JP2021167233A - 群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーター - Google Patents

群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーター Download PDF

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Abstract

【課題】従来は、グループ規模の情報を含む呼びの入力を受けてから、グループ規模に基づきエレベーターの全号機の中から選択した号機を呼びに割り当てており、呼びの入力から号機を割り当てるまでに時間がかかっていた。
【解決手段】群管理制御装置3は、号機ごとに、号機の定員人数、または、定員人数に基づき設定される許容人数から、号機に割り当て済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する人数算出部33aと、残り許容人数ボタン12aに、残り許容人数ボタン12aが示す人数以上の残り許容人数である号機を、乗車候補号機として割り付ける乗車候補号機割付部33bと、残り許容人数ボタン12aが選択された場合、選択された残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機のうち一台の号機を乗車号機として決定し、乗車号機を割り当てる乗車号機割当部34aと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーターに関する。
ビルの規模が大きくなるにつれ、ビル内に設置されるエレベーターで稼働する号機の個数が多くなる。このため、群管理制御装置が、複数の号機を1つの群として扱い、複数の号機を適切に群管理制御することにより、号機の利用者の待ち時間を低減する等のサービス向上が図られている。行先階予約式の群管理制御装置では、利用者が、登録階の乗場又は乗場出入口等に設置される呼び登録装置を使って行先階を予約登録することにより呼び登録装置にて発生した呼びに号機を割当てることが可能である。
そして、群管理制御装置は、呼びを割当てた号機の号機符号を、呼び登録装置が備える表示部に表示する制御を行う。利用者は、表示部に表示された号機符号を確認し、この号機符号によって特定される乗場ドアの前で号機の到着を待つ。これにより、利用者は、登録階に到着した号機に乗車し、登録した行先階まで移動した後、号機から降車することができる。
特表2007−518652号公報
特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置は、グループ人数に基づいて割り当てを行うため、グループ規模の情報を含む呼びの入力を受けてから、グループ規模に基づきエレベーターの全号機の中から選択した号機を呼びに割り当てており、呼びの入力から号機を割り当てるまでに時間がかかっていた。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、呼びの入力から号機を割り当てるまでに要する時間を短縮した群管理制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る群管理制御装置は、複数の号機を群管理制御するものである。この群管理制御装置は、号機ごとに、号機の定員人数、または、定員人数に基づき設定される許容人数から、号機に割り当て済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する人数算出部と、残り許容人数を示す残り許容人数ボタンに、残り許容人数ボタンが示す人数以上の残り許容人数である号機を、乗車候補号機として割り付ける乗車候補号機割付部と、残り許容人数ボタンが選択された場合、選択された残り許容人数ボタンに割り付けられた乗車候補号機のうち一台の号機を乗車号機として決定し、乗車号機を割り当てる乗車号機割当部と、を備える。
本発明によれば、利用者からの呼びの入力を受けてから乗車号機を割り当てるまでの時間を短くできる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターの全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る呼び登録装置の表示画面の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る人数記憶部の構成例を示す図である。図4Aは、人数記憶部35の内容が変化する様子を示し、図4Bは、人数記憶部35の変形例を示す。 本発明の第1の実施の形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る残り許容人数ボタンに乗車候補号機を割り付ける処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る呼び登録装置の表示画面の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る残り許容人数ボタンに乗車候補号機を割り付け、残り許容人数ボタンを表示する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る登録された呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る呼び登録装置で行われる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る呼び登録装置の表示画面の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る行先階登録ボタン、残り許容人数ボタンの順に入力した場合の例を示す図である。 本発明の各実施の形態に係る呼び登録装置の他の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
<エレベーターの全体構成>
図1は、エレベーター1の全体構成図である。エレベーター1は、不図示の建屋に設置され、複数の号機50を群管理制御することが可能なエレベーターシステムの一例である。
ビル内に設置されるエレベーター1は、例えば、不図示のエレベーター機械室に設置されるエレベーター制御装置2と、図示しない昇降路内に設置され、エレベーター制御装置2によって運行が管理される3台の号機50と、を備える。号機50は号機ごとに稼働が制御される。本実施の形態では、3台の号機50を識別するための号機符号“A”,“B”,“C”が各号機に割当てられる。本実施の形態においては、号機50の数を3台としたが、号機50の数は複数台であればよい。
また、エレベーター1は、号機50のサービス階床の登録階に設置された呼び登録装置10を備える。利用者は、呼び登録装置10を通じて、残り許容人数が何人以上の号機50に乗車したいかの選択結果及び行先階を呼びとして登録(又は入力)することが可能である。また、号機50が到着する各階の乗場には、号機ごとに乗場ドア20、行先方向ランタン21及び乗場カメラ22が設けられる。なお、呼び登録装置10には、呼びを登録する利用者を撮影し、利用者を検出可能な登録装置カメラ11(利用者検出部の一例)が設けられてもよい。
呼び登録装置10には、利用者により残り許容人数ボタン12a(後述する図2を参照)の選択情報が入力される残り許容人数選択部12と、行先階が入力される行先階登録部13が設けられる。呼び登録装置10は、行先階だけが入力された場合、又は、残り許容人数ボタン12aの選択情報が入力され(残り許容人数が選択され)、かつ行先階が入力された場合に号機50の呼びを群管理制御装置3に登録する。また、呼び登録装置10には、乗車号機の号機符号を表示する乗車号機表示部14が設けられる。
A号機の号機50内には、行先階が表示される行先階表示装置51と、号機50の現在位置及び号機50の行先方向等を表示する号機位置表示装置52と、号機50内を撮影可能な号機内カメラ53とが設置される。号機50の床面の下部には、号機50内に乗り込んだ利用者の荷重を検出する荷重センサー54が設置されている。B号機の号機50内、C号機の号機50内についてもA号機と同様に行先階表示装置51と、号機位置表示装置52と、荷重センサー54とが設置されている。なお、号機50内に号機内カメラ53を設けない構成であってもよい。
エレベーター制御装置2は、群管理制御装置3と、3台の号機50と同数の号機制御装置40とを備える。群管理制御装置3は、昇降路を走行する号機50を群管理制御する。このため、群管理制御装置3は、呼び登録装置10で発生した呼びに割り当て可能な一台の号機50を選択する。そして、群管理制御装置3は、号機制御装置40を通じて、号機50の昇降、号機位置表示装置52の表示、及び行先方向ランタン21の表示等を制御する。
号機制御装置40は、群管理制御装置3の指示により号機ごとに、乗車号機として割り当てられた号機50の配車を制御し、号機情報収集部32に号機情報を送信する。号機情報には、荷重センサー54から出力される利用者の荷重を示す荷重情報が含まれる。なお、乗場に乗場カメラ22が設置される場合には、乗場カメラ22が乗場ドア20の前を撮影した映像が号機情報に含まれてもよい。
群管理制御装置3は、呼び情報収集部31と、号機情報収集部32と、号機割付部33と、呼び割当部34と、人数記憶部35とを備えている。
呼び情報収集部31は、利用者が呼び登録装置10を通じて呼びを登録すると、呼び登録装置10から呼び情報を収集する。呼び情報には、呼び登録装置10に入力された残り許容人数ボタン12a(後述する図2を参照)の選択情報、登録階情報及び行先階情報が含まれる。登録階情報は、呼び登録装置10が設置された、呼びの登録階を示す情報であり、例えば登録階がロビー階であることが登録階情報から判明する。また、行先階情報は、利用者が呼び登録装置10を通じて登録した行先階を示す情報である。
呼び情報収集部31は、呼びが発生すると、呼び情報を収集する。そして、呼び情報収集部31は、呼び情報に含まれる残り許容人数ボタンの選択情報、登録階情報及び行先階情報を呼び割当部34に出力する。なお、呼び登録装置10の設置階が固定されており、群管理制御装置3が登録階を判断できるなら、登録階情報を呼び登録装置10から群管理制御装置3へ出力しなくてもよい。
号機情報収集部32は、号機制御装置40から送信された号機情報を収集する。号機情報には、例えば、号機制御装置40から送信される号機50の位置、行先方向、号機50に乗車する利用者の人数等の号機50の運行状況に関する情報が含まれる。
号機割付部33は、人数記憶部35から読み出した、号機50の割当済み人数に基づいて各号機の残り許容人数を算出し、各号機を、各号機の残り許容人数に基づき2人〜5人用の残り許容人数ボタン12aに乗車候補号機を割り付ける。残り許容人数の値は各号機で異なる場合があるため、号機ごとに割り付けられる残り許容人数ボタンが異なる場合がある。そして、号機割付部33の処理は、利用者が呼び登録装置10に呼びを登録するより前に終了している。また、号機割付部33が残り許容人数ボタン12aに割り付けた乗車候補号機は人数記憶部35に記憶される。
