JP2021168352A - 被加工物の加工方法及び加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】瞬停による加工中断位置が分割予定ラインの途中となる可能性を抑制できる被加工物の加工方法及び加工装置を提供すること。【解決手段】被加工物の加工方法は、被加工物100を保持テーブル10に保持する保持ステップと、保持テーブル10に保持された被加工物100を加工ユニット20によって分割予定ライン102にそって加工する加工ステップと、商用電源50から加工装置1に供給される電力が低下した場合、加工装置1への電力供給を非常用電源(バッテリー61)に切り替える切り替えステップと、切り替えステップの実施時に加工途中であった分割予定ライン102の加工が終了するまで非常用電源(バッテリー61)によって加工を続行する加工続行ステップと、加工途中であった分割予定ライン102の加工が完了すると、加工を中断する加工中断ステップと、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物の加工方法及び加工装置に関する。
加工装置は、通常商用電源に接続されて稼働しているが、加工装置が置かれている工場の環境によっては、商用電源からの電力供給が瞬間的に低下また停止する瞬停と呼ばれる現象が発生する。このような瞬停の対策として、バッテリーを有する非常用電源が接続された加工装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−222447号公報
このような非常用電源が接続された加工装置は、通常は瞬停の発生時に非常用電源により所定時間加工を続行し、所定時間以上、商用電源からの電力が供給されない場合、加工ユニットによる加工を中断する処理を行う。しかし、分割予定ラインの途中で加工ユニットによる加工を中断する処理を行った場合、加工を再開したときに中断位置から以前の加工ラインと正確に同じ位置につなげて加工するのが困難であるため、デバイスの品質に影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、瞬停による加工中断位置が分割予定ラインの途中となる可能性を抑制できる被加工物の加工方法及び加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の被加工物の加工方法は、被加工物の加工方法であって、被加工物を保持テーブルに保持する保持ステップと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工ユニットによって分割予定ラインにそって加工する加工ステップと、商用電源から加工装置に供給される電力が低下した場合、該加工装置への電力供給を非常用電源に切り替える切り替えステップと、該切り替えステップの実施時に加工途中であった該分割予定ラインの加工が終了するまで該非常用電源によって加工を続行する加工続行ステップと、加工途中であった該分割予定ラインの加工が完了すると、加工を中断する加工中断ステップと、を備えることを特徴とする。
該加工中断ステップは、該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的に移動させ、次に加工する該分割予定ラインの加工開始位置に該加工ユニットを位置づける加工準備ステップを含んでもよい。
該加工ユニットは、切削ブレードを回転可能に保持するスピンドルを含み、該加工中断ステップは、該スピンドルを回転させた状態で被加工物から離間させ、該切削ブレードが被加工物に接触しない位置に位置づけてもよい。
該加工中断ステップの実施後、所定時間内に該商用電源からの電力供給が回復した場合、再び該加工ステップを実施し、該所定時間内に該商用電源からの電力供給が回復しない場合、該スピンドルを該加工中断ステップの実施時よりさらに被加工物から離間させ、該スピンドルの回転も停止させてもよい。
該加工ユニットは、被加工物にレーザー光線を照射して加工するレーザー光線照射部を含み、該加工中断ステップは、該レーザー光線の照射を停止してもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、分割予定ラインが複数形成された被加工物を該分割予定ラインに沿って加工する加工装置であって、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、該加工装置と接続される商用電源と、該加工装置と接続される非常用電源と、商用電源からの電力の供給を監視する監視ユニットと、該監視ユニットからの信号により該商用電源からの電力が停止または低下した際に、該加工装置への電力供給を該非常用電源に切り替える電子回路制御ユニットと、制御ユニットと、を備え、該制御ユニットは、該加工ユニットによる被加工物の加工位置を認識する加工位置認識部と、認識した該加工位置に基づいて、該加工ユニットが被加工物を加工途中であるか否かを判定する加工途中判定部と、該非常用電源に切り替わった際に加工途中であった該分割予定ラインの加工が終了するまで、該非常用電源によって加工を続行する加工続行部と、加工途中であった該分割予定ラインの加工が完了したと判断した場合、該加工ユニットの加工を中断する加工中断部と、を有することを特徴とする。
本発明は、瞬停による加工中断位置が分割予定ラインの途中となる可能性を抑制できる。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1の加工装置の制御ユニットが記憶する動作順序データの一例を示す図である。 図3は、図1の加工位置認識部の機能を説明する図である。 図4は、実施形態1に係る被加工物の加工方法の処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、図4の加工途中判定ステップの詳細な処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態2に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図7は、実施形態2に係る加工途中判定ステップの詳細な処理の手順の一例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置1及び被加工物の加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置1の構成例を示す斜視図である。実施形態1に係る加工装置1は、図1に示すように、保持テーブル10と、加工ユニット20と、X軸移動ユニット31と、Y軸移動ユニット32と、Z軸移動ユニット33と、X軸位置検出ユニット34と、Y軸位置検出ユニット35と、Z軸位置検出ユニット36と、制御ユニット40と、商用電源50と、UPS(Uninterruptible Power Supply、無停電電源装置)60と、を備える。
加工装置1は、加工ユニット20で保持テーブル10に保持された被加工物100を加工する装置であり、通常時に商用電源50より電力供給を受け、通常時から外れ、商用電源50からの電力供給が低下又は停止する停電時にUPS60より電力供給を受ける。ここで、停電時は、商用電源50からの電力供給が瞬間的に低下又は停止する瞬停が起きた時である瞬停時を含む。また、UPS60は、本発明に係る非常用電源として機能するバッテリー61を備えて構成される。
実施形態1において、加工装置1が加工する被加工物100は、図1に示すように、例えば、シリコン、サファイア、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムヒ素などを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハなどのウエーハである。被加工物100は、平坦な表面101の格子状に形成される複数の分割予定ライン102によって区画された領域にデバイス103が形成されている。被加工物100は、表面101の裏側の裏面104に粘着テープ105が貼着され、粘着テープ105の外縁部に環状フレーム106が装着されている。また、本発明では、被加工物100は、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス板、又はガラス板等でも良い。
