径段部76は、それぞれリダクション軸30の外径が変化して段状となっている外周部の部位である。小径段部74における外径が大きい方の径と、大径段部76における外径が小さい方の径と、は同じ大きさの径となっている。リダクション軸30の外径は、第3回転中心線C3方向における小径段部74よりも一方側の円筒状部に比べて小径段部74と大径段部76との間の円筒状部の方が大きく、小径段部74と大径段部76との間の円筒状部に比べて大径段部76よりも他方側の円筒状部の方が大きくなっている。
玉軸受50は、内輪50a、外輪50b、及び内輪50aと外輪50bとの間に転動可能に配置された球体である複数の転動体50cから主に構成されている周知の玉軸受である。第3回転中心線C3方向において、玉軸受50の内輪50aの他方側は、リダクション軸30に設けられた小径段部74に対向するように嵌めつけられている。第3回転中心線C3方向において、玉軸受50の外輪50bの一方側は、第2ケース部16bに設けられた嵌合溝70の底部70bに対向するように嵌めつけられている。すなわち、玉軸受50の外輪50bは、嵌合溝70に固定されている。嵌合溝70は、第2ケース部16bに設けられ、第3回転中心線C3を中心とする円筒形の溝であって第3回転中心線C3方向の一方側を深さ方向とする。嵌合溝70における第3回転中心線C3の一方側が底部70bである。底部70bにおける第3回転中心線C3を中心とする径方向(以下、単に「径方向」と記す。)の中心部は、リダクション軸30が挿通可能なように中空部が設けられ無底となっている。第3回転中心線C3方向において、玉軸受50は、嵌合溝70の底部70bとリダクション軸30に設けられた小径段部74との間に配設されている。なお、第3回転中心線C3方向における嵌合溝70の底部70bとリダクション軸30に設けられた小径段部74との間の距離は、その間に玉軸受50が配設可能なように設計公差等を考慮した遊びを含む。嵌合溝70(底部70b及び嵌合溝70の側面部)は、本発明における「ケースの段部」に相当する。
リダクション軸30における第3回転中心線C3方向の他方側には、段部78が設けられている。段部78は、リダクション軸30の外径が変化して段状となっている外周部の部位である。リダクション軸30の外径は、第3回転中心線C3方向における段部78よりも他方側の円筒状部に比べて段部78よりも一方側の円筒状部の方が大きくなっている。
玉軸受52は、内輪52a、外輪52b、及び内輪52aと外輪52bとの間に転動可能に配置された球体である複数の転動体52cから主に構成されている周知の玉軸受である。第3回転中心線C3方向において、玉軸受52の内輪52aの一方側は、リダクション軸30に設けられた段部78に対向するように嵌めつけられている。第3回転中心線C3方向において、玉軸受52の外輪52bの他方側は、第1ケース部16aに設けられた嵌合溝72の底部72bに対向するように嵌めつけられている。すなわち、玉軸受52の外輪52bは、嵌合溝72に固定されている。嵌合溝72は、第1ケース部16aに設けられ、第3回転中心線C3を中心とする円筒形の溝であって第3回転中心線C3方向の他方側を深さ方向とする。嵌合溝72における第3回転中心線C3の他方側が底部72bである。第3回転中心線C3方向において、玉軸受52は、嵌合溝72の底部72bとリダクション軸30に設けられた段部78との間に配設されている。なお、嵌合溝72(底部72b及び嵌合溝72の側面部)は、本発明における「ケースの段部」に相当する。
玉軸受54は、玉軸受50と同様の構成である。玉軸受54の内輪が第2ロータ軸28における第3回転中心線C3方向の一方側に設けられた段部に嵌めつけられ、玉軸受54の外輪が第3ケース部16cに設けられた嵌合溝に嵌めつけられている。
玉軸受56も、玉軸受50と同様の構成である。玉軸受56の内輪が第2ロータ軸28における第3回転中心線C3方向の他方側に設けられた段部に嵌めつけられ、玉軸受56の外輪が第2ケース部16bに設けられた嵌合溝に嵌めつけられている。