呼び割当部34は、呼び情報収集部31が呼び登録装置10から収集した呼び情報と、号機情報収集部32が号機制御装置40から収集した号機情報とに基づいて、呼び登録装置10で登録された呼びを最適な号機の号機50に割り当てる。呼び割当部34が割り当てた呼びは該当する号機の号機制御装置40に送信される。そして、号機制御装置40が登録階に号機50を走行させる。
人数記憶部35には、後述する図4に示すように、呼び登録装置10により呼びが登録される前に号機50に割り当てられた割当済み人数と、残り許容人数、及び乗車候補号機に割り付けられた残り許容人数ボタン12aとが号機ごとに記憶されている。ここで、後述する図4に示すように、人数記憶部35に記憶される残り許容人数と乗車候補号機のデータテーブルは、号機ごとに残り許容人数が記憶され、残り許容人数ボタン12aごとに乗車候補号機を記憶する構成としてもよい。そして、後述する図4では簡略化しているが、人数記憶部35に記憶されるデータテーブルは、上下方向別の乗り階ごとの構成であったり、行先階別の乗り階ごとの構成であったりと、乗り階ごとに記憶されている。利用者が行先階を入力したことにより呼び登録装置10にて新たな呼びが発生し、割り当て号機を決定した後に、呼び割当部34により人数記憶部35に記憶される各種の情報が更新される。
そして、呼び割当部34は、号機ごとの行先方向、号機50の走行位置及び停止位置、号機50の定員人数に対する残り許容人数等に基づいて、呼び登録装置10に呼びを登録した利用者の乗車号機を乗車候補号機から選択し、乗車号機に呼びを割当てる。号機制御装置40は、呼びが割当てられた乗車号機の号機50が登録階に走行するように、号機50の動作を制御する。
<呼び登録装置の画面構成例>
図2は、呼び登録装置10の表示画面の構成例を示す図である。図2において、登録装置カメラ11の記載は省略する。なお、図2の上側は各号機50の割当状況を説明するために示す図であり、呼び登録装置10の表示画面に表示されるものではない。
呼び登録装置10は、図1に示した登録装置カメラ11の他に、残り許容人数選択部12、行先階登録部13を備える。図2の上側には、A〜C号機の号機50に対する利用者の割当状況が示される。A〜C号機の号機50の定員人数はいずれも5人である。図2では、乗車号機が割当て済みの利用者は塗りつぶして示されている。図2よりA号機には2人の利用者が割当てられ、B号機には3人の利用者が割当てられ、C号機には4人の利用者が割当てられていることが分かる。このため、A号機の残り許容人数は3人であり、B号機の残り許容人数は2人であり、C号機の残り許容人数は1人である。ここでは、許容人数を号機の定員人数としているが、定員人数の80%程度とするなど、定員人数に第一の設定値を乗算した人数としてもよい。なお、仮に許容人数を超える利用者が号機に乗車する場合であっても、号機内の重量が規定値以内であれば、利用者を号機に乗車させて運行することが可能である。
ここで、比較のために、特許文献1に開示された技術を用いる場合を説明すると、利用者がグループキーを押下して、グループで登録開始することを指示した後、グループに含まれる人数(「グループ人数」と呼ぶ)を登録してから、行先階を登録することになる。グループ人数の登録はグループ規模定義キーを押下した後、1つ又は2つの数字キーを押下して行われるため、利用者がグループ人数を登録完了するまでに手間がかかる。さらに、特許文献1に開示された技術を用いた場合、1桁の人数であっても2つ目の数字キーが押下されなかったことを判定した後に、1桁の人数として登録する必要があり、グループ人数の登録を完了するまでに時間がかかっていた。
一方、本実施の形態に係る呼び登録装置10では、図2の中側に示すように、残り許容人数選択部12及び行先階登録部13は、呼び登録装置10に設けられるタッチパネルディスプレイに残り許容人数ボタン12a、行先階登録ボタン13aとして表示される。
したがって、利用者は、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12a、及び行先階登録ボタン13aを選択することで、残り許容人数ボタンの選択情報及び行先階を入力することが可能であり、乗車したい号機の残り許容人数の選択、および、行先階の入力を完了するまでの時間を短くすることができる。なお、行先階登録ボタン13aについては、テンキーを表示し、テンキーの入力の組み合わせによって行先階を入力する方法であってもよい。ここで、本実施の形態に係る呼び登録装置10には、残り許容人数ボタン12a、行先階登録ボタン13aの順に入力されたときの残り許容人数ボタンの選択情報及び行先階が入力される。
残り許容人数選択部12は、人数別に有する残り許容人数ボタン12aの選択情報が入力される。選択情報には、どの残り許容人数ボタン12aが選択されたのかといった情報が含まれる。残り許容人数ボタン12aには、残り許容人数が示す人数以上の残り許容人数である号機50が乗車候補号機として割り付けられているので、利用者が残り許容人数ボタン12aを選択(利用者のために第三者(フロントの案内人や警備員等)が選択することも含む)するだけで、乗車候補号機のうち一台の号機が乗車号機として指定(決定)される。また、残り許容人数選択部12は、人数別に残り許容人数ボタン12aを呼び登録装置10に表示する。この構成により、例えば複数人のグループ内の利用者は、残り許容人数ボタン12aを通じて、残り許容人数が何人以上の号機に乗車したいかを選択する。
本実施の形態では、号機50の定員人数を5人とする。この場合、2人、3人、4人、5人の4つの残り許容人数ボタン12aが呼び登録装置10に表示される。以下の説明では、図中に2人のアイコンで示す残り許容人数ボタン12aを「2人ボタン」とも呼ぶ。同様に、3人、4人、5人のアイコンで示す残り許容人数ボタン12aをそれぞれ「3人ボタン」、「4人ボタン」、「5人ボタン」とも呼ぶ。例えば図2の上部に示す状況であった場合、号機割付部33によって、2人ボタンには、A,B号機が割り付けられ、3人ボタンには、A号機だけが割り付けられる。ただし、4人ボタン及び5人ボタンには、いずれの号機も割り付けられていない。
ここで、比較のために、特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置の場合を説明すると、大人数のグループが1台の号機に乗り切れない場合には、複数台の号機にグループを分けて割り当てられることになる。また、先に目的階へ向かう号機があってもグループ人数分の乗車スペースが無ければその号機は割り当てられない。一方、グループであれば顔見知り同士のため、パーソナルスペースを狭めることができ、通常よりも狭い乗車スペースでも乗車可能であり1台の号機で乗り切れる、または先発の号機に乗車できる場合も考えられ、このような場合に使い勝手が低下する場合があった。
一方、本実施の形態に係る呼び登録装置10を用いて呼びを登録する利用者は、残り許容人数ボタン12aによって、どの程度乗車人数に余裕がある(乗車スペースがある)号機に乗りたいかを選択できる。このため、3人のグループであっても、例えば、2人分の乗車スペースを有する号機に乗車しても良い場合には、2人ボタンを選択することで2人分の乗車スペースを有する号機も選択することができる。したがって、利用者の選択の自由度を大きくでき、使い勝手の向上が見込める。なお、利用者が単独で、または、残り許容人数が一人の号機50に乗車することを希望する場合には、残り許容人数ボタン12aを選択しなくてよい。
行先階登録部13は、行先階に対応して設けられる行先階登録ボタン13aを通じて行先階を登録する。例えば、1階(ロビー階)から9階(最上階)までのいずれかの階を行先階として希望する利用者が行先階登録部13を通じて行先階を登録する。選択情報には、どの行先階登録ボタン13aが選択されたのかといった情報も含まれる。行先階登録部13は、エレベーターが設置される建屋の各階に応じた行先階登録ボタン13aを呼び登録装置10に表示する。
ここで、残り許容人数が複数人以上の号機50に乗車することを希望する利用者は、残り許容人数選択部12に表示されたいずれかの残り許容人数ボタン12aを選択した後、行先階登録部13のいずれかの行先階登録ボタン13aを選択する。残り許容人数が一人の号機50に乗車を希望する利用者は、残り許容人数選択部12を選択せず、行先階登録ボタン13aを選択するだけでよい。
図2の下側に示すように、呼び登録装置10では、残り許容人数選択部12及び行先階登録部13に替えて乗車号機表示部14が乗車号機の号機符号を表示する。この際、乗車号機表示部14は、呼び割当部34によって呼びが割り当てられた乗車号機の号機符号を乗車号機表示エリア14aに出力表示する。
<群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例>
図3は、群管理制御装置3及び呼び登録装置10の内部構成例を示す機能ブロック図である。
群管理制御装置3が備える号機割付部33は、人数算出部33a及び乗車候補号機割付部33bを備える。
人数算出部33aは、号機ごとに、号機の定員人数、または、定員人数に基づき設定される許容人数から、号機に割り当て済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する。人数算出部33aが算出した残り許容人数は、号機ごとに乗車候補号機割付部33bに出力される。また、人数算出部33aは、号機ごとに、号機の許容人数、及び人数記憶部35から読み出した割当済み人数に基づいて算出した残り許容人数を人数記憶部35に書き込む。
乗車候補号機割付部33bは、呼び登録装置10に呼びが登録される前に、呼び登録装置10に設けられ、残り許容人数を示す残り許容人数ボタン12aに、残り許容人数ボタン12aが示す人数以上の残り許容人数である号機を、乗車候補号機として割り付ける。また、乗車候補号機割付部33bは、乗車候補号機を割り付けた残り許容人数ボタン12aを人数記憶部35に書き込む。
群管理制御装置3が備える呼び割当部34は、乗車号機割当部34a及び乗車号機出力指示部34bを備える。