保持テーブル10は、保持面11で被加工物100を、表面101側を上側に向けて、裏面104側を保持する。保持テーブル10は、被加工物100を保持する平坦な保持面11が上面に形成されかつ多数のポーラス孔を備えたポーラスセラミック等から構成された円盤形状の吸着部と、吸着部を上面中央部の窪み部に嵌め込んで固定する枠体とを備えた円盤形状である。保持面11は、水平面であるXY平面に平行に形成されている。保持テーブル10は、X軸移動ユニット31により水平方向の一方向であるX軸方向に移動自在に、不図示の回転駆動源によりZ軸回りに回転自在に設けられている。保持テーブル10は、吸着部が、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面11全体で、被加工物100を吸引保持する。
加工ユニット20は、保持テーブル10に保持された被加工物100を加工する。加工ユニット20は、実施形態1では切削加工ユニットであり、切削ブレード21と、スピンドル22と、を含む。切削ブレード21は、水平方向の別の一方向でありX軸方向に直交するY軸方向と平行な軸心周りの回転動作が加えられて、保持テーブル10に保持された被加工物100を切削する。スピンドル22は、軸心がY軸方向に沿って設けられ、先端で軸心周りに回転可能に切削ブレード21を支持する。スピンドル22は、Y軸周りに回転駆動し、切削ブレード21の回転軸となる。加工ユニット20は、保持テーブル10に保持された被加工物100に対して、Y軸移動ユニット32によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット33により鉛直方向であるZ軸方向に移動自在に設けられている。
加工装置1は、切削ブレード21を回転させながら、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により、それぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に沿って、切削ブレード21を保持テーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させることにより、被加工物100を分割予定ライン102に沿って切削加工して、分割予定ライン102に沿って切削溝による加工ラインを形成する。
加工装置1は、さらに、撮像ユニット23を備える。撮像ユニット23は、保持テーブル10に保持された被加工物100の表面101を撮影する。撮像ユニット23は、実施形態1では、加工ユニット20と一体的に移動するように、加工ユニット20に固定されている。撮像ユニット23は、保持テーブル10に保持された切削加工前の被加工物100の分割予定ライン102、及び、切削加工後の被加工物100の加工痕である切削溝による加工ラインを撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。
撮像ユニット23は、保持テーブル10に保持された切削加工前の被加工物100の表面101を撮像して、被加工物100と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット40に出力する。また、撮像部30は、保持テーブル10に保持された切削加工後の被加工物100の表面101を撮像して、切削溝200が分割予定ライン102の中に収まっているか、大きな欠けなどが発生していないかを自動的に確認する、いわゆるカーフチェックを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット40に出力する。
X軸移動ユニット31は、保持テーブル10を加工送り方向であるX軸方向に沿って、加工ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル22に対して相対的に移動させる。Y軸移動ユニット32は、加工ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル22を割り出し送り方向であるY軸方向に沿って、保持テーブル10及び保持テーブル10上の被加工物100に対して相対的に移動させる。Z軸移動ユニット33は、加工ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル22を切り込み送り方向であるZ軸方向に沿って、保持テーブル10及び保持テーブル10上の被加工物100に対して相対的に移動させる。
X軸位置検出ユニット34は、X軸移動ユニット31により保持テーブル10とともにX軸方向に移動する部材に設けられ、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出する。Y軸位置検出ユニット35は、Y軸移動ユニット32により加工ユニット20とともにY軸方向に移動する部材に設けられ、加工ユニット20のY軸方向の位置を検出する。Z軸位置検出ユニット36は、Z軸移動ユニット33により加工ユニット20とともにZ軸方向に移動する部材に設けられ、加工ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。
X軸位置検出ユニット34、Y軸位置検出ユニット35及びZ軸位置検出ユニット36は、それぞれ、X軸方向、Y軸方向またはZ軸方向と平行なリニアスケールと、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32またはZ軸移動ユニット33によりX軸方向、Y軸方向またはZ軸方向に移動自在に設けられリニアスケールの目盛を読み取る読み取りヘッドと、により構成することができる。なお、X軸位置検出ユニット34、Y軸位置検出ユニット35及びZ軸位置検出ユニット36は、本発明ではリニアスケールと読み取りヘッドとを有する構成に限定されず、それぞれ、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33のモーターに設置されるエンコーダーであっても良い。
制御ユニット40は、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物100に対する切削加工処理を含む、実施形態1に係る被加工物の加工方法の各処理等に関する各動作を加工装置1に実施させるものである。制御ユニット40は、実施形態1では、コンピュータシステムを含む。制御ユニット40は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の各構成要素に出力する。
図2は、図1の加工装置1の制御ユニット40が記憶する動作順序データ150の一例を示す図である。制御ユニット40の記憶装置は、加工装置1が加工ユニット20で被加工物100を分割予定ライン102に沿って加工する加工処理を実施する際に制御ユニット40の演算処理装置が実行する演算処理に使用する情報を、図2に示す動作順序データ150として格納する。動作順序データ150は、加工装置1が加工処理を実施する前に、オペレータが不図示の入力ユニットに入力した情報に基づいて、予め制御ユニット40の記憶装置に記憶される。