玉軸受50,52,54,56は、それぞれが支持する回転軸(第2ロータ軸28、リダクション軸30)の回転時の揺動を抑制し、剛性を高める等の目的のため通常ラジアル方向の与圧(荷重)とスラスト方向の与圧(荷重)とが付与されている。例えば、与圧の付与は、玉軸受50,52,54,56の各外輪をケース16に形成された嵌合溝にそれぞれ圧入し、さらに各転動体と各内輪とを配置した後に、各内輪をそれぞれ第3回転中心線C3方向に押圧して位置決めする等により行われる。なお、スラスト方向とは、軸受が支持する回転軸の回転中心線方向を意味し、ラジアル方向とは、軸受が支持する回転軸の回転中心線に垂直な方向(回転中心線を中心とする径方向)を意味する。本実施例では、第3回転中心線C3方向がスラスト方向であり、第3回転中心線C3を中心とする径方向がラジアル方向である。
ところで、前述したように、カウンタドリブンギヤ32とリダクションギヤ34とのギヤ対は、斜歯歯車で構成されている。このため、駆動輪44からの被駆動力に基づいて回生により第2回転機MG2で電気エネルギーを発生する発電が行われる場合には、リダクション軸30は、斜歯歯車であるリダクションギヤ34からスラスト荷重が加えられる。例えば、リダクション軸30は、他方側に向かう方向のスラスト荷重を受ける。リダクション軸30に加えられた他方側に向かう方向のスラスト荷重は、段部78、内輪52a、転動体52c、及び外輪52bに順次伝達されて嵌合溝72に加えられる。そのため、玉軸受52に付与されるラジアル方向及びスラスト方向の与圧は高くなる。一方、リダクション軸30に加えられる他方側に向かうスラスト荷重により、玉軸受50に付与されるラジアル方向及びスラスト方向の与圧は低くなる。玉軸受50に付与されるラジアル方向及びスラスト方向の与圧が低くなることで、与圧が高い場合に比べて、玉軸受50における内輪50aと転動体50cとの間や転動体50cと外輪50bとの間にある隙間が増加する。
これにより、リダクション軸30は、玉軸受52で支持された位置を支点(中心点)にして玉軸受50側でのラジアル変動が大きくなる。リダクション軸30のラジアル変動が大きくなると、第2ロータ軸28の回転中心線とリダクション軸30の回転中心線とがずれることとなって異音が発生するおそれがある。特に、リダクション軸30の回転速度であるリダクション軸回転速度Nred[rpm]が高い場合(すなわち、リダクション軸30に加えられた他方側に向かうスラスト荷重が大きい場合)ほど、第2ロータ軸28の回転中心線とリダクション軸30の回転中心線とのずれが大きくなって異音が発生しやすくなる。異音が発生する原因としては、玉軸受50と第2ケース部16bとの間で衝突(例えば、内輪50aと転動体50cとの衝突や転動体50cと外輪50bとの衝突)が考えられる。なお、リダクション軸回転速度Nredは、第2回転機MG2の回転速度であるMG2回転速度Nmg2[rpm]と同値である。リダクション軸回転速度Nredは、本発明における「第2回転軸の回転速度」に相当する。
図2に示すように、動力伝達装置14は押圧部材90を有する。押圧部材90は、リダクション軸30に相対回転不能に配設され且つリダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して玉軸受50をその玉軸受50が固定された第2ケース部16bの嵌合溝70側に押圧する。
図3は、図2に示すリダクション軸30に配設される押圧部材90の構成を説明する図であって、(a)は押圧部材90を第3回転中心線C3方向に切断した断面図であり、(b)は押圧部材90の構成部材である第1円筒部92及び転動部材98を第3回転中心線C3方向から見た図である。図3(a)は、第1円筒部92、第2円筒部94、及び転動部材98を図3(b)に示す矢印a方向に見た図であり、図3(b)は、第1円筒部92及び転動部材98を図3(a)に示す矢印b方向に見た図である。なお、図3(b)における括弧内の符号は、第2円筒部94を図3(a)に示す矢印bとは反対の方向に見た場合を参考として示したものである。
押圧部材90は、第1円筒部92、第2円筒部94、及び転動部材98を備える。第1円筒部92及び第2円筒部94は、それぞれ第3回転中心線C3を中心とする略円筒状であって、同じ形状の部材である。第1円筒部92及び第2円筒部94のそれぞれの内周面92i,94iには、第3回転中心線C3方向に延びる歯である歯部92t,94tがそれぞれ設けられている。歯部92t,94tは、第3回転中心線C3を中心とする周方向において等角度間隔毎に複数(本実施例では、2π/4[rad]毎に4箇所)設けられている。