乗車号機割当部34aは、呼び登録装置10が設置された登録階、利用者により選択された残り許容人数ボタン12a、および、呼び登録装置10に入力された行先階を含む情報である呼び情報の入力を、呼び情報収集部31を通じて受ける(収集する)。呼び情報には、利用者が選択した残り許容人数ボタン12a、行先階登録ボタン13aの情報が含まれる。そして、乗車号機割当部34aは、呼びが登録された呼び登録装置10から収集した呼び情報に基づいて、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aを特定する。また、乗車号機割当部34aは、残り許容人数ボタン12aが選択された場合、選択された残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機のうち一台の号機を乗車号機として決定し、この乗車号機に呼びを割り当て、乗車号機を呼びが登録された階(「登録階」とも呼ぶ)に配車させる指令を、乗車号機の配車を制御する号機制御装置40へ行う。そして、乗車号機割当部34aは、利用者により選択された残り許容人数ボタン12aに紐づけられた第二の設定値により乗車号機の割当済み人数を更新する。この際、乗車号機割当部34aは、呼びが登録された階で選択された残り許容人数ボタン12aを呼び情報から特定し、特定した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機のうち呼びを割り当てた乗車号機の割当済み人数を人数記憶部35から読み出し、読み出した割当済み人数に第二の設定値を加算することにより、人数記憶部35に記憶される割当済み人数を更新する。ここで、第二の設定値は、残り許容人数ボタン12aに予め紐づけられた人数、または乗車号機割当部34aが算出した人数のいずれかである。
上述したように、乗車号機割当部34aは、利用者により選択された残り許容人数ボタン12aに予め紐づけられた第二の設定値を加算することで割当済み人数を更新する。第二の設定値は、固定値でも良いし、交通流モードや時間帯に応じて変更してもよい。なお、固定値は、紐づけられた残り許容人数ボタン12aが示す残り許容人数の値でも良いし、示す人数が2人または3人の残り許容人数ボタン12aの固定値は3人、示す人数が4人または5人の残り許容人数ボタン12aの固定値は5人というように予め定めた値でもよい。また、乗場カメラ22を設置した場合においては、乗車号機割当部34aは、残り許容人数ボタン12aを選択した利用者が、残り許容人数ボタン12aが選択されてから利用者に割り当てられた乗車号機の乗場における乗場ドア20に移動するまで、の間に得た利用者人数情報に基づいて算出した値を第二の設定値として、割当済み人数を更新してもよい。この場合、乗車号機割当部34aは、乗場ドア20の周辺に設けられた乗場カメラ22が利用者を撮影した画像を解析して利用者人数情報を得る。
また、乗車号機割当部34aは、残り許容人数ボタン12aが選択されずに行先階登録ボタン13aが選択されて、行先階の入力がされた場合、残り許容人数が1人以上の号機の中から利用者に乗車号機を決定し割り当てると共に、第三の設定値により乗車号機の割り当て済み人数を更新する。第三の設定値は、1人、又は、乗車号機割当部34aが解析した利用者人数情報に基づいて算出した人数としてもよいし、特定のボタンが入力された場合のみ、乗車号機割当部34aが解析した利用者人数情報に基づいて算出した人数としてもよい。なお、乗場カメラ22は一実施例にすぎず、ミリ波センサーなどの各種センサーを用いてもよい。この場合、例えば乗車号機割当部34aは、乗場(例えば、乗場ドア20の周辺)に設けられたセンサーから得た情報を解析して利用者人数情報を得ることもできる。
また、乗車号機割当部34aは、号機制御装置40に対して、乗車号機を、呼びにより特定される呼びの登録階に配車させる指示を行う。乗車号機割当部34aにより指示された号機制御装置40は、呼びの登録階に号機50を走行させ、号機50に利用者が乗車すると、登録された行先階に号機50を走行させる。
乗車号機割当部34aが、乗車候補号機から乗車号機を選択する処理には様々な方法が考えられる。例えば、利用者が呼びを登録する前に、他の利用者によって登録された行先階が、今回の利用者が登録する行先階と同じであれば、乗車号機割当部34aは、他の利用者に割り当てられた乗車号機と同じ号機を優先して選択する。しかし、他の利用者によって登録された行先階が、今回の利用者が登録する行先階と異なっていれば、今回の登録階に号機50が配車されるまでの待ち時間、他の登録階又は行先階で停止する号機50の停止時間等を考慮して、乗車号機割当部34aが乗車号機を選択する。また、乗車号機割当部34aは、交通流モードや時間帯に応じて、停止回数や一周時間、乗車時間、サービス完了時間などを考慮して乗車号機を選択してもよい。
なお、乗車号機割当部34aは、号機情報収集部32が収集した号機情報に基づいて、現在、乗車号機に割り当てられた第二の設定値を補正したり、現在、号機50に乗車している利用者の人数を算出したりしてもよい。例えば、利用者が誤った残り許容人数ボタンを選択することがある。この場合、乗車号機割当部34aは、乗場カメラ22が撮影した画像に基づいて、呼びを登録した利用者を含むグループの人数を算出し、呼び登録装置10で登録された残り許容人数ボタンの情報に紐づけられた第二の設定値を、算出した人数で補正してもよい。この補正が行われると、人数記憶部35の割当済み人数が実態に合った値に更新され、次の利用者に対して、実態に合った割当済み人数に基づきエレベーター配車を提供できる。
また、乗車号機割当部34aは、号機50に乗車している利用者の人数を、荷重センサー54が検出した利用者の荷重を標準体重で割ったり、号機内カメラ53が設置されている場合は、号機内カメラ53が撮影した画像を解析したりして算出することもできる。そして、乗車号機割当部34aは、人数記憶部35に記憶されている割当済み人数と、実際に乗車した利用者の人数とを比較して、号機50に過剰又は過少な利用者が乗車していないか監視することもできる。なお、号機内カメラ53は一実施例にすぎず、ミリ波センサーなどの各種センサーを用いてもよい。
乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aが呼びに割り当てた乗車号機を示す号機符号を呼び登録装置10に出力させる指示を行う。このため、呼び登録装置10の乗車号機表示部14に、乗車号機割当部34aが呼びを割り当てた乗車号機が表示される。例えば、乗車号機表示部14は、乗車号機の号機符号(例えば、A号機であれば「A」)を表示する。呼び登録装置10に呼びを登録した利用者は、号機符号で示される乗車号機の前に移動して号機50の到着を待つことができる。また、設置位置が固定された呼び登録装置の代わりに利用者が携帯する携帯端末などに乗車号機割当部34aが呼びに割り当てた乗車号機の号機符号を表示させてもよい。
なお、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aが呼び情報から特定した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機がないと判断した場合に、呼びに乗車号機が割り当てられなかったことや、より少ない人数ボタンを再度選択してもらう旨を呼び登録装置10に出力させる指示を行う。この場合、利用者は、選択したい残り許容人数ボタン12aに乗車候補号機が割り付けられるまで呼び登録装置10の前で待機するか、人数を減らした残り許容人数ボタン12aを選択して呼びを再登録する。
<人数記憶部の構成例>
図4は、人数記憶部35の構成例を示す図である。図4Aは、人数記憶部35の内容が変化する様子を示し、図4Bは、人数記憶部35の変形例を示す。
人数記憶部35は、号機、定員人数、割当済み人数、残り許容人数、及び割付けられた残り許容人数ボタンの各フィールドにより構成されたデータテーブルである。
号機フィールドには、3台の号機符号として、“A”,“B”,“C”が格納される。
定員フィールドには、各号機の号機50の定員人数が格納される。本実施の形態では、いずれの号機であっても、号機50の定員人数が5人である。なお、定員フィールドには、許容人数が格納されてもよい。
割当済み人数フィールドには、利用者が呼び登録装置10に呼びを登録する前に、号機50に乗車予定として既に割り当てられている他の利用者の人数を表す割当済み人数が格納される。他の利用者としては、既に号機50に乗車している者の他、号機50に未乗車であるが他の登録階で号機50の到着を待っている者も含む。割当済み人数は、乗車号機割当部34aが乗車号機に利用者を割り当てた後に、乗車号機割当部34aによって更新される。
残り許容人数フィールドには、人数算出部33aにより算出された残り許容人数が格納される。通常は、割当済み人数と残り許容人数を合わせた数が、定員人数または定員人数に第一の設定値を乗算した値と等しくなる。
割付けられた人数ボタンフィールドには、乗車候補号機割付部33bにより残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機の号機符号が格納される。
図4Aの上側には、乗車号機の割当前における人数記憶部35の例が示される。乗車号機の割当前では、A号機の割当済み人数が2人、残り許容人数が3人であり、B号機の割当済み人数が3人、残り許容人数が2人であるとする。この場合、例えば、2人のグループの利用者が、残り許容人数が3人であるA号機と、残り許容人数が2人であるB号機とが割り付けられた残り許容人数ボタン12a(2人ボタン)を選択したとする。ここでは、乗車号機割当部34aが、A号機に利用者の呼びを割り当てたとする。ただし、A号機又はB号機のいずれが呼びに割り当てられるかは、各号機の号機50の行先方向、号機50の現在位置等によって変わる。乗車号機割当部34aが呼びに乗車号機を割り当てると、人数記憶部35の割当済み人数フィールドを更新する。
図4Aの下側には、乗車号機の割当後における人数記憶部35の例が示される。更新されたフィールドは、影を付けて示される。乗車号機の割当後では、A号機の割当済み人数が2人増えて4人となり、残り許容人数が2人減って1人となったことが示される。このため、次の利用者が呼び登録装置10から呼びを登録する際に、残り許容人数が3人以上であることを示す残り許容人数ボタンを選択すると、乗車候補号機が割り付けられていないため、呼びに対して乗車号機は割り当てられない。なお、登録階で号機50に乗車した利用者が行先階にて降車するため、人数記憶部35に記憶される割当済み人数も、時間経過と共に変化する。そこで、希望する残り許容人数以上の号機に乗車を希望する利用者に対しては、所定時間の経過後に再び、呼びを登録するように促すメッセージが呼び登録装置10に表示されてもよい。
図4Aに示す人数記憶部35は、説明の都合上、号機ごとに割り付けられた残り許容人数ボタン12a(2人ボタンを示す“2”、3人ボタンを示す“3”)が格納される構成とした。しかし、人数記憶部35は、残り許容人数ボタン12aごとに割り付けられた乗車候補号機の号機符号が格納される構成としてもよい。
ここで、図4Bを参照して、人数記憶部35の変形例について説明する。
変形例に係る人数記憶部35Aには、号機ごとの残り許容人数記憶テーブル35aと、残り許容人数ボタンごとの乗車候補号機記憶テーブル35bとが設けられる。