制御ユニット40の記憶装置は、図2に示すように、加工装置1が加工処理を実施する際の各動作の動作順序と、各動作の動作内容と、各動作の動作種類と、を1対1で対応付けて動作順序データ150として記憶している。動作順序データ150は、実施形態1では、加工ユニット20で1本の分割予定ライン102を加工開始位置から加工終了位置まで加工する一連の加工動作を、1項目の加工動作として設定している。また、動作順序データ150は、実施形態1では、加工ユニット20を、前に加工した分割予定ライン102の加工終了位置から次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置へ移動させる一連の移動動作を、1項目の移動動作として設定している。ここで、動作順序データ150の一連の加工動作の途中、すなわち、動作順序データ150の1項目の加工動作の途中は、本発明における分割予定ライン102に沿った加工の加工途中に相当している。
制御ユニット40は、図1に示すように、加工位置認識部41と、加工途中判定部42と、加工続行部43と、加工中断部44と、を備える。加工位置認識部41は、加工ユニット20による被加工物100の加工位置を認識する。加工位置認識部41は、実施形態1では、加工ユニット20の切削ブレード21が被加工物100を切削加工している位置を、加工ユニット20による被加工物100の加工位置として認識する。
図3は、図1の加工位置認識部41の機能を説明する図である。加工位置認識部41は、図3に示すように、保持テーブル10の保持面11の中心を原点として設定されたデジタルのXYZ座標系である保持テーブル座標系15で、保持テーブル10の保持面11で吸引保持された被加工物100の各部の位置及び領域の情報、並びに、保持テーブル10に対して相対的に移動する加工ユニット20及び切削ブレード21の位置の情報を認識し、処理する。
加工位置認識部41は、撮像ユニット23が撮像した保持テーブル10上の被加工物100の表面101の画像に基づいて制御ユニット40が遂行したアライメントの結果や制御ユニット40に事前に入力されている被加工物100の外形やデバイス領域108のサイズなどの加工条件に関する情報に従って、保持テーブル座標系15における保持テーブル10上の被加工物100の分割予定ライン102の位置やデバイス領域108の情報などを含む各部の位置及び領域の情報を認識し、処理する。
加工位置認識部41は、X軸位置検出ユニット34が検出した保持テーブル10のX軸方向の位置の情報と、Y軸位置検出ユニット35が検出した加工ユニット20のY軸方向の位置の情報と、を取得する。加工位置認識部41は、これらの取得した保持テーブル10のX軸方向の位置の情報と、加工ユニット20のY軸方向の位置の情報とに基づいて、保持テーブル座標系15における加工ユニット20の切削ブレード21の位置の情報を算出する。
加工位置認識部41は、保持テーブル座標系15での被加工物100の分割予定ライン102などの各部の位置及び領域の情報と、加工ユニット20の切削ブレード21の位置の情報とに基づいて、被加工物100の各部の位置及び領域に対する加工ユニット20の切削ブレード21の相対位置を算出し、Z軸方向の上方から見た平面視における被加工物100の各部の位置及び領域に対する加工ユニット20の切削ブレード21の相対位置を、加工ユニット20による被加工物100の加工位置と認識する。
加工途中判定部42は、加工位置認識部41が認識した加工位置等に基づいて、加工ユニット20が被加工物100を加工途中であるか否かを判定する。
加工続行部43は、加工装置1に電力供給する電源が非常用電源として機能するバッテリー61に切り替わった際に加工途中であった分割予定ライン102の加工が終了するまで、非常用電源(バッテリー61)によって加工を続行する。
加工中断部44は、加工位置認識部41からの情報により加工途中であった分割予定ライン102の加工が完了したと判断した場合、加工ユニット20の加工を中断する。加工中断部44は、実施形態1では、Z軸移動ユニット33により、切削ブレード21及びスピンドル22を回転させた状態で被加工物100から離間させ、切削ブレード21が被加工物100に接触しない位置に位置付けることで、加工ユニット20による加工を中断する。
加工中断部44は、さらに実施形態1においては、加工ユニット20による加工の中断動作の完了後に、X軸移動ユニット31及びY軸移動ユニット32により、互いに離間させた加工ユニット20と保持テーブル10とを相対的にXY平面内の方向に移動させ、次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に加工ユニット20を位置付ける移動動作を実施してもよい。
加工位置認識部41、加工途中判定部42、加工続行部43及び加工中断部44の各機能は、制御ユニット40の演算処理装置により実現される。加工位置認識部41、加工途中判定部42、加工続行部43及び加工中断部44の詳細な機能は、後述する被加工物の加工方法の詳細な説明の箇所で説明する。
商用電源50は、商用の交流電力を供給する。商用電源50は、UPS60の電子回路を介して、制御ユニット40に接続されている。商用電源50は、通常時には、UPS60の電子回路を介して、加工装置1の各構成要素を駆動する駆動回路に電力を供給する。また、商用電源50は、通常時には、UPS60のバッテリー61を充電する。
UPS60は、図1に示すように、非常用電源として機能するバッテリー61と、検出器62と、電子回路制御ユニット63と、開閉スイッチ64,65と、を備える。UPS60は、一方側が商用電源50に接続され、他方側が加工装置1の各構成要素に接続されている。
UPS60の電子回路は、電力の経路が第1経路、第2経路、第3経路の3つに分岐している。UPS60の電子回路の第1経路は、上流側から順に、開閉スイッチ64と、検出器62と、不図示の整流器とが設けられており、下流側が制御ユニット40に接続されている。UPS60の電子回路の第2経路は、上流側から順に、不図示の充電回路と、バッテリー61と、開閉スイッチ65とが設けられており、下流側が制御ユニット40に接続されている。UPS60の電子回路の第3経路は、電子回路制御ユニット63が接続されている。
バッテリー61は、通常時には不図示の充電回路を介して商用電源50よる交流電力の供給を受けて直流電力を蓄積する。バッテリー61は、停電時には商用電源50に代わって、制御ユニット40を介して、加工装置1の各構成要素を駆動する駆動回路に、通常時に蓄積した直流電力を供給する。
検出器62は、第1経路を通る電力を検出し、検出結果を電子回路制御ユニット63に送信する。検出器62は、開閉スイッチ64が閉状態の際に、第1経路を通る電力を検出することで、商用電源50からの交流電力の供給を監視する本発明に係る監視ユニットとして機能する。
開閉スイッチ64,65は、いずれも、閉状態の時に電子回路を接続し、開状態の時に電子回路を断絶する。開閉スイッチ64,65は、電子回路制御ユニット63により開閉動作が制御される。通常時の場合には、図1中の実線で示す様に、開閉スイッチ64が閉状態となり、開閉スイッチ65が開状態となる。また、停電時の場合には、図1中の二点鎖線で示す様に、開閉スイッチ64が開状態となり、開閉スイッチ65が閉状態となる。
電子回路制御ユニット63は、通常時には、第3経路を介して商用電源50から電力の供給を受けて作動する。また、電子回路制御ユニット63は、バッテリー61と不図示の回路で接続されており、停電時には、バッテリー61から電力の供給を受けて作動する。電子回路制御ユニット63は、検出器62による電力の検出結果を受信する。電子回路制御ユニット63は、制御ユニット40と情報通信可能に接続されている。
電子回路制御ユニット63は、通常時には、開閉スイッチ64を閉状態にして第1経路を接続した状態とすることで、第1経路を介して商用電源50と制御ユニット40とを電気的に接続し、商用電源50から制御ユニット40への電力の供給を可能にする。このとき、商用電源50から供給された交流電力は、閉状態の開閉スイッチ64と検出器62とを通過し、不図示の整流器によって直流電力に変換され、制御ユニット40に供給される。また、電子回路制御ユニット63は、通常時には、検出器62による商用電源50からの交流電力を検出した検出結果を検出器62から受信することで、通常時であることを確認できる。また、電子回路制御ユニット63は、通常時には、開閉スイッチ65を開状態にして第2経路を断絶した状態とすることで、商用電源50からバッテリー61への電力の供給によるバッテリー61の充電を可能にする。