第3回転中心線C3方向において、押圧部材90の一方側は玉軸受50の内輪50aの他方側に対向するように配設され、押圧部材90の他方側はリダクション軸30に設けられた大径段部76に対向するように配設される。すなわち、押圧部材90は、リダクション軸30に設けられた小径段部74と大径段部76との間にある円筒状の外周部に取り付けられる。第1円筒部92及び第2円筒部94は、それぞれの歯部92t,94tがリダクション軸30における小径段部74と大径段部76との間の外周面94oに設けられた不図示の第3回転中心線C3方向に延びる溝部と噛み合うように取り付けられる。これにより、押圧部材90の第1円筒部92及び第2円筒部94は、リダクション軸30と第3回転中心線C3まわりに相対回転不能且つ第3回転中心線C3方向へ移動可能に配設される。
第1円筒部92及び第2円筒部94には、それぞれの内周面92i,94iに複数の溝92d,94dが設けられている。複数の溝92d及び溝94dは、第1円筒部92及び第2円筒部94における周方向の同じ位置で対向するように設けられている。したがって、押圧部材90がリダクション軸30に配設される場合、第1円筒部92及び第2円筒部94のそれぞれの溝92d及び溝94dが互いに対向するようにリダクション軸30に取り付けられる。これにより、第1円筒部92の溝92d、第2円筒部94の溝94d、及びリダクション軸30の外周面94oで囲まれた空間である転動室96(図4参照)が形成される。第1円筒部92及び第2円筒部94が当接した状態における溝92d及び溝94dの内面形状は、頂角が大きい内周側の円錐面92d1,94d1と、内周側の円錐面92d1,94d1よりも頂角が小さい外周側の円錐面92d2,94d2と、が径方向に繋がった二段構造の円錐面となっている。外周側の円錐面92d2,94d2の底面側が、内周側の円錐面92d1,94d1に繋がった形状である。径方向において、外周側の円錐面92d2,94d2の頂点の位置は、それぞれ第1円筒部92及び第2円筒部94の外周面92o,94oの位置と同じである。溝92d及び溝94dのそれぞれの内面形状は、前述の二段構造の円錐面を第3回転中心線C3に垂直且つ外周側の円錐面92d2,94d2の頂点を通る面で半分に切断した形状となっている。第1円筒部92及び第2円筒部94に設けられたそれぞれの溝92d及び溝94dは、第3回転中心線C3を中心とする周方向において等角度間隔毎に複数(本実施例では、2π/8[rad]毎に8箇所)設けられている。溝92d及び溝94dで囲まれた空間である転動室96のそれぞれには、転動部材98が収容されている。転動部材98は、例えば球体の鋼である。
図4は、リダクション軸回転速度Nredによる押圧部材90の変化状態を説明する図であって、(a)はリダクション軸回転速度Nredが低い場合の押圧部材90の状態を示し、(b)はリダクション軸回転速度Nredが高い場合の押圧部材90の状態を示している。
図4(a)に示すように、リダクション軸回転速度Nredが低い場合には、転動部材98に作用する径方向外方に向かう遠心力CF[N]は小さい。そのため、押圧部材90は後述の図4(b)に示すように玉軸受50に対してスラスト方向の押圧力を付与しない。押圧部材90の第1円筒部92及び第2円筒部94は、設計公差等を考慮した遊びの範囲内においてスラスト方向に移動することが可能であり、例えば転動部材98は溝92d及び溝94dによって閉じられた転動室96内に完全に収容された状態となっている。第1円筒部92及び第2円筒部94が当接した状態での押圧部材90における第3回転中心線C3方向の距離(幅)を初期量L0[μm]とする。