残り許容人数記憶テーブル35aは、号機、及び、残り許容人数の各フィールドにより構成されたテーブルである。
号機フィールドには、3台の号機符号として、“A”,“B”,“C”が格納される。
残り許容人数フィールドには、人数算出部33aにより算出された、号機ごとの残り許容人数が格納される。
残り許容人数記憶テーブル35aにより、A号機の残り許容人数が3人であり、B号機の残り許容人数が2人であり、C号機の残り許容人数が1人であることが示される。
乗車候補号機記憶テーブル35bは、残り許容人数ボタン、及び、乗車候補号機の各フィールドにより構成されたテーブルである。
残り許容人数ボタンフィールドには、残り許容人数ボタン12aに紐づけられた残り許容人数(ここでは、2人〜4人)が格納される。
乗車候補号機フィールドには、残り許容人数ボタン12aごとに割り付けられた乗車候補号機を表すマーク(例えば、“〇”)が格納される。乗車候補号機が割り付けられていない残り許容人数ボタン12aには、マークが格納されない。
このような人数記憶部35Aの構成であっても、号機情報収集部32、人数算出部33a、乗車候補号機割付部33b、乗車号機割当部34aは、残り許容人数記憶テーブル35aと乗車候補号機記憶テーブル35bとを組み合わせて残り許容人数及び乗車候補号機の情報を読み出し、又は更新することができる。
<計算機のハードウェア構成例>
次に、群管理制御装置3を構成する計算機60のハードウェア構成例を説明する。
図5は、計算機60のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機60は、群管理制御装置3として動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。
計算機60は、バス64にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、及びRAM(Random Access Memory)63を備える。さらに、計算機60は、不揮発性ストレージ65及びネットワークインターフェイス66を備える。
CPU61は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM62から読み出してRAM63にロードし、実行する。RAM63には、CPU61の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU61によって適宜読み出される。ただし、CPU61に替えてMPU(Micro Processing Unit)等の演算装置を用いてもよい。図1に示した呼び情報収集部31、号機情報収集部32、号機割付部33及び呼び割当部34の各機能は、CPU61により実現される。
不揮発性ストレージ65としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ65には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機60を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM62及び不揮発性ストレージ65は、CPU61が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機60によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。図1に示した人数記憶部35は、不揮発性ストレージ65に構成される。
ネットワークインターフェイス66には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。例えば、呼び情報収集部31及び号機情報収集部32は、ネットワークインターフェイス66を介して、各情報を収集する。
<群管理制御装置の処理の例>
次に、群管理制御装置3で実行される処理(配車制御方法)の例について、図6と図7を参照して説明する。
図6は、残り許容人数ボタン12aに乗車候補号機を割り付ける処理の例を示すフローチャートである。この処理は、主に号機割付部33の各部によって行われる。
始めに、人数算出部33aは、人数記憶部35を参照して、各号機の定員人数と割当済み人数に基づいて残り許容人数を算出する(S1)。例えば、図4Aの上段に示したように、人数算出部33aは、A号機の残り許容人数が3人であり、B号機の残り許容人数が2人であり、C号機の残り許容人数が1人であると算出する。なお、人数記憶部35は、号機情報収集部32から出力される乗降情報などにより、常に、または乗降情報が更新された場合に、最新の利用状況に更新されている。
次に、乗車候補号機割付部33bは、ステップS1で算出された残り許容人数に合わせて、残り許容人数ボタン12aごとに乗車候補号機を割り付ける(S2)。例えば、乗車候補号機割付部33bは、残り許容人数ボタン12aのうち、2人ボタンにはA,B号機を割り付け、3人ボタンにはA号機を割り付ける。4人ボタン及び5人ボタンには割り付ける号機が無い。そして、乗車候補号機割付部33bは、残り許容人数ボタン12aに割り付けた乗車候補号機を人数記憶部35に書き込む。
図7は、呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。この処理は、主に呼び割当部34の各部によって行われる。
始めに、例えばグループで号機50に乗車することを希望する利用者は、グループの人数が乗車可能と考える乗車スペースを有する号機を選択するために、残り許容人数ボタン12aを選択する(S11)。第1の実施の形態では、呼び登録装置10に全ての残り許容人数ボタン12aが表示されているが、乗車候補号機が割り付けられている残り許容人数ボタン12aは、2人ボタン又は3人ボタンのいずれかである。なお、利用者が残り許容人数が一人の号機に乗りたい場合であれば、残り許容人数ボタンは選択されずステップS11の処理はスキップされる。
次に、利用者は、希望する行先階に合わせて行先階登録ボタン13aを選択する(S12)。そして、選択された各ボタンに応じた呼び情報が呼び情報収集部31により収集される。
乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機があるか否かを判断する(S13)。この際、乗車号機割当部34aは、呼び情報収集部31が収集した呼び情報に基づいて選択された残り許容人数ボタン12aを特定する。そして、乗車号機割当部34aは、特定した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機を人数記憶部35から読み出す。
乗車候補号機がある場合(S13のYES)、乗車号機割当部34aは、人数記憶部35から読み出した乗車候補号機から乗車号機を選択する(S14)。
そして、乗車号機出力指示部34bは、選択された乗車号機を乗車号機表示部14に表示させる指示を行う。このため、呼び登録装置10の乗車号機表示部14には、乗車号機の号機符号が表示される(S15)。
また、乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに応じた第二の設定値を、人数記憶部35に格納される乗車号機の割当済み人数に加算する(S16)。この際、乗車号機割当部34aは、人数記憶部35に格納される乗車号機の残り許容人数を減じ、本処理を終了する。
ステップS16にて、割当済み人数に加算する値を、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに応じた第二の設定値としたのは、以下の理由による。通常であれば、割当済み人数には、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに応じて、選択された残り許容人数ボタンが示す残り許容人数に近しい人数をそのまま加算すればよい。しかし、早朝や深夜等の利用者がほとんどいない時間帯に、5人ボタンが選択されることは誤操作である可能性が高い。仮に一人の利用者が5人ボタンを何度も選択すると、一人の利用者のために複数のエレベーターが配車され、他の利用者の待ち時間が増加する。一方、割り当て済み人数に加算する値を第二の設定値とすれば時間帯に応じて、いずれの残り許容人数ボタン12aが選択されても、割当済み人数には、1人又は2人程度の少人数を加算する制御が可能となる。このように、例えば乗車号機割当部34aが、呼び登録装置10に登録された時間帯に応じた人数の第二の設定値を割当済み人数に加算することで、号機50が正確に配車することができる。
また、出勤時間帯や昼食時間帯、退勤時間帯などに特定の利用者が意図的に何度も大人数のボタンを選択すると、他の利用者の待ち時間が飛躍的に増加するため、混雑時間帯では、第二の設定値の上限を設定し、一定値以下の値が割当済み人数に加算されるようにしてもよい。
一方、ステップS13にて乗車候補号機がない場合(S13のNO)、乗車号機割当部34aは、呼びに乗車号機を割り当てない。例えば、利用者が4人ボタンを選択しても乗車候補号機がない。このため、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機が割り当てられなかった旨を示すメッセージを乗車号機表示部14に表示させ(S17)、本処理を終了する。この際、乗車号機表示部14は、少ない残り許容人数で利用者に再登録を促すメッセージを表示してもよい。そして、本処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態に係るエレベーター1では、呼び登録装置10には、残り許容人数に対応して人数別に設けられる残り許容人数ボタン12aが全て表示される。群管理制御装置3は、残り許容人数ボタン12aが示す残り許容人数以上の残り許容人数である乗車候補号機を残り許容人数ボタン12aに予め割り付けておく。このため、利用者が残り許容人数ボタン12aを選択し、行先階登録ボタン13aを選択すると、乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機の中から乗車号機を直ちに割り当てる。このように、人数別に設けられる残り許容人数ボタンに乗車候補号機があらかじめ割り付けられているので、利用者は、乗車を許容できる乗車スペースの号機を選択でき、群管理制御装置3は、利用者が選択した乗車スペースをもつ乗車号機を割り当てることができる。