電子回路制御ユニット63は、検出器62による交流電圧の波形の検出結果が異常となった場合、停電と判定する。電子回路制御ユニット63は、停電と判定したとき、開閉スイッチ64を開状態に切り替えることにより第1経路を断絶した状態とし商用電源50をUPS60から実質的に電気的に切り離す。また、電子回路制御ユニット63は、電子回路制御ユニット63への電力の供給源を、商用電源50からバッテリー61に切り替えて、そのまま作動状態を維持する。電子回路制御ユニット63は、さらに、開閉スイッチ65を閉状態に切り替えることにより第2経路を接続した状態とすることで、第2経路を介してバッテリー61と制御ユニット40とを電気的に接続し、バッテリー61から制御ユニット40への電力の供給を可能にする。また、電子回路制御ユニット63は、停電と判定したとき、制御ユニット40に停電となった旨の信号を送信する。
電子回路制御ユニット63は、停電時にもバッテリー61から電力の供給を受けて作動し続けているので、検出器62による電力の検出をし、検出器62からの電力の検出結果を受信する。電子回路制御ユニット63は、検出器62による電力の検出結果に応じて、停電が復旧したと判定する。電子回路制御ユニット63は、停電が復旧した後、開閉スイッチ64,65を通常時と同様の状態に切り替え戻すことで、非常用電源として機能するバッテリー61から制御ユニット40への電力の供給を終了し、商用電源50から制御ユニット40への電力の供給を可能にするとともに、商用電源50からバッテリー61への電力の供給によるバッテリー61の充電を可能な状態にする。また、電子回路制御ユニット63は、電子回路制御ユニット63への電力の供給源を、バッテリー61から商用電源50に切り替え戻して、そのまま作動状態を維持する。また、電子回路制御ユニット63は、停電が復旧したと判定したとき、制御ユニット40に停電が復旧した旨の信号を送信する。
電子回路制御ユニット63は、実施形態1では、回路基板であり、検出器62による電力の検出結果に応じて速やかに開閉スイッチ64,65を切り替えることができる。なお、電子回路制御ユニット63は、本発明ではこれに限定されず、制御ユニット40と同様にコンピュータシステムを含んでいてもよい。また、実施形態1では、制御ユニット40と電子回路制御ユニット63とが互いに分離して、独立して設けられているが、本発明ではこれに限定されず、一体化して設けられていてもよい。
UPS60のバッテリー61は、少なくとも、加工装置1が停電時以降に実施する各動作に消費する分の電力を蓄積する容量を有する。ここで、加工装置1が停電時以降に実施する各動作は、実施形態1では、後述する被加工物の加工方法の詳細な説明の箇所で説明するように、加工ユニット20による被加工物100の加工位置の認識動作と、停電時に加工途中であった分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後に加工ユニット20の加工を中断する中断動作と、中断動作後に加工ユニット20を次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に移動させる移動動作と、切削ブレード21及びスピンドル22をさらに被加工物100から離間させて切削ブレード21及びスピンドル22の回転を停止させる停止動作と、である。なお、中断動作は、実施形態1では、加工動作後の切削ブレード21及びスピンドル22を回転させた状態で被加工物100から離間させる離間動作である。このため、バッテリー61は、実施形態1では、少なくとも、加工装置1が、加工位置の認識動作と、一番長い分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、中断動作後の一番移動距離が長い移動動作と、停止動作と、を実施する際に消費する分の電力を蓄積する容量を有する。
なお、バッテリー61は、本発明ではこれに限定されず、加工装置1が停電時以降に実施する動作が加工位置の認識動作と、停電時に加工途中であった分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、のみである場合には、少なくとも、加工装置1が、加工位置の認識動作と、一番長い分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、を実施する際に消費する分の電力を蓄積する容量を有していればよい。また、バッテリー61は、加工装置1が停電時以降に実施する動作が加工位置の認識動作と、停電時に加工途中であった分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、中断動作後の移動動作と、のみである場合には、少なくとも、加工装置1が、加工位置の認識動作と、一番長い分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、中断動作後の一番移動距離が長い移動動作と、を実施する際に消費する分の電力を蓄積する容量を有していればよい。また、バッテリー61は、加工装置1が停電時以降に実施する動作が加工位置の認識動作と、停電時に加工途中であった分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、中断動作後の停止動作と、のみである場合には、少なくとも、加工装置1が、加工位置の認識動作と、一番長い分割予定ライン102の加工動作と、加工動作後の中断動作と、停止動作と、を実施する際に消費する分の電力を蓄積する容量を有していればよい。また、バッテリー61は、一番長い分割予定ライン102を加工できる容量を備えることが理想的であるが、ほとんどは加工途中に停電になるため、それより少ない容量であっても分割予定ライン102の加工途中で中断される可能性は従来よりも少なくなる。そのため、バッテリー61は、必ずしも一番長い分割予定ライン102を加工できる容量を備えていなくても良い。
次に、本明細書は、実施形態1に係る加工装置1の動作の一例である実施形態1に係る被加工物の加工方法の一例を図面に基づいて説明する。図4は、実施形態1に係る被加工物の加工方法の処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5は、図4の加工途中判定ステップ1007の詳細な処理の手順の一例を示すフローチャートである。実施形態1に係る被加工物の加工方法は、図4に示すように、保持ステップ1001と、加工ステップ1002と、切り替えステップ1005と、加工位置認識ステップ1006と、加工途中判定ステップ1007と、加工続行ステップ1008と、加工中断ステップ1009と、停電復旧判定ステップ1010と、切り戻しステップ1011と、停止ステップ1012と、を備える。
保持ステップ1001は、被加工物100を保持テーブル10に保持するステップである。保持ステップ1001では、実施形態1では、保持テーブル10が、表面101側を上側に向けて保持テーブル10上に載置された被加工物100を吸引保持する。
加工ステップ1002は、保持ステップ1001の後で実施され、保持テーブル10に保持された被加工物100を加工するステップである。加工ステップ1002では、実施形態1では、まず、制御ユニット40が、撮像ユニット23が撮像した保持テーブル10上の被加工物100の表面101の画像に基づいて、被加工物100と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行する。加工ステップ1002では、加工位置認識部41が、アライメントの遂行結果に従って、被加工物の加工方法の実施中における保持テーブル座標系15での被加工物100の分割予定ライン102などの各部の位置及び領域の情報を取得する。加工ステップ1002では、次に、加工装置1は、切削ブレード21を回転させながら、X軸移動ユニット31、Y軸移動ユニット32及びZ軸移動ユニット33により、切削ブレード21を保持テーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させることにより、被加工物100を分割予定ライン102に沿って切削加工して、分割予定ライン102に沿って切削溝による加工ラインを形成する。