図4(b)に示すように、リダクション軸回転速度Nredが高い場合には、転動部材98に作用する径方向外方に向かう遠心力CF[N]は大きい。この遠心力CFにより、転動部材98は、溝92d,溝94dにおける外周側の円錐面92d2,94d2に当接して径方向の外周側に移動する。これにより、第1円筒部92及び第2円筒部94は、転動部材98から外周側の円錐面92d2,94d2を介して第3回転中心線C3方向に離間する方向の力をそれぞれ受けて離間させられる。第1円筒部92及び第2円筒部94が設計公差等を考慮した遊びだけ離間した後、押圧部材90は、玉軸受50の内輪50aに対して第2ケース部16bの嵌合溝70側に押圧するスラスト力TF[N]を付与する。なお、第1円筒部92及び第2円筒部94が設計公差等を考慮した遊びだけ離間しても、押圧部材90は、転動部材98が転動室96外に飛び出さないように構成されている。第1円筒部92及び第2円筒部94が離間した状態での押圧部材90における第3回転中心線C3方向の距離を、初期量L0+スラスト拡張量Lth[μm]とする。スラスト拡張量Lthは、第1円筒部92及び第2円筒部94が当接した状態に比べて、押圧部材90がスラスト方向に拡張した拡張量である。スラスト拡張量Lthは、第1円筒部92及び第2円筒部94の離間量と同値である。
図5は、リダクション軸回転速度Nredと、押圧部材90のスラスト拡張量Lth及びスラスト力TFと、の関係の概略を説明する図である。図5において、横軸は、リダクション軸回転速度Nred[rpm]であり、縦軸は、押圧部材90のスラスト拡張量Lth[μm]及びスラスト力TF[N]である。
リダクション軸回転速度Nredが回転速度値N0[rpm]以下では、転動部材98には第1円筒部92及び第2円筒部94を離間させるだけの遠心力CFが作用していないため、スラスト拡張量Lthは零である。リダクション軸回転速度Nredが回転速度値N0よりも高くなると、転動部材98に作用する遠心力CFがリダクション軸回転速度Nredの2乗に比例して次第に大きくなり、第1円筒部92及び第2円筒部94が離間させられてスラスト拡張量Lthが増加していく。リダクション軸回転速度Nredが所定の回転速度値N1[rpm]以上になると、第1円筒部92及び第2円筒部94の離間量であるスラスト拡張量Lthは最大拡張量Lth_max[μm]で一定値となる。この最大拡張量Lth_maxは、前述した設計公差等を考慮した遊びに対応した量である。スラスト拡張量Lthが最大拡張量Lth_maxとなった後は、リダクション軸回転速度Nredが回転速度値N1を超過して高くなるのに応じて遠心力CFが大きくなり、遠心力CFの増加に応じて内輪50aを嵌合溝70側に押圧するスラスト力TFが大きくなっていく。所定の回転速度値N1は、スラスト拡張量Lthが最大拡張量Lth_maxとなって内輪50aと転動体50cとの間や転動体50cと外輪50bとの間にある隙間が減少することにより、後述のように玉軸受50におけるラジアル方向の変動が抑制されるように、実験的に或いは設計的に予め設定された回転速度値である。
玉軸受50の内輪50aが押圧部材90からスラスト力TFを受けて第2ケース部16bの嵌合溝70側に押圧されると、内輪50aは嵌合溝70側に移動して転動体50cを嵌合溝70側に押圧する。転動体50cが内輪50aから嵌合溝70側に押圧されると、転動体50cは嵌合溝70側に移動して外輪50bを嵌合溝70側に押圧する。外輪50bが転動体50cから嵌合溝70側に押圧されると、外輪50bは非回転部材である第2ケース部16bの嵌合溝70を押圧する。これにより、玉軸受50における内輪50aと転動体50cとの間や転動体50cと外輪50bとの間にある隙間が減少して、玉軸受50におけるラジアル方向の変動が抑制される。
前述したように、リダクション軸回転速度Nredが高い場合ほど、第2ロータ軸28の回転中心線とリダクション軸30の回転中心線とのずれが大きくなって異音が発生しやすくなる。一方、リダクション軸回転速度Nredが図5に示す回転速度値N1を超過して高くなるのに応じて押圧部材90は玉軸受50を第2ケース部16bの嵌合溝70側に押圧するため、玉軸受50におけるラジアル方向の変動が抑制される。なお、実際には、第3回転中心線C3方向において、押圧部材90は玉軸受50を嵌合溝70側に押圧するとともに、リダクション軸30を玉軸受52側に押圧する。そのため、玉軸受50と同様に、玉軸受52もリダクション軸30を介して押圧部材90により嵌合溝72側に押圧される。
リダクション軸回転速度Nredが図5に示す回転速度値N1未満で低い場合には、玉軸受50は押圧部材90によりスラスト方向に押圧されることがない。