ここで、比較のために特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置の場合を説明する。特許文献1に開示された技術では、グループ人数及び行先階が登録されてから、グループで乗車可能な号機を探し、さらに登録階に配車可能な乗車号機を探す処理を行う。このため、利用者がグループ規模定義キーを押下して登録したグループ人数が割り当てられない号機が、利用者が行先階を登録した後に判明することがあった。この場合、利用者には、グループ人数を少なくして再登録をする指示が表示されると考えられるが、どの程度のグループ人数であれば、乗車号機が割り当てられるのかが特許文献1に示されていなかった。また、号機に乗車する利用者の人数は時々刻々と変化しているため、特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置では、グループ人数及び行先階が登録されてから乗車可能な号機を探している途中で、乗車可能な号機が見つからず、呼びに乗車号機を割り当てるまでに時間がかかりやすい。このように特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置は、グループ規模に基づいて割り当てを行うので、グループ規模を登録後に乗車可能な号機を算出するため、乗車号機表示までに時間がかかり、一グループあたりの行き先階登録装置の利用時間が増え、利用効率や運行効率が低下していた。また、グループ人数及び行先階が登録されてから、グループで乗車可能な号機を探す処理では、乗車可能な号機が利用者に示されるまでタイムラグが生じやすい。このため、混雑時等に大勢の利用者が登録待ちする環境では、利用者を円滑に案内することができなかった。
一方、本実施の形態では、利用者が呼び登録装置10に呼びを登録するより前に、乗車候補号機が残り許容人数ボタン12aに割り付けられている。このため、乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機を選択するだけで乗車号機を割り当てることができる。このため、呼び登録装置10に呼びが登録されると乗車候補号機から直ちに乗車号機が選択され、号機50が登録階に配車される。この結果、呼びに乗車号機が割り当てられるまでの待ち時間が減少し、利用者の利便性が向上する。また、呼びが登録されてから乗車号機表示部14が乗車号機の号機符号を表示するまでの時間も減少するため、利用者を円滑に案内することができる。なお、本構成では不図示としているが、乗車候補号機が一台または無い場合、呼び登録後に呼び登録装置10にて即座に乗車号機を表示または乗車号機が無い旨を表示してもよい。
また、残り許容人数ボタン12aは、残り許容人数ごとに設けられる。このため、例えばグループで号機50に乗車することを希望する利用者は、グループで乗車可能な残り許容人数を確認し、急いでいる場合はグループ人数よりも少し少ない残り許容人数ボタン12aを選択し、ゆとりのある乗車スペースでの移動を希望する場合はグループ人数よりも少し多い残り許容人数ボタン12aを選択するなど、目的に合わせて選択した残り許容人数ボタン12aを押せばよい。なお、急いでいる利用客がグループ人数よりも少し少ない許容人数ボタンを選択した方がよいのは、希望する残り許容人数が多い程、乗車候補号機の候補数は少なくなるため、先に到着する号機が利用客に割り当てられない可能性が高くなり、待ち時間が長くなる可能性が高くなるためである。
さらに、残り許容人数ボタン12aが残り許容人数ごとに設けられるため、利用者は、従来のようなグループキーを押下してから正確な利用人数のグループ規模定義キーを押下するといった手間を掛けなくてもよい。加えて、行先階登録のためのテンキーのボタンを流用して人数を入力させるような従来のシステムの場合、テンキーは行先階登録を行うための機能という既成概念により、利用客が残り許容人数が何人以上ある号機に乗車したいかを選択する際に残り許容人数の入力方法が直観的に分かりにくいという懸念がある。しかし、本実施の形態に示したように、行先階登録ボタン13aとは別に、残り許容人数ボタン12aがあることで、利用客は残り許容人数が何人以上ある号機に乗車したいかの選択を直感的に行える。さらに、一桁の人数選択時の操作時間の短縮も図れる。
乗車号機割当部34aは、残り許容人数が、呼びを登録した利用者の希望する人数以上である乗車候補号機の一つに呼びを割り当て、呼びを割り当てた乗車候補号機を乗車号機とする。このため、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aで特定される残り許容人数分の乗車スペースがある乗車号機が呼びに割り当てられる。すなわち、利用者は待ち時間は長くなるが乗車スペースにゆとりのある号機や、待ち時間は短くなるが乗車スペースに余裕のない号機といった各利用者の状況に応じて各利用者が残り許容人数を選択できるので、利用者の使い勝手が向上する。
また、例えばグループで利用したい利用者のグループ人数が、残り許容人数ボタン12aで示される人数よりも多い場合、利用者は、グループ人数を適当に分けて登録することもできる。例えば、急いでいる場合は、複数のグループに分かれて移動するなどもできる。このため、利用者にとっては、グループ人数を登録する際の選択の自由度が高くなる。
また、単独の利用者は、残り許容人数ボタン12aを選択せずに、行先階登録ボタン13aを選択するだけで呼びを登録できる。このため、単独の利用者は余計な手間をかけずに行先階を登録することができ、単独の利用者の利便性が向上する。
なお、第1の実施の形態では、残り許容人数ボタン12aは全て表示されるため、呼び登録装置10には残り許容人数ボタン12aが、タッチパネルなどに仮想表示されたボタンとは異なる実際のボタン(キーパッド等)として設けられてもよい。また、行先階登録ボタン13aについても実際のボタンとして設けられてもよい。また、建屋に設置される号機数が少なければ、乗車号機表示部14は、例えば、乗車号機として割り当てられた号機の号機符号が点灯するランプとして設けられてもよい。
また、号機50の定員人数が、例えば20人であり、残り許容人数ボタン12aについても、残り許容人数を20人まで選択可能であったとしても、混雑時に、定員人数とほぼ同じ残り許容人数が選択されると、選択した利用者以外の他の利用者がいつまでも号機50に乗車できなくなる。そこで、混雑時等であれば、残り許容人数ボタン12aで選択可能な残り許容人数を減らしてもよい。これにより、他の利用者であっても、号機50に乗車できるようになる。すなわち、次の利用者のためにエレベーター側が全体の利用状況を監視しながら選択可能な残り許容人数を決定することで、エレベーター側がビル全体の利用状況に応じて、利用者の快適な移動と円滑な移動のバランスを調整できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエレベーターについて説明する。第1の実施の形態に係るエレベーターでは、呼び登録装置10に全ての残り許容人数ボタン12aが表示されていた。第2の実施の形態に係るエレベーターでは、呼び登録装置10に表示される残り許容人数ボタン12aの表示内容が変化する構成とする。
<群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例>
図8は、群管理制御装置3A及び呼び登録装置10の内部構成例を示す機能ブロック図である。
群管理制御装置3Aが備える号機割付部33Aは、第1の実施の形態に係る人数算出部33a及び乗車候補号機割付部33bに加えて、入力情報出力指示部33cを備える。
乗車候補号機割付部33bは、残り許容人数ボタン12aごとに乗車候補号機を割り付ける。
入力情報出力指示部33cは、残り許容人数選択部12に、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aだけを入力可能な表示とする指示を行う。このため、残り許容人数選択部12は、入力情報出力指示部33cからの指示により、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aだけを入力可能な表示とする。また、入力情報出力指示部33cは、行先階登録部13に行先階登録ボタン13aを表示させる指示を行う。残り許容人数ボタン12a及び行先階登録ボタン13aは、呼び情報として利用者が登録するためにタッチパネルディスプレイに表示される登録情報の一例である。入力情報出力指示部33cから指示を受けた残り許容人数選択部12は、残り許容人数ボタン12aを表示し、行先階登録部13は、行先階登録ボタン13aを表示する。すなわち、乗車候補号機が割り付けられていない残り許容人数ボタン12aは表示されない。また、行先階登録ボタン13aを押した後に、残り許容人数ボタン12aを表示する構成とし、入力された行先階に応じて乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aだけを入力可能な表示としてもよい。この場合、乗車候補号機割付部33bは、乗車階と行先階の組み合わせごとに乗車候補号機を残り許容人数ボタン12aに割り付ける。さらに、この構成の場合には、利用者が押したい残り許容人数ボタン12aが表示されないことがあるので、先に押した行先階の入力をキャンセルできるキャンセルボタンを設けてもよい。
<呼び登録装置の画面構成例>
図9は、呼び登録装置10の表示画面の構成例を示す図である。
図9の上側には、図2にて説明したA〜C号機の号機50に対する利用者の割当状況が示される。なお、図9の上側は各号機50の割当状況を説明のために示す図であり、呼び登録装置10の表示画面に表示されるものではない。
図9の中側には、図2と同様の呼び登録装置10の表示例が示される。ただし、本実施の形態では、乗車候補号機が割り付けられていない4人ボタン及び5人ボタンはグレーアウト又は非表示とされ、利用者が選択できないようになっている。このため、利用者は、選択可能に表示された2人ボタン及び3人ボタンから、グループ人数と目的に合わせた残り許容人数ボタン12aを選択することができる。例えば、4人ボタン及び5人ボタンが表示されていないため、群管理グループの全てのエレベーターが利用されている状況であり、3人グループの場合、急いでいればグループ利用人数が3人よりも少ない2人ボタンを選択した方が、乗車候補号機が多くなり、より早くエレベーターに乗車できる可能性が高い。
図9の下側には、乗車号機表示部14により、呼びに割り当てられた乗車号機の号機符号が表示される表示例が示される。
<群管理制御装置の処理の例>
次に、群管理制御装置3Aの処理の例について、図10と図11を参照して説明する。
図10は、残り許容人数ボタン12aに乗車候補号機を割り付け、残り許容人数ボタン12aを表示する処理の例を示すフローチャートである。
図10のステップS21,S22は、図6に示したステップS1,S2と同様の処理であるため、説明を省略する。ただし、ステップS22からステップS23の間に、乗車候補号機割付部33bは、残り許容人数ボタン12aに割り付けた乗車候補号機を人数記憶部35に書き込み、さらに入力情報出力指示部33cに乗車候補号機を割り付けた残り許容人数ボタン12aを通知する。