ここで、加工ステップ1002を実施することにより、加工する予定の全ての分割予定ライン102に沿って切削加工を終了した場合(図4のステップ1003でYes)、被加工物の加工方法の処理を終了する。
加工ステップ1002を実施中であり、加工する予定の全ての分割予定ライン102に沿って切削加工を終了していない場合において(ステップ1003でNo)、停電が発生していない場合(図4のステップ1004でNo)、加工ステップ1002を継続する。
加工ステップ1002を実施中であり、加工する予定の全ての分割予定ライン102に沿って切削加工を終了していない場合において(ステップ1003でNo)、停電が発生した場合(ステップ1004でYes)、処理を切り替えステップ1005に進める。
ステップ1004では、電子回路制御ユニット63が、検出器62による交流電圧の波形の検出結果が正常である場合、商用電源50から加工装置1の各構成要素を駆動する駆動回路に正常に交流電力が供給されていると判定し、停電が発生していない場合であると判定する(ステップ1004でNo)。また、ステップ1004では、電子回路制御ユニット63が、検出器62による交流電圧の波形の検出結果が異常となった場合、商用電源50から加工装置1の各駆動回路に供給される交流電力が低下又は停止されたと判定し、停電時となったと判定し(ステップ1004でYes)、停電時となった旨の信号を制御ユニット40に送信する。
切り替えステップ1005は、電子回路制御ユニット63が、停電が発生した場合(ステップ1004でYes)、加工装置1への電力供給を非常用電源に切り替えるステップである。切り替えステップ1005では、具体的には、電子回路制御ユニット63は、開閉スイッチ64を開状態に切り替え、なおかつ、開閉スイッチ65を閉状態に切り替えることにより、商用電源50をUPS60から実質的に電気的に切り離すとともに、非常用電源として機能するバッテリー61から制御ユニット40への電力の供給を可能な状態にすることで、加工装置1への電力供給を非常用電源であるバッテリー61に切り替える。
加工位置認識ステップ1006は、切り替えステップ1005の実施時に、加工ユニット20による被加工物100の加工位置等を認識するステップである。加工位置認識ステップ1006は、上記した加工ユニット20による被加工物100の加工位置の認識動作を実施する処理である。
加工位置認識ステップ1006では、具体的には、まず、加工位置認識部41が、電子回路制御ユニット63から停電時となった旨の信号を受信したときの時刻に基づいて、切り替えステップ1005の実施時の時刻を認識する。
加工位置認識ステップ1006では、また、加工位置認識部41が、X軸位置検出ユニット34が検出した保持テーブル10のX軸方向の位置の情報と、Y軸位置検出ユニット35が検出した加工ユニット20のY軸方向の位置の情報と、を取得する。加工位置認識ステップ1006では、そして、加工位置認識部41が、これらの取得した保持テーブル10のX軸方向の位置の情報と、加工ユニット20のY軸方向の位置の情報とに基づいて、切り替えステップ1005の実施時における保持テーブル座標系15での加工ユニット20の切削ブレード21の位置の情報を算出する。
加工位置認識ステップ1006では、加工位置認識部41が、算出した切り替えステップ1005の実施時における保持テーブル座標系15での分割予定ライン102などの被加工物100の各部の位置及び領域の情報と、切り替えステップ1005の実施時における保持テーブル座標系15での加工ユニット20の切削ブレード21の位置の情報とに基づいて、切り替えステップ1005の実施時における被加工物100の各部の位置及び領域に対する加工ユニット20の切削ブレード21の相対位置を算出する。加工位置認識ステップ1006では、そして、加工位置認識部41が、Z軸方向の上方から見た平面視における被加工物100の各部の位置及び領域に対する加工ユニット20の切削ブレード21の相対位置を、加工ユニット20による被加工物100の加工位置とする。
加工途中判定ステップ1007は、加工位置認識ステップ1006の実施後、加工途中判定部42が、加工位置認識ステップ1006で認識した切り替えステップ1005の実施時の加工位置等に基づいて、切り替えステップ1005の実施時に加工ユニット20が被加工物100を加工途中であるか否かを判定するステップである。
加工途中判定ステップ1007では、まず、加工途中判定部42は、切り替えステップ1005の実施時における加工ユニット20による被加工物100の加工位置が、被加工物100の加工領域内にあるか否かを判定する(図5のステップ1031)。
ステップ1031では、例えば、加工途中判定部42は、動作順序データ150により被加工物100の外縁107(図3参照)の内側が加工動作における加工領域であると設定されている場合、算出した加工ユニット20による被加工物100の加工位置が外縁107上または外縁107の内側に位置しているときには加工領域内であると判定し、算出した加工ユニット20による被加工物100の加工位置が外縁107の外側に位置しているときには加工領域外であると判定する。
ステップ1031では、他の例では、加工途中判定部42は、動作順序データ150により被加工物100のデバイス103が形成されたデバイス領域108(図3参照)内が加工動作における加工領域であり、デバイス領域108を囲繞する外周余剰領域109(図3参照)を含むデバイス領域108の外側が加工動作における加工領域外と設定されている場合、算出した加工ユニット20による被加工物100の加工位置がデバイス領域108と外周余剰領域109との境界上またはデバイス領域108内に位置しているときには加工領域内であると判定し、算出した加工ユニット20による被加工物100の加工位置が外周余剰領域109を含むデバイス領域108の外側に位置しているときには加工領域外であると判定する。
加工途中判定部42は、ステップ1031で、切り替えステップ1005の実施時における加工ユニット20による被加工物100の加工位置が、被加工物100の加工領域外であると判定した場合(ステップ1031でNo)、加工装置1が移動動作を終えて加工動作を始める前もしくは加工動作を終えて移動動作を始める前である、すなわち、加工ユニット20が被加工物100を加工前または加工後であると判定し(図5のステップ1032)、加工途中判定ステップ1007の処理を図5のステップ1035に進める。
加工途中判定部42は、ステップ1031で、切り替えステップ1005の実施時における加工ユニット20による被加工物100の加工位置が、被加工物100の加工領域内であると判定した場合(ステップ1031でNo)、加工途中判定ステップ1007の処理を図5のステップ1033に進める。
加工途中判定部42は、算出した被加工物100の各部の位置及び領域に対する加工ユニット20の切削ブレード21の相対位置のZ軸座標に基づいて、加工ユニット20の切削ブレード21が被加工物100に接触しているか否かを判定する(ステップ1033)。
加工途中判定部42は、ステップ1033で、加工ユニット20の切削ブレード21が被加工物100に接触していないと判定した場合(ステップ1033でNo)、加工装置1が移動動作のいずれかを実施中である、すなわち、加工ユニット20が被加工物100から離間して移動途中であると判定し(図5のステップ1034)、加工途中判定ステップ1007の処理をステップ1035に進める。