すなわち、押圧部材90は、リダクション軸回転速度Nredが回転速度値N1を超過して高い場合に比べて、リダクション軸回転速度Nredが低くなるのに応じて玉軸受50への押圧力(玉軸受50をケース16の嵌合溝70の底部70b側に押圧する押圧力)を低減する。そのため、玉軸受50が押圧部材90によりスラスト方向に押圧されている場合に比べて、玉軸受50における転動体50cが内輪50aと外輪50bとに挟圧される力が小さいため、転動体50cが転動しやすく玉軸受50における損失の悪化が抑制される。
本実施例の動力伝達装置14は、走行用駆動力源である第2回転機MG2のロータRに連結された第2ロータ軸28と、駆動輪44に動力伝達可能に接続されたリダクション軸30と、を備え、第2ロータ軸28及びリダクション軸30が第3回転中心線C3を共通の回転中心線にして相対回転不能に接続され、玉軸受50及び玉軸受52がケース16の嵌合溝70,72にそれぞれ固定され、且つ、リダクション軸30が第3回転中心線C3方向の一方側に配設された玉軸受50及び他方側に配設された玉軸受52を介してケース16に支持されている。
本実施例の動力伝達装置14によれば、リダクション軸30に相対回転不能に配設され且つリダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して玉軸受50をその固定されたケース16の嵌合溝70側に押圧する押圧部材90が設けられる。リダクション軸回転速度Nredが高くなると、押圧部材90はスラスト方向に拡張して玉軸受50をそれが固定されたケース16の嵌合溝70側に押圧するため、玉軸受50における内輪50aと転動体50cとの間や転動体50cと外輪50bとの間にある隙間が減少する。これにより、玉軸受50におけるラジアル方向の変動が抑制され、第2ロータ軸28の回転中心線とリダクション軸30の回転中心線とがずれることによる異音の発生が抑制される。また、スプライン嵌合されている嵌合部80における第2ロータ軸28とリダクション軸30との衝突による摩耗が抑制される。
本実施例の動力伝達装置14によれば、押圧部材90は、リダクション軸回転速度Nredが低くなるのに応じて玉軸受50への押圧力(玉軸受50をケース16の嵌合溝70の底部70b側に押圧する押圧力)を低減する。このように、リダクション軸回転速度Nredが低くなると、リダクション軸回転速度Nredが高い場合に比べて、玉軸受50がスラスト方向に押圧される押圧力が低減されるので、玉軸受50における内輪50aと転動体50cとの間や転動体50cと外輪50bとの間にある隙間が増加する。これにより、転動体50cが転動しやすくなって摩擦が減少し、玉軸受50における損失の悪化が抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
前述の実施例では、リダクション軸30は玉軸受50,52を介してケース16に支持されていたが、この態様に限らない。例えば、リダクション軸30は、ころ軸受、円すいころ軸受など他の転がり軸受を介してケース16に支持された態様であっても良い。
前述の実施例では、押圧部材90は、リダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じて玉軸受50をケース16の嵌合溝70側に押圧する態様であったが、この態様に限らない。例えば、押圧部材90は、リダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じて玉軸受52をケース16の嵌合溝72側に押圧する構成であっても良い。具体的には、リダクション軸30における第3回転中心線C3方向の他方側において、玉軸受52側に小径段部が設けられ、玉軸受52とは反対側に大径段部が設けられる。そして、第3回転中心線C3方向において、玉軸受52の内輪52aの一方側は、前記小径段部に対向するように嵌めつけられ、玉軸受52の外輪52bの他方側は、嵌合溝72の底部72bに対向するように嵌めつけられる。また、第3回転中心線C3方向において、押圧部材90の一方側は前記大径段部に対向するように配設され、押圧部材90の他方側は玉軸受52の内輪52aの一方側に対向するように配設される構成である。