ステップS22の後、入力情報出力指示部33cは、乗車候補号機割付部33bの通知に従って、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aを残り許容人数選択部12に表示させる指示を呼び登録装置10に出力する。指示を受けた残り許容人数選択部12は、乗車候補号機を割り付けた残り許容人数ボタン12aのみを表示し(S23)、本処理を終了する。なお、行先階登録部13は、本処理に関わらず行先階登録ボタン13aを表示している。
図11は、登録された呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。
図11のステップS31,S32は、図7に示したステップS11,S12と同様の処理であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS32の後、乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機から乗車号機を選択する(S33)。第1の実施の形態に係る処理では、全ての残り許容人数ボタン12aから利用者が任意の残り許容人数ボタン12aを選択するため、乗車候補号機が割り当てられていない残り許容人数ボタン12aが選択されることがある。このため、乗車号機割当部34aは、図7のステップS13に示したように、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機があるか否かを判断する必要がある。一方、第2の実施の形態では、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aのみが表示されるので、乗車候補号機があるか否かを判断する処理は不要である。
ステップS33の後、乗車号機出力指示部34bが、呼び登録装置10の乗車号機表示部14に乗車号機の号機符号を表示させる(S34)。また、乗車号機割当部34aは、利用者が選択した残り許容人数ボタン12aに応じた人数である第二の設定値を、人数記憶部35に格納される乗車号機の割当済み人数に加算する(S35)。
以上説明した第2の実施の形態に係るエレベーター1では、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aのみが呼び登録装置10に表示される。すなわち、各号機の残り許容人数に応じて呼び登録装置10に表示される残り許容人数ボタン12aの数が変わる。このため、利用者は、表示された残り許容人数ボタン12aにより、号機の割当(配車サービス)を受けられる残り許容人数が何人であるかを判断しやすくなる。これにより、乗車できるエレベーターが表示されるまで何回も人数ボタンを選択するという手間を省略でき、利用者の使い勝手が向上する。
また、全ての号機で定員人数に近い人数の利用者が割り当て済みであれば、残り許容人数ボタン12aは全て非表示となり、選択できなくなる。この場合であっても、どれかの号機で1人程度の利用者が乗車可能であれば、行先階登録ボタン13aは表示されているので、利用者が1人ずつ行先階を登録することができる。ただし、全ての号機で定員人数と同じ人数の利用者が割り当て済みであれば、行先階登録ボタン13aも非表示又はグレーアウトされる。この場合、呼び登録装置10には、しばらくの間、登録を待機するよう促すメッセージが表示される。待機後、号機に呼びを割り当て可能となると、再び、残り許容人数ボタン12a、行先階登録ボタン13aが選択可能に表示される。但し、端階以外であれば、行先方向によっては割り当て可能な場合、呼び登録装置10は、行先階登録ボタン13aを表示し、割り当てできない方向のみ登録できない旨を表示してもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係るエレベーターについて説明する。第2の実施の形態に係るエレベーター1では、呼び登録装置10に、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aのみが表示されていた。第3の実施の形態に係るエレベーター1では、乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aのうち、グループ規模に応じた残り許容人数ボタン12aが呼び登録装置10に表示される構成とする。
<群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例>
図12は、群管理制御装置3A及び呼び登録装置10Aの内部構成例を示す機能ブロック図である。
第3の実施の形態に係るエレベーター1は、呼び登録装置10Aを備える。
呼び登録装置10Aは、上述した登録装置カメラ11、残り許容人数選択部12、行先階登録部13、乗車号機表示部14の他に、グループ規模検出部15及びボタン出力指示部16を備える。
登録装置カメラ11は、呼び登録装置10に呼びを登録する利用者を撮影する。そして、登録装置カメラ11は、利用者を検出すると、利用者の検出情報として撮影した画像をグループ規模検出部15に出力する。
グループ規模検出部15は、利用者の検出情報に基づいて利用者が所属するグループのグループ規模を検出する。グループ規模の検出は、グループ規模検出部15による、登録装置カメラ11が撮影した画像を解析することで行われる。グループ規模とは、グループ人数に対して1人程度の誤差を許容した人数となる。例えば、グループ人数が3人であった場合、グループ規模としては、2人〜3人程度の幅をもった値をとりうる。なお、登録装置カメラ11が撮影した画像は、グループ規模検出部15に出力される処理と並行して、呼び情報収集部31に送信されてもよい。ここで、カメラはミリ波センサーなどの各種センサーを用いてもよい。
グループ規模検出部15がグループ規模を検出する際には、例えば、呼び登録装置10の前にいる複数の利用者の行動パターン、各利用者の距離、各利用者が互いに話しているときの顔の向き、利用者が持つIDカード、携帯端末等から読み出す利用者識別情報等を利用する。
ボタン出力指示部16は、号機割付部33Aの入力情報出力指示部33cが残り許容人数選択部12に表示を指示した残り許容人数ボタン12aのうち、グループ規模検出部15が検出したグループ規模に基づき、呼び登録装置10に表示させる残り許容人数ボタン12aを選択し、選択した残り許容人数ボタン12aを登録可能な表示とする指示を残り許容人数選択部12へ行う。残り許容人数選択部12は、ボタン出力指示部16から指示された残り許容人数ボタン12aを表示する。
なお、グループの一人が呼びを登録している間、グループの他の利用者が呼び登録装置10の前から離れた場所にいることも多い。しかし、グループの全員が呼び登録装置10の前にいなければ、グループ規模検出部15は、登録装置カメラ11が撮影した画像からグループ規模を判断できない場合が考えられる。そこで、グループ規模検出部15によるグループ規模の検出処理と、乗車号機割当部34aが、乗場カメラ22の撮影画像に基づいて、呼びを登録した利用者を含むグループのグループ規模を算出する処理とを併用してもよい。そして、乗車号機割当部34aは、呼び登録装置10で登録された残り許容人数選択部12に紐づけられた第二の設定値と算出したグループ規模とが異なる場合には、乗場カメラ22が撮影した画像から算出したグループ規模の人数で、割り当て後の人数に加算する第二の設定値を補正してもよい。
<呼び登録装置の処理の例>
次に、呼び登録装置10Aの処理の例について、図13を参照して説明する。
図13は、呼び登録装置10Aで行われる処理の例を示すフローチャートである。
始めに、グループ規模検出部15は、登録装置カメラ11が撮影した画像から利用者を含むグループのグループ規模を検出する(S41)。次に、ボタン出力指示部16は、検出されたグループ規模に応じた残り許容人数ボタン12aのみを残り許容人数選択部12に表示させる指示を行う。そして、残り許容人数選択部12は、ボタン出力指示部16により指示された残り許容人数ボタン12aのみを表示する(S42)。
次に、残り許容人数選択部12は、利用者により選択された残り許容人数ボタン12aを含む情報を群管理制御装置3に送信し(S43)、本処理を終了する。なお、利用者により選択された残り許容人数ボタン12a及び行先階登録ボタン13aにより登録された人数ボタン及び行先階を含む呼び情報が群管理制御装置3に送信されるのは、他の実施形態に係る呼び登録装置10の処理と同様である。
以上説明した第3の実施の形態に係るエレベーター1では、登録装置カメラ11が撮影した画像から利用者を含むグループのグループ規模が検出され、グループ規模に応じた残り許容人数ボタン12aのみが呼び登録装置10Aに表示される。このため、号機50に乗車している利用者が少なくても、残り許容人数ボタン12aが多数表示されない。この結果、利用者は、グループ人数に応じた残り許容人数ボタン12aを選択しやすくなる。
なお、グループ規模検出部15は、登録装置カメラ11が撮影した画像に基づいてグループ規模を検出した。しかし、グループ規模検出部15は、登録装置カメラ11以外の他のセンサーが検出した情報(床に配置した荷重センサー54が検出した情報等)に基づいてグループ規模を検出してもよい。
また、呼び登録装置10Aは、グループ規模検出部15が検出したグループ規模を呼び情報に含めて群管理制御装置3Aに送信してもよい。この場合、乗車号機割当部34aは、グループ規模を、図11のステップS35の処理で割り当て後の第二の設定値として使用してもよい。
また、残り許容人数選択部12は、少なくともボタン出力指示部16により指示された残り許容人数ボタン12aを含んで表示してもよい。残り許容人数選択部12は、例えば、ボタン出力指示部16により指示された残り許容人数ボタン12aに対して、プラスマイナス2人程度の残り許容人数ボタン12aを表示してもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係るエレベーターについて説明する。上述した各実施の形態に係るエレベーター1では、呼び登録装置10に、残り許容人数ボタン12a及び行先階登録ボタン13aが表示されていた。第4の実施の形態に係るエレベーター1では、さらに追加情報が呼び登録装置10に表示される構成とする。
図14は、呼び登録装置10の表示画面の構成例を示す図である。
呼び登録装置10は、呼び登録装置10,10Aが備える登録装置カメラ11、残り許容人数選択部12、行先階登録部13、乗車号機表示部14に加えて、追加情報表示部17を備える。
追加情報表示部17は、残り許容人数選択部12が表示する残り許容人数ボタン12aと共に、残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機の状況を追加情報として表示する。この際、追加情報表示部17は、呼び登録装置10に待ち時間表示アイコン17a及び乗車候補号機表示アイコン17bを表示する。