加工途中判定部42は、ステップ1033で、加工ユニット20の切削ブレード21が被加工物100に接触していると判定した場合(ステップ1033でYes)、加工装置1が動作順序データ150で設定する一連の加工動作(1項目の加工動作)のいずれかを実施中である、すなわち、加工ユニット20が被加工物100を加工途中であると判定し(図5のステップ1036)、加工途中判定ステップ1007の処理を図5のステップ1037に進める。
加工途中判定部42は、ステップ1035では、ステップ1032で加工ユニット20が被加工物100を加工前または加工後であると判定した場合と、ステップ1034で加工ユニット20が被加工物100から離間して移動途中であると判定した場合とについて、加工途中判定ステップ1007において「No」と判定する旨を決定し、加工途中判定ステップ1007の処理を終了する。
加工途中判定部42は、ステップ1037では、ステップ1036で加工ユニット20が被加工物100を加工途中であると判定した場合について、加工途中判定ステップ1007において「Yes」と判定する旨を決定し、加工途中判定ステップ1007の処理を終了する。
加工途中判定部42が加工途中判定ステップ1007において「No」と判定した場合(加工途中判定ステップ1007でNo)、加工ユニット20が被加工物100を加工途中ではないので、加工続行部43は特に何もせず、被加工物の加工方法の処理を、加工続行ステップ1008を飛ばして加工中断ステップ1009に進める。
加工途中判定部42が加工途中判定ステップ1007において「Yes」と判定した場合(加工途中判定ステップ1007でYes)、加工ユニット20が被加工物100を加工途中であるので、被加工物の加工方法の処理を加工続行ステップ1008に進める。
加工続行ステップ1008は、加工続行部43が、切り替えステップ1005の実施時に加工途中であった分割予定ライン102の加工が終了するまで非常用電源(バッテリー61)によって加工を続行するステップである。加工続行ステップ1008は、上記した停電時に加工途中であった分割予定ライン102の加工動作を実施する処理である。
加工続行ステップ1008では、加工続行部43は、バッテリー61から供給される非常用の電力を使用して、通常時の商用電源50から供給される電力を使用していた時(加工ステップ1002)と同様に、引き続き加工ユニット20の切削ブレード21を回転させながら、引き続き切削ブレード21を保持テーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させることにより、切り替えステップ1005の実施時に加工途中であった分割予定ライン102に沿って、当該分割予定ライン102の加工終了位置まで被加工物100を切削加工して、1本の切削溝による加工ラインを完全に形成する。加工続行ステップ1008では、加工続行部43は、このようにして、動作順序データ150によって設定された加工動作の項目のうち、切り替えステップ1005の実施時に実施中であった加工動作の項目を完遂させる。
加工中断ステップ1009は、加工中断部44が、加工途中であった分割予定ライン102の加工が完了すると、加工を中断するステップである。加工中断ステップ1009は、実施形態1では、中断ステップ1021と、加工準備ステップ1022と、を含む。なお、加工中断ステップ1009は、本発明ではこれに限定されず、中断ステップ1021のみを実施してもよい。
中断ステップ1021は、加工中断部44が、加工を中断するステップである。中断ステップ1021は、上記した加工動作後に加工ユニット20の加工を中断する中断動作を実施する処理である。中断ステップ1021では、実施形態1では、加工中断部44が、Z軸移動ユニット33により、切削ブレード21及びスピンドル22を回転させた状態で被加工物100から離間させ、切削ブレード21が被加工物100に接触しない位置に位置付けることで、加工ユニット20による加工を中断する。
加工準備ステップ1022は、中断ステップ1021の実施後に、加工中断部44が、加工ユニット20と保持テーブル10とを相対的に移動させ、次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に加工ユニット20を位置づけるステップである。加工準備ステップ1022は、上記した中断動作後に加工ユニット20を次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に移動させる移動動作を実施する処理である。加工準備ステップ1022では、実施形態1では、加工中断部44が、X軸移動ユニット31及びY軸移動ユニット32により、互いに離間させた加工ユニット20と保持テーブル10とを相対的にXY平面内の方向に移動させ、次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に加工ユニット20を位置付ける。
停電復旧判定ステップ1010は、加工中断ステップ1009の実施後の所定時間内に、電子回路制御ユニット63が、商用電源50からの電力供給が回復したか否かを判定するステップである。電子回路制御ユニット63は、当該所定時間内に停電が復旧し、商用電源50からの電力供給が回復したと判定したとき(停電復旧判定ステップ1010でYes)、当該所定時間内に制御ユニット40に停電が復旧した旨の信号を送信し、被加工物の加工方法の処理を切り戻しステップ1011に進める。
切り戻しステップ1011は、電子回路制御ユニット63が、加工装置1への電力供給を非常用電源から商用電源50に切り替え戻すステップである。切り戻しステップ1011では、電子回路制御ユニット63は、開閉スイッチ64,65を通常時と同様の状態に切り替え戻すことで、非常用電源として機能するバッテリー61から制御ユニット40への電力の供給を終了し、商用電源50から制御ユニット40への電力の供給を可能にするとともに、商用電源50からバッテリー61への電力の供給によるバッテリー61の充電を可能な状態にすることで、加工装置1への電力供給を非常用電源であるバッテリー61から商用電源50に切り替え戻す。
また、制御ユニット40は、加工中断ステップ1009の実施後の所定時間内に電子回路制御ユニット63から停電が復旧した旨の信号を受信した場合(停電復旧判定ステップ1010でYesに相当)、停電復旧判定ステップ1010の後に電子回路制御ユニット63が切り戻しステップ1011を実施すると判断して、被加工物の加工方法の処理を再び加工ステップ1002に進める。実施形態1に係る被加工物の加工方法では、このようにして、加工装置1は、所定時間内に商用電源50からの電力供給が回復した場合、再び加工ステップ1002を実施(再開)する。
一方、電子回路制御ユニット63は、当該所定時間内に停電が復旧せず、商用電源50からの電力供給が回復しなかったと判定したとき(停電復旧判定ステップ1010でNo)、当該所定時間内に制御ユニット40に停電が復旧した旨の信号を送信しない。また、制御ユニット40は、加工中断ステップ1009の実施後の所定時間内に電子回路制御ユニット63から停電が復旧した旨の信号を受信しなかった場合(停電復旧判定ステップ1010でNoに相当)、被加工物の加工方法の処理を停止ステップ1012に進める。
停止ステップ1012は、所定時間内に商用電源50からの電力供給が回復しない場合に実施され、制御ユニット40が、Z軸移動ユニット33により切削ブレード21及びスピンドル22を加工中断ステップ1009の実施時よりさらに被加工物100から離間させ、切削ブレード21及びスピンドル22の回転も停止させるステップである。停止ステップ1012は、上記した切削ブレード21及びスピンドル22をさらに被加工物100から離間させて切削ブレード21及びスピンドル22の回転を停止させる停止動作を実施する処理である。実施形態1に係る被加工物の加工方法は、停止ステップ1012を実施後、処理を終了する。