このような構成においては、リダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じて、押圧部材90は、玉軸受52を嵌合溝72側に押圧するとともに、リダクション軸30を玉軸受50側に押圧する。そのため、玉軸受50がリダクション軸30を介して押圧部材90により嵌合溝70側に押圧される。これにより、リダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じて、押圧部材90が玉軸受50を第2ケース部16bの嵌合溝70側に押圧するため、玉軸受50におけるラジアル方向の変動が抑制される。したがって、本発明における押圧部材90は、リダクション軸回転速度Nredが高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して玉軸受50及び玉軸受52の少なくとも一方をそれらが固定されたケース16の嵌合溝70,72の底部70b,72b側に押圧する構成であれば良い。
前述の実施例では、第2回転機MG2は所謂モータジェネレータであったが、この態様に限らない。例えば、第2回転機MG2は、走行用駆動力源として動力を出力する電動機機能を有さず、駆動輪44側からの被駆動力に基づいて回生により電気エネルギーを発生する発電機機能のみを有する発電機であっても良い。
前述の実施例では、回生時において第2ロータ軸28の回転中心線とリダクション軸30の回転中心線とのずれが大きくなることによる異音の発生について説明したが、この態様に限らない。例えば、回生時に限らず、車両10の加速時などリダクション軸30が高回転となる大きい場合にも、本発明は適用可能である。
前述の実施例では、第3回転中心線C3を共通の回転中心線とする第2ロータ軸28及びリダクション軸30のうちのリダクション軸30に押圧部材90が設けられていたが、この態様に限らない。押圧部材90は、回転機のロータに連結されたロータ軸と回転中心線を共通にして相対回転不能に接続され且つ駆動輪44に動力伝達可能に接続された回転軸に設けられれば良く、リダクション軸30には限られない。
前述の実施例では、動力伝達装置14はハイブリッド車両10に搭載されていたが、この態様に限らない。例えば、動力伝達装置14は、前述の実施例において内燃機関であるエンジン12を備えず、リダクション軸30が走行用駆動力源である第1回転機MG1及び駆動輪44に動力伝達可能に接続された電気自動車(EV)に搭載される態様であっても良い。
なお、上述したのはあくまでも本発明の実施例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
14:車両用動力伝達装置
16:ケース
28:第2ロータ軸(第1回転軸)
30:リダクション軸(第2回転軸)
44:駆動輪
50:玉軸受(第1転がり軸受)
52:玉軸受(第2転がり軸受)
70:嵌合溝(ケースの段部)
72:嵌合溝(ケースの段部)
90:押圧部材
C3:第3回転中心線(回転中心線)
MG2:第2回転機(車両用回転機)
Nred:リダクション軸回転速度(第2回転軸の回転速度)
R:ロータ

Claims (1)

  1. 車両用回転機のロータに連結された第1回転軸と、駆動輪に動力伝達可能に接続された第2回転軸と、を備え、前記第1回転軸及び前記第2回転軸が回転中心線を共通にして相対回転不能に接続され、第1転がり軸受及び第2転がり軸受がケースの段部にそれぞれ固定され、且つ、前記第2回転軸が前記回転中心線方向の一方側に配設された前記第1転がり軸受及び他方側に配設された前記第2転がり軸受を介して前記ケースに支持された車両用動力伝達装置であって、
    前記第2回転軸に相対回転不能に配設され且つ前記第2回転軸の回転速度が高くなるのに応じてスラスト方向に拡張して前記第1転がり軸受及び前記第2転がり軸受の少なくとも一方を前記固定された前記ケースの段部側に押圧する押圧部材を有する
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置。
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