待ち時間表示アイコン17aは、利用者が選択可能な残り許容人数ボタン12aごとに、号機50が登録階に到着するまでにかかる待ち時間をプログレスバーで表す。プログレスバーが短く表示されていれば、残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機の号機50が登録階に到着するまでの時間が短いことを表す。図14の例では、2人ボタンに割り付けられた乗車候補号機が、3人ボタンに割り付けられた乗車候補号機よりも早く登録階に到着することが分かる。なお、プログレスバーの代わりに、待ち時間自体が表示されてもよい。
乗車候補号機表示アイコン17bは、残り許容人数ボタン12aに割り付けられた乗車候補号機の号機符号を表示する。図14の例では、2人ボタンにA,B号機が乗車候補号機として割り付けられ、3人ボタンにA号機が乗車候補号機として割り付けられたことが分かる。
以上説明した第4の実施の形態に係るエレベーターでは、追加情報表示部17により追加情報が表示されるので、利用者は、待ち時間と、乗車候補号機とを目安として残り許容人数ボタン12aを選択することができる。このため、利用者は、早く号機50に乗車したいときは待ち時間の短い乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aを選択し、遅く号機50に乗車してもよければ待ち時間の長い乗車候補号機が割り付けられた残り許容人数ボタン12aを選択する判断が可能となる。また、この表示により、グループでエレベーターを利用しようとする利用者は、早く目的階に到着するためにグループを分けて乗車するかの判断が可能となり、利用者の選択の自由度を大きくできる。これにより、利用者が乗車を希望する残り許容人数以上の号機が無い場合に、利用者がグループを分けて、分けたグループごとに残り許容人数を選択すると、グループを分けずに乗車を希望する残り許容人数の号機を利用者が待つ場合と比べて一台の号機の乗車人数が増えるため、号機1台あたりの運搬効率の向上が期待できる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係るエレベーターについて説明する。上述した各実施の形態に係るエレベーター1では、利用者が残り許容人数ボタン12a、行先階登録ボタン13aの順に選択することで呼びが登録された。第5の実施の形態に係るエレベーター1では、利用者が行先階登録ボタン13a、残り許容人数ボタン12aの順に選択することで呼びを登録する。
<呼びが発生した登録階が異なる場合>
上述した各実施の形態では、特定の登録階だけに注目して呼び登録装置10,10Aに表示される残り許容人数ボタン12aがどのように選択されるかを説明した。しかし、異なる登録階で呼びが登録されることもある。異なる登録階で既に利用者が呼びを登録していた場合、行先階ごとに呼び登録装置10に表示される残り許容人数ボタン12aに割り付ける乗車候補号機を変更する必要がある。そこで、異なる登録階で呼びが登録されたときの様子について、図15を参照して説明する。
図15は、異なる階で呼びが登録される様子を示す図である。図15では、1階から7階までの各階が表示される。そして、図中に人型アイコンが表示される階は、利用者が呼びを登録する登録階を表し、人型アイコンから他の階に延びる矢印は行先階を表す。1つの人型アイコンは、1人の利用者を表す。また、1階に表示される複数の人型アイコンは、1つのグループであることを表す。
図15の左側の説明図(1)に示すように、4階で1人の利用者が6階を行先階として登録した後、1階で1グループが2人の利用者が3階を行先階として登録する場合について検討する。この場合、1階で呼びを登録する利用者と、4階で呼びを登録する利用者は、同じ号機50に同乗することはない。このため、1階で利用者が3階を行先階として登録する時点で、4階から乗車する1人の利用者に割り当てられた号機50において、4階から乗車する一人の利用者を割当済み人数として考慮する必要がない。
次に、図15の右側の説明図(2)に示すように、4階で1人の利用者が6階を行先階として入力した後、1階で1グループが2人の利用者が7階を行先階として入力した場合について検討する。この場合、1階で呼びを登録する利用者と、4階で呼びを登録する利用者とに同じ号機50が割り当てられるとすると、4階から6階の間で同乗することになる。このため、1階で利用者が7階を行先階として登録する時点で、4階から乗車する1人の利用者に割り当てられた号機50において、4階から乗車する一人の利用者を割当済み人数として考慮する必要がある。
そこで、本実施例における人数算出部33aは、号機ごとに、号機に既に割り当てられた呼び情報に基づき、乗車号機が各階へ配車されるまでの残り許容人数の予測値を階ごとに算出する。また、乗車候補号機割付部33bは、呼びが登録される登録階と号機が配車される配車階との組み合わせごとに、登録階から配車階へ号機が配車されるまでに変動する予測値のうち最小の値である最小残り許容人数に基づき、残り許容人数ボタン12aに、残り許容人数ボタン12aが示す人数以上の最小残り許容人数である号機を、乗車候補号機として割り付ける。さらに、乗車号機割当部34aは、呼び情報に基づき登録階および行先階を特定し、選択された残り許容人数ボタン12aに割り付けられた、特定された登録階と行先階の組み合わせの場合における乗車候補号機の中から乗車号機を割り当てる。
例えば、図15に示した例のように、4階で1人の利用者が6階を行先階として入力している状況であるため、4階の利用者に割り当てられた号機50について、1階から4階までの残り許容人数の最小値は5人であり、1階が登録階で2〜4階が配車階の場合、2階が登録階で3、4階が配車階の場合、3階が登録階で4階が配車階の組み合わせにおける、4階の利用者に割り当てられた号機の最小残り許容人数は5人となる。したがって、4階の利用者に割り当てられた号機50は、残り許容人数ボタン12aの2人ボタン〜5人ボタンに、前述の登録階と配車階の組み合わせの場合における乗車候補号機として割り付けられる。
また、1〜4階が登録階であり5〜7階が配車階の組み合わせの場合には4階の利用者に割り当てられた号機50の、上記組み合わせの場合における残り許容人数の最小値は4人であり、最小残り許容人数は4人となる。したがって、4階の利用者に割り当てられた号機50は、残り許容人数ボタン12aの2人ボタン〜4人ボタンに、1〜4階が登録階であり5〜7階が配車階の組み合わせの場合における乗車候補号機として割り付けられる。このようにして、すべての号機が登録階と配車階の組み合わせごとに残り許容人数ボタンに割り付けられる。
そして、例えば図15の説明図(2)の場合には、1階が登録階で7階が行先階という情報と、残り許容人数ボタンの選択情報と、を含む呼び情報の入力を乗車号機割当部が受け、選択された残り許容人数ボタンに割り付けられた、1階が登録階で7階が配車階という組み合わせの場合における乗車候補号機の中から乗車号機が割り当てられる。このため、利用者が5人ボタンを選択していた場合には、4階の利用者にすでに割り当てられた号機50は乗車候補号機とはならない。
以上説明したように、既に号機に割り当てられた呼びの情報に基づいて、登録階と配車階の組み合わせごとに残り許容人数ボタン12aに乗車候補号機を割り付けることで、行先階の途中で号機50に乗車する利用者の呼びが登録されている場合であっても、呼びを登録した全ての利用者が、行先階に到着するまでの残り許容人数に基づき、残り許容人数の選択が可能となる。
また、呼び登録装置10には、行先階登録ボタン13a、残り許容人数ボタン12aの順に行先階及びグループ人数が登録される。この場合、乗車号機割当部34aは、行先階登録ボタン13aが選択されてから一定時間(数秒程度)が経過するまでに残り許容人数ボタン12aが選択されなかった場合に、残り許容人数が1人以上の号機から乗車号機を決定し、利用者に乗車号機を割り当てると共に、第三の設定値により乗車号機の割当済み人数を更新してもよい。ここで、第三の設定値は、1人、又は、乗車号機割当部34aが解析した利用者人数情報に基づいて算出した値としてもよい。また、第三の設定値を、特定のボタンが選択された場合のみ利用者人数情報に基づいて算出した値としてもよい。なお、操作時間短縮のために、1人ボタンや確定ボタンを設けてもよい。
[変形例]
<不正使用への対策>
悪意のある利用者により、利用者が単独であるにもかかわらず、複数人の残り許容人数ボタン12aが選択される不正使用が想定される。例えば、1人又は2人しか利用されないような深夜の時間帯であるのに、4人の残り許容人数ボタン12aが選択されることは異常である。さらに、混雑時(例えば、出退勤時、昼食時)に4人の残り許容人数ボタン12aが何度も選択されてしまうと、特定の階だけに全ての号機の号機50が配車されることになり、他の階にいる利用者が号機50に乗車できなくなる。
そこで、乗車号機割当部34aは、呼び情報収集部31が収集した呼び情報から、呼び登録装置10に取り付けられた登録装置カメラ11が撮影した画像を解析して、残り許容人数ボタン12aを選択した利用者の選択した残り許容人数と、利用差のグループ人数との間に一定以上の差があるかを判断する。そして、乗車号機割当部34aは、一定以上の差があり残り許容人数ボタンの選択がいたずらであると判断した場合に、乗車号機を割り当てない。この際、乗車号機割当部34aは、乗車号機出力指示部34bを通じて、乗車号機表示部14に号機50を配車しない旨のメッセージを表示させてもよい。
<誤登録への対策>
また、悪意がなくても利用者が残り許容人数ボタン12aを誤って選択することがある。例えば、1人の利用者であるのに、5人の残り許容人数ボタン12aを選択するような場合である。この場合、利用者には、本来配車すべき号機50の号機とは異なる乗車号機が呼び登録装置10に表示されてしまう。このため、誤って残り許容人数ボタン12aを選択した利用者が、乗車号機表示部14に表示された乗車号機の乗場ドア20前に移動すると、号機情報収集部32が、図1に示した乗場カメラ22が撮影した乗場ドア20前の画像を収集する。そして、乗車号機割当部34aは、乗場カメラ22からの画像を解析して、実際のグループ人数を算出し、実際のグループ人数により、号機50の割当済み人数を補正する。
<呼び登録装置の変形例>
また、上述した各実施の形態では、残り許容人数及び行先階を登録する画面と、乗車号機を表示する画面は別であった。しかし、これらの画面を一つに表示してもよい。また、図16に示すように呼び登録装置10をタッチパネルディスプレイ以外の実際のボタン、ランプ等を組み合わせて構成してもよい。
図16は、呼び登録装置10の他の構成例を示す図である。
図16の上側には、タッチパネルディスプレイに表示された乗車号機表示部14と、実際のボタンで構成された残り許容人数選択部12及び行先階登録部13が示される。利用者が呼びを登録する前は、乗車号機表示部14には何も表示されていない。利用者が残り許容人数選択部12及び行先階登録部13の各ボタンを通じて呼びを登録し、呼びに乗車号機が割り当てられると、乗車号機表示部14に乗車号機の号機符号(例えば、“A”)が表示される。