なお、停電復旧判定ステップ1010で商用電源50からの電力供給が回復したか否かを判定する時間を決定する所定時間は、実施形態1では、商用電源50に発生した停電が瞬停の場合と、瞬停ではなく瞬停よりも十分に長い時間の停電の場合とで、加工中断ステップ1009の実施後の処理を分けることが可能な時間に適宜設定することができる。
以上のような構成を有する実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、商用電源50から加工装置1に供給される電力が低下した場合、加工装置1への電力供給を非常用電源であるバッテリー61に切り替え、加工装置1への電力供給をバッテリー61に切り替えたときに加工途中であった分割予定ライン102の加工が終了するまでバッテリー61の電力を使用して加工を続行し、加工途中であった分割予定ライン102の加工が完了すると、加工を中断する。このため、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、瞬停を含む停電による加工中断位置が分割予定ライン102の途中となる可能性を抑制できるという作用効果を奏する。実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、このように、分割予定ライン102の途中で加工が中断される可能性を抑制できるので、中断の前後で同じ分割予定ライン102に沿って加工する加工位置がずれる等の問題が生じることを抑制でき、これに伴い、デバイス103に不良をもたらす可能性を低減することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、加工を中断する際もしくは後に、加工ユニット20と保持テーブル10とを相対的に移動させ、次に加工する分割予定ライン102の加工開始位置に加工ユニット20を位置づける。このため、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、停電が復旧した場合に、速やかに次の加工動作から加工を開始することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、加工ユニット20が切削ブレード21を回転可能に保持するスピンドル22を含み、切削ブレード21及びスピンドル22を回転させた状態で被加工物100から離間させ、切削ブレード21が被加工物100に接触しない位置に位置づけることで、加工ユニット20による加工を中断する。このため、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、加工途中であった分割予定ライン102の加工の完了後、より確実に加工ユニット20による加工を中断することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、加工ユニット20による加工を中断した後、所定時間内に商用電源50からの電力供給が回復した場合、再び加工ユニット20による加工を実施(再開)し、所定時間内に商用電源50からの電力供給が回復しない場合、切削ブレード21及びスピンドル22を加工の中断時よりさらに被加工物100から離間させ、切削ブレード21及びスピンドル22の回転も停止させる。このため、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、瞬停の場合には、瞬停から復旧した場合に速やかに加工ユニット20による加工を再開できるとともに、瞬停ではなく瞬停よりも十分に長い時間の停電の場合に様々なトラブルに備えて加工ユニット20による加工を停止することができる。すなわち、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法は、停電の種類に応じて加工装置1及び被加工物100にとって好ましい対応が自動的に実施できるという作用効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る加工装置1−2を図面に基づいて説明する。図6は、実施形態2に係る加工装置1−2の構成例を示す斜視図である。図7は、実施形態2に係る加工途中判定ステップ1007の詳細な処理の手順の一例を示すフローチャートである。図6及び図7は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る加工装置1−2は、実施形態1に係る加工装置1において、加工ユニット20を加工ユニット70に変更し、これに伴い種々の変更をしたものである。
加工ユニット70は、実施形態2ではレーザー加工ユニットであり、レーザー光線照射部71を含む。加工ユニット70は、固定して設けられている。レーザー光線照射部71は、保持テーブル10に保持された被加工物100にレーザー光線を照射してレーザー加工する。
X軸移動ユニット31は、実施形態2では、保持テーブル10をX軸方向に沿って、加工ユニット70のレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置に対して相対的に移動させる。Y軸移動ユニット32は、実施形態2では、保持テーブル10をY軸方向に沿って、加工ユニット70のレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置に対して相対的に移動させる。Z軸移動ユニット33は、実施形態2では、省略されている。
X軸位置検出ユニット34は、実施形態2では、X軸移動ユニット31により保持テーブル10とともにX軸方向に移動する部材に設けられ、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出する。Y軸位置検出ユニット35は、実施形態2では、Y軸移動ユニット32により保持テーブル10とともにY軸方向に移動する部材に設けられ、保持テーブル10のY軸方向の位置を検出する。Z軸位置検出ユニット36は、実施形態2では、省略されている。
加工装置1−2は、レーザー光線照射部71によりレーザー光線を照射しながら、X軸移動ユニット31及びY軸移動ユニット32により、それぞれX軸方向及びY軸方向に沿って、レーザー光線照射部71を保持テーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させることにより、被加工物100を分割予定ライン102に沿ってレーザー加工して、分割予定ライン102に沿ってレーザー加工溝による加工ラインを形成する。加工装置1−2は、さらに、実施形態1に係る撮像ユニット23と同様の撮像ユニット73を備える。撮像ユニット73は、実施形態2では、加工ユニット70と一体的に移動するように、加工ユニット70に固定されている。
加工位置認識部41は、実施形態2では、保持テーブル座標系15で、保持テーブル10の保持面11で吸引保持された被加工物100の各部の位置及び領域の情報、並びに、保持テーブル10に対して相対的に移動するレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置の情報を認識し、処理する。
加工位置認識部41は、実施形態2では、X軸位置検出ユニット34が検出した保持テーブル10のX軸方向の位置の情報と、Y軸位置検出ユニット35が検出した保持テーブル10のY軸方向の位置の情報と、を取得する。加工位置認識部41は、実施形態2では、これらの取得した保持テーブル10のX軸方向及びY軸方向の位置の情報に基づいて、保持テーブル座標系15におけるレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置の情報を算出する。
加工位置認識部41は、実施形態2では、保持テーブル座標系15での被加工物100の各部の位置及び領域の情報と、レーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置の情報とに基づいて、被加工物100の各部の位置及び領域に対するレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置の相対位置を算出し、Z軸方向の上方から見た平面視における被加工物100の各部の位置及び領域に対するレーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射位置の相対位置を、加工ユニット70による被加工物100の加工位置と認識する。
次に、本明細書は、実施形態2に係る加工装置1−2の動作の一例である実施形態2に係る被加工物の加工方法の一例を説明する。実施形態2に係る被加工物の加工方法の一例の説明では、実施形態1に係る被加工物の加工方法の一例の説明と異なる部分のみ説明する。
実施形態2に係る被加工物の加工方法の加工ステップ1002では、加工装置1−2は、実施形態1と同様のアライメントを遂行した後、レーザー光線照射部71によりレーザー光線を照射しながら、X軸移動ユニット31及びY軸移動ユニット32により、それぞれX軸方向及びY軸方向に沿って、レーザー光線照射部71を保持テーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させることにより、被加工物100を分割予定ライン102に沿ってレーザー加工して、分割予定ライン102に沿ってレーザー加工溝による加工ラインを形成する。
実施形態2に係る被加工物の加工方法の加工途中判定ステップ1007は、図7に示すように、実施形態1において、ステップ1033をステップ1041に変更したものである。実施形態2に係る被加工物の加工方法のステップ1041では、加工途中判定部42が、レーザー光線照射部71がレーザー光線を照射しているか否かを判定する。実施形態2に係る被加工物の加工方法のステップ1041では、加工途中判定部42が、レーザー光線照射部71がレーザー光線を照射していないと判定した場合(ステップ1041でNo)、実施形態2に係る被加工物の加工方法の処理をステップ1034に進める。実施形態2に係る被加工物の加工方法のステップ1041では、加工途中判定部42が、レーザー光線照射部71がレーザー光線を照射していると判定した場合(ステップ1041でYes)、実施形態2に係る被加工物の加工方法の処理をステップ1036に進める。
実施形態2に係る被加工物の加工方法の中断ステップ1021は、加工中断部44が、レーザー光線照射部71によるレーザー光線の照射を停止することで、加工ユニット70による加工を中断する。
被加工物の加工方法の停止ステップ1012は、実施形態2では実質的に実施形態2に係る被加工物の加工方法の中断ステップ1021と同様であるので、省略される。
以上のような構成を有する実施形態2に係る加工装置1−2及び実施形態2に係る被加工物の加工方法は、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法において、加工ユニット20による切削加工に代えて加工ユニット70によるレーザー加工を実施するものである。このため、実施形態2に係る加工装置1−2及び実施形態2に係る被加工物の加工方法は、加工ユニット20による切削加工を実施することによるものを除き、実施形態1に係る加工装置1及び実施形態1に係る被加工物の加工方法と同様の作用効果を奏する。
また、実施形態2に係る加工装置1−2及び実施形態2に係る被加工物の加工方法は、加工ユニット70が被加工物100にレーザー光線を照射して加工するレーザー光線照射部71を含み、レーザー光線の照射を停止することで加工ユニット70による加工を中断する。このため、実施形態2に係る加工装置1−2及び実施形態2に係る被加工物の加工方法は、加工途中であった分割予定ライン102の加工の完了後、より確実に加工ユニット70による加工を中断することができるという作用効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,1−2 加工装置
10 保持テーブル
20,70 加工ユニット
21 切削ブレード
22 スピンドル
40 制御ユニット
41 加工位置認識部
42 加工途中判定部
43 加工続行部
44 加工中断部
50 商用電源
61 バッテリー(非常用電源)
62 検出器(監視ユニット)
63 電子回路制御ユニット
71 レーザー光線照射部
100 被加工物

Claims (6)

  1. 被加工物の加工方法であって、
    被加工物を保持テーブルに保持する保持ステップと、
    該保持テーブルに保持された被加工物を加工ユニットによって分割予定ラインにそって加工する加工ステップと、
    商用電源から加工装置に供給される電力が低下した場合、該加工装置への電力供給を非常用電源に切り替える切り替えステップと、
    該切り替えステップの実施時に加工途中であった該分割予定ラインの加工が終了するまで該非常用電源によって加工を続行する加工続行ステップと、
    加工途中であった該分割予定ラインの加工が完了すると、加工を中断する加工中断ステップと、
    を備えることを特徴とする被加工物の加工方法。
  2. 該加工中断ステップは、該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的に移動させ、次に加工する該分割予定ラインの加工開始位置に該加工ユニットを位置づける加工準備ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の被加工物の加工方法。
  3. 該加工ユニットは、切削ブレードを回転可能に保持するスピンドルを含み、
    該加工中断ステップは、該スピンドルを回転させた状態で被加工物から離間させ、該切削ブレードが被加工物に接触しない位置に位置づけることを特徴とする請求項1または2に記載の被加工物の加工方法。
  4. 該加工中断ステップの実施後、所定時間内に該商用電源からの電力供給が回復した場合、再び該加工ステップを実施し、該所定時間内に該商用電源からの電力供給が回復しない場合、該スピンドルを該加工中断ステップの実施時よりさらに被加工物から離間させ、該スピンドルの回転も停止させることを特徴とする請求項3に記載の被加工物の加工方法。
  5. 該加工ユニットは、被加工物にレーザー光線を照射して加工するレーザー光線照射部を含み、
    該加工中断ステップは、該レーザー光線の照射を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の被加工物の加工方法。
  6. 分割予定ラインが複数形成された被加工物を該分割予定ラインに沿って加工する加工装置であって、
    被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、
    該加工装置と接続される商用電源と、
    該加工装置と接続される非常用電源と、
    商用電源からの電力の供給を監視する監視ユニットと、
    該監視ユニットからの信号により該商用電源からの電力が停止または低下した際に、該加工装置への電力供給を該非常用電源に切り替える電子回路制御ユニットと、
    制御ユニットと、を備え、
    該制御ユニットは、
    該加工ユニットによる被加工物の加工位置を認識する加工位置認識部と、
    認識した該加工位置に基づいて、該加工ユニットが被加工物を加工途中であるか否かを判定する加工途中判定部と、
    該非常用電源に切り替わった際に加工途中であった該分割予定ラインの加工が終了するまで、該非常用電源によって加工を続行する加工続行部と、
    加工途中であった該分割予定ラインの加工が完了したと判断した場合、該加工ユニットの加工を中断する加工中断部と、
    を有することを特徴とする加工装置。
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