図16の下側には、タッチパネルディスプレイに表示された残り許容人数選択部12、行先階登録部13及び乗車号機表示部14が示される。ここでは、残り許容人数選択部12と行先階登録部13の間に、乗車号機表示部14が示される。この場合においても、利用者が登録した呼びに乗車号機が割り当てられると、乗車号機表示部14に乗車号機の号機符号(例えば、“A”)が表示される。
<他の変形例>
上述した各実施の形態では、呼び登録装置10,10Aに登録装置カメラ11が設置される構成としたが、呼び登録装置10,10A付近の壁や天井等に登録装置カメラ11を設ける構成としてもよい。
また、いずれの号機であっても号機50の定員人数は5人として、人数算出部33aが人数記憶部35から読み出した割当済み人数に基づいて、号機50の残り許容人数を算出した。ただし、号機50内に余裕を持たせるため、定員人数に第一の設定値を掛けたり、定員人数から第一の設定値を減じたりした値を、許容人数としてもよい。例えば、人数算出部33aは、号機50の定員人数に70%を掛けて切り下げた値を、定員人数の代わりに使う許容人数として用いてもよい。この場合、号機50の定員人数が5人であるため、定員人数の70%は3.5人であり、許容人数は3人と算出される。そして、人数算出部33aが許容人数に基づいて、残り許容人数を算出することができる。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…エレベーター、3…群管理制御装置、10…呼び登録装置、12…残り許容人数選択部、13…行先階登録部、14…乗車号機表示部、33…号機割付部、33a…人数算出部、33b…乗車候補号機割付部、33c…登録情報出力指示部、34…呼び割当部、34a…乗車号機割当部、34b…乗車号機出力指示部、35…人数記憶部、40…号機制御装置

Claims (15)

  1. 複数の号機を群管理制御する群管理制御装置において、
    前記号機ごとに、前記号機の定員人数、または、前記定員人数に基づき設定される許容人数から、前記号機に割り当て済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する人数算出部と、
    前記残り許容人数を示す残り許容人数ボタンに、前記残り許容人数ボタンが示す人数以上の前記残り許容人数である前記号機を、乗車候補号機として割り付ける乗車候補号機割付部と、
    前記残り許容人数ボタンが選択された場合、選択された前記残り許容人数ボタンに割り付けられた前記乗車候補号機のうち一台の前記号機を乗車号機として決定し、前記乗車号機を割り当てる乗車号機割当部と、を備える
    群管理制御装置。
  2. 前記許容人数は、前記定員人数に第一の設定値を掛ける、または、減じることで算出される値であり、
    前記乗車号機割当部が割り当てた前記乗車号機を示す号機符号を、前記号機の呼びが入力される呼び登録装置に出力させる指示を行う乗車号機出力指示部を備え、
    前記乗車号機割当部は、前記乗車号機の配車を制御する号機制御装置に対し、前記呼びにより特定される前記呼びの登録階に前記乗車号機を配車させる指示を行い、かつ、選択された前記残り許容人数ボタンに紐づけられた第二の設定値により前記乗車号機の前記割当済み人数を更新する
    請求項1に記載の群管理制御装置。
  3. 前記呼び登録装置は、
    前記残り許容人数ボタンの選択情報が入力される残り許容人数選択部と、
    行先階が入力される行先階入力部と、を有し、
    前記残り許容人数選択部は、前記残り許容人数ボタンを人数別に有し、
    前記乗車号機割当部は、選択された前記残り許容人数ボタン及び入力された前記行先階を含む情報である呼び情報の入力を受ける
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  4. 前記第二の設定値は、前記残り許容人数ボタンに予め紐づけられた人数、または前記乗車号機割当部が算出した人数のいずれかである
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  5. 前記乗車号機割当部は、利用者が、前記残り許容人数ボタンが選択されてから乗場における前記利用者に割り当てられた前記乗車号機の乗場ドアに移動するまで、の間に得た利用者人数情報に基づいて前記第二の設定値を算出する
    請求項4に記載の群管理制御装置。
  6. 前記乗車号機割当部は、前記乗場に設けられたセンサーから得た情報を解析して前記利用者人数情報を得る
    請求項5に記載の群管理制御装置。
  7. 前記号機ごとに、前記割当済み人数、前記残り許容人数、及び、割り付けられた前記残り許容人数ボタンを記憶する人数記憶部を備え、
    前記人数算出部は、前記号機ごとに、前記号機の前記許容人数、及び前記人数記憶部から読み出した前記割当済み人数に基づいて算出した前記残り許容人数を前記人数記憶部に書き込み、
    前記乗車候補号機割付部は、前記乗車候補号機を割り付けた前記残り許容人数ボタンを前記人数記憶部に書き込み、
    前記乗車号機割当部は、前記呼びに対して割り当てた前記乗車号機の前記割当済み人数を前記人数記憶部から読み出し、読み出した前記割当済み人数に前記第二の設定値を加算することにより、前記人数記憶部に記憶される前記割当済み人数を更新する
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  8. 前記乗車号機出力指示部は、選択された前記残り許容人数ボタンに割り付けられた前記乗車候補号機がない場合、前記乗車号機を割り当てなかったことを前記呼び登録装置に出力させる
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  9. 前記乗車候補号機が割り付けられた前記残り許容人数ボタンだけを入力可能とする指示を行う入力情報出力指示部を備え、
    前記残り許容人数選択部は、前記入力情報出力指示部からの指示により、前記乗車候補号機が割り付けられた前記残り許容人数ボタンだけを入力可能な表示とする
    請求項3に記載の群管理制御装置。
  10. 前記呼び登録装置は、前記残り許容人数選択部が表示する前記残り許容人数ボタンと共に、前記残り許容人数ボタンに割り付けられた前記乗車候補号機の状況を追加情報として表示する追加情報表示部を有する
    請求項9に記載の群管理制御装置。
  11. 前記乗車号機割当部は、
    前記残り許容人数ボタンが選択されずに前記行先階の入力がされた場合、または、前記行先階の入力がされてから一定時間が経過するまでに前記残り許容人数ボタンが選択されなかった場合、残り許容人数が1人以上の前記号機の中から前記乗車号機を決定し割り当てるとともに、第三の設定値により前記乗車号機の前記割当済み人数を更新し、
    前記第三の設定値は、
    1人、または、
    利用者が、前記残り許容人数ボタンが選択されてから前記利用者に割り当てられた前記乗車号機の乗場における乗場ドアに移動するまで、の間に得た利用者人数情報に基づいて算出した値、である
    請求項3に記載の群管理制御装置。
  12. 前記人数算出部は、前記号機ごとに、前記号機に既に割り当てられた前記呼び情報に基づき、前記乗車号機が各階へ配車されるまでの前記残り許容人数の予測値を階ごとに算出し、
    前記乗車候補号機割付部は、前記呼びが登録される登録階と前記号機が配車される配車階との組み合わせごとに、前記登録階から前記配車階へ前記号機が配車されるまでの前記予測値のうち最小の値である最小残り許容人数に基づき、前記残り許容人数ボタンに、前記残り許容人数ボタンが示す人数以上の前記最小残り許容人数である前記号機を、乗車候補号機として割り付け、
    前記乗車号機割当部は、前記呼び情報に基づき前記登録階および前記行先階を特定し、選択された前記残り許容人数ボタンに割り付けられた、特定された前記登録階と前記行先階の組み合わせの場合における前記乗車候補号機の中から乗車号機を割り当てる
    請求項3に記載の群管理制御装置。
  13. 複数の号機を群管理制御する群管理制御装置で行われる前記号機の配車制御方法において、
    前記号機ごとに、前記号機の定員人数、または、前記定員人数に基づき設定される許容人数から、前記号機に割当済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する処理と、
    前記残り許容人数を示す残り許容人数ボタンに、前記残り許容人数ボタンが示す人数以上の前記残り許容人数である前記号機を、乗車候補号機として割り付ける処理と、
    前記残り許容人数ボタンが選択された場合、選択された前記残り許容人数ボタンに割り付けられた前記乗車候補号機のうち一台の前記号機を乗車号機として決定し、前記乗車号機を割り当てる処理と、を含む
    配車制御方法。
  14. 複数の号機が走行するエレベーターにおいて、
    前記号機の呼びが入力される呼び登録装置と、複数の前記号機の走行を群管理制御する群管理制御装置と、前記号機ごとに設けられ前記群管理制御装置の指示により前記号機の配車を制御する号機制御装置と、を備え、
    前記呼び登録装置は、行先階だけが入力された場合、または、残り許容人数ボタンの選択情報と前記行先階が入力された場合に、前記号機の呼びを前記群管理制御装置に登録し、
    前記群管理制御装置は、
    前記号機ごとに、前記号機の定員人数、または、前記定員人数に基づき設定される許容人数から、前記号機に割当済みの人数である割当済み人数を減じた値である残り許容人数を算出する人数算出部と、
    前記残り許容人数を示す前記残り許容人数ボタンに、前記残り許容人数ボタンが示す人数以上の前記残り許容人数である前記号機を、乗車候補号機として割り付ける乗車候補号機割付部と、
    前記残り許容人数ボタンが選択された場合、選択された前記残り許容人数ボタンに割り付けられた前記乗車候補号機のうち一台の前記号機を乗車号機として決定し、前記乗車号機を割り当てる乗車号機割当部と、を有する
    エレベーター。
  15. 前記呼び登録装置は、
    前記残り許容人数ボタンの選択情報が入力される残り許容人数選択部と、
    行先階が入力される行先階登録部と、
    利用者を検出する利用者検出部と、
    前記利用者の検出情報に基づいて前記利用者が所属するグループのグループ規模を検出するグループ規模検出部と、
    検出された前記グループ規模に基づき、前記呼び登録装置に表示させる前記残り許容人数ボタンを選択し、選択した前記残り許容人数ボタンを入力可能な表示とする指示を前記残り許容人数選択部へ行うボタン出力指示部と、を備える
    請求項14に記載のエレベーター。
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